JP2007518708A - ガバペンチンを精製するためのプロセス - Google Patents

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Abstract

【解決手段】ガバペンチンの塩を強カチオン性イオン交換樹脂に通すことと、カラムに固定されたガバペンチンを溶出することと、有機溶媒から結晶化させることとを含む、ガバペンチンを調製するためのプロセスであって、該樹脂を50〜90%のモル量の鉱酸を用いて再生することを特徴とするプロセス。
【選択図】なし

Description

本発明は、ガバペンチンを精製するためのプロセスに関する。
ガバペンチン(非特許文献1)は、ワーナーランバート社名義の特許文献1で初めて記載された、抗てんかん作用及び抗痙攣作用を有する公知の薬剤である。
数種類のガバペンチン調製プロセスが文献に記載されている(例えば、特許文献1〜3)。
実質的にこれらのプロセスはいずれも、ガバペンチン塩(通常、塩酸塩)の水溶液を弱塩基性イオン交換樹脂にてカラムクロマトグラフィーに付すことによる最終精製段階を有する。
このようなプロセスに代わって、本出願人名義の特許文献4には、強カチオン性であることを特徴とするイオン交換樹脂によるガバペンチン塩酸塩水溶液の処理を有するガバペンチン精製プロセスが記載されている。
上述のPCT特許出願に記載のプロセスは非常に有効であり、溶出液を濃縮し結晶化を行った後、対応するラクタム(ある種の毒性を有する物質である)(非特許文献2)をほとんど含まない高純度生成物を得ることができる。
カチオン性樹脂によるクロマトグラフィー段階の際、ガバペンチン以外の物質(特に、合成プロセスに由来する有機不純物)を排出させることによって、ガバペンチンは樹脂上に固定される。
次いで、ガバペンチンをアンモニア水溶液で溶出した後、水で溶出する。
ガバペンチンを含む画分を回収し、該画分から固体残渣が得られるまで真空下で濃縮を行い、有機溶媒(好ましくはアルコール類)から結晶化してガバペンチンを単離する。
上述のプロセスは、ガバペンチン精製に関しては最適なものである。
しかし、前記プロセスでは、通常クロマトグラフィープロセスの特徴である各種段階、例えば、カラム充填や生成物溶出、使用済樹脂の洗浄及び再生等を考慮すると、大量の溶離液を必要とする。
次に、イオン交換樹脂による精製を詳細に検討すると、工業的に実施される通常の手続きの域を出ないこのプロセスでは、長時間を要し、相当量の廃物が生成されることに気づくであろう。
一例として、上述の特許出願に記載の工業的プロセスを参照すると、ガバペンチン投入量が結晶化最終生成物として約350kgの場合、多量の溶離液が用いられ、樹脂再生工程だけでも約11900Lの溶離液が用いられる。
当然ながら、この場合、廃物処理プラントにおいて特段の労力が必要となる。
更に、溶液がプラントへ約2000L/時間の速度で供給されることを考慮すると、全プロセスを行うのに必要な時間が分かる。
従って、短時間で且つ廃物生成量を制限することが可能な条件下でプロセスを実施できる代替方法について検討する必要がある。
驚くべきことに、本発明者らは、廃物量を大幅に減少させると共に純粋な生成物を実質的に同一の収率で得ることができる、特許文献4に記載のプロセスの改良を見出した。
特に、工業的プロセスにおいてイオン交換樹脂を用いた場合、溶出工程後、該樹脂を塩結合形態から再生する処理を行う。
従って、再生とは、樹脂に結合したガバペンチンを放出するのに必要な溶出工程が終了した後、次の精製サイクルで該樹脂が再利用できるようにすることを意味する。
一般に、強カチオン性樹脂の再生は無機酸の水溶液を用いて行い、その後、脱塩水(demineralized water)で洗浄する。
通常、樹脂製造業者自身によって再生処理にどの酸が最適かが示されるが、一般には、強鉱酸、例えば、塩酸や硝酸、硫酸等が用いられる。
再生工程時にカラムへ導入される水溶液中の酸のモル数は、用いるカチオン性樹脂のモル量(一般にeq./Lで表わされるその有効容量に基づく)に基づいて決定される。
