JP2009236350A - 給湯装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】各ユニットのうち何れかのユニットに異常が発生する場合でも該ユニットの制御データを容易に継承することの可能な給湯装置を提供する。
【解決手段】ヒートポンプユニット10、貯湯タンクユニット20及びリモコンユニット40のそれぞれは、自己のユニット内の記憶部18,31,48に記憶された制御データ18a,31a,48aに基づき自己のユニットを制御し、自己のユニットの異常発生を予測する所定の動作条件を満たすと、記憶部18,31,48に記憶された制御データ18a,31a,48aを少なくとも一つの他のユニットに送信し、他のユニットから制御データ18a,31a,48aを受信すると、受信した制御データ18a,31a,48aを記憶部18,31,48に記憶させる制御部19,32,49を備えた。
【選択図】図2
【解決手段】ヒートポンプユニット10、貯湯タンクユニット20及びリモコンユニット40のそれぞれは、自己のユニット内の記憶部18,31,48に記憶された制御データ18a,31a,48aに基づき自己のユニットを制御し、自己のユニットの異常発生を予測する所定の動作条件を満たすと、記憶部18,31,48に記憶された制御データ18a,31a,48aを少なくとも一つの他のユニットに送信し、他のユニットから制御データ18a,31a,48aを受信すると、受信した制御データ18a,31a,48aを記憶部18,31,48に記憶させる制御部19,32,49を備えた。
【選択図】図2
Description
本発明は、例えばヒートポンプユニットによって貯湯タンク内の温水を設定温度に加熱することが可能な給湯装置に関するものである。
従来、この種の給湯装置として、貯えられた温水を外部に供給する貯湯タンクユニットと、所定の設定条件に基づき貯湯タンクユニット内の温水を加熱するヒートポンプユニットと、前記設定条件を設定するためのリモコンユニットとを備えたものが知られている。
この給湯装置では、自己のユニットに記憶された制御データに基づき該ユニットの制御を行う制御部が各ユニット毎に設けられており、各ユニットの制御部間で信号の送受信を行うことにより、設定条件に基づき加熱された貯湯タンクユニット内の温水を外部に供給することができるようになっている。また、制御データには、加熱時間、加熱回数及び利用者の設定履歴等の固有データが記憶されている。
ところで、各ユニットのうち何れかのユニットに異常が発生した場合には、該ユニットを新たなユニットに交換するとともに、制御データを新たなユニットに継承させる必要がある。この場合、従来の給湯装置では、異常が発生したユニットの制御データを人手を介して他の記憶媒体に記憶させた後に、制御データを該記憶媒体から新たなユニットに送信することにより継承させていたので、制御データの継承作業が煩雑になり、給湯装置の運用コストが増加するという問題点があった。
そこで、自己が交換用として新たに取付けられたものか否かを判別し、新たに取付けられたものと判別した場合に接続相手からの転送データを受信記憶させる制御部を備えた給湯装置が知られている(例えば特許文献1参照)。この給湯装置では、異常が発生したユニットの制御部が、交換用のユニットの制御部に対して制御データを送信することにより、制御データを継承することができるようになっている。
特開平10−300203号公報
しかしながら、前記従来例では、異常が発生したユニットの制御部と交換用のユニットの制御部とが互いに通信することにより制御データを送受信可能としているが、例えば制御部を構成するマイクロコンピュータの故障により異常が発生した場合には、異常が発生したユニットから制御データを送信することができない。この場合、ユニットを交換したときには、人為的に制御データを継承しなければならないことから、前述の問題点を解決することが困難であった。
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各ユニットのうち何れかのユニットに異常が発生する場合でも該ユニットの制御データを容易に継承することの可能な給湯装置を提供することにある。
