JP2007526287A - 分級された生分解性微小球を調製するための方法 - Google Patents

分級された生分解性微小球を調製するための方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、a)少なくとも一つのポリマー相及び少なくとも一つの水相を含有する乳濁液を、0.1ないし10の範囲の分散されたポリマー相及び水相間の粘度の比で調製し、b)このようにして得られた乳濁液を制御された層状剪断力に晒し、c)溶媒をポリマー相から除去し、そしてd)このようにして得られた微小球を単離することからなる単分散生分解性微小球を調製するための方法に関する。調製された微小球の使用も、更に開示される。

Description

発明の詳細な説明
本発明は医薬産業に関する。更に正確には、これは、特に医薬的に活性な成分の投与のための単分散生分解性微小球の調製に関する。
医薬的に活性な成分を、その投与を容易にし、又はin vivoにおけるその分解を防止するために、微小球中にカプセル化することは既知である。
マイクロカプセル化は、その大きさが0.1ないし1000μmで変化する粒子にするような方法で、固体又は液体物質を被覆することからなる。
この文脈において、活性成分を長期にわたって放出する生分解性微小球の使用を、特に考慮した。
生分解性微小球を調製するための各種の技術は、既知である。
従って、米国特許第5,643,607号は、親水性活性成分、特にペプチドの延長された投与のためのマイクロカプセルを開示している。マイクロカプセルは、その分散された水相が活性成分を含有し、そしてその連続相がポリマーを含有する乳濁液のマイクロカプセル化によって調製される。
然しながら、これらの微小球中に含有される活性成分の放出動態は、不均質であることが観察されている。この効果は、微小球が幅広い粒子の大きさの分布を有するという事実のためである。微小球からの活性成分の放出は、拡散効果に基づき、そして従って一般的に増加した大きさの微小球において遅くなり、長期に延長される。
単分散微小球を調製するための一つの方法は、振動にかけられたノズルを通してポリマー溶液を通過させることからなり、振動のそれぞれがノズルを去る流れの破断を起こして、液滴を形成する(Berkland et al.J.Controlled Release 73(2001),59−74)。この方法は、複雑で、そして長くかかり、そして低い収率を有する。更に、これは、工業的規模に移すことは困難に見受けられる。更に、これは、これが瞬間的な沈殿の現象に基づいているために、マイクロカプセルの内部の活性成分の均質な分布を常には可能にしない。
従って、本発明の目的は、特に水溶性及び油溶性活性成分の両方を運搬することを意図した、制御された大きさの単分散生分解性マイクロカプセルを調製するための方法を、提供することにある。
フランス特許第2 747 321号から、クエット型(Couette type)の装置中の制御された層状剪断によって、単分散乳濁液を調製するための方法は既知である。然しながら、この方法は、脂質乳濁液を提供することのみを目的とし、そして有機相がポリマー及び有機溶媒を含んでなる複合系を目的としていない。
本発明は、主として、分散相及び連続相間の粘度の比(正乳濁液の場合ηorg/ηaq又は逆乳濁液の場合ηaq/ηorg)が、0.1ないし10である場合、少なくとも一つのポリマーの有機相を含有する乳濁液を得ることができるという発見に基づいている。
従って、本発明は、更に正確には:
a)活性成分を含んでなる少なくとも一つのポリマー相及び少なくとも一つの水相を含んでなり;分散相及び連続相間の粘度の比が、0.1ないし10でなければならない乳濁液を調製し;
b)得られた乳濁液を制御された層状剪断にかけ;
c)ポリマー相から溶媒を除去し;そして
d)このようにして得られた微小球を単離する;
の工程を含んでなる単分散生分解性微小球を調製するための方法に関する。
本発明において、用語“微小球”は、0.1μmないし1000μm、更に特に0.7μmないし30μmの直径を有する球形の単位を意味する。
本発明による微小球は、ポリマー基剤マトリックスによって構成される。従ってこれらは、熱に敏感な活性成分、例えばタンパク質又はポリペプチドの投与に特によく向いている。脂質相が加熱によって液体に転換される間に、ポリマーの微小球の形成は、有機溶媒中のポリマーの溶解に基づいている。溶媒が除去された場合、微小球のポリマー成分は均一なマトリックスを形成し、その中に活性成分をカプセル化することができる。従ってポリマーの微小球を、温度を増加することなく製造することができる。
活性成分の溶解度によるが、後者はポリマー相中に、即ち、微小球のポリマーマトリックス中に含有される水相の微小液滴の内部に、直接カプセル化することができる。一般的に、活性成分が油溶性である場合、これは、ポリマーマトリックス中にカプセル化されるものである。対照的に、活性成分が水溶性である場合、これは、内部の水相中にカプセル化される。いくつかの活性成分は、水及び非極性溶媒中の両方で低い溶解度を有する。このような場合、活性成分は、ポリマー溶液中に固体の状態で分散することができる。
油溶性でも水溶性でもない活性成分の投与は、特に既知の生薬の形態を使用する場合に注意を要する。従って、本発明による微小球は、これらの活性成分の投与のために、特に価値があるように見受けられる。
本出願において、“生分解性”は、生物学的媒体中で分解され、そしてその分解産物が腎臓の濾過によって除去されるか又は代謝される物質を意味する。生分解性ポリマーは、in vivoで酵素的又は非酵素的方法で分解可能であって、非毒性の分解産物を生じる合成或いは天然のポリマーとして定義される。
この分解は、一般的に数週間ないし数ヶ月の範囲の期間にわたって起こる(例:PGA−TMCは、7ヶ月で吸収され、一方L−PLAは、概略2年の分解期間を有する)。
ポリマーの分解時間は、その種類、そして従ってモノマー単位の化学的特質に依存するが、しかし更にその重合の程度及びその結晶性にも依存する。更に、物質に加えて、これは、特に酵素又は他の分解性物質に接近可能な物質の表面積に依存するものである。従って、物質がより微細に分割されていれば、より迅速に分解されるものである。
