JP2852192B2 - uPARのドメイン2+3のuPA結合部位および抗体 - Google Patents

uPARのドメイン2+3のuPA結合部位および抗体

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はWO90/12091
およびWO92/0783において開示された発明を発
展させ、改良および改善したものである。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】文献
によれば、ウロキナーゼ型プラスミノーゲン・アクチベ
ーター(u−PA)はこれまで知られているすべての哺
乳動物に見られる。プラスミンおよび他の蛋白分解酵素
によって生じる、恐らく細胞外基質の分解による組織分
解および/または細胞移動に対するu−PAに関する知
見はすでに存在する(ダネー(Danφ)ら、1988、
1990、グレンダル−ハンセン(Grφndal-Hansen)
ら、1988、アンドリーセン(Andreasen)ら、199
0参照)。
【0003】腫瘍の浸潤領域の膜に、u−PAが存在し
ているとの免疫化学的研究報告があり(スクライヴァー
(Scriver)ら、1984)、最近の研究では、細胞表面
において、u−PAは一般に特定のレセプターに結合
し、この局在性が時と場所でu−PA触媒的プラスミノ
ーゲン活性化にきわめて重大であり得るとのことである
(ブラシ(Blasi)ら、1987、ダネーら、1990参
照)。
【0004】u−PAのための表面レセプター u−PAの細胞レセプターはもともと血液単核細胞およ
び単核様U937細胞系(ヴァザーリ(Vassalli)ら、1
985)中に確認されており、その存在は、数種の悪性
細胞、ひと繊維芽細胞を含む種々の培養細胞およびまた
ひと胸部悪性腫瘍中に明示されている。レセプターは活
性54kD u−PAに結合し、その一本鎖ポリペプチ
ドのプロ酵素、pro−u−PA、および54kD u
−PAはその活性部位試薬DFPによって妨害される
が、低分子量(33kD)型の活性u−PAとの結合は
示さない(ヴァザーリら、1985;キュベリス(Cubel
lis)ら、1986)。すなわち、レセプターとの結合は
u−PAの触媒的部位を必要とせず、これらの知見と一
致して、u−PAの結合決定因子は、一次構造において
触媒的部位から離れている領域の酵素のアミノ−末端で
確認されている。レセプター結合ドメインは、u−PA
分子の15kDアミノ末端フラグメント(ATF、1−
135残基)に、より具体的には、EGFレセプターに
対する結合を生じさせる表皮成長因子(epidermal grow
th factor:EGF)の部分と相同性を示すので成長因
子領域と称されるシステイン−豊富領域内に存在するこ
とが立証されている。結合に決定的に重要であると思わ
れるアミノ酸残基は配列12−32内に存在する(アッ
ペラ(Appella)ら、1987)。非常に低濃度(100
nM)の結合を阻害する合成ペプチドがすでに構築され
ている。マウスとひとペプチド間に交差−反応性がない
ことはu−PAとu−PAR間の結合が著しく種間特異
的であることを示している。
【0005】ひとu−PAレセプターはすでに精製さ
れ、特徴付けられ(ベーレンツ(Behrendt)ら、199
0)、その全長のcDNAがクローン化されている(ロ
ルダン(Roldan)ら、1990)。このu−PARのcD
NAは、シグナル配列除去後、糖脂質膜アンカーの付加
の原因となっているCOOH−末端シグナルペプチドの
翻訳後除去中にさらに切断される335残基ポリペプチ
ドをコードする(プロウ(Ploug)ら、1991a)。成
熟u−PAR配列(1−283残基)は、全配列を含む
約90個のアミノ酸の3個のシステイン−豊富反復配列
に分割され、それゆえに、u−PARは3個の相同性ド
メインから構成されているといわれている(ベーレンツ
ら、1991、プロウら、1991b)。
【0006】u−PARのこれらの内部反復配列は、一
群の単一ドメインである、反応性細胞分解の膜インヒビ
ター(MIRL/CD59)およびマウスLy−6抗体
類を含む糖脂質−固定膜糖蛋白質に関連していると思わ
れる(パルフリー(Palfree)、1991、プロウら、1
991b)。最近、u−PARのNH2−末端ドメイン
の結合連結性が解明され(プロウら、1993)、非グ
リコシル化へび毒α−神経毒のそれと相同性であること
が判明し、各u−PARドメインがこれらの毒素と同じ
総体的構造を取っていると示唆されている。
【0007】u−PAとu−PARの相互作用は、u−
PAの小さな表皮成長因子様モジュールの高レセプター
−結合親和性によって完全に支配されている。u−PA
RのNH2−末端ドメイン(1−87残基;ドメイン
1)はu−PAと連結していることがすでに示されてお
り、それゆえに、最初に、このドメインとu−PA間の
共有結合的架橋結合付加物がスベリン酸二スクシンイミ
ドを用いて選択的に形成され得(ベーレンツら、199
1)、次ぎにこのドメインと反応するモノクローナル抗
体が細胞へのu−PA結合を妨害する(レネ(Roenne)
ら、1991)。
【0008】WO92/07083には細胞表面プラス
ミノーゲン活性化を著しく阻害するモノクローナル抗体
(および医薬としてのその使用および医薬を目的とする
ための方法におけるその使用)が開示されており、一
方、この活性化は3個の他の抗体によって影響されない
かされてもほんのわずかである。このモノクローナル抗
体(3R)はまたU937細胞の表面の放射性標識DF
P処理u−PAの結合を効果的に阻害するが、上記の3
個の抗体には阻害が見られない。3R抗体の結合はu−
PAでの前処理により完全に阻害されるから、u−PA
Rのu−PA結合ドメイン中のエピトープにこの抗体が
結合しているとの結論される。
【0009】これらの知見に基づいて、WO92/07
083は、u−PAのレセプター結合の阻害が、局在化
蛋白分解活性、例えば腫瘍細胞の浸潤および転移、炎症
性腸疾患、前悪性結腸腺腫、敗血性関節炎、変形性関節
炎、リューマチ性関節炎(これらについては、過剰のu
−PA産生の直接関与が立証されている)、骨粗しょう
症、コレステリン腫および多数の皮膚および角膜疾患、
これらについては過剰のプラスミノーゲン活性化が、例
えば、角膜潰瘍、角膜炎、表皮剥離性水疱、乾癬および
天疱瘡などの病因であることが示されているのである
が、これらの治療的妨害に関連するなんらかの生理学的
機能を妨害する手段であると結論付けている。u−PA
レセプターはいくつかの血球細胞(好中球顆粒球および
単球)および内皮細胞に存在するから、それらの規制
は、生理学的、病理学的および薬理学的条件における脈
管内の繊維素溶解活性にもまた著しく影響するかもしれ
ない。上記の疾患類は、細胞表面プラスミノーゲン活性
化を遮断または減少させる物質の投与に基づく治療のた
めの第一の標的である。受精卵の移植におけるu−PA
の役割ゆえに、避妊効果がレセプター結合阻害の物差し
として期待される。治療および予防はレセプター結合プ
ラスミノーゲン・アクチベーター活性を遮断または減少
させる薬剤での全身および局所的処置を含む。
【0010】WO92/07083もまたu−PARの
u−PA結合部位が最初の87個のN−末端アミノ酸内
に存在し、WO92/07083のモノクローナル抗体
はu−PARのリガンド結合部に結合することが示され
ている。
【0011】発明の要約 従来の知見とは異なり、単にu−PARのドメイン1
(結合部位が存在すると考えられていた)ではなく、レ
セプターの全長がu−PAへの高親和性を得るために必
要であると思われるのは驚くべきことであった。
【0012】この明細書には、外因性発蛍光色団8−ア
ニリノ−1−ナフタレンスルホネート(ANS)が無傷
のu−PAR上に露出した単一の疎水性部位に結合する
こと、および結合ANSの蛍光の増強がu−PAへの高
親和性結合部位の表面出現を立証するものであることを
開示した。さらに、u−PAR中のTyr87の後のキモ
トリプシン切断がu−PAに対する親和性を著しく減少
させ、u−PARのドメインIとドメインII間の結合領
域のこの切断がANS結合の付随的減少を伴うことを示
すものである。最後に、ドメイン2+3に対する抗体は
同様の効果、すなわち、u−PAとu−PAR間の結合
の阻害を示すことを明らかにした。
【0013】さらなる非常に驚くべき事実は本発明のモ
ノクローナル抗体が90%以上もの程度にu−PAとu
−PAR間の相互作用を阻害し得ることである。このよ
うな効果はかって知られていなかったものである。
【0014】これらの知見はレセプターに対するu−P
Aの高親和性結合がドメイン1の推定結合部位のアベイ
ラビリティによって変化するのみならず、別の重大な相
互作用があるかどうかによっても変化することと関係す
るものである。
【0015】すなわち、このような別の重大な相互作用
を阻害し、それによって、これまで明らかに結合に関与
しているとは考えられていなかったドメイン2および/
またはドメイン3に選択的に影響を与えることによっ
て、u−PARへのu−PAの結合を効果的に妨害し得
ることは驚くべき知見であった。
【0016】上記の知見は、u−PARへのu−PAの
結合が、ドメイン2および/またはドメイン3が重大な
役割を果たしている結合であり、事実、選択的にドメイ
ン2および/またはドメイン3に選択的に結合する抗体
のあるものを用いる実験はu−PARへのこれらの抗体
の結合が、u−PAのu−PAR結合形に結合するu−
PARの能力を廃止することをはっきりと示している。
【0017】これらの現象の最も尤もらしい説明は、完
全なu−PAR分子の重大な立体配置に変化が生じ、u
−PAとu−PAR間の結合能力に実際に完全な減少を
もたらすというようにした、ドメイン2および/または
3と、またはそれについてのドメイン2および/または
3のどこかの部分または亜属と相互作用する可能性があ
るというものである。
【0018】このような重大な立体配置の変化の論理的
な結論は、 1)u−PAはu−PAR分子と結合することができな
い、そして 2)変化後の立体配置において固定されたままである可
能性がないから、既にu−PAR分子に結合しているか
もしれないu−PAさえが置換されるであろうというも
のである。
【0019】u−PAが積極的に置換される場合のこの
ような立体配置または別の変化はu−PAへのu−PA
Rの結合を最も強く妨害し得る方法であり、すなわち、
局在化した蛋白分解作用の妨害を含む、結合作用を妨害
するものであると言える。抗体または他の試剤が結合部
位への接近をu−PAと争わねばならない、より伝統的
なレセプターからのu−PAの置換と違って、u−PA
の置換は、置換の効果に対するなんらかの作用を有する
u−PA濃度そのものとは関係なく、u−PAの置換が
