JP2007333288A - 給湯システム及び給湯システムの自動診断方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】給湯システムは、温水の流路を形成する複数の配管と、温水を加熱し、又は所定温度の温水を浴槽又は給湯栓から出湯させるために所定の動作を行う複数の機能ユニットと、複数の機能ユニットを制御する制御部(35)とを有する。その制御部(35)は、給湯システムを動作させる手段として、少なくとも、複数の配管の診断を行う試運転手段(352)と、複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットの動作を診断する機能ユニット連続診断手段(353)と、複数の機能ユニットの何れかを単独で動作させて診断する機能ユニット単独診断手段(354)とを有し、それら給湯システムを動作させる手段の何れかを選択して使用する。
【選択図】図2
Description
また、本発明の別の目的は、システムの配管を短時間で診断できる給湯システム及びその自動診断方法を提供することにある。
さらに、本発明の別の目的は、システムに異常がある場合に、その異常原因を容易に特定できる給湯システム及びその自動診断方法を提供することにある。
異なる方法で給湯システムを動作させる複数の手段を有することにより、何れかの手段を選択するという簡単な操作を行うだけで、給湯システム全体の診断を適切に行うことができる。また、機能ユニット連続診断手段を有することにより、複数の機能ユニットを一度に動作させて診断を行えるので、異常原因が特定されていない場合でも、適切な診断を行うことができる。さらに、機能ユニット単独診断手段を有することにより、特定の機能ユニットが不具合を生じていると考えられる場合に、その特定の機能ユニットのみを検証できるので、短時間で診断を行うことができる。
そして、試運転モードが選択された場合、複数の機能ユニットを所定の手順で動作させて前記複数の配管を診断する第1の診断ステップ(S104)と、機能ユニット連続診断モードが選択された場合、複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、その一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断する第2の診断ステップ(S106)と、機能ユニット単独診断モードが選択された場合、複数の機能ユニットの何れかを単独動作させてその単独動作した機能ユニットが正常に機能するか否かを診断する第3の診断ステップ(S107)とを有する。
そして、上記の第1〜第3の診断ステップの他、異常原因特定モードが選択された場合、複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、一連の機能ユニット又は所定の処理に関連する配管に異常が発生するか否か判定し、異常が発生した場合に、給湯システムの異常原因を特定する異常原因特定ステップ(S108)を有する。
異なる方法で給湯システムを動作させる複数の診断モードを有することにより、何れかの診断モードを選択するという簡単な操作を行うだけで、給湯システム全体の診断を適切に行うことができる。また、機能ユニット連続診断モードを有することにより、複数の機能ユニットを一度に動作させて診断を行えるので、異常原因が特定されていない場合でも、適切な診断を行うことができる。さらに、機能ユニット単独診断モードを有することにより、特定の機能ユニットが不具合を生じていると考えられる場合に、その特定の機能ユニットのみを検証できるので、短時間で診断を行うことができる。
図1に、本発明に係る給湯システムの概略構成図を示す。本発明に係る給湯システム1は、ヒートポンプユニット10と、タンクユニット20を有する。
さらに、制御部17は、電動ポンプ11、電気膨張弁12、コンプレッサ14及び電動ファン15の各機能ユニットから、それらの動作情報を表すフィードバック信号を取得する。また、サーミスタ18a、18bなどの各センサから、温度情報などのセンサ信号を取得する。そして、取得した動作情報及びセンサ信号を、給湯システム1の運転制御又は診断に使用するために、通信用電線を通じてタンクユニット20の制御部35へ送信する。
貯湯タンク21は、ヒートポンプユニット10と接続されるヒートポンプ配管(ヒートポンプ行き配管3a及びヒートポンプ戻り配管3b)に接続されている。そして、貯湯タンク21は、ヒートポンプユニット10で加熱された高温の温水を保温貯蔵する。