微小球は、生体中に蓄積されたポリマーの量が、投与当りに投与されたポリマーの投与量の20倍に等しい量を超えないような方法で分解される。好ましくは、生体中に蓄積されるポリマーの量は、投与当りに投与されたポリマーの投与量の10倍に等しい量を超えない。
本発明による微小球の2回の連続した投与を分離する間隔は、一般的に少なくとも1日、好ましくは1日ないし30日、そして特に5ないし14日である。
従って、微小球が身体中に蓄積することが防止される。
本発明による微小球は、一つ又はそれより多い活性成分、或いはそれ自体が一つ又はそれより多い活性成分を含有することができる水溶液の液滴が分布された、ポリマーマトリックスを含んでなる。
活性成分(類)は、互いに独立に水溶性又は不良に水溶性、油溶性又は不良に油溶性、或いは両方とも不良に油溶性及び不良に水溶性であることができる。
その分散相が内部水相を含んでなる組成物の場合、例えば、親水性活性成分を単独で、又は不良に水溶性の活性成分との組合せで保持することが可能である。
活性成分は、特に医学的、獣医学的、植物保護的、化粧品的又は農業食品的活性成分であることができる。更に、これは、洗浄剤、栄養剤、抗原又はワクチンであることができる。好ましくは、これは、医薬的に活性な成分である。
好ましくは、医薬的に活性な成分は、抗生物質、抗高脂血症剤、抗高血圧症剤、抗ウイルス剤、ベータ遮断剤、気管支拡張剤、細胞分裂阻害剤、向精神剤、ホルモン、血管拡張剤、抗アレルギー症剤、鎮痛剤、解熱剤、鎮痙剤、抗炎症剤、抗血管新生剤、抗細菌剤、抗潰瘍剤、抗真菌剤、駆虫剤、抗糖尿病剤、抗癲癇剤、抗パーキンソン病剤、抗片頭痛剤、抗アルツハイマー病剤、抗座瘡剤、抗緑内障剤、抗喘息剤、神経遮断剤、抗鬱剤、抗不安剤、催眠剤、ノルモシミックス(normothymics)、鎮静剤、覚醒剤、抗骨粗鬆症剤、抗関節炎剤、抗凝血剤、抗乾癬剤、抗高血糖剤、食欲増進剤、食欲抑制剤、抗無力症剤、抗便秘症剤、止痢剤、抗心的外傷剤、利尿剤、筋弛緩剤、夜尿症用薬物、勃起不全用薬物、ビタミン、ペプチド、タンパク質、抗癌剤、核酸、RNA、オリゴヌクレオチド、リボザイム及びDNAによって構成される群から選択される。
更に、活性成分(類)を、経口経路による吸収を調節する薬剤或いは酵素阻害剤、例えばP−糖タンパク質阻害剤又はプロテアーゼ阻害剤と組合せることに利益があることを証明することができる。
用語“単分散”は、そのそれぞれの微小球の直径が、集団の平均直径に非常に近い微小球の集団を意味することを意図している。集団は、多分散が40%より少ないか、それに等しい、そして好ましくは5ないし30%の桁、例えば15ないし25%である場合“単分散”と呼ばれる。次いで多分散は、体積で表される、液滴又は小球の直径の分布の標準偏差と分布の中央値の比として定義される。
本発明による単分散微小球は、一つ又はそれより多い活性成分を含んでなるポリマー相の液滴(内部の水の液滴を含有することができる又はできない)を含んでなる分散相としての乳濁液を、制御された剪断にかけることによって得られる。更に、パラメータ化可能な、そして制御可能な剪断は、微小球の大きさの制御を、そしてこれによって活性成分の放出及びその生体からの除去を可能にする。
好ましくはこの工程は、クエット型の装置で行われる。従ってその大きさの分布が狭く、そして均質である微小球が得られる。
微小球を調製するための本発明による方法は、簡単な方法で、そして少量の溶媒のみを使用する利益を有する。これは、工業的規模に容易に移行することができる。
更に、この方法は、微小球中の活性成分のカプセル化の高い収率を有する。カプセル化の収率によって、カプセル化された活性成分及び使用された活性成分間の比を意味する。これは、有機相中の活性成分の溶解及び乳濁液中の有機相の高い濃度に対して好ましい、水相と有機相との間の分配係数によって、この方法において最適化することができる。更に正確であるために、この方法は、第1の工程において少なくとも一つの有機相及び少なくとも一つの水相を含んでなる乳濁液を調製することからなる。
有機相及び水相が存在する場合、正の単一乳濁液が調製される。
用語“正の乳濁液(direct emulsion)”は、有機相が水相中に分散される乳濁液を意味する。対照的に、“逆(inverse)”の乳濁液は、水相が、有機相中に分散される。
正の乳濁液は、油溶性活性成分(有機相中に溶解された)のカプセル化において特に有用である。
然しながら、二重乳濁液からの微小球の製造も更に可能である。これらの乳濁液は、二つの水相:それ自体がいわゆる“外部”水相中に分散された有機相中に分散された、いわゆる“内部”水相を含んでなる。従って内部水相は、親水性活性成分、そして特に例えばタンパク質又はポリペプチドのような壊れやすい活性成分の溶解を可能にする。
従って、疎水性又は親水性活性成分のどちらをカプセル化することが所望されるかによって、正の単一乳濁液又は水/有機/水の二重乳濁液のいずれかが使用されるものである。二重乳濁液は、更にいくつかの活性成分、例えば親水性活性成分(内部水相中に溶解された)及び疎水性活性成分(ポリマーを含有する有機溶液中に溶解された)の組合せをカプセル化した微小球を得る手段でもある。
乳濁液の有機相は、有機溶媒中に溶解された少なくとも一つの生分解性ポリマーを含有する。
乳濁液の有機相は、都合よくは5ないし30%、そして好ましくは有機相の全質量の10ないし20質量%の、少なくとも一つの生分解性ポリマーを含有する。
ポリマーは、ヒト及び動物にとって非毒性である生分解性ポリマーから選択される。これは、好都合には更に活性成分に対して不活性であり、そして水中に不溶性である。
使用される生分解性ポリマー(類)は、好ましくは考慮される投与経路(例えば、非経口)における使用に対して認可されたポリマーである。好ましくは、その分解産物が生体によって容易に除去されることができるポリマーが、生分解性ポリマーとして使用されるものである。
これらのポリマーの中で、特に記述することができるものは、乳酸から、そして特にPLGA(ポリ乳酸グリコール酸)のようなα−ヒドロキシ酸のファミリーから誘導される物である。これらのポリマーは、ヒトの非経口使用のために認可されている。これらは、更に活性成分の放出に関して適した生体中の分解の動態を有する。ポリマーの結晶性の程度は、その親水性の特質、そして更にそのin vivoの分解の迅速性に直接の影響を有するものである。
これらのポリマーは、非特異的化学的加水分解機構又は酵素的分解によって生体中で分解される。これから得られるモノマーは、代謝され、そして主として二酸化炭素及び水の形態で呼吸経路を経由して除去される分解産物に導かれる。
