JP2007534637A - テトラヒドロビオプテリン、及びテトラヒドロビオプテリン類似体の製造方法 - Google Patents

テトラヒドロビオプテリン、及びテトラヒドロビオプテリン類似体の製造方法 Download PDF

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Abstract

向上した収率及び高い立体選択性を有する、ネオプテリン及び/又は6−置換プテリンからテトラヒドロビオプテリンを製造する方法。また、本明細書の開示は、テトラヒドロビオプテリンの製造に有用な、選択的に保護されたネオプテリン等の、テトラヒドロビオプテリンの製造における新規な個々の中間体である。

Description

本願は、いずれも2003年11月17日に、35U.S.C.§119(e)に基づいて出願された、本出願に引用により組み込まれている、米国仮特許出願第60/520,367号及び第60/520,368号の利益を主張するものである。
本発明は、テトラヒドロビオプテリン並びに関連化合物及びビオプテリン類似体の調製方法に関する。更に具体的には、本発明は、5,6,7,8−テトラヒドロ−6−(L−エリトロ1’,2’−ジヒドロキシプロピル)プテリンを調製するための立体選択的方法に関し、6−(L−エリトロ1,2,3−トリヒドロキシプロピル)プテリン及び/又は6−置換プテリンのテトラヒドロビオプテリンへの変換を含む。
テトラヒドロビオプテリンは、天然に存在するプテリン属の生体アミンである。プテリンは、還元及び酸化された形態で生理液及び組織内に存在するが、5,6,7,8−テトラヒドロビオプテリンのみが生物学的に活性である。テトラヒドロビオプテリンはキラルな分子であり、6R鏡像異性体、及びテトラヒドロビオプテリンの1’R、2’S、6Rジアステレオマーが公知の生物学的活性形態である。テトラヒドロビオプテリンの合成及び疾患が、Blauらの論文、テトラヒドロビオプテリン及び関連生体アミンの疾患(Scriver CR, Beaudet Al, Sly WS, Valle D, Childs B, Vogelstein B編集、遺伝病の代謝及び分子的基礎、第8版、New York:McGraw-Hill, 2001,1275-1776頁)に開示されている。
生体内で、テトラヒドロビオプテリンは、必須酵素(例えば、芳香族アミノ酸ヒドロキシラーゼ、酸化窒素シンテターゼ、カテコールアミンのセロトニン合成における補酵素)の補因子として非常に重要な役割を果たしている。テトラヒドロビオプテリンは、神経伝達物質ドーパミン及びヒドロキシトリプタミン、ノルアドレナリン、アドレナリン、及びメラトニンの合成のための必須の化合物である。テトラヒドロビオプテリンの重要性は、それについての基礎的な研究の過程で認識されてきた。テトラヒドロビオプテリンの欠損は、フェニルケトン尿症(PKU)及びパーキンソン病等の重篤な神経学的疾病を引き起こす。このような疾患の症状は、テトラヒドロビオプテリンの投与によって顕著に改善される。更に、テトラヒドロビオプテリンは小児性自閉症及びうつ病を治療するのに効果的であると認められている。
このように有用な薬理学的活性は、前記分子の化学的構造の挑戦と同様、テトラヒドロビオプテリンの調製に対する多くの合成の努力を刺激してきた。例えば、テトラヒドロビオプテリンは、(1)E.L.Pattersonらの論文(J.Am.Chem.Soc.,78,5868(1956))に開示されたような、4−ヒドロキシ−2,5,6−トリアミノピリジン(TAP)と5−デオキシ−L−アラビノースとの反応;(2)Matsuuraらの論文(Bull.Chem.Soc.Jpn,48,3767(1975))に開示されたような、TAPと5−デオキシL−アラビノースフェニルヒドラゾンとの反応;(3)Viscontiniらの論文(Helv.Chim.Acta.,60,211(1977))に開示されたような、TAPとトリアセチルオキシ−5−デオキシ−L−アラビノースフェニルヒドラゾンとの反応;(4)E.C.Taylorらの論文(J.Am.Chem.Soc.,96,6781(1974))に開示されたような、オキシムとベンジルα−アミノシアノアセテートとの反応、生じた3−(1,2−ジヒドロキシプロピル)−ピラジン−1−オキシド誘導体とグアニジンとの縮合、それに続くN−オキシドの脱酸素;(5)M.Viscontiniらの論文(Helv.Chim.Acta.,55,574(1972)に開示されたような、α−ヒドロキシケトン(クロトン酸から調製)とTAPとの反応;及び(6)Matsuuraらの論文(Chemistry of Organic Synthesis,Vol.46,No.6,p.570(1988))に開示されたような、保護ヒドロキシル基を有するTAPと4−アセトキシ−2,3−エポキシペンタナールとを反応し、次いでヨウ素で酸化し脱保護することにより、特開昭64−221380号公報に開示されたように、トリチル基によりS−アルキルラクテートのヒドロキシル基を保護し、生じたアルキル2−トリチルオキシプロピオネートを(S)−2−トリチルオキシプロパノールに還元し、それを(S)−2−トリチルオキシプロパナールに酸化し、2−フリルメタル化合物で処理して(1S,2S)−1−(2−フリル)−2−トリチルオキシ−1−プロパナールを形成し、酸化及び加水分解により2,3−ジデオキシ−6−トリチルオキシヘプト−2−エノピラノース−4−ウロースを形成し、それを6−トリチルオキシヘプト−2−エン−1,4,5−トリオールに還元し、それをアシル化して1,4,5−トリアクリルオキシ−6−トリチルオキシヘプト−2−エンを形成し、次いで酸化により2,3ジアクリルオキシ−4−ヒドロキシ−1−ペンタナー留を得、それをフェニルヒドラジンで処理してヒドラジンを形成し、ヒドラジンを3,5,6−トリアミノピリミジノールで処理し、次いで酸化及び脱アシル化を行なうことにより製造することができる。
テトラヒドロビオプテリンを製造するための従来の各方法は、例えば、その側鎖に不斉炭素原子を供給するための出発物質として、高価で且つほとんど入手できない炭化水素が必要であり、複数の反応工程のために収率及び純度が低く、面倒な処理操作を必要とする不安定な中間体が生成し、面倒な生成工程が必要であるという、いくつかの欠点を有している。
必要とされる純度の5−デオキシ−L−アラビノースを大量に容易に得ることができないので、先行技術の、5−デオキシ−L−アラビノースから開始するテトラヒドロビオプテリンの製造方法は経済的に不利である。また、5−デオキシ−L−アラビノースを要求する反応の生成物は分解されることが知られている。他の先行技術のテトラヒドロビオプテリンの製造方法は、DL−型で製造され、所望のL−ビオプテリンを得るためには光学分割が必要であり、従って、複雑な反応工程及び低収率を導くという不都合を有する。実際、A.Kaiser, H.P.Wesselらの論文(Helv.Chim.Acta, Vol.70, p.766,1987)は、第768頁において「これらの結果及び考察は、ネオプテリンの側鎖末端の活性化によるピロロ−プテリジン形成のために、ネオプテリンからのビオプテリンの高収率合成が期待できないことを証明する。」と示している。
従って、従来の方法は、前記化合物及びその誘導体を工業的に生産するのに好ましくない。安価な出発材料を用いた良好な収率でのテトラヒドロビオプテリン及びその類似体の製造方法が必要である。向上した収率及び高い立体選択性を有する、実質的に光学的に純粋なテトラヒドロビオプテリンの工業規模の製造方法が必要である。
本明細書で開示する方法及び化合物の一つの観点は、天然の(6R)−型について高収率且つ高い立体選択性で、ネオプテリンからテトラヒドロビオプテリンを製造する方法である。一つの態様において、該方法はネオプテリンの2−アミノ基を、生成物をさらに可溶化する2−アミノ保護基で保護し、次いで、第一級ヒドロキシル基上で選択的反応を行う工程を含む。一つの実施態様においては、ネオプテリンの第一級ヒドロキシル基は第一級ヒドロキシル保護基によって選択的に保護され、第二級ヒドロキシル基も第二級ヒドロキシル保護基によって選択的に保護され、側鎖における第一級ヒドロキシルの一で還元が実施される。別の態様においては、ネオプテリンの第一級ヒドロキシル基が対応するチオエーテルに変換され、このチオエーテル上で還元が実施される。前記基のいずれの脱保護も、適当な時に実施される;例えば、2−アミノ基の脱保護は、第一級ヒドロキシル基の選択的保護の直後に実施されるか、又は後に実施される。また、該方法は任意にエリトロ選択的還元を含む。該方法は、任意に、テトラヒドロビオプテリンジヒドロクロライドの水素化及び/又は結晶化の工程を含む。
本明細書に開示される方法及び化合物の別の観点は、保護された6−置換プテリンのメタレーション及び乳酸又は乳酸前駆体でカップリングする工程を含む、6−置換プテリンからテトラヒドロビオプテリンを製造する方法である。該方法は、任意に、1’−ケト基のエリトロ選択的還元工程を含む。脱保護は、適当な時に実施される;例えば、エリトロ選択的還元の直前又は後である。該方法は、任意に、テトラヒドロビオプテリン二塩酸の水素化及び/又は結晶化の工程を含む。
本発明の更なる観点は、選択的に保護されたプテリン誘導体等の、新規な個々の中間体に関する。
本発明の更なる観点及び利点は、特許請求の範囲と関連し、以下の詳細な説明の概説から当業者に明らかになるであろう。前記方法及び化合物は、種々の形態の具体化が可能であるが、本明細書の開示は、本発明の具体的な態様を含むが、当該開示は例示であり、且つ本発明を本明細書に記載の具体的な態様に限定することを意図するものではないことが理解されよう。
テトラヒドロプテリンは、多くの生物学的過程における中心的役割を果たす、複素環化合物である。テトラヒドロビオプテリンの一般構造を以下に示す。
Figure 2007534637
テトラヒドロプテリンは、6、1’、及び2’として上文で表示したように、3個の連続した立体中心を含む。多くの生物学的に活性な分子の様に、テトラヒドロビオプテリンは、単一の立体異性体及び鏡像異性体の場合に十分に高められた生物学的活性を示す。本明細書には、テトラヒドロビオプテリンの実質的に単一の鏡像異性体及び立体異性体、並びにそれらの類似体を製造するための方法を記載する。
実質的に光学的に純粋な化合物L−ネオプテリン(CASNo2277−43−2)を、本明細書に記載の方法の一実施態様における出発材料として用いた。L−ネオプテリンの一般的な構造を以下に示す。
Figure 2007534637
