JP2007336202A - 画像読取装置、画像形成装置及び画像読取装置の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】一方の光源の光量変化が他方の読取りセンサに影響を与え得る構成であっても、ゴミの検知を正常に行うことができる画像読取装置を提供する。
【解決手段】画像読取装置100では、2つのセンサのゴミ検知制御時間が上流側のセンサ(CCDリニアセンサ208)と下流側のセンサ(CIS308)とで異なる場合に、ゴミ検知に要する時間の長い方のセンサからゴミ検知制御を開始する。その後、両方のセンサのゴミ検知制御が完了してから同時に両方の光源(ランプ308及びランプ327)を消灯する。
【選択図】図7
【解決手段】画像読取装置100では、2つのセンサのゴミ検知制御時間が上流側のセンサ(CCDリニアセンサ208)と下流側のセンサ(CIS308)とで異なる場合に、ゴミ検知に要する時間の長い方のセンサからゴミ検知制御を開始する。その後、両方のセンサのゴミ検知制御が完了してから同時に両方の光源(ランプ308及びランプ327)を消灯する。
【選択図】図7
Description
本発明は、画像読取装置、画像形成装置及び画像読取装置の制御方法に関する。
自動原稿給送装置(ADF)を備える従来の画像読取装置としては、原稿を片面ずつ読取る読取装置が主流となっている。この画像読取装置では、原稿を搬送しながら片方の原稿画像を読取り、搬送路上に設けた原稿を反転させる機構を使って原稿を反転させた後に、再度原稿を搬送しながら他方の原稿画像の読取りをおこなうものである。この装置では、原稿の両面画像の読取りが1つの読取り手段にて別々におこなわれることにより、原稿の両面画像が得られている。かかる画像読取装置では、原稿を反転させる際に時間を要すことや、原稿設置時の順序と排出後の順序を揃えるために、裏面の読取りをおこなった後で原稿を反転させて機外に排出することが必要である。したがって、片面原稿の読取りに比べて両面原稿の読取りには倍以上の時間を要すといった課題があった。
上記課題に対し、原稿搬送路上に2つの読取り手段を別々の原稿面を読取るように設け、原稿の両面画像を読取る際に、1回の搬送動作で表裏の原稿を読取る画像読取装置が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
この画像読取装置における読取り部は、光源と読取りセンサとから構成されている。この装置では、両面読取りの際に、一方の光源の消灯処理が他方の読取りセンサの受光量を変化させることを防止し、かつ光源の点灯時間を最小限とするために、原稿搬送の下流側の読取りが完了した直後に、双方の光源を消灯させている。
一方、上述のような読取り手段をガラス面の所定位置に固定させ、原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る方法では、浮遊ゴミと呼ばれる紙粉などのゴミの動きが装置機内で活発になる。基準白板面にこの浮遊ゴミが付着してしまうと、基準白板を基準値とするシェーディング補正等のセンサ調整が正常に処理できないという問題が生じる。また、読取りガラス面に浮遊ゴミが付着すると、読取った画像データにスジ状の影が写り込む、いわゆるスジ画像が発生してしまうという問題も生じる。
そこで、出願人は鋭意研究を重ねた結果、白板面やガラス面の読取り位置付近を読取りセンサで監視してゴミの有無を検出し、ゴミが検出された箇所をゴミが検出されていない箇所のデータで代用したり、読取り手段を移動させてゴミが無い箇所を探索する技術の発案に至った(例えば、特許文献2参照)。
ゴミの検知には処理時間を要するため、読取りジョブの最後にゴミ検知をおこなって次のジョブに反映させることにより、次の読取りジョブの開始から読取り開始までの時間の短縮を図ることができる。また、最終原稿の読取り直後は読取り装置内の浮遊ゴミの動きが活発なため、原稿を装置外に排出した後も光源の点灯を継続させた状態でゴミの検出をおこない、次の読取り時の補正条件を確定した後に光源を消灯する方法が採られている。
特許第3579644号公報
特許第3486587号公報
一般に、使用する読取りセンサの種類やセンサ内のチップの数、センサの動作時間、読取り手段の移動方法によって、ゴミの検知に必要な時間は異なってくる。例えば、図8に示すように、1回の搬送動作で表裏の原稿画像を得る構成において、原稿を装置外に排出する際に両方の読取り手段にてゴミの検知を同時に開始するように設定したとする。ここで、下流側のゴミの検知に要する時間が上流側のゴミの検知に要する時間よりも長い場合、上流側の読取り手段によるゴミの検知が完了した時点で、下流側は未だゴミ検知が実行中である場合も往々にしてあり得る。