従って、本発明の実施のために、ポリ(α−ヒドロキシ酸)、ポリ(α−ヒドロキシ酸)、ポリ(ε−カプロラクトン)−PLC、ポリジオキサノン−PDOの脂肪族ポリエステル、ポリオルトエステル、ポリ酸無水物、ポリシアノアクリレート、ポリウレタン、ポリペプチド又はポリ(アミノ酸)、修飾されたポリサッカリド、セルロース、ポリカーボネート、ポリジメチルシロキサン及びポリ(酢酸ビニル)並びにこれらの誘導体及びコポリマーから選択されるポリマーを使用することが可能である。
ポリ(α−ヒドロキシ酸)の群のポリマーは、その繰返し単位がポリ(グリコリド)(PGA)、ポリ(ラクチド)(PLA)、ポリ(ラクチド−コ−グリコリド)(PLAGA又はPLGA)、グリコリド−コ−トリメチレンカーボネートコポリマー、又はポリグリコネート、(PGA−TMC)のようなα−ヒドロキシ酸から誘導されるポリエステルである。これらは、商業的に入手可能である(例えば、Resomer(登録商標)及びMedisorb(登録商標)の名称で)。
グリコリドのトリメチレンカーボネート及びp−ジオキサノンとの重合から得られるターポリマー、又はポリエチレングリコール−ポリ(α−ヒドロキシ酸)(PLA−PEG、PLGA−PEG)又はメトキシポリエチレングリコール−ポリ(α−ヒドロキシ酸)のようなブロックコポリマーのような他のポリマーを考慮することができる。
α−ヒドロキシ酸に対すると同様に、ポリマーの結晶性の程度は、その親水性の特質、そして更にそのin vivoの分解の迅速性に直接の影響を有するものである。
ε−カプロラクトンは、ヒドロキシ−6−カプロン酸のエステルである。ポリ(ε−カプロラクトン)及び乳酸と得られるそのコポリマーは、制御放出医薬の形態の組成物中で使用される半結晶質のポリマーである。これらのポリマーは、PLA及びPLGAのそれと同様な方法で(非酵素的分解)生体中で分解される。このようなポリマーは、Lactel(登録商標)の名称で市販されている。
ポリジオキサノン−PDOは、p−ジオキサノンの環の開環によって得られるポリエーテルエステルである。
いくつかの活性成分、特に急速な加水分解にかけられる物は不安定である。従って、水を保持するポリマーを使用することは禁忌である。この場合、ポリオルトエステル及びポリ酸無水物のような更に疎水性であり、そして表面の侵食によって分解されるポリマーが好まれる。
ポリオルトエステルは、2,2−ジエトキシテトラヒドロフランとジオールとの縮合から得られる化合物である。これらのポリマーは、分解産物として、分解過程を触媒する酸化合物を有する。従って分解は時間をおって加速される。これらは、例えば、Chronomer(登録商標)及びAlzamer(登録商標)の名称で市販されている。
ポリ酸無水物は、セバシン酸p(SA)及びビス−p(カルボキシフェノキシ)プロパンp(CPP)から誘導される化合物である。セバシン酸は、更に脂肪酸ダイマー(オレイン酸:p(FAD−SA)と組合せることもできる。これらの分解時間は、使用されるモノマーの疎水性の程度によって、数日から数年で変化することができる。これらは、表面の侵食によって分解され、そして非常に優れた生体適合性を有する。
好ましいポリシアノアクリレートは、長鎖アルキルを有するポリシアノアクリレートであり、これはゆっくりと分解し、そして生体のわずかな炎症性反応を起こす。このようなポリマーは、Desmolac(登録商標)の名称で入手可能である(BAYER)。
ポリペプチド又はポリ(アミノ酸)は、生体中に天然に存在する分子の縮合から得られるポリアミドである。時間をかけて徐々に加水分解される物質を得るために、簡単なアミノ酸(親水性)及びアスパラギン酸のメチル又はベンジルエステルのようなアミノ酸の疎水性誘導体から得られるポリマーが好ましい。
想定される分解の機構は、最初の水溶性マクロ分子を与えるエステル官能基(ジスルフィド橋)の加水分解、次いでペプチド結合が酵素の攻撃により破壊される肝臓及び腎臓に向かう拡散の過程である。この群のポリマーの例として記述することができる物は、Ultramid A4 Naturel(BASF)である。
セルロース誘導体の中で、更に特にメチルセルロース及びエチルセルロースを記述することができ、これらは、例えば、Blanose(登録商標)、Ethocel(登録商標)(Dow Cemica)、Pharmacoat(登録商標)603又は606(ShinEtsu Chemical)、及びAqualon EC(登録商標)(Aqualon company)の名称で市販されている。
Araconate 5 000の名称で入手可能な、ポリ(トリメチレンカーボネート)(ポリ(TMC))及びポリ(プロピレンカーボネート)を、ポリカーボネートとして記述することができる。
ポリ(酢酸ビニル)の中で、例えば、Coathylene(登録商標)(plast−Labor SA)の名称で入手可能なエチレン及び酢酸ビニルのコポリマー(EVA)が、特に好ましい。
有機相中に存在するポリマーは、好ましくは50ないし500kダルトン、そして特に100ないし200kダルトンの平均分子質量を有する。
完全に好ましい様式において、微小球は、PLGAのファミリーから調製される。これらのポリマーのファミリーの中で、110ないし160kダルトンの分子量を有する“High IV”の名称で市販されているPLGA 75/25(乳酸/グリコール酸)又は85/15が、特に適していることが見出されている。
これらのポリマーは、乳酸単位の比率によって異なった疎水性の特性を有する。従って、乳酸の濃度が増加すれば、PLGAの疎水性も増加するものである。
他方、乳酸の比率が高ければ、ポリマーの分解動態も長いものである。このポリマーの特質は、カプセル化された活性成分の放出動態に影響する。従ってPLGAによって異なるこれらの特質は、所望する放出特質によって、これらのポリマーの一つ又は他の、或いは混合物の使用さえ可能にする。
更に、PLGAコポリマーは、クロロホルム、ジクロロメタン又は酢酸エチルのようないくつかの有機溶媒に可溶であり、一方これらは、水中に実質的に不溶である。
最後に、この種類のポリマーは、加水分解によって分解され、そして反応の産物は、代謝されて、呼吸中に除去されるCO及びHOを形成する。
