JP2007504516A - 偏光ビームスプリッターおよび偏光ビームスプリッターを用いる投影システム - Google Patents
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Abstract
偏光ビームスプリッター(PBS)は、第1の多層反射偏光フィルムと第2の多層反射偏光フィルムとを2つのカバー間に配設して含む。2つの多層反射偏光フィルムは、同一であっても異なっていてもよい。PBSは、さまざまな用途で使用することができる。
Description
本発明は、一般的には、偏光ビームスプリッターと、情報を表示するためのシステムなどにおけるそのような素子の使用とに関し、より詳細には、反射投影システムに関する。
光学イメージングシステムは、典型的には、光ビームに画像を重ねる透過イメージャーまたは反射イメージャー(ライトバルブまたはライトバルブアレイとも呼ばれる)を含む。透過ライトバルブは、典型的には半透明であり、光を通過させる。一方、反射ライトバルブは、入力ビームの選択された部分だけを反射して画像を形成する。反射ライトバルブは、重要な利点を提供する。なぜなら、制御回路を反射表面の背面に配置しうるので、より先進的な集積回路技術が利用可能になり、その際、基板材料は、その不透明度によって制限されることはないからである。イメージャーとして反射型液晶マイクロディスプレイを使用することにより、安価かつ小型にできる可能性のある新しい液晶ディスプレイ(LCD)プロジェクター構成が実現可能になるであろう。
多くの反射LCDイメージャーは、入射光の偏光を回転させる。言い換えれば、偏光光は、最暗状態に対してその偏光状態が実質的に変更されずに、または所望のグレースケールを提供するように偏光回転度が付与されて、イメージャーにより反射される。これらのシステムでは、90°の回転により最明状態が提供される。したがって、反射LCDイメージャーの場合、一般的には、入力ビームとして偏光光ビームが使用される。望ましい小型の構成は、偏光ビームスプリッター(PBS)とイメージャーとの間に折り曲げられた光路を含み、照明ビームおよびイメージャーから反射された投影画像は、PBSとイメージャーとの間で同一物理空間を共有する。PBSは、入射光と偏光回転画像光とを分離する。プロジェクターシステムで使用される従来のPBS(マクニール偏光子と呼ばれることもある)では、ブルースター角で配置された無機誘電体フィルムのスタックが使用される。s偏光を有する光は反射され、一方、p偏光状態の光は偏光子を通って伝播される。
単一のイメージャーは、モノクロ画像またはカラー画像を形成するために使用しうる。複数のイメージャーは、典型的には、カラー画像を形成するために使用され、この場合、照明光は、異なる色の複数のビームに分割される。画像は、各ビームに個別に重ねられ、これらのビームは、次に、再結合されてフルカラー画像を形成する。
一般的には、本発明は、投影システムのヘイズを減少させるための装置に関する。とくに、本発明は、偏光ビームスプリッターのヘイズ減少を含むイメージングコアに依拠する。
本発明は、第1の多層反射偏光フィルムと第2の多層反射偏光フィルムとを含むPBSを提供する。第1のフィルムと第2のフィルムとの組合せは、好ましくは、青色光に安定であるように選択されるが、他のフィルムおよび組合せを使用することもできる。そのような組合せを使用することにより、全可視領域にわたりコントラストの増大された偏光子を得ることもできる。
本発明に係るPBS構成体で2つ(またはそれ以上)のフィルムを使用すると、投影スクリーンに達するヘイズが減少する。2フィルム構成体は、任意の材料をカバーとして併用しうる(たとえばプリズム)。そのような材料としては、ガラスが挙げられる。ガラスは、任意の屈折率を有しうるが、屈折率は、典型的には1.4〜1.8の範囲内であり、1.4〜1.6の範囲内でありうる。このガラスの屈折率を低くすることにより、非点収差を減少させうる。PBSで追加のフィルムを使用しているにもかかわらず、PBSを通過するp偏光光の透過率が劇的に減少することはない。
本発明の一実施形態は、複数の層を含む第1の多層反射偏光フィルムを含む偏光ビームスプリッターを提供する。第1の多層反射偏光フィルムの複数の層は、第1の分布の光学的厚さを有する。偏光ビームスプリッターはまた、第1の多層反射偏光フィルムに近接して第2の多層反射偏光フィルムを含み、第2の多層反射偏光フィルムは、複数の層を含む。第2の多層反射偏光フィルムの複数の層は、第2の分布の光学的厚さを有し、第2の分布は、第1の分布とは異なる。第2の多層反射偏光フィルムの主面は、第1の多層反射偏光フィルムの主面に対向する。偏光ビームスプリッターはまた、第1および第2の多層反射偏光フィルムの両側に配設されたカバーを含む。第1の多層反射偏光フィルムと第2の多層反射偏光フィルムとの間に光学用接着剤を提供しうる。一実施形態では、第1の多層反射偏光フィルムは、第1のコントラスト比スペクトルを含み、第2の多層反射偏光フィルムは、第2のコントラスト比スペクトルを含む。第1のコントラスト比スペクトルは、第2のコントラスト比スペクトルとは異なりうる。
本発明の他の実施形態は、第1の多層反射偏光フィルムと第2の多層反射偏光フィルムとを含む偏光ビームスプリッターに関する。第2の多層反射偏光フィルムは、第1の多層反射偏光フィルムに近接する。第2の多層反射偏光フィルムの主面は、第1の多層反射偏光フィルムの主面に対向する。偏光ビームスプリッターはまた、第1および第2の多層反射偏光フィルムのそれぞれの側に配設されたカバーを含む。
本発明の他の実施形態は、光を発生する光源と光源からの光を調整する調整光学素子とを含む投影システムに関する。システムはさらに、調整光学素子からの調整された光に画像を重ねて画像光を形成するイメージングコアを含み、イメージングコアは、少なくとも1つの偏光ビームスプリッターと少なくとも1つのイメージャーとを含む。偏光ビームスプリッターは、第1の多層反射偏光フィルムと第1の多層反射偏光フィルムに近接した第2の多層反射偏光フィルムとを含み、第2の多層反射偏光フィルムの主面は、第1の多層反射偏光フィルムの主面に対向する。偏光ビームスプリッターはまた、第1および第2の多層反射偏光フィルムのそれぞれの側に配設されたカバーを含む。システムはさらに、イメージングコアからの画像光を投影するための投影レンズシステムを含む。一実施形態では、システムはまた、少なくとも1つのイメージャーに入射した光に重ねられる画像を制御するために少なくとも1つのイメージャーに結合されたコントローラーを含む。他の実施形態では、システムはまた、偏光ビームスプリッターと少なくとも1つのイメージャーとの間に配設されたカラーセパレーターを含みうる。
本発明の他の実施形態は、偏光ビームスプリッターの作製方法に関する。この方法には、第1の多層反射偏光フィルムを形成する工程と;第2の多層反射偏光フィルムを形成する工程と;第1の多層反射偏光フィルムの主面に対向して第2の多層反射偏光フィルムの主面を配置する工程と;2つのカバー間に第1および第2の多層反射偏光フィルムを配置する工程と;が含まれる。
本発明の他の特徴および利点は、以下の説明および図面から、さらには特許請求の範囲から、自明なものとなろう。
本発明の種々の実施形態についての以下の詳細な説明を添付の図面に関連させて検討すれば、本発明についてより完全な理解が得られるであろう。
本発明は、光学イメージャーに適用可能であり、とくに、高品質低収差の投影画像を生成しうる大開口数光学イメージャーシステムに適用可能である。
1つの代表的なタイプの光学画像システムとしては、「広角デカルト偏光ビームスプリッターを用いる反射型LCD反射システム(REFLECTIVE LCD REFLECTION SYSTEM USING WIDE−ANGLE CARTESIAN POLARIZING BEAM SPLITTER)」という名称の米国特許第6,486,997B1号明細書に論述されているような広角デカルト偏光ビームスプリッター(PBS)が挙げられる。デカルトPBSとは、透過ビームおよび反射ビームの偏光がPBSフィルムの不変略直交主軸を基準にするPBSである。これとは対照的に、非デカルトPBSでは、個々のビームの偏光は、PBSへのビームの入射角に実質的に依存する。
デカルトPBSの一例は、多層反射偏光(MRP)フィルムであり、等方性材料と複屈折性材料との交互層から形成されるフィルムにより例示しうる。フィルムの平面をx−y平面であるとみなし、フィルムの厚さをz方向に測定する場合、z屈折率は、z方向に平行な電気ベクトルを有する光に対する複屈折性材料の屈折率である。同様に、x屈折率は、x方向に平行な電気ベクトルを有する光に対する複屈折性材料の屈折率であり、y屈折率は、y方向に平行な電気ベクトルを有する光に対する複屈折性材料の屈折率である。MRPフィルムの場合、複屈折性材料のy屈折率は、等方性材料の屈折率と実質的に同一であるが、複屈折性材料のx屈折率は、等方性材料の屈折率とは異なる。層の厚さを適切に選択すれば、フィルムは、x方向に偏光された可視光を反射し、y方向に偏光された光を透過する。