このとき、片方の光源が他方の読取りセンサに影響するような構成では、ゴミの検知が完了した側の光源を先に消灯させてしまうと、他方のゴミ検知中のセンサの受光量を変化させることとなり、すべてのゴミの検知が正常に実施されないこととなる。
また、ジョブ実行中に機内の温度上昇を抑えるためにファン等の冷却装置を駆動している場合には、先にゴミの検知が完了した側が他方のセンサによるゴミ検知の完了を待っている間に、新たなゴミが浮遊してくる可能性もある。その場合には、かかる待機時間に発生したゴミを検知することができないこととなり、次のジョブの読取りでスジ画像が発生してしまう結果となる。
特許文献2に開示の両面画像読取り装置では上記する問題を解決するには至らず、したがって、上記課題を解決可能な画像読取装置の開発が切望されていた。
本発明の目的は、一方の光源の光量変化が他方の読取りセンサに影響を与え得る構成であっても、ゴミの検知を正常に行うことができる画像読取装置、画像形成装置並びに画像読取装置の制御方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像読取装置は、原稿を搬送する原稿搬送手段と、前記原稿搬送手段により搬送される前記原稿の一方の面を照射する第1の照射手段と、前記搬送手段により前記原稿を搬送しながら、前記第1の照射手段によって照射された前記原稿の一方の面を読取る第1の読取り手段と、前記第1の照射手段よりも前記原稿搬送手段による原稿搬送方向の下流側に位置し、前記原稿搬送手段により搬送される前記原稿の他方の面を照射する第2の照射手段と、前記第1の読取り手段による読取り位置よりも前記原稿搬送手段による原稿搬送方向の下流側の読取り位置において、前記第2の照射手段によって照射された前記原稿の他方の面を読取る第2の読取り手段と、前記第1及び第2の読取り手段による原稿の読取りに影響するゴミをそれぞれ検知する場合に、ゴミ検知に要する時間が相対的に長くなる側のゴミ検知を先行して開始させるように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
請求項6に記載の画像読取装置の制御方法は、原稿を搬送する原稿搬送手段と、前記原稿搬送手段により搬送される前記原稿の一方の面を照射する第1の照射手段と、前記搬送手段により前記原稿を搬送しながら、前記第1の照射手段によって照射された前記原稿の一方の面を読取る第1の読取り手段と、前記第1の照射手段よりも前記原稿搬送手段による原稿搬送方向の下流側に位置し、前記原稿搬送手段により搬送される前記原稿の他方の面を照射する第2の照射手段と、前記第1の読取り手段による読取り位置よりも前記原稿搬送手段による原稿搬送方向の下流側の読取り位置において、前記第2の照射手段によって照射された前記原稿の他方の面を読取る第2の読取り手段とを備える画像読取装置を制御するための画像読取装置の制御方法であって、前記第1及び第2の読取り手段による原稿の読取りに影響するゴミをそれぞれ検知する場合に、ゴミ検知に要する時間が相対的に長くなる側のゴミ検知を先行して開始させるように制御する制御ステップを備えることを特徴とする。
本発明によれば、一方の光源の光量変化が他方の読取りセンサに影響を与え得る構成であっても、ゴミの検知を正常におこなうことができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
(画像読取装置について)
本実施の形態の画像読取装置は、自動原稿送り装置100、リーダ部200、および不図示のコントローラから構成されており、この画像読取装置から画像形成装置が構成される。この画像形成装置は、スキャナ装置、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等に適用される。
本実施の形態の画像読取装置は、自動原稿送り装置100、リーダ部200、および不図示のコントローラから構成されており、この画像読取装置から画像形成装置が構成される。この画像形成装置は、スキャナ装置、複写機、プリンタ、ファクシミリ装置等に適用される。
まず、自動原稿送り装置100の動作について図1に基づいて説明する。図1は自動原稿送り装置100とリーダ部200を模式的に示した断面図である。
自動原稿送り装置100は、少なくとも1枚以上のシートで構成される原稿束Sを載置する原稿トレイ30と、原稿の搬送開始前に、原稿トレイ30より突出して原稿束Sの下流側への進出を規制する分離パッド21と、給紙ローラ1とからなる。給紙ローラ1は、原稿トレイ30に載置された原稿束Sの原稿面に落下して回転する。この作動によって原稿束Sの最上面の原稿が給紙される。給紙ローラ1によって給送された原稿は、分離ローラ2と分離パッド21の作用によって1枚に分離される。この分離は周知のリタード分離技術によって実現されている。
