JP3720630B2 - 多色式オフセット輪転機の調幅装置 - Google Patents

多色式オフセット輪転機の調幅装置 Download PDF

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、オフセット輪転機の調幅装置、特にブランケット対ブランケット方式の多色刷オフセット輪転機の印刷用のウェブ料紙(走行紙)を、印刷胴の手前で調幅する調幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、ブランケット対ブランケット方式の高速新聞多色刷オフセット輪転機では、各印刷ユニット間の距離が長く、その間の走行紙は空気中でフリーであること、及びブランケットの紙送り特性や、オフセット印刷の湿し水の影響などによって、一色目の印刷ユニットから順次四色目の印刷ユニットへと送られるにしたがって走行紙の幅が広がる傾向にある。
【0003】
このような走行紙幅の広がりを補正する一般的な調幅装置として、印刷ユニットの印刷胴の走行紙入口の手前に配置され、走行紙を巻き掛けて案内するための案内ローラと、この案内ローラの軸線方向に沿って適宜位置に形成され、先端が前記案内ローラの周面から径方向に突出するホイールとを有するファンアウトローラが知られている。ファンアウトローラは、前記ホイールの先端で走行紙を局所的に持ち上げることによって、走行紙を幅方向に寄せるものである。
【0004】
しかしながら、このようなファンアウトローラでは、ホイールの前記先端がかなり強い力で走行紙の表面に押し付けられるため、印刷された走行紙の紙面のインキが前記ホイールに付着し、このインキが走行紙の走行とともに走行紙の他の部分に転写されて印刷不良を生じさせるおそれがある。そのため、走行紙の前記ホイールが接触する部分には印刷を行うことができず、印刷可能領域が制限されるという問題があった。
【0005】
また、ホイールの先端がかなり強い力で走行紙に押し付けられるため、走行紙が破れ易いという問題もあった。
さらに、近年の多色印刷の印刷品質向上の要望から、走行紙の調幅をより正確に行なって印刷品質の高い印刷物を得ることのできる調幅装置が求められている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記したような問題点を解決するためになされたもので、ファンアウトローラが走行紙を持ち上げる部分にも印刷を行うことができ、走行紙を破るおそれも少なくすることのできる多色式オフセット輪転機の調幅装置を提供すること、さらには、走行紙の調幅をより正確に行って高い印刷品質の印刷物を得ることのできる多色式オフセット輪転機の調幅装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、本発明の多色刷オフセット輪転機の調幅装置は、両面印刷ユニットを複数並べた多色刷オフセット輪転機に設けられ、印刷される走行紙を部分的に持ち上げて前記走行紙の調幅を行う調幅装置において、前記複数の両面印刷ユニットのうちの任意の両面印刷ユニットに設けられるとともに、前記両面印刷ユニットの印刷胴の走行紙入口側に配置された支持軸と、この支持軸に適宜の間隔で複数取り付けられた支持体と、これらの支持体に回転自在に取り付けられ、かつ、前記支持軸の軸線から偏心した位置に偏心軸線を有する複数の偏心スリーブと、これら偏心スリーブに、前記偏心軸線を中心として回転するようにそれぞれ取り付けられた複数の短軸ローラと、前記支持体に支持され、前記偏心スリーブを任意の回転角度位置まで回転させる複数の回転手段とを備えた構成としてある。
【0008】
本発明によれば、輪転機によって印刷を行っている状態においても、複数の偏心スリーブを個々に調整することができる。
これにより、走行紙の持ち上げ量を走行紙の幅方向に沿った複数個所で、それぞれ独立して微調整することが可能になるうえ、走行紙の幅方向で調幅量を微妙に変化させることができるので、細やかな調幅が可能になり、より正確な調幅を行って高品質の印刷物を得ることが可能になる。
【0009】
また、本発明は、印刷後の走行紙に所定間隔で付された複数の印刷基準ポイントと、前記短軸ローラが設けられた前記印刷ユニットにおける前記印刷胴の走行紙出口側に配置され、前記走行紙から前記印刷基準ポイントを検出する基準ポイント検出手段と、この基準ポイント検出手段が検出した前記印刷基準ポイントから、前記短軸ローラの設けられた両面印刷ユニットによる印刷の前後で、前記印刷基準ポイントがどれだけ変位したかを算出することによって調幅量を決定するとともに、この決定にしたがって前記回転手段に指令信号を出力する制御部を有する構成としてある。
