JP2007523310A - 自動車のトロイダル変速機用の無段変速バリエータ - Google Patents

自動車のトロイダル変速機用の無段変速バリエータ Download PDF

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Abstract

本発明は、自動車のトロイダル変速機用の無段変速バリエータに関する。本発明はまた、バリエータの構成要素、特に、ラジアル軸受(24、32)及びスラスト軸受(28、33)を潤滑及び冷却することに関する。本発明によれば、オリフィス(51、52)は、潤滑油ラインの上述の軸受に直接隣接して配置される。また、潤滑手段をより容易に制御できるように、潤滑油を案内するための圧力レベルが上昇される。オリフィスの形状の形態が異なることにより、共通の主潤滑油ライン(47)から異なる潤滑個所(53、54)への搬送能力を変更できる。

Description

本発明は、請求項1の前段に記載の自動車のトロイダル変速機用の無段変速バリエータに関する。
一般的な種類のバリエータでは、機械的に応力が加えられた構成要素を潤滑及び/又は冷却することに特に留意する。これらの構成要素は、特に、保持クランプ、偏心軸及び/又はローラの間に間接的に又は直接的に連結される軸受(ラジアル軸受又はスラスト軸受)である。ローラと、それに作動連結するトロイダルディスクとの間の接触面の領域を潤滑及び/又は冷却することがさらに必要である。
孔を保持クランプに設けることは、特許文献1が知られており、前記孔の出口は、冷却及び/又は潤滑すべき潤滑個所の領域に配置される。周囲圧力は潤滑個所の領域を支配するので、潤滑個所は(非常に実質的に)ゼロ圧力にされる。しかし、潤滑油の体積及び潤滑油の圧力の最適で正確な設定は不可能であり、この結果、1つ以上の潤滑個所に対する潤滑油の規定外の分配が生じる。特に、ローラの回転軸線の方向の保持クランプに対して偏心軸を支持するように機能するスラストニードル軸受の領域には、不必要に多量の潤滑油が生じてしまう。
偏心軸のほぼ長手方向に向けられている偏心軸孔に、保持クランプの孔を通して潤滑油を供給することは、特許文献2が知られており、前記偏心軸孔には、偏心軸の周方向面の領域でスラスト玉軸受の及びラジアルニードル軸受の領域に開口している半径方向孔が通じている。潤滑油を保持クランプから偏心軸に通過させるには、滑り軸受を使用する必要があり、この滑り軸受の偏心孔により、保持クランプ孔が偏心軸の孔に接続される。滑り軸受は、緊密性を保証するために非常に精密に製造しなければならない追加の構成要素を構成する。特に、周囲の構成要素が負荷を受けて弾性的に撓むか又は変形した場合に、いくつかの問題が生じる。例示した異なる実施形態によれば、保持クランプ孔は、偏心軸と保持クランプとの間のラジアルニードル軸受の領域において保持クランプの包囲溝に通じる。
特許文献3は、保持クランプの周方向に向けられておりかつ管状インサートを有する連続部を開示しており、この連続部から、潤滑油をローラの半径方向にローラの動作面に噴霧できる。この解決方法では、構成要素に関する費用及び製造に関する費用を増大させる必要がある。構造空間は狭い状態にあるため、セミトロイダルの場合に説明した噴霧方式のみを限定的に使用することが可能である。
特許文献4は、偏心軸とローラとの間に配置されたラジアルニードル軸受の及びスラスト玉軸受の領域で偏心軸から出現する半径方向孔に潤滑目的で接続される長手方向に向けられている孔を偏心軸が有するという解決方法を開示している。別の孔は、潤滑油の流れの方向にラジアルニードル軸受の下流に接続され、ローラとトロイダルディスクとの間の動作面を潤滑するように機能する。しかし、この潤滑は、流れの方向に上流に連結されたラジアルニードル軸受に、潤滑油が十分に供給された場合にのみ可能である。この結果、例えば、自動車を発進させたことに関連して、抗力損失が生じることになる。
特許文献5は、シールされたスラストニードル軸受が保持クランプと偏心軸との間に配置されて圧力下で行われる潤滑油供給を開示している。特に、関連する構成要素が、機械的応力の結果として弾性的に撓むか又は変形した場合に、緊密性に関していくつかの問題が生じる。さらに、ローラの動作面に隣接して配置される孔が設けられ、この孔の直径は別の供給ラインと比較して減少され、前記孔は潤滑目的で前記別の供給ラインに接続され、前記孔を介して、潤滑油がローラの動作面に塗布される。
別の従来技術は、例えば特許文献6が知られている。
米国特許第6,238,318号明細書 米国特許第5,830,103号明細書 国際公開第97/37156号パンフレット 欧州特許第1 143 167号明細書 米国特許第6,616,568号明細書 米国特許第4,453,427号明細書
