JP2007503333A

JP2007503333A - 多色輪転印刷機における印刷ギャップを通って走行する材料ウェブにおけるレジスタエラーを低減する方法および装置

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Publication number: JP2007503333A
Application number: JP2006524372A
Authority: JP
Inventors: ポツカイトーマス
Original assignee: Koenig and Bauer AG
Current assignee: Koenig and Bauer AG
Priority date: 2003-09-01
Filing date: 2004-09-01
Publication date: 2007-02-22
Also published as: EP1660395B1; CN100515896C; DE502004009487D1; RU2343101C2; ATE431313T1; US20060288895A1; US7497162B2; WO2005023690A1; EP1660395A1; RU2006110330A; DE10340569A1; CN1845865A; US20090084281A1

Abstract

本発明は、多色輪転印刷機において印刷ギャップ（０３）を通って走行する材料ウェブ（０４）上のレジスタエラーを低減する方法に関しており、材料ウェブ（０４）の両側縁部間に位置する１領域と、材料ウェブ（０４）の側縁部付近に位置する複数の領域との間の変形を、材料ウェブ（０４）の走行方向で生じるレジスタエラーに応じて、材料ウェブ（０４）の走行平面に対して垂直方向で互いに調節するステップを有している。

Description

本発明は、請求項１、３、２３または２４の上位概念に記載の形式の、多色輪転印刷機における印刷ギャップを通って走行する材料ウェブ上のレジスタエラーを低減する方法および装置に関する。

レジスタエラーは、複数の印刷版で位置正しく印刷する際に、特にカラー印刷で上下に生じ得る。この場合材料ウェブは複数の印刷装置を通走し、印刷装置において材料ウェブは様々な色で印刷される。これらの色が、材料ウェブの変動する弾性率、材料ウェブの変動する張力プロフィールによって、気候的な影響によって、または版胴の製造誤差によって、所望の形式で正確に上下に印刷が行われない場合、レジスタエラーと呼ぶ。

レジスタエラーの程度は、ウェブの幅方向における位置の関数であってよい。この関数を転じてテイラー級数として展開すると、レジスタエラーは、原則として、０次の、幅方向の位置とは無関係な項と、１次の、幅方向の位置に関して一次的に比例する項と、２次以上の項とが組み合わされる。０次の項、つまり材料ウェブの搬送方向における材料ウェブの全幅に関するレジスタエラーは、特に印刷胴の相対的な位相位置の適合によって修正することができる。

ドイツ連邦共和国特許出願公開第１９９６０６４９号明細書には、乾燥機の下流側でウェブの横方向位置を修正するための装置が記載されている。色レジスタの修正は行われない。

ドイツ連邦共和国実用新案登録第８６１０９５８号明細書の図１には、湾曲した幅延伸ローラ（Breitstreckwalze）が示されている。

ドイツ連邦共和国実用新案登録第８３０４９８８号明細書には、スクリーン印刷機のための側縁制御装置が開示されており、側縁制御装置は旋回可能なローラと協働する。

米国特許第４４０４９０６号明細書には、湾曲したローラでファンアウトを制御するための装置が記載されている。

本発明の課題は、多色輪転印刷機において印刷ギャップを通って走行する材料ウェブ上のレジスタエラーを低減する方法および適当な装置を提供することである。

この課題は、請求項１、３、２３または２４の特徴部に記載した方法もしくは構成によって解決される。

本発明によって、材料ウェブの走行方向のレジスタエラーが低減される。

本発明によって得られる格別な利点によれば、本発明の方法では、レジスタエラーの２次または３次以上、つまり材料ウェブの両側に対する、特に材料ウェブの中央に生じるレジスタエラーは低減することができ、これについては従来の方法では不可能である。

さらに本発明では、レジスタマークは、全幅にわたってＳ字ラインとして制御することができ、つまり一方の側ではレジスタマークは走行方向に進ませることができ、ウェブ中央（たとえば支承位置）ではゼロ位置に留まり、別の側、機械側では逆走行方向に進ませることができる。このような機能は逆向きに行うこともできる。

公知の方法と比較して、本発明は極めて簡単に実施することができる。材料ウェブの弾性率が影響される方法と比べて、本発明による方法では極めて正確な制御が行われるので、レジスタエラーは所望の形式でより迅速に低減することができる。