【0010】
このように構成すれば、各両面印刷ユニットに設けられた基準ポイント検出手段が、各両面印刷ユニットにおける印刷の後に印刷基準ポイントを検出し、例えば、検出された印刷終了後の印刷基準ポイント間の間隙が、印刷前のものと比べてどれだけ変位したかを求めることによって、印刷の行われた両面印刷ユニットにおける制御の必要な調幅量を自動的に割り出すことができる。
【0011】
また、本発明は、前記回転手段が、前記制御部からの指令信号に基づいて前記偏心スリーブを回転させるモータと、前記偏心スリーブの回転角度位置を検出する位置検出手段とを有する構成しとしてある。
【0012】
このように構成すれば、印刷中においても、複数の偏心スリーブの個々の回転角度位置を検出し、自動的に偏心スリーブの調整を行うことができる。特に、走行紙の迅速かつ正確な自動調幅が可能になり、常に最適な調幅を行って印刷品質を向上させることが可能になる。
【0013】
また、本発明は、前記短軸ローラを、前記支持軸の軸線方向に移動可能に取り付け、前記突条による前記走行紙の持ち上げ位置を変更できるように構成してある。
このように構成すれば、前記短軸ローラの間隔を印刷の際の前記印刷条件の変更に応じて適宜に変更することが容易になり、より高い印刷品質の印刷物を得ることが可能になる。
【0014】
また、本発明は、前記短軸ローラの周りに、適宜の間隔で複数周回する突条又は突起列を形成した構成としてある。
このように構成すれば、突状又は突起列の先端が走行紙に押し付けられる力をきわめて小さくすることができ、走行紙を持ち上げる部分にも印刷を行うことができるほか、走行紙が破れるというおそれをきわめて小さくすることができる。
【0015】
なお、前記突条は、走行紙の紙質やインキの種類などの印刷条件に応じて、種々の形態の中から適切なものを選択することが可能である。例えば、前記短軸ローラの一端から他端まで所定間隔で平行に複数条形成してもよいし、前記短軸ローラの周りを所定間隔で複数回周回させて螺旋状に形成してもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を、図面にしたがって詳細に説明する。
図1はこの発明の一実施形態にかかる調幅装置を備えた多色刷オフセット輪転機を示し、図1(a)はアーチ型両面印刷ユニットを四層積み重ねて構成した四色刷り可能な多色刷オフセット輪転機の正面図、図1(b)はその側面図、図2は本発明の調幅装置の構成を説明するための概略斜視図、図3及び図4は短軸ローラの一実施形態にかかり、その側面図である。
【0017】
図1においてアーチ型両面印刷ユニット1は、床面2から順に一色目の印刷ユニット3、二色目の印刷ユニット4、三色目の印刷ユニット5、四色目の印刷ユニット6を積み重ねて構成されている。走行紙7は、一層目の印刷ユニット3から順次四色目の印刷ユニット6へとそれぞれ印刷胴8を通過するとき印刷される。
調幅装置10は、二層目〜四層目の印刷ユニット4〜6の印刷胴8の走行紙7の入口側に設けられる。なお、調幅装置10は紙質や印刷条件などに応じて、印刷ユニット4〜6のうちの任意のユニット(例えば印刷ユニット4及び6)に設けるものとしてもよい。
【0018】
図2に示すように、本発明の調幅装置10は、走行紙7の走行方向と直交する方向に軸線Xを有する支持軸13と、この支持軸13に適宜の間隔で回転自在に取り付けられ、かつ、軸線Xから偏心した位置に軸線Xと平行な偏心軸線X′(偏心軸線X′については図2及び図3参照)を有する複数(この実施形態では3個)の偏心スリーブ21と、偏心軸線X′を中心として回転するように偏心スリーブ21に取り付けられた短軸ローラ18と、偏心スリーブ21の各々に隣接して配設され、偏心スリーブ21を支持軸13の周りに任意角度回転させる回転機構22とを有する。
【0019】
短軸ローラ18は、図3に示すように、偏心スリーブ21の偏心軸線X′の周りを軸線X′の方向に均等間隔で複数回周回させて形成された突条18aと、この突条18aの間に形成された溝18bとを有する。
【0020】
突条18aの先端縁は尖鋭状に形成してもよいが、この実施形態では、図3に示すようにやや丸みを帯びるように形成している。また、突条18aは、図3に示すように、短軸ローラ18の一端から他端まで短軸ローラ18の周りを周回する螺旋上に形成される。また、溝18bは、隣り合う突条18a間の表面を、突条18aの先端縁を頂点としてそこから徐々に滑らかに凹状に形成するとよい。
【0021】
