JP2007507494A - ケモカイン受容体アンタゴニストとりわけCX3CR1として有用な新規な2−置換4−アミノ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン - Google Patents

ケモカイン受容体アンタゴニストとりわけCX3CR1として有用な新規な2−置換4−アミノ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン Download PDF

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Abstract

式(I)
【化1】
Figure 2007507494

(ここで、A、R1、R2、R3、及びXは、明細書において規定した通りである)
の新規な化合物、並びに、その医薬的に許容される塩とともに、それらの製造方法、それらを含む医薬組成物、及び治療におけるそれらの使用が開示される。式(I)の化合物は、CX3CR1受容体のアンタゴニストであり、したがって、神経変性障害、脱髄性疾患、アテローム性動脈硬化症及び疼痛の治療又は予防に特に有用である。

Description

本発明は、新規な2−置換4−アミノ−5,6−融合−ピリミジン誘導体とともに、それらの製造方法、それらを含む医薬組成物、及び治療におけるそれらの使用を開示する。
ケモカインは、喘息、アレルギー性疾患、及び炎症性腸疾患(IBD)などの種々の疾患や障害、並びに、関節リウマチやアテローム性動脈硬化症のような自己免疫性病状における免疫応答や炎症反応において重要な役割を演じる。これらの小さな分泌分子は、保存された4つのシステインモチーフによって特徴付けられる8〜14kDaタンパク質の成長性スーパーファミリーである。ケモカインのスーパーファミリーは、特有の構造的モチーフを示す2つの主なグループ、Cys−X−Cys(C−X−C)ファミリーとCys−Cys(C−C)ファミリーに分けることができる。これらの2つのグループは、システイン残基のNH−近接ペアの間の1つのアミノ酸挿入と配列相同性に基づいて区別される。
C−X−Cケモカインは、インターロイキン−8(CXCL8)や好中球活性化ペプチド2(CXCL7)のような好中球のいくつかの強力な化学誘引物質と活性化因子を含む。
C−Cケモカインは、好中球以外の単球とリンパ球の強力な化学誘引物質を含む。例としては、ヒト単球走化性タンパク質1〜3(CCL2、CCL7、及びCCL8)、RANTES(CCL5)、エオタキシン(CCL11)、及びマクロファージ炎症性タンパク質1αと1β(CCL3とCCL4)が挙げられる。
また、構造的モチーフCys−X3−Cys(C−X3−C)に基づく第3のケモカインファミリーが存在する。このC−X3−Cファミリーは、システイン残基のNH−近接ペアの間に3つのアミノ酸挿入を有することに基づいて、C−X−CファミリーおよびC−Cファミリーから区別される。CX3CL1(フラクタルカインとしても知られる)は、中枢神経系におけるミクログリアと同時に、単球、T細胞、NK細胞、及び肥満細胞の強力な化学誘引物質と活性化因子である。
研究から、Gタンパク質共役型受容体のサブファミリーによってケモカインの作用が仲介されることが実証されている。とりわけ、CX3CL1の作用は、CX3CR1受容体によって仲介される。
WO01/62758は、C−X−C及びC−Cケモカインファミリーにリンクした受容体のアンタゴニストとして、とりわけCXCR2受容体のアンタゴニストとして有用な特定の2−置換4−アミノ−7(8H)−プテリジノン誘導体を開示している。WO00/09511とWO01/58907は、C−X−C及びC−Cケモカインファミリーにリンクした受容体のアンタゴニストとして、とりわけCXCR2受容体のアンタゴニストとして有用な特定の2−置換4−アミノ−チアゾロピリミジン誘導体を開示している。WO01/25242は、C−X−C及びC−Cケモカインファミリーにリンクした受容体のアンタゴニストとして、とりわけCXCR2受容体のアンタゴニストとして有用な特定の[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン誘導体を開示している。
本発明は、WO00/09511、WO01/58907、WO01/25242、及びWO01/62758に記載の化合物に構造的に類似しているが、それにもかかわらず全体的に明確に相違する化合物群に関する。本発明の化合物は、CX3CR1受容体のアンタゴニストとして驚くほど有用な特性を呈する。
本発明は、式(I):
Figure 2007507494
[式中、Aは、式(a)、(b)、又は(c)の基を表し、
Figure 2007507494
1とR2は、独立して、H、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、又はC3〜7飽和若しくは部分不飽和シクロアルキルを表し、後者の4つの基は、場合により、OH、C1〜6アルコキシ、CH2OR4、NR56、CO27、及びCONR89から独立して選択された1つ又はそれ以上の基によってさらに置換され、
3は、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、又はC3〜7飽和若しくは部分不飽和シクロアルキルを表し、該アルキル、アルケニル、又はアルキニル鎖は、場合により、その鎖の中にO、NR10、又はS原子を含み、該アルキル、アルケニル、アルキニル、又はシクロアルキル基は、場合により、フェニル又は、O、S、及びNから独立して選択された1〜3のヘテロ原子を含む5又は6員芳香複素環によって置換され、該フェニル又は芳香複素環は、場合により、ハロゲン、C1〜4アルキル、OH、C1〜4アルコキシ、CN、CO211、NR1213、CONR1415、SO216、NR17SO218、及びSO2NR1920から独立して選択された1つ又はそれ以上の基によってさらに置換され、
Xは、O又はS(O)を表し、
21は、H、CH2OR24、CH2NR2425、CO224、又はCONR2425を表し、
22とR23は、独立して、H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、又はC3〜7飽和若しくは部分不飽和シクロアルキルを表し、該アルキル、アルケニル、又はシクロアルキル基は、場合により、OR24、NR2425、CO224、又はCONR2425によっ
て置換され、あるいは、基−NR2223は、一緒に、3〜7員の飽和アザ環(azacyclic ring)を呈し、場合により、O、S(O)n、及びNR26から選択されたもう1つのヘテロ原子を含み、そして場合により、OR24、NR2425、CO224、又はCONR2425によって置換され、
nは、0、1、又は2の整数を表し、
4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R24、R25、及びR26は、独立して、H又はC1〜6アルキルを表す]の化合物、および、これらの医薬的に許容される塩を提供する。
式(I)の化合物は、鏡像異性体及び/又は互変異性の形態で存在することができる。全ての鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ化合物、互変異性体、及びこれらの混合物は、本発明の範囲に含まれると理解すべきである。
他に明記がない限り、本願における用語「C1〜8アルキル」は、1〜8の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル基を示す。このような基の例には、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブチル、t−ブチル、ペンチル、及びヘキシルが挙げられる。用語「C1〜6アルキル」と「C1〜4アルキル」は、同様に解釈すべきである。
他に明記がない限り、本願における用語「C2〜8アルケニル」は、2〜8の炭素原子を有しており、そして1つの炭素−炭素二重結合を持つ直鎖又は分枝鎖のアルキル基を示す。用語「C2〜6アルケニル」は、同様に解釈すべきである。
他に明記がない限り、本願における用語「C2〜8アルキニル」は、2〜8の炭素原子を有しており、そして1つの炭素−炭素三重結合を持つ直鎖又は分枝鎖のアルキル基を示す。用語「C2〜6アルキニル」は、同様に解釈すべきである。
他に明記がない限り、本願における用語「C3〜7飽和若しくは部分不飽和シクロアルキル」は、場合により1つ又はそれ以上の二重結合を持つ3〜7員の非芳香族炭素環を示す。例としては、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、及びシクロヘキセニルが挙げられる。
他に明記がない限り、本願における用語「C1〜6アルコキシ」は、1〜6の炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル基に結合した酸素置換基を示す。こうした基の例には、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、i−プロポキシ、n−ブトキシ、i−ブトキシ、及びs−ブトキシが挙げられる。用語「C1〜4アルコキシ」は、同様に解釈すべきである。
他に明記がない限り、本願における用語「ハロゲン」は、フッ素、塩素、臭素、及びヨウ素を示す。
O、S、及びNから独立して選択された1〜3のヘテロ原子を持つ5員又は6員の芳香族複素環の例には、フラン、チオフェン、ピロール、オキサゾール、オキサジアゾール、イソオキサゾール、イミダゾール、チアゾール、トリアゾール、チアジアゾール、ピリジン、ピリミジン、及びピラジンが挙げられる。
O、S、及びNから選択されたもう1つのヘテロ原子を場合により備える3〜7員の飽和アザ環の例には、ピロリジン、ピペリジン、モルホリン、及びピペラジンが挙げられる。
3の定義において、表現「鎖の中に場合によりO、NR10、又はS原子を含む該アルキル、アルケニル、又はアルキニル鎖」は、化学的に起こり得る配置であって、炭素鎖がO、NR10、又はS原子で介入される又はこれらで終結した、1〜6の炭素原子の直鎖又は分枝鎖の配置を包含する。このため、この定義は、例えば、メチレン、エチレン、プロピレン、ヘキサメチレン、エチルエチレン、−CH2CH2O−CH2−、−CH2CH2O−CH2−CH2−、−CH2CH2S−、及び−CH2CH2NR10−を含む。
本発明の1つの実施態様において、Aは、式(a)の基を表す。即ち、式(Ia)の化合物である。
Figure 2007507494
本発明のもう1つの実施態様において、Aは、式(b)の基を表す。即ち、式(Ib)の化合物である。
Figure 2007507494
本発明のもう1つの実施態様において、Aは、式(c)の基を表す。即ち、式(Ic)の化合物である。
Figure 2007507494
1つの実施態様において、XはOを表す。もう1つの実施態様において、XはS(O)を表す。1つの実施態様において、R21は、H、CO224、又はCO2NR2425を表す。
もう1つの実施態様において、R21はHを表す。
1つの実施態様において、R22とR23は、独立して、H、又は場合により置換されたC1〜3アルキルを表す。もう1つの実施態様において、R22とR23は、それぞれHを表す。
1つの実施態様において、R1とR2は、独立して、H、場合により置換されたC1〜8アルキル、又は場合により置換されたC3〜7シクロアルキルを表す。
もう1つの実施態様において、R1は、H又はCH3を表す。もう1つの実施態様において、R1はHを表す。もう1つの実施態様において、R2は、場合により置換されたC1〜8アルキル、又は場合により置換されたC3〜7シクロアルキルを表す。もう1つの実施態様において、R2は、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表す。
1つの実施態様において、R3は、場合により鎖の中にO原子を含む、場合により置換されたC1〜6アルキルを表す。もう1つの実施態様において、R3は、場合により鎖の中にO原子を含み、場合により置換されたフェニルによって置換されたC1〜6アルキルを表す。もう1つの実施態様において、R3は、フェニルによって置換されたC1〜2アルキルを表し、該フェニルは、場合により、ハロゲン、C1〜6アルコキシ、又はCNによって置換される。
1つの実施態様において、Aは式(a)の基を表し、XはOを表し、R1はH又はCH3を表し、R2は、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表し、R3は、場合により置換されたフェニルによって置換されたC1〜6アルキルを表す。
もう1つの実施態様において、Aは式(a)の基を表し、XはOを表し、R1はHを表し、R2は、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表し、R3は、フェニルによって置換されたC1〜2アルキルを表し、該フェニルは、場合により、ハロゲン、C1〜6アルコキシ、又はCNによって置換される。
1つの実施態様において、Aは式(a)の基を表し、XはS(O)を表し、R1はH又はCH3を表し、R2は、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表し、R3は、場合により置換されたフェニルによって置換されたC1〜6アルキルを表す。
もう1つの実施態様において、Aは式(a)の基を表し、XはS(O)を表し、R1はHを表し、R2は、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表し、R3は、フェニルによって置換されたC1〜2アルキルを表し、該フェニルは、場合により、ハロゲン、C1〜6アルコキシ、又はCNによって置換される。
1つの実施態様において、Aは式(b)の基を表し、XはOを表し、R1はH又はCH3を表し、R2は、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表し、R3は、場合により置換されたフェニルによって置換されたC1〜6アルキルを表す。
もう1つの実施態様において、Aは式(b)の基を表し、XはOを表し、R1はHを表し、R2は、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表し、R3は、フェニルによって置換されたC1〜2アルキルを表し、該フェニルは、場合により、ハロゲン、C1〜6アルコキシ、又はCNによって置換される。
1つの実施態様において、Aは式(b)の基を表し、XはS(O)を表し、R1はH又はCH3を表し、R2は、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表し、R3は、場合により置換されたフェニルによって置換されたC1〜6アルキルを表す。
もう1つの実施態様において、Aは式(b)の基を表し、XはS(O)を表し、R1はHを表し、R2は、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表し、R3は、フェニルによって置換されたC1〜2アルキルを表し、該フェニルは、場合により、ハロゲン、C1〜6アルコキシ、又はCNによって置換される。
1つの実施態様において、Aは式(c)の基を表し、XはOを表し、R1はH又はCH3を表し、R2は、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表し、R3は、場合により置換されたフェニルによって置換されたC1〜6アルキルを表す。
もう1つの実施態様において、Aは式(c)の基を表し、XはOを表し、R1はHを表し、R2は、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表し、R3は、フェニルによって置換されたC1〜2アルキルを表し、該フェニルは、場合により、ハロゲン、C1〜6アルコキシ、又はCNによって置換される。
1つの実施態様において、Aは式(c)の基を表し、XはS(O)を表し、R1はH又はCH3を表し、R2は、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表し、R3は、場合により置換されたフェニルによって置換されたC1〜6アルキルを表す。
もう1つの実施態様において、Aは式(c)の基を表し、XはS(O)を表し、R1はHを表し、R2は、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表し、R3は、フェニルによって置換されたC1〜2アルキルを表し、該フェニルは、場合により、ハロゲン、C1〜6アルコキシ、又はCNによって置換される。
式(I)の特定の化合物には下記のもの:
(2R)−2−{[2−アミノ−5−(ベンジルオキシ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−4−メチルペンタン−1−オ−ル;
(2R)−2−({2−アミノ−5−[(3−メトキシベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}アミノ)−4−メチルペンタン−1−オ−ル;
(2R)−2−{[2−アミノ−5−(2−フェニルエトキシ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−4−メチルペンタン−1−オ−ル;
(2R)−2−{[2−アミノ−5−(2−フェノキシエトキシ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−4−メチルペンタン−1−オ−ル;
(2R)−2−[{2−アミノ−5−[(2−メチルベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オ−ル;
(2R)−2−[{2−アミノ−5−[(4−クロロベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オ−ル;
(2R)−2−[{2−アミノ−5−[(3−クロロベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オ−ル;
(2R)−2−[{2−アミノ−5−[(2−メトキシベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オ−ル;
(2R)−2−[[2−アミノ−5−(ベンジルオキシ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル](メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オ−ル;
