JP2007522671A - 光マスクレスリソグラフィにおいてパターンを露光し、マスクをエミュレートする方法 - Google Patents

光マスクレスリソグラフィにおいてパターンを露光し、マスクをエミュレートする方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、光マスクレスリソグラフィ(OML)に関する。特に、マスク及び位相シフトマスク法との認識できる関係をOMLに付与することに関する。

Description

本発明は、光マスクレスリソグラフィ(OML)に関する。特に、マスク及び位相シフトマスク法との認識できる関係をOMLに付与することに関する。
本明細書で開示されている本発明に類似の位相シフトマスク法の種類に関する一般的背景については、2004年3月12日現在、http://www.reed−electronics.com/semiconductor/index.asp?layout=articlePrint&articleID=CA319210に用意されている、Wilhelm Maurerの「高度な位相シフトマスクの応用(Application of Advanced Phase−Shift Masks)」を参照することが推奨される。
ムーアの法則は、コンピュータの処理能力は指数関数的伸び率で向上し、価格は低下することを約束している。処理能力がこのような動的伸び率を示すことから、半導体デバイス製造は、石油試掘のような冒険的事業だと考える人がいても不思議はない。事実は正反対である。製造バッチは非常に貴重であり、製造プロセスは小さなミスがあっても影響を受けるため、半導体デバイス製造は、保守的な事業である。新しい機器に対する品質サイクル及び標準、並びに旧機器の修正は、長く、労力を要する。小さな変更であっても、広範囲にわたって厳しく吟味された後、製品版が作られる。
同一出願人による出願は、その多くが重複する発明権を有し、マスクを作成するのに良く適合されたSLMに基づくシステムを説明している。SLM技術をチップの直接描画に適合させる追加の作業が行われている。しかし、受け入れサイクルは最も骨が折れる。
位相シフトパターン及びOPCフィーチャを持つレチクルを含む、従来のレチクルで生成されるパターンをエミュレートするSLMに基づくシステムを導入する機会が生じる。マスクにより生成されるパターンとの違いが小さく理解可能なパターンをSLMから直接生成することで、ユーザ信頼性を高め、新しいシステムの受け入れを促進する可能性がある。また、直接描画による小さなバッチのプロトタイピングから、従来のレチクルを伴う大きなバッチに対するツーリングまでの直接的な道筋も得られる。構成及び制御が優れ、容易であるほど、得られるコンポーネント及びシステムの弾力性及び透過性が高まる。
本発明は、光マスクレスリソグラフィ(OML)に関する。特に、マスク及び位相シフトマスク法との認識できる関係をOMLに付与することに関する。本発明の特定の態様は、請求項、明細書、及び図面において説明される。
以下の詳細な説明は、図を参照しつつ行われる。好ましい実施形態は、本発明を例示するために説明され、その範囲を制限する意図はなく、請求項により定められる。当業者であれば、以下の説明に関する様々な同等の変更形態を理解するであろう。
はじめに
少量連続稼働では、レチクルのコストが増え続ける一方であるため、光マスクレスリソグラフィ(OML)は、マスクベースリソグラフィの魅力的な代替えとなる。ファウンドリ及びASICファブは、特に連続的小生産の場合に、レチクルが製造コストに占める割合が大きくなりつつあることに気づいている。光マスクレスリソグラフィは、既存の加工技術とのプロセス互換性を維持しつつコスト効果のある代替え手段となる。
65nmノードと互換性のある分解能に対し波長193nm及び0.93NAの光マスクレススキャナが実現可能である。5wph(300mm)のスループットが望ましい。
Micronic社がSIGMA系列のマスクライター向けに開発した空間光変調器(SLM)及びデータ経路技術では、通常レチクルに類似の撮像特性及び光学的特性を有するコンピュータ制御レチクルを備える。提案されている光マスクレススキャナは、複数のSLMからなるアレイとASML TWINSCANプラットフォームとを組み合わせたもので、193nm技術を使用して、ファブ内の最適なプロセス透明性を保証する。レチクルステージ及びインフラストラクチャは、一組のSLMと、ほぼ250GPixels/秒を達成することができるデータ配送システムとからなる像生成サブシステムで置き換えられる。新規に設計された光学系鏡筒の最大NAは0.93であり、このため、従来のリソグラフィスキャナのASMLのTWINSCANシリーズと互換性があり、従来のスキャナで利用可能なすべての照明モードもサポートする。
マスクレスリソグラフィ法は、大きなデータ量を必要とする。電子ビームとは異なり、光マスクレスリソグラフィは、スループットに関して固有の物理的限界を有しない。SLMパターン生成技術は、スループットスケーリングに適している。入力ファイルからラスタライザ及びSLMを通りレジスト内の像に向かうパターン変換経路は、複数のSLMを同時に使用することにより並列化できる。ランダムなパターンの手強さは並大抵ではないであろうが、ウェハ上の反復スキャナフィールドの性格から問題は簡単になる。
光マスクレススキャナと従来のスキャナとの間にある像形成技術の共通性は大きいので、両方のタイプのシステムにおいて同じレベルの撮像性能が得られることが予想される。像生成プロセスでは、マスクベースのリソグラフィからの既存の強調法(例えば、OPC)を採用しているため、生産の増大に合わせてマスクレスからマスクベースの大量生産へ簡単に移行することができる。以下の表は、OMLツールの一実施形態の予備システム仕様をまとめたものである。
Figure 2007522671
マイクロミラーをレチクルとして使用すること
光マスクレスリソグラフィでは、従来の(つまり、マスクベースの)フォトリソグラフィスキャナを、レチクルの代わりに、マスクパターンをリアルタイムで生成するために使用される複数の微小機械SLMの固定アレイと組み合わせることを目指している。
図1は、光マスクレス像生成システムの概略図である。SLMパターン生成器のいくつかの態様が、上記の参考文献の中で開示されている。露光されるワークピースは、ステージ112上に置かれる。ステージの位置は、対の干渉計113などの正確な位置決めデバイスにより制御される。
ワークピースは、レジスト若しくは他の感光材料の層を持つマスクであるか、又は直接描画の場合には、レジスト若しくは他の感光材料の層を持つ集積回路とすることができる。第1の方向では、ステージは、連続移動する。第1の方向に一般に垂直である、他の方向では、ステージは、ゆっくり移動するか、又は1段ずつ移動し、スタンプのストライプがワークピース上に露光される。この実施形態では、フラッシュコマンド108が、パルスエキシマレーザー源107で受信され、それにより、レーザーパルスを発生する。このレーザーパルスは、遠紫外線(DUV)又は極紫外線(EUV)スペクトル範囲であって良い。レーザーパルスは、ビーム調整器又はビームホモジェナイザーにより照明光106に変換される。
ビームスプリッタ105は、照明光の少なくとも一部をSLM 104に送る。パルスは、わずか20ns程度と短く、ステージ移動はフラッシュ時に凍結される。SLM 104は、パターンラスタライザ102により処理される、データストリーム101に応答する。一構成では、SLMは、それぞれ16×16μmである2048×512個のミラーを持ち、また80×80nmの投影像を持つ。他の構成では、SLMは、かなり小さい投影像を有する8×8μmのミラーを持つ。これは、微小機械ミラーが各ストレージノードの1/2ミクロン上に形成されているCMOSアナログメモリを含む。
ストレージノードとミラーとの間の静電気力がミラーを作動させる。デバイスは、正反射ではなく、回折モードで動作し、完全オン状態から完全オフ状態に移る波長の1/4(248nmでは62nm、193nmでは48nm)だけミラーを偏向させる必要がある。細かいアドレスグリッドを作成するために、ミラーは、オン、オフ、及び63個の中間値に合わせて駆動される。パターンは、SLMチップの数百万個の像からスティッチングでまとめられる。フラッシング及びスティッチングは、毎秒1000から4000スタンプの速度で進行する。スティッチング及び他のエラーを減らすために、パターンをオフセットグリッド及びフィールドとともに2から4回書き込む。さらに、これらのフィールドは、エッジにそってブレンドできる。
ミラーは、個別に較正される。エキシマ光に敏感な、CCDカメラを、最終レンズの下の像に相当する位置の光学経路内に置く。SLMミラーは、一連の知られている電圧を通じて駆動され、応答は、カメラにより測定される。較正機能は、書き込み時に、ミラー毎に決定され、グレースケールデータのリアルタイム補正に使用される。データ経路内では、ベクトル形式パターンが、グレースケール像にラスタ化され、グレーレベルは、4つの描画パス内の個別ピクセル上の線量レベルに対応する。その後、像処理機能を使用してこの像を処理することができる。最終ステップは、SLMの電圧を駆動するように像を変換することである。像処理機能は、プログラマブルロジックを使用してリアルタイムで実行される。関連特許出願で開示されている様々なステップを通じて、ラスタライザパターンデータが、SLM 104を駆動するために使用される値103に変換される。
この構成では、SLMは、回折モードマイクロミラーデバイスである。当業では、マイクロミラーデバイスが開示されている。他の構成では、照明光を、LCDアレイ又は微小機械シャッターなどの中のマイクロシャッターデバイスに通すことも可能であろう。
OMLでは、MicronicのSIGMAマスクライターで使用されている1MPixel SLM技術の拡張に基づくSLMのアレイを使用する。SLMは、SLMの縮小像をウェハ上に投影する、SLMの前にある光学系を通じてパルスエキシマレーザー源により照射を受ける。OMLツールでは、それぞれのSLMピクセルは、8μm×8μmの傾斜ミラーである。すべてのミラーが平坦(つまり、弛緩状態)である場合、SLMの表面はミラーとして働き、投影光学系を通してすべての光を鏡面反射する。これは、対応するレチクル上の透明領域に対応する。ミラーが完全に傾斜している場合、表面は、非平坦であり、光は、投影光学系のストッパーの外で回折されることにより失われ、そのため、暗色領域がウェハ上に生成される。中間の傾斜位置は、光の一部を投影光学系内に反射する、つまり、灰色領域が生成される。
SLMチップは、反射型LCDデバイス内の回路と似た、また機能的には、コンピュータのTFTスクリーン用の回路に類似しているCMOS回路からなる。ピクセルセルは、ストレージノードをアナログ電圧まで帯電させ、その後絶縁できるストレージキャパシタ及びトランジスタを備える。ピクセルは、通常のマトリックスアドレッシングにより、つまり、すべての列及び行をスキャンし、アナログ電圧をそれぞれにロードすることにより、新しいフレームのロード中に順番にアドレッシングされる。領域は、同時にスキャンされる多数のロードゾーンに分割され、したがって、チップ全体は、250ミリ秒以内に再ロードされる。
ピクセルセルでは、ストレージノードは、ミラーの一部の下にある電極に接続される。静電気力が、ミラーを引き寄せ、傾斜させる。正確な角度は、アナログ電圧と弾性ヒンジの剛性との間のバランスにより決まる、つまり、デバイスは、アナログの作用を持ち、ロード電圧は、無限に小さな増分単位で傾斜角度を制御することができる。実際の分解能は、駆動電圧を供給するDACにより制限される。
