JP2007502730A - 金属裏当て付き印刷用ブランケット - Google Patents

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Abstract

本発明は、金属裏当て付き印刷用ブランケットに係る。金属裏当て付き印刷用ブランケットは、ギャップを有しブランケットシリンダに取付く印刷用ブランケットであって、表面と、底面と、前記ギャップに係合するように適合した始端および終端を含む端部とを有する薄い金属ベースプレートと、ベースプレートの端部を除く表面に固定され、印刷可能な被印刷面に接触してインクを転移するように適合した上面を有する圧縮性のエラストマー性印刷用ブランケットと、前記印刷用ブランケットの変形を防止および前記印刷用ブランケットのブランケットシリンダからの剥離を防止するために前記底面を覆設する特殊被覆とを備える。さらに金属裏当て付き印刷用ブランケットの製造方法をも開示している。

Description

本発明は、印刷用ブランケットの構造、特に金属裏当て付き印刷用ブランケットの下面(または背面)に特殊な耐食性処理剤を付着させた金属裏当て付き印刷用ブランケットの構造に関する。本明細書中に記載する種類のブランケットは主としてオフセット平版印刷に使用されているが、その他の印刷分野でも利用できる。
オフセット平版印刷の場合、回転シリンダは普通、油性インクを受容するが水ははじく画像部と、その反対の性質を持つ非画像部を有する刷版で覆われている。刷版はその表面が、ゴム製のインク受容性印刷用ブランケットで覆われている第2のシリンダと接するように回転する。刷版の画像面に存在するインクはブランケット表面に転写、すなわちオフセットされる。次に印刷される紙あるいはその他のシート素材は、画像をブランケット表面から紙に転写するためにブランケット被覆シリンダと剛な圧胴との間を通る。
よく用いられる印刷用ブランケットの一つは、一般にインクを受容できるエラストマー性の表面を有する平らな布製シートとして製造されている。このようなブランケットは、ブランケットシリンダ周りに巻き付けて取り付けられる。ブランケットをシリンダに固定するためにさまざまな手段が用いられている。一般に、シリンダ表面は軸方向に延びる比較的広い隙間あるいは溝(ここでは「シリンダギャップ」と称する)を有し、印刷用ブランケットの始端および終端がギャップ内に挿入され、種々の保持手段のいずれかによって固定される。このような手段にはシリンダギャップ内に挿入されブランケット端部を把持ようになっている巻枠やロックアップ機構(特許文献1参照)、支持バー(特許文献2参照)およびクランプ(特許文献3参照)を含む。このようなブランケットの始端および終端は、通例、ブランケットのシリンダギャップ内の保持手段への挿入を容易にするために、ブランケット端部を硬化させる「ブランケットバー」として知られている金属片で補強されている(特許文献4参照)。
金属裏当て付き印刷用ブランケットは、一般に、薄くて平らな金属弾性シートからなる基部層と、ゴム等のエラストマーから成る最上層から構成される。繊維等の材料からなる他の層を基部層と最上層との間に挟むことができ、その後これら複数の層はともに積層される。このようなブランケットは、従来厚さが約2mmで、そのうち約0.20mmが金属ベースプレートの厚さとなっていることがある。KBA(Koenig & Bauer-Albert AG、ドイツ・フランケンサル)によって製造販売されている金属裏当て付きブランケットの構造の一つでは、ブランケットの始端および終端をシリンダギャップ内に挿入するように適応させる小さな露出金属片を有する。特許文献5および特許文献6参照。また特許文献7も参照されたい。
画像が刷版から印刷用ブランケットに転写される段階と画像が印刷用ブランケットから紙に転写される段階では、これら2つの接触面を密着させることが重要である。これは通常、稼動中は常にブランケットが一定厚さ、一般に約0.002から0.006インチ(0.0508から0.1524mm)に圧縮されるようブランケット被覆シリンダとそれに接触する支持シリンダとの干渉厚が一定となるように配置することによって達成される。この圧縮がブランケットの表面全体で均一となるように維持することが重要である。