(2R)−[{2−アミノ−5−[(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)−(RS,SS)−スルフィニル][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オ−ル;
(2R)−2−[(2−アミノ−5−{[2−(4−ブロモフェニル)エチル]−(RS,SS)−スルフィニル}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オ−ル;
(2R)−2−[(2−アミノ−5−{[2−(2−ブロモフェニル)エチル]−(RS,SS)−スルフィニル}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オ−ル;
(R)−2−[(2−アミノ−5−{[2−(2−ブロモフェニル)エチル]−(RS,SS)−スルフィニル}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オ−ル;
2−[(2,3−ジフルオロベンジル)オキシ]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン;
4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−2−[(3−メトキシベンジル)オキシ]プテリジン−7(8H)−オン;
2−[(2−クロロ−3−メトキシベンジル)オキシ]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン;
4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−2−(2−フェニルエトキシ)プテリジン−7(8H)−オン;
4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−2−(2−フェノキシエトキシ)プテリジン−7(8H)−オン;
2−[(2−クロロベンジル)オキシ]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン;
2−[(4−クロロベンジル)オキシ]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン;
4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−2−[(4−メチルベンジル)オキシ]プテリジン−7(8H)−オン;
4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−2−[(3−メチルベンジル)オキシ]プテリジン−7(8H)−オン;
2−[(3−クロロベンジル)オキシ]−4−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]アミノ}−7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−6−カルボキサミド;
2−[(2,3−ジフルオロベンジル)−(RS,SS)−スルフィニル]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン;
5−(ベンジルオキシ)−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−5−[(3−メトキシベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−5−(2−フェニルエトキシ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
5−(ベンジルオキシ)−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]アミノ}−5−{[(1S)−1−フェニルエチル]オキシ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
N−(3−{[(7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]アミノ}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド;
N−(3−{[(7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル]アミノ}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)メタンスルホンアミド;
5−(ベンジルオキシ)−7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}−5−[(2−メチルベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}−5−[(3−メチルベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
5−[(2−クロロベンジル)オキシ]−7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
5−[(3−クロロベンジル)オキシ]−7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
5−[(4−クロロベンジル)オキシ]−7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}−5−[(2−メトキシベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}−5−[(3−メトキシベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
4−{[(7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)オキシ]メチル}ベンゾニトリル;
(R,S)−7−[[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ]−5−(1−フェニルエトキシ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}−5−{[(1S)−1−フェニルエチル]オキシ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
5−{[2−(3−クロロフェニル)エチル]−(RS,SS)−スルフィニル}−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
5−{[2−(2−ブロモフェニル)エチル]−(RS,SS)−スルフィニル}−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
5−[(2,3−ジフルオロベンジル)−(RS,SS)−スルフィニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
5−[ベンジル−(RS,SS)−スルフィニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
5−[(2−クロロベンジル)−(RS,SS)−スルフィニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
5−[(4−クロロベンジル)−(RS,SS)−スルフィニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
5−[ベンジル−(RS,SS)−スルフィニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン;
及びこれらの医薬的に許容される塩が含まれる。
本発明によると、式(I)の化合物、又はその医薬的に許容される塩、鏡像異性体、若しくはラセミ化合物の製造方法がさらに提供され、本方法は:
(a)式(I)のXがOを表す場合、式(II)の化合物
Figure 2007507494
(式中、A、R1、R2、及びR3は、式(I)において規定した通りである)と式(III)の化合物
Figure 2007507494
(式中、R3は、式(I)において規定した通りであり、式(II)のR3基とは独立した関係にある)との反応、または、
(b)式(I)のXがS(O)を表す場合、式(IV)の化合物
Figure 2007507494
(式中、A、R1、R2、及びR3は、式(I)において規定した通りである)と1当量の酸化剤との酸化を含み、
そして、必要により、得られた式(I)の化合物又はその別な塩を、その医薬的に許容される塩に変化させ、又は得られた式(I)の化合物を式(I)のさらに別な化合物に変化させ、所望により、得られた式(I)の化合物を、その光学異性体に変化させる。
プロセス(a)において、反応物質(II)と(III)は、テトラヒドロフラン、ベンゼン、トルエン、又はN−メチルピロリジンのような適切な不活性有機溶媒中で一緒に結合する。この反応は、水素化ナトリウム、ブチルリチウム、又はリチウムジイソプロピルアミドのような付加的塩基の存在下で行われる。この反応は、適切な温度、通常は室温と溶媒の沸点の間で遂行される。この反応は、一般に、約1時間から1週間の期間にわたって、又は分析が所望物質の生成が完了したと指示するまで継続される。
プロセス(b)において、その化合物は、硫化物をスルホキシドに酸化するのに当該分野で知られる適切な酸化剤の1当量を用いて酸化される。好ましい酸化剤はオキソン(oxone)である。この反応は、一般に、メタノールやアセトニトリル水溶液のような適切な溶媒中で周囲温度において行われる。
式(I)の化合物とその中間化合物は、そのものとして又は保護された形態で製造することができる。特定の官能基に適切な保護基と、そのような保護基を付加・除去するためのプロセスの詳細は、概して、当該分野でよく知られている。例えば、“Protective Groups in Organic Synthesis", 3rd Edition (1999) by Greene and Wutsを参照されたい。
本発明は、塩の形態の式(I)の化合物を含む。適切な塩には、有機酸若しくは無機酸又は有機塩基若しくは無機塩基を用いて生成したものが挙げられる。こうした塩は、通常は、医薬的許容性であるが、但し、医薬的許容性でない酸又は塩基の塩が、対象とする化合物の製造と精製に有用なことがある。このように、好ましい酸付加塩には、塩化水素酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、クエン酸、酒石酸、乳酸、ピルビン酸、酢酸、コハク酸、フマル酸、マレイン酸、メタンスルホン酸、及びベンゼンスルホン酸から生成したものが挙げられる。好ましい塩基付加塩には、そのカチオンがナトリウム、カリウム、カルシウム、アルミニウム、リチウム、マグネシウム、亜鉛、コリン、エタノールアミン、又はジエチルアミンであるものが挙げられる。
式(I)の化合物の塩は、遊離化合物、又はその塩、鏡像異性体若しくはラセミ化合物を、1当量又はそれ以上の適切な酸又は塩基と反応させることによって生成させることができる。この反応は、その塩が不溶な溶媒若しくは媒体中で、又はその塩が可溶な溶媒中で行うことができ、例えば、水、ジオキサン、エタノール、テトラヒドロフラン若しくはジエチルエーテル、又は溶媒混合物が挙げられ、これらは減圧下で又は凍結乾燥によって除去することができる。また、この反応は、部分交換(metathetical)プロセスであることができ、又はイオン交換樹脂の上で行うこともできる。
式(II)のスルホン誘導体は、オキソンのような酸化剤を2当量又はそれ以上用い、式(IV)の対応する硫化物の酸化によって製造することができる。
一般に、式(IV)の化合物は、当業者に容易に明らかであろう公知の方法を用いて製造することができる。このような方法のいくつかをスキーム1〜5で説明する。
Figure 2007507494
Figure 2007507494
Figure 2007507494
Figure 2007507494
Figure 2007507494
中間体化合物は、そのままで又は保護された形態で使用することができる。保護基とそれらの除去のためのプロセスの詳細は、標準的教本“Protective Groups in Organic Synthesis", 3rd Edition (1999) by Greene and Wutsを参照することにより見出すことができる。
本発明の化合物とそれらの中間体は、それらの反応混合物から分離することができ、必要により標準的技術を用いて、さらに精製することができる。
式(I)の化合物は、鏡像異性体の形態で存在することができる。したがって、全ての鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ化合物、及びこれらの混合物は本発明の範囲内に包含される。種々の光学異性体は、例えば、分別結晶又はHPLCのような通常の技術を用い、化合物のラセミ混合物の分離によって単離することができる。あるいは、種々の光学異性体は、光学活性の出発物質を用いて直接製造することもできる。
また、中間体化合物は、鏡像異性体の形態で存在することができ、精製された鏡像異性体、ジアステレオマー、ラセミ化合物、又はこれらの混合物として使用することもできる。
式(I)の化合物とそれらの医薬的に許容される塩は、CX3CR1受容体のアンタゴニストとして薬理活性を有するため有用である。とりわけ、WO00/09511、WO01/58907、WO01/25242、及びWO01/62758に記載の同様な硫化物誘導体と比較すると、本発明のエーテル誘導体[式(I);X=O]とスルホキシド誘導体[式(I);X=S(O)]は、大きく改良された溶解性プロフィールを有する。
1つの局面において、本発明は、医薬として使用される式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩を提供する。
もう1つの局面において、本発明は、CX3CR1受容体の拮抗作用が有益な疾病又は症状の治療又は予防のための医薬の製造における、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用を提供する。
もう1つの局面において、本発明は、神経変性障害、脱髄性疾患、アテローム性動脈硬化症、又は疼痛の治療若しくは予防のための医薬の製造において、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用を提供する。
もう1つの局面において、本発明は、多発性硬化症(MS)の治療若しくは予防のための医薬の製造において、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用を提供する。
本発明によると、CX3CR1受容体の拮抗作用が有益な疾病又は症状を治療する又はその危険性を減らす方法もまた提供され、本方法は、その疾病又は症状を患う又はその危険性があるヒトに、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の治療的有効量を投与することを含む。
また、神経変性障害、脱髄性疾患、アテローム性動脈硬化症、又は疼痛を患う又はその危険性のあるヒトの、その疾病又は症状を治療する又はその危険性を減らす方法が提供され、本方法は、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の治療的有効量をそのヒトに投与することを含む。
また、多発性硬化症(MS)を患う又はその危険性のあるヒトの、その疾病又は症状を治療する又はその危険性を減らす方法が提供され、本方法は、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の治療的有効量をそのヒトに投与することを含む。
もう1つの局面において、本発明は、CX3CR1受容体の拮抗作用が有益な疾病又は症状の治療又は予防に使用される、医薬的に許容される補助剤、希釈剤、又は担体との混合物の中に、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の治療的有効量を含む医薬製剤を提供する。
もう1つの局面において、本発明は、神経変性障害、脱髄性疾患、アテローム性動脈硬化症、又は疼痛の治療又は予防に使用される、医薬的に許容される補助剤、希釈剤、又は担体との混合物の中に、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の治療的有効量を含む医薬製剤を提供する。
もう1つの局面において、本発明は、多発性硬化症の治療又は予防に使用される、医薬的に許容される補助剤、希釈剤、又は担体との混合物の中に、式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の治療的有効量を含む医薬製剤を提供する。
式(I)の化合物とその医薬的に許容される塩は、CX3CR1受容体における活性の調節が望まれる疾病又は症状の治療又は予防に使用されることが示されている。とりわけ、本化合物は、ヒトを含む哺乳類の神経変性障害又は脱髄疾患の治療に使用されることが示されている。より詳しくは、本化合物は、多発性硬化症の治療に使用されることが示されている。また、本化合物は、疼痛、関節リウマチ、骨関節炎、脳卒中、アテローム性動脈硬化症、及び肺動脈高血圧症の治療に有用であることが示されている。
特に明記される症状は、神経変性病と認知症障害、例えば、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症とその他の運動ニューロン疾患、クロイツフェルト・ヤコブ病とその他のプリオン病、HIV脳症、ハンチントン病、前頭側頭認知症、レビー小体認知症、及び血管性認知症;多発ニューロパチー、例えば、ギラン・バレー症候群、慢性炎症性脱髄性多発性神経炎、多発限局性運動性抹消神経炎、及び神経叢障害;CNS脱髄、例えば、急性散在性出血性脳脊髄炎、及び亜急性硬化性全脳炎;神経筋障害、例えば、重症筋無力症やランバート・イートン症候群;脊髄障害、例えば、熱帯性痙性不全対麻痺症やステイフマン症候群;腫瘍随伴症候群、例えば、小脳変性症や脳脊髄炎;CNS外傷;及び偏頭痛である。
予防は、問題の疾病又は症状に過去に発症したことのあるヒトの治療に特に関連すると予想され、そうでなければ危険性が高まると考えられる。特定の疾病又は症状にかかる恐れのあるヒトには、その疾病又は症状の家族歴を有するヒト、又は遺伝子検査若しくはスクリーニングによってその疾病又は症状に特にかかり易いことが確認されたヒトが挙げられる。
また、本発明の化合物は、炎症性腸疾患(IBD)の寛解を誘引する及び/又は寛解を維持することによって、IBD、例えばクローン病や潰瘍性大腸炎の治療に使用できることが示されている。