直観的には、傾斜ミラーはウェハ上に位相像を造り出すように思われる。位相像は、焦点範囲を通してスキャンされたときにアーティファクトを生じさせることが知られている。しかし、この場合、ミラーのサイズが小さいと、位相情報に高い空間周波数が与えられる。したがって、位相情報の実際上すべてが、投影レンズ109〜111の有限開口110により取り除かれる。(有限開口は、フーリエストップと呼ぶこともできる。)その結果得られるのは、純粋に振幅変調され、したがってレチクルからの像と同じ挙動をするウェハ平面内の像である。特に、SLM上のミラーの行は交互に変わる方向に傾斜するので、テレセントリック効果(つまり、焦点を通る線の横方向移動)はない。
現代的なビットマップベースのマスクライターでは、ピクセルにより生成されるグリッドは、グレースケーリングにより細分される。必ずしも直観的ではないが、多数のシミュレーションにより、また実際にSIGMAマスクライターにより、類似の仮想グリッド機能を生み出すように回折マイクロミラーを駆動できることが実証されている。ラスタライザは、印刷すべきフィーチャにより覆われるピクセルの面積に応じて、64個のレベルのピクセル値を出力し、ピクセル値は、ミラー傾斜角度に変換される。その結果得られる仮想アドレスグリッドは、単一パスで30/64nmである。2つのパスにより、グリッドは、さらに、30/128nm=0.23nmに細分することができる。これは、システムを本当に「グリッドレス」にできるくらい小さい。入力グリッド、例えば、1.0、1.25、0.5、又は0.25は、最も近い0.23nmに丸められる。最大丸め誤差は0.12nmであり、丸め誤差は、一様に分布する。その結果生じるCD一様性に対する寄与は、0.28nm(3σ)と無視できるくらい小さい。さらに、観測にかかるグリッドスナッピング又はエイリアシング効果はない。
SLMベースの像生成システムは、レチクルステージ及びレチクルハンドラを、関連する測定法、電子機器、及びソフトウェアとともに、置き換える。像データをミラーアレイにロードする動作と、レーザーパルスの発火及びウェハステージ位置決めとを同期させることにより、パターンをウェハ上に印刷する。定義により、ミラーアレイは、固定投影グリッドを形成する。グレースケーリングは、ナノメートル以下の増分単位で線幅と線配置の両方を制御するために使用される。これは、ピクセルを「オフ」と「オン」の中間状態にし、光の一部のみが透過されるようにすることにより実現される。適切なパターン忠実度及び配置を得るために、ウェハ上に投影されたピクセルのサイズは、最小CDの約1/2でなければならない。8μm×8μmピクセルにより、プロジェクタシステムは、ピクセルを200から300分の1に縮小する。そのため、究極的スタンプサイズは、SLMに近いレンズ要素の最大サイズにより制限される。
高いスループットを得るために、OMLツールは、従来のリソグラフィスキャナのみの30から50パルスに比べて、完全な線量(つまり、1単位面積当たりのエネルギー)を送出する。フィールドサイズが小さいため、実際のレーザー出力は著しく下がる。データ経路は、パルス間変動に対する部分的補正を行うことができるが、それでも、パルス間エネルギー安定性に非常に優れるレーザーは、線量制御要件を満たすようにするのに役立つ。
ウェハが一定速度でスキャンされている間、OMLでは短いパルス長が使用され、これにより、図2に示されているように、スタンプからスタンプへ微小ステップで移るシステムに対する類似性が高まる。したがって、層間オーバーレイ及び層内位置揃えは両方ともきわめて重要であるため、スティッチング品質は、性能に関する重要な課題である。図では、ダイス205に対するパターンデータが複数のストライプ210に分解されている。SLMのアレイにより、ストリップを印刷できる。ストライプは、アレイ内のSLM 232による印刷に対応するマイクロストライプ220に分解される。アレイ230内のSLMに、データをロードする。SLM 232をロードし、マイクロショット242、246、248及びマイクロストライプ220を生成する作業は、理想的パターンデータ242から始まる。較正、補正、及びオーバーラップ調整が適用され243、SLMに送られるデータ244を生成する。アレイ内のすべてのSLMにまたがってスタンプとストライプのシーケンス250を制御することによりウェハを印刷する。
OMLサブシステムの概要
OMLの設計決定は、スループット及びCD一様性に相関する。スループットは、ピクセルサイズ、1回のフラッシュでのピクセル数、及びSLMフレームレートにより決定されるが、分解能は、主にピクセルサイズ及び光学設計の影響を受ける。2次パラメータは、SLM、ステージ速度、データフローなど毎のピクセルの数を含む。
既存のASML TWINSCANプラットフォーム上の光マスクレススキャナを統合することは、複数のサブシステムを適合させることを意味する。最も顕著なのは、レチクルステージ(干渉分光法を含む)及びレチクルハンドラが、システムから取り外されることである。これらのレチクルモジュールは、SLMを使用して必要なマスクパターンを動的生成することをサポートするのに必要なデータ経路駆動電子回路及びパターン処理ソフトウェアのすべてとともに、定義済みパターンの複数のSLMからなるマルチSLMアレイ(MSA)モジュールと置き換えられる。さらに、レーザー、照明システム、及び投影光学系は、OMLの一意的な光学要件を満たすように特に設計される。
したがって、メインシステムの形態及び機能の変化は、一般的にはそれほどでもないが、他のサブシステムに影響を及ぼす。例えば、線量制御は変化しなければならないが、それは、レジストの露光は、2つのレーザーショットでのみ行われ、レチクルステージの代わりにSLMのアクティビティを調整するように同期を適合させなければならない。
図3は、システムアーキテクチャ、及びシステムの主要モジュールと従来のASML TWINSCANとの間の変動の程度の概要を示しており、OMLツールとともに機能及び/又は構造上の変更を必要とするアイテムに一意的なアイテムを区別する。このアーキテクチャの大部分は、像生成システム及び光学経路に対し主要な変更を加えて、再利用可能である。像生成310システムは、SIGMA製品から適合される。SIGMA製品は単一のSLMを使用していたので、マルチSLMアレイは、まったく新しいものである。SIGMA製品に対する機能及び/構造上の変更は、像生成の残りのサブシステムについて示されている。
像生成サブシステム
像生成サブシステムは、光マスクレススキャナのコア機能を定義するものであり、SLMユニット、駆動電子回路、及びデータ経路からなる。アーキテクチャ上、SIGMAマスクライター内の像生成サブシステムに非常に良く似ているが、かなり高いスループットに対応するように拡張され、またその結果得られる像の忠実度及びオーバーレイに対する改善を組み込んでいる。SLMは、反射傾斜ミラーのVLSI MOEMアレイであり、それぞれ、一緒に回路又はその一部などの幾何学的2Dパターンが生成されるように反射強度を変調し、位相変化を引き起こすことができる。それぞれのミラーのサイズは数ミクロンなので、注目するフィーチャを印刷するためには、強縮小プロジェクタを使用して、ウェハ上のピクセルのサイズを縮小する必要がある。SLM及び駆動電子回路の一実施形態に対する仕様を以下の表にまとめた。
Figure 2007522671
POの対物面全体を単一のミラーアレイ塊でパックするのが理想的であろうが、このようなデバイスは、現在のMEMS技術を超えている。そのため、複数のSLMからなるアレイを並列に使用して、所望のスループットを得るために必要な数のピクセルを供給する必要がある。モーション制御とグレースケーリング技術の組合せを使用し、マルチSLMアレイ(MSA)内の異なるSLMからのピクセルをスティッチングでまとめ、ウェハ平面上にひとまとまりの画像を形成する。ウェハステージは、連続移動し、SLM間のエッジにそって一組の重なり合うピクセルとともに印刷しながら、異なるSLM像をスティッチングでまとめる。レイアウトは、2つの重なり合うレーザーパルスでパターンの完全転写を行えるように構造化されている。パルス間でSLMスタンプとピクセルグリッドを変位させることを利用して、残りのグリッド及びSLMアーティファクトの平均をとり、それにより、グリッド及びSLMチップ構造の見かけを縮小する。
ミラー間一様性に対する要件は、厳しい製造公差単独で達成可能な要件に比べて高い。それぞれのミラーのわずかな違いは、膜厚の違い、弾性ヒンジのCDの違いなどから生じる。ショット毎にビットマップデータに適用される較正マップを使用して、誘導電圧に対する変位角のそれぞれのピクセルの応答を較正し、補正しなければならない。スティッチングに対するグレースケーリング、さらには、不良ピクセルの補正は、このマップに埋め込まれる。SLMピクセルの長期間ドリフトに適応するために、OMLツールは、SLMをin−situで較正する。大量のピクセルがあり、またピクセルの投影像が分解能よりも低いという事実があるため、ピクセルのグループを見て、そのグループが様々な強度レベルで一様な強度を与えるようにすることにより較正が行われる。図4は、SIGMA 7100のSLM内のミラーの較正結果を示す。これらは、較正前及び後のSLMの8×8アレイ(64ピクセル)の薄い灰色の空間像である。較正のレベリング効果は明白である。
データ経路
データ経路は、アナログ駆動電子回路とともに、データをMSAに配送し、予想データ転送速度は、約250GPixels/秒である。パターンデータをSLM像に変換し、印刷するステップは、以下のとおりである。
!Pattern Input(パターン入力):稼働開始時に、ユーザは、マスクファイル(例えば、GDSII又はOASIS)を光マスクレススキャナにアップロードするが、これは、印刷するダイスのパターンのすべてを含む。ラスタライザは、入力データストリーム内のOPC補正とともに、実際のレチクル上の像にできる限り近いSLMからの視像を生成するように最適化される。分解能以下のOPCフィーチャであっても、SLMにより正確に表され、ウェハ上に生成される像は、レチクルからの像と実質的に同一である。それとは別に、OPC補正をデータストリームにリアルタイムで導入することができる。
!Fracturing(バラバラにする):稼働するのに先立って、パターンデータは、マルチSLMアレイレイアウトに対応する複数の断片に分割され、パターンをウェハ上に再現するように描画及びスティッチング戦略を介して順序付けられる。このデータをバラバラにしてそれぞれのサイド上に小さな重なり合う境界領域を生成し、露光時に、そのバラバラにされた像をスティッチングするようにできる。
!Rasterization(ラスタ化):稼働中、それぞれのSLMに対する適切な像セグメントが、その像を表すピクセル値のビットマップに変換される。ラスタ化ステップは、適切なフィーチャサイズ及び配置を維持しながら、ピクセルグリッド上の理想化された像を処理するステップ、さらには、物理デバイス上の適切な像忠実度を保証するために補正及び個々のミラー較正を適用するステップの両方を含む。
!Data Write(データ書き込み):それぞれのSLMに対するラスタ化されたパターンは、レーザー及びウェハステージと同期してSLMに送信され、それによりパターンは、適切なパルスのレーザーフラッシュ時にSLM上に確立される。
極端に高いデータフローレート及び再現される複雑なパターンが与えられた場合、データ完全性は、データ経路のきわめて重要な態様である。ソフトウェア開発時に、回帰検定を使用して、初期バージョンの出力と比較することができる。
