JP2000343671A - 多色式オフセット輪転機の調幅装置 - Google Patents

多色式オフセット輪転機の調幅装置

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JP2000343671A
JP2000343671A JP11157003A JP15700399A JP2000343671A JP 2000343671 A JP2000343671 A JP 2000343671A JP 11157003 A JP11157003 A JP 11157003A JP 15700399 A JP15700399 A JP 15700399A JP 2000343671 A JP2000343671 A JP 2000343671A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インキの付着の可能性を可能な限り小さくし
て、インキが走行紙の他の部分に転写される可能性を可
能な限り防止することのできる多色刷オフセット輪転機
の調幅装置を提供する。 【解決手段】 複数の両面印刷ユニット3〜6のうちの
任意の印刷ユニットに設けられるとともに前記印刷ユニ
ットの印刷胴8の走行紙入口側に配置された支持軸13
と、この支持軸13に適宜の間隔で複数設けられた回転
自在な短軸ローラ18と、この短軸ローラ18の周りを
所定間隔で複数回周回するように形成された突条18a
とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、オフセット輪転機の
調幅装置、特にブランケット対ブランケット方式の多色
刷オフセット輪転機の印刷用のウェブ料紙(走行紙)
を、印刷胴の手前で調幅する調幅装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ブランケット対ブランケット方
式の高速新聞多色刷オフセット輪転機では、各印刷ユニ
ット間の距離が長く、その間の走行紙は空気中でフリー
であること、及びブランケットの紙送り特性や、オフセ
ット印刷の湿し水の影響などによって、一色目の印刷ユ
ニットから順次四色目の印刷ユニットへと送られるにし
たがって走行紙の幅が広がる傾向にある。
【0003】このような走行紙幅の広がりを補正する一
般的な調幅装置として、印刷ユニットの印刷胴の走行紙
入口の手前に配置され、走行紙を巻き掛けて案内するた
めの案内ローラと、この案内ローラの軸線方向に沿って
適宜位置に形成され、先端が前記案内ローラの周面から
径方向に突出するホイールとを有するファンアウトロー
ラが知られている。ファンアウトローラは、前記ホイー
ルの先端で走行紙を局所的に持ち上げることによって、
走行紙を幅方向に寄せるものである。
【0004】しかしながら、このようなファンアウトロ
ーラでは、ホイールの前記先端がかなり強い力で走行紙
の表面に押し付けられるため、印刷された走行紙の紙面
のインキが前記ホイールに付着し、このインキが走行紙
の走行とともに走行紙の他の部分に転写されて印刷不良
を生じさせるおそれがある。そのため、走行紙の前記ホ
イールが接触する部分には印刷を行うことができず、印
刷可能領域が制限されるという問題があった。
【0005】また、ホイールの先端がかなり強い力で走
行紙に押し付けられるため、走行紙が破れ易いという問
題もあった。さらに、近年の多色印刷の印刷品質向上の
要望から、走行紙の調幅をより正確に行なって印刷品質
の高い印刷物を得ることのできる調幅装置が求められて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記したよう
な問題点を解決するためになされたもので、ファンアウ
トローラが走行紙を持ち上げる部分にも印刷を行うこと
ができ、走行紙を破るおそれも少なくすることのできる
多色式オフセット輪転機の調幅装置を提供すること、さ
らには、走行紙の調幅をより正確に行って高い印刷品質
の印刷物を得ることのできる多色式オフセット輪転機の
調幅装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1の発明は、両面印刷ユニットを複数並べた
多色刷オフセット輪転機に設けられ、印刷される走行紙
を部分的に持ち上げて前記走行紙の調幅を行う調幅装置
