JP2007513062A - ウロキナーゼ阻害剤としてのヒドロキシアミジン化合物およびヒドロキシグアニジン化合物 - Google Patents

ウロキナーゼ阻害剤としてのヒドロキシアミジン化合物およびヒドロキシグアニジン化合物 Download PDF

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Abstract

本発明は、高い生物学的利用能および経口投与性を有するウロキナーゼ−プラスミノゲン−アクチベーター(uPA)を抑制するための新規の化合物ならびにウロキナーゼおよび/またはウロキナーゼ受容体に関連する疾患、たとえば腫瘍および転移を治療するための治療作用物質としての該化合物の使用に関する。本発明は特にヒドロキシアミジン基またはヒドロキシグアニジン基を有する化合物に関する。式(I)または式(II)において、Eは式(III)、式(IV)からの基を表す。

Description

本発明は、高い生物学的利用能および経口投与性を有するウロキナーゼ−プラスミノゲン−アクチベーター(uPA)を抑制するための新規の化合物ならびにウロキナーゼおよび/またはウロキナーゼ受容体に関連する疾患、たとえば腫瘍および転移を治療するための治療作用物質としての該化合物の使用に関する。本発明は特にヒドロキシアミジン基またはヒドロキシグアニジン基を有する化合物に関する。
ウロキナーゼ型のプラスミノゲン−アクチベーター(uPA)は腫瘍の浸潤および転移形成において鍵となる役割を果たす(Schmitt等、J.Obst.Gyn.21(1995)、第151〜165頁)。uPAは様々な種類の腫瘍細胞中で発現し(Kwaan、Cancer Metastasis Rev.11(1992)、第291〜311頁)、かつ腫瘍に関連するuPA−受容体(uPAR)に結合し、ここでプラスミノゲンからプラスミンへの活性化が行われる。プラスミンは細胞外マトリックス(ECM)、たとえばフィブロネクチン、ラミニンおよびコラーゲンIV型の種々の成分を分解することができる。これはまたいくつかのその他のECM−分解酵素、特にマトリックス−金属プロテアーゼも活性化する。腫瘍に関連するuPAの高い量は癌患者にとって比較的高い転移の危険と相関する(Harbeck等、Cancer Research 62(2002)、第4617〜4622頁)。従ってuPAのタンパク質分解活性の抑制は抗転移治療のための良好なスタート地点である。
いくつかの活性な、および選択的なウロキナーゼ−阻害剤はすでに記載されている。たとえばベンズアミジンタイプのuPA阻害剤はEP1098651に、アリールグアニジンタイプのuPA−阻害剤はWO01/96286およびWO02/14349に開示されている。これらの合成による阻害剤の共通の特徴は、アミジノ基および/またはグアニジノ基からなる塩基性の基である。
しかし公知のウロキナーゼ阻害剤は、経口投与の際に吸収性が劣り、従ってこの適用方法の場合、体内でごくわずかな薬理作用が発揮されうるにすぎないという欠点を有する。従って医薬調剤は少なくとも週に1回、しかし2回まで、数時間の時間にわたって患者に静脈投与される。これは患者の高い負担に結びついている。というのも、このことは著しい時間的なコストおよび頻繁な通院と結びついており、かつ高度な患者の協力を前提としているからである。
さらに、静脈内投与の場合、感染の危険が生じ、かつ特に脈管外に流れ出る輸液剤は著しい局所的な刺激から組織の壊死にまでつながる可能性があり、このことは時間のかかるその後の治療および観察を必要とする。
筋肉内および皮下の適用経路もまた利点をもたらすことはない。というのもここではしばしば注射箇所における強い痛みならびに刺激から組織の壊死が現れる場合があり、これらも同様に時間のかかるその後の治療を必要とする。
すでに記載したように、アミジンおよびグアニジンを含有するウロキナーゼ阻害剤は経口投与の際にごくわずかな薬理作用を示すにすぎない。作用物質の治療効果のための前提はその生物学的利用能である。従って経口投与の後には胃腸管からの吸収が行われなくてはならない。この場合、このような膜透過のための重要なメカニズムは受動拡散である(Gangvar S.等、DDT(1997)、第148〜155頁)。該文献では部分的に作用物質の親油性が胃腸管の膜障壁を通過する受動拡散のために重要な役割を果たすことが仮定されている。たとえばEP0708640には、抗ぜん虫作用のあるペンタミジンに関して、アミジン官能基をアミドオキシム、アミドオキシムエステルおよびオキサジアゾールへと修飾することが記載されており、この場合、アミドオキシムエステルおよびオキサジアゾールが有利に適切な変性剤として使用されている。
しかし他方では、親油性の程度単独では十分ではなく(Hansch等、J.Am.Chem.Soc.86(1964)、第1616〜1626頁)、かつ化合物の親油性の向上は膜透過に関する予測のための適切なパラメータではないことが示された。従って親油性と膜透過との直接的な関係は確認することができなかった(Conradi等、Pharm.Res.9(1992)、第435〜439頁)。
従って親油性の向上は個別的な事例では膜透過を高めることができるが、しかしこれは必ずしも経口による生物学的利用能の向上につながるとは限らない。たとえばアルガトロバン(Argatroban)に関して、塩基性の基をプロドラッグとしてのアミドオキシムへと変換することは改善された透過性につながるが、しかし付加的に活性の損失につながる(Rewinkel、Adang Cur.Pharm.Design 5(1999)、第1043〜1075頁)。従って、変性が作用物質における胃腸管中での膜透過を改善することができるのか、およびどのような変性が膜透過を改善するのかということは容易に予測することはできない。さらに、このような変性が作用物質の医薬特性にどのような影響を与えうるのかは一層予測することができない。
本発明の課題は、経口投与の際に、生体内で明らかにより高い生物学的利用能および活性を有する、ウロキナーゼを阻害するための新規の薬剤を提供することである。
前記課題は本発明により、作用物質として一般式Iおよび/またはII
Figure 2007513062
[式中、
Eは、
Figure 2007513062
からの基を表し、
Bは、−SO−または−CO−を表し、
Xは、−NRまたは−CHRを表し、
Zは、−R、−ORまたは−NH−Rを表し、
Yは、−ORまたは−NHRを表し、