データ完全性の第2の態様は、大量データの格納及び伝送の際のビットエラーを回避することである。これは、標準的な方法により行われ、データ経路の大半は非同期モードで動作するので、エラーは、損傷を引き起こす前に検出される。ほとんどの場合、正しいデータを再送又は再生成することができる。システムは、すべてのエラーについてフラグをたて、また特定の種類のエラーについて実行する処置を指定するように構成することができる(例えば、ジョブを異常終了する、ダイスを異常終了する、ダイスを自動的に訂正する、又はログファイルで、破損している可能性があるというマークをそのダイスに付ける)。
最後に、並列性の高い電子アーキテクチャを使用することにより、データ経路の容量を高める。並列システムの不利な点は、モジュール故障の統計的に高いリスクである。したがって、モジュール診断には特別な注意を払い、ハードウェアの問題が早期に検出されるようにする。これらの原則と予防策があれば、データ経路は、歩留まり損失に大きく関わることはない。
照明
スキャナにおける直接描画の照明システム(図3の320)は、スキャナの場合とは非常に異なり、SIGMAで使用される照明システムから著しく変更されている。光場全体のわずかな部分のみが有効ピクセルを持つので、照明システムは、対象場内の有効ピクセル領域のみを照射するように設計されなければならない。2パルス印刷への適合は、OMLのレーザー要件に影響を及ぼす。電力要件は、従来のスキャナの約1/10であるが、それは、主に、場のサイズが大きく縮小され、またスループットが比較的低いからである。レーザーの繰り返し率は、SLMのリフレッシュ速度に一致していた。4kHzのレーザーを使用できる。1% 3σのパルス間安定性は有用であり、これは、線量一様性のため平均30〜50パルスのパルスを使用する従来のリソグラフィレーザーよりも10倍程度良い。それとは別に、追加のパルスを使用して、さらに平均をとって線量を送ることができ、追加のパルスを前のパスからの線量エラーを補正するように設定できる。これらの代替え手段は線量制御を改善できるが、スループットを下げる。
レーザーパルスタイミングエラー(つまり、ジッタ)は、さらに、オーバーレイ性能にも影響を及ぼす可能性がある。従来のスキャナでは、ウェハ及びレチクルステージは同期稼働し、したがって、レーザータイミング及びパルス長は、パターン配置に著しい影響を及ぼすことはない。光マスクレスリソグラフィでは、SLMアレイは露光時には「静止」している、つまり、像はウェハステージの速度でスキャンしている。300mm/秒のオーダーのウェハステージ速度の場合、30ナノ秒のレーザータイミングジッタだと、9nmの配置誤差が生じ、これは、アプリケーションによっては許容されない。パルスが持続した結果、像がスメアになるが、このスメア効果は、一定のウェハステージ速度に対し一定であり、したがって、オーバーレイに対し問題ではない。さらに、X/Y非対称に対する比較的短いパルス持続からのスメアの影響は、データ経路内で容易に補正される。
以下の表は、所望のレーザー特性をまとめたものである。
Figure 2007522671
線量測定では、照明システム内のセンサを使用して、それぞれのパルスの強度を追跡する。このような検出器による電力追跡は、ごくわずかのパルスについて平均をとるOMLスキャナでは有用であるが、それは、脱落パルス又は大きなパルス間変動は、ツール性能に著しい影響を及ぼす可能性があるからである。脱落パルスは容易に検出可能である−それぞれの同期パルスが対応するエネルギー読み取り値を持つように検出器を同期させることにより、ツールソフトウェアは、それぞれのパルスに対する有効な検出器読み取り値を容易に確認できる。ASMLスキャナで使用される193nm照明エネルギー検出器は、パルス毎にエネルギーを追跡する。これらの検出器は、ウェハステージ上のエネルギー検出器に対しウェハ間で較正され、これは、次いで、取り外し可能マスタ検出器を使用して国際標準を定期的に基準とする。
照明光学設計概念は、照明均質性を与える複数のコンデンサとともに、瞳及び場定義を与えるマルチアレイ設計に基づく。この概念により、OMLは、従来のスキャナと同じ照明プロファイル及びシグマ設定を生成することができる。マルチSLMアレイ設計の利点は以下のとおりである。
!Field Definition(場定義)−この設計では、場定義要素(FDE)に対応しており、マルチSLMアレイ内のSLMの有効ミラー部分のみが照らされる。マルチSLMアレイの光場領域のごくわずかの部分が有効ピクセルを含むので、これは、システムの迷光特性を改善し、低電力に対応するために必要である。
!Pupil Polarization Support(瞳偏光サポート)−主に、将来のリソグラフィ生成の拡張性のためのものであり、マルチSLMアレイ設計では、超高NAシステムにおけるいくつかのフィーチャタイプを増強するために瞳の偏光を行うことができる。
投影光学系
投影光学系320サブシステムのうち、較正光学系及び測定は、SIGMAで使用されているサブシステムと非常に異なる。ビーム分割立方体526を含む反射屈折設計形態は、OMLの有用な設計として認められているが、それは、65nmノードに対し光学的に適しているだけでなく、次世代の要件に合わせて拡張可能であるからである。この設計により、使用されるガラスの量が減り、またCaFをあまり必要としない。投影光学系の予備光学設計が、図5に示されている。照明システム520、マルチSLMアレイ512、投影光学系530、及びウェハステージ540が例示されている。
マルチSLMアレイ
それぞれのSLMの機械的取り付け並びに電気的及び光学的パッケージングは、マルチSLMアレイの設計の一部である。個々のSLMの像の間のスティッチングを適切に行うには、SLMの有効部分の間のスペーシングの正確な制御が必要であるため、所望のSLMレイアウトが得られるようにパッケージングを設計しなければならない。
ウェハ上に直接印刷するようにするSLM技術の拡張は、独特の難しい点を有する。スループットに関するシステム仕様では、2パルス印刷を行うための要件とともに、レーザーフラッシュ毎に〜60MPixelsを印刷することが必要になる。4kHz動作では、それぞれのSLMは、2048×5120の有効ミラーのアレイからなると仮定すると、投影光学系の対物面内に6つのSLMが必要である。SLMの前の最大実現可能レンズ口径に対する制限は、印刷中に個別のSLM像を適切にスティッチングできるようにするパッケージング及びスペーシングに関する要件とともに、光場内のSLMのレイアウトに影響を及ぼす。
複数のSLMが光学、パッケージング、及び整備の課題に関する条件を満たすように構成することには、光学、電気、及び機械面のトレードオフの関係がある。さらに、SLMのそれぞれに4kHzのリフレッシュ速度でデータを書き込むために、電気的設計では、250GPixels/秒を超えるデータ転送速度をサポートする。現行SLM設計は、オンボードのデジタル/アナログコンバータを含まないので、それぞれのSLMは、アナログ信号により駆動される。したがって、それぞれのSLMは、チップの隣に〜1,000個のDAC及び増幅器、並びに増幅器を駆動する〜2,000本の同軸電線を必要とする。莫大な接続箇所、さらに、必要なデータ転送速度の面から、熱放散及び信頼性の問題が生じる。
撮像性能シミュレーション
KLA TencorによるProlith 1.7、Sigma−CからのSolid−C v.6.2、及びASML MaskToolsによるLithoCruiserなどの高度なシミュレーションパッケージが市販されており、従来のリソグラフィ用の性能シミュレーションを実施するため利用可能である。これらのツールは、現在、ラスタ化モジュールも、OMLのSLM撮像特性を処理する機能も組み込んでいない。撮像性能を分析するために、これらの欠落している機能を備えるMatlabのシェルから市販のシミュレータを駆動した。比較的ユーザフレンドリなシミュレーションインフラストラクチャの開発が望ましい。
Prolithをコア空間像解析エンジンとするOML撮像性能シミュレータは期待できるものである。これとともに、カスタムMatlabスクリプトは、任意の2Dパターン(例えば、直線、接点、SRAMセルなど)をピクセル傾斜のアレイにラスタ化し、ラスタ化された像をピクセルグリッド及びパルスを通して順序付けする必要な計算を行い、それぞれのグリッド/パルスシーケンスはコアProlithエンジンにより解析される。傾斜ミラーは、通常、10個以上の領域に分割され、それぞれは平坦であり、傾斜ミラーの対応する領域上の平均位相である位相を持つ。領域が7つ以上であれば、直線変化位相を有する平坦なミラーの良い近似が得られることがわかっている。この作業のため、ミラーは、理想的である、つまり、平坦であり、一様な100%反射率を持ち、それらの間のスリットから反射はなく、データ経路によって決められた偏光に正確に合わせて作動されると仮定した。次いで、それぞれのグリッド/パルスシーケンスを組み換えて、分析し、与えられた照明及びPO条件の下でそのパターンの最終性能を予測する。シミュレーションは、現実的であることを意図されており、高NA、ベクトル非偏光で行われた。ほとんどの結果は、空間像シミュレーションに基づく。現像されたレジストプロファイルが示される場合、使用されるレジストモデルは、TOK6063の最良推定モデルであり、これはテンペのASMLの技術開発センサにおける他の作業に使用されていた。光学系は、理想的である、つまり、収差がなく、イルミネータ設定に誤差がないと仮定された。OML撮像性能シミュレータからの予備的結果は、類似の6%減衰型位相シフトマスク(Att−PSM)と比較したときにCD、コントラスト、及びNILSに良い相関関係のあることを示している。
図6は、散布棒OPC 622、624を持つ60nmCD線パターン610を生成するミラー傾斜構成の一実施例を示す。適用されるアルゴリズムは、線610及び散布棒622、624をミラー傾斜設定に翻訳する。図は、ミラー636の2つの行632、634を示している。灰色陰影は、ミラー傾斜の結果としての局所的位相変化を示している。
ミラー傾斜は、SLMピクセルグリッドに関するフィーチャの配置に依存する。第2パスでは、グリッドに関するフィーチャ配置は変化する。2つのパスの合計は、図7で明白な以上に対称的である。図は、130、200、400、600、及び1200nmのピッチの60nm線に対するレジスト内の結果として得られる共通プロセスウィンドウを示している。露光寛容度(EL)は、焦点深度(DOF)に依存し、9.1パーセントの露光寛容度が最良焦点である。8パーセント露光寛容度は、0.085ミクロンのDOFに対応する。
図8は、投影されたSLMピクセルグリッドに関する2つの異なる位置における130nmピッチの60nm接触孔の2つの空間像を示している。一番上の画像は、第1のグリッド位置におけるゼロフィーチャを示しており、一番下の画像は、ミラーグリッドに関して20nmのシフトを示している。像は、Diagonal Quasar(0.97/08,15)0.93NAで生成された。これらの像から結論できるように、ピクセルグリッド効果は、後述のデジタルフィルタ及びラスタ化アルゴリズムを適用することにより低減できる。
ラスタ化アルゴリズムの進歩
非干渉性撮像システムのラスタ化は原理としては単純であり、所望のパターンをピクセルグリッドでオーバーレイし、それぞれのピクセルに、フィーチャにより覆われるピクセルの部分であるグレー値を割り当てる(露出フィーチャであると仮定する)。これは、すべてのピクセル値が領域を表しているので、いわゆる領域ビットマップである。このラスタ化は、レーザースキャンパターン生成器(PG)において有用であり、また粒子ビームPGでも有用である。ピクセルが光学系の回折限界スポットと比較して小さくない場合、非線形補正を適用する必要がある。非線形関数は、音響光学変調器などの変調器内の非線形性を補正することもできる。
