JP2008008178A - 作業車輌 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸気カバーの内部に配置されるエアクリーナとレゾネータとを、前後方向の幅を極力狭く構成しながら、高さを低くし、例えばコンバインの車体のエンジンカバーの上側に設置したとき、すぐ背後に隣接するグレンタンクの容積を拡大できるものとする。
【解決手段】車体(1)に搭載したエンジン(2)に空気を濾過して供給するエアクリーナ(3)と、該エアクリーナ(3)の吸入側に接続したレゾネータ(4)とを、上下方向に重ねて配置し、吸気カバー(5)を被せて構成する。この場合、側面視形状が略円形状のレゾネータ(4)とエアクリーナ(3)とを、最も高い中心位置を前後方向にずらして全体高さが低くなるように重ねて配置する。
【選択図】 図2

Description

この発明は、コンバイン等の作業車輌に関するものである。
従来から、例えばコンバインのエンジンに外気を濾過して供給するためのエアクリーナは、コンバインの車体上に構成したエンジンルーム又は別構成のボックスに内装して設けられ、吸気工程で発生する騒音をレゾネータ(消音器)で消音しながら作業ができる構成になっていた。
例えば、本件出願前に公開されている特許第3648894号特許公報に(特許文献1参照)には、エンジンルーム内にエンジンとともにエアクリーナが配置して設けられ、その上方に、別構成の吸気ボックス内にサイレンサー(本件出願のレゾネータに相当する。)を配置して設けた構成となっている。
そして、エアクリーナは、吸気ボックスのサイレンサーが吸気した空気が送られ、これを清浄したのちエンジンに供給する構成となっている。
特許第3648894号公報
従来のエアクリーナとレゾネータは、上記した特許文献1に見られるように、別構成の吸気ボックスか、又は外部から仕切られたエンジンルーム等の独立した室や閉鎖状の箱に内装して搭載することが多く、消音効果などの利点がある反面に、他の各種の装置と共にボックス内に設置する場合、構成が複雑となって大型となり、周囲の装置にスペース的に影響する課題があった。そして、従来の構成は、ボックス内に設けるから、清掃やメンテナンスに際して、二重、三重に囲んだ側板や蓋を開ける必要があって、作業が煩雑で手間がかかる課題があった。
そして、この種の従来のエアクリーナは、前述のように、ボックスに内装するから、消音効果はあるとしても、熱がこもって高温となり、冷却が困難になる課題もあった。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような技術的手段を講じる。
即ち、請求項1に記載した発明は、車体(1)に搭載したエンジン(2)に空気を濾過して供給するエアクリーナ(3)と、該エアクリーナ(3)の吸入側に接続したレゾネータ(4)とを、上下に接近させて吸気カバー(5)内部に配置するにあたり、側面視形状が略円形状の前記レゾネータ(4)とエアクリーナ(3)とを、上下方向に重なり合う状態としながら、各側面視形状の中心位置を前後方向にずらして配置したことを特徴とする作業車輌であって、吸気カバー5の内部で上下方向に重ねて、前後方向の幅を狭くすることを図りながら、側面視形状としての円形の最も高い中心部位の重合を避けて構成している。したがって、該吸気カバー5の内部に配置するエアクリーナ3とレゾネータ4とは、前後の方向の幅を極力狭く構成するものでありながら、高さを低くできるものとなっている。
請求項2に記載した発明は、前記エアクリーナ(3)とレゾネータ(4)とを、一部が上下に重なり合う配置とし、エアクリーナ(3)の掃除口(6)を車体(1)の外側に寄せ、レゾネータ(4)の吸気口(7)を車体(1)の内側に寄せて、それぞれ左右方向にずらして配置したことを特徴とする請求項1記載の作業車輌であって、エアクリーナー3とレゾネータ4とを上下に重なり合う配置にして左右幅の広がりを制限し、エアクリーナ3のメンテナンスと、掃除とが容易にできる利点がある。更に、レゾネータ4は、その吸気口7を車体1の内側に寄せたから、外側よりはるかにクリーンな空気が吸引できる利点もある。
