JP2008075962A - ヒートポンプ式給湯装置 - Google Patents
ヒートポンプ式給湯装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008075962A JP2008075962A JP2006255649A JP2006255649A JP2008075962A JP 2008075962 A JP2008075962 A JP 2008075962A JP 2006255649 A JP2006255649 A JP 2006255649A JP 2006255649 A JP2006255649 A JP 2006255649A JP 2008075962 A JP2008075962 A JP 2008075962A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hot water
- heat pump
- heat source
- heat
- temperature
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)
Abstract
【課題】故障状態に至る前で、加熱能力の低下を判定する。
【解決手段】制御装置Eがヒートポンプ式給湯装置の状態をAランク〜Dランクの4ランクに判定している。ここでは、Aランク(正常状態)およびDランク(異常状態)以外に、加熱能力が低下している状態として、Bランク、Cランクを判定している。このため、故障状態に至る前で、B、Cランクとして、加熱能力の低下を判定することができる。特に、Cランクを判定した場合には、ヒートポンプ式給湯装置の交換をユーザに対して知らせることができるので、そのことにより故障によりヒートポンプ式給湯装置が給湯機を数日間使用できないという不便を解消できる。
【選択図】図1
【解決手段】制御装置Eがヒートポンプ式給湯装置の状態をAランク〜Dランクの4ランクに判定している。ここでは、Aランク(正常状態)およびDランク(異常状態)以外に、加熱能力が低下している状態として、Bランク、Cランクを判定している。このため、故障状態に至る前で、B、Cランクとして、加熱能力の低下を判定することができる。特に、Cランクを判定した場合には、ヒートポンプ式給湯装置の交換をユーザに対して知らせることができるので、そのことにより故障によりヒートポンプ式給湯装置が給湯機を数日間使用できないという不便を解消できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、ヒートポンプ式の給湯装置に関する。
従来、圧縮機の吐出冷媒と水との間で熱交換する水冷媒熱交換器と、水冷媒熱交換器から発生する温水を貯める貯湯タンクとから構成される温水回路を備え、圧縮機の吐出冷媒の圧力等に基づいて温水回路が故障していると判定すると、温水回路が故障している旨をリモコンに表示してユーザに知らせるヒートポンプ式給湯装置がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−213816号公報
上述のヒートポンプ式給湯装置では、温水回路が故障すると、温水回路が故障している旨をユーザに知らせることができるものの、温水回路の能力が全く出ない状態で故障を判定すると、温水回路の修理、交換等が完了するまでは、給湯機を使用できなくなるため、不便を余儀なくされる。
特に、ヒートポンプ式給湯装置を長年使用すると故障までには至らないが沸き上げ能力が新品と比べると極端に低下し、かつCOP低下によりランニングコストおよび稼動時間、消費電力が増加する問題が生じ、環境には好ましくない。
本発明は、上記点に鑑み、故障状態に至る前で、加熱能力の低下を判定できるようにしたヒートポンプ式給湯装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、ヒートポンプ式熱源器の出口側水温を検出する出口側温水センサと、加熱を開始して出口側温水センサの検出温度が目標温度に到達するまでに費やす沸き上げ時間を計測し、この計測された沸き上げ時間が基準データよりも長いか否かを判定することにより、ヒートポンプ式熱源器の加熱能力が低下しているか否かを判定する判定手段と、を備えることを第1の特徴とする。
これにより、故障状態に至る前で、ヒートポンプ式熱源器の加熱能力の低下を判定できる。