走行紙7の全幅に対する短軸ローラ18の長さ、短軸ローラ18間の間隔、溝18bの深さ及び幅(すなわち突条18aの高さ及び間隔)は、印刷される走行紙7の紙質や紙幅、インキの種類などの印刷条件によって最適なものを選択することが好ましい。
例えば、走行紙7が紙幅1626mmの新聞紙である場合は、短軸ローラ18の長さ約50mm、短軸ローラ18間の間隔約500mm、溝18bの深さ約1、mm幅約10mmとするとよい。
【0022】
なお、短軸ローラの形態は図3に示すものに限られない。図4は短軸ローラの他の実施形態を示すが、この短軸ローラ18′は、図3と同一の周回数で軸線X′の周りを周回する螺旋に沿って、突起18a′が均等間隔で配置されている。隣り合う突起18a′の間には、溝18bと同様の溝18b′が形成される。この短軸ローラ18′においても、各突起18a′に作用する押し付け圧力を小さくすることができ、先に説明した実施形態の短軸ローラ18と同様の効果を得ることができる。
【0023】
回転機構22は、図2に示すように、偏心スリーブ21に取り付けられたウォーム歯車25と、先端にハンドルを有し、ウォーム歯車25と噛み合うねじ部が形成されたねじ軸24とから概略構成される手動式のものであってもよいが、ねじ軸24をモータなどの駆動体によって回転させる自動式のものであってもよい。
【0024】
以下、モータ駆動による自動式の回転手段22を採用した調幅装置10を、図5及び図6を参照してやや詳しく説明する。
図5は自動式の回転機構を採用した調幅装置の断面側面図、図6は偏心スリーブの回転角度位置を検出するための回転角度位置検出手段の一実施形態で、図5のI−I方向矢視図である。
【0025】
回転機構22は、モータ23と、このモータ23によって回転されるねじ軸24と、このねじ軸24のねじと噛み合うウォーム歯車25とを有する。モータ23は支持軸13に取り付けられた支持体27に固定される。
ウォーム歯車25は軸線Xと同軸状に配置され、軸受26によって支持体27に回転自在に取り付けられた断面円形状の偏心スリーブ21にボルトで取り付けられる。そして、この偏心スリーブ21の外周面に、軸受15によって短軸ローラ18が回転自在に取り付けられる。
【0026】
支持体27は固定ボルト27aによって支持軸13に固定される。固定ボルト27aを緩めることによって、支持体27を支持軸13に沿ってX軸線方向に移動させることが可能になり、走行紙7の紙質やインキの種類などの印刷条件に応じて、短軸ローラ18を最も適切な位置に位置決めすることができる。
もちろん、短軸ローラ18をX軸線に沿った最適な位置に位置決めすることができるのであれば、支持体27を支持軸13に沿って移動可能に取り付ける必要は必ずしもなく、支持体27を分割構造にして支持軸13に対して着脱自在としてもよい。
【0027】
モータ23は、作業者が操作スイッチを押すことにより、操作スイッチを押している時間分だけ駆動されるようにしてもよいが、図示しない制御部からの指令信号によって偏心スリーブ21を任意角度回転させる自動制御によって駆動されてもよい。モータ23は、短軸ローラ18が走行紙7に押し付けられても偏心スリーブ21が容易に回転しない程度のブレーキ機能を一体に、又は別体で有する。
自動制御による場合は、偏心スリーブ21の回転角度位置を正確に検出する必要があるが、モータ23としてステップモータなどのパルスモータを採用したり、エンコーダ付きのモータ23を使用することによって前記回転角度位置を検出することが可能である。また、図6に示すような回転位置検出手段30をモータ23と別体に設けることによって、偏心スリーブ21の回転角度位置を簡単かつ正確に検出することができる。
【0028】
以下、図6に示す回転位置検出手段30について説明する。
回転位置検出手段30は、支持体27に取り付けられたX軸と平行な軸32を支点として回動自在な略逆L字状のアーム31と、このアーム31の回転角度を電気抵抗値の変動として検出する公知のポテンショメータ34とから構成される。
アーム31は、ばね33によってその一端31bが偏心スリーブ21の外周面に常時当接するように付勢されている。また、ポテンショメータ34の進退移動自在なロッド34aがアーム31の他端31aに常時突き当てられている。
【0029】
したがって、偏心スリーブ21が回転すると、アーム31の一端31bが当接している偏心スリーブ21の外周面の部分が変位し、この変位に連動してアーム31が軸32を中心に回動する。そして、この回動にともなうアーム31の他端31aの移動によってロッド34aが進退移動し、このロッド34aの進退移動量からポテンショメータ34がそれに応じた電気抵抗値を検出信号として前記制御部に送信する。このような回転位置検出手段30は、パルスモータやエンコーダ付きのモータに比べて制御が容易であり、コスト的にも有利であるという利点がある。
