JP2007531734A - パッションフルーツの抽出物及びその使用 - Google Patents

パッションフルーツの抽出物及びその使用 Download PDF

Info

Publication number
JP2007531734A
JP2007531734A JP2007506337A JP2007506337A JP2007531734A JP 2007531734 A JP2007531734 A JP 2007531734A JP 2007506337 A JP2007506337 A JP 2007506337A JP 2007506337 A JP2007506337 A JP 2007506337A JP 2007531734 A JP2007531734 A JP 2007531734A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
extract
passion fruit
mammal
blood pressure
nitric oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007506337A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007531734A5 (ja
Inventor
フー,ライ・イープ
ルー,イン−ロン
ワトソン,ロナルド
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Industrial Research Ltd
Original Assignee
Industrial Research Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Industrial Research Ltd filed Critical Industrial Research Ltd
Publication of JP2007531734A publication Critical patent/JP2007531734A/ja
Publication of JP2007531734A5 publication Critical patent/JP2007531734A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K36/00Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
    • A61K36/18Magnoliophyta (angiosperms)
    • A61K36/185Magnoliopsida (dicotyledons)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/16Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for liver or gallbladder disorders, e.g. hepatoprotective agents, cholagogues, litholytics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P9/00Drugs for disorders of the cardiovascular system
    • A61P9/12Antihypertensives

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Natural Medicines & Medicinal Plants (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Alternative & Traditional Medicine (AREA)
  • Cardiology (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)
  • Fodder In General (AREA)
  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Abstract

パッションフルーツ抽出物を製造する。該抽出物は哺乳動物における血圧及び血清中一酸化窒素濃度を低下させる効果を有する。該抽出物は哺乳動物における肝臓保護効果、並びに抗酸化及び抗炎症効果も提供する。新規化合物が抽出物中に確認され、エデュリル酸と命名された。

