JP2007510032A - アリールオキシ基が含まれたオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒及びこれを利用したオレフィン重合方法 - Google Patents

アリールオキシ基が含まれたオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒及びこれを利用したオレフィン重合方法 Download PDF

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Abstract

本発明はオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒及びこれを利用したオレフィン重合方法に関するものである。特に本発明は、周期律表IV族、V族又はVI族から選ばれた酸化価が4以上の遷移金属化合物であって2つ以上のアリールオキシ基が結合されたものを有機マグネシウム化合物と反応させて酸化価3の遷移金属化合物に還元させた形態のオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒及びこれを利用したオレフィン重合方法に関するものである。

Description

本発明はオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒及びこれを利用したオレフィン重合方法に関するものである。特に本発明は、周期律表IV族、V族又はVI族から選ばれた酸化価が4以上の遷移金属化合物であって2つ以上のアリールオキシ基が結合されたものを有機マグネシウム化合物と反応させて酸化価3の遷移金属化合物に還元させた形態のオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒及びこれを利用したオレフィン重合方法に関するものである。
遷移金属化合物を触媒にしてオレフィンを重合するオレフィン重合反応において、米国特許第4,894,424号には、3価のIV族の遷移金属化合物を利用したエチレン重合体及びエチレン共重合体の製造方法が開示されている。その触媒は、反応式1に示されるように、酸化価が少なくとも4以上であるIV、V、VIの遷移金属化合物、例えば、化学式Ti(OR)mClnで表されるチタニウム化合物を、マグネシウム(Mg)及びアルキル塩化物(RCl)から作られた化学式RMgClで表されるグリニヤール化合物を用いて還元することによって製造される。
反応式1
Ti(OR)mCln+RMgX→(RO)m-1TiCln
(ここで、R=C1〜C6アルキル基であり、Xはハロゲン元素であり、m+n=4である)
この触媒はグリニヤール化合物を用いた還元反応で作られた触媒であるため、触媒に含有されたチタニウム金属の80%以上がTi3+の形態で、すなわち酸化数3価で存在する。
最近、非メタロセン系(non−metallocene)触媒にアリールオキシリガンドを使用した例が多く報告されている。例えば、J.Am.Chem.Soc.第117号3008頁には、チタンやジルコニウムといった遷移金属に1,1′−バイ−2,2′−ナフトキシリガンド(1,1′−bi−2,2’−naphthol)を結合させた化合物及びその誘導体を使用したオレフィン重合用触媒が開示されており、特開平6−340711号公報及びヨーロッパ特許EP0606125 A2号公報には、チタンハライド及びジルコニウムのハロゲン化化合物等のハロゲン化リガンドをキレート化されたフェノキシ基に置換することにより製造され、高分子量でありながら分子量分布が狭いオレフィン重合用触媒が開示されている。また、Macromolecules 第15号5069頁及び第30号1562頁には、ビスフェノール系(bis−phenolato)リガンドを有するチタニウム化合物を主触媒とし、メチルアルミノキサン(methylaluminoxane、以下MAO)を助触媒として使用したエチレン重合用触媒が開示されている。
しかし、上述したこれらの従来のチタン及びジルコニウム化合物を利用したオレフィン重合用の非メタロセン系列のキレート触媒は、高価なMAO又は硼素化合物を助触媒として使用しなければならない短所があり、二つのアリールオキシ基が互いに連結されている構造であるのでその製造及び変用が容易でない。
