JP2007536827A - 無線通信システムにおける適応型遅延管理のための方法及び装置 - Google Patents

無線通信システムにおける適応型遅延管理のための方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】通信システムにおいて送信をスケジューリングするための適応型遅延管理を達成すること。
【解決手段】
異なるサービス品質(QoS)要求を有する資源を割り当てるための適応型遅延管理手段及び方法。順方向リンク(FL)スケジューラは、送信待ち状態のデータ待ち行列を、ベストエフォート(BE)及び優先転送(EF)等の優先度クラスに従って取り扱うことによって送信インスタンスを準備する。複数の待ち行列からのデータビットが送信インスタンス内に埋め込まれる。一組の送信候補を生成して選択するため及び前記候補の組から次の送信インスタンスを構築するために様々なメトリックが使用される。
【選択図】 図10

Description

本特許出願は、本特許出願の譲受人に対して譲渡されておりさらに本明細書において参照することによって明示で本明細書に組み入れられている、"ADAPTIVE DELAY MANAGEMENT"(適応型遅延管理)という題名の仮特許出願番号 60/568,650(出願日: 2004年5月5日) に対する優先権を主張するものである。
本特許出願は、本特許出願の譲受人に対して譲渡されておりさらに本明細書において参照することによって明示で本明細書に組み入れられている、"ADAPTIVE DELAY MANAGEMENT"(適応型遅延管理)という題名の仮特許出願番号 60/625,660(出願日: 2004年11月4日) に対する優先権を主張するものである。
本発明は、一般的には、通信に関するものである。本発明は、より具体的には、無線通信システムにおいて適応型遅延管理を用いた送信スケジューリングに関するものである。
無線通信システムは、回線交換型、すなわち固定資源割当型技術を用いた通信を処理するシステムと、パケット交換型、すなわち動的資源割当型技術を用いた通信を処理するシステムと、を含む。回線交換及びパケット交換は両方とも、高容量が可能なネットワークにおいて使用することができる。回線交換通信システムにおいては、送信者と受信者との間において専用通信路が確立され、送信機と受信機との間のネットワーク資源は、転送開始前は静止しているとみなされ、従って「回線」が作り出される。資源は、全転送中にわたって回線専用の状態であり、メッセージ全体が同じ経路をたどる。パケット交換ネットワークにおいては、メッセージがパケットに分割され、これらのパケットの各々は、行先まで異なる経路をたどることができる。これらのパケットは、受信された時点で、原メッセージを検索するために再コンパイルされる。パケット交換システムにおいては、メッセージ又はメッセージの一部を表すパケットが、ノード間において個々にルーティングされる。パケットは、好都合な経路を通じて行先までルーティングされる。換言すると、同じ2つのホスト間を移動するすべてのパケットが、単一のメッセージの一部であっても必ずしも同じ経路をたどるわけではない。
パケット交換システム、又は共有パケットデータシステムにおいては、Voice over Internet Protocol(VoIP)サービスを用いて回線交換音声通信をエミュレーションすることができる。VoIPは、典型的には、遅延の影響を受けやすいアプリケーション又はサービスであり、従って、パケット引き渡しに関する遅延上の制約を満たすためにサービス品質(QoS)機構が使用される。その他のサービス及びその他の型の送信も、QoSを保証するための様々な遅延上の要求又は目標を有する。
従って、通信システムにおいて送信をスケジューリングするための適応型遅延管理が必要である。
本明細書において開示される方法及び装置の特長、性質、及び利点は、下記の詳細な説明と図面を併用することでさらに明確になる。同一のものについては図面全体に渡って同一の参照符号を付けることとする。
異なるQoS要求を有するサービス及びアプリケーションをサポートする通信システムの動作は、最適でない場合及び非効率的な場合がある。例えば、VoIPアプリケーションは、遅延に関する要求を有する。一方法は、負荷及びカバレッジとは無関係に複数のユーザーに関して平等な遅延上の制約を設けることによって音声をエミュレーションする。平等な遅延を保証するために資源を割り当てて最適化を避けることはシステム容量を増大させる可能性があるため、前記アプローチ法は最適でない。一実施形態においては、システム容量は、様々なユーザーに関して平等でない遅延を提供することによって増大させることができ、この場合は、負荷及びカバレッジの関数として資源が割り当てられる。
以下の説明は、1xEV−DOの動作をサポートする、すなわちIS−856仕様をサポートするシステムの順方向リンク(FL)に関するスケジューリングアルゴリズムに関するものである。一実施形態においては、スケジューリングアルゴリズムは、FL容量を最大化することを試みる一方で様々なアプリケーションの品質QoS要求を満たすために、様々な多ユーザーパケット及びショートパケットを利用する。前記スケジューリングアルゴリズムは、様々なアプリケーションの優先順位を設定する機構も提供する。該優先順位設定は、アプリケーションフローの型、特定のQoS要求、又はフローのその他の特性に基づくことができる。一実施形態においては、フローは、アプリケーションの遅延による影響度に基づいてFLでの送信に関するスケジュールが設定される。一側面においては、フローは、スループットによる影響度と均衡化された遅延による影響度に基づいて差別化される。次の説明は、1xEV−DO仕様の改訂Aに基づいて実装された場合のスケジューリング手段と方法について検討する一方で、これらのスケジューリング手段および方法は、代替システムに対してもさらに適用可能である。特に、概念は、IS−856仕様、具体的には、"cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification"(cdma2000高速パケットデータエアインタフェース仕様)3GPP2 C.S0024 Ver.4.0, October 2002において定義される所定の部分組のサブタイプとユーザーが適合可能なシステムに対して適用可能である。
以下の説明では、「改訂Aユーザー」又は「改訂Aと適合可能なユーザー」、等の表現は、IS−856、具体的には、"cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification"(cdma2000高速パケットデータエアインタフェース仕様)3GPP2 C.S0024-A Version 1.0, March 2004において定義されるメディアアクセスチャネル(MAC)層及び物理層プロトコルサブタイプをサポートするアクセス端末(AT)を意味するために使用される。特に、改訂Aユーザーは、拡張型順方向トラフィックチャネルMACプロトコルをサポートする。「Rel−0ユーザー」等の表現は、IS−856において定義されているが改訂Aにおいて定義されるより新しいサブタイプをサポートしないATを意味するために使用される。
符号分割多重接続CDMA法を採用する無線通信システムにおいては、一スケジューリング方法は、加入者装置の各々に対して、すべての符号チャネルを時間多重化に基づいて指定の時間間隔で割り当てる。中央通信ノード、例えば基地局BSは、加入者との排他的通信を可能にするために加入者と関連づけられた一意の搬送波周波数又はチャネル符号を実装する。物理的接点リレー交換又はパケット交換を用いる地上通信線システムにおいてTDMA法を実装することもできる。CDMAシステムは、(1)本明細書においてはIS−95規格と呼ばれる「デュアルモード広帯域拡散スペクトルセルラーシステムに関するTIA/EIA/IS−95−B移動局−基地局適合性規格」、(2)本明細書においては3GPPと呼ばれる「第三世代パートナーシッププロジェクト」という名称のコンソーシアムによって提供され、文書番号3G TS 25.211,3G TS 25.212, 3G TS 25.213,3G TS 25.214、及び3G TS 25.302を含む一組の文書において具体化されており、本明細書においてはW−CDMA規格と呼ばれる規格、(3)本明細書においては3GPP2と呼ばれる「第三世代パートナーシッププロジェクト2」という名称のコンソーシアムによって提供される規格、及び前名称はIS−2000 MCであって本明細書においてcdma2000規格と呼ばれるTR−45.5、又は(4)その他の何らかの無線規格、等の1つ以上の規格をサポートするように設計することができる。
CDMAシステムは、地上リンクを通じてのユーザー間の音声通信及びデータ通信を考慮する。CDMAシステムにおいては、ユーザー間通信は、1つ以上の基地局を通じて行われる。無線通信システムにおいては、順方向リンクは、信号が基地局から加入者局に移動時に通るチャネルを意味し、逆方向リンクは、信号が加入者局から基地局に移動時に通るチャネルを意味する。加入者局の第1のユーザーは、逆方向リンクで基地局にデータを送信することによって、第2の加入者局の第2のユーザーと通信する。基地局は、第1の加入者局からデータを受信し、第2の加入者局に対応する基地局にデータをルーティングする。これらの加入者局の所在場所に依存して、単一の基地局又は複数の基地局によって両方の加入者局に対応することができる。いずれの場合においても、第2の加入者局に対応する基地局は、順方向リンクでデータを送る。加入者局は、第2の加入者局と通信する代わりに、対応基地局との接続を通じて地上インターネットと通信することもできる。IS−95に準拠する無線通信、等においては、順方向リンク信号及び逆方向リンク信号は、分離された周波数帯域内において送信される。
図1Aは、複数のユーザーをサポートする通信システム100の例を示した図であり、本発明の少なくとも幾つかの側面及び実施形態を実装することができる。システム100においては、様々なアルゴリズムの及び方法のうちのいずれかを用いて送信をスケジューリングすることができる。システム100は、幾つかのセル102A乃至102Gに関する通信を提供し、これらのセルの各々は、対応する基地局104A乃至104Gによって対応される。該典型的実施形態においては、基地局104の一部は、複数の受信アンテナを有し、その他の基地局104は、1本の受信アンテナのみを有する。同様に、基地局104の一部は、複数の送信アンテナを有し、その他の基地局104は、単一の送信アンテナのみを有する。送信アンテナと受信アンテナの組合せには制約はない。従って、基地局104が複数の送信アンテナと単一の受信アンテナを有すること、又は複数の受信アンテナと単一の送信アンテナを有すること、又は単一又は複数の送信アンテナと受信アンテナを有することが可能である。
無線データ送信の需要増大及び無線通信技術を通じて入手可能サービスの拡大が、特定のデータサービスの開発につながっている。1つの該サービスは、高データ速度(HDR)と呼ばれる。「HDR仕様」と呼ばれる"EIA/TIA-IS856 cdma2000 High Rate Packet Data Air Interface Specification"(EIA/TIA−IS856 cdma2000高速パケットデータエアインタフェース仕様)において1つの典型的HDRサービスが提案されている。HDRサービスは、一般的には、無線通信システムにおいてデータパケットを送信する効率的な方法を提供する音声通信システムに対するオーバーレイである。送信データ量が増大しさらに送信数が増加するのに従い、無線送信のために利用可能な限られた帯域幅が非常に重要な資源になっている。
図1Bは、エアインタフェース124を介してアクセス端末AT 126と通信するアクセスネットワークAN 122を有する通信システム120に関するアーキテクチャ基準モデルを示した図である。一実施形態においては、システム120は、HDR規格において指定されるような高データ速度HDRオーバーレイシステムを有する符号分割多重接続CDMAシステムである。AN122は、エアインタフェース124を介して、AT126、及びシステム120内のその他のあらゆるAT(図示されていない)と通信する。AN122は、複数のセクターを含み、各セクターは、少なくとも1つのチャネルを提供する。チャネルは、所定の周波数割当て内におけるAN122とATとの間の送信に関する通信リンクの組であると定義される。チャネルは、AN122からAT126に送信するための順方向リンク(FL)と、AT126からAN122に送信するための逆方向リンク(RL)と、を具備する。
データ送信に関して、AN122は、AT126からデータ要求を受信する。該データ要求は、データを送信するデータ速度、送信されるデータパケットの長さ、及びデータを送信するセクターを指定する。AT126は、AN122とAT126との間のチャネルの品質に基づいてデータ速度を決定する。一実施形態においては、チャネルの品質は、搬送波−干渉比C/1によって決定される。代替実施形態は、チャネルの品質に対応するその他のメトリックを使用することができる。AT126は、DRCチャネルと呼ばれる特定のチャネルを介してデータ速度制御DRCメッセージを送信することによってデータ送信要求を出す。DRCメッセージは、データ速度部とセクター部を含む。データ速度部は、AN122がデータを送信するための要求データ速度を示し、セクター部は、AN122がデータを送信する時の送信セクターを示す。データ速度及びセクター情報の両方とも、典型的には、データ送信を処理するために要求される。データ速度部はDRC値と呼ばれ、セクター部はDRCカバーと呼ばれる。DRC値は、エアインタフェース124を介してAN122に送られるメッセージである。一実施形態においては、各DRC値は、予め決められたDRC値割当てに従った関連パケット長を有するデータ速度キロビット/秒に対応する。該割当ては、ヌルデータ速度を指定するDRC値を含む。実際には、ヌルデータ速度は、AT126がデータを受信できないことをAN122に示す。例えば一状況においては、チャネルの品質は、AT126がデータを正確に受信する上で不十分である。
動作においては、AT126は、AT126が次のデータパケット送信を受信できるデータ速度を計算するためにチャネルの品質を連続的にモニタリングする。AT126は、対応するDRC値を生成する。該DRC値は、データ送信を要求するためにAN122に送信される。典型的には、データ送信はパケットに分割されることに注目すること。1つのデータパケットを送信するのに要する時間は、用いられるデータ速度の関数である。
このDRC信号は、チャネルスケジューラが各待ち行列と関連づけられた各々の遠隔局に関して情報を使用する(又は送信データを受信する)瞬間速度を決定するために使用する情報も提供する。一実施形態によれば、いずれかの遠隔局から送信されたDRC信号は、該遠隔局が複数の有効データ速度のうちのいずれかのデータ速度でデータを受信できることを示す。
HDR送信をサポートしさらに複数のユーザーへの送信をスケジューリングするために適合された通信システムの一例が図2に示されている。以下において図2が詳細に説明される。具体的には、基地局820及び基地局コントローラ810がパケットネットワークインタフェース806とインタフェースする。基地局コントローラ810は、システム800における送信に関するスケジューリングアルゴリズムを実装するためのチャネルスケジューラ812を含む。チャネルスケジューラ812は、いずれかの特定の遠隔局にデータを送信時におけるサービス間隔の長さを、該遠隔局の関連づけられた瞬間的データ受信速度(直近に受信されたDRC信号において示される)に基づいて決定する。このサービス間隔は、時間的に連続することはできないが、nのスロットごとに1回発生することができる。一実施形態によれば、パケットの第1の部分は、最初に第1のスロット中に送信され、その後は4スロット後に送信される。さらに、パケットの後続部分は、同様の4スロットのスプレッドを有する、すなわち互いに4スロット離れた、複数のスロットで送信される。一実施形態によれば、瞬間的データ受信速度Riは、特定のデータ待ち行列と関連づけられたサービス間隔長Liを決定する。
さらに、チャネルスケジューラ812は、特定のデータ待ち行列を送信のために選択する。次に、送信すべきデータの関連づけられた量がデータ待ち行列830から検索され、データ待ち行列830と関連づけられた遠隔局に送信するためにチャネル要素826に提供される。後述されるように、チャネルスケジューラ812は、データを提供するための待ち行列を選択し、該データは、後続するサービス間隔においてデータ待ち行列の各々と関連づけられた重みを含む情報を用いて送信される。次に、送信された待ち行列と関連づけられた重みが更新される。
基地局コントローラ810は、パケットネットワークインタフェース806、公衆交換電話網(PSTN)808、及び通信システム内の基地局とインタフェースする(説明を単純化するため図3には1つの基地局820のみが示されている)。基地局コントローラ810は、通信システム内の遠隔局とパケットネットワークインタフェース806及びPSTN808に接続されたその他のユーザーとの間の通信を調整する。PSTN808は、標準電話網(図3には示されていない)を通じてユーザーとインタフェースする。
基地局コントローラ810は、数多くのセレクタ要素816を含む。ただし、説明を単純化するため図2においては1つのセレクタ要素816しか示されていない。各セレクタ要素816は、1つ以上の基地局820と1つの遠隔局(図示されていない)との間の通信を制御するために割り当てられる。セレクタ要素816が所定の遠隔局に割り当てられていない場合は、該遠隔局をページングする必要があることが呼制御プロセッサ818に連絡される。連絡を受けた呼制御プロセッサ818は、該遠隔局をページングするように基地局820に指示する。
データ源802は、所定の遠隔局に送信されるある量のデータを含む。データソース802は、これらのデータをパケットネットワークインタフェース806に提供する。パケットネットワークインタフェース806は、前記データを受け取り、前記データをセレクタ要素816にルーティングする。次に、セレクタ要素816は、ターゲットである遠隔局と通信中の各基地局820に前記データを送信する。該典型的実施形態においては、各基地局820は、遠隔局に送信されるデータを格納するデータ待ち行列830を維持する。
データは、データパケットの形でデータ待ち行列830からチャネル要素826に送信される。該典型的実施形態では、順方向リンクにおいては、「データパケット」は、最大1024ビットのある量のデータ及び予め決められた「タイムスロット」(約1.667ミリ秒、等)内で行先である遠隔局に送信されるある量のデータを意味する。各データパケットに関して、チャネル要素826は、必要な制御フィールドを挿入する。該典型的実施形態においては、チャネル要素826は、巡回冗長検査CRC、及びデータパケットと制御フィールドの符号化を行い、一組の符号テールビットを挿入する。データパケット、制御フィールド、CRCパリティビット、及び符号テールビットは、1つのフォーマット化されたパケットを形成する。該典型的実施形態においては、チャネル要素826は、フォーマット化されたパケットを符号化し、符号化されたパケット内のシンボルをインターリービング(又は順序再設定)する。該典型的実施形態においては、インターリービングされたパケットは、ウォルシュコードによってカバーされ、短いPNI符号及びPNQ符号で拡散される。拡散されたデータは、RF装置828に提供され、RF装置828は、信号を直角変調、フィルタリング、及び増幅する。順方向リンク信号は、アンテナを通じて順方向リンクにオーバーエア(over the air)送信される。
遠隔局においては、順方向リンク信号がアンテナによって受信されて受信機にルーティングされる。受信機は、該信号をフィルタリング、増幅、直角復調、及び量子化する。デジタル化された信号は、復調器(DEMOD)に提供され、DEMODにおいて、短いPNI符号及びPNQ符号を用いて逆拡散され、ウォルシュカバーが取り除かれる。復調されたデータは復号器に提供され、復号器は、基地局820において行われた信号処理機能の逆の動作、具体的には、デインターリービング機能、復号機能、及びCRC検査機能を実施する。復号されたデータは、データシンクに提供される。