有利には、追加的に、レジスタエラーの零次の項は、公知の形式で、印刷ギャップの相対的な位相位置の適合によって低減される。同様に有利には、レジスタエラーの１次の項、つまり材料ウェブの片側で別の片側に対して生じるレジスタエラーは、公知の形式でローラの旋回運動（結果としてローラの軸は印刷ギャップと角度を成す）によって低減される。

この場合本発明による方法では、材料ウェブの通走中に、レジスタエラーを検出し、ローラの湾曲度を調節することができる。これによって時間が節約される。なぜならば材料ウェブの走行停止および再始動は、たとえば停止状態の材料ウェブで湾曲され、材料ウェブの経路に移動される、湾曲可能な幅延伸ローラでは一般的であるが、原則としてかなり時間のかかるものである。

従来の形式では、レジスタエラーは、印刷済みの材料ウェブにおいてそれぞれ反対側の縁部領域で検出され、印刷ギャップの上流側に位置するローラの変位もしくは旋回運動によって補償される。レジスタエラーの２次または３次以降の補償できない項を検出するためには、さらにウェブの中央領域でレジスタエラーを測定する必要がある。

特に有利には、マークが材料ウェブに印刷され、これによってレジスタエラーは比較的簡単に検出することができる。

本発明による方法を実施するのに適したウェブ処理装置では、印刷ギャップが設けられており、印刷ギャプを、ウェブ処理装置の運転中に、処理しようとする走行する材料ウェブが通過するようになっており、印刷ギャップの入口側に配置された、屈曲可能で、かつウェブ処理装置の運転中に材料ウェブによって少なくとも部分的に巻き掛けられるローラが設けられており、湾曲可能なローラの湾曲度を調節するための少なくとも１つの調節部材が設けられており、材料ウェブ上のレジスタエラーを検出するための、印刷ギャップの出口側、もしくは後続の印刷ギャップの入口に配置された少なくとも１つのセンサが設けられており、調節部材と接続され、かつセンサと接続された評価ユニットが設けられており、評価ユニットは、検出したレジスタエラーに応じて、湾曲可能なローラの湾曲度を変化させて、これによってレジスタエラーを低減する。

有利には、湾曲可能なローラは軸と外套部とを備えており、外套部は軸の周りを回動可能である。この場合外套部は、たとえば中央で軸によって、かつ端部でフレームによって支持することができ、調節部材は、一方ではフレームに支持し、かつ他方では軸に作用することができる。調節部材は、ローラの内側で軸と外套部との間に配置することもでき、かつ一方では軸に、また他方では外套部に作用する。外套部の端部を調節部材によって軸に対して変位させることはできないので、中央領域はほぼ定置に留まり、端部が移動される。いずれにせよ調節部材は、軸と外套部との相対的な変形を及ぼすので、外套部は、外側からみて湾曲した形状を有する。

湾曲したローラは、有利には両側でフレームに支承することができ、この場合ローラの一方の端部は、他方の端部とは無関係に調節可能である。このことは、たとえば湾曲可能なローラが少なくとも片側でフレームにおける偏心支承部に支承されていることによって達成することができる。湾曲可能なローラのそのような支承によって、レジスタエラーの１次の項を低減するための、湾曲可能なローラの簡単な旋回運動が実現され、それもローラの軸が印刷ギャップと角度を成すようにして実現される。

特に有利には、材料ウェブの走行方向に関して、湾曲可能なローラの上流側に配置された変向ローラが設けられており、変向ローラは、材料ウェブによる湾曲可能なローラの巻掛を調節するために、フレーム内の様々な位置で支承可能である。このことは、特に軸と回動可能な外套部とを備えた湾曲可能なローラで有利である。なぜならばそのようなローラの特徴として、比較的高い内側の軸受摩擦が挙げられるからである。変向ローラによって巻掛を調節し、また巻掛と共に湾曲可能なローラへの力導入を調節して、比較的高い軸受摩擦に対処することができる。このことによってさらにウェブ処理装置に様々な紙種に関する融通性が提供され、紙種に関して、湾曲可能なローラの最適な巻掛角度を調節することができる。

有利には、センサは、材料ウェブの中央領域に配置されており、これによってそこで生じるレジスタエラーを検出することができる。この場合特に有利には、材料ウェブの縁部領域におけるレジスタエラーを検出するための少なくとも１つの別のセンサが設けられている。

