JP2007509093A - アルデヒドの連続的な製造方法 - Google Patents

アルデヒドの連続的な製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007509093A
JP2007509093A JP2006536003A JP2006536003A JP2007509093A JP 2007509093 A JP2007509093 A JP 2007509093A JP 2006536003 A JP2006536003 A JP 2006536003A JP 2006536003 A JP2006536003 A JP 2006536003A JP 2007509093 A JP2007509093 A JP 2007509093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
aryl
cycloalkyl
hydroformylation
reaction
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006536003A
Other languages
English (en)
Inventor
フォラント マーティン
マッケヴィッツ トーマス
アラース ヴォルフガング
シェーファー アンスガー
ヴォルフガング リヒター
パシエロ ロッコ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF SE
Original Assignee
BASF SE
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF SE filed Critical BASF SE
Publication of JP2007509093A publication Critical patent/JP2007509093A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J31/00Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
    • B01J31/16Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing coordination complexes
    • B01J31/18Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing coordination complexes containing nitrogen, phosphorus, arsenic or antimony as complexing atoms, e.g. in pyridine ligands, or in resonance therewith, e.g. in isocyanide ligands C=N-R or as complexed central atoms
    • B01J31/1845Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing coordination complexes containing nitrogen, phosphorus, arsenic or antimony as complexing atoms, e.g. in pyridine ligands, or in resonance therewith, e.g. in isocyanide ligands C=N-R or as complexed central atoms the ligands containing phosphorus
    • B01J31/185Phosphites ((RO)3P), their isomeric phosphonates (R(RO)2P=O) and RO-substitution derivatives thereof
    • B01J31/186Mono- or diamide derivatives thereof
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J31/00Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
    • B01J31/16Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing coordination complexes
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J31/00Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds
    • B01J31/16Catalysts comprising hydrides, coordination complexes or organic compounds containing coordination complexes
    • B01J31/24Phosphines, i.e. phosphorus bonded to only carbon atoms, or to both carbon and hydrogen atoms, including e.g. sp2-hybridised phosphorus compounds such as phosphabenzene, phosphole or anionic phospholide ligands
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/49Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide
    • C07C45/50Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reaction with carbon monoxide by oxo-reactions
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2231/00Catalytic reactions performed with catalysts classified in B01J31/00
    • B01J2231/30Addition reactions at carbon centres, i.e. to either C-C or C-X multiple bonds
    • B01J2231/32Addition reactions to C=C or C-C triple bonds
    • B01J2231/321Hydroformylation, metalformylation, carbonylation or hydroaminomethylation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J2531/00Additional information regarding catalytic systems classified in B01J31/00
    • B01J2531/80Complexes comprising metals of Group VIII as the central metal
    • B01J2531/82Metals of the platinum group
    • B01J2531/822Rhodium

Abstract

α−オレフィンおよび内部の二重結合を有するオレフィンを含有する4〜20の炭素原子を有するオレフィン組成物を均一な相中で、酸素原子および/または窒素原子を有する有機リンリガンドにより錯化された均一系ロジウム触媒および遊離リガンドの存在下に合成ガスを使用して、少なくとも2の反応帯域からなる多工程の反応系において高い温度および高い圧力で異性化ヒドロホルミル化することにより、5〜21の炭素原子を有するアルデヒドを連続的に製造する方法において、オレフィン組成物をまず1もしくは複数の第一の反応帯域からなる群において4:1〜1:2のCO/Hモル比の合成ガスを用いて10〜40バールの全圧力で40〜95%のα−オレフィンの反応率まで反応させ、かつ1もしくは複数の第一の反応帯域からなるこの群からのヒドロホルミル化搬出物を、1もしくは複数の後続する反応帯域からなる群において、5〜30バールの全圧力で、1:4〜1:1000のCO/H−モル比の合成ガスと反応させ、その際、1もしくは複数の後続する反応帯域における全圧力は、そのつどの先行する反応帯域における圧力よりもそのつど1〜(G1−Gf)バール低く、その際、G1はそのつど先行する反応帯域の全圧力を表し、かつGfは1もしくは複数の第一の反応帯域にそのつど後続する反応帯域中の全圧力を表すが、ただしその際、G1−Gfの差は1バールより大きく、かつその際、1もしくは複数の後続する反応帯域におけるCO分圧はそのつど、この帯域に先行する反応帯域よりも低いことを特徴とする、異性化ヒドロホルミル化により5〜21の炭素原子を有するアルデヒドを連続的に製造する方法。