は、そのつど無関係に−H、−C〜C−アルキル、−C〜C−アルケニルまたは−C〜C−アルキニル(置換されていないか、または置換された)を表し、
は、−H、−OR、−COR、−COORまたは−CON(Rを表し、
は、−H、−C〜C−アルキル、−C〜C−アルケニルまたは−C〜C−アルキニル(置換されていないか、または置換された)を表すか、あるいは−CORまたは−COORを表すか、あるいはたとえば−C〜C−アルキレンオキシ基を有するオリゴアルキレンオキシ基またはポリアルキレンオキシ基、たとえばエチレンオキシ基を表し、
は、−H、−C〜C−アルキル、−C〜C−アルケニルまたは−C〜C−アルキニル(置換されていないか、または置換された)を表すか、または環式基を表し、かつ
は、−OR、−N(R、−C〜C−アルキル、−C〜C−アルケニルまたは−C〜C−アルキニル(置換されていないか、または置換された)を表し、かつ
は、−H、−C〜C−アルキル、−C〜C−アルケニルまたは−C〜C−アルキニル(置換されているか、または置換されていない)を表すか、または環式基を表し、その際、それぞれの環式基はたとえば−C〜C−アルキル、−OR(たとえば−OHまたは−C〜C−アルコキシ)、ハロゲン、=O、−NO、−CN、−COOR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(Rおよび−OCORから選択される1または複数の置換基を有していてもよく、
かつその際、それぞれのアルキル、アルケニルおよびアルキニルは直鎖状もしくは分枝鎖状であってもよく、かつハロゲン、−OR、−OCOR、−N(R、−NRCOR、COOR、−NRCORまたは環式基から選択される1または複数の置換基を有していてもよい]の化合物または該化合物の塩を1または複数ならびに場合により薬学的に通例の担体、希釈剤および/または助剤を含有する医薬により解決される。
有利には該医薬は経口投与可能な薬剤である。特に有利には該医薬はウロキナーゼ−プラスミノゲンアクチベーターの抑制のために使用される。
有利であるのは、一般式III
Figure 2007513062
[式中、X、R、R、RおよびRは上記で定義したとおりである]の化合物またはこれらの塩である。
基Eは、有利には化合物IおよびIIの場合、フェニル環のパラ位に存在する。特に有利であるのは、EがAmである一般式Iの化合物である。
本発明による化合物は変性されたアミジノ官能基またはグアニジン官能基E、有利にはヒドロキシグアニジノ官能基またはヒドロキシアミジノ官能基を有する。これらの変性は単に、グアニジノ型またはアミジノ型のウロキナーゼ−阻害剤を製造する際の合成中間生成物として公知であるにすぎない。医薬効果はこれまで推定されていなかった。
該化合物は塩として、有利には生理学的に認容性の酸塩として、たとえば鉱酸の塩、特に有利には塩酸塩または硫酸水素塩として、または適切な有機酸、たとえば有機カルボン酸またはスルホン酸の塩、たとえば酒石酸塩、メシラートまたはベシラートとして存在していてもよい。特に有利であるのは硫酸水素塩である。該化合物は光学的に純粋な化合物として、またはエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物として存在してよい。
環式基は1または複数の飽和、不飽和または芳香族の環を有していてもよい。環式基のための有利な例はシクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基および二環式基である。特に有利であるのは単環式または二環式の基である。環式基は有利に4〜30、特に5〜10の炭素原子およびヘテロ原子を環原子として、ならびに場合により前記のような1または複数の置換基を有する。複素環式構造は有利には1または複数のO原子、S原子および/またはN原子を有する。有利な二環式環構造は−CO−基を有するものである。
アルキル基、アルケニル基およびアルキニル基は有利には4までの炭素原子を有する。Rは有利にはHであるか、または場合により置換されたC〜C−アルキル基、たとえば−CHまたはC〜C−アルキル−アリール基であり、従って−CO−X−NRはたとえばグリシル基、アラニル基、フェニルアラニル基またはホモフェニルアラニル基であってよい。Rは特に有利にはHであるか、またはC〜C−アルキル基であり、従ってYはたとえばOH−またはO−C〜C−アルキル基であってよい。Rは特に有利にはHである。化合物I中で、Rは有利には−NHR、特に有利には−NH(C〜C)−アルキル(置換されていないか、または置換されている)、たとえば−NHCまたは−OR、特に有利には−O(C〜C)アルキル(置換されていないか、または置換されている)、たとえばエチルオキシまたはベンジルオキシ、または−O−アリール、たとえばフェニルオキシを表す。化合物IIおよびIII中でRは有利には−HまたはC〜C−アルキルである。
有利であるのは、構造要素ZがRを表し、Rが環式の置換基を有するアルキル基、たとえば場合により置換されたフェニル基または二環式の基、たとえば
Figure 2007513062
を表す。
特に有利な化合物は、Rが置換された、または置換されていないC〜C−アルキル−アリール−基を表すものであり、たとえば場合によりメタ位またはパラ位でハロゲンおよび/または−NOで置換されていてもよいベンジル基であり、この場合、ハロゲンはF、Cl、BrおよびI、特に有利にはClおよびBrから選択される。
最も有利であるのは、化合物
N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシアミジノ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド(WX−671)、
N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシアミジノ−(D)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド、
N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシアミジノ−(D,L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド、
N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド(WX−683)、