上述したように、ウェブ処理装置は、特に有利には凹版輪転印刷機である。

本発明の実施例を図示し、以下に詳しく説明する。

図１には、凹版輪転印刷機の印刷装置を概略的に側面図で示した。ここでは公知の版胴０１ならびに公知の対抗圧胴０２は、図示していないフレームに支承されていて、かつ互いに印刷ギャップ０３を形成するように当接されている。印刷ギャップ０３を通って、材料ウェブ０４として走行する巻紙ウェブ０４が案内されている。矢印は、巻紙ウェブ０４の走行方向、ならびに版胴０１および対抗圧胴０２の回転方向を表している。印刷ギャップ０３の入口側（上流側）に、湾曲可能なローラ０６、たとえばウェブガイドローラ（インキを伝達しない）が配置されており、ここではローラ０６は押込ローラ０６（Durchdrueckwalze）である。ローラ０６は、巻紙ウェブ０４によって、少なくとも部分的に巻掛角度αで巻き掛けられる。巻紙ウェブ０４の走行方向に関して、ローラ０６の上流側で、変向ローラ０７がフレームに支承されている。変向ローラ０７は、フレームの様々な位置に移動可能であり、これについては図１において波線で示した両矢印によって示唆した。変向ローラ０７の位置に応じて、ローラ０６の巻掛状態が変化する。ローラ０６は、フレームに支承された軸０８、ならびに軸０８の周りで回動可能に支承された外套部０９を備えている。ローラ０６の図示の実施例では、軸０８の各端部区分に、評価ユニット１２と接続され、かつ評価ユニット１２によって制御可能な調節部材１１が作用する。外套部０９の各端部区分に調節部材１１が作用するようにすることもできる。調節部材１１は、たとえば電気式、ニューマチック式またはハイドロリック式に運転することができる。ローラ０６の専ら片側に調節部材１１を設けることもできる。評価ユニット１２は、制御回路もしくはマイクロコンピュータであってよい。さらに評価ユニット１２と複数のセンサ１３；２３とが接続されており、センサ１３；２３は、印刷ギャップ０３の出口側（下流側）に配置されていて、かつ巻紙ウェブ０４の両縁部（センサ２３、図４参照）ならびに中央領域（センサ１３）に方向付けられている。

図２には、図１に示した、フレーム１９に支承されたローラ０６を縦断面図で示しており、これに対して図３には、フレーム１９におけるローラ０６の支承部を側面図で示した。図２から判るように、外套部０９は、軸０８を中心に回動可能である中空円筒状の外套部０９である。中央領域で、外套部０９は、外套部０９と軸０８との間に挿入された単数または複数の支承部１７、たとえば転がり軸受１７を介して支持されている。軸０８は、それぞれ反対側に位置する、外套部０９を通って延伸する２つの端部区分１４を備えている。外套部０９は、両端部で、支承部１６、たとえば転がり軸受１６によって、偏心支承部２２内で回動可能に保持されている。両方の偏心支承部２２は、回転調節部材（図示していない）を用いて評価ユニット１２によって旋回運動させることができる。各調節部材１１は、一方では片方の端部区分１４に作用し、また他方では適当な偏心支承部２２を介してフレーム１９に作用する。

凹版輪転印刷機の運転中、巻紙ウェブ０４は、図１に示した経路上で印刷装置を通走する。軸０８を中心とする外套部０９の回動に基づくローラ０６の内側の軸受摩擦を克服するために、変向ローラ０７はフレーム１９の次のような位置で支承されていて、つまり巻紙ウェブ０４によるローラ０６の巻掛が、軸受摩擦を克服するのに十分な力をローラ０６に導入できるような位置で支承されている。印刷ギャップ０３を通走する際に、巻紙ウェブ０４は版胴０１によって印刷される。この場合巻紙ウェブ０４に追加的なマーク、いわゆる極小点マークまたはレジスタ（見当）マークが印刷される。追加的なレジスタマークの代わりに、実際の印刷像の画像エレメント（画素）を用いることもできる。レジスタマークとは、追加的なレジスタマークとも、実際の印刷像の存在する画像エレメント、たとえば印刷像の個々の色分解部分とも解される。レジスタマークおよび／または画像エレメントは、センサ１３；２３によって検出される。１つのセンサ１２；２３は複数のレジスタマークまたは画像エレメントを検出することもできる。生じるレジスタエラーは、このようなマークに基づいて、センサ１２；２３によって特に簡単に検出して、測定することができる。検出結果は、センサ１２；２３から評価ユニット１２に伝達される。次いでレジスタエラーの大きさに応じて、評価ユニット１２は、調節信号を調節部材１１ならびに偏心支承部２２の回転調節部材に送信する。

