JPH0747613Y2 - 回転体軸受装置 - Google Patents

回転体軸受装置

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JPH0747613Y2
JPH0747613Y2 JP19335687U JP19335687U JPH0747613Y2 JP H0747613 Y2 JPH0747613 Y2 JP H0747613Y2 JP 19335687 U JP19335687 U JP 19335687U JP 19335687 U JP19335687 U JP 19335687U JP H0747613 Y2 JPH0747613 Y2 JP H0747613Y2
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JP
Japan
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grease
supply passage
pocket
downstream
shaft
Prior art date
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JP19335687U
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博敏 小川
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、ベルト伝動装置におけるアイドラプーリ、歯
車伝動装置におけるアイドラ歯車等回転体の軸受装置に
関するものである。
(従来の技術) 例えば車両用エンジンにおいて、クランク軸によりオー
ルタネータを駆動するベルト伝動装置内にテンションプ
ーリとして介装されるアイドラプーリの軸受装置の典型
的な構成を、第2図に基づいて具体的に説明する。図中
符号10は図示しないエンジンのクランクケース前端部分
に固定的に配設されたシャフト12上に一対の軸受14,1
4′を介して回転自在に支持されたアイドラプーリであ
って、同プーリ10の内部には、上記軸受14及び14′と、
シャフト12の外周面と、プーリ自身の内周面とによって
限界された環状空間からなるグリースポケット16が形成
されている。上記シャフト12には、その軸心に沿って延
びたグリース供給通路18が穿設されて、その入口開口端
にグリースニップル20が装着され、また同グリース供給
通路18の他端閉塞端付近に、上記グリースポケット16に
連通する半径方向の油孔22が設けられている。更に、上
記グリースニップル20及び油孔22の中間におけるグリー
ス供給通路18に自体周知のエスケープバルブ24が設けら
れ、同エスケープバルブに作用するグリース供給通路18
内のグリースの圧力が設定値を超えたとき、同エスケー
プバルブ24が開いて一部のグリースが外部に排出され、
これによってグリース充填の完了が確認されるように構
成されている。
技術上良く知られているように、通常定期的に行なわれ
るエンジンの整備時に、グリースポンプ等適宜のグリー
ス圧入装置を用いてグリースニップル20からグリース供
給通路18内にグリースが圧入され、圧入されたグリース
は油孔22を経てグリースポケット16内に供給され、軸受
14及び14′において消耗したグリースが補給される。し
かし、寒冷時等においてグリースの粘度が高くなった場
合、グリースが油孔22からグリースポケット16内に流入
する以前にエスケープバルブ24付近のグリース圧力が高
くなって同バルブから外部に流出してしまうために、グ
リースポケット16供給されないか、又は供給量が不足す
る不具合があった。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、寒冷時にグリース粘度が高くなった場合で
も、グリースニップルから供給されたグリースがグリー
スポケットに流入する前にエスケープバルブから外部に
流出するような不具合がなく、確実にグリースポケット
へのグリース充填を行なうことができるようにした回転
体軸受装置を提供することを目的とするものである。
(問題点を解決するための手段) 本考案では、上記目的を達成するために創案されたもの
で、シャフト上に軸受を介して回転自在に支承されたア
イドラプーリ等の回転体、上記シャフトと軸受と回転体
とによって限界された同回転体内のグリースポケット、
上記シャフト内に設けられその一端にグリースニップル
を具えた上流グリース供給通路、一端にエスケープバル
ブを具えた下流グリース供給通路、同シャフト内に設け
られ上記グリースポケットと下流グリース供給通路とを
連通させる油孔、及び上記上流グリース供給通路と上記
下流グリース供給通路との間に形成された流量調整部を
具備し、グリースが上記下流グリース供給通路から油孔
を経てグリースポケットに流入する際の通路抵抗と、上
記流量調整部を通過する際の通路抵抗とが略同等になる
ように設定されたことを特徴とする回転体軸受装置を要
旨とするものである。
(作用) 本考案によれば、寒冷時においてグリースの粘度が高く
なった場合、固体と流体との中間的特性を帯びるように
なったグリースがグリースニップルから上流グリース供
給通路に供給され、流量調整部で流量を調整されたの
ち、下流グリース供給通路から油孔を経てグリースポケ
ットに充填される。上記流量調整部を上流グリース供給
通路と下流グリース供給通路との間に設け、しかもグリ
ースが流量調整部を通過する際の通路抵抗と、グリース
が下流グリース供給通路から油孔を経てグリースポケッ
トに流入する際の通路抵抗とを略同等に設定しておくこ
とによって、先づグリースポケット内にグリースが十分
に充填されたのち、同ポケット内のグリース圧力が異常
に上昇して軸受のシールが外れるような不具合が発生す
る以前に、グリースがエスケープバルブに作用するよう
にすることができるのである。
(実施例) 以下本考案の実施例を第1図について具体的に説明す
る。(なお、第2図に示した従来の構成と実質的に同等
又は対応する部材及び部分には同一の符号を付し、重複
説明は省略する。)図示のように、本考案においては、
シャフト12の固定端に、同シャフトと一体成形され又は
別体に作られて連結された半径方向の延長部26が設けら
れ、実質的に直角に折れ曲った形状の上流グリース供給
通路18aがシャフト12及びその延長部26内に形成されて
いる。上記上流グリース供給通路18aの一端即ち延長部2
6上の開口端にグリースニップル20が装着され、他端即
ちシャフト12内の下流グリース供給通路18bの自由端側
の開口端に自体周知のエスケープバルブ24が装着されて
いる。上記エスケープバルブ24に隣接する下流グリース
供給通路18bは油孔28及び30を介してグリースポケット1