微小球の調製のために使用される有機溶媒は、好ましくはヒトの非経口使用のために認可されている。これは、更にこれらのポリマーの、好ましくは周囲温度での良好な溶解を可能にするために選択される。
更に、有機溶媒は、溶媒を大体積の水中への拡散によって溶媒を抽出することからなる、その後の溶媒の除去を行う一つの方法のために、好ましくは水中である程度の溶解度を示す。溶媒を蒸発によって除去することも更に可能である。このような溶媒は、例えば、酢酸エチル及びジクロロメタンを含む。
酢酸エチルは、揮発性の無色の溶媒であり、これは、水中に中程度に可溶性(20℃で8.7g/100gの水)であり、そしてその水に対する溶解度は、温度が増加した場合減少する。これは、更に生体によって十分に許容され、そして環境に対していずれもの特別な問題を提起しない。
好都合には、水の水相から有機相への漏れ、及びその逆を制約するために、乳濁液の有機相は、水で飽和され、そして逆に水相(単数又は複数)は、有機溶媒で飽和されている。
有機相は、更に好都合には親油性又は不良に油溶性及び不良に水溶性である活性成分も含有することもできる。
正の乳濁液の水相、並びに二重乳濁液のいわゆる“外部”水相は、好ましくは水とは別に他の薬剤を含有する。好ましくは、これらの薬剤は、非経口使用のために認可されている。従って、好ましくは安定剤、一般的に界面活性剤が、乳濁液の安定性を増加するために加えられる。
PVA(ポリビニルアルコール)のような非イオン性界面活性剤、又はモノオレイン酸ポリソルベート(Tween 80又はMontanox80)のような非イオン性界面活性剤を、都合よくは使用することができる。好ましくは、使用されるPVAは、30ないし200kダルトンの分子量を有する。
この非イオン性界面活性剤は、例えば、88%まで加水分解される。これは、これが更にいわゆる“外部”水相の粘度も増加するために特に好都合である。
二重乳濁液の場合、外部水相は、好都合には更に浸透圧を内部水相と均衡するために、少なくとも一つのモル浸透圧濃度剤を含んでなる。従って活性剤は、外部媒体に向かって漏れることを防止される。
通常使用されるモル浸透圧濃度剤は、グルコース又はマンニトール及びトレハロースのようないずれもの他の糖であるが、例えば塩化ナトリウムのような塩も、更に適していることができる。
モル浸透圧濃度剤は、内部水相中に存在するイオン濃度に達するために十分な量で、主として外部水相中に存在する。従って、一般的に、モル浸透圧濃度剤(osmolarity agent)の濃度は、水相の重量に対して0.1ないし20重量%である。この塩は、好ましくは注射用製剤に最も適している0.6(m/m)%の濃度で、内部水相中で使用される。好ましくは、グルコースは、内部水相中に存在するイオン濃度に等しくするために必要である量である11.5(m/m)%の濃度で、外部水相中で使用される。
最後に、乳濁液の水相は、都合よくは少なくとも一つの粘度剤を含有し、相の粘度を、本明細書中で以下に記載される第2の工程の実施のために受容可能であるように調節することを可能にする。これらの薬剤は、更に液滴の懸濁液中の合体を制約することによって、二重乳濁液を安定化することを補助する。
水相は、一般的に乳濁液の全重量に対して10ないし80%、好ましくは30ないし70%、優先的には40ないし60重量%の粘度剤(viscosity agent)を含有する。
一般的に、粘度剤は、グリコールエーテル及びエステルのような親水性ポリマー、Lutrol(登録商標)のようなポロキサマー、キチン又はキトサンのようなポリ(アミノサッカライド)、デキストランのようなポリ(サッカライド)、並びにCarbopols(登録商標)のようなセルロースの誘導体から選択することができる。
好ましくは、粘度剤は、ポロキサマー:ポリエチレン/ポリプロピレンのブロックポリマーである。疎水性の中心の核は、ポリプロピレンによって構成され、そしてポリエチレンの親水性の配列によって囲まれている。好ましくは、水中で50ないし60%の濃度でゲルを形成するポロキサマー188(Lutrol(登録商標)F68、BASF)が使用される。
使用される薬剤の量は、達するべき粘度に依存する。然しながら、好ましくは、ポロキサマーの濃度は、ゲルの形成を防止するために50質量%より少ない。
安定剤及び粘度剤の組合せは、これが、分散相及び連続相間の粘度の比に大部分依存する層状剪断の工程の成功が証明されている限り、非常に特別な重要性を有する。従って、これらの薬剤の組合せは、相間の最適な粘度の比を得ること及び液滴の合体に関する乳濁液の安定性を得ることの両方を容易にする。
乳濁液の水相は、保存剤及び緩衝剤のような通常医薬製剤中に存在するいずれもの他の薬剤又は添加剤を含んでなることができる。
特に、内部の水相は、更に少なくとも一つの他の活性成分、特に水溶性活性成分を含んでなることもできる。
従って、親水性活性成分及び親油性活性成分を、最初に内部水性相を、そして二番目にポリマーの有機相を溶解することによって組合せることができる。
最後に、乳濁液の水相(単数又は複数)は、有機相からこれらの相へのその拡散を防止するために、好ましくは有機溶媒で飽和されている。
先に記載したように、微小球は、ポリマーの有機相中に分散された第2の水相(“内部”と呼ばれる)中の二重乳濁液から出発して、調製することができる。
二重乳濁液の内部水相は、外部水層に関連して既に先に記述した薬剤を含有することができる。
然しながら、二重乳濁液の内部水相は、更に少なくとも一つのタンパク質を、界面活性剤、及び/又は粘度剤及び/又は活性成分として含有することもできる。
従って、これは、HSA(ヒト血清アルブミン)のような高分子量タンパク質を、粘度を増加するため及び/又は乳濁液を安定化するために含有することができる。このようなマクロ分子の両親媒性的特質が、乳濁液を安定化することを補助することが観察されている。好ましくは、内部水相は、HSA又は少なくとも一つのタンパク質を、内部水相の重量に対して0.01%ないし10重量%、好ましくは0.1ないし2%の濃度で含んでなる。
内部水相がタンパク質を含んでなる場合、当該タンパク質のために、特にpHに関して適した媒体を形成するために、他の添加剤を加えることが一般的に好ましい。タンパク質のpIに近いpHを有する緩衝剤の存在は、好都合には、存されるべきタンパク質の天然の高次構造を可能にする。
