JP2007333003A - シール部材挿入方法及び装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】めくれが発生してもそのめくれを戻し、その後、リップ部分を順方向(めくれない方向)に移動し所定の位置にシール部材を位置させることで、確実にめくれのないシール挿入が行えるシール挿入方法及び装置を提供する。
【解決手段】リップ部分2aを有するシール部材2を軸1上に挿入するシール部材挿入方法において、前記シール部材2を前記軸1に挿入するために、それらを相対的に動かし、前記シール部材2を前記軸1上の所定の位置を超えて挿入し、その後、逆方向に所定位置まで戻す。
【選択図】図1

Description

本発明は、リップ部分を有するシール部材を軸へ挿入する際にリップ部分にめくれが生じたとしても、そのめくれを元に戻してから、所定の位置に正常な状態でシール部材をセットすることができるシール部材挿入方法及び装置に関するものである。
リップ付きのシール部材は、主にゴム等の弾性部材からなるリップ部分の先端が軸と密着し、シール部材内の内容物(オイル、粉体)の外部への漏れを防止し、かつ外部からシール部材内への異物(ごみ等)の侵入をも防ぐものである。
図17は従来のシール部材挿入方法を説明する概略断面図である。図18は図17のシール部材を軸上に挿入した状態を示す概略断面図である。例えば、図17に示すシール部材10は、環状の本体の内周に漏斗状のリップ部分10Aを設けた構造を有し、リップ部分10Aが図中左向きに突出している。
このシール部材10をリップ部分10Aの先端方向を先にして組み合わせの相手である軸14に挿入すると、図18に示すように、シール部材10の内側(図中右側)へリップ部分10Aがめくれて入り込んでしまう場合がある。このような取り付け状態になると、上述のような漏れや異物の混入を防ぐことが十分に行えなくなる。
そこで、かかる不都合を解消するために、円筒状部材をリップ付きのシール部材に予め挿入した後、本来挿入されるべき軸に挿入させた後に円筒状部材を抜き取ることにより、リップ部分にめくれを生じさせないでシール部材の挿入を行う装置、また、軸への挿入時にリップ部分がめくれないようにするために、押し戻し用のスプリングを備えたシール部材、及びシール部材が挿入される軸にカット面や円周溝を設けてめくれを戻す方法が提案されている(例えば、特許文献1乃至3参照)。
実開平4−76331号公報 実開平6−30565号公報 特許第3654403号
しかしながら、特許文献3に記載の技術では、めくれを戻した後にシールを軸の所定の位置に配置するためには、溝部を越えてさらにめくれる方向に挿入を続けるため、そこで再度めくれてしまう可能性が残るという問題がある。
そこで、本発明の目的は、リップ部分にめくれが発生してもそのめくれを戻し、その後、リップ部分を順方向(めくれない方向)に移動して所定の位置にシール部材を位置させることで、確実にめくれのないシール挿入が行えるシール挿入方法及び装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、リップ部分を有するシール部材を軸上に挿入するシール部材挿入方法において、前記シール部材を前記軸に挿入するために両者を相対的に軸方向へ移動する際に、挿入当初は前記シール部材を前記軸上の所定の位置を超えて挿入し、その後、逆方向に所定位置まで戻すことを特徴とする。
請求項2の発明は、前記軸の外周面に小径部分を予め設けており、この小径部分は、前記軸上への前記シール部材の挿入側から前記所定の位置を超えた位置に配置されていることを特徴とする。
請求項3の発明は、前記軸の外周面に設けた凹所状の小径部分のエッジ部が角部状に構成されていることを特徴とする。
請求項4の発明は、前記軸の外周面に小径部分を予め設けており、前記所定の位置を超えた位置と前記所定の位置との間に前記小径部分が配置されていることを特徴とする。
請求項5の発明は、前記軸の小径部分が円周溝であることを特徴とする。
請求項6の発明は、前記軸の小径部分の幅は前記シール部材のリップ部分の突出幅よりも大きいことを特徴とする。