本発明は、機械的に応力が加えられた構成要素の潤滑及び/又は冷却の簡略化及び/又は改善を可能にするバリエータを提供することを目的とする。
本発明の目的は、請求項1の特徴によって達成される。
本発明によるバリエータは、軸線を中心に回転可能に取付けられる(ある状況下では別の自由度に加えて)保持クランプを有する。保持クランプの長手方向軸線であることが好ましい軸線を中心とする回転は、例えば、ローラとトロイダルディスクとの接触面の有効半径を変更することによる駆動トロイダルディスクと出力トロイダルディスクとの間の変速比の無段変速調整に相関する。
ローラは、保持クランプに対して回転可能に取付けられる。この場合、特に軸又は偏心軸を使用して、ローラを保持クランプに対して直接的又は間接的に取付けることができる。
少なくとも2つの軸受、例えばスラスト軸受及びラジアル軸受は、ローラと保持クランプとの間に連結される。この場合、上述の軸受は、特に軸受ディスク又はブッシュを相互連結することによって、ローラと保持クランプとの間に直接的又は間接的に作用できる。
さらに、本発明によるバリエータは、バリエータの構成要素を潤滑及び/又は冷却する役割を担う潤滑油供給装置を有する。潤滑油供給装置は少なくとも1つの潤滑油ラインを有し、この潤滑油ラインを介して、上述の軸受の1つの領域に配置される潤滑個所に潤滑油が供給される。潤滑個所は、軸受、又は動作面又は回転体などの軸受の部分であることが好ましい。
本発明によれば、潤滑油ラインは潤滑個所の周囲の領域にオリフィスを有する。したがって、オリフィスは、隣接する構成要素のそばに供給するために、潤滑油供給開口部の、例えば保持クランプの領域に配置されず、供給開口部から潤滑油の流れの方向に離間して配置される。この結果、ある状況下では、より長い搬送距離にわたっているオリフィスに限って、潤滑油の絞られない搬送が、簡単な規定条件により可能になる。
オリフィスは、本発明の内容の範囲では、流れの状態の、特に圧力及び/又は速度状態の変化を生じさせる潤滑油ラインの断面変化を意味すると理解される。この場合、例えば、必要に応じて移行領域を相互接続することによって、任意の所望の湾曲移行輪郭を有するか、又は比較的大きな一定の断面領域から比較的小さな一定の断面領域への移行部を有する、従来のオリフィス、穴又はノズルを使用できる。
本発明に従って、オリフィスを潤滑油ラインに配置した結果として、潤滑油の搬送に必要な圧力レベルを上昇させることができる。このことにより、圧力を正確に調整して、潤滑油の搬送体積をより正確に設定することが可能になり、このようにして、潤滑油の量が過剰になることが回避され、潤滑油の供給が不十分になることを低減又は防止することが可能になる。代替として又はそれに加えて、本発明により、潤滑油の速度をオリフィスの領域で増加させることが可能になり、この結果、潤滑油は、速度が増加した状態で潤滑個所に入り、これにより、ある状況下では、潤滑個所への潤滑油の分配が改善されることになる。
本発明によるオリフィスは、対応する凹部、特に孔を設けることによって、偏心軸又は保持クランプなどの常に存在する構成要素と一体に形成することができる。代替として、オリフィスは、例えば、潤滑個所に隣接して配置されたローラ、偏心軸又は保持クランプなどの構成要素に挿入することによって、組み合わせの形で設計することもできる。
本発明の発展形態によれば、オリフィスは、ローラを支持する軸(偏心軸)の領域に配置される。軸受は、従来、軸の周方向面に設けられるので、オリフィスは潤滑個所のすぐ近傍に配置される。さらに、オリフィスを配置するための地点として、常に存在する構成要素を用いることができ、これにより、バリエータの緊密性がさらに向上する。ローラを支持する軸は、通常、常に非常に精密に製造される構成要素であり、したがって、オリフィスを追加して配置する場合に、軸の製造条件に関して、必要以上に追加の費用がかからないことを意味する。潤滑油を例えば保持クランプの領域に供給するように機能する他のラインは、断面を大きくして製造することができ、この結果、第1に、製造が簡単になり、第2に、弾性変形及び/又は異物に対するラインの感度が低減される。
バリエータの発展形態によれば、それぞれのオリフィスを有する少なくとも2つの潤滑油ラインは、共通の主潤滑油ラインを介して潤滑油が供給される。ある状況下では、断面が大きく、損失が低く、搬送が良好である主潤滑油ラインによって、比較的長い潤滑距離をカバーできる。このような断面は、潤滑個所には不適切であるので、少なくとも2つの潤滑油ラインに分割することは、特に潤滑個所の領域における潤滑油の圧力及び速度を適切に適合させてから行われる。特定の状況下では、このことによって、断面の小さな潤滑油ラインの有効長さが短縮され、これにより、遮断が生じる可能性が回避され、製造が簡単になり、費用が低減される。
