JPH11246556A - 4’−チオヌクレオシド誘導体およびその製造方法 - Google Patents
4’−チオヌクレオシド誘導体およびその製造方法Info
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- JPH11246556A JPH11246556A JP10066265A JP6626598A JPH11246556A JP H11246556 A JPH11246556 A JP H11246556A JP 10066265 A JP10066265 A JP 10066265A JP 6626598 A JP6626598 A JP 6626598A JP H11246556 A JPH11246556 A JP H11246556A
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- JP
- Japan
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- group
- formula
- derivative
- deoxy
- arylmethyl
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
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- Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】新規な4’−チオヌクレオシド誘導体およびそ
の製造方法。 【構成】2−デオキシ−1,4,5−トリチオペントフ
ラノシド誘導体に活性化剤を反応させて分子内グリコシ
ル化反応を行なうことにより、抗ウイルス剤として期待
される4’−チオ−β−ヌクレオシド誘導体を、β体に
対する極めて高い選択率で効率良く製造することができ
る。
の製造方法。 【構成】2−デオキシ−1,4,5−トリチオペントフ
ラノシド誘導体に活性化剤を反応させて分子内グリコシ
ル化反応を行なうことにより、抗ウイルス剤として期待
される4’−チオ−β−ヌクレオシド誘導体を、β体に
対する極めて高い選択率で効率良く製造することができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な4’−チオ
ヌクレオシド誘導体およびその製造法に関する。さらに
詳細には、本発明は、抗ウイルス剤として有望な新規な
4’−チオヌクレオシド誘導体と、その製造法において
生成するヌクレオシドをβ体に対する高い選択率で与え
る方法に関する。
ヌクレオシド誘導体およびその製造法に関する。さらに
詳細には、本発明は、抗ウイルス剤として有望な新規な
4’−チオヌクレオシド誘導体と、その製造法において
生成するヌクレオシドをβ体に対する高い選択率で与え
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】これまでに2−デオキシ−5−S−(2
−ピリミジル)−1,4,5−トリチオペントフラノシ
ドを合成中間体とした4’−チオヌクレオシド類の合成
は報告されていない。
−ピリミジル)−1,4,5−トリチオペントフラノシ
ドを合成中間体とした4’−チオヌクレオシド類の合成
は報告されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】2−デオキシ−5−S
−(2−ピリミジル)−1,4,5−トリチオペントフ
ラノシドを合成することができれば、これに活性化剤を
作用させることで、分子内グリコシル化反応が進行する
ことが期待でき、それにより4’−チオヌクレオシドが
立体選択的にβ体のみで生成すると予想される。
−(2−ピリミジル)−1,4,5−トリチオペントフ
ラノシドを合成することができれば、これに活性化剤を
作用させることで、分子内グリコシル化反応が進行する
ことが期待でき、それにより4’−チオヌクレオシドが
立体選択的にβ体のみで生成すると予想される。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記の課題を解決するために鋭意研究を行なった結果、下
記一般式[2]:
記の課題を解決するために鋭意研究を行なった結果、下
記一般式[2]:
【化2】(式[2]中、R1はアシル、アリールメチ
ル、トリアルキルシリル基などの通常用いられる水酸基
の保護基を、R2はアルキル基、アリール基を、R3は水
素原子、フッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基
を示す。)で表わされる2−デオキシ−1,4,5−ト
リチオペントフラノシド誘導体に、有機溶媒中、活性化
剤としてテトラフルオロホウ酸ジメチル(メチルチオ)
