JP2007531060A - 浸漬液を用いた広帯域顕微鏡観察用カタジオプトリック結像系 - Google Patents

浸漬液を用いた広帯域顕微鏡観察用カタジオプトリック結像系 Download PDF

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Abstract

カタジオプトリック対物系及び浸漬媒を用い検査用の小型カタジオプトリック系を構成する。その系の対物系は、約190nmから赤外域に及ぶ波長域に属する光エネルギにて使用でき、0.9超の開口率を実現でき、直径100mm未満の素子から構成でき、標準的な顕微鏡内に組み込めるものであり、合焦レンズ群、視野レンズ、マンジャンミラー配列及び一種類若しくは複数種類の浸漬媒を備え、その浸漬媒はマンジャンミラー配列と標本の間にある。また、検査用のカタジオプトリック系にてこの対物系と併用できるよう、可変焦点距離光学系を構成する。

Description

本願は「広帯域顕微鏡観察用カタジオプトリック結像系」と題する2003年8月22日付米国特許出願第10/646073号(発明者:David G.Shafer, et al.)の一部継続出願であり、米国特許出願第10/646073号は「高性能カタジオプトリック結像系」と題する2003年5月7日付米国特許出願第10/434374号(発明者:David G.Shafer, et al.)の一部継続出願であり、米国特許出願第10/434374号は「高性能低コストカタジオプトリック結像系」と題する2003年2月21日付米国暫定特許出願第60/449326号に基づく利益を主張する出願である。
本発明は、大まかには光学結像の分野に属し、より詳細には顕微鏡を用いた画像取得、検査及びリソグラフィ向けのカタジオプトリック(catadioptric)光学系に関する。
標本表面にある特徴的構造を検査し又はその画像を取得するのに使用できる光学系、例えば半導体ウェハやフォトマスク上にある欠陥の検査やスライド上にある生体標本の調査に使用できる光学系は、数多くある。また、顕微鏡は、狭い領域又は小規模な特徴的構造の高解像度画像を取得したい様々な面倒な検査、例えば生物学、度量衡学、半導体検査等、各種の画像取得場面で用いられている。
既存の顕微鏡利用型画像取得システムにてこれまで可能であったのは、専ら空気等の気体媒体中での結像即ち乾式結像であった。しかし、このところ、浸漬結像(immersion imaging)を必須とする用途や、浸漬結像が行えれば好都合な用途が、数多く現れている。浸漬結像が乾式結像と違う点は、標本を水等の液体中に浸漬しその液体中で画像の取得や検査を行う点にある。状況・環境にもよるが、浸漬結像で得られる光学特性例えば解像度が、乾式結像よりも優れたものになることもある。更に、生体画像取得システムでは、しばしば、乾式結像を用いることができない種類の生体標本や、もろすぎて乾式結像に耐え得ない生体標本を、扱わねばならないことがある。そうした場合、生体画像取得システムにより標本の画像を取得したければ、標本を液体中に浸漬するほかない。即ち、浸漬結像を実行できるシステムを使用しなければならない。
浸漬結像系及びその対物系に対しては、その波長域が低い又は広範囲に亘る光エネルギを使用した浸漬結像動作で高解像度像が得られるようにすること、様々な種類の照明結像モードをうまく使用できるようにすること、広範に利用されている標準的な機器例えば顕微鏡にてその対物系を効果的に使用できるようにすること等が、求められている。
まず、浸漬結像をサポートする顕微鏡は、高解像度で標本の像を形成できるように設計するのが難しい。そのため、各種の結像モードを使用できるよう系を構成し、最終的により良質な像が得られるようにする。使用できる結像モードの中から適当な結像モードを選べば、標本上にある所望の特徴的構造を、見栄えよく結像させることができる。浸漬結像系にて採用可能な結像モードには、明視野(bright field)モード、暗視野(dark field)モード、微分干渉コントラスト(differential interference contrast)モード、共焦点(confocal)モード等があるが、それらは互いにその長所が異なっているので、標本の種類、標本上にある観察したい特徴的構造の如何、結像乃至画像取得環境等の要因を考慮し、何れの結像モードを使用するか決めればよい。
結像モードの中には様々な波長の光エネルギを使用するものがある。そうした性質、即ち様々な波長(域)にて動作させることができ且つ効果的に解像できるという可能性は、際立って有用である。浸漬結像との関連でいえば、系における最も肝要なコンポーネント即ちその対物系を、400nm未満の短波長を含む広い光波長域にて使用できるよう構成することが有益であり、またそれは可能なことでもある。例えば、既存の紫外光対物系の中には、約400nm未満の光波長域では十分正確に結像できないとはいえ、伝送可能波長の下限が340nmに達するものもある。しかし、そうした種類の対物系の用途は蛍光励起に絞られている。蛍光励起とは、340nmから可視光スペクトラムに及ぶ波長域を有する励起光で以てマーカ染料中の蛍光成分を励起する手法であり、本質的に標本検査法ではなく、従って蛍光励起用対物系には検査機能はない(あってもごく限られたものである)。なお、蛍光励起用対物系に対しては、蛍光励起で発生する輻射スペクトラム(通常は可視光域)を扱えるよう、とりわけ可視光域での結像能力が求められる。
また、標準的な顕微鏡にて作動させ上述の半導体検査及び生体検査にて要求される事細かな検査を実施することができるよう対物系を構成することは、望ましいことである反面、難しいことでもある。例えば、現在までのところ、400nm未満の光波長での広帯域検査能力をサポートする浸漬結像用対物系は知られていない。乾式結像用対物系の中には、400nm未満の波長にて広帯域結像できるよう高度に収差補正されたものもあるが、そうした構成の乾式結像用対物系は標準的な顕微鏡システムでは使用することができない。それは、そうした乾式結像用対物系が、通常、非常に大きくなるか、開口率(numerical aperture:NA)が不十分になるか、或いは視野サイズが不十分になるからである。
米国特許第5717518号明細書 米国特許第6483638号明細書
従って、標準的な顕微鏡と併用して顕微鏡観察に利用できる結像系及び対物系であって、既存の乾式及び浸漬結像系における前述の問題点が解消、超克されたものを実現することや、そうした否定的な側面を有する装置に比べ優れた機能性を呈するよう構成された光学検査システムを実現することは、有益なことであろう。
本発明の第1実施形態は、約266〜1000nmの波長域を有する光エネルギによる標本の検査に用いられる対物系であって、この光エネルギを受け取って合焦光エネルギを生成するよう構成された少なくとも1個の合焦レンズを含む合焦レンズ群と、合焦レンズ群から合焦光エネルギを受け取って中間光エネルギを供給するよう方向設定された視野レンズと、視野レンズから中間光エネルギを受け取って制御光エネルギを生成するよう位置設定されたマンジャンミラー配列と、マンジャンミラー配列と標本の間にある浸漬液と、を備える対物系である。
本発明の第2実施形態は、標本の検査に用いられる対物系であって、少なくとも1個の合焦レンズを含み光エネルギを受け取れるよう構成された合焦レンズ群と、合焦レンズ群から合焦光エネルギを受け取り中間光エネルギを供給するよう方向設定された少なくとも1個の視野レンズと、視野レンズから中間光エネルギを受け取り制御光エネルギを生成するよう位置設定されたマンジャンミラー配列と、マンジャンミラー配列と標本の間に位置する浸漬媒と、を備え、そのマンジャンミラー配列が、0.9超の開口率及び約0.15mm以上の視野サイズで以て制御光エネルギを標本に与える対物系である。
本発明の第3実施形態は、標本を検査する方法であって、約157nmから赤外域に及ぶ波長域を有する光エネルギを供給するステップと、それぞれ約100mm未満の直径を有する少なくとも1個のレンズを用い光エネルギを合焦させ合焦光エネルギとするステップと、合焦光エネルギを受け取り中間光エネルギに変換するステップと、中間光エネルギを受け取り浸漬媒を介して標本に制御光エネルギを供給するステップと、を有する方法である。
