JP2007520191A - Tベクター及び発現ベクターとしての機能を共に有するプラスミド、及びそれを用いた目的遺伝子の発現方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は、恒常的な高発現ベクター由来のHCEプロモーターにTベクターとしての機能を付与し、簡単で、かつ速かに目的蛋白質を発現させうるTベクター及び発現ベクターとしての機能を共に有するプラスミド(pHCE−FOREX)、該プラスミドに目的遺伝子が挿入されている発現ベクター及びそれを用いた目的遺伝子の発現に関する。
本発明に係るプラスミドは、ただ一回のTベクタークローニング過程のみでも、簡単で、かつ速かに目的蛋白質を発現するベクターに転換することが可能であり、該発現ベクターに転換されたプラスミドは、再形質転換段階が必要なく、高価な誘導物質を添加せずとも、形質転換された大腸菌の培養のみで目的蛋白質の高発現が可能である。したがって、多量の目的遺伝子に対する発現プラスミドの同時製造が可能であり、特定の微生物ゲノムの発現システムの構築及び特定の遺伝子群の発現システムの構築に非常に効率的であると期待される。

Description

本発明は、Tベクター及び発現ベクターとしての機能を共に有するプラスミド、前記プラスミドに目的遺伝子が挿入されている発現ベクター、及びそれを用いた目的遺伝子の発現に関する。
目的とする遺伝子をベクターに挿入して発現させる代表的な方法として、ポリメラーゼ連鎖反応(Polymerase Chain Reaction:PCR)を利用して目的遺伝子を増幅させた後、発現ベクターに挿入する方法がある。このPCRで生成された遺伝子増幅産物は、反応に利用するTaq DNAポリメラーゼの末端転移酵素の活性によって、3’−末端にアデニン塩基を有するヌクレオチドがさらに一つ追加された状態で得られる(Clark,J.M.,Nucleic Acid Res.,16:9677,1988)。
前記遺伝子増幅産物の特異的な特性によって、目的遺伝子の増幅産物は、制限酵素処理や末端変移酵素処理によって平滑末端や粘着末端を有するように製造する過程を経た後、プラスミドベクターにクローニングしなければならないが、これは、複数の段階を経なければならず、効率が低下し、かつ難しいという短所がある。
このような問題点を克服し、PCRで増幅された遺伝子産物を容易にクローニングするためにTベクターが開発されたが、これは両端の3’−末端にチミン塩基を有するヌクレオチドがさらに一つ追加されている線形のベクターである。
Tベクターを製造する方法としては、第一に、人為的に3’−末端にチミン塩基を有するヌクレオチドを追加させる方法がある。平滑末端化できる制限酵素を使用してクローニングベクターを切断し、この平滑末端の線形ベクターにTaq DNAポリメラーゼ(Marchunk,D.et al.,Nucleic Acid Res.,19:1154,1991)を利用して、デオキシチミジン三リン酸(deoxythymidine triphosphate:dTTP)を添加するか、または末端デオキシヌクレオチド転移酵素(terminal deoxynucleotidyl transferase)を利用して(Holton,T.A.et al.,Nucleic Acid Res.,19:1156,1991)ジデオキシチミジン三リン酸(dideoxythymidine triphosphate:ddTTP)を添加することによって、3’−末端にチミン塩基を有するヌクレオチドが追加された線形のTベクターを製造できる。
しかし、この方法では末端転移酵素の活性効率に依存的にTベクターが製造されるため、最適の反応条件が備えられないか、または非活性化された酵素によって、チミジンヌクレオチドが追加されていない不完全なTベクターが製造されうる。これにより、クローニング過程で遺伝子増幅産物がクローニングされていない、セルフライゲーション産物の頻度が高まるという短所がある。また、このような産物で宿主細胞が形質転換されて、結局、遺伝子増幅産物のクローニング効率が低下するという短所がある。
Tベクターを製造する第二の方法は、制限酵素で遺伝子を切断した時、遺伝子の3’−末端にチミン塩基を有する一つのみのヌクレオチドを残し得る制限酵素であるAspEI(Yoshikazu,I.et al.,Gene,130:152,1993)、HphI(David,A.M.et al.,Bio/Technology,9:65,1991)、MboIIまたはXcmIなどを利用する方法である。
