JP2007525556A - インクジェットインク - Google Patents
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Abstract
本発明は、インクジェット印刷用のインクに関し、特に、自己分散型顔料着色剤と、画像堅牢性を改善するためのヒドロゾルポリマーとを含む水性インクに関する。
Description
本発明は、インクジェットインクに関し、特に、自己分散性顔料と、画像堅牢性を改善するためのヒドロゾルポリマーとを含む水性インクジェットインクに関する。
インクジェット印刷は、インク液滴が紙などの印刷媒体上に付着して、所望の画像が形成されるノンインパクト印刷方法である。これらの液滴は、マイクロプロセッサによって発生される電気信号に応答してプリントヘッドから吐出される。
染料および顔料の両方が、インクジェットインクの着色剤として使用されている。典型的には染料は顔料よりも配合が容易であるが、早く色あせしやすく、摩擦落ちしやすい。水性媒体中に分散させた顔料を含むインクは、印刷画像の水堅牢性および光堅牢性において、水溶性染料を使用するインクよりも優れており好都合である。
水性インクジェットインクに好適な顔料は、当技術分野においてよく知られている。従来、ビヒクル中で顔料の安定な分散体を形成するために、ポリマー分散剤または界面活性剤などの分散剤によって顔料が安定化されている。しかし、より最近になって、いわゆる「自己分散性」または「自己分散型」顔料(以降「SDP」)が開発された。その名前が示すように、SDPは分散剤を使用しなくても水中に分散させることができる。
SDPは、同じ顔料充填量で安定性がより高く、粘度がより低くなるという点から、従来の分散剤で安定化させた顔料よりも好都合であることが多い。このため、最終インク中の配合の自由度が高くなりうる。
しかしSDPインクを使用した印刷は、摩擦落ちおよびスミアに影響されやすい。(特許文献1)では(表3中の比較例2)、SDPインクジェットインクにおける低い耐スミア性(この文献では摩擦/引っかき抵抗性とも記載されている)の問題が示されている。画像の性質を改善するために、SDPと分散剤で安定化された顔料との併用が教示されている。同様に(特許文献2)でも(表1中に実施例9)、SDPインクジェットインクの低い耐スミア性(この文献では蛍光ペン抵抗性(high−lighter resistance)と記載されている)の問題が示されている。
印刷特性を改善するためにポリマーバインダーを添加することが多く提案されている。SDPおよびポリマーを有するインクは、たとえば、米国特許公報(特許文献3)、米国特許公報(特許文献4)、米国特許公報(特許文献5)、米国特許公報(特許文献6)、米国特許公報(特許文献7)、米国特許公報(特許文献8)、米国特許公報(特許文献9)、(特許文献10)、(特許文献11)、および(特許文献12)に開示されている。
上記すべての刊行物は、全体が説明されているかのようにあらゆる目的で本明細書に援用される。
しかし、SDPインクの画像堅牢性を改善するためにポリマーを加えると、通常、ポリマーを加えていないインクと比較して光学濃度が低くなる。光学濃度は、全体の画質の特に重要な側面であり、光学濃度を損なうことなく画像堅牢性が改善するようにSDPインク配合物を作製することができることが好ましい。
ヒドロゾルポリマーをSDPインクに加えることによって、光学濃度を低下させることなく印刷画像の堅牢性が改善されることが分かった。
これらの発見によると、本発明は、自己分散型顔料着色剤と、水性ビヒクルと、ヒドロゾルポリマーとを含む水性インクジェットインクに関する。好ましくは、ヒドロゾルポリマーはアクリル系ヒドロゾルポリマーである。
本発明の別の態様によると、少なくとも3つの異なる着色インクを含み、それらのインクの少なくとも1つが上記水性インクジェットインクであるインクセットが提供される。
本発明のさらに別の態様によると、基材上にインクジェット印刷する方法であって、
(a)デジタルデータ信号に応答するインクジェットプリンタを提供するステップと、
(b)印刷すべき基材を上記プリンタに装填するステップと、
(c)上述し以下に詳細に説明するインク、または上述し以下に詳細に説明するインクジェットインクセットを上記プリンタに装填するステップと、
(d)上記デジタルデータ信号に応答し、上記インクまたはインクジェットインクセットを使用して上記基材上に印刷するステップとを含む方法が提供される。
(a)デジタルデータ信号に応答するインクジェットプリンタを提供するステップと、
(b)印刷すべき基材を上記プリンタに装填するステップと、
(c)上述し以下に詳細に説明するインク、または上述し以下に詳細に説明するインクジェットインクセットを上記プリンタに装填するステップと、
(d)上記デジタルデータ信号に応答し、上記インクまたはインクジェットインクセットを使用して上記基材上に印刷するステップとを含む方法が提供される。
注目すべきことに、インクジェットインク中のヒドロゾルポリマーと従来の顔料分散体との併用が米国特許公報(特許文献13)(この開示は、全体が説明されているかのようにあらゆる目的で本明細書に援用される)に一般的に記載されている。しかし、このようなヒドロゾルポリマーとSDPとの併用、および本発明の状況におけるこのような使用の驚くべき恩恵に関しては、この参考文献では示唆されていない。
本発明のこれらおよびその他の特徴および利点は、以下の詳細な説明を読めば当業者によってより容易に理解できるであろう。明確にするため、別々の実施態様の状況で、前述または後述される本発明の一部の特徴は、1つの実施態様を組み合わせることによっても得ることができることを理解されたい。逆に、簡潔にするため1つの実施態様の状況で説明される本発明の種々の特徴を、別々に提供したり、あらゆる小さな組み合わせによって提供したりすることもできる。さらに、文脈上特に記載される場合を除けば、単数形での言及は、複数形も含みうる(たとえば、「a」および「an」は1つ、あるいは1つまたは複数を意味しうる)。
本発明は、改善された堅牢性および高い光学濃度を有するSDPインク組成物を提供する。本発明の組成物は、SDP着色剤と、水性ビヒクルと、ヒドロゾルポリマー、好ましくはアクリル系ヒドロゾルポリマーとを含む。本発明のインクは、任意選択的に、関連分野でよく知られている他の添加剤および補助剤を含むことができる。本発明のインクは、粘度および表面張力などの複数の性質の適切なバランスを得るために特定のインクジェットプリンタの要求に適合させることができる。
本明細書において「堅牢性」とは一般に、たとえば、摩擦堅牢性(指による摩擦)、水堅牢性(水滴)、およびスミア堅牢性(蛍光ペンの書き込み)などの色の除去に対する抵抗性を意味する。
(着色剤)
本発明のインク中の着色剤は顔料を含む。定義によると、顔料は水性ビヒクル中で溶液を(実質的な程度で)形成せず、分散する必要がある。