生じる。もし、その置換試剤が、例えば、薬物である場
合、u−PAとの競合による効果を示す薬物よりずっと
少ない投与量で上記薬物を投与できるであろう。言い換
えれば、u−PAは置換試剤とu−PAR間の結合を滴
定することができない。
【0020】すなわち、本発明は比較的簡単な方法でu
−PAのレセプター−結合を妨害する非常に効果的な方
法を提供するものである。すなわち、ドメイン1への推
定的u−PA結合の増幅に決定的である要素を直接的に
妨害し、それによって、実際的な重要性を有し得る大き
さのなんらかのu−PA結合の可能性をなくする。
【0021】従って、広い態様では、本発明は、ひとを
含む哺乳動物の局在化蛋白分解活性を妨害するための方
法であって、抗体(20μg/ml)の100μlとと
もに0.1%BSAとPBS中100μlの細胞濃度
で、実質的にu−PA無含有のU937細胞を、30分
4℃にてインキュベートし;125I−標識0.9nMAt
F100μlを添加し、撹拌しながら1時間インキュベ
ートし;PBS中0.1%BSAにて3回洗浄し、ガン
マ計数器で結合AtFを測定することからなる検定法に
よって、少なくとも90%程度までu−PAとu−PA
R間の結合を阻害する少なくとも1個の抗体の有効量を
動物に投与し、それによって、u−PARへのu−PA
のレセプター結合型の結合を妨害するか、またはに対抗
することを特徴とする方法である。
【0022】また別の広い態様では、本発明はこれらの
新規な抗体に関する。
【0023】すなわち、本発明はu−PAのu−PAR
結合を妨害またはに対抗し、それによってこれらと関係
する局在化蛋白分解活性を抑制する非常に効果的な方法
を提供し、本発明が基礎とする作用の機構は将来好まし
いものの1つになるであろう。
【0024】発明の詳細な開示 上記に説明したように、本発明は、抗体(20μg/m
l)の100μlとともに0.1%BSAとPBS中1
00μlの細胞濃度で、実質的にu−PA無含有のU9
37細胞を、30分4℃にてインキュベートし;125
−標識0.9nM AtF100μlを添加し、撹拌し
ながら1時間インキュベートし;PBS中0.1%BS
Aにて3回洗浄し、ガンマ計数器で結合AtFを測定す
ることからなる検定法によって、本発明はu−PAとu
−PAR間の結合を90%程度まで阻害する抗体、また
は上記抗体の活性フラグメントまたは免疫学的等価物に
関する。
【0025】本発明は少なくとも部分的に精製された形
態である抗体に関することは明らかである。
【0026】これらの条件下における阻害は、例えば、
少なくとも、92%、93%、94%、95%、96
%、97%、98%およびそれ以上であることがより注
目されるべきである。
【0027】「抗体」とは、この明細書において、a)
免疫刺激剤に(ある場合には、高い特異性でもって)結
合する能力を有する分子であり、免疫学的刺激に対する
応答としてのB−リンパ球によって、またはb)抗体を
発現するのに必要な遺伝学的情報を含む形質転換細胞に
よって産生される分子をいう。これに関連して、「活性
フラグメント」なる語は、ある場合には抗体より高濃度
ではあるが、標的分子に抗体そのものと同様の生物学的
作用を誘発し得る分子の結合フラグメントを指す。「免
疫学的等価物」とは、実質的に抗体と同様の結合特異性
を示し、ある場合には抗体そのものより高濃度ではある
が、標的分子に実質的に抗体と同様の作用を及ぼす新規
物質をいう。
【0028】活性フラグメントおよび免疫学的等価物は
上記の抗体濃度ではu−PA/u−PAR結合を阻害し
得ない可能性があることが理解される。しかしながら、
これは活性フラグメントおよび免疫学的等価物が抗体そ
のものよりも小さいことによる結果であるからかも知れ
ず、活性フラグメントおよび免疫学的等価物なる語はま
た抗体そのものと同様の結合部位に結合し、それによっ
て、u−PAのu−PARに対するレセプター結合型の
結合を抑制、またはに対抗し、それによって、それがひ
とを含む哺乳動物に投与されれば、哺乳動物に局所的な
蛋白分解活性を抑制、またはに対抗し得る分子をいう。
【0029】一般に、「抗体」なる語が本明細書および
請求の範囲において用いられる場合は、抗体、活性フラ
グメントおよび免疫学的等価物を含むものとする。
【0030】より好ましい具体例において、本発明の抗
体は、免疫沈降検定法(実施例2およびRoenneら、19
91に記載)においてu−PARのフラグメントへの実
質的な結合を示し、上記フラグメントは、1M NH4
HCO3中37℃にて4時間、α−キモトリプシン10
0ngとともに精製可溶性u−PAR750μgをイン
キュベートし、1mMフェニルメチルスルホニルフルオ
リドを添加し、ついでサイズ排除クロマトグラフィーお
よびイムノアフィニティ・クロマトグラフィーによって
フラグメントの精製を行うことによって得られるu−P
ARのC−末端フラグメントである。このサイズ排除段
階はドメイン1を除去するものであり、イムノアフィニ
ティ段階はさらにサイズ排除の重鎖フラグメントを精製
するものである。
【0031】このC−末端フラグメントは、文献によれ
ば、u−PAR分子の非u−PA結合部位であり、完全
なu−PARのアミノ酸残基88から開始する(ドメイ
ン2+3に相当)。従って、C−末端部分を含み、完全
なu−PAR分子のアミノ酸残基88から開始するu−
PARの非u−PA結合部位と反応する抗体が本発明の
興味ある態様である。
【0032】「フラグメント」とは成熟u−PAR分子
の1部をいう。事実、可溶性u−PARもまた、糖脂質
アンカーが分子から廃棄されたときのu−PARのフラ
グメントである。
【0033】「実質的な結合」とは、抗体と別の分子間
の非特異的相互作用とは明らかに区別される抗体と抗原
間の結合をいう。正常な環境下、当業者は非特異的相互
作用と実質的な結合を区別するのは困難ではないが、経
験に基づけば、免疫沈降法におけるシグナルは陰性の対
照とは明確に区別され得るべきであると言い得る。
【0034】ここに述べられているように、ハイブリド
ーマ細胞系1.C8.26A3および1.H2.10A3に
よって産生された抗体は上記の結合特性を示す。u−P
ARとu−PA間の結合阻害におけるそれらの高い能力
の理由は、免疫原性試剤として完全なu−PARを用い
て産生されるこれまでの抗体産生とは異なり、それらが
とりわけ可溶化u−PARが免疫原性試剤である免疫手
法を用いて産生されるからであると考えられる。ドメイ
ン2+3と反応する抗体はすでに文献に記載されている
が(WO92/0783参照)、これらのいずれもここ
に開示されているような効果を有していないことに注目
すべきである。
【0035】従って、本発明の非常に興味ある態様は、
実験動物を、u−PARの糖脂質アンカーを欠き、可溶
性u−PARの回収および精製した可溶性u−PARで
免疫して得られる請求項1または2記載の抗体である。
【0036】従って、ハイブリドーマ細胞系1.H2.1
0A3および1.C8.26A3によって産生されたモノ
クローナル抗体と同じu−PAR上のエピトープに結合
する抗体はu−PA/u−PAR相互作用に、この2つ
の抗体と同じ効果を及ぼす多くの機会がある。すなわ
ち、このような抗体は本発明の非常に興味ある態様であ
る。
【0037】u−PARの結合部位がもっぱらドメイン
1に存在するのでなく、むしろ、マルチドメイン結合部
位が存在し、本発明の抗体の結合によって影響を受け
る。実施例1からも理解されるように、ドメイン2およ
び3の除去はドメイン1の結合能力をかなり減少させ
る。従って、ドメイン1(および/または2および/ま
たは3)に結合し、それによって、可能性のあるマルチ
ドメイン結合部位の機能的な特徴に影響を与える抗体
は、本発明の抗体によって示される効果に似た効果を有
するものと考えられる。
【0038】しかしながら、今日までの多くの実験的証
拠が結合部位の位置としてドメイン1を指示しており、
そして本発明の抗体がたとえドメイン2+3と結合して
も、本発明の抗体によって示される効果が非常に注目す
べきであるから、この抗体の強力な阻害効果は、ドメイ
ン2+3に結合しており、ドメイン1でないという事実
に帰されるべきであると考えられる。従って、u−PA
Rのドメイン1のu−PA結合部位への実質的な結合を
示さない本発明の抗体は本発明の好ましい具体例であ
り、好ましくは抗体がu−PARのドメイン1への結合
を示さないことである。当然、u−PARのドメイン2
および/または3に結合する抗体が特に好ましい。
【0039】この抗体はまたu−PARへの8−アニリ
ノ−1−ナフタレンスルホナート(ANS)の結合(u
−PAによって測定し得る結合)を阻害し得る。その影
響は実施例に記載と同様にして、u−PARに結合した
ANSによって生じる蛍光の減少を測定することによっ
て判定することができる。この効果は、抗体が単にその
結合部位に到達するu−PAの単純な立体障害によって
それらの効果を示していない証拠であると考えられる。
ANSが低分子量化合物であって、すなわち、このよう
な立体障害に対して非常に敏感でないからである。従っ
て、u−PARへのANS結合を阻害し得る(そして既
述のようにドメイン2+3と反応し得る)抗体はu−P
A/u−PAR相互作用に対して強力な阻害を確実なも
のとする方法で結合する可能性は非常に強い。
【0040】u−PARに結合しているときの抗体は、
実施例1定義したANS検定(蛍光バックグラウンドの
補正を伴って)において、少なくとも50%、例えば、
少なくとも60%、70%、80%、90%および95
%などの蛍光の減少に相当するu−PARへの8−アニ
リノ−1−ナフタレンスルホナート(ANS)の結合の
減少を生ぜしめ、ゆえに本発明の非常に重要な態様であ
る。
【0041】本発明の抗体によるドメイン2+3に及ぼ
す効果はu−PARにすでに結合しているu−PAの置
換を可能とし、既述のように、このことは治療的効果を
得るために患者に投与したとき、本発明の抗体が非常に
少量しか必要でないことにつながる。
【0042】従って、本発明の抗体が実質的にu−PA
Rからu−PAR結合u−PAを置換するならば、特に
興味がある。
【0043】「実質的に置換」とは、u−PARに結合
したu−PAを含み、実質的にu−PAを含まないu−
PARを含む系への抗体の付加が、分子0から出発する
抗体による滴定がある点でu−PARからのu−PAの
放出を導く効果を有することをいう。この系の分子の合
理的な高濃度(1mg/ml)において、u−PARお
よびu−PAが等モル量で存在するとき効果が見られる
が、分子の濃度が高ければ、抗体の濃度も高くする必要
がある。
【0044】上記から、本発明の抗体は、 1)u−PARとそれに結合するu−PAが存在し、 2)それに抗体を添加し、そして 3)抗体の付加の効果として、u−PAが置換される程