Description

酸素原子および/または窒素原子を含有する有機リンリガンドにより錯化した均一系ロジウム触媒および遊離リガンドの存在下に、高めた温度および高めた圧力下で少なくとも2の反応帯域からなる多工程の反応系において、合成ガスを用いて、α−オレフィンおよび内部の二重結合を有するオレフィンを含有する4〜20の炭素原子を有するオレフィン組成物を均一相中で異性化ヒドロホルミル化することにより、5〜21の炭素原子を有するアルデヒドを連続的に製造する方法。
オキソ合成ともよばれるオレフィンのヒドロホルミル化からの生成物の世界年生産量は1990年に約7百万トンであると概算された。オキソ合成の工業的な適用の開始時にコバルトベースの実質的に均一の触媒を使用する場合、1970年代以降は工業的な適用の際にますますロジウムベースの均一系ヒドロホルミル化触媒が使用された。というのも、該触媒はコバルト触媒よりも低い温度で、および特に低い圧力で経済的な作業を可能にし、かつ末端の二重結合を有するオレフィン(α−オレフィン)のヒドロホルミル化の際に高いn/i−選択率を保証するからである。この理由から、エテンもしくはプロペンからC−もしくはC−アルデヒドを製造する際に、一般にトリフェニルホスフィン変性されたロジウム錯体を用いた、いわゆる低圧ヒドロホルミル化、コバルトカルボニル触媒を用いた、いわゆる高圧ヒドロホルミル化はほぼ完全に工業的な実地からは排除された。それにもかかわらず、コバルトカルボニル触媒を用いた高圧ヒドロホルミル化は今日でもなお工業的に極めて重要であり、かつ特に内部の二重結合を有する長鎖オレフィンをヒドロホルミル化する場合に重要である。このようなオレフィンは大量に、たとえばラフィネートII(ジエン、たとえば1,3−ブタジエンの分離または選択的水素化およびイソブテンの分離の後に蒸気分解装置のC留分から得られる1−ブテンおよび2−ブテンを含有するC混合物からの)として、もしくはオレフィンの二量化法および三量化法から、またはオレフィンのメタセシス装置およびフィッシャー・トロプシュ・装置から得られ、かつこれらのオキソ生成物はその他の大規模工業用の生成物、たとえば可塑剤または界面活性剤のアルコールを製造するための出発材料として使用される。その発生に基づいてこれらのオレフィンは通常、該当するα−オレフィンからなる異性体混合物として、および相応する内部の二重結合立体異性体として存在し、かつこの形でオキソ合成における出発材料としても使用される。従って「内部の」オレフィンとは、その二重結合がα−オレフィンとは異なり、オレフィン分子の末端ではなく、内部に存在するオレフィンをいう。
コバルト触媒を使用する際に必要とされる高い温度および必要とされる高い圧力にも関わらず、このような長鎖オレフィン混合物をヒドロホルミル化するため、あるいはまた、内部の二重結合を有する個々のオレフィン化合物をヒドロホルミル化するためにコバルト触媒が有利である理由は、触媒金属であるコバルトおよびロジウムの種々の触媒挙動に見ることができる。α−オレフィンをヒドロホルミル化する際に、反応式(1)
Figure 2007509093
による二重結合へCO分子が付加する箇所に応じて、線状アルデヒドA、いわゆるn−アルデヒド、またはイソ−アルデヒドともよばれる分枝鎖状のアルデヒドBが形成され、その際、一般にn−/i−比、つまり反応生成物中のイソ−アルデヒドに対するn−アルデヒドのモル比により記載されるヒドロホルミル化生成物中のn−アルデヒドの高い割合が所望される。ロジウム−トリフェニルホスフィン触媒系は短鎖のα−オレフィンをヒドロホルミル化する際に高いn−選択率につながる一方で、この触媒系はいわゆるオレフィン混合物もしくは内部の二重結合を有するオレフィンをヒドロホルミル化する際に欠点を有する。一方ではロジウム−トリフェニルホスフィン触媒系は内部の二重結合に対して極めてわずかなヒドロホルミル化活性を有するにすぎず、その結果、このような「内部の」オレフィンは全く反応しないか、または不経済的な長い反応時間の適用下においてのみ、経済的に十分な程度に反応するにすぎず、もう一方の欠点は、この触媒系はヒドロホルミル化反応の条件下で末端の二重結合を著しい範囲で内部の二重結合へと異性化し、このような工業用オレフィン異性体混合物または内部のオレフィンをヒドロホルミル化する際にロジウム−トリフェニルホスフィン−触媒系を使用する場合に不十分なオレフィン反応率および内部のオレフィンのオレフィン利用率が達成されるにすぎないという特性を有していることによってさらに悪化する。
固有の利点のロジウム触媒を用いた低圧ヒドロホルミル化を、α−オレフィンおよび内部のオレフィンからなる長鎖オレフィン混合物のヒドロホルミル化のためにも、もしくは内部のオレフィンのヒドロホルミル化のためにも使用することができるようにするために、以前からロジウム触媒による「異性化」ヒドロホルミル化法を開発するための努力が存在し、この場合、「異性化ヒドロホルミル化」とは、内部のオレフィンまたはα−オレフィンと内部のオレフィンとからなる混合物をヒドロホルミル化する際に、反応生成物中で、出発オレフィン中の末端および内部の二重結合の含有率よりも高く、かつロジウム−トリフェニルホスフィン触媒系によりもたらされる二重結合の異性化から予測されるよりも高いn−アルデヒド割合が生じる方法であると理解される。この目標を達成するために、従来研究されてきた発端は、適切なリガンドおよび/または方法技術的な措置によりロジウム触媒の特性を変性することである。しかし大規模工業的な実地における異性化ヒドロホルミル化での経済的に効果的な使用のためにはなお著しい改善の余地がある。
異性化ヒドロホルミル化のための適切なロジウム触媒系として、ここでは単に例示的にUS−A3527809に記載されている有機リンリガンドとのロジウム錯体、US−A4,668,651に記載されている有機キレートホスファイトリガンドとのロジウム錯体ならびにWO01/58589およびWO02/83695に記載されている有機リンアミダイトリガンドおよび有機ホスファイト−もしくは有機ホスホニットリガンドとのロジウム錯体が挙げられる。
オレフィンをヒドロホルミル化する際のn/i−選択率は多数のパラメータにより影響を受けるので、このような触媒を異性化ヒドロホルミル化のために使用することは、経済的に満足のいく結果を得るために、方法技術的な措置および反応を実施するための措置により支援しなくてはならない。ヒドロホルミル化反応器中のCO分圧は、ロジウム−トリフェニルホスフィン触媒系に関して、ヒドロホルミル化の際にn/i−選択率に著しく影響を与える1つのパラメータであることはすでにd’Oro等のLA CHIMICA ET L’INDUSTRIA 62、572(1980)により判明した。その際、CO分圧の低下は確かにn−選択率の向上につながるが、しかしこのようなCO分圧の低下は使用されるオレフィンの水素化率の不所望に顕著な上昇と、高いパラフィン形成とを伴うことが確認された。
US−A4,885,401から、ヒドロホルミル化反応器中のCO分圧の低下はロジウム−キレートホスファイト触媒系を使用する場合、反応速度の向上につながり、かつCO/H比は有利に1:1〜1:10であることが判明している。
US−A4,885,401の例12は、2−ブテンのヒドロホルミル化に該当し、CO/H比を低下する場合に確かに反応速度は向上するものの、形成されるアルデヒドのn/i−比は低下することが記載されている。
US−A4,885,401は、α−オレフィンおよび内部のオレフィンからなる混合物を一連の異なった反応器中でヒドロホルミル化し、かつその際、所望の場合には最適な反応条件を個々の反応器中で、相互に無関係に調整する可能性に言及しており、どのようにしてこれを実施すべきであるか、および最適化の措置をどのような目標方向で実施すべきかについての具体的な教示は記載されていない。
US−A4,599,206は、ロジウム−有機モノホスファイトリガンド触媒を用いて、異なったCO/Hモル比で運転される2つの連続する反応器中で1−ブテン/2−ブテン混合物をヒドロホルミル化するための例を含む。しかしこれらの実施例の著しく変化する反応条件に基づいて、高いブテン反応率で形成されるアルデヒドの高いn/i−比を達成することを目的として、異性化ヒドロホルミル化を実施するために一般的な教示を読み取ることはできない。
EP−A188426は、オレフィンを含有する反応器排ガスを第一の反応器システムから、第一の反応器システムとは分離されている第二の反応器システムへ供給してヒドロホルミル化を完了する、オレフィンのヒドロホルミル化法を記載している。その際、第二の分離された反応器システム中で、第一の反応器中とは異なった反応条件を適用することができ、特にここで別の触媒系を適用することができる。この分離された反応器システムを使用することにより、使用されるオレフィンのより効果的、かつ完全な利用が達成される。異性化条件下でのヒドロホルミル化についてはEP−A188426では言及されておらず、かつ相応して該文献の実施例はプロペンのヒドロホルミル化のためのロジウム−トリフェニルホスフィン触媒系の適用に限定されている。内部のオレフィンを出発材料として使用する際に、どのようにn/i−比を向上することができるかについての教示もない。
WO97/20801(≒US−A5,744,650)は、特にロジウム−有機ポリホスファイト錯体触媒を用いたヒドロホルミル化の際のヒドロホルミル化速度と、一酸化炭素の分圧との間の関係、ロジウム−有機ポリホスファイト錯体触媒の失活の防止および回避、ヒドロホルミル化法における一酸化炭素分圧、水素分圧、全反応圧力、ヒドロホルミル化速度および/または温度の周期的な変動の防止および/または低減を取り扱っており、かつこれらの問題を解決するために、ヒドロホルミル化法を実施して一酸化炭素分圧が低下し、かつヒドロホルミル化速度が低下した場合、一酸化炭素分圧が上昇した場合に、ヒドロホルミル化速度が上昇し、かつ1もしくは複数の条件、つまり
a)反応生成物の液体の温度および冷媒の入口温度の間の温度差が25℃より小さい温度を適用すること、
b)90%より低い一酸化炭素反応率、
c)65%を超える水素反応率および
d)50%を超えるオレフィン系不飽和化合物の反応率
を満足するような一酸化炭素分圧で実施することを提案している。
n/i−選択率に対する一酸化炭素分圧の作用に関して、WO97/20801では、ヒドロホルミル化が、一酸化炭素分圧に関して否定的な反応秩序を有する範囲では、つまり比較的高い一酸化炭素分圧での作業は、高い異性対比につながることが確認されているのみである。
一部継続特許であるUS−A5874639は、US−A5,744,650の対象を有機ポリリン−金属錯体からなる触媒の使用に広げている。
US−A5728893は、ヒドロホルミル化のための特殊な構成の多工程反応器の使用を対象としており、この場合、この反応器を使用する目的は、1ポンド/1平方インチあたりのn−生成物0.2%のn−生成物の選択率(≒CO分圧1バールあたり2.9%)の変化がCO分圧を超えない反応条件を達成することである。この特許のいくつかの実施例は、エチレンおよびプロペンをロジウム−トリフェニルホスフィン触媒系により従来のようにヒドロホルミル化することに関し、この場合、最初から水素過剰が適用される。CO分圧の上昇は実施例の記載によれば、ヒドロホルミル化速度の低下につながる。実施例2において、プロペンのヒドロホルミル化の際に達成される、得られるブチルアルデヒドのn/i−比については記載されていない。
JP−A143572(2000)によれば、ヒドロホルミル化は、反応器中の一酸化炭素分圧が実質的に反応速度に対して作用しない条件下で実施される。
Reinius等(J. Mol. Cat. A:Chemical 158、499(2000))は、ロジウム−(メチル(チオフェニル−)ジフェニルホスフィン−錯体触媒を用いたメチルメタクリレートのヒドロホルミル化を試験し、かつその際、合成ガス中のH分圧を高めることによって、トリフェニルホスフィン−ロジウム錯体触媒の使用と比較してヒドロホルミル化反応のn/i−選択率は変化しないという結果に至った。
Yang等は、Catalysis Today 74、111(2002)において、プロペンのヒドロホルミル化の際のロジウムトリス(ナトリウム−m−スルホナトフェニル)−ホスフィン錯体触媒の活性に対するHおよびCOの分圧の影響を記載している。彼らは、この触媒系の場合、ヒドロホルミル化速度はH分圧の上昇と共に増大し、かつCO分圧の上昇と共に低減することを見いだした。
EP−A423769は、オレフィンの多工程のヒドロホルミル化の際に、2つの異なった、反応カスケードに相互に結合した反応器を組み合わせて使用することに関する。この出願の実施例によれば、従来のロジウム−トリフェニル−ホスフィン触媒系を用いたプロペンのヒドロホルミル化の際に、第一の反応工程においても第二の反応工程においても、水素割合が一酸化炭素割合を上回る合成ガス混合物が使用される。EP−B423769は異性化ヒドロホルミル化について記載していない。
EP−A1008580は同様に、複数の圧力区間に分割されている、少なくとも2の反応器からなるヒドロホルミル化用の反応器カスケードの使用に関し、その際、第一(m−1)の圧力区間中のH−もしくはCO分圧比対その後の第二(m−テン)の圧力区間中の該当する分圧比に関して、次の関係:
CO(m−1)<PCO(m)
H2(m−1)<PH2(m)
CO(m−1)+PH2(m−1)<PCO(m)+PH2(m)