一般に、酸/樹脂モル比は、樹脂全体の交換部位を活性化し、効率を回復させるために、理論モル比(1:1)に対してかなりの超過に相当する。樹脂製造業者によると、完全に再生する場合には、約2.6/1の酸/樹脂比が必要である。約90〜95%に相当する再生(通常プラントで用いる程度)の場合、酸/樹脂比は1.5/1で十分である。
次いで、脱塩水で洗浄することによって、カラムは再度使用できる状態になる。
米国特許第4,024,175号明細書 米国特許第5,068,413号明細書 米国特許第5,091,567号明細書 国際公開第02/34709号パンフレット メルクインデックス、第12版、733ページ、No.4343 フォン(Von) A.エンダース(Enders)ら、Arzneimittel Forschung、Vol.10、1960、243〜250
本出願人名義の上述のPCT特許出願に記載のプロセスにおける前記改良は、強カチオン性交換樹脂の再生工程で、理論量に対して少量(樹脂モル量のかなりの割合に相当)の無機酸の水溶液(ビーター(beater)ともいう)を用い、カラム中の樹脂の最初の部分を活性化することにある。
溶出の際には、ガバペンチン塩は活性化された樹脂の最初の部分(first part)に接触し、また、カラムへ固定される際には、先に活性化されなかった樹脂部分の再生に必要な残りの酸を放出する。
当然ながら、カラムへ供給されるビーターとガバペンチン塩溶液との直接的接触及びその結果生じる混合を回避するため、投入工程時にこれら2種類の溶液の間に最小量の脱塩水を投入することは有用となり得る。脱塩水の量はプラント配置によって変わるが、工業的レベルでは、50L〜200Lの量にほぼ見積もることができる。
従って、本発明の目的は、ガバペンチンを調製するためのプロセスであって、ガバペンチンの塩を強カチオン性イオン交換樹脂に通すことと、カラムに固定されたガバペンチンを溶出することと、有機溶媒から結晶化させることとを含むプロセスにおいて、強カチオン性イオン交換樹脂の再生を、
a.樹脂モル量の50〜90%に相当する量の無機酸の水溶液から成るビーターを用いて樹脂を部分的に再生し、
b.c項のガバペンチン塩の溶液からビーターを分離させるのに十分な量の脱塩水を添加し、
c.ガバペンチン塩の溶液を添加し、樹脂自身へのガバペンチン塩の固定によって放出される酸により樹脂再生を完了させ、
d.樹脂に固定されたガバペンチンを塩基を用いて溶出することによって行うことを特徴とするプロセスを提供することである。
本発明のプロセスで用いることのできる強カチオン性樹脂の例としては、IRA120やDIAION SK1B、IMAC HP1110が挙げられるが、これらに限定されない。
本発明の強カチオン性イオン交換樹脂の再生プロセスに用いる無機酸の例としては、塩酸や硝酸、硫酸が挙げられるが、これらに限定されない。
好ましくは、強カチオン性イオン交換樹脂の部分的再生プロセスに用いる無機酸は、精製が必要なガバペンチン付加塩のアニオンに対応する酸である。
基本的にはコスト上の理由から、通常の現場作業においてはガバペンチン塩酸塩中間体が通常用いられている。
従って、本発明においては、ガバペンチン塩が塩酸塩であり、使用済樹脂の再生プロセスを塩酸水溶液を用いて行う場合について詳細に記載する。
当業者には明らかなように、本発明のプロセスによると、他のガバペンチン塩の精製プロセスに由来する強カチオン性イオン交換樹脂の再生は、塩酸の代わりに、選択されたガバペンチン塩のアニオンに対応する酸を十分量用いることによって行うことができる。
強カチオン性イオン交換樹脂の部分的再生は、好ましくは樹脂モル量の約70〜80%に相当する量の無機酸の水溶液を用いて行う。
好ましくは、部分的再生は塩酸水溶液を用いて行う。
好ましくは、濃度が5〜10%の塩酸溶液を用い、更に好ましくは、濃度が約6%の塩酸溶液を用いる。