バリエータの好ましい改良形態によれば、種々の潤滑油ラインのオリフィスは異なる形態である。したがって、種々のオリフィスは、関連する潤滑個所において種々の流れの状態を生じさせる。すなわち、特に圧力及び/又は速度に関して、潤滑油の搬送を特定の潤滑個所に適合させることができる。例えば、保持クランプに対する偏心軸のマウントは、より少量の潤滑油を必要とするが、この理由は、この軸受が、バリエータの変形状態における又はバリエータの変形が変化している間に変速比を調整するために、小さな回転運動のみを実行するからである。これに対して、ローラを支持する構成要素に対するローラのマウントの場合には、高い機械的応力下で高い相対速度が生じるので、このような潤滑個所には、大量の潤滑油が必要になる。種々のオリフィスによって、特に、搬送能力が潤滑個所の特定の要件に適合される。上述の例において、このことは、ローラのマウントのためよりも大きな絞り効果が、偏心軸のマウントのために付与されることを意味する。
特に、主潤滑油ラインは、偏心軸のほぼ長手方向に向けられる偏心軸孔によって形成される。したがって、主潤滑油ラインは、偏心軸の部分領域にわたって又は偏心軸の全長にわたって、すなわち、複数の潤滑個所を通して延在する。偏心軸孔への潤滑油の供給及び/又は偏心軸孔からの潤滑油の除去は、ほぼ半径方向に向けられた凹部又は孔を介して偏心軸の端部側で及び/又は偏心軸から行われる。
軸方向孔、半径方向孔、潤滑油ライン又は主潤滑油ラインは、他の孔が通じる盲孔を有するように形成されることが好ましい。このことにより、特に簡単な製造可能性が実現され、盲孔は孔の基部で自動的にシールされ、孔の開口部は、潤滑油の入口開口部又は出口開口部として機能できる。代替として、2つの入口開口部及び/又は出口開口部を形成するか又はこれらの内の一方の開口部が閉鎖要素によって閉じられる貫通孔を使用することもできる。
本発明によるバリエータの発展形態によれば、主潤滑油ラインは、偏心軸のほぼ軸方向の孔に加えて、供給ラインを保持クランプ内に有する。軸方向孔及び供給ラインは移送空間に通じる。移送空間は、保持クランプの盲孔に保持される偏心軸の端面によって、及び盲孔の自由部分領域によって境界付けられる。したがって、製造に関する追加の構造空間又は費用を必要とすることなく、偏心軸のマウントのために常に必要である孔が移送空間として機能する。さらに、この種の移送空間は、特定の状況下では、構成要素の任意の弾性変形と関係なく、潤滑油の移送を行う。特に、「バイパス」に対応するように潤滑個所に搬送するために、移送空間の任意の漏れを用いることができる。
本発明の好ましい改良形態によれば、移送空間をシールするためのシール要素が盲孔と偏心軸との間に作用することも可能である。この措置によって、望ましくないバイパス流を少なくとも実質的に回避できる。
シール要素が、保持クランプに対して偏心軸を回転可能に半径方向に支持するように機能するラジアル軸受に一体化された場合に、特にコンパクトな構造の装置が得られる。代替として、ラジアル軸受と移送空間との間で偏心軸の軸方向にシール要素を配置することも可能である。
潤滑油ラインはローラの孔を有することが好ましい。孔は、ローラと駆動連結しているトロイダルディスクの動作面の方向に向けられる。特に、上述の孔は、ローラの動作面に直接隣接して配置されるので、それらの孔は、ローラとトロイダルディスクとの間の接触面に隣接したトロイダルディスクに潤滑油を塗布するために使用される。回転移動中及び/又は所定の出口速度での潤滑油の塗布の間において、潤滑油は、トロイダルディスクに、さらには、ローラとトロイダルディスクとの間の接触面として直接又は回転移動の過程で機能する領域内に分配される。これによって、さらに、トロイダルディスクの部分領域に潤滑油を供給でき、この部分領域は、ローラを調整して変速比を変更した後に接触面として機能する。
別の改良形態では、本発明は、第2の移送空間によってローラの孔に給油することを提案している。第2の移送空間は、偏心軸が配置されるローラの盲孔の自由部分領域によって、及び偏心軸の端面によって境界付けられる。第2の移送空間は、機械的応力に関係なく、偏心軸からローラへの潤滑油の移送を行う。さらに、常に存在する構成要素を移送空間として使用でき、これにより、製造が簡単になり、構成要素に関する費用及び構造空間に関する費用が低減される。
本発明による別のバリエータでは、ローラの複数の孔は、第2の移送空間を起点として、トロイダルディスクの動作面の種々の部分領域に向かっている。これらの孔は、トロイダルディスクの種々の作動半径に割り当てられる動作面に相関し、及び/又はローラの周方向にずらされる。この措置によって、ローラとトロイダルディスクとの間の接触面への潤滑油の供給を簡単に改善することができる。