有用なMRPフィルムの一例は、複屈折性材料のz屈折率が複屈折性材料のy屈折率と実質的に同一である整合z屈折率偏光子(MZIP)フィルムである。整合z屈折率を有する偏光フィルムについては、米国特許第5,882,774号明細書および同第5,962,114号明細書ならびに以下の同一譲受人の米国特許出願第60/294,940号明細書(現在失効)(2001年5月31日出願);米国特許出願公開第2002−0190406号明細書(2002年5月28日出願);米国特許出願公開第2002−0180107号明細書(2002年5月28日出願);米国特許出願第10/306,591号明細書(2002年11月27日出願);および米国特許出願第10/306,593号明細書(2002年11月27日出願)に記載されている。整合z屈折率を有する偏光フィルムについてはまた、「偏光ビームスプリッター(POLARIZING BEAM SPLITTER)」という名称の米国特許出願公開第3003−0048423−A1号明細書(2001年6月11日出願)にも記載されている。
場合により、MRPフィルムまたはMZIPフィルムを使用する偏光ビームスプリッターは、ヘイズを生じる可能性がある。被写体位置にも瞳孔位置にもPBSは存在しないので、ヘイズは、イメージャーシステムのコントラストを減少させたり、さらには暗状態の不均一性を引き起こしたりするおそれもある。可能性のあるヘイズの原因の1つは、MRPフィルムの照明時に観測される個別の着色した光点でありうる。これらの光点は、s偏光光と実質的に同一であるx偏光光の局所的な漏れであると思われる。そのような漏れは、微粒子、フィルム層中の局所的ボイドもしくは離層、微結晶、共押出時の流動不安定性、またはフィルムの他の欠陥部が原因となってMRPフィルムの層構造が破壊されることにより引き起こされる可能性がある。
ヘイズは一方向(すなわち、PBSが反射すべき(s偏光)方向)にのみ偏光されるので、所望の通過状態(p偏光)の光を通過させるように方向付けられたクリーンアップ後偏光子を用いて取り除くことが可能である。完全なクリーンアップ後偏光子(CUPP)であれば、原則として、投影画像を劣化させることはない。しかしながら、実際には、CUPPの使用により、投影画像の輝度の10%〜15%の損失を生じうる。CUPPはまた、投影システムのコストおよび複雑さを増大させる。
さらに、青色光または白色光のいずれかで使用されるMRPフィルムは、好ましくは、青色で照明されたときに劣化しない材料で作製される。そのようなMRPフィルムの例は、米国特許第6,609,795号明細書に見いだすことができる。材料にこうした優先性が存在すると、最も高い複屈折性の樹脂をMRPフィルムで使用することが妨げられる可能性があるので、高コントラスト広域スペクトルのMRPフィルムを作製することは、一段と厄介な問題になるであろう。青色光で劣化しない材料を利用する青色光用または白色光用のMRPフィルムを、非常に高い屈折率のガラスキューブプリズム中に配置すれば、フィルムを通る透過角が増大され、それぞれのフィルム層界面における界面反射率が増大されることになる。このようにして、高屈折率層が低複屈折性であるにもかかわらず、s偏光光の非常に強い反射を達成することができる。
MRPフィルムを用いて作製されるPBSのコントラストは、不整合方向(たとえばx方向)に沿った屈折率差、面内整合方向(たとえばy方向)の屈折率整合度、厚さ方向(たとえばz方向)の屈折率整合度、フィルムの層の合計数などをはじめとするいくつかのパラメーターに依存する。不整合方向に沿った層間の屈折率差および整合方向に沿った屈折率整合は、ポリマー樹脂対により制限される。さらに、ポリマー樹脂は、好ましくは、青色光から緑色光を経て赤色光までの可視スペクトル領域(またはPBS用途において対象となるすべてのスペクトル領域)で実質的に透明である。1つのそのような対は、以下の実施例に記載されており、PETとPETのコポリマー(coPET)とを含む。これらのポリマーは、青色光を含む全可視波長領域にわたり実質的に透明である。しかしながら、不整合方向に沿ったこれらのポリマーの屈折率差は、約0.15にすぎない。以下に記載されているような光学システムで所望のレベルのコントラストを達成するために、この組合せのポリマーを用いるMZIPフィルムでは、典型的には、1対の高屈折率ガラスプリズムが使用される。
高屈折率ガラスをPBSフィルムと併用した場合、2つの影響、すなわち、PBSの非点収差の発生および非補償ミラー暗状態の輝度の増大を生じる可能性がある。
非点収差を取り除く方法については、同一譲受人の米国特許第6,672,721号明細書(2001年6月11日出願)および米国特許出願公開第3003−0048423−A1号明細書(2002年5月29日出願)(いずれも、「低非点収差を有する投影システム(PROJECTION SYSTEM HAVING LOW ASTIGMATISM)」という名称である)に記載されている。これらの出願には、非点収差を補償するためにフィルムに隣接して非常に高い屈折率のガラスプレートを使用することが記載されている。しかしながら、このプレートは、PBSにかなりのコスト増を招きかねない。さらに、そのようなプレートを使用すると、背面焦点距離が長くなって、投影レンズに対する横方向の色状態が対処し難いものになるおそれがある。これに加えて、補償プレートを有するPBSでは、より大型のカラーコンバイナーキューブが必要になる可能性もある。
さらに、高屈折率PBSガラスを用いると、光はPBSフィルム中に非常に高角度で伝播するようになる。1.6未満の屈折率を有するガラスをPBSに使用した場合、非補償ミラー暗状態のコントラストは、典型的には、ミラー上に配向1/4波長フィルム(QWF)を配設して得られるコントラストとほぼ同一である。本明細書中で使用する場合、「非補償ミラー暗状態」という用語は、以下に記載されるようなイメージングシステムでイメージャーの代わりに裸ミラーを使用してイメージングシステムを通過して生じた光透過を観測したときに得られる暗状態として定義される。ガラスの屈折率を1.85まで増大させた場合、とくに、高複屈折性ガラスプリズムをMRPフィルムに整合させることにより反射を減少させるべく屈折率整合層を使用した場合、非補償ミラー暗状態の値は、ミラー上にQWFを配設したときのコントラストの半分未満まで低減される。コントラストのこの損失は、速軸が入射光の偏光方向に沿うようにアライメントされたQWFをミラー上またはイメージャー上に配置することにより、回復させることができる。しかしながら、これらの特別な補償プレート(たとえばQWF)は、コストを増大させるおそれがあり、適切にアライメントすることが困難である可能性がある。したがって、低屈折率ガラス(たとえばn<1.60)中でPBSフィルムを使用するための技術があれば、QWFのようなミラー暗状態補償プレートの必要性を回避することにより、コストが削減されるであろう。
図1は、本発明に係る2つ以上の多層反射偏光(MRP)フィルムを使用する偏光ビームスプリッターの一実施形態10を示している。この実施形態では、偏光ビームスプリッター10は、第1の多層反射偏光フィルム12と、第2の多層反射偏光フィルム20と、第1のフィルム12と第2のフィルム20との間のオプション層50と、を含む。第1および第2のフィルム12および20の一方または両方は、当技術分野で公知の任意の好適なMRPフィルムであってよく、好ましくはMZIPフィルムである。PBS10は第1および第2のフィルム12および20をそれぞれ含むが、3つ以上のフィルムを利用することも可能である。
好適なMRPフィルムとしては、米国特許第5,882,774号明細書に記載されているものが挙げられる。好適なMRPフィルムの一実施形態は、2種の材料の交互層を含み、その少なくとも一方は、複屈折性であり配向されている。ガラスプリズム中で良好に機能するフィルムは、各層に対して異方性屈折率の適切な値を提供すべく、とくに、フィルムの表面に対して法線方向に、追加の機能を有しうる。詳細には、フィルムの厚さ方向における交互層の屈折率は、理想的には整合される。これは、偏光子のy方向(通過方向)の屈折率が整合されることに加えて行われる。偏光子がその通過軸に沿って全入射角に対して高い透過率を有するように、交互層のyおよびz(フィルムに対して法線方向)屈折率の両方を整合させることも可能である。yおよびz屈折率の両方について整合を達成するのに、y屈折率だけを整合させるときに使用される材料とは異なる材料をフィルムの層に設定して利用することも可能である。3Mブランド「DBEF」フィルムのようなより古い3M多層フィルムは、y屈折率に関して整合させるように過去に作製された。