スルホニウムを作用させると分子内グリコシル化反応が
進行し、4’−チオ−β−ヌクレオシド誘導体が得られ
ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
ル、トリアルキルシリル基などの通常用いられる水酸基
の保護基を、R2はアルキル基、アリール基を、R3は水
素原子、フッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基
を示す。)で表わされる2−デオキシ−1,4,5−ト
リチオペントフラノシド誘導体に、有機溶媒中、活性化
剤としてテトラフルオロホウ酸ジメチル(メチルチオ)
スルホニウムを作用させると分子内グリコシル化反応が
進行し、4’−チオ−β−ヌクレオシド誘導体が得られ
ることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0005】すなわち本発明の目的の一つは、抗ウイル
ス剤として期待される新規な4’−チオヌクレオシド誘
導体を提供することである。
ス剤として期待される新規な4’−チオヌクレオシド誘
導体を提供することである。
【0006】本発明の他の一つの目的は、上記の新規な
4’−チオヌクレオシド誘導体を収率良く、しかもβ体
の極めて高い選択率で、効率良く製造する方法を提供す
ることである。
4’−チオヌクレオシド誘導体を収率良く、しかもβ体
の極めて高い選択率で、効率良く製造する方法を提供す
ることである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の製造方法につい
て詳細に述べる。
て詳細に述べる。
【0008】本発明の前記一般式[1]で表わされる新
規な4’−チオヌクレオシド誘導体は、下記一般式
[2]:
規な4’−チオヌクレオシド誘導体は、下記一般式
[2]:
【化2】(式[2]中、R1はアシル、アリールメチ
ル、トリアルキルシリル基などの通常用いられる水酸基
の保護基を、R2はアルキル基、アリール基を、R3は水
素原子、フッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基
を示す。)で表される2−デオキシ−1,4,5−トリ
チオペントフラノシド誘導体2−デオキシ−1,4,5
−トリチオペントフラノシド誘導体に有機溶媒中、活性
化剤を作用させ分子内グリコシル化反応を行なう工程に
よって提供される。
ル、トリアルキルシリル基などの通常用いられる水酸基
の保護基を、R2はアルキル基、アリール基を、R3は水
素原子、フッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基
を示す。)で表される2−デオキシ−1,4,5−トリ
チオペントフラノシド誘導体2−デオキシ−1,4,5
−トリチオペントフラノシド誘導体に有機溶媒中、活性
化剤を作用させ分子内グリコシル化反応を行なう工程に
よって提供される。
【0009】上記方法における出発物質である2−デオ
キシ−1,4,5−トリチオペントフラノシド誘導体に
おいて、R1はアシル、アリールメチル、トリアルキル
シリル基などの通常用いられる水酸基の保護基より選ば
れるものであり、好ましくは、ベンジル基、特にメトキ
シベンジル基を用いる。また、R2はアルキル基、アリ
ール基であれば良く、特に制限はない。また、R3は水
素原子、フッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基
を表す。
キシ−1,4,5−トリチオペントフラノシド誘導体に
おいて、R1はアシル、アリールメチル、トリアルキル
シリル基などの通常用いられる水酸基の保護基より選ば
れるものであり、好ましくは、ベンジル基、特にメトキ
シベンジル基を用いる。また、R2はアルキル基、アリ
ール基であれば良く、特に制限はない。また、R3は水
素原子、フッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基
を表す。
【0010】分子内グリコシル化反応における活性化剤
としては特にジメチル(メチルチオ)スルホニウムテト
ラフルオロボラートあるいはジメチル(メチルチオ)ス
ルホニウムトリフラートより選ばれたものが好ましい。
その使用量は、2−デオキシ−1,4,5−トリチオペ
ントフラノシド誘導体[2]1molに対して1〜2m
ol、好ましくは1.1〜1.3molである。
としては特にジメチル(メチルチオ)スルホニウムテト
ラフルオロボラートあるいはジメチル(メチルチオ)ス
ルホニウムトリフラートより選ばれたものが好ましい。
その使用量は、2−デオキシ−1,4,5−トリチオペ
ントフラノシド誘導体[2]1molに対して1〜2m
ol、好ましくは1.1〜1.3molである。
【0011】上記のグリコシル化反応は、非プロトン性