また、貯湯タンク21の外表面には、タンク残湯サーミスタ33a〜33eが、貯湯タンク21の上方側から下側にかけて順に貼り付けられる。そして、タンク残湯サーミスタ33a〜33eは、貯湯タンク21内の温水温度をそれぞれ検出し、制御部35へ通知する。
さらに、水道配管9は、貯湯タンク21にも接続され、貯湯タンク21に水道水を供給する。この水道配管9には、水道水温度サーミスタ34が設けられ、供給される水道水の温度を検出し、制御部35へ通知する。
浴槽配管5は、浴槽流量カウンタ24の下流側で、浴槽行き配管51と浴槽戻り配管52に分岐する。そして、浴槽行き配管51には、フロースイッチ28が設けられる。一方、浴槽戻り配管52には、上流側(貯湯タンク21側)から順に循環ポンプ25、循環電動弁26が設けられる。
循環ポンプ25は、浴槽行き配管51及び浴槽戻り配管52内に溜まったエアーを浴槽7に排出する。そのために、循環ポンプ25は、浴槽行き配管51及び浴槽戻り配管52内で温水を循環させる。
循環電動弁26は、浴槽戻り配管52を開閉し、浴槽7への湯張り、浴槽行き配管51と浴槽戻り配管52での温水の循環を循環ポンプ25とともに制御する。
図2に、制御部35の機能ブロック図を示す。制御部35は、選択手段351、試運転手段352、機能ユニット連続診断手段353、機能ユニット単独診断手段354、異常原因特定手段355、及び通常運転手段356を有する。これらの各手段は、制御部35に読み込まれたプログラムによる機能モジュールとして実装される。
そして、制御部35は、選択された運転手段が実行する各運転モードにしたがって給湯システム1の運転を行う。特に、試運転手段352、機能ユニット連続診断手段353、機能ユニット単独診断手段354、又は異常原因特定手段355の何れかが選択されると、給湯システム1の各部の診断を行う。なお、試運転手段352、機能ユニット連続診断手段353、機能ユニット単独診断手段354、又は異常原因特定手段355の何れかによって実行される運転モードを、以下では特に診断モードという。
なお、給湯システム1の各部の診断を行うこれらの診断モードについての処理の詳細は後述する。
まず、タンクユニット20の制御部35は、操作部36より給湯システム1の起動信号を受信すると、選択手段351によって、通常運転モードか何れかの診断モードによる運転を行うか判定する(ステップS101)。そして、起動信号が、通常運転モードを示すものである場合、制御部35は、通常運転手段356に制御を渡す。そして、通常の給湯運転を開始する(ステップS102)。一方、ステップS101において、起動信号が何れかの診断モードを表すものである場合、選択手段351は、何れかの診断モードを選択する(ステップS103)。
図4は、試運転モードにおける給湯システム1の動作フローチャートである。図4に示すように、試運転モードが選択されると、制御部35の試運転手段352は、ヒートポンプユニット10の制御部17を通じて電動ポンプ11を稼動させる。そして、ヒートポンプ配管3a及び3bの試運転を行い、その配管中に溜まったエアーを抜く(ステップS201)。また、試運転手段352は、タンクユニット20の浴槽混合弁22に対して、水開度100%(すなわち、水道水のみが浴槽配管5へ供給される状態)となるように指示する(ステップS202)。そして、試運転手段352は、浴槽配管5、51及び52の試運転を行うため、タンクユニット20の湯張り電磁弁23に対して開度100%となるように指示し、浴槽7に所定の水位まで水を溜める(ステップS203)。
一方、ステップS302において、機能ユニット連続診断手段353は、温水加熱動作に関連する各機能ユニット、ヒートポンプ配管3a及び3bに異常がないと判断した場合、操作部36に異常がないことを示す信号を通知する。そして、操作部36は、その旨を表示する(ステップS304)。
ステップS309において、機能ユニット連続診断手段353は、湯張り動作に関連する各機能ユニットの診断を行わないと判定した場合、機能ユニット連続診断モードの動作を終了する。一方、ステップS309において、機能ユニット連続診断手段353は、湯張り動作に関連する各機能ユニットの診断を行うと判定した場合、湯張り電磁弁23を一定時間(例えば、10分間)開ける(ステップS310)。浴槽配管5、51及び52に設けられた浴槽流量カウンタ24、水位センサ27、フロースイッチ28は、浴槽配管内に温水が流れないと測定値が変化せず、正常か異常かの判断を行えないためである。そして、機能ユニット連続診断手段353は、湯張り動作に関連する各機能ユニットを稼動させる(ステップS311)。