において、前記複数の両面印刷ユニットのうちの任意の
印刷ユニットに設けられるとともに前記印刷ユニットの
印刷胴の走行紙入口側に配置された支持軸と、この支持
軸に適宜の間隔で複数設けられた回転自在な短軸ローラ
と、この短軸ローラの周りを所定間隔で複数回周回する
ように形成された突条とを有する構成としてある。
【0008】この構成によれば、突条を短軸ローラの周
囲に複数回周回させ、この短軸ローラを支持軸に複数配
置したので、前記突状の先端が走行紙に押し付けられる
押し付け力をきわめて小さくすることができ、走行紙を
持ち上げる部分にも印刷を行うことができるほか、走行
紙が破れるというおそれをきわめて小さくすることがで
きる。
【0009】また、前記短軸ローラの間隔を紙質やイン
キの種類などの印刷条件に最適のものにすることによ
り、走行紙の調幅をより正確に行うことができる。な
お、請求項1の発明において、隣り合う前記突条間の溝
を滑らかに形成しておけば、インキや紙粉が突条の間に
残留しにくく、残留インキや紙粉が走行紙に付着するこ
とにより生じる印刷不良を防止できるほか、案内ローラ
が汚れにくく、清掃も容易にすることができる。
【0010】また、請求項2に示すように、偏心軸線を
有する回転自在な偏心ローラと、前記偏心ローラの各々
に対応して設けられ、前記偏心ローラを任意の回転角度
位置まで回転させて位置決めする複数の回転手段とを有
するように構成してもよい。この構成によれば、走行紙
の持ち上げ量を走行紙の幅方向に沿った複数個所で微調
整することが可能になるうえ、走行紙の幅方向で調幅量
を微妙に変化させることができるので、細かやな調幅が
可能になり、より正確な調幅を行って高品質の印刷物を
得ることが可能になる。
【0011】請求項3に示すように、印刷後の走行紙に
所定間隔で付された複数の印刷基準ポイントと、前記短
軸ローラが設けられた前記印刷ユニットの前記印刷胴の
走行紙出口側に配置され、前記走行紙から前記印刷基準
ポイントを検出する基準ポイント検出手段と、この基準
ポイント検出手段が検出した前記基準ポイントから印刷
の前後で前記基準ポイントがどれだけ変位したかを算出
することによって調幅量を決定する制御部とを有するよ
うに構成してもよい。この構成によれば、基準ポイント
検出手段が各色の印刷終了後に印刷基準ポイントを検出
し、例えば、検出された印刷終了後の印刷基準ポイント
間の間隙が印刷前のものと比べてどれだけ変化している
かから、制御部が必要な調幅量を自動的に割り出すこと
ができる。
【0012】請求項4に示すように、前記回転手段は前
記制御部からの指令信号に基づいて前記偏心ローラを回
転させる駆動体と、前記偏心ローラの回転角度位置を検
出する位置検出手段とを有するように構成してもよい。
この構成によれば、偏心ローラを最適な回転角度位置に
迅速かつ正確に位置させることができる。特に、請求項
3に示した発明との組み合わせによって、走行紙の自動
調幅が可能になり、常に最適な調幅を行って印刷品質を
向上させることが可能になる。
【0013】前記短軸ローラは、請求項5に示すよう
に、前記支持軸に対して取付位置を変更することができ
るようにするとよい。このようにすれば、前記短軸ロー
ラの間隔を印刷の際の前記印刷条件の変更に応じて適宜
に変更することが容易になり、より高い印刷品質の印刷
物を得ることが可能になる。
【0014】前記突条は、走行紙の紙質やインキの種類
などの印刷条件に応じて、種々の形態の中から適切なも
のをを選択することが可能である。例えば、請求項6に
示すように、前記短軸ローラの一端から他端まで所定間
隔で平行に複数条形成してもよいし、請求項7に示すよ
うに、前記短軸ローラの周りを所定間隔で複数回周回さ
せて螺旋状に形成してもよい。また、請求項8に示すよ
うに、突条に代えて複数の突起を所定間隔で配列しても
よい。
【0015】なお、突条又は突起の間隔は、本発明の作
用を奏することができるものであれば任意のものを選択
することができる。間隔は均等であってもよいし、前記
印刷条件に応じて最適なものを選択してもよい。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態
を、図面にしたがって詳細に説明する。図1はこの発明
の一実施形態にかかる調幅装置を備えた多色刷オフセッ