本発明のインク中の着色剤は顔料を含む。定義によると、顔料は水性ビヒクル中で溶液を(実質的な程度で)形成せず、分散する必要がある。
本発明の顔料着色剤は、より具体的には自己分散型顔料である。SDPは、分散性付与基で表面改質されることで、独立に分散剤を使用しなくても安定な分散体を形成することができる。水性ビヒクル中の分散体の場合、表面改質は、親水性基、最も典型的にはイオン化可能な親水性基の付与を伴う。たとえば、米国特許公報(特許文献14)、米国特許公報(特許文献3)、米国特許公報(特許文献15)、米国特許公報(特許文献5)、米国特許公報(特許文献16)、米国特許公報(特許文献17)、米国特許公報(特許文献18)、米国特許公報(特許文献19)、米国特許公報(特許文献20)、米国特許公報(特許文献21)、米国特許公報(特許文献22)、米国特許公報(特許文献23)、米国特許公報(特許文献24)、米国特許公報(特許文献25)、米国特許公報(特許文献26)、米国特許公報(特許文献27)、米国特許公報(特許文献28)、米国特許公報(特許文献29)、米国特許公報(特許文献30)、米国特許公報(特許文献6)、米国特許公報(特許文献31)、米国特許公報(特許文献32)、米国特許公報(特許文献33)、米国特許公報(特許文献34)、米国特許公報(特許文献35)、米国特許公報(特許文献36)、米国特許公報(特許文献37)、米国特許公報(特許文献38)、米国特許公報(特許文献8)、米国特許公報(特許文献39)、米国特許公報(特許文献40)、米国特許公報(特許文献41)、米国特許公報(特許文献42)、(特許文献43)、(特許文献1)、(特許文献2)、(特許文献44)、(特許文献45)、(特許文献46)、および(特許文献47)を参照することができ、これらの開示は、全体が説明されているかのようにあらゆる目的で本明細書に援用される。
SDP着色剤は、そのイオン的性質によってさらに定義することができる。陰イオン性のSDPでは、水性媒体中で陰イオン表面電荷を有する粒子が得られる。逆に、陽イオン性のSDPでは、水性媒体中で陽イオン表面電荷を有する粒子が得られる。たとえば陰イオン性部分または陽イオン性部分を有する基を粒子表面に取り付けることによって、粒子表面の電荷を付与することができる。本発明のSDPは、好ましくは陰イオン性であるが、必ずしも必要ではない。
陰イオン性SDP表面に取り付けられる陰イオン性部分は、あらゆる好適な陰イオン性であってよいが、好ましくは(I)または(II)である:
−CO2Z (I) −SO3Z (II)
(式中、Zは、有機塩基の共役酸;アルカリ金属イオン;アンモニウムイオン、ホスホニウムイオン、およびスルホニウムイオンなどの「オニウム」イオン;ならびにテトラアルキルアンモニウムイオン、テトラアルキルホスホニウムイオン、およびトリアルキルスルホニウムイオンなどの置換「オニウム」イオン;またはあらゆる他の好適な対陽イオンからなる群より選択される)。有用な陰イオン性部分としてはホスフェートおよびホスホネートも挙げられる。タイプI(「カルボキシレート」)陰イオン性部分が最も好ましい。
−CO2Z (I) −SO3Z (II)
(式中、Zは、有機塩基の共役酸;アルカリ金属イオン;アンモニウムイオン、ホスホニウムイオン、およびスルホニウムイオンなどの「オニウム」イオン;ならびにテトラアルキルアンモニウムイオン、テトラアルキルホスホニウムイオン、およびトリアルキルスルホニウムイオンなどの置換「オニウム」イオン;またはあらゆる他の好適な対陽イオンからなる群より選択される)。有用な陰イオン性部分としてはホスフェートおよびホスホネートも挙げられる。タイプI(「カルボキシレート」)陰イオン性部分が最も好ましい。
親水性基の密度が、顔料表面1平方メートル当たり約3.5μmol(3.5μmol/m2)未満、より好ましくは約3.0μmol/m2未満となる官能化度も好ましい。約1.8μmol/m2未満、さらには約1.5μmol/m2未満の官能化度も好適であり、ある種のSDPの場合には好ましい場合もある。本明細書で前述し、他の箇所でも使用されている「官能化度」とは、単位表面積当たりのSDP表面上に存在する親水性基の量を意味し、本明細書でさらに説明される方法により測定される。
カルボキシル化された陰イオン性SDP種としては、たとえば、先に援用した米国特許公報(特許文献3)、米国特許公報(特許文献15)、および米国特許公報(特許文献42)に記載のものが挙げられ、スルホン化された(タイプII)SDPとしては、たとえば、先に援用した米国特許公報(特許文献48)、米国特許公報(特許文献29)、および(特許文献11)に記載のものが挙げられる。
最大の色の濃さおよび良好な噴射のために小さい着色剤粒子を使用することが望ましい。この粒径は一般に約0.005〜約15μmの範囲とすることができ、典型的には約0.005〜約1μmの範囲であり、好ましくは約0.005〜約0.5μmであり、より好ましくは約0.01〜約0.3μmの範囲である。
本発明のインク中に使用されるSDPの量は、典型的には、印刷される画像に所望の光学濃度を付与するために必要な量である。典型的には、SDP量は、インクの約0.01〜約10重量%の範囲である。
SDPは、カーボンブラックを主成分とするものなどの黒色であってもよいし、またはPB 15:3および15:4シアン、PR 122および123マゼンタ、ならびにPY 128および74イエローを主成分とするものなどの着色顔料であってもよい。
SDPは、顔料表面上に官能基または官能基顔料分子をグラフト化することによって、あるいは物理的処理(真空プラズマなど)によって、あるいは化学的処理(たとえば、オゾン、次亜塩素酸などによる酸化)によって調製することができる。1種類または複数種類の親水性官能基を、1つの顔料粒子に結合させることができる。この種類および官能化度は、たとえば、インク中の分散体の安定性、色濃度、およびインクジェットヘッド前端における乾燥特性を考慮することによって適切に決定することができる。さらなる詳細については、先に援用した多数の刊行物を参照することによって見いだすことができる。
好ましい一実施態様においては、SDP上の親水性官能基は、主としてカルボキシル基、またはカルボキシル基とヒドロキシル基との組み合わせであり、さらにより好ましくは、SDP上の親水性官能基が、直接結合しており、主としてカルボキシル基、またはカルボキシルとヒドロキシルとの組み合わせである。
親水性官能基が直接結合する好ましい顔料は、たとえば、先に援用した米国特許公報(特許文献42)に記載の方法によって製造することができる。この刊行物に記載される方法によって処理されたカーボンブラックは、高い表面活性水素含有率を有し、これを塩基で中和すると、水中で非常に安定な分散体が得られる。この方法を着色顔料に適用することも可能である。
好ましい一実施態様においては、本発明のインク中の着色剤はSDPのみを含む。
(ビヒクル)