請求項3に記載した発明は、前記吸気カバー(5)をエンジンルーム(27)の外側に設け、該吸気カバー(5)の内部空洞に前記エアクリーナ(3)とレゾネータ(4)とを収納する構成とし、該吸気カバー(5)の少なくとも一部分に、吸気用の目抜き孔(9)からなる吸気防塵網(10)を形成したことを特徴とする請求項1記載の作業車輌であって、エアクリーナ3とレゾネータ4とを収納する吸気カバー5を、エンジンルーム27の外側に設けたために、組み立て等が楽になり、メンテナンスが容易になった。更に、吸気カバー5は、エンジンルーム27の外側に設けているために、エンジン熱がこもる心配がなく、清浄な空気が吸気できる。
請求項4に記載した発明は、前記レゾネータ(4)の吸気口(7)を、前記吸気カバー(5)の内壁における前記吸気防塵網(10)以外の部位に対面した位置で吸気作用を行うように配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3のいずれかに記載の作業車輌であって、前記レゾネータ4は、吸気カバー5の吸気防塵網10内から直接外気を吸入することは少なく、一度、吸気防塵網10を通過して除塵されながら内部に吸入された空気が、吸気カバー5内を循環する過程で、更に、重力等が作用して微細な塵埃が落下して清浄化された後、吸気口7から吸引される。
請求項1に記載した発明は、吸気カバー5の内部で上下方向に重ねて、前後方向の幅を狭くすることを図りながら、側面視形状としての略円形の最も高い中心部位の重合を避けてコンパクトな造りに形成した特徴がある。従って、吸気カバー5の内部に配置されるエアクリーナ3とレゾネータ4とは、前後方向の幅を極力狭く構成するものでありながら、高さを低くできるものとなっているために、例えばコンバインの車体1のエンジンカバーの上側に設置したとき、すぐ背後に隣接するグレンタンクの容積を拡大できる優れた効果がある。
請求項2に記載した発明は、エアクリーナー3とレゾネータ4とを上下に重なり合う配置にして、前後、左右幅の広がりを制限しながら、エアクリーナー3の掃除口6を外側に寄せ、レゾネータ4の吸気口7を内側に寄せて構成している。このために、エアクリーナ3とレゾネータ4とを内部に設ける吸気カバー5は、前後幅と左右幅とを狭くできて全体としてコンパクトに構成できる効果がある。更に、エアクリーナ3は、蓋を開閉できる端部の掃除口6を車体1の外側に寄せているから、外部から比較的簡単に、メンテナンスや掃除ができる優れた効果がある。そして、レゾネータ4は、その吸気口7を車体1の内側に寄せているから、車体1の外側よりはるかにクリーンな空気が吸引できる特徴がある。
請求項3に記載した発明は、エアクリーナ3とレゾネータ4とを収納する吸気カバー5をエンジンルーム27の外側に設け、該吸気カバー5をエアクリーナ3とレゾネータ4に被せて固定するだけの簡単な方法で製作でき、着脱が容易で組み立て等が楽になり、これら各部のメンテナンスがきわめて容易にできる効果がある。更に、吸気カバー5は、従来の如く、エンジン熱がこもる心配がなく、清浄な空気の吸引ができる特徴がある。
請求項4に記載した発明は、前記レゾネータ4が、吸気カバー5内から直接外気を吸引することは少なく、一度、吸気防塵網10を通過して除塵されて内部に吸引された空気が、吸気カバー5内を循環する過程で、重力等が作用して、再度清浄された後、吸気口7からレゾネータ4に吸引されるものである。従って、外気を吸気防塵網10を介した状態で、直接吸引しないために、塵埃の吸引が大幅に低減されるとともに、レゾネータ4の吸気口7の対面部が板体であるために、吸入音が大幅に低減されて騒音を小さくできる効果がある。