上述のような従来技術の問題点を解決することを目的とし、本発明は、互いに結合されていない2以上のアリールオキシリガンドを触媒分子内に導入することによって改良されたオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒及びそれを用いたオレフィン重合方法を提供することにある。本発明に係る触媒は、容易に製造や変用が可能で、アリールオキシリガンドの導入に伴う効果を示すと共に、高価なMAO又はボロン化合物を助触媒に使用しないながらも、既存の3価のIV族の遷移金属化合物触媒と比較して顕著に高い活性を示す。
本発明によれば、一般式MXp-(q+r)(OAr1q(OAr2r(ここで、Mは酸化価4以上の周期律表IV族、V族又はVI族の遷移金属であり、Xはハロゲン元素であり、Ar1及びAr2は、それぞれ炭素数6乃至30のアリール基又は置換されたアリール基であり、Ar1とAr2とは互いに連結されておらず、pはMの酸化価として4以上であり、O≦q≦p、O≦r≦pそして、2≦q+r≦pである)で表される遷移金属化合物と一般式 MgX2-mm(ここで、Xはハロゲン元素であり、Rは炭素数1乃至16のアルキル基であり、O<m≦2である)で表される有機マグネシウム化合物とを反応させる工程を含む方法によって製造されるオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒が提供される。
本発明によれば、一般式MXp-(q+r)(OAr1q(OAr2r(ここで、Mは酸化価4以上の周期律表IV族、V族又はVI族の遷移金属であり、Xはハロゲン元素であり、Ar1およびAr2は、それぞれ炭素数6乃至30のアリール基又は置換されたアリール基であり、Ar1とAr2とは互いに連結されておらず、pはMの酸化価であって4以上であり、O≦q≦p、O≦r≦pそして2≦q+r≦pである)で表される遷移金属化合物と、一般式MgX2-mm(ここで、Xはハロゲン元素であり、Rは炭素数1乃至6のアルキル基であり、O<m≦2である)で表される有機マグネシウム化合物とを反応させる工程を含む方法によって製造されるオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒である主触媒と、一般式AlRn(3-n)(ここで、Rは炭素数1乃至16のアルキル基であり、Xはハロゲン元素であり、1≦n≦3である)で表されるアルキルアルミニウム化合物である助触媒の存在下において行われる重合を含むオレフィン重合方法が提供される。
以下、本発明に係るオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒及びこれを利用したオレフィン重合方法についてさらに詳細に説明する。
本発明のひとつの好ましい実施の形態は、反応式2に示されるように、触媒の活性を高めるために、アリールオキシ基で置換された遷移金属化合物をグリニヤール方法で作られた有機マグネシウム塩化物(RMgX)又は有機マグネシウム(MgR2)のような有機マグネシウム化合物を用いて還元することにより製造されたオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒に関する。
反応式2
Ti(OAr)mCln+RMgX→(ArO)m-1TiCln
(ここで、m+n=4であり、R=C1〜C6アルキルであり、Ar=C6〜C30アリール又は置換されたアリールである。)
本発明に係るオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒の製造に対する好ましいひとつの実施の形態は次のとおりである。
本発明に係るオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒は、ヘプタンのような脂肪族炭化水素溶媒中でテトラヒドロフラン、エーテルなどのような電子供与化合物の存在下で一般式MXp-(q+r)(OAr1q(OAr2rで表される遷移金属化合物と一般式MgX2-mmで表される有機マグネシウム化合物とを反応させることにより製造される。
前記反応において、反応温度が60℃未満であれば反応が活発に進行せず、また、90℃を超えると反応効率が低下するため、反応温度は60〜90℃であることが好ましい。