上記のハードウェアは、順方向リンクにおける可変速度でのデータ、メッセージ、音声、映像、及びその他の通信の送信をサポートする。データ待ち行列830から送信されるデータの速度は、信号強度及び遠隔局における雑音環境の変化に対応するために変動する。各々の遠隔局は、好ましいことに、各タイムスロットにおいてデータ速度制御DRC信号を関連基地局820に送信する。DRC信号は、遠隔局のアイデンティティ及び遠隔局が関連づけられたデータ行列からデータを受信する速度を含む情報を基地局820に提供する。従って、遠隔局における回路は、信号強度を測定して遠隔局における雑音環境を推定し、DRC信号に含めて送信される速度情報を決定する。
各遠隔局によって送信されたDRC信号は、逆方向リンクチャネルを通じて移動し、基地局820においてRF装置828に結合された受信アンテナを通じて受信される。該典型的実施形態においては、DRC情報は、チャネル要素826において復調され、基地局コントローラ810内に配置されたチャネルスケジューラ812又は基地局820内に配置されたチャネルスケジューラ832に提供される。第1の典型的実施形態においては、チャネルスケジューラ832は、基地局820内に配置される。代替実施形態においては、チャネルスケジューラ812は、基地局コントローラ810内に配置され、基地局コントローラ810内のセレクタ要素816に接続する。
回線交換システムにおける送信スケジューリングは、各ユーザーに関する優先度関数が定義される比例的公平アルゴリズムを含むことができる。比例的公平アルゴリズムの一例が以下において示される。優先度関数は、所定のユーザーに関する要求データ速度、典型的には該ユーザーに対する順方向リンクチャネルの品質の関数、及び該ユーザーに関するスループットを考慮に入れることができる。従って、容量は、スループットと比較して高い要求データ速度を有するユーザーに最初に対応することによって均衡化される。
一実施形態によれば、パケット交換システムにおける送信スケジューリングは、容量とユーザー遅延を均衡化する。アプリケーションフローは、ネットワーク上を送られる独立した内蔵メッセージであるデータグラムとして送信される。データグラムの到着、到着時間、及びコンテンツは一般的には保証されない。同じアプリケーションフローと関連づけられたデータグラムは、異なるルートを通じて同じユーザーに送信することができる。これらのデータグラムは、受信機において再アセンブルされる。パケット交換システムにおけるエンド・ツー・エンド遅延は固定されておらず、従って、スケジューラは、容量を増やすためにこの遅延差を用いて様々なユーザーに関する遅延を調整する。例えば、スケジューラは、低い遅延限度及び/又は遅延変動限度を有するデータを要求しているユーザーによって経験される遅延を短くすることができる。該アプリケーションは、限定することなしに、VoIP、音声、等を含む。送信は、特定のサービス等級(GoS)又はQoS要求を有することができる。VoIP型送信は、例えば、定義されたレーテンシーを有するパケットが到着すること、又は許容可能な遅延時間内にパケットが到着することを要求する。従って、より低いレーテンシー要求又はその他のGoS仕様を有する通信又はアプリケーションを優先させることが望ましい。マルチメディア会議、映像ストリーミング、ウェブ検索、ファイル転送プロトコルの転送は、各々が特定のGoS要求を有する。
優先度分類方式を実装するため、各フローに優先度関数が割り当てられる。一実施形態においては、パケット交換スケジューラに関する優先度関数(PF)は次式のように与えることができる。
PF=f(delay)
ここで、f( )は関数であり、PFは、所定のユーザーの又はユーザーに関する所定のアプリケーションの遅延上の要求に基づいて決定される。PFは、各待ち行列内の各データグラムに関して計算され、優先度がより高いフローインスタンスを識別するために様々なPFが比較される。パケット交換通信は、所定の通信のエンド・ツー・エンド遅延が固定されていないため、スケジューリングが適応型遅延管理を組み入れることを可能にする。この可能にすることは、エンド・ツー・エンド遅延が固定されている回線交換通信と対照的である。
以下の説明は、IS−856において説明されている高速パケットデータ(HRPD)サービスをサポートするcdma2000システムに関するものであることに注意すること。このシステムは、一例として用いられている。本発明は、サービス対象ユーザーがスケジューリングアルゴリズムに従って選択されるその他のシステムに対しても適用可能である。
HRPDシステムにおいては、エアインタフェースは、最高4つの並行するアプリケーションストリームをサポートすることができる。第1のストリームは、シグナリング情報を搬送し、その他の3つのストリームは、異なるQoS要求を有するアプリケーション又はその他のアプリケーションを搬送するために使用することができる。
以下の用語説明は、下記の一実施形態を理解する際に明確化することを目的として提供されている。以下の用語説明は、包括的であることは意図されていない。以下の用語説明は、本発明を該用語説明に限定することは意図されておらず、適応型加重スケジューリングアルゴリズムをサポートする通信システムの一実施形態に関して明確化すること及び理解することを目的として提供されている。
用語説明
アクセスネットワーク(AN)−セルラー方式のネットワーク、パケット交換データネットワーク(典型的にはインターネット)、及びATの間においてデータ接続性を提供するネットワーク装置。HRPDシステムにおけるANは、セルラー通信システムにおける基地局に相当する。
アクセス端末(AT)−データ接続性をユーザーに提供するデバイス。HRPDシステムにおけるATは、セルラー通信システムにおける移動局に相当する。ATは、ラップトップ型パソコン等の計算デバイスに接続することができ、又はパーソナルデジタルアシスタント(PDA)等の内蔵型データデバイスであることができる。
アプリケーションフロー−所定のアプリケーションストリームに関するソースからATまでの指定された送信経路。各アプリケーションフローは、ソース、行先、トラフィックプロフィール及びサービスプロフィールの品質によって識別される。
アプリケーションストリーム−アプリケーションに対応するデータ通信。ほとんどのアプリケーションストリームは、指定されたサービス品質要求を有する。
自動再送要求(ARQ)−送信機がイベントの発生又は非発生に基づいてデータの再送信を開始する機構。
平均データ速度−所定のアプリケーションフローに関する経時での平均入力データ速度。
バースト性(σ)−アプリケーションフロー内のパケットのバースト性又は密度と時間的関係を表す尺度
ベストエフォート(BE)−一般的にオーバーエアで受信するデータ量が相対的に多いが、トラフィックの性質上相対的に長い遅延を許容可能であるが、データ損失率は極端に低くすべきであるアプリケーションフロー。
データ速度制御(DRC)−ATが要求されたデータ速度をANに送信する機構。
欠損ビット(defbit)−欠損パケットに対応するビット数
DelayBound−ANからATへのデータパケット送信に関して許容される指定時間(遅延限度)
優先転送(EF)−アプリケーションフローは、典型的には、インターネットからアクセスネットワークに到着するトラフィック量は少量であるが、該トラフィックの性質上、一定の相対的に低いDelayBound内で及び合理的なデータ損失率でデータパケットをユーザーに引き渡すべきである。
順方向リンク(FL)−ANからATへの送信エアリンク。
ヘッド・オブ・ライン(HOL)パケット−待ち行列内における第1のパケット。
高速パケットデータ(HRPD)−パケットデータ通信を高データ速度で送信するデータサービス。高データ速度(HDR)とも呼ばれ、「cdma2000高速パケットデータエアインタフェース仕様」という題名のIS−856規格において規定されている。
ジッター−受信された連続するパケット間における時間変動
ジッター限度−所定のアプリケーションフローに関するジッター限度
モーション・ピクチャ・エキスパーツ・グループ(MPEG)−マルチメディア素材を送信するためのプロトコル。
比例的公平(PF)アルゴリズム−要求されるデータ速度とスループットの比として各ATに関して計算される選択率に従ってデータ通信がスケジューリングされるスケジューリングアルゴリズム。
サービス品質(QoS)−パケットデータ通信の送信に関連する要求事項であり、限定することなしに、遅延、要求速度、及びジッターを含む。
逆方向リンク(RL)−ATからANへの送信エアリンク。
送信待ち行列−所定のBTSに関するアプリケーションフローを保存する送信待ち行列
多くの無線通信は、パケットデータの処理に関して異なるホップ単位動作(PHB)及び異なるルーティングを利用するためにインターネットプロトコル(IP)を利用する。一般的には、インターネットは、相互運用を目的としてIPに依存する様々なリンク層技術によって構築された多数のネットワークを含む。IPは、ネットワーク負荷とともに増大するパケット損失及び遅延が生じる可能性がある無接続ネットワーク層サービスを提供する。基本的なIP引き渡しモデルは、ベストエフォート(BE)と呼ばれる。しかしながら、幾つかのアプリケーションは、単純なBEサービスよりも優れたサービスを要求することができる。例えば、マルチメディアアプリケーションは、帯域幅が一定であること、遅延が短いこと及びジッターがほとんどないことを指定することができる。他の優先型は、スループットレベルを保証する保証転送(AF)と呼ばれる転送動作である。
QoS管理には様々な側面が存在する。QoS管理の一部の考慮事項は、帯域幅の割当て、及びブロードキャストネットワーク、例えばイーサネット(登録商標)ネットワーク又は無線ローカルエリアネットワーク(LAN)とも呼ばれる共有媒体における保証された帯域幅である。ラップトップ型パソコン及びその他のコンピュータに無線能力を含める要求が高くなっている一方で、無線ネットワークは帯域幅が限られており、容量の保全及び最適化が極めて重要な検討課題になっている。
図3は、サービス等級(GoS)要求又はQoS要求に基づいて送信優先順位を設定するスケジューリング方法を示した図である。ANにおいては、送信用データは、入アプリケーションフローに対応するデータ待ち行列を格納するように適合化されたメモリ記憶装置に格納される。待ち行列は、アプリケーションフローの各インスタンスに関して格納される。本発明によれば、アプリケーションフローはインスタンスに分割され、各インスタンスは1オクテットのデータである。従って、アプリケーションフローは、関連づけられた複数の待ち行列を有することができ、さらにしばしば有することになる。各待ち行列は、関連づけられたQoS及び/又はGoS優先型によって定義された送信要求と受信要求を有する。例えば、優先型は、エンド・ツー・エンド遅延要求またはその他の何らかの品質基準に基づくことができる。この場合、1つの所定の送信は、複数のGoS優先型の1つに分類できることに注目すること。例えば、幾つかのサービスは、データパケットを個々に送信してのちに受信機において連続性を失わずに再結合することを可能にする。すなわち、BE優先型である。対照的に、VoIPのようにリアルタイムの経験をユーザーに提供するように設計されたアプリケーションは、これよりも優先度が高い優先型を有しており、優先転送(EF)優先型と呼ばれる。EF優先型は、遅延限度及び遅延変動が制限されるアプリケーションを含む。本例においては、スケジューラは、EF通信の優先順位を設定する。QoS優先型又はGoS優先型は、QoSクラスと呼ぶこともできる。さらに、各待ち行列は、関連づけられた影響度を有する。例えば、EFアプリケーションフローは、典型的に遅延の影響を受けやすく、EFアプリケーションフローの送信は満たすべき遅延上の要求を有することを意味する。多くの場合においては、遅延上の要求が満たされない場合は、データが廃棄されて送信されない。対照的に、BEアプリケーションフローは、典型的にスループットの影響を受けやすく、BEアプリケーションフローの送信は目標スループット上の要求を有するが、EFアプリケーションフローの厳しい遅延上の要求は必ずしも有していないことを意味する。
図3は、一実施形態による適応型遅延管理を実装するスケジューリング方法200を示した図である。AN内においては、スケジューラは、スケジューリングアルゴリズムを実装し、高速パケットデータ送信を複数のユーザーに提供する。スケジューラは、データ待ち行列を検査してデータに関するQoS型を決定する。いずれかのデータが所定のGoS優先型、すなわち、BEよりも特定の要求を定義する優先型である場合は、判断ボックス202において、プロセスはステップ204に進み、待ち行列内において優先度が最も高い優先型を有する最も古いデータを見つけ出す。本明細書において用いられる優先度がより高い優先型は、より厳しい仕様によって定義されたGoS優先型を指している。例えば、1つの優先型は、遅延限度を指定することができ、他の優先型は、ジッター限度を指定することができる。この場合、遅延限度を指定する優先型のほうが優先度が高いとみなされ、従って最初に考慮される。
本発明によれば、スケジューラは、最初に、遅延上の要求に基づいて、送信のためにパケット内にビットを入れる順序を設定する。優先度の高いデータがスケジューリングされた時点で、残りのパケットをスケジューリングするために他のアルゴリズムを使用することができる。
例えば、EFデータが待ち行列内にあるときには、スケジューラは、該EFデータを用いて送信のためのパケット形成を始める。EFデータは、ステップ204において、待ち行列内におけるデータの待ち時間に基づいて選択される。一実施形態においては、データは、待ち行列内に入れられるときにタイムスタンプを受け取る。スケジューラは、タイムスタンプが最も早いEFデータを見つけ出して最初にパケット内に入れる。次に、スケジューラは、ステップ206において、待ち行列内における待ち時間に従ってEFデータをパケット内に入れる。すべてのEFデータが送信のためにパケット内に入れられた時点で、スケジューラは、残りのデータに関して他のアルゴリズムを適用する。本実施形態においては、スケジューラは、ステップ208において、ベストエフォート(BE)データである残りのデータに比例的公平アルゴリズムを適用する。これらのBEデータは、ステップ210において、比例的公平アルゴリズムに従ってパケット内に入れられる。
チャネル状態が向上するのに従ってユーザーがより高速のデータを要求するようになり、遅延限度を引き下げる効果を有することに注目すること。従って、スケジューラがEFデータを優先時においても、遅延限度はチャネル状態の関数になる可能性がある。
BEデータを送信時には、スケジューラは、スループットが最高になるようにパケットを選択する。スループットは、一般的には次式のように計算される。
スループット = (パケット当たりのビット) / (パケット当たりのスロット)
一実施形態によれば、PFは次式のように与えることができる。
PF = f(パケットの待ち時間)*g(チャネル状態)*h(セルの負荷)
上式は、送信をスケジューリングする際にパケットの待ち時間、チャネル状態及びセルの負荷を考慮したものである。該計算は、EFデータ又はBEデータのスケジューリングのために使用することができる。
再度図2において、一実施形態においては、チャネルスケジューラ832は、各遠隔局に関する待ち行列内のデータ量を示す情報をデータ待ち行列830から受け取る。待ち行列内のデータ量は、待ち行列の規模とも呼ばれる。チャネルスケジューラ832は、基地局820によって対応される各遠隔局に関するDRC情報及び待ち行列の規模に基づいてスケジューリングを行う。代替実施形態において用いられるスケジューリングアルゴリズムに関して待ち行列の規模が要求される場合は、チャネルスケジューラ812は、セレクタ要素816から待ち行列規模情報を受け取ることができる。
1人以上のユーザーにパケットを送信中は、これらのユーザーは、送信されたパケットの一部分を含む応答“ACK”信号を各タイムスロット後に送信する。各ユーザーによって送信されたACK信号は、逆方向リンクチャネルを通って移動し、基地局820においてRF装置828に結合された受信アンテナを通じて受信される。本典型的実施形態においては、ACK情報は、チャネル要素826において復調され、基地局コントローラ810内に配置されたチャネルスケジューラ812に提供されるか又は基地局820内に配置されたチャネルスケジューラ832に提供される。第1の典型的実施形態においては、チャネルスケジューラ832は、基地局820内に配置される。一つの代替実施形態においては、チャネルスケジューラ812は、基地局コントローラ810内に配置され、基地局コントローラ810内のセレクタ要素816に接続する。
本発明の実施形態は、様々な速度の送信をサポートできるその他のハードウェアアーキテクチャにも適用可能である。本発明は、逆方向リンクにおける様々な速度での送信を網羅するように容易に拡張することができる。例えば、基地局820におけるデータ受信速度を遠隔局からのDRC信号に基づいて決定する代わりに、基地局820は、遠隔局から受信された信号の強度を測定して雑音環境を推定し、遠隔局からのデータ受信速度を決定する。次に、基地局820は、遠隔局から逆方向リンクでデータを送信すべき速度を各関連づけられた遠隔局に送信する。これで、基地局820は、本明細書において順方向リンクに関して説明される方法と同様の方法で、逆方向リンクにおける異なるデータ速度に基づいて逆方向リンクでの送信をスケジューリングすることができる。
さらに、上記の実施形態の基地局820は、符号分割多重接続CDMA法を用いて、基地局820と関連づけられた遠隔局のうちの選択された1つの又は選択された複数の遠隔局に送信し、残りの基地局を除外する。いずれの特定時点においても、基地局820は、受信する基地局820に対して割り当てられた符号を用いて、選択された1つの又は選択された複数の遠隔局に送信する。しかしながら、本発明は、送信資源を最適に割り当てるため、基地局820を選択してその他の基地局820を除外するために異なるデータ提供方法である時分割多重接続TDMA法を採用するその他のシステムに対しても適用可能である。
チャネルスケジューラ812は、順方向リンクでの可変速度送信をスケジューリングする。チャネルスケジューラ812は、遠隔局に送信するデータ量を示す待ち行列の規模、及びメッセージを遠隔局から受信する。チャネルスケジューラ812は、好ましいことに、公平に関する制約を順守しつつデータスループットを最高にするシステム上の目標を達成させるようにデータ送信をスケジューリングする。
図1Aにおいて示されるように、遠隔局は、通信システム全体にわたって分散されており、ゼロ又は1つの基地局と順方向リンクで通信状態になることができる。該典型的実施形態においては、チャネルスケジューラ812は、通信システム全体における順方向リンクデータ送信を調整する。
一実施形態によれば、図2のチャネルスケジューラ812は、プロセッサと、ランダムアクセスメモリRAMと、前記プロセッサ(図示されていない)によって実行される命令を格納するためのプログラムメモリと、を含むコンピュータシステムに実装される。前記プロセッサ、RAM及びプログラムメモリは、チャネルスケジューラ812の機能専用にすることができる。その他の実施形態においては、前記プロセッサ、RAM及びプログラムメモリは、基地局コントローラ810において追加機能を実行するための共有計算資源の一部であることができる。該典型的実施形態においては、汎用スケジューラが図2のシステム800に使用され、以下において詳細に説明される。データ送信をスケジューリングするための優先度関数を実装するために用いられるBSC810及びBS820内のモジュールは、汎用スケジューラについて詳述後に説明される。
無線データアプリケーションの需要増大に伴い、非常に効率的な無線データ通信システム需要も大幅に増加している。IS−95規格は、トラフィックデータ及び音声データを順方向リンク及び逆方向リンクで送信することが可能である。IS−95規格によれば、トラフィックデータ又は音声データは、幅が20ミリ秒、データ速度が14.4Kbpsの符号チャネルフレームに分割される。IS−95システムにおいては、各加入者局は、限られた数の直交順方向リンクチャネルのうちの少なくとも1つが割り当てられる。基地局と加入者局との間において通信が進行中は、順方向リンクチャネルは加入者局に割り当てられた状態になる。IS−95システムにおいてデータサービスを提供時には、加入者局に送信すべき順方向リンクデータが存在しない間においても順方向リンクチャネルが加入者局に割り当てられた状態になる。
音声サービスとデータサービスとの間の重要な相違点は、音声サービスが課す遅延上の要求が厳しくさらに固定されていることである。典型的には、音声フレームに関する1方向遅延は全体で100ミリ秒未満にするように指定されている。対照的に、データ遅延は、データ通信システムの効率を最適化するために用いられる可変変数になることができる。