本発明によるバリエータの発展形態によれば、ローラと偏心軸との間のラジアル軸受用の潤滑油ライン、保持クランプと偏心軸との間のスラスト軸受用の潤滑油ライン、及び1つ以上のトロイダルディスクの動作面用のローラの孔は、共通の主潤滑油ラインによって給油される。この措置によって、主潤滑油ラインにのみ、適切な圧力及び搬送体積を供給すればよく、一方、種々の潤滑個所のための潤滑油の量の分割は、バリエータの構成要素の内部で行われる。本発明によれば、この場合、量及び圧力に関して適合される分割を正確かつ簡単に要件に適合させることができる。
さらに、本発明は、設計により、ラジアル軸受を通して案内される潤滑油をローラの孔に供給できることを提案している。したがって、2つの潤滑個所、すなわち、ラジアル軸受及び動作面は、潤滑油の流れの方向に互いに背後に連結され、この結果、同一の潤滑油の少なくとも一部を両方の潤滑個所のために使用できる。
保持クランプは、少なくとも1つの(追加の)潤滑油ラインを好ましくは有し、この潤滑油ラインの開口部は、ローラの動作面及び/又はトロイダルディスクの動作面の方向に向けられる。この措置によって、トロイダルディスクとローラとの間の接触面の潤滑及び/又は冷却を改善できる。上述の潤滑油ラインは、トロイダルディスクの又はローラの動作面に給油するために、保持クランプ内に、オリフィスを好ましくは有し、この結果、この潤滑油ラインのために、潤滑油の比重の特定の設定も可能になる。軸受の領域の潤滑個所に潤滑油を供給するための潤滑油ライン、及びトロイダルディスクとローラとの間の接触面を潤滑するための潤滑油ラインが、共通の主潤滑油ラインを介して潤滑油が供給される場合に、特に簡単な構造が得られる。
本発明による有利な発展形態は、従属請求項、発明の詳細な説明及び図面から、特に、図示した構成要素の形状と、図示した複数の同一又は異なる構成要素の相対寸法の割合と、互いの構成要素の相対配置と、互いの構成要素の作動連結とから明らかになる。図面に示されている種々の請求項及び/又は改良形態の特徴及び/又は上述の特徴と、上述の従来技術の改良形態の特徴とを組み合わせることも可能である。
本発明によるバリエータの好ましい典型的な実施形態について、図面を参照して以下により詳細に説明する。
本発明は、自動車用のトロイダル変速機のバリエータのために使用される。この場合、トロイダル変速機をセミトロイダルとして又はフルトロイダルとして設計できる。この種のトロイダル変速機の基本構造については、一例に過ぎないが、独国特許出願公開第102 18 356 A1号明細書、独国特許出願公開第101 54 928 A1号明細書及び独国特許発明第101 21 042 C1号明細書を参照されたい。
本発明によるバリエータの保持クランプの位置に影響を与えるために適切な油圧調整装置と、図面に示していない隣接する構成要素による潤滑油供給装置の圧力供給とについては、一例として、上述の従来技術と、DE103 08 496号明細書の特許群の依然として未公開の特許文献とを参照されたい。調整装置及び保持クランプの個々の運動結合については、一例として、依然として未公開のDE103 09 569号明細書を参照されたい。例えば、DE103 00 569号明細書によって、調整装置を調整する適切な措置を理解できる。例えば、上述の従来技術によって又は依然として未公開のDE103 59 394号明細書によって、保持クランプの又はローラの支持を理解できる。
図示されているバリエータ20は、少なくとも1つの駆動トロイダルディスクと1つの出力トロイダルディスクとの間で変速比を無段で可変に変更するように機能する。このために、ローラ21は、トロイダルディスクの間のローラの周方向面の対抗する面で締め付けられる。図1と図2に示した典型的な実施形態では、トロイダルディスクは、投影面に対して垂直に向けられた軸線を中心にそれぞれ回転し、投影面の上下に配置される(図示せず)。図3〜図5に示した典型的な実施形態では、トロイダルディスクは、投影面に水平に向けられた軸線を中心にそれぞれ回転し、ローラの側方に配置される(図示せず)。
ローラ21は偏心軸22に対して半径方向に支持される。このために、ローラ21は、ラジアル軸受、特にニードル軸受24が保持される中央盲孔23を有する。半径方向内側において、ニードル軸受24は、偏心軸22のジャーナル25に沿って回転し、このジャーナルは軸線(X−X)に対して同心に形成される。