本発明に係るプロセスにおいては、カラムからガバペンチンを溶出する工程は従来の技法によって行うが、好ましくは、特許出願WO02/34709号に記載に従い、アンモニア水溶液(好ましくは、濃度4%以下)をカラムに投入して行う。
強カチオン性樹脂に固定されたガバペンチンを溶出する他の好ましい方法では、2004年6月17日出願の本出願人名義の同時係属国際特許出願PCT/EP2004/006513号に記載のプロセスに従って、アンモニア水溶液とアルカリ水酸化物とを用いる。一般には、コスト上の理由から、用いるアルカリ水酸化物は水酸化ナトリウムであり、好ましくは濃度が約7重量%である。アンモニア溶液の濃度は約3〜4重量%であり、アンモニアと水酸化ナトリウムのモル比は、好ましくは1:1〜1:2である。
本発明の第二の目的は、ガバペンチンを調製するためのプロセスであって、ガバペンチン塩酸塩を強カチオン性イオン交換樹脂に通すことと、カラムに固定されたガバペンチンを溶出することと、濃縮することと、有機溶媒から結晶化させることとを含むプロセスにおいて、強カチオン性イオン交換樹脂の再生を、
a.樹脂モル量の50〜90%に相当する量の塩酸の水溶液から成るビーターを用いて樹脂を部分的に再生し、
b.c項のガバペンチン塩酸塩の溶液からビーターを分離させるのに十分な量の脱塩水を添加し、
c.ガバペンチン塩酸塩の溶液を添加し、樹脂自身へのガバペンチン塩酸塩の固定によって放出される塩酸により樹脂再生を完了させ、
d.樹脂に固定されたガバペンチンを塩基を用いて溶出することによって行うことを特徴とするプロセスを提供することである。
更に、本発明の第三の目的は、ガバペンチン塩の精製に用いる強カチオン性交換樹脂の再生プロセスであって、
a.樹脂モル量の50〜90%に相当する量の無機酸の水溶液から成るビーターを用いて部分的再生を行うことと、
b.c項のガバペンチン塩の溶液からビーターを分離させるのに十分な量の脱塩水を添加することと、
c.ガバペンチン塩の溶液を添加し、樹脂自身へのガバペンチン塩の固定によって放出される酸により樹脂再生を完了させることとを含むプロセスを提供することである。
実際には、本発明に係る再生方法によって、ガバペンチン合成プロセスに用いる溶離液の量を大幅に減少させることができる。
これは言い換えると、プロセスを行うのに必要な時間及び廃物処理コストがかなり削減されることになる。
従って、例えば、特許出願WO02/34709号に記載の方法の場合、350kgのガバペンチンを生成する毎に、樹脂再生工程において約5100Lの6%塩酸水溶液と約6800Lの脱塩水とで合計約11900Lの溶離液が必要であるのに対し、本発明に係る方法の場合、同量のガバペンチンに対し、約3800Lの6%塩酸水溶液と約50Lの脱塩水との合計約3850Lで十分である。
更に、先に指摘したように、約2000L/時間でプラントに溶液が供給されることを考慮すると、ガバペンチン塩投入毎に作業時間が平均で約4時間節約される。
本発明に係るプロセスの一実施形態においては、理論量に対して約70〜80モル%の無機酸の水溶液を用いて強カチオン性交換樹脂を塩の形態から部分的に再生することと、分離用脱塩水を添加することと、ガバペンチン塩の溶液を添加することと、ガバペンチンを該樹脂に固定させることと、水で洗浄することと、アンモニア溶液で溶出を行った後に水で溶出を行いガバペンチンを含む画分を回収することと、該画分から濃残渣が得られるまで蒸留によって該画分を濃縮することと、従来の方法に従いアルコール溶媒から結晶化してガバペンチンを単離することとを含む。
本発明に係るプロセスの他の実施形態においては、理論量に対して約70〜80モル%の無機酸の水溶液を用いて強カチオン性交換樹脂を塩の形態から部分的に再生することと、分離用脱塩水を添加することと、ガバペンチン塩の溶液を添加することと、ガバペンチンを該樹脂に固定させることと、水で洗浄することと、アンモニアと水酸化ナトリウムとの水溶液による樹脂溶出(resin elution)と脱塩水による樹脂洗浄を行うことと、ガバペンチンを含む画分を回収することと、約50%まで溶液を濃縮することと、存在するガバペンチンナトリウム塩をHClで中和することと、濃残渣が得られるまで更に濃縮を行うことと、従来の方法に従いガバペンチンをアルコール溶媒から結晶化させることとを含む。
