JP2007333288A - 給湯システム及び給湯システムの自動診断方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な操作でシステム全体の診断が可能な給湯システム及びその自動診断方法を提供する。
【解決手段】給湯システムは、温水の流路を形成する複数の配管と、温水を加熱し、又は所定温度の温水を浴槽又は給湯栓から出湯させるために所定の動作を行う複数の機能ユニットと、複数の機能ユニットを制御する制御部(35)とを有する。その制御部(35)は、給湯システムを動作させる手段として、少なくとも、複数の配管の診断を行う試運転手段(352)と、複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットの動作を診断する機能ユニット連続診断手段(353)と、複数の機能ユニットの何れかを単独で動作させて診断する機能ユニット単独診断手段(354)とを有し、それら給湯システムを動作させる手段の何れかを選択して使用する。
【選択図】図2

Description

本発明は、給湯システム及び給湯システムの自動診断方法に関するものであり、より詳しくは、特に施工時にシステム全体が正常動作するか否かを自動診断可能な給湯システム及び給湯システムの自動診断方法に関する。
近年、省エネルギーで給湯を行える給湯システムとして、温水の加熱を熱交換によって行うヒートポンプ式給湯システムが注目されている。ヒートポンプ式給湯システムは、タンクユニットとヒートポンプユニットの二つのユニットから構成されている。そして、両ユニット間で温水を循環させるための配管が設けられる。そのため、ヒートポンプ式給湯システムは、従来の給湯システムよりも配管構造が複雑となっている。そこで、このような給湯システムを設置する際、給湯システムが正常に動作するか否かを確認するために、施工業者は、タンクユニットから給湯するための配管だけでなく、ヒートポンプサイクルを構成する各ユニットや、ヒートポンプユニットとタンクユニットを接続する配管なども診断する必要がある。このような給湯器の故障診断に利用可能な方法として、例えば、給湯器の流量調整弁を個別に動作させて具体的な故障診断を行う給湯器の故障診断方法が開発されている(特許文献1参照)。しかし、ヒートポンプ式の給湯システムでは、故障診断を行うべき箇所が多数存在する。そのため、全てについて個別に診断すると、非常に多くの時間と工数を要してしまう。
一方、試運転時の操作を簡略化するために、試運転用の制御モードを設け、リモコンのスイッチを多重押しすることで、その試運転用の制御モードを起動できる制御装置が開発されている(特許文献2参照)。そして、特許文献2に記載された制御装置では、試運転用の制御モードでも、給湯量や追い焚きの設定温度を除けば、通常運転用の制御モードと同じ動作を給湯システムに実行させる。
しかし、ヒートポンプ式給湯システムでは、タンクユニットとヒートポンプユニットを接続する配管内にエアーが入っていると、ヒートポンプユニットの動作が不安定となる。そのため、特に施工時において給湯システムの診断を行う場合には、配管内のエアーを排気する作業が必要となり、通常運転時とは異なる動作を給湯システムにさせる必要がある。
特開平11−153354号公報 特開平05−60392号公報
上記の問題点に鑑み、本発明の目的は、システム全体の診断を簡単な操作で行える給湯システム及びその自動診断方法を提供することにある。
また、本発明の別の目的は、システムの配管を短時間で診断できる給湯システム及びその自動診断方法を提供することにある。
さらに、本発明の別の目的は、システムに異常がある場合に、その異常原因を容易に特定できる給湯システム及びその自動診断方法を提供することにある。
本発明の請求項1に記載の形態によれば、本発明に係る給湯システムは、温水の流路を形成する複数の配管と、温水を加熱し、又は所定温度の温水を浴槽又は給湯栓から出湯させるために所定の動作を行う複数の機能ユニットを制御する制御部(35)を有する。その制御部(35)は、給湯システムを動作させる手段として、少なくとも複数の機能ユニットを所定の手順で動作させて複数の配管の診断を行う試運転手段(352)と、複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、その一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断する機能ユニット連続診断手段(353)と、複数の機能ユニットの何れかを単独で動作させて、その単独動作した機能ユニットが正常に機能するか否かを診断する機能ユニット単独診断手段(354)とを有し、それら給湯システムを動作させる手段の何れかを選択して使用することを特徴とする。
異なる方法で給湯システムを動作させる複数の手段を有することにより、何れかの手段を選択するという簡単な操作を行うだけで、給湯システム全体の診断を適切に行うことができる。また、機能ユニット連続診断手段を有することにより、複数の機能ユニットを一度に動作させて診断を行えるので、異常原因が特定されていない場合でも、適切な診断を行うことができる。さらに、機能ユニット単独診断手段を有することにより、特定の機能ユニットが不具合を生じていると考えられる場合に、その特定の機能ユニットのみを検証できるので、短時間で診断を行うことができる。
また請求項2に記載のように、機能ユニット連続診断手段(353)における所定の処理は、温水を加熱する温水加熱処理と、所定温度の温水を出湯させる給湯処理と、浴槽への湯張りをさせる湯張り処理の何れかであることが好ましい。
また請求項3に記載のように、複数の配管の少なくとも一つは、配管内の温水の温度情報又は配管内の温水の流量を検出するセンサを備え、機能ユニット連続診断手段(353)は、温度情報又は流量に基づいて、一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断することが好ましい。
また、請求項4に記載のように、制御部(35)は、給湯システムを動作させる手段として、複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、その一連の機能ユニット又は所定の処理に関連する配管に異常が発生するか否か判定し、異常が発生した場合に、給湯システムの異常原因を特定する異常原因特定手段(355)をさらに有することが好ましい。係る構成により、システム異常が存在する場合でも、各機能ユニットを個別に動作させることなく異常原因を特定することができるので、異常原因の特定に要する工数及び時間を削減することができる。
また、請求項5に記載のように、複数の配管の少なくとも一つは、配管内の温水の温度情報を検出するセンサを備え、異常原因特定手段(355)は、発生した異常に関連する異常原因が複数有る場合、複数の機能ユニットのうち、発生した異常に関連する機能ユニットを動作させ、動作させた機能ユニットの動作情報と、温度情報を取得し、動作情報又は温度情報が、複数の異常原因の何れかと対応する所定の条件を満たすか否かを判定することにより、異常原因を特定することが好ましい。機能ユニットの動作情報又は配管内の温水の温度情報を用いることにより、正確に異常原因を特定することができる。
さらに、請求項6に記載のように、給湯システムは、温水を加熱するヒートポンプユニット(10)と、加熱された温水の貯湯及び浴槽又は給湯栓への出湯を行うタンクユニット(20)を有し、複数の配管は、ヒートポンプユニット(10)とタンクユニット(20)間で温水を循環させるヒートポンプ配管(3a、3b)と、タンクユニット(20)から浴槽へ温水を出湯する浴槽配管(5)と、タンクユニット(20)から給湯栓へ出湯する給湯配管(6)を含むことが好ましい。
本発明の請求項7に記載の形態によれば、本発明に係る給湯システムの自動診断方法は、温水の流路を形成する複数の配管の診断を行う試運転モードと、温水を加熱し、又は所定温度の温水を浴槽又は給湯栓から出湯させるために所定の動作を行う複数の機能ユニットの何れかを単独で診断する機能ユニット単独診断モードと、複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを診断する機能ユニット連続診断モードとのうちの何れかを選択するステップ(S103、S105)を有することを特徴とする。
そして、試運転モードが選択された場合、複数の機能ユニットを所定の手順で動作させて前記複数の配管を診断する第1の診断ステップ(S104)と、機能ユニット連続診断モードが選択された場合、複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、その一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断する第2の診断ステップ(S106)と、機能ユニット単独診断モードが選択された場合、複数の機能ユニットの何れかを単独動作させてその単独動作した機能ユニットが正常に機能するか否かを診断する第3の診断ステップ(S107)とを有する。