ジャーナル25に加えて、偏心軸22は、軸線(X’−X’)に対して同心に形成される別のジャーナル26を有する。軸線X’−X’は、軸線X−Xに対して平行に、それとは離間して配置される。ジャーナル25、26の間の移行領域では、偏心軸22は、円環状の延長部27を有し、この延長部の外径はローラ21の直径にほぼ一致する。スラスト軸受28、例えばスラスト玉軸受は、ローラ21の及び延長部27の互いに向き合う端面の間に連結され、これらの端面は、軸線X−Xに対して横方向に向けられる。スラスト軸受28の回転体29に合致された動作面は、ローラ21の及び延長部27の端面に設けられ、当該動作面には、適切な表面と有利な材料特性とが与えられる。回転体29は、特にケージ内で案内される。
偏心軸22は保持クランプ30に対して支持される。このために、保持クランプ30は、ラジアル軸受32、特にニードル軸受が収容される盲孔31を有する。偏心軸22は、スラスト軸受33を介して軸線X−Xの方向に保持クランプ30に対して支持され、スラスト軸受33は、保持クランプ30の及び延長部27の互いに向き合う端面の間に配置され、これらの端面は、軸線X−Xに対して横方向にそれぞれ向けられる。スラスト軸受33は、転がり軸受、特にニードル軸受として又は滑り軸受として設計することができる。ラジアル軸受32において、偏心軸22はジャーナル26の領域に取付けられる。
図示した長手方向断面図では、保持クランプ30はほぼU字状の構造であり、偏心軸22がほぼ中央又は横方向にオフセットして取付けられる、基脚34と、間に偏心軸22とローラ21とが少なくとも部分的に配置される2つの平行な側脚35、36とを有する。基脚34の反対側に位置する端部領域では、側脚35、36は、外側に、かつ基脚34に対して平行にそれぞれ向けられる互いに同軸の連続部又はジャーナル37、38を有する。
ジャーナル37、38は、軸受ユニットの内側軸受面としてそれぞれ機能する円筒状の周方向面を少なくとも部分的に有する。隣接する構成要素とこれらの軸受面の連結については、すべての内容が本開示の部分をなすDE103 59 394号明細書を参照されたい。
動力伝達要素39は、長手方向のジャーナル38に挿入される。バリエータ20の変速比を調整するために、ジャーナル37、38を通って中央に延びる軸線Y−Yを中心とする保持クランプの旋回が行われるように、隣接する構成要素への保持クランプの連結及び隣接する構成要素への保持クランプの取付けが行われる。説明した自由度に加えて、保持クランプは別の自由度を有することができる(DE103 59 394号明細書を参照)。
潤滑油をバリエータに供給するために、動力伝達要素39とジャーナル38との間に供給空間40が設けられ、この供給空間には、潤滑油源(図示せず)から、予め決定可能、調整可能又は制御可能な圧力及び/又は搬送体積が供給される。互いに並んで接続された主潤滑油ライン部41、42により、供給空間40が移送空間43に接続される。移送空間43はほぼ円筒状の構造であり、円形境界は、偏心軸22の端面と周方向面とによって形成され、他の円形境界面は、盲孔31によって形成される。主潤滑油ライン部41は、図示したように、ジャーナル38を通過し、側脚36、及び基脚34の端部領域は、軸線X−Xに対して25°〜55°の角度にあり、基脚34に終端する盲孔として設計される。基脚34の反対側にある孔の当該端部、すなわち外側に向いた孔の開口部は、閉鎖要素44によって閉じられる。潤滑油ライン部41を貫通するか又はそれに流体接続され、主潤滑油ライン部42の出口開口部の外側が閉鎖要素45によって閉じられ、移送空間43の領域に終端する主潤滑油ライン部42は、基脚34のほぼ長手方向に、かつ軸線Y−Yに対してほぼ平行に設けられる。
移送空間43からの潤滑油が入ってくる、盲孔31とジャーナル26との間の半径方向の遊びは、シール要素46でシールされる。シール要素46は、ジャーナル26の周方向溝に挿入されるシールリングであることが好ましい。シール要素46は、ラジアル軸受32と移送空間43との間に軸線X’−X’の方向に配置される。
主潤滑油ライン部47は、移送空間43を起点とし、偏心軸22の孔として設計され、軸線X−Xに対して鋭角にジャーナル25、26を通って延在する。潤滑油ライン48、49、50の順序で軸線X−Xの方向に並んで配置配列されているそれらの潤滑油ラインは、主潤滑油ライン部47に通じる。
潤滑油ライン48、49は、軸線X−Xに対して横方向に、すなわち半径方向に向けられ、外側から盲孔として、ジャーナル25内に配置される。潤滑油ライン48、49は主潤滑油ライン部47に終端する。潤滑油ライン48、49用の孔の半径方向外側の初期直径は、主潤滑油ライン部47の直径に本質的に一致する。潤滑油ライン48、49から主潤滑油ライン47への移行領域では、潤滑油ライン48、49の各々がオリフィス51、52を有する。