Description

技術内容
発明の背景
本発明は一般的に植物抽出物に関し、さらに詳しくはパッションフルーツ(トケイソウ科、Passiflora sp.)の抽出物、特にパッションフルーツの果皮の抽出物、並びに該抽出物の食品、栄養補助食品、及び医学用への使用に関する。
高血圧、すなわち140/90mmHgより高い血圧は、心臓血管及び脳血管疾患の発病及び死亡の最も一般的なリスク因子である。米国では高血圧による死亡は年間40,000例あるが、高血圧は脳卒中については最も修正可能なリスク因子である。高血圧は米国では成人4人に約1人、又は約5000万人が罹患している。
フラミンガム研究(Framingham study)によれば、ヒトが30歳から65歳に年を取ると、彼らの血圧は収縮期で平均20mmHg、拡張期で10mmHg増加し、収縮期血圧は90歳まで上昇し続けるということが示されている。
血圧が高いほど心臓血管イベントの可能性が増大するのに、高血圧はうまく管理されていないことが多く、適切に治療されている患者は極めて少ない。疫学研究の予測によれば、全身血圧を主要臨床試験で通常達成される量だけ低下させると、心臓血管イベントが42%、心臓イベントが24%削減できるということである。
高血圧は非特異的に治療されることが多いため、多数の軽微な副作用がもたらされ、非治療又は不適切治療の割合も比較的高い。従って、高血圧の新規治療法の模索は今も継続中である。
天然産物由来の療法はよく知られている。ある種のフラボノイドは高血圧に有益効果があることが確立されている。例えば、フランス海岸松(Pinus pinaster)の樹皮抽出物はフラボノイドの混合物を含有しており、軽度の高血圧患者が経口摂取すると収縮期血圧を下げる。
一酸化窒素は血圧の重要な分子レギュレータである。一酸化窒素は強力な血管拡張剤である。一酸化窒素は、血小板活性化を抑制し、白血球の血管内皮への接着を制限し、心筋収縮を調節する。一酸化窒素合成酵素(NOS)によって触媒される一酸化窒素の合成は血管内皮で起こるが、誘導型一酸化窒素合成酵素(iNOS)が関与する一酸化窒素の産生は免疫機能と関連している。しかしながら、別のNOS、血管内皮型一酸化窒素合成酵素(eNOS)によって産生される少量の一酸化窒素は、細胞保護効果及び心臓血管系に対する血管拡張作用を有する。
ペルオキシナイトライトは一酸化窒素から形成される損傷性酸化剤である(NO+O ONOO)。ペルオキシナイトライトは、脂質過酸化、タンパク質のニトロ化、DNA一本鎖切断、及びグアニジンのニトロ化を起こしうる。
フラボノイドのケルセチン及びケンフェロール(kaempferol)は、高血圧自然発症ラット(SHR)の細胞におけるNOLA依存性自然大動脈輪収縮をインビトロで阻害することが示されている。NOLAは一酸化窒素合成酵素阻害剤である。大量のアセチルコリン誘導性血管収縮も、ケルセチン、ケンフェロール、ルチン、及びエスクレチンのような抗酸化性フラボノイドによって阻害できる。血管平滑筋収縮の阻害は血圧の低下をもたらすはずである。
また、フラボノイドの免疫機能に対する効果には議論がある。カテキンはリンパ球の増殖と抗体産生を増強するが、高濃度では阻害効果が働く。ある研究はフラボノイドのNK細胞活性増強を示しているが、他の研究はフラボノイドに効果がないことを示している。ケルセチンは非特異的免疫応答を阻害するとみられ、抗炎症作用を発揮する。
パッションフルーツ(Passiflora edulis)は、20フィートにも成長する旺盛なつる性の亜熱帯又は熱帯性植物である。紫色のパッションフルーツは南ブラジルからパラグアイを経て北アルゼンチンの原産である。その果実は、1.5〜3インチ幅のほぼ円形又は卵形で、堅くてなめらかなろう状の外皮を持つ。
パッションフルーツの生物活性成分を調査する中で、今回驚くべきことに、パッションフルーツ抽出物が高血圧自然発症ラット(SHR)の収縮期血圧を下げ、またiNOS由来の一酸化窒素産生を減少させ、よってSHRにおける内皮機能不全を改良することを見出した。従って、パッションフルーツ抽出物は抗酸化特性を示すことも予想される。
そこで本発明の目的は、高血圧、及び高血圧に伴う疾患に対して治療効果を示し、肝臓保護効果も有するパッションフルーツ抽出物を提供すること、又は少なくとも有用な選択肢を提供することである。
発明の要旨
第一の側面において、本発明は、哺乳動物に有効量のパッションフルーツ抽出物を投与することを含む、哺乳動物における血圧の低下法を提供する。
別の側面において、本発明は、哺乳動物に有効量のパッションフルーツ抽出物を投与することを含む、血圧を下げることが望ましい哺乳動物の疾患又は障害の予防又は治療法を提供する。
また、哺乳動物に有効量のパッションフルーツ抽出物を投与することを含む、哺乳動物における血清中一酸化窒素濃度の低下法も提供する。
本発明はさらに、哺乳動物に有効量のパッションフルーツ抽出物を投与することを含む、哺乳動物における肝機能関連疾患又は障害の治療法も提供する。
従って、本発明は、高血圧並びに高血圧に伴ういずれかその他の疾患又は障害の治療法を提供する。本発明はさらに、哺乳動物における肝臓保護法、並びに肝機能関連の何らかの疾患又は障害の治療法も提供する。
本発明はさらに、パッションフルーツ抽出物の抗酸化剤としての使用、すなわちフリーラジカルによる損傷を阻害し、血清中の脂質過酸化を削減し、そして健康な組織中抗酸化ビタミン濃度を維持する抗酸化剤としての使用も提供する。
本発明のパッションフルーツ抽出物は、ケルセチン、シアニジン配糖体、カテキン、エピカテキン、ルテオリン、フェニルピルビン酸、単離され本明細書中に記載されている新規なエデュリル酸(edulilic acid)、及びそれらのいずれかの配糖体から選ばれる一つ以上のグループを含む。
好ましくは、パッションフルーツ抽出物は、下記ステップを含む工程によって製造される。
(i)好ましくは、パッションフルーツを小片に切り分けて表面積を増加させ;
(ii)パッションフルーツの小片を水と接触させて水性抽出物と固体残渣とを得;
(iii)水性抽出物を固体残渣から分離し;
(iv)水性抽出物を高分子マトリックスと接触させて抽出物の一つ以上の成分をマトリックスに吸着させ;
(v)マトリックスを水で洗浄し;そして
(vi)有機溶媒又は有機溶媒の混合物を用いて一つ以上の成分をマトリックスから溶出する。
所望によりパッションフルーツの果皮を果肉から分離して抽出工程に使用してもよい。
有機溶媒は、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、1−プロパノール、又はアセトンが好適である。
本発明はまた、パッションフルーツ抽出物を含有する組成物も提供する。
該組成物は食物又は食品でありうる。該組成物は、栄養補助食品又はその他の栄養組成物のようなサプリメントであってもよい。
あるいは、該組成物は、前述の抽出物を一つ以上の製薬学的に許容しうる賦形剤と混合して含む医薬組成物であってもよい。
更なる側面において、本発明は、サプリメントのような栄養補助食品として、又は医学的もしくは機能性食品及び飲料の製造における有効成分としてのパッションフルーツ果皮抽出物の使用を提供する。
