JP2007335174A - 小型デバイスの配線構造及びその配線方法 - Google Patents

小型デバイスの配線構造及びその配線方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007335174A
JP2007335174A JP2006164163A JP2006164163A JP2007335174A JP 2007335174 A JP2007335174 A JP 2007335174A JP 2006164163 A JP2006164163 A JP 2006164163A JP 2006164163 A JP2006164163 A JP 2006164163A JP 2007335174 A JP2007335174 A JP 2007335174A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
wiring
small device
mount member
insulating mount
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006164163A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinho Maeda
真法 前田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Pentax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentax Corp filed Critical Pentax Corp
Priority to JP2006164163A priority Critical patent/JP2007335174A/ja
Publication of JP2007335174A publication Critical patent/JP2007335174A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Multi-Conductor Connections (AREA)
  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)
  • Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
  • Mechanical Optical Scanning Systems (AREA)
  • Manufacturing Of Electrical Connectors (AREA)

Abstract

【課題】簡単且つ高精度に配線可能な小型デバイスの配線構造及びその配線方法を得る。
【解決手段】小型デバイス10の配線電極t1〜t4と多芯ケーブル20を電気的に接続する配線構造であって、多芯ケーブル20の先端には、該多芯ケーブルの複数の芯線22がそれぞれ単独で挿通される複数のガイド穴31と;該複数のガイド穴31に充填された導電性接合剤32と;該導電性接合剤32及び芯線22により形成された複数の電極パッド33と;を有する絶縁性マウント部材30が備えられ、この絶縁性マウント部材30の電極パッド33を介して、小型デバイス10の配線電極t1〜t4と多芯ケーブル20が電気的に接続される。
【選択図】図4

