JP2008001468A - 乗客コンベヤの踏段ローラ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】踏段ローラの脱落の防止を図ることができる乗客コンベヤの踏段ローラ装置を得る。
【解決手段】トラスには、循環移動される踏段4が支持されている。踏段4には、駆動ローラ用踏段軸9が設けられている。駆動ローラ用踏段軸9には、駆動ローラ10が回転可能に設けられている。駆動ローラ10の側面には、駆動ローラ10と一体に回転可能な脱落防止体16が取り付けられている。駆動ローラ用踏段軸9の外周面には、脱落防止体16が挿入された変位規制溝18が脱落防止体16の回転方向に沿って設けられている。
【選択図】図2
【解決手段】トラスには、循環移動される踏段4が支持されている。踏段4には、駆動ローラ用踏段軸9が設けられている。駆動ローラ用踏段軸9には、駆動ローラ10が回転可能に設けられている。駆動ローラ10の側面には、駆動ローラ10と一体に回転可能な脱落防止体16が取り付けられている。駆動ローラ用踏段軸9の外周面には、脱落防止体16が挿入された変位規制溝18が脱落防止体16の回転方向に沿って設けられている。
【選択図】図2
Description
この発明は、例えばエスカレータや動く歩道等の乗客コンベヤで循環移動される踏段に設けられた乗客コンベヤの踏段ローラ装置に関するものである。
従来の乗客コンベヤでは、例えばローラが踏段の軸から脱落することにより、踏段が沈下してしまうことがある。従来、踏段の沈下を検出するためのレバーを踏段の走行路に設けた乗客コンベヤの安全装置が提案されている。レバーは、踏段が沈下しているときに、踏段の軸に押されて回動される。レバーの回動は、検出スイッチにより検出される。これにより、踏段の沈下が検出される(例えば、特許文献1参照)。
しかし、このような従来の乗客コンベヤの安全装置では、ローラの脱落自体を防止することができないので、ローラが脱落してから踏段の沈下を検出するまでの間に、脱落したローラによってコンベヤの運転に不具合が発生してしまうおそれがある。
この発明は、上記のような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、踏段ローラの脱落の防止を図ることができる乗客コンベヤの踏段ローラ装置を得ることを目的とする。
この発明に係る乗客コンベヤの踏段ローラ装置は、循環移動される踏段に設けられた踏段軸、踏段軸に設けられ、踏段軸を中心に回転可能な踏段ローラ、及び踏段ローラと一体に回転可能な脱落防止体を備え、踏段軸の外周面には、脱落防止体が挿入された変位規制溝が脱落防止体の回転方向に沿って設けられている。
この発明に係る乗客コンベヤの踏段ローラ装置では、踏段ローラに脱落防止体が設けられ、脱落防止体が挿入された変位規制溝が脱落防止体の回転方向に沿って踏段軸の外周面に設けられているので、何らかの原因で踏段ローラが踏段軸から外れた場合であっても、脱落防止体の踏段軸に対する変位を変位規制溝によって規制することができ、踏段ローラの踏段軸からの脱落の防止を図ることができる。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。図において、トラス(主枠)1には、上部乗降口2と下部乗降口3との間で循環移動される複数の踏段4が支持されている。また、トラス1には、各踏段4の移動を案内するための駆動ローラ用レール(案内レール)5及び追従ローラ用レール(案内レール)6がそれぞれ設けられている。
図1は、この発明の実施の形態1によるエスカレータを示す側面図である。図において、トラス(主枠)1には、上部乗降口2と下部乗降口3との間で循環移動される複数の踏段4が支持されている。また、トラス1には、各踏段4の移動を案内するための駆動ローラ用レール(案内レール)5及び追従ローラ用レール(案内レール)6がそれぞれ設けられている。
各踏段4は、踏段チェーンにより無端状に連結されている。踏段チェーンは、トラス1の上端部(上部乗降口2側の端部)及び下端部(下部乗降口3側の端部)にそれぞれ設けられた上部スプロケット及び下部スプロケット(いずれも図示せず)間に巻き掛けられている。上部スプロケットは、図示しない駆動機により回転される。各踏段4は、上部スプロケットの回転により、駆動ローラ用レール5及び追従ローラ用レール6に案内されながら移動される。