従来、この一定の干渉は、ブランケット厚を増やすためにブランケットとシリンダ表面との間に1枚あるいはそれ以上の紙等の薄い層を挿入することによって得られた。この工程はブランケットパッキングとして知られている。しかし、この工程でのパッキング手順は時間を要し、結果として印刷機器に中断時間が生じる問題が発生する。さらに、一度シリンダに位置付けされたパッキング紙は滑ったり、移動したり、および/または折れたりし易く、ブランケット表面が不均一になり、低品質の印刷結果を招く。その上、ブランケットの交換を必要とする場合、新しいブランケットの取付けの際にも時間の要するパッキング作業を繰り返さなければならない。
ブランケットをパッキングすることなく一定の干渉を与えるために、いわゆる「ノーパック」ブランケットが開発された。ノーパックブランケットは非常に正確な厚さに製造されるため、正確な干渉厚をもってシリンダに直接設置できる。これらのブランケットは、ブランケットの下にパッキング紙を配置する必要のない一体構造を有する利点を持つ。この結果、古いブランケットを取り外して新しいブランケットに取り替える際の印刷機器の中断時間が減少する。
このようなノーパックブランケットは、多くの印刷用ブランケットと同様に、普通はブランケットに寸法安定性を与えるベース材から構成されている。現今では、すべてとはいえないにしてもほとんどの場合において、商業用印刷用ブランケットはベース材に織物を使用している。ベース材は一層以上のこのような布地から構成してもよい。インクと接触するブランケットの作用面は、一般に天然ゴムまたは合成ゴムからなるエラストマー層であり、単層あるいは複層のベース上に取り付けられる。単層あるいは複層のベースと作用面は適切な接着剤を用いて積層される。
その他の印刷作業と同様に、オフセット平版印刷作業では、刷版とブランケット用シリンダはインク、水および機械の洗浄に使用される化学物質にさらされているため、腐食し易くまた錆び易い。特許文献8に開示されているように、このような問題に対処するためにこれらのシリンダは一般にクロムあるいはニッケルでめっきされていた。これらの金属により、表面が耐腐食性となるだけでなく、インクをはじくようになる。
しかし、このようなニッケルめっきシリンダおよびクロムめっきシリンダは、ノーパックブランケットとの併用では効果が得られなかった。たった数回の短期使用の後に、ニッケルはシリンダ表面から剥離して、被覆されていない鋼鉄が露出するまでになる。クロムめっきはニッケルより剥離に対して耐性はあるが、やはり摩耗を免れない。シリンダ表面の金属めっきが剥離した領域は、急速に腐食および/あるいは酸化することになる。一部では、ニッケルあるいはクロムは印刷用ブランケットの端部から浸入する化学物質の影響を受けて腐食し剥離すると考えられている。あるいは、ブランケットとシリンダとの間の摩擦により蓄積する電荷によって金属剥離が起きると考えられている。
ニッケルあるいはクロムめっきシリンダを用いる代わりに、ポリエステル等のプラスチック製接着箔を用いて印刷用ブランケットまたはシリンダ表面を被覆する方法がある。これは接着箔をシリンダ表面に、あるいは金属裏当て付きブランケットの裏に直接、接着剤を用いて粘着して行われる。これらの接着箔は、金属めっきシリンダと同様の多数の保護特性を有するが、金属めっきほどの腐食および酸化までには至らない。
これらの接着箔被覆に問題が無いわけではない。金属めっきシリンダに腐食/酸化問題を引き起こすのと同じインク、水および化学物質に暴露すると、ポリエステル膜とシリンダ表面間に泡が発生することがある。これらの溶剤は、シリンダのいずれかの側面から箔被覆に浸透し、結果として発泡および箔被覆の層間剥離を起こす。
オフセット印刷における重要な目的の一つは、生産量を最大にするために印刷機の運転速度を上げることである。しかし、ブランケットシリンダの回転速度が速くなるとともに印刷用ブランケットの欠陥および不釣り合いが拡大される。とりわけ、シリンダギャップを有するシリンダの高速回転は、好ましくない程度の振動および衝撃荷重を生じる。上述の発泡および層間剥離によりシリンダの重量がその軸回りに不均一に分布することになる。その結果生じる偏荷重は、印刷の品質を損なうまでにシリンダの高速回転中の振動を増大させる。繊維裏当て付き印刷用ブランケットは高速運転中に生じる振動により、一方の面から他方の面に転写されるインクの滑りやにじみ等の悪影響を特に受け易い。
さらに、高速回転はギャップの縁部がこれに隣接する刷版と接する際に生じる衝撃荷重を増大させる。この繰り返し衝撃により、シリンダおよびそれに装着されているブランケットがはずみ、インクが流れてブランケットとシリンダの両方の摩耗が進む。