詳細な説明
本明細書中に記載されている“パッションフルーツ”は、一般的に果皮及び食用果肉の両方を含む果実を意味する。“パッションフルーツ果皮”という用語は、内部の食用果肉を取り除いた後の残りの果実部分を意味するために使用される。HPLC分析によれば、本発明のパッションフルーツ抽出物は、ケルセチン、ケルセチンガラクトシド、ケルセチングルコシド、ルテオリン、ルテオリングルコシド、シアニジン−3−グルコシド、カテキン及びエピカテキンを含むいくつかのフラボノイドを含有することが示されている(図1)。
抽出物のフラボノイド及びシアニジン成分は、スーパーオキシドの形成及びiNOSによる一酸化窒素産生を阻害するので、内皮機能不全を改良し血圧を低下させる。ケルセチンは、iNOS mRNAと一酸化窒素産生を阻害することが示されている。
ヒト本態性高血圧は、酸化的ストレスによる内皮依存性血管拡張の障害によって特徴づけられる。本発明の抽出物は抗高血圧効果を有する。さらに、抽出物のフラボノイド成分は、血圧を低下させ、LDLの酸化を阻害し、血小板凝集を阻害することによって心臓血管保護作用を発揮する。抽出物の成分は、抗高血圧活性を有することで知られている化合物のケルセチンを含むが、抽出物に含有される量は約1〜5%未満で、抽出物の抗高血圧活性を実質的に説明するには十分でないことに注意する。実際、抽出物のこれまでに知られている成分のいずれも、観察された効果を単独で提供するに足る量で存在しているわけではない。
また、インビトロのデータに基づいて、抽出物は抗酸化特性を持つであろうことも予想される。
高血圧自然発症ラット(SHR)を用いた研究で、出願人らは、50mg/kgの抽出物を補給した食餌はSHRの血圧を下げ、加齢による正常の血圧上昇を遅らせることを見出した。収縮期血圧は、50mg/kgの抽出物を摂取したラットでは、対照群と比べて12.3mmHg低かった(P<0.01)(図2)。
さらに、一酸化窒素濃度は、10mg/kgの抽出物を摂取したラットでは18.82μmol/Lで、抽出物を摂取していないラットより40%低かった。一酸化窒素濃度は、50mg/kgの抽出物を摂取したラットでは11.07μmol/Lで、抽出物を摂取していないラットより65%低かった(図3)。これによって、一酸化窒素の過産生と、それに続く心臓血管系に有害なペルオキシナイトライトの形成反応が予防されることになる。
出願人らはまた、ラット肝臓の研究で、パッションフルーツ抽出物が肝臓保護性であることも見出した。精密カットしたラット肝スライスを20μg/mlのパッションフルーツ抽出物とインキュベートした。9及び24時間のインキュベーション時点で、生存の指標であるスライス中のカリウム濃度は対照スライスと著しく異なってはいなかった。
次に、肝毒物である1mMのクロロホルムの存在下又は不在下で、抽出物を精密カットしたラット肝スライスとインキュベートした。6時間のインキュベーション及び9時間のインキュベーション時点で、パッションフルーツ抽出物はクロロホルム傷害に対して顕著な肝臓保護を示していた。この研究で抽出物の毒性は認められなかった。
インビトロ研究では、抽出物がヒト赤血球膜結合Na−K ATPアーゼ及びCa ATPアーゼ活性を増大することも示されている。RBC膜結合Na−KポンプATPアーゼは、0.25mg/mL(102%増)、1mg/mL(107%増)、又は25mg/mL(170%増)のいずれかの抽出物と培養した場合に、対照群よりもかなり高い活性を有していた(図4)。1mg/mL及び2.5mg/mLの濃度の抽出物は、膜結合Ca ATPアーゼ活性を平均で78%及び41%増大した。
出願人らはヒトの研究も実施した(図5)。図5は、プラセボ又はパッションフルーツ抽出物(2mg/ポンド/日、最大400mg/日)を4週間投与された高血圧患者におけるSBP(収縮期血圧)及びDBP(拡張期血圧)の変化を示している。パッションフルーツ抽出物又はプラセボピルは、これらの患者に無作為化二重盲検並行群様式で投与された。彼らの平均収縮期血圧は176.60±4.90mmHg(平均±SEM)であった。パッションフルーツによる治療で収縮期血圧は、プラセボ群と比べて145.67±4.44mmHg(平均±SEM)に著しく低下した(p<0.001)。データはまた、パッションフルーツ抽出物の補給で、平均拡張期血圧103.27±2.30mmHg(平均±SEM)の高血圧患者の拡張期血圧を78.67±2.78mmHg(平均±SEM)に著しく低下させる(p<0.001)ことも示した。研究に参加した患者で4週間の治療後に心電図の変化を示した者は一人もいなかった。
前述の活性のため、パッションフルーツ抽出物は、心臓病及び高血圧だけでなく、関節炎、喘息及びアレルギーといった炎症関連疾患を有する患者にも有益であることが期待される。その上、本願に記載の研究では抽出物の非常に大量の摂取又は量を使用したにもかかわらず、抽出物の毒性は、ヒト、ラット、マウス又は培養細胞に認められなかった。
当業者であれば、抽出物は患者に経口投与又は注射を含む様々な経路で投与できることは理解されるであろう。投与される抽出物の量は、患者及び治療される疾患の性質及び程度によって広く変動することになろう。典型的には、抽出物は静脈内投与又は経口摂取による投与ができる組成物として製剤化される。該組成物は、血圧の低下及び/又は免疫機能の増大に適切ないずれかの用量レベル及び投与頻度で摂取又は静脈内投与されうる。
本発明の組成物は栄養補助食品(これに限定されない)を含む食品であってもよい。
医薬組成物の場合、抽出物は、固体又は液体製剤、例えば錠剤、カプセル、散剤、溶液、懸濁液及び分散液に製剤化できる。液体形は、水及びエタノールのような担体を、製薬学的に許容しうる界面活性剤又は懸濁化剤のようなその他の薬剤と共に、又はそれらの薬剤なしで含む。
本発明を以下の実施例を参照しながらさらに説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限定されないことは理解されるはずである。
実施例
実施例1:パッションフルーツ抽出物の製造
パッションフルーツ(Passiflora edulis)を半分にカットし、果汁の多い果肉を除去して中身のないパッションフルーツ果皮の殻を得た。この殻を切り刻んで長さ10mm未満の小片にし、容器に入れた。熱水(65〜75℃)を容器に加え、刻んだ殻を完全に浸した。該混合物を最初の1時間は時々撹拌し、その後一晩浸漬放置した。該混合物をろ過し、ろ液を非イオン性高分子樹脂のカラムに通し、フェノール性及びその他の有機化合物を吸収させた。蒸留水をカラムに通し、糖及びその他の極性成分を洗い流した。次に吸収された化合物をメタノールを用いてカラムから溶出し、溶出液を減圧下で濃縮して暗色の濃縮物を得た。該濃縮液を凍結乾燥し、パッションフルーツ抽出物を暗赤色粉末として得た。メタノールを溶離剤として使用したが、エタノール、イソプロピルアルコール、1−プロパノール、又はアセトンを使用することもできた。
実施例2:パッションフルーツ抽出物の成分の決定