の少なくとも1が該当し、この場合、PCOおよびPH2は、そのつど記載される圧力区間または反応工程におけるCO分圧もしくはH分圧を表す。この運転方法によりヒドロホルミル化速度が向上するのみでなく、またn/i−選択率も改善される。EP−A1008580の実施例によれば、これは、オクテン混合物のヒドロホルミル化において、第一の反応工程中で1:1のCO/Hモル比を有する合成ガスを使用する際に50kg/cmの圧力および第二の反応工程中で170kg/cmの圧力を調整することにより達成される。この場合、ヒドロホルミル化触媒として、反応器中、現場で生じる錯化していないロジウムヒドリドカルボニルを使用する。EP−A1008580の記載では確かに、この方法は種々のホスファイト−もしくはホスフィン−リガンドによって錯化したコバルト触媒およびロジウム触媒を用いるヒドロホルミル化のためにも適切であることが言及されているが、しかし錯化されていないロジウムとは異なった振る舞いをする触媒を使用する際にこの方法が、これにより生じるアルデヒドのn/i−選択率に対して与える作用についての具体的な例または記載はない。
CO分圧に関して、第一の反応工程で、第二の反応器工程におけるより高いCO分圧を適用することは、モノスルホン化ホスフィンにより錯化したロジウム触媒を用いた1−オクテンのヒドロホルミル化に関して、US−A4,716,250からも開示されている(例9)。個々の反応工程で使用されるCO/H−比に関しては、第一の反応工程においても第二の反応工程においても水素過剰が存在する。しかし形成されるノナナールのn−/i−比に関して最良の結果(12.3のn−/i−比)は例9のもう1つの実施態様では第一工程および第二工程でほぼ同一のCO分圧を適用する場合、および高いH/CO−モル比を第一工程のみならず第二工程でも使用する場合に達成される。
WO02/68371は反応器カスケード中での異性化ヒドロホルミル化のための方法に関し、この場合、第一の反応工程中で従来のロジウム−トリフェニルホスフィン触媒を使用し、かつ第二の反応工程中でキサンテン主鎖を有するキレート化するジホスフィンにより修飾されるロジウム触媒を使用する。1:1のCO/H−比を有する合成ガスを使用する場合、この文献においても実施例によれば、第二の反応工程で第一工程よりも高い圧力で、相応して第一工程の分圧と比較してCO−およびH−分圧を上昇にさせて作業する。しかし異なった触媒系を用いて作業することは高価であり、このことによって方法は著しく高価になる。
本発明の根底には、従来技術により記載されていた、CO分圧へのその依存性に関して、反応速度とn−選択率の相対する傾向にもかかわらず、高い空時収率で高いn−選択率で内部オレフィンおよびα−オレフィンからなる混合物からアルデヒドを経済的に製造することが可能となる、内部オレフィンとα−オレフィンとからなる混合物をヒドロホルミル化する方法を見いだすという課題が存在していた。このために、オレフィン混合物中に存在する内部のオレフィンにおける内部の二重結合から末端二重結合への異性化は促進され、かつ同時にα−オレフィンから内部のオレフィンへの二重結合の異性化は抑制されるべきである。というのも、後者は、内部のオレフィンが基本的にα−オレフィンよりも反応性が低いために方法の全空時収率を低下させるからである。
従ってα−オレフィンおよび内部の二重結合を有するオレフィンを含有する4〜20の炭素原子を有するオレフィン組成物を均一な相中で、酸素原子および/または窒素原子を有する有機リンリガンドにより錯化された均一系ロジウム触媒および遊離リガンドの存在下に合成ガスを使用して、少なくとも2の反応帯域からなる多工程の反応系において高い温度および高い圧力で、異性化ヒドロホルミル化することにより、5〜21の炭素原子を有するアルデヒドを連続的に製造する方法が判明し、この方法は、オレフィン組成物をまず1もしくは複数の第一の反応帯域からなる群において4:1〜1:2のCO/Hモル比の合成ガスを用いて10〜40バールの全圧力で40〜95%のα−オレフィンの反応率まで反応させ、かつ1もしくは複数の第一の反応帯域からなる群からのヒドロホルミル化搬出物を、1もしくは複数の後続する反応帯域からなる群において、5〜30バールの全圧力で1:4〜1:1000のCO/H−モル比の合成ガスと反応させ、その際、1もしくは複数の後続する反応帯域における全圧力は、そのつど先行する反応帯域における圧力よりもそのつど少なくとも1〜(G1−Gf)バール低く、その際、G1は先行する反応帯域中の全圧力を表し、かつGfは1もしくは複数の第一の反応帯域にそのつど後続する反応帯域中の全圧力を表すが、ただしその際、G1−Gfの差は1バールより大きく、かつその際、1もしくは複数の後続する反応帯域におけるCO分圧はそのつど、そのつど先行する反応帯域よりも低いことを特徴とする。
本発明による方法は異性化ヒドロホルミル化のための一連の研究結果に基づいている。たとえば特に、
a)ラフィネートIIを直列に接続された2つの反応器中で、両方の反応器中、その他は同一の条件下でCO分圧の低下により連続的にヒドロホルミル化する際に、一定のCO/Hモル比で合成ガス圧を低下することによって、または一定の全圧力でCO/Hモル比を低下することによって、ヒドロホルミル化搬出物中のアルデヒド収率およびn−バレロアルデヒドの割合が上昇し、
b)2−ブテンの不連続的なヒドロホルミル化の際に、CO分圧の低下の結果、アルデヒド収率およびn−バレロアルデヒドの割合が向上し、かつ
c)1−ブテンの不連続的なヒドロホルミル化の際に、CO分圧の低下は1−ブテンから2−ブテンへの不所望の異性化の増大を生じ、ひいてはアルデヒド形成の空時収率も、形成されるバレロアルデヒドのn/i−比も低下する
ということが判明した。
本発明による措置の適用および本発明による方法パラメータの調整により、本発明によれば1もしくは複数の第一の反応帯域からなる群におけるオレフィン組成物中に存在するα−オレフィン割合が大部分、たとえば40〜95%の反応率まで、有利には70〜95%の反応率まで、大規模に末端の二重結合から内側の二重結合への異性化につながることなく反応するため、極めて簡単に表すならば、内部の二重結合を有するオレフィン組成物のオレフィン割合は、1もしくは複数の後続する反応帯域からなる群において、内部の二重結合から末端の二重結合への異性化のために最適なヒドロホルミル化条件下でヒドロホルミル化され、その際、これは相対的な程度で本来オレフィン組成物中に含有されていたα−オレフィン割合の異性化につながることはなく、その結果、最終的にオレフィン組成物から、高い空時収率で高いn/i−比を有するアルデヒド生成物が得られる。α−オレフィンの内部オレフィンへの不所望の異性化の程度は、1もしくは複数の第一の反応帯域からなる群において、ヒドロホルミル化条件下でできる限り低く維持されるべきであり、かつ最大で80%、有利には50%より少なく、かつ特に有利には30%より少ないとよい。
従ってオレフィン組成物中に含有されているα−オレフィン割合の一般に50〜99%の所望される反応率は、単一の第一の反応帯域中でも、複数の第一の反応帯域中でも達成することができ、その際、本発明を説明する目的で、この単一の第一の反応帯域または複数の第一の反応帯域を、「1もしくは複数の第一の反応帯域からなる群」とよぶ。同じことが、1もしくは複数の第一の反応帯域に後続する単一もしくは複数の反応帯域からなる群の名称に関しても該当し、この場合、主な目的は、ヒドロホルミル化すべきオレフィン組成物中の内部オレフィンの割合を異性化ヒドロホルミル化することである。
従って本発明による方法は、α−オレフィンおよび内部オレフィンを含有するオレフィン混合物を、圧力およびCO/H比に関してカスケード状の、つまり段階的な反応帯域を用いて(たとえばUS−A4716250、EP−A1008580)段階的にヒドロホルミル化する従来技術からは、CO分圧も、1もしくは複数の後続する反応帯域からなる群における全圧力も、1もしくは複数の第一の反応帯域からなる群におけるよりも低く、その際、一般に1もしくは複数の第一の反応帯域の群では、1もしくは複数の後続する反応帯域の群におけるよりも明らかに高い全圧力で作業されることによって区別される。
本発明による方法は、末端および内部の二重結合を有するオレフィン組成物を、方法パラメータである全圧力、CO/Hのモル比およびCO分圧に関してカスケード状の、複数、たとえば2〜10、有利には2〜4、および特に有利には二つ(2)の直列に接続された反応帯域からなる多工程反応システムに関してヒドロホルミル化することに関し、この場合、個々の反応帯域は相互に、その中で優勢な異なった全圧力、CO分圧および場合によりCO/Hモル比により区別される。このことから、個々の反応帯域を反応器カスケードの個々の、直列に接続された反応器中に設置することができるが、しかしまた個々の反応帯域が複数の直列もしくは並列に接続された反応器を有し、これらの反応器が、個々の反応帯域に関する、実質的に同一の全圧力およびCO分圧の本発明による基準を満足してもよいことが明らかである。反対に、個々のヒドロホルミル化反応器は適切な内部構造物により複数の反応コンパートメントに区分されていてもよく、その際、個々の反応コンパートメント中で、反応条件を相互に無関係に、1もしくは複数のこれらの反応コンパートメントが1の反応帯域を形成し、かつ反応器の1もしくは複数の後続する反応コンパートメントが、個々のコンパートメントにおいて方法パラメータをそのつど調整した後に、第二もしくは複数の後続する反応帯域を形成するように調整することができる。反応器の後続するコンパートメント中で、先行するコンパートメントにおけるより少なくとも1バール低い全圧力および場合により先行するコンパートメントにおけるより低いCO/Hモル比においてより低いCO分圧が優勢である場合には、この後続するコンパートメントは先行するコンパートメントに関して新たな反応帯域を形成する。同じことが個々の、直列に接続された個々の反応器中での反応条件に関して該当する。
反応器として本発明による方法では原則としてヒドロホルミル化反応のために適切な全ての反応器タイプ、たとえば攪拌反応器、たとえばUS−A4778929に記載されている泡鐘塔反応器、たとえばEP−A1114017の対象であるような循環反応器、管型反応器を使用することができ、この場合、個々の反応器はたとえばEP−A423769に記載されているような、一連の異なった混合特性を有していてもよく、さらにコンパートメント化された反応器、たとえばEP−A1231198またはUS−A5728893の対象であるような反応器を使用することができる。
反応帯域が複数の反応器を包含する場合、この反応帯域中で同一もしくは異なった反応器タイプを使用することができ、さらに反応帯域に応じて同一もしくは異なった反応器タイプを使用することができる。有利には個々の反応帯域中で同一の反応器タイプ、たとえば循環反応器または攪拌反応器を使用する。
本発明による方法は一般に1もしくは複数の第一の反応帯域からなる群において、一般に10〜40バール、有利には10〜30バールおよび特に有利には10〜25バールの全圧力で、および1もしくは複数の第一の反応帯域に後続する反応帯域からなる1もしくは複数の群からなる群において、一般に5〜30バール、有利には5〜20バール、および特に有利には9〜20バールの全圧力で実施する。個々の反応帯域における全圧力はこの場合、付加的に反応ガスである一酸化炭素(CO)および水素(H)の分圧、ヒドロホルミル化されるオレフィン組成物の個々のオレフィンならびにヒドロホルミル化の過程において生じるアルデヒドの分圧および反応混合物中に含有されている別の成分、たとえば飽和炭化水素、不活性ガス、たとえば窒素、助剤、たとえば溶剤もしくは遊離リガンド、たとえば場合により反応混合物に添加される安定剤、たとえば使用されるリガンドを分解反応に対して安定化するために役立つ第三級アミンまたはアジン、ならびに場合により出発材料中に痕跡量で含有されている不純物、たとえば二酸化炭素およびヒドロホルミル化の過程で形成される副生成物の分圧からなる。一般に個々の反応帯域中の全圧力は反応ガスであるCOおよびHの供給および/または反応混合物を該当する反応温度で放圧することによる易揮発性成分のガス放出により調整される。
個々の反応帯域における全圧力は本発明によれば、後続する反応帯域の全圧力が、該帯域に先行する反応帯域に対して少なくとも1〜(G1−Gf)バール低いように調整し、この場合、G1は先行する反応帯域R中の全圧力を表し、該帯域は再び1もしくは複数の反応帯域、たとえばR、R等に先行してもよく、かつGfはこの反応帯域に後続する反応帯域Rにおける全圧力を表し、該帯域は再び別の反応帯域(R、R等)の後に続くことができ、これらの全圧力に関しては、反応帯域RおよびRの間と同じ関係が該当する。ただしこの場合、差G1−Gfは1バールより大きい。一般に後続する反応帯域Rの全圧力は、先行する反応帯域における全圧力よりも1〜25バール、有利には1〜15バールおよび特に有利には1〜10バール低い。この場合、個々の反応帯域における全圧力に関する基準点はそのつど反応器中の全圧力であるか、または複数の反応器が一緒になって1の反応帯域を形成する場合には、先行する反応帯域の最後の反応器中および反応器中の全圧力、または複数の反応器が一緒になって1の反応帯域を形成する場合、後続する反応帯域の第一の反応器中の全圧力である。同じことがコンパートメント化した反応器の場合にも該当し、この場合、1もしくは複数の個々の反応コンパートメントは1の反応帯域を形成する。管型反応器の場合、第一の管型反応器の出口の全圧力および後続する管型反応器またはその他の反応器の出口の全圧力は、個々の反応帯域を確定するための基準点を形成する。2もしくは複数の直列に接続された反応器または反応コンパートメントの間の全圧力の差は、1バールより小さいため、これらは一緒になって1の反応帯域を形成する。