「水性ビヒクル」とは、水、または水と少なくとも1種類の水溶性有機溶媒(共溶媒)との混合物を意味する。好適な混合物の選択は、その具体的用途における必要条件、たとえば所望の表面張力および粘度、選択される着色剤、インクの乾燥時間、ならびにインクが印刷される基材の種類などに依存する。選択することができる水溶性有機溶媒の代表例は、米国特許公報(特許文献49)(この開示は、全体が説明されているかのようにあらゆる目的で本明細書に援用される)に開示されている。
「水性ビヒクル」とは、水、または水と少なくとも1種類の水溶性有機溶媒(共溶媒)との混合物を意味する。好適な混合物の選択は、その具体的用途における必要条件、たとえば所望の表面張力および粘度、選択される着色剤、インクの乾燥時間、ならびにインクが印刷される基材の種類などに依存する。選択することができる水溶性有機溶媒の代表例は、米国特許公報(特許文献49)(この開示は、全体が説明されているかのようにあらゆる目的で本明細書に援用される)に開示されている。
水と水溶性溶媒との混合物が使用される場合、その水性ビヒクルは、典型的には約30%〜約95%の水を含有し、その残分(すなわち、約70%〜約5%)が水溶性溶媒である。好ましい組成物は、水性ビヒクルの全重量を基準にして約60%〜約95%の水を含有する。
本発明のインク中の水性ビヒクルの量は、インクの全重量を基準にして、典型的には約70%〜約99.8%の範囲であり、好ましくは約80%〜約99.8%の範囲である。
水性ビヒクルは、界面活性剤、またはグリコールエーテルおよび1,2−アルカンジオールなどの浸透剤を含めることによって急速に浸透する(迅速に乾燥する)ようにすることができる。グリコールエーテルとしては、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、およびジプロピレングリコールモノ−イソプロピルエーテルが挙げられる。1,2−アルカンジオールとしては、好ましくは1,2−C4〜6アルカンジオールであり、最も好ましくは1,2−ヘキサンジオールである。好適な界面活性剤としては、エトキシル化アセチレンジオール(たとえば、エア・プロダクツ(Air Products)のサーフィノール(Surfynol)(登録商標)シリーズ)、エトキシル化第1級アルコール(たとえば、シェル(Shell)のネオドール(Neodol)(登録商標)シリーズ)およびエトキシル化第2級アルコール(たとえば、ユニオン・カーバイド(Union Carbide)のタージトール(Tergitol)(登録商標)シリーズ)、スルホスクシネート(たとえば、サイテック(Cytec)のエアロゾル(Aerosol)(登録商標)シリーズ)、有機シリコーン(たとえば、ウィトコ(Witco)のシルウェット(Silwet)(登録商標)シリーズ)、ならびにフルオロ界面活性剤(たとえば、本願特許出願人のゾニール(Zonyl)(登録商標)シリーズ)が挙げられる。
加えられるグリコールエーテルおよび1,2−アルカンジオールの量は、適切に決定される必要があるが、典型的には、インクの全重量を基準にして約1〜約15重量%の範囲であり、より典型的には約2〜約10重量%の範囲である。界面活性剤は、典型的には、インクの全重量を基準にして約0.01〜約5%の量、好ましくは約0.2〜約2%の量で使用することができる。
(ヒドロゾルポリマー)
ヒドロゾルポリマーは、最初に有機溶媒中で合成され、続いて水性担体媒体中に分離した相として分散される水不溶性ポリマーである。主として、ヒドロゾルポリマーは、顔料分散体安定性、水堅牢性、粘度、表面張力などの他のインク特性を犠牲にすることなく耐スミア性を最適にするようポリマーの特性を調整するために疎水性の非官能性モノマーを含有する。この目的において特に有用なモノマーとしてはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸2−フェニルエチル、ヒドロキシエチルアクリレート、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸2−フェニルエチル、メタクリル酸ヒドロキシエチルなどが挙げられる。ポリマーの物理的性質を改善するために、少量の非アクリル系モノマーを混入することができる。有用な例としては、スチレン、a−メチルスチレン、ビニルナフタレン、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリロニトリルなどが挙げられる。
ヒドロゾルポリマーは、最初に有機溶媒中で合成され、続いて水性担体媒体中に分離した相として分散される水不溶性ポリマーである。主として、ヒドロゾルポリマーは、顔料分散体安定性、水堅牢性、粘度、表面張力などの他のインク特性を犠牲にすることなく耐スミア性を最適にするようポリマーの特性を調整するために疎水性の非官能性モノマーを含有する。この目的において特に有用なモノマーとしてはアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸プロピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸ヘキシル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸フェニル、アクリル酸ベンジル、アクリル酸2−フェニルエチル、ヒドロキシエチルアクリレート、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プロピル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸ヘキシル、メタクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸フェニル、メタクリル酸ベンジル、メタクリル酸2−フェニルエチル、メタクリル酸ヒドロキシエチルなどが挙げられる。ポリマーの物理的性質を改善するために、少量の非アクリル系モノマーを混入することができる。有用な例としては、スチレン、a−メチルスチレン、ビニルナフタレン、塩化ビニリデン、酢酸ビニル、塩化ビニル、アクリロニトリルなどが挙げられる。
好ましくは、ヒドロゾルは、水性媒体中のヒドロゾルを自己安定化させる官能基を含有する。これらの官能基は、水性媒体に対する溶解性を特徴としており、非イオン性(たとえば、ポリエチレンオキシド基)、陰イオン性(たとえば、カルボキシル基、スルホン酸基)、または陽イオン性(たとえば、アンモニウム基)のヒドロゾルであってよい。したがって、ヒドロゾルは、用途に適合させるために、陰イオン電荷または陽イオン電荷のいずれかを有するか、電荷を有さないように設計することができる。イオン性である場合、その電荷がSDPの電荷と同じであることが好ましい。