本発明では、ヒートポンプ式熱源器の出口側水温を検出する出口側温水センサと、ヒートポンプ式熱源器の入口側水温を検出する入口側温水センサと、循環ポンプの循環水量を検出する循環水量検出手段と、入口側温水センサの検出温度、出口側温水センサの検出温度、および循環水量検出手段の検出循環水量に基づいて、ヒートポンプ式熱源器の加熱能力を算出し、この算出された加熱能力と基準加熱能力との比較に基づいて、ヒートポンプ式熱源器の加熱能力が低下しているか否かを判定する判定手段と、を備えることを第2の特徴とする。
これにより、故障状態に至る前で、ヒートポンプ式熱源器の加熱能力の低下を判定できる。
(第1実施形態)
図1に本発明のヒートポンプ式給湯装置の第1実施形態を示す。図1はヒートポンプ式給湯装置の全体構成を示す図である。
図1に本発明のヒートポンプ式給湯装置の第1実施形態を示す。図1はヒートポンプ式給湯装置の全体構成を示す図である。
ヒートポンプ式給湯装置は、ヒートポンプサイクルH、および温水回路Wから構成される。ヒートポンプサイクルHは、コンプレッサ1、水冷媒熱交換器2の冷媒流路21、膨張弁3、および空気熱交換器4を冷媒配管42で環状に接続して構成されている。
コンプレッサ(圧縮機)1は、内蔵された電動モータによって駆動され、空気熱交換器4側から吸引した気相冷媒(例えば、二酸化炭素)を圧縮して吐出する。水冷媒熱交換器2は、冷媒流路21に流れるコンプレッサ1からの吐出冷媒と、温水流路22に流れる水との間で熱交換する。これにより、水冷媒熱交換器2の温水流路22内を流れる水が加熱されることになる。膨張弁3は、水冷媒熱交換器2の冷媒流路21からの冷媒を膨張させる。空気熱交換器(蒸発器)4は、膨張弁3を通過した冷媒を、室外ファン41により送風される外気に基づいて蒸発させる。
温水回路Wは、給湯用の温水を貯える貯湯タンク5と、水冷媒熱交換器2の温水流路22とを温水配管51で接続し、温水流路22の途中に循環ポンプ6を介設して構成されている。循環ポンプ6は、内蔵された電動モータにより、貯湯タンク5と水冷媒熱交換器2の温水流路22との間で水を循環させる。
温水配管51は、貯湯タンク5の下部に設けられた温水出口52と、温水入口53との間を接続する配管である。貯湯タンク5内の湯水は、循環ポンプ6により温水出口52から出て温水配管51を介して水冷媒熱交換器2の温水流路22を通り、加熱された温水は温水入口53から貯湯タンク5内に戻る。貯湯タンク5は、温水の使用に伴い水道配管から水道水が供給されるようになっている。
また、本実施形態のヒートポンプ式給湯装置は、制御装置EおよびリモコンRを備えており、制御装置Eは、マイクロコンピュータ、メモリ(記憶手段)、カウンタ、および周辺回路から構成されている。制御装置Eは、センサ群の各出力信号、およびリモコンRの出力信号に基づいて、コンプレッサ1の内蔵電動モータ、循環ポンプ6の内蔵電動モータ、室外ファン41の内蔵電動モータ等を制御する。制御装置Eは、商用電源から給電されている。
センサ群としては、冷媒温度センサ421、冷媒吐出温度センサ422、冷媒入力温度センサ411、フロスト温度センサ412、外気温度センサ413、給水温センサ511、および給湯温度センサ512である。
冷媒温度センサ421は、冷媒流路21の出口側の冷媒温度を検出するセンサであり、冷媒吐出温度センサ422は、冷媒流路21の入口側の冷媒温度を検出するセンサである。冷媒入力温度センサ411は、空気熱交換器4の入口側の冷媒温度を検出するセンサである。
フロスト温度センサ412は、空気熱交換器4の出口側冷媒温度を検出するセンサである。外気温度センサ413は、室外ファン41の近傍に配置され、外気温を検出する。給水温センサ511は、温水流路22の入口側の水温を検出するセンサ(入口側温水センサ)であり、給湯温度センサ512は、温水流路22の出口側の水温を検出するセンサ(出口側温水センサ)である。リモコンRは、液晶パネルなどの表示パネル60(表示手段)と、沸き上げ目標温度Tpなどを設定するためのスイッチ61とを備えている。
次に、本実施形態の作動について説明する。図2は制御装置Eの加熱能力測定処理を示すフローチャートである。制御装置Eは、商用電源が投入された状態で、図2にしたがって加熱能力測定処理を実行する。加熱能力測定処理は、沸き上げ運転処理に対して時分割で繰り返されるものであり、沸き上げ運転は、貯湯タンク5の温水温度を沸き上げ目標温度Tp(例えば、90度)に近づけるために、コンプレッサ1、循環ポンプ6、室外ファン41の各内蔵電動モータ等を制御するものであり、沸き上げ運転は、周知(特開2002−213816号公報参照)のものであり、詳細の説明は省略する。以下、加熱能力測定処理について説明する。