N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(D)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド、
N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(D,L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド、
N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(L)−フェニルアラニン−4−エチルアミノカルボニルピペラジド(WX−685)、
N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(D)−フェニルアラニン−4−エチルアミノカルボニルピペラジド、
N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(D,L)−フェニルアラニン−4−エチルアミノカルボニルピペラジド、
ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Gly−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド(WX−678)、
4−クロロベンジルスルホニル−(D)−Ser−N−Me−Ala−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド、
4−クロロ−ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Gly−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド、
ベンジルスルホニル−(D)−Ser−N−Me−Gly−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド、
4−クロロ−ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Ala−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド
ならびにこれら塩、たとえば硫酸水素塩、たとえばWX−671・HSOである。
本発明による化合物は場合により適切な医薬品助剤または担体と一緒に医薬の製造のために使用することができる。その際、その他の作用物質、たとえばその他のウロキナーゼ阻害剤、たとえば抗体および/またはペプチドと、あるいはまた化学療法剤および細胞増殖抑制剤および/または細胞増殖抑制作用物質と組み合わせて投与することが可能である。
医薬は人間および動物において、局所、直腸または非経口、たとえば静脈内、皮下、筋肉内、腹腔内、舌下、経鼻および/または吸入により、たとえば錠剤、糖衣錠、カプセル、ペレット、坐剤、液剤、乳剤、懸濁剤、リポソーム、吸入スプレーまたは経皮システム、たとえば硬膏剤の形で、および特に有利には経口で、たとえば徐放性/遅延製剤として投与することができる。
本発明による化合物は、uPAおよび/またはウロキナーゼ−プラスミノゲン−アクチベーター受容体(uPAR)の病的な過剰発現と関連している疾患の治療のために適切である。これらはたとえば悪性腫瘍の成長および/または拡散ならびに腫瘍の転移を高い効率で抑制することができる。このための例は腫瘍疾患、たとえば乳ガン、肺ガン、膀胱癌、胃ガン、子宮頚ガン、子宮癌、腎臓癌、前立腺癌および軟部組織肉腫、特に高い転移率と関連する腫瘍である。この場合、該化合物を場合によりその他の腫瘍治療剤またはその他の治療方法、たとえば放射線および/または外科的な介入と一緒に使用することができる。
さらに本発明による化合物はその他のuPAに関連する、および/またはuPARに関連する疾患にとっても効果的である。このような疾患のための例はたとえば肺高血圧症および/または心臓疾患(たとえばWO02/00248)、胃および腸の疾患、たとえば炎症性腸疾患、前悪性結腸アデノーマ、炎症性疾患、たとえば敗血症性関節炎、変形性関節炎、リウマチ性関節炎、またはその他の疾患、たとえば骨粗鬆症、真珠種、皮膚および目の疾患ならびにウイルス性または細菌性の感染症であり、この場合、EP−A−0691350、EP−A−1182207およびUS特許5,712,291に挙げられている疾患を明文をもって引用する。
一般式Iの化合物はたとえば図1、2および3の合成図式におけるように製造することができる。
一般式IIおよびIIIの化合物はたとえば図4および6の合成図式におけるように製造することができる。
本発明によるuPA阻害剤は有利には、経口投与後に、変性されていないアミジノ官能基またはグアニジノ官能基を有するこのクラスの相応するウロキナーゼ阻害剤よりも5倍、有利には10倍、および特に有利には100倍高い生物学的利用能を有することを特徴とする。
意外なことに、本発明によるuPA阻害剤は改善された生物学的利用能を有するのみではなく、原発腫瘍に対して明らかに改善された活性を有することが確認された。
式I、IIおよびIIIの本発明による物質は単独で、またはその他の生理学的に活性な物質と、たとえば放射線治療薬または細胞毒性および/または細胞増殖抑制性の薬剤、たとえば化学療法剤、たとえばシスプラチン、ドキソルビシン、5−フルオロウラシル、タキソール誘導体および/またはその他の化学療法剤、たとえばアルキル化剤、代謝拮抗物質、抗生物質、エピドフィロトキシン(Epidophyllotoxine)およびビンカアルカロイドと組み合わせて使用することができる。同様に、放射線治療および/または外科的な介入との組み合わせも可能である。
本発明により、一般式I、IIおよび/またはIIIの少なくとも1の化合物の有効量を投与することにより、生物、特に人間においてウロキナーゼを抑制する方法が提供される。投与すべき用量は治療すべき疾患の種類および重症度次第である。たとえば日用量は0.01〜100mg/kg作用物質の範囲である。
最後に本発明は一般式I、IIおよびIIIのウロキナーゼ−プラスミノゲン−アクチベーターの新規の阻害剤に関する。
本発明を以下の図面および実施例により詳細に説明する。
図1〜4および6は、化合物WX−671(図1および2)、WX−683(図3)およびWX−678(図4および6)の製造の略図を示す。