以下、実施例によって本発明をより詳細に説明する。
実施例1
未再生のDiaion SK1B樹脂(有効容量2.2eq./L)500mLを塩の形態で含む、多孔質セプタムを有するガラスカラム(直径45mm、高さ450mm)において、6%塩酸溶液468.0g(0.77モルに相当、樹脂モル量の70%)を2Bv/h(1L/h)の速度で溶出させた。
最後に、脱塩水50.0gを更に溶出させた。
ガバペンチン塩酸塩溶液(14.48%溶液で652g、ガバペンチン94.4gに相当)をカラム内に投入した。
次に、pH7となるまで約1500gの脱塩水でカラムを洗浄した。
次いで、生成物をアンモニア溶液で溶出させ、特許出願WO02/34709号に記載のプロセスに従って結晶化させることにより、従来の技法によって行う再生手順で得られる収率及び純度に匹敵する収率及び純度でガバペンチンを得た。
実施例2
未再生のDiaion SK1B樹脂(有効容量2.2eq./L)500mLを塩の形態で含む、多孔質隔膜を有するガラスカラム(直径45mm、高さ450mm)において、6%塩酸溶液468.0g(0.77モルに相当、樹脂モル量の70%)を2Bv/h(1L/h)の速度で溶出させた。
最後に、脱塩水50.0gを更に溶出させた。
ガバペンチン塩酸塩溶液(14.48%溶液で652g、ガバペンチン94.4gに相当)をカラム内に投入した。
次に、pH7となるまで約1500gの脱塩水を用いた溶出によりカラムを洗浄した。
次いで、3%アンモニア水溶液(240g)と7%NaOH溶液(480g)との混合物(720g)をカラム内に投入した。
最後に、pH7となるまで脱塩水(約1500g)を投入した。
ガバペンチンを含む溶出画分を回収して、ガバペンチン(4.25%、92.3g)を含む溶液(2171g)を得た。
得られた溶液に23.4gの3.99%HCl溶液(0.934gのHClに相当)を添加した。
次いで、この溶液を40℃未満の温度で真空濃縮して、ガバペンチン97.6%を含む粗残渣(91.2g)を得た。
粗ガバペンチン(70g)、脱塩水(34.7g)及びメタノール(43.7g)を窒素雰囲気下で500mLの反応器に投入した。
得られた懸濁液を50℃で30分間加熱した後、イソプロパノール(180.5g)を30分間滴下した。
得られた混合物を50℃で更に30分間維持した後、25℃で2時間、−5℃で更に1時間冷却し、その後、この温度で更に2時間維持した。
濾過した固体をそのままフィルター上で−5℃の冷イソプロパノールで洗浄した。
オーブン中45℃で乾燥後、純度99%超のガバペンチン(64g)を得た。
実施例3
直列に接続したC104カラム及びC105カラム(再生されていない状態のIMAC HP1110樹脂を約150L含む)に対して、同流量(約150L/h)で、約6%塩酸溶液を約164kg(樹脂モル量の81%に相当)投入し、次に脱塩水を15kg投入した後、脱塩水150.2kgと100%ガバペンチン塩酸塩33.8kgとから成るガバペンチン塩酸塩溶液を投入した。
ガバペンチン塩酸塩溶液の溶出が終了した時点で、これらのカラムに対し約400kgの脱塩水をBx=0〜0.3及びpH≒7となるまで投入した。
約243kgの3%アンモニアをこれらのカラムにて同流量(約150L/h)で溶出させた。
次いで、同様にして、約414kgの脱塩水を溶出させた。
屈折計を用いて、カラムから流出した溶液のBxの推移(Bx course)を追跡し、溶出液の3画分を回収した。第1の画分はBx=0からBxが上昇し始めるまでのものであり、第2の画分はBxが上昇し始めた瞬間から始まってBxが最大値(約20)に達した後に再度2まで低下するまでのものであり、第3の画分はBx=2からBxが0.2〜0.3になるまでのものである。
反応器に第2の溶出画分(Bxが2になるまでのもの)を投入した。