よって、今日のプラスチック製接着箔または金属めっきシリンダで見られるような不都合のないブランケットシリンダ用被覆を作り出すことが望まれている。このため、当技術分野では機械の非常に長い中断時間または発泡による印刷品質の低下を招くことなくブランケットシリンダの腐食を防止できるノーパックブランケットが求められている。
米国特許第4,870,901号明細書 米国特許第4,092,923号明細書 米国特許第5,329,853号明細書 米国特許第4,090,444号明細書 米国特許第5,687,648号明細書 米国特許第5,934,194号明細書 米国特許第5,749,298号明細書 米国特許第5,366,799号明細書
上記にて特定した問題は、金属裏当て付きブランケットのプラスチック接着箔およびその他のパッキングを取除くことにより解決した。ブランケットがブランケットシリンダに直接取付けられている場合、洗浄溶剤およびその他一般に使用されている印刷用化学物質は、印刷用ブランケットの下で泡を発生しない。金属裏当て付きブランケットのブランケットシリンダ接触面に特殊処理を施す。さもなければ生じる腐食を防ぐためである。この処理はパッキングの代わりにシリンダ周りのベルトの滑りを防ぎ、また溶剤、粘着剤およびその他の化学物質の使用によるシリンダの腐食を防止する。従来技術によるパッキング材料とは違い、本発明の裏面への特殊処理は、シリンダに金属裏当て付きブランケットを取付ける際に使用される接着剤および溶剤と接触しても泡を発生しない。金属裏当て付きブランケットに特殊処理を事前に施すことにより、中断時間と印刷用ブランケットの交換の複雑さを軽減する。
金属裏当て付きブランケットに施される特殊処理は非常に薄いプラスチック膜でもよい。この膜は金属裏当て付きブランケットが接着剤、溶剤およびその他の印刷用化学物質の吸収を防ぐように金属裏当て付きブランケットに施される。これは熱溶接、プラスチック吹付け手法、プラズマ処理あるいは当技術分野で知られているその他の方法によって達成できる。この膜は5から250μm、好適には5から100μm、最適には25から100μmの厚さで形成される。プラスチック接着膜は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリウレタン、フェノール化合物、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリメチルメタクリレート、ポリアミド、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル等の材料から作ることができる。
特殊被覆が金属裏当て付きブランケットに熱溶接される場合、膜厚は好適には10から250μmとなる。熱溶接された膜は、好適にはポリウレタン、ポリオレフィン、フェノール化合物、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニル等である。
特殊被覆が塗布あるいは溶剤および耐摩耗性材料の薄膜を吹付けて処理される場合、膜は好適な厚さである5から50μmとなる。吹付け膜は、好適にはポリフッ化ビニル(PVF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリテトラエチレン(PTE)、エポキシ樹脂、フェノール樹脂およびナイロン樹脂から成る。
また、この特殊処理は炭化ケイ素または酸化アルミニウムで金属裏当て付きブランケットをプラズマ処理によって行うことができる。本実施形態ではこの処理を厚さが5から25μmとなるように実施した。
パッキング材料はもはや無いにもかかわらず、金属裏当て付きブランケットの総厚は依然として1.40から2.30mmの範囲にある。商業用印刷での好ましいブランケット厚は1.65から2.15mmであり、新聞印刷用のそれは1.65から2.30mmであるためこれは有利である。
本発明は、非限定的な例として可能な3つの異なるブランケット構造および圧縮性層のその他の層に対する配置を示す添付の図面を参照することによって容易に理解することができるであろう。
図1は本発明の一つの実施形態による印刷用ブランケット3が平らに置かれた状態を示し、概ね、圧縮可能な印刷用ブランケット6、滑り止め層12および裏側に特殊被覆層(図2から図4に示す)を設けた金属ベースプレート9の終端部21を表す。発明の理解の便宜上、図2から図4は本発明の一の好適な実施例における異なる層を示す、印刷用ブランケット3の非常に誇張された断面図である。これらの層は、その特徴とともに下記にて詳細に説明する。