個々の反応帯域中の反応温度は一般に50〜200℃、有利には50〜150℃および特に有利には70〜130℃である。
本発明による方法の1もしくは複数の第一の反応帯域からなる群における合成ガスのCO/Hモル比は、一般に4:1〜1:2、有利には4:1〜2:3および特に有利には3:2〜2:3(CO:H)であり、かつ後続する反応帯域の1もしくは複数の第一の反応帯域からなる1もしくは複数の群からなる群では一般に1:4〜1:1000、有利には1:4〜1:100および特に有利には1:9〜1:100(CO/H)であり、その際、後続する反応帯域中のCO分圧は、この反応帯域に直接先行する反応帯域中で支配的なCO分圧よりも低く調整される。一般に1もしくは複数の第一の反応帯域に後続する反応帯域におけるCO分圧は、直接先行する反応帯域において支配的なCO分圧よりも1〜20バール、有利には1〜10バールおよび特に有利には2〜7バール低く調整される。
個々の反応帯域中に存在するCO分圧を確定するための基準点に関しては、個々の反応帯域中の全圧力を確定するための前記の実施態様が相応して該当する。
本発明による方法の個々の反応帯域における最適な全圧力、最適なCO/H−モル比ならびに最適なCO分圧は、ヒドロホルミル化されるオレフィン組成物の種類および組成、たとえばヒドロホルミル化されるオレフィンの鎖長、末端および内部の二重結合の割合、内部の二重結合の状態および場合によりオレフィンの分岐度に依存する。相応して、これらの方法パラメータを特定のオレフィン組成および使用されるヒドロホルミル化触媒に関して有利にはルーチンの前試験またはコンピュータによる方法シミュレーションにおいて本発明により最適化して、できる限り高い空時収率で、アルデヒド生成物中のできる限り高いn/i−割合の達成に関して経済的に最適な条件を調査する。
同じことが、本発明による方法における反応帯域の数に関しても該当する。たとえばn/i−比と空時収率との経済的に最適な関係を達成するために、本発明によれば直列に接続された10までの反応帯域を設置することは有意義であり得る。このことにより条件付けられる比較的高い投資コストおよび/または測定および制御の技術的コストおよびおそらくは比較的高い運転コストに基づいて、このことによりn/i−比および空時収率を改善することによって得られる経済的な利点は相殺されうる。従って有利には本発明による方法は一般に2〜8、有利には2〜4および特に有利には2の直列に接続された反応帯域中で実施され、その際経済的に最適な反応帯域の数は有利にヒドロホルミル化されるオレフィン組成物の種類および組成に、および使用されるヒドロホルミル化触媒に依存して個別的にルーチン試験またはコンピュータによる方法シミュレーションによって確認される。
反応帯域からのヒドロホルミル化搬出物は後続する反応帯域へ入る前に放圧することができ、形成されるアルデヒドを分離し、かつ反応しなかったオレフィンをヒドロホルミル化のために後続する反応帯域に供給することができる。有利には本発明によれば、反応帯域からのヒドロホルミル化搬出物の、次の反応帯域へ導入される前のこのような後処理を実施せず、かつ反応帯域からのヒドロホルミル化搬出物を直接、その後の反応帯域へと放圧する。本発明による方法のこの有利な実施態様は、後続する反応帯域中の全圧力が先行する反応帯域中の全圧力よりも低いことによって可能である。
個々の反応帯域中での全圧力の調整は一般に、新たに供給される合成ガスの量を考慮して、一般に実質的に未反応の合成ガス、不活性ガスおよび炭化水素からなる個々の反応帯域からの排ガス流の制御によって行う。個々の反応帯域中で所望されるCO/Hモル比を調整するために、CO/H混合物は所望のあらかじめ形成されたCO/Hモル比で、個々の反応帯域へ供給されない場合、有利には約1:1の従来のCO/Hモル比の合成ガスを使用し、かつ所望のCO/Hモル比は個々の反応帯域中で、付加的な量のCOまたはHを計量供給することによって調整することができる。この場合、実質的にCOまたはHを含有する他の方法からの排ガスを、CO/Hモル比の調整のために使用することによって、本発明による方法を他の方法と一体化するという経済的に有利な可能性が存在する。従ってたとえばメチルホルメートの製造からのCO含有排ガスを、CO/Hモル比の上昇のために、もしくはアルデヒドおよびここから生じるエナール、たとえば2−エチルヘキサナールまたは2−プロピルヘプテナールの、相応する飽和アルコールへの水素化からのH含有排ガスを、CO/Hモル比の低下のためのH源として個々の反応帯域中で使用することができる。CO分圧は後続する反応帯域中のCO/H圧を低下させることにより下げることもできる。
本発明による方法は、有利に内部および末端の二重結合を有し、かつ直鎖状であっても分枝鎖状であってもよい脂肪族C〜C20−オレフィンからなるオレフィン組成物をヒドロホルミル化するために適切である。このようなオレフィン組成物のための例は、1−ブテン/2−ブテン混合物、たとえば大規模工業的にラフィネートIIとして生じるものである。ラフィネートIIとして、ブタジエンおよびアセチレンを分離し、かつその後に蒸気分解装置からのC留分からイソブテンを分離した後に得られるC−オレフィン留分をいい、これは一般に次の組成を有する:
イソブタン 0.5〜5質量%、
n−ブタン 5〜20質量%、
トランス−2−ブテン 20〜40質量%、
シス−2−ブテン 10〜20質量%、
1−ブテン 25〜55質量%、
イソブテン 0.5〜5質量%
ならびに痕跡ガス、たとえば1,3−ブタジエン、プロパジエン、プロペン、シクロプロパン、メチルシクロプロパンおよびビニルアセチレン。
その他の適切なオレフィン組成物はたとえばペンテン混合物、たとえば酸触媒によるエテンおよびプロペンの同時二量化の際に形成されるもの、酸もしくはニッケル触媒による(Dimersol法)プロペン二量化から、またはたとえばEP−A1069101およびEP−A1134271に記載されているようなメタセシス法からのヘキセン混合物、ヘプテン混合物、たとえばプロペンおよびブテンの酸もしくはニッケル触媒による同時二量化からのもの、たとえばUS−A5849972に記載されているブテンの二量化からのオクテン混合物、たとえば酸触媒によるプロペン三量化からのノネン混合物、たとえば酸触媒によるペンテンの二量化からのデセン混合物、たとえばペンテンおよびヘキセンの同時二量化からのウンデセン混合物、たとえば酸触媒によるプロペンの四量化、たとえばUS−A5849972に記載されているブテン混合物の三量化、および/またはたとえばWO00/53546に記載されているヘキセン混合物の二量化からのドデセン混合物、たとえばUS−A5849972に記載されているブテン混合物の四量化からのヘキサデセン混合物、たとえばノネン混合物の二量化からのオクタデセン混合物、および/またはデセン混合物の二量化またはペンテン混合物の四量化からのエイコセン混合物である。当然に、異なる炭素数のオレフィンからなる組成物もまた本発明による方法において使用することができることはそれ以上説明する必要はない。異なった炭素数を有するこのようなオレフィン組成物はたとえばブテンのメタセシスにより、たとえばEP−A1134271およびEP−A1069101に記載されているように、またはSHOP法により、またはフィッシャー・トロプシュ法により得ることができる。高級オレフィンからなる組成物を製造するための種々の適切な方法の組成はたとえばWeissermel、ArpeのIndustirielle Organische Chemie、第82〜99頁、第5版、Wiley−VCH、Weinheim、1998に記載されている。本発明によりこれらのオレフィン組成物から得られるアルデヒドはたとえば可塑剤アルコールおよび界面活性剤アルコールを製造するための出発材料として使用され、該アルコール、たとえば2−プロピルヘプタノールはたとえばアルデヒドのアルコールへの水素化により直接、またはアルドール化および水素化の工程を介して得ることができ、これをバレロアルデヒド(ラフィネートIIのヒドロホルミル化により得られる)のアルドール化および引き続きアルドール化生成物である2−プロピルヘプテナールの水素化により製造することができる。
単に具体的な説明のためであって、包括的なものではないが、以下にこのようなオレフィン組成物中に存在しうる代表的な個々のオレフィン化合物を挙げる:
ブテン、たとえば1−ブテン、2−ブテンおよびイソブテン、ペンテン、たとえば1−ペンテン、2−ペンテン、2−メチル−1−ブテンおよび2−メチル−2−ブテン、ヘキセン、たとえば1−ヘキセン、2−ヘキセン、3−ヘキセン、2−メチル−1−ペンテン、2−メチル−2−ペンテン、3−メチル−2−ペンテンおよび3−メチル−1−ペンテン、ヘプテン、たとえば1−ヘプテン、2−ヘプテン、3−ヘプテンおよびメチルヘキセンの種々の異性体、オクテン、たとえば1−オクテン、2−オクテン、3−オクテン、4−オクテンならびに内部の、もしくは末端の二重結合を有する分枝鎖状のオクテン、ノネン、たとえば1−ノネン、2−ノネン、3−ノネン、4−ノネンならびに内部の、または末端の二重結合を有する分枝鎖状のノネン、デセン、たとえば1−デセン、2−デセン、3−デセン、4−デセン、5−デセンならびに内部の、もしくは末端の二重結合を有する分枝鎖状のデセン、ウンデセン、たとえば1−ウンデセン、2−ウンデセン、3−ウンデセン、4−ウンデセン、5−ウンデセンならびに内部の、もしくは末端の二重結合を有する分枝鎖状のウンデセン、ドデセン、たとえば1−ドデセン、2−ドデセン、3−ドデセン、4−ドデセン、5−ドデセン、6−ドデセンならびに内部の、もしくは末端の二重結合を有する分枝鎖状のドデセン。さらにテトラデセン、ペンタデセン、ヘキサデセン、ヘプタデセン、オクタデセン、ノナデセンおよびエイコセン。
本発明による方法において使用することができるオレフィン組成物はジオレフィン、たとえばα,ω−ジオレフィン、たとえば1,3−ブタジエン、1,4−ペンタジエン、1,5−ヘキサジエン、1,6−ヘプタジエン、1,7−オクタジエン、1,8−ノナジエンまたは1,9−デカジエン、ならびに内部の、および末端の二重結合を有するジオレフィン、たとえば1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエン、1,4−ヘキサジエン、1,3−ヘプタジエン、1,4−ヘプタジエン、1,5−ヘプタジエン、1,3−オクタジエン、1,4−オクタジエン、1,5−オクタジエン、1,6−オクタジエン、1,3−ノナジエン、1,4−ノナジエン、1,5−ノナジエン、1,6−ノナジエン、1,7−ノナジエン、1,3−デカジエン、1,4−デカジエン、1,5−デカジエン、1,6−デカジエン、1,7−デカジエン、1,8−デカジエンを含有していてもよい。
本発明によるヒドロホルミル化法は、リン含有リガンドにより錯化されており、本発明による反応条件下で内部の二重結合を有するオレフィンを異性化しながらヒドロホルミル化することができ、かつ本発明による反応条件下で末端の二重結合を内部の二重結合へと異性化する傾向がわずかであるにすぎない、反応媒体中に均一に溶解するロジウム触媒を使用して実施される。有利にはリガンドはロジウムに関して過剰で使用され、かつ一般に2〜300、有利には2〜20および特に有利には2〜10のリガンド/Rhモル比で使用される。
液状の反応混合物中のロジウム濃度は一般に10〜500質量ppm、有利には30〜350質量ppmおよび特に有利には50〜300質量ppmである。ロジウム源としてたとえばロジウム塩、たとえば酢酸ロジウム、塩化ロジウムまたは硝酸ロジウム、ロジウム錯体、たとえばアセチルアセトナトロジウムおよび/またはロジウムカルボニル化合物、たとえばRh(CO)2acac、Rh(CO)12またはRh(CO)16を使用することができる(acac:アセチルアセトネート)。使用されるロジウム源の種類は一般に本発明による方法の結果にとって重要ではない。
ヒドロホルミル化のためにロジウム源として使用されるロジウム化合物は一般に、使用されるリガンドと同様に、反応混合物中に溶解しているか、または懸濁している。ヒドロホルミル化活性のロジウム錯体触媒は、この場合、ヒドロホルミル化反応器中現場でヒドロホルミル化反応の条件下において、つまり一酸化炭素と水素との作用下で、リン含有リガンドにより錯化されたロジウム化合物上に形成される。反応混合物のあらかじめ成形されたロジウム触媒錯体もまた添加することができることは自明である。
本発明による方法は均一相中で実施される。つまりヒドロホルミル化されるオレフィン、反応混合物中に均一に溶解したロジウムヒドロホルミル化触媒、遊離リガンドならびに形成されたアルデヒドは、液相中に存在する、つまり本発明による方法は2つの隣接して存在する液相中でのヒドロホルミル化に関するものではない。