さらに、本発明の請求項8に記載の形態によれば、上記の選択ステップ(S103、S105)は、試運転モードと、機能ユニット単独診断モードと、機能ユニット連続診断モードと、給湯システムの異常原因を特定する異常原因特定モードのうちの何れかを選択する。
そして、上記の第1〜第3の診断ステップの他、異常原因特定モードが選択された場合、複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、一連の機能ユニット又は所定の処理に関連する配管に異常が発生するか否か判定し、異常が発生した場合に、給湯システムの異常原因を特定する異常原因特定ステップ(S108)を有する。
異なる方法で給湯システムを動作させる複数の診断モードを有することにより、何れかの診断モードを選択するという簡単な操作を行うだけで、給湯システム全体の診断を適切に行うことができる。また、機能ユニット連続診断モードを有することにより、複数の機能ユニットを一度に動作させて診断を行えるので、異常原因が特定されていない場合でも、適切な診断を行うことができる。さらに、機能ユニット単独診断モードを有することにより、特定の機能ユニットが不具合を生じていると考えられる場合に、その特定の機能ユニットのみを検証できるので、短時間で診断を行うことができる。
また、本発明の請求項9に記載の形態によれば、給湯システムは、温水を加熱するヒートポンプユニット(10)と、加熱された温水の貯湯及び浴槽又は給湯栓への出湯を行うタンクユニット(20)を有し、且つ複数の配管は、ヒートポンプユニット(10)とタンクユニット(20)間で温水を循環させるヒートポンプ配管(3a、3b)と、タンクユニット(20)から浴槽へ温水を出湯する浴槽配管(5)とを含み、第1の診断ステップ(S104)は、ヒートポンプ配管に備えられたポンプ(11)が予め定めた条件で第1の所定時間継続して動作した場合、ヒートポンプ配管(3a、3b)内のエアー抜きが正常に行われたと判定する第1の判定ステップ(S204)と、タンクユニット(20)から給湯される浴槽に、所定の水位まで湯張りを行うステップ(S202、S203)と、第2の所定時間内に、所定水位まで湯張りされた場合に湯張りが正常に行われたと判定する第2の判定ステップ(S207)と、第2の判定ステップ(S207)において、湯張りが正常におこなわれたと判定された場合、浴所定水位からの水位低下を検出することにより、浴槽又は浴槽配管(5)の漏水の有無を確認するステップ(S210)と、を有することが好ましい。
また、本発明の請求項10に記載の形態によれば、給湯システムは、温水を加熱するヒートポンプユニット(10)と、加熱された温水の貯湯及び浴槽又は給湯栓への出湯を行うタンクユニット(20)を有し、第2の診断ステップにおける所定の処理は、ヒートポンプユニット(10)に温水を加熱させる温水加熱処理と、タンクユニット(20)に所定温度の温水を給湯させる給湯処理と、タンクユニット(20)に浴槽への湯張りをさせる湯張り処理の少なくとも何れかを含むことが好ましい。
また、本発明の請求項11に記載の形態によれば、複数の配管の少なくとも一つは、配管内の温水の温度情報又は配管内の温水の流量を検出するセンサを備え、第2の診断ステップは(S106)は、温度情報又は流量に基づいて、一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断することが好ましい。
また、本発明の請求項12に記載の形態によれば、複数の配管の少なくとも一つは、配管内の温水の温度情報を検出するセンサを備え、異常原因特定ステップ(S108)は、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、その一連の機能ユニット又は所定の処理に関連する配管に異常が発生するか否か判定するステップ(S402)と、異常が発生したと判定された場合、発生した異常に関連する異常原因が複数有るか否か判定するステップ(S403)と、関連する異常原因が複数有ると判定された場合、複数の機能ユニットのうち、発生した異常に関連する機能ユニットを動作させるステップ(S405)と、動作させた機能ユニットの動作情報と、配管内の温水の温度情報を取得するステップ(S406)と、動作情報又は温度情報が、複数の異常原因の何れかと対応する所定の条件を満たすか否かを判定することにより、異常原因を特定するステップ(S407)と、を有することが好ましい。機能ユニットの動作情報又は配管内の温水の温度情報を用いることにより、正確に異常原因を特定することができる。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る給湯システムについて詳細に説明する。
図1に、本発明に係る給湯システムの概略構成図を示す。本発明に係る給湯システム1は、ヒートポンプユニット10と、タンクユニット20を有する。
ヒートポンプユニット10は、電動ポンプ11、電気膨張弁12、蒸発器13、コンプレッサ14、電動ファン15、水冷媒熱交換器16、制御部17、流入水サーミスタ18a、流出水サーミスタ18b、圧力センサ19を有する。そして、電動ポンプ11は、ヒートポンプユニット10とタンクユニット20との間で温水を循環させるためのヒートポンプ配管(タンクユニット20からヒートポンプユニット10へ温水を流入させるヒートポンプ行き配管3a、ヒートポンプユニット10からタンクユニット20へ温水を戻すヒートポンプ戻り配管3b)に設けられ、ヒートポンプ配管3a、3bを通じて両ユニット間で温水の循環を行わせる。
また、電気膨張弁12、蒸発器13、コンプレッサ14、電動ファン15及び水冷媒熱交換器16は、ヒートポンプサイクルを構成する。そのヒートポンプサイクルでは、コンプレッサ14にて圧縮され、高圧となった冷媒が水冷媒熱交換器16に流入する。水冷媒熱交換器16において、その高圧の冷媒は、タンクユニット20より送られてきた温水と熱交換して温水を加熱する。一方、水冷媒熱交換器16を通過した放熱後の高圧の冷媒は、電気膨張弁12へ送られ、低圧状態に減圧される。そして低圧状態となった冷媒は蒸発器13へ送られ、蒸発器13で大気等から吸熱して蒸発し、その後、コンプレッサ14に吸入され、再度圧縮される。また電動ファン15は、蒸発器13に向けて外気を送風し、冷媒の蒸発を助ける。
また、流入水サーミスタ18aは、ヒートポンプ行き配管3aに設けられ、水冷媒熱交換器16へ流入する温水の温度を検出する。さらに、流出水サーミスタ18bは、ヒートポンプ戻り配管3bに設けられ、水冷媒熱交換器16から流出する温水の温度を検出する。一方、圧力センサ19は、ヒートポンプユニット10内の水冷媒熱交換器16から流出した冷媒の圧力を検出する。
ヒートポンプユニット10の制御部17は、例えば、組み込み型のマイクロプロセッサ及び不揮発性のメモリなどで構成される。そして、制御部17は、タンクユニット20の制御部35から通信用電線(図示せず)を通じて受信される、設定温度等の制御信号等に基づいて、温水の加熱温度を調節するために、電動ポンプ11、電気膨張弁12、コンプレッサ14及び電動ファン15を制御する。
さらに、制御部17は、電動ポンプ11、電気膨張弁12、コンプレッサ14及び電動ファン15の各機能ユニットから、それらの動作情報を表すフィードバック信号を取得する。また、サーミスタ18a、18bなどの各センサから、温度情報などのセンサ信号を取得する。そして、取得した動作情報及びセンサ信号を、給湯システム1の運転制御又は診断に使用するために、通信用電線を通じてタンクユニット20の制御部35へ送信する。
なお、各機能ユニットの動作情報を表すフィードバック信号は、例えば以下のようなものである。電動ポンプ11、コンプレッサ14及び電動ファン15については、それらを駆動するモータの実際の回転数がフィードバック信号となる。一方、電気膨張弁12については、直接的に動作状態を表す信号を得ることができない。そこで、電気膨張弁12では、弁を初期位置からステッピングモータで所定ステップ数だけ移動させた場合に接触する位置に突き当て部材を配置し、弁がその突き当て部材に接触したときの音を集音マイクで検出し、フィードバック信号とする。
一方、タンクユニット20は、貯湯タンク21と、貯湯タンク21に接続される浴槽配管5、給湯配管6及び水道配管9を有する。さらに、タンクユニット20は、貯湯タンク21及び各配管に設けられた各種の弁やサーミスタなどのセンサと、それらを制御する制御部35を有する。