図４には、平面図で、対抗圧胴０２と、フレーム１９に支承された、両端部でそれぞれ異なる大きさの旋回状態（軸位置）を有するローラ０６と、対抗圧胴０２によって覆われているので波線で示した印刷ギャップ０３を通って案内され、かつ図示方向に関して下側からローラ０６に巻き掛けられた巻紙ウェブ０４とを示した。覆われた印刷ギャップ０３の出口側で、センサ１３が、巻紙ウェブ０４の中央領域に方向付けされており、これによってこの領域に生じるレジスタエラーを検出することができる。さらに別のセンサ２３が、巻紙ウェブ０４の縁部領域に配置されている。全てのセンサ１３；２３は、図４には図示していない評価ユニット１２と接続されている。

当初の同じ強さの旋回状態で、偏心支承部２２の回転調節部材に送信される調節信号が、ローラ０６の両端部区分１４で同じ場合、両方の偏心支承部２２は、同じ方向で同じ値だけ旋回運動され、これによってレジスタエラーの零次の項を低減することができる（図９）。回転調節部材に送信される調節信号の差によって、ローラ０６の両端部区分１４において、図４に示したそれぞれ異なる強さの旋回運動が生じるので、ローラ０６の軸２１と印刷ギャップ０３とが角度を成し、とりわけ巻紙ウェブ０４の縁部領域においてセンサ２３によって検出されるレジスタエラーの１次の項の補償が実現される（図９）。

レジスタエラーの２次の項は、特に中央のセンサ１３によって検出され、かつローラ０６の湾曲によって低減される。ローラ０６を湾曲させるために、調節部材１１は、軸０８の延在する端部区分１４を押圧し、これによって力を軸０８に及ぼす。この力は転がり軸受１７を介して外套部０９に伝達され、これによって外套部０９は変形する。転がり軸受１７は、極めて大きな押圧力および変形力にもかかわらず、外套部０９が簡単に回動可能に維持されるように保証する。転がり軸受１７は、円筒ころ軸受１７として形成されており、これによって回動性に不都合な影響を与える恐れのある、軸０８に対する外套部０９の傾動を防止することができる。ローラ０６の湾曲の結果として、巻紙ウェブ０４の中央領域に位置する点は、巻紙ウェブ０４の縁部領域における点よりも、ローラ０６から印刷ギャップ０３に向かって長い距離を進行する。これについては図５および図６に示した。

図５および図６には、ローラ０６の様々な湾曲状態に関して、版胴０１と対抗圧胴０２とによって形成された印刷ギャップ０３と、ローラ０６と、印刷ギャップ０３を通って案内され、かつローラ０６に巻き掛けられた巻紙ウェブ０４とを示した。ローラ０６は、印刷ギャップ０３から距離ａを有して配置されている。図５では、ローラ０６は比較的弱く湾曲されており、図６では、ローラ０６は比較的強く湾曲されている。湾曲状態を判りやすくするために、図面においてローラ０６の湾曲は大げさに示した。図５では、ｈで、ローラ０６の丸み部の最低点に対する最高点を示した。したがってサイズｈは、ローラ０６の湾曲度（曲率）ｈの程度を表す。

有利には、湾曲方向は、巻掛角度α（αは少なくとも４５°、望ましくは少なくとも９０°、有利には９５°〜１１５°）の角度二等分線方向に近似して（つまり±２５°、特に±１０°）延びている。

ローラ０６の湾曲によって、巻紙ウェブ０４は、ローラ０６によって中央に向かって丸み付けされる。その結果として、図５において、巻紙ウェブ０４の中央点に関して、ローラ０６から印刷ギャップ０３に向かって経路長さｌが生じる。この経路長さｌは、巻紙ウェブ０４の縁部に位置する点がローラ０６から印刷ギャップ０３に向かって進行する必要のある距離ａよりも大きくなっている。巻紙ウェブ０４の点が中央に近づくほど、点はより遅く印刷ギャップ０３に到達する。

図６に示したように、ローラ０６が比較的強く湾曲されると、湾曲度ｈは湾曲度ｈ´に拡大する。巻紙ウェブ０４上の中央の点に関しても、経路長さｌは経路長さｌ´に拡大する。したがってローラ０６の比較的強い湾曲度ｈ´では、巻紙ウェブ０４の中央の点は、縁部領域の点よりも、さらに遅く印刷ギャップ０３に到達する。したがってローラ０６の湾曲度ｈ；ｈ´の調節を介して、巻紙ウェブ０４の中央の点が巻紙ウェブ０４の縁部領域の点よりもどの程度遅く印刷ギャップ０３に到達するのかを調節することができる。外側の点は、巻紙ウェブ０４の走行方向で、中央の点よりも早く到達する。このことによってレジスタエラーの２次または３次以降の項を所望の形式で低減することができる。