本発明の第4実施形態は、出射瞳を有する対物系と併用され標本の検査に用いられる可変焦点距離光学系であって、少なくとも1個の合焦レンズを含み対物系の出射瞳から光エネルギを受け取るよう構成された固定型の合焦レンズ群と、合焦レンズ群から合焦光エネルギを受け取り像を形成するよう方向設定された少なくとも1個の可動型の結像レンズ群と、を備え、各結像レンズ群を合焦レンズ群に対して再位置決めすることができ、且つ合焦レンズ群と対物系の出射瞳との間の隙間を利用し別の光学素子を挿入することができる可変焦点距離光学系である。
以下、本発明について別紙図面を参照しながら詳細に説明する。本件技術分野における習熟者(いわゆる当業者)であれば、以上説明したものもそれ以外のものも含め、本発明の目的、構成及び効果を以下の説明から明瞭に理解することができるであろう。
なお、別紙図面に記載されている構成は本発明の一実施形態に過ぎず、その記載を以て本発明の要旨を限定するものではない。
利用する乾式結像用の構成
乾式結像用対物系を用いた広帯域紫外域高補正型高NAカタジオプトリック系を開示する特許としては、Shafer et al.に付与された米国特許(特許文献1及び2)がある。特許文献1及び2に開示されている乾式結像用の構成は、何れも、ある種の優良な検査能力を有しまたある種の優良な結像特性を呈するものである。特許文献1による教示に基づくカタジオプトリック系の例100を図1に、特許文献2による教示に基づくカタジオプトリック系の例200を図2に、それぞれ示す。図1に示した構成は特許文献1の図1に示されているものと、また図2に示した構成は特許文献2の図4に示されているものと、それぞれ同様の構成である。
Shafer et al.に付与された米国特許に係る特許文献1は、超広帯域の紫外光を用い高NAで結像可能な乾式結像用対物系の構成例を開示している。最高約0.9に及ぶNAを呈するこの高NA対物系は、広帯域明視野結像向け及び多波長暗視野結像向けに使用することができる。しかしながら、図1に示した構成又はこれと類する構成には、幾つかの問題点がある。第1に、大きく湾曲したカタジオプトリック素子の中央に孔を形成しその中央孔の中に視野レンズ群を実体配置しなければならないため、製造が難しくて費用がかかる。第2に、こうした構成では、視野レンズ素子の界面のうち少なくとも1面を接着する必要がある。365nm未満の波長が使用される場合、その内部に生じる焦点における光強度の高まりに耐え得るほど信頼性のよい接着手段は、一般には実現困難乃至入手困難である。第3に、こうした構成ではレンズ素子が視野面のすぐ近くに配置されるため、像の質が低くなってしまうことを防ぐには、ほとんど完璧といえる程に高水準の表面品質及びバルク素材品質が必要とされる。第4に、通常、標準的な顕微鏡用対物系用のものに比べ、この対物系の素子特にカタジオプトリック群の素子の直径は大きく、そのため標準的な顕微鏡対物系に組み込むことが困難又は不可能である。
図2に示した構成の乾式結像用対物系においては、一般に、超広帯域の紫外光を用い高NAで結像させることが可能である。こうした構成を有しそのNAが最高約0.9に及ぶ高NA結像系は、広帯域明視野結像向け及び多波長暗視野結像向けに使用でき、また可変焦点距離チューブレンズを併用することでその倍率域を拡げることができる。しかしながら、図2に示した構成では、視野レンズ群における公差を非常に厳しくする必要がある。それは、少なくとも部分的には、カタジオプトリック群にてやや大きな軸上球面収差(on-axis spherical aberration)が発生するためである。この軸上球面収差の補正は、後続の屈折性レンズ素子にて行わねばならない。そのため、図2に示した構成はやや大きめになり、ひいては各素子特にカタジオプトリック群内素子の光機構的実装が複雑なものになるのが普通である。
ここに、ある対物系についての「NA」(開口率)は、所定対物距離におけるその対物系の集光能力や標本細部解像能力を表す数値である。NAは、その光学系乃至光学素子に入出射するメリジオナル光線による最大円錐の頂角の正弦値に、その円錐の頂点が所在する場所にある媒体の屈折率を乗じることによって、測ることができる。NAが高いということは検査に際して種々の利点が生じるということである。とりわけ、NAが高ければ高い程その標本のより細かな特徴的構造を解像することができ、NAが高ければ高い程散乱光をより広い角度範囲に亘り集光して暗視野環境内性能を向上させることができることからして、浸漬結像用対物系に対しては高NAであることが非常に望まれる。また、通常は、浸漬媒を決めることによって媒体の屈折率を特定し、それに基づき浸漬結像用対物系の作動時NAを決定することとなろう。屈折率が高ければそれに比例してNAも高くなるので、より高い屈折率を有する浸漬媒を使用するのが有益である。
更に、できるだけ広い波長域をカバーできる対物系が望まれる場合もある。例えば、照明用光源としてアークランプを使用する場合等である。しかしながら、既存の浸漬結像用光学系は皆屈折型である。400nm未満の波長で高透過率で色収差補正に有効なガラス素材は希有であるため、屈折型の構成では波長域が制限される傾向がある。
また、対物系の小型化も望まれる。それは、小型の対物系であれば標準的な顕微鏡用の対物系と併用することができ、また標準的な顕微鏡のタレットに実体装着できるからである。標準的には、フランジ対物距離(flange-to-object distance/separation)は45mmレンジであるので、対物系を標準的な顕微鏡にて用いるにはこの条件を満足させねばならないが、既存のカタジオプトリック対物系にはこの条件を満足していないものが多い。即ち、既存のカタジオプトリック対物系を使用できる顕微鏡システムは特殊な顕微鏡システム、即ちフランジ対物距離が60mm超でそのレンズ直径が60mm超の対物系を使用可能なシステムに、限られている。
更に、その固有収差(intrinsic aberration)が小さい対物系、例えば大きな単色収差(monochromatic aberration)及び色収差(chromatic aberration)双方を自力補正できる対物系も望まれている。対物系の自力補正化は、結像用光学系の他の部分の自力補正化に比べ、配置公差を緩和するのに効果的であり、とりわけ、その製造公差例えばレンズ中心合わせ公差が緩い対物系は有益である。更に、光学被膜の特性及び製造に深く関与乃至影響する量であるレンズ表面への入射角を小さくすることによっても、一般に、製造公差を緩和することができる。
浸漬結像用の構成
本発明に係る構成は、一種類(状況によっては複数種類)のガラス素材を用いて形成され、広い波長域に亘り収差補正された高性能の浸漬結像用のカタジオプトリック対物系である。以下に記載の通り、本発明に係る対物系は、とりわけ顕微鏡観察の分野において有用である。図3に、本発明の第1実施形態に係るカタジオプトリック対物系を示す。この図の対物系は紫外光及び可視光が属するスペクトル域、即ち約0.266〜0.436μmの波長域における広帯域結像向けに最適化されており、本対物系では0.95という高いNAが得られる。但しこのNAは浸漬媒として純水を用いた場合の値であり、純水よりも高い屈折率を有する他の物質を浸漬媒として用いれば更に高いNAが得られる。また、本実施形態では、Schupmannの原理とOffner型の視野レンズとを組み合わせて使用することによって、軸方向色収差及び一次の横方向色収差(lateral color)を補正している。即ち、この図に示されているように、視野レンズ群302を中間像315の位置から僅かにずらすことによって性能を向上させると共に、浸漬液層313として示される液体を使用している。