図5は、本発明による物質WX−671を用いたラットの乳ガンモデルにおける結果を対照と比較して示している。
実施例
例1:WX−671の製造
1.1 N−アセチル−3−シアノ−(D/L)−フェニルアラニン
3−シアノベンジルブロミド(935g;4.77モル)、アセトアミドマロン酸ジエチルエステル(1036g;4.77モル)およびヨウ化カリウム(20g)を、アルゴン下に98℃で5lのジオキサン中に溶解し、かつ5時間攪拌した。引き続き、2lのエタノール中のナトリウムメタノラート(340g;5ミリモル)の溶液を3時間で滴加した。その後、4.4lの3MのNaOHを添加し、かつ98℃でさらに2時間および次いで室温(RT)で一夜攪拌した。該溶液を真空下で2lまで濃縮し、3lの蒸留水を添加し、かつRTに冷却した。pH値を>9に調節した後、1lの酢酸エチルで3回抽出した。水相を4MのHClでpH1にし(約4lの4MのHCl)、かつ1.2lの酢酸エチルで4回抽出した。合した有機相を飽和NaClで洗浄し、溶剤を留去し、かつ酢酸エチルから再結晶した。収率815g(3.5モル)73%。
1.2 3−シアノ−(L)−フェニルアラニン(ラセミ体分割)
N−アセチル−3−シアノ−(D/L)−フェニルアラニン(696g;3モル)を2lの水および3lの1MのNaOH中に溶解し、pH値を約10mlの4MのHClで7.2に調節し、かつ37℃で温度処理した。28gのアシラーゼI(アスペルギルス・メレウス)を添加した後、37℃で60時間攪拌した。生じた沈殿物(生成物)を濾過した後、該溶液を約1.5lの体積に濃縮し、かつ沈殿物を濾別した。合したフィルターケーキを0.5lの水に懸濁させ、攪拌し、改めて濾過し、かつ真空中で乾燥させた。収率190g(33%)、純度99%(HPLC)。
1.3 トリイソプロピルフェニルスルホニル(TIPPS)−3−シアノ−(L)−フェニルアラニン
3−シアノ−(L)−フェニルアラニン(133g、700ミリモル)を1.2lのジオキサンおよび1540mlの1MのNaOH中に溶解し、かつ5℃に冷却した。トリイソプロピルフェニルスルホニルクロリド(TIPPS−Cl)(212g;700ミリモル)を1lのジオキサン中に溶解し、かつ1時間にわたって滴加した。引き続き、さらにTIPPS−ClおよびNaOHを添加し、かつ原料がもはや検出されなくなるまで攪拌した。オレンジ色の溶液を4MのHClでpH5の酸性にし、かつMTBEで2回抽出した。合した有機溶液をNaCl溶液で2回抽出し、かつ溶剤を引き続き真空中で留去し、かつトルエンと共に後回転した。純度93%(HPLC)で収率302g(88%)。
1.4 TIPPS−3−シアノ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド
TIPPS−3−シアノ−(L)−フェニルアラニン(215g;0.435ミリモル;純度93%)、エチルオキシカルボニルピペラジン(68.8g;0.435ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(13.3g;0.087ミリモル)を650mlのDMF中に溶解し、かつ10℃に冷却した。2時間で216mlのDMF中のジシクロヘキシルカルボジイミド(98.7g;0.478ミリモル)の溶液を滴加し、かつ反応溶液をRTで一夜攪拌した。溶剤を留去した後、残留物を436mlのMTBE中に溶解し、沈殿物を濾別し、かつ有機溶液を5%のKHSO、5%のNaHCOおよび蒸留水でそのつど2回抽出した。溶剤を真空中で留去し、トルエンと共に後回転し、かつ生成物を真空中で乾燥させた。純度90%(HPLC)で明るい黄色の固体261gの収率(90%)。
1.5 TIPPS−3−ヒドロキシアミジノ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド(WX−671)
TIPPS−3−シアノ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド(130g;196ミリモル;純度90%)、ヒドロキシアミン塩酸塩(22g;313ミリモル)およびトリエチルアミン(63g;626ミリモル)を470mlのエタノール中に溶解し、かつRTで一日攪拌した。溶剤を留去した後、残留物を300mlの酢酸エチル中にとり、かつ5%のKHSO、5%のNaHCOおよび蒸留水でそのつど2回抽出した。溶剤を留去した後、粗生成物を真空中で乾燥させ、かつ引き続き酢酸エチル/エーテル中で再結晶させた。純度97%(HPLC)で白色の粉末63gの収率(50%)。
例2:WX−678の製造
2.1 H−Gly−4−ニトロベンジルアミド塩酸塩
4−ニトロベンジルアミン塩酸塩(1g;5.3ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(1.8ml;10.6ミリモル)をRTで70mlのジクロロメタン中に溶解した。BOC−Gly−OSu(1.44g;5.3ミリモル)を添加し、かつ該溶液をRTで一夜攪拌した。回転蒸発器で溶剤を留去した後、残留物を50mlの酢酸エチルにとり、かつ5%のKHSO、5%のNaHCOおよび蒸留水でそのつど2回抽出した。有機相をNaSOにより乾燥させ、溶剤を留去し、かつトルエンと共に後回転した。生じた油状物をそれ以上後処理しないで直接、15mlの4MのHCl/ジオキサン中に溶解し、かつRTで攪拌した。短時間の後に、生成物が沈殿し始めた。1時間後に溶剤を留去し、固体を100mlの酢酸エチル中に懸濁させ、濾別し、かつ石油エーテルで洗浄した。白色の固体を真空中で乾燥させた。収率1.17g(90%)。
2.2 Fmoc−(D)−Ser(tBu)−Gly−4−ニトロベンジルアミド
H−Gly−4−ニトロベンジルアミド塩酸塩(1.17g;4.77ミリモル)、Fmoc−(D)−Ser(tBu)−OH(1.83g;4.77ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(2.5ml;14.3ミリモル)を40mlのDMF:ジクロロメタン1:1中に溶解した。PyBOP(2.73g;5.25ミリモル)の添加後に、該溶液をRTで攪拌した。2.5時間後に溶剤を高真空中で完全に留去し、かつ残留物を300mlのジクロロメタン中に溶解し、かつTIPPS−3−アミノ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジドで2回、および濃NaClで1回抽出した。有機相をNaSOにより乾燥させ、溶剤を留去し、かつトルエンと共に後回転した。生成物を高真空中で乾燥させた。
