JP2008002295A - ロータリバルブのシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータリバルブのシール構造において、シール部材が装着されたロータリバルブを吸気ケーシングのバルブ挿入孔に挿設する作業を容易にしながら、ロータリバルブの回動抵抗が大きくなることを抑制する。
【解決手段】シール部材51をリング部53で構成する。このリング部53内周面に、バルブ本体径方向内側に突起する突起部53aを形成する。ロータリバルブ21のバルブ本体29のシール溝部41底面に、バルブ本体径方向内側に延びるシール凹部41aを形成する。このシール凹部41aのバルブ本体周方向の長さを、突起部53aのバルブ本体周方向の長さよりも長く設定する。そして、リング部53を、突起部53aをシール凹部41aに嵌入した状態でシール溝部41に嵌入するとともに、その外周面を吸気ケーシング3のバルブ挿入孔19内面に摺接させる。
【選択図】図7

Description

本発明は、ロータリバルブのシール構造に関するものである。
従来から、多気筒エンジンの気筒毎に形成された吸気通路を有する吸気ケーシングに気筒列方向に延びるとともに上記各吸気通路を横断するように気筒列方向から見て円形状に形成されたバルブ挿入孔に、ロータリバルブがエンジン運転状態に応じて吸気の流動を可変調整するように回動可能に挿設された吸気装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
このロータリバルブは、各吸気通路に対応するようにバルブ挿入孔に配置された複数個の円柱状バルブ本体を有している。この各バルブ本体は、各吸気通路の上流側及び下流側を連通するように形成された貫通路と、この貫通路のバルブ本体軸方向両側におけるバルブ本体部分外周面に凹設されたシール溝部とを有している。各バルブ本体には、各シール溝部に嵌入されるとともに外周面がバルブ挿入孔内面に摺接する一対の板状リング部を有するシール部材が装着されている。このシール部材により、各吸気通路のシール性を確保している。
特開2000−192818号公報
ところで、各リング部を各シール溝部に位置決めしないと、シール部材が装着されたロータリバルブを吸気ケーシングのバルブ挿入孔に挿設する際、各リング部の所定部分(例えば切断端部)がバルブ挿入孔内面に引っ掛かり、その挿設作業に手間がかかるおそれがある。
また、各吸気通路の上流側に排気ガス再循環装置(以下、EGRという)が配設されていると、EGRからの粘着成分が各リング部と各シール溝部との間に付着する場合がある。この場合、その付着物により各リング部が各シール溝部に固着し、ロータリバルブの回動抵抗が大きくなることがある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ロータリバルブのシール構造において、シール部材が装着されたロータリバルブを吸気ケーシングのバルブ挿入孔に挿設する作業を容易にしながら、ロータリバルブの回動抵抗が大きくなることを抑制する技術を提供することにある。
第1の発明は、多気筒エンジンの気筒毎に形成された吸気通路を有する吸気ケーシングに気筒列方向に延びるとともに上記各吸気通路を横断するように気筒列方向から見て円形状に形成されたバルブ挿入孔に、エンジン運転状態に応じて吸気の流動を可変調整するように回動可能に挿設されたロータリバルブのシール構造であって、上記ロータリバルブは、上記各吸気通路に対応するように上記バルブ挿入孔に配置された複数個の円柱状バルブ本体を有し、上記各バルブ本体は、上記各吸気通路の上流側及び下流側を連通するように形成された貫通路と、該貫通路のバルブ本体軸方向両側におけるバルブ本体部分外周面に凹設されたシール溝部とを有し、上記各バルブ本体には、上記各シール溝部に嵌入されるとともに外周面が上記バルブ挿入孔内面に摺接する一対の板状リング部を有するシール部材が装着され、上記各シール溝部底面には、バルブ本体径方向内側に延びるシール凹部が形成され、上記各リング部内周面には、バルブ本体径方向内側に突起して上記各シール凹部に嵌入された突起部が形成され、上記各シール凹部のバルブ本体周方向の長さが、上記各突起部のバルブ本体周方向の長さよりも長く設定されていることを特徴とするものである。
