JP2007521167A5 - - Google Patents

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溝を有する片面型のベルト
本発明は、波形(corrugated)の板紙の製造、及び種々の板紙の製造に使用される機械に必要なベルトに関する。特に、本発明は、段ボールの製造ラインの片面(singlefacer)部に使用され得るベルトに関する。
段ボールの製造において、コアペーパー(core paper)は、蒸気で加熱され、より成形しやすくなり、その後、歯が噛み合う歯を有する一対のローラーの間に形成されるニップに供給され、これにより、コアペーパーを均一で波形のパターンに波形付けする。この波形のコアペーパーの頂点にでんぷん糊を適用して、プレスニップにおいて裏地ペーパーと結合される。従って、波形のコアペーパーと裏地ペーパーとは、完全なシートを形成するように一緒に結合され、所望するさらなる処理を施され得る。
先行技術においてこの目的に使用されるひとつの機械において、プレスニップは、歯を有するロール又は波形のロールと、圧力ロールとのいずれかで形成される。より最近の設計の他の機械において、プレスニップは、圧力ロールの代わりにベルトを使用して、走行方向へと延ばされる。このベルトは、波形ロールの外周の特定の部分に対して波形のコアペーパーと裏地ペーパーとを一緒に保持する。
上述のベルトは、複数の作動条件を経験する。コアペーパーの水分を蒸発するのに熱を使用するので、ベルトは、高温の環境で高い張力の下、動作する。さらに、ベルトは、コアペーパーと裏地ペーパーとの間に必要な結合力をベルトとロールとの間のシートに適用する場合であっても、波形ロール上の歯に対して連続して走行する。さらに、ベルトは、左右への所望しない横滑りをベルトに発生させるリンクリング(wrinkling)に耐えるのに十分な柔軟性を有する必要があるとともに、長手方向の強度と幅方向の剛性とを有する必要がある。
さらに、ベルトは、2つの相反する問題に直面する。第一に、ベルトは、裏地ペーパーがベルトによってニップに導入されコアペーパーに結合され得るように、十分な摩耗係数を有する必要がある。その結果、特許文献1及び2に述べられているように、ベルトを樹脂でコーティングし、繊維をベルトにニードリング(needling)したベルト、又はこれらの方法の両方を組み合わせたものの表面上の摩耗係数を増加させることを提案する複数の解決法がある。なお、これらの文献を参照して、本願に取り込む。これらの解決法は、ベルトが裏地ペーパーをニップに導入し得るのに十分な摩耗係数を増加させるが、場合によっては、結合されたコアペーパー及び裏地ペーパーがベルトの進行方向に導入される程度に大きな摩耗係数を有する可能性があるという、紙がニップを脱出する別の問題が発生する可能性がある。これは、段ボールの質を減少させることとなる。従って、段ボールから水分を十分放出し、且つニップを出た後に段ボールを綺麗に放出する能力を有し、且つ裏地ペーパーがニップに導入され得るのに十分高い摩耗係数を有するコルゲーターベルトが所望されている。
米国特許第6,470,944号明細書 米国特許第6,276,420号明細書 米国特許第4,567,077号明細書 米国特許第4,427,734号明細書 米国特許第5,360,656号明細書 米国特許第5,792,323号明細書 米国特許第5,837,080号明細書
本発明は、上述の各種のベルトを使用する際に生じる問題に対する解決法を提供する。
本発明は、波形の板紙の製造に使用する向上されたベルトを提供することを目的とする。
本発明は、水分除去特性を促進した段ボール板紙を提供することをさらなる目的とする。
本発明は、ベルトの導入の直後からベルトの寿命の間、向上された放出特性を示すベルトを提供することをさらなる目的とする。
本発明は、ニップを介して段ボールを進行するのに十分な摩耗特性を有する一方で向上された放出特性を有するベルトを提供することをさらなる目的とする。