図1に示した典型的な実施形態では、オリフィス51、52は、潤滑油ライン48、49用の孔の直径を減少させるように形成され、この孔の直径は、段状に、又は特に段階的な移行領域を有して形成される。潤滑油ライン48は、スラスト軸受28に割り当てられている潤滑個所53に通じる。潤滑油ライン49は、ニードル軸受24に割り当てられている潤滑個所54に通じる。潤滑油ライン50により、主潤滑油ライン部47が第2の移送空間55に接続され、この第2の移送空間は本質的に円筒状の構造であり、第2の移送空間の1つの円形境界面は、ジャーナル25の(及びニードル軸受24の)端面によって形成され、第2の移送空間は、別の境界面として、盲孔23の底部と盲孔23の側壁とを有する。潤滑油ライン50は、最初に、変化していない断面を有する主潤滑油ライン部47に延在し、断面の先細部によって形成されるオリフィス56によって第2の移送空間55に合流する。
軸線X−Xに対して0°〜60°の角度に向けられかつ半径方向外側に設けられる孔57、58は、保持クランプとは反対方向に向いているローラ21の当該端面からローラ21に通じる。
供給空間40内にある潤滑油は、主潤滑油ライン部41、42を通過して、移送空間43に入り、そこから主潤滑油ライン部47に入る。この次に、搬送された潤滑油は、存在するオリフィス断面に従って潤滑油ライン48、49、50の間で分配される。
潤滑油ライン50に割り当てられた潤滑油の部分的な流量は、第2の移送空間55を介して孔57、58に供給され、トロイダルディスクの動作面に吹きかかる。
図2に示した典型的な実施形態では、シール要素46aは、ジャーナル26aの溝内に配置されず、ラジアル軸受32aの一体部である(その他の点においては、図1に一致する形態を有する)。シール要素46aは、ジャーナル26aの周方向面で半径方向内側に支持され、ラジアル軸受32aの軸受スリーブで半径方向外側に支持され、この軸受スリーブは、シール要素46aを収容することに加えて、必要に応じてさらに、ラジアル軸受32aのニードルを案内する。
代替として又はそれに加えて、図3〜図5は、ローラ21の動作面に、及びローラ21とトロイダルディスクとの間の接触面に潤滑油を塗布するための方法を示している。
図3によれば、主潤滑油ライン(図示せず)は、共通の接続個所60から潤滑油ライン61、62、63に星形に分岐する。この場合、潤滑油ライン62は、図1に示した主潤滑油ライン部41である。接続個所60はジャーナル38bの領域に配置される。潤滑油ライン61、62、63はジャーナル38bと側脚36bとを通って延在する。潤滑油ライン61、63は、ローラ21bに対面する側の側脚36bから出現し、中央潤滑油ライン62は、ローラ21bの中心点の方向にほぼ半径方向に向けられ、一方、潤滑油ライン61、63は、ローラ21bに対してほぼ接線方向に向けられる。ローラ21bに対面する端部領域では、潤滑油ライン61、63の各々はオリフィス64、65を有し、これらのオリフィスは、ほぼ同一の断面を有し、段階的な移行領域を相互接続するように潤滑油ライン61、63の断面の先細部によって形成される。特に、潤滑油ライン62はオリフィスを有しない。図3に示した断面図では、ローラ21bに対面する側脚36の当該側面は、ローラ21bの周方向面に対して本質的に同心に設計され、この結果、環状間隙部が側脚36bとローラ21bとの間に形成される。図3に示したように、潤滑油ライン61〜63は、平面に配置できるか、又は図3による投影面に対して部分的にずらして配置できる。潤滑油ライン61〜63の出口開口部は、ローラ21bの動作面の方向に、スラスト軸受28bの方向に及び/又はトロイダルディスクの動作面の方向に向けられる。
図4に示した典型的な実施形態によれば、主潤滑油ライン部70は、軸線Y−Yに対して平行に、特にそれと同軸に配置される。主潤滑油ライン部70は2つの潤滑油ライン71、72に通じており、これらの潤滑油ラインは、互いに反対方向を向いており、互いに同軸であり、軸線Y−Yに対して本質的に横方向に整列される。潤滑油ライン71、72は外側への出口開口部を有しない。逆に、潤滑油ライン71、72の各々は、軸線Y−Yに対して本質的に平行に、かつ潤滑油ライン71、72に対して横方向に向けられている潤滑油ライン73、74に通じている。潤滑油ライン73、74の各々は、ローラ21cの方向に向けられている出口開口部のみを有する。ローラ21cに隣接する端部領域では、潤滑油ライン73、74の各々はオリフィス75、76を有する。潤滑油ライン73、74の出口開口部は、潤滑油が、軸線Y−Yに対して平行にローラ21cの中央に衝突せず、半径の5分の1〜3分の1の距離に衝突するという効果を有する。別の潤滑油ラインは、オリフィスの相互接続により又はそれなしに、ローラ21cの方向に主潤滑油ライン部70に延在できる。