しかし、このアプローチでは、部分的コヒーレント光については正しく印刷しない。領域ビットマップは、非線形関数により変調器のアレイからの所望の密度である強度ビットマップに変換されなければならない。非線形関数は、第1の原理から計算できるか、又は専用の実験で測定することができる。非線形関数は、照明テーブルと呼ばれる。照明テーブルを使用するラスタ化では、SLMシステムは、約kl=0.5までのパターンに対する正しいCDを印刷する。これは、マスクライターの場合に働くが、0.2程度のkl値までのマスクレスツール印刷線については、照明テーブルアプローチは適しない。
さらに詳しく解析すると、線幅が照明テーブル法により正しく描かれても、像の対数勾配は、グリッドに関するエッジの位置に依存することがわかる。エッジがグリッド位置にあり、1つのピクセルが完全にオンであり、エッジの他方の側のピクセルが完全にオフである場合、SLMは理想的振幅マスクに極端に近い位置に印刷する。しかし、エッジが1/2ピクセルだけ変位された場合、エッジはグリッド位置の間に入り、透明と暗色の間の、中間値を持つ中間ピクセルがある。これは、ローパスフィルタとして作用する。その結果、像は、オフグリッド位置でローパスフィルタ処理され、オングリッドでは処理されない。グリッド上の変化する効果は、二重又は四重パス印刷により補正され、10%のオーダーでエッジの鋭さが一般的に失われる。これは、4パス描画のマスクライターについては許容できるが、マスクレスリソグラフィ又は2パスのみの場合には、不要なアーティファクトが生じる。ウェハリソグラフィでは、フィーチャは、分解能限界に近いところで印刷され、CD直線性は損なわれる可能性がある。このフィーチャは、ほとんど徐々に色あせてゆき、レジストプロセスの高コントラストにより戻される。この撮像方式では、グリッドとともに変化する像対数勾配は望ましくないCDバラツキを引き起こす。CD対グリッドは、1ピッチについて較正できるが、他のピッチ又はフィーチャタイプについては失敗する。さらに精密なラスタ化が必要である。
図9は、ビットマップの1次元デジタルフィルタ処理を示している。最も近い行910は、未処理ラスタ化ビットマップである。その背後920に、オフグリッドエッジを強調するフィルタ処理されたビットマップが示される。背後930から2番目は、すべてのエッジを強調するフィルタであり、背後940の行は、行920と930の組合せ、グリッドを取り除き、すべてのエッジを強調することを同時に行うフィルタである。黒色陰影(例えば、943)で示される負の値は、通常の像処理には存在しない。ここで、負の複素振幅を生成するミラー傾斜として作動される。
開発されたグリッドを通る変動に対する解決方法は、グリッドフィルタであり、これは、領域ビットマップ上で動作するデジタルフィルタである。デジタルフィルタ処理は、いろいろなことを行うことができるが、その機能は何よりもまず、像内のグリッドの可視性を除去することである。そのために、導出カーネルと領域ビットマップとの畳み込みを行うが、中間ピクセル値、「灰色」ピクセル(例えば、912)を持つピクセルの近隣要素だけについてである。畳み込みとしての説明は、近似的意味で解釈すべきである。暗色側で最も近い近隣要素は、さらに暗くされ923、明色側の要素は、より明るくされる921。どれくらい暗く、また明るいかは、中間ピクセルの値だけでなく、照明モードにも依存する。実際の光学設定について、多数のパラメータを計算する。これらのパラメータは、大域的であり、容易に計算できる。しかし、最も近い近隣要素を使用する代わりに、フィルタを2番目に近い近隣要素に拡張するか、又はなおいっそうくらいカーネルを使用することが可能である。アルゴリズムをチューニングすることで、ピクセルサイズと像品質との間のトレードオフ関係を変える。2つのピクセルの下のフィーチャは、良い忠実度で印刷できる。分解能は、光学系により制限される。パラメータをチューニングするときに、グリッド上の又はグリッドから外れたエッジの鋭さは同じである。このアルゴリズムは、フィーチャのタイプに驚くほど無感覚であるように見える。一設定は、ほとんどのフィーチャ、フィルタは小さな補正をパターンに追加するだけであるという事実により説明できる何かについて近似的に正しく動作するように見える。
図21a〜fは、デジタルフィルタ処理を実装するために計算されるルックアップテーブル(LUT)のグラフである。LUTは、特定の光学設定(波長、イルミネータ、開口数など)、ピクセル特性(サイズ及び使用される「ネガティブブラック」の量)、及びフィルタに含まれる近隣要素の個数について計算される。これらは、各ピクセルについて個別であり、中間ピクセルの灰色レベルの関数として各ピクセルの灰色レベルの変化を記述する。また、明るい及び暗いピクセルLUTを1つの単一LUTにまとめることも可能であり、そこでは、エントリは、灰色ピクセル値ではなく、補正されるピクセルとエッジピクセルとの間の灰色値の差である。例えば、LUTは、193nmの波長、0.93の開口数、0.6、0.8、又は0.99のイルミネータシグマ、30nmのピクセルサイズ、及び0、−6%(−0.245振幅に対応する)、又は−1(180度位相シフトに対応する)の位相シフト領域の暗さの中での反射率について計算できる。LUT21aは、図11及び12の計算で使用された。LUT21bは、図19の計算で使用された。LUT21cは、図13の計算で使用された。LUT 21d〜21fは、灰色、暗色、又は明色のピクセルの値が一定に保たれ、近隣ピクセルが調整される場合を示している。
LUTsは、白色、灰色、及び黒色SLMミラーで表される1次元エッジと理想的レチクル/マスクで表されるまったく同じエッジのフーリエ変換を比較することにより計算される。フーリエ変換の差を、エッジの付近にあるいくつかのピクセルの灰色値を変化させることにより最小にする。この最小化に含まれるピクセルの個数は、LUT曲線の形状に影響を及ぼす。フーリエ変換の差は、NA/lambda*(1+sigma)までのすべての空間周波数について最小化され、ただし、sigmaは、イルミネータの部分干渉性係数である。これは、エッジが1つのピクセルを越えて1ステップずつ移動するときに繰り返され、ピクセルグリッドに揃えて始まり、その後ピクセル全体を通り過ぎて、再びグリッドに揃えられる。エッジ位置は、エッジピクセルの灰色値である、領域被覆値(0から1までの間)に対応する。暗色領域内の非ゼロ透過の場合、例えば6%の位相シフトでは、LUTへのエントリとして使用される灰色値は、単に、振幅反射率範囲(−sqrt(0.06)から1までの間)に合わせて直線的に縮尺される領域被覆(0から1までの範囲)である。すべてのピクセルの調整範囲は、シグマを増やす、NAを増やす、ピクセルサイズを増やす、シフタ/暗色領域内の透過を高める、及び波長を下げることで拡大される。
図22a〜bは、オフグリッド補正フィルタの一実施形態を示す。このオフグリッドフィルタは、領域ビットマップ上でラスタ化している最中に動作し、灰色ピクセルを検出し、上げ、暗色ピクセル近隣要素をネガティブブラックに下げる。ピクセル値は、2つのルックアップテーブルにより変更され、灰色ピクセルについて1つ、暗色ピクセルについて1つ、露光前に事前計算される。左の図22aは、灰色ピクセルP1、暗色ピクセルP2、及び明色ピクセルを含む未補正エッジを例示している。ピクセルP1上の未補正灰色値は、P1*=LUT1(P1)及びP2*=LUT2(P1)に従って、補正済み灰色値P1*及びP2*を決定するが、ただし、LUT1及びLUT2は、2つの異なるルックアップテーブルである。補正の後、図22bでは、補正済み灰色ピクセルP1*の灰色値は、上昇しており、補正済み暗色ピクセルP2*の灰色値は、灰色レベル0以下に下げられている。
この実施形態では、無限エッジがnステップで1ピクセル移動する場合に、例えば、同等のものについてMATLAB linspace関数を使用して、LUTが計算される。それぞれの公称エッジ位置(領域被覆に対応する)について、基準レベルでの位置及び像対数勾配が、エッジがグリッド上にある場合と比較される。基準レベルは、グリッド上のパターンについて決定される。LUTは、繰り返し計算される。LUTの初期値は以下のとおりである。
Figure 2007522671

ただし、a=0.217*4、つまり最大ネガティブブラック*4、又は何か他の値である。
LUTsは、以下に従って、ピクセルP1及びP2に適用される。
Figure 2007522671
次いで、空間像を計算する。nステップ毎に、補正項を位置及びILSについて、以下のように計算する。
Figure 2007522671

LUT1又はLUT2のいずれかが、位置又はILSが最適化される場合に応じて更新される。
Figure 2007522671

1つの収束基準が満たされる場合、LUTをピクセルP1及びP2に適用することから繰り返し、両方の基準が満たされるまで他方に関して最適化する。
図23は、その結果得られるLUT関数を例示している。P1に対するLUT1は、グラフ内の一番上の線である。P2に対するLUT2は、ほとんどの場合、傾斜マイクロミラーにより達成可能な最大のネガティブブラック振幅にまで下がる。
オフグリッドフィルタのこの実施形態による改善点の計算は、図24a〜b、25a〜b、及び26a〜bに例示されている。これらの結果を計算するために使用したパラメータのいくつかは、90nm高密度L/S、環状照明0.7/0.9、2nmメッシュグリッド、30nmピクセルサイズ、13瞳メッシュ点、及びNA 0.92925925925926である。図24a〜bは、配置誤差対グリッドシフトを例示している。図24aでは、最小配置誤差ゼロは、照明テーブルLUTを使用して、0、15、又は30nmのグリッドシフトに対応する。この実施形態のオフグリッド補正フィルタでは、0から30nmの範囲を通して、グリッドシフトに関係なく、配置誤差はごくわずかしかない。図25a〜bでは、照明テーブルLUT(25a)とこの実施形態のオフグリッド補正フィルタ(25b)について、暗色と明色との間の意図された境界の向かい合う側の間で生じるコントラストは、グリッドシフトと突き合わせてグラフにされている。最後に、照明テーブルLUT(26a)及び本発明のオフグリッド補正フィルタ(26b)について、正規化された像対数勾配をグリッドシフトに対してプロットする。当業者であれば、正規化された像対数勾配は、フィーチャサイズに対し正規化され、露光寛容度に比例する傾向があることを理解するであろう。パラメータを60nm高密度L/S及び15瞳メッシュ点に変更すると、これらの図の中の曲線の形状が変化するが、一般的には、オフグリッドフィルタのこの実施形態の性能が確認される。
他の実施形態の動作は、図27a〜bに例示されている。このバージョンのオフグリッドフィルタは、さらに、領域ビットマップに直接作用し、照明テーブルLUTを置き換える。動作中、エッジが検出され、エッジピクセル及び2つの近隣ピクセルが修正される。ピクセル値は、3つのルックアップテーブルにより、ピクセル毎に1つずつ、変更される。ルックアップテーブルは、露光前に事前計算される。図27a〜bでは、P1(灰色ピクセル)、P2(暗色ピクセル)、及びP3(明色ピクセル)は、領域ビットマップの灰色レベル、つまり領域被覆に対してグラフ化されている。ピクセル1、P1上の未補正灰色値は、以下の式に従って、補正済み灰色値P1*、P2、及びP3*を決定する。
Figure 2007522671

ただし、LUT1、LUT2、及びLUT3は、3つの異なるルックアップテーブルである。
LUTは、SLMからのフーリエ変換(FT)と投影光学系瞳上の完全バイナリ又は位相シフトマスクの差を実質的に最小にすることにより計算される。