2.3 H−(D)−Ser(tBu)−Gly−4−ニトロベンジルアミド塩酸塩
Fmoc−(D)−Ser(tBu)−Gly−4−ニトロベンジルアミド(3.1g)を100mlのジクロロメタン中に懸濁させ、かつ5gのピペラジノメチル−ポリスチレン樹脂(=ピペラジン5.5ミリモル)を添加した。1時間後にまだ反応は開始されず、かつ5ミリモルのジイソプロピルエチルアミン(856μl)を添加した。1日後にもなお反応は開始されず、かつ改めてジイソプロピルエチルアミン(5ミリモル;856μl)を添加し、かつ懸濁液を回転蒸発器で当初の体積の約20%に濃縮した。5日後に生成物約50%が生じ、これを改めてジイソプロピルエチルアミン(5ミリモル;856μl)に添加し、かつ該溶液に20mlのDMFを添加して溶解度を向上した。さらに6日後に樹脂を濾別し、かつ溶剤を留去した。残留した油状物を超音波浴中で石油エーテルにより処理し、かつデカンテーション分離した。この工程をジエチルエーテルを用いて繰り返して副生成物であるジベンゾフルベンを分離した。引き続き該油状物を30mlのジクロロメタン中に溶解し、かつ生成物を20mlのジクロロメタン中の4MのHCl/ジオキサン2mlからなる溶液で塩酸塩として沈殿させた。沈殿は50mlの石油エーテルで完了し、上澄み液をデカンテーション分離し、かつ沈殿物を真空中で乾燥させた。明るい黄色の粉末1.68gの収率(両方の最後の合成工程に関して90%)。
2.4 ベンジルスルホニル−(D)−Ser(tBu)−Gly−ニトロベンジルアミド
1.68gのH−(D)−Ser(tBu)−Gly−4−ニトロベンジルアミド塩酸塩(4.32ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(2.22ml;12.96ミリモル)を80mlのジクロロメタン中に溶解した。ベンジルスルホニルクロリド(824mg;4.32ミリモル)の添加後に、RTで攪拌した。3.5時間後にあらためてベンジルスルホニルクロリド(100mg)およびジイソプロピルエチルアミン(500μl)を添加して反応を完了した。さらに2時間後に、溶剤を留去し、残留物を130mlの酢酸エチル中にとり、該溶液を5%のNaHCOおよび5%のKHSOでそのつど2回および濃NaClで1回抽出した。有機相をNaSOにより乾燥させ、溶剤を留去し、かつトルエンと共に後回転した。生成物を高真空中で乾燥させた。明るい黄色の粉末1.85gの収率(84%)。
2.5 ベンジルスルホニル−(D)−Ser(tBu)−Gly−4−アミノベンジルアミド
1.85gのベンジルスルホニル−(D)−Ser(tBu)−Gly−4−ニトロベンジルアミド(3.65ミリモル)を50mlのメタノール中に溶解し、かつPd/Cにより水素化した。8時間後に触媒を濾別し、溶剤を留去し、トルエンと共に後回転させ、かつ粗生成物を少量のジクロロメタン中に溶解した。溶剤を回転蒸発器で留去する際に生成物は起泡し、かつ真空中で固化した。明るい黄色の粉末1.6gの収率(92%)。
2.6 ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Gly−4−アミノベンジルアミド塩酸塩
t−ブチル−保護基を分離するために、ベンジルスルホニル−(D)−Ser(tBu)−Gly−4−アミノベンジルアミド(1g)を4MのHCl/ジオキサン20ml中に懸濁させ、かつRTで攪拌した。7時間後に溶剤を真空中で留去し、トルエンで後回転させ、かつ生成物を真空中で乾燥させた。高純度の生成物1.07gの収率(定量的)。
2.7 ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Gly−4−シアノアミノベンジルアミド
ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Gly−4−アミノベンジルアミド塩酸塩(500mg;1.09ミリモル)、酢酸ナトリウム(224mg;2.725ミリモル)およびブロモシアン(127mg;1.2ミリモル)を、分子ふるいにより乾燥させた無水のエタノール中に溶解し、かつRTで3時間攪拌した。該溶液を氷浴中で冷却し、かつ沈殿した塩を濾別した。該溶液を直接、次の反応工程で使用した。
2.8 ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Gly−4−ヒドロキシグアニジノベンジルアミド
ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Gly−4−シアノアミノベンジルアミドのエタノール性粗生成物溶液に、塩酸ヒドロキシルアミン(83.4mg;1.2ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(195μl;1.2ミリモル)を添加し、かつ反応混合物を0℃で一夜攪拌した。沈殿した塩を濾別し、かつ溶剤を留去した。生成物を分離用逆相HPLCにより精製した。収率120mg(0.25ミリモル;21%);純度(HPLC):95%;ESI−MS:m/z=479.0(M+H);C2026:478に関して計算。
例3:WX−683の製造
3.1 N−アセチル−3−ニトロ−(D/L)−フェニルアラニン
3−ニトロベンジルブロミド(1000g;4.63モル)、アセトアミドマロン酸ジエチルエステル(1005g;4.63モル)およびヨウ化カリウム(20g)を98℃でアルゴン下に4lのジオキサン中に溶解し、かつ5時間攪拌した。引き続き2lのエタノール中のナトリウムエタノラート(340g;5ミリモル)を3時間で滴加した。その後、550gのNaOH(13.75モル)を添加し、かつさらに98℃で2時間およびRTで一夜攪拌した。該溶液を真空中で2lまで濃縮し、3lの蒸留水を添加し、かつRTに冷却した。pH値を>9に調節した後に、1lの酢酸エチルで3回抽出した。水相を4MのHClでpH1にし(約4lの4MのHCl)、かつ1.2lの酢酸エチルで4回抽出した。合した有機相を飽和NaClで洗浄し、溶剤を留去し、かつ酢酸エチルで再結晶した。収率1011g(3.2モル)69%。
3.2 3−ニトロ−(L)−フェニルアラニン(ラセミ体分割)