本発明は、前記目的を達成するために、貯えられた温水を外部に供給する貯湯タンクユニットと、所定の設定条件に基づき貯湯タンクユニット内の温水を加熱するヒートポンプユニットと、前記設定条件を設定するためのリモコンユニットとを備えた給湯装置において、前記各ユニットは、自己のユニット内の記憶部に記憶された制御データに基づき自己のユニットを制御し、自己のユニットの異常発生を予測する所定の動作条件を満たすと、記憶部に記憶された制御データを少なくとも一つの他のユニットに送信し、他のユニットから制御データを受信すると、受信した制御データを記憶部に記憶させる制御部を備えている。
これにより、各ユニットのうち何れかのユニットが自己の異常発生を予測する所定の動作条件を満たすと、該ユニットの制御データが少なくとも一つの他のユニットに送信されることから、自己のユニットに異常が発生する前に制御データを他のユニットに送信することが可能になる。
本発明によれば、自己のユニットに異常が発生する前に制御データを他のユニットに送信することができるので、例えばマイクロコンピュータの故障により異常が発生した場合でも、制御データを人為的に継承する作業が不要になる。従って、各ユニットのうち何れかのユニットに異常が発生する場合でも該ユニットの制御データを容易に継承することができ、給湯装置の運用コストを増加させることがないという利点がある。
図1乃至図9は本発明の一実施形態を示すもので、図1は給湯装置の概略構成図、図2は給湯装置の制御系構成を示すブロック図、図3はヒートポンプユニットの予測判定情報のデータ構造の一例を示す図、図4は貯湯タンクユニットの予測判定情報のデータ構造の一例を示す図、図5はリモコンの外観正面図、図6はリモコンユニットの予測判定情報のデータ構造の一例を示す図、図7は異常発生を予測する場合のヒートポンプユニット制御部の動作を説明するフロー図、図8は異常発生を予測する場合の貯湯タンクユニット制御部の動作を説明するフロー図、図9は異常発生を予測する場合のリモコンユニット制御部の動作を説明するフロー図である。
まず、図1を参照して本実施形態の給湯装置の構成を説明する。
給湯装置は、ヒートポンプユニット10と、貯湯タンクユニット20と、リモコンユニット40とを備えており、ヒートポンプユニット10は、CO2等の冷媒を封入した冷媒管11を介して圧縮機12、水熱交換器13、減圧弁14及び熱交換器15を順次接続して構成される冷媒回路を備えている。また、ヒートポンプユニット10は、被制御装置としての圧縮機12、温度センサ13a、減圧弁14、送風ファン16、通信制御部17及び記憶部18を備えており、これらの各装置は、ヒートポンプユニット制御部19によって制御される。
圧縮機12は駆動源としてモータ(図示省略)を有し、回転数が可変制御される周知の構成からなり、冷媒を加圧して冷媒回路17を循環させている。
水熱交換器13は圧縮機12から吐出され冷媒管11を流れる高温高圧の冷媒と、後述の循環管21を流れる温水との熱交換を行っている。これにより、水熱交換器13は凝縮器として機能し、後述の循環管21を流れる温水が加熱される。また、水熱交換器13には、熱交換された循環管21の温水の温度を検出する温度センサ13aが設けられており、温度センサ13aは、検出した温度を表す信号をヒートポンプユニット制御部19に送信する。
減圧弁14は周知の電動弁であり、水熱交換器13によって熱を奪われた冷媒を減圧して低温低圧にしている。
熱交換器15は減圧弁14から流入された冷媒と送風ファン16によって吸引した外部の空気との熱交換を行い、冷媒管11を介して圧縮機12へ冷媒を流出させている。これにより、熱交換器15は蒸発器として機能し、冷媒が加熱される。また、送風ファン16は、周知のモータ(図示省略)を駆動源として有しており、モータの回転数、即ち送風ファン16の回転数に応じたパルス信号がヒートポンプユニット制御部19に送信されるようになっている。
通信制御部17は、ヒートポンプユニット10と貯湯タンクユニット20とを接続するためのインタフェース部として用いられるものである。