SLMの位置揃えされたピクセルからの投影放射からのフーリエ変換と投影光学系瞳上の完全バイナリマスク又は位相シフトマスクの差を実質的に最小にできる、エッジオフセット補正フィルタを、1つ、2つ、3つ、又はそれ以上のピクセルを使用して実行できる。
左の図28aは、幅w*(1+gl)のフィーチャを持つSLMを例示しているが、ただしwはピクセル幅であり、glは範囲[0,1]内にある。ピクセルは、負の値をとることができる振幅透過でモデル化される。a、b、及びcは、理想的な場合と比較して回折パターン差を最小にするために使用されるパラメータである。相補的な図28bは、バイナリマスクからの理想的パターンを例示している。フィーチャは、SLMの場合と同じ幅、w*(1+gl)を持つ。FTの差、FT_SLM(fx,a,b,c,gl)−FT_ideal(fx,gl)の実部と虚部は、glの値毎に、[−NA(1+sigma)/lambda,NA(1+sigma)/lambda]の範囲内のすべてのfxについて最小化される。NAは、投影光学系の開口数であり、sigmaは、照明のコヒーレンス係数である。
Figure 2007522671

上の方程式系は、行列形式A*x=hに書き換えることができる。過剰決定線形方程式系A(fx)*[a,b,c]=h(fx,gl)は、最小二乗法で解かれる。
図29では、計算結果は、lambda=193nm、w=30nm、NA=0.93、sigma=0.96についてグラフ化されている。一番上の線は、LUT3=aを示している。一番下の線は、LUT2=cを示している。真ん中の線は、LUT1=bを示している。
図30では、グリッドフィルタのこの実施形態の適用は、ハーフピッチ60nmの密集している線とスペースに対し実行されている。その結果、照明テーブルLUTの場合に比べて小さいCD範囲、小さなPE範囲、高いコントラスト、小さいコントラスト範囲、高いNILS範囲となる。
グリッドフィルタのこの実施形態は、バイナリマスクを含むだけでなく、弱及び強位相シフト(クロムレス位相リソグラフィ(CPL))を含む位相シフトマスクも含むように拡張することができる。図31及び32は、図27及び28と同じようにして、SLM、及び両方とも幅w*(1+gl)のフィーチャを持つ基準レチクルからの理想的パターンを例示しているが、ただし、wはピクセル幅であり、glは範囲[0,1]内にあり、gldはgl*(1−d)+dに等しい、つまりgldは範囲[d,1]に縮尺されたglに等しい。この場合、フィーチャの外の領域における透過率は0でないが、その代わりに、振幅は大きさdを持ち、これは−1から明るい領域内の透過率よりも低い値までの任意の値を取りうる。したがって、バイナリバスクの場合のように0であるか、位相シフトマスクの場合のように−1から0までの範囲であるか、又はCPLの場合のように−1である。SLM、完全位相シフトレチクル、及び最小にすべき差のフーリエ変換を記述する対応する方程式は、この場合、以下のとおりである。
Figure 2007522671

ただし、δ(fx)は、ディラックのデルタ関数である。
前述のように、上の方程式は、バイナリ、弱、及び強位相シフト(CPL)に適用される。SLM及びグリッドフィルタが、交互開口型位相シフトマスク(AAPSM)の実行を模倣するために使用される場合、上の方程式は、直接適用できない。AAPSMでは、反対位相を持つマスク内の明るい領域は、別に処理しなければならず、その結果得られるピクセル値を足し合わせる。ゼロ位相の領域は、単に、周囲の暗色領域と一緒に、バイナリマスクからとして処理することができ、また対応する設定が使用されるべきである。180度位相の明るい領域は、周囲の暗色領域と一緒に、同じようにして、バイナリマスクからとして処理することができるが、単に負の透過率を使用する。
図29では、計算結果は、lambda=193nm、w=30nm、NA=0.93、sigma=0.96、及びd=−√(0.06)=−0.245についてグラフ化されている。dの平均値は、6%減衰型位相シフトマスクに対応する。一番上の線は、LUT3=aを示している。一番下の線は、LUT2=cを示している。真ん中の線は、LUT1=bを示している。未補正エッジピクセルP1の値は、範囲[d,1]内にあることに留意されたい。
埋め込みレチクル
図10は、マスクレスツール1030並びにカスケード内のマスクライター1010及びスキャナ1020の類似の機能を示している。像は、自明のように見えるかもしれないが、文字通りに解釈すべきである。入力側からは、ツールは、マスクライター1032である。出力ツールからは、これは、スキャナ1036である。これらの入力及び出力インターフェースは、非埋め込み型機のとほとんど同じである。
埋め込み型マスクライター1032は、SLM表面自体ではなく、SLMにより作成される像である、埋め込みレチクル1035を作るためデータを変換する。システムのOPC特性のほとんどは、光学投影及び照明システムに由来する。それらを補正するために、1ミクロン又はそれよりも良い範囲内で像を分析する。いくつかの追加のOPC効果は、マスク1015に由来し、最も重要なのは、コーナーの丸み、フィーチャサイズ、ピッチ及び極性に結びついている、またマスクプロセス内の密度効果に結びついているCD誤差に由来する。実際のレチクル内の3D電磁境界条件の効果も、印刷に影響を及ぼすことがある。クリアな領域は小さく見え、エッジは偏光し、細い線の透過は、EMF効果の影響を受ける。
SLMは、マスクと同じ像を形成するが、像がデジタルであり、また縮小率が大きいため、これは、上の誤差を持たない。電磁3D効果は、2ミクロンよりも大きいミラーについては作用しないことが証明されている。SLM及びデータ経路が持つ特徴的効果は、グリッド及びミラーの有限なサイズに結びつけられている。これらは、上述のように、ビットマップ内での最も近い近隣要素のオペレーションにより補正可能である。実際、グリッドフィルタは、単一の最も注目に値するシステム特性である、像のピクセル特性を取り除き、データからSLM像へのニュートラルな変換を実現する。
図11a〜11bは、コーナー半径0、40、80、160、200、240、320nm(破線)のレチクルからと、グリッドフィルタが適用されるいくつかのグリッド位置(実線)におけるSLMからのコーナーのシミュレートされた空間像を示している。図11bは、図11aの拡大部分図である。図11に示されているシステム出力は、埋め込みレチクルの特性を明らかにしている。ミラーによるラスタ化を含み、知られている特性を有するレチクルからの印刷特性と比べて、システム全体がシミュレートされる。図11aは、知られているコーナー半径及びSLMから印刷されるウェハ上のシミュレートされるコーナーを示している。図11bは、コーナーの拡大を示している。破線は、様々なコーナー半径を持つレチクルから作られるコーナーであり、実線は、異なるグリッド位置に置かれたパターンを持つSLMからの線である。コーナー半径80nmのVSBマスクライターからの最新技術の実際のレチクルは約1nm大きいプルバックを持つが、理想的レチクルから1nm以内のコーナープルバックでSLMは印刷することが示されている。
このシステム1030の埋め込みレチクル1035は、グリッド効果なし、著しい分解能損失なしの入力データの理想的表現としてみなすことができる。
軸外照明
スキャナの照明モードは、マスクレスツールにおいて複製できる。かなり小さいエテンデュを持つマスクレスでは、光学系レイアウトの違いのため、軸外照明の実装の仕方に違いはあるが、アキシコンによって作成されようと、回折素子によって作成されようと、他の手段によって作成されようと、同じ照明パターンは同じ像特性を与える。
一般的に言えば、グリッドフィルタは、従来の照明と併用する場合に最適である。極端でない環状スキームを含む、従来の照明では、ある設定が、すべてのフィーチャについて正しいように思われる。極端な双極子照明では、グリッドフィルタは、ピッチの影響をわずかに受ける。双極子の場合、フィルタは、特定のフィーチャについてのみ完全に動作し、他のフィーチャでは、単一パスで1nm以下のグリッドを通してCD誤差が生じる。しかし、これは、二重パス印刷が設計上抑制するものであり、したがって、レジストには測定可能な効果はないであろう。
OPC透明性
通常レチクルを使用してマスクレススキャナOPCとスキャナとのマッチングを行うのが有益であるが、それは可能であろうか?以下の2つの実施例は、実際のレチクルとは反対に、完全透明性、少なくとも完全レチクルによる透明性を達成可能であることを示している。
図12a〜12bは、レチクル(a)及びSLM(b)による二重双極子分解の空間像シミュレーションを示している。図12は、極端な軸外照明によるシミュレートされた二重双極子分解を示している。データは、ラインエンドショートニングを補正するため複製された垂直線分及び水平線分との交差点で単純に分解される。図12aは、水平及び垂直成分の個々の像、及びバイナリレチクルによる重ね合わされた像を示している。図12bは、SLMで露光された同じ成分を示している(傾斜ミラー、単一パス、グリッドフィルタ)。像は区別できない。両方とも、分解時に追加される何らかのOPCを必要とするであろうが、同じOPC補正が、両方の場合に適用される。
次の実施例は、散布棒を伴う半孤立線に対する露光寛容度ウィンドウを示している。線は50nm、1.67ピクセルであり、散布棒は、幅20nm又は0.67ピクセルである。図13の3つのグラフは、6%減衰PSMレチクル(図13a)、SLMイメージオングリッド(図13b)、SLMイメージオフグリッド(図13c)を使用するEDウィンドウを示す。ELウィンドウは、完全には同じではなく、これは、グリッドフィルタのチューニングによるものと考えられる。これ以降で詳しく示されるように、ウィンドウを大きくするように設定するのは容易であろう。しかし、実施例は、この場合OPCの形状がピクセルよりも小さいとしても、SLMがマスクと同じOPC特性を持つことを納得させるものでなければならない。
レジストでは結果はさらに悪くなるだろうか?複雑度の高いシステムを取り扱っているため、たぶん、ある程度の残差は残る。しかし、グリッドフィルタは、対数勾配、したがってレジスト壁角度のグリッド配置を通じて変動を取り除く。典型的なパターンでは、レチクル/SLMパターンからの1次のみの回折がレジストに届くので、像内の自由度が少なすぎ、いったんCD及び対数勾配が固定された後、あまり変動を生じさせることはない。したがって、レジストの結果は、空間像の結果と一致していなければならない。
SLMをOPC特性に関して理想的レチクルに近づけられるように思われる。実際のレチクルは理想的ではなく、OPCモデルの観測された差は、SLMではなく、物理的レチクルによるものである。マスクレスツールをデチューンすることが可能かもしれないが、最も実用的なのは、たぶん、差が重要と認められる場合に実際のレチクルとSLMに対し2つのOPCモデルを使用することである。参考のため図11のコーナープルバックの差を比較する。像は閉じ、差は良く理解されていることが有益であり、マスクレスツール上で印刷が成功すれば、そのデバイスはパターン変換の決定論的手順の後レチクルで印刷が成功することを確信できる。
位相シフトミラー
微小機械ミラーは、高い、一様な反射性を有する。マスク及びSLMの近接場は、確かに異なるように見える。図14a〜14bは、透過レチクル(a)及びマイクロミラーSLM(b)からの近接場波面を示す。到来波は示されていない。SLMからの近接場波面は、光学的に処理され、像平面に強度変化を発生させる。SLMはどのように高コントラスト像、マスクからのものとほぼ同一の像を生成するのであろうか?