貯湯タンク21は、ヒートポンプユニット10と接続されるヒートポンプ配管(ヒートポンプ行き配管3a及びヒートポンプ戻り配管3b)に接続されている。そして、貯湯タンク21は、ヒートポンプユニット10で加熱された高温の温水を保温貯蔵する。
また、貯湯タンク21の外表面には、タンク残湯サーミスタ33a〜33eが、貯湯タンク21の上方側から下側にかけて順に貼り付けられる。そして、タンク残湯サーミスタ33a〜33eは、貯湯タンク21内の温水温度をそれぞれ検出し、制御部35へ通知する。
さらに、タンクユニット20は、貯湯タンク21に貯められた温水を、取水口から浴槽配管5を通じて浴槽7に出湯させたり、取水口から給湯配管6を通じて給湯栓8に出湯させることができる。また、水道より供給される水道水が、水道配管9を通じて供給される。水道配管9は、湯張り混合弁22で浴槽配管5と接続される。同様に、水道配管9は、給湯混合弁30で給湯配管6と接続される。そして、湯張り混合弁22及び給湯混合弁30は、制御部35からの制御信号に基づいて、貯湯タンク21より出湯される温水と水道配管9を通じて供給される水道水を所定の割合で混合し、所定温度の温水を浴槽7又は給湯栓8に供給する。
さらに、水道配管9は、貯湯タンク21にも接続され、貯湯タンク21に水道水を供給する。この水道配管9には、水道水温度サーミスタ34が設けられ、供給される水道水の温度を検出し、制御部35へ通知する。
また、浴槽配管5には、湯張り混合弁22の下流側(浴槽7側)に、上流側から順に湯張り電磁弁23、浴槽流量カウンタ24及び浴槽循環温度サーミスタ29が設けられる。湯張り電磁弁23は、制御部35からの制御信号に基づいて、浴槽配管5を開閉し、浴槽7への出湯量を制御する。また浴槽流量カウンタ24は、浴槽配管5を流れる温水の流量を計測し、制御部35へ通知する。そして、浴槽循環温度サーミスタ29は、浴槽7に出湯される温水の温度を検出し、制御部35へ通知する。
浴槽配管5は、浴槽流量カウンタ24の下流側で、浴槽行き配管51と浴槽戻り配管52に分岐する。そして、浴槽行き配管51には、フロースイッチ28が設けられる。一方、浴槽戻り配管52には、上流側(貯湯タンク21側)から順に循環ポンプ25、循環電動弁26が設けられる。
循環ポンプ25は、浴槽行き配管51及び浴槽戻り配管52内に溜まったエアーを浴槽7に排出する。そのために、循環ポンプ25は、浴槽行き配管51及び浴槽戻り配管52内で温水を循環させる。
循環電動弁26は、浴槽戻り配管52を開閉し、浴槽7への湯張り、浴槽行き配管51と浴槽戻り配管52での温水の循環を循環ポンプ25とともに制御する。
フロースイッチ28は、例えば、面積流量計の原理にしたがって動作するものを使用することができる。そして、フロースイッチ28は、浴槽行き配管51を流れる温水の流量を検出し、その流量が所定の閾値(例えば5リットル/分)以上の場合と未満の場合で異なる信号を制御部35に通知する。
また、浴槽7には、浴槽7内に貯められた温水の水位を検出する水位センサ27が設けられる。水位センサ27は、例えば圧力検知式のものを使用することができる。この場合、水位センサ27は、浴槽7内の側面に取り付けられ、水位センサ27に対して掛かる水圧が高くなるほど高い信号値を出力する。そして、水位センサ27で出力された信号は、制御部35へ通知される。
さらに、給湯配管6には、給湯混合弁30よりも給湯栓8側に給湯温度サーミスタ31及び給湯カウンタ32が設けられる。そして、給湯温度サーミスタ31は、給湯栓8より出湯される温水の温度を検出する。一方、給湯カウンタ32は、給水栓8から出湯された温水の量を検出する。検出された温度及び温水の量は、制御部35へ通知される。
制御部35は、組み込み型のマイクロプロセッサ及び不揮発性のメモリなどで構成される。そして、内蔵のメモリから読み込まれたプログラムにしたがって動作し、制御部35と通信可能な操作部36から受信した操作信号に基づいて、給湯システム1全体の制御を行う。
図2に、制御部35の機能ブロック図を示す。制御部35は、選択手段351、試運転手段352、機能ユニット連続診断手段353、機能ユニット単独診断手段354、異常原因特定手段355、及び通常運転手段356を有する。これらの各手段は、制御部35に読み込まれたプログラムによる機能モジュールとして実装される。
選択手段351は、後述する操作部36からの操作信号に基づいて、試運転手段352、機能ユニット連続診断手段353、機能ユニット単独診断手段354、異常原因特定手段355、又は通常運転手段356の何れかの運転手段を選択する。
そして、制御部35は、選択された運転手段が実行する各運転モードにしたがって給湯システム1の運転を行う。特に、試運転手段352、機能ユニット連続診断手段353、機能ユニット単独診断手段354、又は異常原因特定手段355の何れかが選択されると、給湯システム1の各部の診断を行う。なお、試運転手段352、機能ユニット連続診断手段353、機能ユニット単独診断手段354、又は異常原因特定手段355の何れかによって実行される運転モードを、以下では特に診断モードという。
試運転手段352によって実行される試運転モードでは、制御部35は、給湯システム1を起動から浴槽7への湯張りまで順に実行し、給湯システム1全体の動作に異常がないかどうかを診断する。機能ユニット連続診断手段353によって実行される機能ユニット連続診断モードでは、制御部35は、ヒートポンプユニット10による温水加熱、タンクユニット20による所定温度の温水供給、浴槽7への出湯など、一連の動作単位で関連する機能ユニットを動作させ、各動作に関連する機能ユニットの何れかに異常がないかどうかを診断する。また、機能ユニット単独診断手段354によって実行される機能ユニット単独診断モードでは、制御部35は、ヒートポンプユニット10の電動ポンプ11、電気膨張弁12、タンクユニット20の湯張り電磁弁23、循環ポンプ25など、各機能ユニットを個別に動作させて、機能ユニットごとに異常がないかどうかを診断する。さらに、異常原因特定手段355によって実行される異常原因特定モードでは、制御部35は、給湯システム1の何処かに異常が検出された場合、故障した機能ユニット、又は配管設置不良箇所を特定する。
なお、給湯システム1の各部の診断を行うこれらの診断モードについての処理の詳細は後述する。
また、制御部35は、湯張り混合弁22、湯張り電磁弁23、循環ポンプ25、循環電動弁26、給湯混合弁30など、タンクユニット20の各機能ユニットに所定の制御信号を送信することによって制御する。一方、制御部35は、各機能ユニットからその動作情報を表すフィードバック信号を取得する。
一例として、湯張り混合弁22について説明する。湯張り混合弁22は、ステッピングモータと、そのモータの回転軸に取り付けられた混合弁を備える。そして、制御部35が所定のステップだけ動作するように湯張り混合弁22に制御信号を送信すると、ステッピングモータは、その所定ステップ数だけ回転する。また、湯張り混合弁22は、混合弁の原点位置(例えば、貯湯タンク21からの温水のみが流れる状態)及び温水と水道水が所定の混合比になる混合弁の所定位置に、ホール素子などで構成される位置センサを備える。そして、原点位置にある位置センサは、混合弁が原点位置にある場合、制御部35に混合弁を検知したことを示す信号を送信する。同様に、上記の所定位置にある位置センサは、混合弁が所定位置にある場合、制御部35に混合弁を検知したことを示す信号を送信する。
そこで、制御部35は、湯張り混合弁22が正常に動作するか否かを調べる際、湯張り混合弁22に対し、混合弁が原点位置に位置した状態から、混合弁を上記の所定位置まで移動させるために必要な所定ステップ数だけ回転するよう動作指示する。そして、制御部35は、湯張り混合弁22から、混合弁が所定位置に到達したことを示す検知信号を受信すると、湯張り混合弁22は正常に動作していると判断できる。
さらに、制御部35は、浴槽流量センサ24、水位センサ27、フロースイッチ28、浴槽循環温度サーミスタ29、給湯温度サーミスタ31、給湯カウンタ32、タンク残湯サーミスタ33a〜33e、水道水温度サーミスタ34など、各種センサと接続される。そして上述したように、それらセンサから温度情報などのセンサ信号を取得する。
さらに、制御部35は、タンクユニット20から取水される温水を設定温度にするために、必要な応答信号をヒートポンプユニット10の制御部17から通信用電線を通じて取得し、またヒートポンプユニット10の制御部17に対する制御信号を通信用電線を通じて送信する。