従って二重乳濁液の内部水相は、更に溶液のpHを安定化する緩衝液を形成するために必要な化合物を含有することもできる。各種のタンパク質及び対応する緩衝液のために適したpH値は、当業者にとって既知であり、そして従って本明細書には規定されないものである。
内部水相は、更にSANCHEZ等によって記載されているポロキサマー188(Biodegradable micro− and nanoparticles as long−term delivery vehicles for interferon alpha.Eur.J.Pharm.Sci.(2003)18,221−229)のような安定剤を含有することもできる。
内部水相は、好都合には更に補助界面活性剤を含有することもできる。タンパク質と組合された後者は、内部水相及び有機相間の界面に濃縮され、そしてこれらの二つの媒体間の表面張力を減少することを補助する。
使用される補助界面活性剤は、好ましくはBASFから得られるSolutol HS 15である。この製品は、12−ヒドロキシステアリン酸のモノ−及びジ−ポリエチレングリコール660エステルの混合物である。これは、水、エタノール及び2−プロパノール中に可溶である。
内部水相は、界面活性剤を、内部水相の重量に対して0.01ないし10%、好ましくは0.05ないし1%、そして更に具体的には0.1ないし0.2重量%の濃度で含んでなる。
微小球の内部水相は、更に好都合には活性成分を含有することもできる。
これは、例えば、タンパク質又はポリペプチドのような壊れやすい親水性活性成分の投与のために、例えば有機溶媒中への分散のような化学的環境の変化がある場合、或いは温度又はpHが変化した場合に、これらの化合物の生物学的活性の劣化があることがしばしば観察されているために、特に価値のあるものであることが見出されている。
微小球の調製において、活性成分は、これが、二重乳濁液の内部水相中に最適のpHで溶解されているものであるために、その活性にいずれもの劣化を受けないものである。従って物理化学的環境の変化、そして従って分子の構造的変化は減少され、これは、活性成分の活性が保存されることを可能にする。
次いで、微小球の調製のための方法は、得られた乳濁液を層状剪断にかけることからなる第2の工程を含んでなる。層状剪断は、好ましくはクエット装置で行われる。これは、存在する相間の最適な粘度比、ローターの回転速度及びエアギャップへの乳濁液の注入速度によって得られる乳濁液の粘弾性であり、これらは得られる微小球の大きさ及び大きさの均一性を規定するものである。
次いで、微小球を調製するための方法は、分散されたポリマー溶液から有機溶媒を抽出することからなる第3の工程を含んでなる。
この工程は、当業者にとって既知のいずれもの方法、例えば熱の影響下又は真空下の蒸発によって行うことができる。
好ましい態様によれば、これは、水中の有機溶媒を抽出することによって行う。更に具体的には、その中に有機溶媒が拡散するものである大量の水が、調製された単分散乳濁液に加えられる。この態様は、特にカプセル化された活性成分を温度又は圧力の変化から保護する利益を有する。
溶媒が水中への拡散によって有機相から消滅するに従って、ポリマーは沈殿し、そして出発する乳濁液の種類にもよるが、水溶液の液滴(二重乳濁液)、又は固体の微小球(単一乳濁液)を保持するポリマーマトリックスを有する微小球が形成される。
沈殿は、好ましくは乳濁液及び懸濁液の均質性を保存するために、わずかな攪拌を伴って行われる。
最後に、最終工程において、微小球は、有用な方法、例えば溶液を濾過すりことによって収集することができる。
次いで必要な場合、微小球は、凍結保護剤の存在中で凍結乾燥される。凍結保護剤の中で、ポリオール及び電解質を特に記述することができる。特に、例えば、グリセリン、マンノース、グルコース、フルクトース、キシロース、トレハロース、マンニトール、ソルビトール、キシリジン及び他のポリオール、並びにポリエチレングリコールが適している。電解質として、塩化ナトリウムを記述することができる。
従って、調製された微小球は、一つ又はそれより多い活性成分、特に親水性及び親油性活性成分の、その均質な、そして時間をかけた所定の放出を可能にするベヒクルとして作用することができる。
本発明は、以下の実施例及び図面中で、更に詳細に記載されるものである。
実施例
実施例1
単一乳濁液からの微小球の調製のための一般的手順:
この方法は、特に親水性活性成分の放出のために有用である生分解性ポリマー微小球を調製するために使用することができる。
カプセル化される活性成分は、酢酸エチル中に溶解されたPLGAから構成される有機相中に分散又は溶解される。
次いでこの有機相は、水並びにPVAのような親水性界面活性剤を0.1ないし10%、好ましくは1ないし4%、及びポリエチレングリコール又はポロキサマーのような粘度剤を10ないし50%含有する水相中で乳化される。
二つの相の粘度の比は、剪断効率を最適化するために調節される。好ましくは、有機相の粘度及び水相のそれ間の比は、0.1ないし10、更に実際的には3ないし8である。
次いでこのようにして得られたいわゆる“粗い”乳濁液は、層状剪断にかけられる。この工程は、好ましくは図1に示すクエット装置で行われる。制御された剪断は、分散された相の液滴が単分散にされることを可能にするが;然しながら、これは、更にその大きさを制御することも可能にする。
好ましくは、制御された剪断は、乳濁液を、動く固体表面との接触に置くことによって行われ、乳濁液の流れを特徴づける速度勾配は、動く固体表面に対して垂直な方向で一定である。このような剪断は、例えば、“クエット”セルのような互いに回転する二つの同心円筒によって構成されるセル中で行うことができる。
クエット装置(1)を図1に示す。これは、ローター(2)、ステーター(3)及びピストン(4)を含んでなる。乳濁液は、ローター及びステーター間に規定される、エアギャップと呼ばれる空間に、注入シリンジ(5)によって導入される。次いでローター及びステーター間で剪断された乳濁液は、次いで密閉されたフラスコ中の回収容器(6)に通過して収集される。剪断速度、エアギャップの幅及び注入速度は、微小球の所望される大きさによって変化することができる調節可能なパラメータである。
この方法の詳細に付いては、特定の出願WO97/38787、FR2767064及びWO0185319を参照されたい。
