上記課題を解決するために、請求項1記載の遊技機用ドラム式表示装置は、回転自在に配設された内回転体と、その内回転体の外周部に回転自在に配設された外回転体と、表面に図柄が配置され、前記内回転体と前記外回転体とで構成された重複回転体の外周部に並べて環状に配置された複数の図柄部材と、前記内回転体と前記外回転体の何れか一方の回転体と前記複数の図柄部材とを連結する複数の連結部材と、他方の回転体に設けられた案内部材と、前記内回転体および前記外回転体の回転動作を独立制御する回転体制御手段とを備え、前記回転体制御手段は、前記内回転体と前記外回転体とを同じ角速度で回転制御することで前記重複回転体の回転中心軸から前記複数の図柄部材までの距離を一定に保って回転動作させ、前記内回転体と前記外回転体とを異なる角速度で回転制御することで前記案内部材が前記連結部材を押して前記重複回転体の回転中心軸から前記複数の図柄部材までの距離を変化させることを特徴とする。請求項1記載の遊技機用ドラム式表示装置によれば、回転体を二重構成にして内回転体と外回転体との相対的な回転角を制御することで、外周部に配置された図柄部材を回転中心軸から外側に移動可能にし、ドラムユニットの半径を変化させることが可能となる。詳しくは、図柄表示部としてドラムユニットを採用し、各ドラムユニットの回転体を二重構成にし、外回転体の外周部には複数に分割された図柄部材を配置する。通常は内回転体および外回転体を等しい角速度で回転し、所定の演出が選択されたときは内回転体と外回転体との相対的な回転角を異ならせることで、図柄部材がドラムユニットの外側に移動することで図柄部材が配置されている位置の半径が長くなり、図柄部材の目視可能部分が拡大する。これにより、互いの図柄部材が重なっている部分に描かれていた縮小時には目視できなかった図柄が、拡大することで出現し、従来にない演出を行うことが可能になり、遊技者の興趣を高めることができる。
請求項2記載の遊技機用ドラム式表示装置は、請求項1記載の遊技機用ドラム式表示装置において、前記連結部材は、前記内回転体の外周部付近の支軸に一端を回転可能に取り付けられるとともに、前記図柄部材の支軸にもう一端を回転可能に取り付けられて前記内回転体と前記図柄部材とを連結しており、前記重複回転体の回転中心軸から前記複数の図柄部材までの距離が小さいときは前記連結部材が前記重複回転体の外周部に沿った位置にあり、前記回転体制御手段が前記内回転体と前記外回転体とを異なる角速度で回転制御すると、前記案内部材が前記連結部材を押して当該連結部材を前記内回転体側の支軸を中心に前記図柄部材側の支軸を前記重複回転体の外周部から離す方向へ回動させることで、前記重複回転体の回転中心軸から前記複数の図柄部材までの距離を大きくすることを特徴とする。請求項2記載の遊技機用ドラム式表示装置によれば、連結部材の一端が内回転体の外周部付近の支軸に回転可能に取り付けられるとともに、連結部材のもう一端が図柄部材の支軸に回転可能に取り付けられているので、内回転体と図柄部材とが連結され、内回転体の外回転体に対する相対的な回転によって、図柄部材を重複回転体の外周部から離す方向へ移動させることができる。
請求項3記載の遊技機用ドラム式表示装置は、請求項1記載の遊技機用ドラム式表示装置において、前記連結部材は、前記外回転体の外周部付近の支軸に一端を回転可能に取り付けられるとともに、前記図柄部材の支軸にもう一端を回転可能に取り付けられて前記外回転体と前記図柄部材とを連結しており、前記重複回転体の回転中心軸から前記複数の図柄部材までの距離が小さいときは前記連結部材が前記重複回転体の外周部に沿った位置にあり、前記回転体制御手段が前記内回転体と前記外回転体とを異なる角速度で回転制御すると、前記案内部材が前記連結部材を押して当該連結部材を前記外回転体側の支軸を中心に前記図柄部材側の支軸を前記重複回転体の外周部から離す方向へ回動させることで、前記重複回転体の回転中心軸から前記複数の図柄部材までの距離を大きくすることを特徴とする。請求項3に記載の遊技機用ドラム式表示装置によれば、連結部材の一端が外回転体の外周部付近の支軸に回転可能に取り付けられるとともに、連結部材のもう一端が図柄部材の支軸に回転可能に取り付けられているので、外回転体と図柄部材とが連結され、外回転体の内回転体に対する相対的な回転によって、図柄部材を重複回転体の外周部から離す方向へ移動させることができる。
請求項4記載の遊技機用ドラム式表示装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機用ドラム式表示装置において、前記図柄部材は、前記外回転体の外周部付近の支軸に一端を回転可能に取り付けられるとともに、前記図柄部材は、前記重複回転体の回転中心軸から前記複数の図柄部材までの距離が小さいときに隣接する前記図柄部材と重なる部分に跨って図柄が配置されており、さらに重なっているときに遊技者側から見えない位置にも図柄の一部が配置されており、前記回転体制御手段は、前記重複回転体の回転中心軸から前記複数の図柄部材までの距離を変化させることで、遊技者から見える外周部の図柄の大きさを変化させることを特徴とする。請求項4に記載の遊技機用ドラム式表示装置によれば、重複回転体の回転中心軸から複数の図柄部材までの距離が小さいときは図柄部材の他の図柄部材と重なって見えない部分に外周部の図柄と関係する図柄を描いておくことにより、重複回転体の回転中心軸から複数の図柄部材までの距離が大きくなったときに、外周部の図柄を拡大させて縮小時とは異なる図柄に変化させることができる。このため、遊技者に意外感を与えて、興趣を高めることができる。