この溶液にsint.塩酸を約0.92kg(0.8L)添加した。
半固体残渣が得られるまで、この溶液を内部温度が40℃を超えないように真空蒸留によって濃縮した。
次に、メタノールを17.4kg(22.1L)投入した。得られた混合物を約50℃で30分間加熱した後、温度を約50℃に約30分間維持し、イソプロパノールを72.2kg(92.0L)添加した。
これを約50℃で30分間維持し、約20℃で2時間冷却した後、−5℃で冷却した。約−5℃で約1時間維持した後、ID401にて一以上の段階の遠沈を行った。得られた生成物を0℃で3回、イソプロパノール(トータル21.4kg(27.2L))で洗浄した。
23.6kgのガバペンチン(収率84%)(力価=100.2%、ラクタム=0.01%、塩化物=80ppm、総不純物=0.05%)を得た。
実施例4
塩の形態(未再生)のDiaion SK1B樹脂(全交換容量2.2eq./L)500mLを充填したガラスカラム(直径45mm、高さ450mm)において、6%塩酸溶液602g(0.77eq.、交換樹脂モル量の70%に相当)を流量2Bv/h(1L/h)で溶出させた。
最後に、樹脂を50gの脱塩水(demi water)で洗浄した後、ガバペンチン硫酸塩溶液(800g、ガバペンチン=9.6%、76.8gに相当)を同じ溶出速度で投入した。
pH6〜7となるまで樹脂を約1500gの脱塩水で洗浄した。
次に、生成物を643gの3%アンモニア溶液で溶出させた後、脱塩水を約1550g溶出させ、中性になるまで樹脂を洗浄した。
溶出溶液からのガバペンチンの回収、及び生成物の結晶化は、PCT特許出願WO02/34709号に記載のプロセスに従って行い、従来の技法によって行う再生手順で得られる収率及び純度に匹敵する収率及び純度でガバペンチンを得た。
実施例5
塩の形態(未再生)のDiaion SK1B樹脂(全交換容量2.2eq./L)500mLを充填したガラスカラム(直径45mm、高さ450mm)において、8%硫酸溶液471g(0.77eq.、交換樹脂モル量の70%に相当)を流量2Bv/h(1L/h)で溶出させた。
最後に、樹脂を50gの脱塩水で洗浄した。
ガバペンチン塩酸塩溶液(792g、ガバペンチン=10.3%、79.3gに相当)を同じ流量で投入した。
pH6〜7となるまで樹脂を約1500gの脱塩水で洗浄した。
次に、生成物を643gの3%アンモニア溶液で溶出させた後、脱塩水を約1550g溶出させ、中性になるまで樹脂を洗浄した。
ガバペンチンを含む溶出画分を回収して溶液を得、この溶液に対してHPLCアッセイを行った(ガバペンチン含量:72.7g)。
この溶液に2.4gの31%塩酸溶液を添加し、得られた溶液を45℃以下で真空下で濃縮して含水量33%の残渣を得た。
この粗生成物をメタノール(45g)で希釈し、50℃まで30分間加熱した。イソプロパノールを189g添加し、得られた混合物を50℃で30分間維持した後、−5℃まで3時間冷却した。
得られた生成物を濾別、洗浄し、67.4gの純粋なガバペンチン(HPLCアッセイにて99.6%)を収率85%で得た。

Claims (24)

  1. ガバペンチンを調製するためのプロセスであって、ガバペンチンの塩を強カチオン性イオン交換樹脂に通すことと、カラムに固定されたガバペンチンを溶出することと、有機溶媒から結晶化させることとを含むプロセスにおいて、強カチオン性イオン交換樹脂の再生を、
    a.樹脂モル量の50〜90%に相当する量の無機酸の水溶液から成るビーター(beater)を用いて樹脂を部分的に再生し、
    b.c項のガバペンチン塩の溶液からビーターを分離させるのに十分な量の脱塩水(demineralized water)を添加し、
    c.ガバペンチン塩の溶液を添加し、樹脂自身へのガバペンチン塩の固定によって放出される酸により樹脂再生を完了させ、
    d.樹脂に固定されたガバペンチンを塩基を用いて溶出することによって行うことを特徴とするプロセス。