抽出物の成分はHPLCによって決定した。実験は、DAD検出器及び30℃に保たれたLiChrospher 100RP−18(um)カラム(125×4)を備えたHewlett Packard 1100装置で実施した。溶媒プログラムは、溶媒A(水中2%HOAc)中3.6%のB(アセトニトリル中2%HOAc)で開始し、20分で12%のB、30分で20%のB、そして45分で50%のBまで上げていった。流速はmL/分にセットし、化合物は、フェノール酸については280nm、フラボノイドについては350nm及びアントシアニンについては520nmにセットされたUV吸収によってモニタした。化合物の同定は、リテンションタイム及びUV/可視スペクトルを標準材料と比較することによって確認した。
実施例3:赤血球膜の調製とATPアーゼアッセイ
赤血球膜は既報の通りに調製した(Farrance,ML.,& Vincenzi,FF.(1977)Biochem Biophys Acta 471:49−58)。手短に言えば、血液は健常人から採取した。赤血球を生理食塩水で洗浄し、EGTA(100mM、Sigma)及びPMSF(10mM、Sigma)入りの低張イミダゾール緩衝液(pH7.4、20mM、Sigma)中で溶解した。膜を、EGTA及びPMSF含有イミダゾール緩衝液(20mM)、EGTA含有イミダゾール緩衝液、及びイミダゾール緩衝液のみで各1回ずつ順に洗浄した。最後の洗浄は40mMのヒスチジン−イミダゾール緩衝液(pH7.4)中で行い、膜を窒素下で冷蔵庫(4〜8℃)に保管した。アッセイに先立ち、RBC膜(0.75mg/mL)を30分間37℃で、0、0.25、1、2.5mg/mLのパッションフルーツ果皮抽出物及び最終体積1mLを達成するに足る生理食塩水と共にインキュベートした。インキュベーション及び遠心分離の後、上清を除去し、膜を生理食塩水中に再懸濁させ1mLとした。その後、膜ATPアーゼ活性をマルチウェルプレートで同時に測定した。典型的なアッセイ混合物は、RBC膜(75μg/mL)、18mMのヒスチジン−イミダゾール(pH7.1、Sigma)、3mMのMgCl、80mMのNaCl、15mMのKCl、0.2mMのCaCl、0.1mMのEGTA、0.1mMのウワバイン(Sigma)及び30nMのCaM(CaM−活性化Ca2+ポンプについてのみ、Sigma)を含有していた。37℃で15分間の予備インキュベーション後、5%のSDS(Sigma)を対照群に加えた。酵素反応は3mMのATPで開始した。37℃で60分間後、反応を5%SDSで停止し;放出された無機ホスフェートをモリブデン酸アンモニウム/アスコルビン酸混合物を用いて測定し、Microplate Autoreader(Bio−Tek Instruments,EL31 1.USA)によって吸収を波長820nmで測定した。正確さを追加するために、BCAアッセイを実施して各アッセイ終了時における管内のタンパク質の最終濃度を決定した。上記実験の膜(25μl)、25μlのddHO及び1mLのカラー試薬を管に加え、次いで30分間37℃でインキュベートした。その間、異なる濃度の標準タンパク質(アルブミン、Sigma)をインキュベートした。インキュベーション後、各管を室温に冷却した。分光光度計(Beckman Coulter,DU640)によりX=562nmで吸光度を測定した。膜のタンパク質濃度を標準曲線から読み取った。
ATPアーゼの活性は下記式によって算出した。
ATPアーゼ活性=N(P1)×0.2778×タンパク質濃度/初期タンパク質濃度(0.75mg/mL)
実施例4:動物と食餌−SHR研究
6週齢の高血圧自然発症ラット(SHR)は、実験中、22〜20℃及び湿度50%に保った。24匹のSHRを各群8匹ずつの3群に分けた。動物には以下の食餌:すなわち、基本食、50mg/kgのパッションフルーツ抽出物を補給した基本食、又は10mg/kgのパッションフルーツ抽出物を補給した基本食を与えた(表1)。摂取した食餌の量、体重及び収縮期血圧を週1回記録した。収縮期血圧はテイルカフ(tail cuff)法(Softron,Co.Ltd,東京、日本)によって測定した。8週間の給餌後、全ラットをネンブタール(Nembutal)(0.1mg/100g体重、Wako,Co.Ltd.,日本)での麻酔下で犠死させた。胸腺、脾臓、肝臓及び心臓を摘出し、重量測定した。毒性は観察されなかった。
実施例5:一酸化窒素測定
一酸化窒素の測定は既報通りに実施した(Rockett,KA.,Awburn,MM.,Cowden,WB.& Clark,JA.(1991)Infect.Immun.59:3280−3)。一酸化窒素は容易に亜硝酸塩に転化する。一酸化窒素を求めるために硝酸塩を測定した。NaNO(BDH;Wako,Co.Ltd.,日本)と試験化合物の希釈液を蒸留水中、96穴平底プレートに製造し、最終体積50ulとした。20マイクロリットルのNHClホウ酸緩衝液を一酸化窒素/亜硝酸塩の分析を必要とする全てのウェルに加えた。次に50マイクロリットルのGriess試薬[2MのHSO中、1%のスルファニルアミド+0.1%のN−(1−ナフチル)エチレンジアミンジヒドロクロリド(Wako,Co.Ltd.,日本)]を一酸化窒素/亜硝酸塩について分析されるウェルに加えた。プレートを540nm(試験)で読み、一酸化窒素と亜硝酸塩濃度を亜硝酸塩標準曲線から直接読み取った。
実施例6:ヒトの研究
高血圧患者、すなわち57.0±14.48歳(平均±SD)の男性14人と57.56±12.75歳(平均±SD)の女性16人を研究に含めた。患者は、高血圧の検出、評価、及び治療に関する米国合同委員会(Joint National Committee on Detection, Evaluation, and Treatment of High Blood Pressure)のガイドラインによればステージ1及び2の高血圧を有していた。反復血圧測定で、彼らの収縮期血圧(SBP)は144〜210mmHg、拡張期血圧(DBP)は80〜120mmHgであった。除外基準は、腎疾患又は心疾患保有者、経口避妊薬服用者、喫煙及び飲酒、又は1日1個のマルチビタミン錠剤以外の何らかのビタミン剤の服用者であった。研究に含めた被験者はいずれも、利尿薬、β遮断薬及びACE阻害薬を含む抗高血圧薬併用療法を受けていた。100人を上回る人をふるいにかけて30人の参加者を選択した。この参加者のうち研究中の脱落者は一人もいなかった。
研究開始時には、パッションフルーツ群とプラセボ群の平均血圧(SBP、176.60±4.90 vs.179.67±3.79mmHg、DBP、103.27±2.30 vs.104.33±2.06mmHg)、年齢、性別、身長、体重、心拍数、及び高血圧に対する前処置投薬又はECGのパターンに違いはなかった。