上記の治療上の適応症に関し、投与される用量は、当然ながら、使用される化合物、投与方法、及び所望とする治療によって異なるであろう。しかしながら、一般に、本化合物が固体形態の用量で1日あたり1mg〜2000mg投与されると十分な結果が得られる。
式(I)の化合物とその医薬的に許容される誘導体は、それ自体で使用されてよく、あるいは、その化合物又は誘導体が、医薬的に許容される補助剤、希釈剤、又は担体とともに混合物の中に存在する適切な医薬組成物の形態で使用されることもできる。投与は、限定されるものではないが、経腸的(経口、舌下、又は直腸など)、鼻腔内、静脈内、局所又は他の非経口経路によることができる。適切な医薬製剤の選択と製造のための通常の手順は、例えば“Pharmaceuticals-The Science of Dosage Form Designs", M. E. Aulton, Churchill Livingstone, 1988に記載されている。この医薬組成物は、好ましくは、80%未満、より好ましくは、50%未満で式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩を含む。
また、成分を混合することを含むこうした医薬組成物の製造方法が提供される。
以下の実施例によって本発明を説明するが、本発明を限定するものではない。
一般的手順
核磁気共鳴(NMR)スペクトルをバリアンジェミニ7テスラ300MHz装置、又は指定の溶媒を用いるブルッカーアドバンス400MHz装置に記録した。化学シフトを、テトラメチルシラン(TMS)から低磁場と高磁場においてppmで求めた。共鳴の多重度は、1重線、2重線、3重線、多重線、広い、及び見掛け上、について、それぞれ、s、d、t、m、br、及びappで示した。質量スペクトル(MS)をフィニガンSSQ7000TSP若しくはフィニガンSSQ710DI/EI装置、又は1つの四重極質量分析計ZMD(Waters)に記録し、ポジティブモードで作動するエレクトロスプレーイオン源を用いた。イオンスプレー電圧は+3kVとし、質量分析計は、走査時間0.85秒として100〜900のm/zで走査した。ウォーターズXterraTMMSC8(2.5μm×30mm)カラム、ウォーターズ996光ダイオードアレイ検出器、及びマイクロマスZMDを備えたウォーターズ2790LCシステムを用いてLC−MSを行った。高圧液体クロマトグラフィ(HPLC)アッセイを、ゾルバックスSB−C8(4.6mm×15cm)カラムを備えたヒューレットパッカード1100シリーズHPLCシステムを用いて行った。分取高圧液体クロマトグラフィ(分取HPLC)分離を、溶離液としてA(水95%、NH4OAc(0.01M)含有、及びCH3CN5%)とB(CH3CN)の勾配を用い、XterraC18(19mm×30cm)カラムを用いた自動化Gilson(170型)により行った。カラムクロマトグラフィをシリカゲル60(230〜400メッシュASTM、Merck)を用いて行い、薄層クロマトグラフィ(TLC)をTLCプレコートのプレート、シリカゲル60F254(Merck)により行った。
実施例1
(2R)−2−{[2−アミノ−5−(ベンジルオキシ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−4−メチルペンタン−1−オール
(a) (2R)−2−{[2−アミノ−5−(ベンジルスルホニル)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−4−メチルペンタン−1−オール
(2R)−2−{[2−アミノ−5−(ベンジルチオ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−4−メチルペンタン−1−オール(WO00/09511)(1.0g、2.56ミリモル)をCH3CN(120mL)と水(80mL)に溶かした。カリウムペルオキシモノサルフェート(オキソン、3.38g、5.50ミリモル)を添加し、得られたスラリーを室温で16時間にわたって撹拌した。Na223溶液を添加し、CH3CNを蒸発させた。残留物を氷の上に注ぎ、濾過によって沈殿物を回収し、水で洗浄し、40℃の減圧下で終夜にわたって乾燥し、灰色がかった白色の固体として920mg(85%)の表題の化合物を得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ8.40−8.19(br s,2H)、7.40−7.26(m,5H)、6.83(d,1H)、4.84(d,1H)、4.77(d,1H)、4.40(br s,1H)、3.62−3.43(m,3H)、1.63−1.39(m,3H)、0.91(d,3H)、0.84(d,3H);
MS(ESI+)m/z422[M+H]+
(b) (2R)−2−{[2−アミノ−5−(ベンジルオキシ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−4−メチルペンタン−1−オール
固体のNaH(17mg、0.7ミリモル、7当量)を、0℃のドライなベンゼン(5mL)中のベンジルアルコール(76mg、0.7ミリモル、7当量)の撹拌溶液に添加した。この溶液を15分間かけて室温に到達させた。工程(a)の生成物(42mg、0.1ミリモル、1当量)を固体で添加し、この混合物を加熱して1時間にわたって還流した。室温まで冷却した後、飽和NH4Cl溶液(1mL)を添加してこの反応をクエンチした。この混合物をTHF(10mL)と水(10mL)の間で分配した。有機相を分離し、Na2SO4の上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。オイル状残留物を分取HPLCによって精製し、灰色がかった白色の固体として表題の化合物(4.8mg、13%)を得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ8.04(br s,2H)、7.41−7.25(m,5H)、6.89(d,1H)、5.26(s,2H)、4.74−4.60(m,2H)、3.50−3.33(m,2H)、1.63−1.39(m,2H)、1.27(m,1H)、0.90(d,3H)、0.83(d,3H);
MS(ESI+)m/z374[M+H]+
実施例1の工程(b)の一般的方法を用い、但し、ベンジルアルコールを適切なアルコールに置き換えて、実施例2〜4の化合物を調製した。
実施例2
(2R)−2−({2−アミノ−5−[(3−メトキシベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}アミノ)−4−メチルペンタン−1−オール
灰色がかった白色の固体(4.4mg、収率11%)
1HNMR(DMSO−d6)δ8.11(br s,2H)、7.39−7.33(2H)、7.10(d,1H)、6.95(s,1H)6.80(d,1H)、5.26(s,2H)、4.77−4.57(m,2H)、3.48−3.39(m,2H)、3.33(s,3H)、1.55−1.37(m,2H)、1.26(m,1H)、0.89(d,3H)、0.83(d,3H);
MS(ESI+)m/z404[M+H]+
実施例3
(2R)−2−{[2−アミノ−5−(2−フェニルエトキシ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−4−メチルペンタン−1−オール
灰色がかった白色の固体(6.2mg、収率16%)
1HNMR(DMSO−d6)δ8.10(br s,2H)、7.35−7.22(m,5H)、6.83(d,1H)、4.83(t,2H)、4.77−4.50(m,2H)、3.58−3.44(m,2H)、3.23(t,2H)、1.50−1.39(m,2H)、1.29(m,1H)、0.89(d,3H)、0.84(d,3H);
MS(ESI+)m/z388[M+H]+
実施例4
(2R)−2−{[2−アミノ−5−(2−フェノキシエトキシ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−4−メチルペンタン−1−オール
透明なフィルム(収率12%)
1HNMR(CD3OD)δ7.27−7.15(m,2H)、6.95−6.82(m,3H)、4.85(水ピーク中のプロトン,4H)、4.78−4.63(m,2H)、4.58−4.21(m,1H)、4.23−4.12(m,2H)3.53−3.35(m,2H)、1.81−1.68(m,1H)、1.68−1.24(m,2H)、0.98−0.83(m,6H);
MS(ESI+)m/z404[M+H]+
実施例5
(2R)−2−[{2−アミノ−5−[(2−メチルベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
(a) (2R)−2−[[2−アミノ−5−(ベンジルチオ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル](メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
5−(ベンジルチオ)−7−クロロ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−アミン(WO00/09511)(1.5g、4.86ミリモル)、N−エチル−N,N−ジイソプロピルアミン(DIPEA)(691mg、5.35ミリモル)、及び(R)−N−メチルロイシノール(Aitali, M.; Allaoud, S.; Karim, A.; Meliet, C.; Mortreux, A. Tetrahedron: Asymmetry 2000, 11, 1367-1374)(956mg、7.29ミリモル)を1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)(7.5mL)の中で混合した。得られた溶液を110℃の窒素雰囲気下で2日間にわたって撹拌した。室温まで冷却した後、反応混合物を氷の上に注いだ。得られた黄色沈殿物を濾過によって回収し、水で洗浄し、減圧下で乾燥した。シリカ上のカラムクロマトグラフィによって粗生成物を精製し(CH2Cl2:EtOAc=50:50〜0:100)、淡黄色の固体として表題の化合物1.42gを得た(収率72%)。
1HNMR(DMSO−d6)δ7.97(br s,2H)、7.40(m,2H)、7.28(m,2H)、7.21(m,1H)、4.73(dd,1H)、4.64(br s,1H)、4.32(br s,2H)、3.52−3.37(m,2H)、3.00(s,3H)、1.55−1.35(m,2H)、1.31−1.22(m,1H)、0.88(d,3H)、0.80(d,3H);
MS(ESI+)m/z404[M+H]+
(b) (2R)−2−[[2−アミノ−5−(ベンジルスルホニル)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル](メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
実施例1の工程(a)に記載の手順にしたがった工程(a)からの生成物の酸化は、灰色がかった白色の固体として表題の化合物を収率80%で与えた。
1HNMR(DMSO−d6)δ8.32(br s,2H)、7.41−7.29(m,5H)、4.87(d,1H)、4.72(br s,1H)と重複する4.78(d,1H)、3.60−3.41(m,2H)、3.11(s,3H)、1.60−1.39(m,2H)、1.35−1.25(m,1H)、0.90(d,3H)、0.85(d,3H);
MS(ESI+)m/z436[M+H]+
(c) (2R)−2−[{2−アミノ−5−[(2−メチルベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
2−メチルベンジルアルコール(141mg、1.15ミリモル)を窒素雰囲気下でドライなTHF(200μl)に溶かし、その溶液を−20℃まで冷却した。n−ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、360μl、0.58ミリモル)を滴状で添加し、得られた溶液を10分間にわたって撹拌した。工程(b)の生成物(50mg、0.12ミリモル)を添加し、反応混合物を3時間にわたって50℃に加熱した。室温まで冷却した後、NH4Cl水溶液を、次いでEtOAcを添加し、相を分離させた。水相をEtOAcを用いて3回抽出し、合一の有機抽出物を無水MgSO4の上で乾燥し、濾過し、濃縮した。分取HPLC(溶離液はCH3CN:0.1MのNH4OAc=30:70〜70:30)による精製は、灰色がかった白色の固体として表題の化合物を与えた(3mg、収率6%)。
1HNMR(DMSO−d6)δ7.89(br s,2H)、7.37(d,1H)、7.25−7.14(m,3H)、5.27(s,2H)、δ4.72(br s,1H)と重複した4.76−4.61(br s,1H)、3.52−3.37(m,2H)、3.01(s,3H)、2.32(s,3H)、1.56−1.37(m,2H)、1.33−1.23(m,1H)、0.87(d,3H)、0.82(d,3H);
MS(ESI+)m/z402[M+H]+
実施例5の工程(c)の一般的方法を用い、但し、ベンジルアルコールを適切なアルコールに置き換えて、実施例6〜9の化合物を調製した。
実施例6
(2R)−2−[{2−アミノ−5−[(4−クロロベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
灰色がかった白色の固体(5.7mg、収率12%)
1HNMR(DMSO−d6)δ7.90(br s,2H)、7.48−7.39(m,4H)、5.27(s,2H)、4.77−4.68(br s,1H)、4.67−4.54(br s,1H)、3.52−3.37(m,2H)、3.00(s,3H)、1.55−1.35(m,2H)、1.33−1.22(m,1H)、0.87(d,3H)、0.80(d,3H);
MS(ESI+)m/z422[M+H]+
実施例7
(2R)−2−[{2−アミノ−5−[(3−クロロベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
実施例5の工程(c)に記載したのと同様な手順を用い、但し、n−ブチルリチウムに代えてリチウムジイソプロピルアミド(LDA)を塩基として使用し(−78℃において)、灰色がかった白色の固体として得た(3.4mg、収率7%)。
1HNMR(DMSO−d6)δ7.91(br s,2H)、7.48−7.33(m,4H)、5.29(s,2H)、4.71(t,1H)、4.62(br s,1H)、3.52−3.36(m,2H)、3.00(s,3H)、1.56−1.35(m,2H)、1.33−1.21(m,1H)、0.86(d,3H)、0.79(d,3H);
MS(ESI+)m/z422[M+H]+
実施例8
(2R)−2−[{2−アミノ−5−[(2−メトキシベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
実施例5の工程(c)に記載したのと同様な手順を用い、但し、n−ブチルリチウムに代えてLDAを塩基として使用し(−78℃において)、灰色がかった白色の固体として得た(6.0mg、収率12%)。
1HNMR(DMSO−d6)δ7.88(br s,2H)、7.39−7.26(m,2H)、7.06−6.99(m,1H)、6.97−6.90(m,1H)、5.26(s,2H)、4.66(br s,1H)と重複した4.71(br s,1H)、3.81(s,3H)、3.52−3.36(m,2H)、3.00(s,3H)、1.56−1.37(m,2H)、1.33−1.22(m,1H)、0.88(d,3H)、0.81(d,3H);
MS(ESI+)m/z418[M+H]+
実施例9
(2R)−2−[[2−アミノ−5−(ベンジルオキシ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル](メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
灰色がかった白色の固体(7.6mg、収率9%)
1HNMR(DMSO−d6)δ7.89(br s,2H)、7.45−7.26(m,5H)、5.28(s,2H)、4.64(br s,1H)と重複した4.72(br s,1H)、3.52−3.36(m,2H)、3.00(s,3H)、1.56−1.37(m,2H)、1.33−1.24(m,1H)、0.88(d,3H)、0.82(d,3H);
MS(ESI+)m/z388[M+H]+
実施例10
(2R)−[{2−アミノ−5−[(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)−(R S ,S S )−スルフィニル][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
(a) (2R)−2−[(2−アミノ−5−メルカプト[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
三つ口の丸底フラスコをドライアイス/エタノール冷却槽に浸し、ドライアイス/エタノール冷却器を装着した。この系に窒素を勢いよく流し、アンモニア(約50mL)をフラスコ内で凝縮させた。実施例5の工程(a)の生成物(1g、2.5ミリモル)をこのフラスコに添加し、透明な黄色溶液を得た。ナトリウム金属の小片(2〜3mmのサイズ)をこの反応混合物に1つずつ加えた。持続的な青色が現れたとき(20秒より長く)、ひとさじの固体NH4Clを添加し、反応をクエンチした。アンモニアは蒸発した。水(50mL)を添加し、1MのHCl水溶液を用いてこの混合物をpH7まで中和した。沈殿した黄色の固体を濾過によって回収し、水で洗浄し、減圧下で乾燥し、表題の化合物630mgを得た(収率80%)。
1HNMR(DMSO−d6)δ12.78(br s,1H)、8.43(br s,2H)、4.84(br,2H)、3.52−3.38(m,2H)、3.01(s,3H)、1.55−1.33(m,2H)、1.32−1.20(m,1H)、0.87(m,6H);
MS(ESI+)m/z314[M+H]+
(b) (2R)−2−[{2−アミノ−5−[(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)チオ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