これにより、各リング部内周面の突起部を各シール溝部底面のシール凹部に嵌入しているので、各リング部を各シール溝部に位置決めすることができ、このため、シール部材が装着されたロータリバルブを吸気ケーシングのバルブ挿入孔に挿設する際、各リング部の所定部分(例えば切断端部)がバルブ挿入孔内面に引っ掛かることを抑制することができる。また、各シール凹部のバルブ本体周方向の長さを各突起部のバルブ本体周方向の長さよりも長く設定しているので、ロータリバルブの回動時において各リング部が各シール溝部に対してバルブ本体周方向に移動することができ、このため、EGRからの粘着成分により各リング部がシール溝部に固着することを抑制することができる。以上から、シール部材が装着されたロータリバルブを吸気ケーシングのバルブ挿入孔に挿設する作業を容易にしながら、ロータリバルブの回動抵抗が大きくなることを抑制することができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記各シール凹部と上記各突起部との間には、バルブ本体径方向に関して隙間が空いていることを特徴とするものである。
これにより、各シール凹部と各突起部との間に、バルブ本体径方向に関して隙間を空けているので、ロータリバルブの回動時において各リング部が各シール溝部に対してバルブ本体周方向により確実に移動することができ、このため、EGRからの粘着成分により各リング部がシール溝部に固着することをより確実に抑制することができる。したがって、シール部材が装着されたロータリバルブを吸気ケーシングのバルブ挿入孔に挿設する作業を容易にしながら、ロータリバルブの回動抵抗が大きくなることをより確実に抑制することができる。
第3の発明は、上記第1又は第2の発明において、上記各リング部は切断され、その切断端部には上記ロータリバルブを上記バルブ挿入孔に挿設した際に互いに当接してシールする傾斜面が形成されていることを特徴とするものである。
これにより、各リング部を切断しているので、シール部材をバルブ本体に装着する際に、各リング部を容易に拡径することができ、このため、シール部材をバルブ本体に容易に装着することができる。また、各リング部の切断端部に、ロータリバルブをバルブ挿入孔に挿設した際に互いに当接してシールする傾斜面を形成しているので、各吸気通路のシール性を確保することができる。
第4の発明は、上記第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、上記各リング部内周面には、凸部と凹部とが交互に形成されていることを特徴とするものである。
これにより、各リング部内周面に凸部と凹部とを交互に形成しているので、各リング部の適度の剛性と弾性とを確保することができる。
本発明によれば、各リング部内周面の突起部を各シール溝部底面のシール凹部に嵌入しているので、各リング部を各シール溝部に位置決めすることができ、このため、シール部材が装着されたロータリバルブを吸気ケーシングのバルブ挿入孔に挿設する際、各リング部の所定部分(例えば切断端部)がバルブ挿入孔内面に引っ掛かることを抑制することができ、また、各シール凹部のバルブ本体周方向の長さを各突起部のバルブ本体周方向の長さよりも長く設定しているので、ロータリバルブの回動時において各リング部が各シール溝部に対してバルブ本体周方向に移動することができ、このため、EGRからの粘着成分により各リング部がシール溝部に固着することを抑制することができ、以上から、シール部材が装着されたロータリバルブを吸気ケーシングのバルブ挿入孔に挿設する作業を容易にしながら、ロータリバルブの回動抵抗が大きくなることを抑制することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1乃至図3は、この発明の実施形態に係るロータリバルブ21のシール構造を備えた吸気装置1を示す。この吸気装置1は樹脂製の吸気ケーシング3を備え、該吸気ケーシング3は、クランク軸(図示せず)の延びる方向に気筒(図示せず)が2つ並んで設けられたエンジン5に上載されている。上記吸気ケーシング3には吸気通路7がエンジン5の気筒毎に形成され、これら吸気通路7の上流端外周りには上フランジ9がそれぞれ一体に張出形成されているとともに、上記吸気ケーシング3下端には、下面に環状シール溝11aを有する下フランジ11が一体に張出形成されている。