研究はMashhad大学のヒト被験者委員会の承認を受けた。インフォームドコンセントの提供と、それまでの何らかの抗高血圧薬治療(2人の被験者におけるトリアムテレン−Hを除く)の1週間の離脱の後、適格患者は4週間の二重盲検、プラセボ対照、並行群試験に入った。患者は試験期間中、副作用を評価する経過観察のために毎週受診するよう要請された。さらに、血圧と心拍数の測定も実施した。最初の受診時に完全な病歴と心電図を含む身体検査を実施した。血圧は被験者を座位で10分間安静にした後、登録看護師が測定した。コロトコフ音のI及びVをそれぞれ収縮期及び拡張期血圧とみなした。受診ごとに2分間隔で合計3回の座位測定の読みを繰り返し取った。所与の受診時における反復測定の平均を記録した。2回目の受診時に血圧及び心拍数を再評価して患者を無作為化し、1日2回投与の2mg/ポンド/日(最大400mg/日)の統計式のパッションフルーツピル又は類似外観のプラセボを4週間投与した。第1週及び第0週のデータを合わせてベースライン値とした。最後の受診時、各患者に対してECGを実施し、試験薬を回収した。ベースライン及び経過観察受診時に、あらゆる併用投薬及び臨床有害事象における変化は、自発的に申し出たものであれ質問によって引き出されたものであれ、記録されたが、何の報告もなかった。
コンプライアンスは錠剤を数えることによって評価した。4週間の処置期間中、被験者は全員、盲検式に提供されたピルを100%摂取していた。全ての試験はピルを最後に摂取後2〜4時間に行った。
実施例7:パッションフルーツ果皮抽出物からのエデュリル酸の単離
実施例1に従って製造されたパッションフルーツ果皮抽出物を50%のエタノール水溶液に溶解し、Sephadex LH20カラム上で処理し、50%エタノール水溶液で溶離した。クロマトグラフィーのフラクションを20ml管にフラクションコレクターの助けを借りて回収した。フラクションは、セルロースTLCを用いる薄層クロマトグラフィー(6%酢酸水溶液で展開)によってモニタし、UV下で視覚化した。この条件下で新規化合物(Rf 0.8)が有色アントシアニンフラクション(Rf 0.4〜0.5)と共溶出した。このフラクションを回収し、濃縮して、Mitsubishi Chemical Industries Ltdから購入したMCI GEL CHP 20Pのカラム上で再度クロマトグラフィーにかけた。15%メタノール水溶液を溶離溶媒として用いた。フラクションを回収し、セルロースTLC(ターシャリーBuOH−AcOH−HO(3/1/1 v/v)で展開)によってモニタした。新規化合物(この溶媒でRf 0.9)含有フラクションを回収し、溶媒を蒸発させ、残渣を凍結乾燥した。
エデュリル酸の高分解エレクトロスプレーイオン化質量分析をニュージーランド・ウェリントンのビクトリア大学のMARINER Biospectrometry Workstationで陰イオンモードで運転して実施し、(M−H)−1のピークを301.09691に得た。これはC1318の分子式に一致した。様々なNMR試験(1H、13C、COSY、HMQC、HMBC及びNOSEY)及び質量分析をエデュリル酸に対して実施した。表1にNMR試験のデータを示す。
Figure 2007531734
これに基づくと、エデュリル酸の化学構造は以下に示すとおりである。アノマー性プロトンのJ−カップリングマグニチュードが大きいため(J=7.3Hz)、グルコース残基はベータ結合となっている。
Figure 2007531734
分子の図は、ACD/ChemSketch Softwareを用いて作成した。それによれば、(2E)−シクロペンタ−2−エン−1−イリデン((3,4,5−トリヒドロキシ−6−(ヒドロキシメチル)テトラヒドロ−2H−ピラン−2−イル)オキシ)酢酸のIUPAC名が与えられた。該化合物は、本明細書全体を通じて“エデュリル酸”として識別されており、元はパッションフルーツ(Passiflora edulis)の果実から発見されたものである。上図のエデュリル酸の構造はE又はトランス異性体である。エデュリル酸は、シス/トランスエノール化を受けてZ又はシス形になり、また戻ると考えられる。電子シフトはC−2プロトンから酢酸部分を通り、又は酢酸部分から反対方向に移動して同じシス/トランスに帰結することができる。
O中のエデュリル酸のNOESYスペクトルは、糖のアノマー性プロトンとC−1(先に示した構造中に番号付けしてある)上のメチレンプロトンとに何らかの相互作用があることを示している(図6a及び6b)。これは、カルボン酸部分がシクロペンテン環の二重結合側にある場合にのみ可能である。エデュリル酸のDreidingモデルを用いた更なる研究では、シクロペンテン環に対して最も少ない込み合いを提供する糖部分の配向によって、アノマー性プロトンは確かにC−1上のメチレンプロトンに密接して配置されていることを示している。
実施例8:パッションフルーツ果肉中のエデュリル酸の検出
パッションフルーツ果肉の水性抽出物を、果皮に関して実施例1に記載したのと同様に製造し、その化学的特徴をHPLCを用いて調べた。アセトニトリルの代わりにメタノールを用いる異なるHPLC溶媒プログラムが、エデュリル酸とプルナシン(prunasin)のピークを分解するのにうまく使用できた。またUV検出の代わりに、プルナシンのような弱UV吸収化合物をよりよく検出するために蒸発光散乱検出(Evaporative Light Scattering Detection)(ELSD)を使用した。図7a及びbに、そのような条件下で得られた果皮及び果肉の抽出物のHPLCクロマトグラムをそれぞれ示す。果皮及び果肉の抽出物は、それらのHPLCの特徴によって明らかに区別可能であったが、エデュリル酸及びプルナシンは両方とも、どちらの抽出物中にも存在していたことも明らかとなった。
上記説明及び図面は本発明の例示的態様を含む。本明細書中に記載の前述の態様及び方法は、当業者の能力、経験及び好みによって変動しうる。方法のステップをある順序でリストするだけでは、その方法のステップの順序に対して何らかの制限を構成することにはならない。前述の記載及び図面は単に本発明を説明及び図示するためのものであって、特許請求の範囲がそのように制限している場合を除いて、本発明はそれに制限されない。本開示を前にした当業者は、本発明の範囲から離れることなく、その中で変更及び変形を為すことが可能であろう。
本発明に従って製造されたパッションフルーツ抽出物のHPLCトレースを示す図である。 パッションフルーツ抽出物を投与された高血圧自然発症ラット群における血圧の低下を示すデータのダイヤグラム表示である。 パッションフルーツ抽出物を投与されたラット群における血清中一酸化窒素濃度の低下を示すデータのダイヤグラム表示である。 パッションフルーツ抽出物によるインビボのNa−K ATPアーゼ活性の増大を示すデータのダイヤグラム表示である。 パッションフルーツ抽出物によるインビボのCa ATPアーゼ活性の増大を示すデータのダイヤグラム表示である。 パッションフルーツ抽出物を投与されたヒト群における収縮期血圧の低下を示すデータのダイヤグラム表示である。 パッションフルーツ抽出物を投与されたヒト群における拡張期血圧の低下を示すデータのダイヤグラム表示である。 H−1メチレンプロトンと、糖部分のH−1’及びH−2’との相互作用を示す図である。 H−1メチレンプロトンと、糖部分のH−1’及びH−2’との相互作用を示す図である。 同一条件下で得られたパッションフルーツ果皮抽出物のHPLC−ELSDクロマトグラムを示す図である。 同一条件下で得られたパッションフルーツ果肉抽出物のHPLC−ELSDクロマトグラムを示す図である。