工程(a)の生成物(300mg、0.96ミリモル)と4−ブロモ−2−フルオロベンジルブロミド(257mg、0.96ミリモル)を窒素雰囲気下でDMSO(2.5mL)に溶かした。DIPEA(124mg、0.96ミリモル)を添加し、得られた溶液を室温で30分間にわたって撹拌した。この反応混合物を氷の上に注ぎ、黄白色の沈殿物を濾過によって回収し、水で洗浄した。減圧下で乾燥した後、粗生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィで精製し(CH2Cl2:EtOAc=70:30〜30:70)、灰色がかった白色の固体として表題の化合物366mgを得た(収率76%)。
1HNMR(DMSO−d6)δ8.00(br s,2H)、7.50(m,2H)、7.33(dd,1H)、4.73(br s,1H)、4.61(br s,1H)、4.30(s,2H)、3.50−3.35(m,2H)、2.98(s,3H)、1.53−1.33(m,2H)、1.29−1.20(m,1H)、0.85(d,3H)、0.79(d,3H);
MS(ESI+)m/z500,502[M+H]+
(c) (2R)−[{2−アミノ−5−[(4−ブロモ−2−フルオロベンジル)−(R S ,S S )−スルフィニル][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
工程(b)の生成物(50mg、0.10ミリモル)をMeOH(5mL)に溶かした。カリウムペルオキシモノサルフェート(オキソン、74mg、0.12ミリモル)を添加し、得られた不均一な混合物を室温で3時間にわたって撹拌した。この反応混合物を氷の上に注ぎ、白色沈殿物を濾過によって回収し、水で洗浄し、減圧下で乾燥した。粗生成物をシリカ上のカラムクロマトグラフィで精製し(CH2Cl2:EtOAc=40:60〜0:100、次いで、EtOAc:MeOH=95:5)、白色の固体として(2つの未分離ジアステレオ異性体の1:1混合物)表題の化合物35mgを得た(収率68%)。
1HNMR(DMSO−d6)δ8.19(br s,2H)、7.48(m,1H)、7.33(m,1H)、7.13(m,1H)、4.78(m,1H)、4.67(br s,1H)、4.41(d,1H)、4.22(d,1H、1つのジアステレオマー)、4.19(d,1H、1つのジアステレオマー)、3.54−3.38(m,2H)、3.008(s,3H、1つのジアステレオマー)と重複した3.014(s,3H、1つのジアステレオマー)、1.55−1.15(m,3H)、0.85(m,6H);
MS(ESI+)m/z516,518[M+H]+
実施例11
(2R)−2−[(2−アミノ−5−{[2−(4−ブロモフェニル)エチル]−(R S ,S S )−スルフィニル}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
(a) 1−ブロモ−4−(2−ブロモエチル)ベンゼン
CH2Cl2(50mL)中の2−(4−ブロモフェニル)エタノール(1.2g、6.0ミリモル)の溶液に、室温の窒素雰囲気下でCBr4(1.98g、5.8ミリモル)とPPh3(1.57g、5.8ミリモル)を添加した。室温で18時間の撹拌の後、この反応混合物を濃縮し、残留物をEt2O(30mL)で希釈し、トリフェニルホスフィン・オキシドの沈殿物を得た。このエーテル溶液をデカントし、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィで精製し(シリカ、ヘキサン)、透明なオイルとして表題の化合物を得た(59%)。
1HNMR(DMSO−d6)δ7.45(d,2H)、7.15(d,2H)、3.51(t,2H)、3.17(t,2H);
13CNMR(DMSO−d6)δ138.1、133.4、131.2、122.5、38.5、27.2
(b) (2R)−2−[(2−アミノ−5−{[2−(4−ブロモフェニル)エチル]チオ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
工程(a)の生成物と(2R)−2−[(2−アミノ−5−メルカプト[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール(WO0276990A1)から、実施例10の工程(b)に記載した手順を用いて、但し、分取HPLCによって生成物を精製して、灰色がかった白色の固体として、40%の収率で表題の化合物を得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ7.98(s,2H)、7.47(d,2H)、7.25(d,2H)、6.89(d,1H)、4.70(t,1H)、4.29(br s,1H)、3.45−3.28(m,2H,水のピークによって不明瞭)、3.24(t,2H)、2.94(t,2H)、1.62−1.57(m,1H)、1.46−1.34(m,2H)、0.86(d,3H)、0.82(d,3H);
MS(ESI+)m/z482,484[M+H]+
(c) (2R)−2−[(2−アミノ−5−{[2−(4−ブロモフェニル)エチル]−(R S ,S S )−スルフィニル}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
工程(b)の生成物から、反応を5℃で行い、かつ生成物を分取HPLCで精製したことを除き、実施例10の工程(c)に記載の手順にしたがって、白色の固体として(2つの未分離ジアステレオ異性体の1:1混合物)表題の化合物を得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ8.07(s,2H)、7.31(d,2H)、7.05(t,2H)、4.59(br s,1H)、4.15(br s,1H)、3.28−3.19(m,2H、水のピークによって不明瞭)、3.19−3.05(m,2H、水のピークによって不明瞭)、2.89−2.82(m,2H)、2.79−2.73(m,1H)、2.67−2.62(m,1H)、1.49−1.44(m,1H)、1.33−1.24(m,2H)、0.75−0.67(m,6H);
MS(ESI+)m/z498,500[M+H]+
実施例12
(2R)−2−[(2−アミノ−5−{[2−(2−ブロモフェニル)エチル]−(R S ,S S )−スルフィニル}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
(a) (2R)−2−[(2−アミノ−5−{[2−(2−ブロモフェニル)エチル]チオ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
1−(2−ブロモエチル)−3−クロロベンゼンを1−ブロモ−2−(2−ブロモエチル)ベンゼンに置き換えた(米国特許第6284796号)以外は実施例11の工程(b)に記載の手順にしたがって、表題の化合物を白色の固体として収率67%で得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ7.97(s,2H)、7.59(dd,1H)、7.41(dd,1H)、7.34(dt,1H)、7.18(dt,1H)、6.87(d,1H)、4.66(t,1H)、4.29(br s,1H)、3.42−3.30(m,2H)、3.27(t,2H)、3.09(t,2H)、1.67−1.54(m,1H)、1.47−1.32(m,2H)、0.85(d,3H)、0.83(d,3H);
MS(ESI+)m/z482,484[M+H]+
(b) (2R)−2−[(2−アミノ−5−{[2−(2−ブロモフェニル)エチル]−(R S ,S S )−スルフィニル}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
表題の化合物を、実施例11の工程(c)に記載の手順にしたがい、工程(a)の生成物から白色の固体として得た(収率25%、2つの未分離ジアステレオ異性体の1:1混合物)。
1H−NMR(DMSO−d6)δ8.20(s,2H)、7.56(d,1H)、7.35−7.26(m,3H)、7.16(dt,1H)、4.70(未分離のt,1H)、4.28(br s,1H)、3.47−3.29(m,2H)、3.28(m,2H、1つのジアステレオマー、水のピークによって不明瞭)、3.22−3.08(m,2H)、2.91−2.83(m,2H、1つのジアステレオマー)、1.64−1.54(m,1H)、1.49−1.30(m,2H)、0.85(t,6H、1つのジアステレオマー)、0.84(d,3H、1つのジアステレオマー)、0.79(d,3H、1つのジアステレオマー);
MS(ESI+)m/z498,500[M+H]+
実施例13
(R)−2−[(2−アミノ−5−{[2−(2−ブロモフェニル)エチル]−(R S ,S S )−スルフィニル}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
(a) (2R)−2−[(2−アミノ−5−{[2−(2−ブロモフェニル)エチル]チオ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
実施例10の工程(a)の生成物から、実施例11の工程(b)に記載の手順にしたがい、但し、1−(2−ブロモエチル)−3−クロロベンゼンを1−ブロモ−2−(2−ブロモエチル)ベンゼンに置き換えて(実施例12の工程(a)参照)、表題の化合物を固体として収率66%で得た。
1H−NMR(DMSO−d6)δ7.97(s,2H)、7.60(dd,1H)、7.41(dd,1H)、7.37(dt,1H)、7.18(dt,1H)、4.75(t,1H)、4.68(br s,1H)、3.28(t,水のピークにより不明瞭、2H)、3.09(t,2H)、3.02(s,3H)、1.57−1.42(m,2H)、1.32−1.22(m,1H)、0.87(d,3H)、0.82(d,3H);
MS(ESI+)m/z496,498[M+H]+
(b) (R)−2−[(2−アミノ−5−{[2−(2−ブロモフェニル)エチル]−(R S ,S S )−スルフィニル}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル)(メチル)アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール
実施例11の工程(c)に記載の手順にしたがい、工程(a)の生成物から透明なフィルムとして表題の化合物を得た(収率40%、2つの未分離ジアステレオ異性体の1:1混合物)。
1H−NMR(CD3OD)δ7.50(app d,1H)、7.29(app d,1H)、7.32(app t,1H)、7.09(app t,1H)、4.84(水のピークにより不明瞭、3H)、4.56(br s,1H)、3.65−3.57(m,2H)、3.55−3.34(m,2H)、3.30(s,3H)、3.28−3.20(m,2H、1つのジアステレオマー、MeOHのピークにより不明瞭)、3.06−2.93(m,2H、1つのジアステレオマー)、1.62−1.42(m,2H)、1.36−1.24(m,1H)、0.95−0.85(m,6H);
MS(ESI+)m/z512,514[M+H]+
実施例14
2−[(2,3−ジフルオロベンジル)オキシ]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン
(a) 2−[(2,3−ジフルオロベンジル)スルホニル]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン
2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン(WO01/062758)(1.0g、2.37ミリモル)をCH3CN(120mL)と水(80mL)に溶かした。カリウムペルオキシモノサルフェート(オキソン、3.38g、5.50ミリモル)を添加し、得られたスラリーを室温で16時間にわたって撹拌した。Na223溶液を添加し、CH3CNを減圧下で蒸発させた。残留物を氷の上に注ぎ、沈殿物を濾過によって回収し、40℃の減圧下で終夜にわたって乾燥し、灰色がかった白色の固体として表題の化合物891mg(83%)を得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ13.5−13.0(br s,1H)、8.05(br
s,1H)、7.91(s,1H)、7.47(app q,1H)、7.30−7.18(m,2H)、4.98(dd,2H)、4.83(t,1H)、4.41−4.38(m,1H)、3.55−3.35(m,2H)、1.60−1.50(m,2H)、1.41−1.35(m,1H)、0.88(d,3H)、0.87(d,3H);
MS(ESI+)m/z454[M+H]+
(b) 2−[(2,3−ジフルオロベンジル)オキシ]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン
固体のNaH(17mg、0.7ミリモル、7当量)を0℃のドライなベンゼン(5mL)中の2,3−ジフルオロベンジルアルコール(0.10g、0.7ミリモル、7当量)の撹拌溶液に添加した。この溶液を15分間かけて室温に到達させた。工程(a)の生成物(45mg、0.1ミリモル、1当量)を固体で添加し、この混合物を加熱して1時間にわたって還流した。室温まで冷却した後、NH4Clの飽和水溶液(1mL)を添加して反応をクエンチした。この混合物をEtOAc(10mL)と水(10mL)の間で分配した。有機相を分離し、Na2SO4の上で乾燥させ、蒸発させた。分取HPLCによってオイル状残留物を精製し、灰色がかった白色の固体として表題の化合物を得た(4.5mg、収率11%)。
1HNMR(CDCl3)δ9.80−9.20(br s,1H)、7.80(s,1H)、7.69−7.29(m,3H)、6.50(m,1H)、5.49(s,2H)、4.41(m,1H)、3.78(dd,1H)、3.64(dd,1H)、1.68−1.48(m,3H)、0.95(d,3H)、0.91(d,3H);
MS(ESI+)m/z406[M+H]+
実施例14の工程(b)の一般的方法を用い、但し、2,3−ジフルオロベンジルアルコールを適切なアルコールに置き換えて、実施例15〜22の化合物を調製した。
実施例15
4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−2−[(3−メトキシベンジル)オキシ]プテリジン−7(8H)−オン
灰色がかった白色の固体(3.6mg、収率9%)
1HNMR(CDCl3)δ9.90−9.24(br s,1H)、7.84(s,1H)、7.39−7.23(m,2H)、6.92−6.80(m,2H)、6.48(m,1H)、5.52(s,2H)、4.44(m,1H)、3.73(dd,1H)、3.51(s,3H)、3.48(dd,1H)、1.70−1.49(3H)、0.96(d,3H)、0.91(d,3H);
MS(ESI+)m/z400[M+H]+
実施例16
2−[(2−クロロ−3−メトキシベンジル)オキシ]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン
灰色がかった白色の固体(3.9mg、収率9%)
1HNMR(CDCl3)δ10.02−9.54(br s,1H)、7.85(s,1H)、7.30−7.06(m,3H)、6.46(m,1H)、5.50(s,2H)、4.43(m,1H)、3.73(dd,1H)、3.57(s,3H)、3.51(dd,1H)、1.76−1.43(m,3H)、0.96(d,3H)、0.93(d,3H);
MS(ESI+)m/z434[M+H]+
実施例17
4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−2−(2−フェニルエトキシ)プテリジン−7(8H)−オン
灰色がかった白色の固体(6.5mg、収率17%)
1HNMR(CDCl3)δ10.00−9.51(br s,1H)、7.82(s,1H)、7.32−7.11(m,5H)、6.45(m,1H)、4.82(t,2H)、4.43(m,1H)、3.73(dd,1H)、3.57−3.50(m,3H)、1.79−1.43(m,3H)、0.94(d,3H)、0.89(d,3H);
MS(ESI+)m/z384[M+H]+
実施例18
4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−2−(2−フェノキシエトキシ)プテリジン−7(8H)−オン
灰色がかった白色の固体(収率10%)
1HNMR(CD3OD)δ7.78(s,1H)、7.25(app t,2H)、6.19(app t,3H)、4.71(水ピークのプロトンによって不明瞭、3H)、4.70(t,2H)、4.45(7重線,1H)、4.31(t,2H)3.62(d,2H)、1.74−1.64(m,1H)、1.64−1.56(m,1H)、1.52−1.42(m,1H)、0.96(d,3H)、0.94(m,3H);
MS(ESI+)m/z400[M+H]+
実施例19
2−[(2−クロロベンジル)オキシ]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン
灰色がかった白色の固体(5.6mg、収率14%)
1HNMR(CDCl3)δ8.5−8.0(br s,1H)、7.81(s,1H)、7.52−7.50(m,2H)、7.40−7.36(m,2H)、6.50(d,1H)、5.49(app t,2H)、4.45−4.40(m,1H)、3.78(dd,1H)、3.64(dd,1H)、1.68−1.48(m,3H)、0.95(d,3H)、0.91(d,3H);
MS(ESI+)m/z404[M+H]+
実施例20
2−[(4−クロロベンジル)オキシ]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン
灰色がかった白色の固体(1.2mg、収率3%)
1HNMR(CDCl3)δ9.5−9.0(br s,1H)、7.83(s,1H)、7.38(d,2H)、7.33(d,2H)、6.50(d,1H)、5.35(app t,2H)、4.42−4.39(m,1H)、3.79(dd,1H)、3.66(dd,1H)、1.70−1.47(m,3H)、0.97(d,3H)、0.93(d,3H);
MS(ESI+)m/z404[M+H]+
実施例21
4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−2−[(4−メチルベンジル)オキシ]プテリジン−7(8H)−オン
灰色がかった白色の固体(1.2mg、収率3%)
1HNMR(CDCl3)δ10.0−8.75(br s,1H)、7.80(s,H)、7.32(d,2H)、7.15(d,2H)、6.46(d,1H)、5.35(app t,2H)、4.44−4.40(m,1H)、3.79(dd,1H)、3.64(dd,1H)、2.34(s,3H)、1.70−1.48(m,3H)、0.96(d,3H)、0.93(d,3H);