同様に機械の駆動側で変位ｈ／ｈ´を調節し、機械中央において変位０を調節し、かつ機械の操作側で逆方向の変位ｈ／ｈ´を調節することができる。したがって印刷ラインは機械幅に渡ってＳ字形ラインとして構成することができる。

図７には、ローラ０６の選択的な実施例を示した。ここでもローラ０６は、中空の軸０８と、軸０８を中心に回動可能で弾性的な外套部０９とを備えている。この実施例では、調節部材１８は、ローラ０６の内側で軸０８に配置されている。調節部材１８は転がり軸受１７を備えており、転がり軸受１７を介して調節部材１８は内側から外套部０９を押圧し、したがって外套部０９を変形させる。この場合転がり軸受１７は、外套部０９ができるだけ摩擦なく調節部材１８に沿って転動できるよう保証する。

図５に示したローラ０６の別の実施例では、図示の調節部材１８に対して直径方向で軸０８に第２の調節部材１８が設けられている。調節部材１８は、個別的またはグループ形式で制御することができる。したがって調節部材１８のグループ形式の制御によって、ローラ０６はおおまかなＳ字形状に変形させることができる。第２の調節部材１８に対して追加的または選択的に、第３の調節部材１８を軸０８に設けることができ、第３の調節部材１８は、図示の調節部材１８の作用ラインに対して垂直方向で、または図示の調節部材１８の作用ラインと任意の角度を成す方向で作用する。このように形成されたローラ０６は、ローラ０６の長手方向で任意の所望の形状に変形させることができる。

図８および図９に示したように、材料ウェブ０４に複数の画像エレメントが印刷されている。有利には、軸方向でみて、複数の第１の画像エレメントが相並んで第１の印刷装置で印刷され、これに応じた第２の画像エレメントが第２の印刷装置で印刷される。図示のローラ０６、特にウェブガイドローラ０６は、第２の印刷装置に属する。特に材料ウェブ０４の走行方向に対して垂直の、ローラ０６の撓みによって、第２の印刷装置の画像エレメントは、第１の印刷装置の画像エレメントに対して、逆走行方向もしくは正走行方向でずらされる。

撓みに応じて、中央の画像エレメント位置は、両方の外側の画像エレメントの位置に対して変化する。図示していない別の実施例では、材料ウェブ０４は、それぞれ１つの印刷装置によって印刷される少なくとも４群の画像エレメントを有している。少なくとも４つの印刷装置のうちの少なくとも３つに、それぞれ１つの可撓性のローラ０６が対応配置されている。画像エレメント群の評価は、少なくとも１つのセンサ１３；２３によって行うことができ、センサ１３；２３は、少なくとも４つの印刷装置のそれぞれ少なくとも１つの画像エレメントを評価する。センサ１３；２３の単数または複数の信号に応じて、少なくとも３つのローラ０６の撓みに関する調節エレメントが作動される。

一貫して延びるローラの代わりに、個別的な丸み区分２６を備えたローラまたは互いに変位できる湾曲した、たとえば車輪状の変形エレメント２６を使用することもできる（図１０）。

変形は、非接触式、特に圧縮空気を用いて、たとえば空気量および／または空気圧の調節によって、または空気流出開口の距離変化によっても可能である。

湾曲可能なローラ０６または変形エレメント２６に基づく材料ウェブ０４の変形は、変形位置で、材料ウェブ０４の走行平面に対して垂直に行われる。

ローラ０６は、巻掛角度αの角度二等分線に対して±２５°、特に±１０°の範囲に存在する方向で変形可能である。

ローラ０６または変形エレメント２６による材料ウェブ０４の変形は、有利には印刷ギャップ０３で行われない。

材料ウェブ０４の走行方向のレジスタ調節に対して追加的に、走行方向に対して横向きのレジスタ調節を行うことができる（たとえば温度変化、特に温度上昇によって２つの印刷ギャップ間で乾燥機において収縮がもたらされ、かつ／またはたとえば飽和状態の水蒸気による湿気の作用によってウェブの増幅がもたらされる）。有利には、先ずウェブの走行方向のレジスタ調整／調節が行われ、次いで走行方向に対して横向きのレジスタ調整／調節が行われる。