請求項5記載の遊技機用ドラム式表示装置は、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の遊技機用ドラム式表示装置において、前記図柄部材は、前記重複回転体の回転中心軸から前記複数の図柄部材までの距離が小さいときに隣接する前記図柄部材と重なる部分にも図柄が配置されており、前記回転体制御手段は、前記重複回転体の回転中心軸から前記複数の図柄部材までの距離を変化させることで、遊技者から見える外周部の図柄の数を変化させることを特徴とする。請求項5に記載の遊技機用ドラム式表示装置によれば、複数の図柄部材の重なる部分にも図柄を配置することにより、重複回転体の回転中心軸から複数の図柄部材までの距離を変化させることで、遊技者から見える外周部の図柄の数を変化させることが可能となる。このため、遊技者に意外感を与えて、興趣を高めることができる。
図1は、本発明の実施例1に係るドラム式表示装置10を配設する遊技機1を示す正面模式図である。この遊技機1は、所定条件の成立に応じて内部抽選を実施し、その抽選結果に基づいてドラム式表示装置10に表示された図柄配列に応じて遊技者に特典を付与する遊技機、具体的にはパチンコ遊技機であり、台枠に取り付けられた透明ガラス板でなる前面扉2と、台枠の内側に配置されて前面扉2によって覆われる遊技盤3と、遊技盤3の左右の斜め下方に配設された左右一対のスピーカ4a,4bと、遊技盤3の下方に設けられた玉供給皿5と、玉供給皿5の右方(図1で見て)に設けられた、玉の発射装置110(図12参照)を操作する発射ハンドル6とを含んで構成されている。なお、図1中、符号106は、ランプ類(図12参照)を示す。
遊技盤3は、遊技盤3のほぼ中央位置に配設されたドラム式表示装置10と、ドラム式表示装置10の左方(図1で見て)に設けられた通過ゲート11と、ドラム式表示装置10の下方に設けられた、いわゆる電動チューリップ(以下、電チューと略記する)である始動入賞装置13と、始動入賞装置13の下方に設けられた大入賞装置14と、大入賞装置14の下方に設けられた玉排出口15とを含んで構成されている。なお、図中、符号12は、遊技盤3に植設された釘を示す。
ドラム式表示装置10は、2行3列の図柄表示が可能となっており、図柄を使ったリーチ演出などを行い、特図(特別図柄)の抽選結果により決定された3桁のフルーツあるいはアラビア数字のキャラクタ(図10(a),(b)参照)でなる特図を表示する。ドラム式表示装置10の左図柄,中図柄および右図柄のそれぞれの図柄が図柄変動開始と同時に縦にスクロールし、所定時間経過後に停止表示する。有効ラインは、上行および下行の2ラインである。各ライン上の3つの図柄が同じキャラクタで停止したならば、大当たりとなる。
図2は、ドラム式表示装置10の斜視図を示す。ドラム式表示装置10は、左図柄を表示する左ドラムユニット20Lと、中図柄を表示する中ドラムユニット20Cと、右図柄を表示する右ドラムユニット20Rとが、ドラムステー21により回転軸方向に連設されて構成されている。なお、図2中の破線は、ドラム式表示装置10の表示窓10aを示す。
図3は、左,中,右の各ドラムユニット20L,20C,20R(以下、適宜、符号20で代表する)の正面断面図である。ドラムユニット20は、内回転体30L,30C,30R(以下、適宜、符号30で代表する)と、外回転体40L,40C,40R(以下、適宜、符号40で代表する)とが、同軸的に組み合わされて構成されている。内回転体30および外回転体40が組み合わせられたドラムユニット20は、ドラムステー21に固着されたギアボックス22L,22C,22R(以下、適宜、符号22で代表する)を介して、内回転体用ステッピングモータ(以下、内回転体用モータという)34L,34C,34R(以下、適宜、符号34で代表する)および外回転体用ステッピングモータ(以下、外回転体用モータという)44L,44C,44R(以下、適宜、符号44で代表する)に連結されており、内回転体30および外回転体40が互いに独立して回転できるように懸架されている。また、これにより、左ドラムユニット20L,中ドラムユニット20Cおよび右ドラムユニット20Rも、互いに独立して回転できるように懸架されている。
図4および図5はドラムユニット20の縮小時の側面図および斜視図、図6はドラムユニット20の縮小時から拡大時への移行状態を示す側面図、図7および図8はドラムユニット20の拡大時の側面図および斜視図である。また、図9(a),(b)は、ドラムユニット20の縮小時から拡大時への移行を説明する要部斜視図である。