N−アセチル−3−ニトロ−(D/L)−フェニルアラニン(1000g;3.17モル)を2lの水および3lの1MのNaOH中に溶解し、約10mlの4MのHClでpH値を7.2に調節し、かつ37℃で温度処理した。28gのアシラーゼI(アスペルギルス・メレウス)を添加した後、37℃で60時間攪拌した。生じる沈殿物(生成物)を濾過した後、該溶液を約1.5lの体積まで濃縮し、かつ沈殿物を濾別した。合したフィルターケーキを0.5lの水中に懸濁させ、攪拌し、改めて濾過し、かつ真空中で乾燥させた。収率245g(37%)、純度99%(HPLC)。
3.3 TIPPS−3−ニトロ−(L)−フェニルアラニン
3−ニトロ−(L)−フェニルアラニン(210g、1モル)を1.2lのジオキサンおよび500mlの4MのNaOH中に溶解し、かつ5℃に冷却した。TIPPS−Cl(363g;1.2モル)を1lのジオキサン中に溶解し、かつ1時間で滴加した。引き続きさらにTIPPS−ClおよびNaOHを添加し、かつ原料がもはや検出されなくなるまで攪拌した。オレンジ色の溶液を4MのHClでpH5の酸性にし、かつMTBEで2回抽出した。合した有機溶液をNaCl溶液で2回抽出し、かつ溶剤を引き続き真空中で留去し、かつトルエンと共に後回転した。76%の純度(HPLC)で427gの収率(68%)。
3.4 TIPPS−3−ニトロ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド
TIPPS−3−ニトロ−(L)−フェニルアラニン(210g;0.44ミリモル;純度76%)、エチルオキシカルボニルピペラジン(69.7g;0.44ミリモル)および1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(101g;660ミリモル)を650mlのDMF中に溶解し、かつ10℃に冷却した。2時間で216mlのDMF中のジシクロヘキシルカルボジイミド(100g;0.484ミリモル)の溶液を滴加し、かつ反応溶液をRTで一夜攪拌した。溶剤を留去した後、残留物を436mlのMTBE中に溶解し、沈殿物を濾別し、かつ有機溶液を5%のKHSO、5%のNaHCOおよび蒸留水でそのつど2回抽出した。溶剤を真空中で留去し、トルエンと共に後回転させ、かつ生成物を真空中で乾燥させた。69%の純度(HPLC)で褐色の樹脂278gの収率(70%)。
3.5 TIPPS−3−アミノ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド
TIPPS−3−ニトロ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド(157g;176ミリモル)を800mlのエタノール中に溶解し、活性炭上のパラジウム10%の触媒19.7gを添加し、かつ3日間、水素をゆっくり導通させながら水素化した。触媒を濾別した後、溶剤を真空中で留去し、かつ粗生成物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィーにより精製した。95%の純度(HPLC)で21gの収率(38%)。
3.6 TIPPS−3−シアノアミド−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド
TIPPS−3−アミノ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド(14.6g;24.9ミリモル)、酢酸ナトリウム(無水)(5.11g、62.2ミリモル)およびブロモシアン(2.9g;27.4ミリモル)をエタノール中に溶解し、かつ該溶液をRTで10時間攪拌した。溶剤を留去した後、残留物を酢酸エチル中にとり、かつ該溶液を5%のKHSO、5%のNaHCOおよび蒸留水で抽出した。溶剤を留去した後、粗生成物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィーにより精製した。92%の純度で10gの収率(60%)。
3.7 TIPPS−3−ヒドロキシグアニジノ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニル−ピペラジド(WX−683)
TIPPS−3−シアナミド−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド(9.3g;15ミリモル)、塩酸ヒドロキシルアミン(1.15g;16.5ミリモル)およびジイソプロピルエチルアミン(3.87g;30ミリモル)をエタノール中に溶解し、かつ該溶液をRTで一夜攪拌した。溶剤を留去した後、生成物をシリカゲルを用いてクロマトグラフィーにより精製した。98%の純度(HPLC)で3.87gの収率(39%)。
例4:ラットにおける腫瘍の拡散、腫瘍の成長および転移に対するuPA−阻害剤−プロドラッグWX−671のインビトロ試験
乳ガンモデル
ドナー動物からのBN472乳ガン(Kort等、J.Natl.Cancer Inst 72、第709〜713頁、1984)の10〜25mmの大きさの断片を、ブラウン・ノルウェージアン・ラット(Brown Norwegian Ratten)の生後7〜8週のメスの群(群あたりn=5)の乳腺の脂肪組織の下に移植した。腫瘍の移植の72時間後に処理を開始し、かつ30日後に動物を殺すまで毎日繰り返した。対照群(A)は、水中のエタノール5%、D−マンニトール5%およびTween 20 5%からなる物質不含の物質担体溶液0.75mlを食道ゾンデを介して経口投与した。処理群(BおよびC)は、物質担体溶液中のWX−671の1mg/kg(群B)または5mg/kg(群C)を食道ゾンデにより経口投与した。比較群Dは、5%のD−マンニトール中に溶解したWX−UK1 1mg/kgを腹腔内注射により投与した。
接種した腫瘍の成長を、長さおよび幅の寸法においてキャリパーにより週に2回測定した。動物を殺した後、治療終点、腫瘍質量、腋窩および腹腔内のリンパ節の質量ならびに肉眼による肺転移の数を測定した。
結果の総括
すべての試験においてWX−671を用いた処理により、対照群と比較して、腫瘍の大きさもしくは腫瘍の質量および娘腫瘍の数もしくは質量の著しい減少が達成された。乳ガンモデルにおいてWX−671により処理した群では平均的な腫瘍質量は処理の終わりに、対照群と比較して66%以上(p.o.)低減し、その一方で、阻害剤−比較物質WX−UK1のi.p.処理によれば約5%の低減が達成されたにすぎなかった。阻害剤−プロドラッグ処理した群における肺病巣の数は42%以上(p.o.)および腋窩のリンパ節の平均質量は63%以上(p.o.)低減した(図5)。