凹版輪転印刷機の印刷装置を概略的に示す側面図である。湾曲可能なローラの第１実施例を概略的に示す横断面図である。図２に示した湾曲可能なローラの支承部を概略的に示す側面図である。材料ウェブに対して斜めに旋回運動された湾曲可能なローラを備えた凹版輪転印刷機の一部を示す平面図である。比較的弱く湾曲された湾曲可能なローラを備えた、図１に示した凹版輪転印刷機の一部を示す図である。比較的強く湾曲された湾曲可能なローラを備えた、図１に示した凹版輪転印刷機の一部を示す図である。湾曲可能なローラの第２実施例を概略的に示す横断面図である。画像エレメントを有する材料ウェブに対するローラの様々な撓み作用を示す図である。画像エレメントを有する材料ウェブに対するローラの様々な領域の様々な姿勢の作用を示す図である。複数の変形エレメントを備えた、レジスタ調節のための装置を概略的に示す図である。

符号の説明

０１版胴、０２対抗圧胴、０３印刷ギャップ、０４材料ウェブ、巻紙ウェブ、０６ローラ、押込ローラ、ウェブガイドローラ、０７変向ローラ、０８軸、０９外套部、１１調節部材、１２評価ユニット、１３センサ、１４端部区分、１６支承部、転がり軸受、１７支承部、転がり軸受、円筒ころ軸受、１８調節部材、１９フレーム、２１軸、２２偏心支承部、２３センサ、２６変形エレメント、２７方向、ａ距離、ｈ湾曲度、変位、ｈ´ 湾曲度、変位、ｌ経路長さ、ｌ´ 経路長さ、 α 巻掛角度