また、上記吸気ケーシング3外周には、上下方向に延びるカラー用貫通孔13aを有するボス部13が上記各吸気通路7に対応して前後2個ずつ一体に形成され、該カラー用貫通孔13aには、金属製の円筒状カラー部材14が挿通されている。これらカラー部材14のうち2個の前側(図1では手前側)カラー部材14は、ロータリバルブ21の連結部31に対応するとともに上下方向に延びるように吸気ケーシング3のバルブ挿入孔19に気筒列方向に並んでそれぞれ挿通されている。そして、エンジン5上面にロータリバルブ21を挿設した吸気ケーシング3の下フランジ11を重ね合わせた状態で、ボルト(図示せず)を吸気ケーシング3のボス部13のボルト挿通孔13aのカラー部材14に挿通してエンジン5に形成されたねじ穴(図示せず)に螺合し、吸気ケーシング3をエンジン5に組み付けるようにしている。
さらに、上記吸気ケーシング3の上流側には、サージタンク(図示せず)に接続されたインテークマニホールド(図示せず)が配設され、該インテークマニホールド下端には、フランジ17が上記吸気ケーシング3の上フランジ9に対応するように一体に張出形成されている。上記吸気ケーシング3の上フランジ9には、取付孔9aが形成されていて、ロータリバルブ21を挿設した吸気ケーシング3の上フランジ9にインテークマニホールドのフランジ17を重ねた状態で、ボルト(図示せず)をインテークマニホールドのフランジ17に形成された取付孔(図示せず)に挿通して吸気ケーシング3の上フランジ9の取付孔9aに螺合し、インテークマニホールドを吸気ケーシング3に組み付けるようにしている。なお、上記サージタンクの上流側には、EGRが配設されている。
ところで、上記組付けの際、ロータリバルブ21の連結部31により、ロータリバルブ21の回動範囲はエンジン5の高速運転状態に対応する開き位置(図3(b)参照)とエンジン5の低速運転状態に対応する閉じ位置(図3(a)参照)との間で規制される。この詳細については後述する。
上記吸気ケーシング3には、気筒列方向に延びるとともに上記各吸気通路7を横断するように気筒列方向から見て円形状のバルブ挿入孔19が形成され、該バルブ挿入孔19に樹脂製のロータリバルブ21がエンジン5の運転状態に応じて吸気の流動を可変調整するように回動可能に挿設されている。上記吸気ケーシング3下端には、装着孔23aを有するボス部23が一体に形成され、この装着孔23aには、燃料噴射ノズル25が噴射口25aを上記バルブ挿入孔19下方の吸気通路7下流端に臨ませるように斜めに装着されている。
上記各吸気通路7下流端の燃料噴射ノズル25側方には、扁平板状の仕切壁27が吸気流通方向に沿うように接近配置され、上記ロータリバルブ21下方の吸気通路7下流端側を、通路断面積の広い第1通路7aと、該第1通路7aに並設され燃料噴射ノズル25が臨む通路断面積の狭い第2通路7bとに上記仕切壁27により区画している。
図2乃至図4に示すように、上記ロータリバルブ21は、上記各吸気通路7に対応するようにバルブ挿入孔19に配置された2個の円柱状バルブ本体29を備え、隣り合うバルブ本体29間は連結部31で一体に連結されている。この連結部31は、4枚の板部31aからなる断面十文字状の連結本体31bと、気筒列方向と直交するように連結本体31bのバブル本体軸方向中央部に取り付けられた円形壁部31cとを備えている。これら板部31aのうち隣り合う2枚の前側及び下側板部31aには、各前側カラー部材14に対応するように半円形状の切欠き部31dが2個ずつそれぞれ形成されている。これら切欠き部31dは、ロータリバルブ21の回動時に各前側カラー部材14外面に当接することでロータリバルブ21の回動範囲を上記開き位置(図3(b)参照)と上記閉じ位置(図3(a)参照)との間で規制している。なお、ロータリバルブ21は、開き位置から図3(b)で示す時計回りに略90度だけ回動することで閉じ位置まで行くようになっている。