本説明での都合上、「底部」、「下方」等の用語は、本発明のブランケットが取付けられたシリンダに最も近い単一層あるいは一組の層の一部に言及するように使用されている。逆に、単一層あるいは一組の層の「最上」あるいは「上方」部とは、印刷用シリンダから最も離れて位置するあるいは配置された部分である。
印刷用ブランケット3の最下層は、金属ロールを長方形に切断した金属薄板から形成された金属ベースプレート9である。ベースプレートの厚さは好適には0.05mmから1mmであり、十分な弾性を確実に与えるために最も好適には約0.2mmである。耐疲労性、高弾性率等のためにベースプレートにはステンレス鋼が好適な金属であるが、本発明はステンレス鋼の利用に限定して金属ベースプレート9を形成するものではない。
特殊被覆層24は、金属ベースプレート9の底部に取り付けられている。特殊被覆層24が金属ベースプレート9に熱溶接されると、特殊被覆層24の厚さは好適には10から250μmとなる。特殊被覆層24は一般に熱溶接された箔であり、好適にはポリウレタン、ポリオレフィン、フェノール樹脂、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニルおよびこれらの混合物である。特殊被覆層24を溶剤および耐摩耗性材料の薄膜を塗布あるいは吹付けて形成する場合、特殊被覆層24の厚さは好適には5から50μmとなる。吹き付け膜は、好適には少なくともポリフッ化ビニル(PVF)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリテトラエチレン(PTE)、エポキシ樹脂、フェノール樹脂およびナイロン樹脂のいずれかから成る。また特殊被覆層24は、炭化ケイ素または酸化アルミニウム、あるいはこれらの混合物で金属ベースプレート9をプラズマ処理して形成することができる。本実施形態では、特殊被覆層24は厚さが5から25μmとなるように形成される。
本発明の好適な実施形態では、金属ベースプレート9の少なくとも一部が、金属ベースプレート9の圧縮性印刷用ブランケット6の下側への接着を促進する下塗層27で被覆される。下塗層27が金属ベースプレート9に形成される前に、よりよい接着のために金属面を平滑にして油汚れや酸化物を取除くように金属ベースプレート9の上面を洗浄して磨くべきである。下塗剤は金属と布とを接着できるような材料とするべきである。種々のこのような材料は当技術分野における技術者にはよく知られている。下塗剤の例として特にベースプレートに有用と知られたものが、これに限定されるわけではないが、Compounding Ingredients Limited(イングランド、プレストン(Preston))によって製造されているCILBOND11である。
図2の断面図には、金属ベースプレート9上の下塗層27の上に位置する滑り止め層12を示す。使用される金属に応じた金属ベースプレート9の摩擦係数は当業者には知られている。滑り止め層12の摩擦係数は金属のそれより大きく、好適には配合ニトリルゴムである。ブランケットの始端15および/または終端18の上面の摩擦係数を増大させることができれば、他のエラストマーを含む代替材料を滑り止め層12として使用することができる。さらに、一般に溶剤は印刷機の掃除に使用されるため、摩擦特性を維持するために滑り止め層12は耐溶剤性であるべきである。
滑り止め層12は、圧縮性印刷用ブランケット6が下塗層27および接着剤層30を用いて金属ベースプレート9に接着されて好適に形成される。この好適な実施形態において、金属ベースプレート9の上面のほぼ全体が圧縮性印刷用ブランケット6で覆われると、ブランケット6の始端15および終端18はブランケット6と金属ベースプレート9とを結合する接着剤の少なくとも一部を介して固定される。これにより、このような方法で滑り止め層12が形成されると、図2に示すように接着剤層30の一部分とともに、選択的に下塗層27の一部を構成する。以下にて滑り止め層12を形成するための代替手法について説明する。
図2に示す接着剤は、圧縮性印刷用ブランケット6すなわち「カーカス」を金属ベースプレート9に結合する。上述のように接着剤層30を固定して滑り止め層12を形成し、好適には配合ニトリルゴムであるが、所望によりアクリル樹脂、ウレタン、ネオプレンおよびフルオロカーボンエラストマー等のその他のエラストマーをニトリルゴムの代わりに使用してもよい。