Description

本発明は、例えばマイクロミラー装置のような小型デバイスの配線構造及びその配線方法に関する。
静電容量型マイクロミラー装置(以下、単にマイクロミラー装置という)は、電圧印加時に生じる静電引力によりミラー面を傾けて入射光をスキャンする小型デバイスであり、通信用の光スイッチ、計測機器、スキャナなどの多様な技術分野で利用されている。従来、マイクロミラー装置の配線電極とリード線の接合は、ワイヤボンディング装置や手作業による半田付け作業などで行なわれていた。手作業による半田付け作業の半田付け精度及び作業性を向上させる半田付け方法は種々開発されており、具体的には例えば、特許文献1などに開示されている。しかしながら、装置全体の複雑化、小型化が進められている昨今は配線電極数の増加や接合面積の微小化が進み、この微小な配線電極への従来の電気的接合方法は技術的に難しくなってきている。このため、接合品質のばらつきや接合不良による断線またはデバイス破損などが生じやすく、信頼性を確保しづらい。また半田付け箇所(電極数)が多くなるほど作業時間がかかり、組立工程の簡易化及び低コスト化が図れなかった。
特開平9−293962号公報
本発明は、以上の課題に鑑みてなされたもので、簡単且つ高精度に配線可能な小型デバイスの配線構造及びその配線方法を得ることを目的とする。
本発明は、小型デバイスまたは小型デバイスに導通接続したフレキシブル配線板に対し、多芯ケーブルの複数の芯線を同時に接合すれば配線作業が容易になること、及び、多芯ケーブルの先端に複数の芯線の位置を固定するマウント部材を設ければ、該複数の芯線を位置精度良く保持した状態で全て同時に接合できることに着目したものである。
すなわち、本発明は、小型デバイスの配線電極と多芯ケーブルを電気的に接続する配線構造であって、多芯ケーブルの先端には、該多芯ケーブルの複数の芯線がそれぞれ単独で挿通された複数のガイド穴と;該複数のガイド穴に充填された導電性接合剤と;該導電性接合剤及び前記芯線により形成された複数の電極パッドと;を有する絶縁性マウント部材が備えられ、この絶縁性マウント部材の電極パッドを介して、小型デバイスの配線電極と多芯ケーブルが電気的に接続されていることを特徴としている。
小型デバイスの配線電極に接続されるデバイス用電極と絶縁性マウント部材の電極パッドに接続されるマウント用電極とを基板表裏面に有するフレキシブル配線基板を備え、このフレキシブル配線基板を介して絶縁性マウント部の電極パッドと小型デバイスの配線電極とを導通接続することができる。フレキブル配線基板のデバイス用電極とマウント用電極は配置パターンが異なることが実際的である。小型デバイスの配線電極が該小型デバイスの複数の面に形成されている場合は、フレキシブル配線基板を小型デバイスに巻きつけて設けることで、各デバイス用電極と対応する配線電極とを容易に接合できる。導電性接合剤には、半田または導電性接着剤を用いることが好ましい。導電性接着材としては、例えば、導電性フィラーを混入した熱硬化性樹脂材料などがある。
本発明は、絶縁性マウント部材とフレキシブル配線基板を用いて小型デバイスの配線電極に多芯ケーブルを電気的に接続する配線方法の態様によれば、対向するケーブル取付面と電極形成面に貫通形成した複数のガイド穴を有する絶縁性マウント部材と、基板表裏面の一方と他方に複数のマウント用電極とデバイス用電極を有し、対応するマウント用電極とデバイス用電極の間を接続したフレキシブル配線基板とを準備する工程、絶縁性マウント部材の電極形成面に導電性接合剤を塗布し、該導電性接合剤を複数のガイド穴に充填する工程、多芯ケーブルの複数の芯線を絶縁性マウント部材の複数のガイド穴にケーブル取付面側から挿入する工程、該複数のガイド穴に挿入した複数の芯線を電極形成面から外方に突出させた状態で、多芯ケーブルと絶縁性マウント部材を固定する工程、絶縁性マウント部材の電極形成面側を切断または研磨してデバイス取付面とし、このデバイス取付面に露出させた、夫々が多芯ケーブルの芯線と導電性接合剤からなる電極パッドを複数形成する工程、及びこの絶縁性マウント部材の電極パッドとフレキシブル配線基板のマウント用電極とを各々対応させて接合し、該フレキシブル配線基板のデバイス用電極と小型デバイスの配線電極とを各々対応させて接合する工程を有していることを特徴としている。