図3ないし図9を参照すると、ドラムユニット20は、内回転体30と、外回転体40と、第1連結アーム(連結部材に相当)51〜58と、第2連結アーム(連結部材に相当)61〜68と、図柄部材71〜78とから、その主要部が構成されている。
内回転体30は、ボス30aと、ボス30aから放射方向に延出された複数本(図示は3本)のアーム30bと、アーム30bの先端部をつなぐように形成されたドラム30cとから構成されている。
外回転体40は、ボス40aと、ボス40aから放射方向に延出された複数本(図示は3本)のアーム40bと、アーム40bの先端部をつなぐように形成された環状体40cと、環状体40cに一端を回転中心軸方向に植設された8本の案内ピン(案内部材に相当)81〜88と、案内ピン81〜88の他端を植設する環状体40dとから構成されている。
第1連結アーム51,51は、図9(a),(b)に示すように、内回転体30に植設された支軸91a,91aに内端部を回転自在に軸支されており、図柄部材71に植設された支軸71a,71aに外端部を回転自在に軸支されている。なお、他の第1連結アーム52,52〜58,58も、内回転体30に植設された支軸92a,92a〜98a,98aに内端部を回転自在に軸支されており、図柄部材72〜78に植設された支軸72a,72a〜78a,78aに外端部を回転自在に軸支されている。なお、符号については、記載が煩雑になるのを避けるため、適宜、図示を省略している。
第2連結アーム61,61は、図9(a),(b)に示すように、内回転体30に植設された支軸91b,91bに内端部を回転自在に軸支されており、図柄部材71に植設された支軸71b,71bに外端部を回転自在に軸支されている。また、第2連結アーム61,61は、中程に穿設された長孔(案内部材に相当)61a,61aに外回転体40の環状体40c,40d間に植設されて架け渡された案内ピン81が挿通されている。なお、他の第2連結アーム62,62〜68,68も、内回転体30に植設された支軸92b,92b〜98b,98bに内端部を回転自在に軸支されており、図柄部材72〜78に植設された支軸72b,72b〜78b,78bに外端部を回転自在に軸支されている。また、他の第2連結アーム62,62〜68,68も、中程に穿設された長孔62a,62a〜68a,68aに外回転体40の環状体40c,40d間に架け渡された案内ピン82〜88が挿通されている。なお、符号については、記載が煩雑になるのを避けるため、適宜、図示を省略している。
図3に戻って、内回転体30は、ボス30aがギアボックス22から同軸的に延出された外回転軸34aに回転自在に軸着され、ギアボックス22を介して、ユニットステー21に固定された内回転体用モータ34の出力軸に連結されている。外回転体40は、ボス40aがギアボックス22から同軸的に延出された内回転軸44aに回転自在に軸着され、ギアボックス22を介して、ユニットステー21に固定された外回転体用モータ44の出力軸に連結されている。内回転体30の外径は、外回転体40の内径よりも小さくなるように設定されており、内回転体30は、外回転体40の内側に同軸的に配置可能になっている(図3参照)。
各図柄部材71〜78は、ドラムユニット20L,20C,20Rの回転中心軸に向けて若干湾曲された長方形状板体でなる。図柄部材71〜78は、図4および図5に示すドラムユニット20L,20C,20Rの縮小時には一端部を互いに重ね合わせて全体として1つの縮小ドラムを形成するようになっている。また、図柄部材71〜78は、図7および図8に示すドラムユニット20L,20C,20Rの拡大時には一端部をほとんど重ね合わせることなしに全体として1つの拡大ドラムを形成するようになっている。
図10(a),(b)は、ドラムユニット20の縮小時と拡大時の図柄配列を示したものである。実際には各列の上端と下端は繋がって環状をなしており、ドラムユニット20の外周部に配置されている。この図10(a),(b)を参照すると、左,中,右の図柄部材71L〜78L,71C〜78C,71R〜78Rは、左,中,右のドラムユニット20L,20C,20Rの図柄部を構成しており、その外表面には、上からフルーツの下半部,フルーツの上半部,および「3」または「7」である数字のキャラクタでなる図柄が順番に描かれている。図10(a)に示すように、ドラムユニット20が縮小している時は各図柄部材71〜78の一部が重なっているため、各図柄部材71〜78の下端に描かれた数字のキャラクタが隠れ、各図柄部材71〜78の真ん中辺りに描かれたフルーツの上半分と上端に描かれたフルーツの下半分とが繋がっており、全体として、6種類のフルーツが4つずつ、計24個の図柄があり、各列には2種類のフルーツが2図柄、4種類のフルーツが1図柄ずつ配置されている。また、図10(b)に示すように、ドラムユニット20が拡大している時は各図柄部材71〜78に配置されている図柄は全て見えている。ドラムユニット20が縮小している状態から拡大すると、遊技者からは表示されているフルーツが割れて図柄が拡大し数字が出現するように見える。各種類のフルーツの4図柄の内部に現れる数字は、「3」と「7」とが2つずつとなっており、かつ1列に2図柄あるフルーツの内部に現れる数字は互いに異なっている。