MS(ESI+)m/z384[M+H]+
実施例22
4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−2−[(3−メチルベンジル)オキシ]プテリジン−7(8H)−オン
灰色がかった白色の固体(1.5mg、収率4%)
1HNMR(CDCl3)δ10.5−9.0(br s,H)、7.79(s,1H)、7.26−7.21(m,3H)、7.11−7.10(m,1H)、6.51(m,1H)、5.35(app t,2H)、4.44−4.42(m,1H)、3.81(dd,1H)、3.65(dd,1H)2.33(s,3H)、1.71−1.44(m,3H)、0.96(d,3H)、0.93(d,3H);
MS(ESI+)m/z384[M+H]+
実施例23
2−[(3−クロロベンジル)オキシ]−4−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]アミノ}−7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−6−カルボキサミド
(a) メチル4−アミノ−2−(ベンジルチオ)−7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−6−カルボキシレート
ナトリウム金属(2.3g、100ミリモル)をMeOH(450mL)に溶かし、2−ベンジルチオ−4,5,6−トリアミノピリミジン(Berezovskii, Jurkewitsch, J. Gen. Chem. USSR (Engl. Transl.) 1962, 32, 1637)(4.6g、18ミリモル)を添加した。この混合物を室温で20分間にわたって撹拌した後、ケトマロン酸ジメチル(10.6g、72.5ミリモル)を滴状で添加し、この混合物をさらに4.5時間にわたって撹拌した。水(300mL)を添加し、濃HCl水溶液を滴状で添加して、pHを5に調節した。生成した沈殿物を濾過分離し、水で洗浄し、減圧下で終夜にわたって乾燥し、表題の化合物4.46g(70%)を得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ13.00(s,1H)、8.03(br s,1H)、7.85(br s,1H)、7.49−7.21(m,5H)、4.36(s,2H)、3.84(s,3H);
MS(ESI+)m/z344[M+H]+
(b) メチル2−(ベンジルチオ)−4−ブロモ−7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−6−カルボキシレート
工程(a)の生成物(5.0g、14.6ミリモル)をブロモホルム(100mL)とDMF(100mL)の混合物に溶かした。得られた懸濁液を110℃でホモゲナイズし、亜硝酸イソアミル(23mL)を10分間かけて滴状で添加した。添加が完了した後、この混合物を氷浴中で室温まで冷やし、次いで減圧下で蒸発させた(オイルポンプ)。EtOAcを残留物に添加し、この混合物を2時間にわたって撹拌した。生成した沈殿物を濾過分離し、EtOAc層を蒸発させ、得られた粗生成物をフラッシュクロマトグラフィで精製し(ヘキサン:EtOAc=1:1)、表題の化合物1.42g(24%)を得た。
MS(ESI+)m/z407,409[M+H]+
(c) メチル2−(ベンジルチオ)−4−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]アミノ}−7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−6−カルボキシレート
工程(b)の生成物(759mg、1.86ミリモル)を1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)(5mL)に溶かし、N−エチル−N,N−ジイソプロピルアミン(DIPEA)(1.2mL、7.0ミリモル)とD−トレオニノール(196mg、1.86ミリモル)を添加した。得られた混合物を80℃で18時間にわたって撹拌した。水(10mL)を添加した後、HOAcの添加によってpHを5に調節した。生成した沈殿物を濾過分離し、水で洗浄し、乾燥して、表題の化合物739mg(92%)が得られ、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
MS(ESI+)m/z432[M+H]+
(d) 2−(ベンジルチオ)−4−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]アミノ}−7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−6−カルボキサミド
工程(c)の生成物(1.0g、2.32ミリモル)をMeOH(40mL)に溶かし、この溶液の中を通してアンモニアガスを24時間にわたってバブリングさせた。この反応混合物を蒸発させて表題の化合物0.92g(収率95%)が得られ、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
MS(ESI+)m/z417[M+H]+
(e) 2−(ベンジルスルホニル)−4−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]アミノ}−7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−6−カルボキサミド
工程(d)の生成物(208mg、0.5ミリモル)をMeOH:水(3:1、12mL)に溶かし、カリウムペルオキシモノサルフェート(オキソン、768mg、1.1ミリモル)を添加した。この反応混合物を室温で12時間にわたって撹拌した。MeOHを加熱せずに減圧下で蒸発させた。残留物に水(2mL)を添加し、これを4℃にて12時間にわたって放置した。生成した沈殿物を濾過分離し、水で洗浄し、乾燥して、表題の化合物504mg(収率61%)が得られ、これをさらに精製することなく次の工程に使用した。
MS(ESI+)m/z449[M+H]+
(f) 2−[(3−クロロベンジル)オキシ]−4−{[(1S,2S)−2−ヒドロキシ−1−(ヒドロキシメチル)プロピル]アミノ}−7−オキソ−7,8−ジヒドロプテリジン−6−カルボキサミド
トルエン(150μL)をNaH(168mg、7.0ミリモル、オイル中60%、ヘキサンで洗浄)に添加し、次いで3−クロロベンジルアルコール(1.0g、7.0ミリモル)を添加した。この混合物を、ガスの発生がそれ以上観察されなくなるまで室温で撹拌した(約40分間)。工程(e)の生成物(55.6mg、0.124ミリモル)を添加し、得られた混合物を60℃で2時間にわたって撹拌した。NH4Clの飽和水溶液を添加し、この混合物を60℃でさらに30分間にわたって撹拌した。室温まで冷却した後、有機相を分離し、Et2O:ヘキサン(3:1)の混合物を用いて摩砕した。生成した沈殿物を濾過分離し、分取HPLCによって精製し(溶離液はCH3CN/0.1MのNH4OAcが30:70〜70:30)、灰色がかった白色の固体として表題の化合物5mg(9%)を得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ7.71(br s,1H)、7.60−7.30(m,
4H)、5.42−5.28(m,2H)、4.97(d,1H)、4.82(t,1H)、4.13−3.98(m,2H)、3.65−3.50(m,2H)、1.06(d,3H);
MS(ESI+)m/z435[M+H]+
実施例24
2−[(2,3−ジフルオロベンジル)−(R S ,S S )−スルフィニル]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン
2−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−4−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}プテリジン−7(8H)−オン(WO01/062758)(100mg、0.24ミリモル)をMeOH(18mL)に溶かし、水(6mL)を添加した。カリウムペルオキシモノサルフェート(オキソン、150mg、0.25ミリモル)を添加し、この反応物を室温で2時間にわたって撹拌した。この反応混合物を水に注ぎ入れ、EtOAcで抽出し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、減圧下で濃縮した。Et2Oを残留物に添加し、黄色の固体を濾過分離した。粗固形物を分取用の薄層クロマトグラフィで精製し(EtOAc中の10%MeOH)、白色の固体として表題の化合物を得た(ジアステレオマーの1:1の未分離混合物、11mg、収率11%)。
1H−NMR(DMSO−d6)δ13.16(s,1H、1つのジアステレオマー)、13.12(s,1H、1つのジアステレオマー)、8.17(t,1H)、8.034(
s,1H、1つのジアステレオマー)8.027(s,1H、1つのジアステレオマー)、7.44−7.33(m,1H)、7.19−7.05(m,1H)、7.01−6.92(m,1H)、4.85−4.78(m,1H)、4.60(t,2H、1つのジアステレオマー)、4.36(br s,1H)、4.33(t,2H、1つのジアステレオマー)、3.55−3.42(m,2H)、1.62−1.47(m,2H)、1.44−1.32(m,1H)、0.92−0.82(m,6H);
MS(ESI+)m/z438[M+H]+
実施例25
5−(ベンジルオキシ)−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
(a) (2R)−2−({2−クロロ−5−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}アミノ)−4−メチルペンタン−1−オール
(2R)−2−({2−アミノ−5−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}アミノ)−4−メチルペンタン−1−オール(WO00/09511)(20.0g、47ミリモル)を濃HCl(750mL)に溶かした。CH3CN(600mL)と水(350mL)を添加し、この混合物を0℃まで冷却した。次いで、水(20mL)の中のNaNO2(3.24g、94ミリモル)の溶液を分割添加し、この混合物を0℃にて1.5時間にわたって撹拌した。生成した黄色の固体を濾過によって回収し、水で洗浄し、乾燥し、黄白色の固体として表題の化合物16.3g(88%)を得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ8.15(d,1H)、7.42−7.28(m,2H)、7.20−7.10(m,1H)、4.50(b s,1H)、4.46(app t,2H)、4.38−4.25(m,1H)、3.42(app q,2H)、1.67−1.54(m,1H)、1.53−1.42(m,1H)、1.41−1.32(m,H)、0.88(d,3H)、0.83(d,3H);
MS(ESI+)m/z445[M+H]+
(b) (2R)−2−({5−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−2−メトキシ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル}アミノ)−4−メチルペンタン−1−オール
工程(a)の生成物(10.75g、24.4ミリモル)をMeOHに溶かし、固体の水酸化カリウム(2.74g、48.8ミリモル)を添加した。この混合物を55℃に1時間にわたって加熱し、室温まで冷却し、2NのHClで中和した。減圧下の蒸発によってMeOHを除去し、残留物に水を加え、濾過によって粗生成物を回収した。CH3CNからの再結晶により、淡オレンジ色の固体として表題の化合物を得た(9.25g、88%)。
1HNMR(DMSO−d6)δ7.60(d,1H)、7.40−7.28(m,2H)、7.20−7.10(m,1H)、4.74(t,1H)、4.44(app q,2H)、4.29(b s,1H)、4.16(s,3H)、3.9−3.35(m,2H、部分的に水ピークの下)、1.65−1.52(m,1H)、1.50−1.32(m,2H)、0.87(d,3H)、0.82(d,3H);
MS(ESI+)m/z441[M+H]+
(c) 5−[(2,3−ジフルオロベンジル)チオ]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
工程(b)の生成物(8.83g、20.0ミリモル)をジオキサン(300mL)に懸濁させた。濃HCl(1.5mL)と水(1mL)を添加し、この混合物を15時間にわ
たって50℃に加熱した。減圧下で溶媒を除去し、残留物をCH3CN(300mL)に懸濁させた。灰色がかった白色の固体を濾過分離し、CH3CNで洗浄し、乾燥して、表題の化合物7.92g(90%)を得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ12.43(br s,1H)、7.45−7.27(m,3H)、7.20−7.08(m,1H)、4.46(b s,2H)、4.39(1H、水のピークの下)、4.26(br s,1H)、3.42−3.28(m,2H)、1.62−1.50(m,1H)、1.48−1.39(m,H)、1.38−1.28(m,1H)、0.86(d,3H)、0.81(d,3H);
MS(ESI+)m/z427[M+H]+
(d) 5−[(2,3−ジフルオロベンジル)スルホニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
工程(c)の生成物(2.0g、4.68ミリモル)をCH3CN(240mL)と水(160mL)に溶かした。カリウムペルオキシモノサルフェート(オキソン、6.32g、10.30ミリモル)を添加し、得られた不均一な混合物を室温で24時間にわたって撹拌した。チオ硫酸ナトリウム溶液を添加し、CH3CNを減圧下で蒸発させた。残留物を氷の上に注ぎ、濾過によって沈殿物を回収し、水で洗浄し、40℃の減圧下で終夜にわたって乾燥し、灰色がかった白色の固体として表題の化合物1.76g(82%)を得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ13.10(br s,1H)、7.52−7.40(m,2H)7.28−7.18(m,2H)、5.0−4.85(app t,2H)、4.77(br s,1H)、4.29(br s,1H)、3.34(br s,2H)、1.65−1.51(m,1H)、1.50−1.31(m,2H)、0.88(d,3H)、0.85(d,3H);
MS(ESI+)m/z459[M+H]+
(e) 5−(ベンジルオキシ)−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
0℃のドライなベンゼン(5mL)中のベンジルアルコール(76mg、0.7ミリモル)の撹拌溶液に、固体の水素化ナトリウム(17mg、0.7ミリモル)を添加した。この溶液を15分間かけて室温に到達させた。工程(d)の生成物(46mg、0.1ミリモル)を固体で添加し、この混合物を加熱して1時間にわたって還流した。室温まで冷やした後、NH4Clの飽和水溶液(1mL)を添加して反応をクエンチした。この混合物をTHF(10mL)と水(10mL)の間で分配した。有機相を分離し、Na2SO4の上で乾燥させ、減圧下で蒸発させた。分取HPLCによってオイル状残留物を精製し、結晶性固体として表題の化合物を得た(6.0mg、収率16%)。
1HNMR(DMSO−d6)δ12.05(br s,1H)、7.52−7.24(m,5H)、5.95(d,1H)、5.02(s,2H)、4.77−4.29(m,2H)、3.38−3.30(m,2H)、1.63(m,1H)、1.50−1.32(m,2H)、0.89(d,3H)、0.83(d,3H);
MS(ESI+)m/z375[M+H]+
実施例25の工程(e)の一般的方法を用い、但し、ベンジルアルコールを適切なアルコールに置き換えて、実施例26〜27の化合物を調製した。
実施例26
7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−5−[(3−メトキシベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
灰色がかった白色の固体(4.8mg、収率12%)
1HNMR(DMSO−d6)δ12.75(br s,1H)、7.44−7.24(m
,2H)、6.91(s,1H)、6.84(d,1H)、5.90(d,1H)、5.22(s,2H)、4.70−4.31(m,2H)、3.48(s,3H)、3.40−3.30(m,2H)、1.62(m,1H)、1.50−1.31(2H)、0.88(d,3H)、0.83(d,3H);
MS(ESI+)m/z405[M+H]+
実施例27
7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−5−(2−フェニルエトキシ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
灰色がかった白色の固体(8.1mg、収率21%)
1HNMR(DMSO−d6)δ12.87(br s,1H)、7.44−7.16(m,5H)、5.90(d,1H)、4.81(t,2H)、4.58−4.30(m,2H)、3.42−3.32(m,2H)、3.29(t,2H)、1.63(m,1H)、1.52−1.31(m,2H)、0.88(d,3H)、0.80(d,3H);
MS(ESI+)m/z389[M+H]+
実施例28
5−(ベンジルオキシ)−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
(a) (2R)−2−{[2−アミノ−5−(ベンジルチオ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}ペンタン−1−オール
5−(ベンジルチオ)−7−クロロ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2−アミン(WO00/09511)(2.03g、6.57ミリモル)を1−メチル−2−ピロリジノン(NMP)(12mL)に溶かした。N−エチル−N,N−ジイソプロピルアミン(DIPEA)(2.25mL、13.1ミリモル)と2−アミノ−(2R)−1−ペンタノール(1.19g、11.5ミリモル)を添加し、この混合物を4日間にわたって110℃に加熱した。室温まで冷やした後、この混合物を水(200mL)の中に注ぎ入れた。黄色の固形物を濾過によって回収し、水で洗浄し、さらなる精製なしに次の工程に使用した(収率80%)。