まず、ステップS101において、外気温度センサ413の検出温度として外気温を読み取るとともに、給水温センサ511の検出温度として給水温度を読み取る。
次のステップS102において、沸き上げ目標温度Tp(例えば、90度)をリモコンRのスイッチ61から読み取るとともに、沸き上げ目標温度Tpに対応する立ち上がり時間の成績データTuをメモリ(ROM)から読み取る。
ここで、立ち上がり時間の成績データTuは、沸き上げ運転(すなわち、加熱運転)を開始してから沸き上げ温度(給湯温度センサ512の検出温度)が沸き上げ目標温度Tpに到達するまでに費やす時間を調べるために用いられる時間データである。成績データTuは、図3の成績マップに示すように、外気温および給水温度により特定されるように設定されている。成績マップ自体が沸き上げ目標温度Tp毎に異なるように設定されている。すなわち、成績データTuは、外気温、給水温度、および目標温度Tpにより特定されるように設定されている。
次のステップS103において、沸き上げ運転を実施中か否かを判定し、沸き上げ運転が終了しているときには、NOと判定してカウンタをクリアする(ステップS105)。
ここで、沸き上げ運転を実施しているときには、ステップS103にてYESと判定して次のステップS108に進んで、カウンタを用いて沸き上げ運転の運転時間Tonの計測を開始する。
次のステップS109において、沸き上げ温度(給湯温度センサ512の検出温度)が沸き上げ目標温度Tpに到達したか否かを判定する。ここで、沸き上げ温度が沸き上げ目標温度Tpに到達しているとステップS109でYESと判定して、ステップS114に進む。
また、ステップS109において、沸き上げ温度が沸き上げ目標温度Tpよりも低いため、NOと判定しても、カウンタにより計測された沸き上げ運転時間Tonが能力測定上限時間(例えば、2時間)を経過している場合には(沸き上げ運転時間Ton≧能力測定上限時間)、ステップS109aにおいてYESと判定してステップS114に進む。
このようにステップS114に進むと、沸き上げ運転時間Tonが{(成績データTu)×2}よりも長いか否かを判定し、Ton≦Tu×2のときにはNOとして、「Aランク(具体的には、加熱能力が正常範囲)である」と判定してステップS115に移行する。ここで、「Aランク(正常範囲)」である旨をメモリ(フラッシュメモリ)に記憶する。なお、「成績データTu×2」が請求項1に記載の基準データに相当する。
また、ステップS114において、Ton>Tu×2のときにはYESと判定して、ステップS116に進む。ここで、沸き上げ運転時間Tonが{(成績データTu)×3}よりも長いか否かを判定し、Ton≦Tu×3のときにはNOとして「Bランク(具体的には、加熱能力が低下気味)」と判定してステップS117に移行する。
そして、「Bランク」である旨をメモリ(フラッシュメモリ)に記憶して(記憶制御手段)、リモコンRの表示パネル60に「加熱能力が低下気味です」といった内容を文字表示する(表示制御手段)。なお、「成績データTu×3」が請求項1に記載の基準データに相当する。
さらに、ステップS116において、Ton>Tu×3のときにはYESと判定して、ステップS118に進む。ここで、「Cランク(具体的には、交換が必要なレベル)」と判定してステップS118に進み、「Cランク」である旨をメモリ(フラッシュメモリ)に記憶して(記憶制御手段)、リモコンRの表示パネル60に「交換をお勧めします」といった内容を文字表示する(表示制御手段)。
また、上述のステップS109aにおいて、カウンタにより計測された沸き上げ運転時間Tonが能力測定上限時間よりも短いときには、NOと判定してステップS110に進む。
ここで、沸き上げ運転時間Tonが異常判定時間Tngよりも長いか否かを判定し、Ton>Tngのとき沸き上げ運転時間Tonが異常に長いとしてYESと判定する。
次に、ステップS111において、給湯温度センサ512の現状の検出温度Two(沸き上げ温度)が異常基準温度Tsよりも低いか否かを判定する。ここで、Two<Tsのとき沸き上げ温度Twoが異常に低いとしてYESとして、「Dランク(異常状態)」と判定してステップS112に進み、「異常状態」である旨をメモリ(フラッシュメモリ)に記憶して、リモコンRの表示パネル60に「異常状態」といった内容を記号(例えば、E31)で表示する(表示制御手段)。
以上のように、Aランク、Bランク、Cランクのいずれかを判定し、その判定結果を表示・記憶して、ステップS101に戻る。