操作部36は、例えば、制御部35と赤外線通信を行うリモコン装置で構成される。操作部36は、複数の操作ボタン、液晶ディスプレイで構成される表示部などを有する。そして、操作部36は、ユーザが操作ボタンを押すことによって、所定の操作信号を制御部35へ送信する。また操作部36は、制御部35から受信した通知信号に基づき、各種の情報を表示部に表示する。なお、操作信号は、例えば、タンクユニット20から取水される温水の設定温度を表す信号、給湯システム1のオン/オフ信号、浴槽7への湯張り実行信号などである。
さらに、操作部36は、ユーザが複数の操作ボタンを、所定の組み合わせにしたがって同時に押すといった特殊な操作を行うことにより、給湯システム1に診断動作を行わせることができる。そのような特殊な操作は、上述した各診断モードと一意に対応付けられており、ユーザは、各診断モードに対応した操作を行うことにより、任意に診断モードを選択して給湯システム1に実行させることができる。
以下に、本発明に係る給湯システム1の各診断モードにおける処理について、図3〜図9を用いて説明する。各診断モードでの動作は、タンクユニット20の制御部35に読み込まれたプログラムにしたがって制御される。
図3は、給湯システム1の運転モードの選択手順を示すフローチャートである。
まず、タンクユニット20の制御部35は、操作部36より給湯システム1の起動信号を受信すると、選択手段351によって、通常運転モードか何れかの診断モードによる運転を行うか判定する(ステップS101)。そして、起動信号が、通常運転モードを示すものである場合、制御部35は、通常運転手段356に制御を渡す。そして、通常の給湯運転を開始する(ステップS102)。一方、ステップS101において、起動信号が何れかの診断モードを表すものである場合、選択手段351は、何れかの診断モードを選択する(ステップS103)。
ステップS103において、試運転モードが選択されると、制御部35は、試運転手段352に制御を渡す。そして、試運転手段352は、各配管の診断を行うための試運転処理を実行する(ステップS104)。なお、ステップS104の処理の詳細については後述する。
一方、ステップS103において、機能ユニット連続診断モードあるいは機能ユニット単独診断モードが選択されると、制御部35は、さらにどちらの機能ユニット診断モードか判断する(ステップS105)。そして、機能ユニット連続診断モードが選択されている場合、制御部35は、機能ユニット連続診断手段353に制御を渡す。そして、機能ユニット連続診断手段353は、機能ユニット連続診断処理を実行する(ステップS106)。一方、ステップS105において、機能ユニット単独診断モードが選択されていると判断された場合、制御部35は機能ユニット単独診断手段354に制御を渡す。そして、機能ユニット単独診断手段354は、機能ユニット単独診断処理を実行する(ステップS107)。なお、ステップS106及びステップS107の処理の詳細についても後述する。
さらに、ステップS103において、異常原因特定モードが選択されると、制御部35は、異常原因特定手段355に制御を渡す。そして異常原因特定手段355は、異常原因特定処理を実行する(ステップS108)。なお、ステップS108の処理の詳細についても後述する。
次に、上記のステップS104に相当する、試運転モードにおける給湯システム1の動作について説明する。
図4は、試運転モードにおける給湯システム1の動作フローチャートである。図4に示すように、試運転モードが選択されると、制御部35の試運転手段352は、ヒートポンプユニット10の制御部17を通じて電動ポンプ11を稼動させる。そして、ヒートポンプ配管3a及び3bの試運転を行い、その配管中に溜まったエアーを抜く(ステップS201)。また、試運転手段352は、タンクユニット20の浴槽混合弁22に対して、水開度100%(すなわち、水道水のみが浴槽配管5へ供給される状態)となるように指示する(ステップS202)。そして、試運転手段352は、浴槽配管5、51及び52の試運転を行うため、タンクユニット20の湯張り電磁弁23に対して開度100%となるように指示し、浴槽7に所定の水位まで水を溜める(ステップS203)。
試運転手段352は、制御部17を通じて、電動ポンプ11が一定期間(例えば、20分間)、指示通りの回転数で稼動を継続したか否かを判断する(ステップS204)。なお、電動ポンプ11が指示通りの回転数で稼動しているか否かは、試運転手段352が、電動ポンプ11からの回転数を示すフィードバック信号をヒートポンプユニット10の制御部17を通じて取得し、指示した回転数と比較することにより判断される。そして、試運転手段352は、電動ポンプ11の回転数と指示した回転数との差が許容誤差範囲内である場合、電動ポンプ11が指示通りの回転数で稼動していると判断する。一方、電動ポンプ11の回転数と指示した回転数との差が許容誤差範囲から外れる場合、試運転手段352は、電動ポンプ11が指示通りの回転数で回転していないと判断する。
ステップS204において、試運転手段352は、電動ポンプ11が一定期間にわたって稼動を継続したと判断した場合、制御部17を通じて電動ポンプ11を停止する。また試運転手段352は、操作部36に対して、ヒートポンプ配管3a及び3bのエアー抜きが完了したことを示す信号を通知する(ステップS205)。そして、操作部36は、ヒートポンプ配管3a及び3bのエアー抜きが完了した旨を表示する。一方、ステップS204において、試運転手段352は、電動ポンプ11が稼動を継続しなかったと判断した場合、ヒートポンプユニット10又はヒートポンプ配管3a若しくは3bに異常があると考えられるため、操作部36に対して、ヒートポンプユニット10等に異常があることを示す信号を通知する(ステップS206)。そして、操作部36は、ヒートポンプユニット10等にエラーが発生したことを表示する。
ステップS205又はステップS206の後、試運転手段352は、タンクユニット20が、湯張り開始から所定時間内(例えば、15分以内)に浴槽7に湯張りが完了したか否か確認する(ステップS207)。そして、試運転手段352は、浴槽7の湯張りが完了したと判断した場合、湯張り電磁弁23を閉じ、湯張りを停止する。また、試運転手段352は、操作部36に対して、試運転湯張り完了を示す信号を通知する。そして、操作部36は、試運転湯張りが完了したことを表示する(ステップS208)。一方、ステップS207において、試運転手段352は、浴槽7の湯張りが所定時間内に完了しなかったと判断した場合、湯張り電磁弁23を閉じ、湯張りを停止する。また、試運転手段352は、操作部36に対して、試運転湯張り未了を示す信号を通知する。そして、操作部36は、試運転湯張りが完了できなかったことを表示する(ステップS209)。なお、浴槽7の湯張りが完了したか否かは、水位センサ27からのセンサ信号と、所定水位に対応する信号値とを比較することにより判断される。試運転手段352は、水位センサ27から受信したセンサ信号が所定水位に対応する信号値以上の場合、湯張りは完了したと判断し、逆にそのセンサ信号が所定水位に対応する信号値を下回る場合、湯張りは未了であると判断する。
ステップS208の後、試運転手段352は、浴槽配管5、51及び52の漏水の有無を調べる。そのために、試運転手段352は、湯張り完了直後の水位センサ27の第1のセンサ信号と、湯張り完了から一定期間(例えば、1日間)経過後の水位センサ27の第2のセンサ信号を比較し、水位低下が生じているか否かを調べる(ステップS210)。そして、試運転手段352は、第1のセンサ信号と第2のセンサ信号の差の絶対値が所定の閾値以上の場合、漏水箇所有りと判断する。一方、試運転手段352は、第1のセンサ信号と第2のセンサ信号の差の絶対値が所定の閾値未満の場合、漏水箇所無しと判断する。なお、所定の閾値は、例えば、浴槽7内の水位が所定の水位である場合の水位センサ27のセンサ信号値と、水位がその所定の水位から1cm低下した場合の水位センサ7のセンサ信号値との差とすることができる。
ステップS210において、試運転手段352は、浴槽配管5、51及び52に漏水箇所があると判断した場合、操作部36に漏水箇所があることを示す信号を通知する。そして、操作部36は、その旨を表示する(ステップS211)。一方、ステップS210において、試運転手段352は、浴槽配管5、51及び52に漏水箇所がないと判断した場合、操作部36に漏水箇所がないことを示す信号を通知する。そして、操作部36は、その旨を表示する(ステップS212)。ステップS211又はステップS212の後、試運転処理を終了する。
このように、試運転モードでは、ヒートポンプユニット10とタンクユニット20を同時に動作させて診断を行うことにより、短時間で給湯システム1全体の配管の診断を行うことができる。また、ヒートポンプ配管3a及び3bのエアー抜きも実行するため、施工時に一度試運転モードで動作させることにより、それ以降給湯システム1を安定して動作させることができる。
