JP2007332908A - 常時噛合式始動装置の組み付け方法及び同装置の組み付け構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、その組み付けをより容易に行うことのできる常時噛合式始動装置の組み付け方法及び同装置の組み付け構造を提供する。
【解決手段】内燃機関側に設けられてスタータモータ30を固定するとともにリングギヤ12の回転軸心に平行な孔40aが形成された取り付け部40と、スタータモータ30に設けられて孔40aに挿入されるとともにピニオンギヤ35の回転軸心に平行な方向に延びる凸部36とを備える。そして、孔40aへの挿入方向における凸部の長さBを、取り付け部40へのスタータモータ30の固定が完了した時点でのピニオンギヤ35の歯幅方向における先端面35aとリングギヤ12のスタータモータ30側の側面12sとの間の距離Aよりも長くして、取り付け部40に凸部36を係合させた後、ピニオンギヤ35とリングギヤ12とを噛み合わせる。
【選択図】図4
【解決手段】内燃機関側に設けられてスタータモータ30を固定するとともにリングギヤ12の回転軸心に平行な孔40aが形成された取り付け部40と、スタータモータ30に設けられて孔40aに挿入されるとともにピニオンギヤ35の回転軸心に平行な方向に延びる凸部36とを備える。そして、孔40aへの挿入方向における凸部の長さBを、取り付け部40へのスタータモータ30の固定が完了した時点でのピニオンギヤ35の歯幅方向における先端面35aとリングギヤ12のスタータモータ30側の側面12sとの間の距離Aよりも長くして、取り付け部40に凸部36を係合させた後、ピニオンギヤ35とリングギヤ12とを噛み合わせる。
【選択図】図4
Description
本発明は、常時噛合式始動装置の組み付け方法及び同装置の組み付け構造に関する。
内燃機関の始動装置であって、スタータモータのピニオンギヤがクランクシャフト側のリングギヤに常時噛み合わされている常時噛合式の始動装置が知られている(例えば特許文献1、特許文献2等)。
これら文献に記載の始動装置は、出力軸にピニオンギヤを有する始動用電動機(いわゆるスタータモータ)と、このピニオンギヤに噛み合うリングギヤとを備えている。さらに、このリングギヤはクラッチ機構、より詳しくは始動用電動機側からクランクシャフト側への駆動力の伝達のみを許容するワンウェイクラッチを介してクランクシャフトに組み付けられている。
このように構成される始動装置では、機関始動時にあって始動用電動機が駆動されるとワンウェイクラッチが係合し、同始動用電動機の駆動力はそのワンウェイクラッチを介してクランクシャフトに伝達される。そして、機関が完爆する、換言すれば始動用電動機の力を借りることなく機関が自立回転するようになると、ワンウェイクラッチは空転するようになり、これによってクランクシャフトと始動用電動機との駆動連結は解除される。
特開平10−122107号公報
特開昭63−18185号公報
ところで、始動用電動機の駆動時にのみピニオンギヤとリングギヤとが噛み合う通常の始動装置であれば、シリンダブロック等に設けられた取り付け部に始動用電動機を固定するだけで、内燃機関への当該始動用電動機の組み付けは完了する。
一方、上述した常時噛合式の始動装置では、内燃機関への始動用電動機の組み付けに際し、取り付け部への始動用電動機の固定と、ピニオンギヤ及びリングギヤの噛み合わせとを行う必要があるため、上述した通常の始動装置と比較して、その組み付けに時間を要し、例えば組み付け工数の増大等を招いてしまう。
この発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、その組み付けをより容易に行うことのできる常時噛合式始動装置の組み付け方法及び同装置の組み付け構造を提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
請求項1に記載の発明は、始動用電動機の出力軸に設けられたピニオンギヤと、同ピニオンギヤの回転力をクランクシャフトに伝達するリングギヤとが常時噛み合う始動装置を内燃機関に組み付ける方法であって、内燃機関側に設けられて前記始動用電動機を固定する取り付け部に同始動用電動機の一部を係合させた後、前記ピニオンギヤと前記リングギヤとを噛み合わせることをその要旨とする。
請求項1に記載の発明は、始動用電動機の出力軸に設けられたピニオンギヤと、同ピニオンギヤの回転力をクランクシャフトに伝達するリングギヤとが常時噛み合う始動装置を内燃機関に組み付ける方法であって、内燃機関側に設けられて前記始動用電動機を固定する取り付け部に同始動用電動機の一部を係合させた後、前記ピニオンギヤと前記リングギヤとを噛み合わせることをその要旨とする。
内燃機関側に設けられた取り付け部に始動用電動機を組み付ける前にリングギヤとピニオンギヤとが噛み合ってしまうと、リングギヤの周方向にピニオンギヤの位置を変更することが難しくなり、始動用電動機の位置変更に関する自由度が低下してしまう。そのため、取り付け部に始動用電動機を組み付けにくくなり、その組み付けに時間を要してしまう。