溶媒(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、アセト
ニトリルなど)を2−デオキシ−1,4,5−トリチオ
ペントフラノシド誘導体[2]1molに対して100
〜500l、好ましくは200〜300l用い、窒素あ
るいはアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で、モレキュ
ラーシーブス4Aを添加し、反応温度−78〜25℃、
好ましくは−20〜0℃にて行うことができる。また、
反応時間は1〜12時間、好ましくは3〜5時間程度で
ある。
溶媒(例えば、ジクロロメタン、クロロホルム、アセト
ニトリルなど)を2−デオキシ−1,4,5−トリチオ
ペントフラノシド誘導体[2]1molに対して100
〜500l、好ましくは200〜300l用い、窒素あ
るいはアルゴンなどの不活性ガス雰囲気下で、モレキュ
ラーシーブス4Aを添加し、反応温度−78〜25℃、
好ましくは−20〜0℃にて行うことができる。また、
反応時間は1〜12時間、好ましくは3〜5時間程度で
ある。
【0012】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、これらは発明の範囲を限定するものではない。N
MRスペクトルは、日本電子社製EX−400を用いて
測定した。
るが、これらは発明の範囲を限定するものではない。N
MRスペクトルは、日本電子社製EX−400を用いて
測定した。
【0013】
【実施例1】1−(2,3−ジデオキシ−5−S−フェ
ニルスルファニル−1,4,5−トリチオ−β−D−グ
リセロ−ペントフラノシル)−4−メトキシ−(1H)
−ピリミジン−2−オンの合成
ニルスルファニル−1,4,5−トリチオ−β−D−グ
リセロ−ペントフラノシル)−4−メトキシ−(1H)
−ピリミジン−2−オンの合成
【0014】アルゴン雰囲気下、S−フェニル 2,3
−ジデオキシ−5−S−(4−メトキシ−2−ピリミジ
ル)−1,4,5−トリチオ−D−グリセロ−ペントフ
ラノシド(57mg,0.16mmol)をアセトニト
リル41mlに溶解し、モレキュラーシーブス4Aを4
10mg加える。一晩撹拌後、−20℃に冷却し、テト
ラフルオロホウ酸ジメチルチオスルホニウム(37m
g,0.18mmol)を加える。5時間後、1N水酸
化ナトリウム水溶液11mlを加え、0℃にて1.5時
間撹拌する。塩化アンモニウム(1.18g,22mm
ol)を加え中和後、セライトを用いて濾過する。濾液
をクロロホルムにて抽出し、有機層を硫酸マグネシウム
を用いて乾燥する。濾過、濃縮の後、残渣を薄層クロマ
トグラフィーにて精製し、1−(2,3−ジデオキシ−
5−S−フェニルスルファニル−1,4,5−トリチオ
−β−D−グリセロ−ペントフラノシル)−4−メトキ
シ−(1H)−ピリミジン−2−オンを17mg(収率
28%)で得る。NMRによりその構造を確認した。得
られたスペクトルデータを下に示す。
−ジデオキシ−5−S−(4−メトキシ−2−ピリミジ
ル)−1,4,5−トリチオ−D−グリセロ−ペントフ
ラノシド(57mg,0.16mmol)をアセトニト
リル41mlに溶解し、モレキュラーシーブス4Aを4
10mg加える。一晩撹拌後、−20℃に冷却し、テト
ラフルオロホウ酸ジメチルチオスルホニウム(37m
g,0.18mmol)を加える。5時間後、1N水酸
化ナトリウム水溶液11mlを加え、0℃にて1.5時
間撹拌する。塩化アンモニウム(1.18g,22mm
ol)を加え中和後、セライトを用いて濾過する。濾液
をクロロホルムにて抽出し、有機層を硫酸マグネシウム
を用いて乾燥する。濾過、濃縮の後、残渣を薄層クロマ
トグラフィーにて精製し、1−(2,3−ジデオキシ−
5−S−フェニルスルファニル−1,4,5−トリチオ
−β−D−グリセロ−ペントフラノシル)−4−メトキ
シ−(1H)−ピリミジン−2−オンを17mg(収率
28%)で得る。NMRによりその構造を確認した。得
られたスペクトルデータを下に示す。
【0015】1HNMR(CDCl3):δ=1.74 (m, 1
H), 2.21 (m, 1H), 2.28 (m, 1H), 2.45 (m, 1H), 3.08
(d, J=7.3 Hz, 2H), 3.92 (m, 1H), 3.96 (s, 3H), 5.
94 (d,J=7.8 Hz, 1H), 6.36 (dd, J=3.7, 6.1 Hz, 1H),
7.28-7.55 (m, 5H), 8.25 (d,J=7.3 Hz, 1H)
H), 2.21 (m, 1H), 2.28 (m, 1H), 2.45 (m, 1H), 3.08
(d, J=7.3 Hz, 2H), 3.92 (m, 1H), 3.96 (s, 3H), 5.