小型デバイスの配線電極が該小型デバイスの異なる面に形成されている場合は、この小型デバイスの外周にフレキシブル配線基板を巻きつけることにより、該フレキシブル配線基板のデバイス用電極と対応する小型デバイスの配線電極とをそれぞれ接合することが好ましい。絶縁性マウント部材の電極パッドとフレキシブル配線基板のマウント用電極は、導電性接合剤により、一括接合することができる。同様に、フレキシブル配線基板のデバイス用電極と小型デバイスの配線電極は、導電性接合剤により、一括接合することができる。
また本発明は、フレキシブル配線基板を用いずに絶縁性マウント部材を介して小型デバイスの配線電極に多芯ケーブルを電気的に接続する配線方法の態様によれば、対向するケーブル取付面と電極形成面の間に貫通形成した複数のガイド穴を有する絶縁性マウント部材を準備する工程、この絶縁性マウント部材の電極形成面に導電性接合剤を塗布し、該導電性接合剤を複数のガイド穴に充填する工程、多芯ケーブルの複数の芯線を、絶縁性マウント部材の複数のガイド穴にケーブル取付面側から挿入する工程、該複数のガイド穴に挿入した複数の芯線を電極形成面から外方に突出させた状態で、多芯ケーブルと絶縁性マウント部材を固定する工程、絶縁性マウント部材の電極形成面側を切断または研磨してデバイス取付面とし、このデバイス取付面に露出させた、夫々が多芯ケーブルの芯線と導電性接合剤からなる電極パッドを複数形成する工程、及び、この絶縁性マウント部材の電極パッドと対応する小型デバイスの配線電極とをそれぞれ接合する工程を有することを特徴としている。
絶縁性マウント部材の電極パッドと小型デバイスの配線電極は、導電性接合剤により接合することが好ましい。導電性接合剤としては、半田または導電性接着剤を用いることができる。導電性接着剤には、例えば、導電性フィラーを混入した熱硬化樹脂材料などがある。
本発明によれば、多芯ケーブルの先端に該多芯ケーブルの複数の芯線の位置を固定する絶縁性マウント部材を設けたので、該複数の芯線を小型デバイスまたは小型デバイスに導通接続したフレキシブル配線板に対して位置精度良く同時に接合可能となり、簡単且つ高精度に配線可能な小型デバイスの配線構造及びその配線方法を得ることができる。
図1及び図2は、本発明の配線構造及び配線方法の適用対象となる光スキャナデバイス(マイクロミラー装置)を示している。光スキャナデバイス10は、略直方体形状をなし、光が入射する側から順に上部基板2、スペーサ4、ミラー層1及び下部基板3を有している。本明細書では、説明の便宜上、光が入射する側から順に上部、下部と定義する。
ミラー層1は、中央部に位置する円形ミラー面11と、円形ミラー面11の外周に位置するリング状のフレーム12と、フレーム12の外周に位置する外枠13とを有している。フレーム12には、円形ミラー面11をX軸周りに回動自在に保持する一対の第1ヒンジ部12Xと、円形ミラー面11及び該フレームをY軸周りに回動自在に保持する一対の第2ヒンジ部12Yとが、それぞれ図示X方向及び図示Y方向に沿って形成されている。第1ヒンジ部12X及び第2ヒンジ部12Yは、その一端が円形ミラー面11に結合され、他端はフレーム12に結合されている。図2においてX軸とY軸は破線で示し、XY軸の交点(円形ミラー面11の中心)をC1とあらわす。
上部基板2は、透過性を有するガラス基板2aを加工したもので、外部から導かれた光を円形ミラー面11に入射させる。図3は上部基板2を示している。図3(B)に示されるように、上部基板2のミラー層1に対向する平面2bには各角部に位置させて第1〜第4までの駆動電極T1〜T4が設けられており、第1駆動電極T1と第2駆動電極T2はY軸に関して、第3駆動電極T3と第4駆動電極T4はX軸に関してそれぞれ対称な位置関係にある。各駆動電極T1〜T4は、同一サイズの扇形形状をなし、円形ミラー面11への光の入射を妨げないように例えばITO膜などの透明電極で形成されている。一方、上部基板2のミラー層1に対向する面2bと反対側の平面2cには、図3(A)、(C)に示されるように、導通部2dを介して駆動電極T1〜T4に導通接続させた配線電極t1〜t4が設けられている。導通部2dは、ガラス基板2aの貫通穴に導電材料を充填して形成されている。