この方法は、使用される制限酵素の認識部位を2個並べて配列し、制限酵素で切断した時、切断されたベクターの3’−末端にチミジンヌクレオチドの一つずつを残すようにデザインした、オリゴヌクレオチドを合成して母ベクターに挿入した後、制限酵素で切断してTベクターを製造する方法であって、母ベクターに制限酵素の認識部位が存在する時には使用できないという短所がある。
母ベクターとして多く使用されるpUC19を基準に分析すると、HphI及びMboIIの認識部位はそれぞれ7個に存在し、AspEIの認識部位は1個に存在し、ただXcmIの認識部位のみが存在していないため、XcmIを用いたTベクターの開発に多くの研究が集中している(Kovalic,D.et al.,Nucleic Acid Res.,19:4560,1991;Cha,J.et al.,Gene,136:369,1993;Testoris,A.et al.,Gene,143:151,1994;Harrison,J.et al.,Anal.Biochem.,216:235,1994;Boroskov,A.Y.et al.,Biotechniques,22:812,1997)。
しかし、この場合にも、Tベクターを製造するために制限酵素で切断した時、遊離される遺伝子断片が小さすぎて、アガロースゲル電気泳動上で不完全に切断されたベクターと完全に切断されたベクターとの移動距離の差が小さいという問題点がある。したがって、ゲル抽出法で完全に切断されたTベクターのみを分離しようとしても、不完全に切断されたベクターが混在する。その結果、制限酵素によって不完全に切断された一部のベクターが、そのまま遺伝子増幅産物のクローニングに利用されて、セルフライゲーションされたベクターが形質転換された大腸菌で高い割合で発見され、これによる遺伝子増幅産物のクローニング効率が低下するという短所を有している。
このような短所を克服するために、アガロースゲル電気泳動上で切断されて分離される遺伝子断片を明確に識別し、不完全なベクターが製造されて、セルフライゲーションによって遺伝子増幅産物がクローニングされていないベクターのみが形質転換されるという問題点を解決して、形質転換時にセルフライゲーションされたベクターが発見される比率を下げることによって、遺伝子増幅産物のクローニング効率を向上させうるTベクターの製造技術を開発しようとする努力が進んできた。
一方、目的蛋白質を大量発現するための一般的な研究では、発現システムに適した発現用プラスミドの構築段階がまず行なわれる。発現用プラスミドの構築時、ベクターに挿入される目的蛋白質の遺伝子を増幅する時に使用するオリゴヌクレオチドは、増幅産物を発現ベクターに容易にクローニングするために、目的蛋白質をコードする遺伝子の塩基配列を分析した後、目的遺伝子の塩基配列に存在していない制限酵素の認識部位を挿入し作製する。
その結果、前記得られたオリゴヌクレオチドには、鋳型として使用される目的遺伝子の塩基配列の以外に、制限酵素の認識部位を添加するための余分のヌクレオチドが追加されるため、これを利用してPCRで目的遺伝子を増幅する時、オリゴヌクレオチドが鋳型遺伝子に特異的にアニーリングされる効率が低下して、目的遺伝子のみを選択的に増幅させ難いという短所がある。また、クローニングの便宜性のために、遺伝子の増幅に使用されるオリゴヌクレオチドに挿入した制限酵素の認識部位は、目的遺伝子増幅産物の両末端に位置するため、切断される効率が低いという短所がある。
したがって、増幅された目的遺伝子産物をTベクターにクローニングして、目的遺伝子が含まれたTベクタークローンを選別した後、これを制限酵素で切断して最終発現プラスミドの構築に使用することにより、目的蛋白質の発現用プラスミドの効率を向上させているが、この方法は、2つの段階を経なければならないという不便がある。
目的蛋白質を大量発現する場合、その目的の大部分が、より簡便で、かつ効率的であり、そして、経済的な方法による産業的な生産であるため、優れた産業的な利用価値、例えば、より安定した遺伝子の発現及びコスト低減を有した遺伝子発現システム開発の必要性が絶え間なく提起され、このための努力が続いている。
これにより、本発明者らは、目的蛋白質を発現させるために簡単なTベクタークローニングのみで目的蛋白質の高発現の可能な最終発現ベクターを構築するために努力した結果、恒常的な高発現のTベクターを製作し、PCRで増幅された目的蛋白質の遺伝子を前記ベクターに一回のみクローニングしても高発現が可能であるということを確認すると共に、これを利用して微生物ゲノムの全体発現システムの構築のような、多量の目的遺伝子の大量発現に非常に効率的に使用できるということを確認し、本発明を完成させることに至った。