本発明は、基礎構造を有する片面のコルゲーターベルトに関する。この基礎構造は、内部表面と外部表面とを有し、且つ機械方向又は走行方向と、機械を横切る方向とに及ぶ。基礎構造は、機械方向のヤーンと、機械を横切る方向のヤーンとで形成され、且つ基礎構造のコートされた外部表面に形成された溝を有する。
本発明は、基礎構造を有する片面のコルゲーターベルトにも関する。基礎構造は、内部表面と外部表面とを有し、且つ機械方向又は走行方向と、機械を横切る方向とに及ぶ。基礎構造は、機械方向のヤーンと、機械を横切る方向のヤーンとで好ましく形成され、コーティングされた後、この基礎構造のコートされた外部表面に形成された水分を除去する手段を有する。
本発明を特徴づける新規性に係る種々の特徴は、特に添付した特許請求の範囲及び本願の開示内容の一部を形成する箇所に示す通りである。本発明、本発明の作用上の利点及び本発明の使用で達成される特定の目的を良好に理解するため、本発明による好適実施例を示す以下の記載事項について、説明する。
本発明をより完全に理解するため、添付する図面について、以下の通り説明する。
図面を参照すると、図1は、段ボール製造ラインの典型的なベルト状の片面部10の概略図である。成形しやすくするように前もって蒸気に曝露されたコアペーパー12は、一対の共同ロール14、16間に連続して供給される。共同ロール14、16は、均一な間隔で配置された外周歯18、20を有し、これらの外周歯は、共同ロール14、16がそれぞれ平行軸22、24の周囲で回転するにつれ、噛み合う。噛み合った外周歯18、20は、コアペーパー12に波形26を形成する。
コーティング機構28は、コアペーパー12の波形26の頂点32にでんぷん糊30を適用する。
波付けされたコアペーパー12は、位置36において裏地ペーパー34に連続して適用され、ここで、一対の間隙ローラー42、44の周囲に配置されたベルト40は、間隙ローラー42の周囲を通過する。間隙ローラー42、44は、ベルト40が共同ロール16に進むように配置され、間隙ローラー42、44は、共同ロール16とニップを形成してもよく、ベルト40は、上述のように周囲に配置されると、共同ロール16とベルト40との間で伸張されたニップを形成する間隙ローラー42、44間の全間隔で共同ロール16に進む。間隙ローラー42、44の少なくともひとつ、ベルト40及び共同ロール16を介して、波付けされたコアペーパー12及び裏地ペーパー34に熱が適用される。この熱は、波付けされたコアペーパー12が蒸気に曝露された場合、波付けされたコアペーパー12に吸収された水を蒸発させ、でんぷん糊30を乾燥させる。
間隙ローラー42、44は、システムが動作するにつれ共同ロール16の外周歯20が実質的な外周の範囲でベルト40の外部表面に対して現れるように、配置される。外周歯20は、進行するにつれ波付けされたコアペーパー12の適当な出現性を保つ。同時に、共同ロール16は、結合が有効となるように、コアペーパー12の側面を裏地ペーパー34に対してでんぷん糊で堅くプレスする。裏地ペーパー34が結合された波付けされたコアペーパー12は、共同ロール16と間隙ローラー44との間を完全な製品50として、脱出する。
図2は、ベルト40の斜視図を示す。ベルト40は、内部表面60と、外部表面62とを有する。外部表面62には、ベルト40の周囲の機械方向に実質的に延びる複数の溝64が設けられている。
図3は、図2の線3−3に沿ってみたベルト40の断面図である。この断面図は、ベルトの横方向又は機械を横切る方向からみたものであって、基礎構造66を含むベルトを示す。図3に示すように、基礎構造66は、横方向又は機械を横切る方向のヤーン68と、長手方向又は機械方向のヤーン70とから織成されてもよい。基礎構造66は、平坦に織成されたように示されており、横方向のヤーン68は、二重織成(duplexweave)で長手方向の縦ヤーン70の積層されたペアの上、下又はその間で織成する横糸であって、無端ベルトを形成するように結合されている。しかしながら、理解されるべきことは、基礎構造66は、エンドレスに織成されてもよい。さらに理解されるべきことは、基礎構造66は、単層編(single−layerweave)又は上述の目的に適合された種々の編みの形態に織成されてもよい。
