JP2008008452A - 転がり軸受 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着装置において帯電する回転部材を支持し、クリープや異音を長期間にわたり防止できるとともに、別途の接地手段を不要とする転がり軸受を提供する。
【解決手段】内輪2と外輪3の軌道面間に複数の転動体4が配列され、定着装置において帯電する回転部材を回転自在に支持し、この回転部材の軸部が内輪2の内径面2bまたは外輪3の外径面3bにすきま嵌めで嵌合される転がり軸受1であって、少なくとも回転部材の軸部がすきま嵌めで嵌合される内輪2の内径面2bまたは外輪3の外径面3bに、導電性と低摩擦摺動性を有する被膜8を形成してなり、この被膜8は厚みが 2〜10μmであり、該被膜8と回転部材の軸部との動摩擦係数が 0.2 以下である。
【選択図】図1

Description

本発明は、事務機器用定着装置の定着ローラ等の回転部材を支持する転がり軸受に関し、特に、回転部材の軸部が内外輪の一方の軌道輪にすきま嵌めで嵌合される転がり軸受に関する。
複写機やプリンタ等の事務機器に組み込まれる定着ローラや加圧ローラ等の回転部材は、小型化や構造簡略化等による組み立て性の問題から、その軸部(シャフト)が転がり軸受の内外輪の一方の軌道輪にすきま嵌め(ルーズ嵌め合い)で嵌合されるものが多い。このため、使用条件によっては、すきま嵌めで嵌合される軸部と軌道輪との間にクリープが生じる恐れがある。従来、このクリープによる嵌合部の摩耗を防止するために、軌道輪の嵌合部に酸化膜を形成した転がり軸受がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載されたものでは、熱サイクルを受ける定着ローラを支持する転がり軸受に適用する場合に、酸化膜が結露による発錆を防止する効果もあるとしている。
また、この回転部材の軸部と軸受とのすきま嵌めが原因で、印刷時に嵌め合い部において鳴き音(コツコツ音)等の異音が発生するという問題がある。従来は、嵌め合い部へのグリース塗布や、シャフトへの圧入により異音発生防止を図っている。
一方、印刷用紙にトナーを熱と圧力で定着させる複写機やプリンタの定着ローラには、鋼やアルミニウム等の金属材料で中空に形成されて、内側から電磁誘導加熱によって加熱されるIH(Induction Heating)方式のものがある。このような定着ローラでは、電磁誘導で発生する内部電流(電磁波ノイズ)によってローラが帯電し印刷物の品質が劣化するので、ローラを接地して帯電した電気を逃がすため、従来は例えば、軸部を支持する軸受として導電性を有するものを採用し該軸受を介してローラを接地している。
また、近年において、定着装置の定着部は、印刷スピードが高速化、高画質化する中で、より早くトナーを紙に定着させる機能と高品位での印刷が要求されている。高速化に伴い温度を上げて紙への定着スピードを上げるため、必然的に周囲温度(軸受も)が上昇する。また、装置の使用期間も延びたことから、これに使用される軸受には高温長寿命が要求されている。このような定着部および軸受の温度上昇に伴い、上述した嵌め合い部での異音がより発生しやすくなっている。
しかしながら、異音を防止するために回転部材の軸部を軸受に圧入する場合では、締まり嵌めのため異音防止には効果があるが、組み立て作業性が著しく低下するという問題がある。
これに対し、嵌め合い部にグリースを塗布する場合では、組み立て作業性はそれほど低下しないが、定着部は高温となるためにグリースの経時劣化(油分減少、枯渇)により時間経過とともに異音やクリープが発生するという問題がある。また、塗布したグリースが周囲へ飛散して周辺部位を汚染するおそれがある。
また、導電性が必要な場合では、軸受に導電性グリースを封入するとともに、軸受内径面−シャフト間にも導電性グリースを塗布していたが、この場合も上記同様に導電性グリースの経時劣化により異音やクリープが発生し、さらにアース性能も劣化するため、印刷物の品質が低下するという問題がある。
また、特許文献1に記載された軌道輪の嵌合部に酸化膜を形成した転がり軸受は、嵌合部での摩耗は防止できるが、上述した定着ローラのような帯電する回転部材の支持に用いると、酸化膜は導電性がないので、軸受を介して回転部材を接地できず、別途の接地手段が必要となるという問題がある。
特開2001−140901号公報
本発明はこのような問題に対処するためになされたものであり、定着装置において帯電する回転部材を支持し、該回転部材の軸部が内外輪の一方の軌道輪にすきま嵌めで嵌合される転がり軸受であって、クリープや異音を長期間にわたり防止できるとともに、別途の接地手段を不要とする転がり軸受を提供することを目的とする。