機能ユニット連続診断手段353は、湯張り動作に関連する各機能ユニットが正常か否か判断する(ステップS312)。この判断のために、機能ユニット連続診断手段353は、浴槽流量カウンタ24、水位センサ27、フロースイッチ28からそれぞれ測定値を取得する。そして、各測定値が、湯張り電磁弁23を開いている場合と閉じている場合で変化するか否かを調べる。湯張り電磁弁23を開いている場合と閉じている場合とで、それら測定値が変化する場合、機能ユニット連続診断手段353は、湯張り動作に関連する各機能ユニット及び浴槽配管5、51及び52は正常と判断する。一方、湯張り電磁弁23を開いている場合と閉じている場合とで、それら測定値が変化しない場合、機能ユニット連続診断手段353は、湯張り動作に関連する各機能ユニット又は浴槽配管5、51及び52の何れかに異常があると判断する。またこの場合も、機能ユニット連続診断手段353は、異常のタイプに応じたエラーコードを選択する。
また、機能ユニット連続診断モードにおいて、機能ユニット連続診断手段353は、温水加熱動作、温水供給動作又は浴槽湯張り動作の何れかのみを選択して実行するようにしてもよい。
図8は、異常原因特定処理における給湯システム1の動作フローチャートである。図8に示すように、異常原因特定モードが選択されると、制御部35の異常原因特定手段355は、最初に、上述した機能ユニット診断処理を行う(ステップS401)。ここで実行する機能ユニット連続診断処理は、機能ユニット連続診断モードの処理(ステップS302〜S315)に相当する。そして、異常原因特定手段355は、ステップS401の機能ユニット診断処理によって異常が検出されたか否か確認する(ステップS402)。そして、異常が検出されていない場合、異常原因特定手段355は、操作部36に異常が無いことを通知し、操作部36は、診断結果が正常である旨のメッセージを表示する(ステップS409)。そして、異常原因特定処理を終了する。
ステップS403において、エラーコードに対応する異常原因が複数存在する場合、異常原因特定手段355は、異常原因を特定するための検証用処理を選択する(ステップS404)。検証用処理が選択されると、その処理に関連する各機能ユニットの動作順、動作継続期間などが設定される。
まず、制御部35の異常原因特定手段355は、エラーコードを参照する(ステップS501)。そして、エラーコードが、上述したように、貯湯タンク21に温水が貯湯されなかったことを示す‘1’であった場合、異常原因特定手段355は、異常原因が複数存在すると判定する。そして、エラーコード‘1’に対応する検証用処理として、ヒートポンプユニット10による温水加熱運転を選択する(ステップS502)。一方、エラーコードが‘1’以外の場合、そのエラーコードに関連する検証用処理を選択し、実行する(ステップS514)。
・ヒートポンプ行き配管3aに設置された流入水サーミスタ18aから取得される、ヒートポンプ入口温度Twi
・ヒートポンプ戻り配管3bに設置された流出水サーミスタ18bから取得される、ヒートポンプ出口温度Two
・貯湯タンク21に設けられたタンク残湯サーミスタ33a〜33eのうちの一番上のものから取得されるタンク上部温度Ttop
・貯湯タンク21に設けられたタンク残湯サーミスタ33a〜33eのうちの一番下のものから取得されるタンク下部温度Tbot
また、ステップS507において、ヒートポンプサイクルに関連する各機能ユニットから、フィードバック信号を取得する。
1)ヒートポンプ入口温度Twiとヒートポンプ出口温度Twoがほぼ等しく、且つヒートポンプ入口温度Twiが所定温度A℃より高い場合
この場合、ヒートポンプユニット10の入口で既に水温が上昇しており、ヒートポンプサイクルの加熱能力は正常と考えられる。しかし、水温がヒートポンプユニット10に流入する前と流出した後で変化していないことから、ヒートポンプ配管3a、3b内を温水が循環していないと推定される。そこで、異常原因特定手段355は、異常原因をヒートポンプ配管3a又は3bの閉塞と判断する。そして、操作部36にその旨を通知し、ヒートポンプ配管の確認指示を表示させる(ステップS509)。なお、TwiとTwoがほぼ等しいか否かは、サーミスタ等の測定誤差とマージンを考慮して決定され、本実施形態では、一例として、|Twi−Two|≦5℃を満たす場合、TwiとTwoはほぼ等しいとした。また、所定温度A℃は、貯湯タンク21内の水温よりも明らかに上昇していることが判定できる温度に設定される。本実施形態では、一例として、所定温度Aを50℃とした。