図4によれば、潤滑油ラインは、動力伝達要素39に対面する側にのみ配置されているが、図5に示した典型的な実施形態では、潤滑油を動作面に供給するために、潤滑油ライン70〜76は、ローラ21dの両側に設けられる(その他の点においては、一致する形態を有する)。
本発明の別の実施形態では、これまで未公開のDE103 59 394.2号明細書で説明されているように、偏心軸22の代わりに、ジャーナル又は軸が設けられる。特に、ローラの取付けに関するこの文脈においては、DE103 59 394.2号明細書の内容が本出願に援用されていることに留意されたい。したがって、偏心軸22の代わりに、特に、偏心することなく設計されかつローラ又は保持クランプと共に単一部分として設計されるジャーナルを設けることもできる。
保持クランプと偏心軸とローラとを有する本発明によるバリエータの部分の第1の実施形態の長手方向断面図である。 保持クランプと偏心軸とローラとを有する本発明によるバリエータの部分の第2の実施形態の長手方向断面図である。 保持クランプと偏心軸とローラとを有する本発明によるバリエータの部分の第3の実施形態の長手方向断面図である。 保持クランプと偏心軸とローラとを有する本発明によるバリエータの部分の第4の実施形態の長手方向断面図である。 保持クランプと偏心軸とローラとを有する本発明によるバリエータの部分の第5の実施形態の長手方向断面図である。

Claims (19)

  1. 自動車のトロイダル変速機用の無段変速バリエータであって、
    a)軸線(Y−Y)を中心に回転可能に取付けられる保持クランプ(30)と、
    b)前記保持クランプ(30)に対して軸線(X−X)を中心に回転可能であるローラ(21)であって、少なくとも2つの軸受(24、28、32、33)が前記ローラ(21)と前記保持クランプ(30)との間に連結されるローラ(21)と、
    c)軸受(24、28、32、33)の領域の潤滑個所(53、54)に潤滑油を供給するための少なくとも1つの潤滑油ライン(48、49、50)を有する潤滑油供給装置と、
    を有する無段変速バリエータにおいて、
    前記潤滑油ライン(48、49、50)が、前記潤滑個所(53、54)の周囲の領域にオリフィス(51、52)を有することを特徴とする無段変速バリエータ。
  2. 前記オリフィス(51、52)が、
    −前記ローラ(21)を支持する軸(偏心軸22)の、又は
    −前記ローラ(21)を支持するジャーナルの、又は
    −前記ローラ(21)を支持する軸の、
    内部に配置されることを特徴とする請求項1に記載のバリエータ。
  3. それぞれのオリフィス(51、52)を有する少なくとも2つの潤滑油ライン(48、49、50)が、共通の主潤滑油ライン(41、42、43、47)を介して給油されることを特徴とする請求項1あるいは2に記載のバリエータ。
  4. 異なる潤滑油ライン(48、49)の前記オリフィス(51、52)が異なる形態であることを特徴とする請求項3に記載のバリエータ。
  5. 前記主潤滑油ラインが、孔(主潤滑油ライン部47)によって形成され、該孔が、
    −前記ローラ(21)を支持する軸(偏心軸22)の、又は
    −前記ローラ(21)を支持するジャーナルの、又は
    −前記ローラ(21)を支持する軸の、
    ほぼ長手方向に向けられることを特徴とする請求項3あるいは4に記載のバリエータ。
  6. 前記潤滑油ラインが、
    −前記ローラ(21)を支持する軸(偏心軸22)の、又は
    −前記ローラ(21)を支持するジャーナルの、又は
    −前記ローラ(21)を支持する軸の、
    半径方向孔(潤滑油ライン48、49)によって形成されることを特徴とする請求項5に記載のバリエータ。
  7. −前記ローラ(21)を支持する軸(偏心軸22)の、又は
    −前記ローラ(21)を支持するジャーナルの、又は
    −前記ローラ(21)を支持する軸の、
    前記ほぼ軸方向の孔(主潤滑油ライン部47)及び/又は前記半径方向孔(潤滑油ライン48、49)が盲孔であり、該盲孔に他の孔(主潤滑油ライン部47)が通じることを特徴とする請求項5あるいは6に記載のバリエータ。
  8. 前記主潤滑油ラインが、前記ほぼ軸方向の孔(主潤滑油ライン部47)に加えて、供給ライン(主潤滑油ライン部41、42)を前記保持クランプに有し、前記軸方向孔(主潤滑油ライン部47)と前記供給ライン(主潤滑油ライン部41、42)とが、
    −前記ローラ(21)を支持する軸(偏心軸22)の、又は
    −前記ローラ(21)を支持するジャーナルの、又は
    −前記ローラ(21)を支持する軸の、