6に連通し、また上流グリース供給通路18aと下流グリー
ス供給通路18bとの間に小径の流量調整部32が形成され
ている。そして、上記流量調整部32を高粘度のグリース
が通過する際の通路抵抗と、下流グリース供給通路18b
から油孔28,30を経てグリースポケット16に同じ状態の
グリースが流入する際の通路抵抗とが、略同等になるよ
うに、流量調整部の断面積や長さ、上流及び下流グリー
ス供給通路の断面積、及び油孔28,30の断面積等が夫々
設定されている。
上記構成において、寒冷時に高粘度になったグリースを
グリースポンプ等の圧入装置を用いて、グリースニップ
ル20から上流グリース供給通路18a内に圧入すると、圧
入されたグリースは流量調整部32で流量を調整されて下
流グリース供給通路18bから油孔28及び30を経てグリー
スポケット16内に流入する。グリースが流量調整部32を
通過する際の通路抵抗と、下流グリース供給通路18bか
ら油孔28,30を経てグリースポケット16に流入する際の
通路抵抗とが略同等になるように設定されているので、
固体と液体の中間的性情を有するグリースが、先づ下流
グリース供給通路18bから油孔28及び30を経てグリース
ポケット16内に流入して十分に充填されたのち、同ポケ
ット内のグリース圧力が過度に上昇しない状態でエスケ
ープバルブ24に作用する。そして同バルブに作用するグ
リース圧力が設定値を超えたとき、微量のグリースが同
エスケープバルブ24から外部に漏出するので、これを確
認してグリースの供給が停止される。従って、グリース
ポケット16内のグリース圧力の異常上昇に基因して軸受
14及び(又は)14′のシール34が外れ、ここからグリー
スが外部に漏出して、グリースの無駄な消費や周辺部材
の汚損、更に外れたシール34の再度の取付等の不具合が
ない利点がある。
なお、本考案は上記実施例に限定されるものではなく、
潤滑剤としてグリースを使用するローラベアリング等の
軸受によってアイドラ歯車等の回転体を軸支する装置等
に広く適用し得るものである。
(考案の効果) 以上詳細に説明したように、本考案に係る回転体軸受装
置は、シャフト上に軸受を介して回転自在に支承された
アイドラプーリ等の回転体、上記シャフトと軸受と回転
体とによって限界された同回転体内のグリースポケッ
ト、上記シャフト内に設けられその一端にグリースニッ
プルを具えた上流グリース供給通路、一端にエスケープ
バルブを具えた下流グリース供給通路、同シャフト内に
設けられ上記グリースポケットと下流グリース供給通路
とを連通させる油孔、及び上記上流グリース供給通路と
上記下流グリース供給通路との間に形成された流量調整
部を具備し、グリースが上記下流グリース供給通路から
油孔を経てグリースポケットに流入する際の通路抵抗
と、上記流量調整部を通過する際の通路抵抗とが略同等
になるように設定されたことを特徴とし、寒冷時にグリ
ースの粘度が高くなった状態でも、先づグリースポケッ
トにグリースが充填され、次に同ポケット内のグリース
圧力が軸受シールの脱落を招くほど上昇しないうちにエ
スケープバルブが開くために、グリースの無駄な消費、
周辺の汚損、軸受シールの再調整等の不具合がなく、実
用上極めて有利である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第2図は従
来の回転体軸受装置の第1図同様の断面図である。 10……アイドラプーリ(回転体)、12……シャフト、14
及び14′……軸受、16……グリースポケット、18a……
上流グリース供給通路、18b……下流グリース供給通
路、20……グリースニップル、24……エスケープバル
ブ、28及び30……油孔、32……流量調整部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャフト上に軸受を介して回転自在に支承
    されたアイドラプーリ等の回転体、上記シャフトと軸受
    と回転体とによって限界された同回転体内のグリースポ
    ケット、上記シャフト内に設けられその一端にグリース
    ニップルを具えた上流グリース供給通路、一端にエスケ
    ープバルブを具えた下流グリース供給通路、同シャフト
    内に設けられ上記グーリスポケットと下流グリース供給
    通路とを連通させる油孔、及び上記上流グリース供給通
    路と上記下流グリース供給通路との間に形成された流量
    調整部を具備し、グリースが上記下流グリース供給通路
    から油孔を経てグリースポケットに流入する際の通路抵
    抗と、上記流量調整部を通過する際の通路抵抗とが略同
    等になるように設定されたことを特徴とする回転体軸受
    装置。
JP19335687U 1987-12-18 1987-12-18 回転体軸受装置 Expired - Lifetime JPH0747613Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP19335687U JPH0747613Y2 (ja) 1987-12-18 1987-12-18 回転体軸受装置

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JP19335687U JPH0747613Y2 (ja) 1987-12-18 1987-12-18 回転体軸受装置

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Publication Number Publication Date
JPH0196523U JPH0196523U (ja) 1989-06-27
JPH0747613Y2 true JPH0747613Y2 (ja) 1995-11-01

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ID=31484150

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JP19335687U Expired - Lifetime JPH0747613Y2 (ja) 1987-12-18 1987-12-18 回転体軸受装置

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JP2765269B2 (ja) * 1991-05-23 1998-06-11 日産自動車株式会社 リンク機構のグリース給脂構造

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JPH0196523U (ja) 1989-06-27

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