なお、本願中で使用する「浸漬液」(immersion liquid)、「浸漬媒」(immersion substance)、「浸漬液層」(immersion liquid layer)なる用語は、固体でも気体でもない物質のこと、例えば気体乃至気体状物質と違って液状又は粘質の素材を指している。本発明又はその実施形態で使用できる浸漬液には、例えば水、油、シリコーンゲル等の(半)液状又は(半)粘質物質がある。本願における「浸漬液」や「浸漬媒」の中に固体状又は気体状の素材が含まれていてもかまわないが、その主成分は例えば(半)液状又は(半)粘質物質でなければならない。本願では、これらの用語のうち主として「浸漬液」を用いるけれども、本願中での定義に合致する素材を表す「浸漬媒」「浸漬液層」等の他種用語を用いることもある。
図3中のカタジオプトリック群303はマンジャンミラー配列であり、反射被覆付レンズ素子であるマンジャンミラー素子312と、やはり反射被覆付レンズ素子である凹球面反射器311とを含んでいる。カタジオプトリック群303を構成するこれらの素子は、双方とも、その中央部に、光学的開口即ち反射素材の無い部分を有している。こうした反射素材欠落部があるため、物体即ち標本314からの光は、浸漬液313を通ってマンジャンミラー素子312に入射し、凹球面反射器311の第2面即ち素子外に向け露わになっている面によってマンジャンミラー素子312の反射面の方向に反射され、そして凹球面反射器311を通ってその後方に中間像315を形成する、という経路を辿ることができる。また視野レンズ群302は何個のレンズからでも構成できるが、この図の例では1個の視野レンズ310から構成されている。
本実施形態における合焦レンズ群301は複数個のレンズ素子、具体的には6個のレンズ素子304〜309を含んでいる。合焦レンズ群301を構成するレンズは何れもある同じ一種類の素材によって形成することができ、またこの合焦レンズ群301によって視野レンズ群302及び中間像315から光を集めることができる。
表1に、図3に示した実施形態のレンズ処方を示す。
Figure 2007531060
いわゆる当業者であれば理解できるように、表1中の最左列に記されている数字は、図3中の左端から数えた面の順番、即ち面番号を表している。例えば、この図に示した向きでいうと、レンズ304は、その左面(表1中の面3)の曲率半径が17.6779mm、右面(同じく面4)の曲率半径が−44.7675mm、厚みが2.0mm、面4と隣のレンズ305の右面との間隔が0.5mm、使用されている素材が熔融シリカ(fused silica)、面3の直径が9.08mm、そして面4の直径が8.85mmのレンズである。
図3に示した構成におけるNAは、水の中では約0.95に近い値又はそれを上回る値になり得る。この図中の合焦レンズ群301は光エネルギを受け取って合焦光エネルギを送出することができ、視野レンズ群302はこの合焦光エネルギを受け取って中間光エネルギを供給し中間像315を形成することができる。カタジオプトリック群即ちマンジャンミラー配列303はこの中間エネルギを受け取って標本314に制御光エネルギを供給する。これに対するに、標本314に発する反射光経路においては、カタジオプトリック群即ちマンジャンミラー配列303が標本314による反射光を受け取って反射光エネルギを生成、送出し、視野レンズ群302がこの反射光エネルギを受け取って最終光エネルギを送出し、そして合焦レンズ群301がこの最終光エネルギを受け取って合焦最終光エネルギを送出する。この対物系のNAを制限又は修正したければ、図示しない開口絞りの位置に開口乃至マスクを配置すればよい。
また、図3に示した構成にて使用しているガラス素材は、表1に示すように熔融シリカただ一種類である。これと同様の系構成にて熔融シリカ以外の素材を用いることも可能であるが、熔融シリカを用いるにせよ他種素材を用いるにせよ、その対物系にてサポートしたい波長域全体に亘り低吸収な素材でなければならないことに、留意すべきである。その点、熔融シリカは、190nmから赤外光域に及ぶ波長域における光エネルギ透過特性が比較的良好な、即ち透過率が比較的高い素材である。熔融シリカという一種類の素材から形成された浸漬結像用対物系であるため、本対物系は、この波長域に属するどのような中心波長に対しても再最適化(re-optimize)することができる。例えば、本構成は、193nm、198.5nm、213nm、244nm、248nm、257nm、266nm、308nm、325nm、351nm、355nm又は364nmで発振するレーザ向けに最適化できる。本構成は、更に、そのスペクトル域が190〜202nm、210〜220nm、230〜254nm、285〜320nm又は365〜546nmのランプをカバーできるように、好適に使用することができる。また、レンズを形成するガラス素材として弗化カルシウム(calcium fluoride)を用いた場合は、本構成を、157nmで発振するエキシマレーザや、157nm又は177nmで発光するエキシマランプと、併用することができる。再最適化に際しては構成部材を僅かに調整し或いは変更する必要があるが、これは、全体として、いわゆる当業者のなし得る範囲内のことである。そして、視野レンズ群302にて弗化カルシウム製のレンズを用いることにより、本対物系の帯域幅を拡張することができる。
更に、本構成におけるレンズ素子の最大直径は26mmオーダであり、これは、この波長域で以前から用いられている多くの対物系に比べ、かなり小さい直径である。本対物系のこの小ささは、とりわけその実用上の特性の点で有益である。即ち、本対物系は、そのフランジ対物距離が約45mmである標準的な顕微鏡のタレット内に、実装することができる。また、この浸漬結像用対物系では、約0.95という高いNA及び約0.15mmという広い視野サイズが実現されており、その収差補正帯域が約266〜436nmに拡がっており、更にその多色波面収差(polychromatic wavefront error)が約0.05波未満と小さい。従来技術により単一素材対物系形成しても、これらの高水準特性は実現できない。また、本構成における視野サイズは即ち、標本のうち最低限光学特性損逸で以て像を形成できる部分の面積を表している。
各種光学装置においてそうであるように、本対物系でも、その用途即ち使用先装置に鑑みある種のトレードオフに対処することによって、その実用上の特性をより高水準にすることができる。例えば、その用途に応じ、帯域幅、視野サイズ、NA、対物系サイズ又はその任意の組合せを犠牲にして他の何れかを補強することができる。例えば、よりNAが低い構成や高い構成となるように最適化を実施したとする。NAが低くなるのを甘受しつつ本対物系を構成することによって、製造公差を緩くし、その外径を小さくし、その視野サイズを大きくし、またその帯域幅を拡げることができる。また、NAが低いが他の性能は同一の光学系であれば、より少ない光学素子数で実現可能である。逆に、視野サイズや帯域幅がある程度制限されることや対物系構成素子直径が僅かに大きくなることを甘受できるなら、それと引替にして本対物系のNAを高めることもできる。
また、図3に示した構成における固有多色波面収差(intrinsic polychromatic wavefront aberration)は、設計上の使用帯域たる約266〜436nmの全体に亘り、比較的小さくなる。波面収差が小さいので、本構成をゆとりを持って製造でき(容易に製造でき)、しかも製品の性能を比較的高性能とすることができる。しかも、本構成は自力補正型(self-corrected)である。自力補正型とは、ここでは、収差補正用の光学部品を何ら追加すること無しに、検査装置としての仕様を満たすよう収差補正できる対物系である、という意味である。これは、別の言い方では、何ら部品を追加することなく全体として収差の無い像を得ることができる、ということであるし、また別の言い方では、本対物系では追加補償無しで実質的に完璧な像が得られる、ということでもある。こうした自力補正能力があるため、本構成による光学的供試計測や光学的位置決めは、他の自力補正型結像光学系に比べて簡便に行うことができる。また、光学部品の追加によって更なる残留収差(residual aberration)補正を行うことでより高水準の性能を実現できるため、更に高水準の仕様(例えばより広い帯域幅、より広い視野サイズ等)を設定してそれを満たすように設計することもできる。