音声サービスとデータサービスとの間の他の重要な相違点は、音声サービスが全ユーザーに関して固定された共通のサービス等級(GoS)を要求することである。その結果、典型的には、音声サービスを提供するデジタルシステムに関しては、全ユーザーに関して送信速度が一定の等しい送信速度になり、音声フレームの誤り率に関する許容値が最大になる。対照的に、データサービスに関しては、GoSはユーザーごとに異なることができ、さらにデータ通信システムの全体的効率を向上させるために最適化された変数であることができる。データ通信システムのGoSは、典型的には、以下においてデータパケットと呼ばれる予め決められた量のデータを転送する際に被る総遅延であると定義される。
音声サービスとデータサービスとの間のさらに他の重要な相違点は、音声サービスは、典型的CDMA通信システムにおいてはソフトハンドオフによって提供される信頼性の高い通信リンクを要求することである。ソフトハンドオフは、信頼性を向上させるために2つ以上の基地局から冗長な送信が行われることになる。しかしながら、誤りがある状態で受信されたデータパケットは再送信することができるため、この追加の信頼性はデータ送信に関しては不要である。データサービスに関しては、ソフトハンドオフをサポートするために用いられる送信電力は、追加データを送信するためにより効率的に使用することができる。
データパケットを転送するために要求される送信遅延及び平均スループット率は、データ通信システムの品質及び有効性を定義する2つの属性である。送信遅延がデータ通信において及ぼす影響は、音声通信に関して及ぼす影響と同じではないが、送信遅延はデータ通信システムの品質を測定する1つの尺度である。平均スループット率は、通信システムのデータ送信能力の効率を示す1つの尺度である。当業においては、無線チャネルを通じて提供中のサービスの型に関して適切なGoSを同時に提供する一方で向上されたデータスループットを提供する通信システムが必要である。
汎用スケジューラが必要であるかどうかは、無線システムにおけるデータ送信上の要求事項及び目標に基づく。データ送信の場合は、スループットは、個々のビット又はバイトに関してではなく、データパケットを送信する際に被る遅延に関して定義される。インターネットプロトコルIPデータグラム等のデータパケットは、ほとんどの場合、パケットの一部のみを受け取ってもユーザーがパケット全体を復号して使用する上で十分な情報を含んでいない、すなわちエンドユーザーにとっては役に立たないため、該パケットは分割不能な単位である。エンドユーザーは、データパケットを受け取り、前記データパケットに関する巡回冗長検査CRCを行い、データを処理する。従って、ユーザーは、パケットの最後のビットの到着時間に最も関心があり、データパケット内の個々のビットの遅延には最後のビットほどの関心がない。このことは、データパケットの送信時間よりも短い時間において異なるユーザーに対して非常に柔軟な速度割当てを行うことを可能にする。さらに、送信制御プロトコルTCP型接続においては、パケット遅延の変動が非常に予測不能であるためTCPの再送信を不必要に生じさせることにならない限り、ある程度の変動は受入可能である。
無線チャネルの他の特長は、チャネル自体が可変であることである。HDR型システムにおいては、この可変であることは、要求される速度がある一定の時間において変動することになる。チャネルを最大限に利用するため、スケジューラは、高速ユーザー、すなわち最高のデータ速度を要求するユーザーに対応するように設計されている。この設計は、自分が要求するデータ速度が低いときには該ユーザーは一定の時間だけ対応されない可能性があることを意味する。全体的スループットは、スケジューラが低速ユーザーに長時間対応しないときに最高になる。しかしながら、理想的なことに、スケジューラは、上記のように、全体的スループットを最高にすることを、パケット遅延と遅延変動が相対的に一致するようにするのが望ましいことと均衡化させる。
他の側面は、システム内の複数のユーザーに対する公平性を考慮する。公平なスケジューリング方法を実現させるため、スケジューラは、理想的なことに、複数の異なるユーザー間で全体的スループットを配分する。個々のシステムのニーズ及び希望に対して影響を与えるようにするために、使用される公平性の基礎(又は許容可能な不公平性)は各システムによって異なる。公平性の概念は、多くのスケジューリングアルゴリズムにおける主要な概念である。公平性は、ユーザーに対応する際の柔軟性が各ユーザーごとに異なることになり、従ってセクターの全体的スループットに対して影響を有する。
一実施形態によれば、複数のクラスのユーザーに対するアプリケーションを有する通信システムにおいて送信をスケジューリングする方法及び装置は、汎用スケジューラを組み入れる。汎用スケジューラは、様々なスケジューリング上の優先度に対応する。各々が特定の送信上の要求を有する異なるクラスのユーザーが汎用スケジューラによって対応され、全ユーザーに関して高いスループットが維持される。
一実施形態においては、汎用スケジューラの動作は、チャネル状態メトリック及び公平性基準の優先度関数を実装し、前記優先度関数は次のように定義される。
f(Ai(t),Ui(t))
ここで、Ai(t)は、チャネル状態メトリックと呼ばれ、Ui(t)は、ユーザー公平性メトリックと呼ばれる。関数Ai(t)は、現在のチャネル状態に基づいて時間tにおいてユーザーiに対応するのが望ましいことを指定する。関数Ui(t)は、過去の受信サービス歴に基づいて時間tにおいてユーザーiに対応するのが望ましいことが指定される。優先度関数f( )は、これらの2つの望ましいことに関するメトリックAi(t)及びUi(t)を組み合わせて各ユーザーに関する優先レベルを決定する。
一実施形態によれば、汎用スケジューラは、1つの所定のクラス又は型のユーザー内において最高の優先度関数f(Ai(t), Ui(t))を有するユーザーに対応する。該典型的実施形態においては、優先度関数f(Ai(t), Ui(t))によってとられる値は、チャネル状態関数Ai(t)が大きくなるに従って大きくなり、公平性関数Ui(t)が大きくなるに従って小さくなる。関数Ai(t)及びUi(t)は適宜決定される。さらに、優先度関数f( )は、チャネル状態メトリック及びユーザー公平性メトリックが測定される少なくとも1つの時間の関数である。代替実施形態においては、優先度関数f( )は、1つのユーザー関数ごとに時間に依存することができる。しかしながら、説明を単純化するため、スケジューラは、全ユーザーに共通するコンバイナ関数を使用し、ユーザー公平性メトリックを修正してユーザー要求を反映させることができる。
汎用クラスの多ユーザースケジューラは、ANからサービスを受け取るユーザーを少なくとも2つの広範なカテゴリ、BE及びEFに分類する。AF等のその他のカテゴリの送信も実装することができる。BE及びEFは、本明細書において定義されるとおりである。具体的には、ベストエフォート(BE)アプリケーションは、一般的には、オーバーエアで受信するデータ量が相対的に多いが、トラフィックの性質上、相対的に長い遅延を許容可能である一方で、データ損失率は極端に小さくすべきである。優先転送(EF)アプリケーションフローは、典型的には、インターネットからアクセスネットワークに到着するトラフィック量は少ない。しかしながら、該トラフィックの性質上、一定の相対的に小さいDelayBound内において合理的なデータ損失率でデータパケットをユーザーに引き渡すべきである。
1xEV−DO等のパケットデータシステムにおいては、スケジューラは、容量を最大化するために個々のユーザーに対して可変の遅延性能を許容する柔軟性を有する。本明細書においては、容量とは、BEユーザーに関してはスループットを意味し、VoIP等の遅延の影響を受けやすいトラフィックの場合は受入可能な性能を有する対応されたユーザー(EFユーザー)数を意味する。
1xEV−DOにおいては、一般的には、ユーザーのDelayBoundを上げることはFLの利用を増大させ、それによってシステムのBE容量及びEF容量を増大させる。この容量増大は、限定することなしに、パッキング効率の向上及びローカルチャネル状態と多ユーザーダイバーシティ利得の利用能力の向上を含む様々な要因によるものである。
BEのみのトラフィックの場合は、典型的スケジューラは、比例的公平(PF)スケジューラである。このスケジューラは、個々のユーザーに提供されるスループットがユーザーと基地局との間の距離(geometry)、すなわち平均的チャネル状態にほぼ比例するという意味で比例的に公平である。比例的公平スケジューラは、スループットが有する利益と公平性の二者択一性に起因してBEのみのトラフィックに関して選択されるスケジューラとなっている。さらに、PFアルゴリズムは、多ユーザーダイバーシティ利得を提供する一方でローカルチャネルピークを利用するように設計されている。本明細書において用いられるPFスケジューラは、「比例的公平スループットスケジューラ」と呼ばれる。
BEのみのトラフィック場合は、他のクラスのスケジューラ、すなちわ「平等サービス等級」スケジューラが存在する。このスケジューラは、平等なスループットを全ユーザーに提供することを目的とするスケジューラである。この理由により、システム容量は、最も弱いユーザーによって決定される。平等サービス等級スケジューラは、幾つかのアプリケーションにおいては望ましい可能性があるが、該スケジューラは、典型的には、エアリンクを効率的に利用しない。これらのスケジューラは、本明細書においては「平等スループットスケジューラ」と呼ばれる。
上記のPFスループットスケジューラ及び平等スループットスケジューラは、BEトラフィックのみの場合において有用である。遅延の影響を受けやすいEFトラフィックの場合は、これらのスケジューラは、遅延制御機構を有さないため十分ではない可能性がある。
次に、BEのみのトラフィックに関する2つのアプローチ法、すなわちPFスループットスケジューラ及び平等スループットスケジューラと並行して動作する、遅延の影響を受けやすいスケジューリング手段および方法が説明される。遅延の影響を受けやすいトラフィックの場合は、「比例的」公平性及び「平等な」公平性は、個々のユーザーに提供されるスループットに対してだけでなく、個々のユーザーに提供される「遅延」性能に対しても当てはまる。遅延性能は、平均遅延又は遅延テールウエート、等に関して定量化することができる。代替実施形態は、スループット及び遅延の影響度に関する要求をそれぞれ満たしながらBEスケジューリング及びEFスケジューリングを1つの共通の方法の中に組み入れることができる点に注目すること。
一実施形態においては、ほぼ平等な遅延性能を各ユーザーに提供することができる。このアプローチ法は、平等スループットと類似しており、用語の対称性を目的として「平等遅延スケジューラ」と呼ばれる。平等スループットスケジューラは、平等なスループットを全ユーザーに提供することを試み、従って、システム容量は、最も弱いカバレッジを有するユーザーによって決定される。平等遅延スケジューラは、平等な遅延性能、例えば平等な平均遅延、又は平等なテールウエートを全ユーザーに提供することを試み、従って、システム容量は、同様に、最も弱いカバレッジを有するユーザーによって決定される。
他の実施形態においては、ユーザーに提供される遅延性能は、該ユーザーの平均チャネル状態に比例する。このアプローチ法は、比例的公平スループットスケジューラと類似しており、「比例的公平遅延スケジューラ」と呼ばれる。比例的公平スループットスケジューラは、個々のユーザーの平均チャネル状態に比例するスループットを該ユーザーに提供することを試み、従って平等スループットスケジューラと比較してシステム容量を大幅に増大させる。同様に、比例的公平遅延スケジューラは、ユーザーの平均チャネル状態に比例する遅延性能を個々のユーザーに提供してEF容量を最大化させる。
4つのパケットスケジューリングカテゴリが図4に示されている。各カテゴリは、QoSに関する考慮事項が均衡している状態が示されている。具体的には、PFスループットスケジューラは、スループット制御を比例的公平性と均衡させる。平等スループットスケジューラは、スループット制御を平等な公平性と均衡させる。PF遅延スケジューラは、遅延制御を比例的公平性と均衡させる。平等遅延スケジューラは、遅延制御を平等な公平性と均衡させる。
幾つかのスケジューリング方法は回線交換システムにおいて有用である一方で、その他のスケジューリング方法は、1xEV−DO等のパケットデータシステムにより適している。本明細書において提供される比例的公平遅延スケジューリング手段および方法は、パケット交換システムが回線交換システムよりも有利な点を提供することができる。
PF遅延スケジューラは、システム容量を向上させることに加えて、ユーザーの経験を高めることもできる。例えば、BSに非常に近い位置に所在するユーザーは、BSから遠いユーザーよりも優れた遅延性能を受け取る可能性がより高い。この点は、ANへのユーザーの近接性に依存しな遅延性能と対照的である。さらに、BSに非常に近い位置に所在していてチャネル状態が良好な(high geometry)ユーザーに関しては、高い信頼度で性能を予測可能である。他方、平等遅延スケジューラの場合は、遅延性能は、システムに対する現在の負荷に依存して予測不能である。従って、個々のユーザーが基地局に近づくのに従ってスケジューラが提供するサービスの質を高めることが望ましい。
BEユーザー及びEFユーザーの両方に対応するスケジューラは、比例的公平スループットスケジューリングと遅延スケジューリングの適切な組合せを利用することができる。このようなスケジューラは、「比例的公平スループット/遅延スケジューラ」と呼ばれる。一実施形態においては、比例的公平スループット/遅延スケジューリングは、単一のセクターに関して対応されるユーザーの相対的所在位置に暗黙に基づいていることに注目すること。この公平性は、「セクター内公平性」と呼ばれる。スケジューラを設計する際に考慮すべきもう1つの課題は、「セル間の」公平性である。この「セル間の公平性」は、異なるセクターによって対応されるユーザーに対してこれらのセクターによって提供される平均サービスレベルとして表すことができ、BEユーザーに対して提供されるスループットに関して及びEFユーザー等に対して提供される平均遅延に関して定量化することができる。
比例的公平スループットスケジューラと比例的公平遅延スケジューラの類似性に関する説明を続けると、比例的公平スループットスケジューラを利用するセクターによって個々のBEユーザーに提供されるスループットは、該セクターによって対応されるユーザー数が減少するに従って低下することに注目すること。しかしながら、セクター内公平性は維持される。同様に、比例的公平遅延スケジューラを利用するセクターによって個々のEFユーザーに提供される遅延性能は、該セクターによって対応されるユーザー数が増加するに従って向上するのを許容することができる。
比例的公平スループット/遅延スケジューラは、スケジューリング決定時に対応すべきユーザーを選択するために以下の形の決定メトリックを利用する。
DecisionMetric = f(PacketAge、ChannelCondition, SectorLoad)
ここで、PacketAgeは、現在の時間と基地局待ち行列内において待機中の各パケットに関して定義された該当するタイムスタンプとの間の差を示し、チャネル状態は、BSとATとの間の無線リンクの品質を示し、SectorLoadは、現在の時間における短い時間スパンにわたってセクターによって対応される総トラフィックの量とプロフィールを示す。関数f( )は、スケジューラの特定の実装に依存する。さらに、DecisionMetricは、ビットメトリック、パケットメトリック、データグラムメトリック、又は送信インスタンス選択方法をスケジューラに提供するその他の手段を意味することもできる。
ChannelCondition情報は、様々な方法でスケジューラに組み入れることができる。例えば、比例的公平スループットスケジューラは、ローカルチャネルピーク中にピークに達する傾向があるデータ速度制御(DRC)/AvgThroughputを使用する。他のアプローチ法は、DRC/AvgDRCを使用可能であるが、アプリケーションにおいてはチャネル変動がより大きいユーザーのほうが適している。さらに、フィードバックループを用いてチャネルピークの一定の百分位数を示すことも可能である。1つの該ループ300が図5において示されている。
図5に示される一実施形態は、しきい値に関する許容可能なチャネル品質を決定するように設計されたループ300である。入力IDRCは、DRC値の関数又はインデックス、例えば、DRCに関連づけられたデータ速度の増加関数であり、要求されたデータ速度が上昇するに従ってIDRCが大きくなる。IDRCは、比較装置302及び無限インパルス応答フィルタ(IIR)306に提供される。一例においては、時定数が1に設定されるが、代替の時定数を実装することができる。IIRフィルタ306のフィルタリングされた出力が加算装置312に提供され、加算装置312は、しきい値を比較装置302に提供する。比較装置302は、IDRCをしきい値と比較する。比較結果は、現在のチャネル品質が受入可能であるかどうかを示す。システムは、チャネル品質が受入可能であるべき時間の目標割合を決定する。本例においては、該目標は30%に設定される。該目標は可変であり、動作中に調整することができる。代替システムは、その他の目標値又は方式を実装することができる。比較装置302の出力は、2進{1,0}であり、1は、受入可能なチャネル品質を示し、0は、受入不能、すなわちしきい値よりも小さいことを示す。
引き続き図5において、比較装置302の出力がIIRフィルタ304に提供され、本例においては、時定数は0.5秒に設定される。代替時定数を実装可能である。IIRフィルタ304から、フィルタリングされた出力が、入力値と比較するために比較装置310に提供され、本例においては入力値は0.3である。比較結果が入力値を上回っている場合は、チャネル品質を決定するためのしきい値を引き上げるための信号がup/dnアキュムレータ308に提供される。この動作は、比較装置302からのチャネル品質インジケータが30%よりも大きいことを示している。比較結果が入力値を下回っている場合は、up/dnアキュムレータ308に提供される信号がしきいの引き上げを指図する。up/dnアキュムレータ308の出力は、加算装置312に提供される。加算装置312は、up/dnアキュムレータ308の出力とIIRフィルタ306の出力を合計し、IIRフィルタ306からの入力は、しきい値に関する一般的バイアスを比較装置302に提供する。合計結果は、比較装置302に提供される。チャネル推定インジケータが比較装置312の出力から取り出される。この方法で、スケジューラは、チャネル状態が良好、すなわちチャネルピークである良好な時間の割合を特定するためにチャネル推定インジケータ又はChannelCondition情報を維持する。
SectorLoadは、BEフロー又はEFフローの量を測定することによってスケジューラに組み入れることができる。最後に、スケジューラによって用いられる実際の決定メトリックは、ChannelCondition及びSectorLoadの測定値を明示で含まないことがある。ユーザー当たりの要求されるDelayBoundは、送信されたIPパケットの一定割合に関する遅延:限度を満たすことができないEFユーザーの割合を測定することによって適応的に選択することができる。
幾つかのスケジューラによって用いられる変数は、フローの「QoSクラスインデックス」と呼ばれ、該フローに関する相対優先度を定義する。QoSクラスの決定方法は様々である。所定のQoSクラス内においては、異なるフローが非常に異なるトラフィック型を有する可能性がある。QoSクラスインデックスは、フローによって要求される優先レベルを示すものであり、トラフィックの統計学的動作を示す指標ではない。
一実施形態においては、QoSクラスインデックスは、スケジューラがより大きいQoSクラスインデックスを有するフローにより高い優先度を提供するように選択される負でない整数値である。本例においては、QoSクラスインデックス0は、BE/AFフローに対応し、BEフローは、要求される最小のスループット値がゼロに設定される特殊なAFフロー例である。1以上のQoSクラスインデックスはEFフローに対応する。
より高いQoSクラスにより高い優先度が与えられることに注目すること。ただし、待ち行列内において待機中のすべてのEFデータが送信後にBEデータの送信スケジューリングが必ずしも行われるわけではない。一例として、スケジューラは、期限が近づいている幾つかのEFビットを送信するように多ユーザーパケットをスケジューリングすることができる。同じ送信インスタンスにおいて、スケジューラは、適合可能なDRC、すなわち送信フォーマットを有するユーザーからのBEデータを含めて適合不能なDRCを有するユーザーからのEFビットを含めないようにすることもできる。