請求項7の発明は、前記小径部分の最小部分の半径が、前記リップ部分の先端部の内半径よりも小さいことを特徴とする。
請求項8の発明は、前記小径部分内に前記シール部材が位置している時に、前記軸を回転することを特徴とする。
請求項9の発明は、前記軸の回転量が1回転以上であることを特徴とする。
請求項10の発明は、前記小径部分内に前記シール部材が位置している時に、前記軸及び前記シール部材がともに回転することを特徴とする。
請求項11の発明は、前記軸と前記シール部材の相対回転量が1回転以上であることを特徴とする。
請求項12の発明は、リップ部分を有するシール部材を軸上に挿入するシール部材挿入装置において、前記シール部材を軸上の所定の位置を超えて挿入する挿入手段と、挿入したシール部材を前記所定の位置まで戻す戻し手段とを有することを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、前記軸に挿入する前記シール部材を回転させる回転手段を有する請求項12記載のシール部材挿入装置を特徴とする。
請求項14に記載の発明は、前記軸に挿入する前記シール部材を回転させる回転手段を有する請求項12記載のシール部材挿入装置を特徴とする。
請求項15に記載の発明は、前記シール部材を回転させるシール部材回転手段と、さらに、前記軸を回転させる軸回転手段を有する請求項12記載のシール部材挿入装置を特徴とする。
本発明によれば、軸に対するシール部材の挿入動作によりシール部材にめくれが発生しても、この挿入動作を軸上へのシール部材の所定の配置位置を超えた位置にまで行ない、次にめくれたのとは逆方向(挿入方向と逆方向)に移動することで、めくれが戻り、その後、所定の位置に停止するため、めくれのないシール部材挿入を行なうことができる。すなわち、軸上へのシール部材の挿入を挿入動作のまま挿入方向で終了する従来技術と違って、所定の位置を超えた位置まで軸上へシール部材を挿入し、最終的には、挿入方向とは逆の戻し方向への移動動作中に所定の位置で終了する。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1乃至図3は本発明の第1の実施の形態を説明するのに使用する。図1は軸に挿入された第1位置のシール部材を示す断面図である。図2は軸に挿入された第2位置のシール部材を示す断面図である。図3は軸に挿入された所定位置、すなわち、第3位置のシール部材を示す断面図である。
軸1上に環状のシール部材2を挿入する第1位置である図1の状態は軸1へのシール部材2の挿入途中を示している。軸1上にシール部材2を挿入する第2位置である図2の状態はシール部材2が所定位置を超えて挿入された状態である。この状態ではシール部材2のリップ部分2aは軸1の外径部分との摩擦によりシール部材2本体側に屈曲されている。
図3では、所定位置を超えて挿入されたシール部材2が所定の位置まで戻された状態(第3位置)を示している。図1の挿入段階からのシール部材2の図2の第2位置への移動によってリップ部分2aがめくれて屈曲するが、図3の位置までシール部材2を戻すように移動する間に、リップ部分2aのめくれが解消することが本発明の基本の動作となる。
図4乃至図6は本発明の第2の実施の形態を説明するのに使用する。図4は軸に挿入された第1位置のシール部材を示す断面図である。図5は軸に挿入された第2位置のシール部材を示す断面図である。図6は軸に挿入された所定位置、すなわち、第3位置のシール部材を示す断面図である。
第2の実施の形態では、軸1は小径の軸部分(凹所)1aを有している。図4の第1位置からシール部材2が左方向に移動されると、シール部材2は小径の軸部分1a内に位置することでリップ部分2aのめくれ部分の引っ掛かりがなくなり、めくれが戻る。
その後、図2の第2位置から駆ら図3の第3位置への動作はリップ部分2aに対して順方向の移動であるためリップ部分2aはめくれず、リップ部分2aは最終位置である第3の位置へ位置される。