度が検定される 試験において、実質的にu−PAを追放する抗体であ
り、最も関心を引く。
【0045】さらに興味ある態様は、本発明の抗体の本
来のドメイン2+3への上記の好ましい結合がu−PA
Rに対する抗体の非競合的結合をもたらすという事実に
基づくことである。従って、本発明の好ましい抗体は実
質的にu−PAR結合u−PAをu−PARから置換す
る抗体であり、u−PAが添加されたとき、u−PAR
から置換されない抗体である。従って、本発明の好まし
い態様の抗体は 1)u−PARとそれに結合するu−PAが存在し、 2)それに抗体を添加し、そして 3)抗体の添加の効果として、u−PAが置換される程
度が検定される 試験において、実質的にu−PAを置換し、 1)u−PARとそれに結合する抗体が存在し、 2)それにu−PAを添加し、そして 3)u−PAの添加の効果として、抗体が置換される程
度が検定される 試験において、実質的にu−PAによって置換されない
抗体である。
【0046】当然、u−PAに対するu−PARの結合
の際の本発明の抗体の効果の評価における重要なパラメ
ーターはu−PA/u−PAR複合体の解離定数(この
定数は約1 nM以下の生理学的条件下での値である)
であり、u−PAおよびu−PARの等モル濃度で、遊
離のu−PAはほとんど観察されないことを意味する。
大巾にこの解離定数を変化させ得る本発明の抗体は、u
−PARへの抗体の結合が、完全なu−PARの能力か
ら、生理学的条件において、同様にして、少なくとも5
0nM、好ましくは、少なくとも、200nM、500
nMおよび1000nM以上の少なくとも100nMの
解離定数に相当する能力まで、u−PAのu−PAR結
合形態に結合するためのu−PARの能力を変化させる
という点で、本発明の非常に興味ある態様である。
【0047】u−PA/u−PAR相互作用に対して有
効な阻害を及ぼす2個の抗体がここに開示されている
が、ドメイン2+3上に他の結合部位が存在し、それに
抗体が結合したとき、それが、開示された抗体によって
影響されるのと似た方法でu−PAR分子全体に作用す
るという可能性は高い。
【0048】すなわち、u−PARへのu−PAのu−
PAR結合型の結合の阻害または対抗作用に関して、u
−PARに結合したとき、細胞系1.H2.10A3によ
って産生されるモノクローナル抗体または1.C8.26
A3によって産生されるモノクローナル抗体の結合と同
じか、または実質的に同じ効果を及ぼす抗体は、本発明
の抗体のうちでも特に興味のある態様である。当然なが
ら、本発明の抗体は、細胞系1.H2.10A3によって
産生されるモノクローナル抗体または細胞系1.C8.2
6A3によって産生されるモノクローナル抗体が結合す
る部位に結合するか、またはその部位への結合がu−P
ARへのu−PAのu−PAR結合型の結合を阻害に関
して、実質的に同じ効果を及ぼす部位に結合する抗体が
狭い意味の態様である。
【0049】WO 92/0783に開示したように、
u−PARに対するある種の抗体はu−PARのある種
のグリコシル化変異体を認識することができ、それによ
って、明確なグリコシル化パターンでu−PARを示す
ような、例えば、癌細胞を認識することが可能となる。
u−PARは重量のあるグリコシル化蛋白質であるか
ら、本発明の抗体のあるものはu−PAR上のグリコシ
ル化パターンを識別するのと同じ能力を示す。従って、
本発明の重要な態様はu−PARの特定のグリコシル化
変異体に選択的に結合する能力を有する抗体である。
【0050】「選択的に結合」とは、抗体がグリコシル
化u−PARを表す少なくとも2群の細胞間で、好まし
くは1群を病的細胞であることを識別し得ることをい
う。
【0051】本発明の抗体は、好ましくはハイブリドー
マ細胞系1.C8.26A3によって産生されるモノクロ
ーナル抗体またはハイブリドーマ細胞系1.H2.10A
3によって産生されるモノクローナル抗体と機能的に均
等であり、そして、抗体がu−PARのドメイン2およ
び/または3と反応し、それによってa)プロ−u−P
Aの結合と活性u−PAの結合、およびb)細胞表面プ
ラスミノーゲン活性化を阻害する。最後の効果は当然な
がら、プラスミンによる局所的組織分解を妨げなければ
ならない臨床的状態における重要な効果である。
【0052】本発明の別の抗体を分離するために、スク
リーニングをして本発明に開示された抗体と同じ効果を
もたらす抗体を検索するのが実用的である。本発明の抗
体はより好ましい態様では、u−PARとハイブリドー
マ細胞系1.C8.26A3またはハイブリドーマ細胞系
1.H2.10A3によって産生されたモノクローナル抗
体との結合を競争し得る抗体、例えば、開示された2つ
の抗体が結合するのと同じエピトープと最も結合しそう
な抗体である。
【0053】本発明の抗体のあるものはu−PARのド
メイン2+3に結合し得るので、これらの抗体が遊離の
u−PARおよびu−PAとu−PARとの複合体のい
ずれとも反応し得るのはあり得ることである;この効果
は、本発明の抗体がu−PARから結合u−PAを置換
し得るかどうかを判定する場合の有効であることが理解
されるであろう。本発明の抗体が患者に投与されたと
き、免疫学的反応などの不利な作用を示さないのは言う
までもない;従って、このような抗体が好ましいもので
ある(弱免疫原に関する下記の考察参照)。
【0054】好ましくは、モノクローナル抗体(ケラー
(Kohler)およびミルスタイン(Milstein)(1975)、ネ
イチャー156、495−497)またはそれらの誘導
体は本発明の診断および治療の目的に用いられ、従っ
て、モノクローナル抗体は特に好ましい。本発明におい
て、u−PARのドメイン2+3上のエピトープに対す
るモノクローナル抗体が提供される。
【0055】上記したように、この2つの抗体は本発明
の発明者によって調製され、またこれらは本発明の非常
に重要な部分である。このモノクローナル抗体は:ハイ
ブリドーマ細胞系1.C8.26A3によって産生され、
ブタペスト条約の条項および条件のもとに受託番号DS
M ACC2179として、1994年7月7日付でD
SMに寄託され、ハイブリドーマ細胞系1.H2.10A
3によって産生されたモノクローナル抗体は、ブタペス
ト条約の条項および条件のもとに受託番号DSM AC
C2178として、1994年7月7日付でDSMに寄
託された。
【0056】当然、これらの抗体の免疫学的均等物の活
性フラグメントも興味あるものである。
【0057】ポリクローナル抗体は本発明のモノクロー
ナル抗体が結合するエピトープで免疫化することによっ
て調製し得るから、ポクローナル抗体もまた本発明に含
まれることが理解されるであろう。
【0058】開示された本発明のモノクローナル抗体は
上記のように、u−PARへのu−PA結合に対する効
果によって、治療剤として非常に有効である。しかしな
がら、従来から知られているように、モノクローナル抗
体でさえ、多分、他の分子へのなんらかの非特異的結合
を示し、非特異性の程度は、u−PAR以外の蛋白質へ
本発明の抗体の結合能力によって定義される。この非特
異的結合は、本発明の抗体が腫瘍治療またはインビボの
診断に用いられたとき、正常細胞に大きな損傷を生じさ
せないことを保証する程度に小さいものでなければなら
ない。これと同じ理由から、抗体(または均等なu−P
ARへ結合およびu−PARへのu−PA結合に対する
効果を示す免疫学的均等物)は、例えば、罹病していな
い細胞ではなく、罹病している細胞に存在するu−PA
Rの変化(例えば、2種類のu−PARのグリコシル化
の態様における違い;WO 92/07083参照)に
対して選択的であるかの観点から選ぶべきであることを
強調すべきである。
【0059】抗体は、適切な方法で蛋白質と結合してい
る限り、完全な抗体、そのフラグメント(例えば、F
V、(FV)2、Fab、Fab'、F(ab)2)、キメラ、ひと
化またはひと抗体として用いることができる。ペプチド
との特異的結合を行うCDR領域またはそれらの部分の
みを含む短鎖抗体フラグメントもまた、特に抗体が標識
されたものであるときは、好ましい。
【0060】ここで、抗体は悪性疾病の治療のために全
体として用いられ得る(ヘイル(Hale)ら、Lancet 2
(1988)1934−1399;コボルト(Cobbold)
ら、Prog. Clin.Biol. Res.(1990)333,139
−151)。別の取り上げ方として、抗体およびその部
分は毒素分子(免疫毒)と結合または翻訳的に融合さ
れ、腫瘍細胞の特異的致死をもたらす(ブリンクマン(B
rinkmann)ら、1991、Proc. Natl. Acad. Sci. USA
88, 8616−8620;パスタン(Pastan)ら、
(1991)、Cancer Res. 51,3781−3787;
フィッツジェラルト(FitzGerald)およびパスタン(Pa
stan)(1989)、J. Natl. Cancer Inst.81,145
5−1461)。本発明の他の好ましい具体例は、二特
異的抗体を腫瘍治療に用いるものであり(ボニノ(Bonin
o)ら、(1992)、BFE9,719−723)、こ
れはポリペプチド鎖のインビトロ再結合、雑種ハイブリ
ドーマの調製または二抗体(diabodies)の構築(ホリ
ンガー(Hollinger)ら、1933、Proc. Natl. Acad. U
SA 90,6444−6448;ホリンガーおよびウイ
ンター(Winter)(1993)、Current Opin. Biotechn
ol. 4,446−449)によって構築することができ
る。
【0061】さらに、放射性また蛍光物質と結合した抗
体は、呼吸器系、胃腸および腎臓系の腫瘍および眼また
は皮膚の癌の検出および処置のために好ましいものであ
る。(プロフィオ(Profio)1989、Proc. Soc. Photo
opt. Instr. Eng. 907,150−156;イヤング
(Jiang)ら、(1991)、J. Natl. Cancer Inst.8
3,1218−1225 )。
【0062】免疫応答阻止のために、ひと由来の抗体に
できるだけ良くにている抗体を用いることが好ましい
(GlassyおよびDillman, Mol. Biother. 1,7−13
(1989))。例えば、このような抗体はキメラまた
はひと化(CDR−グラフトされた)抗体である。この
ような抗体は通常、ねずみモノクローナル抗体から製造
される(例えば、概説としては、Morrison (1992),
Annu. Rev. Immunol. 10, 239−265; Wint
erおよびMilstone (1991),Nature 349,293
−299参照)。本発明の特に好ましい具体例では、腫
瘍特異的ひと抗体(Borrebaeckら、(1988), Proc.