また、上述のステップS110において、Ton≦TngのときにはNOと判定して、ステップS101に戻る。また、ステップS111において、給湯温度センサ512の現状の検出温度Two(沸き上げ温度)が異常基準温度Tsよりも高いときNOと判定してステップS101に戻る。
このようにステップS101に戻り、ステップS101〜S118の各処理を繰り返す。なお、ステップS114、S116が請求項1、2に記載の判定手段に相当する。
以上説明した本実施形態によれば、制御装置Eがヒートポンプ式給湯装置の加熱能力の状態を図4に示すAランク〜Dランクの4ランクに判定している。ここでは、Aランク(正常状態)およびDランク(異常状態)以外に、故障状態に至る前に、加熱能力が低下している状態として、Bランク、Cランクを判定している。特に、Cランクを判定した場合には、ヒートポンプ式給湯装置の交換をユーザに対して知らせることができるので、そのことにより故障によりヒートポンプ式給湯装置が給湯機を数日間使用できないという不便を解消できる。
また、定期的にサービスマンが給湯機の能力を測定する場合、手作業による能力測定は困難であり かつ多くの時間を費やす。一方、本実施形態では加熱能力の測定を簡易的に行うことができる。
例えば、加熱能力診断の判定はリモコンRで確認できるように予めプログラムをし、例えば隠し操作をすることでサービスマンしかそのモードに入れないようにしておき、定期検査に来た時に操作することで能力診断できる。
(第2実施形態)
上述の第1実施形態では、ヒートポンプサイクルHとしては、コンプレッサ1、水冷媒熱交換器2、膨張弁3、および空気熱交換器4から構成されているものを用いた例について説明したが、これに限らず、ヒートポンプサイクルHとしては、図4に示すように、コンプレッサ1、水冷媒熱交換器2、空気熱交換器4、気液分離器70、およびエジェクタ75から構成されるエジェクタサイクルを用いてもよい。このエジェクタサイクルは、周知(特開2002−213816号公報参照)のものであるので、詳細は省略する。
上述の第1実施形態では、ヒートポンプサイクルHとしては、コンプレッサ1、水冷媒熱交換器2、膨張弁3、および空気熱交換器4から構成されているものを用いた例について説明したが、これに限らず、ヒートポンプサイクルHとしては、図4に示すように、コンプレッサ1、水冷媒熱交換器2、空気熱交換器4、気液分離器70、およびエジェクタ75から構成されるエジェクタサイクルを用いてもよい。このエジェクタサイクルは、周知(特開2002−213816号公報参照)のものであるので、詳細は省略する。
(第3実施形態)
上述の第1実施形態では、沸き上げ温度がその目標温度Tpに到達するまでに費やす沸き上げ運転時間Tonに基づいて、加熱能力を求める例について説明したが、これに代えて、本第3実施形態では、次のように、水冷媒熱交換器2の加熱能力を算出する。
上述の第1実施形態では、沸き上げ温度がその目標温度Tpに到達するまでに費やす沸き上げ運転時間Tonに基づいて、加熱能力を求める例について説明したが、これに代えて、本第3実施形態では、次のように、水冷媒熱交換器2の加熱能力を算出する。
まず、上述の第1実施形態と同様に、加熱運転を開始後に沸き上げ運転時間Tonを計測し、Tonが所定定時間以上(例えば1時間)経過したとき、外気温度センサ413の検出温度として外気温を読み取るとともに、給水温センサ511の検出温度として給水温度を読み取る。
次に、給水温度等と、循環ポンプ6に与えられる指令電圧(V)とを用いて、循環ポンプ6の循環水量を推定する。ここで、加熱運転の開始後、所定定時間以上経過したときの給水温度等および循環ポンプ6の指令電圧を用いることにより、循環ポンプ6の循環水量が安定状態になったときの循環水量を求めることができる。
ここで、循環ポンプ6への指令電圧(V)と循環ポンプ6の回転数(rpm)とは、図6に示すように、1対1の関係にあり、循環ポンプ6の循環水量(L/min)は、循環ポンプ6の回転数(rpm)と1対1の関係にある。ここで、循環ポンプ6の循環水量は、ポンプの能力毎(図中A、B、Cは異なる能力のポンプを示す)によっても変わり、また循環ポンプ6の循環水量は、給水温度(図中水温と記す)によっても変わる。
そこで、本実施形態では、指令電圧(V){循環ポンプ6の回転数}、ポンプ能力(KW)および給水温度によって、循環ポンプ6の循環水量が特定され得るデータが予めメモリに記憶され、このデータにより循環ポンプ6の循環水量が推定される。なお、当該循環水量を推定することが、請求項3に記載の循環水量検出手段に相当する。
次に、推定循環水量を用いて水冷媒熱交換器2の加熱能力を算出する。
