JP2007510261A - 導電性連結部を作り上げる方法とそのように作り上げられた電気連結部を備えた接触要素 - Google Patents

Abstract

対応する対抗接触要素と協働する接触要素と、それぞれが複数の素線から構成される複数の電線との間で導電性連結部を作り上げる方法において、接触要素の平らな支持面に上記電線を置く方法ステップと、電線の完全性を検査する方法ステップと、続いて抵抗溶接を用いて接触要素に電線を接触固定する方法ステップとを実行する。それで作り出された接触要素の特に有利な態様では、ねじ結合によってアースピンに保持されたアースターミナルラグを形成する及び／又は電線を取り囲む二つの圧着要素が設けられる。

Description

本発明は、一方では、対応する対抗接触要素と協働する接触要素と、それぞれが複数の素線（ワイヤ）から構成される複数の電線（電気ライン）との間で導電性連結部を作り上げる方法、他方では、そのように作り上げられた接触要素に関する。

このような接触要素は、特に自動車両で通例は圧着方法（Crimpverfahren；かしめ法）を用いるような機械的に高負荷の使用のために作られる。その際、接触要素に形成された圧着要素は高圧下で、接触要素と接触して連結するまで、ぴったりと押し付けられる。このプロセスはあいにく長期稼動においてある種の不確定性を伴う。これは例えばアース接続のための使用に際して、常に再現可能でない不安定なアース接続の中断として表面化する。また、電線が欠けたり、例えば引き続いての剥離プロセスによって自由端で接触領域から引き出されることも起こり得る。

本発明の基礎となる課題は、確実で持続的に完全に冒頭記載の様式の接触要素を生み出す方法を創出することにある。接触要素は、当該方法の有利な利用において機械追加的に特に負荷可能であり、及び／又はアースターミナルラグ（接地ケーブル端子）として使用可能である

この課題の解決は、上記方法のために請求項１の手だてで達成される。挙げられた特定の特性を有する接触要素は、請求項７及び８に述べられる。
本発明の意義において接触要素の平らな支持面は、平坦であるか、横断面において丸くなった輪郭（その半径は留められた電線の半径よりも遥かに大きい）を意味する。横断面の狙いとされた造形によって、溶接プロセスの過程信頼性は明らかに高められる。なぜなら、横断面は溶接プロセスの前、間そして後で画定された設定に対応し、それで全体過程が正確に制御可能だからである。本来の溶接プロセス前に電線の完全性を点検することは、想定された全ての電線が存在する場合にのみ溶接プロセスが実行されることを保障する。そして、抵抗溶接プロセスが、接触要素との電線の持続的安定で良好な導電性の連結をもたらす。

本発明の有利な展開は他の方法請求項からもたらされる。

電線の矩形断面は、簡単な手段で作られ得る。このために、閉鎖され横断面でまっすぐな形態要素と関連して側方を塞ぐことができる二つの形態要素が特に適する。電線の横断面の造形は、支持面に電線を載せた後に、あるいは予備的に載置の前の特別な加工段階において行われる。この場合、導体束（Leiterbuendel）の横断面は、既に少なくともおおよそ所望形状を有している。

電線の完全性を検査する特に簡単で確実な可能性は、素線（撚り線）によって形成された横断面の決定／測定（算定）によって実現される。
この検査は、光学的又は電気的に実施され得る。電気的検査のために、上記した横断面でまっすぐな形態要素のための電気駆動の電力経過を決定（算定）することが特に適する。駆動電流は、形態要素が電線に当接するまで、はじめ一定である。電線が形態要素の動きに抵抗する場合、駆動電流は増加して、機械的に調整可能な最小断面で最大に達する。続いて溶接プロセスが行われると、素線の再度の圧縮と、それゆえに横断面の再度の減少という事態になる。したがって溶接電流の経過曲線と関連した駆動電流の経過曲線から、横断面とその変化が正確に決定（算定）される。

本発明に係る方法で生成される接触要素は、非常に様々なやり方で構成され得る。基本的に本発明に係る方法は、多数の電線を留めている接触要素のあらゆる様式に適合する。
これら接触要素の各々に対して、二つの追加的な圧着要素を用いて、電線を取り囲む支持面で、電線剥ぎ取りのリスクが十分に回避され得る。これによってその機械的負荷軽減による電気接続の長期安定性が更に改善される。

本発明によって作り出された接触要素の特に有利な適用ケースは、ねじ結合によってアースピン（接地ボルト）に保持されたアースターミナルラグの形態にある。

Claims (8)

1. 対応する対抗接触要素と協働する接触要素と、それぞれが複数の素線から構成される複数の電線との間で導電性連結部を作り上げる方法において、接触要素の平らな支持面に上記電線を置くこと、電線の完全性を検査すること、及び続いて抵抗溶接を用いて接触要素に電線を接触固定することを特徴とする方法。
2. 電線が矩形断面の形状でもたらされることを特徴とする請求項１に記載の方法。
3. 上記形状が、側方を塞ぐことができる二つの形態要素によって作られることを特徴とする請求項２に記載の方法。
4. 電線の完全性は、素線によって形成された横断面の決定によって検査されることを特徴とする請求項１〜３のいずれか一項に記載の方法。
5. 横断面が光学的に決定されることを特徴とする請求項４に記載の方法。
6. 横断面が電気駆動される形態要素の電力経過から決定されることを特徴とする請求項４に記載の方法。
7. 請求項１〜６のいずれか一項に係る方法にしたがい生じる多数の付着電線を備えた接触要素において、支持面が追加的に二つの圧着要素を有し、当該圧着要素が電線を取り囲むことを特徴とする接触要素。
8. 請求項１〜６のいずれか一項に係る方法にしたがい生じる多数の付着電線を備えた接触要素において、ねじ結合によってアースピンに保持されるアースターミナルラグとして形成されることを特徴とする接触要素。