分離ローラ2と分離パッド21によって分離された原稿は、搬送ローラ対3によってレジストローラ4へ搬送され、レジストローラ4に原稿が突き当てられる。これにより、原稿はループ状に形成されて原稿搬送時の斜行が解消される。
レジストローラ4の下流側には、レジストローラ4を通過した原稿を流し読みガラス201方向へ搬送する給紙パスが配置されている。
給紙パスに送られた原稿は、大ローラ7と給送ローラ5によって流し読みガラス201上に送られる。ここで、大ローラ7は流し読みガラス201に接触する。大ローラ7によって給送された原稿は、搬送ローラ6を通過し、ローラ16と移動ガラス18の間を通過して、排紙フラッパ20と排紙ローラ8を介して原稿排紙トレイ31へ排出される。
このとき、裏面画像読取部17にて原稿の裏面画像の読取りが可能である。
一方で、排紙ローラ8に原稿を噛ませた状態で、排紙ローラ8を逆転させて排紙フラッパ20を切り替えることにより、反転パス19へ原稿を移動させることができる。移動した原稿はパス19からレジストローラ4へ突き当てられ、再度原稿がループ状に形成されることによって原稿搬送時の斜行が解消される。
その後、給送ローラ5と大ローラ7によって再度原稿を流し読みガラス201へ移動させることにより、原稿の裏面を流し読みガラス201で読取ることが可能となる。
また、原稿トレイ30には、それに載置された原稿束の副走査方向にスライド可能な不図示のガイド規制板が設けられており、さらに、このガイド規制板に連動して原稿幅を検出する不図示の原稿幅検知センサが設けられている。この原稿幅検知センサとレジ前センサ11との組み合わせにより、原稿トレイ30上に載置された原稿束の原稿サイズが判別可能となる。
また、搬送パス内に設けられた不図示の原稿長検知センサにより、搬送中の原稿の先端検知点から後端検知点までの搬送距離から原稿長を検出することも可能となり、検知した原稿長と原稿幅検知センサとの組み合わせからも、原稿サイズが判別可能となる。
リーダ部200は、原稿に記録された画像情報を光学的に読取り、光電変換して画像データとして入力するものである。リーダ部200は、流し読みガラス201、プラテンガラス202、ランプ203とミラー204を有するスキャナユニット209、ミラー205、206、レンズ207、CCDリニアセンサ208等を有している。
また、白板210は、シェーディングによる白レベルの基準データを作成するための白板である。
(画像原稿読取装置の制御機構について)
次に、図2に基づいて、画像原稿読取装置の制御機構を説明する。
次に、図2に基づいて、画像原稿読取装置の制御機構を説明する。
図2中のAは、自動原稿送り装置100の制御ブロック図である。
自動原稿送り装置100は、中央演算処理装置である制御部(CPU)300、リードオンリーメモリ(ROM)301、ランダムアクセスメモリ(RAM)302、出力ポート、及び入力ポートを備えている。ROM301には、制御用プログラムが格納されており、RAM302には、入力データや作業用データが格納されている。また、出力ポートには、各種搬送用のローラを駆動するモータ303、ソレノイド306、クラッチ307が接続されており、入力ポートには、各種センサ304がそれぞれ接続されている。
CPU300は、これにバスを介して接続されたROM301に格納された制御プログラムにしたがって紙搬送の制御をおこなう。またCPU300は、リーダ部200の中央演算処理装置(CPU321)とライン351を介してシリアル通信をおこない、リーダ部200との間で制御データの授受をおこなう。さらに、原稿画像データの先端の基準となる画先信号も、通信ラインを通してリーダ部200に通知される。
図1の原稿裏面読取部17には、ランプ305と受光センサ(CIS)308が接続されており、読み取った画像が画像処理部309へ転送される。
図2中のBは、リーダ部200の制御ブロック図である。ここで、321がCPUであり、リーダ部200の制御のすべてが実行される。CPU321にはプログラムを格納したROM322,作業用のRAM323が接続されている。326はモータドライバであり、光学系駆動モータを駆動させるためのドライバ回路である。リーダ部200には、ランプ327、表面画像読取部(CCDリニアセンサ)208、及び操作部330を備えている。CPU321により、モータドライバ326及びCCDリニアセンサ208などを用いて、リーダ部200の制御がおこなわれる。324は紙間補正を行う紙間補正処理部である。329は画像メモリであり、レンズ207でCCDリニアセンサ208上に結像された画像信号をデジタル画像データに変換し、画像処理部325にて各種の画像処理がおこなわれ、画像メモリ329に書き込まれる。