所定の位置を超えた挿入位置の軸1が小径部分(凹所)1aとなっていることで、次の逆方向の動作時にめくれがより戻り易くなる。また、所定の位置までに正規の軸径となるための段差があればめくれたリップ部分2aが引っ掛かり、めくれの戻りがより確実に行える。
図7は小径部分とそうでない部分に段差がある軸上に挿入したシール部材を示す断面図である。図8はシール部材の所定位置と所定位置を超えた位置を示す軸の断面図である。図9は円周部全体にわたって小径部分を有する軸を示す斜視図である。
図7では、軸1は小径部分(凹所)1aとそうでない部分が明らかに段差(エッジ)になっている(小径部分1aのエッジ部が角状になっている)。シール部材2のリップ部分2a自体に腰がなく、めくれが戻りにくい場合や、小径の量が十分でない場合等小径部分1aで完全にめくれが戻っていなくとも、所定の位置に戻す時、この段差が引っ掛かりとなり、めくれをより確実に戻す。
図8に示すように、軸1の小径部分1aは所定の位置Bを越えて挿入される位置Aと所定の位置Bの間にある。従って、シール部材2がいったん挿入されかつ引き戻される過程で小径部分1a内にリップ部分2aが位置するため、その時点で上述の作用によりリップ部分2aが弾性的に原形に復帰する。なお、前述の図2、図3及び図6中の符号A及びBは図8に示す意味で記載してある。
軸1が小径になっている部分1aは所定の位置を超え、逆動作になる位置(最深度挿入位置)である必要はなく、逆動作範囲にあれば前記と同様の効果が得られ、軸1の形状の自由度が増す。
図9に示すように、軸1の小径部分1aが円周部全体に渡って形成されることで、リップ部分2a全周に渡り前述のリップ部分戻し作用が得られる。このように、小径部分1aが円周溝となることで、シール部材2の一部がめくれた場合、めくれがどの位置にあっても、めくれに対して小径の度合いが等しくなり、めくれ発生の位置に寄らず、めくれ戻りの効果が得られる。
図10は断面で示すシール部材のリップ部分の高さと軸の小径部分の幅との関係を示す概略図である。図11はシール部材のリップ部分の高さと軸の小径部分を示す概略図である。
挿入されるシール部材2のリップ部分2aの突出幅(W2)と軸1の小径部分1aの幅(W1)がW2≦W1となっている(図10)。小径部分1aの半径にあたる寸法(F)が、シール部材2自体のリップ部分2a先端部の内半径(G)よりも小さい(dF≦G)。これによりこの部分にリップ部分2aのめくれが位置すると、リップ部分2a自体の腰の強さで容易にめくれが戻る(図11)。
リップ部分2aが軸1の小径部分1a内に位置する時に軸が回転する(図11)。回転量は1回転以上が好ましい。さらに、軸1の代わりにシール部材2を回転させてもよい。さらに、両者を回転させてもよい。その場合も、相対回転量は1回点以上が好ましい。
これにより、軸1の小径部分1aでめくれたリップ部分2aが戻る作用がリップ部分2a全周にわたり確保できる。リップ部分2aを戻す小径部分1aで軸1が回転すると、小径部分1aの最小部が移動することで、回転に応じてめくれの戻り易い部分が移動し、より確実にリップ部分2aを戻すことが可能となる。
また、回転を1回転以上とすることで、小径部分1aにシール部材2が位置している時に、軸1を回転する作用がリップ部分2a全周にわたり得られる。
シール部材2が回転することで軸1を回転するのと同様の相対的なリップ部分の戻し効果が得られる。シール部材2が1回転以上することによって軸1を回転するのと同様の効果が得られる。このように、軸1及びシール部材2をともに回転しかつ相対的に回転量が1回転以上となることで相対的に上記と同様の効果が得られる。
図12は軸の線B−Bに沿う軸の小径部分の種々の断面形状を対応する正面形状とともに示す図である。図12の(1)〜(6)には軸1に設けた小径部分(凹所)1cの種々の断面形状を示している。
図12(1)の小径部分1cは、軸1の周面の一部を平面状の切除した構成を備えている。
(2)の小径部分1cは、軸1の周面の一部を軸の周面に沿った円弧状(軸とは異なる半径を有する円弧状)に切除した構成を備えている。
(3)の小径部分1cは、(2)の円弧状の小径部分1cを対向配置させた構成を備えている。