次に、機能ユニット連続診断モードにおいて実行される機能ユニット連続診断処理、及び機能ユニット単独診断モードにおいて実行される機能ユニット単独診断処理での給湯システム1の動作について説明する。機能ユニット連続診断処理では、ヒートポンプユニット10による温水加熱、タンクユニット20による所定温度の温水供給、浴槽7への出湯など、一連の処理単位で関連する機能ユニットを動作させて、関連する機能ユニット又は配管に異常が無いかどうかを診断する。また、機能ユニット単独診断処理では、各機能ユニットの何れかを単独で動作させて、異常がないかどうかを診断する。
図5及び図6は、機能ユニット連続診断処理及び機能ユニット単独診断処理における給湯システム1の動作フローチャートである。図5に示すように、機能ユニット連続診断手段353は、まず、ヒートポンプユニット10の制御部17を通じて、温水加熱動作に関連するヒートポンプユニット10の各機能ユニット(電動ポンプ11、電気膨張弁12、電動ファン15など)を、所定の目標値にしたがって稼動させる(ステップS301)。なお、所定の目標値は、例えば、電動ポンプ11や電動ファン15の回転数である。そして、機能ユニット連続診断手段353は、ヒートポンプユニット10の制御部17を通じて、温水加熱動作に関連する各機能ユニット、ヒートポンプ配管3a及び3bに異常がないかどうか判断する(ステップS302)。具体的には、機能ユニット連続診断手段353は、温水加熱動作に関連する各機能ユニットからのフィードバック信号を制御部17を通じて受信する。そして、機能ユニット連続診断手段353は、そのフィードバック信号に基づいて、それら各機能ユニットの動作状態の測定値(例えば、電動ポンプ11や電動ファン15の回転数)を取得する。そして、機能ユニット連続診断手段353は、その測定値と上記の所定の目標値との差が許容誤差範囲内かどうかを調べる。そして、許容誤差範囲を外れている場合、機能ユニット連続診断手段353は、温水加熱動作に関連する各機能ユニット、ヒートポンプ配管3a又は3bの何れかに異常があると判断する。一方、ステップS302において、上記の動作状態の測定値と所定の目標値との差が許容誤差範囲内にある場合、温水加熱に関連する全ての機能ユニットとヒートポンプ配管3a及び3bは異常無しと判断する。
なお、機能ユニット連続診断手段353は、上記の判断を行うために、温水加熱動作に関連する各機能ユニットからのフィードバック信号だけでなく、あるいは、フィードバック信号の代わりに、他のセンサからの検知信号を使用してもよい。例えば、ヒートポンプ戻り配管3bに設けられた流出水サーミスタ18bから取得した、ヒートポンプユニット10から出水される温水の温度や、貯湯タンク21に設けられたタンク残湯サーミスタ33a〜33eから取得した、貯湯タンク21内の温水の温度が、制御部35で設定された目標値に到達しているか否かを異常有無の判断に使用してもよい。同様に、浴槽配管5に設けられた浴槽流量カウンタ24により検出された温水の流量が、所定の目標値に到達しているか否かを異常有無の判断に使用してもよい。
ステップS302において、温水加熱動作に関連する各機能ユニット、ヒートポンプ配管3a又は3bの何れかに異常があると判断した場合、機能ユニット連続診断手段353は、異常のタイプに応じたエラーコードを選択する。そして、そのエラーコードとともに、操作部36に異常があることを示す信号を通知する。そして、操作部36は、その旨を表示する(ステップS303)。そして、処理を終了する。なお、エラーコードの選択は、予め制御部35に組み込まれたプログラムにより行われる。すなわち、機能ユニット連続診断手段353は、各機能ユニットからのフィードバック信号、あるいは、それに加えて各センサからのセンサ信号に基づいて、ある判定基準を満たすか否かを調べ、その判定基準を満たすと判断した場合、その判定基準に対応付けられたエラーコードを選択する。例えば、残湯サーミスタ33a〜33eの何れかで取得された貯湯タンク21内の温水の温度と、所定の設定温度とを比較し、その設定温度未満の場合、エラーコードを‘1’とする。
一方、ステップS302において、機能ユニット連続診断手段353は、温水加熱動作に関連する各機能ユニット、ヒートポンプ配管3a及び3bに異常がないと判断した場合、操作部36に異常がないことを示す信号を通知する。そして、操作部36は、その旨を表示する(ステップS304)。
ステップS304の後、機能ユニット連続診断手段353は、タンクユニット20による温水供給動作に関連する各機能ユニット(浴槽混合弁22、湯張り電磁弁23、給湯混合弁30など)を稼動させる(ステップS305)。そして、温水供給動作に関連する各機能ユニットが正常か否か判断する(ステップS306)。ここで、機能ユニット連続診断手段353は、浴槽循環温度サーミスタ29、給湯温度サーミスタ31などから取得した温水の測定温度と、機能ユニット連続診断手段353で設定した設定温度(例えば、50℃)との差が許容誤差範囲内であれば、温水供給動作に関連する各機能ユニットは正常と判断する。一方、上記の測定温度と設定温度との差が許容誤差範囲から外れていれば、温水供給動作に関連する各機能ユニットの何れかが異常と判断する。この場合も、上記と同様に、機能ユニット連続診断手段353は、異常のタイプに応じたエラーコードを選択する。
ステップS306において、温水供給動作に関連する各機能ユニットの何れかに異常があると判断した場合、機能ユニット連続診断手段353は、操作部36に異常があることを示す信号及びエラーコードを通知する。そして、操作部36は、その旨を表示する(ステップS307)。一方、ステップS306において、機能ユニット連続診断手段353は、温水供給動作に関連する各機能ユニットに異常がないと判断した場合、操作部36に異常がないことを示す信号を通知する。そして、操作部36は、その旨を表示する(ステップS308)。
図6に示すように、その後機能ユニット連続診断手段353は、浴槽7への湯張り動作に関連する各機能ユニット(循環ポンプ25、循環電動弁26)と浴槽配管5、51及び52の診断を行うか否か判定する(ステップS309)。この判定は、例えば、操作部36からの操作信号に基づいて判定することができる。
ステップS309において、機能ユニット連続診断手段353は、湯張り動作に関連する各機能ユニットの診断を行わないと判定した場合、機能ユニット連続診断モードの動作を終了する。一方、ステップS309において、機能ユニット連続診断手段353は、湯張り動作に関連する各機能ユニットの診断を行うと判定した場合、湯張り電磁弁23を一定時間(例えば、10分間)開ける(ステップS310)。浴槽配管5、51及び52に設けられた浴槽流量カウンタ24、水位センサ27、フロースイッチ28は、浴槽配管内に温水が流れないと測定値が変化せず、正常か異常かの判断を行えないためである。そして、機能ユニット連続診断手段353は、湯張り動作に関連する各機能ユニットを稼動させる(ステップS311)。
機能ユニット連続診断手段353は、湯張り動作に関連する各機能ユニットが正常か否か判断する(ステップS312)。この判断のために、機能ユニット連続診断手段353は、浴槽流量カウンタ24、水位センサ27、フロースイッチ28からそれぞれ測定値を取得する。そして、各測定値が、湯張り電磁弁23を開いている場合と閉じている場合で変化するか否かを調べる。湯張り電磁弁23を開いている場合と閉じている場合とで、それら測定値が変化する場合、機能ユニット連続診断手段353は、湯張り動作に関連する各機能ユニット及び浴槽配管5、51及び52は正常と判断する。一方、湯張り電磁弁23を開いている場合と閉じている場合とで、それら測定値が変化しない場合、機能ユニット連続診断手段353は、湯張り動作に関連する各機能ユニット又は浴槽配管5、51及び52の何れかに異常があると判断する。またこの場合も、機能ユニット連続診断手段353は、異常のタイプに応じたエラーコードを選択する。
ステップS312において、湯張り動作に関連する各機能ユニット又は浴槽配管5、51及び52の何れかに異常があると判断した場合、機能ユニット連続診断手段353は、操作部36に異常があることを示す信号及びエラーコードを通知する。そして、操作部36は、その旨を表示する(ステップS313)。一方、ステップS312において、機能ユニット連続診断手段353は、湯張り動作に関連する各機能ユニット及び浴槽配管5、51及び52に異常がないと判断した場合、操作部36に異常がないことを示す信号を通知する。そして、操作部36は、その旨を表示する(ステップS314)。その後、機能ユニット連続診断処理を終了する。