Claims (14)

  1. パッションフルーツ抽出物の製造法であって、
    (a)パッションフルーツの果皮を水と接触させて水性抽出物と固体残渣とを得るステップと;
    (b)前記水性抽出物を高分子マトリックスと接触させて該水性抽出物から少なくとも一つの成分を吸着させるステップと;そして
    (c)前記成分を前記マトリックスから溶出するステップと
    を含む方法。
  2. 溶出ステップが有機溶媒を使用する、請求項1に記載の方法。
  3. 有機溶媒が、エタノール、イソプロピルアルコール、メタノール、1−プロパノール、及びアセトンからなる群から選ばれる、請求項2に記載の方法。
  4. 高分子マトリックスが非イオン性高分子マトリックス樹脂である、請求項1に記載の方法。
  5. 高分子マトリックスを、水性抽出物との接触後、溶出ステップの前に水で洗浄するステップをさらに含む、請求項1に記載の方法。
  6. 請求項1に記載の方法に従って製造されたパッションフルーツの抽出物。
  7. 哺乳動物における血圧の低下法であって、哺乳動物に有効量の請求項6の抽出物を投与することを含む方法。
  8. 哺乳動物における血清中一酸化窒素濃度の低下法であって、哺乳動物に有効量の請求項6の抽出物を投与することを含む方法。
  9. 哺乳動物における肝損傷の防止法であって、哺乳動物に有効量の請求項6の抽出物を投与することを含む方法。
  10. 哺乳動物がヒトである、請求項7〜9のいずれかに記載の方法。
  11. カテキン、シアニジン、エデュリル酸、エピカテキン、ルテオリン、フェニルピルビン酸、ケルセチン、及びそのような化合物のいずれかの配糖体からなる群の少なくとも一つの化合物を含む、請求項6に記載のパッションフルーツ果皮の抽出物。
  12. 構造:
    Figure 2007531734
    を有する化合物及びそのシス異性体を含む、請求項6に記載のパッションフルーツの抽出物。
  13. パッションフルーツの果皮のみが使用される、請求項1に記載の方法。
  14. 請求項13に記載の方法に従って製造された抽出物。
JP2007506337A 2004-04-02 2005-04-04 パッションフルーツの抽出物及びその使用 Pending JP2007531734A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
NZ53213804 2004-04-02
PCT/US2005/011244 WO2005097153A2 (en) 2004-04-02 2005-04-04 Extracts of passion fruit and uses thereof