本発明によるヒドロホルミル化法は有利には溶剤の存在下で実施することができる。溶剤として有利には、そのつどのオレフィンをヒドロホルミル化する際に生じるアルデヒド、ならびにこれらの、より沸点が高いその後の反応生成物、たとえばアルドール縮合の生成物を使用する。同様に適切な溶剤は芳香族化合物、たとえばトルエンおよびキシレン、炭化水素または炭化水素の混合物であり、これらは上記のアルデヒドおよびアルデヒドから生じる生成物を希釈するためにも使用することができる。別の溶剤は脂肪族カルボン酸とアルカノールとのエステル、たとえば酢酸エステルまたはTexanol(R)、エーテル、たとえばt−ブチルメチルエーテルおよびテトラヒドロフランである。十分に親水化されたリガンドの場合、アルコール、たとえばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、ケトン、たとえばアセトンおよびメチルエチルケトンなどを使用することができる。さらに溶剤としていわゆる「イオン性の液体」を使用することができる。これは液状の塩、たとえばN,N′−ジ−アルキルイミダゾリウム塩、たとえばN−ブチル−N′−メチルイミダゾリウム塩、テトラアルキルアンモニウム塩、たとえばテトラ−n−ブチルアンモニウム塩、N−アルキルピリジニウム塩、たとえばn−ブチルピリジニウム塩、テトラアルキルホスホニウム塩、たとえばトリスヘキシル(テトラデシル)ホスホニウム塩、たとえばテトラフルオロホウ酸塩、酢酸塩、テトラクロロアルミン酸塩、ヘキサフルオロリン酸塩、塩化物およびトシレートである。
本発明による方法は有利には液排出法(Fluessigaustragsverfahren)により実施される。その際、液状のヒドロホルミル化混合物を連続的に第一の反応帯域のヒドロホルミル化反応器から取り出し、かつ後続する反応帯域のヒドロホルミル化反応器へ供給する。後続する反応帯域は、先行する反応帯域よりも低い全圧力で運転されるため、先行する反応帯域からのヒドロホルミル化搬出物は有利には後続する反応帯域のヒドロホルミル化反応器中で放圧される。一般に第一の反応帯域からのヒドロホルミル化搬出物の、後続する反応帯域へ入る前の後処理は行わない。後続する反応帯域は選択された、先行する反応帯域の反応条件とは異なった反応条件で運転されるように選択する。これらの後続する反応帯域から、一般に液状のヒドロホルミル化混合物を連続的に、ヒドロホルミル化反応器から取り出し、かつその中に溶解している気体、たとえば未反応のCO/H混合物を分離するためにヒドロホルミル化反応器中で優勢である圧力よりも一般に1〜35バール、有利には3〜10バール低い圧力へと放圧容器中で放圧するか、または場合により上記のように後続する別の反応帯域へ供給する。放圧容器中で放出される気体、特に未反応のCO/H−混合物は、所望の場合にはさらに反応させるために再び先行する反応帯域の1へと返送され、その際、連行されるアルデヒドおよび/またはオレフィンを除去するために、この気体状の返送流を洗浄するか、または熱交換器中で中間凝縮するか、または反応器中の不活性ガスの富化を回避するために、この返送流の部分流を排出することが有利であり得る。放圧容器中に残留する液状の、ヒドロホルミル化生成物、該生成物中に溶解したオレフィン、高沸点物質、触媒および遊離リガンドを含有するヒドロホルミル化排出物を引き続き、未反応のオレフィンを回収するために脱気塔へ供給することができる。ヒドロホルミル化生成物、高沸点物質、触媒および遊離リガンドを含有する、脱気塔の塔底生成物から、引き続き蒸留塔内で、ヒドロホルミル化生成物を高沸点物質、触媒および遊離リガンドから分離し、かつさらに使用することができ、これに対して高沸点物質、触媒および遊離リガンドは、場合により濃縮し、かつ反応器中の高沸点物質のオーバーフローを回避するために部分流を排出した後で、有利には再び先行する反応帯域、有利には第一の反応帯域の反応器へと返送する。アルデヒド生成物を後処理するために、従来技術の種々の方法により、たとえばUS−A4,148,830、US−A6,100,432またはWO01/58844に記載されている方法により実施することができる。
二重結合の異性化のために活性な触媒として、本発明によれば有利にはロジウムと、キレート化する有機リンアミダイトもしくは有機ホスファイトまたは有機ホスホニットリガンドとの錯体を使用する。これらのリガンド中で1もしくは複数のリン原子はヒ素原子またはアンチモン原子により置換されていてもよく、しかし有利にはリン含有リガンドを使用する。
異性化ヒドロホルミル化触媒として、本発明による方法ではたとえば一般式I
Figure 2007509093
[式中、
Qは式
Figure 2007509093
の架橋基であり、該基中、
およびAは相互に無関係にO、S、SiR、NRまたはCRを表し、その際、
、RおよびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘタリールを表し、
およびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘタリールを表すか、またはこれらが結合している炭素原子と一緒に4〜12の炭素原子を有するシクロアルキリデン基を形成するか、または基Rは別の基Rと一緒に、または基Rは別の基Rと一緒に分子内架橋基Dを形成し、
Dは
Figure 2007509093
の群から選択される二価の架橋基であり、上記式中、
およびR10は相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ハロゲン、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシレートまたはシアノを表すか、または相互に結合してC〜C−アルキレン架橋を形成しており、
11、R12、R13およびR14は相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ハロゲン、トリフルオロメチル、COOH、カルボキシレート、シアノ、アルコキシ、SOH、スルホネート、NE、アルキレン−NE3+、アシルまたはニトロを表し、
cは0または1であり、
Yは化学結合を表し、
、R、RおよびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、COOR、COO、SO、SO 、NE、NE3+、アルキレン−NE3+、OR、SR、(CHRCHO)、(CHN(E))、(CHCHN(E))、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、アシルまたはシアノを表し、
その際、
、E、EおよびEはそのつど水素、アルキル、シクロアルキルまたはアリールから選択される同じか、または異なった基を表し、
は水素、メチルまたはエチルを表し、
はカチオンを表し、
はアニオンを表し、かつ
xは1〜120の整数を表すか、あるいは
および/またはRはこれらが結合しているベンゼン環の2つの隣接する炭素原子と一緒に、1、2または3の別の環を有する縮合環構造を表し、
aおよびbは相互に無関係に0または1の数を表し、
Pはリンを表し、かつ
、R、R、Rは相互に無関係にヘタリール、ヘタリールオキシ、アルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、シクロアルキル、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルコキシまたはNE基を表すが、ただしその際、RおよびRは窒素原子を介してリン原子Pに結合したピロール基であるか、またはRはRと一緒に、および/またはRはRと一緒に、少なくとも1のピロールの窒素原子を介してリン原子Pに結合したピロール基を含有する、式
Py−I−W
の二価の基Eを形成し、
上記式中、
Pyはピロール基であり、
Iは化学結合を表すか、またはO、S、SiR、NRまたはCRを表し、
Wはシクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、ヘタリールまたはヘタリールオキシを表し、かつ
およびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘタリールを表すか、あるいは
窒素原子を介してリン原子Pに結合した、式
Py−I−Py
のビスピロール基を形成する]のリンアミダイトリガンドとのロジウム錯体が適切である。
有利なリンアミダイトリガンドは式Ia
Figure 2007509093
[式中、R15、R16、R17およびR18は相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、W’COOR、W’COO、W’(SO)R、W’(SO、W’PO(R)(R)、W’(PO (M、W’NE、W’(NE、W’OR、W’SR、(CHRCHO)、(CHNE、(CHCHNE、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、アシルまたはシアノを表し、
その際、
W’は単結合、ヘテロ原子または1〜20の架橋原子を有する二価の架橋基を表し、
、E、E、Eはそのつど、水素、アルキル、シクロアルキルまたはアリールから選択される、同じか、または異なった基を表し、
は水素、メチルまたはエチルを表し、
はカチオン等価物を表し、
はアニオン等価物を表し、かつ
yは1〜240の整数を表し、その際、そのつど隣接する2つの基R15、R16、R17およびR18はこれらが結合しているピロール環の炭素原子と一緒に1、2または3の別の環を有する縮合環構造を表してもよく、
ただしその際、基R15、R16、R17またはR18の少なくとも1は水素を表さず、かつR19およびR20は相互に結合しておらず、
19およびR20は相互に無関係にシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘタリールを表し、
aおよびbは相互に無関係に0または1の数を表し、
Pはリン原子を表し、
Qは式
Figure 2007509093
の架橋基であり、上記式中、
およびAは相互に無関係にO、S、SiR、NRまたはCRを表し、その際、
、RおよびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘタリールを表し、
およびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘタリールを表すか、またはこれらが結合している炭素原子と一緒に4〜12の炭素原子を有するシクロアルキリデン基を形成するか、基Rは別の基Rと一緒に、または基Rは別の基Rと一緒に分子内架橋基Dを形成し、
Dは
Figure 2007509093
の群から選択される二価の架橋基であり、
上記式中、
およびR10は相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ハロゲン、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシレートまたはシアノを表すか、または相互に結合してC〜C−アルキレン架橋を形成しており、
11、R12、R13およびR14は相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ハロゲン、トリフルオロメチル、COOH、カルボキシレート、シアノ、アルコキシ、SOH、スルホネート、NE、アルキレン−NE3+、アシルまたはニトロを表し、
cは0または1であり、
、R、RおよびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、COOR、COO、SO、SO 、NE、NE3+、アルキレン−NE3+、OR、SR、(CHRCHO)、(CHN(E))、(CHCHN(E))、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、アシルまたはシアノを表し、その際、
、E、EおよびEはそのつど水素、アルキル、シクロアルキルまたはアリールから選択される同じか、または異なった基を表し、
は水素、メチルまたはエチルを表し、
はカチオンを表し、
はアニオンを表し、かつ
xは1〜120の整数を表すか、または
および/またはRはこれらが結合しているベンゼン環の2つの隣接する炭素原子と一緒に、1、2または3の別の環を有する縮合環構造を表す]のリガンドである。
このようなリガンドはWO02/083695の対象であり、これをここで全ての範囲で、およびこれらのリガンドの製造が記載されているところで取り入れるものとする。このクラスからの有利なリガンドはたとえば次の化合物であり、その際、これらの列挙は単に具体例の説明のために役立つにすぎず、かつ適用可能なリガンドに関して限定的な性格を有するものではない。
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Et:エチル、
Me:メチル。
ロジウム錯体触媒を用いた異性化ヒドロホルミル化のために適切なリンアミダイトリガンドはWO98/19985およびWO99/52632に記載されている、窒素原子を介してリン原子に結合したヘテロアリール基、たとえばピロリル基またはインドリル基を有する2,2′−ジヒドロキシ−1,1′−ジフェニレン−もしくは2,2′−ジヒドロキシ−1,1′−ジナフチレン−架橋基を有するリンアミダイトリガンド、たとえば次のリガンドでもある。
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
これらのリガンドの1,1′−ジフェニレン−もしくは1,1′−ジナフチレン架橋基は1,1−位を介してさらにメチレン−(CH−)、1,1−エチリデン−(CH−CH<)または1,1−プロピリデン基(CH−CH−HC<)により架橋していてもよい。
ロジウム錯体触媒を使用した異性化ヒドロホルミル化のために適切なホスフィンリガンドは特にWO98/19985に記載されているリガンド、たとえば次のリガンドである:
Figure 2007509093
ロジウム錯体触媒を用いた異性化ヒドロホルミル化のために適切なリガンドとして、ホスファイトリガンドおよびホスホニットリガンド、たとえばWO01/58589に記載されているリガンドが適切である。単に具体例を説明するための例として以下のリガンドが挙げられる:
Figure 2007509093
ロジウム錯体触媒を用いた異性化ヒドロホルミル化のためのリガンドとして、たとえばWO02/068371およびEP−A982314に記載されているような、キサンテニル−ビス−ホスホキサンテニル骨格を有するホスフィンリガンドもまた好適である。単に具体例を挙げるために以下にこれらのリガンドの例をいくつか記載する:
Figure 2007509093
Figure 2007509093
これらのリガンドのロジウム錯体触媒を用いた異性化ヒドロホルミル化のために適切なキレートホスファイトリガンドはたとえば一般式II、IIIおよびIV
Figure 2007509093
のリガンドであり、上記式中、Gは2〜40の炭素原子を有し、置換されたか、または置換されていない二価の有機架橋基であり、Mは−C(R−、−O−、−S−、NR、Si(R−および−CO−から選択される二価の架橋基を表し、その際、基Rは同じであるか、または異なっており、かつ水素、1〜12の炭素原子を有するアルキル基、フェニル基、トリル基およびアニシル基を表し、基Rは水素または1〜12の炭素原子を有し、置換されているか、または置換されてない炭化水素基であり、基Rは同じであるか、または異なっており、かつ水素またはメチル基を表し、mは0または1の数を表し、基Arは同じであるか、または異なっており、かつ置換されていないか、または置換されたアリール基を表し、指数kは0または1の値を表し、基Rは同じであるか、または異なっており、かつ置換されていないか、または置換された一価のアルキル基またはアリール基を表し、かつRは二価の有機基であり、置換されていないか、または置換されたアルキレン−、アリーレン、アリーレン−アルキレン−アリーレンおよびビス−アリーレン−基から選択されている。単に具体例を示すためであり、限定的な特性を有していない例として以下の本発明による方法で使用することができるキレートホスファイトリガンドが挙げられる:
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
これらの、およびその他のジホスファイト−キレートリガンドはEP−A213369およびUS−A4769498の対象であり、かつこれらの製造は該文献に記載されている。
前記のジホスファイト−キレートリガンドの代わりに本発明による方法では一般式V
P(OR)(OR)(OR) V
の単座のモノホスファイト−リガンドを、ロジウム−ヒドロホルミル化触媒の錯化のために、および遊離リガンドとして使用することができる。このようなリガンドの適性および異性化ヒドロホルミル化のための触媒としてのこれらとロジウムとの錯体は公知である。一般式IVのモノホスファイト−リガンド中で、基R、RおよびRは相互に無関係に、一般に1〜30、有利には5〜30の炭素原子を有する同じか、または異なった有機基、たとえば置換されているか、または置換されていないアルキル基、アリール基、アリールアルキル基、シクロアルキル基および/またはヘテロアリール基である。これらの高い加水分解安定性および分解安定性に基づいて、このために特に立体障害モノホスファイトリガンドが有利であり、これらはたとえばEP−A155508に記載されている。単に具体例を説明する目的で、例として以下のモノホスファイトリガンド構造が挙げられる:
Figure 2007509093
Figure 2007509093
ロジウム錯体触媒を用いた異性化ヒドロホルミル化のための公知のリガンドは、リガンド分子中にホスファイト基と並んでさらにホスフィニット基またはホスフィン基を有する二座のリガンドである。このようなリガンドは特にWO99/50214に記載されている。単に説明のために以下にこのようなリガンドのいくつかを例示的に記載する:
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
Figure 2007509093
前記のリガンドタイプはロジウムとの錯体の形で、および/または遊離リガンドとして本発明による方法において使用することができ、有利には本発明による方法で、WO02/083695の対象であるキサンテン主鎖を有するリンアミダイトリガンドを有するロジウム錯体触媒が、異性化ヒドロホルミル化のために使用される。
本発明による方法によれば、α−オレフィンならびに内部の二重結合を有するオレフィンを含有するオレフィン組成物のヒドロホルミル化の際に、オレフィン組成物中のα−オレフィンの割合に相応するよりも高いn/i−比を有するアルデヒドが得られ、かつこれは2もしくは複数の反応帯域中での本発明によるカスケード化を行わずに、従来の方法によるよりも高い空時収率で得られる。
本発明による方法を以下で実施例に基づいて詳細に説明する。
実施例
リガンド53の合成:
Figure 2007509093
3−メチルインドール(Skatol)28.5g(218ミリモル)を約50mlの無水トルエン中に装入し、かつ溶剤を真空下で留去し、水痕跡を共沸蒸留により除去した。この工程を再度繰り返した。残留物を引き続き700mlの無水トルエン中にアルゴン下に吸収させ、かつ−65℃に冷却した。次いでPCl 14.9g(109ミリモル)および次いでトリエチルアミン40g(396ミリモル)を−65℃で徐々に添加した。反応混合物を16時間以内に室温にし、かつその後、還流下に16時間加熱した。反応混合物に無水トルエン300ml中の4,5−ジヒドロキシ−2,7−ジ−t−ブチル−9,9−ジメチル−キサンテン19.3g(58ミリモル)を反応混合物に添加し、その後、還流下に16時間加熱し、かつ室温に冷却した後に析出した無色の固体(トリエチルアミン塩酸塩)を吸引濾過し、溶剤を留去し、かつ残留物を熱いエタノールから2回、再結晶させた。真空下で乾燥した後、無色の固体36.3g(理論値の71%)が得られた。31P−NMR(298K):δ=105。
例1
1:1のCO:Hモル比での1−ブテンのヒドロホルミル化
Rh(CO)acac(acac=アセチルアセトネート)5.5mgおよびリガンド53 200mgを別々に秤量し、それぞれトルエン5gに溶解し、混合し、かつ90℃で合成ガス(CO:H=1:1)10バールを用いてガス処理した(中間加工)。1時間後に放圧した。次いで1−ブテン9.9gを圧力ノズルにより添加し、合成ガス(CO:H=1:1)を用いて17バールの全圧力を調整し、かつ90℃で2時間ヒドロホルミル化した(Rh 109ppm;リガンド53:Rh−モル比≒10:1)。記載の反応時間の後で、オートクレーブを冷却し、冷却トラップを介して慎重に放圧し、かつ回収した反応搬出物(反応器および冷却トラップ)をガスクロマトグラフィーにより分析した。反応率は99%、バレロアルデヒドの収率は92%および直線性(n−割合)は98.5%であった。2−ブテン(異性化生成物)の収率は7%であった。
反応開始時のCO分圧およびH分圧はそのつど6バールであった。
直線性(n−割合)は100で掛けたn−バレロアルデヒドおよびi−バレロアルデヒドの合計に対するn−バレロアルデヒドの商として定義される。
例2
CO:Hモル比1:2での1−ブテンのヒドロホルミル化
Rh(CO)acac(acac=アセチルアセトネート)5.4mgおよびリガンド53 200mgを別々に秤量し、それぞれトルエン5gに溶解し、混合し、かつ90℃で合成ガス(CO:H=1:2)10バールを用いてガス処理した(中間加工)。1時間後に放圧した。次いで1−ブテン10.1gを圧力ノズルにより添加し、合成ガス(CO:H=1:2)を用いて17バールの全圧力を調整した。次いで気体の供給を合成ガス(CO:H=1:1)に切り替えて、反応器中で1:2のCO:Hの一定のモル比を保証した。引き続き90℃で2時間ヒドロホルミル化した(Rh 105ppm;リガンド53:Rh−モル比≒10:1)。反応率は98%、バレロアルデヒドの収率は49%および直線性(n−割合)は95.8%であった。2−ブテン(異性化生成物)の収率は46%であった。
反応開始時のCO分圧は4バールであり、反応の開始時のH分圧は8バールであった。
例3
CO:Hのモル比=1:1での2−ブテンのヒドロホルミル化
Rh(CO)acac(acac=アセチルアセトネート)5.0mgおよびリガンド53 176mgを別々に秤量し、それぞれトルエン5gに溶解し、混合し、かつ90℃で合成ガス(CO:H=1:1)10バールを用いてガス処理した(中間加工)。1時間後に放圧した。次いで2−ブテン11.3gを圧力ノズルにより添加し、合成ガス(CO:H=1:1)を用いて17バールの全圧力を調整した。引き続き90℃で4時間ヒドロホルミル化した(Rh 93ppm;リガンド53:Rh−モル比≒10:1)。反応率は12%、バレロアルデヒドの収率は10%および直線性(n−割合)は88.5%であった。
反応開始時のCO分圧およびH分圧はそれぞれ6バールであった。
例4
1:2のCO:Hモル比での2−ブテンのヒドロホルミル化
Rh(CO)acac(acac=アセチルアセトネート)5.0mgおよびリガンド53 176mgを別々に秤量し、それぞれトルエン5gに溶解し、混合し、かつ90℃で合成ガス(CO:H=1:2)10バールを用いてガス処理した(中間加工)。1時間後に放圧した。次いで2−ブテン11.2gを圧力ノズルにより添加し、合成ガス(CO:H=1:2)を用いて17バールの全圧力を調整した。次いで気体の供給を合成ガス(CO:H=1:1)に切り替えて、反応器中で1:2のCO:Hの一定のモル比を保証した。引き続き90℃で4時間ヒドロホルミル化した(Rh 93ppm;リガンド53:Rh−モル比≒10:1)。反応率は34%、バレロアルデヒドの収率は32%および直線性(n−割合)は93%であった。
反応開始時のCO分圧は4バールであり、反応の開始時のH分圧は8バールであった。
例5
CO:Hモル比=1:9での2−ブテンのヒドロホルミル化
Rh(CO)acac(acac=アセチルアセトネート)5.0mgおよびリガンド53 176mgを別々に秤量し、それぞれトルエン5gに溶解し、混合し、かつ90℃で合成ガス(CO:H=1:9)10バールを用いてガス処理した(中間加工)。1時間後に放圧した。次いで2−ブテン11.2gを圧力ノズルにより添加し、合成ガス(CO:H=1:9)を用いて17バールの全圧力を調整した。次いで気体の供給を合成ガス(CO:H=1:1)に切り替えて、反応器中で1:9のCO:Hの一定のモル比を保証した。引き続き90℃で4時間ヒドロホルミル化した(Rh 93ppm;リガンド53:Rh−モル比≒10:1)。反応率は64%、バレロアルデヒドの収率は46%および直線性(n−割合)は96%であった。
反応開始時のCO分圧は1.2バールであり、反応の開始時のH分圧は10.8バールであった。
例6
CO:H=1:1でのトランス−2−ブテンのヒドロホルミル化
Rh(CO)acac(acac=アセチルアセトネート)5.0mgおよびリガンド53 187mgを別々に秤量し、それぞれトルエン5gに溶解し、混合し、かつ90℃で合成ガス(CO:H=1:1)10バールを用いてガス処理した(中間加工)。1時間後に放圧した。次いでトランス−2−ブテン10.4gを圧力ノズルにより添加し、かつ合成ガス(CO:H=1:1)を用いて12バールの全圧力を調整した。引き続き90℃で4時間ヒドロホルミル化した(Rh 97ppm;リガンド53:Rh=10:1)。反応率は33%、バレロアルデヒドの収率は30%および直線性(n−割合)は95%であった。
反応開始時のCO分圧およびH分圧はそのつど3.5バールであった。
例7
Rh/リガンド53を用いたラフィネートIIの連続的に運転されるヒドロホルミル化
図面に記載されている、直列に接続された、それぞれ1lの液体容量を有する2つの攪拌オートクレーブ(1および2)、圧力分離器(3)、放圧および加熱される、C炭化水素分離用の容器(4)ならびに触媒を含有する高沸点相を生成物相から分離するための薄膜蒸発器(Wischblattverdampfer)(5)からなる、連続的に運転される装置中で、ラフィネートII(1−ブテン29質量%、2−ブテン52質量%、ブタン19質量%、およびその他のC炭化水素)をロジウムおよびリガンド53を触媒として用いてヒドロホルミル化した。蒸留(5)から反応器への触媒の返送流は約130g/hであり、ラフィネート供給は約70g/hであった。反応器中のロジウム濃度は≒10:1(モル/モル)のリガンド−金属−モル比で約100ppmであり、第一の反応器の温度は70℃であり、かつ第二の反応器の温度は90℃であった。第一の反応器にCO:Hモル比1:1の合成ガスを供給し、かつ約22バールの全圧力で運転した。Hを約20バールで運転される第二の反応器に付加的に添加することにより合成ガスのCO含有率を排ガス制御してCO約50%からCO約1%まで任意に調整することができた。第二の反応器中、1:25のCO:Hモル比(第一の反応器:CO:Hモル比=1:1)で13日間の定常運転の代表的な時間で、アルデヒド収率49%で96.1%のn−割合が達成された。
本発明によるヒドロホルミル化を連続的に実施するための装置の略図
符号の説明
1、2 オートクレーブ、 3 圧力分離器、 4 炭化水素分離容器、 5 蒸発器