すべての層のyおよびz屈折率の両方を整合させるための一方法は、真の一軸延伸を与えることである。この場合、yおよびz方向の両方でフィルムを緩和(すなわち収縮)させると同時にx方向で延伸する。そのような方法によれば、yおよびz屈折率は、所与の層で同一になる。したがって、第1の材料のy屈折率に整合する第2の材料を選択すれば、第2の材料層も同一の延伸条件に付されるので、z屈折率もまた整合されるはずである。
一般的には、2種の材料のy屈折率間の屈折率の不整合は、遮断状態で高反射率を保持しつつ通過状態で高透過率になるように小さくなければならない。y屈折率不整合の許容される大きさは、x屈折率不整合を基準にして記述しうる。なぜなら、後者の値によって、所望の偏光度を達成すべく偏光子薄膜スタックで使用される層の数が示されるからである。薄膜スタックの全反射率は、屈折率不整合Δnおよびスタック中の層の数Nに関連付けられる。すなわち、積(Δn)2×Nは、スタックの反射率に関連する。たとえば、反射率は同一であるが層の数は半分であるフィルムを提供するには、層間の屈折率差を(2)1/2倍にするなどの必要がある。比ΔnY/ΔnXの絶対値は、所望に応じて制御される適切なパラメーターである。ここで、本明細書に記載されているような光学的反復ユニット中の第1および第2の材料に対して、ΔnY=nY1−nY2およびΔnX=nX1−nX2である。ΔnY/ΔnXの比の絶対値は、0.1以下であることが好ましく、より好ましくは0.05以下、さらにより好ましくは0.02以下であり、場合により、この比は0.01以下でありうる。好ましくは、比ΔnY/ΔnXは、対象となる全波長領域にわたり(たとえば可視スペクトルにわたり)所望の限度未満に保持される。典型的には、ΔnXは、少なくとも0.1の値を有し、0.14以上になりうる。
多くの実用的用途では、入射光がフィルム層となす角度に依存して、これらの層間の小さいz屈折率不整合が許容されうる。しかしながら、フィルムをガラスプリズム間にラミネートする場合、すなわち、高屈折率媒体中に浸漬する場合、光線は、フィルム平面に対する法線の方向に曲がることはない。この場合、光線は、空気からの入射と比較してかなり大きいz屈折率不整合を感知するであろう。また、x偏光光の光線は、部分的にまたはさらには強く反射されるであろう。フィルム内でフィルム法線とより大きな角度をなす光線に対しては、より良好な整合z屈折率が好ましいであろう。しかしながら、より低い屈折率(たとえばn=1.60)を有するガラスプリズム間にフィルムをラミネートする場合、光線は、フィルム平面に対する法線の方向により多く曲げられるので;光線は、より少ないz屈折率不整合を感知するであろう。同一のz屈折率不整合では、p偏光の反射は、高屈折率のプリズムを使用したときよりも低屈折率プリズムを使用したときのほうが一般に少ないであろう。したがって、p偏光光の透過率は、同一のフィルムでは高屈折率プリズムを使用したときよりも低屈折率プリズムを使用したときのほうが高いであろう。
z屈折率不整合の許容される大きさは、y屈折率不整合のときと同様に、x屈折率不整合を基準にして記述しうる。ΔnZ/ΔnXの比の絶対値は、所望に応じて制御される適切なパラメーターである。ここで、本明細書に記載されているような光学的反復ユニット中の第1および第2の材料に対して、ΔnZ=nZ1−nZ2およびΔnX=nX1−nX2である。空気中で使用することが意図されるビームスプリッターフィルムでは、比ΔnZ/ΔnXの絶対値は、好ましくは0.2未満である。ガラスのようにより高い屈折率の媒体中に浸漬されるフィルムでは、比ΔnZ/ΔnXの絶対値は、好ましくは0.1未満、より好ましくは0.05未満であり、632.8nmの波長を有する入射光に対しては0.03以下になりうる。好ましくは、比ΔnZ/ΔnXは、対象となる全波長領域にわたり(たとえば可視スペクトルにわたり)所望の限度未満に保持される。典型的には、ΔnXは、少なくとも0.1の値を有し、632.8nmでは0.14以上になりうる。
z屈折率不整合は、s偏光光の透過率には無関係である。定義上、s偏光光は、フィルムのz屈折率を感知しない。しかしながら、「広角デカルト偏光ビームスプリッターを用いる反射型LCD投影システム(REFLECTIVE LCD PROJECTION SYSTEM USING WIDE−ANGLE CARTESIAN POLARIZING BEAM SPLITTER)」という名称の同一譲受人の米国特許第6,486,997B1号明細書に記載されているように、種々の方位角における複屈折性多層偏光子の反射特性は、x偏光(ほぼs偏光)の光を反射してy偏光(ほぼp偏光)の光を透過するようにPBSを構成したときに優れた投影システム性能が得られるように設定される。多層光学フィルムの光パワーまたは全体的反射率は、光学ユニット内または層対内の屈折率不整合から誘導されるが、3層以上を使用して光学ユニットを形成することも可能である。光を反射させるために2種以上のポリマーの交互層を含む多層反射フィルムを使用することについては公知であり、たとえば、米国特許第3,711,176号明細書;米国特許第5,103,337号明細書;国際公開第96/19347号パンフレット;および国際公開第95/17303号パンフレットに記載されている。光スペクトル中のこの光パワーの位置は、層の厚さの関数である。特定の多層フィルムの反射および透過のスペクトルは、主に、層の実際の厚さとその屈折率との積として定義される個別層の光学的厚さに依存する。したがって、次式:
λM=(2/M)×Dr
に従って層の適切な光学的厚さを選択することにより、光の赤外、可視、または紫外の波長λMを反射するようにフィルムを設計することができる。式中、Mは、反射光の特定の次数を表す整数であり、Drは、典型的には1層の等方性材料と1層の異方性材料とを含む層対である光学的反復単位の光学的厚さである。したがって、Drは、光学的反復単位を構成する個別ポリマー層の光学的厚さの合計である。したがって、Drは、1/2λの厚さである。ここで、λは一次反射ピークの波長である。一般的には、反射率ピークは、屈折率差の増加に伴って増大する有限の帯域厚さを有する。多層フィルムの厚さに沿って光学的反復単位の光学的厚さを変化させることにより、広波長帯域にわたり光を反射する多層フィルムを設計することができる。この帯域は、反射帯域または阻止帯域と一般に呼ばれる。この帯域を生じる層の集まりは、一般に多層スタックと呼ばれる。したがって、多層フィルム内の光学的反復ユニットの光学的厚さ分布は、フィルムの反射および透過のスペクトルに現れる。屈折率整合が通過方向で非常に良い場合、通過状態の透過スペクトルは、所望のスペクトル領域内でほぼフラットになりかつ95%超になりうる。
λM=(2/M)×Dr
に従って層の適切な光学的厚さを選択することにより、光の赤外、可視、または紫外の波長λMを反射するようにフィルムを設計することができる。式中、Mは、反射光の特定の次数を表す整数であり、Drは、典型的には1層の等方性材料と1層の異方性材料とを含む層対である光学的反復単位の光学的厚さである。したがって、Drは、光学的反復単位を構成する個別ポリマー層の光学的厚さの合計である。したがって、Drは、1/2λの厚さである。ここで、λは一次反射ピークの波長である。一般的には、反射率ピークは、屈折率差の増加に伴って増大する有限の帯域厚さを有する。多層フィルムの厚さに沿って光学的反復単位の光学的厚さを変化させることにより、広波長帯域にわたり光を反射する多層フィルムを設計することができる。この帯域は、反射帯域または阻止帯域と一般に呼ばれる。この帯域を生じる層の集まりは、一般に多層スタックと呼ばれる。したがって、多層フィルム内の光学的反復ユニットの光学的厚さ分布は、フィルムの反射および透過のスペクトルに現れる。屈折率整合が通過方向で非常に良い場合、通過状態の透過スペクトルは、所望のスペクトル領域内でほぼフラットになりかつ95%超になりうる。
光学的厚さの種々の厚さ分布を本発明に係るフィルムで使用することができる。たとえば、一方または両方のフィルムの厚さ分布を単調変化させることができる。言い換えれば、光学的反復単位の厚さは、MRPフィルムの厚さに沿って一定した減少または増加のいずれかの傾向を示す(たとえば、光学的反復単位の厚さは、多層フィルムの厚さの一部分に沿って増加の傾向を示さず、多層フィルム厚さの他の部分に沿って減少の傾向を示さない)。