本発明の好適な実施形態では、繊維層33が圧縮性印刷用ブランケット6の最下層を、繊維層39が最上層を形成する。繊維層33は、圧縮性印刷用ブランケット6と金属ベースプレート9との界面で生じるせん断応力を低減する手段として好適である。印刷用ブランケットがブランケットシリンダと剛な版胴との間のニップあるいは印刷領域で圧縮されるために、印刷動作中にせん断応力が生じる。ブランケットは、ニップの中央で刷版の円筒輪郭部によって押圧される。ニップに隣接する周辺で、印刷用ブランケットに膨らみが発生する傾向がある。圧縮性層は、発生する膨らみを最小限に抑えるようこのようなブランケットで使用されるために開発された。にもかかわらず、ブランケットの印刷領域で膨らみや凹みがあると、結果として印刷用ブランケットの伸長および圧縮につながる。ブランケットの圧縮性層は金属ベースプレートと比べてはるかに弾性に富むため、このような圧縮および膨張により印刷用ブランケットとベースプレートとの界面でせん断応力が生じる。せん断応力は、印刷用ブランケットを金属ベースプレートから剥離させる傾向がある。繊維層33はこの傾向を軽減する。本明細書にて説明する実施形態は圧縮性層36の下に一つの繊維層33を有するが、特定用途で所望の場合、この位置に追加の繊維層を組み込むことができるため、本発明を限定するものとして考えられるべきではない。
繊維層33は、適切な長さおよび厚さ(「ゲージ」とも呼ぶ)の天然または合成材料、あるいは天然/合成配合物から形成してもよい。綿、ポリエステル、ナイロンおよびレーヨンは、印刷用ブランケットの繊維層としてよく用いられている一般的な材料である。繊維層33の厚さは約0.1mmから0.4mmの範囲にあり、最も好適には約0.2mmである。
図2に示す繊維層33は、版胴と圧胴とが印刷用ブランケット3に接する2つの領域で働く圧力によりブランケットを押圧可能にする圧縮性層36と隣接し、これにより膨らみを防止し、従って印刷品質を向上する。圧縮性層36は、バインダに埋め込まれた複数の気泡を含む。これらの気泡は、この層が無かったらブランケット内で起きるであろうより大きなまたより永続的な変形に抵抗する。気泡が埋め込まれたバインダは、適切な弾性ポリマーマトリクスからできており、その中に多数の気泡形成材が均一に分散されて合成物を形成する。気泡は、例えば塩分溶脱によって形成し、開放していてもよいし、あるいは例えば発泡剤または微小球を用いて形成し、閉鎖していてもよい。本発明での使用に好適な気泡形成材料である微小球は、比較的均一にマトリクス材料全体に分散され、繊維層33にマトリクスを使用すると繊維の隙間内全体に埋め込まれる。
通例、微小球は例えば熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、セラミック、ガラスおよび焼結金属から形成される。本発明で微小球の形成に使用されている好適な熱硬化性樹脂は、比重が約0.01から約0.05g/cmのフェノール樹脂である。微小球の直径は約1から200ミクロンの範囲にあり、好適には約50から130ミクロンで最も好適には90ミクロンの平均寸法を有する。
通例、微小球はその相当量がつぶれることを防ぐようにエラストマー全体で均一に分散される。さらに、微小球は固形成分の荷重の4〜90%、好適には10〜70%でエラストマー材料の中に組み込まれる。この割合は、微小球の寸法、壁厚およびかさ密度、あるいはマトリクス内にさらに発泡剤が混入されているか等の要因によって変わる。
上述の実施形態における気泡を形成するためにマトリクス溶液あるいは分散液に付加する微小球は、多種多様の微小球のいずれでもよい。溶剤溶液が使用される場合、選択した微小球は溶剤の化学的攻撃に耐性のあるものでなければならない。
本発明の条件を満たしたいくつかの有用な熱可塑性微小球は例えば、Expancel and Pierce & Stevens から販売されている。熱可塑性樹脂の微小球が本実施形態に好適である。
図3および図4はそれぞれ本発明の他の実施形態を示し、ブランケット総厚を増大させるために、あるいはブランケットの所定部分の受けるせん断応力を軽減するために追加された繊維層を使用している。図3から追加繊維層45が上部印刷面42と圧縮性層36との間に位置することがわかる。第2の繊維層をこの位置に配置することにより、印刷面と圧縮性層との間に生じるせん断応力を軽減することができる。追加繊維層は接着剤層48により上方繊維層39と結合する。