なお、制御部35は、内蔵メモリに、エラーコードに対応する異常原因のリストを記述したエラーコードテーブルを保存する。エラーコードテーブルでは、1個のエラーコードに対して1乃至複数の異常原因が関連付けられる。逆に、1個の異常原因が、複数のエラーコードに対応する場合もある。これらの対応関係は、予め実験を行うことなどによって求められる。
また、機能ユニット連続診断モードにおいて、機能ユニット連続診断手段353は、温水加熱動作、温水供給動作又は浴槽湯張り動作の何れかのみを選択して実行するようにしてもよい。
図7は、機能ユニット単独診断処理における給湯システム1の動作フローチャートである。図7に示すように、ステップS301において、制御部35の選択手段351は、機能ユニット単独診断モードの処理が選択されたと判断すると、制御を機能ユニット単独診断手段354に渡す。そして機能ユニット単独診断手段354は、操作部36からの操作信号に基づいて、どの機能ユニットの検査を行うかを選択し、選択された機能ユニットを単独で動作させる(ステップS321)。そして、機能ユニット単独診断手段354は、その機能ユニットからのフィードバック信号に基づいて、その機能ユニットが正常に動作するか否かを判断する(ステップS322)。
ステップS322において、機能ユニット単独診断手段354は、選択された機能ユニットに異常がないと判断した場合、操作部36に異常がないことを示す信号を通知する。そして、操作部36は、その旨を表示する(ステップS323)。一方、ステップS322において、選択された機能ユニットに異常があると判断した場合、機能ユニット単独診断手段354は、異常のタイプに応じたエラーコードを選択し、操作部36に異常があることを示す信号及びエラーコードを通知する。そして、操作部36は、異常がある旨及びエラーコードを表示する(ステップS324)。そして、ステップS323又はステップS324の後、機能ユニット単独診断手段354は、機能ユニット単独診断処理を終了する。
次に、異常原因特定モードが選択された場合の異常原因特定処理における給湯システム1の動作について説明する。
図8は、異常原因特定処理における給湯システム1の動作フローチャートである。図8に示すように、異常原因特定モードが選択されると、制御部35の異常原因特定手段355は、最初に、上述した機能ユニット診断処理を行う(ステップS401)。ここで実行する機能ユニット連続診断処理は、機能ユニット連続診断モードの処理(ステップS302〜S315)に相当する。そして、異常原因特定手段355は、ステップS401の機能ユニット診断処理によって異常が検出されたか否か確認する(ステップS402)。そして、異常が検出されていない場合、異常原因特定手段355は、操作部36に異常が無いことを通知し、操作部36は、診断結果が正常である旨のメッセージを表示する(ステップS409)。そして、異常原因特定処理を終了する。
一方、ステップS402において、何らかの異常が検出された(すなわち、エラーコードが取得された)ことを確認した場合、異常原因特定手段355は、内蔵メモリに記憶されたエラーコードテーブルを参照して、エラーコードに関連する異常原因が複数存在するか否かを判断する(ステップS403)。そのエラーコードに関連する異常原因が一つしかなければ、異常原因特定手段355は、そのエラーコードに対応する異常原因を操作部36に通知し、操作部36は、その異常原因に関連するメッセージを表示する(ステップS408)。そして異常原因特定処理を終了する。
ステップS403において、エラーコードに対応する異常原因が複数存在する場合、異常原因特定手段355は、異常原因を特定するための検証用処理を選択する(ステップS404)。検証用処理が選択されると、その処理に関連する各機能ユニットの動作順、動作継続期間などが設定される。
異常原因特定手段355は、選択された検証用処理を実行する(ステップS405)。そして、関連する各機能ユニットからのフィードバック信号や各センサからのセンサ信号を取得する(ステップS406)。
必要な情報が得られると、異常原因特定手段355は、異常原因を特定するための判定処理をエラーコードに基づいて選択する。そして、得られたフィードバック信号及びセンサ信号を用いて、その判定処理を実行する(ステップS407)。なお、この判定処理は、複数のステップで構成されていてもよい。そして、異常原因特定手段355は、上記の判定処理によって、異常原因を特定する。そして、異常原因特定手段355は、特定された異常原因を表す情報を操作部36に通知し、操作部36は、その異常原因に関連するメッセージを表示する(ステップS408)。そして、異常原因特定処理を終了する。
上記のステップS404〜S408の処理は、各機能ユニットのエラーの種類ごとに設定されるため、全ての処理について説明すると非常に煩雑となる。そこで、以下では、ステップS302〜S303における温水加熱動作に関連する機能ユニットの診断で、所定期間温水加熱動作(沸き上げ運転)を行ってもタンクユニットに温水が貯湯されないという異常を例として説明する。
図9は、一例として、温水加熱動作によって貯湯タンク21に温水が貯湯されなかった場合の異常原因特定処理のフローチャートを示す。
まず、制御部35の異常原因特定手段355は、エラーコードを参照する(ステップS501)。そして、エラーコードが、上述したように、貯湯タンク21に温水が貯湯されなかったことを示す‘1’であった場合、異常原因特定手段355は、異常原因が複数存在すると判定する。そして、エラーコード‘1’に対応する検証用処理として、ヒートポンプユニット10による温水加熱運転を選択する(ステップS502)。一方、エラーコードが‘1’以外の場合、そのエラーコードに関連する検証用処理を選択し、実行する(ステップS514)。
そして、異常原因特定手段355は、ヒートポンプユニット10の制御部17を通じて、温水加熱運転を開始させる(ステップS503)。また、温水加熱運転中は、出湯を行わないように制御する。そして、異常原因特定手段355は、電動ポンプ11が正常に動作しているか否かを調べる(ステップS504)。なお、電動ポンプ11の動作が正常か否かは、上述したように、電動ポンプ11の目標回転数と実際の回転数の差が許容誤差範囲内なら正常、その差が許容誤差範囲から外れていれば異常と判断される。ステップS504において、電動ポンプ11の動作が異常であると判断された場合、異常原因特定手段355は、異常原因は電動ポンプ11の不良と判断する(ステップS505)。そして、その旨を表す信号を操作部36に通知し、異常原因特定処理を終了する。
一方ステップS504において、電動ポンプ11が正常に動作していると判断された場合、異常原因特定手段355は、温水加熱運転が所定時間(例えば、1時間)継続したか否か調べる(ステップS506)。異常原因特定手段355は、温水加熱運転が所定時間継続していなければ、制御をステップS504の前に戻す。一方、ステップS506において、異常原因特定手段355は、温水加熱処理が所定時間以上継続したと判断した場合、温水加熱処理に関連する各サーミスタから、温度情報を取得する(ステップS507)。ここで取得される温度情報は、以下の通りである。
・ヒートポンプ行き配管3aに設置された流入水サーミスタ18aから取得される、ヒートポンプ入口温度Twi
・ヒートポンプ戻り配管3bに設置された流出水サーミスタ18bから取得される、ヒートポンプ出口温度Two
・貯湯タンク21に設けられたタンク残湯サーミスタ33a〜33eのうちの一番上のものから取得されるタンク上部温度Ttop
・貯湯タンク21に設けられたタンク残湯サーミスタ33a〜33eのうちの一番下のものから取得されるタンク下部温度Tbot
また、ステップS507において、ヒートポンプサイクルに関連する各機能ユニットから、フィードバック信号を取得する。
各温度情報を取得すると、異常原因特定手段355は、それら温度情報が所定の条件を満たすか否か判定する(ステップS508)。そして判定結果に基づいて、異常原因を特定する。具体的には、以下の通りである。
1)ヒートポンプ入口温度Twiとヒートポンプ出口温度Twoがほぼ等しく、且つヒートポンプ入口温度Twiが所定温度A℃より高い場合
この場合、ヒートポンプユニット10の入口で既に水温が上昇しており、ヒートポンプサイクルの加熱能力は正常と考えられる。しかし、水温がヒートポンプユニット10に流入する前と流出した後で変化していないことから、ヒートポンプ配管3a、3b内を温水が循環していないと推定される。そこで、異常原因特定手段355は、異常原因をヒートポンプ配管3a又は3bの閉塞と判断する。そして、操作部36にその旨を通知し、ヒートポンプ配管の確認指示を表示させる(ステップS509)。なお、TwiとTwoがほぼ等しいか否かは、サーミスタ等の測定誤差とマージンを考慮して決定され、本実施形態では、一例として、|Twi−Two|≦5℃を満たす場合、TwiとTwoはほぼ等しいとした。また、所定温度A℃は、貯湯タンク21内の水温よりも明らかに上昇していることが判定できる温度に設定される。本実施形態では、一例として、所定温度Aを50℃とした。