ト輪転機を示し、図1(a)はアーチ型両面印刷ユニッ
トを四層積み重ねて構成した四色刷り可能な多色刷オフ
セット輪転機の正面図、図1(b)はその側面図、図2
は本発明の調幅装置の構成を説明するための概略斜視
図、図3及び図4は短軸ローラの一実施形態にかかり、
その側面図である。
【0017】図1においてアーチ型両面印刷ユニット1
は、床面2から順に一色目の印刷ユニット3、二色目の
印刷ユニット4、三色目の印刷ユニット5、四色目の印
刷ユニット6を積み重ねて構成されている。走行紙7
は、一層目の印刷ユニット3から順次四色目の印刷ユニ
ット6へとそれぞれ印刷胴8を通過するとき印刷され
る。調幅装置10は、二層目〜四層目の印刷ユニット4
〜6の印刷胴8の走行紙7の入口側に設けられる。な
お、調幅装置10は紙質や印刷条件などに応じて、印刷
ユニット4〜6のうちの任意のユニット(例えば印刷ユ
ニット4及び6)に設けるものとしてもよい。
【0018】図2に示すように、本発明の調幅装置10
は、走行紙7の走行方向と直交する方向に軸線Xを有す
る支持軸13と、この支持軸13に適宜の間隔で回転自
在に取り付けられ、かつ、軸線Xから偏心した位置に軸
線Xと平行な偏心軸線X′(偏心軸線X′については図
2及び図3参照)を有する複数(この実施形態では3
個)の偏心ローラ21と、偏心軸線X′を中心として回
転するように偏心ローラ21に取り付けられた短軸ロー
ラ18と、偏心ローラ21の各々に隣接して配設され、
偏心ローラ21を支持軸13の周りに任意角度回転させ
る回転機構22とを有する。
【0019】短軸ローラ18は、図3に示すように、偏
心ローラ21の偏心軸線X′の周りを軸線X′の方向に
均等間隔で複数回周回させて形成された突条18aと、
この突条18aの間に形成された溝18bとを有する。
【0020】突条18aの先端縁は尖鋭状に形成しても
よいが、この実施形態では、図3に示すようにやや丸み
を帯びるように形成している。また、突条18aは、図
3に示すように、短軸ローラ18の一端から他端まで短
軸ローラ18の周りを周回する螺旋上に形成される。ま
た、溝18bは、隣り合う突条18a間の表面を、突条
18aの先端縁を頂点としてそこから徐々に滑らかに凹
状に形成するとよい。
【0021】走行紙7の全幅に対する短軸ローラ18の
長さ、短軸ローラ18間の間隔、溝18bの深さ及び幅
(すなわち突条18aの高さ及び間隔)は、印刷される
走行紙7の紙質や紙幅、インキの種類などの印刷条件に
よって最適なものを選択することが好ましい。例えば、
走行紙7が紙幅1626mmの新聞紙である場合は、短
軸ローラ18の長さ約50mm、短軸ローラ18間の間
隔約500mm、溝18bの深さ約1、mm幅約10m
mとするとよい。
【0022】なお、短軸ローラの形態は図3に示すもの
に限られない。図4は短軸ローラの他の実施形態を示す
が、この短軸ローラ18′は、図3と同一の周回数で軸
線X′の周りを周回する螺旋に沿って、突起18a′が
均等間隔で配置されている。隣り合う突起18a′の間
には、溝18bと同様の溝18b′が形成される。この
短軸ローラ18′においても、各突起18a′に作用す
る押し付け圧力を小さくすることができ、先に説明した
実施形態の短軸ローラ18と同様の効果を得ることがで
きる。
【0023】回転機構22は、図2に示すように、偏心
ローラ21に取り付けられたウォーム歯車25と、先端
にハンドルを有し、ウォーム歯車25と噛み合うねじ部
が形成されたねじ軸24とから概略構成される手動式の
ものであってもよいが、ねじ軸24をモータなどの駆動
体によって回転させる自動式のものであってもよい。
【0024】以下、モータ駆動による自動式の回転手段
22を採用した調幅装置10を、図5及び図6を参照し
てやや詳しく説明する。図5は自動式の回転機構を採用
した調幅装置の断面側面図、図6は偏心ローラの回転角
度位置を検出するための回転角度位置検出手段の一実施
形態で、図5のI−I方向矢視図である。
【0025】回転機構22は、モータ23と、このモー
タ23によって回転されるねじ軸24と、このねじ軸2
4のねじと噛み合うウォーム歯車25とを有する。モー
タ23は支持軸13に取り付けられた支持体27に固定
される。ウォーム歯車25は軸線Xと同軸状に配置さ
れ、軸受26によって支持体27に回転自在に取り付け
られた断面円形状の偏心ローラ21にボルトで取り付け