Claims

多色輪転印刷機において印刷ギャップ（０３）を通って走行する材料ウェブ（０４）上のレジスタエラーを低減する方法において、
材料ウェブ（０４）の両側縁部間に位置する１領域と、材料ウェブ（０４）の側縁部付近に位置する複数の領域との間の変形を、材料ウェブ（０４）の走行方向で生じるレジスタエラーに応じて、材料ウェブ（０４）の走行平面に対して互いに垂直方向で調節するステップを有していることを特徴とする、多色輪転印刷機において印刷ギャップを通って走行する材料ウェブ上のレジスタエラーを低減する方法。
相対位置の調節による変形の調節を、走行方向で生じるレジスタエラーに応じて、側縁部付近の少なくとも２つの変形エレメント（２６）と、これらの変形エレメント（２６）の間に位置する少なくとも１つの変形エレメント（２６）とによって行う、請求項１記載の方法。
多色輪転印刷機において印刷ギャップ（０３）を通って走行する材料ウェブ（０４）上のレジスタエラーを低減する方法において、
少なくとも部分的に巻掛角度（α）で材料ウェブ（０４）の巻き掛けられた湾曲可能なローラ（０６）の湾曲度（ｈ；ｈ´）を、材料ウェブ（０４）の走行方向で生じるレジスタエラーに応じて調節するステップを有していることを特徴とする、多色輪転印刷機において印刷ギャップを通って走行する材料ウェブ上のレジスタエラーを低減する方法。
印刷ギャプ（０３）の入口側に配置されたローラ（０６）で調節を行う、請求項３記載の方法。
印刷ギャップ（０３）の出口側で材料ウェブ（０４）上に生じるレジスタエラーを検出する、請求項１または３記載の方法。
材料ウェブ（０４）の少なくとも片側に関する材料ウェブ（０４）の中央におけるレジスタエラーを材料ウェブ（０４）の走行方向で変化させて、変形の湾曲度（ｈ；ｈ´）を調節する、請求項１、２または３記載の方法。
材料ウェブ（０４）の中央領域に対する材料ウェブ（０４）の少なくとも片側の領域におけるレジスタエラーを材料ウェブ（０４）の走行方向（０４）で変化させて、湾曲度（ｈ；ｈ´）を調節する、請求項１、２または３記載の方法。
ウェブ走行区間の長さを変化させるために追加的にローラ（０６）の変位を行う、請求項３記載の方法。
追加的にローラ（０６）の旋回運動を行う、請求項３記載の方法。
走行する材料ウェブ（０４）上でレジスタエラーを検出する、請求項１から９までのいずれか１項記載の方法。
材料ウェブ（０４）の通走中に、ローラ（０６）の湾曲度（ｈ；ｈ´）または変形を調節する、請求項１から１０までのいずれか１項記載の方法。
材料ウェブ（０４）の両側部に対するレジスタエラーを変化させる、請求項６または７記載の方法。
ローラ（０６）の湾曲（ｈ；ｈ´）を凸状または凹状に行う、請求項３記載の方法。
ローラ（０６）の湾曲（ｈ；ｈ´）をＳ字形状に行う、請求項３記載の方法。
材料ウェブ（０４）の中央領域でレジスタエラーを検出する、請求項１から１４までのいずれか１項記載の方法。
材料ウェブ（０４）の縁部領域でレジスタエラーを検出する、請求項１から１５までのいずれか１項記載の方法。
材料ウェブ（０４）にマークを印刷し、マークでレジスタエラーを検出する、請求項１から１６までのいずれか１項記載の方法。
変形を、コンタクトエレメントを用いて行う、請求項１記載の方法。
変形を、圧縮空気を用いて行う、請求項１記載の方法。
変形を、材料ウェブ（０４）に作用する空気量および／または圧縮空気によって調節する、請求項１９記載の方法。
変形を、材料ウェブ（０４）向かう空気流出開口の距離変化によって調節する、請求項１９記載の方法。
巻掛角度（α）の角度二等分線に対して±２５°、特に±１０°の範囲に存在する方向で、ローラ（０６）を変形する、請求項３記載の方法。
多色輪転印刷機において少なくとも２つの印刷装置によって印刷ギャップで印刷の行われた材料ウェブ（０４）上のレジスタエラーを低減するための装置であって、
印刷装置の入口側に配置され、かつ印刷装置の運転中に少なくとも部分的に巻掛角度（α）で材料ウェブ（０４）の巻き掛けられた湾曲可能なローラ（０６）が配置されている形式のものにおいて、
ローラ（０６）の湾曲度が、材料ウェブ（０４）の走行方向で生じるレジスタエラーに応じて調節されていることを特徴とする、多色輪転印刷機において少なくとも２つの印刷装置によって印刷ギャップで印刷の行われた材料ウェブ上のレジスタエラーを低減するための装置。
多色輪転印刷機において少なくとも２つの印刷装置によって印刷ギャップで印刷の行われた材料ウェブ（０４）上のレジスタエラーを低減するための装置であって、
複数の印刷装置のうちの少なくとも１つに、材料ウェブ（０４）の走行方向に対して垂直に材料ウェブ（０４）を変形させるための複数の変形エレメント（２６）を備えた装置（０６）が設けられており、
少なくともそれぞれ１つの変形エレメント（２６）が、材料ウェブ（０４）の両方の縁部領域に作用するように配置されており、両方の外側の変形エレメント（２６）の間に配置された少なくとも１つの第３の変形エレメント（２６）が材料ウェブ（０４）に作用するように配置されており、
両方の外側の変形エレメント（２６）と第３の変形エレメント（２６）とが、相対的に、かつ材料ウェブ（０４）の走行平面に対して垂直に調節可能になっている形式のものにおいて、
変形エレメント（２６）が、材料ウェブ（０４）の搬送方向で生じるレジスタエラーに応じて調節されていることを特徴とする、多色輪転印刷機において少なくとも２つの印刷装置によって印刷ギャップで印刷の行われた材料ウェブ上のレジスタエラーを低減するための装置。