図15は、回折SLM像の機能を2D変調及びフィルタ処理として見る1つの方法を示している。マスク1512は、照明ビーム1514を囲む側波帯を持つ回折パターンを作成する。マスクパターンに関するすべての情報は、これらの側波帯の位相及び振幅で運ばれる。開口1516は、回折パターンの中心部を切り出す、つまり、側波帯をローパスフィルタ処理し、像は、像平面1518内の複素振幅の絶対値の二乗をとった後形成される。このシステムは、直接的なフーリエ光学系として分析できる。図15の一番上及び一番下の行は、マスクベースで形成する像とSLMベース撮像システムとを比較している。
回折SLM 1522は、開口1526の遙か外側にある側波帯1524を形成する表面構造を有する。無線技師であれば、SLMは、キャリア周波数、実際には、複数の2次元空間キャリア波を供給するというであろう。すべてのミラーが暗色について作動される場合、それは、ゼロ次照明ビームが消えることを意味する。開口を通る光はなく、ウェハ上の像は、暗い。表面構造がパターンによって変調される場合、ゼロ次が再び出現するが、パターンに関する情報を運ぶ側波帯により囲まれる。開口1526は側波帯1524を切り詰め、像1528が形成される。側波帯は同じなので、この像1528はマスク1518からのものと同一である。さらに、図に示されているように、キャリア周波数のそれぞれを中心とする側波帯もある。振幅は側波帯を持つキャリア周波数に属すので、異なる近接場(図14)は同一像(1518、1528)を与えることができる。
図16は、いくつかのSLMで使用される1行おきに変わるレイアウトを示す。傾斜角度は、約50倍誇張されており、傾斜がわかりやすくなっている。SLM変調は、フーリエストップ、つまり投影システム内の開口における振幅変調に変換される位相変調である。この変換は、一般的で自動的なものではないが、熟慮されたミラー設計の結果、傾斜パターンのミラーサイズ及びレイアウトとなっている(図16参照)。検出された像は、2つの条件が満たされる場合にマスクからの像と同一であり、側波帯は、対称的でなければならず、キャリア波は、キャリア周波数を中心とする側波帯により開口内の汚染を回避できるだけ十分に高くなければならない。像は、位相情報を含まない場合がある、つまり、複素振幅はすべての点で実でなければならない。これは、通常の位相シフトレチクルを考えた場合に最も容易に理解できる。0度及び180度と違う位相を持つ位相シフトレチクルはなく、位相角は厳密に指定され、詳しく監視される。位相シフトに対する公差は、PSMレチクルよりもSLMのほうで異なり、一般に、きわめて複雑であるが、同じ一般的規則が成立し、像内には複素振幅の有意な虚部があってはならない。像平面内に位相差がある場合、焦点を通る不安定性がある、つまり、エッジは焦点を通り、CD及び/又はオーバーレイは、悪影響を受ける。
他の条件、つまり、開口絞り内にキャリア波からの側波帯による汚染がないという条件は、ミラーを小さくすることにより容易に満たされるが、スループットには高いペナルティが生じる。光を回折させるために表面にどのようにしわを付けるかは、ゼロ次の消滅が生成され、キャリアが開口から十分に離れている限り重要でない。ピストン、傾斜ミラー、又は正弦波高さ変調はすべて使用可能である。傾斜ミラーについては、左傾斜、右傾斜するミラーを持つ行によるレイアウトにより、ゼロ次を中心として大きなクリーン領域が得られ、汚染が低減される。回折パターンは、図15に示されているものである。
ピストン対傾斜ミラー
傾斜ミラーでは、実数値挙動は、対称性により保証することができる。ピストンミラーでは高いコントラスト及び像対数勾配が得られることが提案されている。実際に、クロムレスマスクとして機能するピストンミラーを備える実施例、及びクロムレスマスクの高いコントラストを与えるオングリッドフィーチャをセットアップすることは容易である。1Dフィーチャオフグリッドを持つクロムレスマスクをエミュレートすることはそれほど容易ではないが、可能ではある。この場合、ピストンについては非実数である中間ミラー値を使用しなければならない。位相効果をキャンセルするように、ミラーのグループを最適化できる。位相キャンセル条件を満たし、それと同時に、CD及び対数勾配を一般的2Dパターン内の設計値に保持することは、より困難であり、あるミラーサイズを超えると不可能である。
ピストンミラーを使用する場合、位相のバランスは、傾斜ミラーの場合のように自動的ではないが、ラスタライザにより明示的に制御されなければならない。ミラーの行が交互方向に傾斜する図16のミラーレイアウトは、ミラーが実数値振幅変調器であるかのようにラスタ化することができる、つまり、それぞれのミラーは、本質的に、その同じピクセルについてのみ局所データに基づいてラスタ化されるということである。これにより、データ経路アーキテクチャは簡素化され、ラスタ化は、FPGAで実装されるパイプライン付きDSPアーキテクチャで実行するのに好適な明示的アルゴリズム実行することができる。ピストンミラーは、より精巧なラスタ化アーキテクチャを必要とし、それと同時に、さらにサイズの小さい、さらに多くのミラーを必要とする。位相シフトミラーのより高いコントラストを利用したい場合にこうした複雑さを受け入れる必要があるだろうか?extセクションからは、より単純な位相シフトの解決法が得られる。
位相シフトチルトミラー
図17a〜17dは、複素平面内の位相変調ミラーのタイプ及び軌跡を示している。これらのパネルは、(a)フラット傾斜ミラー、(b)ピストンミラー、(c)暗い中心を持つフラット傾斜ミラー、及び(d)位相ステップを持つ傾斜ミラーを示している。傾斜ミラーは、図17c〜dに示されているように強位相シフトを与えるように修正できる。位相の自動バランスは、単純な仕組みなので、保存され、複素平面の実軸上のすべての点は、単一ミラーに対しアクセス可能になる。バイナリ、減衰、高透過減衰、3色調、交互開口、位相エッジ、及びCPLモードに、同じSLMを使用することができる。唯一の欠点は、約2倍の輝度の喪失である。
複素振幅Rは、以下のように計算される。
Figure 2007522671

ただし、Sはミラーの表面、r(x,y)は局所複素反射係数、λは波長、h(x,y)は局所高さである。ピストンミラーの場合、複素振幅は以下のように計算される。
Figure 2007522671

つまり、位相係数掛ける一定の積分された反射率Rである。
4種類のミラータイプ及び作動されたときに複素平面内で積分複素反射係数Rが通る軌跡。図17aは、Sigmaマスクライターで使用されている現行のミラーを示している。Rは、ミラーのエッジで0度の偏光の1+0iから257度の−0.2+0iまで動く。減衰型PSMを模倣するために負の振幅を使用することができるか、又はグリッドフィルタ内で黒よりも黒い色として使用することができる。理論値−0.2は、グリッドフィルタ及び負の黒/減衰型PSMモードには同時に小さすぎるが、実際のデバイスは、もっと負の振幅、通常は−0.3を持つ。値は、さらに、ミラーの設計により変更できる。
図17bは、ピストンミラーを表している。複素反射は、単位円の周に追随し、すべての位相値で非常に明るい。円の内側にある点、つまり、黒と、灰色の値は、2つ以上のミラーの組合せを通じてでないとアクセスできない。
図17cは、非反射コーティング、光散乱微細構造、又は切り出しにより暗くされた軸にそって中心部を持つ傾斜ミラーを示している。中心から領域が取り除かれると、負の振幅の大きさは増大し、その一方で、平坦状態の反射は低減され、軌跡がより対称的になるが、それと同時に小さくなる。しかし、照明エネルギーの変化により形態を縮尺し、値0.5+0i及び−0.5+0iをクリア及びシフタとして使用することができる。通常のスキャナとは対照的に、マスクレスツールは、焼き付けるためのレーザーエネルギーを有する。スループットが20倍低いということは、ウェハ平面内で必要なエネルギーが20倍少ないということを意味する。
図17dは、異なる傾斜位相シフトデバイス、ステップミラーを示している。これは、反射の180度位相シフトに対応する、λ/4の位相ステップを表面において持つ。領域の半分は180度シフトされるので、平坦であればこれは暗い。右に傾斜すると、明るさは、約50%反射までとなる。左に傾斜しても、明るくなるが、180度の位相差を伴う。このミラーはいくつかの利点を有し、それにより、バイナリ印刷にも役立つようになる。特に、アクティブ化されていない場合には非常に暗く、連続するSLM像のスティッチングを簡素化する特性である。複素振幅は、複素平面の原点を中心に対称的であり、CPL、位相エッジ、及びAAPSMモードに対する望ましい特性である。ステップミラーが3色調パターンに使用される場合、実軸にそって、例えば、3色調高透過減衰モード、又は−1+i0よりも弱いシフタを持つCPLについて、値を任意に選択できる。
位相シフトに対するデータ経路
図18a〜18dは、様々なデータ経路を示しており、(a)、同じファイル内の多数の領域タイプを指定する専用データ形式を持つ理想的データ経路(b)、任意の数の層に対し一般化できる、現在のインフラストラクチャと互換性のある修正データ経路(c)、層が別々にラスタ化されていないcの修正バージョン(d)がそれぞれ示されている。図18a〜18bに示されているデータ経路とは対照的に、バイナリ及び減衰型PSMと異なるパターンは、パターン入力データ内に2つよりも多いレベルを持つ。今日位相シフトレチクルが生産されているので、入力データについては、マスクライターの2つの別々の層、クロム層とシフタ層をGDSII又はOASISなどの標準形式を使用する別々のファイルとして記述する。この入力仕様と互換性があることが望ましいが、それは特に層が機能上同じでないからである。シフタは、通常、クロムによりマスクされているため、データ内ではレチクル上で意図されているよりも大きい。図18cは、2つのファイルを読み込み、それらをラスタ化し、ビットマップをSLM用の1つの単一ビットマップに組み合わせるデータ経路を示している。グリッドフィルタは、この単一ビットマップ上で使用することができる。図18bは、専用データ形式を使用して、3つではなく4つの領域タイプを指定するように同じ2つの層を組み合わせる方法を示している。一般に、同じタイプのカスタム形式によりN個の色調を持つパターンを記述することが可能であろう。
二重ラスタライザを持つデータ経路は、間違いなく、構築コストが高い。2つ以上の標準入力層を直接多値ビットマップに変換する新しいラスタライザを開発することは有利である場合も有利でない場合もあり、これについては図18dを参照のこと。位相シフト及び多色調像に最も有用なラスタライザは何かを探索する作業が、この領域においてまだ残っている。
位相シフトの実施例
図19は、SLM(a)及びレチクル(b)を使用して、位相エッジ及びトリムマスクを含む35nmトランジスタゲートを印刷する方法の概要説明を示している。SLMにより生成される位相エッジを使用して印刷される35nm線のレジストプロファイルが(c)に示されている。(c)の拡大部分に見られるように、グリッドに関するいくつかの配置はオーバーレイされる。図19は、図9dのステップミラーを使用する位相エッジ及び位相シフトドメイン内で動作するように修正されたグリッドフィルタのシミュレートされた実施例を示している。図19a〜bは、通常レチクル(19b)又はSLM(19a)のいずれかとともに位相エッジ及びトリムマスクによりトランジスタゲート構造がどのように形成されるかの概略を示している。SLM及びレチクルについては、0及び180は、反射/透過光の位相を表しているが、灰色レベルは、傾斜した黒色SLMミラーを表している。図19cのシミュレーションは、ミラーグリッドに関して0、5、10、15、20、25、及び30nmの配置に対する位相エッジのレジストプロファイルを示している。ターゲットCDは、65nmノードにより、35nmである。単一ピクセルよりも広いとは言えない線を高い形状の一貫性とともにグリッドに通すことができ、しかも変化は高倍率で拡大したときにしかシミュレーション結果内に見えないということは注目に値する−驚くべきことですらある。グリッド効果のこの驚くほどの欠如は、グリッドフィルタと、露光過多により線が小さくなるという事実とが組み合わさったということで説明できる。
次は、図20の線幅65及び45nmのCPL半孤立線に示されている。CPLでは、場合によっては透過を減らすためにその上にクロムがあるレチクル上のシフタ線が、極端なシグマで印刷される。その結果、適度のコントラスト及び、マスクCDに対する不感度を持つ細い暗色線が得られる。ここで示されている2つの実施例は、線をグリッドに通した場合にCD及びコントラストが保存できることを示している。シミュレーションについては、dのステップミラーが使用された。その結果、再び、CDも、グリッドに関する位置に対するコントラスト依存性も持たない線が得られる。
ASICの位相シフトの有効化
PSMレチクルの作成は、決して単純でも容易でもない。シフタの修復は、いつも難しく、位相シフトの屈折力のため、許容差は常に厳しい。位相シフトが強いほど、作成するのは難しい。位相シフトマスクレスツールを構築する難しさは、別種である。この難しさは、開発にあり、機能するシステムが存在する場合、これは、位相シフトパターンをバイナリパターンと同じくらい簡単に描画する。CPLのコストがそれほどでもなく、要する時間も長くないのに、なぜ、バイナリパターンをゲートに使用するのであろうか?