ヒドロゾルを安定化させるために必要な官能基の量は、ポリマーの組成およびポリマーの分子量に依存する。官能基の量は、インクの寿命の間に安定性が得られるように十分多い必要があるが、さらにヒドロゾルが含有するこれらの基が多すぎると、水性媒体に対して完全に可溶性となり、インクの改善された耐スミア性が失われてしまう。通常、ポリマー組成物の親水性が高くなると、必要となる官能基が少なくなる。ポリマーの分子量が低くなると、全ポリマー鎖上に官能基を分布させるために必要な官能基が多くなる場合がある。
全体としてヒドロゾルポリマーの親水性を制御するために、ある量の親水性ポリエチレンオキシド含有モノマーが使用される。一般に、陰イオン性モノマーは、陰イオン性ヒドロゾルのためのポリマーの全重量を基準にして約0.5〜約10重量%の量、好ましくは約1〜約5重量%の量で使用される。陽イオン性モノマーは、陽イオン性ヒドロゾルのためのポリマーの全重量を基準にして約2〜約20重量%の量、好ましくは約5〜約15重量%の量で使用される。
通常、官能基は、そのような基を含有するモノマーを共重合させることによってポリマー構造中に組み込まれる。非イオン性親水性エチレンオキシド基を含有する有用なモノマーの例としては、アクリル酸2−(2−メトキシエトキシ)エチル、メタクリル酸2−(2−メトキシエトキシ)エチル、メタクリル酸エトキシトリエチレングリコール、メトキシポリエチレングリコール(分子量200〜1000)モノメタクリレート、ポリエチレングリコール(分子量200〜1000)モノメタクリレートなどが挙げられる。陰イオン性ヒドロゾルのイオン化可能な基を含有する有用なモノマーの例としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、無水マレイン酸、フマル酸、フマル酸モノエステル、スチレンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−プロパンスルホン酸(AMPS)などが挙げられる。陽イオン性ヒドロゾルの場合、好ましいイオン化可能なモノマーはアミン含有モノマーである。このアミン基は、第1級、第2級、または第3級のアミン基、あるいはそれらの混合物であってよい。アミン含有モノマーの例としては、アクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸N,N−ジメチルアミノエチル、メタクリル酸N,N−ジエチルアミノエチル、メタクリル酸t−ブチルアミノエチル、アクリル酸2−N−モルホリノエチル、メタクリル酸2−N−モルホリノエチル、4−アミノスチレン、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジンなどが挙げられる。
ヒドロゾルの安定性をさらに向上させるために、ポリマーは、ヒドロゾルポリマーの重量を基準にして約5重量%まで、好ましくは約2.0重量%までの界面活性モノマーを含有することができる。界面活性モノマーは、SAM 185(HLB=6.9)、SAM 186(HLB=9.9)、およびSAM 187(HLB=14.0)(PPG−メイザー(PPG−MAZER)、ケミカルズ・グループ・テクニカル・センター(Chemicals Group Technical Centers)、PPGインダストリーズ・インコーポレイテッド(PPG Industries、Inc.)、ペンシルバニア州モンロービル(Monroeville,PA))などの非イオン性であってよく、これらは以下の一般式を特徴とする:
重合性基(アリル)−疎水性物質−(OCH2CH2)n−OH。
重合性基(アリル)−疎水性物質−(OCH2CH2)n−OH。
界面活性モノマーは、イオン性であってもよく、たとえば、ヘンケル・ケミカル・コーポレーション(Henkel Chemical Corp.)(ペンシルバニア州アンブラー(Ambler,PA))より供給されるスルホコハク酸アリドデシル(ally docecyl sulfosuccinate)のナトリウム塩の40%溶液であるTREM LF−40などであってよい。さらなる安定化作用のために、非イオン型とイオン型との混合物を好都合に使用することができる。イオン性界面活性モノマーの電荷特性を、ヒドロゾルポリマーの電荷特性と適合させることが重要である。
ヒドロゾルポリマーを水性担体媒体に転化させるために、激しく撹拌しながら、水溶液中でヒドロゾルポリマー上の官能基をイオン化させることが必要となりうる。陰イオン性官能基を含有するヒドロゾルの場合、これらの基は、塩基を使用して中和/イオン化が行われ、たとえばアルカリ金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩および重炭酸塩、有機アミン(モノ−、ジ−、トリ−メチルアミン、モルホリン、N−メチルモルホリン)、有機アルコールアミン(N,N−ジメチルエタノールアミン、N−メチルジエタノールアミン、モノ−、ジ−、トリ−エタノールアミン)、アンモニウム塩(水酸化アンモニウム、水酸化テトラアルキルアンモニウム)、ならびにピリジンなどを使用して中和/イオン化が行われる。陽イオン性基を含有するヒドロゾルの場合、これらの基は、酸を使用して中和/イオン化が行われ、たとえば、有機酸(酢酸、プロピオン酸、ギ酸、シュウ酸)、ヒドロキシル化された酸(グリコール酸、乳酸)、ハロゲン化された酸(塩酸、臭化水素酸)、および無機酸(硫酸、リン酸、硝酸)などを使用して中和/イオン化が行われる。陽イオン性基は、ヨウ化メチル、臭化メチル、塩化ベンジル、p−トルエンスルホン酸メチル、p−トルエンスルホン酸エチル、硫酸ジメチルなどのアルキル化剤を使用して、アミン基をテトラアルキルアンモニウム塩に転化させることによって調製することもできる。
最終インク中のヒドロゾルのポリマー粒子の大きさは、そのポリマーの組成および水性担体媒体に依存する。親水性の高い組成物は、水性媒体によって容易に膨潤して大きな粒子が得られやすく、疎水性組成物からは約0.5μm未満の大きさを有する粒子が得られやすい。
ヒドロゾルは、線状またはグラフトまたは分枝のいずれのポリマーであってもよい。線状アクリル系ヒドロゾルポリマーは、従来のフリーラジカル溶液重合法を使用して当業者によって好都合に調製することができる。開始剤の有用な例としては、過酸化ベンゾイル、過酸化水素、およびペルオキシピバル酸t−ブチル、過酢酸t−ブチル、過オクタン酸t−ブチルなどの他のペルオキシ化合物、ならびにアゾイソイソブチロニトリル、および本願特許出願人より市販されるバゾ(Vazo)(登録商標)開始剤などのアゾ化合物が挙げられる。重合に使用される溶媒は、好ましくは水と混和性であり、それによってポリマーを好都合に転化させることができる。あるいは、重合ステップ終了後で転化ステップの前に、溶媒を水混和性溶媒で置換することもできる。有用な溶媒の例としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノールなどのアルコール、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの酢酸エステル、エチレングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル、2−ピロリドン、N−メチルピロリドンなどのピロリドン類、およびそれらの混合物が挙げられる。このポリマーの分子量は、メルカプタンなどの連鎖移動剤を添加する従来方法によって制御することができる。本発明の実施に有用となる結果として得られるポリマーは、好ましくは約4,000〜約150,000の範囲、より好ましくは約4,500〜約100,000の範囲の重量平均分子量(Mw)を有する。