各バルブ本体29の気筒列方向両端面には、気筒列方向に延びる支軸33がそれぞれ一体に突設されている。これら支軸33のうち一方の支軸33(図2及び図4では左側の支軸33)の基端部側は断面十文字状に、先端部側は断面円状に形成されている。この一方の支軸33は、吸気ケーシング3のベアリング収容孔35に嵌込収容された環状ベアリング37に軸支されている。このベアリング収容孔35は、吸気ケーシング3の気筒列方向一端部(図2では左側)に気筒列方向から見て円形状に形成されている。
上記一方の支軸33における上記軸支部分よりもバルブ本体軸方向内側部分(断面十文字状の部分と断面円状の部分との境界部分)には、バルブ挿入孔19とベアリング収容孔35とを仕切る円盤状の鍔部33aが吸気ケーシング3内面に摺接しないように形成されている。この鍔部33aは、詳細には、ベアリング収容孔35内面に摺接しないようにベアリング収容孔35の開口部に配置されている。すなわち、鍔部33aの直径は、ベアリング収容孔35の開口部の孔径よりも小さく設定されている。
上記支軸33のうち他方の支軸33は、上記一方の支軸33と同様の構成である。そして、この他方の支軸33は、吸気ケーシング3の気筒列方向他端部のベアリング収容孔(図示せず)に嵌込収容された環状ベアリング(図示せず)に軸支されている。
上記他方の支軸33は、吸気ケーシング3の気筒列方向他端部に取り付けられた従来より周知の電動式アクチュエータ(図示せず)の出力軸に連結され、該アクチュエータはエンジン制御装置(図示せず)に接続されている。このエンジン制御装置は、エンジン5の回転数を検出して、エンジン5がアイドル回転数近傍の低速運転状態と、そのアイドル回転数よりも高回転の高速運転状態とのいずれであるかを判断するように構成されている。この判断結果によりエンジン制御装置がアクチュエータの作動を切り換え、ロータリバルブ21を回動させるようになっている。
上記各バルブ本体29には、上記各吸気通路7の上流側及び下流側を連通するように貫通路43が吸気流動方向から見て略円形状に形成されている。該貫通路43のバルブ本体軸方向両側におけるバルブ本体部分39(以下、「円形壁部39」という)外周面には、円形リング状のシール溝部41がそれぞれ凹設されている。これらシール溝部41底面には、バブル本体径方向内側に延びるシール凹部41aがそれぞれ形成されている(図6及び図7参照)。上記両円形壁部39には、エンジン5の運転状態に応じて吸気の流動を可変調整する第1バルブ片部45がバルブ本体軸方向に延びて一体に連結されている。この第1バルブ片部45は外周面が矩形状かつ偏平面をなして上記バルブ本体29外周面の一部を構成している。また、上記両円形壁部39には、偏平板状の補強ブリッジ部47がバルブ本体29の中心線上に位置するように、かつ上記第1バルブ片部45と平行になるように一体に橋絡されている。この補強ブリッジ部47のバルブ本体軸線と直交する方向の長さは、ロータリバルブ21の外径よりも短く設定されており、補強ブリッジ部47のバルブ本体軸線と直交する方向の一端部47aがロータリバルブ21の外周面と略同一面上に位置する一方、他端部47bがロータリバルブ21の外周面から内方に離れている。さらに、上記両円形壁部39には、上記第1バルブ片部45に対向するように第2バルブ片部49がバルブ本体軸方向に延びて一体に連結されている。この第2バルブ片部49は外周面が矩形状かつ偏平面をなして上記バルブ本体29外周面の一部を構成している。加えて、上記補強ブリッジ部47と各バルブ片部45,49との間の両円形壁部39内面は、補強ブリッジ部47側から各バルブ片部45,49側に行くに従って漸次内方に膨出している。