られる。そして、この偏心ローラ21の外周面に、軸受
15によって短軸ローラ18が回転自在に取り付けられ
る。
【0026】支持体27は固定ボルト27aによって支
持軸13に固定される。固定ボルト27aを緩めること
によって、支持体27を支持軸13に沿ってX軸線方向
に移動させることが可能になり、走行紙7の紙質やイン
キの種類などの印刷条件に応じて、短軸ローラ18を最
も適切な位置に位置決めすることができる。もちろん、
短軸ローラ18をX軸線に沿った最適な位置に位置決め
することができるのであれば、支持体27を支持軸13
に沿って移動可能に取り付ける必要は必ずしもなく、支
持体27を分割構造にして支持軸13に対して着脱自在
としてもよい。
【0027】モータ23は、作業者が操作スイッチを押
すことにより、操作スイッチを押している時間分だけ駆
動されるようにしてもよいが、図示しない制御部からの
指令信号によって偏心ローラ21を任意角度回転させる
自動制御によって駆動されてもよい。モータ23は、短
軸ローラ18が走行紙7に押し付けられても偏心ローラ
21が容易に回転しない程度のブレーキ機能を一体に、
又は別体で有する。自動制御による場合は、偏心ローラ
21の回転角度位置を正確に検出する必要があるが、モ
ータ23としてステップモータなどのパルスモータを採
用したり、エンコーダ付きのモータ23を使用すること
によって前記回転角度位置を検出することが可能であ
る。また、図6に示すような回転位置検出手段30をモ
ータ23と別体に設けることによって、偏心ローラ21
の回転角度位置を簡単かつ正確に検出することができ
る。
【0028】以下、図6に示す回転位置検出手段30に
ついて説明する。回転位置検出手段30は、支持体27
に取り付けられたX軸と平行な軸32を支点として回動
自在な略逆L字状のアーム31と、このアーム31の回
転角度を電気抵抗値の変動として検出する公知のポテン
ショメータ34とから構成される。アーム31は、ばね
33によってその一端31bが偏心ローラ21の外周面
に常時当接するように付勢されている。また、ポテンシ
ョメータ34の進退移動自在なロッド34aがアーム3
1の他端31aに常時突き当てられている。
【0029】したがって、偏心ローラ21が回転する
と、アーム31の一端31bが当接している偏心ローラ
21の外周面の部分が変位し、この変位に連動してアー
ム31が軸32を中心に回動する。そして、この回動に
ともなうアーム31の他端31aの移動によってロッド
34aが進退移動し、このロッド34aの進退移動量か
らポテンショメータ34がそれに応じた電気抵抗値を検
出信号として前記制御部に送信する。このような回転位
置検出手段30は、パルスモータやエンコーダ付きのモ
ータに比べて制御が容易であり、コスト的にも有利であ
るという利点がある。
【0030】このように、偏心ローラ21の回転を自動
制御で行うようにしておけば、紙質やインキの種類など
の印刷条件が変化しても、常に適切な状態で走行紙7の
調幅を行うことが可能になる。例えば、走行紙7の紙質
や紙幅、インキの種類や印刷時の気温などの諸条件ごと
に、各偏心ローラ21の最適な回転角度位置をパラメー
タ化して予めメモリに記憶させておくとよい。このよう
にすれば、前記印刷条件が変化しても偏心ローラ21が
当該条件に応じた回転角度位置に回転し、適切な状態で
調幅を行うことができるようになる。
【0031】また、各印刷ユニット3〜6を通過するご
との走行紙7の拡幅量を計測し、各印刷ユニット3〜6
ごとに上述したような調幅を行うようにすれば、紙質や
インキの種類などの印刷条件が同一の場合においてもよ
りきめ細かな調幅が可能になり、印刷品質をさらに向上
させることが可能になる。図7は印刷ユニット3〜5を
通過した後の走行紙7の拡幅量を計測する拡幅量計測手
段の一例を示す概略図で、(a)は拡幅量計測手段の正
面図、(b)は走行紙に付された印刷基準ポイントを示
す図である。
【0032】走行紙7には、拡幅量を計測するための基
準となる印刷基準ポイント41,42が、印刷胴8の出
口側に配置されたカメラ40で検出しやすい位置に付さ
れる。この印刷基準ポイント41,42は、印刷ユニッ
ト3,4・・で印刷が行われるたびに付される。例え
ば、印刷ユニット3で黒が印刷されるときにポイント4