本発明の転がり軸受は、内輪と外輪の軌道面間に複数の転動体が配列され、定着装置において帯電する回転部材を回転自在に支持し、この回転部材の軸部が上記内輪の内径面または上記外輪の外径面にすきま嵌めで嵌合される転がり軸受であって、少なくとも上記回転部材の軸部がすきま嵌めで嵌合される内輪の内径面または外輪の外径面に、導電性と低摩擦摺動性を有する被膜を形成してなり、上記被膜は厚みが 2〜10μmであり、該被膜と上記回転部材の軸部との動摩擦係数が 0.2 以下であることを特徴とする。
上記被膜が、ニッケル−ポリテトラフルオロエチレン複合被膜であることを特徴とする。また、上記被膜が、グラファイト被膜であることを特徴とする。
上記転がり軸受に 220Nのラジアル荷重を付加しつつ、上記回転部材を130rpmで 500 時間回転させたときの、上記被膜と上記回転部材の軸部との動摩擦係数が 0.2 以下であることを特徴とする。
上記回転部材が、定着装置において印刷用紙にトナーを定着させるための、ヒータが内蔵された定着ローラであることを特徴とする。
本発明の転がり軸受は、回転部材の軸部が嵌合される内輪の内径面または外輪の外径面に、導電性と低摩擦摺動性を有する被膜として、厚みが 2〜10μmであり、被膜と回転部材の軸部との動摩擦係数が 0.2 以下である被膜を形成したので、嵌め合い面における動摩擦係数が長期間(例えば、500時間)にわたり低位安定し、クリープや異音を防止できる。また、被膜形成により嵌め合い面におけるグリース塗布が避けられるので、周囲へのグリース飛散による汚染が防止できる。
上記被膜は、ニッケル−ポリテトラフルオロエチレン複合被膜やグラファイト被膜等の導電性を有する被膜であるので、軸受内に導電性を有するグリースを封入することで軸受自体がアース機構を担うことができ、別途の接地手段を不要とできる。
また、定着装置の小型化や、従来行なっていたグリース塗布、シャフトへの圧入等の異音およびクリープ防止対策の廃止に貢献できる。
定着装置の構成は感光→搬送→現像→定着→排出となっており、定着部は2本の中空ゴムローラ (芯金にアルミや鋼材を使用)に温度(200℃程度)とそれを支持する軸受とヒータで構成される。通常、ローラは中空となっているため、その中にヒータを通してローラ内部から直接加熱を行なっている。現像部から出てきた紙にトナーを定着させるために、上記温度のほかに圧力(98N程度)をかけてトナーを紙に定着させる。
定着装置運転時において、回転部材の軸部と軸受との間、すなわち嵌め合い部において鳴き音等の異音が発生する機構を図3を参照して説明する。図3は、転がり軸受の内輪内径面に、定着ローラのシャフトがすきま嵌めで嵌合されている場合の断面図である。図3(a)は嵌め合い部に温度のみがかかる場合を、図3(b)および図3(c)は嵌め合い部に温度と荷重(圧力)がかかる場合をそれぞれ示す。
図3(a)に示すように、温度上昇によりシャフトが熱膨張し、軸受内輪もシャフトと一緒に移動する(接触面の動摩擦係数が大きいため)。
図3(b)に示すように、ラジアル荷重負荷によりシャフトがベンディング(湾曲)する。図中においてFrは軸受にかかるラジアル方向の力を、Faは軸受にかかるアキシャル方向の力をそれぞれ示す。ここで、Fr<Faの場合は軸受内輪の姿勢は保たれる。
図3(c)に示すように、シャフトと定着ローラ外径の芯ずれ(偏心)により、Frが変化する。Fr>Faの場合、軸受の内輪姿勢が崩れる。軸受姿勢が元に戻る時に、シャフトを叩き鳴き音が発生する。
以上の機構において、シャフトと軸受との嵌め合い面における動摩擦係数が十分に小さい場合ではFr<Faとなり、軸受の姿勢を保つことができる。
本発明では軸受の内輪内径面等に所定の特性を有する被膜を形成して、定着装置に要求される使用耐久期間にわたり、嵌め合い面での動摩擦係数を低く維持することで、鳴き音を該耐久期間にわたり防止できることを見出した。本発明はこのような知見に基づくものである。
本発明の一実施例に係る転がり軸受を図1に基づいて説明する。図1は潤滑グリースが封入された深溝玉軸受の断面図である。
図1に示すように、深溝玉軸受1は、外周面に内輪転走面2aを有する内輪2と内周面に外輪転走面3aを有する外輪3とが同心に配置され、内輪転走面2aと外輪転走面3aとの間に複数個の転動体4が配置される。この複数個の転動体4を保持する保持器5および外輪3等に固定されるシール部材6が内輪2および外輪3の軸方向両端開口部にそれぞれ設けられている。少なくとも転動体4の周囲に潤滑グリース7が封入される。