Claims (7)

  1. α−オレフィンおよび内部の二重結合を有するオレフィンを含有する4〜20の炭素原子を有するオレフィン組成物の均一な相中で、酸素原子および/または窒素原子を有する有機リンリガンドにより錯化された均一系ロジウム触媒および遊離リガンドの存在下に合成ガスを使用して、少なくとも2の反応帯域からなる多工程の反応系において高められた温度および高められた圧力で異性化ヒドロホルミル化することにより、5〜21の炭素原子を有するアルデヒドを連続的に製造する方法において、オレフィン組成物をまず1もしくは複数の第一の反応帯域からなる群において4:1〜1:2のCO/Hモル比の合成ガスを用いて10〜40バールの全圧力で40〜95%のα−オレフィンの反応率まで反応させ、かつ1もしくは複数の第一の反応帯域からなるこの群からのヒドロホルミル化搬出物を、1もしくは複数の後続する反応帯域からなる群において5〜30バールの全圧力で、1:4〜1:1000のCO/H−モル比の合成ガスと反応させ、その際、1もしくは複数の後続する反応帯域における全圧力は、そのつど先行する反応帯域における圧力よりもそのつど1〜(G1−Gf)バール低く、その際、G1はそのつど先行する反応帯域中の全圧力を表し、かつGfはそのつど1もしくは複数の第一の反応帯域にそのつど後続する反応帯域中の全圧力を表すが、ただしその際、G1−Gfの差は1バールより大きく、かつその際、1もしくは複数の後続する反応帯域におけるCO分圧はそのつど、この帯域に先行する反応帯域よりも低いことを特徴とする、異性化ヒドロホルミル化により5〜21の炭素原子を有するアルデヒドを連続的に製造する方法。
  2. 1もしくは複数の第一の反応帯域中で、CO/Hモル比を3:2〜2:3に調整し、かつ1もしくは複数の後続する反応帯域中でCO/Hモル比を1:9〜1:100に調整することを特徴とする、請求項1記載の方法。
  3. 方法を2つの反応帯域中で実施することを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
  4. 1もしくは複数の第一の反応帯域に後続する反応帯域中で、CO/Hモル比を調整するために、アルデヒドおよびエナールの水素化法からの水素を含有する排ガスを使用することを特徴とする、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 均一系ヒドロホルミル化触媒として、ロジウムと、一般式I
    Figure 2007509093
    [式中、
    Qは式
    Figure 2007509093
    の架橋基であり、該基中、
    およびAは相互に無関係にO、S、SiR、NRまたはCRを表し、その際、
    、RおよびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘタリールを表し、
    およびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘタリールを表すか、またはこれらが結合している炭素原子と一緒に4〜12の炭素原子を有するシクロアルキリデン基を形成するか、または基Rは別の基Rと一緒に、または基Rは別の基Rと一緒に分子内架橋基Dを形成し、
    Dは
    Figure 2007509093
    の群から選択される二価の架橋基であり、上記式中、
    およびR10は相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ハロゲン、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシレートまたはシアノを表すか、または相互に結合してC〜C−アルキレン架橋を形成しており、
    11、R12、R13およびR14は相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ハロゲン、トリフルオロメチル、COOH、カルボキシレート、シアノ、アルコキシ、SOH、スルホネート、NE、アルキレン−NE3+、アシルまたはニトロを表し、
    cは0または1であり、
    Yは化学結合を表し、
    、R、RおよびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、COOR、COO、SO、SO 、NE、NE3+、アルキレン−NE3+、OR、SR、(CHRCHO)、(CHN(E))、(CHCHN(E))、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、アシルまたはシアノを表し、
    その際、
    、E、EおよびEはそのつど水素、アルキル、シクロアルキルまたはアリールから選択される同じか、または異なった基を表し、
    は水素、メチルまたはエチルを表し、
    はカチオンを表し、
    はアニオンを表し、かつ
    xは1〜120の整数を表すか、あるいは
    および/またはRはこれらが結合しているベンゼン環の2つの隣接する炭素原子と一緒に、1、2または3の別の環を有する縮合環構造を表し、
    aおよびbは相互に無関係に0または1の数を表し、
    Pはリン原子を表し、かつ
    、R、R、Rは相互に無関係にヘタリール、ヘタリールオキシ、アルキル、アルコキシ、アリール、アリールオキシ、シクロアルキル、シクロアルコキシ、ヘテロシクロアルキル、ヘテロシクロアルコキシまたはNE基を表すが、ただしその際、RおよびRは窒素原子を介してリン原子Pに結合したピロール基であるか、またはRはRと一緒に、および/またはRはRと一緒に少なくとも1のピロールの窒素原子を介してリン原子Pに結合したピロール基を含有する、式
    Py−I−W
    の二価の基Eを形成し、
    上記式中、
    Pyはピロール基であり、
    Iは化学結合を表すか、またはO、S、SiR、NRまたはCRを表し、
    Wはシクロアルキル、シクロアルコキシ、アリール、アリールオキシ、ヘタリールまたはヘタリールオキシを表し、かつ
    およびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘタリールを表すか、あるいは
    窒素原子を介してリン原子Pに結合した、式
    Py−I−Py
    のビスピロール基を形成する]のリンアミダイトリガンドとの錯体を使用する、請求項1から4までのいずれか1項記載の方法。
  6. 均一系ヒドロホルミル化触媒として、ロジウムと、一般式Ia
    Figure 2007509093
    [式中、R15、R16、R17およびR18は相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、W’COOR、W’COO、W’(SO)R、W’(SO、W’PO(R)(R)、W’(PO (M、W’NE、W’(NE、W’OR、W’SR、(CHRCHO)、(CHNE、(CHCHNE、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、アシルまたはシアノを表し、
    その際、
    W’は単結合、ヘテロ原子または1〜20の架橋原子を有する二価の架橋基を表し、
    、E、E、Eはそのつど、水素、アルキル、シクロアルキルまたはアリールから選択される、同じか、または異なった基を表し、
    は水素、メチルまたはエチルを表し、
    はカチオン等価物を表し、
    はアニオン等価物を表し、かつ
    yは1〜240の整数を表し、その際、そのつど2つの隣接する基R15、R16、R17およびR18はこれらが結合しているピロール環の炭素原子と一緒に1、2または3の別の環を有する縮合環構造を表してもよく、
    ただしその際、基R15、R16、R17またはR18の少なくとも1は水素を表さず、かつR19およびR20は相互に結合しておらず、
    19およびR20は相互に無関係にシクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘタリールを表し、
    aおよびbは相互に無関係に0または1の数を表し、
    Pはリン原子を表し、
    Qは式
    Figure 2007509093
    の架橋基であり、上記式中、
    およびAは相互に無関係にO、S、SiR、NRまたはCRを表し、その際、
    、RおよびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘタリールを表し、
    およびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリールまたはヘタリールを表すか、またはこれらが結合している炭素原子と一緒に4〜12の炭素原子を有するシクロアルキリデン基を形成するか、または基Rは別の基Rと一緒に、または基Rは別の基Rと一緒に分子内架橋基Dを形成し、
    Dは
    Figure 2007509093
    の群から選択される二価の架橋基であり、
    上記式中、
    およびR10は相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ハロゲン、トリフルオロメチル、カルボキシル、カルボキシレートまたはシアノを表すか、または相互に結合してC〜C−アルキレン架橋を形成し、
    11、R12、R13およびR14は相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、アリール、ハロゲン、トリフルオロメチル、COOH、カルボキシレート、シアノ、アルコキシ、SOH、スルホネート、NE、アルキレン−NE3+、アシルまたはニトロを表し、
    cは0または1であり、
    、R、RおよびRは相互に無関係に水素、アルキル、シクロアルキル、ヘテロシクロアルキル、アリール、ヘタリール、COOR、COO、SO、SO 、NE、NE3+、アルキレン−NE3+、OR、SR、(CHRCHO)、(CHN(E))、(CHCHN(E))、ハロゲン、トリフルオロメチル、ニトロ、アシルまたはシアノを表し、その際、
    、E、EおよびEはそのつど水素、アルキル、シクロアルキルまたはアリールから選択される同じか、または異なった基を表し、
    は水素、メチルまたはエチルを表し、
    はカチオンを表し、
    はアニオンを表し、かつ
    xは1〜120の整数を表すか、または
    および/またはRはこれらが結合しているベンゼン環の2つの隣接する炭素原子と一緒に、1、2または3の別の環を有する縮合環構造を表す]のリンアミダイトリガンドとの錯体を使用することを特徴とする、請求項1から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. オレフィン組成物としてラフィネートIIを使用することを特徴とする、請求項1記載の方法。
JP2006536003A 2003-10-21 2004-10-14 アルデヒドの連続的な製造方法 Pending JP2007509093A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE10349482 2003-10-21
DE102004041144 2004-08-24
PCT/EP2004/011530 WO2005042458A2 (de) 2003-10-21 2004-10-14 Verfahren zur kontinuierlichen herstellung von aldehyden