本発明の目的は、簡単で、かつ速かに目的蛋白質の遺伝子を発現させるベクターの製作に有効な、Tベクター及び発現ベクターとしての機能を共に有するプラスミド及びその製造方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、前記プラスミドに目的遺伝子が挿入されている発現ベクター、及び前記発現ベクターで形質転換された微生物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、前記形質転換された微生物を培養することを特徴とする目的遺伝子の発現方法を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、同時に多量の目的遺伝子を効率的で、かつ経済的に発現するベクターライブラリシステムを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、宿主細胞に制限されずに、恒常的に発現されるベクターのプロモーターの下流にTベクタークローニングの可能な制限酵素の認識部位を2個導入して、Tベクター及び発現ベクターとしての機能を共に有し、1段階のTベクタークローニングのみでも目的遺伝子の発現確認が可能な特性を有することを特徴とするプラスミドを提供する。
前記Tベクタークローニングの可能な制限酵素の認識部位は、HphI、MboII、AspEI及びXcmIから構成された群から選択された何れか一つであることが好ましく、前記2個の制限酵素の認識部位の間にポリヌクレオチドが挿入されていることを特徴とすることができる。
本発明に係るプラスミドは、前記制限酵素で切断する場合、前記挿入されたポリヌクレオチドの除去位置の両側の3’−末端にチミン塩基を有するヌクレオチドが露出されて、Tベクターとしての機能を有する。
本発明の好適な具現例において、前記恒常的に高発現されるベクターは、pHCEであることを特徴とし、pHCEのHCEプロモーターの下流に2個のAspEI制限酵素の認識部位が導入されており、前記2個のAspEI制限酵素の認識部位の間に、両末端にAspEI制限酵素の認識部位を有するポリヌクレオチドが挿入されていることを特徴とするTベクター及び発現ベクターとしての機能を共に有するプラスミド(pHCE−FOREX)を提供する。
本発明は、また、前記pHCE−FOREXをAspEI制限酵素で切断して、両末端にAspEI制限酵素の認識部位を有するポリヌクレオチドを除去して得られ、前記ポリヌクレオチドの除去位置の両側の3’−末端にチミン塩基を有するヌクレオチドが露出されていることを特徴とする恒常的な高発現Tベクター(pHCE−FOREX−T)を提供する。
本発明は、また、(a)pHCEベクター内のAspEI制限酵素の認識部位に点突然変異を誘発させて、前記制限酵素の認識部位が除去されたpHCE−M1を製作する段階と、(b)AspEI制限酵素の認識部位を含むプライマーを用いた、PCRによって2個のAspEI制限酵素の認識部位を恒常的な高発現ベクター(pHCE)のHCEプロモーターの下流に導入してpHCE−M2を製作する段階と、(c)pHCEベクターの前記2個のAspEI制限酵素の認識部位の間に、両末端にAspEI制限酵素の認識部位を有するポリヌクレオチドを挿入する段階を含む、Tベクター及び発現ベクターとしての機能を共に有するプラスミド(pHCE−FOREX)の製造方法を提供する。
また、本発明は、前記プラスミドを前記制限酵素で切断して、前記挿入されたポリヌクレオチドを除去し、前記ポリヌクレオチドが除去された位置に目的蛋白質をコードする遺伝子が挿入されていることを特徴とする発現ベクターを提供する。
また、本発明は、前記高発現Tベクター(pHCE−FOREX−T)に目的蛋白質をコードする遺伝子が挿入されていることを特徴とする発現ベクターを提供する。
前記目的蛋白質をコードする遺伝子は、PCRで増幅したものであることを特徴とすることができる。また、前記遺伝子は、アミノ末端がATGであるプライマーと、前記遺伝子の塩基配列に特異的なプライマーとを使用して増幅したPCR産物であることを特徴とし、前記遺伝子の挿入部位にNdeI制限酵素の認識部位が形成されていることを特徴とすることができる。
また、本発明は、前記発現ベクターで形質転換された微生物及び前記形質転換された微生物を培養することを特徴とする目的蛋白質の発現方法を提供する。