基礎構造66は、不織構造であってもよく、例えば、布を形成するように共通の交差点で一緒に結合され得る横方向ヤーンと縦方向ヤーンとを組み合わせたメッシュなどの形態であってもよい。さらに、基礎構造66は、ニットの布地若しくは組布(braidedfabric)又はGauthierによる特許文献3に開示のスパイラルリンク型のベルトであってもよい。なお、この文献を参照して、本願に取り込む。基礎構造66は、ポリマー樹脂材料から、シート又はメンブレンの形態に成形し、その後、アパーチャを設けてもよい。
また、基礎構造66は、Johnsonによる特許文献4に示すように、不織のメッシュ布を有してもよい。なお、この文献を参照して、本願に取り込む。
さらに、基礎構造66は、織成、不織、ニット織り、メッシュ又はRexfeltらによる特許文献5に開示の方法による編み上げ(braided)の方法で織られたストリップを螺旋巻きして製造されてもよい。なお、この文献を参照して、本願に取り込む。従って、基礎構造66は、螺旋巻きのそれぞれが、長手方向にエンドレスの形態で基礎構造を形成するように連続した継目で隣り合わせに結合された螺旋巻きストリップを有してもよい。この種の基礎構造66を有するベルト40は、特許文献6及び7に開示されている。なお、これらの文献を参照して、本願に取り込む。この種のひとつ以上の層を利用してもよく、機械に装着するように、継目を任意で有してもよい。
基礎構造66は、抄紙機用布及び工業用布の製造に使用される種々のいずれかのヤーンを有する縦糸及び横糸から、織成されてもよく、或いはその他の作製方法で製造されてもよい。つまり、基礎構造66は、天然ヤーン若しくは金属ヤーン、モノフィラメント、諸よりモノフィラメント、マルチフィラメント、諸よりマルチフィラメント、又は高温で使用されることを意図した布の製造に当業者が使用する種々の合成ポリマー樹脂の人造繊維から紡績されたヤーンを含んでもよい。例えば、基礎構造66は、以下の材料のヤーンから製造されてもよい:つまり、Nomex(登録商標)、Kevlar(登録商標)、Ryton(登録商標)で公知のポリフェニレンサルファイド(PPS)、VECTRAN(登録商標)で公知の芳香族ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエステル、及びこれらの混合物などである。例えば、基礎構造は、機械方向にKevlar(登録商標)なるヤーンを有し、機械を横切る方向にRyton(登録商標)又はポリエステルモノフィラメントヤーンを有してもよい。
本発明の一態様において、ベルト40の外部表面62、つまり、段ボールと接する表面は、図3及び図4に示すように、ポリマー樹脂コーティング82で形成されてもよい。ベルト40の内部表面60、つまり、間隙ローラー42、44と摺動する表面は、図示していないが、ポリマー樹脂コーティングで形成されてもよい。
また、この構造の全体は、圧力下で外部表面62から適用された樹脂で含浸されてもよく、溝が表面に形成され得るのに十分な量の樹脂がシートの接触表面上に残存するようにこの構造を介して圧力を掛けられてもよい。ベルト40は、透過性であっても、不透過性であってもよい。
一つの実施例において、図4に示すように、ポリマー樹脂コーティングに、溝64が形成されてもよく、この溝64は、ポリマー樹脂コーティング82の深さ方向に基礎構造66へと延びる十分な深さを有してもよい。第二の実施例において、ベルト40の溝は、図3に示すように、流体に対して樹脂コーティングが不透過性を保持することを確実にするように、ポリマー樹脂コーティング82の深さよりも短い深さを有してもよい。