【0030】
このように、偏心スリーブ21の回転を自動制御で行うようにしておけば、紙質やインキの種類などの印刷条件が変化しても、常に適切な状態で走行紙7の調幅を行うことが可能になる。例えば、走行紙7の紙質や紙幅、インキの種類や印刷時の気温などの諸条件ごとに、各偏心スリーブ21の最適な回転角度位置をパラメータ化して予めメモリに記憶させておくとよい。このようにすれば、前記印刷条件が変化しても偏心スリーブ21が当該条件に応じた回転角度位置に回転し、適切な状態で調幅を行うことができるようになる。
【0031】
また、各印刷ユニット3〜6を通過するごとの走行紙7の拡幅量を計測し、各印刷ユニット3〜6ごとに上述したような調幅を行うようにすれば、紙質やインキの種類などの印刷条件が同一の場合においてもよりきめ細かな調幅が可能になり、印刷品質をさらに向上させることが可能になる。
図7は印刷ユニット3〜5を通過した後の走行紙7の拡幅量を計測する拡幅量計測手段の一例を示す概略図で、(a)は拡幅量計測手段の正面図、(b)は走行紙に付された印刷基準ポイントを示す図である。
【0032】
走行紙7には、拡幅量を計測するための基準となる印刷基準ポイント41,42が、印刷胴8の出口側に配置されたカメラ40で検出しやすい位置に付される。この印刷基準ポイント41,42は、印刷ユニット3,4・・で印刷が行われるたびに付される。例えば、印刷ユニット3で黒が印刷されるときにポイント41が付され、印刷ユニット4で赤が印刷されるときにポイント42が付される。 そして、カメラ40で検出されたポイント41とポイント42の間隙を計測することにより、黒に対して赤がどれだけ位置ずれしているか、つまり必要な調幅量を求めることができる。
このようにして求めた調幅量を、短幅ローラ18の各々の位置や偏心スリーブ21の回転角度位置などとともにパラメータ化しておくとよい。
【0033】
また、印刷基準ポイント41,42を、短軸ローラ18の配置に合わせて走行紙7の幅方向の複数箇所(この実施形態では3箇所)に付し、これに対応させてカメラ40も複数設けるとよい。このようにすれば、走行紙7の幅方向の複数箇所で必要な調幅量を求めることができ、これに応じて偏心スリーブ21の回転角度位置を決定するようにすれば、印刷ずれのないさらに高品質な印刷物を得ることが可能になる。
【0034】
次に、上記構成の調幅装置の作用を、走行紙7の流れに沿って説明する。
走行紙7は、一色目の印刷ユニット3で印刷が行われた後、二色目の印刷ユニット4に導入される。そして、印刷ユニット4の印刷胴8の走行紙入口側に配置された調幅装置10に巻き掛かり、この調幅装置10の表面の突条18aと線接触して局部的に支えられ、幅方向の複数個所で持ち上げられる。この際、突条18aは、短軸ローラ18の周りを複数回周回するように形成されているので、走行紙7に対する突条18aの先端縁の押し付け圧力が小さくなり、インキが付着しにくなって、走行紙7の走行紙を持ち上げる部分にも印刷を行うことが可能になる。
【0035】
印刷ユニット4の印刷胴8で二色目が印刷されると、走行紙7は印刷ユニット4から出て、三色目の印刷ユニット5の印刷胴8の走行紙入口側に配置された調幅装置10に巻き掛かる。
この際、各印刷ユニット3,4,5から送り出される走行紙7の拡幅量を定期的に計測するようにし、適宜に各偏心スリーブ21の回転角度位置を調整するようにすれば、印刷ずれのない高い品質の印刷物を得ることが可能になる。
このようにして、各印刷ユニット4,5,6において調幅が行われながら以下同様に印刷ユニット5,6において印刷が行われる。
【0036】
本発明の好適な実施形態を説明してきたが、本発明は上記の実施形態によりな何ら限定されるものではない。
例えば、上記の実施形態では、突条18a及び突起18a′の列は螺旋状に形成するものとして説明したが、前記突条を短軸ローラ18の一端から他端まで均等間隔で平行に複数条形成するものとしてもよい。
さらに、突条18a及び突起18a′は均等間隔で形成するものとして説明したが、調幅作用を効率よく行うことができ、突条18a及び突起18a′に作用する押し付け圧力が大きくならないのであれば、均等間隔に限らず、各突条18a及び突起18a′ごとに任意の間隔を選択することも可能である。
【0037】
【発明の効果】