この場合、ヒートポンプユニット10のヒートサイクルの加熱能力が低下していると考えられる。なお、TwoとTwiの差の閾値Bは、温水が水冷媒熱交換器16を通過することにより通常上昇する温度差よりも若干低い値に設定される。本実施形態では、一例として、20℃とした。
上記以外の場合、例えば、ヒートポンプ出口温度Twoが、ヒートポンプ入口温度Twiより高く、且つタンク下部温度Tbotがタンク上部温度Ttopよりも高い場合、ヒートポンプユニット10を経由した温水の温度が上昇しているため、ヒートポンプユニット10は正常に動作していると考えられる。しかし、貯湯タンク21側では、本来温水が流入するはずの貯湯タン21クの上部よりも、貯湯タンク21の下部の方が温度が高いため、ヒートポンプ配管3a及び3bを貯湯タンク21と逆向きに接続したと推定される。そこで、異常原因特定手段355は、異常原因をヒートポンプ配管3a及び3bの逆接続と判断する。そして、操作部36にその旨を通知し、ヒートポンプ配管3a及び3bの逆接続確認指示を表示させる(ステップS513)。
また、サーミスタの異常診断も併せて実行するようにしてもよい。この場合、機能ユニット連続診断処理において浴槽湯張り動作を実行中、各サーミスタの温度変化を検出することにより、サーミスタの特性劣化を検出するようにしてもよい。
さらに、試運転処理において、ヒートポンプ配管内のエアー抜きが確実に実施できていることを確認するために、図4におけるステップS201〜ステップS204の実行中に、ヒートポンプサイクルも実行して温水加熱動作を行い、その際の流入水サーミスタ18a及び流出水サーミスタ18bで検出される温水の温度変化を調べるようにしてもよい。そして、調べた温度変化が、温水加熱動作が正常に行われている場合に想定される温度変化と、エアー抜き不良による温度変化のどちらに近いかを、例えば判別分析によって判断することにより、エアー抜きが完了したか否かを調べることができる。
さらに、試運転処理において、図4におけるステップS207の後、循環ポンプ25を作動させ、その際のフロースイッチ28の挙動を調べることにより、循環ポンプ25が正常に動作するか否かを調べるようにしてもよい。
3a ヒートポンプ行き配管
3b ヒートポンプ戻り配管
5 浴槽配管
51 浴槽行き配管
52 浴槽戻り配管
6 給湯配管
7 浴槽
8 給湯栓
9 水道配管
10 ヒートポンプユニット
11 電動ポンプ
12 電気膨張弁
13 蒸発器
14 コンプレッサ
15 電動ファン
16 水冷媒熱交換器
17 制御部
18a 流入水サーミスタ
18b 流出水サーミスタ
19 圧力センサ
20 タンクユニット
21 貯湯タンク
22 湯張り混合弁
23 湯張り電磁弁
24 浴槽流量カウンタ
25 循環ポンプ
26 循環電動弁
27 水位センサ
28 フロースイッチ
29 浴槽循環温度サーミスタ
30 給湯混合弁
31 給湯温度サーミスタ
32 給湯カウンタ
33a〜33e タンク残湯サーミスタ
34 水道水温度サーミスタ
35 制御部
36 操作部
351 選択手段
352 試運転手段
353 機能ユニット連続診断手段
354 機能ユニット単独診断手段
355 異常原因特定手段
356 通常運転手段
Claims (12)
- 温水の流路を形成する複数の配管と、
温水を加熱し、又は所定温度の温水を浴槽又は給湯栓から出湯させるために所定の動作を行う複数の機能ユニットと、
前記複数の機能ユニットを制御する制御部(35)とを有する給湯システムであって、
前記制御部(35)は、
前記給湯システムを動作させる手段として、少なくとも、前記複数の機能ユニットを所定の手順で動作させて前記複数の配管の診断を行う試運転手段(352)と、
前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、該一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断する機能ユニット連続診断手段(353)と、