この発明は、エアクリーナ3とレゾネータ4とこれらに付随して取り付ける付属装置を、コンバイン車体1の取付台8に装置し、その上側から吸気カバー5を被せて製作するもので、コンパクトなエアクリーナを提供することができる。
以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。
まず、コンバイン11は、図6、及び図7に示すように、クローラ12,12を装備した車体1上に、前進方向に向かって左側に脱穀装置13を穀稈供給口14を前側にして搭載し、その前方側に刈取搬送装置15を設けて構成している。そして、刈取搬送装置15は、図面に示すように、前部低位置に3つの分草杆16を設けて2条の穀稈誘導路を形成し、後部低位置に刈取装置17を設けて2条刈りに構成している。18は穀稈引起し装置を示している。そして、穀稈搬送装置19は、図面に示すように、始端部に掻込みスターホイール、その後方で、下方位置に株元搬送装置20と、上側に穂先搬送装置21とを上下2段に配置し、後部を高くして傾斜状に設け、刈取穀稈を前記脱穀装置13の穀稈供給口14まで搬送して供給する構成としている。
そして、グレンタンク22は、図6、及び図7に示すように、前記脱穀装置13の右側に併設し、該脱穀装置13により脱穀、選別した一番穀粒を一番揚穀筒23で揚穀して供給し、貯留する構成としている。
そして、エンジンルーム27は、図7に示すように、車体1上において、グレンタンク22のすぐ前側の低い位置に形成し、内部にエンジン2を搭載し、側部には防塵網24を張設して通風可能に形成したエンジンカバー25を開閉自由に設けて構成している。
そして、操縦座席28は、図6、及び図7に示すように、前記エンジンルーム27の前側から上方にかけて設け、その左側から前方位置にかけての周辺には、各操作レバー、操作スイッチ類や操作パネル、更には、各種メーター等の表示パネル等を集中させて配置し、コンバイン11の操縦ができる構成としている。そして、取付台8は、後述するエアクリーナ3とレゾネータ4と、これらに付随して取り付ける付属装置を組み立てて、その上側から後述の吸気カバー5を被せて取り付ける据付台であって、前記エンジンカバー25の上、エンジンルーム27の上方に構成している。
そして、前記グレンタンク22は、図6、及び図7に示すように、コンバイン11の前進側の上部側壁を、前方に膨出させて増量タンク30を形成し、タンク22にできるかぎり多量の穀粒が貯留できるように工夫した構成としている。この場合、上記増量タンク30は、図面に示すように、側面視で前側の前記操縦座席28の背もたれ部分側に接近し、その下方に、以下に説明するエアクリーナ3、レゾネータ4を内部に装置する吸気カバー5が位置する構成としている。
まず、レゾネータ4は、図1、乃至図3に示すように、円形状の消音器部分を中央に位置し、その消音器部分の左側に接続した吸気筒7aの先端部に吸気口7を連通して設け、右側に吸気ホース31を連通した構成としている。
なお、この明細書で左側、又は右側の表現は、コンバイン車体1の前進方向に向かって見た状態(一部を破断して示す図2参照)を基準にして記載している。
このようにして、レゾネータ4は、図面に示すように、取付台8上に横方向に向けて載置して取り付けている。そして、エアクリーナ3は、円形状の主要部に、左側の中央部に連通した供給ホース32を左側に出して、前記吸気筒7aの背後を通して下方に延長しエンジン2に連通して設け、前記レゾネータ4の上側に接近させて右側に寄せて配置した構成としている。この場合、レゾネータ4とエアクリーナ3とは、図3の側面視で解るように、円形状の側面で上下が最も高い中心位置を避けて、相互に前後方向へ若干ずらして接近させて上下に重ねて配置した構成としている。図3に示す実施例では、下側のレゾネータ4を前側に、上側のエアクリーナ3を後ろ側に、それぞれ若干ずらせて中心位置の重なりがないように配置した構成としている。