グラフト構造または分枝構造を有するヒドロゾルの場合、安定化基が、主鎖上または腕中のいずれかに集中してもよい。このような配置を有すると、より少ない安定化基で優れたヒドロゾル安定性を得ることができ、それによって得られるインクは、スミア/染みに対する抵抗性、および湿気に対する一般的な影響に対する抵抗性が高くなる。グラフトポリマーは、米国特許公報(特許文献50)(この開示は、全体が説明されているかのようにあらゆる目的で本明細書に援用される)に記載されるマクロモノマー法によって最も好都合に調製される。主として、親水性安定化基を有するモノマーまたは疎水性モノマーのいずれかである選択されたモノマーを含有するマクロモノマーは、従来の有機化合物が使用されて、ポリマー中に末端重合性二重結合が形成される未審査の(特許文献51)に示唆される方法、または特殊な連鎖移動剤様コバルト錯体が使用される先に援用した米国特許公報(特許文献50)に示唆される方法によって調製することができる。次に、マクロモノマーを残りのモノマーと共重合させると、グラフトコポリマーの腕または分枝が形成される。
ヒドロゾルポリマーを含有しないインクと比較して、ペン信頼性(pen reliability)を損なうことなく耐スミア性を改善する「有効量」でヒドロゾルポリマーはインク中に存在することができる。典型的には、ヒドロゾルポリマーは、インク組成物の全重量を基準にして、約0.1〜約20重量%(固形分)、好ましくは約0.5〜約10重量%の量で存在する。
好適なヒドロゾルポリマーに関するさらなる詳細は、先に援用した米国特許公報(特許文献13)を参照することによって見いだすことができる。
(他の成分)
他の成分は、これらの他の成分がインクの安定性および噴射性を妨害しない程度でインクジェットインク中に配合することができ、これは日常的な実験によって容易に決定することができる。このような他の成分は、一般的な意味で当技術分野で周知である。
他の成分は、これらの他の成分がインクの安定性および噴射性を妨害しない程度でインクジェットインク中に配合することができ、これは日常的な実験によって容易に決定することができる。このような他の成分は、一般的な意味で当技術分野で周知である。
微生物の増殖を阻害するために殺生剤を使用することができる。
エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、イミノ二酢酸(IDA)、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミン四酢酸(CyDTA)、デチレントリアミン(dethylenetriamine)−N,N,N’,N”、N”−五酢酸(DTPA)、およびグリコールエーテルジアミン−N,N,N’,N’−四酢酸(GEDTA)、ならびにその塩などの金属イオン封鎖剤(またはキレート剤)を混入すると、たとえば、重金属不純物の悪影響を解消するために好都合となりうる。
本発明のインクは、1つまたは複数の可溶性ポリマー、特に可溶性構造化ポリマーを任意選択的に含有することができる。可溶性とは、水性ビヒクル中に溶解することを意味する。用語「構造化ポリマー」とは、ブロック、分枝、またはグラフトの構造を有するポリマーを意味する。米国特許公報(特許文献49)に開示されるようなABまたはBABブロックコポリマー、米国特許公報(特許文献52)に開示されるようなABCブロックコポリマー、および米国特許公報(特許文献50)に開示されるようなグラフトポリマーが特に好ましい。これら3つの参考文献の開示は、全体が説明されているかのようにあらゆる目的で本明細書に援用される。可溶性ポリマーが存在する場合、それらはビヒクル中に溶解し、それ自体は「分散剤」としては機能しない。
好ましくは、存在するあらゆる可溶性ポリマーの数平均分子量(Mn)は、約1,000〜約20,000の範囲であり、より好ましくは約1,000〜約10,000の範囲であり、最も好ましくは約2,000〜約6,000の範囲である。可溶性ポリマーは、好ましくはイオン性モノマーで構成され、好ましくはイオン化可能な酸基を有する陰イオン性モノマーで構成される。好ましい酸含有率は、ポリマー1g当たり約0.65〜約6ミリ当量の間であり、最も好ましくはポリマー1g当たり約0.90〜約1.75ミリ当量の間である。すべてのポリマーは、限定するものではないがヒドロキシル、アミド、およびエーテルなどの親水性基を有するモノマーを含有することもできる。
任意選択的な可溶性ポリマーを、インクの最終重量を基準にして、約0.1%以上、好ましくは約0.25%以上(固形分)の量で使用することができる。上限はインク粘度または他の物理的制限によって決定されるが、一般に約2%以下である。
(インクの性質)
噴射速度、液滴の分離長さ、液滴の大きさ、および流れの安定性は、インクの表面張力および粘度によって大きく影響される。顔料インクジェットインクは、典型的には、25℃における表面張力が約20ダイン/cm〜約70ダイン/cmの範囲である。粘度は25℃において30cP程度となることができるが、典型的には幾分低くなる。広範囲の吐出条件、すなわち、ピエゾ素子の駆動頻度、あるいはドロップオンデマンド装置または連続装置のいずれかの場合のサーマルヘッドの吐出条件、ならびにノズルの形状および大きさに適合する物理的性質をインクが有する。インクジェット装置中で有意な程度で詰まりが生じないように、インクは長期間にわたって優れた貯蔵安定性を有するべきである。さらに、インクは、インクが接触するインクジェット印刷装置の部品を腐食するべきではなく、インクは実質的に無臭で非毒性であるべきである。
噴射速度、液滴の分離長さ、液滴の大きさ、および流れの安定性は、インクの表面張力および粘度によって大きく影響される。顔料インクジェットインクは、典型的には、25℃における表面張力が約20ダイン/cm〜約70ダイン/cmの範囲である。粘度は25℃において30cP程度となることができるが、典型的には幾分低くなる。広範囲の吐出条件、すなわち、ピエゾ素子の駆動頻度、あるいはドロップオンデマンド装置または連続装置のいずれかの場合のサーマルヘッドの吐出条件、ならびにノズルの形状および大きさに適合する物理的性質をインクが有する。インクジェット装置中で有意な程度で詰まりが生じないように、インクは長期間にわたって優れた貯蔵安定性を有するべきである。さらに、インクは、インクが接触するインクジェット印刷装置の部品を腐食するべきではなく、インクは実質的に無臭で非毒性であるべきである。