図1に戻って説明すると、第1のフィルム12は、第1の光学的厚さ分布を有する複数の層を含む。さらに、第2のフィルム20は、第2の光学的厚さ分布を有する複数の層を含む。第1および第2の光学的厚さ分布は、当技術分野で公知の任意の好適な分布でありうる。たとえば、第1および第2の分布は、「シャープ化された帯域端を有する光学フィルム(OPTICAL FILM WITH SHARPENED BANDEDGE)」という名称の米国特許第6,157,490号明細書に記載されているような分布を含みうる。さらに、たとえば、第1の分布は、第2の分布と同一の光学的厚さ分布を呈しうる。他の選択肢として、第1および第2の分布は、異なる光学的厚さ分布を呈しうる。
本発明に係るフィルムは、1つ以上の帯域パケットを含む厚さ分布を含みうる。帯域パケットは、広波長帯域が多層スタックにより反射されるように一連の層厚さを有する多層スタックである。たとえば、青色帯域パケットは、青色光(すなわち、約400nm〜500nm)を反射するように光学的厚さ分布を有しうる。本発明に係るMRPフィルムは、それぞれ異なる波長帯域を反射する1つ以上の帯域パケットを含みうる。たとえば、MRPは、赤色、緑色、および青色のパケットを有しうる。本発明に係るMRPフィルムはまた、UVおよび/またはIR帯域パケットをも含みうる。一般的には、青色パケットは、パケットが青色光を反射するように光学的反復ユニット厚さを含む。したがって、緑色または赤色のパケットの光学的反復ユニット厚さよりも薄い光学的反復ユニット厚さを有するであろう。帯域パケットは、1層以上の内部境界層によりフィルム内で分離させることができる。
多層スタック上への光の入射角を増大させると、光がスタックに対して法線方向に入射するときよりも短い波長の光をスタックにより反射させることができる。IRパケットは、最大角でスタックに入射した光線に対して赤色光の反射に役立てるべく提供しうる。
たとえば、米国特許第5,882,774号明細書および同第5,962,114号明細書に記載されているように、MRPフィルムは、ユニークな透過または反射のスペクトルを有する。その結果として、異なるMRPフィルムは、異なる入射波長および偏光に対して異なるコントラスト比を呈しうる。コントラスト比は、所望の透過偏光を有する光(たとえばp偏光光)の透過強度を所望の反射偏光を有する光(たとえばs偏光光)の透過強度で割った比として定義される。たとえば、第1のフィルム12は、第1のコントラスト比スペクトル、第1の透過スペクトル、または第1の反射スペクトルを有しうる。そして、第2のフィルム20は、第2のコントラスト比スペクトル、第2の透過スペクトル、または第2の反射スペクトルを有しうる。第1のコントラスト比スペクトル、第1の透過スペクトル、または第1の反射スペクトルは、それぞれ、所与の波長帯域に対して、第2のコントラスト比スペクトル、第2の透過スペクトル、または第2の反射スペクトルと一致しうる。他の選択肢として、本明細書中でさらに説明されるように、第1のコントラスト比スペクトル、第1の透過スペクトル、または第1の反射スペクトルは、それぞれ、第2のコントラスト比スペクトル、第2の透過スペクトル、または第2の反射スペクトルとは異なりうる(場合により、スペクトルシフトさせうる)。
たとえば、図6は、第1および第2の多層反射偏光フィルムを単独および組合せの両方で有するPBSについて波長に対してプロットされたコントラストを示すグラフである。図6に見られるように、コントラスト比スペクトルグラフ520(本明細書に記載のフィルム4を表す)は、コントラスト比スペクトルグラフ510(フィルム3を表す)から赤色波長の方向にシフトされている。
図1にさらに示されるように、第2のフィルム20は、第2のフィルム20の主面22が第1のフィルム12の主面14に対向するように第1のフィルム12に近接して配置される。互いに対向する第1および第2のフィルム12および20の主面14および22は、接触状態であってもよいし、または主面は、第1のフィルム12と第2のフィルム20との間に配設されたスペーサー層(たとえばオプション層50)により離間されて配置されていてもよい。主面14および22は、図1に示されるように平行にさせうる。
第1のフィルム12と第2のフィルム20との間に位置しうるオプション層50は、2つのフィルム12および20を光学的に整合一体化させるのに役立てるべく屈折率整合流体(たとえば屈折率整合油)を含みうる。任意の好適なタイプの整合油を利用しうる。
オプション層50は、光学用接着剤を含みうる。熱硬化性接着剤、感圧接着剤などのような任意の好適な光学用接着剤を使用しうる。UV吸収接着剤、IR吸収接着剤などのように望ましくない光を除去するオプションの吸収接着剤または流体をオプション層50中で使用することも可能である。
第1および第2のフィルム12および20は、カバーとして機能する第1のプリズム30と第2のプリズム40との間に配設される。場合により、第1および第2のフィルム12および20は、それぞれ、第1および第2のプリズム30および40に接着剤で固着される。2つのプリズム30および40を含むように示されているが、PBS10は、第1および第2のフィルム12および20の両側に配設される任意の好適なカバーを含みうる。
プリズム30および40は、PBSの所望の目的を達成するのに好適な屈折率を有する任意の光透過性材料から作製することができる。プリズムは、全内反射条件(すなわち、通常の使用条件下で(たとえば、入射光がプリズムの面に垂直である場合に)伝播角が90°に近づくかまたはそれを超える条件)を生じるおそれのある屈折率よりも小さい屈折率を有していなければならない。そのような条件は、スネルの法則を用いて計算可能である。好ましくは、プリズムは等方性材料で作製されるが、他の材料を使用することもできる。「光透過性」材料とは、光源からの入射光の少なくとも一部分が材料を透過することを可能にする材料である。いくつかの用途では、入射光をプレフィルタリングして望ましくない波長を取り除くことができる。プリズムとして使用するのに好適な材料としては、セラミックス、ガラス、およびポリマーが挙げられるが、これらに限定されるものではない。とくに有用な範疇に入るガラスとしては、酸化鉛のような金属酸化物を含有するガラスが挙げられる。市販のガラスは、米国カリフォルニア州のランチョ・サンタ・マルガリータ(Ohara Corporation(Rancho Santa Margarita,CA,USA))から入手可能なPBH55であり、1.85の屈折率を有しかつ重量基準で約75%の酸化鉛を有する。2つ以上のフィルムが本発明に係るPBSで利用されるので、独国マインツのショット・コーポレーション(Schott Corporation(Mainz,Germany))製のSK5ガラスなどのより低屈折率の材料をプリズム30および40に使用することが可能である。
いくつかのMRPフィルムでは、光吸収は、望ましくない影響を引き起こす可能性がある。光吸収を減少させるために、スタックにより最も強く吸収されるおそれのある波長がスタックにより反射される第1の波長であるように、好ましい多層スタックを作製する。ほとんどのポリマーを含めて、ほとんどの透明光学材料では、可視スペクトルの青色端の方向に吸収が増大する。したがって、「青色」層またはパケットがMRPフィルムの入射側にくるようにMRPフィルムスタックを調整することが好ましいであろう。
本発明の一実施形態によれば、第2のフィルム20の赤色側に対向するように第1のフィルム12の赤色側を配置することにより、照明サイドに依存しない同等な性能を有するPBS(たとえば、図1のPBS10)を作製することが可能である。言い換えれば、光学的厚さの第1の厚さ分布(すなわち、第1のフィルムの厚さ分布)は、一般的には、第1のフィルム12の第1の主面に近接して青色領域を有し、第1のフィルム12の第2の主面に近接して赤色領域を有する。青色領域は、青色波長の光を反射する傾向があり、赤色領域は、赤色波長を有する光を反射する傾向がある。同様に、第2のフィルム20の光学的反復ユニット厚さの厚さ分布は、第2のフィルム20の第1の主面に近接して青色領域を有し、第2のフィルム20の第2の主面に近接して赤色領域を有しうる。第1のフィルム12の第2の主面が第2のフィルム20の第2の主面に対向するようにフィルムを提供しうる。言い換えれば、第1のフィルム12の赤色領域は、第2のフィルム20の赤色領域に対向する。このように作製した場合、第1のフィルム12と第2のフィルム20との組合せは、2重フィルムの両側に外向きに青色領域を有するので;複合された第1および第2のフィルムのどちらの表面が入射光に対向して配設されるかに関係なく、青色領域は、入射光に常に対向する。第1のフィルム12の赤色領域が第2のフィルム20の赤色領域に対向するように第1および第2のフィルム12および20を配設することが好ましいであろうが、一方のフィルムの赤色領域が他方のフィルムの青色領域に対向するように、または一方のフィルムの青色領域が他方のフィルムの青色領域に対向するように、フィルムを配設することも可能である。PBS内のフィルムの他の配置を使用することもできる。