例えば、給水温度が5℃であり、循環ポンプ6の回転数が2000rpmのときには、図6に示すように、循環水量0.8L/minとなり、この場合の加熱能力は、
加熱能力[kW]
=[(沸き上げ温度−給水温度)×流量×60(1時間)]/860 =[(90−5)×0.8×60 ]/860
にて表せるため、ここで沸き上げ温度が仮に90℃とした場合、4.74[kW]となり、この加熱能力を基準加熱能力とする。
加熱能力[kW]
=[(沸き上げ温度−給水温度)×流量×60(1時間)]/860 =[(90−5)×0.8×60 ]/860
にて表せるため、ここで沸き上げ温度が仮に90℃とした場合、4.74[kW]となり、この加熱能力を基準加熱能力とする。
一方、加熱能力が低下している場合の現在ポンプ回転数が1000rpmの場合には、図6から推定流量から0.4L/minと求まる。この場合の加熱能力は、
現在加熱能力 =[(90−5)×0.4×60 ]/860
=2.37[kW]
と求められる。このことが請求項3に記載の算出処理に相当する。そして、求められた現在加熱能力と基準加熱能力とを比較して、判定手段として現在の加熱能力を判定する。
現在加熱能力 =[(90−5)×0.4×60 ]/860
=2.37[kW]
と求められる。このことが請求項3に記載の算出処理に相当する。そして、求められた現在加熱能力と基準加熱能力とを比較して、判定手段として現在の加熱能力を判定する。
すなわち、現在加熱能力/基準加熱能力>1/2ならば、正常範囲(Aランク)、1/2≧現在加熱能力/基準加熱能力>1/3ならば、“能力が低下気味です”(Bランク)、現在加熱能力/基準加熱能力≦1/3ならば、“交換をお勧めます”といった判定を行う。
例えば、現在加熱能力/基準加熱能力=2.37/4.74=1/2であるため、例えば、上述の第1実施形態と同様に、Bランクの“能力が低下気味です”と診断することができる。また、上述の第1実施形態と同様に、現在加熱能力の判定結果(ランク)をメモリに記憶して、リモコンRの表示パネル60に判定結果を文字表示する。
なお、加熱能力のランクの付け方は重要視しないが、能力判定に用いる閾値を変更可能にしてもよい。また、基準加熱能力と現状の加熱能力との比較に応じて、リモコンRの表示パネル60において“能力低下気味”、或いは、“交換時期ですよ”といった曖昧な表現で表示して使用者に現在の加熱能力を知らせる場合に限らず、加熱能力の能力値を直接的に知らせても良い。
また、本実施形態においても、加熱能力が低下していることを記憶することで、上述の第1実施形態の同様に定期点検時に時間を費やして能力を測定しなくても、例えば隠し操作で予め測定をした情報(記憶内容:A、Bランク)を呼び出すことで、短時間で能力診断できる。
H…ヒートポンプサイクル、W…温水回路、1…コンプレッサ、
2…水冷媒熱交換器、21…冷媒流路、3…膨張弁、4…空気熱交換器、
42…冷媒配管、5…貯湯タンク、22…温水流路、6…循環ポンプ、
E…制御装置、R…リモコン。
2…水冷媒熱交換器、21…冷媒流路、3…膨張弁、4…空気熱交換器、
42…冷媒配管、5…貯湯タンク、22…温水流路、6…循環ポンプ、
E…制御装置、R…リモコン。
Claims (8)
- 貯湯タンクと、
ヒートポンプ式熱源器と、
前記貯湯タンクと前記ヒートポンプ式熱源器の間で水を循環させる循環ポンプと、
前記循環ポンプによって循環される水を加熱させるように前記ヒートポンプ式熱源器を制御する制御装置と、を備えるヒートポンプ式給湯装置であって、
前記ヒートポンプ式熱源器の出口側水温を検出する出口側温水センサと、
前記加熱を開始して前記出口側温水センサの検出温度が目標温度に到達するまでに費やす沸き上げ時間を計測し、この計測された沸き上げ時間が基準データよりも長いか否かを判定することにより、前記ヒートポンプ式熱源器の加熱能力が低下しているか否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。 - 前記ヒートポンプ式熱源器の入口側水温を検出する入口側温水センサと、
外気温を検出する外気温センサと、を備え、
前記判定手段は、前記入口側水温センサの検出温度、前記外気温センサの検出温度、および前記目標温度のそれぞれに対応した基準データを用いて、前記ヒートポンプ式熱源器の加熱能力が低下しているか否かを判定することを特徴とする請求項1に記載のヒートポンプ式給湯装置。 - 貯湯タンクと、
ヒートポンプ式熱源器と、
前記貯湯タンクと前記ヒートポンプ式熱源器の間で水を循環させる循環ポンプと、