(4)の小径部分1cは軸1の周面の一部を矩形状の掘削した如き構成を備えている。
(5)の小径部分1cは、軸1の周面の一部を円弧状の掘削した如き構成を備えている。
(6)の小径部分1cは、軸1の周面上に180度対向するように平坦な切除面を形成した構成を備えている。
図13はシール部材挿入装置の回転力付与機構の第1の実施の形態を示す概略斜視図である。図において、リップ部分付きのシール部材2は保持部材3によって保持されている。この保持部材3をチャックハンド4が把持しており、シール部材2はチャックハンド4に間接的に把持されている。もちろん、保持部材3を介さずに、チャックハンド4がシール部材2を直接的に把持するようにしてもよい。
チャックハンド4はロボット5に取り付けられており、図のXYZ方向に往復移動自在である。すなわち、ロボット5は、X方向に配置された第1部材5Aと、Y方向に配置された第2部材5Bと、Z方向に配置された第3部材5Cとを備えている。
第2部材5Bは第1部材5Aに沿ってX方向に、第3部材5Cは第2部材5Bに沿ってY方向に、さらに、チャックハンド4は第3部材5Cに沿ってZ方向にそれぞれ往復移動する。
なお、本実施の形態では、ロボットとして3軸の例を説明するが、単軸または2軸のものでもよい。さらに、直行タイプに限らずスカラ型や極座標型のロボットにも適用できる。
シール部材2が挿入される軸1は、円柱状または円筒状の部材6の端面に取り付けられている。この部材6は作業台7上に回転自在に設けられ、部材6の上方には回転プレート8が設けられている。
この回転プレート8の一端側は第1シリンダ9に接続され、さらに、この第1シリンダ9は第2シリンダ10に支持されている。回転プレート8、第1シリンダ9及び第2シリンダ10は、部材6に回転力を付与するための回転力付与機構である。
このシール部材挿入装置では、シール部材2を軸1へ挿入する際に、チャックハンド4で保持部材3を把持し、第2シリンダ10により第1シリンダ9を下方へ引っ張る。
第1シリンダ9を下方へ引っ張ることによって、回転用プレート8を部材6の外周面に押し付けることができる。この状態で第1シリンダ9により回転用プレート8をY方向へ往復移動させれば、部材6が軸1とともに回転及び逆回転を繰り返す。
そして、ロボット5の駆動により、チャックハンド4をY方向またはZ方向に移動させ、保持部材3に保持されたシール部材2の中心を軸1の中心軸に合わせるとともに、チャックハンド4をX方向に移動させ、シール部材2を軸1の軸端へ近付けてゆき、回転及び逆回転している軸1へシール部材2を挿入する。
この時、軸1とシール部材2のリップ部分が回転方向に擦れ合い、シール部材2の挿入方向での摩擦が軽減される。また、チャックハンド4をX方向に移動させる際の移動量を調整することによって、軸1へ挿入されたシール部材2の位置を所望の位置とすることができる。
図14はシール部材挿入装置の第2の実施の形態を示す概略斜視図である。この実施の形態では、部材6の上方に回転ローラ11と従動ローラ12が部材6に平行に配置されている。回転ローラ11と従動ローラ12は支持体13内に回転自在に設けられ、両ローラ11、12の外周面は互い当接している。
そして、支持体13上に設けられかつ回転ローラ11に連結されたモータ14を回転駆動させれば、回転ローラ11と従動ローラ12とは互いに逆方向に回転する。また、支持体13にはエアシリンダ15が接続されている。
シール部材(図示せず)を軸1に挿入する際には、エアシリンダ15により支持体13を下方に押し下げ、かつ回転ローラ11を部材6の外周面に押し付けると、モータ14の回転駆動力が回転ローラ11を介して部材6で伝達され、部材6が軸1とともに回転する。
部材6を逆回転させる場合は、図示してないエアシリンダにより支持体13をA方向に移動させ、従動ローラ12を部材6の外周面に当接させるようにする。なお、回転ローラ11又は従動ローラ12の一方だけを使用するようにすれば、軸1を一方向へ継続的に回転させることができる。