Natl. Acad. Sci. USA 85,3995−3999;Borr
ebaeckら、Immunol. Today 9,355−359)が治療
目的に使用される。さらに、Griffithら、EMBO J. 12
(1993)725−734に記載されているように、
ファージ・ディスプレイ・ライブラリーを経てひとMa
bを産生させるのが好ましい。
【0063】US4132768に開示されているぶた
抗体もまたひとには非免疫原性かまたは非常に弱い免疫
原性である。
【0064】治療目的のためにエフェクター機能を有す
る抗体を用いることが特に好ましい(ADCC,CD
C)(Bruggemannら、J. Exp. Med. 166(198
7)1357−1361)。特に好ましくは、ひと同位
体IgG1抗体を用いられる。免疫毒に関して、本発明
の抗体を、好ましくは、例えば、シュードモナス属菌外
毒素、ジフテリア毒素または他の毒素に結合させる(Fi
tzGerald and Pastan(1989))。また、この抗体を、好
ましくは、例えば、ドキソルビシンなどの化学療法剤、
または、細胞毒作用を有する放射性標識物質に結合させ
る。従って、この抗体は放射活性化合物に結合させるこ
とができ、それによって標的放射線治療を行うことがで
きる。放射活性の結合相手の1つの例は適当なテクネチ
ウム同位体である。
【0065】本発明の抗体、特にひと抗体のコンジュゲ
ートは、例えば、放射活性または蛍光物質を用いるイン
ビボ画像のためにも好ましいものである。
【0066】本発明の治療化合物は、製薬技術として公
知の剤型を用いて、脈管内、腹腔内、皮下、筋肉内投与
ができる。本発明の活性医薬成分は、液体、粉末または
凍結乾燥の剤型で使用することができ、水、塩類溶液、
水性デキストロース、水性緩衝液などの適当な希釈剤ま
たは担体とともに組み合わせることができる。保存剤も
また添加できる。
【0067】選択される投与経路に関係なく、本発明の
化合物は当業者に公知の通常の方法を用いて製薬学的に
許容され得る投与形態に処方し得る。この化合物はまた
薬理学的に許容され得る酸または塩の付加塩を用いて処
方し得る。さらに、これらの塩化合物は適当な水和形態
でも用いられる。
【0068】選択される投与経路に関係なく、1種また
はそれ以上の本発明の化合物は、いずれの処置にも、毒
性はないが治療的有効量を用いる。処置のための投与法
は患者の病型、年令、体重、性別および医学的症状、腫
瘍の類型、投与経路および処置に用いられる具体的な化
合物を含む種々の要素によって選択される。平均的知識
を有する医師は、公知の抗体治療法として必要とされる
薬物の有効量を容易に決定し、処方することができる
(Hale(1988)、Cobbold(1990))。そのような
処置において、医師は最初は比較的少量の投与量で、つ
いで最高の効果が得られるまで投与量を増加させること
ができる。
【0069】本発明のモノクローナル抗体(およびu−
PARに対する結合およびu−PA/u−PAR相互作
用に対する影響に関して同様の効果を示す免疫学的均等
物)の重要な利用の1つは、u−PA/u−PAR相互
作用の強力な阻害、すなわち、癌における強力な抗−侵
潤、抗−転移効果およびu−PA/u−PAR相互作用
が関与する他の疾患ついて、他の抗体またはフラグメン
トまたはそれらの免疫学的均等物のスクリーニングのた
めの手段としてである。
【0070】上記のように、本発明の抗体と同じ特徴を
もつ抗体のためのスクリーニングは本発明の重要な部分
である。事実、本発明の抗体のスクリーニング法はま
た、下記の疾患および病気の処置法の非常に重要な部分
である。
【0071】このスクリーニングは2段階で行われる。
第1に、当該抗体、フラグメントまたは免疫学的均等物
が上記の結合、すなわち、好ましくはドメイン2および
/または3への選択的結合を示すことを立証することで
ある。第2に、抗体がu−PA/u−PAR相互作用に
対して効果を有することを立証することである。
【0072】すなわち、本発明の抗体は次のような工程
を行うことによって得られる抗体である: a)抗体(B)を供給し、 b)抗体(B)がu−PARに結合することを立証し、 c)抗体(B)がu−PARのドメインIのu−PA結
合部位に結合しないことを立証し、 d)抗体(B)が少なくとも1分子、多くてもu−PA
とu−PAR分子の総数の105倍の抗体(B)分子の
数にて、u−PARからu−PAを実質的に置換させ得
ることを立証する。
【0073】実施例2に詳細に記載されている操作がこ
の操作であることが理解されるであろう。
【0074】上記の検討から、本発明の抗体は好ましく
は、非競合的方法でu−PAと結合し、従って、u−P
Aは、u−PARから少なくとも1分子、多くてもu−
PAとu−PAR分子の総数の105倍の抗体(B)分
子の数にて、抗体からu−PARを移動させることがで
きない。
【0075】開示された抗体の有益な効果の原因に関す
る上記の検討によれば、本発明の抗体は、u−PARの
可溶性形態、好ましくは、実施例に用いられている組換
え体に対して得られた抗体である。しかしながら、完全
なu−PARに対して得られた抗体のある種のものが同
じ効果をもつことは信じられないことではなく、これら
は当然、本発明の一部である。
【0076】u−PARのグリコシル化のパターンが重
要であることが予想できるので、検定(および免疫化計
画)に用いられるu−PARは真核細胞、好ましくは可
溶性形態が得られる組換え細胞中で産生するu−PAR
分子であることが好ましい。しかしながら、もし、特に
u−PARのグリコシル化があまり重要でないことが証
明され、またもし適切な再おりたたみが行われ得るなら
ば(原核細胞産生蛋白質は、適当な立体構造に再おりた
たみが非常に困難な封入体として存在することが知られ
いる)、原核細胞中での産生が可能であり得る。従っ
て、u−PARは原核細胞でもまた産生され得る。
【0077】所望の効果が既に知られている(例えば、
ここに開示のモノクローナル抗体の1種)場合に、人は
単に公知の抗体と候補の抗体、フラグメントまたは免疫
学的均等物の間でのu−PARへの結合の競合を検討す
るものである。
【0078】本発明の抗体(B)は、つぎのような工程
を行うことによって得られ得る: a)抗体(B)を供給し、 b)抗体(B)が少なくとも1分子、多くてもu−PA
とu−PAR分子の総数の105倍の数にて、u−PA
Rからu−PAを実質的に置換させ得ることを立証し、 c)抗体(B)が少なくとも1分子、多くても抗体
(A)分子とu−PAR分子の総数の105倍の数に
て、u−PARから請求項のいずれか1項記載の抗体
(A)を実質的に置換させ得ることを立証する。
【0079】同じエピトープに結合する抗体を見付ける
方法に関する上記の考察によれば、上記の検定は、少な
くとも1分子、多くても抗体(B)とu−PAR分子の
総数の105倍の数にて、u−PARから本発明の抗体
(A)によって、置換され得るかどうかを立証すること
によって補足され得、さらに、抗体が、少なくとも1分
子、多くても抗体(B)分子とu−PAR分子の総数の
105倍のu−PAの分子の数にて、u−PAによって
u−PARから置換され得ないことを立証することによ
って、抗体(B)とu−PAとの相互作用は非競合的で
あることを証明し得る。
【0080】この検定における抗体(A)は本発明のモ
ノクローナル抗体であり、好ましくは細胞系1.C8.2
6A3および1.H2.10A3の1種によって産生され
るモノクローナル抗体である。
【0081】抗体/u−PARの相互作用の上記の特徴
が立証されたとき、さらに厳密にu−PA/u−PAR
相互作用に対する候補の抗体の効果を検討する必要があ
る。
【0082】これは、固定化u−PARおよび可溶化u
−PAからなる系にこの抗体を添加し、u−PARに結
合したu−PAを、標識されるか、または標識された抗
−u−PAn抗体によって検出するか、または、固定化
u−PAおよび可溶化u−PARからなる系にこの抗体
を添加し、u−PAに結合したu−PARを、標識され
るか、または標識抗−u−PAR抗体によって検出する
ことによって、この抗体によるu−PA/u−PAR相
互作用の阻害の可能性を測定するというスクリーニング
法によって行われ得る。
【0083】この検定法の1例として、u−PARを捕
捉するためのu−PARに対する固定化モノクローナル
抗体を用い、ついで、u−PAR結合u−PAおよびそ
れらに対する当該抗体の妨害の可能性を測定し、受容体
結合u−PAを例えば、ビオチンで標識された、標識抗
u−PAn抗体によって検出するという非常に実際的な
ELISAスクリーニング法を用いる。
【0084】抗体が上記の簡単なかつ迅速なスクリーニ
ング中で陽性である場合、抗体によるu−PA/u−P
AR相互作用の阻害の可能性を、u−PARおよび放射
性標識u−PAまたはそれらの誘導体を含む系に抗体を
添加し、u−PAに結合したu−PARを架橋反応さ
せ、架橋生成物をSDS PAGEおよびオートラジオ
グラフィーによって検出して測定するより実験室的な検
定でさらに適切に試験する。この検定での陽性の結果は
この抗体がまさにu−PA/u−PAR結合を阻害する
ことを確認するものである。
【0085】通常、次の段階は、上記の検定において陽
性にu−PA/u−PAR相互作用を阻害することが判
明した抗体を、放射性標識u−PAまたはその誘導体お
よびu−PARを担持している細胞の系に添加し、u−
PARに結合するu−PAまたはその誘導体を細胞のガ
ンマ線計数によって検出することによる、培養細胞の表
面上でu−PA/u−PARの結合の阻害の可能性を判
断する検定にかける。上記の検定での陽性の結果は、前
の検定で判明したu−PA/u−PAR結合の阻害は、
可溶性u−PARの使用に関連させると人工品ではない
が、臨床的状態でもそうであるように、u−PARが細
胞表面に結合したときに得られることを示すものであ
る。
【0086】u−PA/u−PAR相互作用を阻害する
目的は生物学的環境におけるu−PA酵素活性を阻害す
ることである。これは、u−PAR担持細胞に抗体を添
加し、その後pro−u−PAを添加、細胞表面のプラ
スミン生成の測定を行うことによって、受容体結合外来
性pro−u−PAによる細胞表面プラスミノーゲン活
性化の阻害の可能性を測定する検定で直接試験すること
ができる。外来性添加u−PAを伴う状態は、例えば、
結腸腺癌などのある種の癌の状態に類似しており、この
状態での癌細胞はu−PARを産生、含有しているが、
u−PAは腫瘍支質中の隣接する非罹患細胞によって産
生される。
【0087】しかしながら、例えば、鱗状上皮腫瘍のよ
うなある種の癌においては、癌細胞自体がu−PAおよ
びu−PARの両方を産生する。この状態では、u−P
A/u−PAR相互作用の阻害は2つの要素が異なる細
胞によって細胞されるときよりもっと困難である。所与
の抗体がこれらの環境においてu−PA/u−PAR相
互作用を阻害し得るかどうかを試験するために、u−P
AR担持し、pro−u−PAを産生する細胞を抗体と
ともにインキュベートし、ついで細胞表面上のプラスミ
ン生成を測定することによって、受容体−結合内因性p
ro−u−PAによる細胞表面プラスミノーゲンの阻害
の可能性を測定する検定を用いる。
【0088】動物実験における侵入および転移に対する
u−PA/u−PAR相互作用を阻害する抗体の効果の
研究における固有の問題は、u−PA/u−PAR相互
作用における種−特異性である。従って、ひとにおい
て、u−PA/u−PAR相互作用を阻害する抗体は、
マウスのような実験動物において必ずしもu−PA/u
−PAR相互作用を阻害しない。この問題は、モノクロ
ーナル抗体がu−PA/u−PAR相互作用を阻害する
抗体として用いられるときにさらに厄介である。なぜな
ら、ひとu−PARに対するマウスモノクローナル抗体
はマウスu−PARとは反応しないからである。従っ
て、ヌードマウスに接種されたひと癌細胞の侵入および
転移が容易に検出され得る本発明の方法が開発されたの
である。従来のヌードマウスに接種されたひと癌細胞は
規則正しく侵入および転移しない。本発明では、数種の
癌細胞系が実質的にすべての細胞で侵入し、転移してい
る、nu/nuMETA/Bomと称されるヌードマウ
スの亜株が確認された。さらに、本発明では、マウスに
接種されたひと癌細胞は、接種前に、β−ガラクトシダ
ーゼ酵素をコードするlacZ遺伝子で形質導入されて
いた。この酵素は、基質X−galで処理したとき、青