本実施例1では、通常は各ドラムユニット20が縮小した状態で図柄変動しており、同じフルーツが横に3つ並べば大当たりであり、異なるフルーツが3つ並んだ状態でドラムユニット20L,20C,20Rが拡大して数字が現れ、同じ数字が3つ並べば大当たりである。どのような図柄の組み合わせで非確変大当たりとするか確変大当たりとするかは、任意に設定可能である。なお、図柄部材71L〜78L,71C〜78C,71R〜78Rの外表面に各図柄が描かれているものとしたが、図柄部材71L〜78L,71C〜78C,71R〜78Rの外表面に各図柄の図柄シートを貼設するようにしてもよいことはもちろんである。
図1に戻って、通過ゲート11は、賞球がないゲートであり、通過ゲート11に玉を通過させると、例えば127/128の確率で普通図柄(普図)の抽選が行われ、当選したならば、電チューである始動入賞装置13が可動羽根の開閉動作を行う。
始動入賞装置13は、開口部に一対の可動羽根を有する、いわゆる電チューと呼ばれる可変入賞装置でなる。始動入賞装置13は、通過ゲート11ヘの玉の通過が検知されて、例えば127/128の確率で普図の抽選が行われ、当選したならば、可動羽根を開放する。可動羽根の1回の開放時間は、通常時は、例えば0.5秒間、確変時および時短時は、例えば1.8秒×3回である。なお、図1中に図示した釘12の位置からも分かるように、可動羽根の開閉の如何にかかわらず、始動入賞装置13への玉の入賞が可能になっている。
大入賞装置14は、いわゆるアタッカーと呼ばれる可変入賞装置であり、開口部と蓋部材とから構成され、蓋部材が移動することにより開口部の閉鎖状態と開放状態とを呈する。
図12を参照すると、遊技機1は、主制御基板100と、ドラム式表示装置10の左内回転体用モータ34L,左外回転体用モータ44L,中内回転体用モータ34C,中外回転体用モータ44C,右内回転体用モータ34R,右外回転体用モータ44Rを駆動制御する表示制御基板(回転体制御手段に相当)101と、スピーカ4a,4bを含むアンプ/スピーカ104を制御する音声制御基板103と、ランプ類106を制御するランプ制御基板105と、払出装置108を制御する払出制御基板107と、発射装置110を制御する発射制御基板109と、通過ゲート11に併設されたゲート通過検出器111と、始動入賞装置13に併設された始動入賞検出器113と、大入賞装置14に併設された大入賞検出器114と、電チューである始動入賞装置13の可動羽根を開閉する電チューソレノイド115と、大入賞装置14を開閉する大入賞ソレノイド116と、各基板に所定電圧を供給する電源回路部117とを含んで構成されている。
主制御基板100は、主回路120を搭載しており、主回路120は、CPU(Central Processing Unit)121,プログラム格納用のROM(Read Only Memory)122,ワークエリアや各種カウンタ等が割り当てられるRAM(Random Access Memory)123,入出力インタフェースであるI/O(Input/Output)124等を備える。
なお、その他の各基板も、個別にCPUやメモリを備える構成が一般的であるが、図12では省略している。
表示制御基板101は、主回路120より入力される図柄変動信号(表示制御信号)に応じて、ドラム式表示装置10の左ドラムユニット20L,中ドラムユニット20C,および右ドラムユニット20Rを制御するためのドラム動作処理を実行する。詳しくは、表示制御基板101は、ドラム式表示装置10の左内回転体用モータ34L,左外回転体用モータ44L,中内回転体用モータ34C,中外回転体用モータ44C,右内回転体用モータ34R,右外回転体用モータ44Rを駆動制御する。すなわち、表示制御基板101は、本発明の回転体制御手段としての役目をする。なお、本実施例のモータは周知技術であるステッピングモータ(例えば特開2001−58026号公報や特開2004−254974号公報に開示されているステッピングモータ)を採用している。本実施例では全部で6つの回転体を回転動作させるために6つのステッピングモータが備えられており、各回転体とステッピングモータとは1対1で接続され制御されている。各回転体には回転の基準位置が設けられており、回転体が1回転するうちに対応する基準位置検出手段がこの基準位置を検出し、検出信号を表示制御基板101に送信しているので、表示制御基板101は、その検出信号を受信してから回転したステップ数に基づいて現在の回転体の回転位置を特定している。また、表示制御基板101は、各ドラムユニット20の図柄の位置と各回転体の基準位置からのステップ数との関係を全て把握しているので、主回路120から入力される図柄変動信号に応じて各ステッピングモータを駆動制御し、ドラムユニット20の拡大、縮小および所望の図柄での停止表示を行うことができるようになっている。