L−アラビノースからL−ネオプテリンを調製する方法の略図を図1に示す(L−ネオプテリンは、またスイスのSchircks Laboratories of Jonaから入手可能である)。L−プテリンの調製方法は、また、その開示が、引用により本明細書に組み入れられている、Pfleidererらの論文(Helv.Chim.Acta,Vol.73,p.808,1990)およびViscontiniらの論文(Helv.Chim.Acta,Vol.53,p.1202,1970)に開示されている。
本明細書で使用する場合、「直鎖アルキル」及び「分岐鎖アルキル」なる用語は、わずかに1個の炭素原子を含むことがあり、あるいは14個もの炭素原子を含むアルキル基、例えば、限定しないが、シクロアルキル基、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、t−ブチル、sec-ブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシル基を包含する。「直鎖アルキル」及び「分岐鎖アルキル基」なる用語は、種々の置換基、例えば、限定しないがアシル、アリール、アルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、カルボキサミド及び/又はN−アシルアミノ部分で置換されうるアルキル基をも含む。
本明細書で使用する場合、「アリール」なる用語は、限定しないが、フェニル、ピリジル、ピリル、インドリル、ナフチル、チオフェニル又はフリル基を包含し、これらはそれぞれ、種々の置換基、例えば、限定しないがアシル、アリールアルコキシ、アリールオキシ、カルボキシ、ヒドロキシ、カルボキサミド又はN−アシルアミノ部分で置換されることもある。アリールオキシ基の例は、フェノキシ、2−メチルフェノキシ、3−メチルフェノキシ及び2−ナフトキシを含むが、これらに限定されない。アシルオキシ基の例は、アセトキシ、プロパノイルオキシ、ブチルルオキシ、ペンタノイルオキシ及びヘキサノイルオキシを含むが、これらに限定されない。
本明細書で使用する場合、「アルコキシカルボニル」、「アシル」及び「アルコキシ」なる用語は、メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、プロポキシカルボニル、n−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、ヒドロキシプロピルカルボニル、アミノエトキシカルボニル、sec-ブトキシカルボニル及びシクロペンチルオキシカルボニルを含むが、これらに限定されない。アシル基の例は、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル及びペナノイルを含むが、これらに限定されない。アルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、プロポキシ、n−ブトキシ、sec-ブトキシ及びシクロペンチルオキシを含むが、これらに限定されない。
本明細書に記載の方法の反応において有用な溶剤は、多種多様の溶媒を含む。本明細書に記載の反応は、好ましくは、反応出発材料(例えば、6−置換ネオプテリン、ネオプテリン、ネオプテリン誘導体、ビオプテリン及びテトラヒドロビオプテリン)を溶剤に溶解して実施される。従って、本明細書に記載の反応において用いられる溶媒は、好ましくは、本明細書に記載の方法で用いられる、及び該方法に従って製造された極性化合物を溶解することのできる、極性溶媒である。好ましくは、該溶媒はN,N−ジメチルホルムアミド(又は本明細書でDMFと称する)である。好ましくは、反応混合物中の反応物質の濃度は、約0.1重量%〜約20重量%の範囲であり、更に好ましくは0.2%〜10%である。前記物質は極性反応媒体中で急速に溶解するが、反応の最初において前記物質は固体形態で存在することがある。このような場合は、反応が進行するにつれ、前記物質を前記媒体中に徐々に溶解することができる。
本明細書に記載の方法の一実施態様は、鏡像異性体的に富化されたテトラヒドロビオプテリン又はその塩をネオプテリンから形成する方法であって:(a)ネオプテリンの第一級ヒドロキシル基をシリル保護基と反応させる工程;(b)第二級ヒドロキシル基を、第二級ヒドロキシル保護基で保護する工程;(c)工程(b)で形成されたシリル基を、ハロゲン、スルホネート及びチオエーテルからなる群から選択される代用基(surrogate group)に変換する工程;(d)工程(e)において形成された置換基をメチル基に還元する工程;及び(e)工程(d)で追加した第二級ヒドロキシル保護基を除去する工程、を含んで成る方法、を含む。工程(c)は、i)第一級ヒドロキシル基のハロゲンへの直接変換;又は(ii)シリルエーテルの選択的開裂、それに続く、保護された第一級ヒドロキシル基の、ハロゲン、スルホネート及びチオエーテルからなる群から選択される基への変換によって行なうことができる。好ましくは、工程(e)における変換は、第一級ヒドロキシル保護基のハロゲンへの直接変換によって実施される。本明細書に記載の方法のこの実施態様は、ネオプテリンの2−アミノ基の保護なしで行なうことができる。特定の環境下では(例えば、副反応及び分解を回避するために)、上述したように、工程(a)を行う前に、L−ネオプテリンの2−アミノ基を先ず保護することが好ましい。この実施態様の方法が2−アミノ保護基を使用することによって実施された場合、2−アミノ保護基は、好ましくは工程(a)が実施された後に除去される。2−アミノ基が保護/脱保護される、この工程の反応の例は、図2に例示される。
工程4として図2に例示されるように、2−アミノ基は工程(a)が実施される前に保護される。L−ネオプテリンの2−アミノ基の保護は、好ましくは種々の保護基を用いて実施される。好ましくは、L−ネオプテリンの2−アミノ基のための保護基は、ジアルキルホルムアミドジアルキルアセタール基、及びピバロイル基からなる群から選択される。更に好ましくは、保護基は、N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール、及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールである。
2−アミノ基のジアルキルホルムアミドジアルキルアセタールによる保護は、2−アミノ基の選択的保護を与え、これは、その開示が、引用により本明細書に組み入れられている、Brederickらの論文(Chem.Ber.,101 41-50(1968))、及び一般にRusselらの論文(Synlett 1992,p.711)に記載されている。好ましくは、2−アミノ基を保護するための反応は、極性溶媒、更に好ましくはジメチルホルムアミド中で実施される。更に、2−(N,N−ジアルキルアミノメチレン−イミノ)ネオプテリン誘導体は、保護されていないネオプテリンよりも非極性有機溶媒中で溶解し、2−アミノ基の2−(N,N−ジアルキルアミノメチレン−イミノ)保護基への保護は、DMFよりも極性でない溶媒中で行うことができる。
本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は、工程4に従って調製される、式6の化合物である:
Figure 2007534637
(式中、R1は、一置換直鎖アルキル基、一置換分岐鎖アルキル基、アリール置換アミノ基、アセトアミド基、及び2,2−ジメチルプロパンアミド基からなる群から選択される)。好ましくは、R1は、1つの直鎖アルキル置換アルキルアミノメチレン−イミン基、1つの分岐鎖アルキル置換アルキルアミノメチレン−イミン基、2つの直鎖アルキル置換アルキルアミノメチレン−イミン基、及び2つの分岐鎖アルキル置換アルキルアミノメチレン−イミン基である。
2−アミノ基を保護するために用いることのできる別の保護基は、アシル基、好ましくはピバロイル基である。これらの化合物は、その開示が、引用により本明細書に組み入れられている、Russellらの論文(Tet.Let.,vol.33,No.23,pp3371-3374(1992))に記載されているように、ネオプテリンのアシル又はテトラピバロイル誘導体の調製、それに続く、3個のエステル基のアルカリ加水分解によって得ることができる。
本明細書に記載の方法及び化合物の別の実施態様は、式15のL−ネオプテリンの2−アミノ保護誘導体である:
Figure 2007534637
(式中、R5は−COR’であり、R’は直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、アリール基、及びt−ブチルからなる群から選択され;R6は、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、及びアリール基からなる群から選択される)。
工程5として図2に例示するような、前記方法における次の工程は、式6の化合物(工程4に従って調製される)の第一級ヒドロキシル基の選択的保護であり、式7及び7aを得る(いずれの下記に示す)。
本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は式7の化合物である(工程5に従って調製される):
Figure 2007534637
(式中、R1は、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、分岐鎖アルキル置換イオウ基、及び2,2−ジメチルプロパンアミドからなる群から選択され;R2は、酸性条件下で安定なシリル基である)。好ましくは、R1は、N,N−ジメチルアミノメチレンアミノを含み、R2は、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルイソプロピルシリル、ジメチルフェニルシリル、ジフェニルイソプロポキシシリル、ジフェニル−t−ブトキシシリル、ジ−t−ブチルメチルシリル、ジ−t−ブチルシリレン、メチルジイソプロピルシリル、メチルジフェニルシリル、t−ブチルメトキシフェニルシリル、t−ブチルジメチルシリル、テキシルジメチルシリル、トリエチルシリル、1,1,3,3−テトラ−イソプロピルジシロキサン、トリイソプロピルシリル、トリメチルシリル、トリメチルシリルオキシカボミル(cabomyl)、及びt−ブチルジフェニルシラノイルからなる群から選択される。更に好ましくは、R2はt−ブチルジフェニルシラノイルである。
他の保護基及び導入/除去のための方法の詳細は、その開示が、引用により本明細書に組み入れられている、Hartらの論文(J.Organic.Chem,68(1)(2003))、Coreyらの論文(J.Am.Chem.Soc.,94(17)(1972))、又はChaudaryらの論文(Tet.Let.,2,pp99-102(1979))に参考によって見出される。選択的保護反応は、好ましくは極性溶媒中、更に好ましくはジメチルホルムアルデヒド中で実施される。保護剤としてのアルキルクロロシラン試薬の使用は、第一級ヒドロキシル基の高度選択的保護を許容する。この方法によれば、分子内の第二級ヒドロキシル基に対する影響は観察されない。この反応は塩基の存在下で実施され、好ましくは塩基はイミダゾールである。また、選択的保護工程は、式15の化合物と共に実施される。