トラス1上には、トラス1の長手方向に沿って配置された一対の欄干7が立設されている。各欄干7の周縁部には、無端状の移動手摺8が設けられている。各移動手摺8は、駆動機の駆動力により各踏段4と同期して移動される。
図2は、図1の踏段4を示す一部断面図である。図において、踏段4の前端部には、踏段4から幅方向外側に突出した一対の駆動ローラ用踏段軸9(図では、一方の駆動ローラ用踏段軸9のみを示している)が固定されている。各駆動ローラ用踏段軸9の端部には、駆動ローラ用レール5に載せられた駆動ローラ(踏段ローラ)10が設けられている。各踏段4を連結する踏段チェーン11は、駆動ローラ用踏段軸9に接続されている。踏段チェーン11は、駆動ローラ10と踏段4との間に配置されている。
駆動ローラ10は、軸受13を介して駆動ローラ用踏段軸9に取り付けられている。これにより、駆動ローラ10は、駆動ローラ用踏段軸9を中心に回転可能になっている。また、駆動ローラ10は、軸受13の外周部に嵌合された筒状のボス部14と、ボス部14の外周部に設けられたゴム製の外層部15とを有している。
駆動ローラ10のボス部14の側面には、駆動ローラ10と一体に回転される脱落防止体16がボルト17により取り付けられている。脱落防止体16は、駆動ローラ10よりも踏段4の中心に近い側に配置されている。
駆動ローラ用踏段軸9の外周面には、脱落防止体16の一部が挿入された変位規制溝18が脱落防止体16の回転方向に沿って設けられている。これにより、脱落防止体16は、一部が変位規制溝18内に挿入されたまま、駆動ローラ10と一体に回転される。変位規制溝18は、駆動ローラ10よりも踏段4の中心に近い側に配置されている。
踏段4の後端部には、駆動ローラ用踏段軸9と平行な一対の追従ローラ用踏段軸19(図では、一方の追従ローラ用踏段軸19のみを示している)が固定されている。各追従ローラ用踏段軸19の端部には、追従ローラ用レール6に載せられた追従ローラ20が設けられている。追従ローラ20は、軸受21を介して追従ローラ用踏段軸19に取り付けられている。追従ローラ20の構成は、駆動ローラ10の構成と同様である。
追従ローラ20のボス部14の側面には、追従ローラ20と一体に回転される脱落防止体22がボルト23により取り付けられている。脱落防止体22は、追従ローラ20よりも踏段4の中心に近い側に配置されている。脱落防止体22の構成は、脱落防止体16の構成と同様である。
追従ローラ用踏段軸19の外周面には、脱落防止体22の一部が挿入された変位規制溝24が脱落防止体22の回転方向に沿って設けられている。これにより、脱落防止体22は、一部が変位規制溝24内に挿入されたまま、追従ローラ20と一体に回転される。変位規制溝24は、追従ローラ20よりも踏段4の中心に近い側に配置されている。
なお、駆動ローラ用の踏段ローラ装置は、駆動ローラ用踏段軸9、駆動ローラ10、軸受13及び脱落防止体16を有している。また、追従ローラ用の踏段ローラ装置は、追従ローラ用踏段軸19、追従ローラ20、軸受21及び脱落防止体22を有している。
図3は、図2の駆動ローラ10を示す拡大図である。また、図4は、図3のIV-IV線に沿った断面図である。図において、脱落防止体16は、耐摩耗性の樹脂により構成されている。また、脱落防止体16は、駆動ローラ用踏段軸9を取り囲んで配置された複数(この例では、2つ)の分割板25,26(図4)を有している。これにより、脱落防止体16は、駆動ローラ用踏段軸9の外側から変位規制溝18内に挿入可能になっている。脱落防止体16は、駆動ローラ用踏段軸9の軸線方向への投影面内において、駆動ローラ10の領域内(即ち、駆動ローラ10の内側)に配置されている。なお、この例では、脱落防止体16全体としての形状は、円板状とされている。また、脱落防止体16の外径は、駆動ローラ10の外径よりも小さくされている。
脱落防止体16は、変位規制溝18の内面との間に隙間ができるように、駆動ローラ10に取り付けられている。即ち、変位規制溝18の内面と脱落防止体16との間には、隙間が介在している。これにより、駆動ローラ10は、軸受13のみを介して駆動ローラ用踏段軸9の荷重を受けることとなる。