島領域65は、互いに溝を分断する。溝64及び島領域65は、図3及び図4に示すように、実質的に同等の幅を有してもよいが、好適実施例において、溝は、島領域の幅よりも狭い幅であってもよい。
溝64は、ベルトのエンドレスループの周囲で外部表面上に螺旋を形成する連続した単一の溝を切断することで、設けられてもよい。得られる溝64の配向性は、機械方向又は長手方向から一定の小さな角度で傾いていてもよい。しかしながら、この様式で溝64を設けることは、本発明の範囲内に含まれるものとして本発明者が意図したものである。
さらに、溝64は、ベルト40のエンドレスループの周囲に外部表面62で対向する方向に螺旋を形成する2つの連続した溝、つまり、一つの方向が右巻きであり、他の一つが左巻きの螺旋である方向の溝を切断することで、設けられてもよい。さらに、溝64は、完全に直線である必要はないが、いくらかの程度で曲線又は波形を有してもよく、或いは機械に主として配列される限りは、種々の地点で45°未満で傾いた長手方向に形成されてもよい。
さらに、溝64は、ベルトの機械方向に対応し得る長手方向に連続である必要はない。むしろ、溝64は、例えばベルトの約1/4の長さで例示されるように、ベルト40の長さよりも短い長さを有していてもよい。
溝64の形状、寸法、間隔及び配向性は、水分除去性及び放出性能の効率に従って、種々変更してもよい。
図7乃至図14は、溝の種々の配置を示す。図7に示すように、溝64は、列状の各溝の端部を交差するひとつの線が長手方向100に実質的に垂直である同数の列に配列されてもよい。しかしながら、列状の溝の数及びベルト40の長手方向における隣り合う列の距離は、適用例、及び/又は脱水処理で所望する効率に従って、種々変更してもよい。溝64は、島領域65で互いに分離される。
図8は、本発明の他の実施例によるベルト40の上面図である。この例において、溝64は、ベルト40の長手方向に列状に形成されており、列における各溝の端部を交差する線は、横方向に対して角度αをなしている。角度αは、25〜30°であってもよい。
図9は、本発明の他の実施例によるベルト40の上面図である。この例では、溝64は、互い違いの列状に形成されている。
機械方向における溝64の長さは、種々の長さを有してもよい。さらに、溝64及び島領域65は、所望する水分除去性と放出特性とを提供する種々のパターンで配列されてもよい。溝64及び島領域65は、異なる幅を以て図7乃至図9に示されているが、このような態様である必要はない。それにもかかわらず、島領域65は、ベルト40の外部表面62上で機械方向に配列された硬化されたポリマー樹脂の幅の狭いピラー(pillar)として考慮されてもよい。
上述の溝について、長手方向又は機械方向に延びるものとして述べてきたが、本発明は、これに限定されるものではない。つまり、溝は、横又はCD方向や、機械方向に相対した一定の角度θ(0<θ<90°)をなす方向など、種々の方向に配列され得る。斯かる状況において、「長さ」は、ベルト40の側面よりも短くてもよい。従って、図7乃至図9に開示する溝64のパターンは、例えば図10及び図11に示すように、他の方向に走る溝に適用されてもよい。
図10に示すように、溝64は、カラム状の各溝の端部を交差する線が横方向に実質的に垂直となる複数のカラム状に配列されてもよい。しかしながら、このカラムにおける溝の数及びベルト40のCD方向又は横方向における隣り合うカラムの距離は、適用例、及び/又は所望する脱水処理の効率に従って、種々変更してもよい。また、溝64は、図11に示すベルト40のように、互い違いのパターンで形成されてもよい。さらに、溝64は、横方向又はCD方向における長さで連続してもよく、つまり、斯かる溝は、ベルトの第一端部又はこの端部に近接した第一位置から、ベルトの対向する端部又はこの端部に近接した第二位置へと横方向に延びていてもよい。