遷移金属化合物において、MはTi,Zr,Hf,V,Nb,Ta,Cr,Mo,Wなどのような酸化価4以上の周期律表IV族、V族又はVI族の遷移金属であって、酸化価が4であるTiであることが好ましい。
前記遷移金属化合物において、XはF,Cl,Br又はIのようなハロゲン元素であって、Cl,Br又はIであることが好ましく、Clであることがより好ましい。
また、遷移金属化合物において、アリールオキシ基であるAr1及びAr2は、触媒の活性を高めるために遷移金属化合物中に含まれている。特に、Ar1及びAr2は、相互に結合されていない,それぞれ炭素数6乃至30のアリール基又は置換されたアリール基であるため、遷移金属化合物1分子に2個以上のアリールオキシ基が含まれる。
有機マグネシウム化合物において、XはF,Cl,Br又はIのようなハロゲン元素であり、Cl又はBrであることが好ましい。Rは炭素数1乃至6のアルキル基であり、O<m≦2である。
有機マグネシウム化合物は、金属マグネシウムを一般式RXで表されるハロゲン化アルキルと−20〜150℃で、好ましくは60〜90℃で反応させることにより得ることができる。一般式RXにおいて、RとXは前記有機マグネシウム化合物において定義されたものと同一である。反応物の好ましいモル比は以下の通りである。
0.5≦ハロゲン化アルキル/金属マグネシウム≦10
より好ましくは、
1≦ハロゲン化アルキル/金属マグネシウム≦2
遷移金属化合物と有機マグネシウム化合物との反応は、一般式RXで表されるハロゲン化アルキルの存在下で行われることが好ましい。ここで、RとXとは前記有機マグネシウム化合物において定義されたものと同一である。反応物のモル比は以下のようであることが好ましい。
0.1≦遷移金属化合物/有機マグネシウム化合物≦0.5、そして
1≦ハロゲン化アルキル/有機マグネシウム化合物≦2
又は、
0.1≦遷移金属化合物/有機マグネシウム化合物(MgR2)≦0.5、
そして
2≦ハロゲン化アルキル/有機マグネシウム化合物(MgR2)≦4
遷移金属化合物/有機マグネシウム化合物のモル比について、モル比が0.1未満であれば十分な重合活性が得られず、モル比が0.5を超えると還元反応を望む水準で制御することが難しくなる。
使用される溶媒たまは他の要求に従って、有機マグネシウム化合物はエーテルのような電子供与化合物との錯体として使用してもよい。
触媒の製造に使用される脂肪族炭化水素としては、ヘキサン、ヘプタン、プロパン、イソブタン、オクタン、デカン、ケロセンなどがあり、ヘキサン又はヘプタンが好ましい。
触媒の製造に使用される電子供与化合物としては、メチルホルメート、エチルアセテート、ブチルアセテート、エチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトン、メチルエチルケトンなどがあり、テトラヒドロフラン又はエーテルが好ましい。
本発明に係るオレフィン重合方法では、本発明に係るオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒が主触媒として使用され、一般式AlRn(3-n)で表されるアルキルアルミニウム化合物が助触媒として使用される。
アルキルアルミニウム化合物において、Rは炭素数1乃至16のアルキル基、好ましくは炭素数2乃至12のアルキル基であり、Xはハロゲン元素であり、1≦n≦3、好ましくはn=3である。好ましいアルキルアルミニウム化合物の種類としてはトリエチルアルミニウム、トリメチルアルミニウム、トリ(n−プロピル)アルミニウム、トリ(n−ブチル)アルミニウム、トリ(i−ブチル)アルミニウム、トリ(n−へキシル)アルミニウム、トリ(n−オキチル)アルミニウム、トリ(2−メチルペンチル)アルミニウムなどがあり、トリエチルアルミニウム、トリ(n−へキシル)アルミニウム又はトリ(n−オキチル)アルミニウムが好ましい。
アルキルアルミニウム化合物は、スラリー工程又は気相工程又は溶液工程などで各工程の特性及び望む高分子特性に従って次のようなモル比で反応させることが望ましい。
0.5≦アルキルアルミニウム化合物/遷移金属化合物≦500
より好ましくは、
10≦アルキルアルミニウム化合物/遷移金属化合物≦100
アルキルアルミニウム化合物/遷移金属化合物のモル比が0.5未満であれば、十分な重合活性を得ることができず、500を超えてもこれ以上の重合活性の向上効果が得られない。
本発明における重合は、一般的に15bar以下の圧力及び40〜150℃の温度で実施される。