図14の回転力付与機構では、回転ローラ11と従動ローラ12はそれぞれの外周面が当接し、互いに逆方向に回転するようになっているが、回転ローラ11と従動ローラ12との間に間隔を設けて、回転ローラ11だけをモータ14で回転駆動するように構成しても良い。
このように構成すれば、支持体13を下方に押し下げた時に、回転ローラ11と従動ローラ12の双方が同時に部材6の外周面に当接することになり、回転ローラ11、従動ローラ12及び部材6が安定した姿勢で回転できる。なお、この場合は、部材6を逆回転させるにはモータ14の回転を逆転させればよい。
図13及び図14では部材6を回転させるようにしているが、部材6を回転させられない場合もある。このような場合は、シール部材の方を回転させるようにする。
図15はシール部材挿入装置の回転力付与機構の第3の実施の形態を示す概略斜視図である。図15において、チャックハンド4は回転機構16を介してロボット5に取り付けられている。図15のロボット5の構成は図13のロボット5の構成と同じであるので、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
回転機構16は一方向及びその逆方向に回転可能で、この回転・逆回転に伴ってチャックハンド4も回転又は逆回転する。一方、作業台7上に載置された部材17は、例えば、角形形状をなしており、回転させることができない。この部材17には軸1が取り付けられている。
シール部材2を軸1に挿入する際には、ロボット5により、保持部材3に保持されたシール部材2の中心を軸1の中心軸に合致させ、引き続いて回転機構16によりシール部材2を回転又は逆回転させながら軸1に挿入する。
このようにすると、図13又は図14の場合と同様に、軸1とシール部材2のリップ部が回転方向に擦れ合い、シール部材2挿入方向での摩擦が軽減される。なお、回転機構16としては、モータやロータリシリンダによって回転する回転機構が望ましい。
図16はシール部材挿入装置の回転力付与機構の第4の実施の形態を示す概略斜視図である。図16においては、部材18と軸1の双方を回転させてシール部材2を軸1へ挿入するようにしている。図16のロボット5の構成は図13のロボット5の構成と同じであるので、同一部分に同一符号を付して説明を省略する。
図16の第4の実施の形態は、作業台7上に搭載した部材18を直接回転させられない場合に、シール部材2と部材18の双方を回転させるようにしたものである。チャックハンド4は、図15の場合と同様に回転機構16を介してロボット5に取り付けられている。
一方、部材18はチャックハンド19に把持され、このチャックハンド19は回転機構20を介して作業台7上で適宜の方法で固定されている。部材18には軸1が取り付けられている。
シール部材2を軸1に挿入する際には、回転機構16によりチャックハンド4を回転させるが、部材18も回転機構20により回転させる。すなわち、シール部材2と軸1をそれぞれ回転させつつシール部材2を軸1へ挿入する。
このようにすると、軸1とシール部材2のリップが回転方向に擦れ合い、シール部材2挿入方向での摩擦が軽減される。なお、回転機構20としては、モータやロータリシリンダによって回転する回転機構が望ましい。また、回転機構16、20の回転方向は互いに逆方向とすることが好ましい。
軸に挿入された第1位置のシール部材を示す断面図である。 軸に挿入された第2位置のシール部材を示す断面図である。 第3位置のシール部材を示す断面図である。 軸に挿入された第1位置のシール部材を示す断面図である。 軸に挿入された第2位置のシール部材を示す断面図である。 第3位置のシール部材を示す断面図である。 小径部分とそうでない部分に段差がある軸上に挿入したシール部材を示す断面図である。 シール部材の所定位置と所定位置を超えた位置を示す軸の断面図である。 円周部全体にわたって小径部分を有する軸を示す斜視図である。 断面で示すシール部材のリップ部分の高さと軸の小径部分の幅の関係を示す概略図である。 シール部材のリップ部分の高さと軸の小径部分を示す概略図である。 軸の線B−Bに沿う軸の小径部分の種々の断面形状を対応する正面形状とともに示す図である。 シール部材挿入装置の回転力付与機構の第1の実施の形態を示す概略斜視図である。 シール部材挿入装置第2の実施の形態を示す概略斜視図である。 シール部材挿入装置の回転力付与機構の第3の実施の形態を示す概略斜視図である。 シール部材挿入装置の回転力付与機構の第4の実施の形態を示す概略斜視図である。 従来のシール部材挿入方法を説明する概略図である。 図17のシール部材を軸上に挿入した状態を示す概略図である。