MS(ESI+)m/z376[M+H]+
(b) (2R)−2−{[5−(ベンジルチオ)−2−クロロ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}ペンタン−1−オール
工程(a)の生成物(2.46g、6.57ミリモル)をCH3CN(70mL)に溶かした。0℃で亜硝酸ナトリウム(1.36g、19.71ミリモル)と濃HCl(25mL)を添加し、反応混合物を0℃で3時間にわたって撹拌した。反応混合物を水で希釈し、EtOAc(3×60mL)で抽出し、合一の有機相を乾燥し、濾過し、濃縮し、黄色の固体として表題の化合物2.59g(量的収率)を得た。
MS(ESI+)m/z395[M+H]+
(c) (2R)−2−{[5−(ベンジルチオ)−2−メトキシ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}ペンタン−1−オール
工程(b)の生成物(2.59g、6.57ミリモル)をMeOH(80mL)に溶かした。KOH(737mg、13.14ミリモル)を添加し、この反応混合物を50℃で1.5時間にわたって撹拌した。室温まで冷やした後、減圧下でMeOHを除去し、残留物をブラインで希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出し、合一の有機相を乾燥し、濾過し、濃縮して、黄色の固体として表題の化合物2.56g(量的収率)を得た。
MS(ESI+)m/z391[M+H]+
(d) 5−(ベンジルチオ)−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
工程(c)の生成物(2.56g、6.57ミリモル)をジオキサン(50mL)に溶かした。濃HCl(544μL、6.57ミリモル)を添加し、反応混合物を50℃で4時間にわたって撹拌した。室温まで冷やした後、減圧下でジオキサンの約半分を除去した。残留物をブラインで希釈し、EtOAc(3×50mL)で抽出し、合一の有機相を乾燥し、濃縮して、茶色の固体として表題の化合物2.2g(89%)を得た。これをさらに精製することなく、次の工程に使用した。
MS(ESI+)m/z377[M+H]+
(e) 5−(ベンジルスルホニル)−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
工程(d)の生成物(1360mg、3.61ミリモル)をCH3CN(85mL)と水(56mL)に溶かした。カリウムペルオキシモノサルフェート(オキソン、4g、6.51ミリモル)を添加し、得られた不均一な混合物を室温で24時間にわたって撹拌した。反応混合物を元の体積の約1/5まで濃縮し、EtOAc(3×40mL)を用いて抽出した。合一の有機相を乾燥し、濾過し、濃縮して、黄白色の粉末として表題の化合物1.46g(99%)を得た。
MS(ESI+)m/z409[M+H]+
(f) 5−(ベンジルオキシ)−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
ドライなベンゼン(0.5mL)中の工程(e)の生成物(29mg、0.071ミリモル)とベンジルアルコール(77mg、0.71ミリモル)のスラリーに、NaH(17mg、0.71ミリモル)を室温で添加した。この反応混合物を室温にて数分間にわたって撹拌した後、50分間にわたって40℃に加熱した。室温まで冷やした後、反応混合物を水(0.1mL)でクエンチし、濃縮した。残留物をDMSO(1mL)に溶かし、次いで分取HPLCで精製して、灰色がかった白色の固体として表題の化合物13.5mg(52.7%)を得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ12.25(s,1H)、7.44−7.29(m,5H)、5.29(d,1H)、5.25(d,1H)、4.65(t,1H)、4.13(br s,1H)、3.46−3.40(m,1H)、1.61−1.51(m,1H)、1.46−1.14(m,3H)、0.84(t,3H);
MS(ESI+)m/z361[M+H]+
実施例29
7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]アミノ}−5−{[(1S)−1−フェニルエチル]オキシ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
実施例28の工程(e)の生成物(62mg、0.15ミリモル)と(S)−1−フェニルエタノール(185mg、1.51ミリモル)をドライなTHF(2mL)に室温で溶かし、n−BuLi(ヘキサン中1.6M、0.85mL、1.36ミリモル)を添加した。室温で15分間にわたって撹拌した後、反応混合物を24時間にわたって50℃に加熱し、室温まで冷やし、濃縮した。得られた残留物をDMSO(1mL)に溶かし、次いで分取HPLCで精製して、若干黄色がかったオイルとして、表題の化合物11.4mg(20%)を得た。
1HNMR(CDCl3)δ7.41−7.23(m,5H)、5.90(q,1H)、4.60(br d,1H)、4.21−12(m,1H)、3.48(dd,1H)、3.42(dd,1H)、2.09(s,3H)、1.65−1.37(m,4)、0.97(t,3H);
MS(ESI+)m/z375[M+H]+
実施例30
N−(3−{[(7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]アミノ}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド
(a) メチル3−[メチル(メチルスルホニル)アミノ]ベンゾエート
固体のNaOMe(260mg、4.79ミリモル)を、THF(15mL)とMeOH(15mL)の混合物中のメチル3−[(メチルスルホニル)アミノ]ベンゾエート(Laurence, C.; Berthelot, M.; Lucon, M.; Tsuno, Y. Spectrochim. Acta Part A 1982, 38, 791-796)(500mg、2.18ミリモル)とMeI(0.4mL、6.42ミリモル)の溶液に添加した。室温で1時間後、反応混合物を50℃で1.5時間にわたって加熱した。この反応混合物を室温まで冷やし、ブライン(30mL)で希釈し、EtOAc(2×30mL)で抽出した。合一の有機相をMgSO4の上で乾燥し、濾過し、濃縮し、残留物を分取HPLCで精製して、白色の固体として表題の化合物436mg(82.2%)を得た。
1HNMR(CDCl3)δ8.00−7.91(m,2H)、7.60(d,1H)、7.44(t,1H)、3.89(s,3H)、3.33(s,3H)、2.83(s,3H);
MS(ESI+)m/z244[M+H]+
(b) N−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−N−メチルメタンスルホンアミド
水素化ホウ素リチウム(195mg、8.96ミリモル)を、THF(25mL)中の工程(a)の生成物(436mg、1.79ミリモル)の溶液に添加した。反応混合物を室温で2時間にわたって撹拌した後、50℃で20時間にわたって撹拌した。室温まで冷やした後、混合物をブライン(30mL)で希釈し、EtOAc(2×40mL)で抽出し、MgSO4の上で乾燥し、濃縮した。残留物をフラッシュクロマトグラフィ(CHCl3中の0〜5%MeOH)で精製し、無色のオイルとして表題の化合物360mg(93%)を得た。
1HNMR(CDCl3)δ7.31−7.27(m,2H)、7.21−7.16(m,2H)、4.57(s,2H)、3.22(s,3H)、2.75(s,3H);
MS(ESI+)m/z216[M+H]+
(c) N−(3−{[(7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)ブチル]アミノ}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)−N−メチルメタンスルホンアミド
n−BuLi(0.175mL、0.28ミリモル、ヘキサン中1.6M)を、ドライなTHF(1mL)中のN−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−N−メチル−メタンスルホンアミド(工程(b)より、60mg、0.28ミリモル)と実施例28の工程(e)の生成物(36.5mg、0.089ミリモル)の撹拌溶液に添加した。得られた混合物を50℃で18時間にわたって撹拌した。室温まで冷やした後、反応混合物を濃縮し、残留物をDMSO(0.5mL)に溶かし、次いで分取HPLCによって精製して、白色の固体として表題の化合物4mg(9.6%)を得た。
MS(ESI+)m/z468[M+H]+
実施例31
N−(3−{[(7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル]アミノ}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)−メタンスルホンアミド
(a) (2R)−2−{[5−(ベンジルチオ)−2−クロロ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−3−メチルブタン−1−オール
濃HCl(150mL)とCH3CN(110mL)の中の(2R)−2−{[2−アミノ−5−(ベンジルチオ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−3−メチルブタン−1−オール(WO02/76990)(4.00g、10.7ミリモル)の懸濁液を0℃に冷却した。亜硝酸ナトリウム(1.47g、21.3ミリモル)を添加し、この溶液を0℃で1時間にわたって撹拌した。水(640mL)を添加し、得られた混合物を15分間にわたって撹拌した後、沈殿物を濾過した。この固形物を水で洗浄し、減圧下にて室温のP25の上で48時間にわたって乾燥し、ピンク色の固体として表題の化合物3.54g(84%)を得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ8.10(d,1H)、7.44−7.39(m,2H)、7.32−7.26(m,2H)、7.25−7.19(m,1H)、4.81−4.49(br s,1H)、4.39(d,1H)、4.34(d,1H)、4.14−4.05(m,1H)、3.57−3.45(m,2H)、1.98−1.87(m,1H)、0.92−0.80(m,6H);
MS(ESI+)m/z395[M+H]+
(b) (2R)−2−{[5−(ベンジルチオ)−2−メトキシ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−3−メチルブタン−1−オール
工程(a)の生成物を出発物質として用い、実施例25の工程(b)に記載の一般的方法にしたがって、ベージュ色の固体(67%)として表題の化合物を得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ7.61−7.54(m,1H)、7.45−7.36(m,2H)、7.35−7.19(m,3H)、4.66−4.58(m,1H)、4.41−4.30(m,2H)、4.19−4.02(m,4H)、3.58−3.43(m,2H)、1.97−1.86(m.1H)、0.92−0.80(m,6H);
MS(ESI+)m/z391[M+H]+
(c) 5−(ベンジルチオ)−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
工程(b)の生成物を出発物質として用い、実施例25の工程(c)に記載の一般的方法にしたがって、明るいオレンジ色の固体(68%)として表題の化合物を得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ12.36(br s,1H)、7.43−7.38(m,2H)、7.32−7.19(m,4H)、4.57(app t,1H)、4.33(d,1H)、4.28(d,1H)、4.08−3.97(m,1H)、3.54−3.41(m,2H)、1.93−1.83(m,1H)、0.87−0.79(m,6H);
MS(ESI+)m/z377[M+H]+
(d) 5−(ベンジルスルホニル)−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
工程(c)の生成物を出発物質として用い、実施例25の工程(d)に記載の一般的方法にしたがって、黄白色の粉末(99%)として表題の化合物を得た。
MS(ESI+)m/z409[M+H]+
(e) N−(3−{[(7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル]アミノ}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)オキシ]メチル}フェニル)−メタンスルホンアミド
トルエン(0.2mL)と1−メチル−2−ピロリジノン(0.2mL)の混合物中の工程(d)の生成物(28.5mg、0.069ミリモル)とN−[3−(ヒドロキシメチル)フェニル]−メタンスルホンアミド(WO01/90070)(35mg、0.17ミリモル)の撹拌溶液に、室温で、固体の水素化ナトリウム(18mg、0.75ミリモル)を添加した。この反応混合物を50℃で16時間にわたって撹拌した。室温まで冷やした後、反応混合物を水(0.1mL)でクエンチし、濃縮した。残留物をDMSO(1mL)に溶かし、分取HPLCによって精製し、灰色がかった白色の固体として表題の化合物4.5mg(14.3%)を得た。
MS(ESI+)m/z454[M+H]+
実施例32
5−(ベンジルオキシ)−7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}−[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
(a) (1−{[2−アミノ−5−(ベンジルチオ)[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}シクロペンチル)メタノール
実施例28の工程(a)の一般的方法を用い、但し、2−アミノ−(2R)−1−ペンタノールをシクロロイシノールに置き換えて、表題の化合物を調製した。黄色の固体を濾過によって回収し、水で洗浄し、さらなる精製なしに次の工程に使用した。
MS(ESI+)m/z388[M+H]+
(b) 5−(ベンジルチオ)−7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
工程(a)の生成物(1.2g、3.1ミリモル)を水(150mL)に懸濁させ、DMSO(10mL)を添加し、この混合物を80℃に加熱した。固体の亜硝酸ナトリウム(2.14g、31ミリモル)を1回で添加し、この混合物を3時間にわたって80℃に加熱した。室温まで冷やした後、酢酸(10mL)を添加し、白色の沈殿物を濾過によって回収した。フラッシュカラムクロマトグラフィ(EtOAc:CH2Cl2=30:70)による粗生成物の精製により、白色の固体として表題の化合物を得た(288mg、2つの工程で24%)。
1HNMR(DMSO−d6)δ12.45(s,1H)、7.44−7.22(m,5H)、7.0(br s,1H)、4.77(t,1H)、4.33(s,2H)、3.63(d,2H)、1.98(m,2H)、1.75(m,2H)、1.60(m,2H)、1.49(m,2H);
MS(ESI+)m/z389[M+H]+
(c) 5−(ベンジルスルホニル)−7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
工程(b)の生成物から、実施例25の工程(d)で用いた手順にしたがって表題の化合物を調製し、灰色がかった白色の固体として収率86%で得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ12.45(s,1H)、7.45−7.22(m,5H)、7.11(br s,1H)、4.93(t,1H)、4.82(s,2H)、3.60(d,2H)、1.98(m,2H)、1.72(m,2H)、1.60(m,2H)、1.46(m,2H);
MS(ESI+)m/z421[M+H]+
(d) 5−(ベンジルオキシ)−7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
ベンジルアルコール(約850μL)とトルエン(約150μL)の撹拌混合物に、60℃で、固体の水素化ナトリウム(17mg、0.7ミリモル)を添加した。この溶液をその温度で15分間にわたって撹拌した後、工程(c)の生成物(42mg、0.1ミリモル、1当量)を固体で1回で添加し、この混合物を60℃で1時間にわたって撹拌した。室温まで冷やした後、NH4Cl(1mL)飽和水溶液の添加によって反応をクエンチした。次いで、この混合物をTHF(10mL)と水(10mL)の間で分配した。有機相を分離し、乾燥し、濃縮した。次いで、残留オイルを1:1のEtOAc:ヘキサン(約15mL)を用いて摩砕した。残留物を分取HPLCによって精製し、灰色がかった白色の結晶性固体として表題の化合物を得た(収率16%)。
1HNMR(DMSO−d6)δ12.50(s,1H)、7.44−7.22(m,5H)、7.11(br s,1H)、5.13(s,2H)、4.90(t,1H)、3.71(d,2H)、1.98(m,2H)、1.72(m,2H)、1.60(m,2H)、1.45(m,2H);
MS(ESI+)m/z373[M+H]+
実施例32の工程(d)の一般的方法を用い、但し、ベンジルアルコールを適切なアルコールに置き換えて、実施例33〜40の化合物を調製した。
実施例33
7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}−5−[(2−メチルベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
灰色がかった白色の固体(6.5mg、収率17%)
1HNMR(DMSO−d6)δ12.55(s,1H)、7.40(d,1H)、7.35−7.22(m,3H)、7.08(br s,1H)、5.13(s,2H)、4.85(t,1H)、3.73(d,2H)、2.33(s,3H)、2.00(m,2H)、1.72(m,2H)、1.63(m,2H)、1.45(m,2H);
MS(ESI+)m/z387[M+H]+
実施例34