材料ウェブ（０４）が、少なくとも部分的に巻掛角度（α）で変形エレメント（２６）に巻き掛けられている、請求項２４記載の装置。
湾曲可能なローラ（０６）の湾曲度（ｈ；ｈ´）または変形エレメント（２６）の姿勢を調節するための少なくとも１つの調節部材（１１；１８）が配置されている、請求項２３または２４記載の装置。
ローラ（０６）の各端部領域に作用する２つの調節部材（１１；１８）が配置されている、請求項２３または２６記載の装置。
ローラ（０６）の少なくとも１つの端部と、ローラ（０６）の別の領域とが、互いに変形されている、請求項２３記載の装置。
ローラ（０６）の両端部と、ローラ（０６）の、両端部間に位置する領域とが、相対的に変形されている、請求項２８記載の装置。
ローラ（０６）が、凸状または凹状の形状を有している、請求項２３または２９記載の装置。
ローラ（０６）が、Ｓ字形状を有している、請求項２３または２９記載の装置。
材料ウェブ（０４）上のレジスタエラーを検出するための、印刷ギャップ（０３）の出口側に配置された少なくとも１つのセンサ（１３；２３）が配置されている、請求項２３または２４記載の装置。
調節部材（１１；１８）と接続され、かつセンサ（１３；２３）と接続された評価ユニットが、検出したレジスタエラーに応じて、湾曲可能なローラ（０６）または変形エレメント（２６）の湾曲度（ｈ；ｈ´）の変化を行うために配置されている、請求項２６または３２記載の装置。
湾曲可能なローラ（０６）が、軸（０８）と外套部（０９）とを備えており、外套部（０９）が、軸（０８）の周りで回動可能になっている、請求項２３記載の装置。
外套部（０９）が、中央で軸（０８）によって、かつ端部でフレーム（１９）によって支持されており、調節部材（１１）が、一方ではフレーム（１９）に支持されていて、他方では軸（０８）に作用するようになっている、請求項３４記載の装置。
調節部材（１８）が、ローラ（０６）の内側で、軸（０８）と外套部（０９）との間に配置されていて、かつ一方では軸（０８）に作用するようになっていて、他方では外套部（０９）に作用するようになっている、請求項２６または３４記載の装置。
湾曲可能なローラ（０６）が、両側でフレーム（１９）に支承されており、ローラ（０６）の一方の端部が、他方の端部とは無関係に調節可能になっている、請求項２３記載の装置。
ローラ（０６）の湾曲度（ｈ；ｈ´）を調節するための少なくとも１つの偏心体が配置されている、請求項２３または３７記載の装置。
湾曲可能なローラ（０６）が、少なくとも片側で、フレーム（１９）内で偏心支承部（２２）に支承されている、請求項２３記載の装置。
材料ウェブ（０４）の走行方向に関して湾曲可能なローラ（０６）の上流側に配置された変向ローラ（０７）が設けられており、該変向ローラ（０７）が、材料ウェブ（０４）による湾曲可能なローラ（０６）の巻掛を調節するために変位可能になっている、請求項２３から３９までのいずれか１項記載の装置。
少なくとも１つのセンサ（１３）が、レジスタエラーを、材料ウェブ（０４）の中央領域で検出するようになっている、請求項２３または２４記載の装置。
少なくとも１つのセンサ（２３）が、レジスタエラーを、材料ウェブ（０４）の縁部領域で検出するようになっている、請求項２３または２４記載の装置。
当該装置が、凹版輪転印刷機の一部である、請求項２３または２４記載の装置。
ローラ（０６）が、周方向で少なくとも４５°にわたって巻き掛けられている、請求項２３記載の装置。
ローラ（０６）が、周方向で少なくとも９０°にわたって巻き掛けられている、請求項２３記載の装置。
ローラ（０６）が、周方向で９５°から１１５°までの間の角度で巻き掛けられている、請求項２３記載の装置。
変形エレメント（２６）が、ローラ（０６）の円筒形の丸み区分として形成されている、請求項２４記載の装置。
変形エレメント（２６）が、車輪状に形成されている、請求項２４記載の装置。
変形エレメント（２６）が、非コンタクト式に形成されている、請求項２４記載の装置。
変形エレメント（２６）が、圧縮空気で負荷されている、請求項２４記載の装置。
ローラ（０６）の湾曲方向（２７）が、湾曲位置における材料ウェブ（０４）の走行平面に対して垂直である、請求項３記載の方法または請求項２３記載の装置。
追加的に材料ウェブ（０４）の幅を変化させるための少なくとも１つの装置が配置されている、請求項２３または２４記載の装置もしくは請求項１または３記載の方法を実施するための装置。
前記装置が、材料ウェブ（０４）の温度変化を及ぼすように配置されている、請求項５２記載の装置。
前記装置が、材料ウェブ（０４）の湿度変化を及ぼすように配置されている、請求項５２記載の装置。
先ず材料ウェブ（０４）の走行方向でレジスタ調整を行い、次いで材料ウェブ（０４）の走行方向に対して横向きにレジスタ調整を行う、請求項１または３記載の方法もしくは請求項２３または２４記載の装置の使用法。
追加的にローラ（０６）の両端部の位置変化を同じ距離だけ行う、請求項１または３記載の方法もしくは請求項２３または２４記載の装置の使用法。
ローラ（０６）の一方の端部を、追加的にローラ（０６）の他方の端部に対して旋回運動させる、請求項１または３記載の方法もしくは請求項２３または２４記載の装置の使用法。
変形を、印刷ギャップ（０３）の上流側の位置で調節する、請求項１記載の方法。