符号の説明
1 軸
1a 小径部分
2 シール部材
2a リップ部分
3 保持部材
4 チャックハンド
5 ロボット
6 軸取り付け部材
7 作業台
8 回転力付与機構(回転プレート)
9 回転力付与機構(第1シリンダ)
10 回転力付与機構(第2シリンダ)
16 回転手段(回転機構)
17 軸取り付け部材
18 軸取り付け部材
20 回転手段(回転機構)

Claims (15)

  1. リップ部分を有するシール部材を軸上に挿入するシール部材挿入方法において、前記シール部材を前記軸に挿入するために両者を相対的に軸方向へ移動する際に、挿入当初は前記シール部材を前記軸上の所定の位置を超えて挿入し、その後、逆方向に所定位置まで戻すことを特徴とするシール部材挿入方法。
  2. 前記軸の外周面に小径部分を予め設けており、この小径部分は、前記軸上への前記シール部材の挿入側から前記所定の位置を超えた位置に配置されていることを特徴とする請求項1記載のシール部材挿入方法。
  3. 前記軸の外周面に設けた凹所状の小径部分のエッジ部が角部状に構成されていることを特徴とする請求項2記載のシール部材挿入方法。
  4. 前記軸の外周面に小径部分を予め設けており、前記所定の位置を超えた位置と前記所定の位置との間に前記小径部分が配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載のシール部材挿入方法。
  5. 前記軸の小径部分が円周溝であることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項記載のシール部材挿入方法。
  6. 前記軸の小径部分の幅は前記シール部材のリップ部分の突出幅よりも大きいことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項記載のシール部材挿入方法。
  7. 前記小径部分の最小部分の半径が、前記リップ部分の先端部の内半径よりも小さいことを特徴とする請求項2乃至6のいずれか1項記載のシール部材挿入方法。
  8. 前記小径部分内に前記シール部材が位置している時に、前記軸を回転することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項記載のシール部材挿入方法。
  9. 前記軸の回転量が1回転以上であることを特徴とする請求項8記載のシール部材挿入方法。
  10. 前記小径部分内に前記シール部材が位置している時に、前記軸及び前記シール部材がともに回転することを特徴とする請求項2乃至7のいずれか1項記載のシール部材挿入方法。
  11. 前記軸と前記シール部材の相対回転量が1回転以上であることを特徴とする請求項10記載のシール部材挿入方法。
  12. リップ部分を有するシール部材を軸上に挿入するシール部材挿入装置において、前記シール部材を軸上の所定の位置を超えて挿入する挿入手段と、挿入したシール部材を前記所定の位置まで戻す戻し手段とを有することを特徴とするシール部材挿入装置。
  13. 前記シール部材を挿入する前記軸を回転させる回転手段を有することを特徴とする請求項12記載のシ−ル部材挿入装置。
  14. 前記軸に挿入する前記シール部材を回転させる回転手段を有することを特徴とする請求項12記載のシール部材挿入装置。
  15. 前記シール部材を回転させるシール部材回転手段と、さらに、前記軸を回転させる軸回転手段を有することを特徴とする請求項12記載のシール部材挿入装置。
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