また、図3に示した構成では、それを形成するガラス素材の屈折率に係る公差が比較的緩くなる。その主たる原因は、使用するガラス素材が一種類だけであることである。即ち、色収差(chromatic aberration)補正のため二種類のガラス素材を用いた場合、それら異種ガラス素材間の屈折率差の影響を受けることとなるが、使用する素材が一種類であればそうした影響を受けることはあり得ない。更に、色収差補正のためその屈折率プロファイルが異なる複数種類のガラス素材を用いていた従前の構成においては、温度変化に伴う各素材の屈折率の変化が互いに別々のプロファイルに従うため、各温度での色収差補正量が設計温度におけるそれからずれて、性能が全体として低下してしまっていた。本構成のように使用ガラス素材が一種類であれば、温度変化に対する敏感さがかなり低くなる。
更に、本構成に係る浸漬結像用対物系によれば、各種照明結像モードを実現実行することができる。実行可能な照明結像モードには、例えば明視野モードや各種暗視野モードがあり、またその他のモード例えば共焦点モード、微分干渉コントラストモード、分極コントラスト(polarization contrast)モード等も本構成により実現できる。
そのうち明視野モードは顕微鏡システムにて広く用いられているモードであり、その利点は形成される像の明瞭さにある。本発明又はその実施形態に係る対物系にて明視野照明を実行した場合、物体の特徴的構造のサイズ(本光学系の倍率が乗ぜられたもの)を従来より正確に求めることができる。更に、本発明又はその実施形態に係る対物系及び光学部品と、画像比較アルゴリズム及び画像処理アルゴリズムとの併用は容易であるので、明視野モード等における物体の検知、サイズ計測及び分類は容易にコンピュータ化できる。また、明視野モードで使用される光源は通常は広帯域非コヒーレント光源であるが、本実施形態に係る光学系とレーザ型の照明光源を併用することも可能である。それには照明系構成部品を若干変形するだけでよい。
共焦点モードは、これまで、物体の特徴的構造間に存する高さの違いを解像するための光学的セクショニング(区画分割)に用いられてきた。即ち、特徴的構造間の高さの違いを検知することは他のどの結像モードでも難しいことであるが、共焦点モードにおいては、同一の物体上にありその高さが異なる複数個の特徴的構造が互いに別々の像を形成するため、それらの像同士を比較することによってそれらの特徴的構造間の相対的高さ(高さの差)を知ることができる。本発明又はその実施形態においてもこうした共焦点モードを使用できる。
暗視野モードは、これまで、ある種の特徴的構造が物体上にあるかどうかを調べるのに用いられてきた。暗視野モードの利点は、検知器に対してごく僅かな散乱光しかもたらさず従って暗い像しか生じない平坦な鏡面状領域上に、検知器方向に光を散乱させる何らかの特徴的な表面構造乃至物体が突出等していた場合に、その構造乃至物体を検知できることである。即ち、例えば半導体ウェハのような物体を検査する際に暗視野結像を使用すれば、暗い視野を背景にして、各種特徴的構造例えば粒子や各種の不整部分・異常部分の像を、形成することができる。本発明又はその実施形態においても、こうした暗視野照明モードを使用することができる。また、暗視野モードでは、照明される小さな特徴的構造によってその照明光が散乱され、大きく拡がった散乱光(出力信号光)が生じる。出力信号光が大きく拡がっているため、検知したい特徴的構造のサイズに比して大きめのサイズの画素を使用することができ、従ってその物体に対する検査を迅速に完遂することができる。更に、暗視野検査時には、出力信号(例えば表面欠陥からの反射信号)中の繰り返しパターンをフーリエフィルタリングによって抑圧することができ、それにより当該信号の信号対雑音比を向上させることができる。
また、暗視野モードには、その照明方式及び集光方式が異なる様々なモードがある。照明方式及び集光方式は、物体から集まる散乱回折光に係る信号対雑音比が許容値になるよう、選択すればよい。既存の光学系にて使用できる暗視野モードには、リング暗視野モード、レーザ方向性暗視野モード、ダブル暗視野モード、中央暗景(central dark ground)モード等、様々な種類の暗視野結像モードがあるが、本発明又はその実施形態ではこれらの暗視野結像モードの何れも使用することができる。
図3に示した浸漬結像用の構成においては、上掲の各種結像モードを何れも効果的に使用することができる。その際、幾つかの構成要素に少々修正を加えることで、所望の性能パラメタ値を向上させることができる。従って、本実施形態に係る浸漬結像用対物系は様々な構成・配置を採り得るが、どういった構成・配置を採るにせよ、上に列記した様々な結像モードの何れでも比較的高いNAでの検査を実施でき、広い波長スペクトラム域で作動させることができ、また広い視野サイズを得ることができる。そして、本構成は標準的な顕微鏡のタレットにて作動させることができ、これまでは得られなかった優れた結像性能を実現できる。
図4に、本発明の第2実施形態に係る浸漬結像用対物系を示す。本対物系は互いに別体の9個の素子から構成されている。図3に示した構成に対しこの図の構成が相異している点は、屈折率の違いを補償するための再最適化が施されていることと、水の分散系を浸漬流体として用いていることである。また、この図の対物系のNAは約1.0と高い値になる。但しこれは純水を浸漬媒として用いた場合の値であり、より屈折率が高い他の物質を浸漬媒として用いればNAは更に高い値になる。更に、この図の対物系に対しては約266〜436nmという広い帯域に亘り収差補正が施されており、またこの図の対物系は約0.150mmという広い視野サイズを呈している。この図の構成における多色波面収差は約0.05波以内に収まる。
図4中のカタジオプトリック群403は、反射被覆付レンズ素子であるマンジャンミラー素子412と、やはり反射被覆付レンズ素子である凹球面反射器411とを含んでいる。これらマンジャンミラー素子412及び凹球面反射器411は、双方とも、その中央部に反射素材の無い光学的開口を有している。これらの部材の中央に反射素材欠落部があるため、物体即ち標本414からの光は、浸漬液413を介しマンジャンミラー素子412に入射しそこを通り抜け、凹球面反射器411の第2面にてマンジャンミラー素子412方向に反射され、更に凹球面反射器411に送られそこを通り抜けてその後方に中間像415を形成する、という光路を辿ることができる。また、本実施形態における視野レンズ群402は1個の視野レンズ410から構成されている。
本実施形態における合焦レンズ群401では複数個のレンズ素子、具体的には6個のレンズ素子404〜409が使用されている。これらのレンズ素子404〜409は皆、ある同じ一種類の素材から形成することができる。合焦レンズ群401は、視野レンズ群402を介し中間像415から光を集める。もし本対物系のNAを制限乃至修正したければ、図示しない開口絞りの位置に開口乃至マスクを配置すればよい。図4に示した構成によれば、原理上、図3に示した構成に関して説明した各種の効果や柔軟性と同様の効果及び柔軟性を、何れも実現することができる。表2に、本実施形態のレンズ処方を示す。
Figure 2007531060
図5に、本発明の第3実施形態に係る浸漬結像用対物系を示す。本対物系もまた9個の素子から構成されている。図3に示した構成に対し図5に示す構成が有している主な相違点は、より短波長向けに再設計されていることと、それでいて1.0という比較的高いNAを確保していることである。但しこの値は浸漬媒として純水を用いたとした場合の値であり、より屈折率が高い他の物質を浸漬媒として用いれば更にNAを高めることができる。また、この図に示す対物系は約190〜196nmという広い帯域に亘り収差補正されており、本対物系は約0.150mmという広い視野サイズを呈している。この図の構成における多色波面収差は約0.04波以内に収まる。