下部基板3には、上述の上部基板2と同一のものが使用されている。以下では、上部基板2の駆動電極及び配線電極を上部駆動電極T1u〜T4u及び上部配線電極t1u〜t4uとし、下部基板3の駆動電極及び配線電極を下部駆動電極T1d〜T4d及び下部配線電極t1d〜t4dとして説明する。
光スキャナデバイス10は、配線電極t1〜t4を介して任意の駆動電極T1〜T4に所定の電圧が印加されると、該電圧印加された駆動電極とミラー層1との間に静電引力が発生し、この静電引力により円形ミラー面11が傾いて入射光をスキャンする。具体的に、Y軸に関して対向する下部駆動電極T1dと上部駆動電極T2u、または下部駆動電極T2dと上部駆動電極T1uに電圧を同時に印加すれば、一対の第2ヒンジ部12Yを軸にして円形ミラー面11及びフレーム12が回動する。一方、X軸に関して対向する下部駆動電極T3dと上部駆動電極T4u、または下部駆動電極T4dと上部駆動電極T3uに電圧を同時に印加すれば、一対の第1ヒンジ部12Xを軸にして円形ミラー面11が回動し、フレーム12は回動しない。配線電極t1u〜t4u、t1d〜t4dは、光スキャナデバイス10の表裏面に露出している。
上記構成の光スキャナデバイス10は、その表裏面に配置した複数の配線電極t1u〜t4u、t1d〜t4dを介して多芯ケーブル20に接続され、この多芯ケーブル20から外部の駆動電源(不図示)に接続されている。
本発明は小型デバイスの配線態様(配線構造、配線方法)を特徴とするものであり、以下では図4〜図12を参照し、光スキャナデバイス10の配線構造及びその配線方法について説明する。
図4は、光スキャナデバイス10の配線構造を示す断面図である。光スキャナデバイス10は、フレキシブル配線基板40及び絶縁性マウント部材30を介して、多芯ケーブル20に接続されている。図5は多芯ケーブル20を単体で示す斜視図であり、図6は絶縁性マウント部材30を単体で示す(A)斜視図(B)断面図であり、図7はフレキシブル配線基板40を単体で示す部分透視図である。
多芯ケーブル20は、断面円形状をなすケーブルであり、図5に示すように、絶縁物からなる外被層21と、外被層21に包まれた複数の芯線22とを有している。複数の芯線22は、所定間隔をあけて同一の円周上に配置され、ケーブル先端側で外被層21よりも外方に突出している。この多芯ケーブル20の先端に、外被層21から突出させた複数の芯線22を保持する絶縁性マウント部材30が固定されている。
絶縁性マウント部材30は、多芯ケーブル20とフレキシブル配線基板40を導通接続させるための中継部材であり、多芯ケーブル20及びフレキシブル配線基板40に接する一対の対向面(ケーブル取付面30a、デバイス取付面30c)を有している。この絶縁性マウント部材30には、図6(A)、(B)に示すように、ケーブル取付面30aとデバイス取付面30cを貫いて、多芯ケーブル20の複数の芯線22をそれぞれ単独で挿通させるガイド穴31が複数形成されている。複数のガイド穴31は、多芯ケーブル20の各芯線22の径よりも大径をなし、該芯線22の配置態様に対応させて、所定間隔をあけて同一の円周上に配置されている。この複数のガイド穴31には、ケーブル取付面30a側から多芯ケーブル20の芯線22が挿通され、デバイス取付面30c側から導電性接合剤32が充填されていて、導電性接合剤32により各芯線22と絶縁性マウント部材30が固定される。デバイス取付面30cには、各々のガイド穴31内に位置する芯線22と導電性接合剤32により電極パッド33が複数形成されている。このように多芯ケーブル20の各芯線22が位置固定されていれば、全ての芯線22を同時に接合させることができる。絶縁性マウント部材30は絶縁材料からなるので各芯線22の間の絶縁性は確保されている。多芯ケーブル20と絶縁性マウント部材30は、多芯ケーブル20の外被層21の周囲に塗布した接着剤34(図4)によっても接合されている。
複数の電極パッド33は、例えば半田クリーム等の導電性接合剤を用いて、フレキシブル配線基板40のマウント用電極41に導通接続されている。