また、自動原稿送り装置100内の画像処理部309で処理した画像も、画像通信ライン354を介して画像メモリ329に保持される。画像メモリ329に書き込まれたデータは順次コントローラのI/F部353を介してコントローラ400へ送信される。また、原稿画像データの先端の基準となる画先信号については、CPU321でタイミングを取り、コントローラのI/F部352を介してコントローラ400へ通知される。自動原稿送り装置100からの通信ラインを介した画先信号についても、同様にリーダ部200のCPU321でタイミングを取り、コントローラのI/F部353を介してコントローラ400へ通知される。
図2中のCは、画像処理用コントローラの全体構成を示す回路ブロック図であり、制御回路401、増幅回路402、補正回路403を有している。
CCDリニアセンサ208およびCIS308からは、原稿画像を走査する過程で、読取りの1ラインごとにアナログの画像信号が出力され、画像処理部325、309を経由してコントローラへ送られてくる。それらの信号は、増幅回路402によって増幅された後に補正回路403へ送信される。補正回路403では画像信号に対する補正処理がおこなわれ、画像メモリ404に書き込まれる。以上の処理を原稿画像領域に亘って実行し、原稿の読取り画像が形成される。
なお、本実施の形態では、自動原稿送り装置100の原稿裏面読取部にCISを、画像読取装置200の表面画像読取部にCCDリニアセンサを使用しているが、画像読取りが可能なセンサであれば適宜のセンサを適用することができる。
(原稿固定読みモードについて)
次に、片面に印刷がなされた原稿(片面原稿)を読取る場合で、スキャナユニット209を副走査方向に移動させて画像を読取る原稿読取モード(原稿固定読みモード)の動作について説明する。
次に、片面に印刷がなされた原稿(片面原稿)を読取る場合で、スキャナユニット209を副走査方向に移動させて画像を読取る原稿読取モード(原稿固定読みモード)の動作について説明する。
図3(A)〜図3(C)は画像読取装置200による原稿固定読み時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示した断面図である。
図3(A)に示すように、画像読取装置200に画像読取開始の指示がされると、スキャナユニット209はシェーディング用の白板210の直下に移動し、CCDリニアセンサ208により白板210の画像を読取ることで、主走査方向の白レベル基準および主走査方向の配光補正をおこなうためのシェーディング補正データを取得する。
次いで、スキャナユニット209は、スキャナを加速させるのに十分な距離が保持された図3(B)に示す位置へ移動する。
次いで、図3(C)の矢印Aの方向(副走査方向)に移動し、原稿Sをランプ204にて照射しながら、反射光をCCDリニアセンサ208にて読取る。
原稿Sの右端部までの読取りが完了した後に、ランプ204が消灯し、図の矢印Bの方向へスキャナユニット209が移動して、再度図3(A)の状態に戻る。
(原稿流し読みモードについて)
次に、原稿(片面又は両面原稿)を読取る際に、スキャナユニット209を固定させた状態で原稿を移動させることにより、画像を読取る原稿読取モード(原稿流し読みモード)の動作について説明する。図4(A)〜図4(G)は、画像読取装置200による原稿流し読み時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示した断面図である。また、図9は裏面読取部17付近を模式的に示した断面図であり、移動ガラス18は図示せぬモータによって、往復動作ができるような構成になっている。
次に、原稿(片面又は両面原稿)を読取る際に、スキャナユニット209を固定させた状態で原稿を移動させることにより、画像を読取る原稿読取モード(原稿流し読みモード)の動作について説明する。図4(A)〜図4(G)は、画像読取装置200による原稿流し読み時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示した断面図である。また、図9は裏面読取部17付近を模式的に示した断面図であり、移動ガラス18は図示せぬモータによって、往復動作ができるような構成になっている。
自動原稿送り装置100に原稿の給送開始が指示されると、スキャナユニット209はシェーディング用の白板210の直下に移動し、CCDリニアセンサ208により白板210の画像を読取ることで、CCD208に対するシェーディング補正データを取得する。また、裏面読取部17の移動ガラスを図9の(A)の位置に移動させ、移動ガラス上の白基準板310の画像をCIS308により読取ることで、CIS308に対するシェーディング補正データを取得する(図4(A)参照)。