更に、上記エアクリーナ3とレゾネータ4とは、図面から解るように、中央部で一部が上下に重なり合う配置として、一方のエアクリーナ3の掃除口6、すなわち、開口端部に覆い蓋34を設けて形成した部位を、車体1の右外側に寄せ、他方のレゾネータ4を左側、すなわち、前記吸気口7を車体1の内側に寄せて、それぞれ左右に配置した構成としている。
このように、上記エアクリーナ3は、図1、及び図2に示すように、上記掃除口6を、後述する吸気カバー5の外縁部から外側に延長し、その開口端部に覆い蓋34を被せて、簡単にロックと解除との操作ができる開閉錠35で止めた構成としている。この場合、実施例の掃除口6は、ロックと解除との切替による開閉操作が簡単にできる開閉錠35により、覆い蓋34を開閉することができるから、コンバイン3の車体フレーム1の右外側から、エアクリーナ5の内部清掃や、エアクリーナエレメントの交換等のメンテナンスが、きわめて容易にできる優れた特徴となっている。
そして、レゾネータ4の右側に連通した前記吸気ホース31は、上記エアクリーナ3の下方で、レゾネータ4の右側に形成されている空間部分を利用して収納した状態に位置させ、端部をエアクリーナ3に接続させて連通状態に構成している。このように配置構成したから、吸気ホース31は、空間を有効に活用して全体のコンパクト化に役立っている。
更に、前記供給ホース32も、エアクリーナ3の左側にできた空間を利用して配管し、下方のエンジン側に延ばして連通してエンジン2に空気を送る構成とし、コンパクト化を図っている。
つぎに、吸気カバー5は、図1、乃至図5に示すように、薄い鉄板を素材にプレスによる絞り加工によって蒲鉾型の形状にして、内部を空洞に形成しており、これを、前記取付台2上に固着する場合、コンバインの前進方向に対して横向きに配置して固着している。そして、吸気カバー5は、実施例の場合、図4、及び図5に示すように、前後両側の低い位置に吸気用の無数の目抜き孔9を、パンチング加工によって配列した防塵吸気網10を形成して、外気を、通過させる過程で防塵しながら吸引ができる構成としている。
そして、吸気カバー5は、図面に示すように、予め、レゾネータ4とエアクリーナ3と、これらに付属する吸気口7を備えた吸気筒7a、吸気ホース31、供給ホース32をそれぞれ組み立てて車体1の取付台8上にサブ組み立てを完了しておき、これらの上側から被せて被覆し、取付台8に固着する。すると、吸気カバー5は、内側の保持具36がエアクリ―ナ3の取付部材37に係合して回り防止と、抜け止めとができる簡単な構成となっている。
そして、既に説明したレゾネータ4の吸気口7は、図面に示すように、上記吸気カバー5の内壁で、前記吸気防塵網10以外の部位(板面)に対面した位置で、しかも、斜め上向きに設けられ、吸気作用を行う構成にしている。
このように、吸気口7は、吸気防塵網10に対面することを避けて、吸気カバー5の板状の壁面に斜め上向きに対面させた構成であるから、外気を、前記吸気防塵網10のすぐ内側に口7を臨ませた状態で、直接吸引することを避けて、塵埃の吸引を防止することができ、併せて、吸入に伴って発生する吸入音を低くでき、騒音を極力低減させる効果を有する。更に加えて、吸気口7は、斜め上向きになっているから、下側の取付台8上に蓄積される塵埃等を吸引することがほとんどない特徴を有する。
つぎに、フロントパネル40の構成について、図8、乃至図10に基づき、その実施例を説明する。