なんらかの特定の粘度範囲またはプリントヘッドに限定されるものではないが、本発明のインクセットは、サーマルプリントヘッドに要求されるようなより低粘度の用途に特に適している。したがって、本発明のインクおよび定着液の粘度(25℃)は、約7cp未満とすることができ、好ましくは約5cp未満であり、最も好都合には約3.5cp未満である。サーマルインクジェットのアクチュエーターは、瞬時に加熱/気泡形成を行って、インク液滴を吐出するものであり、この液滴形成の機構には一般により低粘度のインクが必要となる。
(インクセット)
本発明によるインクセットは、好ましくは少なくとも3つの異なる着色インク(たとえばCMY)、好ましくは少なくとも4つの異なる着色インク(たとえばCMYK)を含み、その少なくとも1つのインクが、前述の
(a)SDP着色剤と、
(b)水性ビヒクルと、
(c)ヒドロゾルポリマーとを含む水性インクジェットインクである。
本発明によるインクセットは、好ましくは少なくとも3つの異なる着色インク(たとえばCMY)、好ましくは少なくとも4つの異なる着色インク(たとえばCMYK)を含み、その少なくとも1つのインクが、前述の
(a)SDP着色剤と、
(b)水性ビヒクルと、
(c)ヒドロゾルポリマーとを含む水性インクジェットインクである。
前述したように、好ましくはインクセットは、少なくとも4つの異なる着色インク(CMYK)を含み、その黒色(K)インクが、前述の
(a)黒色SDP着色剤と、
(b)水性ビヒクルと、
(c)ヒドロゾルポリマーとを含む。
(a)黒色SDP着色剤と、
(b)水性ビヒクルと、
(c)ヒドロゾルポリマーとを含む。
インクセットの他のインクも好ましくは水性インクであり、着色剤として染料、顔料、またはそれらの組み合わせを含むことができる。このような他のインクは、一般的な意味で当業者に周知である。
(基材)
本発明は、一般的な電子写真複写機用紙などの普通紙上への印刷に特に好都合である。
本発明は、一般的な電子写真複写機用紙などの普通紙上への印刷に特に好都合である。
(分散体1)
カーボンブラック(デグサ(Degussa)のS−160、表面積150m2/g)を、先に援用した米国特許公報(特許文献42)に記載の方法によりオゾンで酸化して、LiOHで中和した。回収後、水中の自己分散型カーボンブラック顔料の16.6重量%の分散体を3.5cpの粘度(25℃)で得た。そのメジアン粒径は110nmであり、酸価(官能化度)は3.3μmol/m2であった。測定された官能化度は、目標値の<3.0μmol/m2よりもわずかに高かった。
カーボンブラック(デグサ(Degussa)のS−160、表面積150m2/g)を、先に援用した米国特許公報(特許文献42)に記載の方法によりオゾンで酸化して、LiOHで中和した。回収後、水中の自己分散型カーボンブラック顔料の16.6重量%の分散体を3.5cpの粘度(25℃)で得た。そのメジアン粒径は110nmであり、酸価(官能化度)は3.3μmol/m2であった。測定された官能化度は、目標値の<3.0μmol/m2よりもわずかに高かった。
このSDP(および米国特許公報(特許文献42)による方法で製造したこれらの実施例中の他のもの)の官能化度(酸価)は、処理した顔料をpH7まで中和するのに必要な塩基の当量モルによって決定した。表面の親水性基が実質的にすべて酸性であるので、この酸価が官能化度とも等しくなる。
塩基の当量モルは、滴定によって、またはアルカリ金属水酸化物などの無機塩基の場合には、原子吸光(AA)分析または誘導結合プラズマ(ICP)分析によって決定することができる。SDP1g当たりの塩基のモル数が求められ、顔料の表面積で割り適宜単位を調整することによってμmol/m2に変換される。正確に求めるためには、中和した試料に、測定を妨害する遊離の酸または塩などの不純物が存在しない必要がある。
(可溶性ポリマーバインダー1の調製(比較例))
3リットルのフラスコに、機械的撹拌機、熱電対、N2流入口、冷却器、滴下漏斗、およびシリンジポンプを取り付けた。テトラヒドロフラン(950g)、1,1−ビス(トリメチルシロキシ)2−メチルプロペン(46.2g)、およびm−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム(2g)を釜に加える。供給材料I(テトラヒドロフラン(5g)およびm−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム(0.8g))および供給材料II(メタクリル酸ベンジル(600g)、メタクリル酸2−(トリメチルシロキシ)エチル(312g)、メタクリル酸エチルトリエチレングリコール(100g)、およびメタクリル酸トリメチルシリル(152g))の供給を、時間0分で開始した。供給材料Iは、200分かけて加えた。供給材料IIは60分かけて加えた。360分後、90gのメタノールを釜に加えた。この釜を還流するまで加熱し、500gを蒸留した。水(124g)とジクロロ酢酸(0.2g)との溶液を釜に加え、60分還流させた。還流後、725gを蒸留し、2−ピロリジノン(889g)を加えた。この生成で、60重量%のメタクリル酸ベンジル、20重量%のメタクリル酸2−ヒドロキシエチル、10重量%のメタクリル酸エチルトリエチレングリコール、および10重量%のメタクリル酸のランダムアクリルポリマーをMn5300で生成した。この溶液は、2−ピロリドン中に52%のポリマー固形分を含有した。
3リットルのフラスコに、機械的撹拌機、熱電対、N2流入口、冷却器、滴下漏斗、およびシリンジポンプを取り付けた。テトラヒドロフラン(950g)、1,1−ビス(トリメチルシロキシ)2−メチルプロペン(46.2g)、およびm−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム(2g)を釜に加える。供給材料I(テトラヒドロフラン(5g)およびm−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム(0.8g))および供給材料II(メタクリル酸ベンジル(600g)、メタクリル酸2−(トリメチルシロキシ)エチル(312g)、メタクリル酸エチルトリエチレングリコール(100g)、およびメタクリル酸トリメチルシリル(152g))の供給を、時間0分で開始した。供給材料Iは、200分かけて加えた。供給材料IIは60分かけて加えた。360分後、90gのメタノールを釜に加えた。この釜を還流するまで加熱し、500gを蒸留した。水(124g)とジクロロ酢酸(0.2g)との溶液を釜に加え、60分還流させた。還流後、725gを蒸留し、2−ピロリジノン(889g)を加えた。この生成で、60重量%のメタクリル酸ベンジル、20重量%のメタクリル酸2−ヒドロキシエチル、10重量%のメタクリル酸エチルトリエチレングリコール、および10重量%のメタクリル酸のランダムアクリルポリマーをMn5300で生成した。この溶液は、2−ピロリドン中に52%のポリマー固形分を含有した。