本発明は、2つ以上の多層反射偏光フィルムを含む偏光ビームスプリッターおよびそのような偏光ビームスプリッターを用いるシステムを提供するが、2つ以上のMRPフィルムの同時使用、とくに、2つ以上のMZIPフィルムの同時使用は、他の構成または光デバイスで、たとえば、輝度増強フィルム構成体、偏光子、ディスプレイ用途、投影用途、および他の光電子用途で、用いることができる。2つ以上のMRPフィルム(たとえば、2つ以上のMZIPフィルム)のこの組合せは、一般的には、多層スタック中の所望の光スペクトル帯域を横切る層の平均配置から生じるスペクトル漏れを抑えることにより、または本明細書で先に記載したように、欠陥などにより帯域構造上に重畳されるランダムな空間的漏れ(たとえばヘイズ)を抑えることにより、光反射率を増大させるべく、使用することができる。MZIPフィルムの場合、組合せは、法線入射光だけでなく非法線入射(「オフ角」)光に対しても、直交偏光状態(たとえばp偏光光)の透過率の顕著な損失を伴うことなく、一偏光(たとえばs偏光光)の光反射率の増大を提供することができる。これは、著しいz屈折率不整合を有するMRPフィルムの組合せ(この場合、著しい透過損失を生じる可能性があり、多くの場合、「オフ角」色が現れる)とは際立って対照的である。利点は、yおよびz屈折率整合のレベルが改善されるにつれて増大する。ラミネーションのような化学的または機械的な技術を用いてフィルム間の空気層を取り除くことにより、屈折率整合流体のような通過状態屈折率整合中間層(この場合も、同等の整合レベルで)を使用することにより、またはいくつかの他の中間要素を使用することにより、フィルム間の表面反射を抑制することもまた有利である。
本発明の一実施形態は、キューブの形成に使用される実質的に直角三角柱のプリズムを有するPBSを含みうる。この場合、第1および第2のフィルム12および20は、2つのプリズム30および40の斜辺面間に挟設される。多くの投影システムでは、キューブ状PBSが好ましいであろう。なぜなら、小型設計が提供されるからであり、たとえば、小型軽量携帯型プロジェクターを提供するように、光源および他の要素(たとえばフィルター)を配置することができる。
キューブは一実施形態であるが、他のPBS形状を使用することもできる。たとえば、いくつかのプリズムの組合せを集成して直方体PBSを提供することができる。いくつかのシステムでは、キューブ状PBS10に変更を加えて、1つ以上の面が正方形でないようにすることが可能である。非正方形面を使用する場合、カラープリズムまたは投影レンズのような次に隣接する素子により整合平行面を提供することができる。
プリズムの寸法、つまり得られるPBSの寸法は、目的の用途に依存する。図3に関連して本明細書に記載されている例示的な三パネルLCoS光エンジンでは、独国アーヘンのフィリップス・コーポレーション(Philips Corp.(Aachen,Germany))により市販されているUHP型のような小型のアーク高圧Hg型ランプを使用し、そのビームをF/2.3の光円錐として作製し、対角寸法0.7インチ、アスペクト比16:9のイメージャー、たとえば、米国ニュージャージー州ウェインのジェイヴィシー(JVC(Wayne,NJ,USA))、米国カリフォルニア州フリーモントのヒタチ(Hitachi(Fremont,CA,USA))、または米国アリゾナ州テンピのスリー・ファイブ・システムズ(Three−Five Systems(Tempe,AZ,USA))から入手可能なイメージャーと併用されるPBSキューブに提供する場合、PBSは、長さおよび幅が17mm、高さが24mmでありうる。ビームのF#およびイメージャーサイズは、PBSサイズを決定する因子の一部である。
第1および第2のフィルム12および20は、当技術分野で公知の任意の好適な技術を用いて、たとえば、「偏光ビームスプリッター(POLARIZING BEAM SPLITTER)」という名称の2001年6月11日出願の同一譲受人の米国特許第6,609,795号明細書に記載されているような技術を用いて、プリズム30と40との間に配設しうる。たとえば、第1のフィルム12を第2のフィルム20にラミネートするかまたは他の方法で接合した後、2つのプリズム30と40との間に第1および第2のフィルム12および20を配置しうる。他の選択肢として、第1のフィルム12をプリズム30に接合し、第2のフィルム20をプリズム40に接合し、次に、2つのフィルムおよびそれらのそれぞれのプリズムを合わせて、光学用接着剤を用いて接合しうる。
本明細書に記載されているように、ヘイズは、本発明に係る多層反射偏光フィルム内に見いだされる種々の欠陥により生成されうる。たとえば、欠陥は、フィルムの層間または層内にトラップされた状態になる種々の微粒子により生成されうる。さらに、局所的ボイドは、フィルムの作製時に生成されうる。このほかに可能性のある欠陥の原因は、フィルム内の1層以上の層間の離層でありうる。これに加えて、共押出時の流動不安定性もまた、欠陥を引き起こしうる。最後に、微結晶は、フィルムの作製時に生成しうる。フィルム内のいかなる欠陥も、反射される方向に偏光された光(たとえばs偏光光)の1ヶ所以上の局所的な漏れを引き起こしうる。
本明細書に論述される第2のフィルムの目的の1つとなりうるのは、重複した手段を提供することである。2つのフィルムを一緒に配置してPBSを形成することにより、おそらく、第2のフィルムは、z方向に沿って第1のフィルムの欠陥と一致しない1つ以上の欠陥を含有するであろう。こうして欠陥を遮蔽すれば、s偏光光がフィルムを通って投影画像中に漏れるのを防止しうる。それにより、漏れが少なくなれば、コントラストが増大する。
さらに、本明細書に記載されているように、第1のフィルム12は、第2のフィルム20とは異なるコントラスト比スペクトルを有しうる。たとえば、本明細書にさらに記載されているように、図6は、第1および第2の多層反射偏光フィルムを単独および組合せの両方で有するPBSについて波長に対してプロットされたコントラスト(y:1の値として報告される)を示すグラフである。「低非点収差を有する投影システム(PROJECTION SYSTEM HAVING LOW ASTIGMATISM)」という名称の2001年6月11日出願の同一譲受人の同時係属米国特許第6,609,795号明細書にさらに記載されているように、投影システムのコントラストは、主に、多層構造体のスペクトル光の漏れにより決まる。図6に見られるように、コントラスト比スペクトル510(フィルム3を表す)は、コントラスト比スペクトル520(フィルム4を表す)とは異なるコントラスト比スペクトルを有する。たとえば、コントラスト比スペクトル510は、約430nm〜480nmの範囲内では良好なコントラストを呈するが、約500nm〜530nmの範囲内では劣悪なコントラストを呈する。この劣悪なコントラストは、その領域内におけるs偏光光の漏れが原因となりうる。一方、コントラスト比スペクトル520は、480nm〜580nm範囲内では良好なコントラストおよび430nm〜480nm範囲内では劣悪なコントラストを呈する。この特定例では、コントラスト比スペクトル520は、コントラスト比スペクトル510からシフトされている。その結果として、驚くべきことに、2つのフィルムは、組み合わせられたときに可視領域の全域で良好なコントラストを生じる。したがって、可視スペクトル領域(430〜700nm)にわたり少なくとも500:1、1000:1、またはさらには2000:1のコントラスト比を有するPBSを形成さしうる。PBSはまた、可視スペクトル領域の80%超にわたり少なくとも3000:1のコントラスト比を有する。
フィルムのコントラスト比スペクトルの波長の特徴(ピークおよび谷)は、層の厚さ分布により決定される。コントラスト比スペクトルのピークおよび谷の位置は、光学的反復ユニットの厚さおよびフィルム内の層の分布に依存する。したがって、フィルム内の光学的反復ユニットの厚さを変化させることにより、コントラスト比スペクトルのピークおよび谷をシフトさせることができる。