まず、フロントパネル40は、図10に示すように、コンバイン車体1の右側前部(操縦座席28の前側)から左側に沿わせてL字型に配置し、前側にメータ類を設け、横側にレバーやスイッチ類を設けてコンバインの操縦を可能に構成しているが、以下述べる実施例のフロントパネル40は、左側部分を指し、図面のように、主変速へバー41、副変速レバー42、制御機構の複数のスイッチ43,44,45を設けて操縦座席28の前左側に配置して構成している。このフロントパネル40は、図8、及び図9に示すように、板状にして右に主変速レバー41の変速案内溝41a、左側に前後に沿わせた副変速レバー42の変速案内溝42aを形成し、両案内溝41a,42aの間に、スイッチ43,44,45を前後方向に縦一列状態に配置して構成している。そして、実施例の各スイッチは、43は刈高制御スイッチ、44は扱ぎ深制御スイッチ、45は選別制御スイッチであるが、別の装置のスイッチに置き換えることは自由である。
そして、フロントパネル40は、図9に示すように、前側を低くし、側面視で前傾の状態を保つように構成している。そして、上記フロントパネル40は、図9に示すように、主変速レバー41の変速案内溝41aの周辺部分を高く蒲鉾状に隆起させた形状に形成しており、その高さを、前記各スイッチ43,44,45の高さと同等になるように構成している。
以上のように構成したフロントパネル40は、各スイッチ43,44,45を前後縦方向に一列に配置して右側のパネル面を高くすることによって、ブラインドタッチによるスイッチ操作を可能とし、誤操作が少なくなる効果がある。特に、実施例の場合、スイッチ43,44,45は、すぐ右側のパネル面の高さに合わせた高さにしているから、無意識にスイッチをON操作する誤操作が減った利点がある。
しかも、各スイッチ43,44,45は、主変速レバー41と副変速レバー42との間に配置したから、もの(飛散してきた障害物)に当たって自然にONされたり、オペレータが無意識に触ったりすることも少なくなって、誤操作を大幅に減少させる効果がある。
更に、実施例のフロントパネル40は、図9に示すように、前傾姿勢に固定したから、上面に載った藁屑や塵埃が前側に滑り落ちて、その上面に蓄積することがほとんどなくなり、案内表示やラベル表示が消えたり、隠れたりすることをなくすることができ、前方視界を妨げたりすることもなくなり、刈取、搬送状態を確認しながら安全に作業ができる効果がある。
46は刈取レバーである。
なお、レバーガイドを隆起した構成のパネルは、例えば、特開平10−337114号公開特許公報(図4参照)、又は特開平11−35号公開特許公報(図4、及び図5参照)によって出願前公知になっているが、しかし、これら各公知技術には制御スイッチ等の関連構成について記載がない。
つぎに、操縦座席28に装備したクラッチフレーム50支持構成と各操作レバー、及び操作連動機構の支持について、以下、説明する。
まず、クラッチフレーム50は、図11、及び図12に示すように、コンバイン11の前進方向を基準にして前後方向に配置されて、下部を車体1に固着して立設した操縦席機枠51に支持腕により連結し、後部をリヤフレーム52に連結して設け、各操作レバー類を支持連結しているが、その中間部位に、下部を車体フレーム53に固着したフレーム支持ステー55の上部と、下部をミッションケース56に固着したミッション支持ステー57との2本の支持ステーによって支持された構成としている。この場合、フレーム支持ステー55とミッション支持ステー57とは、図11に示す正面視において、一方のフレーム支持ステー55を略垂直状に配置し、他方のミッション支持ステー57を、上部がクラッチフレーム50側に傾斜させた略ハ字状に形成され、図12に示す側面視では、前側のミッション支持ステー57が垂直であるのに対して、後側のフレーム支持ステー55が上部を前側に位置させた前傾姿勢に設けてクラッチフレーム50を支持させた構成としている。なお、クラッチフレーム50は、メインビーム50aとその周囲に取り付けたフレーム枠50bとを一体にして連結した構成としている。
このように構成されたクラッチフレーム50は、図12に示すように、脱穀クラッチレバー58、刈取クラッチレバー59、主変速レバー41、副変速レバー42をそれぞれ回動操作自由に枢着して支持し、これら各操作レバーには操作連動機構を接続して各クラッチ装置が断続操作できる構成としている。