また、本発明は、前記プラスミドに多様な遺伝子のライブラリが挿入された発現ベクターライブラリ及び前記高発現Tベクター(pHCE−FOREX−T)に多様な遺伝子のライブラリが挿入されていることを特徴とする発現ベクターライブラリを提供する。
また、本発明は、(a)前記発現ベクターライブラリで微生物を形質転換する段階と、(b)前記形質転換された微生物を培養する段階とを含む目的遺伝子のクローニングの確認方法を提供する。
前記目的遺伝子のクローニングの確認方法は、前記(b)段階以後にプラスミドを分離し、前記プラスミドをNdeI制限酵素で切断する段階をさらに含むことが好ましい。
以下、本発明の高発現Tベクター(pHCE−FOREX−T)の製造方法及びそれを用いた発現方法を段階別に分けて、さらに具体的に説明する。
第1段階:2個のAspEI制限酵素の認識部位が添加されたpHCE−M1の製造
恒常的な高発現プロモーター及びサブクローニングに有効なマルチクローニングサイトを有している恒常的な高発現ベクター(pHCE DNA vector:FERM P−17814)を基本骨格としてTベクターを製造するために、前記pHCEベクターに存在するAspEI制限酵素の認識部位に点突然変異を誘発させて、前記制限酵素の認識部位が除去されたpHCE−M1を製造した。
2個のAspEI制限酵素の認識部位を含むプライマーを用いたPCRによって、前記pHCE−M1のHCEプロモーターの下流に2個のAspEI制限酵素の認識部位が導入されたpHCE−M2を得た。
第2段階:恒常的な高発現Tベクター用のプラスミド(pHCE−FOREX)の製造
AspEI制限酵素の認識部位を含むプライマーを用いたPCRによって、両末端にAspEI制限酵素を有する約800bpのポリヌクレオチドを得、これをpHCE−M2のAspEI制限酵素の認識部位に挿入して、恒常的な高発現Tベクター用のプラスミド(pHCE−FOREX)を得た。これは、以後にTベクターへの転換時にDNA断片の分離を容易にするためである。
第3段階:恒常的な高発現Tベクター用のプラスミド(pHCE−FOREX)の恒常的な高発現Tベクター(pHCE−FOREX−T)への転換
恒常的な高発現Tベクター用のプラスミド(pHCE−FOREX)で形質転換された大腸菌からプラスミドを分離し、AspEI制限酵素で切断して、これをアガロースゲル電気泳動で展開し、約800bpのポリヌクレオチドを分離後に残った、遺伝子の両端の3’−末端にチミン塩基を有するヌクレオチドを一つずつ含む約3000bpの恒常的な高発現Tベクター(pHCE−FOREX−T)を得た。
第4段階:目的蛋白質をコードする遺伝子のクローニング及び高発現
目的蛋白質をコードする遺伝子をPCRで増幅させた後、前記恒常的な高発現Tベクター(pHCE−FOREX−T)にクローニングした。前記目的蛋白質の遺伝子が挿入された高発現Tベクターは、目的蛋白質をコードする遺伝子増幅用のアミノ末端プライマーの開始コドンをATGとして製造すれば、Tベクタークローニング後に正方向に挿入された場合、NdeI制限酵素の認識部位が生成されて、容易にクローニングの成敗を確認できるように設計されている。
このように正方向に発現させようとする遺伝子が挿入された場合、このプラスミドを有する形質転換された大腸菌を培養して、発現誘導物質を処理せずに所定時間後に目的蛋白質の過剰発現が確認できる。
本発明の高発現Tベクター用のプラスミドは、Tベクター用のプラスミドによって形質転換された大腸菌からプラスミドを分離し、これをAspEI制限酵素で切断した後、約800bpのポリヌクレオチド部分を除いた残りのプラスミド部分を分離精製することによって容易に高発現Tベクターに転換でき、大腸菌内に形質転換された状態でプラスミドの保管が可能な優れた保存性を有する。また、発現を所望する目的蛋白質をコードする遺伝子を一回のみクローニングしても、直ぐに発現の確認まで可能であり、これは、宿主細胞の種類に関係なく発現が可能なシステムとしての長所も有する。
また、本発明に係るプラスミドシステムは、大量の目的遺伝子を同時に発現するシステムの構築時に、既存の他のシステムに比べて優れた効率性を表す。これは、本発明のプラスミドシステムのみが有しうる長所であり、Tベクタークローニングにより製造される発現用プラスミドは、使用するプロモーターが恒常的な高発現プロモーターであり、宿主細胞に制限されずに発現可能な特徴により、一回のクローニングによって得られた形質転換体から直ぐに発現の確認まで可能である。このような長所により、微生物ゲノムの発現システムの構築などの効率を画期的に改善することが可能である。