QoSフローは、3つの変数、すなわち(1)IPデータグラムの大きさの分布、(2)IPデータグラム間における到着と到着の間の時間分布、及び(3)経過するとIPデータグラムの内容が役に立たなくなる、IPデータグラムのタイムスタンプに関する遅延限度によってほぼ表すことができる。
BE/AFフローに関しては、遅延限度はEFフローよりもはるかに緩やかであり、このため、AFが保証転送フローであるとみなされるBE/AFフローに関しては考慮されない。同じ遅延限度を有するがIPデータグラムの大きさと到着間の時間の分布が異なるEFフローに関しては、スケジューラは、ほぼ直線的に動作するように設計されている。例えば、VoIPフローと同じ遅延限度とパケットサイズ分布を有するが到着間時間分布が1/2であるフローは、2つのVoIPフローとほぼ同じように動作する。同様に、VoIPフローと同じ遅延限度及び到着間時間分布を有するが、データグラムの大きさ分布はVoIPフローの2倍であるフローも、スケジューラにとってはほぼ2つのVoIPとして動作する。パケットサイズ及び到着間時間の整数以外の倍数は、基本「単位」のフロー型の集合であることを容易に認識することができる。
しかしながら、遅延限度は、データグラムの大きさ分布及び到着間時間分布とは大きく異なる影響をスケジューラに与える。スケジューラは、遅延限度がより低いフローをより高い優先度で取り扱う。ある意味においては、フローの遅延限度をより小さい値に設定することは、QoSクラスインデックスを大きくする1つの穏やかな方法である。
前述されるように、送信のスケジューリングは、受入制御に関連しており、受入制御は、ユーザー又はフローが処理ためにどの時点で受け入れられるかを決定し、次に、スケジューリングがこれらのフローをどの時点でどのような方法で送信するかを決定する。換言すると、受入制御は、いずれのデータが送信インスタンスに含められる資格を有することになるかを決定し、次に、スケジューリングがこれらの送信インスタンスの特定のデータ、フォーマット及び順序を決定する。従って、スケジューラの動作は、所定のシステムにおいて用いられる受入制御方式に影響を与える。
一実施形態によれば、システム負荷が増大するに従い、典型的には、各BE/AFフローは、各々が公平に等級が下げられるようにスケジューリングされる。しかしながら、EFフローに関しては、等級引き下げは典型的には不均一である。より具体的には、より高いQoSクラスが適切に機能し続けるようにするためより低いQoSクラスの等級が最初に下げられる。所定のEF QoSクラス内において、遅延限度設定値の違いを無視した場合は、可能な限り多くのユーザーが希望される性能を受け取るようにするために基地局からより遠い(lower geometry)ユーザーの等級が下げられる。このアプローチ法は、サポートされるEFユーザー数を最大にすることを目的として講じられる。均一なEFフローの場合は、EFユーザーは不均一に等級が下げられる。すなわち、基地局から最も遠いユーザーの等級が最初に下げられ、その後に基地局により近い(higher geometry)ユーザーに移行する。このアプローチ法は、スケジューラの外部で処理される、より具体的には受入制御処理によって処理される、幾つかの結果を有する。これらの結果の一部が以下の例において説明される。
スケジューラのこの機能は図6に示されており、図6においては、基地局との距離に従って分類された順序でフローが示されており、右に進む従って基地局に近くなる。現在のシステム負荷を考慮して、スケジューラは、希望されるQoSを受け取るQoSフロー数を最大にするために基地局から遠いユーザーほど優先度を低くする。基地局から遠いユーザーのレベルが右に広がって混雑度が上昇する。スケジューラは、これらのユーザーの優先度を低くすることによってこれらのユーザーが受け取るサービスの質を低下させる。しかしながら、スケジューラは、1つのフローに完全に対応する責任は負っておらず、この機能は、典型的には受入制御及びその他の性能モニタリングブロックの機能になる。
次に、全ユーザーが単一のフローと同じQoSクラス、例えばVoIPフローを有しており、さらに基地局に最も近いユーザーが非常に高いスループットのEFフローを要求する状況について検討する。スケジューラは、その他のユーザーへの送信が行われなくなっても、最も近いユーザーにすべてのFLスロットを割り当てることができる。一般的には、フローに関する受入決定は、システムの現在の負荷を考慮した受入制御処理によって処理される。受入制御がフローを受け入れた時点では、スケジューラは、基本機能を実施してすべてのFLスロットを前記ユーザーに割り当てる。基地局により遠いユーザーの等級を最初に下げることは、受入可能な受信性能を有するEFユーザー数をスケジューラが最大にすることを必ずしも意味するわけではない。スケジューラは、全ユーザーが同じQoS変数及び同じトラフィック型(例えばVoIP専用)を有する場合に前記ユーザー数を最大することができる。
混雑度が低いことに起因して自己のサービスの等級がスケジューラによって下げられた、基地局から遠いユーザーが非常に低いスループット(例えば、毎秒1バイト)を要求している場合は、スケジューラは、FL性能に影響を及ぼさない場合であっても、要求される又は希望されるスループットを該ユーザーに提供することができない。現在のシステム負荷を考慮して前記ユーザーに関するスケジューラの動作を予想するのは受入制御の責任である。この場合は、受入制御は、スケジューラがQoSクラスインデックスを大きくすることによって前記ユーザーにサービスを提供するように強制することができる。
以下の説明では、EFトラフィックが均質で全ユーザーが同じトラフィックモデルを有するEFユーザーであるシナリオについて検討する。スケジューラは、最初に、一組の単一ユーザー送信フォーマット及び多ユーザー送信フォーマットに関する候補送信インスタンスのリストを作成する。単一ユーザーフォーマットには、対応するユーザーの待ち行列からのビットがスタッフィングされる。多ユーザーフォーマットには、適合可能なDRCを有するユーザーの待ち行列からのビットがスタッフィングされる。
次に、スケジューラは、各々の候補インスタンスにパケットメトリックを割り当て、最大のパケットメトリックに該当する候補送信インスタンスを選択する。該パケットメトリックは、「スループット多項式」であることができ、比較動作は、適切に定義された最大化を提供する「辞書的」比較であると定義される。
全ユーザーがEFユーザーであり、さらに各ユーザーが同じ型、例えばVoIP専用システム、の1つのEFフロー、及び多ユーザー送信フォーマットを有する特殊事例に関するパケットメトリックについて検討する。この場合は、該フォーマットに関する多ユーザー送信インスタンスを生成するために適合可能DRCを有するユーザーの待ち行列からのビットがスタッフィングされる。これらのユーザー間において、対応するIPデータグラムのタイムスタンプに基づいて先入れ先出し方式でビットが選択される。本例に関しては、遅延限度は同じであると想定されている。同じタイムスタンプを有するビット間では、IPパケット内での順序に従って選択が行われ、異なるユーザー間では、パケット内にデータを有するユーザー数を最小にするような形で選択が行われる。
送信インスタンスのペイロード多項式は、次式のようになる。
Figure 2007536827
ここで、Bは、nのスロットの遅延を被る候補送信インスタンス内に含まれるビット数を表す。ビットが遅延限度を超える時間にわたって待ち行列内に存在しており従ってDのスロットを超える遅延状態にあるときにはこれらのビットを待ち行列から取り出すことができるため、Dの値は遅延限度に等しくすることが可能である。
前記スループット多項式は、ペイロード多項式をフィルタリング及びサブサンプリングすることによって得られる。一方法は、ペイロード多項式の係数ベクトルをNのグループに分割し、次に、各グループ内の係数を合計してペイロード多項式の簡約表現を得ることである。これで、スループット多項式は、簡約されたペイロード多項式を、全対象ユーザーによって復号される候補送信インスタンスに関する予想スロット数で割ることによって得られる。該手順は図7に示されており、該図において、最上行はペイロード多項式p(x)で、最下行は、ペイロード多項式の簡約表現であるc(x)である。変数xは、送信インスタンスインデックスである。
従って、スループット多項式は次式によって与えられる。
Figure 2007536827
ここで、Nは、検討中の送信フォーマットに関する「一般的」スパンであり、該スパンの計算方法が以下において説明される。得られたスループット多項式は、各々が同様の方法で得られた一組のその他の様々な代替の間で候補送信インスタンスを選択する際のパケットメトリックとして用いられる。
上記のパケットメトリックは、レーテンシーの強制とスループットとの間における二者択一を示唆していることに注目すること。N−1がDと等しくなるように選択された場合、すなわち、c(x) = p(x)である場合は、パケットメトリックは、最長の遅延状態にあるビットの送信を最初に強制する。次に、2番目に長い遅延状態にあるビットが候補送信インスタンス選択において考慮される。この手順は、パケットメトリック(すなわち、スループット多項式)を比較する際に用いられる「辞書的」比較が行われることによるものである。このように、比較は、最初に各多項式の最高次数を識別することから始まる。ある1つの多項式の次数がより高い場合は、該多項式がより大きい多項式として定義される。両方の多項式が同じ次数を有する場合は、係数の比較が行われて最初に最高次数が比較される。より大きい係数が1つの多項式において見つかった場合は、該多項式がより大きい多項式として定義される。
c(x)を得るためにp(x)の係数をセグメンテーションすることは、各セグメント内のビットに対応する発生遅延の差を暗黙に無視することである。その見返りとして、現時点においてより高い柔軟性を有するスループットの最大化が行われる。最も柔軟なスループットの最大化が可能になるのは、p(x)のすべての係数が単一のセグメント(例えば、次数がゼロのc(x))において結合された場合である。
一例においては、2つのセグメント(例えば、次数が1のc(x))は、折衷案を提供する。次数が最も大きい項が最も大きい影響を有する。様々な候補インスタンス間で同じ次数である場合は、c(x)の項が考慮される。従って、p(x)の係数を3つ以上のセグメントにセグメンテーションする必要がない場合がある。その結果、最適化する変数は単一になり、該変数はαで表され、「遅延分」と呼ばれる。要約すると、セグメントが2つの場合は、c(x) = (hi2)z−1 + (hi)であり、ここで、"hi2"及び"hi"は、各セグメントにおけるそれぞれのビット数である。より具体的には、hi2は、遅延限度のα倍よりも長い遅延状態にある候補送信インスタンスに含まれているビット数であり、"hi"は、より短い遅延状態にあるビット数である。
すべてEFトラフィックであるがトラフィックモデルが異なる(例えば、遅延限度が異なる)ユーザーの場合は、引数が修正される。より小さい遅延限度を有するビットは、より大きい遅延限度を有するビットよりも速くhi2セグメントの一部になる。この場合における当然の方法は、候補送信インスタンス内にビットをスタッフィングする際に及びビットがhi2ギアの一部になるべき時点を決定する際に「遅延」単独ではなく遅延のβ倍を使用することである。
一般的には、βは、遅延限度よりも1大きい値に比例するように設計される。その結果、より低い遅延限度を有するEFビットがより高い遅延限度を有するEFビットよりも優先される傾向があることになる。
図8は、一実施形態によるスケジューラを示した図である。スケジューラ600は、待ち行列情報を格納及び維持するために適合されたメモリ記憶装置604に結合された適応型遅延制御装置602を含む。メモリ記憶装置604は、遅延及び/又はスループット影響度、優先度クラス、例えばEF、BE、等を含む各待ち行列関連の情報、及びスケジューラ内に組み入れることができるその他の情報、例えばその他のQoS情報も格納する。メモリ記憶装置604内に格納された待ち行列データ及び情報は、ビットメトリック計算装置608及びビットスタッフィングメトリック計算装置606に提供される。これらの装置は、ビットメトリック及びビットスタッフィングメトリックをそれぞれ生成する。計算されたビットメトリックは、ビットメトリック計算装置608、パケットメトリック計算装置616、及び待ち行列選択装置610に提供される。ビットスタッフィングメトリック及び選択された待ち行列は、候補送信インスタンス生成器612に提供される。パケットメトリック計算装置616から得られたパケットメトリックは及び生成器612によって生成された候補送信インスタンスの組は、送信インスタンス選択装置614に提供される。
図9は、送信待ち状態の複数の待ち行列を格納したメモリ記憶装置604の詳細を示した図である。待ち行列データは、待ち行列データ620として1つのフローごとに格納される。各待ち行列620に関して、対応するQoSクラス又は優先度クラス622と影響度指定子624が存在する。
図10は、一実施形態によるスケジューリング方法を示した流れ図である。方法500は、最初に判断ボックス502において、FLがビジーであるかどうか、すなわち新たなパケット送信のためにタイムスロットが利用可能であるかどうかを決定する。新たなパケット送信のためにタイムスロットが利用可能である場合は、スケジューラは、ステップ504において、部分組の定義された及び導き出された送信フォーマットに基づいて候補送信インスタンスリストを生成する。ステップ506において、各候補送信インスタンスに対応するパケットメトリックが計算される。ステップ508において、スケジューラは、パケットメトリックに関する最大値を有する送信インスタンスを選択する。ステップ510において、送信インスタンスが送信のためにフォーマット化される。
図11は、方法500において一組の候補送信インスタンスを生成しさらにステップ504を実装する一実施形態を示した図である。ステップ520において、スケジューラは、待ち行列の各エントリに関するビットメトリックを計算する。ステップ522において、スケジューラは、各待ち行列に関するビットスタッフィングメトリックを計算する。ステップ524において、送信インスタンスに関する一組の待ち行列を選択するためにビットメトリック値が比較される。ステップ526において、ビットスタッフィングメトリックが用いられ、待ち行列の組を用いて候補送信インスタンスが生成される。前記計算及び比較に関する方法例及び手段例が以下において説明される。
一実施形態においては、単一ユーザーフォーマットを有する候補送信インスタンスが送信待ち状態のデータを有する各ユーザーに関して生成されることに注目すること。送信フォーマットは、前記ユーザーのDRCに対応する基準フォーマットに設定される。NULL DRCが受信されているユーザーに関しては、該ユーザーが送信待ち状態の“EF”データを有する場合のみに候補送信インスタンスが生成される。BE/AFユーザーに関しては、これらのユーザーは無線層プロトコル(RLP)層において低いドロップ率を維持することを試みるため、NULL DRCは提供されない。
定義された及び導き出された各「基準」多ユーザーフォーマットに関して、多ユーザーフォーマットを有する候補送信インスタンスが生成される。導き出されたフォーマットをこの段階において許容するためにフラグを使用することができる。
ステップ506において生成された候補送信インスタンスの組は、「基準」フォーマットに基づいたものであることに注目すること。すなわち、このステップにおいては短いパケットは含められない。この場合の目的は、基地局により近いユーザーの方にスケジューラを偏向しやすくすること及び基地局から遠いユーザーが短いパケットを乱用してFLスループットを低下させるのを回避することである。短いパケットは、選択された候補送信インスタンスが短いパケットに適合するペイロードを有するときにパッキング効率最大化ステップにおいて使用される(図12において例示)。
パッキング効率最大化ステップは、図12と一致した形で実施することができる。このステップにおいては、選択された候補送信インスタンスは、下記の規則に従って送信フォーマットを変更することができる。
(1)選択された候補送信インスタンスが単一ユーザーのデータを含む場合は、再選択されたフォーマットは、該ユーザーのDRCと適合可能な単一ユーザーフォーマット又は多ユーザーフォーマットのいずれかになることが許容される。
(2)選択された候補送信フォーマットが2つ以上のユーザーのデータを含む場合は、再選択されたフォーマットは、別の多ユーザーフォーマットにしかなることができない。いずれの場合においても、ペイロードを搬送できる最小フォーマットが選択される。この事後変換は、幾つかの多ユーザーフォーマットへの変換を回避することができるフラグによってさらに制御される。
一実施形態においては、送信インスタンスをフォーマット化するステップ510は、スケジューラが送信インスタンスのパッキング効率を最大化するステップ530と、スケジューラが事前のACK計算を行うステップ532と、をさらに含む。図12参照。さらに、ステップ530は、図13に示されている方法を含むことができる。最初に、判断ボックス540において送信インスタンスの評価が行われ、単一ユーザーフォーマットが使用されているかどうかが決定される。単一ユーザーフォーマットが使用されている場合は、各ステップが以下においてさらに詳細に説明される。
一実施形態においては、スケジューラは、選択された送信インスタンスがデータビットを搬送することになるユーザーのDRCに対応する最大スパンを決定する。スケジューラは、指定された数の送信スロットをカウントする。送信された情報を正確に受信したことをまだ応答してない、即ちACKメッセージを送信してないユーザーが存在する場合で、いずれかの待ち行列内に送信待ち状態のデータが存在する場合は、ANは送信を終了させる。
一代替実施形態は、図10に示されている方法500、例えば、限定することなしに、各候補送信インスタンスを生成するためのビットスタッフィング及びパケットメトリックの計算、を完了させる特定の手段および方法を含む。
ビットスタッフィングはステップ508の送信インスタンスフォーマット化の一部である一方で、ステップ508においてパケットメトリック計算が行われる。一般的には、単一ユーザー送信インスタンスは、同じユーザーの1つ以上のフローからのビットをスタッフィングすることができる。「定義された」フォーマット、例えば表1において定義されているフォーマット、を有する多ユーザーインスタンスは、多ユーザーフォーマットと適合可能なDRCを送信している1人以上のユーザーからのビットをスタッフィングすることができる。「導き出された」フォーマットを有する多ユーザーインスタンスは、多ユーザーフォーマットと適合可能なDRCを送信しさらに「ソフトな適合性」の追加要求を満たす1人以上のユーザーからのビットをスタッフィングすることができる。DRCは、対応する「定義された」フォーマットを復号するための予想スロット数が導き出されたフォーマットのスパンよりも小さいか又は等しい場合に該導き出されたフォーマットにとってソフトな適合可能であるとみなされる。前記予想スロット数は、受信されたDRCに関して要求される信号干渉雑音比(SINR)を、導き出されたフォーマットを(例えば平均白色ガウス雑音(AWGN)状態下において)成功裡に復号するために要求されるSINRと比較することによって得ることができる。代替として、前記予想スロット数は、要求速度を導き出されたフォーマットの有効データ速度と比較することによって決定することができる。
以下の説明は、i)BE/AFを含むQoSクラス、及び1つのクラスのEFを想定している。該方法は、複数のEFクラスへの拡張も許容する。本発明によれば、待ち行列内において送信待ち状態の各ビットは、以下の形を有する多項式として与えられるビットメトリックが割り当てられる。
Figure 2007536827
ここで、iは、ビットのインデックスであり、3つの係数(hi2、hi、1o)のうちの1つのみがゼロでないことが許容される。この説明はビットレベルに関する説明であるが、典型的にはIPデータグラム内の全ビットが同じメトリックを有すること及びパケットメトリック計算は必ずしもビットレベルの累積が関わらないことに注目すること。
δをEFフローからのビットと関連づけられた現在の遅延とする。hi1及びhiに関して次のような定義を設ける。
Figure 2007536827