位相シフト及びバイナリが同じ時間及びコストを要するという仮定が完全には正しくない場合であっても、位相シフトマスクレスツールが利用可能であるため、それでも、より積極的な設計及びプロセスに有利な形で場を傾斜させられる。位相エッジ多層を2パスではなく4パスで書き込む必要があると判明した場合でも、ASIC業界はクロック速度を高くし、性能がFPGAに勝るようにすることができるであろう。
しかし、位相シフトプロトタイプは、そもそも、レチクルベースの生産に移せるのであろうか?たぶんできないし、たぶん、かなり大量であっても(複数の)位相シフト層マスクレスを稼働させ続けるほうが経済的であろう。機能しているツールの場合、高性能、少量生産へのドアは開いており、レチクルへの移行は、経済性と物流状況に基づいてケースバイケースで行われる。たぶん、マスクレス専用プロセスは道理にかなっている。
ピクセルサイズ
位相シフトの実施例ではすべて、同じピクセルサイズ、30nmを使用することに留意されたい。このサイズは、バイナリ及び減衰型結像モードに適しているものとして(少し控えめであるが)既に選択されている。位相シフトでは、印刷されるフィーチャは小さいが、予想に反して、ここで報告されたシミュレーションは、30nmが依然として適切であることを示している。この結果は、明らかにグリッドフィルタのせいで、まだ予備的である。スループットにペナルティがあるにもかかわらず、より小さなピクセルを使用することにより、印刷を改善し、より理想的なものにすることが常に可能である。
Litho−Neutral、Litho−Match、及びLitho−Plus
マスクレスツールを、通常のスキャナとの別の関連で実行することができる。プロトタイピング及びその後の生産に使用される状況では、マスクに移行することなく、マスクとマスクレスとの間の透明性が問題にならない場合がある。これは、マッチングが必要な状況−Litho−Match−とは対照的に、Litho−Neutralと呼ぶことができる。
Litho−Matchは、難しい概念である。プロセスウィンドウを最大化し、OPCソフトウェアに近接効果の管理を任せることは、異なる機械のOPCとマッチさせることに比べて、単純であり、直截的である。これは、異なるタイプの2つのスキャナ上の同じ光学設定が、イルミネータの残存収差及び非完全マッチングのため、同じものを印刷しないことが多いマスクリソグラフィから知られている。透明性のあるプロトタイピングでは、マスクレスツールは、スキャナよりも良くも、悪くもないことが重要である。像処理が悪いと不必要な作り直しが生じるが、マスクレスツールの画質が良ければ、マスクベース生産に移行するときに製品は失敗する可能性がある。
同じ原理により、Litho−Plusという用語は、マスクレスツールの印刷性能がマッチングよりも高い優先度を持つ状況を表すことができる。Litho−Plusを実現する2つの最も明白な方法は、異なる光学設定で印刷される部分パターンへのパターン分解及びビットマップのデジタル処理である。ステッパの二重パス及びマルチプルパス印刷については、一部はオーバーレイ精度、一部は二重レチクルのコストが障害となっている。マスクレスツールでは、トレードオフの関係は異なり、オーバーレイはウェハもレチクルも位置合わせをやり直す必要がないため非常に良く、二重レチクルの固定費はない。他方では、スループットは、パスの数に反比例する。これにもかかわらず、パターンをxとy線だけでなく、ロジックとメモリ、密集フィーチャと孤立フィーチャ、又は異なるピッチで分解することも可能であり有用な場合がある。一実施例は、位相シフトにより形成される高コントラスト線を交差することによりネガティブレジストで印刷できる密集コンタクトホールである。偏光は、特に1.00を超えるNAに対する、分解の他の理由である。
グリッドフィルタは、グリッドを通して一様性を実現する一手段として説明されているが、それに、他のカーネルとの畳み込み、通常は導出を加えることができる。導出カーネルがパターン全体に適用される場合、すべてのエッジは鋭くなり−そうしたければ誇張される−細い線と小さなフィーチャにブーストが与えられる。このトレードオフの関係は、処理されたエッジはそのままピクセルの動的範囲内に収まらなければならず、それによりデジタルノイズが増え、さらに多くのレーザーエネルギーが必要になるというものである。すべてのエッジに小さな導出項を加える場合、図13のEDウィンドウは、SLM用に大きくしておくことも可能であった。すべてのエッジの導出項は、図9のアーキテクチャへの小さな変更とともにグリッドフィルタに加えることができる。
まとめ
グリッドを通じてCDを保存する、Sigmaマスクライターからのラスタ化はさらに1ステップ実行され、これで、フィーチャのオフグリッド配置を通じてCDと対数勾配の両方を保存する。SLM像は、可視グリッドのない、また分解能の損失のないデータの理想的像のものに非常に近い。このため、ピクセルの使用が非常に効果的になり、論文に載っているシミュレーションのうちの3つは、幅2ピクセル未満の線であってもうまく印刷できることを示している。
物理的レチクルからの像と比較すると、SLMからの像は、悪くなく、むしろ良いが、それは、物理的レチクル限界分解能及び精度において多数のステップが取り除かれているからである。この上で、デジタルフィルタを使用して、物理的レチクルで可能なコントラストよりも高いコントラストにすることができる。
ベースライン設計の目的は、シームレスな様々なものの組合せ及びマスクとマスクレスリソグラフィとの間の設計の透明性のある移行のためにマスクベーススキャナの像特性をマッチさせることである。
これらの結果は、同じOPCモデルをマスクベーススキャナとして与えるようにマスクレスツールを構築することができることを示している。OPC特性は、グリッドフィルタが有限ピクセルサイズの影響を取り除いた後、投影光学系及び照明条件により完全に決定される。
マスクレスツールは、典型的には、位相シフトされ、OPCの高い最も困難な層において実用性が最高である。Micronicsのマスクライターで使用される傾斜ミラーは、強位相シフト特性を持つように修正されている。単純な機械特性を保持しつつ、−1+0iから+1+0iまでの実軸上で複素振幅を発生するように作動させることができる。現在のデータ経路は、2つのレベルとして説明されているパターンしかラスタ化できないが、3色調及び多色調パターンを行うことができる修正されたデータ経路が説明されている。
すべて65nm設計ノードをターゲットとするベースライン光学系に関連している示されている実施例(λ=193、NA=0.93乾燥、及び30nm投影ピクセルサイズ)は、50nm(attPSM)、45nm(CPL、双極子)、及び35nm(位相エッジ)の半孤立線を含む。これらは、マスクレスツールにとっては最も難しいケースであると考えられるが、それは、線幅が2ミラー分か又はそれ以上小さく、グリッドフィルタがあまり極端でない照明モードの場合よりも双極子照明の場合に効果が低いからである。
最終的結論は、本明細書におけるすべてのCD誤差のスケールは、CD誤差見積もりと比較して無視できるくらい小さいというものである。この結果は、複数の実験及び他のシミュレーションにより確認されなければならず、CD誤差がないとは主張しておらず、他の発生源に由来しなければならないと主張している。
いくつかの特定の実施形態
本発明は、この方法を実施するように適合された方法又はデバイスとして実施することができる。本発明は、位相シフト方法のマスクレスエミュレーション及びOPCフィーチャの生成を実行するためにロジックが書き込まれた媒体などの製造物品とすることができる。
一実施形態は、実部が負である複素反射係数を有する少なくとも1つのミラー及び実部が正である複素反射係数を有する隣接ミラーを備える空間光変調器(SLM)を提供することを含む、リソグラフィパターンを露光する方法である。この方法は、さらに、部分的コヒーレントビームで前記SLMを照射し、前記SLMを駆動するベクトルデータを変換することを含む。ベクトル入力データは、2つよりも多いビーム中継状態を含み、レチクルとともに使用されるリソグラフィ像強調の1つ又は複数の方法で使用される。リソグラフィ像強調のこれらの方法は、クロムレス位相リソグラフィ(CPL)、位相エッジ、交互開口(レベンソン型)、3色調、又は高透過減衰型リソグラフィのグループの中から選択される。2つよりも多いビーム中継状態は、ラスタ化前のベクトルデータで記述される、完全オン、及び完全オフに加えて、灰色領域又は位相シフト領域を含むことができる。
第1の実施形態の他の態様は、リソグラフィ像強調の1つ又は複数の方法をエミュレートする、負の実部を有する複素反射係数を持つように向き付けられた少なくとも1つのミラーを使用するSLMにより1つ又は複数のパターンエッジを定義することを含む。
一連の追加の実施形態は、リソグラフィ像強調の特定の方法をエミュレートすることを伴う。これらの実施形態のうちの1つは、部分的コヒーレント光でSLMを照射することを含む、部分的コヒーレント光を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える空間光変調器を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法である。この方法は、さらに、1つ又は複数の隣接ミラーと対照的に実部が負である複素反射係数を有するミラーを駆動し、部分的コヒーレント光をSLMから有限開口を通して像平面上に投影することを含む。
これらの実施形態のうちの他の1つは、部分的コヒーレント光でSLMを照射することを含む、部分的コヒーレント光を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える空間光変調器を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法である。この方法は、さらに、実部が負である複素反射係数を有するミラーを駆動してクロムレス型位相シフトマスクの行の間の位相干渉をエミュレートし、部分的コヒーレント光をSLMから有限開口を通して像平面上に投影することを含む。
他の実施形態は、部分的コヒーレント光でSLMを照射することを含む、部分的コヒーレント光を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える空間光変調器を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法である。この方法は、さらに、実部が負である複素反射係数を有するミラーを駆動して交互開口型位相シフトマスクをエミュレートし、部分的コヒーレント光をSLMから有限開口を通して像平面上に投影することを含む。
さらに他の実施形態は、部分的コヒーレント光でSLMを照射することを含む、部分的コヒーレント光を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える空間光変調器を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法である。この方法は、さらに、実部が負である複素反射係数を有するミラーを駆動して3色調型位相シフトマスクをエミュレートし、部分的コヒーレント光をSLMから有限開口を通して像平面上に投影することを含む。
関連する実施形態は、部分的コヒーレント光でSLMを照射することを含む、部分的コヒーレント光を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える空間光変調器を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法である。この方法は、さらに、実部が負である複素反射係数を有するミラーを駆動して高透過減衰型位相シフトマスクをエミュレートし、部分的コヒーレント光をSLMから有限開口を通して像平面上に投影することを含む。
開示されている他の実施形態は、実部が負である複素反射成分を有する少なくとも1つのミラー及び実部が正である複素反射係数を有する隣接ミラーを備える空間光変調器を提供することを含む、リソグラフィパターンを露光する方法である。この方法は、部分的コヒーレントビームでSLMを照射し、前記SLMを駆動するベクトル入力データを変換することを含む。ベクトル入力データは、OPCフィーチャ又は分解を含み、レチクルとともに使用されるリソグラフィ像強調を生成するために使用されている。OPCフィーチャ又は分解は、散布棒、セリフ、OPCジョグ、又は二重双極子分解のグループに含まれる。
一連の関連する実施形態は、レチクルとともに使用されるようなOPCフィーチャ又は分解をエミュレートすることを含む。関連する一実施形態は、部分的コヒーレント照射源でSLMを照射することを含む、部分的コヒーレント光を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える空間光変調器を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法である。この方法は、さらに、1つ又は複数の印字解像度以下の散布棒をエミュレートするようにミラーを駆動し、部分的コヒーレント光をSLMから有限開口を通して像平面上に投影することを含む。
他の関連する実施形態は、部分的コヒーレント照射源でSLMを照射することを含む、部分的コヒーレント光を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える空間光変調器を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法である。この方法は、さらに、印字解像度以下のセリフをエミュレートするようにミラーを駆動し、部分的コヒーレント光をSLMから有限開口を通して像平面上に投影することを含む。
他の実施形態は、部分的コヒーレント照射源でSLMを照射することを含む、部分的コヒーレント光を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える空間光変調器を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法である。この方法は、さらに、SLMの隣接ミラー間の位相差により強調される、ジョギング位置合わせパターンを生成するようにミラーを駆動し、部分的コヒーレント光をSLMから有限開口を通して像平面上に投影することを含む。