色に発色する。すなわち、この方法はひと癌細胞とマウ
ス自体の細胞間に明らかな色の違いを生じさせ、それに
よって、侵入細胞および転移の検出および定量を著しく
容易にする方法である。WO92/0783の実施例9
記載の実験では、このマウスモデルにおいて癌細胞の侵
入および転移がu−PAおよびu−PARの両方を産生
させることが判明した。さらに、u−PAに対するモノ
クローナル抗体の投与によって、細胞表面プラスミン生
成を阻害し、それらの侵入および転移がほぼ完全に阻害
され得ることが判明した。pro−u−PAの受容体結
合の阻害がまたプラスミン生成を阻害するという上記の
知見とともに、これは、u−PAおよびu−PARの両
方を産生する細胞上のu−PA/u−PAR相互作用を
効果的に阻害する抗体は同時にヌードマウスモデルにお
いて、侵入および転移を阻害し得ることを示すものであ
る。
【0089】マウスがu−PAおよびu−PARの両方
を産生するひと癌細胞で接種されるモデルに加えて、多
数の他のモデルも興味あるものである。例えば、1種は
u−PAを産生し、他はu−PARを産生する2種類の
癌細胞が接種されるモデルは、2つの成分が2種の異な
る種類の細胞中に生じる臨床的状態をシミュレートする
ものである。第3の興味ある態様は、u−PARを産生
するひと癌細胞をu−PAを産生するひと腫瘍−侵潤線
維芽細胞とともに接種されるものである。
【0090】これらのヌードマウスモデルにおいて侵入
および転移を阻害することが判明したu−PA/u−P
AR相互作用阻害抗体は、u−PA/u−PAR相互作
用が侵入および転移にとって決定的であると考えられて
いるひと癌の種類、例えば、結腸上皮腫瘍、乳腺管癌お
よび鱗状上皮腫瘍において、抗−侵入性、抗−転移性で
ある可能性がある。従って、このような化合物は、有効
な抗−侵入および抗−転移薬物の有力候補なのだから、
動物での適当な毒性試験の後、さらに、第1相および第
2相臨床試験で検討されるべきである。
【0091】これまで知られていなかったu−PA置換
作用を有する抗体のためのスクリーニングの上記の方法
はまた本発明の抗体の重要な用途を構成することが理解
されるであろう。さらに、このような抗体の同定のため
のスクリーニング検定法は、u−PA/u−PAR相互
作用に影響を与え得る抗体の同定および/または選択の
ための本発明の重要な方法である。
【0092】本発明の最も重要な態様は、当然、ひとを
含む哺乳類における局在化蛋白分解活性を阻害または対
抗するための方法であって、上記の活性フラグメントま
たは上記抗体の免疫学的均等物を含む本発明の抗体の少
なくとも1種の有効量を動物に投与し、それによって、
u−PARへのu−PAの受容体結合様式の結合を阻害
またはに対抗する方法である。
【0093】上記の考察を背景として、この方法がプラ
スミン活性による局所組織破壊を含む疾患および症状、
例えば、腫瘍性悪性疾患の制圧に最も有効に寄与するこ
とが理解されるであろう。
【0094】u−PARへのu−PAの受容体結合様式
の結合を阻害またはに対抗することによって、ひとを含
む哺乳類における局在化蛋白分解活性を阻害または対抗
する原理の治療的または予防的利用のより詳細な考察
は、上記のWO90/12091およびWO92/07
83に記載されており、そこにはまた、この原理の非−
悪性疾患の処置にも利用する方法も検討されている。プ
ラスミノーゲンのプラスミンへの変換に関連する良性疾
患または症状として、リューマチ性関節炎、潰瘍性大腸
炎、乾癬、創傷治療、アテローム性動脈硬化または外傷
後動脈狭窄などの血栓崩壊障害または疾患を上げること
ができる。
【0095】本発明の別の態様は試料中のu−PARを
検出または定量のための方法である。この検出または定
量はu−PARがu−PAに結合するかどうかとは実質
的には関係のないものであり、その活性フラグメントを
含む本発明の抗体を捕捉抗体または検出抗体、またはそ
の両方に用いるものである。この方法において、その原
理はWO92/0783で詳細に開示されているが、捕
捉抗体はポリクローナル抗体であり、検出抗体はモノク
ローナル抗体であってもよいか、または捕捉抗体はモノ
クローナル抗体であり、検出抗体はポリクローナル抗体
であってもよいか、または捕捉抗体および検出抗体の両
方がポリクローナル抗体であり、捕捉抗体および検出抗
体の両方がモノクローナル抗体である。本発明のこの態
様の他の詳細は下記から明らかである:
【0096】本発明の具体例の1つは、試料中のu−P
ARとu−PAの複合体を検出および定量する方法であ
り、捕捉または検出抗体として本発明の抗体とともに、
検出または捕捉抗体としてそれぞれ結合u−PAまたは
pro−u−PAを検出する抗体を用いる方法である。
捕捉または検出抗体はポリクローナルまたはモノクロー
ナル抗体であってもよい。検出抗体は検出標識を有して
いることが好ましい。特に、本発明は組織切片中のu−
PARの免疫学的検出法に関する。
【0097】本発明のさらなる具体例は、試料中のu−
PARのグリコシル化誘導体の検出または定量法であっ
て、検出抗体としてこの誘導体に専らまたは優先的に結
合する本発明の抗体を用いる方法、特にu−PARのグ
リコシル化誘導体が特定の型の腫瘍細胞に特有の誘導体
である方法に関する。
【0098】本発明の方法に用いられる試料は、癌患者
または癌の疑いのある患者からの血清、血漿または尿で
あってもよく、特に癌の組織または癌の疑いのある組織
からの抽出物である。試料はまた、リューマチ性関節
炎、潰瘍性大腸炎または乾癬などの組織破壊が関連する
良性疾患の患者またはその疑いのある患者から採取して
もよい。本発明はまた、表面にu−PARを含む細胞の
診断を目的とし得る診断薬の製造方法であって、診断薬
を本発明の抗体に結合させるものである。この診断薬は
さらに、例えば、テクネチウムなどの放射活性物質また
は免疫毒性物質を含んでいてもよく、癌にかかっている
かまたは癌の疑いのある哺乳類の診断に有効である。
【0099】本発明の別の態様は、哺乳類、特にひとの
蛋白分解活性を阻害またはに対抗するための組成物の製
造のための本発明の抗体の使用であり、哺乳類における
u−PAのu−PARへの受容体結合様式での結合の阻
害によるプラスミンへのプラスミノーゲンの活性化を阻
害すことによるものである。
【0100】本発明の別の態様は、患者の単核細胞およ
び顆粒球上のu−PAR濃度減少の検出による発作性夜
行性ヘモグロビン尿の診断または予後観察のための活性
フラグメントまたはその免疫学的均等物を含むここに記
載の抗体の使用である。
【0101】最後に、本発明の抗体は癌の診断または予
後観察に非常に有用である。この使用では、抗体はWO
90/1201およびWO92/0783に記載の方法
と同じかまたは類似の方法で用いられ、これに関して
は、WO90/1201およびWO92/0783の当
該使用の詳細な開示を参照。
【0102】Fig.1:完全なu−PAR、キモトリ
プシンの種々の濃度で処理されたu−PARの量的変化
によるU937細胞への125I標識ATFの結合阻害。
U937細胞は、種々の濃度の完全なu−PAR(■)
または、第2図の説明に記載のモル比1:10000
(◆)、1:1000(▲)、1:100(▼)のキモ
トリプシン処理u−PARとともにインキュベートされ
た。ついで、この細胞は125I−標識ATFとともにイ
ンキュベートされ、過剰量のu−PARによる非競合的
でないカウントを引き算した後の特異的ATF結合を測
定した(この非−特異的結合は総ATF結合の10%を
決して超えない)。3連の測定値の平均値を添加u−P
ARの不存在下のATF結合の百分率として示した。
【0103】Fig.2:SDS−PAGEゲルおよび
化学的架橋により測定された完全およびキモトリプシン
処理u−PARの分子分析。A図は、PBS単独(レー
ン1)または、酵素:基質=1:10000(レーン
2)、1:1000(レーン3)または1:100(レ
ーン4)のいずれかの比でキモトリプシンの存在下、u
−PARを25℃にて1時間にてインキュベートしたu
−PARのクーマシー染色SDS−PAGEゲル(12
%Tおよび2.5%C)を示す。反応は2mMフェニル
メチルスルホニルフルオリドを添加して終了させた。試
料を還元し、アルキル化し、それぞれ約4μgを用い
た。u−PARIおよびu−PARI’で示されるバン
ドの同定は、レーザー脱着質量分析により、それぞれ1
−87および1−57の残基であることが判明した。B
およびC図は、A図に記載の試料と同じであるが、u−
PARの2種の異なる濃度−0.1nM(B図)および
10nM(C図)で2nM125I−標識ATFに化学的
架橋反応させたもののSDS−PAGEゲルのオートラ
ジオグラムを示す。
【0104】Fig.3:キモトリプシン対完全u−P
ARの紫外線吸収差スペクトル。この紫外線差スペクト
ルは、30分間、1:1000のモル比のキモトリプシ
ンの処理により得られたものを示す。
【0105】Fig.4:キモトリプシンによりTry
87以後が開裂し、それによりドメインIIおよびIIIから
ドメインIが分離した後のu−PARのANS蛍光特性
の変化。2μM u−PARについて最初のスペクトル
を記録(曲線1)後、試料を0.4nMキモトリプシン
で3時間37℃にて処理し、開裂u−PARの第2スペ
クトルを記録(曲線2)した。対照の緩衝液は、10μ
M ANSを含むPBS(曲線3)である。挿入図、キ
モトリプシン開裂の前(レーン1)および後(レーン
2)のu−PAR5μgのSDS−PAGE(12%T
および2.5%C)であり、試料は還元されアルキル化
された。少量の「自己分解」が模擬処理対照試料で観察
された(Arg58およびArg89の後の開裂−レーザー
脱着質量分析により測定した)。
【0106】Fig.5:ANSによるu−PARの蛍
光分析。ANSによる種々の濃度のu−PAR(▲2.
5μM、●5.3μM、■10.1μM、□68μM)の
分析を主図に示した。蛍光強度は、「材料および方法」
に記載したように希釈、非結合ANSからのバックグラ
ウンドおよび内部フィルター効果について補正した。挿
入図はこれらのデータのスキャッチャード変換を示し、
これから、ANS結合の化学量論および親和性が計算さ
れた。
【0107】Fig.6:ANS蛍光度により観察され
たu−PAおよびu−PA間の相互作用。ANSの発光
スペクトルはいずれも2μMu−PAR単独(曲線
1)、または2μMのpro−PA、ATFまたはGF
D(曲線2)および4μM GFD(曲線2b)、およ
び8μM GFD(曲線2c)の存在下で記録した。ま
た、いずれも2μMリガンド単独(曲線3)および緩衝
液対照(曲線4)のスペクトルを示す。追加のリガンド
の容量は10μl(総量の2.5%)を超えることはな
かった。
【0108】Fig.7:モノクローナル抗体によるA
NS−蛍光度依存性u−PARの滴定。ANS−蛍光度
を漸増濃度の3種のモノクローナル抗体、R2(▼)、
R3(■)およびR5(●)を含む2μMのu−PAR
について、386nmおよび470nmに設定した励起
および発光波長をそれぞれ測定した。抗体2μMの最高
濃度で、pro−u−PAを添加した(それぞれ中抜き
記号で示す)。提示のANS−像は緩衝液希釈および各
モノクローナル抗体の固有の蛍光度からの寄与について
補正した。
【0109】Fig.8:グアニジン塩酸塩がu−PA
RへのANSおよびpro−u−PAの結合を妨害す
る。ANS蛍光発光を470nmにて(386nmにて
励起)、50mMトリスpH7.5、0.1M NaCl
中に溶解させた漸増濃度のグアニジン塩酸塩を含む2μ
M u−PARの存在下で観察した(△−△)。2μM
pro−u−PAを添加後、蛍光度を再び測定し
(▲)、ついで、各グアニジン塩酸塩溶液を用いて50
0μl/分で操作するSuperdexTM200 HR10/3
0のカラム(ファルマシア)を用いて、試料をHPLC
ゲル排除クロマトグラフィーにかけた。2分子複合体に
おけるu−PAおよびu−PAR関与を単量体および二
量体分子に相当するピークの高さから計算した(●)。
単量体u−PAおよびu−PARは殆どおなじ流体力学
的容積であるから、それらはゲル濾過分析では共溶出さ
れる。
【0110】
【実施例】
実施例1 u−PAとu−PARおよびその蛋白質分解誘導体の間
の相互作用。 材料および方法 化学物質および試薬。8−アニリノ−1−ナフタレンス
ルホン酸(ANS)はシグマ(ミズーリ州、セントルイス)