ヒートポンプユニット10の記憶部18は、EEPROM等の書き換え可能な記憶素子であり、ヒートポンプユニット10全体を制御するためのヒートポンプ用制御データ18aと、ヒートポンプユニット10の異常発生を予測するための動作条件としての予測判定情報18bとが記憶されている。ヒートポンプ用制御データ18aには、各被制御装置を制御するためのデータの他、設定条件の履歴、温水加熱処理を行う毎の各被制御装置の性能値及び各被制御装置の累積駆動時間等が記憶されている。予測判定情報18bには、図3に示すように、被制御装置の正常動作時の性能を表す標準値と、正常動作として判別されるための性能値の許容範囲とが予め設定されている。
ヒートポンプユニット制御部19はCPU、RAM、ROM及びタイマ回路等を備えたコンピュータからなり、記憶部18のヒートポンプ用制御データ18aを用いてヒートポンプユニット10の被制御装置を制御する。
貯湯タンクユニット20は、循環管21を介して貯湯タンク22、循環ポンプ23及び前述の水熱交換器13を順次接続して構成される循環回路24と、給水管25、給湯管26とを備えている。また、貯湯タンクユニット20は、被制御装置としての複数の温度センサ22e、循環ポンプ23、混合弁27、流量計28、温度計29、通信制御部30及び記憶部31を備えており、これらの各装置は、貯湯タンクユニット制御部32によって制御される。
貯湯タンク22は、上部に循環入口22a及び出湯口22bを、下部に循環出口22c及び入水口22dを備えており、外部の水源(図示省略)から給水管25及び入水口22dを介して常温の温水が必要に応じて供給されるようになっている。また、貯湯タンク22には、複数の温度センサ22eが上下方向等間隔に設けられており、それぞれ設置位置における貯湯タンク20内の温水の温度を検出している。これにより、設定温度を検出している温度センサ22eの設置位置から貯湯タンク20内の所定温度の温水量と常温の温水量とが分かる。
循環ポンプ23は循環出口22cから流出した温水を加圧し、循環回路24を循環させて循環入口22aから流入させている。これにより、貯湯タンク22の下部から流出した温水がヒートポンプユニット10の水熱交換器13によって加熱され、貯湯タンク22の上部から設定温度の温水が貯えられる。また、循環ポンプ23は、周知のモータ(図示省略)を駆動源として有しており、モータの回転数に応じたパルス信号が貯湯タンクユニット制御部32に送信されるようになっている。
混合弁27は周知のステッピングモータ(図示省略)を駆動源として用いており、貯湯タンクユニット制御部32からパルス信号を受信すると、弁体を回転させて開度を制御することにより、貯湯タンク22内の湯と給水管25の温水とを混合して所定の湯温に調整する。また、混合弁27は、弁体が所定の位置に達したことが、混合弁27に設けられたホールIC素子やマイクロスイッチ等により検知されると、所定の基点位置検出信号を貯湯タンクユニット制御部32に送信する。一方、貯湯タンクユニット制御部32は、混合弁27から受信した基点位置検出信号に基づき弁体の基点位置の確認処理を行うとともに、弁体の開度ずれを補正することが可能になる。この場合、貯湯タンクユニット制御部32は、基点位置検出信号を受信した際の弁体の開度を基点位置として、弁体を任意の開度に調整するためのパルス信号を混合弁27に送信することにより、弁体の開度が制御される。
貯湯タンク22に貯えられた温水は、要求に応じて出湯口22bから給湯管26を介して外部に供給されるようになっており、給湯管26に設けられた流量計28及び温度計29は混合弁27から流出する温水の流量及び温度をそれぞれ検出している。
通信制御部30は、貯湯タンクユニット20と、ヒートポンプユニット10及びリモコンユニット40とを接続するためのインタフェース部として用いられるものである。
貯湯タンクユニット20の記憶部31はEEPROM等の書き換え可能な記憶素子であり、貯湯タンクユニット20全体を制御するための貯湯タンク用制御データ31aと、貯湯タンクユニット20の異常発生を予測するための動作条件としての予測判定情報31bとが記憶されている。貯湯タンク用制御データ31aには、各被制御装置を制御するためのデータの他、設定条件の履歴、温水加熱処理を行う毎の各被制御装置の性能値及び各被制御装置の累積駆動時間等が記憶されている。予測判定情報31bには、図4に示すように、被制御装置の正常動作時の性能を表す標準値と、正常動作として判別されるための性能値の許容範囲とが予め設定されている。