そして、クラッチフレーム50は、図11の正面視で解るように、上部のメインビーム50aを仮想の頂点とし、左右2本のステー55,57の下部を結んだ仮想の線を底辺とした三角形状の支持構成になっている。したがって、実施例のクラッチフレーム50は、剛性の高い支持構成を形成しており、メインビーム50aを、フレーム支持ステー55とミッション支持ステー57との2本により両側から挟んだ状態で強固に保持することができる特徴がある。
それに加えて、実施例のクラッチフレーム50は、図12の側面視に示すように、ミッション支持ステー57を前側に、フレーム支持ステー55を後ろ側にして、前後方向にずらして配置して連結、構成しているから、前後方向に働く力に対しても強く、ガタの発生を防止し、耐久性に富む優れた機枠構成となっている。
そして、各操作レバー、すなわち、前述した脱穀クラッチレバー58、刈取クラッチレバー59、主変速レバー41、副変速レバー42は、三角状の支持構成にした頂点(上部のメインビーム50aを仮想の頂点としている。)に近い部位にそれぞれ回動支点を配置して支持される構成とした。したがって、クラッチフレーム50は、上記各操作レバーの操作に関連して発生する負荷、クラッチが伝動状態のときに発生する負荷等に対して充分に耐える構成となっており、長期間使用しても、操作上の狂いがほとんど発生せず、正確で安定した操作を続けることができる特徴がある。
その中でも、特に、主変速レバー41は、図12、及び図13に示すように、その回動支点Pを、前記仮想三角形の頂点近傍の位置に設け、更に、回動支点Pをフレーム支持ステー55の上部に横向きに受け止めさせて支持した構成としている。
従来から、主変速レバー41は、支点を常に安定した状態に支持することが不可欠で、支持フレームが不安定で狂ってくると、油圧無段変速装置(通称HST)のニュートラル位置の保持が困難で、安定した変速操作が難しく、オペレータがニュートラル位置に戻していても、微速で走行する課題があった。
それに対して、上記の実施例に係る主変速レバー41は、前述のとおり回動支点P(図9の変速操作移動図参照)が強固に支持されているから、中立位置のズレをなくして変速操作の安定と、安全を図ることができる効果がある。
なお、クラッチフレーム50の支持構成に関する公知技術は、操作フレームを前、後連結杆によって走行ミッションケースに連結支持した支持機構が、特開2003−159956号公開特許公報に開示されている。
つぎに、エンジンカバー25の開閉支持構成を、図面に基づいてその実施例を説明する。
まず、エンジン2は、図6、及び図7に示すように、操縦座席28の下側でフロアのすぐ後ろ側に設けたエンジンルーム27に内装して搭載されており、該エンジンルーム27を形成しているエンジンカバー25を、図13に仮想線で示すように、車体1の右外側に開閉自由にオープンできる構成としている。
そこで、エンジンカバー25は、図13に示すように、下側と左側とが開放され、右側下部が支持金具64に回動自由に枢着され、車体1上に搭載しているエンジン2に上側から被せて囲んだ位置(実線の位置)と、仮想線で示すように、右外側に開放した位置とに開閉できる構成にしている。この場合、支持杆65は、一方の端部がクラッチフレーム50に取付杆66を介して固着され、他方の端部がラジエータフレーム67に固着して取り付けられている。そして、前記取付杆66は、上部がクラッチフレーム50の中央部分でミッション支持ステー57、及びフレーム支持ステー55に接近させて連結した部位に接近した位置に固着している。
そして、規制ワイヤー68は、図13に示すように、基部を、L型回動取付具69によって支持杆65の先端部に回動自由に取り付け、先端部をエンジンカバー25の内側上部に連結して設け、エンジンカバー25の開き幅を規制できる構成としている。