この実施態様において、2−アミノ保護基を用いる場合、in situ反応により、2−アミノ基における保護基の選択的開裂が可能である。2−アミノ基がアシル基として保護される場合、選択的脱保護は、水酸化アンモニウムを用いてジオキサン中で行うことができ、2−アミノ基が直鎖又は分岐鎖アルキル置換イオウ基として保護される場合、選択的脱保護は、水酸化アンモニウムを用いて行うことができ、2−アミノ基がN,N−ジメチルアミノメチレン置換アミノ基として保護される場合、選択的脱保護は、水酸化アンモニウムを用いてジオキサン中で、好ましくは塩化亜鉛を用いてエタノール中で行うことができる。2−アミノ基の選択的脱保護は、式7aを与える。
従って、本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は、式7aの化合物である:
Figure 2007534637
(式中、R2は酸性条件下で安定なシリル基である)。好ましくは、R2はジエチルイソプロピルシリル、ジメチルイソプロピルシリル、ジメチルフェニルシリル、ジフェニルイソプロポキシシリル、ジフェニル−t−ブトキシシリル、ジ−t−ブチルメチルシリル、ジ−t−ブチルシリレン、メチルジイソプロピルシリル、メチルジフェニルシリル、t−ブチルメトキシフェニルシリル、t−ブチルジメチルシリル、テキシルジメチルシリル、トリエチルシリル、1,1,3,3−テトラ−イソプロピルジシロキサン、トリイソプロピルシリル、トリメチルシリル、トリメチルシリルオキシカボミル、及びt−ブチルジフェニルシラノイルからなる群から選択される。更に好ましくは、R2はt−ブチルジフェニルシランである。
図2に工程6として例示するような、前記方法における次の工程は、式8(以下に示す)の化合物を得るための、式7及び/又は7aの化合物(工程5に示す例に従って調製される)の第二級ヒドロキシル基の保護である:
Figure 2007534637
(式中、R3は、NH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R2は、酸性条件下で安定なシリル基であり;且つR4はアルカリ性条件下で安定な、置換アセタール又はケタール基である)。好ましくは、R4は、直鎖アルキル置換アセタール又はケタール、分岐鎖アルキル鎖置換アセタール又はケタール、及びアリール置換アセタール又はケタールからなる群から選択される、置換アセタール又はケタール基である)。更に好ましくは、R4は、メチレンアセタール、エチリデンアセタール、t−ブチルメチリデンケタール、1−t−ブチルエチリデンケタール、1−フェニルエチリデンケタール、1−(4−メトキシフェニル)エチリデンアセタール、2,2,2−トリクロロエチリデンアセタール、アアクロレインアセタール、シクロペンチリデンケタール、シクロヘキシリデンケタール、シクロヘプチリデンケタール、ベンジリデンアセタール、p−メトキシベンジリデンアセタール、2,4−ジメトキシベンジリデンケタール、3,4−ジメトキシベンジリデンアセタール、2−ニトロベンジリデンアセタール、4−ニトロベンジリデンアセタール、メシチレンアセタール、1−ナフトアルデヒドアセタール、ベンゾフェノンケタール、及びイソプロピリデンケタールからなる群から選択される。
アルカリ性条件下で安定であり、かつ酸性条件下で開裂する環状オルト−エステル及び他の1,2−ジオール保護基は、第二級ヒドロキシル基にとって適切な保護基である。
工程6として図2に例示する反応は、好ましくは極性溶媒中、更に好ましくはアセトン中で実施される。また、好ましくは、R4はアセトンジメチルアセタールであり、反応はアセトン中で、p−トルエンスルホン酸の存在下で実施される。他の保護基、及びそれらの導入/除去のための方法の詳細は、その開示が、引用により本明細書に組み入れられている、「有機合成における保護基」Greenら、第3版(1999)Wiley及びSons、p201-245において見ることができる。
工程7、及び工程9及び工程7aとして図2に例示するような、前記方法における次の工程又は次の一連の工程は、シリルエーテルのハロゲン化物への変換である。図2、工程7における例に示されるように、シリルエーテル(例えば、式8の化合物における)は、直接ハロゲン化物に変換され、及び図2の工程9及び7aに例示されるように、変換は脱保護工程を経て進行する。いずれの経路によっても、結果は、式9(以下に示す)の化合物の形成である。
従って、本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は、式9の化合物である:
Figure 2007534637
(式中、R3は、NH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R4は、直鎖アルキル置換アセタール又はケタール、分岐アルキル鎖置換アセタール又はケタール、及びアリール置換アセタール又はケタールからなる群から選択され;且つR5はハロゲンである)。
ハロゲンは、好ましくは、トリフェニルホスフィンによって、好ましくは臭化トリフェニルホスフィンを用いて、分子に導入される。反応は、好ましくは、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド及びジメチルアセトアミドからなる群から選択される溶媒で実施される。他の反応条件及びシリルエーテルのハロゲン化物への変換の詳細は、その開示が、引用により本明細書に組み入れられている、Hanessianらの論文(J.Org.Chem.,34(7),p2163(1969))、Kimらの論文(J.Org.Chem.,53,p3111-3113(1988))、Ashtonらの論文(J.Org.Chem.,61(3),p905(1996))、Aizpuruaらの論文(J.Org.Chem.,51(25),p4942(1986))、及びMattesの論文(Tet.Let.,28(15),p169(1987)において見ることができる。
上述したように、式9の化合物を製造するための他の方法は、第一級ヒドロキシルの脱保護、それに続くハロゲン化物の形成を含む。工程9として図2に例示されるように、式8の化合物を極性溶媒中で塩基で処理し(例えば、CH3OH中のKOH)、シリルエーテル保護基が開裂し、式11の化合物が形成される。従って、本明細書に記載の、方法及び化合物の別の態様は、式11の化合物である:
Figure 2007534637
(式中、R3は、NH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R4は直鎖アルキル置換アセタール又はケタール、分岐アルキル鎖置換アセタール又はケタール、及びアリール置換アセタール又はケタールからなる群から選択される)。
上述したように(図2の工程9において例示されるように)、第一級ヒドロキシル基の脱保護は、好ましくはアルコール、更に好ましくはメタノール中で実施される。また、変換はフッ化物(例えば、テトラヒドロフラン又は他の無極性溶媒中のテトラブチルアンモニウムフルオライド)を用いることにより達成される。
脱保護された第一級ヒドロキシル基は、例えば、図2の工程7aに示したように、次いでハロゲン化物に変換される。この変換は、例えば、図2の工程7において示されたように、上述したと同じ条件下で実施され、式9の化合物を与える。この変換のための反応条件及び方法に関する更なる詳細は、その開示が、引用により本明細書に組み入れられている、「包括的な有機変換」、R.C.Larock,第2版、Wiley VCH,p689-697(1999)において見ることができる。
式9の化合物の製造のための他の方法として、式11の化合物上の第一級ヒドロキシル基が、例えば、図2の工程10に見られるように、例えば式12の化合物のようなスルホネート基(例えば、トシレート基)に変換される。従って、本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は、式12の化合物である:
Figure 2007534637
(式中、R3は、NH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R4は、直鎖アルキル置換アセタール又はケタール、分岐アルキル鎖置換アセタール又はケタール、及びアリール置換アセタール又はケタールからなる群から選択され;且つR6は、直鎖アルキル置換スルホネート、分岐鎖アルキル置換スルホネート、及びアリール置換スルホネートからなる群から選択される)。好ましくは、R4はジメチルアセタールであり、R3はN,N−ジメチルアミノメチレン置換アミノ基であり、R6はトシル基である。図2の工程10に例示される反応は、好ましくは塩基の存在下、塩化スルホニルを用いて実施される。
前記方法における次の工程は式10の化合物の調製である。式9及び12の両方の化合物は、式10の化合物に変換される。例として、これらの変換は、工程11及び工程8として図2に例示されている。従って、本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は、式10の化合物である:
Figure 2007534637
(式中、R3は、NH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R4は、直鎖アルキル置換アセタール又はケタール、分岐アルキル鎖置換アセタール又はケタール、及びアリール置換アセタール又はケタールからなる群から選択される)。好ましくは、R4はジメチルアセタールであり、R3は、N,N−ジメチルアミノメチレン置換アミノ基である。
式12及び9の化合物の還元は、好ましくは水素化ホウ素ナトリウム及び/又は水素化アルミニウムリチウムを用いて実施され、好ましくは、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド又はスルホラン等の、極性、非水性の非プロトン性溶媒中で実施される。他の反応条件、及びこの工程に関する詳細は、その開示が、引用により本明細書に組み入れられている、Smith及びMarchによる、「マーチ有機化学、反応、機構及び構造」第5版、Wiley及びSons,Inc.,p524-526(2001)、欧州特許出願第0165595A2号、Zinnerらの論文(Chem.Ber.,92,1618(1959))、Zinnerらの論文(Chem.Ber.,92,2893(1959))、Bellらの論文(J.Org.Chem.,34,3923(1969))、Hutchinsらの論文(Tel.Let.,3495(1969))、及びHutchinsらの論文(J.Org.Chem.,24,2923,(1969))において見ることができる。