マウント用電極41は、図7に示されるようにフレキシブル配線基板40の表面40aに形成され、複数の電極パッド33の配置態様に対応させて、すなわち、所定間隔をあけて同一の円周上に配置されている。フレキシブル配線基板40の裏面40bには、このマウント用電極41に導通接続された複数のデバイス用電極42が、マウント用電極41とは異なる配置パターン、すなわち、光スキャナデバイス10の配線電極t1〜t4の配置態様に対応させた配置パターンで形成されている。デバイス用電極42は、マウント用電極41と対向する一端部側で下部基板3の配線電極t1d〜t4dに導通接続する4個の下部デバイス用電極42dと、該下部デバイス用電極42とは離間させた他端部側で上部基板2の配線電極t1u〜t4uに導通接続する4個の上部デバイス用電極42uとにより構成される。上部デバイス用電極42uが形成されたフレキシブル配線基板40の他端部には、ミラー層1への入射光を妨げないように切欠き43が形成されている。
上記フレキシブル配線基板40は光スキャナデバイス10の外周に巻きつけた状態で接合されており、このフレキシブル配線基板40及び絶縁性マウント部材30を介して、光スキャナデバイス10と多芯ケーブル20が導通接続されている。
次に、図8〜図12を参照し、光スキャナデバイス10の配線方法について説明する。
先ず、多芯ケーブル20と、対向するケーブル取付面30a及び電極パッド形成面30bに貫通形成した複数のガイド穴31を有する絶縁性マウント部材30とを準備する。
次に、図8に示すように、絶縁性マウント部材30の電極パッド形成面30bに導電性接合剤32を塗布し、複数のガイド穴31に該導電性接合剤32を途中まで充填する。導電性接合剤32としては、半田または導電性接着剤を用いることができる。導電性接着剤には、例えば導電性フィラーを混入した熱硬化樹脂材料などがある。
続いて、図9に示すように、多芯ケーブル20の各芯線22を、絶縁性マウント部材30のケーブル取付面30a側から、対応するガイド穴31へそれぞれ挿入する。このとき、多芯ケーブル20は、外被層21が絶縁性マウント部材30のケーブル取付面30aに接するまで完全に押し込み、複数の芯線22をそれぞれ単独で電極パッド形成面30bから外方へ突出させる。この状態で、多芯ケーブル20の外被層21とケーブル取付面30aとの境界部に接着剤34を塗布し、多芯ケーブル20と絶縁性マウント部材30を接合する。多芯ケーブル20の各芯線22は、絶縁性マウント部材30の各ガイド穴31及び該ガイド穴31に充填された導電性接合剤32により位置固定される。電極パッド形成面30bには導電性接合剤32が全体的に塗布されているため、この段階では複数の芯線22が全て電気的に接続された状態となっている。
続いて、絶縁性マウント部材30の電極パッド形成面30b側を所定量だけ切断または研磨し、ガイド穴31以外に塗布されている導電性接合剤32を除去する。切断にはカッターやレーザーなどを利用することができる。この切断面または研磨面を、デバイス取付面30cとする。図10に示されるようにデバイス取付面30cには、ガイド穴31に充填した導電性接合剤32と同ガイド穴31に挿通した多芯ケーブル20の芯線22とからなる電極パッド33が複数形成される。複数の電極パッド33は、同一の円周上に所定間隔をあけて位置し、絶縁性マウント部材30によって各々の絶縁性が確保されている。
続いて、図11に示すように、絶縁性マウント部材30の複数の電極パッド33とフレキシブル配線基板40のマウント用電極41を接合する。この接合工程は、熱硬化樹脂材料等と導電性フィラーを混ぜた導電性接着剤または半田クリーム等の導電性接合剤を用いて行う。複数の電極パッド33を介して、多芯ケーブル20の複数の芯線22をフレキシブル配線基板40に一括で接合することができる。
続いて、図12に示すように、導電性接合剤を用いて、フレキシブル配線基板40の下部デバイス用電極42dと光スキャナデバイス10の下部配線電極t1d〜t4dとを接合する。この工程により、フレキシブル配線基板40は光スキャナデバイス10と絶縁性マウント部材30の間に接着される。
続いて、光スキャナデバイス10と絶縁性マウント部材30の間から延出しているフレキシブル配線基板40を図12の矢印方向に折り曲げて該光スキャナデバイス10の外周に巻き付け、上部デバイス用電極42uと上部配線電極t1u〜t4uを接合する。この接合工程は、例えば熱硬化樹脂材料等と導電性フィラーを混ぜた導電性接着剤や半田クリーム等の導電性接合剤を用いて一括で行うことができる。