本発明の高発現Tベクター用のプラスミド(pHCE−FOREX)をAspEIで切断した時、切断されたDNA断片に対するアガロースゲル電気泳動を示す写真である。 本発明に係る新規高発現Tベクター(pHCE−FOREX−T)の概略図である。 PCRにより増幅されたhTNF−αのアガロースゲル電気泳動を示す写真である。 本発明の高発現Tベクターを用いたクローニングを確認するために無作為的に選別された12個のコロニーを、NdeI制限酵素で切断したDNA切片に対するアガロースゲル電気泳動を示す写真である。 クローニング確認のために選別された12個の形質転換体から得た蛋白質のSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)を示す写真である。
以下、実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。これらの実施例は、単に本発明をより具体的に説明するためのものであって、本発明の範囲がこれらの実施例に限定されるものではないということは当業者にとっては明らかであろう。
特に、下記実施例では、恒常的な発現ベクターとしてpHCEを使用したが、宿主細胞に制限されずに発現されるベクターであれば何れも制限無しに使用できる。
また、下記実施例では、pHCEのHCEプロモーターの下流に2個のAspEI認識部位を導入したが、HphI、MboII、XcmI等の制限酵素で切断する場合、両側の3’−末端にチミン塩基を有するヌクレオチドを露出させるHphI、MboII、XcmIなどの制限酵素の認識部位を導入しても、同じ結果が得られるということは当業者にとっては明らかな事実であると言えるであろう。ただし、使用するもとの恒常的発現ベクターに前記制限酵素の認識部位が存在する場合には、その部位を突然変異させて除去しなければならない。
実施例1:恒常的な高発現Tベクター用のプラスミドの製造
既存のpCHEベクターに存在するAspEI制限酵素の認識部位を除去するために、下記配列番号1のプライマーを用いたPCRによって、AspEI制限酵素の認識部位に点突然変異を誘発させて、前記制限酵素の認識部位が除去されたpHCE−M1を得た。
配列番号1:5’−GCCTGGCTCCCCGTTGTGTAGATAAC−3’
前記PCRは、50μl当り10mMのトリス塩化水素(pH 9.0)、1.5mMの塩化マグネシウム、50mMの塩化カルシウム、0.1%のトリトンX−100、及び150μMの4種類のデオキシヌクレオチド三リン酸(dATP,dTTP,dGTP,dCTP)を含む試薬の組成に、50ngの恒常的な高発現ベクター(pHCE DNA vector)を鋳型とし、前記配列番号1のプライマー10pmol及びExTaq DNAポリメラーゼ(TaKaRa,Japan)2ユニットを添加した後、PCR反応器(iCycler,BIO−RAD,USA)で94℃で30秒、50℃で30秒、72℃で3分を1サイクルの温度変化とする30回のサイクルを行った。
次いで、pHCE−M1のプロモーターの下流にAspEI制限酵素の認識部位を生成するために、AspEI制限酵素の認識部位(5’−GACNNN↓NNGTC−3’)を含む下記配列番号2及び配列番号3のプライマーを用いたPCRによって、pHCE−M1のHCEプロモーターの下流に2個のAspEI制限酵素の認識部位が導入されたpHCE−M2を得た。下記配列番号2及び配列番号3のプライマー塩基の配列番号は、AspEI制限酵素の認識部位は下線で表示された部分である。
配列番号2:5’−TCCGACATATGGTCATCTCCTTCGGTATATCTCCTTTTTCCAG−3’
配列番号3:5’−GGACTTAAGGTCGGATCATTAGTTCCGCGTGGC−3’
前記PCR時のように、pHCE−M1を鋳型とし、前記配列番号2及び配列番号3のプライマー10pmol及びExTaq DNAポリメラーゼ(TaKaRa,Japan)2ユニットを添加した後、PCR反応器(iCycler,BIO−RAD,USA)で94℃で30秒、50℃で30秒、72℃で3分を1サイクルの温度変化とする30回のサイクルを行った。
このようにして得られたプラスミドpHCE−M2をTベクターに転換する場合、DNA分離を容易にするために、前記2個のAspEI制限酵素の認識部位の間に、両末端にAspEI制限酵素の認識部位を有する800bpのDNA増幅産物を挿入してpHCE−FOREXを得た。前記800bpのDNA増幅産物は、AspEI制限酵素の認識部位を含む下記配列番号3及び配列番号4のプライマーを用いたPCRによって得た。このPCRも、前記行ったものと同じ条件の試薬の組成を使用し、PCR反応器(iCycler,BIO−RAD,USA)で94℃で30秒、50℃で30秒、72℃で1分を1サイクルの温度変化とする30回のサイクルで行った。