乳濁液がこのように単分散にされた後、微小球を沈殿するための溶媒の抽出に進むことが可能である。抽出は、酢酸エチルの水中への溶解度及び得られた乳濁液の量によって計算される体積の水を加えることによって行われる。酢酸エチルを溶解するために必要な最小体積の少なくとも2倍の体積の水が、好ましくは使用される。
酢酸エチルが低温で水中に更に可溶性であるために、溶媒の残留物を除去するために第二の工程の冷却抽出が行われる。従って、30分の攪拌後、5℃に冷却された第2の体積の脱イオン水を加え、そして全体を攪拌下で更に30分間維持する。このように行われた溶媒の抽出は、殆んど全てである。
次いで30分の終了時に、微小球を、抽出媒体から0.45μmの多孔度を有するナイロンフィルター上の加圧下の濾過によって分離する。回収されたケーキを、1リットルの脱イオン水で3回洗浄する。次いで微小球を、乾燥するために一晩周囲温度で放置するか、又は凍結保護剤の添加後、冷凍し、そして凍結乾燥する。
乾燥後、微小球を、1%の界面活性剤Montanox(登録商標)20又は80(BASF)(Montanox(登録商標)80:モノオレイン酸ポリソルベート及びMontanox(登録商標)20:モノラウリン酸ポリソルベート)の溶液中に攪拌、及び超音波浴を通る通過によって再分散する。再分散された微小球を、顕微鏡下の観察によって特徴づけし、そしてその大きさの分布を、レーザー粒度分析法によって測定する。
実施例2
単一乳濁液からの2.5μm微小球の調製:
フラスコ中に、0.9gのPVAを、酢酸エチル(3%)で飽和された14.14gの脱イオン水中に70℃で磁気攪拌下で溶解することによって連続水相を調製する。冷却後、15gのPEG400をその中に組込む。従って、この水相は、3%のPVA、50%のPEG400を含有し、そして酢酸エチルで飽和されている。
有機相を、密封されたフラスコ中に、2.6gのPLGA75/25を、水(3%)で飽和された17.39gの酢酸エチル中に磁気攪拌下で溶解することによって調製する。従って、この有機相は、水で飽和された酢酸エチル中に13%のPLGAを含有する。
次いでこの有機相の全てを、上記の20gの水相中にスパチュラを使用した手作業の攪拌によって乳化する。乳濁液は、50質量%の分散された有機相を含有する。
次いでこのようにして得られた予備混合物を、クエット装置中に入れ、そして100μmのエアギャップで、概略7ml/分の流量に対応する0.7のピストンの上向き速度で400rpmの速度で剪断する。ローターの直径は、2cmである。図2(a)は、このようにして調製された乳濁液の均質な大きさの分布を示す。
乳濁液がこのように単分散にされた後、実施例1において説明したように、溶媒を抽出し、そして微小球を濾過し、そして次いで乾燥する。図2(b)は、実施例1において記載したように、再分散後に得られた微小球の規則正しい視覚的外観を示す。
微小球の大きさの分布は、レーザー粒度分布法によって測定され(図2(c)参照);これは、2.5μmに中心を持つ。
実施例3
単一乳濁液からの6.5μm微小球の調製:
フラスコ中に、1.2gのPVAを、酢酸エチル(3%)で飽和された35.25gの脱イオン水中に70℃で磁気攪拌下で溶解することによって連続水相を調製する。冷却後、4.02gのPEG2000をその中に組込む。従って、この水相は、3%のPVA及び10%のPEG2000を含有し、そして酢酸エチルで飽和されている。
有機相を、密封されたフラスコ中に、2.67gのPLGA75/25を、水(3%)で飽和された17.89gの酢酸エチル中に磁気攪拌下で溶解することによって調製する。従って、この有機相は、水で飽和された酢酸エチル中に溶解された13%のPLGAを含有する。
次いでこの有機相の全てを、上記の20gの水相中にスパチュラを使用した手作業の攪拌によって乳化する。乳濁液は、50質量%の分散された有機相を含有する。
次いでこのようにして得られた予備混合物を、クエット装置中に入れ、そして100μmのエアギャップで、概略7ml/分の流量に対応する0.7のピストンの上向き速度で300rpmの速度で剪断する。ローターの直径は、2cmである。図3(a)は、このようにして調製された乳濁液の均質な大きさの分布を示す。
乳濁液がこのように単分散にされた後、実施例1において説明したように、溶媒を抽出し、そして微小球を濾過し、そして次いで乾燥する。図3(b)は、実施例1において記載したような、溶媒の抽出後に得られた微小球の規則正しい外観を示す。
微小球の大きさの分布は、レーザー粒度分布法によって測定され(図3(c)参照);これは、6.5μmに中心を持つ。
実施例4
二重乳濁液からの微小球の調製のための一般的手順:
この方法は、特に、親水性活性成分、又は親水性活性成分及び親油性活性成分の組合せの放出のために有用である生分解性ポリマー微小球の調製のために使用される。
最初に、逆乳濁液(W/O)を、ポリマー(例えば、PLGA75/25)の溶液を含んでなる有機相中にいわゆる“内部”水相を分散することによって調製する。
逆乳濁液のための二つの相の粘度の比は、剪断効率を最適化するために調節される。好ましくは、内部水相の粘度及び有機相のそれ間の比は、0.1ないし10、更に実際的には0.1ないし0.3である。
内部水相は、タンパク質、特にHSAを0.01ないし10%、好ましくは0.1ないし2%、補助界面活性剤、特にSolutol(登録商標)HS15を0.01ないし10%、好ましくは0.05ないし1%、及び塩、特に塩化ナトリウムを0.1ないし20%、好ましくは0.6%含有する。
有機相を、密封されたフラスコ中に、PLGA75/25を、5ないし30%、好ましくは20%、水(3%)で飽和された酢酸エチルの溶液中に磁気攪拌下で溶解することによって調製する。
一般的に、カプセル化される親水性活性成分は、内部水相中に、そして親油性活性成分は、有機相中に含有される。
次いで“粗い(coarse)”逆乳濁液を、制御された大きさ及び分布の分散された相を得るために実施例1において記載したように剪断にかける。制御された剪断工程は、クエット型を使用して又はUltra−Turrax型の乱流装置中で行うことができる。
フラスコ中で、0.01ないし10%、好ましくは1ないし4%のPVA水溶液を、磁気攪拌下で70℃にする。冷却後、0.1ないし40%、好ましくは1ないし10%のLutrol(登録商標)F68、及びNaClを内部水相のそれと同一濃度:0.6%で溶液(外部水相)中に加える。