以上により、光スキャナデバイス10の配線作業は完了し、図4に示す配線構造が得られる。
本実施形態によれば、多芯ケーブル20の先端に該多芯ケーブル20の複数の芯線22の位置を固定する絶縁性マウント部材30を設けたので、光スキャナデバイス10に導通接続されるフレキシブル配線基板40に対して、該複数の芯線22を位置精度良く保持した状態で全て同時に接合することができる。これにより、光スキャナデバイス10がさらに小型化されても、光スキャナデバイス10と多芯ケーブル20は確実に導通することができ、接合信頼性が向上する。また配線作業が容易になるので、生産性も向上する。
また本実施形態によれば、絶縁性マウント部材30の各ガイド穴31に充填した導電性接合剤32と同ガイド穴31に挿通した芯線22により各々の電極パッド33を形成しているので、電極パッド33の径を芯線22の径よりも容易に大きくすることができ、接合不良を防止して信頼性をあげることができる。
本実施形態では、光スキャナデバイス10がその表裏面両方に配線電極t1〜t4を備えているので絶縁性マウント部材30及びフレキシブル配線基板40を用いて多芯ケーブル20を接合しているが、光スキャナデバイスが表面及び裏面の一方のみに配線電極t1〜t4を備える場合には、フレキシブル配線基板40を用いなくてもよい。すなわち、絶縁性マウント部材30に設けた複数の電極パッド33を光スキャナデバイス10に直接接着すればよい。具体的な工程としては、先ず、絶縁性マウント部材30の電極パッド形成面30bに導電性接合剤32を塗布して該導電性接合剤32を複数のガイド穴31に充填する。次に、多芯ケーブル20の複数の芯線22をそれぞれ単独で絶縁性マウント部材30のケーブル取付面30a側から対応するガイド穴31に挿入し、電極パッド形成面30bから外方へ突出させる。この状態で多芯ケーブル20と絶縁性マウント部材30を接合する。続いて、絶縁性マウント部材30の電極パッド形成面30b側を所定量だけ切断または研磨し、ガイド穴31以外に塗布されている導電性接合剤32を除去し、この切断面または研磨面をデバイス取付面30cとする。デバイス取付面30cには、ガイド穴31に充填した導電性接合剤32と同ガイド穴31に挿通した多芯ケーブル20の芯線22とで夫々が構成される電極パッド33が複数形成される。そして、絶縁性マウント部材30の複数の電極パッド33と光スキャナデバイスの配線電極とを各々対応させて接合する。
以上では、小型デバイスである光スキャナデバイスに本発明を適用した実施形態について説明したが、本発明は、配線部をその表裏面に有する小型デバイス全般に適用可能である。
本発明の適用対象となる光スキャナデバイスを示す模式斜視図である。 図1の光スキャナデバイスの分解斜視図である。 図2の上部基板を示しており、(A)図2のA−A線に沿う断面図、(B)(A)の下面を示す平面図、(C)(A)の上面を示す平面図である。 光スキャナデバイスの配線構造を示す模式断面図である。 図4の多芯ケーブルを単体で示す斜視図である。 図4の絶縁性マウント部材を単体で示す(A)斜視図、(B)(A)のB−B線に沿う断面図である。 図4のフレキシブル配線基板を示す部分透視図である。 本発明による配線方法の一工程を示す(A)斜視図、(B)断面図である。 図8の次工程を示す(A)斜視図、(B)断面図である。 図9の次工程を示す(A)斜視図、(B)断面図である。 図10の次工程を示す(A)斜視図、(B)断面図である。 図11の次工程を示す(A)斜視図、(B)断面図である。
符号の説明
1 ミラー層
2 上部基板
2d 導通部
3 下部基板
4 スペーサ
10 光スキャナデバイス(マイクロミラー装置)
11 円形ミラー面
12 フレーム
13 外枠
20 多芯ケーブル
21 外被層
22 芯線
30 絶縁性マウント部材
30a ケーブル取付面
30b 電極形成面
30c デバイス取付面
31 ガイド穴
32 導電性接合剤
33 電極パッド
34 接着剤
40 フレキシブル配線基板
41 マウント用電極
42 デバイス用電極
43 切欠き
t1〜t4 配線電極
T1〜T4 駆動電極