ここで、βは、EFフローと関連づけられた変数であり、遅延限度に反比例する。μは大きな数字であり、αは一定のスカラー、例えば0.25であり、BEフロー型から独立している。
BE/AFフローに関しては、1oを次式のように設定する。
Figure 2007536827
ここで、AvgThroughputは、対応するユーザーの平均スループットであり、TrgtThroughputは、該ユーザーに関する最低の希望スループットである。BEユーザーの場合は、TrgtThroughputはゼロに設定される。これで、パケットメトリック(例えば、スループット多項式)が次式によって得られる。
PacketMetric = AccumulatedBitMetric / Ng
ここで、Ngは、対象となる定義された又は導き出された候補送信インスタンスの一般的スパンであり、累積ビットメトリック(AccumulatedBitMetric)は、候補インスタンス内に含められている(又はスタッフィングされている)全ビットに対応するビットメトリックの合計である。値Ngは、定義された又は導き出された型の公称スパンに設定することができる。代替として、該値は1に設定することができ、この場合は、パケットメトリックは、累積ビットメトリックと等しくなる。この場合は、スケジューラは、送信インスタンス当たりのスループットではなく送信インスタンス当たりのペイロードを最大化するように動作する。この動作は、DRCの影響が及ばなくなるという望ましくない影響を及ぼし、それによって性能低下を引き起こして該性能低下が図6に示されている動作に従わなくなる可能性がある。他のアプローチ法は、Ngを「疑似スパン」に設定することであり、この「疑似スパン」は、1スロット及び2スロットの高速パケットに関しては1、4スロットパケットに関しては2に設定され、以下同様であり、ペイロードに基づいて高速パケットを区別することができ、他方、低速フォーマットはNgをより大きな値に設定することによって阻止される。
以下のプロパティは、基地局に近い位置に所在するユーザーの方にスケジューラを向かわせることになる。
(1)DRCが多ユーザーフォーマットと適合可能である場合は、より遅い公称データ速度を有するすべての多ユーザーフォーマットとも適合可能である。
(2)スケジューラは、「スループット」多項式を選択手段として使用する。
一設計は、ビットメトリックに関する係数hi及びhi2を定義する際に大きな値のμ項を使用する。μは全ビットにとって共通であるため、ビットは、βδの値に従った順序で埋め込まれる。パケットメトリックは、あたかもビットメトリックの対応するエントリが1に変更されてその結果スループット多項式に比例するパケットメトリックが得られるように計算される。この計算は、パケットメトリックを計算する上でのパケットメトリック内のβδの影響を排除するものである。
上記のように、スケジューラは一定のDelayBoundを全ユーザーに適用することに注目すること。典型的には、良好なカバレッジを提供されているユーザーは、DelayBoundのほんの一部分しか要求しない。ユーザー数が増加するに従い、最初に最も弱いユーザーにおいて等級引き下げが始まり、基地局に近い位置に所在するユーザーは、負荷による影響を強く受けない。
一実施形態は、良好な EFユーザーの割合を測定することによって遅延限度変数と関連変数(例えばα)を適応的に設定する。スケジューラによって用いられるDelayBoundは、良好なユーザーの割合を望ましいレベルに維持するために反復的に引き上げること又は引き下げることができる。一実施形態においては、DelayBoundに関してより低い限度を有する単純な一次数ループが実装される。
上述されるスケジューラ内において、BE/AFユーザーに関するビットメトリックを定義する方法は次の計算を用いる。
ビットメトリック = I / [AvgThroughput − TargetThroughput]
異なるシステム、動作目標、及び設計に関してはビットメトリックに関するその他の定義を実装することができる。
1xEV−DO Rel−0、及びDRCインデックス0x0、0x1、及び0x2に関する適合可能多ユーザーフォーマットを定義した改訂A仕様への最近の寄稿における変更案が含まれている改訂A仕様においてそれぞれ定義されている2組のプロトコルサブタイプに関して、各DRCインデックスと適合可能なFL送信フォーマットが表1に記載されている。改訂A仕様において示されているような送信フォーマットは、3つ組(PacketSize、Span、PreambleLength)によって表される。"PacketSize"は、送信フォーマットが搬送するビット数であり、巡回冗長符号(CRC)及びテールを含む。"Span"は、送信インスタンスが順方向リンクにおいて占めることになる公称(例えば最大)スロット数である。"PreambleLength"は、プリアンブルチップの総数である。1xEV−DO仕様の改訂Aにおけるように、各DRCに関する「基準」送信フォーマットはボールド体で示されている。Rel−0は、単一ユーザー送信フォーマットのみを定義し、改訂Aの幾つかのサブタイプは単一ユーザーフォーマット及び多ユーザーフォーマットの両方を定義している点に注目すること。さらに、改訂Aでは、複数の送信フォーマットを各DRCインデックスに関して定義することができる。ATは、これらのフォーマットの各々においてパケットを受け取ることを試みる。多ユーザーフォーマットは、それぞれの一意のMACインデックスによって区別される。すなわち、各多ユーザーフォーマットに関するプリアンブルは個別のウォルシュカバーを使用する。単一ユーザーフォーマットはすべて、ユーザーに割り当てられたMACインデックスを使用する。
Figure 2007536827
Figure 2007536827
念のため繰り返すと、送信インスタンスは、転送するために選択された1つ以上の待ち行列からの特定の一組のビットを有する送信フォーマットを意味する。候補送信インスタンスは、送信可能であるかどうかの評価がスケジューラアルゴリズムによって行われる送信インスタンスを意味する。多ユーザー送信フォーマット(1024,4,256)、(2048,4,128)、(3072,2,64)、(4096,2,64)、及び(5120,2,64)は、基準多ユーザー送信フォーマットと呼ばれる。多ユーザー送信フォーマット(128、4,256)、(256,4,256)、及び(512,4,256)は、「非基準多ユーザーフォーマット」と呼ばれる。導き出された送信フォーマットは、あたかも早期終了によって定義済みフォーマットから得られるかのように、対応する定義済みフォーマットのスパンを公称値よりも小さい値に単純に設定することによって得られる。要約すると、送信フォーマット及び送信インスタンスは、基準又は非基準、単一ユーザー又は多ユーザー、定義される又は導き出される、であることができる。「公称スロット数」という表現は、定義された送信フォーマットに関する最大スロット数及び導き出された送信フォーマットに関する再定義された最大スロット数を意味するために用いられる。
スケジューリング手段および方法に関する以下の説明は、オクテットに基づくスケジューリングを考慮しており、様々な待ち行列内において送信待ち状態のオクテットをあらゆる量において(オクテット単位で)対応することができる。典型的には、各フローは、少なくとも1つのデータ待ち行列として格納される。従って、各待ち行列は、関連づけられた特定のQoS要求を有する。データは、オクテット単位で各待ち行列内に格納される。スケジューリングでは、1つのオクテット未満のデータがFLで送信するために送信インスタンス内又は物理層パケット内に入れられる。
幾つかのアプリケーションはフレームに基づくスケジューリングを要求することがある点に注目すること。この場合は、フローの(実装された)データグラムが物理層パケット内においてフラグメンテーションなしに対応される。オクテットに基づくスケジューリング手段および方法は、フレームに基づくスケジューリングに拡張することも可能である。
さらに、受入制御はスケジューリングに密接に関連している点にも注目すること。この場合は、受入制御は、現在のシステム負荷に基づいて、及び既に受け入れられているフローに関する受入不能な等級引き下げが行われずに条件を満たした形で(例えば、QoS目標が満たされた状態で)入フローに対応できるかどうかを予測することによって、これらの入フローを受け入れる/拒否する働きをする。
本明細書において用いられる「フロー」は、所定のユーザーに指向されたデータストリームを意味する。フロー源は、1つ以上のユーザーアプリケーションであることができ、限定することなしに、特にファイルダウンロード(ftp)、ウェブサーフィン(http)、オンラインゲーム、又はVoIPを含む。フローは、例えばシグナリングフローのように通信システム自体によって生成することができ、これらのシグナリングフローは、ユーザーセッションを適切に維持しながらシステムの稼働状態を維持する働きをする。
他のフロー例は試験アプリケーションによって生成されるデータストリームであり、該データストリームは、通信システムの少なくとも一部を試験するために使用される。
換言すると、フローは1つのデータストリームであり、さらに少なくとも1人のユーザーへの通信の一部である。様々なアプリケーションフローが存在しており、これらの各々のアプリケーションフローは、特定のQoS要求及び公差を有する。各フローは、目標スループット及び遅延限度、等の異なる一組のQoS要求を有することができる。以下では、これらの要求例が具体的に説明される。
ユーザーは、異なるQoS要求を有する複数の同時並行フローを有することができる。各フローは、VoIP、ftp、シグナリング、等に関するような単一のアプリケーションによって生成することができ、又は、基地局コントローラ(BSC)によって単一のフローに統合される複数のアプリケーションによって生成することもできる。BSCがこのような形でフローを統合する場合は、統合されたフローは、スケジューラにとっては適切に定義されたQoS要求を有する単一のフローに見える。スケジューラは、異なるアプリケーションによって生成されたが1つの統合フロー内に含められているデータを区別することができない。スケジューラによって行うことができる他の型の統合が以下において説明される。
各フローは、第1回目の送信(FTxと呼ばれる)のためのデータを保有する少なくとも1つの待ち行列を有しており、さらに、無線層プロトコル(RLP)再送信待ち行列(フローxのRTx待ち行列)及び/又はMAC層再送信待ち行列(遅延自動再送要求(ARQ)、又は遅延ARQ(DARQ)待ち行列)、等の追加の再送信待ち行列を有することができる。一実施形態においては、各待ち行列内のすべてのオクテットは、適切に定義されたタイムスタンプを有しており、スケジューラは、該タイムスタンプを用いて、オクテットの現在の遅延状態を決定することができる。これらのタイムスタンプは、(実装された)データグラム、等のデータバーストに割り当てることができ、これらのデータバーストの各オクテットが同じタイムスタンプを有することを示している。個々のデータグラムは、複数のアプリケーションレベルのフレームを搬送することができ、これらのフレームは、異なる時点においてアプリケーションによって生成しておくことができる。アプリケーションフレームタイムスタンプはスケジューラに知られていないと想定されている。この想定は適切である。その理由は、搬送されたアプリケーションフレームを受信側アプリケーションによって構文解析できるようになるためにはその前に完全なデータグラムがユーザーによって成功裡に受信されている必要があるためである。
一実施形態によるスケジューラの設計においては、次の3つの主なQoSクラスが考慮される。すなわち、ベストエフォート(BE)は用語説明において定義されているとおりであり、具体的には、典型的に相対的に大きいエンド・ツー・エンド遅延の余裕があるが低いビット誤り率(BER)を要求するフローを意味する。スループットに関する最低限の要求は存在しないが、送信されるデータのサイズを大きくすることができる。BEフローであるとみなすことができるフロー例は、ファイルダウンロード(ftp)及びウェブサーフィン(http)を含む。保証転送(AF)は、一般的にあるレベルの遅延を許容するためBEフローと類似するフローを意味する。しかしながら、AFフローは、典型的には最低限の平均スループットを有する点がBEと異なる。AFフローとして分類されるアプリケーションの一例は、ビデオ会議アプリケーションによって生成される映像ストリームである。優先転送(EF)は、必ずではないが典型的にはスループットに関して緩い要求を有し、遅延に関して厳しいエンド・ツー・エンド要求を有するフローを意味する。信頼性に関する要求は、BEフローに関する要求ほど厳しくなくすることができ、小さい割合のアプリケーションデータ、例えば1乃至2%を失っても許容可能である。EFフローとして分類されるアプリケーション例は、限定することなしに、VoIP及びオンラインゲーム、等を含む。
スケジューリング手段及び方法に関しては、BEフローとAFフローとの間の違いは、スループットに関する最低限の要求の有無であり、BEフローに関する最低限のスループット要求はゼロである。その他の点に関しては、これらの2つのQoSクラスは類似している。次に、特定のフローをさらに区別するため、様々な異なる型のアプリケーションを含むEFクラスについて検討する。EFクラスのフロー内には、優先度が異なるフローが存在することができる。一例として、VoIP及びビデオ会議アプリケーションの音声部分、等のアプリケーションは、ビデオ会議アプリケーションの映像部分よりも優先度が高いとみなすことができる。オンライゲームは、音声及び映像の両アプリケーションよりも優先度が低いとみなすことができる。
ユーザーアプリケーションによって生成されるフローに加えて、IS−856をサポートするシステムは、システムの動作を維持するために要求されるシグナリングフロー、及びシステムの試験に用いられるテストアプリケーションによって生成されるフロー、等のフローを内部において生成している。
典型的QoS要求は、限定することなしに、遅延限度、目標スループット、信頼性、ジッター、等を含む変数によって示される様々な考慮事項に関して表すことができる。
遅延限度は、"DelayBound"と呼ばれる変数によって識別される。DelayBoundは、各フローに関して指定された変数であり、データグラムを成功裡にユーザーに引き渡さなければならないときの最大遅延を意味する。DelayBoundは、データグラムのタイムスタンプに関して測定され、本実施形態においてはオクテットである。この遅延限度は、FL遅延以外の遅延収支成分を含むことになるエンド・ツー・エンド遅延限度とは異なることに注意すること。一実施形態においては、データグラムのDelayBoundに達した時点で、該データグラムが待ち行列から取り出される。換言すると、データグラムを指定された遅延限度内に送ることができない場合は、該データグラムは廃棄される。
目標スループットは、別の指定されたQoS変数であって"TargetThroughput"と呼ばれる変数によって識別される。目標スループットは、フローに関して要求される最低の平均スループットを意味する。スループットの平均を求めることは、適切な時定数を有する1
次無限インパルス応答(IIR)フィルタを通じて定義することができる。一実施形態においては、前記時定数は1msに設定される。
第3のQoS要求は信頼性である。典型的には、システムの物理層は1%のパケット誤り率(PER)を提供し、このPERは、ファイルダウンロードのように例外的に低い誤り率を要求するアプリケーションに関しては十分でない可能性がある。従って、空中での損失をさらに低減させるために再送信機構を利用することができる。典型的再送信機構は、RTx等のRLP再送信及びDARQ等のMAC層再送信である。これ以外には、送信制御プロトコル(TCP)をアプリケーションに関する転送層プロトコルとして用いて信頼性をさらに向上させることができる。
一実施形態においては、スケジューラは、フロー全体において公平性を提供しさらに各フローに関する一定の優先度要求及びQoS要求を満たしつつシステム容量を最大化するように設計されている。容量及び公平性の概念は、個々のフローのQoS要求に依存する。BEフローに関しては、容量は、セクターによって送信される総BEスループットであると定義することができる。特定の型のEFフローに関しては、容量は、QoS要求を満たしながらサポートすることができるユーザー数であると定義することができる。EFフロースケジューリングの一例においては、システムは、平均してアプリケーションデータフレーム(又はオクテット)のうちの98%を成功裡に受け取るユーザー数が95%に達するようなVoIPユーザー数が選択されることをVoIP容量として定義する。一例においては、指定されたDelayBound内において送信エラーなしで受け取られたフレームによって成功又は不成功が決定される。代替成功判定基準を使用することもできる。フロー全体における公平性を達成させるために、BEフローのスケジューリングに関して比例的公平性(PF)基準を使用することができ、さらに優先度判定基準に従ったEFフローのスケジューリングを行うことができる。この方法により、システム負荷が増大するに従ってBEフローは平等に等級が引き下げられる。すなわち、差別なしにBEフローの等級が引き下げられる。
EFフローに関しては、システム負荷の増大及び混雑の発生に従ってユーザー間において不平等な等級の引き下げを行うことが望ましい。該等級引き下げは、最も低い優先度を有するとみなされるEFフローによって最初に感じられる。同様のQoS要求及び同じレベルの優先度を有するEFフロー間においては、等級引き下げは最初にチャネル状態が最悪であるユーザーに関するフローに対して影響を与えることになる。このアプローチ法を用いた場合は、システムの混雑が増すに従って、可能な限り数多くのEFフローが各々のQoS要求を満たすことができる。このアプローチ法では、通常は、ユーザーのチャネル状態とEFフローに関する遅延上の統計数字がほぼ反比例の関係になる。このプロパティは、「遅延公平性」と呼ばれる。
「送信フォーマット」は、FLパケットの幾つかの変数を記述する3つ組の形態(PacketSize、Span、PreambleLength)である。PacketSizeは、ビットを単位とする物理層ペイロードを意味し、Spanは、該フォーマットのパケットを送信することができる最大スロット数であり、PreambleLengthは、チップを単位とするプリアンブル継続時間である。
IS−856をサポートするシステムにおいては、各ユーザーに関するFL送信データ速度を決定するためにリンク適合化が使用される。各ATは、該ATがデータを受信できる最高データ速度を示すデータ要求を送信する。該データ要求は、データ速度制御(DRC)メッセージと呼ばれる。DRCメッセージフォーマットは、様々なDRCインデックスを使用し、各々のDRCインデックスが送信フォーマットを指定する。ATは、DRCメッセージをDRCチャネルで送信する。IS−856 Rel−0におけるNULL DRCを除く各有効DRCインデックスに関して、ユーザーに対してデータを搬送するためにFLで対応することができる1つ以上の単一ユーザー送信フォーマット及びゼロ以上の多ユーザー送信フォーマットが存在する。表1は、IS−856において定義されているDRCインデックスの詳細を示した表である。さらに、表1は、各DRCインデックスに関する適合可能な送信フォーマットをさらに含む。
1xEV−DO 改訂A仕様においては、各DRCインデックスに関して、適合可能な単一ユーザー送信フォーマットのうちの1つが、該DRCに関する基準フォーマットとして定義される。本明細書において用いられるDRCは、ATによって要求されてDRCインデックスによって識別される特定のフォーマットに対応することに注目すること。一般的には、所定のDRCに対応する基準フォーマットを用いて送信されたパケットをATが成功裡に復号した場合は、該ATは、いずれかの適合可能な非基準単一ユーザーフォーマットで又はいずれかの適合可能な多ユーザーフォーマットで送信されたパケットを成功裡に復号する可能性が高い。ただし、DRCインデックス0x0、0x1、及び0x2は例外である。所定のDRCと適合可能な幾つかの多ユーザーフォーマットは、基準フォーマットよりも大きなプリアンブル長を有することが可能であるため、これらのフォーマットの場合は必ずしもデータ処理上の利得が得られることにはならない点に注意すること。