94 (d,J=7.8 Hz, 1H), 6.36 (dd, J=3.7, 6.1 Hz, 1H),
7.28-7.55 (m, 5H), 8.25 (d,J=7.3 Hz, 1H)
【0016】
【実施例2】1−{5−S−ベンジルスルファニル−2
−デオキシ−3−O−(4−メトキシベンジル)1,
4,5−トリチオ−β−D−エリトロ−ペントフラノシ
ル}−4−メトキシ−(1H)−ピリミジン−2−オン
の合成
−デオキシ−3−O−(4−メトキシベンジル)1,
4,5−トリチオ−β−D−エリトロ−ペントフラノシ
ル}−4−メトキシ−(1H)−ピリミジン−2−オン
の合成
【0017】アルゴン雰囲気下、S−ベンジル 2−デ
オキシ−3−O−(4−メトキシベンジル)−5S−
(4−メトキシ−2−ピリミジル)1,4,5−トリチ
オ−D−エリトロ−ペントフラノシド(88mg,0.
18mmol)をアセトニトリル44mlに溶解し、モ
レキュラーシーブス4Aを440mg加える。一晩撹拌
後、−20℃に冷却し、テトラフルオロホウ酸ジメチル
チオスルホニウム(39mg,0.19mmol)を加
える。5時間後、1N水酸化ナトリウム水溶液12ml
を加え、0℃にて1.5時間撹拌する。塩化アンモニウ
ム(1.3g,24mmol)を加え中和後、セライト
を用いて濾過する。濾液をクロロホルムにて抽出し、有
機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。濾過、濃縮
の後、残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製し、1−
{5−S−ベンジルスルファニル−2−デオキシ−3−
O−(4−メトキシベンジル)1,4,5−トリチオ−
β−D−エリトロ−ペントフラノシル}−4−メトキシ
−(1H)−ピリミジン−2−オン17mg(収率18
%)を得る。NMRによりその構造を確認した。得られ
たスペクトルデータを下に示す。
オキシ−3−O−(4−メトキシベンジル)−5S−
(4−メトキシ−2−ピリミジル)1,4,5−トリチ
オ−D−エリトロ−ペントフラノシド(88mg,0.
18mmol)をアセトニトリル44mlに溶解し、モ
レキュラーシーブス4Aを440mg加える。一晩撹拌
後、−20℃に冷却し、テトラフルオロホウ酸ジメチル
チオスルホニウム(39mg,0.19mmol)を加
える。5時間後、1N水酸化ナトリウム水溶液12ml
を加え、0℃にて1.5時間撹拌する。塩化アンモニウ
ム(1.3g,24mmol)を加え中和後、セライト
を用いて濾過する。濾液をクロロホルムにて抽出し、有
機層を硫酸マグネシウムを用いて乾燥する。濾過、濃縮
の後、残渣を薄層クロマトグラフィーにて精製し、1−
{5−S−ベンジルスルファニル−2−デオキシ−3−
O−(4−メトキシベンジル)1,4,5−トリチオ−
β−D−エリトロ−ペントフラノシル}−4−メトキシ
−(1H)−ピリミジン−2−オン17mg(収率18
%)を得る。NMRによりその構造を確認した。得られ
たスペクトルデータを下に示す。
【0018】1HNMR(CDCl3):δ=2.11 (ddd,
J=4.4, 6.8, 13.7 Hz, 1H), 2.63 (m,1H), 3.01 (d, J=
7.3 Hz, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.87 (m, 1H), 3.91 (s,
2H),3.96 (s, 3H), 4.13 (m, 1H), 4.47 (d, J=11.7 H
z, 1H), 4.51 (d, J=11.7 Hz,1H), 5.94 (d, J=7.8 Hz,
1H), 6.50 (t, J=6.6 Hz, 1H), 6.88 (d, J=8.3 Hz,2
H), 7.22-7.37 (m, 7H), 8.09 (d, J=7.3 Hz, 1H)
J=4.4, 6.8, 13.7 Hz, 1H), 2.63 (m,1H), 3.01 (d, J=
7.3 Hz, 2H), 3.81 (s, 3H), 3.87 (m, 1H), 3.91 (s,
2H),3.96 (s, 3H), 4.13 (m, 1H), 4.47 (d, J=11.7 H
z, 1H), 4.51 (d, J=11.7 Hz,1H), 5.94 (d, J=7.8 Hz,
1H), 6.50 (t, J=6.6 Hz, 1H), 6.88 (d, J=8.3 Hz,2
H), 7.22-7.37 (m, 7H), 8.09 (d, J=7.3 Hz, 1H)
【0019】
【発明の効果】本発明により、前記一般式[2]で表わ
される2−デオキシ−1,4,5−トリチオペントフラ
ノシド誘導体に活性化剤を反応させて分子内グリコシル
化反応を行なうことで、抗ウイルス剤として期待される
4’−チオ−β−ヌクレオシド誘導体を、β体に対する
極めて高い選択率で効率良く製造することができる。
される2−デオキシ−1,4,5−トリチオペントフラ
ノシド誘導体に活性化剤を反応させて分子内グリコシル
化反応を行なうことで、抗ウイルス剤として期待される