式9のハロゲン化物及び式12のトシル化工程の方法の他の方法として、スルホネートが、式11の脱保護されたアルコールから調製される。後述するように、スルホネートは、光延反応を用いて、その対応するチオエーテルに変換され、生じたチオエーテルを還元し、式10の化合物を得る。従って、本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は、式11aの化合物である:
Figure 2007534637
(式中、R3は、NH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R4は、直鎖アルキル置換アセタール又はケタール、分岐アルキル鎖置換アセタール又はケタール、及びアリール置換アセタール又はケタールからなる群から選択され;R7は、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、及びアリール基からなる群から選択される)。
式11aの化合物を式10の化合物に変換する反応は、好ましくは光延反応(例えば、PPh3/ROOCN=NCOOR)を用いて実施され、次いで、生じたチオエーテルを、例えばラネーニッケル用いて還元する。好ましくは、チオエーテルの還元は、ラネーニッケル及び水素、更に好ましくはエタノール溶媒中のラネーニッケル、水素を用いて行う。
工程12として図2に例示されるように、前記方法における次の工程は、式10の化合物(工程8及び12により調製)を還元して、テトラヒドロビオプテリンを立体選択的に得ることである。次いで、テトラヒドロビオプテリンを、その塩、例えば、以下に示すような二塩酸塩(これに限定されない)に変換する:
Figure 2007534637
式10の化合物の還元は、一般の文献において公知の方法(例えば、アルカリ媒体中の水素化ホウ素ナトリウム)又は好ましくは触媒量の二酸化白金及び水素のいずれによっても実施することができる。
テトラヒドロビオプテリンは、懸濁、沈殿、再結晶、蒸発、溶媒様水分吸着法又は溶媒和化合物の分解等の当業界で公知の結晶化技術によって、好ましくは二塩酸塩として単離される。適当な核生成物質(nucleating agent)による種晶添加を用いるか、又は用いずに、希釈、飽和、又は過飽和溶液が、結晶化に用いられる。
本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は、鏡像異性体的に富化されたテトラヒドロビオプテリン又はその塩を製造する方法であって、以下の(a)C−6位でプテリンを反応させて6−置換プテリンを調製する工程;(b)C−2位で第一級アミン基を2−アミノ保護基で保護する工程;(c)保護された6−置換プテリンをメタレーションする工程;(d)保護された6−置換プテリンのメタレーション生成物を、乳酸又は乳酸前駆体でカップリングする工程;(e)2−アミノ保護基を除去し;及び(f)エリトロ選択還元を実施する工程、を含む方法である。
この実施態様における最初の工程は、6−置換プテリン、例えば、限定しないが6−ハロゲン化プテリン及び6−スルホン化プテリンを用いる。好ましくは、6−置換プテリンは6−ハロゲン化プテリンであり、更に好ましくは、プテリン出発物質は、6−塩化プテリン、6−臭化プテリン、及び6−ヨウ化プテリンからなる群から選択される。6−ヨウ化プテリンが、後述するカップリン反応において用いられる好ましい6−ハロゲン化プテリンであると思われる。
この実施態様における最初の工程は、工程1として図3に例示されるように、6−置換プテリンの2−アミノ基の保護である。2−アミノ基の保護は上述したように実施され(式6の化合物の調製(図2における工程4として例示される)、この工程の生成物は式2(以下に示す)の化合物である。
好ましくは、2−アミノ基を保護するために用いられる保護基は、直鎖アルキル一置換アミド基、分岐鎖アルキル一置換アミド基、アリール置換アミド基、ビバロイル基、及び2,2−ジメチルプロパンアミドからなる群から選択される。更に好ましくは、保護基はピバロイル基である。
従って、本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は式2の化合物である:
Figure 2007534637
(式中、Xは、塩素、臭素、ヨウ素及びスルホネートからなる群から選択され;R1は、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、分岐鎖アルキル置換イオウ基、1つの直鎖アルキル置換アルキルアミノメチレン−イミン基、1つの分岐鎖アルキル置換アルキルアミノメチレン−イミン基、2つの直鎖アルキル置換アルキルアミノメチレン−イミン基、及び2つの分岐鎖アルキル置換アルキルアミノメチレン−イミン基からなる群から選択され;R2は、水素、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、及びアリール基からなる群から選択される)。
本明細書に記載の前記方法における次の工程は、工程2として図3に例示するような、6−置換プテリンのメタレーションである。好ましくは、保護された6−置換プテリンのメタレーションは、RMgX(すなわち、グリニャール試薬)、アルキル−金属錯体、及び金属からなる群から選択される試薬を用いて実施される(上記において、Xはハロゲンであり、Rは、アルキル基及びアリール基からなる群から選択される)好ましくは、アルキル−金属錯体はアルキル−金属性リチウム錯体であり、更に好ましくは、n−ブチルリチウム及び/又はt−ブチルリチウムである。
プテリンの6位におけるメタレーションは、この実施態様によって単離されず、相当な期間存在する、プテリン誘導体を生成する。本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は式3の化合物である:
Figure 2007534637
(式中、R1は、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、分岐鎖アルキル置換イオウ基、及び2,2−ジメチルプロパンアミドからなる群から選択され;R2は、水素、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、及びアリール基からなる群から選択され;及びMは、ホウ素、ケイ素、ジルコニウム、チタン、ナトリウム、アルミニウム、ニッケル、コバルト、スカンジウム、クロム、イッテルビウム、リチウム、マグネシウム、亜鉛、パラジウム、銅、マンガン、セシウム及びスズからなる群から選択される)。
メタレーション反応は、好ましくは、エーテル、好ましくはジエチルエーテル、ジオキサン及び/又はテトラヒドロフラン(THF)等の無極性溶媒中で実施される。好ましくは、メタレーションはグリニャール試薬を用いて実施され、好ましくはグリニャール試薬はイソプロピルマグネシウムクロライドである。メタレーションの際の反応温度は、好ましくは約−80℃から+30℃までの範囲に維持され、好ましくは1〜4当量のメタレーション試薬(例えば、グリニャール試薬)がメタレーションに用いられる。
この実施態様における次の工程は、工程3として図3に例示するような、乳酸又は乳酸前駆体を用いた、メタレーション工程からの生成物のカップリングである。好ましくは、カップリングは、保護された6−メタレーション化プテリンと、保護された乳酸塩化物との間で、更に好ましくは保護された6−メタレーション化プテリンと、2−アセトキシプロピオン酸塩化物等のヒドロキシル保護乳酸塩化物との間で実施される。好ましくは、この工程で乳酸前駆体が用いられる場合、乳酸前駆体は、2−オキシプロパニルクロライド、及び2−オキシプロパナールからなる群から選択される。
メタレーション工程及びカップリング工程は、同一反応容器中で実施されることが好ましいことがわかった。従って、本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は式3の化合物である:
Figure 2007534637
(式中、R1は、NH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R2は、水素、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、及びアリール基からなる群から選択され;R3は、アシル基である)。好ましくは、R1はN,N−ジメチルアミノメチレン置換アミノ基である。
また、カップリング工程は、2−オキソプロパノイルクロライド又は2−オキソプロパナールを用い、ジオキサン中のPd(OAc)2、Me6Sn2、PPh3、次いで、Pd(PPh3)Cl2及び乳酸塩化物又はそれらの誘導体を用いて実施される。カップリング反応に関する反応条件の議論及方法の詳細は、その開示が、引用により本明細書に組み入れられている、Bradshawらの論文(J.Chem.Soc.,Perkin Trans.,1,3239-3244(2001))、及びPellicciariらの論文(Tetrahedron Lett.,3003-3004(1992))において見ることができる。また、上記試薬をカップリング工程に用いた場合、ジケトンが形成されることが好ましいことがわかる。従って、好ましくはジケトンが形成された場合、カップリング工程は生じたジケトンの更なる減少を行なう、更なる工程が続く。
本明細書に記載のこの実施態様における次の工程は、工程4及び5として図3に例示するような、カップリング生成物の脱保護、及びテトラヒドロプテリンを得るための脱保護生成物のエリトロ選択的還元である。式4の化合物における保護基R3としてアシル基が用いられると、その上の保護基が、2−アミノ基における保護基が除去されるように実施されることがわかる。従って、本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は式5の化合物である:
Figure 2007534637
(式中、R3はアシル基である)。
次いで、工程5として図3に例示するような、還元によって調製されたテトラヒドロビオプテリンは、以下に示すような、その二塩酸塩を含む、その塩形態に変換される:
Figure 2007534637
式4の化合物のエリトロ選択的還元は、通常の文献において公知の方法(例えば、アルカリ媒体中の水素化ホウ素ナトリウム)、又は好ましくは触媒量の二酸化白金及び水素のいずれによっても実施される。
テトラヒドロビオプテリンは、好ましくは懸濁、沈殿、再結晶、蒸発、溶媒様水分吸着法又は溶媒和化合物の分解等の当業界で公知の結晶化技術によって二塩酸塩として単離される。適当な核生成物質(nucleating agent)による種晶添加を用いるか、又は用いずに、希釈、飽和、又は過飽和溶液が結晶化に用いられる。