音声制御基板103は、主回路120より入力される音声制御信号に応じてスピーカ4a,4bを含むアンプ/スピーカ104より音声を出力させる。
ランプ制御基板105は、主回路120より入力されるランプ制御信号に応じてランプ類106の点灯/消灯を制御する。
払出制御基板107は、主回路120より入力される賞球払出信号に応じて払出装置108を制御する。これにより、遊技者に対して所定数の賞球が払い出される。
発射制御基板109は、遊技者が発射ハンドル6を操作することに応じて、該発射ハンドル6に対応して設けられた発射装置110を作動させる。発射ハンドル6の操作量に応じて、玉の打出し強さ(玉の飛距離)を調節することが可能となっている。
図13(a),(b)は、本実施例1に係る遊技機用ドラム式表示装置10のドラム動作処理(表示制御処理)を示すタイミングチャートである。(a)は、拡大演出がない場合を示し、(b)は拡大演出がある場合を示す。ここで、時点t1は全回転体回転開始、時点t2は内・外回転体回転角速度減速、時点t3は内・外回転体停止、時点t4は内・外回転体回転開始、時点t5は内回転体停止の各時点である。1回の図柄変動で、左,中,右の各ドラムユニット20L,20C,20Rに対して時点t1と時点t2と時点t5とのタイミングは同時である。さらに、時点t4のタイミングも同時であると見た目が美しくなる。時点t3の停止タイミングは、ドラムユニット20L,20C,20R毎に異なる。左ドラムユニット20Lの内回転体30および外回転体40を停止し、所定間隔を空けて右ドラムユニット20Rの内回転体30および外回転体40を停止する。さらに間隔を空けてから中ドラムユニット20Cの内回転体30および外回転体40を停止する。
図14は、遊技機用ドラム式表示装置10におけるドラム動作処理(表示制御処理)を示すフローチャートである。
次に、このように構成された実施例1に係るドラム式表示装置10の動作を、遊技機1の動作とともに、図1ないし図14を参照しながら説明する。
遊技機1への電源投入後、玉供給皿5に準備された玉は、発射ハンドル6を含んで構成される発射装置110によって遊技盤3に向けて発射される。遊技盤3に達した玉は、遊技盤3の盤面上を流下する。
遊技盤3の盤面上を流下する玉が通過ゲート11を通過すると、これをゲート通過検出器111が検出して、通過検出信号が主回路120に送信される。
主回路120は、ゲート通過検出器111からの通過検出信号により通過ゲート11の玉の通過を検知しており、通過ゲート11を玉が通過したことが検知されると、普図用乱数カウンタ(図示せず)から値を抽出し、RAM123上の普図用保留記憶領域(図示せず)に普図の抽選結果を記憶して保留する。次に、主回路120は、RAM123上の普図用保留記憶領域に普図の抽選結果の保留があるかどうかを判定し、普図用保留記憶領域に普図の抽選結果の保留があれば、電チューである始動入賞装置13が開放中であるかどうかを判定する。電チューである始動入賞装置13が開放中でなければ、主回路120は、RAM123上の普図用保留記憶領域に保留されている最古の普図の抽選結果を読み出す。続いて、主回路120は、読み出した普図の抽選結果を所定の普図用判定値と照合して当たり/ハズレの判定を行う。なお、普図の当たり確率は、例えば127/128である。判定結果が当たりであれば、主回路120は、電チューソレノイド115を励磁することにより、電チューである始動入賞装置13を開放する。普図当選時の始動入賞装置13の開放時間は、通常時には、例えば0.5秒、確変時および時短時には、例えば1.8秒×3回である。次に、主回路120は、確変中または時短中であるかどうかを判定し、確変中または時短中であれば、例えば1.8秒経過するのを待機した後、電チューソレノイド115を非励磁とすることにより、電チューである始動入賞装置13を閉鎖し、この開閉動作をさらに2回繰り返す。一方、確変中または時短中でなければ、主回路120は、例えば0.5秒が経過するのを待機した後、電チューである始動入賞装置13を閉鎖する。
一方、電チュー(可動羽根)の開閉の如何にかかわらず、始動入賞装置13に玉が入賞すると、始動入賞検出器113が、これを検出して、入賞検出信号を主回路120に送信する。