Claims (13)

  1. 小型デバイスの配線電極と多芯ケーブルを電気的に接続する配線構造であって、
    前記多芯ケーブルの先端には、該多芯ケーブルの複数の芯線がそれぞれ単独で挿通された複数のガイド穴と;該複数のガイド穴に充填された導電性接合剤と;該導電性接合剤及び前記芯線により形成された複数の電極パッドと;を有する絶縁性マウント部材が備えられ、
    この絶縁性マウント部材の電極パッドを介して、前記小型デバイスの配線電極と前記多芯ケーブルが電気的に接続されていることを特徴とする小型デバイスの配線構造。
  2. 請求項1記載の小型デバイスの配線構造において、前記小型デバイスの配線電極に接続されるデバイス用電極と前記絶縁性マウント部材の電極パッドに接続されるマウント用電極とを基板表裏面に有するフレキシブル配線基板を備え、このフレキシブル配線基板を介して前記絶縁性マウント部の電極パッドと前記小型デバイスの配線電極とを導通接続した小型デバイスの配線構造。
  3. 請求項2記載の小型デバイスの配線構造において、前記フレキブル配線基板のデバイス用電極とマウント用電極は、配置パターンが異なる小型デバイスの配線構造。
  4. 請求項2または3記載の小型デバイスの配線構造において、前記小型デバイスの配線電極は該小型デバイスの複数の面に形成されており、前記フレキシブル配線基板を前記小型デバイスに巻きつけて前記各デバイス用電極と対応する前記配線電極とを導通接続した小型デバイスの配線構造。
  5. 請求項1ないし4のいずれか一項に記載の小型デバイスの配線構造において、前記導電性接合剤には、半田または導電性接着剤を用いる小型デバイスの配線構造。
  6. 小型デバイスの配線電極に多芯ケーブルを電気的に接続する方法であって、
    対向するケーブル取付面と電極形成面に貫通形成した複数のガイド穴を有する絶縁性マウント部材と、基板表裏面の一方と他方に複数のマウント用電極とデバイス用電極を有し、対応するマウント用電極とデバイス用電極の間を接続したフレキシブル配線基板とを準備する工程、
    前記絶縁性マウント部材の電極形成面に導電性接合剤を塗布し、該導電性接合剤を前記複数のガイド穴に充填する工程、
    前記多芯ケーブルの複数の芯線を、前記絶縁性マウント部材の複数のガイド穴にケーブル取付面側から挿入する工程、
    該複数のガイド穴に挿入した複数の芯線を電極形成面から外方に突出させた状態で、前記多芯ケーブルと前記絶縁性マウント部材を固定する工程、
    前記絶縁性マウント部材の電極形成面側を切断または研磨してデバイス取付面とし、このデバイス取付面に露出させた、夫々が前記多芯ケーブルの芯線と前記導電性接合剤からなる電極パッドを複数形成する工程、及び
    この絶縁性マウント部材の電極パッドと前記フレキシブル配線基板のマウント用電極とを各々対応させて接合し、該フレキシブル配線基板のデバイス用電極と前記小型デバイスの配線電極とを各々対応させて接合する工程、
    を有していることを特徴とする小型デバイスの配線方法。
  7. 請求項6記載の小型デバイスの配線方法において、前記小型デバイスの配線電極は該小型デバイスの異なる面に形成されており、この小型デバイスの外周に前記フレキシブル配線基板を巻きつけることにより、該フレキシブル配線基板のデバイス用電極と対応する前記小型デバイスの配線電極とをそれぞれ接合する小型デバイスの配線方法。
  8. 請求項6または7記載の小型デバイスの配線方法において、前記絶縁性マウント部材の電極パッドと前記フレキシブル配線基板のマウント用電極は、導電性接合剤により、一括接合する小型デバイスの配線方法。
  9. 請求項6ないし8のいずれか一項に記載の小型デバイスの配線方法において、前記フレキシブル配線基板のデバイス用電極と前記小型デバイスの配線電極は、導電性接合剤により、一括接合する小型デバイスの配線方法。
  10. 小型デバイスの配線電極に多芯ケーブルを電気的に接続する方法であって、
    対向するケーブル取付面と電極形成面の間に貫通形成した複数のガイド穴を有する絶縁性マウント部材を準備する工程、
    この絶縁性マウント部材の電極形成面に導電性接合剤を塗布し、該導電性接合剤を前記複数のガイド穴に充填する工程、
    前記多芯ケーブルの複数の芯線を、前記絶縁性マウント部材の複数のガイド穴にケーブル取付面側から挿入する工程、
    該複数のガイド穴に挿入した複数の芯線を電極形成面から外方に突出させた状態で、前記多芯ケーブルと前記絶縁性マウント部材を固定する工程、
    前記絶縁性マウント部材の電極形成面側を切断または研磨してデバイス取付面とし、このデバイス取付面に露出させた、それぞれが前記多芯ケーブルの芯線と前記導電性接合剤からなる電極パッドを複数形成する工程、及び、
    この絶縁性マウント部材の複数の電極パッドを対応する前記小型デバイスの配線電極にそれぞれ接合する工程、
    を有することを特徴とする小型デバイスの配線方法。
  11. 請求項10記載の小型デバイスの配線方法において、前記絶縁性マウント部材の電極パッドと前記小型デバイスの配線電極を、導電性接合剤により接合する小型デバイスの配線方法。
  12. 請求項6ないし11のいずれか一項に記載の小型デバイスの配線方法において、前記導電性接合剤には半田を用いる小型デバイスの配線方法。
  13. 請求項6ないし11のいずれか一項に記載の小型デバイスの配線方法において、前記導電性接合剤には、導電性接着剤を用いる小型デバイスの配線方法。
JP2006164163A 2006-06-14 2006-06-14 小型デバイスの配線構造及びその配線方法 Withdrawn JP2007335174A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006164163A JP2007335174A (ja) 2006-06-14 2006-06-14 小型デバイスの配線構造及びその配線方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006164163A JP2007335174A (ja) 2006-06-14 2006-06-14 小型デバイスの配線構造及びその配線方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007335174A true JP2007335174A (ja) 2007-12-27