図5中のカタジオプトリック群503は、前記同様反射被覆付レンズ素子であるマンジャンミラー素子512と、これも反射被覆付レンズ素子である凹球面反射器511とを含んでいる。これらマンジャンミラー素子512及び凹球面反射器511は、双方とも、その中央部に、反射素材の無い光学的開口を有している。これらの部材の中央部に反射素材欠落部があるため、物体即ち標本514からの光は、浸漬流体513を介しマンジャンミラー素子512に入射し、凹球面反射器511の第2面によってマンジャンミラー素子512方向に反射され、更に凹球面反射器511を通り抜けてその後方に中間像515を形成する、という光路を辿ることができる。また、本実施形態における視野レンズ群502は1個の視野レンズ510から構成されている。
本実施形態における合焦レンズ群501では複数個のレンズ素子、具体的には6個のレンズ素子504〜509が使用されている。これらのレンズ素子504〜509は皆、ある同じ一種類の素材から形成することができる。合焦レンズ群501は、視野レンズ群502を介し中間像515から光を集める。本対物系のNAを制限乃至修正したければ、図中の開口絞り516の位置に開口乃至マスクを配置すればよい。図5に示した構成によれば、概略、図3に示した構成に関し説明したものと同じ効果及び柔軟性を実現することができる。表3に、本実施形態向けのレンズ処方を示す。
Figure 2007531060
図6に、本発明の第4実施形態に係る浸漬結像用対物系を示す。本対物系は10個の素子を有している。図4に示した構成に対しこの図に示す構成が有している相違点の一つは、カタジオプトリック群603の前部に小型浸漬レンズ613が追加されている点である。浸漬液614はレンズ613の右側に位置している。この図に示す対物系は約266〜436nmの帯域に亘り収差補正されており、約0.075mmという視野サイズを呈している。また、この図に示した構成においても約1.2という比較的高いNAが得られる。但しこの値は浸漬媒として純水を用いた場合の値であり、前記同様、より屈折率の高い他の物質を浸漬媒として用いればNAを更に高めることができる。そして、この図に示した構成における多色波面収差は約0.045波以内に収まる。
図6中のカタジオプトリック群603は、浸漬レンズ613と、反射被覆付レンズ素子であるマンジャンミラー素子612と、やはり反射被覆付レンズ素子である凹球面反射器611とを含んでいる。これらのうちマンジャンミラー素子612及び凹球面反射器611は、双方とも、その中央部に、反射素材の無い光学的開口を有している。これらの部材の中央部に反射素材欠落部があるため、物体から発した光は、浸漬液614及び浸漬レンズ613を通ってマンジャンミラー素子612に入射しそこを通り抜け、凹球面反射器611の第2面によってマンジャンミラー素子612方向に反射され、そして凹球面反射器611を通り抜けてその後方に中間像615を形成する、という光路を辿ることができる。また、本実施形態における視野レンズ群602は1個の視野レンズ610から構成されている。なお、この図では浸漬液614の境界線が詳示されていないが、浸漬液614が浸漬レンズ613に接していることと、浸漬液614が図示しない標本の表面に沿うよう配置されていることを、了解されたい。
また、本実施形態における合焦レンズ群601では複数個のレンズ素子、具体的には6個のレンズ素子604〜609が使用されている。これらのレンズ素子604〜609は皆、ある同じ一種類の素材から形成することができる。合焦レンズ群601は、視野レンズ群602を介し中間像615から光を集める。本対物系のNAを制限乃至修正したければ、図示しない開口絞りの位置に開口乃至マスクを配置すればよい。
表4に、本実施形態のレンズ処方を示す。
Figure 2007531060
図7に、本発明の第5実施形態に係る浸漬結像用対物系を示す。本対物系は11個の素子を有している。図6に示した構成に対しこの図の構成が有している相違点は、第2の視野レンズ素子が追加されていること、即ち2個の視野レンズ素子710及び711を有していることである。2個の視野レンズ素子710及び711を用いることで、本浸漬結像用対物系は、約266〜800nmという顕著に広い帯域に亘り収差補正されている。この図に示す対物系にて得られる視野サイズは約0.100mmと広く、また本対物系では約1.1という高いNAが確保されている。但しこのNAの値は浸漬媒として純水を用いた場合の値であり、より屈折率の高い他の物質を浸漬媒として用いればNAを更に高めることができる。更に、この図の構成における多色波面収差は約0.06波以内に収まる。
図7中のカタジオプトリック群703は、浸漬レンズ714と、反射被覆付レンズ素子であるマンジャンミラー素子713と、やはり反射被覆付レンズ素子である凹球面反射器712とを含んでいる。マンジャンミラー素子713及び凹球面反射器712は、双方とも、その中央部に、反射素材の無い光学的開口を有している。これらの部材の中央に反射素材欠落部があるため、図示しない標本からの光は、浸漬液715及び浸漬レンズ714を介しマンジャンミラー素子713に入射し、凹球面反射器712の第2面によってマンジャンミラー素子713方向に反射され、そして凹球面反射器712を通り抜けて凹球面反射器712及び視野レンズ711の後方に中間像717を形成する、という光路を辿ることができる。また、本実施形態における視野レンズ群702は2個の視野レンズ710及び711から構成されている。そして、前記同様、浸漬液乃至浸漬媒715の境界線は図示を省略してある。
本実施形態における合焦レンズ群701では複数個のレンズ素子、具体的には6個のレンズ素子704〜709が使用されている。これらのレンズ素子704〜709は皆、ある同じ一種類の素材から形成することができる。合焦レンズ群701は、視野レンズ群702を介し中間像717から光を集める。本対物系のNAを制限乃至修正したければ、開口絞り718の位置に開口乃至マスクを配置すればよい。そして、図7に示した構成においても、図3に示した構成について説明したものと同様の効果及び柔軟性を実現できる。表5に、本実施形態のレンズ処方を示す。
Figure 2007531060
図8に、本発明の第6実施形態に係る浸漬結像用対物系を示す。本対物系は互いに別体の8個の素子を有している。図6に示した構成及び図7に示した構成に対しこの図の構成が有している相違点は、カタジオプトリック群の構成乃至配置が異なること、レンズ素子の個数が少ないこと、並びに補正波長が異なることである。即ち、本浸漬結像用対物系は約190〜198nmの帯域に亘り収差補正されており、同時に約0.050mmという視野サイズを呈している。また、この図の構成においては約1.2という高いNAが確保されている。但しこの値は浸漬媒として純水を用いた場合の値であり、より屈折率が高い別の物質を浸漬媒として用いればNAを更に高めることができる。そして、この図の構成における多色波面収差は約0.05波以内に収まる。
図8中のカタジオプトリック群803は、浸漬レンズ素子811と、反射被覆付レンズ素子であるマンジャンミラー素子810と、やはり反射被覆付レンズ素子である凹球面反射器809とを含んでいる。マンジャンミラー素子810はその中央部に反射素材の無い光学的開口を有しており、また凹球面反射器809はその中央部に実体的な孔を有している。素子810に反射素材欠落部があり反射器809に中央孔があるため、前記同様図示対物系の右側に位置している図示しない標本乃至物体からの光は、浸漬液812及び浸漬レンズ811を介してマンジャンミラー素子810に入射しそこを通り抜け、凹球面反射器809の第2面によってマンジャンミラー素子810方向に反射され、そして凹球面反射器809を通り抜け凹球面反射器809及び視野レンズ808の近傍に中間像814を形成する、という光路を辿ることができる。また、本実施形態における視野レンズ群802は1個の視野レンズ808から構成されている。
本実施形態における合焦レンズ群801では複数個のレンズ素子、具体的には4個のレンズ素子804〜807が使用されている。これらのレンズ素子804〜807は皆、ある同じ一種類の素材から形成することができる。合焦レンズ群801は、視野レンズ群802を介し中間像814から光を集める。本対物系のNAを制限乃至修正したければ、開口絞り815の位置に開口乃至マスクを配置すればよい。そして、図8に示した構成においては、図3に示した構成について説明したものと同様の効果及び柔軟性を実現できる。表6に、本実施形態のレンズ処方を示す。