また、本発明によるベルトは、不連続な他のパターンの溝を有してもよい。例えば、図12に示すように、本発明によるベルトは、複数の第一溝(例えば溝102)及び/又は複数の第二溝(例えば溝104)を有してもよい。斯かる溝のそれぞれは、ベルト40の境界よりも短い、長さ及び幅を有してもよい。さらに、本発明によるベルトは、斯かる複数の溝が不連続で、斯かる複数の溝が連続する、第一方向(例えばMD方向)に配向された複数の溝を有してもよい。
本発明によるベルト40は、標準的でない連続した溝を含んでもよい。例えば、図13に示すように、ベルト40は、複数の連続した溝64を有してもよく、それぞれの溝は、直線部分の後にジグザグ部分110を有し、その後に直線部分62を有するといった形態である。他の例として、図14に示すように、ベルト40は、一つ以上の溝64を有してもよく、この溝のそれぞれは、第一幅を有する複数の第一部分106と、第一幅よりも狭い第二幅を有する第二部分108とを有する。
上述のパターン又は配置に加えて、本発明によるベルトは、種々の一つ以上の方向に配向された、種々のパターン、又は連続及び/若しくは不連続の溝の組み合わせを有してもよく、それらの全部及び関連する部分は、このベルトの境界よりも短いものである。
上述の溝は、水分の除去及び放出に主として利用される。各溝の実質的な間隔、寸法、形状及び/又は深さは、所望する特性により、規定されてもよい。
さらに、本発明のベルトに利用される溝の形状は、複数の異なる断面形状を有してもよい。斯かる断面形状の例は、図15乃至図20に示す通りである。
理解されるように、本発明によるベルトの溝の形状は、上述の形態に限定されるものではない。本発明の他の態様において、基礎構造66は、繊維のいくつかが図5及び図6に示すように基礎構造に導入されるように、人造繊維材料のウェブ72でニードリングされてもよい。人造繊維材料の一つ以上の層は、基礎構造66にニードリングされてもよく、ウェブ72は、基礎構造を部分的又は完全に貫通するように延びてもよい。人造繊維材料のウェブ72は、基礎構造66の表面を覆う層を形成してもよい。明確に示すため、図5及び図6では、ウェブの一部のみを示す。図5に示すように、ニードリングされた基礎構造は、溝64と、不透過性の樹脂層65とを含んでもよい。また、この樹脂層は、図6に示すように樹脂層の深さ方向に形成された溝を有して、透過性であってもよい。
基礎構造66にニードリングされた人造繊維材料は、高温環境で使用されることを意図した布の製造において当業者が使用する種々の合成ポリマー樹脂であってもよい。例えば、この人造繊維材料は、以下の材料の人造繊維を有してもよい。つまり、Nomex(登録商標)及びKevlar(登録商標)などのポリアラミド、Ryton(登録商標)で一般的に知られているポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、及びポリエステルなどである。
ニードリングされたベルトの剛性及び耐久性は、基礎構造66をポリマー樹脂コーティング82でコートして、さらに向上されてもよい。このコーティングは、不透過性又は透過性のいずれかを構造に提供し得る。コーティング材料には、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリアラミド、塩化ポリビニル、SURLYN(登録商標)の名称で販売されるアイオノマー樹脂などが含まれ、当業者は、十分な摩擦係数と、流体に不透過性を付与するように、その他の材料が使用され得ることを理解するであろう。
図5及び図6に示すように、溝64は、繊維72でニードリングされたベルト40の外部表面62に形成されてもよい。ベルトが樹脂でコートされている場合、及びこの樹脂が硬化された後は、溝64は、樹脂コーティングの深さを越えて基礎構造66へと延びるのに十分な深さを有するように切断されてもよく、或いは樹脂コーティングが水に対する不透過性を保持することを確実とするように樹脂コーティングの厚みよりも短い深さに形成されてもよい。また、樹脂は、ベルト40の基礎構造66に含浸されてもよい。
同様に、溝64は、ポリマー樹脂コーティング82が硬化される前に、エンボス加工装置で外部表面62にプレスされてもよく、或いは成形工程を使用して製造される際にベルト40に成形されてもよい。