重合は飽和脂肪族炭化水素のような希釈液にエチレン及び/又は他のオレフィンで構成されたモノマーを加えることにより行われる。希釈液がない場合には、重合は気体状のモノマーを直接触媒システムと接触させて行われる。重合は、一般的に水素のような鎖成長抑制剤の存在下に行われ、この鎖成長抑制剤は反応に使用されるオレフィンの1〜80体積%の範囲内で使用される。
また、触媒システムは他の方法で構成してもよい。触媒はチタニウムのような遷移金属、マグネシウム及びハロゲンで構成された固体触媒として重合反応器に直接投入してもよく、脂肪族炭化水素のような不活性液体内で1以上のオレフィンの前重合によって製造された前重合体(prepolymer)として反応器に投入してもよい。助触媒であるアルキルアルミニウム化合物は重合反応器に直接投入してもよい。
以下、本発明を実施例および比較例を参照しながら詳しく説明するが、これによって本発明が限定されるものではない。
実施例1:触媒の製造
マグネシウム12.7g(0.525モル)とヨード1.4g(0.005モル)とを、機械式攪拌機に装着された1リットルの4口フラスコ内で450mlの精製されたヘプタンに懸濁させた。その混合物の温度を80℃に上昇させ、ビス(2,6−ジイソプロピルフェノキシ)チタニウムジクロライド56.6g(0.12モル)を150mlのヘプタンに溶かして注入した後、1−クロロブタン84.1ml(0.8モル)を一定速度で滴下した。注入完了後、さらに2時間反応させて触媒を得た。得られた触媒を十分なヘキサンで4回洗浄をした後、精製されたヘキサンにスラリー状態で保管した。触媒スラリー内の成分分析結果は次のとおりである。
スラリー内のチタニウム総含量:4.4重量%
総チタニウムに対する酸化価3価のチタニウムの量:75重量%
実施例2:触媒の製造
マグネシウム12.7g(0.525モル)とヨード1.4g(0.005モル)とを機械式攪拌機に装着された1リットルの4口フラスコ内で600mlの精製されたヘプタンに懸濁させた。その混合物の温度を80℃に上昇させ、ビス(2−メチル−6−tert−ブチルフェノキシ)チタニウムクロライド53.3g(0.12モル)を150mlのヘプタンに溶かして注入した後、1−クロロブタン84.1ml(0.8モル)を一定速度で滴下した。注入完了後、さらに2時間反応させて触媒を得た。得られた触媒を十分なヘキサンで4回洗浄した後、精製されたヘキサンにスラリー状態で保管した。触媒スラリー内の成分分析結果は次のとおりである。
スラリー内のチタニウム総含量:5.9重量%
総チタニウムに対する酸化価3価のチタニウムの量:79重量%
比較例1:触媒の製造
マグネシウム12.7g(0.525モル)とヨード1.4g(0.005モル)とを機械式攪拌機に装着された1リットルの4口フラスコ内で600mlの精製されたヘプタンに懸濁させた。その混合物の温度を80℃に上昇させ、チタニウムプロポキシド15.2ml(0.056モル)、四塩化チタン7.2ml(0.065モル)を注入した後、1−クロロブタン84.1ml(0.8モル)を一定速度で滴下した。注入完了後、さらに2時間反応させて触媒を得た。得られた触媒を十分なヘキサンで4回洗浄を行った後、精製されたヘキサンにスラリー状態で保管した。触媒スラリー内の成分分析結果は次のとおりである。
スラリー内のチタニウム総含量:7.3重量%
総チタニウムに対する酸化価3価のチタニウムの量:85重量%
実施例3:エチレン重合
攪拌機および加熱/冷却装置が完備された2リットルのステンレススチール反応器に1000mlの精製されたヘキサンを注入した。反応器は使用前に純粋な窒素によって十分に洗浄した。次に、反応器に助触媒として1.0モル濃度でヘキサンに希釈されたトリ(n−オクチル)アルミニウム(TnOA)2ccを注入し、主触媒として実施例1で製造された触媒スラリー4.5ml(6ミリモル)を反応器に注入した。反応器の温度を80℃まで上昇させた後、水素66psigを供給し、反応器の総内圧が187psigになるようにエチレンを十分に供給した後、1000rpmの速度で攪拌しながら反応を行った。エチレンを供給して反応器の全体圧力を187psigに一定に保持しながら1時間重合反応を続けた。反応終了後、触媒活性を抑制して反応を停止させるため、エタノールを約10cc注入した。得られた重合体を濾過器で分離し、一定時間乾燥して133.5gのポリエチレンを得た。