Figure 2007531060
図9に、本発明の第7実施形態に係る対物系を示す。本実施形態では、対物系に一定厚み(基準厚み)のカバーガラスを付加し、そのカバーガラスによって標本を覆うようにすると共に、このカバーガラスの厚みの影響を本対物系により補償するようにしている。結像目的の対物系にてカバーガラス又はそれと浸漬液との組合せを使用する場合、何らかの改変乃至再最適化が必要になるが、とりわけ生体素材の検査に際しては、カバーガラスを用いることが有益となり得る。図示されている対物系は、その基準厚みが0.17mmのカバーガラス向けに最適化されており、また約266〜436nmの帯域に亘り収差補正されていて、その視野サイズが約0.150mmとなっている。更に、この図の構成では約0.9という高いNAを確保しており、その多色波面収差は約0.04波以内に収まっている。
図9中のカタジオプトリック群903は、反射被覆付レンズ素子であるマンジャンミラー素子912と、やはり反射被覆付レンズ素子である凹球面反射器911とを含んでいる。凹球面反射器911及びマンジャンミラー素子912は、双方とも、その中央部に、反射素材の無い光学的開口を有している。反射器911及び素子912に反射素材欠落部があるため、その境界線を図上省略してある物体乃至標本914からの光は、カバーガラス913を介しマンジャンミラー素子912に入射してそこを通り抜け、凹球面反射器911の第2面によってマンジャンミラー素子912方向に反射され、そして凹球面反射器911を通り抜けて凹球面反射器911及び視野レンズ群902の近傍に中間像915を形成する、という光路を辿ることができる。また、本実施形態における視野レンズ群902は1個の視野レンズ910から構成されている。
本実施形態における合焦レンズ群901では複数個のレンズ素子、具体的には6個のレンズ素子904〜909が使用されている。これらのレンズ素子904〜909は皆、ある同じ一種類の素材から形成することができる。合焦レンズ群901は、視野レンズ群902を介し中間像915から光を集める。本対物系のNAを制限乃至修正したければ、図示しない開口絞りの位置に開口乃至マスクを配置すればよい。更に、前記同様、図9に示した構成でも図3に示した構成について説明したものと同様の利点や柔軟性を実現できる。表7に、本実施形態のレンズ処方を示す。
Figure 2007531060
また、カバーガラス913の厚みは、実際には基準厚みである0.17mmとは幾分相違する厚みになる。このようにカバーガラス913の厚みが基準厚みと相違するにしても、相違分が±0.020mmの範囲内であれば、図示されているものと同様の対物系を用いて十分な結像効果を得ることができる。即ち、合焦レンズ群901、視野レンズ群902及びカタジオプトリック群903の間隔を調整することによって、本対物系では、カバーガラス913の厚みの相違分(ばらつき)を補償することができる。表8に、この補償の概要を示す。
Figure 2007531060
この表から看取できるように、カバーガラス913の厚みが基準厚みより薄い場合は、合焦レンズ群901、視野レンズ群902及びカタジオプトリック群903の距離を増すことによって、その厚み不足を補償することができる。この手法による補償即ち素子位置調整を実施するには、例えば、その表裏両側にネジ山(又は他種可回転型取付具)が設けられている回転リング内に視野レンズ群902を固定し、その回転リングを、片側のネジ山によりカタジオプトリック群903に取り付け、他側のネジ山により合焦レンズ群901に取り付ければよい。その際、回転リングの各側におけるネジ山のピッチと方向が適正に設定されていれば、機械的回転挙動1回だけで、狙い通りの補償を施すことができる。即ち、回転リングの各側にネジ山が形成されているため、オペレータが回転リングを回転させるだけで、或いは何らかの装置によって回転リングを回転させるだけで、視野レンズ群902と合焦レンズ群901の間隔を変化させる動作と、視野レンズ群902とカタジオプトリック群903の間隔を変化させる動作とが、同時に実行される。従って、ネジ山の設定次第で補償動作を単挙動化できる。
加えて、合焦レンズ群901・視野レンズ群902間の間隔距離の変更分が、視野レンズ群902・カタジオプトリック群903間の間隔距離の変更分の2倍となるようにすることによって、性能上の損逸を僅かなものにとどめることができる。
更に、合焦レンズ群、視野レンズ群及びカタジオプトリック群の間の空隙を調整するというこの手法を図3〜図8に示した構成にて使用することによって、浸漬流体の屈折率に現れる相違分乃至ばらつきも補償することができる。
図10に、本発明の第8実施形態に係る自力補正型可変焦点距離結像光学系を示す。本光学系は、二種類のガラス素材即ち熔融シリカ及び弗化カルシウムを用いて形成された5個の素子を備えており、266〜800nmの波長域に亘り収差補正されている。本光学系においては、その焦点距離を、下限値である200mmから所望の距離まで変化させることができる。焦点距離を制限する要因は本可変焦点距離光学系の全長しかない。
図10に示すように、本可変焦点距離光学系は固定型の合焦レンズ群1001及び可動型の結像レンズ群1002を備えている。対物系の出射瞳1003から合焦レンズ群1001までの間隔距離は望みに応じて設定することができるが、ここでは100mmに設定してある。100mmの間隔距離があれば、対物系と本可変焦点距離光学系との間に、ビームスプリッタ、フェーズプレート、フィルタ等を何個か挿入することができる。本実施形態においては、合焦レンズ群1001が2個のレンズ1004及び1005を含んでおり、また結像レンズ群1002が3個のレンズ素子1006、1007及び1008を含んでいる。
表9に、図10に示した実施形態のレンズ処方を示す。
Figure 2007531060
系全体としての焦点距離は、固定型の合焦レンズ群1001又は可動型の結像レンズ群1002の焦点距離を変化させることにより、変化させることができる。例えば、合焦レンズ群1001の焦点距離を増すことにより、望み得る最短の焦点距離においてだけでなく、望み得る最長の焦点距離においても、面11の厚みを増すことができる。また、本可変焦点距離光学系の焦点距離は合焦レンズ群1001・結像レンズ群1002間の距離を修正することによっても変化させることができる。その場合、合焦レンズ群1001・結像レンズ群1002間の距離を変化させるのと同時に結像レンズ群1002・検知器1010間の距離も変化させないと、検知器1010上に像を合焦させることができない。また、通常、検知器1010の前部乃至前方には、検知器1010を保護すると共に光汚染(photocontamination)を制限する窓1009を固定しておく。表10に、本可変焦点距離光学系における焦点距離及び距離変化を示す。
Figure 2007531060
合焦レンズ群1002・検知器1010間の距離の変更は、ミラー及び検知器1010の何れか一方を可動型とすることによって、実現することができる。検知器1010を可動型とするのが最も容易ではあるが、そうすることができるのは、実現したい焦点距離が短い場合だけである。即ち、実現したい焦点距離が長い場合、検知器可動式では検知器移動距離がかなり長くなってしまう。そのため、焦点距離が長くなる場合は、ミラーを可動型にした方が、焦点位置調整に要するスペースを節約できる。
本発明又はその実施形態に係る対物系による検査の効率を高め且つ所要スペースを減らすには、「4」の字配置やトロンボーン状配置を用いるとよい。図11に「4」の字配置の例を示す。図中、レンズ1101a及び1101bからなる固定型の合焦レンズ群1101に入射した光は、レンズ1102a、1102b及び1102cからなる結像レンズ群1102へと合焦され、反射面即ちミラー1104及び1103により反射された後に検知器1105に達する。従って、ミラー1103及び1104の位置を変化させることによって、結像レンズ群1102と固定型の検知器1105の間の距離を増減させることができ、ひいては像を効率的に合焦させることができる。