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007531734A true JP2007531734A (ja) 2007-11-08
JP2007531734A5 JP2007531734A5 (ja) 2008-05-22

Family

ID=35125613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007506337A Pending JP2007531734A (ja) 2004-04-02 2005-04-04 パッションフルーツの抽出物及びその使用

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1763360A4 (ja)
JP (1) JP2007531734A (ja)
CA (1) CA2561951A1 (ja)
NZ (1) NZ550120A (ja)
WO (1) WO2005097153A2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010500333A (ja) * 2006-08-09 2010-01-07 コーエッセンス、リミテッド ポリフェノール抽出方法
WO2010113315A1 (ja) 2009-04-03 2010-10-07 森永製菓株式会社 ピセアタンノール含有組成物及びピセアタンノール含有組成物の製造方法
JP2019137818A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 国立大学法人 鹿児島大学 パッションフルーツ果皮に含まれる赤色系色素及びその製造方法

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20060280821A1 (en) 2005-04-04 2006-12-14 Foo Lai Y Method of treating inflammation disorders using extracts of passion fruit
WO2012001687A2 (en) * 2010-06-28 2012-01-05 Yissum Research Development Company Of The Hebrew University Of Jerusalem Ltd. A neuroprotective natural extract
KR101836171B1 (ko) 2016-10-06 2018-03-08 이정복 패션푸르츠 분열조직세포 추출물을 함유하는 줄기세포 성장용 배지 조성물 및 피부 미백용 조성물
CN111728198A (zh) * 2020-07-01 2020-10-02 彭明健 一种柔肝健脾的酸甘化组合物和制备方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5481274A (en) * 1977-11-25 1979-06-28 Zyma Sa Manufacture of oosubstituted derivative of ****cyanidanee33ol
JPS6277328A (ja) * 1985-09-30 1987-04-09 Shiseido Co Ltd 循環改善剤
JPH06293657A (ja) * 1993-04-02 1994-10-21 Nippon Mektron Ltd アンジオテンシン変換酵素阻害作用剤およびアルド−スリダクタ−ゼ阻害作用剤
JP2001335498A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Nippon Flour Mills Co Ltd 美白組成物及びそれを含む食品及び化粧品
JP3455528B2 (ja) * 1999-07-02 2003-10-14 明治製菓株式会社 食品用組成物、その製造法およびそれを含む機能性飲食品
JP2004507582A (ja) * 2000-08-31 2004-03-11 ハウザー、インコーポレイテッド アントシアニンに富む組成物の有効な製法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4992008B2 (ja) * 2003-08-29 2012-08-08 独立行政法人産業技術総合研究所 エンドセリン−1産生抑制剤