例えば軸受13が破損して脱落防止体16が駆動ローラ用踏段軸9に対して変位されたときには、脱落防止体16の駆動ローラ用踏段軸9に対する変位は、変位規制溝18により規制される。即ち、脱落防止体16の駆動ローラ用踏段軸9に対する径方向への変位は、変位規制溝18の底面と脱落防止体16との間の隙間寸法S1,S2の範囲内に規制される。また、脱落防止体16の駆動ローラ用踏段軸9に対する軸線方向への変位は、変位規制溝18の側面と脱落防止体16との間の隙間寸法S3,S4の範囲内に規制される。
駆動ローラ用踏段軸9は、駆動ローラ10が駆動ローラ用踏段軸9から外れたときに、隙間寸法S1(変位規制溝18の底面に対して下方側の隙間寸法)だけ沈下して脱落防止体16に当接する。これにより、駆動ローラ10は、脱落防止体16を介して駆動ローラ用踏段軸9の荷重を受けることとなる。この結果、駆動ローラ用踏段軸9が脱落防止体16上に保持されることとなり、駆動ローラ用踏段軸9の駆動ローラ用レール5に対する沈下量が規制される。
なお、追従ローラ用の踏段ローラ装置の構成は、駆動ローラ用の踏段ローラ装置の構成と同様である。
図5は、図4の駆動ローラ用踏段軸9が沈下しているときの上部乗降口2の床部を示す断面図である。図において、各踏段4は、乗客を載せるための踏板31を有している。踏板31には、踏段4の移動方向に沿って配置された複数本のクリート(踏板溝)32が設けられている。上部乗降口2の床部33には、クリート32に噛み合う複数の櫛34が設けられている。各櫛34は、エスカレータの幅方向に沿って並べて配置されている。
駆動ローラ用踏段軸9(図2及び図3)が沈下するときには、クリート32と櫛34との噛み合いが外れる方向へ踏段4が変位される。従って、駆動ローラ用踏段軸9の駆動ローラ用レール5に対する沈下量は、クリート32と櫛34との噛み合いが維持される所定の範囲内に規制される。
即ち、駆動ローラ用踏段軸9が沈下していない通常時(即ち、駆動ローラ10が軸受13のみを介して駆動ローラ用踏段軸9の荷重を受けているとき)にはクリート32と櫛34との間で噛み合い量S6が確保され、駆動ローラ用踏段軸9が沈下している異常時(即ち、駆動ローラ10が脱落防止体16を介して駆動ローラ用踏段軸9の荷重を受けているとき)にはクリート32と櫛34との間で噛み合い量S6よりも小さい噛み合い量S5が確保される。
駆動ローラ用踏段軸9の駆動ローラ用レール5に対する沈下量の調整は、隙間寸法S1,S2(図3)の調整により行われる。隙間寸法S1,S2は、駆動ローラ用踏段軸9が沈下したときにクリート32と櫛34との間で噛み合い量S5が確保されるように、噛み合い量S6よりも小さく設定されている。
なお、下部乗降口3の床部にもクリート32に噛み合う櫛が設けられており、上部乗降口2の構成と同様に、駆動ローラ用踏段軸9が沈下しているときであっても、クリート32と櫛との噛み合いが確保されるようになっている。
次に、動作について説明する。踏段4が循環移動されるときには、駆動ローラ10が駆動ローラ用レール5上を転動され、追従ローラ20が追従ローラ用レール6上を転動される。このとき、脱落防止体16は、変位規制溝18内に挿入されたまま、駆動ローラ10と一体に回転される。また、脱落防止体22は、変位規制溝24内に挿入されたまま、追従ローラ20と一体に回転される。
例えば軸受13の破損等により、駆動ローラ10が駆動ローラ用踏段軸9から外れた場合には、駆動ローラ用踏段軸9が駆動ローラ10及び脱落防止体16に対して沈下し、変位規制溝18の底面が脱落防止体16に当接する。このとき、脱落防止体16の駆動ローラ用踏段軸9に対する軸方向への変位は、脱落防止体16が変位規制溝18の側面に当接することにより規制される。これにより、駆動ローラ10の駆動ローラ用踏段軸9からの脱落が防止される。この後、駆動ローラ用踏段軸9の荷重が脱落防止体16を介して駆動ローラ10にかかり、駆動ローラ用踏段軸9が脱落防止体16上に保持される。
この後、踏段4の移動が継続され、駆動ローラ用踏段軸9が脱落防止体16上に保持されたまま、駆動ローラ10が駆動ローラ用レール5上を転動される。これにより、上部乗降口2及び下部乗降口3においてクリート32が櫛34から外れることが防止される。
なお、軸受21の破損等により、追従ローラ20が追従ローラ用踏段軸19から外れた場合であっても、駆動ローラ10が外れた場合と同様に、変位規制溝24による脱落防止体22の変位の規制により、追従ローラ20の脱落が防止されるとともに、追従ローラ用踏段軸19が脱落防止体22上に保持されることにより、クリート32が櫛34から外れることが防止される。