図12に、採用し得るトロンボーン状配置の例を示す。図中、レンズ1201a及び1201bからなる固定型の合焦レンズ群1201に入射した光は、レンズ1202a、1202b及び1202cからなる結像レンズ群1202へと合焦され、ミラー1203、1204及び1205により反射された後に検知器1206に達する。従って、ここではミラー1204及び1205から構成されているミラー群1207の位置を変化させることによって、結像レンズ群1202と固定型の検知器1206の間の距離を増減させることができ、ひいてはより好適に、像を合焦させることができる。
本実施形態に係る可変焦点距離光学系は、構成としては表9に示したものと同様の構成とすることができる。それは、可動型ミラーの役割がレンズ群1202・検知器1206間の空隙調整に限られていて、他の部分に影響を与えないからである。本可変焦点距離光学系の構成が表9に示した構成である場合、レンズ群1202・検知器1206間の空隙は表10に示した値に従い調整すればよい。
以上説明した本発明に係る系は、様々な環境にて使用することができる。使用できる環境の例としては、リソグラフィ、顕微鏡観察、生体検査、医学研究等がある。
また、本発明の構成は、上述した実施形態の構成に限られるものではなく、例えばまた別の部材を備える構成とすることもできる。そうした場合にも、本発明に係る思想を取り入れて本発明による効果を享受することができる。即ち、一種類又は複数種類の浸漬液を用いて実現され、小型で、そのNAが最高1.2に及ぶ程高く、各種の波長にてまた各種の照明モード下で使用できる構成が得られる。また、本発明についてその実施形態に基づき説明を行ったが、それらに対し更なる変形を施した形態でも本発明を実施できることを了解されたい。本願の意図は、全体として本発明の原理に従って構成されているものである限り、本発明が属する技術分野において常用されている手法や当該技術分野においてこれから知られることとなるであろう手法を用い本発明に変形を施したものも含め、あらゆる変種、用途及び応用をカバーしたい、というものである。
本発明の構成は、上述した実施形態の構成に限られるものではなく、例えば、また別の部材を備える構成とすることもできる。そうした場合にも、本発明に係る思想を取り入れて本発明による効果を享受することができる。即ち、一種類又は複数種類の浸漬液を用いて実現され、小型で、そのNAが最高1.2に及ぶ程高く、各種の波長にてまた各種の照明モード下で使用できる構成が得られる。また、本発明についてその実施形態に基づき説明を行ったが、それらに対し更なる変形を施した形態でも本発明を実施できることを了解されたい。本願の意図は、全体として本発明の原理に従って構成されているものである限り、本発明が属する技術分野において常用されている手法や当該技術分野においてこれから知られることとなるであろう手法を用い本発明に変形を施したものも含め、あらゆる変種、用途及び応用をカバーしたい、というものである。
特許文献1の図1に示されているものと同様の構成を有するカタジオプトリック対物系の例を示す図である。 特許文献2の図4に示されているものと同様の構成を有するカタジオプトリック対物系の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係り0.95のNAを呈する浸漬結像用の9素子小型カタジオプトリック対物系であって、266〜436nmの帯域向けに収差補正され約0.150mmの視野サイズを呈するものを示す図である。 本発明の一実施形態に係り1.0のNAを呈する浸漬結像用の広帯域小型カタジオプトリック対物系であって、266〜436nmの帯域向けに収差補正され約0.150mmの視野サイズを呈するものを示す図である。 本発明の一実施形態に係り1.0のNAを呈する浸漬結像用の9素子小型カタジオプトリック対物系であって、190〜196nmの帯域向けに収差補正され約0.150mmの視野サイズを呈するものを示す図である。 本発明の一実施形態に係り1.2のNAを呈する浸漬結像用の10素子小型カタジオプトリック対物系であって、190〜196nmの帯域向けに収差補正されその浸漬面が実質的に平坦なものを示す図である。 本発明の一実施形態に係り1.1のNAを呈する浸漬結像用の11素子小型カタジオプトリック対物系であって、266〜436nmの帯域向けに収差補正され約0.150mmの視野サイズを呈するものを示す図である。 本発明の一実施形態に係り1.2のNAを呈する浸漬結像用の8素子小型カタジオプトリック対物系であって、190〜198nmの帯域向けに収差補正され約0.050mmの視野サイズを呈するものを示す図である。 0.17mm厚のカバーガラス分を補償でき且つそのカバーガラスにおける厚み相違分(ばらつき)を補正調整できるカタジオプトリック対物系の構成を示す図である。 50〜300倍の倍率域を有する自力補正型可変焦点結像系を示す図である。 この可変焦点結像系と併用される「4」の字状ミラー配置を示す図である。 上記可変焦点結像系と併用されるトロンボーン状ミラー配置を示す図である。

Claims (66)

  1. 約266〜1000nmの波長域に属する光エネルギによる標本の検査に用いられる対物系であって、
    上記光エネルギを受け取って合焦光エネルギを生成するよう構成された少なくとも1個の合焦レンズを含む合焦レンズ群と、
    上記合焦レンズ群から上記合焦光エネルギを受け取って中間光エネルギを供給するよう方向設定された視野レンズと、
    上記視野レンズから上記中間光エネルギを受け取って制御光エネルギを生成するよう位置設定されたマンジャンミラー配列と、
    上記マンジャンミラー配列と上記標本の間にある浸漬液と、
    を備える対物系。
  2. 請求項1記載の対物系であって、上記波長域に対する比帯域幅が0.5超である対物系。
  3. 請求項1記載の対物系であって、上記マンジャンミラー配列が、
    大きく湾曲した複数個の凹面を有し第2面反射を呈する第1レンズ/ミラー素子と、
    僅かに湾曲した複数個の面を有し第2面反射を呈する第2レンズ/ミラー素子と、
    を含む対物系。
  4. 請求項3記載の対物系であって、上記マンジャンミラー配列が、更に、上記浸漬液に接する面を有する第3レンズ素子を含む対物系。
  5. 請求項1記載の対物系であって、約0.9超の開口率を呈するよう構成された対物系。
  6. 請求項1記載の対物系であって、約1.1超の開口率を呈するよう構成された対物系。
  7. 請求項4記載の対物系であって、約1.2超の開口率を呈するよう構成された対物系。
  8. 請求項1記載の対物系であって、合焦レンズ群に属する個々のレンズの直径及び視野レンズの直径が、何れも約25mm未満である対物系。
  9. 請求項1記載の対物系であって、全レンズが一種類のガラス素材から形成された対物系。
  10. 請求項1記載の対物系であって、上記視野レンズ、上記合焦レンズ群及び上記マンジャンミラー配列を含め、全構成素子数が9個未満である対物系。
  11. 請求項1記載の対物系であって、上記ガラス素材が熔融シリカである対物系。
  12. 請求項1記載の対物系であって、上記ガラス素材が弗化カルシウムである対物系。
  13. 請求項2記載の対物系であって、中心波長=633nmに比した収差補正帯域幅が約0.9未満である対物系。
  14. 請求項2記載の対物系であって、中心波長=196nmに比した収差補正帯域幅が約0.07未満である対物系。
  15. 請求項1記載の対物系であって、複数種類のガラス素材から形成された対物系。
  16. 請求項15記載の対物系であって、上記ガラス素材が熔融シリカ及び弗化カルシウムを含む対物系。
  17. 請求項1記載の対物系であって、上記標本から約45mmの場所に配置できるフランジを有する顕微鏡にて使用される対物系。
  18. 請求項1記載の対物系であって、上記標本から約100mmの場所に配置できるフランジを有する顕微鏡にて使用される対物系。