2)ヒートポンプ出口温度Twoとヒートポンプ入口温度Twiの差がB℃以下である場合
この場合、ヒートポンプユニット10のヒートサイクルの加熱能力が低下していると考えられる。なお、TwoとTwiの差の閾値Bは、温水が水冷媒熱交換器16を通過することにより通常上昇する温度差よりも若干低い値に設定される。本実施形態では、一例として、20℃とした。
異常原因特定手段355は、ヒートサイクルの加熱能力低下の要因を特定するために、ヒートポンプユニット10の電動ファン15が正常に動作しているか否か調べる(ステップS510)。そのために、異常原因特定手段355は、制御部17を通じて電動ファン15のフィードバック信号を取得し、所定の目標回転数どおりに回転しているか否かを確認する。そして、電動ファン15が正常に動作していない場合(目標回転数からの誤差が許容誤差範囲から外れている場合)、異常原因特定手段355は、電動ファン15の異常と判断し、操作部36にその旨を表示させる(ステップS511)。一方、電動ファン15が正常に動作している場合、異常原因特定手段355は、ヒートポンプサイクルに異常有りと判断し、操作部36にその旨を表示させる(ステップS512)。なお、この場合、さらにヒートポンプサイクルを構成する各機能ユニットのフィードバック信号を参照して、どの機能ユニットが異常か特定するまで診断処理を行ってもよい。
3)その他の場合
上記以外の場合、例えば、ヒートポンプ出口温度Twoが、ヒートポンプ入口温度Twiより高く、且つタンク下部温度Tbotがタンク上部温度Ttopよりも高い場合、ヒートポンプユニット10を経由した温水の温度が上昇しているため、ヒートポンプユニット10は正常に動作していると考えられる。しかし、貯湯タンク21側では、本来温水が流入するはずの貯湯タン21クの上部よりも、貯湯タンク21の下部の方が温度が高いため、ヒートポンプ配管3a及び3bを貯湯タンク21と逆向きに接続したと推定される。そこで、異常原因特定手段355は、異常原因をヒートポンプ配管3a及び3bの逆接続と判断する。そして、操作部36にその旨を通知し、ヒートポンプ配管3a及び3bの逆接続確認指示を表示させる(ステップS513)。
異常原因が特定され、操作部36に、その異常原因に関連する情報を表示させると、異常原因特定手段355は処理を終了する。
なお、図9に示したフローチャートにおける、上記のステップS501は、図8に示した異常原因特定処理のフローチャートにおける、ステップS403に相当する。また、図9のフローチャートのステップS502は、図8のフローチャートのステップS404に相当する。以下、同様に、ステップS503、S504及びS506はステップS405に、ステップS507はステップS406に、ステップS508及びステップS510はステップS407に、ステップS505、S509、及びS511〜S513はステップS408にそれぞれ相当する。
以上説明してきたように、本発明に係る給湯システムは、ヒートポンプユニット及びタンクユニットの各部及び配管を、簡単な操作で診断することができる。また、本発明に係る給湯システムは、特に施工時において、各機能ユニットの異常、配管の接続不良、漏水の有無、配管内のエアー排気不良を、簡単な操作で検出することができる。さらに、どの箇所に異常が生じているのかを自動的に特定することができるため、施工時の検証作業の手間を大幅に削減することができる。
なお、上述してきた実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述した実施形態では、タンクユニットの制御部が、給湯システム全体の制御を行ったが、代わりにヒートポンプユニットの制御部が、給湯システム全体の制御を行うようにしてもよい。そして、上述した試運転処理、診断処理などの制御も、ヒートポンプユニットの制御部で行うようにしてもよい。
また、サーミスタの異常診断も併せて実行するようにしてもよい。この場合、機能ユニット連続診断処理において浴槽湯張り動作を実行中、各サーミスタの温度変化を検出することにより、サーミスタの特性劣化を検出するようにしてもよい。
さらに、試運転処理において、ヒートポンプ配管内のエアー抜きが確実に実施できていることを確認するために、図4におけるステップS201〜ステップS204の実行中に、ヒートポンプサイクルも実行して温水加熱動作を行い、その際の流入水サーミスタ18a及び流出水サーミスタ18bで検出される温水の温度変化を調べるようにしてもよい。そして、調べた温度変化が、温水加熱動作が正常に行われている場合に想定される温度変化と、エアー抜き不良による温度変化のどちらに近いかを、例えば判別分析によって判断することにより、エアー抜きが完了したか否かを調べることができる。
さらに、試運転処理において、図4におけるステップS207の後、循環ポンプ25を作動させ、その際のフロースイッチ28の挙動を調べることにより、循環ポンプ25が正常に動作するか否かを調べるようにしてもよい。
上記のように、本発明に係る給湯システムは、本発明の範囲内で適宜最適化される。
本発明に係る給湯システムの構成ブロック図である。 タンクユニットの制御部の機能ブロック図である。 本発明に係る給湯システムの運転モードの選択手順を示すフローチャートである。 本発明に係る給湯システムの試運転モードの動作手順を示すフローチャートである。 本発明に係る給湯システムの機能ユニット連続診断処理の動作手順を示すフローチャートである。 本発明に係る給湯システムの機能ユニット連続診断処理の動作手順を示すフローチャートである。 本発明に係る給湯システムの機能ユニット単独診断処理の動作手順を示すフローチャートである。 本発明に係る給湯システムの異常原因特定処理の動作手順を示すフローチャートである。 異常原因特定処理の動作手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 給湯システム
3a ヒートポンプ行き配管
3b ヒートポンプ戻り配管
5 浴槽配管
51 浴槽行き配管
52 浴槽戻り配管
6 給湯配管
7 浴槽
8 給湯栓
9 水道配管
10 ヒートポンプユニット
11 電動ポンプ
12 電気膨張弁
13 蒸発器
14 コンプレッサ
15 電動ファン
16 水冷媒熱交換器
17 制御部
18a 流入水サーミスタ
18b 流出水サーミスタ
19 圧力センサ
20 タンクユニット
21 貯湯タンク
22 湯張り混合弁
23 湯張り電磁弁
24 浴槽流量カウンタ
25 循環ポンプ
26 循環電動弁
27 水位センサ
28 フロースイッチ
29 浴槽循環温度サーミスタ
30 給湯混合弁
31 給湯温度サーミスタ
32 給湯カウンタ
33a〜33e タンク残湯サーミスタ
34 水道水温度サーミスタ
35 制御部
36 操作部
351 選択手段
352 試運転手段
353 機能ユニット連続診断手段
354 機能ユニット単独診断手段
355 異常原因特定手段
356 通常運転手段

Claims (12)

  1. 温水の流路を形成する複数の配管と、
    温水を加熱し、又は所定温度の温水を浴槽又は給湯栓から出湯させるために所定の動作を行う複数の機能ユニットと、
    前記複数の機能ユニットを制御する制御部(35)とを有する給湯システムであって、
    前記制御部(35)は、
    前記給湯システムを動作させる手段として、少なくとも、前記複数の機能ユニットを所定の手順で動作させて前記複数の配管の診断を行う試運転手段(352)と、
    前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、該一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断する機能ユニット連続診断手段(353)と、
    前記複数の機能ユニットの何れかを単独で動作させて該単独動作した機能ユニットが正常に機能するか否かを診断する機能ユニット単独診断手段(354)とを有し、前記給湯システムを動作させる手段の何れかを選択して使用することを特徴とする給湯システム。
  2. 前記機能ユニット連続診断手段(353)における前記所定の処理は、温水を加熱する温水加熱処理と、所定温度の温水を出湯させる給湯処理と、浴槽への湯張りをさせる湯張り処理の何れかである、請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記複数の配管の少なくとも一つは、配管内の温水の温度情報又は配管内の温水の流量を検出するセンサを備え、前記機能ユニット連続診断手段(353)は、前記温度情報又は前記流量に基づいて、前記一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断する、請求項1又は2に記載の給湯システム。