この2−ピロリドン中のポリマー溶液を、脱イオン水で希釈し、水酸化カリウムで80%まで中和して、15%のポリマー固形分の水溶液を得た。
(ヒドロゾル1の調製)
3リットルのフラスコに、機械的撹拌機、温度計、N2流入口、乾燥管出口、および添加漏斗を取り付けた。このフラスコにテトラヒドロフラン(THF)(1200g)を投入した。次にm−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム(触媒、アセトニトリル中の1.0M溶液0.75ml)を加えた。1,1−ビス(トリメチルシリルオキシ)−2−メチルプロペン(開始剤、42.5g(0.18モル))を注入した。供給材料1(m−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム(アセトニトリル中の1.0M溶液0.4ml)およびTHF(5g))の供給を開始し、180分かけて加えた。供給材料2(メタクリル酸トリメチルシリル(135.5g(0.86モル))およびメタクリル酸ベンジル(825.5g(4.69モル)))の供給を0.0分で開始し、45分かけて加えた。125分において、70gのメタノールを上記溶液に加え、蒸留を開始した。蒸留の第1段階中、375gの材料を除去した。最終ポリマーは、48.5%固形分であり、全固形分を基準にして、90/10のメタクリル酸ベンジル/メタクリル酸の組成、分子量Mn4995、および酸価1.22(ミリ当量/ポリマー固形分のグラム数)を有した。
3リットルのフラスコに、機械的撹拌機、温度計、N2流入口、乾燥管出口、および添加漏斗を取り付けた。このフラスコにテトラヒドロフラン(THF)(1200g)を投入した。次にm−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム(触媒、アセトニトリル中の1.0M溶液0.75ml)を加えた。1,1−ビス(トリメチルシリルオキシ)−2−メチルプロペン(開始剤、42.5g(0.18モル))を注入した。供給材料1(m−クロロ安息香酸テトラブチルアンモニウム(アセトニトリル中の1.0M溶液0.4ml)およびTHF(5g))の供給を開始し、180分かけて加えた。供給材料2(メタクリル酸トリメチルシリル(135.5g(0.86モル))およびメタクリル酸ベンジル(825.5g(4.69モル)))の供給を0.0分で開始し、45分かけて加えた。125分において、70gのメタノールを上記溶液に加え、蒸留を開始した。蒸留の第1段階中、375gの材料を除去した。最終ポリマーは、48.5%固形分であり、全固形分を基準にして、90/10のメタクリル酸ベンジル/メタクリル酸の組成、分子量Mn4995、および酸価1.22(ミリ当量/ポリマー固形分のグラム数)を有した。
次に、2リットルのフラスコ中に1000gのポリマー溶液を入れ、還流するまで加熱して284gの溶媒を留去することによって溶媒を交換した。続いて、221gの2−ピロリドンをフラスコに加えた。さらに156gの溶媒を留去し、266gの2−ピロリドンを加えて、47%固形分を有し、主溶媒として2−ピロリドンを有するポリマー溶液を得た。
319gのこの2−ピロリドンポリマー溶液を、18.25gの45%水酸化カリウム溶液および663gの脱イオン水と混合することによって、水性分散体としてのヒドロゾル1を調製した。レッド・デビル・スピード・デーモン・ミキサー(Red Devil Speed Demon Mixer)(レッド・デビル・イクイップメント・コーポレーション(Red Devil Equipment Co.)、ニュージャージー州ユニオン(Union,New Jersey))を使用して45分間混合することによって、このポリマーを分散させた。
(ヒドロゾル2の調製)
モノマーの比率を変えたことを除けばヒドロゾル1と同じ方法でヒドロゾル2を調製した。前述と同様に、最終ポリマーは、2−ピロリドン溶液として得た。ポリマーの内容は、48.4%の固形分であり、全固形分を基準にして、92/8のメタクリル酸ベンジル/メタクリル酸の組成、分子量Mn4999、および酸価0.98(ミリ当量/ポリマー固形分のグラム数)を有した。
モノマーの比率を変えたことを除けばヒドロゾル1と同じ方法でヒドロゾル2を調製した。前述と同様に、最終ポリマーは、2−ピロリドン溶液として得た。ポリマーの内容は、48.4%の固形分であり、全固形分を基準にして、92/8のメタクリル酸ベンジル/メタクリル酸の組成、分子量Mn4999、および酸価0.98(ミリ当量/ポリマー固形分のグラム数)を有した。
310gのこの2−ピロリドンポリマー溶液を、14.7gの45%水酸化カリウム溶液および675gの脱イオン水と混合することによって、水性分散体としてのヒドロゾル2を調製した。レッド・デビル・スピード・デーモン・ミキサー(Red Devil Speed Demon Mixer)(レッド・デビル・イクイップメント・コーポレーション(Red Devil Equipment Co.)、ニュージャージー州ユニオン(Union,New Jersey))を使用して45分間混合することによって、このポリマーを分散させた。
(スミアの測定)
幅4mmの一連のストライプを、試験ページ上に印刷した。スミアを測定するために、これらのストライプに沿って、蛍光ペンで同じ箇所を2回重ねてなぞった。印刷10秒後および10分後に試験パターンの異なる部分でこの方法を実施した。線の間の白紙部分を汚したインクの光学濃度を測定した。汚れがない場合はこの値が0であり、光学濃度が高いほどより多くの着色剤が移動したことを示しており、したがってスミア堅牢性がより悪くなる。好適な蛍光ペンは、たとえば、アベリー・デニソン・コーポレーション(Avery Dennison Corp.)のより商標ハイライター(登録商標)・ハイライティング・マーカー(Hi−Liter(登録商標) Highlighting Marker)(酸性pHのため「酸性」マーカーとも呼ばれる)、およびハイライター(登録商標)フルオレセント・マーカー(Hi−Liter(登録商標) Fluorescent Marker)(塩基性pHのため「塩基性」マーカーとも呼ばれる)として入手可能である。