図4は他の実施形態を示し、追加繊維層51が金属ベースプレート9と圧縮層36との間に挿入されている。この追加繊維層51は、ベースプレート9と圧縮層36との間に生じるせん断力を軽減するために設けられている。この追加繊維層51は接着剤層54により下方繊維層33と結合する。
図3および図4の各実施形態では、圧縮性層36と繊維層33との間に接着剤(図示せず)が施されている。接着剤は、圧縮性層36と繊維層33とを貼り合わせる前にこれらの一方あるいは両方に適用できる。上記の代わりにあるいはさらに加えて、この結合は、養生工程で圧縮性層36と繊維層33との間で起きる化学反応によって効力を発揮させてもよい。この接着剤は上述の通り、一般にニトリルゴムである。
図3の実施形態は、圧縮性層36と印刷面42との間に配置された繊維層39および45等の一つ以上の繊維層を有する。この上部繊維層あるいは繊維積層は、印刷動作中に圧縮性層36と上方印刷面42との界面を安定させる役割を果たす。上方印刷面42はエラストマー配合物であり、刷版からの印刷画像を受け取って紙などの被印刷体に転写するようにされている。上方印刷面42の上面44を、印刷品質を向上しウェッブの解放を容易にするために広く知られた方法で所望の表面粗度に磨いてもよい。
本発明の好適な方法による印刷用ブランケット3を作るために、まずニトリルゴム等のエラストマー配合物の展着により繊維層33を被覆し、これにより繊維層上に圧縮性層36を結合する。エラストマー被覆繊維を従来の方法、例えば懸垂させることにより硬化させ、次に所望の厚さ0.5mmから1.0mm、好適には0.6mmから0.7mm、また最適には約0.66mmに研磨または研削する。追加の繊維層を接着するために接着剤、例えばニトリルゴムを圧縮性層36の表面上に展着してもよい。追加の接着剤(例えば、ニトリルゴム)を、圧縮性層36の上に貼り合わせる別の繊維層の底面に展着する。エラストマー印刷面42をカーカスの上に取付け、上面の厚さが約0.2mmから0.5mm、好適には0.3mmから0.4mmの範囲に、最適には0.35mmとなるように再び硬化および研削する。硬化後、カーカス底部をニトリルゴム接着剤30で展着し、これによりその上に設置される下塗層27を介して金属ベースプレート9の取り付けを容易にする。
一方、金属ベースプレート9は所望の寸法に切断し、酸化物と油汚れを取除くためにその上面が磨かれる。その上面に金属のエラストマー材料への結合を補助する下塗剤を塗布する。次に金属ベースプレート9を、用意されている圧縮性印刷用ブランケット36のカーカスの上にプレスあるいは貼り合わせる。ブランケット全体の好適な厚さは約1mmから3mm、さらに好適には1mmから2mmの範囲にあり、最適には1.61mmである。
本発明の好適な方法による滑り止め層12を形成するためには、圧縮性印刷用ブランケット6の始端15および終端18近くの端部と金属ベースプレート9の端部は、始端15および終端18の上に硬化したごく薄い接着剤層が残るまでに研削される。しかし他の実施形態では、金属ベースプレート9の始端15および終端18は、最初は露出したままでよい。その後、カーカスとベースプレート9を貼り合わせてから、滑り止め層12を露出している金属端に、状況に応じて接着剤を、例えば吹き付けまたは刷毛で塗ることにより付加することができる。
図3に戻って、さらに他の実施形態では、印刷環境で一般に使用されるインク、水および溶剤等のあらゆる液体が、ブランケットの多重層に浸透してあらゆる層の膨らみおよび剥離を生じさせるのを防止するために、ブランケットと露出端との間のブランケット端部に沿ってシーリング剤66を塗布する。シーリング剤66は、ブランケットの清浄に使用されるものをも含み、溶剤に耐性を有するべきであり、好適には3M社によって製造されるEC776等のニトリルゴムである。シーリング剤66として使用することのできる他の材料には、アクリルポリマー、フルオロカーボンポリマー、ウレタンポリマー、シアノアクリレートポリマー、エポキシポリマーまたはその他の耐溶剤性ポリマーおよびこれらの混合物を含むが、これらに限らない。
印刷用ブランケット3の終端部21は好適には、金属プレートの上面に下塗剤を塗布する前に端部を粘着テープで被覆して形成される。このテープは下塗剤の塗布中、下塗剤がプレート横および/または底部を被覆することを防ぐ。このテープは、金属ベースプレート9の始端15および終端18と圧縮性印刷用ブランケット6との距離の10%より小の狭端を残して滑り止め層12が形成あるいは塗布された後に取り除かれる。終端部21の平滑な金属端は、始端15および終端18のシリンダギャップ60への挿入を容易にする。