この構成において、エンジンカバー25は、図13に仮想線で示すように、車体1の右側に開いたとき、取付杆65からL型回動取付具69を介して連結した規制ワイヤー68により最大開き位置が制限される構成としている。このように、エンジンカバー25は、開放すれば、エンジン2やこれに関連するラジエータ、冷却ファンが外に露出してメンテナンスを行うことができる。
そして、支持杆65は、エンジンカバー25を外側に開く過程において、規制ワイヤー68が最大に伸びて開放の限界に達すると、それに伴って発生する大きな衝撃が、内側端部から取付杆66を介してクラッチフレーム50に伝わることになる。そのとき、クラッチフレーム50は、図13に示すように、ミッション支持ステー57が、傾斜した姿勢でクラッチフレーム50を支えているから、充分に前記衝撃を吸収して変形等の障害が発生することなく、強固に支持することができる。
このように、ミッション支持ステー57は、図13に示す正面図で解るように、他の支持ステー(リヤの各支持ステー70やフレーム支持ステー55)が直立姿勢になっているのに対して、右側に傾斜させて設けているから、前記衝撃に対応することができてクラッチフレーム50の変形等を防止できる枠組みとなっている。
そして、規制ワイヤー68は、図13に示すように、L型回動取付具69が支持杆65に対して取り付けられた位置で回動して、エンジンカバー25を閉めた位置では、実線の如く、下向きに垂れ、開いた位置では、仮想線で示すように、斜め下方向きに回動して折り曲げ等の障害がほとんど発生することはない。
吸気カバー内に装置したエアクリーナとレゾネータとの説明用平面図 吸気カバー内に装置したエアクリーナとレゾネータとの説明用背面図 吸気カバー内に装置したエアクリーナとレゾネータとの説明用左側面図 吸気カバー部の正面図 吸気カバー部の背面図 コンバインの平面図 コンバインの右側面図 フロントパネル部の平面図 フロントパネル部の側面図 コンバインの平面図 クラッチフレームの支持構成を示す説明用正面図 クラッチフレームの支持構成を示す説明用左側面図 エンジンカバーの開放状態を示す説明用正面図。
符号の説明
1 車体 2 エンジン
3 エアクリーナ 4 レゾネータ
5 吸気カバー 6 掃除口
7 吸気口 7a 吸気筒
8 取付台 9 目抜き
10 吸気防塵網 27 エンジンルーム

Claims (4)

  1. 車体(1)に搭載したエンジン(2)に空気を濾過して供給するエアクリーナ(3)と、該エアクリーナ(3)の吸入側に接続したレゾネータ(4)とを、上下に接近させて吸気カバー(5)内部に配置するにあたり、側面視形状が略円形状の前記レゾネータ(4)とエアクリーナ(3)とを、上下方向に重なり合う状態としながら、各側面視形状の中心位置を前後方向にずらして配置したことを特徴とする作業車輌。
  2. 前記エアクリーナ(3)とレゾネータ(4)とを、一部が上下に重なり合う配置とし、エアクリーナ(3)の掃除口(6)を車体(1)の外側に寄せ、レゾネータ(4)の吸気口(7)を車体(1)の内側に寄せて、それぞれ左右方向にずらして配置したことを特徴とする請求項1記載の作業車輌。
  3. 前記吸気カバー(5)をエンジンルーム(27)の外側に設け、該吸気カバー(5)の内部空洞に前記エアクリーナ(3)とレゾネータ(4)とを収納する構成とし、該吸気カバー(5)の少なくとも一部分に、吸気用の目抜き孔(9)からなる吸気防塵網(10)を形成したことを特徴とする請求項1記載の作業車輌。
  4. 前記レゾネータ(4)の吸気口(7)を、前記吸気カバー(5)の内壁における前記吸気防塵網(10)以外の部位に対面した位置で吸気作用を行うように配置したことを特徴とする請求項1又は請求項2又は請求項3のいずれかに記載の作業車輌。
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