さらに、給紙ローラ1が原稿上面に落下し、分離ローラ2と給紙ローラ3の作用によって原稿束からその最上面にある1枚の原稿だけが分離され、レジストローラ4まで給送される。このとき、スキャナユニット209はR点の直下へ移動する(図4(B)参照)と共に、裏面読取部17の移動ガラスを図9の(B)の位置に移動する。
レジストローラ4が回転すると、原稿は給紙パスを経由して流し読みガラス201上へと導かれる(図4(C)参照)。ここで、原稿は図中のR上を所定の速度で搬送され、原稿の画像はR点の下部に待機しているスキャナユニット209によって読み取られる。この際、原稿の先端がR点を通過するタイミングで、読取開始の信号をリーダ部200に通知する。
両面同時読みモードの場合には、原稿の表面画像がスキャナユニット209にて読取られている間に、裏面画像読取部17にて原稿の裏面画像の読取がおこなわれる(図4(D)、図4(E)参照)。
裏面画像読取部17が裏面の画像後端まで読み終わると(図4(F)参照)、読み取られた原稿はそのまま図の右方向へ搬送され、排紙ローラ8から自動原稿送り装置100の機外へ排出される。
また、R点上をN枚目の原稿が読み取られている間に、原稿後端が給紙ローラ3を通過すると、原稿トレイ30上に載置されている原稿束から(N+1)枚目の原稿の給送が開始される。この原稿は、同様に流し読みガラス201へ搬送され、この原稿上の画像の読取動作がおこなわれる。このとき、原稿がレジストローラ4に突き当てられた状態で、レジストローラ4の起動タイミングを操作することにより、R点上で読取り中の前原稿との間隔が適時調整され、流し読みガラス201上では、所定の間隔で原稿が搬送される。
図4(G)に示すように、原稿の読み込みと排紙の全てが完了すると、スキャナユニット209は矢印の方向に移動するようになっている。
(原稿反転流し読みモードについて)
次に、原稿反転流し読みモードにおいて、原稿の表裏を反転させる動作について説明する。図5(A)〜図5(F)は、画像読取装置200による原稿反転時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示した断面図である。
次に、原稿反転流し読みモードにおいて、原稿の表裏を反転させる動作について説明する。図5(A)〜図5(F)は、画像読取装置200による原稿反転時におけるスキャナユニットの状態を模式的に示した断面図である。
図4(A)〜図4(F)の一連の動作により(ただし、N枚目の原稿を読んでいる間に(N+1)枚目の原稿の給送をおこなわず、かつ、裏面画像読取部を使用しないものとする)、原稿を排紙部に噛ませた状態で停止させる(図5(A)参照)。
排紙ローラ8を排紙と逆の方向に回転させることにより、図5(B)に示す矢印の方向へ原稿を移動させる。このとき、原稿後端がセンサ13で検知されると排紙ローラ8を停止させる。
原稿裏面をR点上にて読取りながら搬送し(図5(C)参照)、その後に、排紙ローラ8に再度原稿を噛ませた状態で停止させる(図5(D)参照)。
さらに、排紙ローラ8を逆転させて図5(E)に示す矢印の方向に原稿を移動させ、原稿の表裏を反転させる。
原稿を反転させた後に、原稿トレイ上の次の原稿の分離が開始される(図5(F)参照)。
(CCDリニアセンサ及び、CISでの白板ゴミ検知)
CCDリニアセンサ208での白板ゴミ検知は、スキャナユニット209を図4(A)の位置、すなわち、シェーディング用の白板210を読み取ることができる位置に移動させた状態で行う。まず、スキャナユニット209を所定量移動(実施例では2mm)させながら読みとり、読み取った平均値を計算する。次に、スキャナユニット209を停止した状態で再度白板210を読み取り、先に計算した白板210の白レベルの平均値からの差分が所定レベル以上である場合には、白板210にゴミが付着していると判断して、その位置のシェーディング補正データを、その周囲のシェーディング補正データで補完する処理を行う。
CCDリニアセンサ208での白板ゴミ検知は、スキャナユニット209を図4(A)の位置、すなわち、シェーディング用の白板210を読み取ることができる位置に移動させた状態で行う。まず、スキャナユニット209を所定量移動(実施例では2mm)させながら読みとり、読み取った平均値を計算する。次に、スキャナユニット209を停止した状態で再度白板210を読み取り、先に計算した白板210の白レベルの平均値からの差分が所定レベル以上である場合には、白板210にゴミが付着していると判断して、その位置のシェーディング補正データを、その周囲のシェーディング補正データで補完する処理を行う。