からであり、水中100mg/mlの保存溶液として貯蔵
し、そのモル濃度をε386=3985M-1cm-1を使用し
て分光光度により測定した。グアニジン塩酸塩はブリテ
ィッシュ・ドラッグ・ハウス(British Drug House)(イ
ギリス、プーレ)のアリスター(ARISTAR)(商標)グレード
であった。リン酸緩衝化食塩水(PBS)は10mMリン酸
ナトリウム、pH7.4、0.15MNaClからなる。
【0111】精製蛋白質。エシェリキア・コリ中で発現
される組換pro−u−PA(EC 3.4.21.31)は、D.サ
ンダース博士(ドイツ、グリュネンサール)からの好意に
より贈られたものであった。以下の精製u−PA誘導体
は、A.マツァールおよびJ.ヘンキン(イリノイ州、ア
ボット)からの好意により提供された:u−PAのアミ
ノ−末端断片(ATF)(6−135残基)、u−PAの上
皮成育因子様モジュール(GFD)(4−43残基)、ウロ
キナーゼクリングル(47−135残基)およびセリンプ
ロテアーゼドメイン(更なる詳細は、マーツァーら、1
992参照)を含有する低分子量u−PA(136−41
1残基)。可溶性、不完全u−PAR−誘導体(1−27
7残基)は、トランスフェクションしたチャイニーズ・
ハムスター卵巣細胞の条件培地から免疫親和性クロマト
グラフィーにより精製し(プロウら、1993)、E
280(1%)nm=9.2を使用して分光光度により(レネ
ら、1994)に定量した。ヒトu−PAR(R2、R3
およびR5)に対する抗体を、前述のように産生し、特
徴付けした(レネら、1991)。
【0112】N−トシル−L−フェニルアラニンクロロ
メチルケトンで処理したトリプシン(EC 3.4.21.4)およ
びα−キモトリプシン(EC 3.4.21.1)を、市販のウォル
シントン(ニュージャージー州、フリーホールド)社製で
あった。ヒト好中球エラスターゼ(E.C.3.4.24.27)はカ
ルビオケム(カリフォルニア州、ラジョラ)およびサーモ
リジンは大和化成(Daiwa kasie)(日本、大阪)からであ
った。
【0113】u−PARドメイン1およびドメイン2+
3の産生および精製。精製u−PAR(750μg)をα
−キモトリプリン(100ng)と共に4時間、0.1M
NH4HCO3中でインキュベーションし、その後1mM
フェニルメチルスルホニルフロリドを添加することによ
り消化を停止した。前述(プラウグら、1993)のよう
にスーパーデックス(Superdex)(商標)75 HR10/30カラム
(ファルマシア)を使用したサイズ排除クロマトグラフィ
ーにより、ドメイン1を未変化の無傷u−PARおよび
ドメイン2+3から分離した。u−PARドメイン1の
調整物をトリフルオロ酢酸を添加することにより酸性化
し、水中の0.1%(v/v)トリフルオロ酢酸から0.0
85%(v/v)トリフルオロ酢酸含有70%(v/v)2
−プロパノールまでの直線勾配(1時間)により、流速3
00μl/分でProRPC(商標)HR5/2上の逆層クロマトグラ
フィーにかけた。この工程はu−PARドメイン1を少
量の更なる不完全誘導体(図2A中に、u−PARドメ
イン1'として示した)から分離するものである。
【0114】u−PARドメイン2+3を含有するサイ
ズ除外クロマトグラフィーからの分画は、N−ヒドロキ
シサクシンイミド活性化スーパーロース(Superose)(商
標)HR10/2(ファルマシア)上で固定化した抗−u−PA
Rモノクローナル抗体(R3−ドメイン1のエピトープ
を認識、WO92/07083参照)を使用した免疫親
和性クロマトグラフィーにかけ、無傷u−PARおよび
ドメイン1を除去した。ドメイン2+3を含む部分を最
後に、スーパーデックス(商標)75上第2のサイズ排除
クロマトグラフィーにかけ、その後、溶出ピークの下降
部分を回収した。
【0115】細胞結合実験。u−PAのu−PARおよ
びその蛋白質分解誘導体に対する親和性は、125I−標
識ATFのU937細胞に対する結合を種々のu−PA
R調製物と競合させるアッセイで測定した。U937細
胞は、標準条件下で成育させ、酸性緩衝液で洗浄し、前
述(エリスら、1993)のような内因性のu−PA結合
を除去した。細胞の100μlのアリコート(1×107
細胞/ml)を0.1%ウシ血清アルブミン含有PBSに再
懸濁し、その後種々の希釈のu−PAR調製物の10μ
lのアリコート、続いて125I−標識ATF(50ng/ml
および2.6μCi/ml)を加えた。これらを2時間4℃で
振盪しながらインキュベーションした。100μlのア
リコートを、次いで、ポリプロピレン微小遠心管中の油
混合物(85:15、ジメチルジフェニルポリシロキサ
ンおよびρ=0.88g/ml鉱物油のv/v)200μl上
に重層し、その後14,000Gで3分間遠心し、管チ
ップの切断およびγ−放射活性計測を行った。次いで、
特異的ATF結合等温線を作った。
【0116】蛍光測定。ANSの蛍光発光スペクトル
を、386nmの励起スペクトルを使用し、400−60
0nmの範囲の発光を記録し、5nmバンド通過励起および
発光スリットおよび5mm通過長石英キュベットを使用し
て、パーキン−エルマーLS−5分光蛍光測定器で得
た。u−PAR依存性ANS蛍光の応答をある処置(例
えば蛋白質分解、モノクローナル抗体またはu−PA誘
導体による力価測定)の関数として測定した場合、励起
は386nmおよび発光は470nmの固定波長で記録し
た。全ての蛍光測定は、特記しない限り、PBS中の2
μM u−PARおよび10μM ANSを使用して、2
5℃で行った。
【0117】ANS力価測定。u−PARに対するAN
S結合の化学量論および親和性は、u−PARの固定濃
度で、100μMまで濃度のANSで力価測定した。観
察された蛍光強度は、添加ANSの希釈効果、緩衝液中
のANSの低バックグラウンド蛍光およびANSの濃度
変化による内部濾過作用について補正した。後者は、関
係式 Fcorr=Fobs[(2.303ε386ANS0)/1−10
-ε386ANS0)] (式中、ε386は蛍光キュベットの通過長の半分のANS
モル励起係数、ANS0は全ANS濃度およびFobsおよ
びFcorrは実測および補正蛍光強度である)を使用して
行った。結合ANSの濃度は、関係式 ANS=Fcorr/Fmax (式中、Fmaxは、全てがu−PARに結合したと仮定し
た場合の、1モル溶液の理論的蛍光度である)から得
た。本パラメーターは、本質的に全ての添加ANSが、
結合曲線の最初の直線部分で結合するのを確実にするの
に充分に高い蛋白質濃度の力価により計算した。本方法
で得たデータは、スキャチャードの方法で分析した。
【0118】UV吸収差スペクトル。制限キモトリプシ
ン消化前および後の紫外線吸収スペクトルの違いを、ベ
ックマンDU−70分光蛍光測定器を使用して測定し
た。UVスペクトルは、1/1000量のキモトリプシ
ン保存溶液(60μM)を加える前に、PBS中60μMの
濃度で、25℃で、u−PARに対して0.05nmの間
隔でデジタルで記録した。更にスペクトルを、更なるス
ペクトル変化がないことから判断される、蛋白質分解が
終了するまで記録した。差スペクトルは、個々に記録し
たスペクトルの引算により得られた。キモトリプシンを
PMSF−処理キモトリプシンに代えて、他は同一の条
件で行った対照実験において、吸収差スペクトルは生じ
なかった。
【0119】多方面の分析。u−PARおよびその機能
的誘導体の検出は、本質的には記載されたような(ニー
ルセンら、1988)、N,N'−ジサクシンイミジルス
ベレートを使用した化学交差架橋により行った。還元お
よびアルキル化サンプルのSDS−PAGEは、レミ
リ、1970に従い、バイオラッド・ミニプロテイン(B
io-Rad Mini-Protean)II装置中で行った。
【0120】結果 u−PARのリンカー領域のキモトリプシン開裂は、u
−PAに対するその親和性を減少させる。u−PARの
制限キモトリプシン開裂が、Tyr87後の単一開裂によ
り、未変化のドメイン2+3由来のNH2−末端領域(1
−87残基)を遊離することは先に証明されている(ベー
レンツら、1991)。125I−標識ATFへの化学交差
架橋により、NH2−末端ドメインのみが配位子に結合
する能力を保持していることが更に示された。組換え可
溶性u−PAR(1−277残基)の形の大量のu−PA
R蛋白質が入手可能であることは、我々がこの結合特性
を更に研究することを可能にした。配位子結合の親和性
が、キモトリプシン処置により変わるか否かを測定する
ために、精製組換可溶性u−PAR(以下単にu−PA
Rと呼ぶ)を種々のキモトリプシン濃度で処理し、続い
て、分解混合物を125I−標識ATFのU937細胞に
対する結合をこれらのu−PAR調製物と競合させる競
合的放射標識配位子結合アッセイで試験した。図1に示
されるように、無傷u−PARは0.1nMのIC50と競
合し、それは使用した実験条件下ではu−PARおよび
ATF相互作用のKdに近付いている。しかしながら、
増加したキモトリプシン濃度では、1500倍の150
nMまで上昇したKdで相互作用の親和性が非常に減少し
た。
【0121】SDS−PAGEおよびクマーシー染色に
明らかなように(図2A)、高いキモトリプシン濃度は、
無傷u−PARの完全な転換を導き、u−PARドメイ
ン1と一緒にu−PARドメイン2+3および更に、図
中ではu−PARI'と記載されて不完全誘導体(それぞ
れTyr87およびTyr57の後で開裂)を産生した。こ
れらのサンプルを125I−標識ATFとの化学交差架橋
の対象にした場合(図2B)、それらはキントリプシン処
理をした後、細胞結合実験(図1)で見られた結合活性と
比較すると、減少した結合活性を示した。ATFのu−
PARドメイン1への交差架橋は、u−PARの100
倍高い濃度(10nM)を使用してのみ検出でき、かなり減
少された親和性と一致する(図2C、3列)。これらの高
いu−PAR濃度において、残った無傷蛋白質の痕跡量
は、本方法の感度により検出可能であり、それはおそら
く上記で観察されたキモトリプシン分解混合物の競合効
果に寄与した。
【0122】別の実験において(データは示していな
い)、逆相HPLC精製u−PARドメイン1(1−87
残基)は、分解混合物と区別不可能な効率で、交差架橋
実験において特異的共有結合複合体を形成し得るにもか
かわらず、1μMほど高い濃度でさえ、U937細胞へ
のATF結合と競合できなかった。u−PARドメイン
2+3の精製調製物は、U937細胞に対する125I−
標識ATF結合を、Kd250nMで競合できたが、これ
は調製物の高濃度を使用した交差架橋で検出できた(定
量はできなかった)無傷u−PARによる微量不純物(<
0.1%)によるものであるということを全く許さないわ
けではない。
【0123】UV−吸収差スペクトル。u−PARドメ
イン1の蛋白質分解分離の際の配位子結合親和性のこの
非常に大きい減少の根拠を研究するために、無傷および
部分的分解u−PARの間の相違を反映するスペクトル
プローブを探した。キモトリプシン処置により産生した
UV吸収差スペクトルは、図3に示す。u−PARのU
V吸収スペクトルは、この制限蛋白質分解では、芳香族
残基の溶媒への暴露が増加するため、青色にシフトす
る;292nmおよび285nmの最低値は、正味のトリプ
トファン暴露を示すが、285nmの最低値の相対的な大
きさは、278nmでの小さい最低値が示すように、また
更なるチロシン残基暴露の関与を示唆する(ヘルスコビ
ッツ、1967)。しかしながら、これらの変化は相対
的に小さく、単一トリプトファンおよびチロシン残基の
溶媒中での暴露の約30%であることを説明する。
【0124】u−PARは8−アニリノ−1−ナフタレ
ンスルホン酸(ANS)に結合する。疎水性相互作用は、
蛋白質−蛋白質相互作用においてしばしば重要な役割を
担い、外部からの発蛍光団ANSのこのような暴露され
た蛋白質の疎水性部分への結合は、産生される蛍光の量
に伴う上昇により追跡できた(ストリャー、1965)。
無傷u−PARへのANS結合特性は、したがって研究
できた。図4に示されるように、u−PARは、実際、
ANSに結合し、発光スペクトルの515nmから470
nmへの青色へのシフト;ANSのu−PARへの蛋白質
の疎水性部位での結合からなる変化とともにその蛍光強
度において大きく増強され(>10倍)ることが判明し
た。この結合の特性の更なる分析により、ANSがu−