主回路120は、始動入賞検出器113からの入賞検出信号により始動入賞装置13での玉の通過を検知しており、始動入賞装置13での玉の通過が検知されると、特図用乱数カウンタ(図示せず)より値を抽出して特図の内部抽選を行い、RAM123上の特図用保留記憶領域(図示せず)に特図の抽選結果を記憶して保留する。なお、特図の当たり確率は、通常時には例えば1/400、確変中には例えば1/40である。次に、主回路120は、払出制御基板107を介して払出装置108に所定数の賞球の払出を指示する。続いて、主回路120は、RAM123上の特図用保留記憶領域に特図の抽選結果の保留があるかどうかを判定し、特図用保留記憶領域に特図の抽選結果の保留があれば、ドラム式表示装置10において先の特図の変動表示中であるかどうかを判定する。先の特図の変動表示中でなければ、主回路120は、大当たりフラグがONであるかどうかに基づいて大当たり中であるかどうかを判定する。大当たり中でなければ、主回路120は、RAM123上の特図用保留記憶領域から最古の特図の抽選結果を読み出す。次に、主回路120は、読み出された特図の抽選結果を、通常時であるか確変時であるかに応じて所定の通常時用判定値または確変時用判定値と照合して当たり/ハズレの判定を行い、当たり/ハズレの判定結果に基づいて特図の変動時間,演出パターン,停止図柄等を決定する。次に、主回路120は、ドラム式表示装置10における特図の図柄変動信号を表示制御基板101に送信する。
(a) 拡大演出がない場合
ドラム動作処理では、表示制御基板101は、主回路120からの図柄変動信号に基づいて図柄変動開始かどうかを判定しており(図14のS101)、図柄変動開始でなければ(図14のS101:NO)、ドラム動作処理を終了する。図柄変動開始であれば(図14のS101:YES)、表示制御基板101は、特図の変動タイマ(図示せず)のカウントを開始し、全回転体回転開始の時点t1で、左,中,右の各ドラムユニット20L,20C,20Rの図柄変動を開始する(図14のS102)。具体的には、左内回転体用モータ34L,左外回転体用モータ44L,中内回転体用モータ34C,中外回転体用モータ44C,右内回転体用モータ34R,右外回転体用モータ44Rを駆動することにより、各ドラムユニット20L,20C,20Rの内回転体30L,30C,30Rおよび外回転体40L,40C,40Rを同一の回転角速度で回転する。なお、回転方向は、図4で見て、反時計方向であり、ドラム式表示装置10の表示窓10aからは、図柄が上から下へスクロールして見えることになる。
次に、表示制御基板101は、内・外回転体回転角速度減速の時点t2が経過したかどうかを判定する(図14のS103)。時点t2が経過していなければ(図14のS103:NO)、表示制御基板101は、時点t2が経過するまで待機する。
時点t2が経過すると(図14のS103:YES)、表示制御基板101は、左内回転体用モータ34L,左外回転体用モータ44L,中内回転体用モータ34C,中外回転体用モータ44C,右内回転体用モータ34R,右外回転体用モータ44Rを減速制御することにより、内回転体30L,30C,30Rおよび外回転体40L,40C,40Rの回転角速度を減速し(図14のS104)、内・外回転体停止の時点t3が経過したかどうかを判定する(図14のS105)。時点t3が経過していなければ(図14のS105:NO)、表示制御基板101は、時点t3が経過するまで待機する。
時点t3が経過すると(図14のS105:YES)、表示制御基板101は、主回路120で決定された演出パターンに拡大演出があるかどうかを判定する(図14のS106)。拡大演出がなければ(図14のS106:NO)、表示制御基板101は、左内回転体用モータ34L,左外回転体用モータ44L,中内回転体用モータ34C,中外回転体用モータ44C,右内回転体用モータ34R,右外回転体用モータ44Rを停止することにより、内回転体30L,30C,30Rおよび外回転体40L,40C,40Rを遊技者から所定の図柄(主回路120で決定された停止図柄)が見える位置で停止し(図14のS112)、ドラム動作処理を終了する。なお、時点t3の経過は左,中,右の各ドラムユニット20L,20C,20Rによって異なっており、具体的には最初に左のドラムユニット20Lの時点t3が経過して左のドラムユニット20Lを停止し、その後右のドラムユニット20Rの時点t3が経過して右のドラムユニット20Rを停止し、最後に中のドラムユニット20Rの中の時点t3が経過して中のドラムユニット20Cを停止することになる。
このように、拡大演出がない通常時には、左,中,右の各ドラムユニット20L,20C,20Rにおいて、各ドラムユニット20L,20C,20Rが縮小した状態にあり、始動条件の成立に伴って3つのドラムユニット20L,20C,20Rが同時に回転を開始する。各ドラムユニット20L,20C,20Rにおいて、内回転体30L,30C,30Rおよび外回転体40L,40C,40Rを同じ回転角速度で回転させることで、縮小状態が維持できる。そして、主回路120での特図の抽選結果に応じて、例えば左,右,中の順に各ドラムユニット20L,20C,20Rを停止させる。この結果、当たりのときは、ドラム式表示装置10の表示窓10aにフルーツの図柄が揃った当たり図柄が停止表示され、ハズレのときは、ドラム式表示装置10の表示窓10aにフルーツの図柄が揃わないハズレ図柄が停止表示される(図11(a)参照)。
(b) 拡大演出がある場合
主回路120で決定された演出パターンに拡大演出がある場合でも、ステップS101〜S106は、上述した拡大演出がない場合と同様の動作となるので、各ステップS101〜S106における詳しい動作の説明を省略する。