    端面によって境界付けられている移送空間(43)に通じ、前記軸、前記ジャーナル又は前記軸が、前記保持クランプの盲孔(31)に、該盲孔(31)の自由部分領域によって保持されることを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載のバリエータ。
  9. 前記移送空間(43)をシールするためのシール要素(46)が、前記盲孔(31)と、
    −前記ローラ(21)を支持する軸(偏心軸22)、又は
    −前記ローラ(21)を支持するジャーナル、又は
    −前記ローラ(21)を支持する軸と、
    の間に作用することを特徴とする請求項8に記載のバリエータ。
  10. −前記ローラ(21)を支持する軸(偏心軸22)を、又は
    −前記ローラ(21)を支持するジャーナルを、又は
    −前記ローラ(21)を支持する軸を、
    前記保持クランプ(30)に対して、回転可能に半径方向に支持するように機能するラジアル軸受(32)が設けられ、前記シール要素(46)が、前記ラジアル軸受と前記移送空間(43)との間の前記盲孔(31)の軸方向に配置されることを特徴とする請求項9に記載のバリエータ。
  11. −前記ローラ(21)を支持する軸(偏心軸22)を、又は
    −前記ローラ(21)を支持するジャーナルを、又は
    −前記ローラ(21)を支持する軸を、
    前記保持クランプに対して、回転可能に半径方向に支持するように機能するラジアル軸受(32a)が設けられ、前記シール要素(46a)が前記ラジアル軸受(32a)に一体化されることを特徴とする請求項9に記載のバリエータ。
  12. 前記潤滑油ラインは前記ローラ(21)の孔(57、58)を有し、該孔が、前記ローラ(21)と駆動連結しているトロイダルディスクの動作面の方向に向けられることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載のバリエータ。
  13. 前記ローラ(21)の前記孔(57、58)は、
    −前記ローラ(21)を支持する軸(偏心軸22)の、又は
    −前記ローラ(21)を支持するジャーナルの、又は
    −前記ローラ(21)を支持する軸の、
    端面によって境界付けられている第2の移送空間(55)を通して給油され、
    前記軸、前記ジャーナル又は前記軸が、前記ローラ(21)の盲孔(23)に、該盲孔(23)の自由部分領域によって配置されることを特徴とする請求項12に記載のバリエータ。
  14. 前記ローラ(21)の複数の孔(57、58)が、前記第2の移送空間(55)を起点として、前記トロイダルディスクの前記動作面の種々の部分領域に向かっていることを特徴とする請求項13に記載のバリエータ。
  15. −前記ローラ(21)と、
    a)前記ローラ(21)を支持する軸(偏心軸22)、又は
    b)前記ローラ(21)を支持するジャーナル、又は
    c)前記ローラ(21)を支持する軸と、
    の間のラジアル軸受(24)用の潤滑油ライン(49)と、
    −前記保持クランプ(30)と、
    a)前記ローラ(21)を支持する軸(偏心軸22)、又は
    b)前記ローラ(21)を支持するジャーナル、又は
    c)前記ローラ(21)を支持する軸と、
    の間のスラスト軸受(28)用の潤滑油ライン(48)と、
    −前記トロイダルディスクの前記動作面用の前記ローラ(21)の前記孔とが、
    主潤滑油ライン(41、42、43、47)を通して給油されることを特徴とする請求項1〜14のいずれか1項に記載のバリエータ。
  16. 前記ローラ(21)の前記孔(57、58)に、前記ラジアル軸受(24)を通して案内される潤滑油を供給できることを特徴とする請求項15に記載のバリエータ。
  17. 前記保持クランプ(30)が少なくとも1つの潤滑油ライン(60、61、62;71、72、73、74)を有し、該少なくとも1つの潤滑油ラインの開口部が、前記ローラ(21)の前記動作面又は前記トロイダルディスクの前記動作面の方向に向けられることを特徴とする請求項1〜16のいずれか1項に記載のバリエータ。
  18. 前記保持クランプ(30)の長手方向断面がほぼU字状であり、少なくとも1つの潤滑油ライン(60、61、62;71、72、73、74)が、前記保持クランプ(30)の前記U字状の長手方向断面の少なくとも1つの側脚(35、36)の領域に配置されることを特徴とする請求項17に記載のバリエータ。
  19. 前記潤滑油ライン(60、61、62;73、74)が、前記動作面に給油するために、オリフィス(64、65;75、76)を前記保持クランプ(30)に有することを特徴とする請求項18あるいは19に記載のバリエータ。
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