DRCインデックス0x0と適合可能な全フォーマット及び0x1及び0x2のDRCインデックスと適合可能な多ユーザーフォーマットを除くあらゆるDRCに関して、非基準フォーマットのペイロードサイズは、典型的には、基準フォーマットのペイロードサイズよりも小さいか又は等しい。さらに、非基準フォーマットのスパンは、典型的には、基準フォーマットのスパンよりも大きいか又は等しい。0x0のDRCインデックス(例えば、NULL速度要求)が受信されているユーザーが何らかのフォーマットで対応される場合は、一般的には、信頼できるパケット受信は保証されていない。さらに、0x1及び0x2のDRCインデックスに関しても、適合可能多ユーザー送信フォーマットは、これらのフォーマットのペイロードサイズ及びスパンがこのプロパティを満たしていないため十分に信頼できる受信を保証することができない。
一実施形態においては、スケジューラは、受信されたDRCが0x0、0x1、又は0x2であるユーザーに対応するために多ユーザーパケットを利用することができない。さらに、NULL DRC(0x0)が受信されたユーザーに対するサービスは、一定の条件に限定することができる。これらの条件は、設計によってシステム内に組み入れることができる。
多ユーザー送信フォーマットに関して、ある所定のDRCがある所定の多ユーザーフォーマットと適合可能である場合は、同じDRCは、それよりもデータ速度が低いすべての多ユーザーフォーマットと適合可能である。
「送信インスタンス」は、送信フォーマットと、該フォーマットのパケットによって搬送できるデータオクテットのアイデンティティとの組合せを意味する。例えば、パケットがデータオクテットを搬送する先であるユーザーに関するMACインデックスの組及びいずれのオクテットをパケットに入れて搬送すべきかを正確に示す一組の対応待ち行列ポインタが送信フォーマットを定義することができる。
スケジューラは、一組の仮定の送信インスタンスを生成し、これらのインスタンスのうちの1つをFLで送信するために選択することができる。本明細書においてこれらの仮定の送信インスタンスを表すために用いられる表現は、「候補送信インスタンス」である。
適応型遅延管理を組み入れたスケジューラの一実施形態においては、様々なメトリックが該スケジューラによって使用され、これらのメトリックは、1)ビットスタッフィングメトリックと、2)ビットメトリックと、3)パケットメトリックと、を含む。ビットメトリックは、現在の送信インスタンス内に組み入れる資格を有する待ち行列を選択するために使用される。ビットスタッフィングメトリックは、様々な待ち行列において送信待ち状態であるビット(又はオクテット)がある所定の候補送信インスタンスに含められる順序を決定する。候補送信インスタンスが生成された時点で、該候補送信インスタンスに関するパケットメトリックが計算される。次に、該パケットメトリックは、一組の同様に生成された候補送信インスタンスの中から最適の送信インスタンスを選択するために使用される。候補送信インスタンスのパケットメトリックは、候補送信インスタンス内に含められたすべてのオクテットのビットメトリックを単純に合計し、候補送信インスタンスの送信フォーマットのスパンで該合計を割ることによって決定される。
Figure 2007536827
ここで、kは、一組の代替内の特定の候補送信インスタンスを示すインデックスを表し、Span[k]は、対応する送信フォーマットに関して定義されたスパンを表し、P[k]は、候補送信インスタンス内に含められているオクテットの組を表し、BitMetric[i]は、候補インスタンス内に含められているi番目のオクテットのビットメトリックを表す。
従って、パケットメトリックは、候補送信インスタンスがFLで実際に対応された場合における「ビットメトリックの瞬間的スループット」の推定値であると解釈することができる。
一般的には、オクテットiのビットスタッフィングメトリックが他のオクテットjのビットスタッフィングメトリックよりも大きい場合は、オクテットiのビットメトリックは、オクテットjのビットメトリックよりも大きく又は該ビットメトリックと等しく設定することができる。この場合は、オクテットは、異なる待ち行列からのオクテットであることができる。同様に、オクテットiのビットメトリックが他のオクテットjのビットメトリックよりも大きい場合は、オクテットiのビットスタッフィングメトリックは、オクテットjのビットスタッフィングメトリックよりも大きく又は該メトリックと等しく設定すべきである。
BitMetric[i] > BitMetric[j] => BitStuffingMetric[i] ≧ BitStuffingMetric[j]
BitStuffingMetric[i] > BitStuffingMetric[j] => BitMetric[i] ≧ BitMetric[j]
この一般的ガイドラインは、候補送信インスタンス内に埋め込まれたオクテットが、のちに埋め込まれる他のオクテットと少なくとも同じ量だけパケットメトリックに貢献することを保証する。
本明細書において説明される全メトリック、及び代替メトリックは、以下のような多項式形で表すことができる。
メトリック = [MC0] + [MC1] x + [MC2]x2 + [MC3]x3 + [MC4]x4 + [MC5]x5 + [MC6]x6 + [MC7]x7
ここで、メトリックは、いずれかのメトリック型であることができ、MC0,...,MC7は、メトリック係数を表す。2つのメトリックの加算及びスカラーによるメトリックの乗算(又は除算)は、多項式代数の場合と同じように定義され、2つのメトリックを合計時に、2つの多項式の対応係数が合計される。メトリックにスカラーを乗じる(又はメトリックをスカラーで割る)ときには、各々の係数に同じスカラーが乗じられる(又は各々の係数が同じスカラーで割られる)。この計算方法は、上記において計算されたビットメトリックを用いたパケットメトリックの計算を可能にする。
比較演算子“>、≧、=、≦、<”は、辞書的順序で定義される。すなわち、2つのメトリックを比較時には、最初に最高次数項の係数が比較される。等しい場合は、次に高い次数項の係数が比較され、以下同様である。2つのメトリックは、2つの多項式表現の対応係数がすべて等しい場合に等しい。比較演算は、ビットスタッフィングメトリックを比較するため及びパケットメトリックを比較するために使用される。
ビットメトリック、ビットスタッフィング、及びパケットメトリック
ビットメトリック及びビットスタッフィングメトリックに関しては、対応する多項式表現の1つの項のみがいずれかの所定の時点においてゼロ以外である。ゼロでない項の次数は、ある所定のオクテットに関するビットメトリック及びビットスタッフィングメトリックに関して同じである。通常は対応する係数の名前MC0,...,MC7で呼ばれるこのゼロ以外の項の次数は、ビット(スタッフィング)メトリック(又は対応するオクテット)の「優先状態」と呼ばれる。比較演算の定義は、MC0項が最低優先度オクテットに対応し、MC7項が最高優先度オクテットに対応することを暗黙に示す。オクテットiに関するビット(スタッフィング)メトリックの優先状態は、次式によって与えられる該オクテットの現在の遅延状態よって及び該オクテットが属するフローに関して定義された「優先度しきい値」と呼ばれる一組の順序が設定されたしきい値を用いて決定される。
CurrentDelay[i] = CurrentTime −TimeStamp[i]
TimeStamp[i]は、オクテットiに関する適切に定義されたタイムスタンプである。優先度しきい値によって定義された各間隔は、優先状態にマッピングされる。優先度しきい値及び定義された間隔を優先状態にマッピングすることは、各フローに関して別々にスケジューラに指定することができる。オクテットのCurrentDelay[i]は、該当する間隔を決定するためにこれらの順序が設定された組のしきい値と比較される。この比較は、ビット(スタッフィング)メトリックの優先状態を定義する。
上記の動作は、M個の優先度しきい値及びM+1の優先状態を各フローに関して使用する。Mの値は、スケジューラのソフトウェア実装である一実施形態においては2に設定される。各フローに関して、2つの優先度しきい値及び3つの優先状態が定義される。これらの優先度しきい値及び優先状態は、典型的には、フローの持続時間中は不変にすることができる。ただし、各々は、動作中に適切なDSP−ドライバコマンドを介して変更することができる。
スループットの影響を受けやすいトラフィックフローに関しては、ビットメトリックは以下のように設定される。
Figure 2007536827
ビットスタッフィングメトリックは、次式のように設定される。
Figure 2007536827
ここで、
1.GoSFactorは、各フローに基づく定義済み変数であり、フロー全体において様々なレベルのサービス等級を提供するために使用される。
2.AvgThroughputは、フローのフィルタリング(平均化)された総スループットであり、該フローのFTx、RTx、及びDARQ待ち行列を含む。時定数、例えば600スロット(1秒)を有する1次無限インパルス応答(IIR)フィルタが平均化のために使用される。
3.TargetThroughputは、各フローに基づく定義済み変数である。
4.Thrghpt2DelayConvFactorBMは、各フローに基づく定義済み変数である。
5.Thrght2DelayConvFactorBSMは、各フローに基づく定義済み変数である。
6.εは、非常に小さい正数である。
遅延の影響を受けやすいフローのビットスタッフィングメトリックに関しては、優先状態に関する多項式係数は以下のように設定される。
DSBSM = AccelerationFactor*CurrentDelay + AccelerationOffset
ここで、AccelerationFactorは、各フロー当たりの定義済み変数である。 AccelerationFactorは、異なるフローごとに異なる可能性があるDelayBoundを正規化する。一例として、2つの異なるオンラインゲームについて検討する。これらの2つのアプリケーションは、異なる特性を有することに起因して、異なるDelayBound設定値がスケジューラに対して指定されている可能性がある。しかしながら、一方のゲームが他方のアプリケーションよりも高い優先度を必ずしも有しているわけではない。このため、スケジューラは、両アプリケーションを等しい優先度で取り扱うことが望ましい。第1のゲームは300msの遅延限度を有しており、第2のゲームは150msの遅延限度を有すると仮定する。従って、いずれの時点においても、第2のゲームに属するオクテットについては、150msを超えるオクテットはスケジューラが廃棄するため存在しないことになる。しかしながら、第1のゲームに属するオクテットの場合は、150msよりも古いオクテットが存在している可能性がある。その結果、AccelerationFactorを使用しない場合は、第1のゲームのオクテットが第2のゲームのオクテットよりも優先されることになる。各アプリケーションのAccelerationFactorを各々のDelayBound設定値に反比例させて設定することによって、スケジューラは、この望ましくない影響を正規化することができる。
AccelerationOffsetは、各フローに基づく定義済み変数である。AccelerationOffset値は、AccelerationFactorがとることができる最大値の整数倍数に設定することができる。この最大値はフローとは独立しており、ソフトウェア実装によって決定することができる。一例として、AccelerationOffsetがゼロであるフローとAccelerationOffsetが正数であるフローの2つのフローにおいては、両フローが所定の候補インスタンスの送信フォーマットとDRC適合可能であると仮定して場合、前者のフローのあらゆるオクテットの前に後者のフローのオクテットが候補送信インスタンス内に含められる。
ビットメトリックに関しては、優先状態に関する多項式係数は、次式のように一定値に設定される。
DSBM = DSBitMetricValue
ここで、DSBitMetricValueは、ソフトな優先順位設定のために用いられる各フロー当たりの定義済み変数である。さらに、2つのアプリケーションがほぼ等しい優先度を有しているが(例えばインターネットから待ち行列への)平均入スループットが異なるときには、各フローに関するDSBitMetricValueは、より高いスループットを有するアプリケーションがFLパケットを効率的に満たすためにより多くのデータを単に持つことによって優先されることになるのを回避するため、該フローの典型的スループットに反比例するように設定することができる。
各トラフィックフローは、FlowClass変数に基づいて、スループットの影響を受けやすいクラス又は遅延の影響を受けやすいクラスに分類される。次に、ビットメトリックMCX(Xは、{0,...,7}の1つの要素)は次式のように定義される。
Figure 2007536827
同様に、ビットスタッフィングメトリックは次式のように定義される。
Figure 2007536827
一実施形態においては、スケジューラは、少なくとも部分的にはソフトウェア実装として実装される。この実施形態によれば、ビットスタッフィングメトリックは、[B15...B0]として示すことができる16ビット量で表される。最上位の3つのビットは、優先状態を決定する(例えば、“000”は、MC0にマッピングし、“111”はMC7にマッピングする)。残りの13の下位ビットは、計数値自体を保有する。この表現においては、ビットスタッフィングメトリック間における比較演算は、これらの16ビット量間において直接行うことができる。
ソフトウェア実装においては、ビットスタッフィングメトリックから情報を導き出すことができるため、ビットメトリックは明示で表されない。ビットメトリックの優先状態は、ビットスタッフィングメトリックの優先状態と同じである。
候補送信インスタンスのパケットメトリックは、上述されている次式を当てはめることによって計算される。
Figure 2007536827
オクテットのビットメトリックの1つの項しかゼロ以外にすることができないが、一般的には、結果的に得られるパケットメトリックの係数はゼロ以外にすることができる点に注目すること。
多くのDRCは、より小さいペイロードサイズを有する非基準単一ユーザーフォーマットと適合可能であり、従って、ARQ利得を達成させるために単一ユーザー候補を多ユーザーフォーマットに変換するのは望ましくない。
スケジューラの選択ステップにおいて選択された候補送信インスタンスが多ユーザーフォーマットである場合は、本実施形態においては、(1024,4,256)を3つのフォーマット({128,256,512},4,256)のうちのいずれかに変換することのみがサポートされる(すなわち、選択されたデータオクテットを搬送できる最低速度のフォーマットが使用される)。
上記のビットメトリック及びビットスタッフィングメトリックに関する説明は、各待ち行列内の各オクテットに個々のメトリックが割り当てられる一般的事例を考慮している。従って、該メトリックは、各スロットごとに再計算される。代替実施形態は、このような計算の複雑さを低減させる。待ち行列の順序がタイムスタンプによって設定されていると仮定すると、一実施形態は、該当するフローの待ち行列の待ち行列先頭オクテット間において最も古いタイムスタンプに基づいて各フローごとに1つのビット(スタッフィング)メトリックを計算する。このメトリックは、該フローの現在送信待ち中のオクテットに関して使用することができる。このような単純化は、該メトリックがオクテットのCurrentDelayの単調増加関数であると仮定している。単調増加関数でない場合は、待ち行列先頭オクテットが後続するオクテットが対応されるのを妨げる危険性がある。この単純化においては、ビットスタッフィングメトリックはフローメトリックと呼ぶこともできる。
さらに、フローのRTx待ち行列内において送信待ち中の待ち行列先頭オクテットは、FTx待ち行列及びDARQ待ち行列において送信待ち状態になる待ち行列先頭オクテットよりも古い可能性が高い。同様に、DARQ待ち行列において送信待ち状態になる待ち行列先頭オクテットは、FTx待ち行列の待ち行列先頭オクテットよりも古い可能性が高い。この理由により、一実施形態は、これらの3つの待ち行列間で最も古いタイムスタンプを見つけ出す代わりに、RTx、DARQ、及びFTxの固定された順序を用いて、該当するフローに関するメトリック計算の際に用いられるタイムスタンプを決定するための第1の空でない待ち行列を見つけ出す。該フローの待ち行列は、RTx、DARQ、及びFTxの順序で対応することもできる。
一実施形態においては、新たな送信に関してFLが利用可能になるごとに図10において示されているようなスケジューリングが行われる。幾つかの特定の実装は、利用不能なスロットを含むすべてのスロットに関する計算の一部又は全部を行えることに注目すること。この理由は、新たな送信のためにFLが利用可能であることをアクセスネットワークが決定するまでには、送信インスタンスを決定するためにスケジューリング方法に関わる計算を行うために残されている時間が通常は多くないためである。
図10に示されているスケジューラ方法は、4つの基本ステップ、すなわち、1)一組の候補送信インスタンスの生成、2)該組内における1つの候補の選択、3)パッキング効率最大化、及び4)事前計算又はPACK計算を含む。PACK計算は、ATがパケットを成功裡に復号している確率を決定する。
再度図10を参照し、ステップ504において、スケジューラは、候補送信インスタンスリストを生成する。各々の利用可能なユーザーに対応する単一ユーザーフォーマットを有する候補単一ユーザー送信インスタンスであり、利用可能ユーザーは、現在何らかの理由でプロトコルサブタイプによって対応が禁止されていないユーザーである。さらに、該ユーザーからの受信DRCは、NULL以外になる。NULLである場合は、該ユーザーは、1つ以上の送信フォーマットがNULL DRCに基づいて提供されることを許容するMAX層プロトコルについて交渉済みであることになる。NULL DRCが受信されているユーザーに関する候補送信インスタンスが生成される場合は、該候補インスタンスは、有限のDelayBoundを有するフローに属するデータを搬送することだけしか許容されずさらに該フローのFTx待ち行列のみからデータを搬送することが許容される。該候補インスタンスの送信フォーマットは、表1において詳述されるように、前記ユーザーのDRCに対応する基準フォーマットである。
5つの多ユーザー送信フォーマット(1024,4,256)、(2048,4,128)、(3072,2,64)、(4096,2,64)、及び(5120,2,64)の各々に関して候補多ユーザー送信インスタンスが生成される。153.6Kbps以上を要求しているユーザーは、多ユーザーフォーマットで対応される。さらに、ユーザーのDRCは、候補送信インスタンスのフォーマットと適合可能でなければならない。さらに、多ユーザー候補送信インスタンスは、次の条件のうちの1つ又は両方を満たすことになる。条件を満たしていない場合は、さらなる考慮対象から外される。これらの条件は、2人以上のユーザーのデータを搬送するか、又はDRCが消去された少なくとも1人のユーザーのデータを搬送することである。
1つ以上のフローからのビットを埋め込むことによって、いずれかのグループ内の候補送信インスタンスが生成される。この場合、1)単一ユーザーフォーマットは、同じユーザーのフローからのビットしか生みこむことができない、2)多ユーザーフォーマットは、適合可能なDRCを有するユーザーのフローからのビットが埋め込まれる。
ビットスタッフィングは、ビットスタッフィングメトリックの降順で行われる。上述されるように、計算上の要求に従い、1つのフロー当たり1つのビットスタッフィングメトリックが計算され、次に、該フローの待ち行列内において現在送信待ち中のオクテットに関して使用される。この場合は、ビットスタッフィングメトリックは、最初にいずれのフローに対応するかを決定するのに役立つ。しかしながら、ある所定のフローのオクテットがどのように対応されるかは決定しない。この場合は、フローの待ち行列内において送信待ち状態であるオクテットは、タイプスタンプの順序で現れ、フローのオクテットは、待ち行列内において現れる順序で対応されると想定している。この想定は、FTx待ち行列に関して使用され、RTx/DARQ待ち行列に関しては必ずしも使用されない。
上述されるように、各フローは、複数の待ち行列、すなわち、第1回目の送信データ(FTx)に関して1つの待ち行列、及び再送信のためのその他の待ち行列(RLP再送信に関するRTx待ち行列及び/又はMAC層再送信に関するDARQ待ち行列)を有することができる。フローが空でないRTx及び/又はDARQ待ち行列を有する場合は、該フローに関するビットスタッフィングメトリックは、これらの空でないFTx/RTx/DARQ待ち行列における待ち行列先頭タイムスタンプのうちの最も古いタイムスタンプに基づいて計算される。1つのフローの待ち行列に関して1つのビットスタッフィングメトリックのみが計算される。ある所定のフローからのビットスタッフィングは、FTx/RTx/DARQ待ち行列間における待ち行列先頭タイムスタンプの昇順に基づいても行われるべきである。