これにより、上記両円形壁部39は、補強ブリッジ部47並びに第1及び第2バルブ片部45,49により3箇所で連結され、バルブ本体29の剛性が高められている。そして、上記第1バルブ片部45は、エンジン5の低速運転時には上記第1通路7aを閉じ、該第1通路7aはロータリバルブ21上流側の吸気通路7との連通が遮断される(図3(a)参照)とともに、エンジン5の高速運転時に上記第1通路7aを開き、該第1通路7aはロータリバルブ21上流側の吸気通路7と連通するようになっている(図3(b)参照)。また、上記第2通路7bは、エンジン5の全運転域で上記バルブ本体29の回動によって開閉されることなく常時吸気通路7上流側と連通するようになっている。
上記各バルブ本体29にはナイロン製のシール部材51が装着されている。図2及び図5〜図7に示すように、このシール部材51は、一対の板状リング部53を備えている。この両リング53のバルブ本体径方向の長さは、バルブ本体29のシール溝部41のバルブ本体径方向の長さよりも短く設定されている。また、両リング部53内周面には、バルブ本体径方向内側に突起する突起部53aがそれぞれ形成されている。この突起部53aのバルブ本体周方向の長さは、バルブ本体29のシール溝部41のシール凹部41aのバルブ本体周方向の長さよりも短く設定されており(図7参照)、突起部53aのバルブ本体軸方向の長さは、シール凹部41aのバルブ本体軸方向の長さとほぼ同じに設定されている(図6参照)。さらに、上記両リング部53は、バルブ本体29に装着する際に拡径し易いように上記突起部53a対向側でそれぞれ切断され、その切断端部にはロータリバルブ21をバルブ挿入孔19に挿設した際に互いに当接してシールする傾斜面53bが形成されている。加えて、各リング部53内周面には凸部53cと凹部53dとが交互に形成され、適度の剛性と弾性とを確保するようになっている。そして、上記各リング部53は、突起部53aが上記バルブ本体29のシール溝部41のシール凹部41aに嵌入された状態で、シール溝部41にバルブ本体29の半径方向に移動可能に嵌入されるとともに、外周面が上記吸気ケーシング3のバルブ挿入孔19内面に摺接するようになっている。このとき、上述の如くシール凹部41aのバルブ本体周方向の長さを突起部53aのバルブ本体周方向の長さよりも長く設定しているため、シール凹部41aと突起部53aとの間には、バルブ本体周方向に関して隙間が空いている(図7参照)。また、突起部53aとシール凹部41aとの間には、バルブ本体径方向に関して隙間が空いている(図6及び図7参照)。
−吸気装置の作動−
次に、上述の如く構成された吸気装置1の作動について説明する。
<エンジン5の高速運転時>
エンジン制御装置から出力される制御信号により、アクチュエータが高速用の作動状態となると、このアクチュエータの作動により、ロータリバルブ21は、図3(b)に示すように、第1バルブ片部45をバルブ挿入孔19内に位置付けて第1通路7aを開く開き位置となる。補強ブリッジ部47は吸気の流れを阻害しないように吸気流通方向に沿うように位置付けられる。これにより、インテークマニホールドから吸気通路7に流入した吸気は、貫通路43を経て第1通路7a及び第2通路7bに流入し、燃料噴射ノズル25から噴射された燃料と混合して混合気を生成しながらエンジン5の吸気ポート(図示せず)を流れる。
また、ロータリバルブ21が開き位置となると、ロータリバルブ21の連結部31の前側板部31aの切欠き部31dは、前側カラー部材14外面に当接する。これにより、ロータリバルブ21の図3(b)で示す反時計回りの回動が規制される。なお、このロータリバルブ21の回動規制は、吸気ケーシング3をエンジン5やインテークマニホールドに組み付ける際も同様に行われる。
<エンジン5の低速運転時>