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007509093A true JP2007509093A (ja) 2007-04-12

Family

ID=34553310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006536003A Pending JP2007509093A (ja) 2003-10-21 2004-10-14 アルデヒドの連続的な製造方法

Country Status (9)

Country Link
US (1) US7615645B2 (ja)
EP (1) EP1678113B1 (ja)
JP (1) JP2007509093A (ja)
KR (1) KR20060096433A (ja)
AT (1) ATE401292T1 (ja)
DE (1) DE502004007631D1 (ja)
ES (1) ES2308230T3 (ja)
MY (1) MY140689A (ja)
WO (1) WO2005042458A2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012526780A (ja) * 2009-05-14 2012-11-01 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー ブタジエンのテロメリゼーションのためのパラジウムホスフィン錯体
WO2014156776A1 (ja) * 2013-03-27 2014-10-02 株式会社クラレ ジアルデヒドの製造方法
JP2015199739A (ja) * 2008-09-12 2015-11-12 イーストマン ケミカル カンパニー オレフィンをアルデヒドに転化する方法
JP2018528930A (ja) * 2015-07-10 2018-10-04 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 2−置換ブタジエンのヒドロホルミル化のための方法、及びその二次生成物、特にアンブロックスの製造のための方法

Families Citing this family (28)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7329783B2 (en) 2005-06-30 2008-02-12 Shell Oil Company Hydroformylation process
CA2670935A1 (en) 2006-11-30 2008-06-05 Basf Se Process for the hydroformylation of olefins
KR101005640B1 (ko) * 2007-05-28 2011-01-05 주식회사 엘지화학 알데히드의 제조방법 및 장치
PL2942343T3 (pl) 2009-12-22 2020-02-28 Dow Technology Investments Llc Kontrolowanie stosunku aldehydu normalnego : aldehydu izo w procesie hydroformylowania z ligandami mieszanymi
US8664451B2 (en) 2009-12-22 2014-03-04 Dow Technology Investments Llc Controlling the normal:ISO aldehyde ratio in a mixed ligand hydroformylation process by controlling the olefin partial pressure
KR101918054B1 (ko) 2009-12-22 2018-11-13 다우 테크놀로지 인베스트먼츠 엘엘씨. 합성 기체 분압의 조절에 의한 혼합된 리간드 하이드로폼일화 공정에서의 노말:아이소 알데하이드 비의 조절 방법
BR112013011810B1 (pt) 2010-11-12 2021-02-02 Basf Se processo de extração para remover sais metálicos de um fluido de reação de hidroformilação orgânico
SA112330271B1 (ar) 2011-04-18 2015-02-09 داو تكنولوجى انفستمنتس ال ال سى تخفيف التلوث في عمليات هيدروفورملة عن طريق إضافة الماء
CN102826970B (zh) * 2011-06-17 2015-08-19 中国石油化工股份有限公司 一种低碳烯烃氢甲酰化二段反应方法和装置
EP2855016A1 (en) 2012-06-04 2015-04-08 Dow Technology Investments LLC Hydroformylation process
MX2015003905A (es) 2012-09-25 2015-07-17 Dow Technology Investments Llc Proceso para estabilizar un ligando fosfito contra la degradacion.
KR102098429B1 (ko) 2012-12-06 2020-04-07 다우 테크놀로지 인베스트먼츠 엘엘씨. 하이드로포밀화 방법
WO2014169975A1 (de) * 2013-04-19 2014-10-23 Evonik Industries Ag Immobilisierte katalytisch aktive zusammensetzung zur hydroformylierung von olefinhaltigen gemischen
CN104513143A (zh) 2013-09-26 2015-04-15 陶氏技术投资有限责任公司 加氢甲酰化方法
CN104725170B (zh) 2013-12-19 2019-08-23 陶氏技术投资有限责任公司 加氢甲酰化方法
EP3083542A1 (en) 2013-12-19 2016-10-26 Dow Technology Investments LLC Hydroformylation process
PL3126319T3 (pl) 2014-03-31 2020-01-31 Dow Technology Investments Llc Proces hydroformylowania
KR101897907B1 (ko) * 2016-04-25 2018-09-12 주식회사 엘지화학 화합물 및 이를 포함하는 유기 전자 소자
US10183899B2 (en) 2016-11-10 2019-01-22 Chevron Phillips Chemical Company Lp Normal alpha olefin synthesis using metathesis and dehydroformylation
US11123723B2 (en) 2018-02-26 2021-09-21 The Regents Of The University Of California Oxidative dehydroxymethylation of alcohols to produce olefins
WO2019165350A1 (en) * 2018-02-26 2019-08-29 Bischof Steven M Normal alpha olefin synthesis using dehydroformylation or dehydroxymethylation
KR20220024858A (ko) 2019-06-27 2022-03-03 다우 테크놀로지 인베스트먼츠 엘엘씨. 귀금속 회수를 위한 히드로포르밀화 공정으로부터 용액을 제조하는 공정
WO2021126421A1 (en) 2019-12-19 2021-06-24 Dow Technology Investments Llc Processes for preparing isoprene and mono-olefins comprising at least six carbon atoms
CN111440054A (zh) * 2020-04-02 2020-07-24 北京诺维新材科技有限公司 一种丁醛的制备方法和制备装置
CN113698280B (zh) * 2020-05-21 2023-10-13 中国石油化工股份有限公司 一种烯烃加氢甲酰化方法
US11680032B2 (en) 2020-06-05 2023-06-20 SCION Holdings LLC Alcohols production
CN113045391B (zh) * 2021-03-02 2023-03-28 上海簇睿低碳能源技术有限公司 一种气-液双循环氢甲酰化连续反应装置及工艺
ES2954534T3 (es) 2021-03-18 2023-11-23 Evonik Oxeno Gmbh & Co Kg Ligandos de bisfosfito a base de benzopinacol

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3527809A (en) * 1967-08-03 1970-09-08 Union Carbide Corp Hydroformylation process
US4148830A (en) * 1975-03-07 1979-04-10 Union Carbide Corporation Hydroformylation of olefins
SE441775B (sv) 1983-09-30 1985-11-04 Hb Consult Raodgivande Ing Ab Brennare
US4599206A (en) 1984-02-17 1986-07-08 Union Carbide Corporation Transition metal complex catalyzed reactions
DE8522621U1 (de) 1985-08-06 1985-09-19 Chemische Roth Gmbh, 5427 Bad Ems Vorrichtung zum Fangen und Abtöten von Insekten
US4885401A (en) * 1985-09-05 1989-12-05 Union Carbide Corporation Bis-phosphite compounds
US4668651A (en) * 1985-09-05 1987-05-26 Union Carbide Corporation Transition metal complex catalyzed processes
US4716250A (en) * 1986-07-10 1987-12-29 Union Carbide Corporation Hydroformylation using low volatile/organic soluble phosphine ligands
DE3625261A1 (de) * 1986-07-25 1988-02-04 Basf Ag Verfahren zur kontinuierlichen hydroformylierung olefinisch ungesaettigter verbindungen
JP2893902B2 (ja) 1989-10-19 1999-05-24 三菱化学株式会社 オレフィンのヒドロホルミル化法
DE4339713A1 (de) * 1993-11-22 1995-05-24 Basf Ag Verfahren zur Oligomerisierung von Olefinen zu hochlinearen Oligomeren und Katalysatoren dafür
DE19530698A1 (de) * 1995-08-21 1997-02-27 Basf Ag Verfahren zur Aufarbeitung eines flüssigen Hydroformylierungsaustrags
US5731473A (en) 1995-12-06 1998-03-24 Union Carbide Chemicals & Plastics Technology Corporation Metal-ligand complex catalyzed processes
DE19617257A1 (de) * 1996-04-30 1997-11-06 Hoechst Ag Verfahren zur Hydroformylierung olefinisch ungesättigter Verbindungen
US5710344A (en) 1996-11-08 1998-01-20 E. I. Du Pont De Nemours And Company Process to prepare a linear aldehyde
ZA9610314B (en) * 1996-11-26 1998-09-07 Union Carbide Chem Plastic Metal-ligand complex catalyzed processes
US5993412A (en) 1997-05-19 1999-11-30 Bioject, Inc. Injection apparatus
US5962744A (en) 1998-03-27 1999-10-05 The Research Foundation Of State University Of New York Process for hydrocarbonylations in supercritical carbon dioxide
DE69918093T2 (de) 1998-04-16 2005-07-28 Invista Technologies S.A.R.L., Wilmington Hydrocyanierung von olefinen und isomerisierung von nichtkonjugierten 2-alkyl-3-monoalken- nitrilen
DE19836807A1 (de) * 1998-08-14 2000-02-17 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von Aldehyden und/oder Alkoholen oder Aminen
DE19838742A1 (de) 1998-08-26 2000-03-02 Celanese Chem Europe Gmbh Valeraldehyd und Verfahren zu seiner Herstellung
JP2000143572A (ja) 1998-11-05 2000-05-23 Mitsubishi Chemicals Corp アルデヒド類の製造方法
JP3921853B2 (ja) 1998-12-10 2007-05-30 三菱化学株式会社 アルデヒド類及びアルコール類の製造方法
DE19910103A1 (de) 1999-03-08 2000-09-14 Basf Ag Verfahren zur Oligomerisierung von C¶6¶-Olefinen
DE19932060A1 (de) * 1999-07-12 2001-01-18 Basf Ag Verfahren zur Herstellung von C¶5¶-/C¶6¶-Olefinen
DE10005794A1 (de) 2000-02-10 2001-08-16 Basf Ag Verbindungen des Phosphors, Arsens und des Antimons
DE10006489A1 (de) 2000-02-14 2001-08-16 Basf Ag Verfahren zur Aufarbeitung eines flüssigen Hydroformylierungsaustrages
DE10013253A1 (de) * 2000-03-17 2001-09-20 Basf Ag Verfahren zur flexiblen Herstellung von Propen und Hexen
DE10106482A1 (de) * 2001-02-13 2002-08-14 Basf Ag Hydroformylierung
DE10108475A1 (de) * 2001-02-22 2002-09-12 Celanese Chem Europe Gmbh Verfahren zur Herstellung von Aldehyden
JP4124658B2 (ja) * 2001-03-29 2008-07-23 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア 第viii副族の金属を有するピニコゲンキレート錯体のためのリガンド、およびヒドロホルミル化、カルボニル化、ヒドロシアン化または水素化のための触媒としての該錯体の使用

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015199739A (ja) * 2008-09-12 2015-11-12 イーストマン ケミカル カンパニー オレフィンをアルデヒドに転化する方法
JP2012526780A (ja) * 2009-05-14 2012-11-01 ダウ グローバル テクノロジーズ エルエルシー ブタジエンのテロメリゼーションのためのパラジウムホスフィン錯体
WO2014156776A1 (ja) * 2013-03-27 2014-10-02 株式会社クラレ ジアルデヒドの製造方法
US9464018B2 (en) 2013-03-27 2016-10-11 Kuraray Co., Ltd. Method for producing dialdehyde
EP2980060A4 (en) * 2013-03-27 2016-12-07 Kuraray Co PROCESS FOR THE PREPARATION OF DIALDEHYDE
JPWO2014156776A1 (ja) * 2013-03-27 2017-02-16 株式会社クラレ ジアルデヒドの製造方法
JP2018528930A (ja) * 2015-07-10 2018-10-04 ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピアBasf Se 2−置換ブタジエンのヒドロホルミル化のための方法、及びその二次生成物、特にアンブロックスの製造のための方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2005042458A3 (de) 2005-06-09
DE502004007631D1 (de) 2008-08-28
MY140689A (en) 2010-01-15
ATE401292T1 (de) 2008-08-15
EP1678113A2 (de) 2006-07-12
WO2005042458A2 (de) 2005-05-12
US20070004939A1 (en) 2007-01-04
US7615645B2 (en) 2009-11-10
ES2308230T3 (es) 2008-12-01
KR20060096433A (ko) 2006-09-11
EP1678113B1 (de) 2008-07-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007509093A (ja) アルデヒドの連続的な製造方法
KR101468754B1 (ko) 전이 금속으로 촉매되는 히드로포르밀화를 위한 비스포스파이트 리간드
JP4124658B2 (ja) 第viii副族の金属を有するピニコゲンキレート錯体のためのリガンド、およびヒドロホルミル化、カルボニル化、ヒドロシアン化または水素化のための触媒としての該錯体の使用
US20060241324A1 (en) Method for the hydroformylation of olefinically unsaturated compounds, especially olefins,in the presence of cyclic carbonic acid esters
JPH054379B2 (ja)
KR20060123749A (ko) 포스포르아미드 리간드를 기재로 하는 히드로포르밀화촉매를 안정화시키는 방법
US4052461A (en) Hydroformylation process
US5840647A (en) Hydroformylation process using novel phosphite-metal catalyst system
JPH0672114B2 (ja) アルデヒドの製造方法
US20030055253A1 (en) Phospor, arsenic and antimony compounds based upon diaryl-anellated diaryl-anellated bicyclo'2.2.n! parent substances and catalysts containing same
EP1133356B1 (en) Hydroformylation process using chlorophosphite-metal catalyst system
EP1163051B1 (de) Katalysator, umfassend einen rhodium-komplex auf der basis eines phosphinamiditliganden; seine verwendung zur hydroformylierung
CN100412046C (zh) 连续制备醛的方法
DE10333519A1 (de) Zweistufiges Hydroformylierungsverfahren
US6486359B1 (en) Catalyst comprising a complex of a metal of subgroup viii based on a phosphinite ligand, and a method for hydroformylation
KR102104824B1 (ko) 연속적 히드로포르밀화에서 촉매를 보충하는 방법
DE10205361A1 (de) Phosphorchelatverbindungen
CN112088153A (zh) 控制加氢甲酰化过程的方法
US8889917B2 (en) Method of supplementing the catalyst in continuous hydroformylation
DE10260797A1 (de) Monopnicogenverbindungen

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091016

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100114

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100121

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100215

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100222

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20100316

A602 Written permission of extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A602

Effective date: 20100324

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100414

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100512