前記循環ポンプによって循環される水を加熱させるように前記ヒートポンプ式熱源器を制御する制御装置と、を備えるヒートポンプ式給湯装置であって、
前記ヒートポンプ式熱源器の出口側水温を検出する出口側温水センサと、
前記ヒートポンプ式熱源器の入口側水温を検出する入口側温水センサと、
前記循環ポンプの循環水量を検出する循環水量検出手段と、
前記入口側温水センサの検出温度、前記出口側温水センサの検出温度、および前記循環水量検出手段の検出循環水量に基づいて、前記ヒートポンプ式熱源器の加熱能力を算出する算出手段と、
前記算出された加熱能力と基準加熱能力との比較に基づいて、前記ヒートポンプ式熱源器の加熱能力が低下しているか否かを判定する判定手段と、
を備えることを特徴とするヒートポンプ式給湯装置。 - 前記算出手段は、加熱を開始後に所定期間経過したときの前記入口側温水センサの検出温度、前記出口側温水センサの検出温度、および前記循環水量検出手段の検出循環水量に基づいて、前記ヒートポンプ式熱源器の加熱能力を算出することを特徴とする請求項3に記載のヒートポンプ式給湯装置。
- 前記判定手段が、前記ヒートポンプ式熱源器の加熱能力が低下していると判定したとき、前記ヒートポンプ式熱源器の加熱能力が低下している旨を表示する表示手段を備えることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯装置。
- 記憶手段と
前記判定手段が前記ヒートポンプ式熱源器の加熱能力が低下していると判定したとき、前記ヒートポンプ式熱源器の加熱能力が低下している旨を前記記憶手段に記憶させる記憶制御手段と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯装置。 - 前記ヒートポンプ式熱源器は、
冷媒を吸入圧縮する圧縮機と、
前記圧縮機からの吐出冷媒により前記供給される水を加熱する水冷媒熱交換器と、
前記水冷媒熱交換器からの冷媒を膨張させる膨張弁と、
前記膨張弁からの冷媒を蒸発する蒸発器と、
を備えることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯装置。 - 前記ヒートポンプ式熱源器は、エジェクタサイクルを用いた熱源器であることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1つに記載のヒートポンプ式給湯装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006255649A JP2008075962A (ja) | 2006-09-21 | 2006-09-21 | ヒートポンプ式給湯装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006255649A JP2008075962A (ja) | 2006-09-21 | 2006-09-21 | ヒートポンプ式給湯装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008075962A true JP2008075962A (ja) | 2008-04-03 |
Family
ID=39348227
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006255649A Withdrawn JP2008075962A (ja) | 2006-09-21 | 2006-09-21 | ヒートポンプ式給湯装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008075962A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009250461A (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-29 | Panasonic Corp | ヒートポンプ給湯装置 |
JP2010255979A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Panasonic Corp | ヒートポンプ式給湯機 |
JP2011145009A (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-28 | Mitsubishi Electric Corp | 給湯機 |