7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}−5−[(3−メチルベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
灰色がかった白色の固体(6.5mg、収率17%)
1HNMR(DMSO−d6)δ12.52(s,1H)、7.37−7.20(m,3H)、7.05(br s,1H)、6.92(d,1H)、5.19(s,2H)、4.82(t,1H)、3.70(d,2H)、2.38(s,3H)、2.00(m,2H)、1.76(m,2H)、1.63(m,2H)、1.43(m,2H);
MS(ESI+)m/z387[M+H]+
実施例35
5−[(2−クロロベンジル)オキシ]−7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
灰色がかった白色の固体(5.7mg、収率14%)
1HNMR(DMSO−d6)δ12.42(s,1H)、7.31−7.05(m,4H)、7.05(br s,1H)、5.09(s,2H)、4.80(t,1H)、3.70(d,2H)、1.93(m,2H)、1.75(m,2H)、1.60(m,2H)、1.43(m,2H);
MS(ESI+)m/z406[M+H]+
実施例36
5−[(3−クロロベンジル)オキシ]−7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
灰色がかった白色の固体(6.1mg、収率15%)
1HNMR(DMSO−d6)δ12.48(s,1H)、7.30(s,1H)、7.21−7.05(m,3H)、7.01(br s,1H)、5.12(s,2H)、4.81(t,1H)、3.75(d,2H)、1.97(m,2H)、1.75(m,2H)、1.63(m,2H)、1.41(m,2H);
MS(ESI+)m/z406[M+H]+
実施例37
5−[(4−クロロベンジル)オキシ]−7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
灰色がかった白色の固体(6.1mg、収率15%)
1HNMR(DMSO−d6)δ12.28(s,1H)、7.37(d,2H)、7.14(d,2H)、6.90(br s,1H)、5.22(s,2H)、4.88(t,1H)、3.75(d,2H)、1.99(m,2H)、1.75(m,2H)、1.64(m,2H)、1.40(m,2H);
MS(ESI+)m/z406[M+H]+
実施例38
7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}−5−[(2−メトキシベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
灰色がかった白色の固体(4.8mg、収率12%)
1HNMR(DMSO−d6)δ12.17(s,1H)、7.34(d,1H)、7.20(m,1H)、6.97−6.89(3H)、5.31(s,2H)、4.78(t,1H)、3.90(s,3H)、3.75(d,2H)、1.96(m,2H)、1.75(m,2H)、1.67(m,2H)、1.41(m,2H);
MS(ESI+)m/z403[M+H]+
実施例39
7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}−5−[(3−メトキシベンジル)オキシ][1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
灰色がかった白色の固体(7.2mg、収率18%)
1HNMR(DMSO−d6)δ12.30(s,1H)、7.31−7.25(m,2H)、7.06(d,1H)、6.92(s,1H)、6.88(br s,1H)、5.31(s,2H)、4.78(t,1H)、3.95(s,3H)、3.70(d,2H)、1.99(m,2H)、1.75(m,2H)、1.63(m,2H)、1.40(m,2H);
MS(ESI+)m/z403[M+H]+
実施例40
4−{[(7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}−2−オキソ−2,3−ジヒドロ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イル)オキシ]メチル}ベンゾニトリル
灰色がかった白色の固体(5.2mg、収率13%)
1HNMR(DMSO−d6)δ12.28(s,1H)、7.57(d,2H)、7.44(d,2H)、6.90(br s,1H)、5.37(s,2H)、4.80(t,1H)、3.75(d,2H)、2.02(m,2H)、1.73(m,2H)、1.60(m,2H)、1.40(m,2H);
MS(ESI+)m/z398[M+H]+
実施例41
(R,S)−7−[[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ]−5−(1−フェニルエトキシ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
n−BuLi(0.405mL、0.648ミリモル、1.6Mヘキサン中)を、室温で、ドライなTHF(0.2mL)中のラセミの1−フェニル−エタノール(87mg、0.72ミリモル)の撹拌溶液に添加した。5分間の撹拌の後、この混合物を、ドライなTHF(0.4mL)中の実施例32の工程(c)の生成物(15.2mg、0.036ミリモル)に滴状で添加した。添加が終了したとき、この反応混合物を50℃で18時間にわたって撹拌した。室温まで冷やした後、この反応混合物を濃縮し、残留物をDMSO(1mL)に溶かし、次いで分取HPLCによって精製して、白色の固体として表題の化合物3.3mg(24%)を得た。
MS(ESI+)m/z387[M+H]+
実施例42
7−{[1−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル]アミノ}−5−{[(1S)−1−フェニルエチル]オキシ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
実施例41の一般的方法を用い、但し、ラセミの1−フェニル−エタノールを(1S)−1−フェニル−エタノールに置き換えて表題の化合物を調製した(収率7%)。
MS(ESI+)m/z387[M+H]+
実施例43
5−{[2−(3−クロロフェニル)−(R S ,S S )−エチル]スルフィニル}−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
(a) (2R)−2−{2−クロロ−5−[2−クロロ−7−((1R)−1−ヒドロキシメチル−3−メチル−ブチルアミノ)−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イルジスルファニル]−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イルアミノ}−4−メチル−ペンタン−1−オール
濃HClとCH3CN(1:1、300mL)の混合物中の(2R)−2−[[2−アミノ−5−メルカプト[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ]−4−メチルペンタン−1−オール(WO02/76990)(7.50g、25ミリモル)の0℃のスラリーに、水(25mL)中の亜硝酸ナトリウム(5.19g、75ミリモル)の溶液を滴状で添加した。この反応混合物を0〜5℃で18時間にわたって撹拌した後、氷(500mL)の上に注ぎ、EtOAcで抽出し、全ての残存する固形物を濾過分離した。合一の有機相をNaCl飽和溶液とNaHCO3飽和水溶液で順次に洗浄した。有機相を乾燥し、蒸発させ、先に濾過分離しておいた固形物をこれに加えた。全体の固形物をEtOAcの中にスラリーにし、これを濾過した後、黄白色の固体として表題の化合物を得た(6.3g、80%)。
1HNMR(400MHz、DMSO−d6、モノマー単位についての全体)δ7.98(d,1H)、4.47(t,1H)、3.99(br s,1H)、3.19−3.14(m,2H)、1.31−1.15(m,2H)、1.02−0.94(m,1H)、0.48(d,3H)、0.30(d,3H);
MS(ESI+)m/z635[M+H]+
(b) (2R)−2−{5−[7−((1R)−1−ヒドロキシメチル−3−メチル−ブチルアミノ)−2−メトキシ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−5−イルジスルファニル]−2−メトキシ−チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イルアミノ}−4−メチル−ペンタン−1−オール
ドライなMeOH(200mL)中の工程(a)の生成物(3.0g、4.7ミリモル)の溶液に、ドライなMeOH(5mL)に溶かしたKOH(0.53g、9.4ミリモル)を添加した。反応を0〜5℃で18時間にわたって維持した。溶媒を蒸発させ、残留物をMeOH/EtOAc(1:1)に取った。この溶液を直ちにクロマトグラフィ(シリカ、EtOAc)にかけ、白色の固体として表題の化合物(2.0g、68%)を得た。
MS(ESI+)m/z627[M+H]+
(c) 5−[7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}−[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン−5−イルジスルファニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
1,4−ジオキサン(20mL)中の上記工程(b)の生成物(1.5g、2.4ミリモル)の溶液に、濃HClと水の混合物(40mL、1:1)を添加した。次いで、この溶液を45℃で18時間にわたって撹拌した。溶媒を蒸発させ、残留物をEtOAcに取った(非溶解の残留物を濾過分離し、LCMSによって純粋であることが分かった)。溶液をフラッシュクロマトグラフィに供した(シリカ、MeOH:EtOAc=5:95)。2つのサンプルを一緒にし、白色の固体を得た(600mg、42%、HPLCにより純度75%)。この物質をさらに精製することなく、次の反応に使用した。
1HNMR(DMSO−d6、モノマー単位についての全体)δ12.45(s,2H)、7.33(d,2H)、4.62(t,2H)、4.17(br s,2H)、1.48−1.31(m,4H)、1.25−1.14(m,2H)、0.72(d,6H)、0.56(d,6H);
MS(ESI+)m/z599[M+H]+
(d) 1−(2−ブロモエチル)−3−クロロベンゼン
室温のCH2Cl2(50mL)中の2−(3−クロロフェニル)エタノール(1.06g、6.0ミリモル)の溶液に、CBr4(1.98g、5.8ミリモル)とPPh3(1.57g、5.8ミリモル)を窒素雰囲気下で添加した。室温で18時間にわたって撹拌した後、この反応混合物を濃縮し、残留物をEt2O(30mL)で希釈し、トリフェニルホスフィン・オキシドの沈殿を生成させた。エーテル溶液をデカントし、蒸発させ、フラッシュクロマトグラフィで精製し(シリカ、ヘキサン)、透明なオイルとして2−(3−クロロ)フェニルエチルブロマイドを得た(57%)。
1HNMR(400MHz、DMSO−d6)δ7.39−7.22(m,3H)、7.18−7.09(m,1H)、3.63−3.51(m,2H)、3.25−3.17(m,2H);
13CNMR(100.6MHz、DMSO−d6)δ141.2、134.6、130.7、129.3、127.6、127.3
(e) 5−{[2−(3−クロロフェニル)エチル]チオ}−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
DMSO(0.5mL)中の上記の工程(c)の生成物(30.0mg、0.05ミリモル)の撹拌溶液に、室温で、NaBH4(5.6mg、0.125ミリモル)を添加した。泡立ちが止った後、上記の工程(d)の生成物(20mg、0.09ミリモル)を添加した。室温で18時間後に反応が完了した。分取HPLCを用いて精製を行い、白色の固体を得た(90%)。
1HNMR(400MHz、DMSO−d6)δ7.38−7.02(m,5H)、6.08(br s,1H)、4.29(br s,1H)、3.60(dd,1H)、3.49(dd,1H)、3.26−3.18(m,2H)、2.92(t,2H)、1.63−1.55(m,1H)、1.46−1.31(m,2H)、0.82(d,3H)、0.81(d,3H);
MS(ESI+)m/z439[M+H]+
(f) 5−{[2−(3−クロロフェニル)エチル]−(R S ,S S )−スルフィニル}−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
MeOH(2mL)中の上記の工程(e)の生成物(15mg、0.025ミリモル)の撹拌溶液に、室温で、カリウムペルオキシモノサルフェート(オキソン、20.5mg、0.033ミリモル)を添加した。1.5時間後、水とNa223飽和水溶液の添加によって反応をクエンチした。水相をEtOAcで抽出し、乾燥し、蒸発させた。分取HPLCを用いて精製を行い、白色の固体として表題の化合物を得た(2つの未分離ジアステレオ異性体の混合物、1:1、27%)。
1HNMR(400MHz、DMSO−d6)δ7.19−7.01(m,8H)、6.99−6.98(m,2H)、4.52(t,2H)、4.07(br s,2H)、2.87−2.80(m,2H)、2.76−2.63(m,2H)、1.27−1.20(m,2H)、1.19−1.04(m,4H)、0.70−0.66(12H,m);
MS(ESI+)m/z455[M+H]+
実施例44
5−{[2−(2−ブロモフェニル)エチル]−(R S ,S S )−スルフィニル}−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
(a) 5−{[2−(2−ブロモフェニル)エチル]チオ}−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
実施例43の工程(e)の手順にしたがい、表題の化合物は、実施例43の工程(c)の生成物と1−(2−ブロモエチル)−2−ブロモベンゼン(これは順に、実施例43の工程(d)に記載の手順にしたがって2−(2−ブロモフェニル)エタノールから調製した)との反応によって、収率58%で白色の固体として得られた。
1H−NMR(CDCl3)δ7.55(未分離dd,1H)、7.29(dd,1H)、7.25(未分離dt,1H)、7.10(dt,1H)、5.1(br s,1H)、3.82(dd,1H)、3.67(dd,1H)、3.89(app dt,2H)、3.16(t,2H)、1.85−1.63(m,1H)、1.58−1.42(m,2H)、0.95(d,3H)、0.93(d,3H);
MS(ESI+)m/z483、485[M+H]+
(b) 5−{[2−(2−ブロモフェニル)エチル]−(R S ,S S )−スルフィニル}−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
表題の化合物は、実施例43の工程(f)に記載の手順にしたがい、工程(a)の生成物から収率62%で、透明なフィルムとして得られた(2つの未分離ジアステレオ異性体の1:1混合物)。
1H−NMR(CD3OD)δ7.50(app dd,1H)、7.27−7.21(m,2H)、7.12−7.06(m,1H)、4.97(水のピークの中のプロトン、3H)4.45(br s,1H)、3.57−3.48(m,2H)、3.48−3.42(m,2H、1つのジアステレオマーより)、3.37−3.30(m,2H、1つのジアステレオマーより)、3.23−3.19(m,2H、1つのジアステレオマーより)、3.07−3.01(m,2H、1つのジアステレオマーより)、1.68−1.63(m,1H)、1.55−1.37(m,2H)、0.92(d,3H、1つのジアステレオマーより)、0.90(t,6H、1つのジアステレオマーより)、0.87(d,3H、1つのジアステレオマーより);
MS(ESI+)m/z499、501[M+H]+
実施例45
5−[(2,3−ジフルオロベンジル)−(R S ,S S )−スルフィニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
実施例25の工程(c)の生成物から出発し、実施例43の工程(f)に記載の一般的手順にしたがって、白色の固体として表題の化合物を収率41%で得た(2つの未分離ジアステレオ異性体の1:1混合物)。
1HNMR(DMSO−d6)δ12.86(b s,1H)、7.68(b s,1H)7.45−7.32(m,1H)、7.20−7.10(m,1H)、7.05−6.90(m,1H)、4.77(b s,1H)、4.62−4.48(app t,1H)、4.38−4.20(m,2H)、3.90(2H,部分的に水のピークの下)、1.58(b s,1H)、1.50−1.30(m,2H)、0.88(d,3H)、0.84(d,3H);
MS(ESI+)m/z443[M+H]+
実施例46
5−[ベンジル−(R S ,S S )−スルフィニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
(a) (2R)−2−{[5−(ベンジルチオ)−2−メトキシ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−4−メチルペンタン−1−オール
無水MeOH(45mL)中の(2R)−2−{[5−(ベンジルチオ)−2−ブロモ[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−7−イル]アミノ}−4−メチルペンタン−1−オール(1.90g、4.19ミリモル)(WO02/76990)の懸濁液に、水酸化カリウム(0.52g、9.22ミリモル)を添加した。この混合物を室温で35分間にわたって撹拌した後、濃HClを添加してpH5にした。溶媒を蒸発させ、粗固形物を水と塩化メチレンの間で分配した。有機相を水、ブラインで2回洗浄し、乾燥し(MgSO4)、濾過し、溶媒を蒸発させた。生成物を35℃の減圧下で2時間にわたって乾燥し、オレンジ色の固体として表題の化合物1.72g(量的収率)を得た。
1HNMR(CDCl3)δ7.43(d,2H)、7.32−7.20(m,3H)、4.54(d,1H)、4.45−4.43(m,2H)、4.40−4.30(m,1H)、4.26(s,3H)、3.78−3.71(m,1H)、3.62−3.55(m,1H)、2.28(t,1H)、1.72−1.61(m,1H)、1.53−1.38(m,2H)、0.96−0.89(m,6H);