このようなエスカレータの踏段ローラ装置では、駆動ローラ10に脱落防止体16が設けられ、脱落防止体16が挿入された変位規制溝18が脱落防止体16の回転方向に沿って駆動ローラ用踏段軸9の外周面に設けられているので、何らかの原因で駆動ローラ10が駆動ローラ用踏段軸9から外れた場合であっても、脱落防止体16の駆動ローラ用踏段軸9に対する変位を変位規制溝18によって規制することができ、駆動ローラ10の駆動ローラ用踏段軸9からの脱落の防止を図ることができる。
また、変位規制溝18の内面と脱落防止体16との間に隙間を設けたので、駆動ローラ10が駆動ローラ用踏段軸9から外れていない通常時に、脱落防止体16の駆動ローラ用踏段軸9への当接を防止することができる。これにより、脱落防止体16の摩耗や発熱等の不具合の防止を図ることができる。
また、脱落防止体16が耐摩耗性の樹脂により構成されているので、脱落防止体16が変位規制溝18の内面に当接しながら回転される場合であっても、脱落防止体16の回転を容易にすることができるとともに、脱落防止体16の摩耗も抑制することができる。
また、駆動ローラ用踏段軸9の沈下量は、駆動ローラ用踏段軸9が脱落防止体16上に保持されることにより、クリート32と櫛34との噛み合いが維持される所定の範囲内に規制されるので、踏段4の移動が継続された場合であっても、クリート32が櫛34から外れることを防止することができる。これにより、例えば踏板31と櫛34との間に異物が挟まる等の不具合の発生の防止を図ることができる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2によるエスカレータの駆動ローラ10を示す要部断面図である。図において、駆動ローラ10のボス部14の側面には、変位規制溝18内に挿入された脱落防止体41がボルト17により取り付けられている。脱落防止体41の構成は、径方向寸法を除き、実施の形態1での脱落防止体16の構成と同様である。
図6は、この発明の実施の形態2によるエスカレータの駆動ローラ10を示す要部断面図である。図において、駆動ローラ10のボス部14の側面には、変位規制溝18内に挿入された脱落防止体41がボルト17により取り付けられている。脱落防止体41の構成は、径方向寸法を除き、実施の形態1での脱落防止体16の構成と同様である。
脱落防止体41の径方向寸法は、駆動ローラ10の径方向寸法よりも外径差S7だけ小さい所定の寸法とされている。これにより、脱落防止体41は、例えば駆動ローラ10の摩耗や外層部15の剥離等により駆動ローラ10の径方向寸法が所定の寸法以下になったときに、駆動ローラ用レール5に当接するようになっている。
駆動ローラ用踏段軸9は、駆動ローラ10の径方向寸法が小さくなると、駆動ローラ用レール5に対して沈下する。駆動ローラ用踏段軸9の駆動ローラ用レール5に対する沈下量は、脱落防止体41の駆動ローラ用レール5への当接により規制される。
脱落防止体41により規制される駆動ローラ用踏段軸9の沈下量は、クリート32と櫛34との噛み合い(図5)が維持される所定の範囲内とされている。即ち、脱落防止体41が駆動ローラ用レール5に当接したときにクリート32と櫛34との噛み合いが維持されるように、外径差S7が通常時の噛み合い量S6(図5)よりも小さく設定されている。なお、追従ローラ用の踏段ローラ装置の構成は、駆動ローラ用の踏段ローラ装置の構成と同様である。また、他の構成は実施の形態1と同様である。
次に、動作について説明する。例えば軸受13の破損等により、駆動ローラ10が駆動ローラ用踏段軸9から外れた場合には、実施の形態1と同様にして、駆動ローラ用踏段軸9が駆動ローラ用レール5に対して沈下し、駆動ローラ用踏段軸9が脱落防止体41上に保持される。これにより、駆動ローラ用踏段軸9の駆動ローラ用レール5に対する沈下量が規制される。
また、例えば軸受13の破損が発生していない状態で、駆動ローラ10の摩耗や外層部15の剥離等により駆動ローラ10の径方向寸法が所定の寸法以下になった場合には、脱落防止体41の外周部が駆動ローラ用レール5に当接する。これにより、駆動ローラ用踏段軸9の駆動ローラ用レール5に対する沈下量が規制される。この場合、軸受13の損傷は発生していないので、変位規制溝18の内面と脱落防止体41との隙間は確保される。