ネオプテリンの第一級ヒドロキシルが還元され、ネオプテリンのC−3’のメチル基を残すことがわかる。この変換は、第一級ヒドロキシルをチオエーテルに変換し、次いで、該チオエーテルをメチル基に還元することによって実施される。従って、本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は、鏡像異性体的に富化されたテトラヒドロビオプテリンの塩又はその塩をネオプテリンから製造する方法であって、以下の、(a)ネオプテリンのC−2位の第一級アミン基を、2−アミノ保護基で保護する工程;(b)ネオプテリンの第一級ヒドロキシル基をチオエーテルに変換する工程;及び(c)ネオプテリン側鎖上のC−3’位でチオエーテルを還元してメチル基を残す工程、を含む方法である。
極めて驚くべきことに、上記工程(c)が高温度(例えば、摂氏約50℃以上)で実施される場合、工程(c)の還元反応の反応条件は、2−アミノ保護基を除去し、ネオプテリンのC5−C6及びC7−C8の二重結合のエリトロ選択的還元を行い、テトラヒドロプテリンを与える。従って、工程(c)の反応を高温度で行い、反応を過剰の還元剤の存在下で行い、2−アミノ保護基の除去及びエリトロ選択的還元を許容することが好ましい。
後述するように、工程(c)の還元が、C5−C6及びC7−C8のエリトロ選択的還元及び2−アミノ保護基の除去を引き起こさない場合、上記方法は、2−アミノ保護基の除去及びエリトロ選択的水素化の付加的な2つの工程を更に含んで成る。
この実施態様に従って製造されたテトラヒドロビオプテリン生成物の純度及び安定性は、テトラヒドロビオプテリンの塩を形成することによって向上していることが明らかとなった。従って、テトラヒドロビオプテリンは、好ましくはその対応する塩、更に好ましくはテトラヒドロビオプテリンの二塩化物塩として与えられる。好ましくは、テトラヒドロビオプテリンの二塩化物塩は更に再結晶化される。
工程1として図4に例示するような、この実施態様における最初の工程は、L−ネオプテリンの2−アミノ基の保護である。L−ネオプテリンの2−アミノ基の保護は、好ましくは種々の保護基を用いて実施される。好ましくは、L−ネオプテリンの2−アミノ位の保護基は、ジアルキルホルムアミドジアルキルアセタール基、及びピバロイル基からなる群から選択される。更に好ましくは、保護基は、N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール、及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールである。
ジアルキルホルムアミドジアルキルアセタールによる2−アミノ基の保護は、2−アミノ基の選択的保護を与え、これは、その開示が引用により本明細書に組み入れられている、Brederickらの論文(Chem.Ber.,101 41-50,(1968)、及び一般的にRusselらの論文(Synlett 1992,p.711)に記載されている。好ましくは、2−アミノ基を保護するための反応は、極性溶媒、更に好ましくはジメチルホルムアミド中で実施される。更に、2−(N,N−ジアルキルアミノメチレン−イミノ)ネオプテリン誘導体は、非極性有機溶媒中で保護されていないネオプテリンよりも可溶性であり、2−アミノ基の2−(N,N−ジアルキルアミノメチレン−イミノ)保護基を用いた保護は、DMFよりも極性の低い溶媒中で行うことができる。
工程2として図2に例示するような、この実施態様における第2の工程は、第一級ヒドロキシル基のチオエーテルへの変換である。この変換は、好ましくは、ハタ試薬(Hata reagent)を用いることにより実施される。従って、第一級ヒドロキシルは、ジスルフィド試薬及びトリアルキルホスフィン試薬、更に好ましくはジフェニルジスルフィド及びトリブチルホスフィンを用いることによりチオエーテルに変換される。
本明細書に記載の方法及び化合物の別の態様は、式15の化合物である:
Figure 2007534637
(式中、R1は、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、分岐鎖アルキル置換イオウ基、1つの直鎖アルキル置換アルキルアミノメチレンイミン基、又は1つの分岐鎖アルキル置換アルキルアミノメチレンイミン基、2つの直鎖アルキル置換アルキルアミノメチレンイミン基、2つの分岐鎖アルキル置換アルキルアミノメチレンイミン基からなる群から選択され;R2は、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、及びアリール基からなる群から選択される)。好ましくは、R1はジアルキルアルキルアミノメチレンイミン基であり、更に好ましくはジメチルアミノメチレンイミンである。また、好ましくはR2はベンゼンである。
工程3として図4に例示するような、この実施態様における次の工程は、チオエーテルの還元であり、最終結果物はチオエーテルの水素による置換である(すなわち、2−アミノ保護ビオプテリン)。好ましくは、チオエーテルの還元は、ラネーニッケル還元試薬を用いることによって実施される。当該反応がプロトン性溶媒中で実施される場合、チオエーテルの還元は生成物(すなわち、2−アミノ保護L−ビオプテリン)を産生するために進行しないことがわかる。従って、還元反応は、好ましくは極性非プロトン性溶媒中で、室温で行うことが好ましい。
上述したように、チオエーテルの還元が室温で慎重に観察しながら実施される場合、還元は、2−アミノ保護基の除去及びエリトロ選択的還元を引き起こさない。従って、工程4及び5として図4に例示するような、この実施態様における次の2工程は、2−アミノ基の脱保護(すなわち、2−アミノ保護基の除去)、及び脱保護から生じた生成物(すなわち、L−ビオプテリン)のエリトロ選択的還元を含む。脱保護及び還元工程のための具体的な反応条件は上記、及び上述の文献に記載されている。
以下の実施例は、本明細書に記載の方法及び化合物を説明するために提供するものであるが、本明細書に記載の方法及び化合物の範囲を限定することを意図していない。
実施例1
N2−N,N−ジメチルアミノメチレン−L−ネオプテリン(R1がジメチルアミノメチレン−イミン基である、式6の化合物)の調製を、11.68gのL−ネオプテリン及び850mlの乾燥N,N−ジメチルホルムアミドを含むフラスコに、15.8mlのN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタールを加えることによって調製した。全ての出発物質が溶解するまで、混合物を室温で撹拌した。室温で6時間撹拌した後、280mlの乾燥メタノールを加え、反応混合物及び混合物を、更に12時間撹拌した。全ての溶媒を蒸発させた後、反応混合物からの残渣を、500mlのジクロロメタンに懸濁し、次いで、懸濁した物質を集め、150mlのジクロロメタンで洗浄し、生じた生成物を40℃で減圧乾燥し、11.23gのN2−N,N−ジメチルアミノメチレン−L−ネオプテリンを得た。
保護されたL−ネオプテリンの1H−NMR−データ(200MHz、溶媒:DMSO−d6)は以下の通りである:11.98ppm、bs、N3−H;1H、8.79ppm、s、CH=N、C7−H、2H;5.64ppm、d、C1’−OH、1H;4.75ppm、d、C2’−OH、1H;4.63ppm、dd、C1’−H、1H;4.47ppm、t、C3’−OH、1H;3.81ppm、m、C2’H、1H、3.54ppm、m、C3’H1、1H;3.43ppm、m、C3’H2、1H;3.22ppm、s、N−CH3、3H;3.09ppm、s、N−CH3、3H。
実施例2
第一級ヒドロキシル基の選択的保護を、実施例1で調製した、2−アミノ保護L−ネオプテリンを用いて行った。最初に、10gのN2−N,N−ジメチルアミノメチレン−L−ネオプテリンを、250mlの乾燥N,N−ジメチルホルムアミドに懸濁し、次いで、4.9gのイミダゾール及び10gのt−ブチルジフェニルクロロシランを反応混合物に加えることにより、N2−N,N−ジメチルアミノメチレン−3’O(t−ブチル−ジフェニルシリル)−L−ネオプテリンを調製した。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、0.5gのイミダゾール及び1gのt−ブチルジフェニルクロロシランを加えた。反応混合物を室温で更に14時間撹拌した後、反応混合物を蒸発して乾燥し、残渣を、9:1〜6:4のジクロロメタン/メタノールの勾配を用いたシリカゲルによるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。生成物画分をプールして濃縮した。残渣を100mlのイソプロパノールい懸濁し、生成物を集め、イソプロパノールで洗浄し、40℃で減圧乾燥し、9.3gのN2−N,N−ジメチルアミノメチレン−3’(t−ブチル−ジフェニルシリル)−L−ネオプテリンを得た。
生成物の1H−NMR−データ(200MHz、溶媒:DMSO−d6)は以下の通りである:11.99ppm、bs、N3−H;1H、8.82ppm、s、CH=N、C7−H、2H;7.63ppm、m、Ph、4H;7.41ppm、m、Ph、6H;5.73ppm、d、Cl’−OH、1H;5.00ppm、d、C2’−OH、1H;4.79ppm、dd、C1’−H、1H;4.05ppm、m、C2’H、1H、3.78ppm、m、C3’H1、1H;3.68ppm、m、C3’H2、1H;3.23ppm、s、N−CH3、3H;3.10ppm、s、N−CH3、3H;0.93ppm、s、C(CH3)3、9H。
実施例3
また、第一級ヒドロキシル基の選択的保護を、実施例1で調製した、2−アミノ保護L−ネオプテリンを用いて行い、選択的保護の後、2−アミノ基の脱保護を、同じフラスコ中で行い、3’O−(t−ブチル−ジフェニルシリル)−L−ネオプテリンを得た。
200mLの乾燥N,N−ジメチルホルムアミド中の8gのN2−N,N−ジメチルアミノメチレン−L−ネオプテリンの懸濁液に、3.92gのイミダゾール及び8gのt−ブチルジフェニルクロロシランを加えた。反応混合物を室温で2時間撹拌した後、0.4gのイミダゾール及び0.8gのt−ブチルジフェニルクロロシランを加えた。次いで、
反応混合物を室温で14時間撹拌した後、反応混合物を濃縮して乾燥し、粗精製のN2−N,N−ジメチルアミノメチレン−3’(t−ブチル−ジフェニルシリル)−L−ネオプテリンを、160mlのエタノールに溶解した。エタノールに溶解することにより、15gの塩化亜鉛を反応フラスコに加え、混合物を80℃で3時間加熱した。3時間のコースの間、固体は混合物から単離された。次いで、懸濁液を58℃に冷却し、固体を集め、100mlのエタノールで洗浄し、40℃で減圧乾燥し、5gの3’(t−ブチル−ジフェニルシリル)−L−ネオプテリンを得た。3’(t−ブチル−ジフェニルシリル)−L−ネオプテリンの他の5gの画分は、室温で24時間残した後、ろ過から得られた。