JP2013134002A (ja) * | 2011-12-26 | 2013-07-08 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 給湯器 |
JP2016033438A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | 東芝キヤリア株式会社 | ヒートポンプ熱源機 |
WO2024048995A1 (ko) * | 2022-09-02 | 2024-03-07 | 삼성전자주식회사 | 히트 펌프 시스템 및 그 제어 방법 |
-
2006
- 2006-09-21 JP JP2006255649A patent/JP2008075962A/ja not_active Withdrawn
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009250461A (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-29 | Panasonic Corp | ヒートポンプ給湯装置 |
JP2010255979A (ja) * | 2009-04-28 | 2010-11-11 | Panasonic Corp | ヒートポンプ式給湯機 |
JP2011145009A (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-28 | Mitsubishi Electric Corp | 給湯機 |
JP2013134002A (ja) * | 2011-12-26 | 2013-07-08 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 給湯器 |
JP2016033438A (ja) * | 2014-07-31 | 2016-03-10 | 東芝キヤリア株式会社 | ヒートポンプ熱源機 |
WO2024048995A1 (ko) * | 2022-09-02 | 2024-03-07 | 삼성전자주식회사 | 히트 펌프 시스템 및 그 제어 방법 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2751100C (en) | Residential heat pump water heater | |
JP4161968B2 (ja) | ヒートポンプ給湯装置 | |
JP2008075962A (ja) | ヒートポンプ式給湯装置 | |
JP5170219B2 (ja) | 給湯機の異常検出装置 | |
EP3252383A1 (en) | Apparatus for space heating and warm water supply | |
JP2005055124A (ja) | 貯湯式給湯装置 | |
JP4910490B2 (ja) | 給湯システムの自動診断方法 | |
JP6380088B2 (ja) | ヒートポンプサイクルの制御方法、および加熱システム | |
JP3840573B2 (ja) | ヒートポンプ式給湯装置 | |
JP2014126309A (ja) | 空気調和機 | |
JP5028656B2 (ja) | 給湯機の異常検出装置 | |
JP2003222396A (ja) | ヒートポンプ式給湯機 | |
JP3855938B2 (ja) | 貯湯式給湯装置 | |
JP2009092330A (ja) | 給湯機の異常検出装置 | |
JP4316521B2 (ja) | 給湯装置 | |
KR101465572B1 (ko) | 히트 펌프식 급탕기 | |
JPH1047734A (ja) | 空気調和機 | |
JP6174482B2 (ja) | 貯湯式ヒートポンプ給湯装置 | |
JP2007178059A (ja) | ヒートポンプ式給湯装置 | |
JP6394813B2 (ja) | 冷凍サイクルシステム | |
JP2013242091A (ja) | 貯湯式給湯機 | |
JP2012247079A (ja) | ヒートポンプ式給湯装置 | |
JP2003056907A (ja) | ヒートポンプ式給湯機 | |
JP5694905B2 (ja) | ヒートポンプ式給湯装置 | |
WO2023119590A1 (ja) | ヒートポンプ装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20091201 |