貯湯タンクユニット制御部32はCPU、RAM、ROM及びタイマ回路等を備えたコンピュータからなり、記憶部31の貯湯タンク用制御データ31aを用いて貯湯タンクユニット20の各種機器を制御する。
リモコンユニット40は、利用者が給湯装置の各種条件を設定するためのものであり、被制御装置としての選択ボタン41,42、決定ボタン43、取消ボタン44、ディスプレイ45、スピーカ46、通信制御部47及び記憶部48を備えており、これらの各装置は、送信手段及び受信手段としてのリモコンユニット制御部49によって制御される。
図5に示すように、リモコンユニット40の表面パネル40aにおいて、選択ボタン41,42、決定ボタン43及び取消ボタン44は中央下部に、ディスプレイ45は中央上部に、スピーカ46はディスプレイ45の右側にそれぞれ設けられている。
通信制御部47は、リモコンユニット40と、貯湯タンクユニット20とを接続するためのインタフェース部として用いられるものである。
リモコンユニット40の記憶部48はEEPROM等の書き換え可能な記憶素子であり、リモコンユニット40全体を制御するためのリモコン用制御データ48aと、リモコンユニット40の異常発生を予測するための動作条件としての予測判定情報48bとが記憶されている。リモコン用制御データ48aには、各被制御装置を制御するためのデータの他、設定条件の履歴及び各被制御装置の累積駆動時間等が記憶されている。また、予測判定情報48bには、図6に示すように、被制御装置の正常動作時の性能を表す標準値と、正常動作として判別されるための性能値の許容範囲とが予め設定されている。
リモコンユニット制御部49はCPU、RAM、ROM及びタイマ回路等を備えたコンピュータからなり、記憶部49のリモコン用制御データ48aを用いてリモコンユニット40内の各種機器を制御する。
利用者は、ディスプレイ45及びスピーカ46に出力される情報に基づき選択ボタン41,42、決定ボタン43及び取消ボタン44を操作することにより、設定条件、例えばヒートポンプユニット10によって加熱される貯湯タンク22内の温水の温度を設定することができる。
なお、本実施形態では、設定条件として温度を設定できるようにしているが、これに限定されず、ヒートポンプユニット10によって加熱される温水量又は加熱時間を設定できるようにしてもよいし、複数の設定条件をそれぞれ設定できるようにしてもよい。
以上のように構成された給湯装置において、リモコンユニット制御部49は、利用者が貯湯タンク22内の温水の温度を設定すると、通信制御部47を介して温度情報を貯湯タンクユニット20に送信する。一方、貯湯タンクユニット制御部32は、通信制御部30を介して温度情報をリモコンユニット40から受信すると、受信した温度情報を記憶部31に記憶する。
そして、貯湯タンクユニット制御部32は、各温度センサ22aから入力される温度データに基づき貯湯タンク22内の所定温度以上の温水が所定量以下になったときに、循環ポンプ23を起動するとともに、所定の駆動信号を通信制御部30を介してヒートポンプユニット10に送信する。ヒートポンプユニット制御部19は、通信制御部17を介して駆動信号を貯湯タンクユニット20から受信すると、圧縮機12、減圧弁14及び送風ファン16を起動して貯湯タンク22内の温水の加熱を開始する。
その後貯湯タンクユニット制御部32は、各温度センサ29から入力される温度データに基づき、貯湯タンク22内が記憶部31に記憶された設定温度の温水で満たされたときに、循環ポンプ23を停止するとともに、所定の停止信号をヒートポンプユニット10に送信する。一方、ヒートポンプユニット制御部19は、通信制御部17を介して停止信号を貯湯タンクユニット20から受信すると、圧縮機12、減圧弁14及び送風ファン16を停止して貯湯タンク22内の温水の加熱を終了する。これにより、ヒートポンプユニット10によって貯湯タンク22内の温水が設定温度に加熱される。