3’O−(t−ブチル−ジフェニルシリル)−L−ネオプテリンの1H−NMR−データ(200MHz、溶媒:DMSO−d6)は以下の通りである:11.40ppm、bs、N3−H;1H、8.73ppm、s、CH=N、C7−H、2H;7.63ppm、m、Ph、4H;7.42ppm、m、Ph、6H;6.86ppm、bs、NH2、2H、5.68ppm、d、Cl’−OH、1H;4.97ppm、d、C2’−OH、1H;4.74ppm、dd、C1’−H、1H;4.02ppm、m、C2’H、1H、3.77ppm、m、C3’H1、1H;3.66ppm、m、C3’H2、1H;0.93ppm、s、C(CH3)3、9H。
実施例4
50mlのアセトン−ジメチルアセタール中の10gの3’(t−ブチル−ジフェニルシリル)−L−ネオプテリン(実施例3に従って調製)を含む反応フラスコに、3.8gのパラ−トルエンスルホン酸を加えることにより、第二級ヒドロキシル基の保護を行い、1’2’−イソプロピリデン−3’O−(t−ブチル−ジフェニルシリル)−L−ネオプテリンを調製した。反応混合物を、室温で14時間撹拌した。生じた固体を集め、30mlのアセトン−ジメチルアセタールで洗浄し、35℃で減圧乾燥し、6.5gの1’2’−イソプロピリデン−3’(t−ブチル−ジフェニルシリル)−L−ネオプテリンを得た。
上述の記述は、理解を明瞭にするためにのみ与えられ、本明細書に記載の方法及び化合物の範囲内の変更が、それらの当業者にとって明らかであることができるとして、それから不必要な限界は理解すべきでない。
実施例5
L−ネオプテリンの第一級ヒドロキシルのチオエーテルへの変換を行い、6−((1R,2R)−1,2−ジヒドロキシ−3−フェニルチオプロピル)−2−〔(メチルエチル)アミノ〕−3−ヒドロプテリジン−4−オン(図4において“15”と表示された化合物)を調製した。50グラムの6−((2S,1R)−1,2,3−トリヒドロキシプロピル)−2−〔(1Z)−1−アザ−2−(ジメチルアミノ)ビニル〕−3−ヒドロキシプテリジン−4−オン(DMA−ネオプテリン、図2において“6”と表示された化合物)を含むフラスコに、400mlのジメチルアミノアセテートをフラスコに加えた。この撹拌混合物に、1モル当量のジフェニルジスルフィド及びトリブチルホスフィンをフラスコに加えた。室温で、DMA−ネオプテリンがジメチルアミノアセテートに低い溶解性を示すことがわかった(約3.5mg/ml)。ジメチルアミノアセテート中で、チオエーテル生成物がそれ以上に溶解できると信じられている。反応混合物を、室温で4時間撹拌した。9グラムのチオエーテル生成物が単離された。
実施例6
実施例5で調製されたチオエーテル生成物を、下記手段に従ってラネーニッケルで還元した。チオエーテル(9グラム、22ミリモル)をフラスコに加え、フラスコを360mlのエタノールで満たした。エタノール中のチオエーテルの撹拌混合物に、エタノール中の90グラムのラネーニッケルを加え、反応混合物を、圧力5バールの水素の雰囲気下に置いた。反応混合物を17時間撹拌した。
次いで、水素圧を解法し、ラネーニッケルを反応混合物からろ過し、濾液に2.25mlの濃塩酸を加えた。次いで、生じた二塩酸塩を集め、単離した。反応中に、BH4二円差塩の2種のジアステレオマーが形成され、所望の形態(6R)を15.8パーセント収率で調製し、所望でない形態(6S)を9.3%収率で調製した。
上文の記述は、理解を明瞭にするためにだけ示すものであり、本明細書に記載の方法及び化合物の範囲内の変更が当業者にとって自明であるように、当該記述から不必要な限定を解釈すべきでない。
L−ネオプテリン製造の反応スキームの略図である。 L−ネオプテリンをテトラヒドロビオプテリン二塩酸塩に変換するための本明細書に記載の方法の略図である。 6−置換プテリンをテトラヒドロプテリンに変換するための本明細書に記載の方法の略図である。 L−ネオプテリンの第一級ヒドロキシル基をそれに対応するチオエーテルに変換し、次いで生じたチオエーテルを脱酸素したネオプテリン誘導体生成物に還元する、L−ネオプテリンをテトラヒドロプテリンに変換するための本明細書に記載の方法の略図である。

Claims (129)

  1. 鏡像異性体的に富化されたテトラヒドロビオプテリン又はその塩をネオプテリンから形成する方法であって:
    (a)ネオプテリンの第一級ヒドロキシル基をシリル保護基と反応させる工程;
    (b)第二級ヒドロキシル基を、第二級ヒドロキシル保護基で保護する工程;
    (c)工程(b)で形成されたシリル基を、ハロゲン、スルホネート及びチオエーテルからなる群から選択される代用基に変換する工程;
    (d)工程(e)において形成された置換基をメチル基に還元する工程;及び
    (e)工程(d)で追加した第二級ヒドロキシル保護基を除去する工程、
    を含んで成る方法。
  2. 前記工程(a)を実施する前に、ネオプテリンのC−2位にある第一級アミン基を2−アミノ保護基で保護する工程を更に含んで成る、請求項1に記載の方法。
  3. 工程(a)を実施した後に2−アミノ保護基を除去する工程を更に含んで成る、請求項2に記載の方法。
  4. 工程(e)を実施した後にテトラヒドロビオプテリン生成物を単離する工程を更に含んで成る、請求項1に記載の方法。
  5. 工程(e)から生じた生成物のエリトロ選択的な水素化工程を更に含んで成る、請求項1に記載の方法。
  6. 前記エリトロ選択的水素化が、水素化ホウ素ナトリウム、及び二酸化白金及び水素からなる群から選択される還元剤によって実施される、請求項5に記載の方法。
  7. 前記2−アミノ保護基が、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、一置換アミノ基、二置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、分岐鎖アルキル置換イオウ基、直鎖アルキル一置換アルキルアミノメチレン−イミン基、直鎖アルキル二置換アルキルアミノメチレン−イミン基、分岐鎖アルキル一置換アルキルアミノメチレン−イミン基及び分岐鎖アルキル二置換アルキルアミノメチレン−イミン基からなる群から選択される保護基を含んで成る、請求項2に記載の方法。
  8. 前記2−アミノ保護基が、ジアルキルホルムアミドジアルキルアセタール基である、請求項7に記載の方法。
  9. 前記ジアルキルホルムアミドジアルキルアセタール基が、N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール基及びN,N−ジメチルホルムアミドジエメルアセタール基からなる群から選択される、請求項8に記載の方法。
  10. 前記2−アミノ保護基が、ネオプテリンのピバロイル誘導体を含んで成る、請求項7に記載の方法。
  11. 前記ネオプテリンの2−アミノ基の保護が、ネオプテリンのテトラピバロイル基を調製し、前記ネオプテリンのテトラピバロイル誘導体の3個のピバロイル基上でアルカリ加水分解を実施すること、を含んで成る二工程の方法によって調製される、請求項10に記載の方法。
  12. 前記工程(c)が、第一級ヒドロキシル保護基のハロゲンへの直接変換によって実施される、請求項1に記載の方法。
  13. 前記工程(c)が、前記工程(a)で形成されたシリルエーテルの選択的開裂、続いて、生じた第一級ヒドロキシル基の、ハロゲン、スルホネート及びチオエーテルからなる群から選択される基への変換、によって実施される、請求項1に記載の方法。
  14. 前記工程(a)から生じた生成物が、式20の化合物
    Figure 2007534637
    (式中、R5は−COR’であり、R’は直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、アリール基及びt−ブチル基からなる群から選択され、R6は直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基及びアリール基からなる群から選択される)
    を含んで成る、請求項2に記載の方法。
  15. 前記シリル保護基が、直鎖アルキル置換シリル基、分岐鎖アルキル置換シリル基及びアリール置換シリル基からなる群から選択される保護基を含んで成る、請求項1に記載の方法。
  16. 前記シリル保護基が、酸性条件下で安定なシリル保護基を含んで成る、請求項1に記載の方法。
  17. 前記シリル保護基が、t−ブチルジメチルシラン、及びt−ブチルジフェニルシランからなる群から選択される、請求項15に記載の方法。
  18. 前記第二級ヒドロキシル保護基が、アセタール又はケタールを含んで成る、請求項1に記載の方法。
  19. 前記アセタール又は前記ケタールが、イソプロピリデンケタールを含んで成る、請求項18に記載の方法。
  20. 前記シリル保護基が、ハロゲンで置換されている、請求項1に記載の方法。
  21. 前記ハロゲンが臭素を含んで成る、請求項20に記載の方法。
  22. 前記シリル保護基の置換が、トリフェニルホスフィンハロゲンを用いて実施される、請求項20に記載の方法。
  23. 前記シリル保護基が、アルカリ加水分解によって選択的に開裂し、前記加水分解の生成物がハロゲン化によって変換する、請求項1に記載の方法。
  24. 前記ハロゲン化が、トリフェニルホスフィンハロゲンによって実施される、請求項23に記載の方法。
  25. 前記トリフェニルホスフィンハロゲンが、トリフェニルホスフィン臭化物を含んで成る、請求項24に記載の方法。
  26. 前記シリル保護基が、アルカリ加水分解によって選択的に開裂し、前記加水分解の生成物がスルホニル化される、請求項1に記載の方法。
  27. 前記スルホニル化が塩化スルホニル及び塩基を用いて実施される、請求項26に記載の方法。
  28. 前記シリル保護基が、トリフェニルホスフィン、アゾジカルボン酸ジアルキル及びチオールの組み合わせを用いて、チオエーテルに変換される、請求項1に記載の方法。
  29. 前記チオールがエタンチオールを含んで成る、請求項28に記載の方法。
  30. ネオプテリン側鎖上のC−3’位で、前記チオエーテルを還元してメチル基を残す工程を更に含んで成る、請求項28に記載の方法。
  31. 前記還元が、水素と混合したラネーニッケル試薬を用いて実施される、請求項30に記載の方法。
  32. 前記還元が、エタノール溶剤中で実施される、請求項31に記載の方法。
  33. 前記エタノール溶剤と前記チオエーテルとの重量比が約4:1である、請求項32に記載の方法。
  34. 前記工程(d)が水素化ホウ素ナトリウムを用いて実施され、前記還元がジメチルスルホキシド中で実施される、請求項1に記載の方法。