タイムスタンプに基づいたフローの待ち行列の順序設定は、RTx/DARQ/FTx待ち行列の固定された順序として概算することができる。
候補送信インスタンスを生成する際には、非基準単一ユーザーフォーマット及び1024未満のビットを搬送する短い多ユーザーフォーマットは考慮されない。これらのフォーマットは、パッキング効率最大化ステップにおいて考慮される。スケジューリング方法は、複雑さを低減させること及び1つのパケット当たり可能なかぎり多くのデータをパッキングすることを追求する。
短いパケットに効率的に充填することによって、弱いチャネル状態を有するが送信のためのデータを大量に有するユーザーが相対的優先度を得る状況を回避する。この段階において非基準パケット及び短いパケットを考慮しないことによる他の利益は、限定することなしに、フレームに基づくスケジューリングにおいて発生する可能性がある幾つかの量子化上の影響を回避することを含む。
多ユーザー候補を生成する際には、後述される継続問題が及ぼす可能性がある悪影響を軽減するためのさらなる予防措置を講じることが可能である。1つの該方法は、第1の多ユーザーパケットの開始後の(例えば所定のインターレースにおいてカウントした)ある一定数のスロットに関して、前に開始されて終了されている多ユーザーパケットを有する同じインターレース上において多ユーザーパケットに対応するのを避けることである。このスロット数は、2つの多ユーザーパケットのスパンのうちの最小スパンに設定すること又は第1の多ユーザーパケットのスパンに設定することが可能である。このアプローチ法は、ユーザーが新たな多ユーザーパケットにおいて対応される資格を素早く得ることを可能にし、資格がない状態が長時間続くのを回避するのに役立つ。
ステップ508に関して、単一ユーザー候補送信インスタンス及び多ユーザー候補送信インスタンスのリストを生成後、スケジューラは、(上記の生成されたリストが少なくとも1つの候補送信インスタンスを含むと想定して)これらの候補のうちの少なくとも1つを選択する。この選択は、リスト内の候補の各々に関するパケットメトリックを計算し、最大のパケットメトリックを有する候補を送信対象として選択することによって行われる。同点の場合は、多ユーザーフォーマットよりも単一ユーザーフォーマットを優先することが望ましい。さらに、低速の多ユーザーフォーマットよりも高速の多ユーザーフォーマットを優先することが望ましい。
ステップ510において、送信対象として選択された候補送信インスタンスの送信フォーマットが再検討され、該候補送信インスタンスによって搬送するために選択されたデータオクテットの組を変更せずにパッキング効率を最大化するように変更することができる。ステップ510の完了は、ARQ利得を提供することができる。
送信対象として選択された送信インスタンスが単一ユーザーフォーマットである場合は、該フォーマットは、選択されたデータオクテットを搬送することができる対応されたユーザーのDRCと適合可能な最低速度の非基準単一ユーザーフォーマットに変換することができる。その他の実施形態は、単一ユーザー送信インスタンスのフォーマットを多ユーザーフォーマットに変換することもできる。
AT内部の適応型速度制御機構は、単一ユーザーパケットをサポートするように適合される可能性が高い。多くのDRCは、より小さいペイロードサイズを有する非基準単一ユーザーフォーマットと適合可能である。従って、ARQ利得を達成させるために単一ユーザー候補を多ユーザーフォーマットに変換するのは望ましくない。
多ユーザーフォーマットは、(ペイロードが適合するかぎりにおいて)いずれかのより低速の多ユーザーフォーマットに変換することができるが、後述される継続問題によって悪影響を受ける可能性があるため、このような広範なフォーマット変換は回避するのが望ましい。
図12に関して、スケジューラは、選択された送信インスタンスにおいて対応されるユーザーからのACKを検出できなくても該送信インスタンスを送信する際の上限となる最大スロット数(例えば、該送信インスタンスの公称スパンよりも小さい数)を決定することができる。このステップは任意であるため、アクセスネットワークがパケット内において対応されているユーザーからACKを検出後に又はパケットの全スパンを送信後にパケット送信を終了させるようにするために実行不能にすることが可能である。
このステップを実装する一方法は、送信インスタンスの最大スロット数を次式のように設定することである。
Figure 2007536827
ここで、ScheduledTxFormatSpanは、スケジューリングされた送信フォーマットのスパンであり、DRCSpan[i]は、パケット内のi番目の対応されたユーザーからの復号されたDRCに対応する基準送信フォーマットのスパンである。
スケジューラによって利用される変数のうちの幾つかが上記において説明済みである。ここでは、DSP−ドライバインタフェースにおいてスケジューラに提供される変数が示される。グローバル変数は、全フローに対して適用される変数である。フロー変数は、各フローに関して別々に指定される変数である。
1.グローバル変数
a.FlowTPutFilterTimeConst−各フローに関して保持される平均スループットAvgThroughput変数を生成するために用いられる1次IIRフィルタの時定数を定義する。該フィルタは、スロット当たり1回繰り返される。該フィルタへの入力は、該スロットにおいて開始するパケット内の所定のフローの待ち行列から提供されるオクテット数である。該フィルタは、新たなパケット送信が開始しないスロットにおいてゼロを入力することによって更新される。
b.Thrghpt2DelayConvFactorBM−ビットメトリックの計算を目的として、スループットの影響を受けやすいメトリックから遅延による影響を受けやすいメトリックに変換するための変換率。
c.Thrghpt2DelayConvFactorBSM−ビットスタッフィングメトリックの計算を目的として、スループットの影響を受けやすいメトリックから遅延による影響を受けやすいメトリックに変換するための変換率。
d.FlowClass−フローがスループットの影響を受けやすい型か遅延の影響を受けやすい型かを示す。
e.FlowEligibleForDRCErasureMapping−DRC消去マッピングアルゴリズムによって使用。
f.ErasureMapDelayThreshold−DRC消去マッピングアルゴリズムによって使用。
2.フロー変数
a.UserId, FlowId−各フローの所有者をインデキシング及び決定する手段を提供する。
b.QoSMetricState, PriorityThold[2]−ビット(スタッフィング)メトリックの優先状態を現在の遅延の関数として表す。PriorityThold[ ]アレイの要素は、変数DelayThold及びQoSMetricStateを含む構造物である。フローのCurrentDelayがPriorityThold[0].DelayTholdよりも小さい場合は、優先状態はQoSMetricStateに設定される。CurrentDelayがPriorityThold[0].DelayTholdよりも大きいが、PriorityThold[1].DelayTholdよりも小さい場合は、優先状態はPriorityThold[0].QoSMetricStateに設定される。CurrentDelayがPriorityThold[1].DelayTholdよりも大きい場合は、優先状態は、PriorityThold[1].QoSMetricStateに設定される。QoSMetricStateの変数は、{MC0,...,MC7}の優先状態に応じた値{0,...,7}をそれぞれとる。
c.AccelerationFactor
d.AccelerationOffset
e.DelayBound−0は無限を表し(すなわち、オクテットに対応する前に該オクテットを絶対に廃棄しない)、0以外の場合は、所定のオクテットのタイムスタンプに関する遅延量であって経過後に該オクテットが待ち行列から廃棄される遅延量を表す。
f.TargetThroughput−スループットの影響を受けやすいフローのビット(スタッフィング)メトリックにおいて用いられる変数。
g.FlowAggregateIndex−FlowAggregateIndexが0に設定されたフローは、スケジューラによって統合されない。FlowAggregateIndexが0に設定されていない場合は、FlowAggregateIndexの値が同じである(ゼロ以外)フローがスケジューラにおいて統合される。FlowAggregateIndexの適用範囲は1人のユーザーに限定されている。すなわち、同じインデックスを混乱なしに他のユーザーのフローに関して再使用することができる。
h.IntraFlowPriority−(スケジューラによって)統合されたフロー内の構成フローは、IntraFlowPriorityの順序で対応される。同じIntraFlowPriorityを有する構成フローの場合は、該構成フローのタイムスタンプによって順序が決定される。
i.GoSFactor−複数のレベルのサービス等級をフロー間で提供するために使用される。
j.DSBitMetricValue−MCXにおいて優先状態内にあるビットメトリック係数の値
DSP−ドライバインタフェースにおいては、フローは、BE、AF、又はEFとして指定されず、さらにその他のいずれの高レベル記述子によっても指定されない。DSP−ドライバインタフェースは、すべてのフローに関して一定の低レベル記述子を使用する。BSC等のより高いレベルにおいては、QoS要求及びBE/EF/AF分類等の特定の高レベルフロー記述子が、各フローに関してDSP−ドライバインタフェース内において定義された基本変数にマッピングされる。これらのマッピングテーブルは、考えられるフロー型に関して、十分なシミュレーション及び試験によって生成される。
下記は、様々な変数の使用例である。BEフローに関しては以下の変数が使用される。
Figure 2007536827
AFフローに関しては、以下の変数を使用することができる。
Figure 2007536827
EFフローに関しては、以下の変数を使用することができる。
Figure 2007536827
シグナリングフローは以下のように提供される。
Figure 2007536827
BE/AFフローは、以下の変数の適切な組合せを用いて優先順位を設定することができる。
1.MC0,…,MC7状態 厳しい優先順位の設定を許容する
2.穏やかな優先順位設定に関するGoSFactor
3.典型的には、何らかの最低限のスループットを要求するAFフローに関するTargetThroughput

EFフローは、以下の変数の適切な組合せを用いて優先順位をさらに設定することができる。
1.MC0,…MC7状態 厳しい優先順位の設定を許容する
2.AccelerationOffsetは、同じ優先状態のオクテット間におけるビットスタッフィング中に優先順位設定を行うが、(最終的なパケット選択ステップは、パケットメトリックを計算するためにビットメトリックを使用し、AccelerationOffsetには依存しないため)最終的なパケット選択には直接的な影響を与えない。同じユーザー又は2人の異なるユーザーに属する2つのフローが同じ候補送信インスタンス内に含まれるために競合中である場合は、より大きいAccelerationOffsetを有するフローが優先される。
3.DSBitMetricValueはビットメトリックに対して影響を与えるため、パケットメトリックに対して直接的な影響を有する。この変数は、穏やかな優先順位設定に関しても使用することができる。現在は、この変数は実装されない。
DSP−ドライバインタフェースは、スケジューラにおける柔軟なフロー統合方法を提供する。スケジューラによって行われる統合は、BSCによって行うことができる統合とは異なることに注意すること。BSCが一組のフローを統合時には、この統合フローは、スケジューラにとっては単一のフローのようにみえ、スケジューラは、該フローに関して単一の組の変数を受け取る。スケジューラは、構成フローを区別することができない。スケジューラにおいて統合が行われるときに、当然のことながらスケジューラはすべての構成フローを知ることになる。
AvgThroughput変数は、統合フローの総スループットを含む。統合フローの構成フローに関して指定されたDelayBound等の一定の変数は、DSP−ドライバインタフェースにおいて同じ値に設定される。すべての構成フローに関して等しく設定すべき変数は以下のとおりである。
a.UserID
b.AggregateIndex
c.QoSMetricState
d.PriorityThold[2]
e.AccelerationFactor
f.AcclerationOffset
g.DelayBound
h.TargetThroughput
i.GoSFactor
j.DSBitMetricValue
異なった設定が可能な変数はIntraFlowPriorityであり、異なった設定をしなければならないパラメータはFlowIDである。
一実施形態においては、統合フローは、単一のビット(スタッフィング)メトリックが割り当てられる。このメトリックは、統合フローの構成フロー間において最も古いタイムスタンプに基づく。構成フローのタイムスタンプは、FTx/RTx/DARQ待ち行列の待ち行列先頭タイムスタンプに基づいて計算される。しかしながら、ビットスタッフィングのためにフローを選択時には、構成フローが対応される順序は、第1に、これらの構成フローの各々に対して割り当てられたIntraFlowPriority変数によって決定され、第2に、これらの構成フローのタイムスタンプによって決定される。IntraFlowPriority変数を同じ値に設定することによって、構成フローの選択順序は、厳格にこれらの構成フローのタイムスタンプに基づいて設定することができる。IntraFlowPriority変数は、ほとんどの場合はBEフローが対象になっている。
上述されているように、各フローは、FTx待ち行列を有しており、さらにRTx及び/又はDARQ待ち行列を有することができる。ソフトウェア実装においては、単一のビットスタッフィングメトリックが各フローに関して計算される。このメトリックは、FTx待ち行列内のオクテット、及びRTx待ち行列とDARQ待ち行列内のオクテットに対して適用される。対応すべきフローが選択された場合は、個々の待ち行列も決定された順序で対応される。
一ソフトウェア実施形態は、RTx及び/又はDARQ待ち行列が空でない場合にフローの優先度を上げる能力を提供する。この提供は、式(3.3−2)において与えられるMetricTS値を単に以下のように修正することによって達成される。
Figure 2007536827
係数RetransmissionPriorityFactorは、RTx及びDARQの両待ち行列が空の場合は1の値をとる。該係数は、RTx待ち行列は空であるがDARQ待ち行列にはデータが入っている場合は他の値をとる。RTxが空でない場合はさらに他の値をとる。
1xEV−DO仕様の改訂Aにおいては、幾つかのプロトコルサブタイプが、一組の単一ユーザー及び多ユーザー送信フォーマットと適合可能であるべきNULL DRCを定義する。さらに、該仕様のRel−0においては、NULL DRCが(1024,16,1024)単一ユーザー送信フォーマットで受け取られたユーザーにアクセスネットワークが対応するのを可能にする一定のプロトコルサブタイプに関するコンフィギュレーション属性が定義されている。
いずれの場合においても、スケジューラは、NULL DRCが受信されたユーザーに関するデータを含む候補送信インスタンスを生成することができる。この生成は、NULL−速度変換と呼ばれる。スケジューラは、NULL−速度変換に対して次の制限を課す。
a.有限のDelayBoundを有するフローに対応することを許容する
b.RTx/DARQ待ち行列には対応できない
上記の制限以外には、スケジューラは、ユーザーからの受信DRCが、改訂A内の一定のプロトコルサブタイプ内の同じ送信フォーマットと適合可能であると定義されている0x0(すなわち、NULL DRC)、又は0x1(すなわち、38.4Kbps)であったかどうか区別しない。特定のプロトコルサブタイプに関する定義については同じく表1を参照すること。
NULL DRCがユーザーから受け取られたときには、提供されたパケットが該ユーザーによって成功裡に復号される保証はない。今後の改良は、NULL DRCを送っていてパケット内において対応されたユーザーが実際に合理的な範囲で成功裡に復号中であるかどうかを実際にモニタリングすることを含めることができる。成功統計数字に依存して、該当するフローに関する変換を開始/終了させることができる。一実施形態は、NULL DRCを送信したユーザーに関して生成された候補送信インスタンスの順位を、0x1のDRCを送信したユーザーに関して作成された候補送信インスタンスよりも低く設定する。
ソフトウェア実装においては、スループットの影響を受けやすいフローに関するデータを含む候補多ユーザーインスタンスの生成を容易にするためにいくつかの合理的な概算を行うことができる。
スケジューラのタイミングに関して、スロット内のタイムラインが次の2つの部分に分割される。すなわち、第1の部分は、非重要セグメントであり、第2の部分は、重要セグメントである。ユーザーのDRC値は、重要セグメント中に入手可能になる。しかしながら、重要セグメントは、最悪時負荷状態下にあるスケジューラに関わる計算を行う上で十分なプロセッササイクルを提供することができない。従って、これらの計算の一部は、非重要セグメントに移譲される。幾つかのユーザーのDRC値は、非重要セグメント中には知ることができないため、ソフトウェア実装は、前スロットのDRC値を用いて候補送信インタフェースを構築しさらに送信対象となる候補送信インスタンスを選択する。幾つかのユーザーのDRC値は変更可能であり、送信対象として選択された候補送信インスタンスは、重要セグメント中に無効になる可能性がある。この問題を克服するために、非重要セグメント中に2つ以上の強力な候補が選択される。実際のDRC値が重要セグメントにおいて受信された時点で、この縮小された組の候補の再評価が行われる。縮小された候補インスタンスの組は、下記を含むことができる。
a.少数(例えば5つ)の単一ユーザー候補
b.1つの多ユーザー候補(生成された場合)、及び、該候補内において対応されたユーザーのうちの一部が適合不能になった場合に該候補内において対応することができるいくつかの予備ユーザー
1xEV−DO Rel−0においては、ANは、DRC情報を消去時にはATへのパケットのスケジューリングを行わない。ANが遅延の影響を受けないアプリケーション、例えばベストエフォートトラフィック、を有する複数のATに対応中であるときには、相対的に大きなDRC消去率をシステム容量を失うことなしに許容することができる(例えば、多ユーザーダイバーシティに起因するとき)。DRC消去率が過度に高いときには、DRCロックビットがANによってゼロに設定され、これで、ATは、他のセクターにハンドオフすること又は固定速度モードに切り換わることを選択できる。しかしながら、DRCロックビット生成方法は、不必要なハンドオフを防止するために、少なくともフィルタリングに部分的に起因する固有の遅延を有する。従って、逆方向リンクでは相対的に長時間のDRC消去が発生する可能性がある。EFトラフィック等の遅延の影響を受けやすいアプリケーションにとっては、これらの消去は、受入不能な長さのサービス停止を発生させる可能性がある。DRC消去マッピングアルゴリズムは、FLでのサービス停止を最小にすることを追求する。
基準アルゴリズムは次の2つのステップで説明される。第1のステップは、DRC消去マッピングに関する決定について説明する。第2のステップは、1xEV−DO改訂AのFLスケジューラの変更を説明する。図14は、可変速度モードにある各ATに関するタイムスロット間隔ごとにATによって実行されるDRC消去マッピングアルゴリズムを示した図である。各ATに関して、該アルゴリズムは、該ユーザーに関してBSCによって設定されるアクティブな待ち行列を有するセルの各セクターにおいて実行される。説明を単純化するため、該アルゴリズムは、各スロット間隔において実行されることが説明されるが、変数は、DRC_Length間隔ごとにしか更新されない。