1が付され、印刷ユニット4で赤が印刷されるときにポ
イント42が付される。そして、カメラ40で検出され
たポイント41とポイント42の間隙を計測することに
より、黒に対して赤がどれだけ位置ずれしているか、つ
まり必要な調幅量を求めることができる。このようにし
て求めた調幅量を、短幅ローラ18の各々の位置や偏心
ローラ21の回転角度位置などとともにパラメータ化し
ておくとよい。
【0033】また、印刷基準ポイント41,42を、短
軸ローラ18の配置に合わせて走行紙7の幅方向の複数
箇所(この実施形態では3箇所)に付し、これに対応さ
せてカメラ40も複数設けるとよい。このようにすれ
ば、走行紙7の幅方向の複数箇所で必要な調幅量を求め
ることができ、これに応じて偏心ローラ21の回転角度
位置を決定するようにすれば、印刷ずれのないさらに高
品質な印刷物を得ることが可能になる。
【0034】次に、上記構成の調幅装置の作用を、走行
紙7の流れに沿って説明する。走行紙7は、一色目の印
刷ユニット3で印刷が行われた後、二色目の印刷ユニッ
ト4に導入される。そして、印刷ユニット4の印刷胴8
の走行紙入口側に配置された調幅装置10に巻き掛か
り、この調幅装置10の表面の突条18aと線接触して
局部的に支えられ、幅方向の複数個所で持ち上げられ
る。この際、突条18aは、短軸ローラ18の周りを複
数回周回するように形成されているので、走行紙7に対
する突条18aの先端縁の押し付け圧力が小さくなり、
インキが付着しにくなって、走行紙7の走行紙を持ち上
げる部分にも印刷を行うことが可能になる。
【0035】印刷ユニット4の印刷胴8で二色目が印刷
されると、走行紙7は印刷ユニット4から出て、三色目
の印刷ユニット5の印刷胴8の走行紙入口側に配置され
た調幅装置10に巻き掛かる。この際、各印刷ユニット
3,4,5から送り出される走行紙7の拡幅量を定期的
に計測するようにし、適宜に各偏心ローラ21の回転角
度位置を調整するようにすれば、印刷ずれのない高い品
質の印刷物を得ることが可能になる。このようにして、
各印刷ユニット4,5,6において調幅が行われながら
以下同様に印刷ユニット5,6において印刷が行われ
る。
【0036】本発明の好適な実施形態を説明してきた
が、本発明は上記の実施形態によりな何ら限定されるも
のではない。例えば、上記の実施形態では、突条18a
及び突起18a′の列は螺旋状に形成するものとして説
明したが、前記突条を短軸ローラ18の一端から他端ま
で均等間隔で平行に複数条形成するものとしてもよい。
さらに、突条18a及び突起18a′は均等間隔で形成
するものとして説明したが、調幅作用を効率よく行うこ
とができ、突条18a及び突起18a′に作用する押し
付け圧力が大きくならないのであれば、均等間隔に限ら
ず、各突条18a及び突起18a′ごとに任意の間隔を
選択することも可能である。
【0037】
【発明の効果】本発明の多色式オフセット輪転機の調幅
装置は上記のように構成されているので、ファンアウト
ローラが走行紙を持ち上げる部分にも印刷を行うことが
でき、かつ、走行紙を破るおそれも少なくすることがで
きる。特に、短軸ローラを偏心ローラに取り付け、偏心
ローラを支持軸の周りで回転位置決めできるようにすれ
ば、走行紙の持ち上げ量を走行紙の幅方向に沿った複数
個所で微調整することが可能になるうえ、幅方向の複数
個所で調幅量を変えることができるので、走行紙の調幅
をより正確に行うことができるようになって、印刷ずれ
のない高品質な印刷物を得ることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態にかかる調幅装置を備え
た多色刷オフセット輪転機を示し、図1(a)はアーチ
型両面印刷ユニットを四層積み重ねて構成した四色刷り
可能な新聞輪転機の正面図、図1(b)はその側面図で
ある。
【図2】本発明の調幅装置の構成を説明するための概略
斜視図である。
【図3】短軸ローラの一実施形態にかかり、その側面図
である。
【図4】短軸ローラの他の実施形態にかかり、その側面
図である。
【図5】自動式の回転手段を採用した調幅装置の断面側
面図である。
【図6】偏心ローラの回転角度位置を検出する回転角度
位置検出手段の一例にかかる図5のI−I方向矢視図で
ある。
【図7】印刷ユニットを通過した後の走行紙の拡幅量を