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5481274A (en) * 1977-11-25 1979-06-28 Zyma Sa Manufacture of oosubstituted derivative of ****cyanidanee33ol
JPS6277328A (ja) * 1985-09-30 1987-04-09 Shiseido Co Ltd 循環改善剤
JPH06293657A (ja) * 1993-04-02 1994-10-21 Nippon Mektron Ltd アンジオテンシン変換酵素阻害作用剤およびアルド−スリダクタ−ゼ阻害作用剤
JP3455528B2 (ja) * 1999-07-02 2003-10-14 明治製菓株式会社 食品用組成物、その製造法およびそれを含む機能性飲食品
JP2001335498A (ja) * 2000-05-26 2001-12-04 Nippon Flour Mills Co Ltd 美白組成物及びそれを含む食品及び化粧品
JP2004507582A (ja) * 2000-08-31 2004-03-11 ハウザー、インコーポレイテッド アントシアニンに富む組成物の有効な製法

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010500333A (ja) * 2006-08-09 2010-01-07 コーエッセンス、リミテッド ポリフェノール抽出方法
WO2010113315A1 (ja) 2009-04-03 2010-10-07 森永製菓株式会社 ピセアタンノール含有組成物及びピセアタンノール含有組成物の製造方法
US8617620B2 (en) 2009-04-03 2013-12-31 Morinaga & Co., Ltd. Piceatannol-containing composition and method of producing piceatannol-containing composition
US9393191B2 (en) 2009-04-03 2016-07-19 Morinaga & Co., Ltd. Piceatannol-containing composition and method of producing piceatannol-containing composition
JP2019137818A (ja) * 2018-02-15 2019-08-22 国立大学法人 鹿児島大学 パッションフルーツ果皮に含まれる赤色系色素及びその製造方法
JP7021773B2 (ja) 2018-02-15 2022-02-17 国立大学法人 鹿児島大学 パッションフルーツ果皮に含まれる赤色系色素及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2005097153A2 (en) 2005-10-20
EP1763360A2 (en) 2007-03-21
CA2561951A1 (en) 2005-10-20
EP1763360A4 (en) 2009-08-19
NZ550120A (en) 2010-10-29
WO2005097153A3 (en) 2005-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Yang et al. Protection from oxidative damage using Bidens pilosa extracts in normal human erythrocytes
US6541522B2 (en) Methods of using compositions containing hypotriglyceridemically active stilbenoids
EP2344154B1 (en) Compositions that include anthocyanidins and methods of use
US20170014362A1 (en) Anti-cholesterolemic compounds and methods of use
JP4975902B2 (ja) 抗血栓剤
JP4813418B2 (ja) パッションフルーツの抽出物を用いる炎症障害の治療方法
JP2007531734A (ja) パッションフルーツの抽出物及びその使用
US20080293644A1 (en) Guava extract
CA2715704A1 (en) Leaves extract of panax sp., a process of making the same and uses thereof
US20100055065A1 (en) Agent for inhibiting production of hepatitis c virus and its use
US20020058708A1 (en) Compositions containing hypotriglyceridemically active stilbenoids
JP2011037800A (ja) アピオス花を用いた血糖値上昇抑制物質および糖尿病予防用食品素材
JP5201662B2 (ja) 血流改善組成物
US20050239892A1 (en) Therapeutic avenathramide compounds
KR19990071183A (ko) 순환기 질환의 예방 및 치료 효능을 갖는 홍경천 추출물
US7687089B2 (en) Extracts of passion fruit and uses thereof
KR100258584B1 (ko) 감귤류과피추출액을포함하는아실코에이:콜레스테롤-오르토-아실트랜스퍼레이즈저해제조성물
KR100296250B1 (ko) 대추추출물및감귤류과피추출물을포함하는지질대사개선및혈압강하용조성물
US7691423B2 (en) Method of treating inflammation disorders using extracts of passion fruit
KR20010015512A (ko) 대추 추출물 및 감귤류 과피 추출물을 포함하는 지질대사개선 및 혈압강하용 조성물
JP2009167153A (ja) 血糖値上昇抑制剤
Gaba et al. 67Cordyceps sinensis (Caterpillar Fungus)–Yarsagumba and Cordyceps militaris
US20200148971A1 (en) Concentrated oil-based polyphenol composition and a method of producing the oil-based polyphenol composition
KR19990039369A (ko) 감귤류 과피 추출액을 포함하는 혈압 강하용 조성물

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080404

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080404

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110826

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20110914

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120214