PAR上の単一部位(1.09±0.17モル/u−PA
Rモル)に、解離定数33.8±3.2μMで結合すること
が明らかになった(図5)。これらのパラメーターは、特
異的にANSに結合する他の蛋白質のものと有利に比較
し、例えば補体成分C3bはANS2モルとKd=40
μM(イセンマン、1983)で結合し、アポヘモグロビ
ンはサブユニット当たり1モルのANSと、Kd=55
μMで結合する(ストライヤー、1965)。
【0125】無傷u−PARのキモトリプシン開裂は、
ANS蛍光の75%減少を導くことが続いて証明され
(図4、曲線2)、ANSの特異的結合部位が失われた
か、結合ANSの微細環境が疎水性が少なくなることの
いずれかが、低い蛍光量生成をもたらこすことを示唆す
る。前者の可能性は、蛍光発光最大値がキモトリプシン
開裂により変化しなかったという事実により支持され
る。u−PARのドメインIおよびIIの間のリンカー領
域を開裂するトリプシン、好中球エラスターゼ、サーモ
リジンおよびu−PAを含む他のプロテアーゼは、同様
にANS蛍光強度を減少させる原因となった(データは
示していない)。
【0126】u−PA、ATFおよびGFDによる受容
体結合ANSの力価測定。増強ANS蛍光およびu−P
Aに対する高親和性の両方がu−PARのキモトリプシ
ン開裂により減少したため、ANSの結合がu−PAR
のu−PA結合部位の全部を直接伝達するか否か決定す
ることを試みた。u−PAR溶液への等モル量のpro
−u−PARの添加は、キモトリプシン開裂で観察され
たのと同等なANS蛍光の減少をもたらした(図6)。本
作用のu−PAとu−PARの間の直接相互作用への依
存性は、u−PAの小さな誘導体を使用して証明され
た。ATFおよびGFD(それぞれ、6−135および
4−43残基)の両方は、pro−u−PAで見られた
と同等な蛍光減少をもたらした(図6)。一方、単離セリ
ンプロテアーゼドメインおよびクリングルドメイン(そ
れぞれ、136−411および47−135残基)は、
等モル濃度で添加した場合、ANS蛍光に影響を与えな
かった(データは示していない)。従って、u−PARに
結合した時のANS蛍光の増強は、機能的、すなわち、
高親和性u−PAR部位が利用できることを反映するも
のである。
【0127】受容体結合ANSのモノクローナル抗体に
よる力価測定。u−PA以外の巨大分子量配位子が、u
−PARへのANS結合特性に影響をまた与えるか否か
を調べるために、増強ANS蛍光を3種の異なった増加
する濃度の抗−u−PARモノクローナル抗体の関数と
して測定した。図7は、これらの抗体中の僅か1つ、R
3が蛍光に影響を与え、u−PAによる力価測定後に見
られたものと同等にそのレベルを減少させたことを示
す。R3抗体は、そのエピトープをu−PARドメイン
1に有し、すでにu−PAの結合を妨げることが示され
ている;これと矛盾せず、等モル量のu−PAをこのu
−PAR/R3混合物に添加しても、蛍光を更に減少さ
せない。従って、本抗体は、ANSとu−PARの間の
相互作用に対して、u−PAの効果と似た効果を示す。
一方、ANS蛍光はR2(ドメイン2+3上のエピトー
プを認識)存在下では影響を受けない。続いてu−PA
を添加すると、蛍光は抗体不存在下で得られたのと同レ
ベルまで減少した。第3の抗体、ドメイン1上のエピト
ープを認識するR5の添加は、R3のものと異なり、u
−PAの細胞への結合を妨げず(E.レーネら、未公開デ
ータ)、ANS蛍光にまた影響しなかった。この抗体を
伴うu−PAへの添加は、恐らくR5存在下でのu−P
A結合の僅かな立体障害により、R2存在下で観察され
たもののANS蛍光の約50%の減少をもたらす。
【0128】変性物は、u−PARのANSおよびpr
o−u−PAの結合部位の損失を誘発した。増加濃度の
グアニジン塩酸塩へのu−PARの暴露は、0.8Mグ
アニジン塩酸塩で中点を有するほとんど重ねることが可
能な変化曲線のANS蛍光およびu−PA−u−PAR
複合体形成の両方の減少をもたらした(図8)。ANS蛍
光発光最大値の波長の変化は、グアニジン誘発変性中に
観察されず、470nmでのANS蛍光強度で観察される
変化は、本来の構造が保持されている分子と、ANSに
結合する能力をなくした分子との間の平衡を反映するこ
とを示唆する。同様の平衡がまた、サイズ排除クロマト
グラフィーで測定されたモノマーおよび生体分子u−P
A−u−PAR複合体にもまた存在する。等モル量のp
ro−u−PAのこれらのサンプルへの添加は、ANS
蛍光をグアニジン塩酸塩の濃度に関係なく、同じ最終レ
ベルまで減少させた。
【0129】u−PARのANSおよびu−PA結合部
位の変性は、中点が2Mグアニジン塩酸塩である固有の
トリプトファン蛍光の変化と比較して、むしろ低い濃度
(即ち、前変性条件で)発生する(データは示していな
い)。
【0130】実施例2 uparドメイン2+3に対するモノクローナル抗体に
よるupa:upar相互作用の阻害 材料および方法:u−PARと反応するモノクローナル
抗体を、標準免疫化プロトコールを使用して調製した。
このために、CHO培養上清由来の可溶性、組換u−P
ARを、親和性クロマトグラフィーで精製し、直接免疫
化に使用した(可溶性、組換u−PARの調製および精
製に関する詳細は、プロウら(1993)、J.Biol.Che
m.、268、17539−546頁、特に17540
頁、第3パラグラフまたはレーネら(1994)、J.Immu
n.Meth.、167、91−101頁参照;両方の文献
は、引用して本明細書に包含する)。免疫化のために、
ヒツジ、ウサギまたはマウスを使用した。
【0131】u−PAR 50−100μgをフロイン
ド完全アジュバント0.5ml中で、最初の免疫化段階と
して腹腔内で与えた。この後フロインド不完全アジュバ
ント0.5ml中のu−PAR50−100μgで更に7回
の免疫化(1月に1回)した。血清または脾臓細胞を回収
する3日前に、u−PAR50から100μgを100
μl食塩水中で、i.v.で投与した。免疫化動物の脾臓細
胞を、ケーラーおよびミルシュタイン(Nature 256
(1975、495−497)に従って、不滅(immortal)
細胞と融合させた。u−PARに対するモノクローナル
抗体を産生する不滅細胞を本方法で得られたハイブリド
ーマ細胞から選択し、細胞をクローン化した。抗−u−
PARモノクローナル抗体は、前記のように(レーネ
ら、1991)キモトリプシン処理組換u−PARの免
疫沈降により特徴付された。
【0132】簡単には、u−PARを、(ベーレンツ
ら、1990)に従って、ヨードジェン(Iodogen)(ピー
ルセ・ケミカル)を使用して、Na125Iで放射能標識し
た。次いで、125I−標識u−PARを、キモトリプシ
ンで分解し、ドメイン1およびドメイン2+3に対応す
るフラグメントを産生させた(ベーレンツら、199
1)。最終濃度10μg/mlのモノクローナル抗体を125
I−標識u−PARフラグメント(約2×104cpm)と共
に0.1M トリス−HCl、pH8.1、0.3M N
aCl、0.1%BSA、0.1%CHAPS 200μ
l中で1時間、4℃でインキュベートした。プロテイン
A−セファロースCL4B(ファルマシア)の50%懸濁
液50μlを加え、更に1時間、4℃で撹拌しながらイ
ンキュベートした。プロテインA−セファロースは遠心
分離により回収し、緩衝液、次いでBSAなしの緩衝液
中で洗浄した。セファロースビーズは、SDS−PAG
Eサンプル緩衝液50μl中に再懸濁し、5分間沸騰さ
せ、次いで非還元条件下で6−16%勾配ゲルにかけ
た。免疫沈降した125I−標識u−PARフラグメント
を、オートラジオグラフィーにより検出した。
【0133】u−PA:u−PAR相互作用を阻害する
モノクローナル抗体の能力を、2つの系で評価した。最
初は、125I−標識ATFのU937細胞に対する結合
の阻害を測定し、第2に、u−PAの固定精製組換u−
PARに対する結合の阻害を測定した。
【0134】U937細胞は、酸性緩衝液中で処理し、
内因性結合u−PAを除去した(ストペリーら、198
6)。PBS、0.1%BSA中の細胞100μlを、モ
ノクローナル抗体(20μg/ml)100μlと、30分、
4℃でインキュベートした。125I−標識ATF(約0.
9nM)100μlを加え、更に1時間撹拌しながらインキ
ュベートした。細胞を3回PBS、0.1%BSAで洗
浄し、結合放射活性をガンマ計数により測定した。
【0135】更なる実験において、抗体の種々の濃度
(0.1から20μg/ml)を、細胞と予備インキュベート
し、125I−標識ATF結合の50%阻害に必要な濃度
を測定した。
【0136】低分子量発蛍光団8−アニリノ−1−ナフ
タレンスルホン酸(ANS)の組換u−PARへの結合に
おけるモノクローナル抗体の効果は、抗−u−PARモ
ノクローナル抗体R3について評価した。簡単には、P
BS中2μMの濃度での組換u−PARを、ANSと室
温で5平方mm石英キュベット中でインキュベートし、A
NSの蛍光をパーキン−エルマーLS5分光蛍光測定器
で、それぞれ励起および発光波長386および470で
記録した。次いで、u−PAR溶液を、モノクローナル
抗体で力価測定し、ANS蛍光を各々の添加の後に記録
した。抗体の各々の濃度におけるANS結合の阻害は、
ANS蛍光が緩衝液希釈および抗体単独由来のANS蛍
光への僅かな寄与を補正した後に計算した。これらの補
正は、u−PAR溶液中のANS蛍光の、緩衝液単独に
よる力価測定および、u−PAR不存在下におけるAN
S溶液のモノクローナル抗体による力価測定により行っ
た。
【0137】結果:モノクローナル抗体1.C8.26A
3および1.H2.10A3(上記のようにして製造)は、
特に、u−PARドメイン2+3を免疫沈降させた。先
に特徴付された抗−u−PARモノクローナル抗体R2
およびR3(レネら、1991)を、それぞれ、対照およ
び免疫沈降ドメイン2+3およびドメイン1として使用
した。抗体アイソトープ対照(1.F11.21A1)は、
u−PARフラグメントのいずれの免疫沈降もできなか
った。
【0138】モノクローナル抗体1.C8.26A3およ
び1.H2.10A3は、両方とも125I−標識ATFの
U937細胞への結合を、先に記載した、u−PARの
ドメイン1を認識し、免疫沈降する抗−u−PARモノ
クローナル抗体R3(レーネら、1991)と同様の程度
で阻害した(表1に示す)。イソタイプ対照抗体1.F1
1.21A1および先に記載した、u−PARのドメイ
ン2+3を認識する抗体R2(レーネら、1991)は、
結合に顕著な阻害作用は有さなかった。
【0139】更なる実験は、結合の50%阻害を達成す
る抗体の濃度は、1.C8.26A3および1.H2.10
A3並びにR3(それぞれ、0.6、0.3および0.45
μg/ml)と同様であることを示した。
【0140】モノクローナル抗体1.C8.26A3およ
び1.H2.10A3はまたu−PA:u−PAR相互作
用を、u−PA/u−PAR ELISA系で測定した
ように、上記放射−配位子細胞結合検定(表2参照)で示
したのと同様の濃度依存性で阻害する。モノクローナル
抗体1.C8.26A3および1.H2.10A3は、両方
ともそのu−PARへの結合で観察されるANS蛍光の
増強を阻害することができた。このANS蛍光の増強
は、抗−u−PARモノクローナル抗体R3およびまた
そのu−PAおよびu−PAR−結合誘導体、すなわち
ATFおよびGFDにより阻害されるが、モノクローナ
ル抗体R2ではされない。u−PARへの結合の際のA
NS蛍光の増強は、u−PARのキモトリプシン開裂、
ドメイン2+3からのドメイン1の遊離(実施例1参照)
により消滅させることができた。この蛋白質分解開裂
は、またu−PAのu−PARに対する親和性の150
0倍の減少をもたらすことが示された。従って、蛍光の
増加として観察されたANSのu−PARへの結合は、
u−PARのu−PA結合部位の機能的状態を示す。
【0141】上記のデータは、2種のモノクローナル抗
体1.C8.26A3および1.H2.10A3が、u−P
ARの2+3ドメインへ結合し、u−PAR分子の一部
がu−PARの結合において役割を担うことは予め予期
されず、抗体はそれによってu−PAまたはATFのu
−PARへの結合を阻害することを示すものである。そ
れらはまた低分子量化合物ANSのu−PARへの結合
を阻害し、これらの抗体の効果は、u−PARおよびu