前記複数の機能ユニットの何れかを単独で動作させて該単独動作した機能ユニットが正常に機能するか否かを診断する機能ユニット単独診断手段(354)とを有し、前記給湯システムを動作させる手段の何れかを選択して使用することを特徴とする給湯システム。 - 前記機能ユニット連続診断手段(353)における前記所定の処理は、温水を加熱する温水加熱処理と、所定温度の温水を出湯させる給湯処理と、浴槽への湯張りをさせる湯張り処理の何れかである、請求項1に記載の給湯システム。
- 前記複数の配管の少なくとも一つは、配管内の温水の温度情報又は配管内の温水の流量を検出するセンサを備え、前記機能ユニット連続診断手段(353)は、前記温度情報又は前記流量に基づいて、前記一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断する、請求項1又は2に記載の給湯システム。
- 前記制御部(35)は、前記給湯システムを動作させる手段として、前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、該一連の機能ユニット又は該所定の処理に関連する配管に異常が発生するか否か判定し、異常が発生した場合に、前記給湯システムの異常原因を特定する異常原因特定手段(355)をさらに有する、請求項1に記載の給湯システム。
- 前記複数の配管の少なくとも一つは、配管内の温水の温度情報を検出するセンサを備え、前記異常原因特定手段(355)は、前記発生した異常に関連する異常原因が複数有る場合、前記複数の機能ユニットのうち、前記発生した異常に関連する機能ユニットを動作させ、該動作させた機能ユニットの動作情報と、前記温度情報を取得し、該動作情報又は該温度情報が、前記複数の異常原因の何れかと対応する所定の条件を満たすか否かを判定することにより、異常原因を特定する、請求項4に記載の給湯システム。
- 前記給湯システムは、温水を加熱するヒートポンプユニット(10)と、加熱された温水の貯湯及び浴槽又は給湯栓への出湯を行うタンクユニット(20)を有し、
前記複数の配管は、前記ヒートポンプユニット(10)と前記タンクユニット(20)間で温水を循環させるヒートポンプ配管(3a、3b)と、前記タンクユニット(20)から浴槽へ温水を出湯する浴槽配管(5)と、前記タンクユニット(20)から給湯栓へ出湯する給湯配管(6)を含む、請求項1〜5の何れか一項に記載の給湯システム。 - 温水の流路を形成する複数の配管と、温水を加熱し、又は所定温度の温水を浴槽又は給湯栓から出湯させるために所定の動作を行う複数の機能ユニットを有する給湯システムの自動診断方法であって、
前記複数の配管の診断を行う試運転モードと、前記複数の機能ユニットの何れかを単独で診断する機能ユニット単独診断モードと、前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを診断する機能ユニット連続診断モードのうちの何れかを選択するステップ(S103、S105)と、
前記試運転モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットを所定の手順で動作させて前記複数の配管を診断する第1の診断ステップ(S104)と、
前記機能ユニット連続診断モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、該一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断する第2の診断ステップ(S106)と、
前記機能ユニット単独診断モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットの何れかを単独動作させて該単独動作した機能ユニットが正常に機能するか否かを診断する第3の診断ステップ(S107)と、
を有することを特徴とする自動診断方法。 - 温水の流路を形成する複数の配管と、温水を加熱し、又は所定温度の温水を浴槽又は給湯栓から出湯させるために所定の動作を行う複数の機能ユニットを有する給湯システムの自動診断方法であって、
前記複数の配管の診断を行う試運転モードと、前記複数の機能ユニットの何れかを単独で診断する機能ユニット単独診断モードと、前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを診断する機能ユニット連続診断モードと、前記給湯システムの異常原因を特定する異常原因特定モードのうちの何れかを選択するステップ(S103、S105)と、