エンジン制御装置から出力される制御信号により、アクチュエータが低速用の作動状態となると、このアクチュエータの作動により、ロータリバルブ21は、図3(a)に示すように、第1バルブ片部45をエンジン5側に位置付けて第1通路7aを閉じる閉じ位置となる。このとき、第2通路7bは開かれているとともに、補強ブリッジ部47の他端部47bとバルブ挿入孔19内面との間に隙間Sが形成される。これにより、インテークマニホールドから吸気通路7に流入した吸気は、隙間Sを通って狭い第2通路7bに流入して流速が高まり、燃料噴射ノズル25から噴射された燃料との混合が促進されて混合気を生成しながらエンジン5の吸気ポート(図示せず)を流れる。
また、ロータリバルブ21が閉じ位置となると、ロータリバルブ21の連結部31の下側板部31aの切欠き部31dは、前側カラー部材14外面に当接する。これにより、ロータリバルブ21の図3(a)で示す時計回りの回動は規制される。なお、このロータリバルブ21の回動規制は、吸気ケーシング3をエンジン5やインテークマニホールドに組み付ける際も同様に行われる。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、各リング部53内周面の突起部53aを各シール溝部41底面のシール凹部41aに嵌入しているので、各リング部53を各シール溝部41に位置決めすることができ、このため、シール部材51が装着されたロータリバルブ21を吸気ケーシング3のバルブ挿入孔19に挿設する際、各リング部53の所定部分(例えば切断端部)がバルブ挿入孔19内面に引っ掛かることを抑制することができる。また、各シール凹部41aのバルブ本体周方向の長さを各突起部53aのバルブ本体周方向の長さよりも長く設定しているので、ロータリバルブ21の回動時において各リング部53が各シール溝部41に対してバルブ本体周方向に移動することができ、このため、EGRからの粘着成分により各リング部53がシール溝部41に固着することを抑制することができる。以上から、シール部材51が装着されたロータリバルブ21を吸気ケーシング3のバルブ挿入孔19に挿設する作業を容易にしながら、ロータリバルブ21の回動抵抗が大きくなることを抑制することができる。
また、各シール凹部41aと各突起部53aとの間に、バルブ本体径方向に関して隙間を空けているので、ロータリバルブ21の回動時において各リング部53が各シール溝部41に対してバルブ本体周方向により確実に移動することができ、このため、EGRからの粘着成分により各リング部53がシール溝部41に固着することをより確実に抑制することができる。したがって、シール部材51が装着されたロータリバルブ21を吸気ケーシング3のバルブ挿入孔19に挿設する作業を容易にしながら、ロータリバルブ21の回動抵抗が大きくなることをより確実に抑制することができる。
また、各リング部53を切断しているので、シール部材51をバルブ本体29に装着する際に、各リング部53を容易に拡径することができ、このため、シール部材51をバルブ本体29に容易に装着することができる。
また、各リング部53の切断端部に、ロータリバルブ21をバルブ挿入孔19に挿設した際に互いに当接してシールする傾斜面53bを形成しているので、各吸気通路7のシール性を確保することができる。
また、各リング部53内周面に凸部53cと凹部53dとを交互に形成しているので、各リング部53の適度の剛性と弾性とを確保することができる。
(その他の実施形態)
なお、この実施形態では、シール部材51のリング部53内周面に凸部53c及び凹部53dを形成したが、これら凸部53c及び凹部53dをなくしてリング部53の径方向の寸法を全周に亘って同じにしてもよい。
また、この実施形態では、吸気装置1を2気筒エンジンに適用した場合を例示したが、3気筒以上のエンジンにも適用することができ、この場合にはバルブ本体29及びシール部材51を気筒の数に合わせて設ければよい。
さらに、この実施形態では、吸気ケーシング3のバルブ挿入孔19に挿設したロータリバルブ21を切り換えて吸気通路7の断面積をエンジン5の運転状態に応じて変化させるようにした吸気装置1を例示したが、吸気通路の分岐箇所に介設したロータリバルブを切り換えて吸気通路の有効な長さをエンジンの運転状態に応じて変化させるようにした吸気装置にも適用することができるものである。