−PAまたはATFの間の巨大分子相互作用における単
純な立体障害によるものではないことはほとんど確実で
ある。ANSのu−PARへの結合は、ドメイン1の蛋
白質分解遊離により損失する、高親和性u−PA結合部
位の利用性を反映する。これは、ドメイン1の高親和性
構造の安定化に働き得る、u−PAR内のドメイン間相
互作用の崩壊によるものであることは最もありそうであ
る。従って、2種のモノクローナル抗体1.C8.26A
3および1.H2.10A3は、既知のu−PARのu−
PA結合ドメイン1に結合なしにu−PAとu−PAR
の相互作用を阻害し、ANSによる観察は、その高親和
性u−PA結合部位の損失のようなu−PAR分子の構
造の変化の結果として生じることを示唆する。
【0142】
【表1】 U937細胞への125I−標識ATFの結合の阻害 ────────────────────────────────── c.p.m.(2連の平均) 結合の阻害% ────────────────────────────────── 結合対照 6301 0% 1.C8.26A3 187 97% 1.H2.10A3 190 97% 1.F11.21A1 5910 6% R3 479 92% R2 9004 2% u−PA(ウキダン(Ukidan)) 106 98% ──────────────────────────────────
【0143】
【表2】 u−PA/u−PAR ELISAにより測定した u−PA:u−PAR相互作用の阻害 ─────────────────────────────────── 阻害% ────────────────────────── 抗体、μg/ml 1.H2.10A3 1.C8.26A3 R3 ─────────────────────────────────── 0.001 0 2 0.01 22 10 0.025 35 14 0.1 51 35 0.25 58 53 1.0 67 65 5.0 81 75 50 10.0 84 83 61 ───────────────────────────────────
【0144】実施例3 ドメイン2+3への結合およびu−PAおよびu−PA
Rの相互作用の阻害が可能な抗体のスクリーニング 多くの可能なスクリーニングアッセイが、ドメイン2+
3へ結合でき、同時にu−PAおよびu−PARの相互
作用の阻害ができる抗体の同定のために考えられる。本
明細書で記載の抗体と同様の方法でu−PARに結合す
る抗体は、試験されるべき抗体を、例えば固定化u−P
ARに対する沈降抗体の一つの標識変形と競合させる競
合的免疫測定を使用して同定および選択できる。本方法
において、他の蛋白質または非蛋白質抗体が、u−PA
Rに対する沈降抗体と同様の方法でまた結合するか否
か、試験できる。
【0145】同様の方法は、試験されるべき抗体が、も
し、2種の抗体を同時にu−PARを含む系に加えた場
合、u−PARと標識抗体の結合を比較する場合、試験
すべき抗体が存在しない場合、少なくとも沈降(標識)抗
体の50%から105倍高い濃度で標識抗体のu−PA
Rへの結合を減少させることを意味する。結合標識抗体
の量は、文献に記載の方法、例えば標識の蛍光または標
識により触媒される酵素反応により測定できる。
【0146】抗体が、上記のアッセイで陽性であること
が分かった場合、u−PARに負う生理的作用のための
以下のスクリーニングが使用できる:
【0147】物質スクリーニングスキーム WO92/0783の実施例9に記載されているスクリ
ーニングスキームは、u−PAとu−PARの間の相互
作用の阻害に使用できる、従って侵潤および転移過程を
阻害する医薬として使用される物質の同定のために確立
された種々の連続した工程を含む。これらのアッセイに
記載されている一般的な方法は(ドメイン2+3への結
合は、本発明の興味深い態様であることを考慮に入れ
て)、本発明にまた使用できる。
【0148】文献 ベーレンツ,エヌ、プロウ,エム、パティ,エル、ホウ
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【図面の簡単な説明】
【図1】 完全なu−PAR、キモトリプシンの種々の
濃度で処理されたu−PARの量的変化によるU937
細胞への125I標識ATFの結合阻害を示すグラフであ
る。
【図2】 SDS−PAGEゲルおよび化学的架橋によ
り測定された完全およびキモトリプシン処理u−PAR
の分子分析を示す電気泳動図である。
【図3】 キモトリプシン対完全u−PARの紫外線吸
収差スペクトルを示すグラフである。
【図4】 キモトリプシンによりTry87以後が開裂さ
れ、それによりドメインIIおよびIIIからドメインIが
分離した後のu−PARのANS蛍光特性の変化を示す
グラフである。
【図5】 ANSによるu−PARの蛍光分析を示すグ
ラフである。
【図6】 ANS蛍光度により観察されたu−PAおよ
びu−PA間の相互作用を示すグラフである。
【図7】 モノクローナル抗体によるANS−蛍光度依
存性u−PARの力価測定を示すグラフである。
【図8】 グアニジン塩酸塩がu−PARへのANSお
よびpro−u−PAの結合を妨害することを示すグラ
フである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // A61K 39/395 ABE A61K 39/395 ABE ABX ABX ACB ACB ADS ADS ADU ADU AED AEDP C12P 21/08 C12P 21/08 (C12P 21/08 C12R 1:91) 微生物の受託番号 DSM ACC2179 前置審査 (73)特許権者 591005589 ベーリンガー・マンハイム・ゲゼルシャ フト・ミット・ベシュレンクテル・ハフ ツング BOEHRINGER MANNHEI M GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFT UNG ドイツ連邦共和国、68305 マンハイム、 ザントホーファー シュトラーセ 116 (72)発明者 ケル・ダネー デンマーク、デーコー−2920シャーロッ テンルン、エル・エー・ブルーンス・ヴ ァイ20番 (72)発明者 ミカエル・プロウ デンマーク、デーコー−2200コペンハー ゲン・エン、エイエギャーゼ16番 フィ アーゼ・チル・ヘイア (72)発明者 ビンセント・エリス イギリス、イングランド、エセックス、 ウッドフォード・グリーン、カベンディ ッシュ・アベニュー18番 (72)発明者 ウルリッヒ・ペサラ ドイツ連邦共和国デー−82377ペンツベ ルク、ビルケンシュトラーセ31番 (72)発明者 ウルリッヒ・ヴァイドレ ドイツ連邦共和国デー−80336ミュンヘ ン、ラントヴェーアシュトラーセ56番 (72)発明者 ベルンハルト・ケーニヒ ドイツ連邦共和国デー−82335ベルク、 デュルベルクシュトラーセ28番 (72)発明者 ウルリッヒ・コーネルト ドイツ連邦共和国デー−82392ハバッハ、 ホイバッハヴェーク6番 (72)発明者 イルゼ・バルトケ ドイツ連邦共和国デー−82347ベルンリ ート、アイヒェンシュトラーセ25アー番 (56)参考文献 FEBS Letters 288[1 −2](1991)p.233−236 J.Biol.Chem 265[11 ](1990)p.6453−6460 (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) WPI(DIALOG) BIOSIS(DIALOG)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 u−PARのドメイン2+3(アミノ酸
    残基88〜C−末端まで)に結合し、抗体(20μg/
    ml)の100μlとともにPBS、0.1%BSA
    中、細胞濃度(1×107細胞/ml)100μlに
    て、実質的にu−PA無含有のU937細胞を、30分
    間4℃にてインキュベートし;125 I−標識0.9nM AtF100μlを添加し、撹
    拌しながら1時間インキュベートし; PBS、0.1%BSA中にて3回洗浄し、ガンマ計数
    器で結合AtFを測定する、 ことからなる検定において、u−PAとu−PAR間の
    結合を少なくとも90%程度まで阻害する抗体、または
    上記抗体の活性フラグメント。
  2. 【請求項2】 さらに免疫沈降検定においてu−PAR
    のフラグメントへの実質的な結合を示し、上記フラグメ
    ントが、精製可溶性u−PARをα−キモトリプシン1
    00ngとともに、1M NH4HCO3中37℃にて4
    時間インキュベートし、1mMフェニルメチルスルホニ
    ルフルオリドを添加し、ついでサイズ排除クロマトグラ
    フィーおよびイムノアフィニティ・クロマトグラフィー
    によってフラグメントの精製を行うことにより得られる
    u−PARのC−末端フラグメントである、請求項1記
    載の抗体。
  3. 【請求項3】 ブタペスト条約の条項および条件のもと
    に受託番号DSMACC2178として、1994年7
    月7日付でドイッチュ・ザムルング・フォン・ミクロオ
    ーガニズム・ウント・ツェルクルチュレン(DSM)に
    寄託されたハイブリドーマ細胞系1.H2.10A3によ
    って産生されたモノクローナル抗体、またはブタペスト
    条約の条項および条件のもとに受託番号DSM ACC
    2179として、1994年7月7日付でドイッチュ・
    ザムルング・フォン・ミクロオーガニズム・ウント・ツ
    ェルクルチュレン(DSM)に寄託されたハイブリドー
    マ細胞系1.C8.26A3によって産生されたモノクロ
    ーナル抗体と、u−PAR上の同じ抗原決定基に結合す
    る、請求項1または2記載の抗体。
  4. 【請求項4】 u−PARへのu−PAのu−PAR結
    合型の結合の非競合的インヒビターである、請求項1〜
    3のいずれか1項記載の抗体。
  5. 【請求項5】 u−PARへのその結合が、完全なu−
    PARの能力に由来する、u−PAのu−PAR−結合
    型の結合を結合するu−PARの能力(生理学的条件で
    約1nMより小さい初めの解離定数に相当する)を、同
    じ方法で測定される次の解離定数、少なくとも50nM
    に相当する能力に変化させる、請求項1〜4のいずれか
    1項記載の抗体。
  6. 【請求項6】 C−末端部分を含み、完全なu−PAR
    分子のアミノ酸残基88から開始する、u−PAR分子
    の非u−PA結合部位と反応する、請求項1〜5のいず
    れか1項記載の抗体。
  7. 【請求項7】 モノクローナル抗体である、請求項1〜
    6のいずれか1項記載の抗体。
  8. 【請求項8】 ブタペスト条約の条項および条件のもと
    に受託番号DSMACC2179として、1994年7
    月7日付でDSMに寄託されたハイブリドーマ細胞系
    1.C8.26A3により産生された、請求項1〜7のい
    ずれか1項記載のモノクローナル抗体、またはその活性
    フラグメント。
  9. 【請求項9】 ブタペスト条約の条項および条件のもと
    に受託番号DSMACC2178として、1994年7
    月7日付でDSMに寄託されたハイブリドーマ細胞系
    1.H2.10A3により産生された、請求項1〜7のい
    ずれか1項記載のモノクローナル抗体、またはその活性
    フラグメント。
  10. 【請求項10】 活性フラグメントが、FV、(F
    V)2、Fab、Fab'、F(ab)2などの抗体のフラグメント
    およびディアボディなどの二特異的抗体からなる群から
    選ばれるものである、請求項8〜9のいずれか1項記載
    の抗体。
  11. 【請求項11】 試料中のu−PARまたはu−PAR
    のグリコシル化誘導体の検出または定量方法であって、
    上記検出または定量は実質的にu−PARがu−PAに
    結合しているかいないかに関係がなく、捕捉抗体または
    検出抗体、またはその両方として請求項1〜10のいず
    れか1項記載の抗体を用いることを特徴とする方法。
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