MS(ESI+)m/z405[M+H]+
(b) 5−(ベンジルチオ)−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
1,4−ジオキサン(50mL)と水(1mL)の中の工程(a)の生成物(1.72g、4.25ミリモル)の溶液に、濃HCl(0.91mL)を添加した。この混合物を15時間にわたって45℃に加熱した後、溶媒を蒸発させた。EtOAc/塩化メチレンの混合物(5mL、30:70)を添加した後、この溶液を2.5時間にわたって窒素ガスの流れに曝した。得られた固形物を濾過分離し、塩化メチレンで続いてEtOAcで洗浄した。母液を濃縮し、シリカ上のフラッシュクロマトグラフィで処理した(溶離液はEtOAc:塩化メチレン=30:70)。2つの生成物を一緒にし、白色の固体として表題の化合物1.11g(収率67%)を得た。
1HNMR(DMSO−d6)δ12.35(br s,1H)、7.43−7.39(m,2H)、7.31−7.19(m,4H)、4.36−4.23(m,3H)、3.45−3.28(m,1H)H2Oシグナルと重複、1.63−1.51(m,1H)、1.46−1.31(m,2H)、0.88−0.78(m,6H);
MS(ESI+)m/z391[M+H]+
(c) 5−[ベンジル−(R S ,S S )−スルフィニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
実施例43の工程(f)に記載の方法にしたがい、表題の化合物を収率17%で白色の固体として得た(2つの未分離ジアステレオ異性体の1:1混合物)。
1HNMR(DMSO−d6)δ12.82(br s,1H)、7.49(br s,1H)、7.34−7.26(m,3H)、7.17−7.10(m,2H)、4.76(app t,1H)、4.30(br s,1H)と重複した4.37(dd,2H、1つのジアステレオマーより)、4.18(dd,2H、1つのジアステレオマーより)、3.48−3.22(m,2H)H2Oシグナルと重複、1.59(br s,1H)、1.49−1.32(m,2H)、0.93−0.82(m,6H);
MS(ESI+)m/z407[M+H]+
実施例47〜49の化合物を、実施例43の工程(f)の一般的方法を用いて調製した。前駆体の硫化物は、実施例43の工程(e)の方法にしたがって調製し、但し、1−(2−ブロモエチル)−3−クロロベンゼンを適切なベンジル型ハロゲン化物に置き換えた。これらはいずれも市販されている。
実施例47
5−[(2−クロロベンジル)−(R S ,S S )−スルフィニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
(a) 5−[(2−クロロベンジル)チオ]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
実施例43の工程(c)の生成物と1−クロロ−2−(クロロメチル)ベンゼンから、白色の固体として収率52%で表題の化合物を得た。
1HNMR(CD3OD)δ7.62−7.56(m,1H)、7.36−7.30(m,1H)、7.40−7.35(m,1H)、7.25−7.19(m,2H)、4.42(br s,1H)と重複した4.47(dd,2H)、3.56−3.47(m,2H)、1.71−1.59(m,1H)、1.56−1.46(m,1H)、1.45−1.36(m,1H)、0.92(d,3H)、0.89(d,3H);
MS(ESI+)m/z425[M+H]+
(b) 5−[(2−クロロベンジル)−(R S ,S S )−スルフィニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
表題の化合物を、灰色がかった白色の固体として収率30%で得た(2つの未分離ジアステレオ異性体の1:1混合物)。
1HNMR(CD3OD)δ7.44(d,1H)、7.36−7.30(m,1H)、7.30−7.23(m,2H)、4.70(dd,2H、1つのジアステレオマーより)、4.46(br s,1H)、4.37(app t,2H、1つのジアステレオマーより)、3.58−3.47(m,2H)、1.72−1.60(m,1H)、1.55−1.38(m,2H)、0.97−0.88(m,6H);
MS(ESI+)m/z441[M+H]+
実施例48
5−[(4−クロロベンジル)−(R S ,S S )−スルフィニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
(a) 5−[(4−クロロベンジル)チオ]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
実施例43の工程(c)の生成物と1−クロロ−4−(クロロメチル)ベンゼンから、白色の固体として収率58%で表題の化合物を得た。
1HNMR(CD3OD)δ7.41(app d,2H)、7.28(app d,2H)、4.34(dd,2H)と重複した4.39(br s,1H)、3.56−3.46(m,2H)、1.70−1.59(m,1H)、1.54−1.45(m,1H)、1.45−1.36(m,1H)、0.92(d,3H)、0.87(d,3H);
MS(ESI+)m/z425[M+H]+
(b) 5−[(4−クロロベンジル)−(R S ,S S )−スルフィニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−3−メチルブチル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
表題の化合物を、白色の固体として収率25%で得た(2つの未分離ジアステレオ異性体の1:1混合物)。
1HNMR(CD3OD)δ7.28(app t,2H)、7.12(app d,2H)、4.42(dd,2H、1つのジアステレオマーより)と重複した4.45(br s,1H)、4.27(dd,2H、1つのジアステレオマーより)、3.58−3.47(m,2H)、1.72−1.57(m,1H)、1.55−1.35(m,2H)、0.98−0.86(m,6H);
MS(ESI+)m/z441[M+H]+
実施例49
5−[ベンジル−(R S ,S S )−スルフィニル]−7−{[(1R)−1−(ヒドロキシメチル)−2−メチルプロピル]アミノ}[1,3]チアゾロ[4,5−d]ピリミジン−2(3H)−オン
実施例31の工程(c)の生成物より、実施例43の工程(f)の手順にしたがい、白色の固体として収率17%で表題の化合物を得た(2つの未分離ジアステレオ異性体の1:1混合物)。
1HNMR(DMSO−d6)δ12.73(br s,1H)、7.63(br s,1H)、7.32−7.26(m,3H)、7.18−7.12(m,2H)、4.67−4.62(m,1H)、4.37(dd,2H、1つのジアステレオマーより)、4.20(d,2H、1つのジアステレオマーより)、4.12−4.02(m,1H)、3.60−3.45(m,2H)、1.95−1.85(m,1H)、0.93−0.83(m,6H);
MS(ESI+)m/z393[M+H]+
薬理的スクリーニング
材料
組換え型のヒトのフラクタルカイン(hCX3CL1)をぺプロテック社(英国)から購入した。2200Ci/ミリモルの比放射能を有する組換え型の[125I]−フラクタルカイン(ヒト)をNEN(登録商標)ライフサイエンスプロダクツ社(英国)から購入した。Fluo4−AMをモレキュラープローブ社(米国)から購入した。他の化学物質はいずれも分析グレードであった。
ヒトのフラクタルカイン受容体(hCX3CR1)の発現
完全なヒトCX3CR1cDNA(ジェンバンク登録番号U20350)をヒトの脳のmRNA(Superscript、ライフテクノロジイズ)から抽出し、pCR−BluntIITOPOベクター(インビトロゲン)の中に連結させた。hCX3CR1に対応する挿入物を単離し、さらにpcDNA3.1zeoにサブクローニングした。Plasmid Midi Kit(キアゲン)を用いてプラスミドDNAを調製した。次いで、製造業者のプロトコルにしたがってSuperfect Transfection Reagent(キアゲン)を用い、hCX3CR1の発現プラスミドを、キメラGタンパ
ク質Gαqi5の安定な発現のためのベクターを含むヒト胎生期腎細胞懸濁液(HEKS)293細胞株に導入した。ゼオシン(500μg/ml)とハイグロマイシン(100μg/ml)の選択を用い、安定なクローンを生成した。さらなる適用のため、細胞を、ピリドキシンを含み、ウシ胎仔血清10体積%、L−グルタミン2mM、ペニシリン100U/ml、ストレプトマイシン100mg/ml、ゼオシン250μg/ml、及びハイグロマイシン100μg/mlで補充されたダルベッコ変性イーグル培地/Ham栄養混合物F12(DMEM/F12)の中に維持した。
リガンド結合アッセイ
競合結合アッセイのため、10mMのトリス−HCl、pH7.4、5mMのエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、及び0.1mg/mlのバシトラシン(プロテアーゼ阻害剤)を含む緩衝液に細胞をハーベストし、300×gで10分間にわたって遠心分離機にかけた。次いで、細胞ペレットをハーベスト用緩衝液に再懸濁させ、プールし、Dounceホモジナイザーを用いてホモジナイズした。細胞膜を48000×gで10分間にわたって遠心分離した後、Ultra−Turrax T8(IKA Labortechnik、ドイツ)を用いてハーベスト用緩衝液に再懸濁した。タンパク質濃度を、Harrington(1990, Anal. Biochem. 186, 285-287)に記載のようにして、マイクロタイタープレートの中で測定した。膜アリコートを−70℃で貯蔵した。細胞全体を用い、[125I]−フラクタルカイン結合によって受容体発現を確認した。競合結合アッセイを、1000μl/ウェルの全容積で、2mlの96ディープウェルプレート(ベックマン、ドイツ)中で行った。各ウェルは、10pMの[125I]−フラクタルカインと、アッセイ緩衝液(50mMのHepes−KOH、pH7.4、10mMのMgCl2、1mMのEDTA、0.1%(w/v)のゼラチン)中の1pMの受容体濃度に相当する膜を含んだ。試験化合物を、DMSOに予め溶解させ、1%(v/v)のDMSOの最終濃度に到達するように添加した。膜の添加によってアッセイを開始し、25℃で24時間にわたってインキュベートした。氷冷の洗浄緩衝液(10mMのHepes−KOH、pH7.4、500mMのNaCl)を用い、アッセイプレートを、Tomtecセルハーベスター(Tomtec、米国)で濾過し、0.3%のポリエチレンイミンに予め浸しておいたプリント型フィルターマットB、GF/B(PerkinElmer LifeScience、米国)の上にハーベストした。MeltiLex固形シンチレータ(PerkinElmer LifeScience、米国)をフィルタ上に融解させ、Wallac1205ベータプレートカウンター(PerkinElmer LifeScience、米国)で放射能を測定した。
溶解性アッセイ
方法の説明
試験化合物の10mM DMSO原液から希釈によって調製した2つの100μM溶液を、300rpmおよび室温(20〜22℃)で24時間にわたり、プレートベッド振盪機(IKA(登録商標)-Schuettler MTS-4、IKA Labortechnik)上の96ウェルプレート(PPプレート、350μlのU形ウェル、COSTAR)の0.1Mリン酸緩衝液(pH7.4)の中でインキュベートした。
この溶液をMultiScreenTM−R4の96ウェル濾過プレート(LCR膜、0.4μmの親水性PTFE、非滅菌のガラス充填PPプレート、350μlのウェル、ミリポア)に移し、ミリポア真空マニホールド装置を用い、減圧下で、検体プレートとも称される96ウェルの収集プレート(PPプレート、350μlのU形ウェル、COSTAR)に濾過した。この検体プレートを、PPシール層を被覆したアルミニウムホイル(AB−0813、穿孔可能な強いシール用ホイル、ABgene)を用いて、ヒートシールによってカバーをかけた。
一般的なLC法を用いてLC−UV−MS分析を行った。DADトレース(210〜400nm)から抽出されるときの最大UV吸光度を示す波長において、DMSOに溶かした試験化合物の2つの100μM標準物に対し、1点の定量化を行った。スクリーン法の上限は0.1μMのLOQで100μMである。
結果
リガンド結合アッセイにおいてテストすると、実施例1〜49の化合物は10μM未満のKi値を与え、有用な治療活性を示す期待がされることを示唆する。例えば、実施例25と45の特定の化合物は、それぞれ44.6nMと38.0nMのKi値を与えた。
下記の表に代表的な溶解度データを示しており、ここでは、本願からの8つの実施例が、WO00/09511、WO01/58907、WO01/25242、及びWO01/62758の一般的範囲内からの対応する硫化物誘導体(X=S)と比較されている。
Figure 2007507494
Figure 2007507494

Claims (10)

  1. 式(I):
    Figure 2007507494

    [式中、Aは、式(a)、(b)、又は(c):
    Figure 2007507494
    の基を表し、
    1とR2は、独立して、H、C1〜8アルキル、C2〜8アルケニル、C2〜8アルキニル、又はC3〜7飽和若しくは部分不飽和シクロアルキルを表し、後者の4つの基は、場合により、OH、C1〜6アルコキシ、CH2OR4、NR56、CO27、及びCONR89から独立して選択された1つ又はそれ以上の基によってさらに置換され、
    3は、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、C2〜6アルキニル、又はC3〜7飽和若しくは部分不飽和シクロアルキルを表し、該アルキル、アルケニル、又はアルキニル鎖は、場合により、その鎖の中にO、NR10、又はS原子を含み、該アルキル、アルケニル、アルキニル、又はシクロアルキル基は、場合により、フェニル又は、O、S、及びNから独立して選択された1〜3のヘテロ原子を含む5又は6員芳香複素環によって置換され、該フェニル又は芳香複素環は、場合により、ハロゲン、C1〜4アルキル、OH、C1〜4アルコキシ、CN、CO211、NR1213、CONR1415、SO216、NR17SO218、及びSO2NR1920から独立して選択された1つ又はそれ以上の基によってさらに置換され、
    Xは、O又はS(O)を表し、
    21は、H、CH2OR24、CH2NR2425、CO224、又はCONR2425を表し、
    22とR23は、独立して、H、C1〜6アルキル、C2〜6アルケニル、又はC3〜7飽和若しくは部分不飽和シクロアルキルを表し、該アルキル、アルケニル、又はシクロアルキル基は、場合により、OR24、NR2425、CO224、又はCONR2425によって置換され、あるいは、基−NR2223は、一緒に、3〜7員の飽和アザ環を表し、場合により、O、S(O)n、及びNR26から選択されたもう1つのヘテロ原子を含み、そして場合により、OR24、NR2425、CO224、又はCONR2425によって置換され、
    nは、0、1、又は2の整数を表し、
    4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13、R14、R15、R16、R17、R18、R19、R20、R24、R25、及びR26は、独立して、H又はC1〜6アルキルを表す]
    の化合物、並びに、その医薬的に許容される塩。
  2. 1がH又はCH3を表す請求項1に記載の化合物。
  3. 2が、OHによって置換されたC1〜8アルキル、又はOH若しくはCH2OR4によって置換されたC3〜7シクロアルキルを表す請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 3が、フェニルによって置換されたC1〜2アルキルを表し、該フェニルが、場合により、ハロゲン、C1〜6アルコキシ、又はCNによって置換された請求項1〜3のいずれか1項に記載の化合物。
  5. 医薬として使用される請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩。
  6. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩を含み、場合により医薬的に許容される希釈剤若しくは担体との混合剤である医薬製剤。
  7. CX3CR1受容体の拮抗作用が有益なヒトの疾病又は症状を治療する又はその危険性を減らす方法であって、その疾病又は症状を患う又は患い易いヒトに、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の治療的有効量を投与することを含む方法。
  8. CX3CR1受容体の拮抗作用が有益なヒトの疾病又は症状の治療又は予防のための医薬の製造おける、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用。
  9. 神経変性障害、脱髄性疾患、アテローム性動脈硬化症、又は疼痛の治療又は予防のための医薬の製造おける、請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の使用。
  10. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の式(I)の化合物又はその医薬的に許容される塩の製造方法であって、
    (a)式(I)のXがOを表す場合、式(II):
    Figure 2007507494
    (式中、A、R1、R2、及びR3は、請求項1において規定した通りである)の化合物と式(III):
    Figure 2007507494
    (式中、R3は、請求項1において規定した通りであり、式(II)のR3基とは独立した関係にある)の化合物との反応、または
    (b)式(I)のXがS(O)を表す場合、式(IV):
    Figure 2007507494
    (式中、A、R1、R2、及びR3は、請求項1において規定した通りである)の化合物と1当量の酸化剤との酸化
    を含み、そして、必要により、得られた式(I)の化合物若しくはその別な塩を、その医薬的に許容される塩に変化させる工程、又は得られた式(I)の化合物を式(I)のさらに別な化合物に変化させる工程を含み、そして所望により、得られた式(I)の化合物を、その光学異性体に変化させる工程を含む、上記の製造方法。
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