  2. 強カチオン性イオン交換樹脂の部分的再生は、樹脂モル量の約70〜80%に相当する量の無機酸の水溶液を用いて行う、請求項1に記載のプロセス。
  3. 部分的再生は、塩酸、硝酸及び硫酸から選択される無機酸の水溶液を用いて行う、請求項1に記載のプロセス。
  4. 部分的再生は塩酸水溶液を用いて行う、請求項3に記載のプロセス。
  5. 塩酸水溶液は濃度が5〜10%である、請求項4に記載のプロセス。
  6. 塩酸水溶液は濃度が約6%である、請求項5に記載のプロセス。
  7. 強カチオン性イオン交換樹脂の部分的再生は、ガバペンチン付加塩のアニオンに対応する無機酸の水溶液を用いて行う、請求項1に記載のプロセス。
  8. 樹脂に固定されたガバペンチンの溶出はアンモニア水溶液を用いて行う、請求項1に記載のプロセス。
  9. 樹脂に固定されたガバペンチンの溶出はアンモニアとアルカリ水酸化物との水溶液を用いて行う、請求項1に記載のプロセス。
  10. アルカリ水酸化物はNaOHである、請求項9に記載のプロセス。
  11. NH3とNaOHとの水溶液は、3〜4%アンモニア水溶液と7〜8%水酸化ナトリウム水溶液とを混合することによって得られる、請求項10に記載のプロセス。
  12. アンモニアと水酸化ナトリウムのモル比は1:1〜1:2である、請求項11に記載のプロセス。
  13. ガバペンチン塩の精製に用いる強カチオン性交換樹脂の再生プロセスであって、
    a.樹脂モル量の50〜90%に相当する量の無機酸の水溶液から成るビーターを用いて樹脂の部分的再生を行うことと、
    b.c項のガバペンチン塩の溶液からビーターを分離させるのに十分な量の脱塩水を添加することと、
    c.ガバペンチン塩の溶液を添加し、樹脂自身へのガバペンチン塩の固定によって放出される酸により樹脂再生を完了させることとを含むプロセス。
  14. 強カチオン性イオン交換樹脂の部分的再生は、樹脂モル量の約70〜80%に相当する量の無機酸の水溶液を用いて行う、請求項13に記載のプロセス。
  15. 部分的再生は、塩酸、硝酸及び硫酸から選択される無機酸の水溶液を用いて行う、請求項13に記載のプロセス。
  16. 再生は塩酸水溶液を用いて行う、請求項15に記載のプロセス。
  17. 塩酸水溶液は濃度が5〜10%である、請求項16に記載のプロセス。
  18. 塩酸水溶液は濃度が約6%である、請求項17に記載のプロセス。
  19. ガバペンチンを調製するためのプロセスであって、ガバペンチン塩酸塩を強カチオン性イオン交換樹脂に通すことと、カラムに固定されたガバペンチンを溶出することと、濃縮することと、有機溶媒から結晶化させることとを含むプロセスにおいて、強カチオン性イオン交換樹脂の再生を、
    a.樹脂モル量の50〜90%に相当する量の塩酸の水溶液から成るビーターを用いて樹脂を部分的に再生し、
    b.c項のガバペンチン塩酸塩の溶液からビーターを分離させるのに十分な量の脱塩水を添加し、
    c.ガバペンチン塩酸塩の溶液を添加し、樹脂自身へのガバペンチン塩酸塩の固定によって放出される塩酸により樹脂再生を完了させ、
    d.樹脂に固定されたガバペンチンを塩基を用いて溶出することによって行うことを特徴とするプロセス。
  20. 強カチオン性イオン交換樹脂の部分的再生は、樹脂モル量の約70〜80%に相当する量の塩酸の水溶液を用いて行う、請求項19に記載のプロセス。
  21. 樹脂に固定されたガバペンチンの溶出はアンモニア水溶液を用いて行う、請求項19に記載のプロセス。
  22. 樹脂に固定されたガバペンチンの溶出はアンモニアとアルカリ水酸化物との水溶液を用いて行う、請求項19に記載のプロセス。
  23. 塩酸水溶液は濃度が5〜10%である、請求項19に記載のプロセス。
  24. 塩酸水溶液は濃度が約6%である、請求項23に記載のプロセス。

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