始端15および終端18が適切に位置付けされた時点で、印刷用ブランケット3のスピンドル63回りに回転可能なブランケットシリンダ57への、金属裏当て付きブランケットの従来手法での取り付け準備が完了する。このブランケットは、印刷用ブランケット3の始端15および終端18の上面が互いに対向するようにシリンダを包み込む。始端15および終端18はシリンダギャップ60の中に挿入されて、その中で(任意であるが)従来のバネ荷重式締付手段69よって互いに押圧される。各滑り止め層12はシリンダギャップ60中で互いに隣接し、動作中に始端15と終端18との間で生じる滑りを軽減する。
印刷面42の真下に圧縮性層36を配置することができる。繊維層の数は異なってもよい。これは、最終的なブランケット総厚と最終的な製品に必要な特性による。
上記の説明および特定の実施形態は、本発明の最良の実施形態の例証に過ぎず、当業者は本発明の精神と範囲内で本装置のさまざまな改良及び追加ができることを理解されたい。
本発明による完全に平坦な印刷用ブランケットの上面図を示す。 図1の2−2線に沿った本発明による金属裏当て付きブランケットの拡大断面図を示す。圧縮性層は印刷面直下で接近した2つの繊維層とともに金属接着剤層の近くに配置することができる。 本発明の好適な実施形態による金属裏当て付きブランケットの拡大断面図を示す。圧縮性層の位置は接着剤層近く(金属層近く)で第1繊維層と第2繊維層の間であってもよい。 本発明の他の実形態による金属裏当て付きブランケットの拡大断面図を示す。圧縮性層の位置は接着剤層(印刷面)近くで第2繊維層と第3繊維層の間であってもよい。 シリンダギャップを有するシリンダに取り付けられた印刷用ブランケットの模式図を示す。 シリンダギャップに挿入された印刷用ブランケットの始端および終端を示す図5の一部の詳細拡大断面図を示す。
符号の説明
3 印刷用ブランケット
6 圧縮性印刷用ブランケット
9 金属ベースプレート
12 滑り止め層
15 (ブランケットの)始端
18 (ブランケットの)終端
21 (金属ベースプレートの)終端部
24 特殊被覆層
27 下塗層
30,48,54 接着剤層
33,39 繊維層
36 圧縮性層
42 エラストマー印刷面
44 上面
45,51 追加繊維層
57 ブランケットシリンダ
60 シリンダギャップ
63 スピンドル
66 シーリング剤
69 バネ荷重式締付手段

Claims (24)

  1. ギャップを有するブランケットシリンダに装着するための印刷用ブランケットであって、
    表面と、底面と、前記ギャップに係合するようになっている始端および終端を含む端部とを有する薄い金属ベースプレートと、
    そのベースプレートの端部を除く表面に固定され、印刷可能な被印刷面に接触してインクを転移するようになっている上面を有する圧縮性のエラストマー性印刷用ブランケットと、
    前記印刷用ブランケットの変形を防止し、前記印刷用ブランケットのブランケットシリンダからの剥離を防止するために前記底面に形成された特殊被覆と
    を備えた金属裏当て付き印刷用ブランケット。
  2. 前記特殊被覆が、熱溶接、吹付け手法あるいはプラズマ処理によって形成される請求項1に記載の圧縮性印刷用ブランケット。
  3. 前記特殊被覆が熱溶接によって形成され、約10から約250μmの厚さを有する請求項2に記載の圧縮性印刷用ブランケット。
  4. 前記特殊被覆が、ポリウレタン、ポリオレフィン、フェノール化合物、ナイロン、ポリ塩化ビニルおよびポリフッ化ビニルからなるグループから選択された少なくとも一つの化合物である請求項3に記載の圧縮性印刷用ブランケット。
  5. 前記特殊被覆が吹付け手法によって形成され、5から50μmの厚さを有する請求項2に記載の圧縮性印刷用ブランケット。
  6. 前記特殊被覆が、ポリフッ化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラエチレン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂およびナイロン樹脂からなるグループから選択された少なくとも一つの化合物である請求項5に記載の圧縮性印刷用ブランケット。
  7. 前記特殊被覆がプラズマ処理によって形成され、5から25μmの厚さを有する請求項2に記載の圧縮性印刷用ブランケット。
  8. 前記特殊被覆が、炭化ケイ素、酸化アルミニウムおよびこれらの混合物からなるグループから選択される請求項7に記載の圧縮性印刷用ブランケット。