次に、ヒートポンプユニット制御部19がヒートポンプユニット10の異常発生を予測する場合の動作について図7を参照して説明する。まず、ヒートポンプユニット制御部19は、ヒートポンプユニット10が動作している間の所定時間経過毎に、記憶部18に記憶された予測判定情報18bに基づきヒートポンプユニット10の異常発生を予測したか否かを判別する(ステップS1)。この場合、ヒートポンプユニット制御部19は、ヒートポンプユニット10が動作しているときのヒートポンプユニット10の被制御装置の性能値と、予め設定された該被制御装置の性能値との差を、図3の予測判定情報18bを用いて算出する。
具体的には、ヒートポンプユニット制御部19は、送風ファン16が高速回転している場合に、送風ファン16から受信したパルス信号に応じた送風ファン16の回転数と、回転数の標準値(600rpm)との差を算出し、標準値との差が±50rpmの範囲外のときに、モータの動作不良等による送風ファン16の異常発生を予測したと判別する。
また、ヒートポンプユニット制御部19は、水熱交換器13から循環管21に流れる温水の温度が設定温度に達するまでの時間(沸き上げ時間)を温度センサ13aから受信する信号に基づき取得するとともに、沸き上げ時間と設定温度に達するまでの沸き上げ時間の標準値との差を算出する。ここで、設定温度が65℃に設定されている場合に、沸き上げ時間が30分を超えた、即ち沸き上げ時間と標準時間(20分)との差が10分より大きいときには、水熱交換器13の部材劣化等による異常発生を予測したと判別される。
そして、ヒートポンプユニット制御部19は、異常発生を予測したと判別すると(ステップS2)、記憶部18のヒートポンプ用制御データ18aを、通信制御部17を介して貯湯タンクユニット20に送信する(ステップS3)。一方、貯湯タンクユニット制御部32は、ヒートポンプユニット10からヒートポンプ用制御データ18aを受信すると、ヒートポンプ用制御データ18aを記憶部31に記憶する。
次いで、貯湯タンクユニット制御部32が貯湯タンクユニット20の異常発生を予測する場合の動作について図8を参照して説明する。まず、貯湯タンクユニット制御部32は、貯湯タンクユニット20が動作している間の所定時間経過毎に、記憶部31に記憶された予測判定情報31bに基づき貯湯タンクユニット20の異常発生を予測したか否かを判別する(ステップS11)。この場合、貯湯タンクユニット制御部32は、貯湯タンクユニット20が動作しているときの貯湯タンクユニット20の被制御装置の性能値と、予め設定された該被制御装置の性能値との差を、図4の予測判定情報31bを用いて算出する。
具体的には、貯湯タンクユニット制御部32は、循環ポンプ23が駆動している場合に、循環ポンプ23から受信したパルス信号に応じた循環ポンプ23のモータの回転数と、回転数の標準値(2,000rpm)との差を算出し、標準値との差が±100rpmの範囲外のときに、循環管21の詰まり等による循環ポンプ23の異常発生を予測したと判別する。
また、貯湯タンクユニット制御部32は、混合弁27の基点位置の確認処理を行い、弁体を基点位置まで移動させるための移動ステップ数を表すパルス信号に対して、基点位置検出信号を受信するまでに要した弁体の移動ステップ数との差が許容範囲外、即ち標準値(本実施形態では0ステップ)±20ステップより大きくずれていた場合には、混合弁27の異常発生を予測したと判別する。
さらに、貯湯タンクユニット制御部32は、貯湯タンク22内の温水の温度が65℃に達した後における未使用状態の温水の温度を、各温度センサ22eから所定時間毎に受信する信号に基づき取得する。この場合、貯湯タンクユニット制御部32は、5時間経過後の温水の温度が60℃未満、即ち温度低下が5℃よりも大きくなった場合に、貯湯タンク22の断熱材(図示省略)の劣化等による異常発生を予測したと判別する。