阻害剤および付形剤で処理した群の間の体重増加の発達および有機体質量の比較により、記載した条件下での阻害剤の場合によっては生じうる著しい毒性に関する示唆は認められなかった。
例5:WX−671硫酸水素塩の製造および特性決定
製造
遊離塩基WX−671 6.0gをアセトン50ml中に溶解した。1.25モル当量のHSOを希釈しないで添加した。混合物を室温で2時間攪拌した。硫酸水素塩が該溶液から結晶化した。溶剤を除去した後に残留した白色の固体を真空下で乾燥させた。
特性決定
25℃での硫酸水素塩の水溶性は1172.5mg/lであった(塩基として計算)。純度は98%以上であった(HPLCによる面積%)。
水/アセトン(80/20)25ml中で硫酸水素塩5gを7日間攪拌し、濾過し、かつ室温で60時間乾燥させた。測定される化学量論比は、該塩が解離に対して安定していたことを示した。
攪拌後に有機不純物の含有率の増加はみられなかった(HPLCにより測定)。
90℃で1週間貯蔵した後に固体物質として有機不純物<1.5%が判明した(HPLCにより測定)。
上記の結果に基づいて硫酸水素塩は医薬調剤を製造するために好適である。
本発明による化合物の合成を示す図 本発明による化合物の合成を示す図 本発明による化合物の合成を示す図 本発明による化合物の合成を示す図 阻害剤−プロドラッグ処理群と対照群との腫瘍質量、肺病巣および腋窩リンパ節質量を示すグラフの図 本発明による化合物の合成を示す図

Claims (21)

  1. 作用物質として、一般式Iおよび/またはII
    Figure 2007513062
    [式中、
    Eは、
    Figure 2007513062
    からの基を表し、
    Bは、−SO−または−CO−を表し、
    Xは、−NRまたは−CHRを表し、
    Zは、−R、−ORまたは−NH−Rを表し、
    Yは、−ORまたは−NHRを表し、
    は、そのつど無関係に−H、−C〜C−アルキル、−C〜C−アルケニルまたは−C〜C−アルキニル(置換されていないか、または置換された)を表し、
    は、−H、−OR、−COR、−CON(Rまたは−COORを表し、
    は、−H、−C〜C−アルキル、−C〜C−アルケニルまたは−C〜C−アルキニル(置換されていないか、または置換された)を表すか、あるいは−CORまたは−COORを表すか、あるいはオリゴアルキレンオキシ基またはポリアルキレンオキシ基を表し、
    は、−H、−C〜C−アルキル、−C〜C−アルケニルまたは−C〜C−アルキル(置換されていないか、または置換された)を表すか、または環式基を表し、
    は、−OR、−N(R,−C〜C−アルキル、−C〜C−アルケニルまたは−C〜C−アルキニル(置換されていないか、または置換された)を表し、かつ
    は、−H、−C〜C−アルキル、−C〜C−アルケニルまたは−C〜C−アルキニル(置換されていないか、または置換されている)を表すか、または環式基を表し、その際、それぞれの環式基は−C〜C−アルキル、−C〜C−アルコキシ、ハロゲン、−OR、=O、−NO、−CN、−COOR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(Rおよび−OCORから選択される1または複数の置換基を有していてもよく、
    かつその際、それぞれのアルキル、アルケニルおよびアルキニルは直鎖状もしくは分枝鎖状であってもよく、かつハロゲン、−OR、−OCOR、−N(R、−NRCOR、−NRCON(R、COORまたは環式基から選択される1または複数の置換基を有していてもよい]の化合物または該化合物の塩を1または複数ならびに場合により製薬学的に通例の担体、希釈剤および/または助剤を含有する医薬。
  2. 一般式III
    Figure 2007513062
    [式中、
    X、R、R、RおよびRは請求項1に定義したものである]の化合物または該化合物の塩を1または複数含有することを特徴とする、請求項1記載の医薬。
  3. 式中でR
    Figure 2007513062
    を表す、請求項1または2記載の医薬。
  4. が置換された、または置換されていないC〜C−アルキル−アリール−基を表し、特に場合によりメタ位またはパラ位でハロゲンおよび/または−NOにより置換されていてもよいベンジル基を表し、その際、ハロゲンはF、Cl、BrおよびIから選択される、請求項1または2記載の医薬。
  5. 化合物が、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシアミジノ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド(WX−671)、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシアミジノ−(D)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシアミジノ−(D,L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド(WX−683)、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(D)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(D,L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(L)−フェニルアラニン−4−エチルアミノカルボニルピペラジド(WX−685)、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(D)−フェニルアラニン−4−エチルアミノカルボニルピペラジド、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(D,L)−フェニルアラニン−4−エチルアミノカルボニルピペラジド、
    ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Gly−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド(WX−678)、