該アルゴリズムの主出力は、DRC消去マッピングが行われること及び限定されたFLスケジューリングをATに関して行えることをスケジューラに示すErasure_Mapped_flagである。
DRC_index_storeは、最新の有効な、すなわち成功裡に復号されたDRCインデックスを格納するために使用される。Eras_Countは、DRC消去の実行長さを計算するために使用される。DRC消去マッピングは、消去実行長さがMax_Ers_Lenよりも長い場合のみに行われる。このしきい値は、サービス停止確率が相対的に高いときのみにDRC消去マッピングが行われるようにする。しかしながら、パケットは、対応するFLパケット遅延が長いときにATに対してスケジューリングすることができる。従って、Max_Ers_Lenは過度に大きくなることができない。EFフロー、例えばVoIPに関しては、Max_Ers_Lenに関する合理的な設定値は、0乃至16スロットの範囲内にすることができる。
図14に示されるように、方法700は、判断ボックス702においてDRCが消去されるかどうかを最初に確認する。DRCが消去される場合は、ステップ704においてEras_Cntが増加される。次に、ステップ706においてEras_Cntが最大値Max_Ers_Lenと比較される。Eras_CntがMax_Ers_Lenよりも大きい場合は、Erasure_Mapped_flagが1に設定される。その他の場合は、ステップ712においてErasure_Mapped_flagがクリアされる、すなわち0に設定される。DRCが判断ボックス702において消去されない場合は、ステップ708において、Erasure_Mapped_flagが0に設定され、Eras_Cntが0に設定され、さらにDRC_Index_StoreがDRC_Indexに設定される。処理はステップ712に進み、ステップ712においてErasure_Mapped_flagが0に設定される。
上述されているFLスケジューラは、DRC消去マッピングアルゴリズムとともに動作するように変更することができる。各ATの各個別のデータフローに関して、フローは、下記の条件を満たしている場合に限定的FLスケジューリングの資格を有する。
(ErasureMappedFlag == 1 && FlowEligibleForDRCErasMapping == 1 && HeadofQueueDelay ≧ ErasureMapDelayThreshold)
ここで、FlowEligibleForDRCErasMappingは、各トラフィックフローがDRC消去マッピングに関する資格を有することを示す変数である。デフォルトとして、EFフローはマッピングの資格を有ると想定され、BEフロー及びAFフローは資格を有さない。
HeadofQueueDelayは、FL待ち行列の先頭のパケット(すなわち、FTx、RTx又はDARQ待ち行列内の最も古いパケット)に関する"Current_Delay"を示す。ErasureMapDelayThresholdは、消去マッピングに関する特定のフローについて要求される最低遅延である("PriorityThold[i].DelayHold"とほぼ同じ効果を有する)。フローが限定的FLスケジューリングの資格を有する場合は、下記の修正がFLスケジューラにおいて行われる。
a.フローは、単一ユーザー送信インスタンスに関する候補としての資格は有さない
b.フローは、要求されたDRCインデックスDRC_index_mappedを有する多ユーザー送信インスタンスに関する資格を有する
DRC_index_mappedを消去長さの関数として動的に変更することが可能である。この動的変更は、DRC_index_store及びEras_Countを用いて達成させることができる。DRC_indexに関するデフォルト設定値は、0x3にマッピングすることができる。FLスケジューラに関しては、DRCインデックス0x3は、多ユーザー送信フォーマット(1024,4,256)に対応し、該フォーマットは、フォーマット({128,256,512},4,256)に変換可能である。これらの多ユーザーフォーマットはすべて、全DRCインデックスと適合可能であり、このため、ATは、(実際の要求されたDRCインデックスと無関係な)十分なSINRを有するかぎりマッピングされたDRCを復号可能なはずである。代替アルゴリズムは、Eras_Countが増加するのに応じて、利用可能な多ユーザー送信フォーマットをより低いデータ速度に制限するより控え目な値を適用することができる。
DARQオプションはVoIPに関して使用可能にできることに注目すること。従って、ATが送信された多ユーザーパケットを第1の送信試みにおいて復号していない場合は、DARQは、第2の送信試みを可能にし、残留パケット誤り率を引き下げる。しかしながら、DARQ性能は、DRCが消去中であるときには信頼性がそれほど高くないACKチャネル性能と結び付けられている。ACK/NAK判断しきい値は、おそらくDRCインデックス又はDRCマッピング状態に依存してDARQに関して最適化することができる。他の実施形態は、DRC消去マッピングの場合はより低速の多ユーザーパケットフォーマット、例えば(512,4,1024))、又は(256,4,1024)のみと適合能なDARQ送信試みを行う。
代替実施形態は、本明細書において示されているスケジューラに対して追加のステップ及び手段を提供することができる。例えば、BE/AFフローは、典型的には、厳密により低い優先度を有する優先状態を利用する。その結果、より高い優先状態を使用する可能性が非常に高いEFユーザーが存在する中でBE/AFスループットの等級を下げることができる。BE/AFスループットは、一定の条件の下でBE/AFフローの優先度をより高い状態に上げることによって向上させることができる。
一実施形態によれば、AvgRequestedRateは、ユーザーのフィルタリングされた要求速度であり、Kのユーザーがシステム内におけるBEのユーザーとしてコンフィギュレーションされる。BEフローに関するユーザーのスループットAvgThroughputが次式を満たしている場合は、
Figure 2007536827
BEフローに関する該ユーザーの優先状態をより高い優先状態に上昇させることができる。αの値は、システムのEF負荷に依存して選択することができ、負荷が高いほどαが小さい。さらに、該上昇に関して、要求速度に関する最低要求をユーザーに対して課すことができる。その他のBE/AF容量増大方法も可能である。
上記の方法は、フローのビット(スタッフィング)メトリックの優先度状態は待ち行列先頭の遅延の関数であるだけでなく、該フローのスループットの関数でもあることができることを示している。
遅延の影響を受けやすい状態においては、ビットスタッフィングメトリックは、厳密に遅延の関数であり、ユーザーのローカルチャネルピークを利用する機構を有さないことに注目すること。ここでは、遅延の影響を受けやすい状態にあるビットスタッフィングメトリック値は、次式のように修正することができる。
MBSDS = AccelerationFactor*[CurrentDelay + kCCI] + AccelerationOffset
ここで、チャネル状態インジケータ(CCI)は、別々に生成することができる組{0,1}からの値又は間隔[0,1]をとり、このため、より高い値をとるときには、ユーザーの長期的なチャネル状態と比較して相対的に良好なチャネル状態を示す。さらに、kは、CCI−遅延変換率である。kは、ユーザーのチャネル状態が自己のチャネル統計数字に関して良好であるときにフローが遅延の点でどれだけ向上されるかを示す。
2進{0,1}の場合に関してCCIを生成する1つの単純な方法が次に示される。RateIndexを速度昇順でDRC値に割り当てられた整数とする。ここで、DRC値は、データ速度とともに単調に増加しないため使用されない。AvgRateIndexを、ユーザーの平均(フィルタリングされた)RateIndexとする。CCIThresholdを、1.2等の変数とする。これで、RateIndex > CCIThreshold*AvgRateIndexである場合は、CCIの値は1に設定することができる。その他の場合は、ゼロに設定される。この例においては、CCIは、受信されたDRCに対応する現在のRateIndexが平均品質よりも120%以上高い場合は相対的に良好なチャネル状態であることを示す。
プリエンプション(先取り)は、FL送信が行先ユーザーによって復号される前に打ち切ることを意味する。プリエンプションは、FLにおける4つのすべてのインターレースが相対的に低速のユーザーによって占められている間に優先度が非常に高いデータが現れた場合に使用することができる。スケジューラアルゴリズムは、現在は、進行中の送信をプリエンプションする方法を提供しない。この場合の1つの理由は、制御されないプリエンプションは、慎重にモニタリングしないかぎり容量損失に至る可能性があるためである。
本明細書において講じられるアプローチ法は、プリエンプションを要求する可能性がある状況を回避することである。1つの状態は、上記のように4つのすべてのインターレースが低速ユーザーによって占められている状態である。この状態を回避するために単純な方法を利用することができる。1つの該方法は、16スロットスパン及び18スロットスパンを有するフォーマットの同時送信が定められた数よりも行われないようにすることである。一例として、この数は、2又は3に設定することができる。
一実施形態は、NULL DRCを送信しさらにパケット内において対応されるユーザーの復号性能をモニタリングする。これらのNULL−速度変換事例において測定されるPERに依存して、各ユーザーに関するNULL−速度変換を始動/停止させることが可能である。同様に、アクセス端末がこれらのパケットを十分に信頼できる形で復号中であることを収集された統計数字が示している場合は、RTx/DARQ待ち行列及びNULL−速度インスタンス内に無限のDelayBoundを有するフローの待ち行列に対する制限を有効/無効にすることも可能である。
スループットの影響を受けやすいフローに関するビット及びビットスタッフィングメトリック係数は、受信すべきデータを大量に有するユーザーが存在するBE専用システムにおいて比例的公平性を提供する(例えば、全フローに関してTargetThroughput = 0及びGoSFactor = 1)。メトリック係数の形式は、同様の方法でその他のスケジューラに当てはめることができる。この場合においては、スループットの影響を受けやすいフローに関するメトリック係数は次式のように表すことができる。
Figure 2007536827
ここで、f(.)及びh(.)は、総称関数であり、AvgRequestedRateは、ユーザーの平均要求速度である。f(x) = x及びh(x) = xに設定することは、ほぼ同等のGoSスケジューラを提供する。
1xEV−DO仕様の改訂Aにおいて定義される拡張型順方向トラフィックチャネルMACプロトコルは、以下において要約されるように、多ユーザーパケットに続いてユーザーに対応することに対して制約を課している。改訂A仕様は、スロットtは、下記の条件が満たされている場合は、その前のスロットsの継続であると定義されると述べている。
c.アクセス端末が、スロットsにおいて送信が開始するパケットの潜在的目標である。
d.スロットtが、スロットsと同じFLインターレース内にある。すなわち、t − s = 0 (mod 4)。
e. s < t < s + 4Nであり、Nは、スロットs中に有効であるDRC値に対応するDRCインデックスのスパンを表す。
f.スロットtの前において、アクセスネットワークが、スロットsにおいて送信が開始したパケットに関する肯定応答を受信してない。
アクセス端末が、スロットsにおいて開始するセクターによって送信されたパケットの潜在的目標である場合は、アクセスネットワークは、スロットsの継続であるスロットtにおいて同じFLデータ源をアクセス端末に送信してはならない。
上記の制限は、多ユーザーパケットに続いて対応することができるユーザーに関する制約を課すことになる。一例として、アクセスネットワークがその時点において早期に終了する一組のユーザーに多ユーザーパケットを提供する場合は、アクセスネットワークは、該提供されたパケットの継続中には、前パケットにおいて対応されなかったがそのフォーマットと適合可能であったユーザーに対してどのようなパケットも(単一ユーザーパケット及び多ユーザーパケット)提供することができない。一状況においては、アクセスネットワークが153.6Kbpsの多ユーザーパケットを提供し、該パケットによって搬送されたデータを有するユーザーが4スロット未満で該パケットを復号する。アクセスネットワークが同じインターレースにおいて他の153.6Kbps多ユーザーパケットをただちに提供する場合は、153.6Kbp又は4スロットのスパンを有するDRCを実際に要求したが前回のパケットにおいて対応されなかったユーザーは、新たな送信において対応することが許容されない。従って、新たな送信においては、4スロット未満のスパンを有するDRCを要求したユーザー、典型的にはより良いチャネル状態にあるユーザーのみに対応することができる。しかしながら、この対応は、新たなパケットが早期に復号される可能性をさらに高くする。この連鎖は、基地局により近い位置に所在するユーザーの待ち行列が空になるまで続くことが可能である。他方、4スロットのスパンを有するDRCを要求中の基地局からより遠いユーザーは対応されない。その結果、基地局からより遠いユーザーは過度の遅延状態になり、基地局により近いユーザーにとっては遅延上の小さい利得を得ることになる。
上記の説明において提供される実施形態、側面及び例は、高速パケットデータプロトコルをサポートするシステムに関するものである。該システムは、提示される概念を明確化すること及び理解することを目的として示されている。代替システムは、本明細書において開示される適応型遅延管理及びスケジューリングのための方法及び手段を実装することができる。
従って、通信システムにおける送信をスケジューリングするための斬新で改良された方法及び装置が説明されている。当業者は、上記の説明全体を通じて参照されることがあるデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、及びチップは、有利なことに、電圧、電流、電磁波、磁場、磁気粒子、光学場、光学粒子、又はそのあらゆる組合せによって表すことができることを理解するであろう。本明細書において開示されている実施形態に関連させて説明されている様々な例示的論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズム上のステップは、電子ハードウェアとして、コンピュータソフトウェアとして、又は両方の組合せとして実装できることを当業者はさらに理解するであろう。様々な例示的構成要素、ブロック、モジュール、回路、及びステップは、各々の機能の観点で一般的に説明されている。これらの機能がハードウェアとして又はソフトウェアとして実装されるかは、全体的システムに対する特定の用途上の及び設計上の制約事項に依存する。当業者は、これらの事情下においてハードウェアとソフトウェアを互換可能であること、及び説明されている機能を各々の特定の用途に合わせて実装する最良の方法を認識している。例として、本明細書において開示されている実施形態に関連させて説明されている様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、及びアルゴリズム上のステップは、本明細書において説明されている機能を果たすように設計されたデジタル信号プロセッサ(DSP)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、その他のプログラミング可能な論理デバイス、ディスクリートゲートロジック、ディスクリートトランジスタロジック、ディスクリートハードウェア構成品、例えばレジスタ及びFIFO、一組のファームウェア命令を実行するプロセッサ、従来のあらゆるプログラミング可能なソフトウェアモジュール、及びプロセッサ、又はそのあらゆる組合せ、とともに実装又は実行することができる。プロセッサは、有利なことに、マイクロプロセッサであることができるが、代替として、該プロセッサは、従来のどのようなプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、プログラミング可能な論理デバイス、論理素子アレイ、又はステートマシンであってもよい。ソフトウェアモジュールは、RAMメモリ、フラッシュメモリ、ROMメモリ、ERPOMメモリ、EERPOMメモリ、レジスタ、ハードディスク、取り外し可能ディスク、CD−ROM、又は当業において知られるその他のあらゆる形態の記憶媒体に常駐することが可能である。典型的プロセッサは、有利なことに、記憶媒体から情報を読み出すため及び記憶媒体に情報を書き込むために該記憶媒体に結合される。代替として、該記憶媒体は、プロセッサと一体化させることができる。該プロセッサ及び該記憶媒体は、ASIC内に常駐することができる。該ASICは、電話機又はその他のユーザー端末内に常駐することができる。代替として、該プロセッサ及び記憶媒体は、電話機又はその他のユーザー端末内に常駐することができる。該プロセッサは、DSPとマイクロプロセッサの組合せとして、又はDSPコアと関係する2つのマイクロプロセッサとして実装することができ、さらにその他も可能である。
本発明の好ましい実施形態が示されて説明されている。しかしながら、本発明の精神及び適用範囲を逸脱せずに数多くの変更を本明細書において開示される実施形態に対して行うことができることが当業者にとって明確になるであろう。従って、本発明は、下記の請求項による以外は限定されるものではない。
無線通信システムを示した図である。 高データ速度送信をサポートする無線通信システムを示した図である。 無線通信システムにおけるアクセスネットワーク(AN)のブロック図である。 無線通信システムにおける送信に関するスケジューリングアルゴリズムの流れ図である。 パケットデータスケジューラのカテゴリ分類を示した図である。 ユーザーからの受信データ要求に基づいてチャネル強度尺度を決定するためのフィードバックループを示した図である。 単一のトラフィック型を有する優先転送(EF)専用ユーザーが存在する状態でのスケジューラの動作を示した図である。 ペイロード多項式p(z)からの簡約ペイロード多項式c(z)の計算を示した図である。 一実施形態によるスケジューラを示した図である。 一実施形態による図8のスケジューラの一部分を示した図である。 送信の適応型遅延管理を実装するためのスケジューリングアルゴリズムを示した図である。 一実施形態による図10のスケジューリングアルゴリズムの一部分を示した図である。 一実施形態による図10のスケジューリングアルゴリズムの一部分を示した図である。 一実施形態による図10のスケジューリングアルゴリズムの一部分を示した図である。 記載なし。

Claims (4)

  1. 無線通信システムにおいて送信インスタンスをスケジューリングする方法であって、
    複数のモバイルユーザーからチャネル状態インジケータを受信することであって、前記チャネル状態インジケータは、順方向リンク通信に対応することと、
    前記複数のモバイルユーザーに対して遅延基準を決定することと、
    前記複数のモバイルユーザーに対して送信スケジュールを決定することであって、前記送信スケジュールは、前記遅延基準の関数であること、とを具備する方法。
  2. 無線通信システムにおいて送信インスタンスをスケジューリングする方法であって、
    複数の送信待ち行列を評価して各送信待ち行列に関連するアプリケーションフローの遅延影響度及びスループット影響度を識別することと、
    一組の候補送信インスタンスを前記複数の送信待ち行列から生成することと、
    1つの候補送信インスタンスを前記組から選択することと、
    前記選択された候補送信インスタンスを送信のために準備すること、とを具備する方法。
  3. 前記候補送信インスタンスの組を生成することは、
    各待ち行列に関するビットメトリックを生成することと、
    各待ち行列に関するビットスタッフィングメトリックを生成すること、とを具備する請求項2に記載の方法。
  4. 1つの候補送信インスタンスを選択することは、
    パケットメトリックを前記ビットメトリックの関数として生成することと、
    前記組内の候補送信インスタンスに関する前記パケットメトリックを比較すること、とを具備する請求項3に記載の方法。
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