そして、貯湯タンクユニット制御部32は、異常発生を予測したと判別すると(ステップS12)、記憶部31の貯湯タンク用制御データ31aを、通信制御部30を介してヒートポンプユニット10及びリモコンユニット40に送信する(ステップS13)。一方、ヒートポンプユニット制御部19及びリモコンユニット制御部49は、貯湯タンクユニット20から貯湯タンク用制御データ31aを受信すると、貯湯タンク用制御データ31aをそれぞれ記憶部18,48に記憶する。
次に、リモコンユニット制御部49がリモコンユニット40の異常発生を予測する場合の動作について図9を参照して説明する。まず、リモコンユニット制御部49は、リモコンユニット40が動作している間の所定時間経過毎に、記憶部48に記憶された予測判定情報48bに基づきリモコンユニット40の異常発生を予測したか否かを判別する(ステップS21)。この場合、リモコンユニット制御部49は、リモコンユニット40が動作しているときのリモコンユニット40の被制御装置の性能値と、予め設定された該被制御装置の性能値との差を、図6の予測判定情報48bを用いて算出する。
具体的には、リモコンユニット制御部49は、ディスプレイ45の累積駆動時間が予め設定された標準駆動時間(30,000時間)より超過した場合、即ち標準駆動時間を超過したときの累積駆動時間と該標準駆動時間との差が0よりも大きくなった場合に、輝度低下等によるディスプレイ45の異常発生を予測したと判別する。
そして、リモコンユニット制御部49は、異常発生を予測したと判別すると(ステップS22)、記憶部48のリモコン用制御データ48aを、通信制御部47を介して貯湯タンクユニット20に送信する(ステップS23)。一方、貯湯タンクユニット制御部32は、リモコンユニット40からリモコン用制御データ48aを受信すると、リモコン用制御データ48aを記憶部31に記憶する。
なお、上記フローでは説明を省略したが、異常発生後にユニットが交換されたときには、新たに取付けられたユニットの制御部19,32,49は、最初に電源が投入される際に他のユニット10,20,40に対して制御データ要求信号を送信することにより、他のユニットに記憶された制御データ18a,31a,48aを受信して自己のユニットの記憶部18,31,48に記憶する。
このようにして、各ユニット10,20,40のうち何れかのユニットが自己の異常発生を予測するための動作条件を満たすと、該ユニット10,20,40の制御データが少なくとも一つの他のユニットに送信されることから、自己のユニットに異常が発生する前に制御データを他のユニットに送信することが可能になる。
このように、本実施形態の給湯装置によれば、ヒートポンプユニット10、貯湯タンクユニット20及びリモコンユニット40のそれぞれは、自己のユニット内の記憶部18,31,48に記憶された制御データ18a,31a,48aに基づき自己のユニットを制御し、自己のユニットの異常発生を予測する所定の動作条件を満たすと、記憶部18,31,48に記憶された制御データ18a,31a,48aを少なくとも一つの他のユニットに送信し、他のユニットから制御データ18a,31a,48aを受信すると、受信した制御データ18a,31a,48aを記憶部18,31,48に記憶させる制御部19,32,49を備えたので、自己のユニットに異常が発生する前に制御データ18a,31a,48aを他のユニット10,20,40に送信することができ、例えばマイクロコンピュータの故障により異常が発生した場合でも、制御データを人為的に継承する作業が不要になる。従って、各ユニットのうち何れかのユニットに異常が発生する場合でも該ユニットの制御データを容易に継承することができ、給湯装置の運用コストを増加させることがないという利点がある。
また、ヒートポンプユニット制御部19は、ヒートポンプユニット10が動作しているときのヒートポンプユニット10の被制御装置の性能値と、予め設定された該被制御装置の性能値との差が所定範囲外の場合に、記憶部18に記憶されたヒートポンプ用制御データ18aを貯湯タンクユニット20に送信するので、ヒートポンプユニット10に異常が発生する場合でもヒートポンプ用制御データ18aを容易に継承することができる。