この点、同方法では、ピニオンギヤとリングギヤとが噛み合う前に、取り付け部に始動用電動機の一部を係合させるようにしており、これにより取り付け部に対する始動用電動機の位置合わせを容易に行うことができるようになる。そして、このように始動用電動機の位置合わせが完了した状態では、ピニオンギヤとリングギヤとの軸間距離が適切な距離になっており、ピニオンギヤまたはリングギヤを回転させることによりそれら各ギヤを容易に噛み合わせることも可能となる。従って、同方法によれば、常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、その組み付けをより容易に行うことができるようになり、組み付け時間を短縮することも可能となる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の常時噛合式始動装置の組み付け方法に用いる組み付け構造であって、内燃機関側に設けられて前記始動用電動機を固定するとともに前記リングギヤの回転軸心に平行な孔が形成された取り付け部と、前記始動用電動機に設けられて前記孔に挿入されるとともに前記ピニオンギヤの回転軸心に平行な方向に延びる凸部とを備え、前記孔への挿入方向における前記凸部の長さが、前記取り付け部への前記始動用電動機の固定が完了した時点での前記ピニオンギヤの歯幅方向における先端面と前記リングギヤの前記始動用電動機側の側面との間の距離よりも長くされていることをその要旨とする。
同構成によれば、始動用電動機に設けられた凸部を取り付け部に形成された孔に挿入することにより、取り付け部に対する始動用電動機の位置合わせが行われる。ここで、同構成では、上記孔への挿入方向における凸部の長さが、取り付け部への始動用電動機の固定が完了した時点でのピニオンギヤの歯幅方向における先端面とリングギヤの始動用電動機側の側面との間の距離よりも長くされている。すなわち、取り付け部に対して始動用電動機を上記挿入方向に組み付ける際、ピニオンギヤの先端面がリングギヤの側面に接触してから始動用電動機の固定が完了するまでの間においてピニオンギヤが移動する量よりも上記凸部の長さは長くされている。そのため、ピニオンギヤとリングギヤとが噛み合う前に、取り付け部の孔に始動用電動機の凸部が係合するようになる。すなわち、内燃機関側に設けられて始動用電動機を固定する取り付け部に同始動用電動機の一部を係合させた後に、ピニオンギヤとリングギヤとを噛み合わせることができるようになる。従って、請求項1に記載の組み付け方法を確実に実施することができるようになる。
請求項3に記載の発明は、始動用電動機の出力軸に設けられたピニオンギヤと、同ピニオンギヤの回転力をクランクシャフトに伝達するリングギヤとが常時噛み合う始動装置を内燃機関に組み付ける方法であって、前記ピニオンギヤを前記リングギヤに噛み合わせるときの前記ピニオンギヤの回転軸心を前記リングギヤの回転軸心に対して傾斜させることをその要旨とする。
内燃機関への始動用電動機の組み付けに際し、リングギヤとピニオンギヤとを噛み合わせるためには、各ギヤの山と谷とを合わせる、すなわち各ギヤの歯の位相を合わせる必要があり、同始動用電動機の組み付けに時間を要してしまう。
この点、同方法では、ピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせるときのピニオンギヤの回転軸心をリングギヤの回転軸心に対して傾斜させるようにしているため、各ギヤの噛み合い時には、ピニオンギヤの歯がリングギヤの歯に対して斜め方向から挿入される。このように斜め方向から挿入されたピニオンギヤの歯がリングギヤの歯に接触すると、その挿入力はリングギヤの歯に対するピニオンギヤの歯の傾斜角度に応じて分散され、その分散された力の一部はリングギヤまたはピニオンギヤの回転方向に作用する。このため、ピニオンギヤをリングギヤに噛み合わせるときにあって、各ギヤの歯の位相が多少ずれていても、それらギヤは適切に噛み合うようになる。
また、同方法によれば、ピニオンギヤの歯がリングギヤの歯に対して斜め方向から挿入されるため、ピニオンギヤの歯は、リングギヤの歯の頂点側から、すなわち隣り合う歯の歯面間にあってその間隔が広い側から挿入されるようになる。そのため、これによっても各ギヤの歯の位相が多少ずれていても、それらギヤは適切に噛み合うようになる。
従って、同方法によれば、ピニオンギヤ及びリングギヤといった各ギヤの歯の位相が多少ずれていても、それらギヤを適切に噛み合わせることができ、もって常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、その組み付けをより容易に行うことができるようになり、組み付け時間を短縮することも可能となる。