CIS308での白板ゴミ検知は、裏面読取部17を図9(A)の位置、すなわち、シェーディング用の白板310を読み取ることができる位置に移動させた状態で行う。まず、移動ガラス18を所定量移動(実施例では2mm)させながら読みとり、読み取った平均値を計算する。次に、移動ガラス18を停止した状態で再度白板310を読み取り、先に計算した白板310の白レベルの平均値からの差分が所定レベル以上である場合には、白板310にゴミが付着していると判断して、その位置のシェーディング補正データを、その周囲のシェーディング補正データで補完する処理を行う。
(CCDリニアセンサ及びCISでの読み取り位置でのゴミ検知)
CCDリニアセンサ208での白板ゴミ検知は、スキャナユニット209を図4(B)の位置に移動させた状態で行うが、この処理は原稿の無い状態で行うため、実際には対向する白色のローラ面を読み取ることになる。ゴミの検出方法は、上記の白色ゴミ検知と同様であるが、ゴミが付着していると判断した時には、スキャナユニットを所定量(実施例では0.5mm)ずつ移動させて、ゴミが付着していると判断されない読取位置を探す処理を行う。予め定めた全てのポイント(実施例では5点)にゴミ付着していると判断された場合には、ゴミが付着している周囲の読取画像を周囲の読取画像で補完する処理を画像処理部325で行う。
CCDリニアセンサ208での白板ゴミ検知は、スキャナユニット209を図4(B)の位置に移動させた状態で行うが、この処理は原稿の無い状態で行うため、実際には対向する白色のローラ面を読み取ることになる。ゴミの検出方法は、上記の白色ゴミ検知と同様であるが、ゴミが付着していると判断した時には、スキャナユニットを所定量(実施例では0.5mm)ずつ移動させて、ゴミが付着していると判断されない読取位置を探す処理を行う。予め定めた全てのポイント(実施例では5点)にゴミ付着していると判断された場合には、ゴミが付着している周囲の読取画像を周囲の読取画像で補完する処理を画像処理部325で行う。
CIS308での白板ゴミ検知は、裏面読取部17を図9(B)の位置に移動させた状態で行うが、この処理は原稿の無い状態で行うため、実際には対向する白色のローラ面を読み取ることになる。ゴミの検出方法は、上記の白色ゴミ検知と同様であるが、ゴミが付着していると判断した時には、裏面読取部17を所定量(実施例では0.5mm)ずつ移動させて、ゴミが付着していると判断されない読取位置を探す処理を行う。予め定めた全てのポイント(実施例では3点)にゴミ付着していると判断された場合には、ゴミが付着している周囲の読取画像を周囲の読取画像で補完する処理を画像処理部309で行う。 (両面同時読みモードでのジョブ終了時のゴミ検知制御について)
両面同時読みモード処理におけるセンサ制御と光源制御のタイミングチャートを図6に示している。図6の時間Tは、上流側の読取りセンサ(CCDリニアセンサ)と下流側の読取りセンサ(CIS)双方のゴミ検知制御時間の時間差である。
両面同時読みモード処理におけるセンサ制御と光源制御のタイミングチャートを図6に示している。図6の時間Tは、上流側の読取りセンサ(CCDリニアセンサ)と下流側の読取りセンサ(CIS)双方のゴミ検知制御時間の時間差である。
ゴミの検知制御をおこなう位置は、ガラス上のシェーディング白板と実際の読取り位置の2箇所である。このため、上記した時間Tはこの区間をスキャンユニット209及びCIS308が移動するのに要する時間や、上流側のCCDリニアセンサと下流側のCISで各読取りセンサ内のチップ数やセンサの動作時間の差に起因するものである。また、この時間Tは、ゴミの無いときの画像読取り動作に要するセンサ間の基本時間の差であり、予め固定値としてROM301,322に記憶される(本実施の形態では例えば500msec)。
ここで、ゴミ検知の制御中に紙粉等の異物を検出した場合には、ゴミ回避のために読取位置を変更して再度ゴミの検知を実行するために、予め設定した基本時間内に原稿の読取りが終了しない場合も生じ得る。この場合、先にゴミ検知が完了した側のランプを消灯させると、他方の読取りセンサの受光量が変化することによる悪影響が、ゴミ検知が完了していない側のセンサに及ぶことから、双方のゴミ検知制御が完了した後に双方のランプを消灯させる。
図7は、両面同時読みモードの処理を示すフローチャートである。本処理は、主としてCPU300及びCPU321により実行される。
リーダ部200が両面モードで、かつ同時読みモードの指示を受けると、両面同時読みモードでジョブを開始する。
まず、シェーディング補正データ等の読取り特性を補正するための補正データを取得した後に、前ジョブのゴミ検知制御で決定したCCDリニアセンサ208及びCIS308の各読取り位置にスキャナユニット209及びCIS308を移動させて原稿の両面同時読取りを開始する(ステップS101)。