さらに、貯湯タンクユニット制御部32は、貯湯タンクユニット20が動作しているときの貯湯タンクユニット20の被制御装置の性能値と、予め設定された該被制御装置の性能値との差が所定範囲外の場合に、記憶部31に記憶された貯湯タンク用制御データ31aをヒートポンプユニット10及びリモコンユニット40に送信するので、貯湯タンクユニット20に異常が発生する場合でも貯湯タンク用制御データ31aを容易に継承することができる。
さらにまた、リモコンユニット制御部49は、リモコンユニット40が動作しているときのリモコンユニット40の被制御装置の性能値と、予め設定された該被制御装置の性能値との差が所定範囲外の場合に、記憶部48に記憶されたリモコン用制御データ48aを貯湯タンクユニット20に送信するので、リモコンユニット40に異常が発生する場合でもリモコン用制御データ48aを容易に継承することができる。
なお、上記実施形態は本発明の具体例に過ぎず、本発明が上記実施形態のみに限定されるものではない。従って、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えてもよい。
10…ヒートポンプユニット、12…圧縮機、13a…温度センサ、14…減圧弁、16…送風ファン、17…通信制御部、18…記憶部、18a…ヒートポンプ用制御データ、19…ヒートポンプユニット制御部、20…貯湯タンクユニット、22…貯湯タンク、22e…複数の温度センサ、23…循環ポンプ、27…混合弁、28…流量計、29…温度計、30…通信制御部、31…記憶部、31a…貯湯タンク用制御データ、32…貯湯タンクユニット制御部、40…リモコンユニット、41,42…選択ボタン、43…決定ボタン、44…取消ボタン、45…ディスプレイ、46…スピーカ、48…記憶部、48a…リモコン用制御データ、49…リモコンユニット制御部。
Claims (4)
- 貯えられた温水を外部に供給する貯湯タンクユニットと、所定の設定条件に基づき貯湯タンクユニット内の温水を加熱するヒートポンプユニットと、前記設定条件を設定するためのリモコンユニットとを備えた給湯装置において、
前記各ユニットは、
自己のユニット内の記憶部に記憶された制御データに基づき自己のユニットを制御し、
自己のユニットの異常発生を予測する所定の動作条件を満たすと、記憶部に記憶された制御データを少なくとも一つの他のユニットに送信し、
他のユニットから制御データを受信すると、受信した制御データを記憶部に記憶させる制御部を備えた
ことを特徴とする給湯装置。 - 前記ヒートポンプユニットの制御部は、
ヒートポンプユニットが動作しているときのヒートポンプユニットの被制御装置の性能値と、予め設定された該被制御装置の性能値との差が所定範囲外の場合に、ヒートポンプユニットの記憶部に記憶された制御データを少なくとも一つの他のユニットに送信する
ことを特徴とする請求項1記載の給湯装置。 - 前記貯湯タンクユニットの制御部は、
貯湯タンクユニットが動作しているときの貯湯タンクユニットの被制御装置の性能値と、予め設定された該被制御装置の性能値との差が所定範囲外の場合に、貯湯タンクユニットの記憶部に記憶された制御データを少なくとも一つの他のユニットに送信する
ことを特徴とする請求項1または2記載の給湯装置。 - 前記リモコンユニットの制御部は、
リモコンユニットが動作しているときのリモコンユニットの被制御装置の性能値と、予め設定された該被制御装置の性能値との差が所定範囲外の場合に、リモコンユニットの記憶部に記憶された制御データを少なくとも一つの他のユニットに送信する
ことを特徴とする請求項1、2または3記載の給湯装置。
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JP2008080135A JP2009236350A (ja) | 2008-03-26 | 2008-03-26 | 給湯装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2008
- 2008-03-26 JP JP2008080135A patent/JP2009236350A/ja active Pending
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