  35. テトラヒドロビオプテリンの塩を形成する工程を更に含んで成る、請求項1に記載の方法。
  36. 前記テトラヒドロビオプテリンの塩が、テトラヒドロビオプテリンの二塩化物塩を含んで成る、請求項35に記載の方法。
  37. 前記テトラヒドロビオプテリンの二塩化物塩を再結晶で精製する工程を含んで成る、請求項36に記載の方法。
  38. 前記工程(a)〜(e)が、極性溶媒中で実施される、請求項1に記載の方法。
  39. 前記極性溶媒がジメチルホルムアミドを含んで成る、請求項38に記載の方法。
  40. 式6の化合物
    Figure 2007534637
    (式中、R1は1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、二置換分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、分岐鎖アルキル置換イオウ基、1つの直鎖アルキル置換アルキルアミノメチレンイミン基、又は1つの分岐鎖アルキル置換アルキルアミノメチレンイミン基、2つの直鎖アルキル置換アルキルアミノメチレンイミン基、2つの分岐鎖アルキル置換アルキルアミノメチレンイミン基からなる群から選択される)。
  41. R1がN,N−ジエチルホルムアミドアセタール及びN,N−ジメチルホルムアミドアセタールからなる群から選択される、請求項40に記載の化合物。
  42. 式7の化合物
    Figure 2007534637
    (式中、R1は、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、分岐鎖アルキル置換イオウ基及び2,2−ジメチルプロパンアミドからなる群から選択され;R2は酸性条件下で安定なシリル基である)。
  43. R1がN,N−ジメチルアミノメチレンアミノを含んで成り、R2が、ジエチルイソプロピルシリル、ジメチルイソプロピルシリル、ジメチルフェニルシリル、ジフェニルイソプロポキシシリル、ジフェニル−t−ブトキシシリル、ジ−t−ブチルメチルシリル、ジ−t−ブチルシリレン、メチルジイソプロピルシリル、メチルジフェニルシリル、t−ブチルメトキシフェニルシリル、t−ブチルジメチルシリル、テキシルジメチルシリル、トリエチルシリル、1,1,3,3−テトライソプロピルジシロキサン、トリイソプロピルシリル、トリメチルシリル、トリメチルシリルオキシカボミル(cabomyl)及びt−ブチルジフェニルシラノイルからなる群から選択される、請求項42に記載の化合物。
  44. R2がt−ブチルジフェニルシラノイルを含んで成る、請求項43に記載の化合物。
  45. 式7aの化合物
    Figure 2007534637
    (式中、R2は酸性条件下で安定なシリル基である)。
  46. R2がジエチルイソプロピルシリル、ジメチルイソプロピルシリル、ジメチルフェニルシリル、ジフェニルイソプロポキシシリル、ジフェニル−t−ブトキシシリル、ジ−t−ブチルメチルシリル、ジ−t−ブチルシリレン、メチルジイソプロピルシリル、メチルジフェニルシリル、t−ブチルメトキシフェニルシリル、t−ブチルジメチルシリル、テキシルジメチルシリル、トリエチルシリル、1,1,3,3−テトラ−イソプロピルジシロキサン、トリイソプロピルシリル、トリメチルシリル、トリメチルシリルオキシカボミル及びt−ブチルジフェニルシラノイルからなる群から選択される、請求項45に記載の化合物。
  47. R2がt−ブチルジフェニルシランを含んで成る、請求項46に記載の化合物。
  48. 式8の化合物
    Figure 2007534637
    (式中、R3はNH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R2が酸性条件下で安定なシリル基であり;且つ、R4はアルカリ性条件下で安定な置換アセタール又はケタール基である)。
  49. 前記置換アセタール又はケタールが、直鎖アルキル置換アセタール又はケタール、分岐アルキル鎖置換アセタール又はケタール、及びアリール置換アセタール又はケタールからなる群から選択される、請求項48に記載の化合物。
  50. 前記置換アセタール又はケタール基が、メチレンアセタール、エチリデンアセタール、t−ブチルメチリデンケタール、1−t−ブチルエチリデンケタール、1−フェニルエチリデンケタール、1−(4−メトキシフェニル)エチリデンアセタール、2,2,2−トリクロロエチリデンアセタール、アクロレインアセタール、シクロペンチリデンケタール、シクロヘキシリデンケタール、シクロヘプチリデンケタール、ベンジリデンアセタール、p−メトキシベンジリデンアセタール、2,4−ジメトキシベンジリデンケタール、3,4−ジメトキシベンジリデンアセタール、2−ニトロベンジリデンアセタール、4−ニトロベンジリデンアセタール、メシチレンアセタール、1−ナフトアルデヒドアセタール、ベンゾフェノンケタール、及びイソプロピリデンケタールからなる群から選択される、請求項49に記載の化合物。
  51. R3が、N,N−ジメチルアミノメチレン置換アミノ基を含んで成る、請求項48に記載の化合物。
  52. 式9の化合物
    Figure 2007534637
    (式中、R3は、NH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R4は直鎖アルキル置換アセタール又はケタール、分岐アルキル鎖置換アセタール又はケタール、及びアリール置換アセタール又はケタールからなる群から選択され;R5はハロゲンである)。
  53. R5が、塩素、臭素及びヨウ素からなる群から選択される、請求項52に記載の化合物。
  54. R4がジメチルアセタールを含んで成る、請求項52に記載の化合物。
  55. R3がN,N−ジメチルアミノメチレン置換アミノ基を含んで成る、請求項52に記載の化合物。
  56. 式10の化合物
    Figure 2007534637
    (式中、R3は、NH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R4は直鎖アルキル置換アセタール又はケタール、分岐アルキル鎖置換アセタール又はケタール、及びアリール置換アセタール又はケタールからなる群から選択される)。
  57. R4がジメチルアセタールを含んで成る、請求項56に記載の化合物。
  58. R3がN,N−ジメチルアミノメチレン置換アミノ基を含んで成る、請求項56に記載の化合物。
  59. 式11の化合物
    Figure 2007534637
    (式中、R3は、NH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R4は、直鎖アルキル置換アセタール又はケタール、分岐アルキル鎖置換アセタール又はケタール、及びアリール置換アセタール又はケタールからなる群から選択される)。
  60. 式12の化合物
    Figure 2007534637
    (式中、R3は、NH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R4は、直鎖アルキル置換アセタール又はケタール、分岐アルキル鎖置換アセタール又はケタール、及びアリール置換アセタール又はケタールからなる群から選択され;R6は、直鎖アルキル置換スルホネート、分岐鎖アルキル置換スルホネート、及びアリール置換スルホネートからなる群から選択される)。
  61. R4がジメチルアセタールを含んで成る、請求項60に記載の化合物。
  62. R3が、N,N−ジメチルアミノメチレン置換アミノ基を含んで成る、請求項60に記載の化合物。
  63. R6がトシル基を含んで成る、請求項60に記載の化合物。
  64. 式11aの化合物
    Figure 2007534637
    (式中、R3は、NH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R4は、直鎖アルキル置換アセタール又はケタール、分岐アルキル鎖置換アセタール又はケタール、及びアリール置換アセタール又はケタールからなる群から選択され;R7は、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、及びアリール基からなる群から選択される)。
  65. 鏡像異性体的に富化されたテトラヒドロビオプテリン又はその塩を形成する方法であって:
    (a)C−6位でプテリンを反応させて6−置換プテリンを調製する工程;
    (b)C−2位で第一級アミン基を2−アミノ保護基で保護する工程;
    (c)保護された6−置換プテリンをメタレーションする工程;
    (d)保護された6−置換プテリンのメタレーション生成物を、乳酸又は乳酸前駆体でカップリングする工程;
    (e)2−アミノ保護基を除去する工程;及び
    (f)エリトロ選択還元を実施する工程、
    を含んで成る方法。
  66. 前記工程(e)及び(f)が、同一反応容器内で実施される、請求項65に記載の方法。
  67. 前記工程(e)の生成物が単離される、請求項65に記載の方法。
  68. 前記6−置換プテリンが、6−ハロゲン化プテリンを含んで成る、請求項65に記載の方法。
  69. 前記6−ハロゲン化プテリンが、6−塩化プテリン、6−臭化プテリン、及び6−ヨウ化プテリンからなる群から選択される、請求項68に記載の方法。
  70. 前記6−ハロゲン化プテリンが6−ヨウ化プテリンを含んで成る、請求項69に記載の方法。
  71. 前記6−置換プテリンが、6−スルホン化プテリンを含んで成る、請求項65に記載の方法。
  72. 前記2−アミノ保護基が、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、分岐鎖アルキル置換イオウ基、直鎖アルキル一置換アミド基、分岐鎖アルキル一置換アミド基、及びアリール置換アミド基からなる群から選択される、請求項65に記載の方法。
  73. 前記2−アミノ保護基がジアルキルホルムアミドジアルキルアセタールを含んで成る、請求項72に記載の方法。
  74. 前記ジアルキルホルムアミドアルキルアセタールが、N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール、N,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタール、及びビス−ジメチルアミノ−アルコシキメタンからなる群から選択される、請求項73に記載の方法。
  75. 前記2−アミノ保護基が、直鎖アルキル一置換アミド基、分岐鎖アルキル一置換アミド基、アリール置換アミド基、ピバロイル基、及び2,2−ジメチルプロパンアミドからなる群から選択される、請求項72に記載の方法。