4’−チオ−β−ヌクレオシド誘導体を、β体に対する
極めて高い選択率で効率良く製造することができる。
Claims (3)
- 【請求項1】下記一般式[1]: 【化1】 (式[1]中、R1はアシル、アリールメチル、トリア
ルキルシリル基などの通常用いられる水酸基の保護基
を、R2はアルキル基、アリール基を、R3は水素原子、
フッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基を示
す。)で表わされる4’−チオヌクレオシド誘導体。 - 【請求項2】下記一般式[2]: 【化2】 (式[2]中、R1はアシル、アリールメチル、トリア
ルキルシリル基などの通常用いられる水酸基の保護基
を、R2はアルキル基、アリール基を、R3は水素原子、
フッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基を示
す。)で表わされる2−デオキシ−5−S−(2−ピリ
ミジル)−1,4,5−トリチオペントフラノシド誘導
体に活性化剤を作用させ、分子内でグリコシル化反応を
行なうことを特徴とする下記式[1]: 【化1】(式[1]中、R1はアシル、アリールメチ
ル、トリアルキルシリル基などの通常用いられる水酸基
の保護基を、R2はアルキル基、アリール基を、R3は水
素原子、フッ素原子、メチル基、トリフルオロメチル基
を示す。)で表される4’−チオヌクレオシド誘導体の
製造方法。 - 【請求項3】分子内グリコシル化反応の活性化剤として
テトラフルオロホウ酸ジメチル(メチルチオ)スルホニ
ウムを用いることを特徴とする特許請求の範囲第2項記
載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10066265A JPH11246556A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 4’−チオヌクレオシド誘導体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10066265A JPH11246556A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 4’−チオヌクレオシド誘導体およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11246556A true JPH11246556A (ja) | 1999-09-14 |
Family
ID=13310854
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10066265A Pending JPH11246556A (ja) | 1998-03-02 | 1998-03-02 | 4’−チオヌクレオシド誘導体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11246556A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007056817A1 (en) * | 2005-11-17 | 2007-05-24 | Jon Pty Limited | Pharmacologically active compounds containing sulfur |
-
1998
- 1998-03-02 JP JP10066265A patent/JPH11246556A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007056817A1 (en) * | 2005-11-17 | 2007-05-24 | Jon Pty Limited | Pharmacologically active compounds containing sulfur |
GB2447572A (en) * | 2005-11-17 | 2008-09-17 | Jon Pty Ltd | Pharmacologically active compounds containing sulfur |
GB2447572B (en) * | 2005-11-17 | 2011-06-01 | Jon Pty Ltd | Pharmacologically active disulfide compounds |
US8362041B2 (en) | 2005-11-17 | 2013-01-29 | Jon Pty Limited | Pharmacologically active compounds containing sulfur |
US8975283B2 (en) | 2005-11-17 | 2015-03-10 | Jon Pty Limited | Pharmacologically active compounds containing sulfur |
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