主回路120で決定された演出パターンに拡大演出があれば(図14のS106:YES)、表示制御基板101は、左内回転体用モータ34L,左外回転体用モータ44L,中内回転体用モータ34C,中外回転体用モータ44C,右内回転体用モータ34R,右外回転体用モータ44Rを停止することにより、内回転体30L,30C,30Rおよび外回転体40L,40C,40Rを所定位置でほぼ停止させる(図14のS107)。この際、ドラム式表示装置10の表示窓10aには、フルーツの図柄が揃わないハズレ図柄が一時的に停止表示される(図11(a)参照)。
次に、表示制御基板101は、内回転体回転開始の時点t4が経過したかどうかを判定する(図14のS108)。時点t4が経過していなければ(図14のS108:NO)、表示制御基板101は、時点t4が経過するまで待機する。
時点t4が経過すると(図14のS108:YES)、表示制御基板101は、左内回転体用モータ34L,中内回転体用モータ34C,右内回転体用モータ34Rを駆動することにより、内回転体30L,30C,30Rの回転動作を行う(図14のS109)。なお、回転方向は、図6および図7で見て時計方向である。
すると、図9(a),(b)に示すように、内回転体30L,30C,30Rが外回転体40L,40C,40Rに対して相対的に回転し、長孔61a,61a〜68a,68aと案内ピン81〜88との作用により、第2連結アーム61,61〜68,68が支軸91b,91b〜98b,98bを中心として内回転体30L,30C,30Rから離れる方向に回動し、これに伴い、図柄部材71L〜78L,71C〜78C,71R〜78Rを介して、第1連結アーム51〜58も支軸91a,91aを中心として内回転体30L,30C,30Rから離れる方向に回動する。この結果、図柄部材71L〜78L,71C〜78C,71R〜78Rは、外回転体40L,40C,40Rに沿った位置から離間した位置に遷移する。すなわち、各ドラムユニット20L,20C,20Rは、図4および図5に示す縮小状態から、図6に示す中間状態を経て、図7および図8に示す拡大状態に遷移する。
次に、表示制御基板101は、内回転体回転角速度減速の時点t5が経過したかどうかを判定する(図14のS110)。時点t5が経過していなければ(図14のS110:NO)、表示制御基板101は、時点t5が経過するまで待機する。
時点t5が経過すると(図14のS110:YES)、表示制御基板101は、左内回転体用モータ34L,中内回転体用モータ34C,右内回転体用モータ34Rを停止することにより、内回転体30L,30C,30Rの回転を停止し(図14のS111)、ドラム動作処理を終了する。
このように、拡大演出がある場合には、外回転体40L,40C,40Rをほぼ停止した状態で内回転体30L,30C,30Rを回転させることで、各図柄部材71L〜78L,71C〜78C,71R〜78Rを外回転体40L,40C,40Rに沿った位置から離間した位置に移動させ、左,中,右の各ドラムユニット20L,20C,20Rを拡大させる。各図柄が複数の図柄部材71L〜78L,71C〜78C,71R〜78Rに跨って描かれているので、各図柄部材71L〜78L,71C〜78C,71R〜78Rの目視可能範囲が広がることで、各図柄が拡大して数字が見えるようになる。この結果、当たりのときは、ドラム式表示装置10の表示窓10aに数字の図柄が揃った当たり図柄が停止表示され(図11(b)参照)、ハズレのときは、ドラム式表示装置10の表示窓10aに数字の図柄が揃わないハズレ図柄が停止表示される。
ハズレ図柄が停止表示された場合には、表示制御基板101は、外回転体40L,40C,40Rをほぼ停止した状態で内回転体30L,30C,30Rを反時計方向(図7で見て)に回転させることで、各図柄部材71〜78を外回転体40から離間した位置から外回転体40に沿った位置に移動させ、ドラムユニット20L,20C,20Rを縮小状態に復帰させる。よって、各図柄部材71L〜78L,71C〜78C,71R〜78Rの目視可能範囲が狭まることにより、数字は隠れて遊技者からは見えなくなる。
一方、当たり図柄が停止表示された場合には、主回路120は、確変図柄または非確変図柄での停止であるかどうかを判定する。確変図柄または非確変図柄での停止であれば、主回路120は、大当たりフラグをONし、非確変図柄での停止であるかどうかを判定する。非確変図柄での停止でなければ、主回路120は、確変フラグをONにする。確変図柄または非確変図柄での停止でなければ、主回路120は、突確図柄での停止かどうかを判定し、突確図柄での停止であれば、主回路120は、確変フラグをONにする。