配列番号4:5’−GACCATATGTCGAAAGTTTATATTAGTGCAG−3’
配列番号5:5’−GACCTTAAGTCCAGTTAAAAACTGCAATATTCG−3’
このようにして得られた恒常的な高発現Tベクター用のプラスミド(pHCE−FOREX)は、Tベクターとしての機能だけでなく、発現ベクターとしての機能も有する。
実施例2:Tベクター用のプラスミドのTベクターへの転換
実施例1で得たAspEI制限酵素の認識部位を末端に含み、長さが800bpであるDNA断片がクローニングされた恒常的な高発現Tベクター用のプラスミド(pHCE−FOREX)をTベクターに転換するために、高純度で分離及び精製したTベクター用のプラスミドをAspEI制限酵素(3μg DNA当り10ユニット)で37℃で6時間処理した後、1%のアガロースゲル上で電気泳動した(図1)。
図1において、第1レーンは、1kb plus DNA ladder(Promega Co.USA)を表し、第2レーンは、高発現Tベクター用のプラスミド(pHCE−FOREX)をAspEI(2回切断)で処理した時に切断されたベクター及び遺伝子の位置を表す。図1に示すように、pHCE−FOREXTベクター用のプラスミドをAspEI制限酵素によって2回切断した場合、切断されたポリヌクレオチドの間にアガロースゲル上での移動距離が互いに非常に異なるということが確認された。これは、Tベクター用のDNA断片を容易に分離できるということを意味する。AspEIで処理した時、切断された約3000bpのTベクターDNA断片をゲル精製キット(Bioneer,Korea)を使用して精製した後、Tベクター(pHCE−FOREX−T)として使用した。図2は、新規な恒常的な高発現TベクターであるpHCE−FOREX−Tの構造及び構成についての概略図である。
実施例3:pHCE−FOREXから転換されたTベクター(pHCE−FOREX−T)を用いたクローニング
恒常的な高発現Tベクター用のプラスミド(pHCE−FOREX)を制限酵素AspEIで処理して転換されたTベクター(pHCE−FOREX−T)のクローニング効率を検証するために、hTNF−α(human tumor necrosis factor−α)遺伝子をPCRで増幅した後、前記Tベクターに連結してクローニングした。
まず、hTNF−α遺伝子を増幅するために、前記遺伝子塩基配列の断片にATGが挿入された配列番号6のプライマーと、塩基配列の特異的な配列番号7のプライマーとをデザインした。
配列番号6:5’−ATGGTCAGATCATCTTCTC−3’
配列番号7:5’−CAGGGCAATGATCCAAAG−3’
前記遺伝子の増幅のために、50μl当り10mMのトリス塩化水素(pH 9.0)、1.5mMの塩化マグネシウム、50mMの塩化カルシウム、0.1%のトリトンX−100、及び150μMの4種類のデオキシヌクレオチド三リン酸(dATP,dTTP,dGTP,dCTP)を含む試薬の組成に、前記配列番号6及び配列番号7のプライマー10pmol及びExTaq DNAポリメラーゼ(TaKaRa,Japan)2ユニットを添加した後、PCR反応器(iCycler,BIO−RAD,USA)で94℃で30秒、52℃で30秒、72℃で40秒を1サイクルの温度変化とする30回のサイクルでPCRを行った。
遺伝子増幅産物を1%のアガロースゲルで電気泳動して確認した後、ゲル精製キット(Bioneer,Korea)を使用して精製した(図3)。図3において、第1レーンは、1kb plus DNA ladder(Promega Co.USA)を表し、第2レーンは、472bpの大きさの精製されたhTNF−α遺伝子増幅産物を表す。実施例2で準備された50ngのTベクター及び増幅精製されたhTNF−a遺伝子増幅産物を5ユニットのT4 DNA連結酵素(TaKaRa,Japan)で連結して大腸菌JM109に導入した。前記形質転換された大腸菌を5ml LB培地で培養した後、プラスミドを分離し、hTNF−αのクローニングされるか否かを確認した。