PBS中で2つ以上のフィルムを使用しても、イメージングシステムにより偏光された光の所望の透過率は、認めうるほど減少しないということもまた、驚くべきことである。たとえば、本明細書中でより詳細に論述されているように、図5は、第1および第2の多層反射偏光フィルムを単独および組合せの両方で有するPBSについて波長に対してプロットされたp偏光光の透過率を示すグラフである。図5に見られるように、p偏光光の透過率(Tp)は、可視スペクトル領域にわたり95%超に保持され(スペクトル430)、可視スペクトル領域の80%にわたり96%超、さらには97%超である。言い換えれば、PBS中で2つ以上のフィルムを使用することにより、コントラストを増大させることが可能であり、しかも、p偏光光の所望の透過を実質的に減少させることはない。p偏光光の透過率は、ガラスプリズムによる吸収および反射の損失を除外したものである。
図6は、異なるコントラスト比スペクトルを有する2つのフィルムを含む本発明の一実施形態を示しているが、本発明の他の実施形態は、実質的に類似のコントラスト比スペクトルを有する2つ以上のフィルムを含みうる。
本発明のマルチフィルムPBSは、種々の光学イメージャーシステムで使用可能である。本明細書中で使用される「光学イメージャーシステム」という用語は、目視者により目視される画像を生成する多種多様な光学システムを包含するものとする。本発明に係る光学イメージャーシステムは、たとえば、前面投影システムおよび背面投影システム、投影ディスプレイ、ヘッドマウントディスプレイ、バーチャルビューアー、ヘッドアップディスプレイ、光コンピューティングシステム、光相関システム、ならびに他の光学ビューイングシステムおよび光学ディスプレイシステムで使用可能である。
光学イメージャーシステムの一実施形態を図2に示す。システム110は、光118を順方向に方向付けるリフレクター116を有するアークランプ114のような光源112を含む。光源112はまた、発光ダイオードまたはレーザー光源のようなソリッドステート光源であってもよい。システム110はまた、本明細書に記載のマルチフィルムPBSのようなPBS120を含む。x偏光を有する光(すなわち、x軸に平行な方向に偏光された光)は、円で囲まれたxにより示される。y偏光を有する光(すなわち、y軸に平行な方向に偏光された光)は、実線矢印により示される。実線は、入射光を示し、一方、破線は、変化された偏光状態を有して反射イメージャー126から戻ってきた光を示している。光源112により提供された光は、調整光学素子122により調整されてからPBS120を照明する。調整光学素子122は、光源112により放出された光の特性を、投影システムにより望まれる特性に変化させる。たとえば、調整光学素子122は、光の発散、光の偏光状態、光のスペクトルのうちのいずれか1つ以上を変化させうる。調整光学素子122は、たとえば、1つ以上のレンズ、偏光コンバーター、前偏光子、および/または望ましくない紫外光または赤外光を除去するフィルターを含みうる。
光のx偏光成分は、PBS120により反射イメージャー126の方向に反射される。反射イメージャー126の液晶モードは、スメクティック、ネマティック、またはなんらかの他の好適なタイプの反射イメージャーでありうる。反射イメージャー126がスメクティックである場合、反射イメージャー126は強誘電性液晶ディスプレイ(FLCD)でありうる。イメージャー126は、y偏光を有する画像ビームを反射および変調する。反射されたy偏光光は、PBS120を透過し、投影レンズシステム128により投影される。その設計は、典型的には、レンズシステム128とイメージャーとの間のすべての素子を考慮して、それぞれの特定の光学システムについて最適化される。反射イメージャー126の動作を制御するために、コントローラー152が反射イメージャー126に結合される。典型的には、コントローラー152は、反射光中に画像を形成するようにイメージャー126のさまざまなピクセルを作動させる。
マルチイメージャー投影システム200の1実施形態を図3に模式的に示す。光202は、光源204から放出される。光源204は、アークランプもしくはフィラメントランプまたは画像の投影に好適な光を生成させるための任意の他の好適な光源でありうる。投影エンジンに向けて方向付けられる光の量を増大させるために、光源204は、楕円面リフレクター(図示されるとおり)、放物面リフレクターなどのようなリフレクター206により取り囲まれうる。
光202は、典型的には、異なる色帯域に分割される前に処理される。たとえば、所望の偏光の光だけが投影エンジンに向けて方向付けられるように、光202をオプションの前偏光子208に通すことが可能である。望ましくない偏光状態の反射光が光源204に向けて再方向付けされて再利用されるように、前偏光子は、反射偏光子の形態をとりうる。投影エンジン中のイメージャーが均一に照明されるように、光202を均一化させることも可能である。光202を均一化させる一方法は、光202を反射トンネル210に通すことであるが、光を均一化させる他の方法を利用することも可能であることは理解されよう。
図示された実施形態では、均一化された光212を第1のレンズ214に通して発散角度を減少させる。次に、光212は、誘電体薄膜フィルターなどでありうる第1のカラーセパレーター216に入射する。第1のカラーセパレーター216は、第1の色帯域の光218と残りの光220とを分離する。
第1のPBS224に入射する第1の色帯域の光ビーム218のサイズを制御するために、第1の色帯域の光218を第2のレンズ222および場合により第3のレンズ223に通すことが可能である。光218は、第1のPBS224から第1のイメージャー226まで伝播する。イメージャーは、PBS224を通ってxキューブカラーコンバイナー230まで伝播する偏光状態で画像光228を反射する。追加の偏光回転を提供して画像光のコントラストを増大させるように、イメージャー226は、リターダー素子のような1つ以上の補償素子を含みうる。
残りの光220は、第3のレンズ232に通すことが可能である。次に、残りの光220は、第2のカラーセパレーター234(たとえば薄膜フィルターなど)に入射し、第2の色帯域の光ビーム236および第3の色帯域の光ビーム238を生成する。第2の色帯域の光236は、第2のPBS 242を介して第2のイメージャー240に向けて方向付けられる。第2のイメージャー240は、第2の色帯域の画像光244をxキューブカラーコンバイナー230に向けて方向付ける。
第3の色帯域の光238は、第3のPBS248を介して第3のイメージャー246に向けて方向付けられる。第3のイメージャー246は、第3の色帯域の画像光250をxキューブカラーコンバイナー230に向けて方向付ける。
第1、第2、および第3の色帯域の画像光228、244、および250は、xキューブカラーコンバイナー230中で組み合わされて、フルカラー画像ビームとして投影光学素子252に向けて方向付けられる。xキューブカラーコンバイナー230中で組み合わされる光の偏光を制御するために、PBS 224、242、および248と、xキューブカラーコンバイナー230との間に、偏光回転光学素子254(たとえば、1/2波長リターデーションプレートなど)を提供することが可能である。例示された実施形態では、xキューブカラーコンバイナー230と、第1のPBS 224および第3のPBS 248との間に、偏光回転光学素子254が配設される。PBS 224、242、および248のいずれか1つ、2つ、または3つすべては、本明細書に記載されているような2つ以上のMRPフィルムを含みうる。
図示された実施形態の変形を使用しうることは理解されよう。たとえば、イメージャーに向けて光を反射させてから画像光を透過するのではなく、PBSは、イメージャーに向けて光を透過してから画像光を反射することも可能である。上述の投影システムは、単なる例にすぎず;本発明に係るマルチフィルムPBSを利用するさまざまなシステムを設計することができる。
以下の実施例のフィルムは、構成および加工の点では類似しており、それらの最終厚さと、一定の溶融体吐出速度でこれらのさまざまな厚さを達成するのに必要とされるさまざまなキャンティング速度を使用したことから生じた二次的変動と、だけが本質的に異なる。フィルムをフィルム1〜4と記す。「偏光ビームスプリッター(POLARIZING BEAM SPLITTER)」という名称の2001年6月11日出願の米国特許第6,609,795号明細書に記載されている一般的方法に準拠して、フィルムの押出および延伸を行った。