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の常時噛合式始動装置の組み付け方法に用いる組み付け構造であって、内燃機関側に設けられて前記始動用電動機を固定するとともに前記リングギヤの回転軸心に平行な孔が形成された取り付け部と、前記始動用電動機に設けられて前記孔に係合するとともに前記ピニオンギヤの回転軸心に平行な方向に延びる凸部と、同凸部から前記ピニオンギヤの先端側に向けて縮径するガイドと、前記取り付け部から離間した位置に設けられて前記始動用電動機を支持するとともに同始動用電動機の接触する部分の少なくとも一部が前記孔の直径よりも外側に設けられた支持部とを備えることをその要旨とする。
同構成では、凸部から前記ピニオンギヤの先端側に向けて縮径するガイドと、前記取り付け部から離間した位置に設けられて前記始動用電動機を支持するとともに同始動用電動機の接触する部分の少なくとも一部が前記孔の直径よりも外側に設けられた支持部とを備えるようにしている。こうしたガイドの外周面を上記取り付け部に形成された孔の内壁に当接させるとともに、始動用電動機を上記支持部に接触させることにより、ピニオンギヤの回転軸心はリングギヤの回転軸心に対して傾斜するようになる。さらに、始動用電動機は、孔との当接部及び支持部との接触部といった2箇所で支持されるため、ピニオンギヤの回転軸心の傾斜角度は安定するようになる。従って、同構成によれば、請求項3に記載の組み付け方法を確実に実施することができるようになる。
なお、ピニオンギヤの周囲には、異物の噛み込み等を抑えるハウジングが設けられることがある。そこで、請求項5に記載の発明によるように、ピニオンギヤの一部を覆うハウジングに上記ガイドの機能を持たせるようにすることも可能である。
(第1の実施形態)
以下、本発明にかかる常時噛合式始動装置の組み付け方法及び同装置の組み付け構造を具体化した第1の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
以下、本発明にかかる常時噛合式始動装置の組み付け方法及び同装置の組み付け構造を具体化した第1の実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
図1に、本実施形態における始動装置が組み付けられる内燃機関にあって、その下方に設けられたオイルパン2の後端部分周辺における部分断面図を示している。
この図1に示すように、クランクシャフト7の後端は、オイルパン2の後端上方にあってラダービーム4にて回転可能に支持されている。
この図1に示すように、クランクシャフト7の後端は、オイルパン2の後端上方にあってラダービーム4にて回転可能に支持されている。
クランクシャフト7の後端には、フライホイール8、アウターレース支持プレート10、及びリングギヤ12が取り付けられている。
アウターレース支持プレート10は、フライホイール8と共にクランクシャフト7の後端にボルトにて締結固定され、クランクシャフト7と共に回転する。
アウターレース支持プレート10は、フライホイール8と共にクランクシャフト7の後端にボルトにて締結固定され、クランクシャフト7と共に回転する。
リングギヤ12は、クランクシャフト7の後端の外周部分にあって、ワンウェイクラッチ14のインナーレース16及びベアリング18を介して取り付けられている。なお、このワンウェイクラッチ14は、スプラグ式のワンウェイクラッチとなっているが、この他のワンウェイクラッチ、例えばローラ式のワンウェイクラッチを採用することもできる。
このワンウェイクラッチ14が非係合状態にある時には、リングギヤ12はクランクシャフト7の回転とは独立して回転可能となっている。さらに、同リングギヤ12の周縁部にはリング状のギヤ部12aが形成されている。このギヤ部12aは、始動用電動機であるスタータモータ30の出力軸34に設けられたピニオンギヤ35に常時噛み合わされており、機関始動時にあってスタータモータ30からの回転力を受けることによりリングギヤ12を回転させる。
前記ワンウェイクラッチ14のアウターレース22は、アウターレース支持プレート10の外周部分にあって、リングギヤ12の内周部分に取り付けられたインナーレース16に対向するように取り付けられている。このようにリングギヤ12とアウターレース支持プレート10との間にワンウェイクラッチ14が設けられている。
機関始動時にスタータモータ30がピニオンギヤ35を介してリングギヤ12を回転させると、すなわちリングギヤ12側からトルクが伝達されると、ワンウェイクラッチ14によってアウターレース支持プレート10とリングギヤ12とが係合状態にされる。これにより、クランクシャフト7はスタータモータ30によって回転される、すなわちクランキングが行われる。
そして、機関が完爆する、換言すればスタータモータ30の力を借りることなくクランクシャフト7が自立回転するようになると、クランクシャフト7に連動するアウターレース支持プレート10の回転速度がリングギヤ12の回転速度よりも速くなり、ワンウェイクラッチ14の係合が解除される、すなわちワンウェイクラッチ14は空転するようになる。そして、これによりクランクシャフト7とスタータモータ30との駆動連結は解除される。このように、本実施形態における始動装置は、ピニオンギヤ35とリングギヤ12のギヤ部12aとが常時噛み合う、常時噛合式の始動装置となっている。