次いで、最終紙の読取りが完了して最終原稿を装置外に排出が完了するタイミングで(ステップS102でYES)、下流側のCISのシェーディング白板と読取り位置におけるゴミ検知制御を開始する(ステップS103)。
次いで、下流側のCISのゴミ検知制御の開始から所定時間Tの経過を待ち(ステップS104)、上流側のCCDリニアセンサのゴミ検知制御を開始する(ステップS105)。
CISとCCDリニアセンサ双方のゴミ検知制御の完了を待ってから(ステップS107)、双方のランプを消灯させ(ステップS108)、両面同時読みモードでのジョブが終了する。
以上詳細に説明したように、本実施の形態によれば、上流側のセンサと下流側のセンサとでゴミ検知に要する時間が異なる場合に、ゴミ検知に要する時間の長い方のセンサからゴミ検知制御を開始する。その後、両方のセンサのゴミ検知が完了してから同時に両方の光源を消灯する。これにより、一方の光源の光量変化が他方の読取りセンサに影響を与え得る構成であっても、ゴミの検知を正常におこなうことができる。
また、先行してゴミの検知が完了した検知手段(例えばCIS)が、他方のゴミの検知手段(例えばCCDリニアセンサ)によるゴミ検知の完了を待つ待機時間を短縮することができ、結果として、次のジョブの読取り時に良好な画像を得ることができる。
尚、上記実施の形態では、ゴミ検知制御時間の長い方のセンサがCISであるために、CISによるゴミ検知制御を優先させたが、本発明はこれに限定されるものではない。操作部330を介してゴミ検知制御時間の長い方のセンサからゴミ検知制御を実行する設定ができるようにしてもよい。この場合、操作部330から入力された設定はCPU300,321に通知される。
さらに、操作部330を介して自動原稿送り装置100のROM301やリーダ部200のROM322に、それぞれが内蔵するセンサに関する情報(ゴミ検知に要する時間の情報も含む)を登録できるようにしてもよい。これにより、CPU300,321は、それぞれROM301,322に格納されたセンサに関する情報を読み出し、当該読み出された情報を比較することで、ゴミ検知に要する時間の長い方のセンサを決定する。この結果、ゴミ検知に要する時間の長い方のセンサによるゴミ検知を優先して実行させることができる。尚、センサに関する情報(ゴミ検知に要する時間の情報も含む)は自動原稿送り装置100のROM301又はリーダ部200のROM322の一カ所に格納するようにしてもよい。
また、本発明の目的は、前述した各実施の形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記憶した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによっても達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した各実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等の光ディスク、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現されるだけではなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その拡張機能を拡張ボードや拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した各実施の形態の機能が実現される場合も含まれる。
以上、本発明の実施の形態を図面を用いて詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における設計変更等があっても、それらは本発明に含まれるものである。
1 給紙ローラ
2 分離ローラ
3 搬送ローラ対
4 レジストローラ
17 裏面画像読取部
100 自動原稿送り装置
200 画像読取装置(リーダ部)
201 流し読みガラス
208 CCDリニアセンサ
209 スキャナユニット
210 白板
308 CIS
400 コントローラ
2 分離ローラ
3 搬送ローラ対
4 レジストローラ
17 裏面画像読取部
100 自動原稿送り装置
200 画像読取装置(リーダ部)
201 流し読みガラス
208 CCDリニアセンサ
209 スキャナユニット
210 白板
308 CIS
400 コントローラ
Claims (8)
- 原稿を搬送する原稿搬送手段と、
前記原稿搬送手段により搬送される前記原稿の一方の面を照射する第1の照射手段と、
前記搬送手段により前記原稿を搬送しながら、前記第1の照射手段によって照射された前記原稿の一方の面を読取る第1の読取り手段と、
前記第1の照射手段よりも前記原稿搬送手段による原稿搬送方向の下流側に位置し、前記原稿搬送手段により搬送される前記原稿の他方の面を照射する第2の照射手段と、