多層フィルム中の低屈折率層として使用するためのコポリエステル(便宜上、coPETと記す)を、次のように合成した。次の成分を100ガロンバッチ反応器に仕込んだ:174.9lbの1,4−ジメチルテレフタレート、69.4lbの1,4−ジメチルシクロヘキサンジカルボキシレート、119.2lbの1,4−シクロヘキサンジメタノール、36.5lbのネオペンチルグリコール、130lbのエチレングリコール、1200gのトリメチロールプロパン、23gの酢酸コバルト、45gの酢酸亜鉛、および90gの酢酸アンチモン。0.20MPaの加圧下で、メタノールを除去しながら、この混合物を254℃に加熱した。80lbのメタノールを除去した後、64gのトリエチルホスホノアセテートを反応器に仕込み、次に、285℃に加熱しながら圧力を2mmHgまで徐々に低下させた。0.74dL/gの固有粘度(60/40重量%フェノール/o−ジクロロベンゼン中で測定)を有するポリマーが生成されるまで、縮合反応副生物(エチレングリコール)を継続的に除去した。示差走査熱量測定(DSC)によりcoPETのTgを測定したところ、64℃であった。ニュージャージー州ピスカッタウェイのメトリコン(Metricon,Piscataway,NJ)から入手可能なメトリコン・プリズム・カプラー(Metricon Prism coupler)を用いて632.8nmにおける材料の屈折率を測定したところ、1.541であった。
共押出・配向処理により、892層を含有する多層フィルムを作製した。PETが第1の高屈折率材料であり、先に記載のcoPETが第2の低屈折率材料であった。フィードブロック法(たとえば、米国特許第3,801,429号明細書に記載の方法)を用いて、30%の比帯域幅を有する光反射帯域を生成するのに十分な層の厚さ範囲を有する約223層を生成させた。各材料に対して最厚層と最薄層との比を1.30に設定してフィードブロックにより層の厚さに近似直線勾配を生成させた。
米国テネシー州キングズポートのイーストマン・ケミカル・カンパニー(Eastman Chemical Company(Kingsport,TN,USA))から入手可能な0.74dl/gPET7352のような初期固有粘度(IV)のPETを押出機に供給して50kg/hrの速度でフィードブロックに送給し、coPETを43kg/hrで他の押出機により送給した。
これらの溶融体ストリームをフィードブロックに向けて方向付け、保護境界層(PBL)として機能するPETの2層の外側層と共にフィードブロックに通して、PETとcoPETとの223層の交互層を形成した。PBLは、光学層よりもはるかに厚く、前者は、PETの全溶融体フローの約20%を含有していた(各側に10%ずつ)。
次に、材料ストリームを非対称二倍マルチプライヤー(米国特許第5,094,788号明細書および同第5,094,793号明細書に記載されている)に通した。マルチプライヤー厚さ比は、約1.25:1であった。223層の各セットは、フィードブロックにより形成される近似的層厚さプロファイルを有し、マルチプライヤーおよびフィルム押出の速度により決定される全厚さスケール係数を有する。次に、材料ストリームを約1.55:1のマルチプライヤー比で第2の非対称二倍マルチプライヤーに通した。したがって、最終的層分布は、4つのパケットの複合体であり、これらのパケットの平均スペクトル分離は、遮断状態の漏れ構造に関係する。
マルチプライヤー通過後、ポリプロピレン(PP)(米国カリフォルニア州モンロヴィアのアトフィナ・ペトロケミカルズ・インコーポレーテッド(Atofina Petrochemicals,Inc.,Monrovia,CA,USA),製品No.8650)よりなる外側スキン層を溶融体ストリームに追加した。24kg/時の速度でPPを第3の押出機に供給した。次に、材料ストリームをフィルムダイに通して水冷キャスティングホイール上に送出した。キャスティングホイール上の入口水温は、8℃であった。高電圧ピニングシステムを用いてキャスティングホイールに押出物をピニングした。
最終フィルム厚さを精密制御すべく、キャスティングホイール速度を調整した。このようにして、フィルム1〜4に供すべく種々のプレカーサー非配向キャストウェブを作製した。たとえば、フィルム1のキャスティングホイール速度を基準として用いると、フィルム2〜4の形成に使用した速度の比は、それぞれ、0.77、1.21、および1.06であったので、フィルム1を基準にしたこれらのフィルムの厚さは、近似的にこれらの比の逆数により変化する。このようにして、層分布のスペクトル形状をほぼ保持した状態で、そのスペクトル中心を変化させることにより分布を変化させる。
PP押出機および関連する溶融加工装置は、254℃に保持した。PETおよびcoPETの押出機、フィードブロック、スキン層モジュール、マルチプライヤー、ダイ、および関連する溶融加工装置は、266℃〜282℃に保持した。
キャストプレカーサーウェブを18cm×25cmのシート(MD×TD、MDは最初のフィルムキャスティング方向であり、TDはそれを横切る方向である)にカットし、これらのシートを50%R.H.および室温で平衡化させてから延伸を行った。平衡化後、サンプルを標準的フィルムテンターに供給して一軸延伸に付した。連続配向フィルムに関しては、キャウトウェブ片の縁をテンタークリップにより掴持した。テンタークリップ間隔は固定されているので、クリップの近傍のフィルムはMD方向に収縮することができない。しかし、ウェブの前縁および後縁は拘束されていなかったので、MD方向に収縮し、クリップからの距離が長いほど、収縮は大きかった。アスペクト比を十分に大きくすると、サンプルの中心は、完全収縮が可能であり、真の一軸配向に付されることになる。すなわち、収縮は、TD方向の延伸比の平方根に等しかった。長手(25cm)方向をTD方向にしてフィルムを98℃の温度に設定されたテンターに供給した。公称延伸比7まで短時間オーバーシュートさせた後、最終公称延伸比6.5までフィルムを延伸した。クリップの近傍では能動的に52℃に冷却されて延伸がわずかに低減されるので、最終延伸比は、部片の中央部分がわずかに高かった。メトリコン・プリズム・カプラー(Metricon Prism Coupler)を用いて最終延伸部分で測定したときのPET PBLのMD屈折率(たとえばy方向屈折率)がcoPETのアモルファス屈折率(たとえば、632.8nmにおいて1.541±0.002)によく整合するように、フィルムを全体的に延伸した。PET PBLのz方向屈折率も同様に、よく整合され、632.8nmにおいて約1.540であった。最後に、PETy、z屈折率、およびcoPET等方屈折率の分散曲線は、可視スペクトルにわたりかなり類似しており、スペクトルの青色部分(たとえば430nm)を通ってこのレベルの屈折率整合がほぼ保持された。最終屈折率を制御しかつ屈折率整合を確実に行うために、0.05〜1秒-1の範囲内の初期歪み速度を提供する入口供給速度を使用した。得られたフィルム1〜4は、延伸後、ほぼ同等のPET PBL屈折率(TD方向に沿って偏光された632.8nmの光に対して、それぞれ、1.698、1.701、1.697、および1.699)を有していた。実施例のフィルム1〜4は、PPスキンを剥離した状態の最終厚さが異なっており、それぞれ、120、160、96、および114マイクロメートルの測定値を有していた。
さまざまなガラス中のPBSフィルムの二重層の効果を試験するために、屈折率整合油(透過状態のフィルムの屈折率に整合させるように選択された屈折率)および所望のタイプのガラスプリズムを用いて、必要なPBSを作製した。使用した屈折率油は、米国ニュージャージー州シーダーグローヴのカーギル(Cargille(Cedar Grove,NJ,USA))製のn=1.5700の屈折率を有するレーザー・リキッド(LASER LIQUID)であり、使用したガラスプリズムは、独国マインツのショット・コーポレーション(Schott Corporation(Meinz,Germany))製の約1.59の屈折率を有するSK5ガラスであった。たとえば米国特許第6,486,997B1号明細書に記載されているように、高圧Hgランプ、トンネルインテグレーター、および適切なレンズ、ならびにカラーフィルターを用いて、試験ミラー上に光を集束させるようにして、f/2光ビームでこれらを試験した。
次に、PBSプリズムの斜辺面に2つのフィルムを配置してそれらの間に屈折率整合油を入れ、二重ラミネートを作製した。これらのフィルムは、この構成で最適な性能が得られるように設計されたものではなかったが、フィルム1およびフィルム2を用いて全可視帯域にわたりきわめて良好な性能が達成された。この組合せでコントラスト比プロットを図4に示す。
図4では、フィルム1〜2が個別におよび組み合わせてプロットされている。フィルム1はスペクトル310として、フィルム2はスペクトル320として、フィルム1とフィルム2との組合せはスペクトル330として表されている。見てわかるように、同一のPBS中でフィルム1とフィルム2とを組み合わせると、2つのフィルムが個別に提供するコントラストよりも高いコントラストが可視波長領域の全域で提供される。たとえば、フィルム1を含むPBSは、580nmにおいて約4000:1のコントラスト比を提供し、一方、フィルム2は、580nmにおいて100:1未満のコントラストを提供する。しかしながら、フィルム1〜2の組合せでは、580nmにおいて6000:1を超えるコントラスト比が提供される。