実施例4:エチレン重合
主触媒として実施例2で製造された触媒スラリー4.5ml(6ミリモル)を使用した以外には、実施例3と同一な方法で重合を実施した。その結果、48.8gのポリエチレンを得た。
実施例5:エチレン重合
助触媒として1.0モル濃度でヘキサンに希釈されたトリエチルアルミニウム(TEA)2ccを使用した以外には、実施例3と同一な方法で重合を実施した。その結果、76.4gのポリエチレンを得た。
実施例6:エチレン重合
主触媒として実施例2で製造された触媒スラリー4.5ml(6ミリモル)を使用し、助触媒として1.0モル濃度でヘキサンに希釈されたトリエチルアルミニウム(TEA)2ccを使用した以外には、実施例3と同一な方法で重合を実施した。その結果、73.8gのポリエチレンを得た。
比較例2:エチレン重合
主触媒として比較例1で製造された触媒スラリー4.5ml(6ミリモル)を使用し、助触媒として1.0モル濃度でヘキサンに希釈されたトリエチルアルミニウム(TEA)2ccを使用した以外には、実施例3と同一な方法で重合を実施した。その結果、40.0gのポリエチレンを得た。
前記実施例3〜6と比較例2のそれぞれの触媒システムの重合活性及び得られたポリエチレンの溶融指数と嵩密度を測定した。その結果を表1に示す。
Figure 2007510032
表1において、重合活性は、触媒中のTi1g当り、重合時間当り、圧力当りのポリエチレンの収得量(kg)により表した。
また、溶融指数(Melt Index)は、ASTM D1238に基づいて190℃で2.16kg/10分の条件で測定した。
表1から分かるように、アリールオキシリガンドを酸化価4価以上の遷移金属化合物に導入して有機マグネシウム化合物で還元したチーグラーナッタ触媒は既存の触媒に比べて2〜5倍高い重合活性を示した。さらに、本発明によれば、生産工程で重要な物性中の一つである嵩密度が極めて増大した。

Claims (4)

  1. 一般式MXp-(q+r)(OAr1q(OAr2r(ここで、Mは酸化価4以上の周期率表IV族、V族又はVI族の遷移金属であり、Xはハロゲン元素であり、Ar1及びAr2は、それぞれ炭素数6乃至30のアリール基又は置換されたアリール基であり、Ar1とAr2は互いに結合しておらず、pはMの酸化価として4以上であり、0≦q≦p、O≦r≦p、2≦q+r≦pである)で表される遷移金属化合物と、一般式MgX2-mm(ここで、Xはハロゲン元素であり、Rは炭素数1乃至16のアルキル基であり、0<m≦2である)で表される有機マグネシウム化合物とを反応させる工程を含む方法によって製造されたオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒。
  2. 前記遷移金属化合物と前記有機マグネシウム化合物とは、0.1≦遷移金属化合物/有機マグネシウム化合物≦0.5のモル比で、60〜90℃で反応される請求項1に記載のオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒。
  3. 一般式 MXp-(q+r)(OAr1q(OAr2r(ここで、Mは酸化価4以上の周期律表IV族、V族又はVI族の遷移金属であり、Xはハロゲン元素であり、Ar1及びAr2は、それぞれ炭素数6乃至30のアリール基又は置換されたアリール基であり、Ar1とAr2とは互いに結合しておらず、pはMの酸化価として4以上であり、0≦q≦p、O≦r≦p、2≦q+r≦pである)で表される遷移金属化合物と、一般式MgX2-mm(ここで、Xはハロゲン元素であり、Rは炭素数1乃至16のアルキル基であり、0<m≦2である)で表される有機マグネシウム化合物とを反応させる工程を含む方法によって製造されたオレフィン重合用チーグラーナッタ触媒である主触媒と、一般式AlRn(3-n)(ここで、Rは炭素数1乃至16のアルキル基であり、Xはハロゲン元素であり、1≦n≦3である)で表されるアルキルアルミニウム化合物である助触媒の存在下においてオレフィンを重合するオレフィン重合方法。
    方法。
  4. 前記アルキルアルミニウム化合物は0.5≦アルキルアルミニウム化合物/遷移金属化合物≦500のモル比で使用される請求項3に記載のオレフィン重合方法。
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