前記試運転モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットを所定の手順で動作させて前記複数の配管を診断する第1の診断ステップ(S104)と、
前記機能ユニット連続診断モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、該一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断する第2の診断ステップ(S106)と、
前記機能ユニット単独診断モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットの何れかを単独動作させて該単独動作した機能ユニットが正常に機能するか否かを診断する第3の診断ステップ(S107)と、
前記異常原因特定モードが選択された場合、前記複数の機能ユニットのうち、所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、該一連の機能ユニット又は該所定の処理に関連する配管に異常が発生するか否か判定し、異常が発生した場合に、前記給湯システムの異常原因を特定する異常原因特定ステップ(S108)と、
を有することを特徴とする自動診断方法。 - 前記給湯システムは、温水を加熱するヒートポンプユニット(10)と、加熱された温水の貯湯及び浴槽又は給湯栓への出湯を行うタンクユニット(20)を有し、且つ前記複数の配管は、前記ヒートポンプユニット(10)と前記タンクユニット(20)間で温水を循環させるヒートポンプ配管(3a、3b)と、前記タンクユニット(20)から浴槽へ温水を出湯する浴槽配管(5)とを含み、
前記第1の診断ステップ(S104)は、
前記ヒートポンプ配管に備えられたポンプ(11)が予め定めた条件で第1の所定時間継続して動作した場合、該ヒートポンプ配管(3a、3b)内のエアー抜きが正常に行われたと判定する第1の判定ステップ(S204)と、
前記タンクユニット(20)から給湯される浴槽に、所定水位まで湯張りを行うステップ(S202、S203)と、
第2の所定時間内に、前記所定水位まで湯張りされた場合に湯張りが正常に行われたと判定する第2の判定ステップ(S207)と、
前記第2の判定ステップ(S207)において、湯張りが正常におこなわれたと判定された場合、前記所定水位からの水位低下を検出することにより、浴槽又は浴槽配管(5)の漏水の有無を確認するステップ(S210)と、
を有する請求項7又は8に記載の自動診断方法。 - 前記給湯システムは、温水を加熱するヒートポンプユニット(10)と、加熱された温水の貯湯及び浴槽又は給湯栓への出湯を行うタンクユニット(20)を有し、
前記第2の診断ステップにおける前記所定の処理は、前記ヒートポンプユニット(10)に温水を加熱させる温水加熱処理と、前記タンクユニット(20)に所定温度の温水を給湯させる給湯処理と、前記タンクユニット(20)に浴槽への湯張りをさせる湯張り処理の少なくとも何れかを含む、請求項7又は8に記載の自動診断方法。 - 前記複数の配管の少なくとも一つは、配管内の温水の温度情報又は配管内の温水の流量を検出するセンサを備え、
前記第2の診断ステップは(S106)は、前記温度情報又は前記流量に基づいて、前記一連の機能ユニットが正常に動作するか否か診断する、請求項7又は8に記載の自動診断方法。 - 前記複数の配管の少なくとも一つは、配管内の温水の温度情報を検出するセンサを備え、
前記異常原因特定ステップ(S108)は、
所定の処理に関連する一連の機能ユニットを動作させ、該一連の機能ユニット又は該所定の処理に関連する配管に異常が発生するか否か判定するステップ(S402)と、
異常が発生したと判定した場合、発生した異常に関連する異常原因が複数有るか否か判定するステップ(S403)と、
関連する異常原因が複数有ると判定された場合、前記複数の機能ユニットのうち、前記発生した異常に関連する機能ユニットを動作させるステップ(S405)と、
前記動作させた機能ユニットの動作情報と、前記温度情報を取得するステップ(S406)と、
前記動作情報又は前記温度情報が、前記複数の異常原因の何れかと対応する所定の条件を満たすか否かを判定することにより、異常原因を特定するステップ(S407)と、
を有する請求項8に記載の自動診断方法。
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