  19. 請求項1記載の対物系であって、上記合焦レンズ及び上記視野レンズが当該視野レンズと上記マンジャンミラー配列の間に中間像を形成する対物系。
  20. 標本の検査に用いられる対物系であって、
    少なくとも1個の合焦レンズを含み光エネルギを受け取れるよう構成された合焦レンズ群と、
    上記合焦レンズ群から合焦光エネルギを受け取り中間光エネルギを供給するよう方向設定された少なくとも1個の視野レンズと、
    上記視野レンズから上記中間光エネルギを受け取り制御光エネルギを生成するよう位置設定されたマンジャンミラー配列と、
    上記マンジャンミラー配列と上記標本の間に位置する浸漬媒と、
    を備え、上記マンジャンミラー配列が、0.9超の開口率及び約0.15mm以上の視野サイズで以て上記制御光エネルギを上記標本に与える対物系。
  21. 請求項20記載の対物系であって、上記光エネルギの波長が約157nmから赤外域に及ぶ波長域に属し、この光エネルギに対する本対物系の比帯域幅が0.5超である対物系。
  22. 請求項20記載の対物系であって、上記マンジャンミラー配列が、
    大きく湾曲した複数個の凹面を有し第2面反射を呈する第1レンズ/ミラー素子と、
    僅かに湾曲した複数個の面を有し第2面反射を呈する第2レンズ/ミラー素子と、
    を含む対物系。
  23. 請求項20記載の対物系であって、上記マンジャンミラー配列が、
    大きく湾曲した複数個の凹面を有し第2面反射を呈する第1レンズ/ミラー素子と、
    僅かに湾曲した複数個の面を有し第2面反射を呈する第2レンズ/ミラー素子と、
    上記浸漬媒に接する面を有する第3レンズ素子と、
    を含む対物系。
  24. 請求項20記載の対物系であって、各レンズの直径が約25mm未満である対物系。
  25. 請求項20記載の対物系であって、全レンズが一種類のガラス素材から形成された対物系。
  26. 請求項20記載の対物系であって、構成素子数が7個以下である対物系。
  27. 請求項20記載の対物系であって、その開口率が約0.9超である対物系。
  28. 請求項20記載の対物系であって、その開口率が約1.1超である対物系。
  29. 請求項20記載の対物系であって、その開口率が約1.2超である対物系。
  30. 請求項20記載の対物系であって、構成素子数が9個未満である対物系。
  31. 請求項20記載の対物系であって、構成素子数が11個未満である対物系。
  32. 請求項20記載の対物系であって、構成素子数が7個未満である対物系。
  33. 請求項20記載の対物系であって、全レンズが一種類のガラス素材から形成された対物系。
  34. 請求項33記載の対物系であって、上記ガラス素材が熔融シリカである対物系。
  35. 請求項33記載の対物系であって、上記ガラス素材が弗化カルシウムである対物系。
  36. 請求項20記載の対物系であって、中心波長=約633nmに比した収差補正帯域幅が約0.9未満である対物系。
  37. 請求項20記載の対物系であって、中心波長=約196nmに比した収差補正帯域幅が約0.07未満である対物系。
  38. 請求項20記載の対物系であって、通常動作中に上記標本から約45mm以内に配置されるフランジを備えた顕微鏡にてそのフランジ内に配置できる対物系。
  39. 請求項20記載の対物系であって、通常動作中に上記標本から約100mm以内に配置されるフランジを備えた顕微鏡にてそのフランジ内に配置できる対物系。
  40. 請求項20記載の対物系であって、上記浸漬媒の主成分が水である対物系。
  41. 請求項20記載の対物系であって、上記浸漬媒の主成分が油である対物系。
  42. 請求項20記載の対物系であって、上記浸漬媒の主成分がシリコーンゲルである対物系。
  43. 請求項20記載の対物系であって、球面収差、軸方向色収差及び収差色変化が比較的小さくなるよう最適化された対物系。
  44. 請求項20記載の対物系であって、上記標本の位置にて約1.0超の開口率を呈する対物系。
  45. 請求項20記載の対物系であって、各レンズの直径が約35mm未満である対物系。
  46. 請求項20記載の対物系であって、通常動作中に上記標本から約45mm以内に配置できるフランジを有する顕微鏡と併用できる対物系。
  47. 請求項20記載の対物系であって、二種類以下のガラス素材を用いる対物系。
  48. 請求項47記載の対物系であって、上記ガラス素材が熔融シリカ及び弗化カルシウムを含む対物系。
  49. 請求項20記載の対物系であって、上記浸漬媒が、水、油及びシリコーンゲルのうち一種類を含む対物系。
  50. 請求項49記載の対物系であって、約1.2の開口率を呈するよう構成された対物系。
  51. 標本を検査する方法であって、
    約157nmから赤外域に及ぶ波長域を有する光エネルギを供給するステップと、
    それぞれ約100mm未満の直径を有する少なくとも1個のレンズを用い上記光エネルギを合焦させ合焦光エネルギとするステップと、
    上記合焦光エネルギを受け取り中間光エネルギに変換するステップと、
    上記中間光エネルギを受け取り浸漬媒を介して上記標本に制御光エネルギを供給するステップと、
    を有する方法。
  52. 出射瞳を有する対物系と併用され標本の検査に用いられる可変焦点距離光学系であって、
    少なくとも1個の合焦レンズを含み上記対物系の出射瞳から光エネルギを受け取るよう構成された固定型の合焦レンズ群と、
    上記合焦レンズ群から合焦光エネルギを受け取り像を形成するよう方向設定された少なくとも1個の可動型の結像レンズ群と、
    を備え、各結像レンズ群を上記合焦レンズ群に対して再位置決めすることができ、且つ上記合焦レンズ群と上記対物系の出射瞳との間の隙間を利用し別の光学素子を挿入することができる可変焦点距離光学系。
  53. 請求項52記載の可変焦点距離光学系であって、その波長域が約266nmから赤外域に及ぶ光エネルギにて作動する可変焦点距離光学系。
  54. 請求項52記載の可変焦点距離光学系であって、上記別の光学素子が、ビームスプリッタ、フェーズプレート及びフィルタのうち少なくとも一種類を含む可変焦点距離光学系。
  55. 請求項52記載の可変焦点距離光学系であって、自力補正型である可変焦点距離光学系。
  56. 請求項52記載の可変焦点距離光学系であって、全レンズが一種類の素材から形成された可変焦点距離光学系。
  57. 請求項52記載の可変焦点距離光学系であって、各レンズが二種類の素材のうち一種類から形成された可変焦点距離光学系。
  58. 請求項52記載の可変焦点距離光学系であって、各結像レンズ群の最後段にあるレンズの表面と本可変焦点距離光学系により形成される像との間隔が、少なくとも20mmある可変焦点距離光学系。
  59. 請求項52記載の可変焦点距離光学系であって、上記像までの距離を調整する際、上記合焦レンズ群と少なくとも1個の結像レンズ群の間隔を狭めるとその焦点距離が長くなる可変焦点距離光学系。
  60. 請求項59記載の可変焦点距離光学系であって、検知器を動かすことにより上記像までの距離を調整できる可変焦点距離光学系。
  61. 請求項59記載の可変焦点距離光学系であって、「4」の字配置になるよう2個のミラーを動かすことにより上記像までの距離を調整できる可変焦点距離光学系。
  62. 請求項52記載の可変焦点距離光学系であって、2個のミラーをトロンボーン状配置にて用いることにより上記像までの距離を調整できる可変焦点距離光学系。
  63. 請求項7記載の対物系であって、上記浸漬液が純水である対物系。
  64. 請求項1記載の対物系であって、上記浸漬液の屈折率が純水の屈折率より高い対物系。
  65. 請求項29記載の対物系であって、上記浸漬媒が純水である対物系。
  66. 請求項20記載の対物系であって、上記浸漬媒の屈折率が純水の屈折率より高い対物系。
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