計測する拡幅量計測手段の一例を示す概略図で、(a)
は拡幅量計測手段の正面図、(b)は走行紙に付される
印刷基準ポイントを示す図である。
【符号の説明】
1 アーチ型両面印刷ユニット 2 床面 3,4,5,6 印刷ユニット 7 走行紙 8 印刷胴 10 調幅装置 13 支持軸 18 短軸ローラ 18a 突条 18b 溝 18′ 短軸ローラ 18a′ 突起 18b′ 溝 21 偏心ローラ 22 回転機構 23 モータ 24 ねじ軸 30 回転位置検出手段 31 アーム 34 ポテンショメータ 40 カメラ 41,41 印刷基準ポイント

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両面印刷ユニットを複数並べた多色刷オ
    フセット輪転機に設けられ、印刷される走行紙を部分的
    に持ち上げて前記走行紙の調幅を行う調幅装置におい
    て、 前記複数の両面印刷ユニットのうちの任意の印刷ユニッ
    トに設けられるとともに前記印刷ユニットの印刷胴の走
    行紙入口側に配置された支持軸と、 この支持軸に適宜の間隔で複数設けられた回転自在な短
    軸ローラと、 この短軸ローラの周りを所定間隔で複数回周回するよう
    に形成された突条と、 を有することを特徴とする多色刷オフセット輪転機の調
    幅装置。
  2. 【請求項2】 前記支持軸に適宜の間隔で複数設けら
    れ、前記支持軸の軸線から偏心した位置に偏心軸線を有
    する回転自在な偏心ローラと、前記偏心ローラの各々に
    対応して設けられ、前記偏心ローラを任意の回転角度位
    置まで回転させて位置決めする複数の回転手段とをさら
    に有し、 前記短軸ローラは前記偏心軸線を中心に回転するように
    前記偏心ローラに取り付けられていること、 を特徴とする請求項1に記載の多色刷オフセット輪転機
    の調幅装置。
  3. 【請求項3】 印刷後の走行紙に所定間隔で付された複
    数の印刷基準ポイントと、前記短軸ローラが設けられた
    前記印刷ユニットの前記印刷胴の走行紙出口側に配置さ
    れ、前記走行紙から前記印刷基準ポイントを検出する基
    準ポイント検出手段と、この基準ポイント検出手段が検
    出した前記基準ポイントから印刷の前後で前記基準ポイ
    ントがどれだけ変位したかを算出することによって調幅
    量を決定する制御部とをさらに有することを特徴とする
    請求項1又は2に記載の多色刷オフセット輪転機の調幅
    装置。
  4. 【請求項4】 前記回転手段は前記制御部からの指令信
    号に基づいて前記偏心ローラを回転させる駆動体と、前
    記偏心ローラの回転角度位置を検出する位置検出手段と
    を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記
    載の多色刷オフセット輪転機の調幅装置。
  5. 【請求項5】 前記短軸ローラを前記支持軸に対して軸
    線方向に移動可能に取り付け、前記突条による前記走行
    紙の持ち上げ位置を変更できるようにしたことを特徴と
    する請求項1〜4のいずれかに記載の多色刷オフセット
    輪転機の調幅装置。
  6. 【請求項6】 前記突条は前記短軸ローラの一端から他
    端まで所定間隔で平行に複数条形成されていることを特
    徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の多色刷オフセ
    ット輪転機の調幅装置。
  7. 【請求項7】 前記突条は、前記短軸ローラの周りを所
    定間隔で複数回周回する螺旋に沿って形成されることを
    特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の多色刷オフ
    セット輪転機の調幅装置。
  8. 【請求項8】 前記突条に代えて、前記短軸ローラの周
    りを所定間隔で複数回周回する突起列を形成したことを
    特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の多色刷オフ
    セット輪転機の調幅装置。
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