その後、このいわゆる“外部”水相を、有機溶媒、好ましくは酢酸エチルで飽和し、これは、この特別な溶媒に対して、水相の重量に対して概略3重量%の濃度である。
次いで逆乳濁液を、先に記載した外部水相中に組込む。この工程は、スパチュラを使用して手作業で行われる。
二つの相の粘度の比は、二重乳濁液の場合、剪断効率を最適化するために調節される。好ましくは、有機相の粘度及び外部水相のそれ間の比は、0.1ないし10、更に実際的には3ないし8である。
このようにして得られた乳濁液は、分散された相が大きい、そして非常に変化する大きさの液滴によって構成されているために、更に“予備混合物”又は“粗い”乳濁液とも呼ばれる。
次いで“粗い”乳濁液は、制御された大きさ及び分布の分散された相を得るために、実施例1に記載したように剪断にかけられる。制御された剪断の工程は、クエット装置を使用して行うことができる。
乳濁液がこのように単分散にされた後、微小球を沈殿させるために、溶媒を抽出する。抽出は、酢酸エチルの水中への溶解度及び得られた乳濁液の量によって計算される体積の水を加えることによって行われる。酢酸エチルを溶解するために必要な最小体積の少なくとも2倍の体積の水が、好ましくは使用される。
酢酸エチルが低温で水中に更に可溶性であるために、溶媒の残留物を除去するために第二の工程の冷却抽出が行われる。従って、30分の攪拌後、5℃に冷却された第2の体積の脱イオン水を加え、そして全体を攪拌下で更に30分間維持する。このように行われた溶媒の抽出は、殆んど全てである。
活性成分(単数又は複数)を含有する単分散の微小球を、濾過し、そして実施例1において記載したように凍結乾燥する。
乾燥後、微小球を、1%の界面活性剤Montanox(登録商標)20又は80(BASF)(Montanox(登録商標)80:モノオレイン酸ポリソルベート及びMontanox(登録商標)20:モノラウリン酸ポリソルベート)の溶液中に攪拌、及び超音波浴の通過によって再分散する。再分散された微小球を、顕微鏡下の観察によって特徴づけし、そしてその大きさの分布をレーザー粒度分析法によって測定する。
実施例5
1μmの逆乳濁剤の調製:
フラスコ中に、内部水相を、磁気攪拌下で調製する。これは、酢酸エチル(3%)で飽和された4gのpH5のクエン酸緩衝液中に溶解された0.04gのHSA、0.036gのSolutol(登録商標)HS15及び0.022gのNaClから構成される。従って、この内部水層は、1%のHSA、0.1%のSolutol(登録商標)HS15を含有し、そして酢酸エチルで飽和されている。
有機相を、密封フラスコ中で、3.2gのPLGA75/25を、水(3%)で飽和された12.82gの酢酸エチル中に、磁気攪拌下で溶解することによって調製する。従って、この有機相は、水で飽和された酢酸エチル中に溶解された20%のPLGAを含有する。
内部水相を、粗い逆乳濁液を得るために、酢酸エチル溶液中に手作業でスパチュラを使用して分散する。
この乳濁液は、その全重量に対して20重量%の内部水相を含有する。製造された粗い乳濁液の溶解度は、剪断前に、相の分離及び合体が存在しないことによって確認される。
次いでこのようにして得られた予備混合物を、クエット装置に入れ、そして100μmのエアギャップで、概略7ml/分の流量に対応する0.7のピストンの上向き速度で400rpmの速度で剪断する。ローターの直径は、2cmである。逆乳濁液は、クエット装置を使用した剪断後も安定である。
予備混合物及びクエット装置の剪断後の乳濁液の顕微鏡下の視覚的外観を、図4(a)及び(b)に示す。
次いで分級された二重乳濁液を以下のように調製する。
実施例6
二重乳濁液からの28μm単分散微小球の調製:
最初に、逆乳濁液を、実施例5のように:
−酢酸エチル中の20%のPLGA;
−内部水相中の1%のHSA;
−0.1%のSolutol(登録商標)HS15;
−内部水相中の0.6%のNaCl;
で調製する。
次いで得られた逆乳濁液を、Ultra−Turrax(電力24000)を使用して3分間、又は代わりにクエット装置で400rpmで剪断する。
次いで得られた20gの逆乳濁液を、スパチュラを使用して、3gのLutrol(登録商標)F68、0.9gのPVA及び0.18%のNaClから構成される同量の外部水相中に組込む。従って、この外部水相は、10%のLutrol(登録商標)F68、3%のPVA及び0.6%のNaClを含有し、そして酢酸エチルで飽和されている。この二重乳濁液は、その全重量に対して50重量%の逆乳濁液を含有する。
次いでこのようにして得られた予備混合物を、クエット装置に入れ、そして100μmのエアギャップで、概略7ml/分の流量に対応する0.7のピストンの上向き速度で100rpmの速度で剪断する。ローターの直径は、2cmである。
装置の出口で収集された二重乳濁液を、攪拌下で250mlの生理食塩水(0.6%NaCl)中に周囲温度で希釈する。
10分後、第2の250mlの体積の生理食塩水を5℃で加え、そして攪拌を10分間続ける。二重小滴の固体の微小球への転換が観察される。次いで微小球を、抽出媒体から0.45μmの多孔度を有するナイロンフィルター上の加圧下の濾過によって分離する。回収されたケーキを、1リットルの脱イオン水で3回洗浄する。
凍結乾燥のために、濾過された微小球を、トレハロース溶液中に分散する。加えられるトレハロースのパーセントは、凍結乾燥される微小球の5%に対応する。試料を、最初液体窒素で冷凍し、次いで冷凍庫中で−24℃で保存する。凍結乾燥は、0.12mバールに固定された真空で以下の傾斜によって行われる:
0/00 −44℃から−10℃に4時間で経過し、そして−10℃における15時間30分の等温乾燥による一次乾燥。
0/00 −10℃から+10℃に30分で経過し、そして周囲温度に30分間で戻る二次乾燥。
乾燥後、微小球を、1%の界面活性剤Montanox(登録商標)20又は80(BASF)(Montanox(登録商標)80:モノオレイン酸ポリソルベート及びMontanox(登録商標)20:モノラウリン酸ポリソルベート)中に攪拌、及び超音波浴を通る通過によって再分散する。再分散された微小球を、顕微鏡下の観察によって特徴づけし、そしてその大きさの分布を、レーザー粒度分析法によって測定する。微小球の大きさの分布は、28μmに中心を持つ(図5b)。
実施例7
乱流剪断による微小球の調製:
微小球のバッチを、クエット装置によって行われる層状剪断の代わりに、乱流操作中の剪断(Ultra−Turrax次いでパドル攪拌)を使用して実施例6によって調製した。