  4. 前記制御部(35)は、前記給湯システムを動作させる手段として、前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、該一連の機能ユニット又は該所定の処理に関連する配管に異常が発生するか否か判定し、異常が発生した場合に、前記給湯システムの異常原因を特定する異常原因特定手段(355)をさらに有する、請求項1に記載の給湯システム。
  5. 前記複数の配管の少なくとも一つは、配管内の温水の温度情報を検出するセンサを備え、前記異常原因特定手段(355)は、前記発生した異常に関連する異常原因が複数有る場合、前記複数の機能ユニットのうち、前記発生した異常に関連する機能ユニットを動作させ、該動作させた機能ユニットの動作情報と、前記温度情報を取得し、該動作情報又は該温度情報が、前記複数の異常原因の何れかと対応する所定の条件を満たすか否かを判定することにより、異常原因を特定する、請求項4に記載の給湯システム。
  6. 前記給湯システムは、温水を加熱するヒートポンプユニット(10)と、加熱された温水の貯湯及び浴槽又は給湯栓への出湯を行うタンクユニット(20)を有し、
    前記複数の配管は、前記ヒートポンプユニット(10)と前記タンクユニット(20)間で温水を循環させるヒートポンプ配管(3a、3b)と、前記タンクユニット(20)から浴槽へ温水を出湯する浴槽配管(5)と、前記タンクユニット(20)から給湯栓へ出湯する給湯配管(6)を含む、請求項1〜5の何れか一項に記載の給湯システム。
  7. 温水の流路を形成する複数の配管と、温水を加熱し、又は所定温度の温水を浴槽又は給湯栓から出湯させるために所定の動作を行う複数の機能ユニットを有する給湯システムの自動診断方法であって、
    前記複数の配管の診断を行う試運転モードと、前記複数の機能ユニットの何れかを単独で診断する機能ユニット単独診断モードと、前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを診断する機能ユニット連続診断モードのうちの何れかを選択するステップ(S103、S105)と、
    前記試運転モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットを所定の手順で動作させて前記複数の配管を診断する第1の診断ステップ(S104)と、
    前記機能ユニット連続診断モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、該一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断する第2の診断ステップ(S106)と、
    前記機能ユニット単独診断モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットの何れかを単独動作させて該単独動作した機能ユニットが正常に機能するか否かを診断する第3の診断ステップ(S107)と、
    を有することを特徴とする自動診断方法。
  8. 温水の流路を形成する複数の配管と、温水を加熱し、又は所定温度の温水を浴槽又は給湯栓から出湯させるために所定の動作を行う複数の機能ユニットを有する給湯システムの自動診断方法であって、
    前記複数の配管の診断を行う試運転モードと、前記複数の機能ユニットの何れかを単独で診断する機能ユニット単独診断モードと、前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを診断する機能ユニット連続診断モードと、前記給湯システムの異常原因を特定する異常原因特定モードのうちの何れかを選択するステップ(S103、S105)と、
    前記試運転モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットを所定の手順で動作させて前記複数の配管を診断する第1の診断ステップ(S104)と、
    前記機能ユニット連続診断モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、該一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断する第2の診断ステップ(S106)と、
    前記機能ユニット単独診断モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットの何れかを単独動作させて該単独動作した機能ユニットが正常に機能するか否かを診断する第3の診断ステップ(S107)と、
    前記異常原因特定モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、該一連の機能ユニット又は該所定の処理に関連する配管に異常が発生するか否か判定し、異常が発生した場合に、前記給湯システムの異常原因を特定する異常原因特定ステップ(S108)と、
    を有することを特徴とする自動診断方法。
  9. 前記給湯システムは、温水を加熱するヒートポンプユニット(10)と、加熱された温水の貯湯及び浴槽又は給湯栓への出湯を行うタンクユニット(20)を有し、且つ前記複数の配管は、前記ヒートポンプユニット(10)と前記タンクユニット(20)間で温水を循環させるヒートポンプ配管(3a、3b)と、前記タンクユニット(20)から浴槽へ温水を出湯する浴槽配管(5)とを含み、
    前記第1の診断ステップ(S104)は、
    前記ヒートポンプ配管に備えられたポンプ(11)が予め定めた条件で第1の所定時間継続して動作した場合、該ヒートポンプ配管(3a、3b)内のエアー抜きが正常に行われたと判定する第1の判定ステップ(S204)と、
    前記タンクユニット(20)から給湯される浴槽に、所定水位まで湯張りを行うステップ(S202、S203)と、
    第2の所定時間内に、前記所定水位まで湯張りされた場合に湯張りが正常に行われたと判定する第2の判定ステップ(S207)と、
    前記第2の判定ステップ(S207)において、湯張りが正常におこなわれたと判定された場合、前記所定水位からの水位低下を検出することにより、浴槽又は浴槽配管(5)の漏水の有無を確認するステップ(S210)と、
    を有する請求項7又は8に記載の自動診断方法。
  10. 前記給湯システムは、温水を加熱するヒートポンプユニット(10)と、加熱された温水の貯湯及び浴槽又は給湯栓への出湯を行うタンクユニット(20)を有し、
    前記第2の診断ステップにおける前記所定の処理は、前記ヒートポンプユニット(10)に温水を加熱させる温水加熱処理と、前記タンクユニット(20)に所定温度の温水を給湯させる給湯処理と、前記タンクユニット(20)に浴槽への湯張りをさせる湯張り処理の少なくとも何れかを含む、請求項7又は8に記載の自動診断方法。
  11. 前記複数の配管の少なくとも一つは、配管内の温水の温度情報又は配管内の温水の流量を検出するセンサを備え、
    前記第2の診断ステップは(S106)は、前記温度情報又は前記流量に基づいて、前記一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断する、請求項7又は8に記載の自動診断方法。
  12. 前記複数の配管の少なくとも一つは、配管内の温水の温度情報を検出するセンサを備え、
    前記異常原因特定ステップ(S108)は、
    所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、該一連の機能ユニット又は該所定の処理に関連する配管に異常が発生するか否か判定するステップ(S402)と、
    異常が発生したと判定した場合、発生した異常に関連する異常原因が複数有るか否か判定するステップ(S403)と、
    関連する異常原因が複数有ると判定された場合、前記複数の機能ユニットのうち、前記発生した異常に関連する機能ユニットを動作させるステップ(S405)と、
    前記動作させた機能ユニットの動作情報と、前記温度情報を取得するステップ(S406)と、
    前記動作情報又は前記温度情報が、前記複数の異常原因の何れかと対応する所定の条件を満たすか否かを判定することにより、異常原因を特定するステップ(S407)と、
    を有する請求項8に記載の自動診断方法。
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