Family

ID=38934445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006164163A Withdrawn JP2007335174A (ja) 2006-06-14 2006-06-14 小型デバイスの配線構造及びその配線方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007335174A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010091791A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Brother Ind Ltd 光走査装置、画像形成装置、及び光走査装置の製造方法
EP2455948A1 (en) * 2009-07-13 2012-05-23 Olympus Corporation Aggregated cable

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04179074A (ja) * 1990-11-13 1992-06-25 Toshiba Corp 多芯ケーブルの接続方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04179074A (ja) * 1990-11-13 1992-06-25 Toshiba Corp 多芯ケーブルの接続方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010091791A (ja) * 2008-10-08 2010-04-22 Brother Ind Ltd 光走査装置、画像形成装置、及び光走査装置の製造方法
EP2455948A1 (en) * 2009-07-13 2012-05-23 Olympus Corporation Aggregated cable
EP2455948A4 (en) * 2009-07-13 2014-06-04 Olympus Corp AGRREGATED CABLE
US8912445B2 (en) 2009-07-13 2014-12-16 Olympus Corporation Cable assembly

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20100210138A1 (en) Multicore cable connector
JP2011171114A (ja) 電池間接続装置
TW200814439A (en) Cable assembly and method of producing the same
TWI568095B (zh) 插頭連接器
TW201711293A (zh) 電連接器
JP2007335174A (ja) 小型デバイスの配線構造及びその配線方法
JP2004134518A (ja) 電子部品、電子部品の製造方法及び製造装置
JP2000347072A (ja) 光ファイバ並びに光モジュール及びその製造方法並びに光伝達装置
JP2001102712A (ja) コネクタ付きの配線基板、およびその製造方法
JP7130742B2 (ja) 回転機器
JP2005025971A (ja) コネクタ基板付き多芯ケーブルの製造方法およびコネクタ基板付き多芯ケーブル
TWI625015B (zh) Solder pad connection structure of cable conductor and flexible circuit board
JP2008258053A (ja) ワイヤケーブルの端末接合構造
JP2006164580A (ja) ケーブル付き電気コネクタ
JP2003249738A (ja) プリント基板、電子部品の実装構造及び光ピックアップ
JP2004279460A (ja) 液晶表示装置及びその製造方法
JP5263021B2 (ja) 細径同軸ケーブルアレイ及びその製造方法
JP2886380B2 (ja) 発光ダイオード表示ユニット及びその製造方法
JP2002008813A (ja) 回転コネクタ及びこれに備えられる可撓性ケーブルとリードブロックとの接続構造
JP6182408B2 (ja) フラットケーブルと接続端子の接続方法、フラットケーブル付きコネクタユニットの製造方法、コネクタ集合体、フラットケーブル付きコネクタ、及びフラットケーブル付きコネクタユニット
JP2001284697A (ja) 半導体レーザモジュールおよびその製造方法
JP7052532B2 (ja) 光学装置およびその製造方法
JP3123979B2 (ja) 高周波プローブの先端構造
JP2004295067A (ja) 液晶素子
JP2643880B2 (ja) プリント配線基板相互間のケーブル接続方法

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20080502

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090108

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20101207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110125

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20110316