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係るロータリバルブのシール構造は、シール部材が装着されたロータリバルブを吸気ケーシングのバルブ挿入孔に挿設する作業を容易にしながら、ロータリバルブの回動抵抗が大きくなることを抑制する用途等に適用できる。
本発明の実施形態に係る吸気装置の斜視図である。 吸気ケーシングを気筒列方向と平行な面で切断した状態の吸気装置の斜視図である。 図1のIII−III線の矢視断面図であり、(a)はエンジンの低速運転時を示す図であり、(b)はエンジンの高速運転時を示す図である。 ロータリバルブの斜視図である。 シール部材のリング部を示す図であり、(a)はリング部の平面図であり、(b)はリング部の正面図である。 吸気装置の、バルブ本体の円形壁部部分をバルブ本体軸方向と平行な面で切断した断面図である。 吸気装置の、バルブ本体の円形壁部部分をバルブ本体軸方向と直交する面で切断した断面図である。
符号の説明
1 吸気装置
3 吸気ケーシング
5 エンジン
7 吸気通路
19 バルブ挿入孔
21 ロータリバルブ
29 バルブ本体
31 連結部
39 円形壁部(バルブ本体部分)
41 シール溝部
41a シール凹部
43 貫通路
51 シール部材
53 リング部
53a 突起部
53b 傾斜面
53c 凸部
53d 凹部

Claims (4)

  1. 多気筒エンジンの気筒毎に形成された吸気通路を有する吸気ケーシングに気筒列方向に延びるとともに上記各吸気通路を横断するように気筒列方向から見て円形状に形成されたバルブ挿入孔に、エンジン運転状態に応じて吸気の流動を可変調整するように回動可能に挿設されたロータリバルブのシール構造であって、
    上記ロータリバルブは、上記各吸気通路に対応するように上記バルブ挿入孔に配置された複数個の円柱状バルブ本体を有し、
    上記各バルブ本体は、上記各吸気通路の上流側及び下流側を連通するように形成された貫通路と、該貫通路のバルブ本体軸方向両側におけるバルブ本体部分外周面に凹設されたシール溝部とを有し、
    上記各バルブ本体には、上記各シール溝部に嵌入されるとともに外周面が上記バルブ挿入孔内面に摺接する一対の板状リング部を有するシール部材が装着され、
    上記各シール溝部底面には、バルブ本体径方向内側に延びるシール凹部が形成され、
    上記各リング部内周面には、バルブ本体径方向内側に突起して上記各シール凹部に嵌入された突起部が形成され、
    上記各シール凹部のバルブ本体周方向の長さが、上記各突起部のバルブ本体周方向の長さよりも長く設定されていることを特徴とするロータリバルブのシール構造。
  2. 請求項1記載のロータリバルブのシール構造において、
    上記各シール凹部と上記各突起部との間には、バルブ本体径方向に関して隙間が空いていることを特徴とするロータリバルブのシール構造。
  3. 請求項1又は2記載のロータリバルブのシール構造において、
    上記各リング部は切断され、その切断端部には上記ロータリバルブを上記バルブ挿入孔に挿設した際に互いに当接してシールする傾斜面が形成されていることを特徴とするロータリバルブのシール構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載のロータリバルブのシール構造において、
    上記各リング部内周面には、凸部と凹部とが交互に形成されていることを特徴とするロータリバルブのシール構造。
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JP2003083072A (ja) * 2001-09-10 2003-03-19 Keihin Corp 可変吸気装置におけるロータリーバルブのシール構造

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