得られた形質転換体のうち、無作為的に選別された12個のコロニーを確認した結果、何れもhTNF−αが挿入されており、非常に高いクローニング効率を表した。ATGで始まるプライマーを用いた遺伝子増幅産物をクローニングする場合、HCEプロモーターに正方向に挿入されれば、NdeI制限酵素の認識部位が生成されることを利用して、NdeI制限酵素の切断によってクローニング方向を確認した結果、hTNF−αが挿入された12個のコロニーのうち、6個がHCEプロモーターに正方向にクローニングされていることを確認した(図4)。
図4において、第1レーン及び第9レーンは、1kb plus DNA ladder(Promega Co.USA)を示し、第2レーンは、DNAの大きさの比較のための対照群であって、1個の認識部位のみを有するEcoRIでpHCE−FOREXを切断したものを示し、第3レーンないし第8レーン及び第10レーンないし第14レーンは、前記12個のコロニーから得たDNAをNdeI制限酵素で切断した後に展開したものを示す。第5レーン、第7レーン、第8レーン、第12レーン、第13レーン及び第14レーンに展開された6個の場合、NdeIにより切断されて約3.5kbの単一のDNA断片が観察され、これから、これらの6個のコロニーは、hTNF−αが正方向にTベクターにクローニングされていることが確認された。
実施例4:クローニングされた遺伝子増幅産物から発現される蛋白質の確認
NdeI制限酵素の処理によって確認された6個のコロニーは、hTNF−αをコーディングする遺伝子がHCEプロモーターに正方向に挿入されたため、Tベクターが有する発現ベクターとしての特性を利用して、リクローニングの過程や他の宿主細胞への形質転換の必要なしに、直ぐにhTNF−αの発現を確認できる。
前記クローニングが確認されたコロニー12個をLB培地で20時間培養した後、各培養細胞から得た蛋白質10μgずつを12%のSDS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS−PAGE)によって分離し、染色剤(Brilliant Blue R250)で蛋白質を染色して、hTNF−αの発現の有無を確認した(図5)。
結果的に高発現されたhTNF−αバンドが第4レーン、第6レーン、第7レーン、第12レーン及び第13レーンで確認され、HCEプロモーターに正方向に遺伝子が挿入された6個のコロニーのうち、5個で高発現が成功した。図5において、第1レーン及び第8レーンは、低分子量マーカー(Amersham,USA)であり、第2レーンないし第7レーン及び第9レーンないし第14レーンは、前記で得られた12個の形質転換体を培養して得た蛋白質10μgずつを展開したものである。ここで、実験群の展開順序は、図4の展開順序と同じである。
以上、本発明の内容の特定部分を詳細に記述したところ、当業者にとって、このような具体的な記述は単に好ましい実施例であり、これによって本発明の範囲が制限されるものではないということは明らかであろう。したがって、本発明の実質的な範囲は、添付された特許請求の範囲及びそれらの等価物によって定義されると言えるであろう。
以上で具体的に説明及び証明したように、本発明に係るTベクター及び発現ベクターとしての機能を共に有するプラスミドは、Tベクターに転換することが容易であり、一回のクローニング段階を経て、その目的蛋白質の発現まで確認することができる。特に、AspEI制限酵素の認識部位間の間隔が約800bp離れており、制限酵素の切断時に切断されたベクターの区別が容易であり、プラスミド状であるため、優れた保存性を有する。
また、本発明の発現ベクターは、一回のクローニングでも再度のサブクローニング(re−subcloning)の必要なしに発現を確認できる非常に効率的な特性を有しているため、発現しようとする目的蛋白質をコードする遺伝子のクローニングに広く活用されうる。特に、多量の目的遺伝子に対する発現プラスミドの同時製造が可能であり、短時間で特定の微生物ゲノムの発現システムの構築及び特定の遺伝子群の発現システムの構築に応用できる。また、恒常的な高発現システムの発現ベクターであるため、発現誘導物質の処理が必要なく、特異的な宿主細胞を必要としない発現システムと結合されているベクターであって、その有効性が非常に高い。

Claims (18)

  1. 宿主細胞の種類に制限されずに、恒常的に高発現されるベクターのプロモーターの下流にTベクタークローニングの可能な制限酵素の認識部位を2個導入して、Tベクター及び発現ベクターとしての機能を共に有し、1段階のTベクタークローニングのみでも目的遺伝子の発現確認が可能な特性を有することを特徴とするプラスミド。