PBSにおいてp偏光光の非常に高い透過率(Tp)を有することが望ましい。これにより、投影エンジンのより高い光効率が得られるだけでなく、設計者は入力ビームの偏光純度に課される要件を緩和することができるので、コストが削減され、効率が向上する。
図5に示されるように、SK5ガラス中のフィルム1のp偏光光の透過率(Tp)は、約99%の透過率を提供する(スペクトル410)。図5には、SK5ガラス中のフィルム2のTpも含まれる(スペクトル420)。単一PBS中のフィルム1とフィルム2との組合せの透過率もまたプロットされている(スペクトル430)。この組合せは、フィルム1およびフィルム2の個別透過率値の積と比較される(スペクトル440)。図5に見られるように、フィルム1およびフィルム2の組合せ(スペクトル430)は、個別のフィルムの透過率の積(スペクトル440)と同一のp偏光光透過率を提供する。
SK5ガラス中に整合油と共にフィルム3およびフィルム4を有するPBSについても、試験を行った。また、高圧Hgランプ、トンネルインテグレーター、および適切なレンズ、ならびにカラーフィルターを用いて、試験ミラー上に光を集束させるようにして、f/2光ビームでこのPBSを試験した。また、PBSプリズムの斜辺面にラミネートを配置して2つのフィルム間に屈折率整合油を入れ、フィルム3およびフィルム4の二重ラミネートを作製した。各個別フィルムおよびラミネートのコントラスト比プロットを図6に示す。
図6に見られるように、フィルム3は、フィルム4のコントラスト比スペクトル(520)とは異なるコントラスト比スペクトル(510)を有し、フィルム4のスペクトルは、赤色波長の方向にシフトされている。フィルム3とフィルム4との組合せ(スペクトル530)は、それぞれの個別のフィルムよりも高いコントラストを全可視波長帯域にわたって提供する。たとえば、フィルム3およびフィルム4はいずれも、個別の場合、580nmの波長において1000:1未満のコントラストを有するコントラスト比スペクトルを提供する。フィルム3とフィルム4とを組み合わせて有するPBSは、580nmの波長において5000:1を超えるコントラストを提供する。言い換えれば、図6は、PBSプリズム中で高屈折率ガラスを用いることなく2つの異なるMRPフィルム(すなわち、フィルム3およびフィルム4)のラミネートが可視領域の全域で劇的に改善されたコントラストを提供しうることを明確に示している。
以上、本発明の例示的な実施形態を説明し、本発明の範囲内にある実施可能な変形について言及した。本発明のこれらのおよび他の変形および修正を本発明の範囲から逸脱することなし行い得ることは、当業者にとって明瞭なものであろう。また、当然のことながら、本発明は、本明細書に記載の例示的な実施形態に限定されるものではない。したがって、本発明は、別に記載されている特許請求の範囲によってのみ限定されるべきである。
Claims (23)
- 複数の層を含み、それらの複数の層が第1の光学的厚さ分布を有する第1の多層反射偏光フィルムと;
該第1の多層反射偏光フィルムに近接する第2の多層反射偏光フィルムであって、該第2の多層反射偏光フィルムは、第2の光学的厚さ分布を有する複数の層を含み、該第2の分布は、該第1の分布とは異なり、さらに該第2の多層反射偏光フィルムの主面は、該第1の多層反射偏光フィルムの主面に対向する、第2の多層反射偏光フィルムと;
該第1および該第2の多層反射偏光フィルムのそれぞれの片面側に配設されたカバーと;
を含む、偏光ビームスプリッター。 - 前記カバーがプリズムである、請求項1に記載の偏光ビームスプリッター。
- 前記カバーがガラスプリズムである、請求項2に記載の偏光ビームスプリッター。
- 前記偏光ビームスプリッターが、前記第1の多層反射偏光フィルムと前記第2の多層反射偏光フィルムとの間に光学用接着剤をさらに含む、請求項1に記載の偏光ビームスプリッター。
- 前記偏光ビームスプリッターが、前記第1の多層反射偏光フィルムと前記第2の多層反射偏光フィルムとの間に屈折率整合流体をさらに含む、請求項1に記載の偏光ビームスプリッター。
- 前記第1の多層反射偏光フィルムが第1のコントラスト比スペクトルを含み、前記第2の多層反射偏光フィルムが第2のコントラスト比スペクトルを含み、そしてさらに該第1のコントラスト比スペクトルが該第2のコントラスト比スペクトルとは異なる、請求項1に記載の偏光ビームスプリッター。
- 前記第1および前記第2の多層反射偏光フィルムが整合z屈折率偏光子フィルムである、請求項1に記載の偏光ビームスプリッター。
- 前記偏光ビームスプリッターのコントラスト比が、可視スペクトル領域において少なくとも500:1である、請求項1に記載の偏光ビームスプリッター。
- 前記偏光ビームスプリッターのコントラスト比が、可視スペクトル領域において少なくとも2000:1である、請求項1に記載の偏光ビームスプリッター。
- p偏光光の反射率が、可視スペクトル領域において少なくとも94%である、請求項1に記載の偏光ビームスプリッター。
- 第1の多層反射偏光フィルムと;
該第1の多層反射偏光フィルムに近接する第2の多層反射偏光フィルムであって、該第2の多層反射偏光フィルムの主面は、該第1の多層反射偏光フィルムの主面に対向する、第2の多層反射偏光フィルムと;
該第1および該第2の多層反射偏光フィルムのそれぞれの片面側に配設されたカバーと;
を含む、偏光ビームスプリッター。 - 前記カバーがプリズムである、請求項11に記載の偏光ビームスプリッター。
- 前記カバーがガラスプリズムである、請求項12に記載の偏光ビームスプリッター。
- 前記偏光ビームスプリッターが、前記第1の多層反射偏光フィルムと前記第2の多層反射偏光フィルムとの間に光学用接着剤をさらに含む、請求項11に記載の偏光ビームスプリッター。
- 前記偏光ビームスプリッターが、前記第1の多層反射偏光フィルムと前記第2の多層反射偏光フィルムとの間に屈折率整合油をさらに含む、請求項11に記載の偏光ビームスプリッター。
- 光を発生する光源と;
該光源からの光を調整する調整光学素子と;
該調整光学素子からの調整された光に画像を重ねて画像光を形成するイメージングコアであって、該イメージングコアは、少なくとも1つの偏光ビームスプリッターと少なくとも1つのイメージャーとを含み、かつ該偏光ビームスプリッターは、
第1の多層反射偏光フィルムと、
該第1の多層反射偏光フィルムに近接する第2の多層反射偏光フィルムであって、該第2の多層反射偏光フィルムの主面は、該第1の多層反射偏光フィルムの主面に対向する第2の多層反射偏光フィルムと、
該第1および該第2の多層反射偏光フィルムの両側に配設されたカバーと、
を含むイメージングコアと;
該イメージングコアからの該画像光を投影する投影レンズシステムと;
を含む、投影システム。 - 前記第1の多層反射偏光フィルムが、x−y平面内に位置し、かつz方向に厚さを有し、さらに前記第1の多層反射偏光フィルムが、y屈折率に実質的に整合するz屈折率を有する、請求項16に記載のシステム。
- 前記第2の多層反射偏光フィルムが、x−y平面内に位置し、かつz方向に厚さを有し、さらに前記第2の多層反射偏光フィルムが、y屈折率に実質的に整合するz屈折率を有する、請求項16に記載のシステム。
- 前記少なくとも1つのイメージャーに入射した光に重ねられる画像を制御するために前記少なくとも1つのイメージャーに結合されたコントローラーをさらに含む、請求項16に記載のシステム。
- 前記偏光ビームスプリッターが、固定偏光軸を規定する構造配向を有するデカルト偏光ビームスプリッターであり、前記光調整光学素子が、2.5以下のFナンバーを有し、前記システムが、可視光領域内の投影色帯域にわたり少なくとも100対1のダイナミックレンジを有する、請求項16に記載のシステム。
- 前記イメージングコアがテレセントリックである、請求項16に記載のシステム。
- 前記偏光ビームスプリッターと前記少なくとも1つのイメージャーとの間に配設されたカラーセパレーターをさらに含む、請求項16に記載のシステム。
- 偏光ビームスプリッターを作製する方法であって、
第1の多層反射偏光フィルムを形成する工程と;
第2の多層反射偏光フィルムを形成する工程と;
該第1の多層反射偏光フィルムの主面に対向して該第2の多層反射偏光フィルムの主面を配置する工程と;
該第1および該第2の多層反射偏光フィルムを2つのカバーの間に配置する工程と;
を含む方法。
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