幅4mmの一連のストライプを、試験ページ上に印刷した。スミアを測定するために、これらのストライプに沿って、蛍光ペンで同じ箇所を2回重ねてなぞった。印刷10秒後および10分後に試験パターンの異なる部分でこの方法を実施した。線の間の白紙部分を汚したインクの光学濃度を測定した。汚れがない場合はこの値が0であり、光学濃度が高いほどより多くの着色剤が移動したことを示しており、したがってスミア堅牢性がより悪くなる。好適な蛍光ペンは、たとえば、アベリー・デニソン・コーポレーション(Avery Dennison Corp.)のより商標ハイライター(登録商標)・ハイライティング・マーカー(Hi−Liter(登録商標) Highlighting Marker)(酸性pHのため「酸性」マーカーとも呼ばれる)、およびハイライター(登録商標)フルオレセント・マーカー(Hi−Liter(登録商標) Fluorescent Marker)(塩基性pHのため「塩基性」マーカーとも呼ばれる)として入手可能である。
(実施例1)
ヒドロゾルポリマーを含有する本発明のインクの光学濃度性能を、このようなポリマーを使用しない同様のインク、および可溶性ポリマーを含有するインクと比較した。
ヒドロゾルポリマーを含有する本発明のインクの光学濃度性能を、このようなポリマーを使用しない同様のインク、および可溶性ポリマーを含有するインクと比較した。
以下の表に示される処方に従ってインクを調製した。値は、最終重量の重量%である。分散体として顔料を加えた。
エプソン980スタイラス・カラー・プリンタ(Epson 980 Stylus Color printer)(セイコー・エプソン・コーポレーション(Seiko Epson Corporation))を使用してインクを印刷した。グレイタグ−マクベス・スペクトロアイ(Greytag−Macbeth SpectroEye)(グレイタグ−マクベスAG(Greytag−Macbeth AG)、スイスのレーゲンスドルフ(Regensdorf))を使用して光学濃度を測定した。印刷試験の基材として使用した紙は、ハンマーミル・コピー・プラス(Hammermill Copy Plus)(HCP)、ゼロックス4024(Xerox 4024)(X4024)、およびヒューレット・パッカード(Hewlett Packard)事務用紙(Hpoff)であった。
光学濃度の結果から、ヒドロゾルを加えることで(インク1および2)、バインダーを有さないインク(インクA)よりもODが増加し、可溶性ポリマーを使用すると(インクE)、このようなポリマーを使用しない類似のインク(インクD)よりもODが低くなることが分かる。
本発明のインクについて、ハンマーミル・コピー・プラス(Hammermill Copy Plus)紙上の耐スミア性をさらに試験した。以下の表にまとめられた結果から、本発明のインクが、バインダーを全く使用しないインクよりもスミアの軽減において有効であることが示されている。
(実施例2)
3番ロッドを使用してハンマーミル・コピー・プラス(Hammermill Copy Plus)上に展色することによって、実施例1のインクをさらに試験した。前述のように光学濃度を測定し、それらを以下の表にまとめている。
3番ロッドを使用してハンマーミル・コピー・プラス(Hammermill Copy Plus)上に展色することによって、実施例1のインクをさらに試験した。前述のように光学濃度を測定し、それらを以下の表にまとめている。
この実施例で、先の実施例の発見が再確認される。また、本発明のインクについて得られる有益な結果が、インクの噴射に使用されるプリンタとは無関係であることも示されている。
(実施例3)
以下の表に示される処方に従ってさらに別インクを調製した。値は、最終重量の重量%である。分散体として顔料を加えた。
以下の表に示される処方に従ってさらに別インクを調製した。値は、最終重量の重量%である。分散体として顔料を加えた。
3番ロッドを使用してハンマーミル・コピー・プラス(Hammermill Copy Plus)およびゼロックス4024(Xerox 4024)紙上に展色することによってインクの試験を行った。光学濃度の結果を以下の表にまとめている。
この実施例は、先の実施例とは別のヒドロゾルおよび異なるビヒクルを示している。この場合も、ヒドロゾルを含有する本発明のインクで、ヒドロゾルを含有しない類似のインクよりも高い光学濃度が得られる。
ヒドロゾルを有する2つのインクはどちらも、このようなポリマーを有さない比較例のインクよりも高い光学濃度を有する。
Claims (10)
- 自己分散型顔料着色剤と、水性ビヒクルとを含む水性インクジェットインクであって、前記インクがヒドロゾルポリマーをさらに含むことを特徴とする水性インクジェットインク。
- 前記インクの全重量を基準にして、
(a)約0.01重量%〜約10重量%の自己分散型顔料着色剤と、
(b)約70重量%〜約99.8重量%の水性ビヒクルと、
(c)約0.1重量%〜約20重量%(固形分)のヒドロゾルポリマーとを含むことを特徴とする請求項1に記載の水性インクジェットインク。 - 前記ヒドロゾルポリマーがアクリル系ヒドロゾルポリマーであることを特徴とする請求項1に記載の水性インクジェットインク。
- 前記自己分散型顔料着色剤が、前記自己分散型顔料着色剤の表面上に結合した少なくとも1種類の親水性官能基を有し、前記少なくとも1種類の親水性官能基が、カルボキシル基を含み、約3.5μmol/m2未満の官能化度を有することを特徴とする請求項1に記載の水性インクジェットインク。
- 前記自己分散型顔料着色剤がカーボンブラックであることを特徴とする請求項1に記載の水性インクジェットインク。
- 前記インクが約0.1%〜約2%の可溶性構造化ポリマーをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の水性インクジェットインク。
- 前記インクが、25℃において約20mN/m〜約70mN/mの範囲の表面張力を有し、25℃において約30mPa・sまでの粘度を有することを特徴とする請求項1に記載の水性インクジェットインク。
- 少なくとも3つの異なる着色インクを含むインクセットであって、前記インクの少なくとも1つが請求項1〜7のいずれか1項に記載の水性インクジェットインクであることを特徴とするインクセット。
- 少なくとも4つの異なる着色インクを含み、前記インクの少なくとも1つが、自己分散型黒色顔料着色剤と水性ビヒクルとヒドロゾルポリマーとを含む水性インクジェットインクであることを特徴とする請求項8に記載のインクセット。
- 基材上にインクジェット印刷する方法であって、
(a)デジタルデータ信号に応答するインクジェットプリンタを提供するステップと、
(b)印刷すべき基材を前記プリンタに装填するステップと、
(c)インク、またはインクジェットインクセットを前記プリンタに装填するステップと、
(d)前記デジタルデータ信号に応答し、前記インクまたはインクジェットインクセットを使用して前記基材上に印刷するステップとを含み、
前記インクが請求項1〜7のいずれか1項に記載のものであること、または前記インクジェットインクセットが請求項8または請求項9に記載のものであることを特徴とする方法。
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