このように駆動ローラ用踏段軸9の沈下量が規制された結果、踏段4の移動が継続されても、上部乗降口2及び下部乗降口3においてクリート32が櫛34から外れることが防止される。
なお、追従ローラ20の摩耗や追従ローラ20の外層部15の剥離等により追従ローラ20の径方向寸法が所定の寸法以下になった場合であっても、駆動ローラ10の径方向寸法が小さくなった場合と同様に、追従ローラ20に設けられた脱落防止体が追従ローラ用レール6に当接することにより、クリート32が櫛34から外れることが防止される。
このように、脱落防止体41は、駆動ローラ10の径方向寸法が所定の寸法以下になったときに駆動ローラ用レール5に当接するようになっているので、駆動ローラ用踏段軸9の沈下量を所定の範囲内に規制することができる。従って、例えば駆動ローラ10の外層部15が剥離したまま踏段4の移動が継続された場合であっても、クリート32が櫛34から外れることを防止することができる。
なお、上記の例では、通常時の噛み合い量S6よりも外径差S7が小さくなるように設定されているが、外径差S7と隙間寸法S1との合計が通常時の噛み合い量S6よりも小さくなるように外径差S7を設定してもよい。このようにすれば、例えば軸受13の破損及び外層部15の剥離がともに発生している場合であっても、駆動ローラ用踏段軸9の沈下量を所定の範囲内に規制することができ、クリート32と櫛34との噛み合いを維持することができる。
また、各上記実施の形態では、脱落防止体及び変位規制溝18が駆動ローラ10よりも踏段4の中心に近い側に配置されているが、駆動ローラ10よりも踏段4の中心から離れた側に脱落防止体及び変位規制溝18を配置してもよい。この場合、駆動ローラ用踏段軸9は、変位規制溝18が配置されるように、踏段4の中心から離れた側へ延長される。また、駆動ローラ10の両側に脱落防止体及び変位規制溝18を設けてもよい。
また、各上記実施の形態では、脱落防止体及び変位規制溝24が追従ローラ20よりも踏段4の中心に近い側に配置されているが、追従ローラ20よりも踏段4の中心から離れた側に脱落防止体及び変位規制溝24を配置してもよい。この場合、追従ローラ用踏段軸19は、変位規制溝24が配置されるように、踏段4の中心から離れた側へ延長される。また、追従ローラ20の両側に脱落防止体及び変位規制溝24を設けてもよい。
また、各上記実施の形態では、この発明がエスカレータに適用されているが、動く歩道にこの発明を適用してもよい。
4 踏段、5 駆動ローラ用レール(案内レール)、6 追従ローラ用レール(案内レール)、9 駆動ローラ用踏段軸(踏段軸)、10 駆動ローラ(踏段ローラ)、16,22,41 脱落防止体、18,24 変位規制溝、19 追従ローラ用踏段軸(踏段軸)、20 追従ローラ(踏段ローラ)。
Claims (4)
- 循環移動される踏段に設けられた踏段軸、
上記踏段軸に設けられ、上記踏段軸を中心に回転可能な踏段ローラ、及び
上記踏段ローラと一体に回転可能な脱落防止体
を備え、
上記踏段軸の外周面には、上記脱落防止体が挿入された変位規制溝が上記脱落防止体の回転方向に沿って設けられていることを特徴とする乗客コンベヤの踏段ローラ装置。 - 上記変位規制溝の内面と上記脱落防止体との間には、隙間があることを特徴とする請求項1に記載の乗客コンベヤの踏段ローラ装置。
- 上記脱落防止体は、耐摩耗性の樹脂により構成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の乗客コンベヤの踏段ローラ装置。
- 上記踏段ローラは、案内レールにより案内され、
上記脱落防止体は、上記踏段ローラの径方向寸法が所定の寸法以下になったときに上記案内レールに当接するようになっていることを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の乗客コンベヤの踏段ローラ装置。
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---|---|---|---|---|
JP2017145932A (ja) * | 2016-02-19 | 2017-08-24 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | 軸受装置およびローラ装置 |
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