前記第1の読取り手段による読取り位置よりも前記原稿搬送手段による原稿搬送方向の下流側の読取り位置において、前記第2の照射手段によって照射された前記原稿の他方の面を読取る第2の読取り手段と、
前記第1及び第2の読取り手段による原稿の読取りに影響するゴミをそれぞれ検知する場合に、ゴミ検知に要する時間が相対的に長くなる側のゴミ検知を先行して開始させるように制御する制御手段と
を備えることを特徴とする画像読取装置。 - 前記ゴミ検知に要する時間は、前記第1及び第2の読取り手段の各々による画像読取り動作に要する時間に対応したものであることを特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
- 前記制御手段は、前記第1及び第2の読取り手段の各読取り位置を前記第1及び第2の照射手段により照射してゴミ検知を行い、双方の読取り位置におけるゴミ検知が完了した後に、前記第1及び前記第2の照射手段による照射を停止するように制御することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像読取装置。
- 前記第1の読取り手段が複数の光学系とCCDリニアセンサを有し、前記第2の読取り手段がコンタクトイメージセンサであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像読取装置。
- 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像読取装置が搭載され、読取画像に基づいて記録紙を含む記録媒体上に画像形成をおこなうことを特徴とする画像形成装置。
- 原稿を搬送する原稿搬送手段と、前記原稿搬送手段により搬送される前記原稿の一方の面を照射する第1の照射手段と、前記搬送手段により前記原稿を搬送しながら、前記第1の照射手段によって照射された前記原稿の一方の面を読取る第1の読取り手段と、前記第1の照射手段よりも前記原稿搬送手段による原稿搬送方向の下流側に位置し、前記原稿搬送手段により搬送される前記原稿の他方の面を照射する第2の照射手段と、前記第1の読取り手段による読取り位置よりも前記原稿搬送手段による原稿搬送方向の下流側の読取り位置において、前記第2の照射手段によって照射された前記原稿の他方の面を読取る第2の読取り手段とを備える画像読取装置を制御するための画像読取装置の制御方法であって、
前記第1及び第2の読取り手段による原稿の読取りに影響するゴミをそれぞれ検知する場合に、ゴミ検知に要する時間が相対的に長くなる側のゴミ検知を先行して開始させるように制御する制御ステップ
を備えることを特徴とする画像読取装置の制御方法。 - 前記ゴミ検知に要する時間は、前記第1及び第2の読取り手段の各々による画像読取り動作に要する時間に対応したものであることを特徴とする請求項6に記載の画像読取装置の制御方法。
- 前記制御ステップでは、前記第1及び第2の読取り手段の各読取り位置を前記第1及び第2の照射手段により照射してゴミ検知を行い、双方の読取り位置におけるゴミ検知が完了した後に、前記第1及び前記第2の照射手段による照射を停止するように制御することを特徴とする請求項6又は7に記載の画像読取装置の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006165066A JP2007336202A (ja) | 2006-06-14 | 2006-06-14 | 画像読取装置、画像形成装置及び画像読取装置の制御方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007336202A true JP2007336202A (ja) | 2007-12-27 |
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Family Applications (1)
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JP2006165066A Pending JP2007336202A (ja) | 2006-06-14 | 2006-06-14 | 画像読取装置、画像形成装置及び画像読取装置の制御方法 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2007336202A (ja) |
-
2006
- 2006-06-14 JP JP2006165066A patent/JP2007336202A/ja active Pending
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