本発明の他の態様において、溝64の位置には、一連のホール又はベントが、ベルト40に穿孔されてもよい。このホールは、上述の種々の基礎構造66と組み合わせて使用されてもよい。本発明の一つの態様によると、ベルトに適用された樹脂層で、不透過性の樹脂層を形成した厚みよりも短い深さにブラインドホール(blindhole)が形成される。また、このホールは、樹脂層で透過性の樹脂層を形成する厚みと同等以上の深さに形成されてもよい。上述のいずれかの例において、ベルト40は、溝を有するベルトに係る教示による繊維ウェブを形成するように、基礎構造にニードリングされた繊維を含んでもよい。さらに、ホールは、透過性の層を形成されたベルト40、又は実質的に不透過性のベルト40を形成するように樹脂で含浸されたベルト40を完全に介して延びるように、形成されてもよい。
溝64及び/又はホールを使用することにより、本発明は、従来技術の欠点を克服し得る。ニードリングされた又ニードリングされていない樹脂でコーティング又は含浸されたベルトには、溝又はホールが作製されてもよく、結果として、完成した段ボールからベルト40を良好に分離することとなり、段ボールを良好な質で製造することが可能となる。上述の樹脂層は、溝の深さ及び樹脂の適用に応じて、透過性であっても、不透過性であってもよい。
溝又はホールを有する通気性の表面は、段ボールから水分を除去する作用を有する。連続した溝の場合、水分は、外気に直接放出される。不連続な溝又はホールの場合、これらの特徴は、一時的な保管庫として機能し、ニップの外部に配置された場合、外気への水分の放出を促進する。理解されるように、ベルト40の外部表面62は、水分の通気と除去とを最適化するとともに、ニップを脱出した後にスムーズなシートの放出性を提供するという、多機能性を有する。
上述のように、上述の記載から明らかなもののうち上述の通り開示した目的は、効果的に達成される。その理由は、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、上述の方法及び開示した複数の構造を実行する際に特定の変更が可能であるためである。また、意図されるように、上述及び添付の図面に記載の事項の全ては、図示を目的とするものであって、限定することを目的とするものではないように、解釈されるべきものである。
典型的なベルト状で単一のフェーサーの段ボール製造ラインを示す。 本発明のひとつの実施例に従ったベルトの斜視図である。 図2の線3−3に沿ってみた不透過性樹脂層を伴ったベルトの断面図である。 図2の線3−3に沿ってみた透過性樹脂層を伴ったベルトの断面図である。 図2の線3−3に沿ってみた不透過性樹脂層とニードリングされた繊維とを伴ったベルトの断面図である。 図2の線3−3に沿ってみた透過性樹脂層とニードリングされた繊維とを伴ったベルトの断面図である。 本発明による長手方向及び横方向の両方における代替的な溝パターンを示す上面図である。 本発明による長手方向及び横方向の両方における代替的な溝パターンを示す上面図である。 本発明による長手方向及び横方向の両方における代替的な溝パターンを示す上面図である。 本発明による長手方向及び横方向の両方における代替的な溝パターンを示す上面図である。 本発明による長手方向及び横方向の両方における代替的な溝パターンを示す上面図である。 本発明による長手方向及び横方向の両方における代替的な溝パターンを示す上面図である。 本発明による長手方向及び横方向の両方における代替的な溝パターンを示す上面図である。 本発明による長手方向及び横方向の両方における代替的な溝パターンを示す上面図である。 本発明によるベルトに形成された溝パターンの断面図である。 本発明によるベルトに形成された溝パターンの断面図である。 本発明によるベルトに形成された溝パターンの断面図である。 本発明によるベルトに形成された溝パターンの断面図である。 本発明によるベルトに形成された溝パターンの断面図である。 本発明によるベルトに形成された溝パターンの断面図である。