  9. 前記ベースプレートの各端部表面の少なくとも一部に滑り止め層が設けられ、シリンダ回転中にギャップ内でベースプレートがより確実に保持されるように、各ベースプレート端部がシリンダギャップ内に配置されたときに前記滑り止め層が互いに対向している請求項1に記載の金属裏当て付き印刷用ブランケット。
  10. ブランケット端部から液体が浸入するのを防止するために該端部に沿って塗布されたシーリング剤をさらに備える請求項1に記載の金属裏当て付き印刷用ブランケット。
  11. 前記シーリング剤が、ニトリル重合体、アクリルポリマー、フルオロカーボンポリマー、ウレタンポリマー、シアノアクリレートポリマー、エポキシポリマーおよびこれらの混合物からなるグループから選択された材料である請求項10に記載の金属裏当て付き印刷用ブランケット。
  12. 前記印刷用ブランケットがさらに、前記上方面の下に設けられた少なくとも一つの圧縮性層と、前記上方面または下方面と圧縮性層との界面を安定化させ、あるいは前記上方面または下方面と圧縮性層との間で生じるせん断力を低減するための少なくとも一つの繊維層とを備える請求項1に記載の金属裏当て付き印刷用ブランケット。
  13. ギャップを有するシリンダに装着するための印刷用ブランケット製造方法であって、
    エラストマー性印刷用ブランケットを、表面と、底面と、シリンダギャップに係合するようになっている始端および終端を含む端部とを有する金属ベースプレート上へ取付け、
    前記印刷用ブランケットの変形を防止し、かつ前記印刷用ブランケットのブランケットシリンダからの剥離を防止するために、特殊被覆を前記底面に形成する
    印刷用ブランケット製造方法。
  14. 前記特殊被覆を、熱溶接、吹付け手法あるいはプラズマ処理によって形成する請求項13に記載の印刷用ブランケット製造方法。
  15. 前記特殊被覆を、約10から約250μmの厚さで熱溶接によって形成する請求項14に記載の印刷用ブランケット製造方法。
  16. 前記特殊被覆が、ポリウレタン、ポリオレフィン、フェノール化合物、ナイロン、ポリ塩化ビニル、ポリフッ化ビニルおよびこれらの組み合わせからなるグループから選択される請求項15に記載の印刷用ブランケット製造方法。
  17. 前記特殊被覆を、5から50μmの厚さで吹付け手法によって形成する請求項14に記載の印刷用ブランケット製造方法。
  18. 前記特殊被覆が、ポリフッ化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリテトラエチレン、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ナイロン樹脂およびこれらの組み合わせからなるグループから選択される請求項17に記載の印刷用ブランケット作成方法。
  19. 前記特殊被覆を、5から25μmの厚さでプラズマ処理によって形成する請求項14に記載の印刷用ブランケット製造方法。
  20. 前記特殊被覆が、炭化ケイ素、酸化アルミニウムまたはこれらの混合物からなるグループから選択される請求項19に記載の印刷用ブランケット製造方法。
  21. 前記ベースプレートの各端部表面の少なくとも一部に滑り止め層が設けられ、シリンダ回転中にギャップ内でベースプレートがより確実に保持されるように、各ベースプレート端部がシリンダギャップ内に配置されたときに前記滑り止め層が互いに対向している請求項13に記載の印刷用ブランケット製造方法。
  22. ブランケット端部に沿ってシーリング剤をさらに塗布することにより該端部からの液体の浸入を防止する請求項13に記載の印刷用ブランケット製造方法。
  23. 前記シーリング剤が、ニトリル重合体、アクリルポリマー、フルオロカーボンポリマー、ウレタンポリマー、シアノアクリレートポリマー、エポキシポリマーおよびこれらの混合物からなるグループから選択された材料である請求項22に記載の印刷用ブランケット製造方法。
  24. 前記製造方法がさらに、前記上方面の下に少なくとも一つの圧縮性層を設け、前記上方面または下方面と圧縮性層との界面を安定化させ、あるいは前記上方面または下方面と圧縮性層との間で生じるせん断力を低減するための少なくとも一つの繊維層を設けることを含む請求項13に記載の印刷用ブランケット製造方法。

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