次に、主回路120は、大当たりフラグがONであるかどうかを判定し、大当たりフラグがONであれば、1回の大当たりで大入賞装置14を最大ラウンド数15まで開放させるために、ラウンド数が最大ラウンド数15でないかどうかを判定する。ラウンド数が最大ラウンド数15でなければ、主回路120は、ラウンド数に1を加算し、大入賞ソレノイド115を励磁することにより大入賞装置14の開放を指示する。これにより、大入賞装置14が開放して、玉の入賞が可能になる。なお、1入賞あたりの賞球の払出は、15個である。大入賞装置14へ1ラウンドの入賞可能玉数10の玉が入賞するか、大入賞装置14が開放してから1ラウンドの最大開放時間25秒が経過するかのいずれかが満たされると、主回路120は、大入賞ソレノイド115を非励磁とすることにより、大入賞装置14の閉鎖を指示する。これにより、大入賞装置14が閉鎖して、玉の入賞ができなくなる。この後、大当たりフラグがまだONであるため、主回路120は、大入賞装置14の開閉を繰り返す。そして、ラウンド数が最大ラウンド数15になると、主回路120は、ラウンド数を初期値0にリセットして、大当たりフラグをOFFにする。
この後、表示制御基板101は、外回転体40L,40C,40Rをほぼ停止した状態で内回転体30L,30C,30Rを反時計方向(図7で見て)に回転させることで、各図柄部材71〜78を外回転体40から離間した位置から外回転体40に沿った位置に移動させ、ドラムユニット20L,20C,20Rを縮小状態に復帰させる。よって、各図柄部材71L〜78L,71C〜78C,71R〜78Rの目視可能範囲が狭まることにより、数字は隠れて遊技者からは見えなくなる。
大当たり処理の終了後、確変図柄および突確図柄での大当たりであったときは、その大当たりの終了後は確変状態(通常よりも大当たりの当選確率が高い状態)になり、この確変状態は次の大当たりに当選するまで継続する。また、非確変図柄の大当たりであったときは、その大当たりの終了後は時短状態(普図の変動時間が短くなり、電チューである始動入賞装置13の開放時間が長くなる状態)になり、図柄変動が100回終了するまで継続する。(100回以内に内部抽選で当選したときは、その時点で終了する。)
実施例1によれば、特図の抽選結果が大当たりのとき、同じフルーツが3つ並ぶように3つのドラムユニット20L,20C,20Rを制御する。あるいは、同じフルーツが3つ並ばないように各ドラムユニット20L,20C,20Rを一旦停止させた後、各ドラムユニット20L,20C,20Rを拡大制御して中から数字を出現させ、同じ数字が3つ並んでいれば大当たりとなるように、各ドラムユニット20L,20C,20Rを制御する。これにより、一旦外れたかのような印象を遊技者に与えておきながら大当たりに発展することで、遊技者の興趣を高めることができる。
なお、実施例1では、通常の状態で左,中,右の各ドラムユニット20L,20C,20Rを縮小させておき、拡大演出があるときに各ドラムユニット20L,20C,20Rを拡大するようにしたが、逆に通常の状態で各ドラムユニット20L,20C,20Rを拡大させておき、縮小演出があるときに各ドラムユニット20L,20C,20Rを縮小するようにすることもできる。
また、実施例1では、左,中,右の各ドラムユニット20L,20C,20Rを一旦停止した後、各ドラムユニット20L,20C,20Rが拡大するような演出を行うようにしたが、このような演出を行いながら、また縮小してしまう、などの演出を混ぜることで、遊技者の興趣をさらに高めることができる。
さらに、内回転体30L,30C,30Rおよび外回転体40L,40C,40Rの回転を開始するとき、あるいは内回転体30L,30C,30Rまたは外回転体40L,40C,40Rが回転している最中などに、左,中,右の各ドラムユニット20L,20C,20Rを拡大・縮小動作させることで、大当たりとなる期待度が高くなる演出などを追加すると、さらに遊技者の興趣を高めることができる。
さらにまた、左,中,右の各ドラムユニット20L,20C,20Rの拡大、縮小の変化によって、一旦大当たりとなった後に確変昇格させるか否かの演出などを行ってもよい。これ以外にも、さまざまな演出に拡大、縮小動作を利用することができる。
ところで、上記実施例1に係るドラム式表示装置10に関しては、以下のような変形例を考えることができる。
(1)実施例1では、3つのドラムユニット20L,20C,20Rを全て拡大させたが、拡大するドラムユニット20は1つにして、大当たり確定後にその大当たりを確変大当たりとするか否か、何ラウンドの大当たりにするか、どのアタッカーが開放されるか、などゲーム性の告知機能として利用してもよい。
(2)実施例1では、複数の図柄部材71L〜78L,71C〜78C,71R〜78Rに跨った図柄が描かれていたが、基本となる図柄は各図柄部材71L〜78L,71C〜78C,71R〜78R内に描いておき、ドラムユニット20L,20C,20Rが拡大した時、図柄を拡大するのではなく、それまで表示されていなかった図柄が新たに表示されるようにしてもよい。
(3)実施例1では、拡大する各ドラムユニット20L,20C,20Rを使って抽選結果を表示したが、拡大するドラムユニットを演出表示用のドラムとして利用してもよい。