定着ローラや加圧ローラ等の回転部材の軸部がすきま嵌めで嵌合される内輪2の内径面2bに、導電性と低摩擦摺動性を有する被膜8が形成されている。
本発明の転がり軸受を利用した定着部材の構造を図2に基づいて説明する。図2は、上述した深溝玉軸受1で軸部9aを支持された定着装置の定着ローラ9を示す。
この定着ローラ9はアルミニウムで中空に形成され、中空部に配設された電磁誘導加熱ヒータ10によって200℃程度まで加熱されるようになっており、電磁誘導で生じる内部電流によって帯電する。定着ローラ9の両端の軸部9aは内輪2の内径面にすきま嵌めで嵌合され、外輪3が定着装置のフレーム11に固定されており、各軸部9aは深溝玉軸受1を介してフレーム11に接地され、定着ローラ9に帯電する電気が逃されるようになっている。
本発明では、内輪2の内径面に被膜8が形成されているので、嵌め合い面においてグリースを塗布する必要がない。
上述した実施形態では、帯電する回転部材の軸部が内輪2の内径面2bに嵌合される深溝玉軸受としたが、本発明の転がり軸受は、軸部が外輪3の外径面3bに嵌合されるものにも適用でき、深溝玉軸受に限定されることもない。
また、本発明の転がり軸受は、静電気等によって帯電する定着ローラ以外の回転部材の支持にも使用することができる。
本発明における導電性と低摩擦摺動性を有する被膜は、導電性を有するとともに、該被膜と定着ローラ等の軸部との動摩擦係数、すなわち嵌め合い面における動摩擦係数が 0.2 以下となるものであれば採用できる。嵌め合い面における動摩擦係数が0.2をこえると、軸受の内輪姿勢が崩れて(図3(c)参照)、異音(鳴き音)が発生しやすくなる。
このような被膜としては、フッ素樹脂に金属粉を配合した複合被膜や、グラファイト被膜が挙げられる。また、フッ素樹脂に金属粉を配合した複合被膜としては、ポリテトラフルオロエチレン(以下、PTFEと記す)樹脂に金属ニッケル(以下、Niと記す)粉を配合したNi−PTFE複合被膜が挙げられる。
内輪内径面または外輪外径面への被膜の形成方法としては、電気めっき、無電解めっき、真空蒸着、イオンプレーティング、スパッタリング等の物理蒸着(PVD)、化学蒸着(CVD)等、または、樹脂分散液を用いたディッピング、塗布、スプレー噴霧等によるコーティング、その他周知の被膜形成方法を採用できる。
本発明の転がり軸受においては、被膜の膜厚を均一に調整可能であり寸法精度に優れ、耐熱性、耐摩耗性および摺動性に優れることから、無電解めっき処理により、Ni−PTFE複合被膜を形成することが好ましい。
本発明における導電性と低摩擦摺動性を有する被膜の厚みは、2〜10μmとする。好ましくは、2〜5 μmである。被膜の厚みを 2 μm以上とすることで、複写機やプリンター等の事務機器における実用上の使用条件として、転がり軸受に 220Nのラジアル荷重を付加しつつ、定着ローラを130rpmで 500 時間回転させた時点においても、嵌め合い面における動摩擦係数を 0.2 以下に維持でき異音を防止できる。
被膜の厚みが 2 μm未満では、嵌め合い部での金属同士の摺動を十分に防止できずに異音が発生するおそれがある。10μmをこえると、軸部との嵌合精度が低下するとともに、被膜形成コストが高くなる。
内輪または外輪の軌道面に付着する被膜の厚みは10μm以下、好ましくは5μm以下とすることが好ましい。被膜は軌道面には付着させないことが好ましいが、作業を簡素化するために、マスキングせずに被膜形成処理を行なう等、被膜形成方法によっては軌道面にも被膜が付着する。この軌道面に付着する被膜の厚みが 10 μmをこえると、転動体の転動によって被膜が剥離し、この剥離した被膜が異物として転動体に噛み込まれて、軸受寿命が短くなる。
本発明の転がり軸受に用いる内・外輪の材質としては、周知の軸受用金属材料を用いることができ、上記のめっき被膜等が形成可能な材質であれば特に限定されない。具体例としては、軸受鋼(高炭素クロム軸受鋼JIS G 4805)、肌焼鋼(JIS G 4104等)、高速度鋼(AMS 6490)、ステンレス鋼(JIS G 4303)、高周波焼入鋼(JIS G 4051等)が挙げられる。また、他の軸受用合金を採用することもできる。また、定着ローラは通常、A5056、A6063等の軽量アルミニウム合金等により形成される。
本発明の転がり軸受に封入するグリースとしては、一般に軸受に使用されるグリースであれば、特に種類を限定されない。軸受に導電性を必要とする場合には、カーボンブラック、荷電性ミクロゲル粒子、グラファイト等の導電剤を配合した導電性グリースを封入することができる。