これらの微小球の大きさの分布を、レーザー粒度分析法によって評価し(図5a)、そして実施例6によって調製された微小球に対して確立されたそれ(図5b)と比較した。
クエット装置によって与えられるような層状剪断が、より狭い大きさの分布を、そして従って更に顕著な単分散の特徴を得ることを可能にすることが容易に観察される。結果として、微小球中に含有される活性成分の放出動態は、より良好に制御される。
図1は、クエット装置の線図である; 図2は、実施例2によって調製された微小球の、(a)抽出前(対物レンズ×100);(b)乾燥及び再分散後(対物レンズ×40);(c)再分散後のその粒子の大きさ分布の光学顕微鏡写真である; 図3は、実施例3によるポリマーの微小球の、(a)抽出前(対物レンズ×40);(b)抽出後(対物レンズ×40);(c)再分散後のその粒子の大きさの分布の光学顕微鏡写真である; 図4は、実施例5による逆乳濁液の、(a)剪断前(対物レンズ×10);(b)クエット装置を600rpmで使用した剪断後(対物レンズ×10)の光学顕微鏡写真である; 図5は、(a)実施例7によって標準的な無作為剪断(パドル攪拌器)によって;(b)実施例6によって層状剪断(クエット装置)によって得られた微小球の粒子の大きさの分布である。

Claims (20)

  1. a)活性成分を含んでなる少なくとも一つのポリマー相、及び少なくとも一つの水相を含んでなり、前記有機相及び水相の粘度が、0.1ないし10の比を有する乳濁液を調製し;
    b)得られた前記乳濁液を制御された層状剪断にかけ;
    c)前記ポリマー相から溶媒を除去し;そして
    d)このようにして得られた前記微小球を単離する;
    の工程を含んでなる、単分散生分解性微小球を調製するための方法。
  2. 前記微小球が、主として生分解性ポリマーから構成される、請求項1に記載の方法。
  3. 前記生分解性ポリマーが、ポリ(α−ヒドロキシ)酸、ポリ(α−ヒドロキシ酸)、ポリ(ε−カプロラクトン)−PLC、ポリジオキサノン−PDOの脂肪族ポリエステル、ポリオルトエステル、ポリ酸無水物、ポリシアノアクリレート、ポリウレタン、ポリペプチド又はポリ(アミノ酸)、修飾されたポリサッカリド、セルロース、ポリカーボネート、ポリジメチルシロキサン及びポリ(酢酸ビニル)並びにこれらの誘導体及びコポリマーから選択される、請求項2に記載の方法。
  4. 前記生分解性ポリマーが、ポリ乳酸(PLA)、及びポリ乳酸/ポリグリコール酸(PLGA)のコポリマーから選択される、請求項2又は3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 前記ポリマーが、50ないし500kダルトンの分子量を有する、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 前記乳濁液の有機相の有機溶媒が、酢酸エチルである、請求項1ないし5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 前記活性成分が、油溶性である、請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。
  8. 前記活性成分が、水溶性である、請求項1ないし7のいずれか1項に記載の方法。
  9. 前記活性成分が、ペプチド又はタンパク質である、請求項1ないし8のいずれか1項に記載の方法。
  10. 前記工程(a)において調製された乳濁液が、親水性活性成分を親油性活性成分との組合せで含んでなる、請求項1ないし9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記乳濁液の有機相が、乳濁液の全重量に対して10ないし60重量%である、請求項1ないし10のいずれか1項に記載の方法。
  12. 前記乳濁液の有機相が、1ないし50%、好ましくは5ないし30重量%のポリマーを含んでなる、請求項1ないし11のいずれか1項に記載の方法。
  13. 前記乳濁液の有機相が、1ないし50%、好ましくは5ないし30重量%の活性成分を含んでなる、請求項1ないし12のいずれか1項に記載の方法。
  14. 前記乳濁液が、二重乳濁液である、請求項1ないし13のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記乳濁液の外部及び/又は内部水相が、少なくとも一つの安定剤及び/又は少なくとも一つの粘度剤を含有する、請求項1ないし14のいずれか1項に記載の方法。
  16. 前記乳濁液の外部及び/又は内部水相が、少なくとも一つの安定剤及び/又は少なくとも一つのモル浸透圧濃度剤及び/又は少なくとも一つの界面活性剤及び/又は少なくとも一つの緩衝剤を含有する、請求項1ないし15のいずれか1項に記載の方法。
  17. 層状剪断による分級の工程が、クエット(Couette)装置によって行われる、請求項1ないし16のいずれか1項に記載の方法。
  18. 前記ポリマー相から溶媒を除去する工程が、水中への抽出によって行われる、請求項1ないし17のいずれか1項に記載の方法。
  19. ヒト又は動物生体における活性成分の投与のための、請求項1ないし18のいずれか1項によって得ることが可能な微小球の使用。
  20. 活性成分が、抗生物質、抗高脂血症剤、抗高血圧症剤、抗ウイルス剤、ベータ遮断剤、気管支拡張剤、細胞分裂阻害剤、向精神剤、ホルモン、血管拡張剤、抗アレルギー症剤、鎮痛剤、解熱剤、鎮痙剤、抗炎症剤、抗血管新生剤、抗細菌剤、抗潰瘍剤、抗真菌剤、駆虫剤、抗糖尿病剤、抗癲癇剤、抗パーキンソン病剤、抗片頭痛剤、抗アルツハイマー病剤、抗座瘡剤、抗緑内障剤、抗喘息剤、神経遮断剤、抗鬱剤、抗不安剤、催眠剤、ノルモシミックス(normothymics)、鎮静剤、覚醒剤、抗骨粗鬆症剤、抗関節炎剤、抗凝血剤、抗乾癬剤、抗高血糖剤、食欲増進剤、食欲抑制剤、抗無力症剤、抗便秘症剤、止痢剤、抗心的外傷剤、利尿剤、筋弛緩剤、夜尿症用薬物、勃起不全用薬物、ビタミン、ペプチド、タンパク質、抗癌剤、核酸、RNA、オリゴヌクレオチド、リボザイム及びDNAから選択される、請求項19に記載の使用。
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