さらに他の実施形態は、部分的コヒーレント照射源でSLMを照射することを含む、部分的コヒーレント光を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える空間光変調器を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法である。この方法は、さらに、SLMの多重露光を使用して二重露光双極子分解分解能強調をエミュレートするようにミラーを駆動し、部分的コヒーレント光をSLMから有限開口を通して像平面上に投影することを含む。
本発明は、好ましい実施形態及び上で詳しく説明されている実施例を参照しつつ開示されているが、これらの実施例は、限定的な意味はなく、説明的であることを意図されていることは理解されるであろう。説明されている実施形態では、コンピュータ援用処理が暗示されている。したがって、本発明は、位相シフトSLMを使用してマスクベースのリソグラフィをエミュレートする方法、位相シフトSLMを使用してマスクベースのリソグラフィのエミュレーションを実行するためのロジック及びリソースを備えるシステム、位相シフトSLMを使用してマスクベースのリソグラフィのエミュレーションを実行するためのロジックが書き込まれている媒体、位相シフトSLMを使用してマスクベースのリソグラフィのエミュレーションを実行するためのロジックが書き込まれているデータストリーム、又は位相シフトSLMを使用してマスクベースのリソグラフィのコンピュータ援用エミュレーションを実行するコンピュータアクセス可能サービスで実現することができる。当業者であれば修正及び組合せを容易に思い付き、修正及び組合せは、本発明の精神及び請求項の範囲内にあると考えられる。
請求項は特許請求の範囲で主張される。
光マスクレスリソグラフィ(OML)像生成システムの概略図である。 スタンプからスタンプへのマイクロステップで、OMLにおいて使用される一定速度、短パルス長でウェハがスキャンされる状況を示す図である。 OMLシステムアーキテクチャの概要図である。 ミラーの較正結果を示す図である。 投影光学系の予備光学設計の図である。 ミラーチルト構成の一実施例を示す図である。 130、200、400、600、及び1200nmのピッチの60nm線に対するレジスト内の結果として得られる共通プロセスウィンドウを示す図である。 60nmのコンタクトホールの2つの空間像を示す図である。 ビットマップの1次元デジタルフィルタ処理を示す図である。 マスクレスツール並びにカスケードに接続されているマスクライター及びスキャナの類似の機能を示す図である。 レチクルからのコーナーの空間像シミュレーションを示す図である。 レチクルからのコーナーの空間像シミュレーションを示す図である。 二重双極子分解の空間像シミュレーションを示す図である。 二重双極子分解の空間像シミュレーションを示す図である。 6%減衰PSMレチクルを使用するEDウィンドウを示すグラフである。 SLMイメージオングリッドを使用するEDウィンドウを示すグラフである。 SLMイメージオフグリッドを使用するEDウィンドウを示すグラフである。 透過レチクル及びマイクロミラーSLMからの近接場波面を示す図である。 透過レチクル及びマイクロミラーSLMからの近接場波面を示す図である。 回折SLM像の機能を2D変調及びフィルタ処理として見る1つの方法を示す図である。 いくつかのSLMで使用される1行おきに変わるレイアウトを示す図である。 複素平面内の位相変調ミラーのタイプ及び軌跡を示す図である。 複素平面内の位相変調ミラーのタイプ及び軌跡を示す図である。 複素平面内の位相変調ミラーのタイプ及び軌跡を示す図である。 複素平面内の位相変調ミラーのタイプ及び軌跡を示す図である。 様々なデータ経路を示す図である。 様々なデータ経路を示す図である。 様々なデータ経路を示す図である。 様々なデータ経路を示す図である。 SLM及びレチクルを使用して、位相エッジ及びトリムマスクを含む35nmトランジスタゲートを印刷する方法の概要説明である。 65nmと45nmの線幅を持つクロムレス位相リソグラフィ(CPL)半孤立線の印刷を示す図である。 デジタルフィルタ処理を実装するために計算されるルックアップテーブル(LUT)のグラフである。(図番22〜34は未使用) デジタルフィルタ処理を実装するために計算されるルックアップテーブル(LUT)のグラフである。(図番22〜34は未使用) デジタルフィルタ処理を実装するために計算されるルックアップテーブル(LUT)のグラフである。(図番22〜34は未使用) デジタルフィルタ処理を実装するために計算されるルックアップテーブル(LUT)のグラフである。(図番22〜34は未使用) 本発明によるオフグリッド補正フィルタの一実施形態を示す図である。 本発明によるオフグリッド補正フィルタの一実施形態を示す図である。 灰色及び暗色のピクセルに対する結果として得られるLUT関数を示す図である。 本発明のオフグリッドフィルタによる計算で求められた改善量を示す図である。 本発明のオフグリッドフィルタによる計算で求められた改善量を示す図である。 本発明のオフグリッドフィルタによる計算で求められた改善量を示す図である。 本発明のオフグリッドフィルタによる計算で求められた改善量を示す図である。 本発明のオフグリッドフィルタによる計算で求められた改善量を示す図である。 本発明のオフグリッドフィルタによる計算で求められた改善量を示す図である。 本発明によるオフグリッド補正フィルタの他の実施形態を示す図である。 本発明によるオフグリッド補正フィルタの他の実施形態を示す図である。 振幅透過変調ピクセルを含むSLMを例示する図である。 バイナリマスクからの理想的パターンを例示する図である。 エッジ上、及びエッジ外のピクセルに対するルックアップテーブルを例示する図である。 性能比較照明表及びグリッドフィルタ(オフグリッドフィルタ)を例示する図である。 パターン内の未補正エッジを例示する図である。 パターン内の補正済みエッジを例示する図である。 振幅透過変調ピクセルを含むSLMを例示する図である。 バイナリマスクからの理想的パターンを例示する図である。

Claims (12)

  1. リソグラフィパターンを露光する方法であって、
    実部が負である複素反射係数を有する少なくとも1つのミラー及び実部が正である複素反射係数を有する隣接ミラーを備える空間光変調器(SLM)を提供することと、
    部分的コヒーレントビームで前記SLMを照射することと、
    前記SLMを駆動するように、
    クロムレス位相リソグラフィ(CPL)、
    位相エッジリソグラフィ、
    交互開口(レベンソン型)リソグラフィ、
    3色調リソグラフィ、又は
    高透過減衰型リソグラフィ
    のグループのうちの、レチクルとともに使用されるリソグラフィ像強調の方法のうちの1つ又は複数で使用されるような、2つよりも多いビーム中継状態を含むベクトル入力データを変換することとを含む、上記方法。
  2. 1つ又は複数のパターンエッジは、リソグラフィ像強調の1つ又は複数の方法をエミュレートする、負の実部を有する複素反射係数を持つように向けられた少なくとも1つのミラーを使用してSLMにより定義される請求項1に記載の方法。
  3. 部分的コヒーレント光源を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える、空間光変調器(SLM)を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法であって、
    前記部分的コヒーレント光で前記SLMを照射することと、
    1つ又は複数の隣接ミラーと対照的に位相エッジに対し実部が負である前記複素反射係数を有する前記ミラーを駆動することと、
    前記部分的コヒーレント光を前記SLMから有限開口を通して像平面上に投影することとを含む、上記方法。
  4. 部分的コヒーレント光源を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える、空間光変調器(SLM)を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法であって、
    前記部分的コヒーレント光で前記SLMを照射することと、
    クロムレス型位相シフトマスクの行の間の位相干渉をエミュレートするために実部が負である前記複素反射係数を有する前記ミラーを駆動することと、
    前記部分的コヒーレント光を前記SLMから有限開口を通して像平面上に投影することとを含む、上記方法。
  5. 部分的コヒーレント光源を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える、空間光変調器(SLM)を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法であって、
    前記部分的コヒーレント光で前記SLMを照射することと、
    交互開口型位相シフトマスクをエミュレートするために実部が負である前記複素反射係数を有する前記ミラーを駆動することと、
    前記部分的コヒーレント光を前記SLMから有限開口を通して像平面上に投影することとを含む、上記方法。
  6. 部分的コヒーレント光源を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える、空間光変調器(SLM)を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法であって、
    前記部分的コヒーレント光で前記SLMを照射することと、
    3色調型位相シフトマスクをエミュレートするために実部が負である前記複素反射係数を有する前記ミラーを駆動することと、
    前記部分的コヒーレント光を前記SLMから有限開口を通して像平面上に投影することとを含む、上記方法。
  7. 部分的コヒーレント光源を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える、空間光変調器(SLM)を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法であって、
    前記部分的コヒーレント光で前記SLMを照射することと、
    高透過減衰型位相シフトマスクをエミュレートするために実部が負である前記複素反射係数を有する前記ミラーを駆動することと、
    前記部分的コヒーレント光を前記SLMから有限開口を通して像平面上に投影することとを含む、上記方法。
  8. リソグラフィパターンを露光する方法であって、
    実部が負である複素反射係数を有する少なくとも1つのミラー及び実部が正である複素反射係数を有する隣接ミラーを備える空間光変調器(SLM)を提供することと、
    部分的コヒーレントビームで前記SLMを照射することと、
    前記SLMを駆動するように、
    散布棒、
    セリフ、
    OPCジョグ、又は
    二重双極子分解
    のグループのうちの、レチクルとともに使用されるリソグラフィ像強調を生成するために使用されるような、OPCフィーチャ又は分解を含むベクトル入力データを変換することとを含む、上記方法。
  9. 部分的コヒーレント光源を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える、空間光変調器(SLM)を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法であって、
    前記部分的コヒーレント光で前記SLMを照射することと、
    1つ又は複数の印字解像度以下の散布棒をエミュレートするために実部が負である前記複素反射係数を有する前記ミラーを駆動することと、
    前記部分的コヒーレント光を前記SLMから有限開口を通して像平面上に投影することとを含む、上記方法。
  10. 部分的コヒーレント光源を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える、空間光変調器(SLM)を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法であって、
    前記部分的コヒーレント光で前記SLMを照射することと、
    1つ又は複数の印字解像度以下のセリフをエミュレートするために実部が負である前記複素反射係数を有する前記ミラーを駆動することと、
    前記部分的コヒーレント光を前記SLMから有限開口を通して像平面上に投影することとを含む、上記方法。
  11. 部分的コヒーレント光源を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える、空間光変調器(SLM)を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法であって、
    前記部分的コヒーレント光で前記SLMを照射することと、
    前記SLMの隣接ミラーの間の位相差により強調されるジョグを線パターン内に生成するため実部が負である前記複素反射係数を有する前記ミラーを駆動することと、
    前記部分的コヒーレント光を前記SLMから有限開口を通して像平面上に投影することとを含む、上記方法。
  12. 部分的コヒーレント光源を使用する、実部が負である複素反射係数を有する1つ又は複数のミラーを備える、空間光変調器(SLM)を使用してワークピース上の像平面上にリソグラフィパターンを形成する方法であって、
    前記部分的コヒーレント光で前記SLMを照射することと、
    前記SLMの複数の露光を使用して二重露光双極子分解分解能強調をエミュレートするために実部が負である前記複素反射係数を有する前記ミラーを駆動することと、
    前記部分的コヒーレント光を前記SLMから有限開口を通して像平面上に投影することとを含む、上記方法。
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