実施例および比較例として、図1に示した内輪の内径面に被膜を形成した深溝玉軸受を用意した。各実施例および比較例における被膜種類、膜厚等を表1に示す。なお、Ni−PTFE複合被膜は、無電解ニッケルめっき処理により形成し、グラファイト被膜はスパッタリング処理により形成した。Ni−PTFE複合被膜の組成は、Ni 82〜86重量%、リン7〜9重量%、PTFE(粒子径1μm以下)7〜9重量%である。
これらの各実施例と比較例の深溝玉軸受の内輪をアルミニウム製回転部材の軸部にすきま嵌め(すきま100μm)で嵌合して、回転部材を 1000 時間回転する試験を行ない、嵌め合い面における初期(運転開始直後)の動摩擦係数、異音発生の時期、および、軸部と軸受間の通電性能を調査した。試験条件および通電条件は以下の通りである。結果を表1に示す。なお、通電性能の調査では、1000時間の試験時間の間、軸部と軸受間の抵抗が200kΩ以下に保持されたものを通電性能が良、抵抗が一度でも200kΩをこえたものを不良とした。
[試験条件]
・軸受寸法:内径 25 mm、外径 37 mm、幅 7 mm
・軸部温度:200 ℃
・軸受荷重:220 N (ラジアル荷重)
・回転速度:130 rpm
・相手材:アルミニウム
[通電条件]
・荷電電圧:30 V
・制御抵抗:300 kΩ (通電測定部と並列に接続)
・サンプリング間隔:1 μs
また、実施例2、実施例6、比較例1〜比較例3について、同じ試験条件での嵌め合い面における動摩擦係数の経時変化を測定した。結果を図4に示す。図4において横軸は経過時間(h)、縦軸は動摩擦係数をそれぞれ示す。
表1に示すように、各実施例の被膜を形成した軸受では、事務機器等において実用上十分な耐久時間(500時間)にわたり、異音の発生を防止できるとともに、良好な通電性能を有していた。また図4に示すように、被膜の厚みを5μmとした実施例2および実施例6では、動摩擦係数を長時間にわたり低位に維持することができ、異音の発生を防止できた。
本発明の転がり軸受は、回転部材の軸部が内外輪の一方の軌道輪にすきま嵌めで嵌合される場合において、鳴き音等の異音を長期間にわたり防止できるので、複写機やプリンタ等の事務機器用定着装置に使用される定着ローラ等の回転部材を支持する軸受として好適に利用できる。
深溝玉軸受(転がり軸受)の断面図である。 図1の転がり軸受を使用した複写機の定着ローラを示す縦断面図である。 異音が発生する機構を説明する図である。 嵌め合い面における動摩擦係数の経時変化を示す図である。
符号の説明
1 深溝玉軸受(転がり軸受)
2 内輪
3 外輪
4 転動体
5 保持器
6 シール部材
7 グリース
8 被膜
9 定着ローラ
9a 軸部
10 電磁誘導加熱ヒータ
11 フレーム

Claims (5)

  1. 内輪と外輪の軌道面間に複数の転動体が配列され、定着装置において帯電する回転部材を回転自在に支持し、この回転部材の軸部が前記内輪の内径面または前記外輪の外径面にすきま嵌めで嵌合される転がり軸受であって、
    少なくとも前記回転部材の軸部がすきま嵌めで嵌合される内輪の内径面または外輪の外径面に、導電性と低摩擦摺動性を有する被膜を形成してなり、
    前記被膜は厚みが 2〜10μmであり、該被膜と前記回転部材の軸部との動摩擦係数が 0.2 以下であることを特徴とする転がり軸受。
  2. 前記被膜が、ニッケル−ポリテトラフルオロエチレン複合被膜であることを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。
  3. 前記被膜が、グラファイト被膜であることを特徴とする請求項1記載の転がり軸受。
  4. 前記転がり軸受に 220Nのラジアル荷重を付加しつつ、前記回転部材を130rpmで 500 時間回転させたときの、前記被膜と前記回転部材の軸部との動摩擦係数が 0.2 以下であることを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3記載の転がり軸受。
  5. 前記回転部材が、印刷用紙にトナーを定着させるための、ヒータが内蔵された定着ローラであることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項記載の転がり軸受。
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