本発明の多色式オフセット輪転機の調幅装置は上記のように構成されているので、ファンアウトローラが走行紙を持ち上げる部分にも印刷を行うことができ、かつ、走行紙を破るおそれも少なくすることができる。
特に、短軸ローラを偏心スリーブに取り付け、偏心スリーブを支持軸の周りで回転位置決めできるようにすれば、走行紙の持ち上げ量を走行紙の幅方向に沿った複数個所で微調整することが可能になるうえ、幅方向の複数個所で調幅量を変えることができるので、走行紙の調幅をより正確に行うことができるようになって、印刷ずれのない高品質な印刷物を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の一実施形態にかかる調幅装置を備えた多色刷オフセット輪転機を示し、図1(a)はアーチ型両面印刷ユニットを四層積み重ねて構成した四色刷り可能な新聞輪転機の正面図、図1(b)はその側面図である。
【図2】 本発明の調幅装置の構成を説明するための概略斜視図である。
【図3】 短軸ローラの一実施形態にかかり、その側面図である。
【図4】 短軸ローラの他の実施形態にかかり、その側面図である。
【図5】 自動式の回転手段を採用した調幅装置の断面側面図である。
【図6】 偏心スリーブの回転角度位置を検出する回転角度位置検出手段の一例にかかる図5のI−I方向矢視図である。
【図7】 印刷ユニットを通過した後の走行紙の拡幅量を計測する拡幅量計測手段の一例を示す概略図で、(a)は拡幅量計測手段の正面図、(b)は走行紙に付される印刷基準ポイントを示す図である。
【符号の説明】
1 アーチ型両面印刷ユニット
2 床面
3,4,5,6 印刷ユニット
7 走行紙
8 印刷胴
10 調幅装置
13 支持軸
18 短軸ローラ
18a 突条
18b 溝
18′ 短軸ローラ
18a′ 突起
18b′ 溝
21 偏心スリーブ
22 回転機構
23 モータ
24 ねじ軸
30 回転位置検出手段
31 アーム
34 ポテンショメータ
40 カメラ
41,41 印刷基準ポイント

Claims (6)

  1. 両面印刷ユニットを複数並べた多色刷オフセット輪転機に設けられ、印刷される走行紙を部分的に持ち上げて前記走行紙の調幅を行う調幅装置において、
    前記複数の両面印刷ユニットのうちの任意の両面印刷ユニットに設けられるとともに、前記両面印刷ユニットの印刷胴の走行紙入口側に配置された支持軸と、
    この支持軸に適宜の間隔で複数取り付けられた支持体と、
    これらの支持体に回転自在に取り付けられ、かつ、前記支持軸の軸線から偏心した位置に偏心軸線を有する複数の偏心スリーブと、
    これら偏心スリーブに、前記偏心軸線を中心として回転するようにそれぞれ取り付けられた複数の短軸ローラと、
    前記支持体に支持され、前記偏心スリーブを任意の回転角度位置まで回転させる複数の回転手段と
    を備えたことを特徴とする多色刷オフセット輪転機の調幅装置。
  2. 印刷後の走行紙に所定間隔で付された複数の印刷基準ポイントと、
    前記短軸ローラが設けられた前記両面印刷ユニットにおける前記印刷胴の走行紙出口側に配置され、前記走行紙における前記印刷基準ポイントを検出する基準ポイント検出手段と、
    この基準ポイント検出手段が検出した前記印刷基準ポイントから、前記短軸ローラの設けられた両面印刷ユニットによる印刷の前後で、前記印刷基準ポイントがどれだけ変位したかを算出することによって調幅量を決定するとともに、この決定にしたがって前記回転手段に指令信号を出力する制御部を有する請求項1記載の多色刷オフセット輪転機の調幅装置。
  3. 前記回転手段は、前記制御部からの指令信号に基づいて前記偏心スリーブを回転させるモータと、前記偏心スリーブの回転角度位置を検出する位置検出手段とを有する請求項1又は2に記載の多色刷オフセット輪転機の調幅装置。
  4. 前記短軸ローラを、前記支持軸の軸線方向に移動可能に取り付け、前記突条による前記走行紙の持ち上げ位置を変更できるようにしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多色刷オフセット輪転機の調幅装置。
  5. 前記短軸ローラの周りに、適宜の間隔で複数周回する突条を形成した請求項1〜4のいずれかに記載の多色刷オフセット輪転機の調幅装置。
  6. 前記短軸ローラの周りに、適宜の間隔で複数周回する突起列を形成した請求項1〜4のいずれかに記載の多色刷オフセット輪転機の調幅装置。
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