    4−クロロ−ベンジルスルホニル−(D)−Ser−N−Me−Ala−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド、
    4−クロロ−ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Gly−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド、
    ベンジルスルホニル−(D)−Ser−N−Me−Gly−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド、
    4−クロロ−ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Ala−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド
    またはこれらの生理学的に認容性の塩
    から選択されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の医薬。
  6. 経口投与可能な薬剤であることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の医薬。
  7. 化合物が硫酸水素塩の形で存在することを特徴とする、請求項1から6までのいずれか1項記載の医薬。
  8. 化合物が、N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシアミジノ−(L)−フェニル−アラニン−4−エトキシカルボニルピペラジニウム−硫酸水素塩(WX−671・HSO)である、請求項7記載の医薬。
  9. ウロキナーゼおよび/またはウロキナーゼ受容体の病的な過剰発現と関連している病気を治療するための医薬組成物を製造するための請求項1から8までのいずれか1項記載の医薬の使用。
  10. 腫瘍の治療または予防のための請求項9記載の使用。
  11. 転移形成の治療または予防のための請求項10記載の使用。
  12. 原発腫瘍を治療するための請求項11記載の使用。
  13. 経口投与可能な組成物を製造する、請求項9から12までのいずれか1項記載の使用。
  14. 組成物を錠剤、糖衣錠、カプセル、ペレット、液剤、乳剤および/または懸濁剤の形で製造する、請求項9から13までのいずれか1項記載の使用。
  15. 式IおよびII
    Figure 2007513062
    [式中、E、B、X、Z、Y、RおよびRは請求項1に定義されているとおりである]の化合物。
  16. 式III
    Figure 2007513062
    [式中、X、R、R、RおよびRは請求項1に定義されているとおりである]の化合物。
  17. N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシアミジノ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド(WX−671)、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシアミジノ−(D)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシアミジノ−(D,L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド(WX−683)、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(D)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(D,L)−フェニルアラニン−4−エトキシカルボニルピペラジド、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(L)−フェニルアラニン−4−エチルアミノカルボニルピペラジド(WX−685)、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(D)−フェニルアラニン−4−エチルアミノカルボニルピペラジド、
    N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシグアニジノ−(D,L)−フェニルアラニン−4−エチルアミノカルボニルピペラジド、
    ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Gly−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド(WX−678)、
    4−クロロ−ベンジルスルホニル−(D)−Ser−N−Me−Ala−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド、
    4−クロロ−ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Gly−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド、
    ベンジルスルホニル−(D)−Ser−N−Me−Gly−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド、
    4−クロロ−ベンジルスルホニル−(D)−Ser−Ala−(4−ヒドロキシグアニジノベンジル)アミド
    またはこれらの塩から選択される、請求項15または16記載の化合物。
  18. 硫酸水素塩の形の請求項15から17までのいずれか1項記載の化合物。
  19. 化合物が、N−α−(2,4,6−トリイソプロピルフェニルスルホニル)−3−ヒドロキシアミジノ−(L)−フェニル−アラニン−4−エトキシカルボニルピペラジニウム−硫酸水素塩(WX−671・HSO)である、請求項15から18までのいずれか1項記載の化合物。
  20. 請求項15から19までのいずれか1項記載の少なくとも1の化合物の有効量を投与することにより生物においてウロキナーゼを抑制する方法。
  21. 請求項15から19までのいずれか1項記載の少なくとも1の化合物の有効量を投与することにより人間においてウロキナーゼを抑制する方法。
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