  76. 前記2−アミノ保護基がピバロイル基を含んで成る、請求項72に記載の方法。
  77. 前記メタレーションが、RMgX、アルキル−金属錯体、及び金属からなる群から選択される試薬を用いて実施され、ここで、Xはハロゲンであり、Rはアルキル基及びアリール基からなる群から選択される、請求項65に記載の方法。
  78. 前記メタレーションが、RMgX試薬を用いて実施され、ここで、Rはイソプロピル基であり、Xは塩素である、請求項77に記載の方法。
  79. 前記アルキル−金属錯体が、アルキル−金属性リチウム錯体を含んで成る、請求項77に記載の方法。
  80. 前記アルキル−金属性リチウム錯体が、n−ブチルリチウム、及びt−ブチルリチウムからなる群から選択される、請求項79に記載の方法。
  81. 前記カップリングが、前記保護された6−メタレーション化プテリンと保護された乳酸塩化物との間で実施される、請求項65に記載の方法。
  82. 前記保護された乳酸塩化物が、ヒドロキシル保護乳酸塩化物を含んで成る、請求項81に記載の方法。
  83. 前記ヒドロキシル保護された乳酸塩化物が、2−アセトキシプロピオン酸塩化物を含んで成る、請求項82に記載の方法。
  84. 前記乳酸前駆体が、2−オキソプロパノイルクロライド、及び2−オキソプロパナールからなる群から選択される、請求項65に記載の方法。
  85. 生じたジケトンを還元する工程を更に含んで成る、請求項84に記載の方法。
  86. 前記メタレーション及び前記カップリング工程が、同一反応容器内で実施される、請求項65に記載の方法。
  87. 前記メタレーション及び前記カップリング工程が、超音波処理を用いて実施される、請求項86に記載の方法。
  88. 前記エリトロ選択的還元が、アルカリ性媒体中で水素化ホウ素ナトリウムを用いて実施される、請求項65に記載の方法。
  89. 前記エリトロ選択的還元が、水素及び触媒量の二酸化白金を用いて実施される、請求項65に記載の方法。
  90. テトラヒドロビオプテリンの塩を形成する工程を更に含んで成る、請求項65に記載の方法。
  91. 前記テトラヒドロビオプテリンの塩がテトラヒドロビオプテリンの二塩酸塩を含んで成る、請求項65に記載の方法。
  92. 前記テトラヒドロビオプテリンの塩の結晶工程を更に含んで成る、請求項90に記載の方法。
  93. 式2の化合物
    Figure 2007534637
    (式中、Xは、塩素、臭素、ヨウ素及びスルホネートからなる群から選択され;R1は、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、分岐鎖アルキル置換イオウ基、1つの直鎖アルキル置換アルキルアミノメチレン−イミン基、1つの分岐鎖アルキル置換アルキルアミノメチレン−イミン基、2つの直鎖アルキル置換アルキルアミノメチレン−イミン基、及び2つの分岐鎖アルキル置換アルキルアミノメチレン−イミン基からなる群から選択され;且つR2は、水素、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、及びアリール基からなる群から選択される)。
  94. 式3の化合物
    Figure 2007534637
    (式中、R1は、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、分岐鎖アルキル置換イオウ基、及び2,2−ジメチルプロパンアミドからなる群から選択され;R2は水素、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、及びアリール基からなる群から選択され;及びMはホウ素、ケイ素、ジルコニウム、チタン、ナトリウム、アルミニウム、ニッケル、コバルト、スカンジウム、クロム、イッテルビウム、リチウム、マグネシウム、亜鉛、パラジウム、銅、マンガン、セシウム及びスズからなる群から選択される)。
  95. R1がN,N−ジメチルアミノメチレン置換アミノ基を含んで成る、請求項94に記載の化合物。
  96. 式4の化合物
    Figure 2007534637
    (R1は、NH2、2,2−ジメチルプロパンアミド、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、及び分岐鎖アルキル置換イオウ基からなる群から選択され;R2は、水素、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、及びアリール基からなる群から選択され、且つR3はアシル基である)。
  97. R1がN,N−ジメチルアミノメチレン置換アミノ基を含んで成る、請求項96に記載の化合物。
  98. 式5の化合物
    Figure 2007534637
    (式中、R3はアシル基である)。
  99. 鏡像異性体的に富化されたテトラヒドロビオプテリンの塩又はその塩をネオプテリンから形成する方法であって:
    (a)ネオプテリンのC−2位の第一級アミン基を、2−アミノ保護基で保護する工程;
    (b)ネオプテリンの第一級ヒドロキシル基をチオエーテルに変換する工程;及び
    (c)ネオプテリン側鎖上のC−3’位でチオエーテルを還元してメチル基を残す工程、
    を含んで成る方法。
  100. 前記工程(c)が、2−アミノ保護基の除去、及びエリトロ選択的還元を引き起こし、テトラヒドロビオプテリンを生成させる、請求項99に記載の方法。
  101. 前記工程(c)が、ラネーニッケルを含んで成る還元試薬及び水素を用いて実施される、請求項100に記載の方法。
  102. 前記工程(c)が、摂氏50℃を超える温度で実施される、請求項101に記載の方法。
  103. 前記工程(c)が極性非プロトン性溶媒中で実施される、請求項102に記載の方法。
  104. 前記極性非プロトン性溶媒がエタノールを含んで成る、請求項103に記載の方法。
  105. 前記工程(c)が、前記2−アミノ保護基の除去を引き起こさず、エリトロ選択的還元を引き起こさない、請求項99に記載の方法。
  106. 2−アミノ保護基の除去工程を更に含んで成る、請求項105に記載の方法。
  107. 前記2−アミノ保護基の除去が、塩化亜鉛を用いてエタノール溶剤中で実施される、請求項106に記載の方法。
  108. エリトロ選択的還元工程を更に含んで成り、テトラヒドロビオプテリンを生成させる、請求項105に記載の方法。
  109. 前記エリトロ選択的還元が、水素化ホウ素ナトリウムを用いてアルカリ性媒体中で実施される、請求項108に記載の方法。
  110. 前記エリトロ選択的還元が、水素及び触媒量の二酸化白金を用いて実施される、請求項109に記載の方法。
  111. 前記工程(c)が、ラネーニッケルを含んで成る還元試薬を用いて実施される、請求項105に記載の方法。
  112. 前記工程(c)が室温で実施される、請求項111に記載の方法。
  113. 前記工程(c)が極性非プロトン性溶媒中で実施される、請求項112に記載の方法。
  114. 前記極性非プロトン性溶媒がエタノールを含んで成る、請求項113に記載の方法。
  115. テトラヒドロビオプテリンの塩を形成する工程を更に含んで成る、請求項99に記載の方法。
  116. 前記テトラヒドロビオプテリンの塩が、テトラヒドロビオプテリンの二塩化物塩を含んで成る、請求項115に記載の方法。
  117. 前記テトラヒドロビオプテリンの二塩化物塩を再結晶で精製する工程を更に含んで成る、請求項116に記載の方法。
  118. 前記2−アミノ保護基が、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、一置換アミノ基、二置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、分岐鎖アルキル置換イオウ基、直鎖アルキル一置換アルキルアミノメチレン−イミン基、直鎖アルキル二置換アルキルアミノメチレン−イミン基、分岐アルキル一置換アルキルアミノメチレン−イミン基、及び分岐アルキル二置換アルキルアミノメチレン−イミン基からなる群から選択される、請求項99に記載の方法。
  119. 前記2−アミノ保護基がジアルキルホルムアミドジアルキルアセタール基を含んで成る、請求項118に記載の方法。
  120. 前記ジアルキルホルムアミドジアルキルアセタール基が、N,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール、及びN,N−ジメチルホルムアミドジメチルアセタールからなる群から選択される、請求項119に記載の方法。
  121. 前記2−アミノ保護基がネオプテリンのピバロイル誘導体を含んで成る、請求項118に記載の方法。
  122. 前記ネオプテリンの2−アミノ基の保護が、ネオプテリンのテトラピバロイル誘導体を調製し、及び前記ネオプテリンのテトラピバロイル誘導体上の3個のピバロイル基についてアルカリ加水分解を実施すること、を含んで成る二工程の方法によって調製される、請求項121に記載の方法。
  123. 前記第一級ヒドロキシル基の変換が、ジスルフィド試薬及びトリアルキルホスフィン試薬を用いて実施される、請求項99に記載の方法。
  124. 前記ジスルフィド試薬がジフェニルジスルフィドを含んで成る、請求項123に記載の方法。
  125. 前記トリアルキルホスフィン試薬がトリブチルホスフィンを含んで成る、請求項123に記載の方法。
  126. 式15の化合物
    Figure 2007534637
    (式中、R1は、1つの直鎖アルキル置換アミノ基、1つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、2つの直鎖アルキル置換アミノ基、2つの分岐鎖アルキル置換アミノ基、アリール一置換アミノ基、直鎖アルキル置換イオウ基、分岐鎖アルキル置換イオウ基、1つの直鎖アルキル置換アルキルアミノメチレンイミン基、又は1つの分岐鎖アルキル置換アルキルアミノメチレンイミン基、2つの直鎖アルキル置換アルキルアミノメチレンイミン基、2つの分岐鎖アルキル置換アルキルアミノメチレンイミン基からなる群から選択され;R2は、直鎖アルキル基、分岐鎖アルキル基、及びアリール基からなる群から選択される)。
  127. R1がジアルキルアルキルアミノメチレンイミン基を含んで成る、請求項126に記載の化合物。
  128. R1がジメチルアミノメチレンイミンを含んで成る、請求項127に記載の化合物。
  129. R2がベンゼンを含んで成る、請求項126に記載の化合物。
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