10 片面部
12 コアペーパー
14 共同ロール
16 共同ロール
18 外周歯
20 外周歯
22 平行軸
24 平行軸
26 波形
28 コーティング機構
30 でんぷん糊
32 頂点
34 裏地ペーパー
36 位置
40 ベルト
42 間隙ローラー
44 間隙ローラー
50 製品
60 内部表面
62 外部表面
64 溝
65 島領域
66 基礎構造
68 ヤーン
70 ヤーン
72 ウェブ
82 ポリマー樹脂コーティング
100 長手方向
102 溝
104 溝
106 第一部分
108 第二部分
110 ジグザグ部分
α 角度

Claims (14)

  1. 内部表面と外部表面とを有し、機械方向又は走行方向と機械を横切る方向とに及ぶ基礎構造であって、機械方向のヤーンと機械を横切る方向のヤーンとにより形成された基礎構造と;
    該基礎構造の少なくともひとつの表面に適用されたポリマー樹脂層と;
    該ポリマー樹脂層に形成された複数の溝と;
    を有することを特徴とする片面型のコルゲーターベルト。
  2. 前記溝は、連続していることを特徴とする請求項1に記載の片面型のコルゲーターベルト。
  3. 前記溝は、不連続であることを特徴とする請求項1に記載の片面型のコルゲーターベルト。
  4. 前記基礎構造に針状化され、且つ該基礎構造の少なくとも一部に延びる、少なくともひとつの繊維層をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の片面型のコルゲーターベルト。
  5. 前記の針状化された繊維は、ポリマー樹脂で含浸されていることを特徴とする請求項4に記載の片面型のコルゲーターベルト。
  6. 前記溝は、前記ポリマー樹脂層に部分的に延び、
    前記ポリマー樹脂層は、前記の少なくともひとつの表面上に不透過性層を形成することを特徴とする請求項1に記載の片面型のコルゲーターベルト。
  7. 前記溝は、前記の少なくともひとつの表面上に透過性層を形成する前記ポリマー樹脂層を介して延びていることを特徴とする請求項1に記載の片面型のコルゲーターベルト。
  8. 前記基礎構造は、織成され、不織状態、ニット織りされ、メッシュ状、編み上げされ、スパイラルリンクされ、又は螺旋に巻き取られていることを特徴とする請求項1に記載の片面型のコルゲーターベルト。
  9. 内部表面と外部表面とを有し、機械方向又は走行方向と機械を横切る方向とに及ぶ基礎構造であって、機械方向のヤーンと機械を横切る方向のヤーンとにより形成された基礎構造と;
    該基礎構造の少なくともひとつの表面に適用されたポリマー樹脂層と;
    該ポリマー樹脂層に形成された複数のホールと;
    を有することを特徴とする片面型のコルゲーターベルト。
  10. 前記基礎構造に針状化され、且つ該基礎構造の少なくとも一部に延びる、少なくともひとつの繊維層をさらに有することを特徴とする請求項9に記載の片面型のコルゲーターベルト。
  11. 前記の針状化された繊維は、ポリマー樹脂で含浸されていることを特徴とする請求項10に記載の片面型のコルゲーターベルト。
  12. 前記ホールは、前記ポリマー樹脂層に部分的に延び、
    前記ポリマー樹脂層は、前記の少なくともひとつの表面上に不透過性層を形成することを特徴とする請求項9に記載の片面型のコルゲーターベルト。
  13. 前記ホールは、前記の少なくともひとつの表面上に透過性層を形成する前記ポリマー樹脂層を介して延びていることを特徴とする請求項9に記載の片面型のコルゲーターベルト。
  14. 前記基礎構造は、織成され、不織状態、ニット織りされ、メッシュ状、編み上げされ、スパイラルリンクされ、又は螺旋に巻き取られていることを特徴とする請求項9に記載の片面型のコルゲーターベルト。

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