  2. 前記Tベクタークローニングの可能な制限酵素の認識部位は、HphI、MboII、AspEI及びXcmIから構成された群から選択された何れか一つであって、前記2個の制限酵素の認識部位の間にポリヌクレオチドが挿入されている請求項1に記載のプラスミド。
  3. 前記プラスミドを前記制限酵素で切断する場合、前記挿入されたポリヌクレオチドの除去位置の両側の3’−末端にチミン塩基を有するヌクレオチドが露出されている請求項2に記載のプラスミド。
  4. 前記恒常的に高発現されるベクターは、pHCEである請求項1に記載のプラスミド。
  5. pHCEのHCEプロモーターの下流に2個のAspEI制限酵素の認識部位が導入されており、前記2個のAspEI制限酵素の認識部位の間に、両末端にAspEI制限酵素の認識部位を有するポリヌクレオチドが挿入されていることを特徴とするTベクター及び発現ベクターとしての機能を共に有するプラスミド(pHCE−FOREX)である請求項4に記載のプラスミド。
  6. 請求項5のpHCE−FOREXをAspEI制限酵素で切断して、両末端にAspEI制限酵素の認識部位を有するポリヌクレオチドを除去して得られ、前記ポリヌクレオチドの除去位置の両側の3’−末端にチミン塩基を有するヌクレオチドが露出されていることを特徴とする恒常的な高発現Tベクター(pHCE−FOREX−T)。
  7. 下記の段階を含むTベクター及び発現ベクターとしての機能を共に有するプラスミド(pHCE−FOREX)の製造方法:
    (a)pHCEベクター内のAspEI制限酵素の認識部位に点突然変異を誘発させて、前記制限酵素の認識部位が除去されたpHCE−M1を構築する段階;
    (b)AspEI制限酵素の認識部位を含むプライマーを用いた、PCRによって2個のAspEI制限酵素の認識部位を恒常的な高発現ベクター(pHCE)のHCEプロモーターの下流に導入してpHCE−M2を構築する段階;及び
    (c)前記pHCE−M2ベクターの2個のAspEI制限酵素の認識部位の間に、両末端にAspEI制限酵素の認識部位を有するポリヌクレオチドを挿入して、Tベクター及び発現ベクターとしての機能を共に有するプラスミド(pHCE−FOREX)を製作する段階。
  8. 請求項2のプラスミドを前記制限酵素で切断して、前記挿入されたポリヌクレオチドを除去し、前記ポリヌクレオチドが除去された位置に目的蛋白質をコードする遺伝子が挿入されていることを特徴とする発現ベクター。
  9. 請求項6の高発現Tベクター(pHCE−FOREX−T)に目的蛋白質をコードする遺伝子が挿入されていることを特徴とする発現ベクター。
  10. 前記目的蛋白質をコードする遺伝子は、PCRで増幅したものである請求項8または請求項9に記載の発現ベクター。
  11. 前記目的蛋白質をコードする遺伝子は、アミノ末端がATGであるプライマーと、前記遺伝子の塩基配列に特異的なプライマーとを使用して増幅したPCR産物である請求項8または請求項9に記載の発現ベクター。
  12. 前記目的蛋白質をコードする遺伝子の挿入部位にNdeI制限酵素の認識部位が形成されている請求項8または請求項9に記載の発現ベクター。
  13. 請求項8乃至請求項12の中何れか一項に記載の発現ベクターで形質転換された微生物。
  14. 請求項13の形質転換された微生物を培養することを特徴とする目的蛋白質の発現方法。
  15. 以下の工程を含む方法によって製造される発現ベクターライブラリであって、
    (a)請求項2のプラスミドをHphI、MboII、AspEI及びXcmIから構成された群から選択された、前記制限酵素で切断して前記挿入されたポリヌクレオチドを除去する段階、
    (b)前記ポリヌクレオチドが除去された位置に多様な遺伝子のライブラリを挿入する段階
    により得られる発現ベクターライブラリ。
  16. 請求項6の高発現Tベクター(pHCE−FOREX−T)に多様な遺伝子のライブラリが挿入されていることを特徴とする発現ベクターライブラリ。
  17. (a)請求項15または請求項16の発現ベクターライブラリで微生物を形質転換する段階、及び
    (b)前記形質転換された微生物を培養する段階、
    とを含む目的遺伝子のクローニングの確認方法。
  18. 前記(b)段階以後にプラスミドを分離し、前記プラスミドをNdeI制限酵素で切断する段階をさらに含む請求項17記載の目的遺伝子のクローニングの確認方法。
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