ところで、こうした常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、内燃機関側に設けられた取り付け部にスタータモータ30を組み付ける前にリングギヤ12とピニオンギヤ35とが噛み合ってしまうと、リングギヤ12の周方向にピニオンギヤ35の位置を変更することが難しくなり、スタータモータ30の位置変更に関する自由度が低下してしまう。そのため、取り付け部にスタータモータ30を組み付けにくくなり、その組み付けに時間がかかるようになる。そこで、本実施形態では、次のような組み付け構造を備えることにより、そうした不都合の発生を抑えるようにしている。
以下、スタータモータ30を内燃機関のシリンダブロック1に組み付けるための構造について図2〜図4を併せ参照して説明する。
図2及び図3に示すように、シリンダブロック1の側面には、リングギヤ12の径方向と平行な方向に突出した取り付け部40が形成されており、この取り付け部40にスタータモータ30が固定される。なお、本実施形態では、シリンダブロック1と取り付け部40とが一体形成されているが、取り付け部40を別部材で構成してシリンダブロック1に固定するようにしてもよい。そして、この取り付け部40には、リングギヤ12の回転軸心に平行な孔40aや、スタータモータ30を固定するボルト50が螺合されるねじ孔40bが形成されている。
図2及び図3に示すように、シリンダブロック1の側面には、リングギヤ12の径方向と平行な方向に突出した取り付け部40が形成されており、この取り付け部40にスタータモータ30が固定される。なお、本実施形態では、シリンダブロック1と取り付け部40とが一体形成されているが、取り付け部40を別部材で構成してシリンダブロック1に固定するようにしてもよい。そして、この取り付け部40には、リングギヤ12の回転軸心に平行な孔40aや、スタータモータ30を固定するボルト50が螺合されるねじ孔40bが形成されている。
図2に示すように、スタータモータ30には、上記ボルト50が挿入される貫通孔31aが形成された鍔状のフランジ31が設けられている。このフランジ31を上記取り付け部40に当接させることにより、リングギヤ12とピニオンギヤ35とが噛み合った状態でのリングギヤ12に対するピニオンギヤ35の回転軸心方向の位置が規定される。
取り付け部40に当接する側のフランジ31の側面には、上記孔40aに挿入される部位であってピニオンギヤ35の回転軸心に平行な方向に延びる、円柱状の凸部36が設けられている。この凸部36の径は、フランジ31よりも小さくされており、上記孔40aの径とほぼ同一にされている。すなわち、凸部36と孔40aとはインロー部となっており、凸部36を孔40aに挿入して凸部36の外周面を孔40aの内壁に係合させることにより、取り付け部40に対するスタータモータ30の位置合わせが行われ、これによりピニオンギヤ35とリングギヤ12との軸間距離が規定される。
また、図4に示すように、凸部36の孔40aへの挿入方向における長さ(以下、凸部長さという)Bは、取り付け部40へのスタータモータ30の固定が完了した時点でのピニオンギヤ35の歯幅方向における先端面35aとリングギヤ12のスタータモータ30側の側面12sとの間の距離Aよりも長さCの分だけ長くされている。
即ち、取り付け部40にスタータモータ30を挿入して組み付ける際、ピニオンギヤ35の先端面35aがリングギヤ12の側面12sに接触した時点から、ピニオンギヤ35及びリングギヤ12の各歯が噛み合ってスタータモータ30の固定が完了するまでの間にピニオンギヤ35が移動する量Aよりも長さCの分だけ、凸部長さBは長くされている。
このように凸部長さBが設定されているため、取り付け部40にスタータモータ30を組み付ける際には、ピニオンギヤ35の先端面35aがリングギヤ12の側面12sに接触した時点で、凸部36の先端が長さCの分だけ孔40aに挿入された状態になる。すなわち、ピニオンギヤ35とリングギヤ12とが噛み合う前に、取り付け部40の孔40aに凸部36の先端が係合するようになる。逆にいえば、取り付け部40の孔40aに凸部36の先端が係合した後、ピニオンギヤ35とリングギヤ12とが噛み合うようになる。そのため、ピニオンギヤ35とリングギヤ12との噛み合いに阻害されることのなく、取り付け部40の孔40aに凸部36の先端を係合させることができ、もって取り付け部40に対するスタータモータ30の位置合わせを容易に行うことができる。
また、このようにスタータモータ30の位置合わせが完了した状態では、ピニオンギヤ35とリングギヤ12との軸間距離が適切な距離になっており、ピニオンギヤ35またはリングギヤ12を回転させることによりそれら各ギヤを容易に噛み合わせることも可能となる。なお、リングギヤ12がハウジングで覆われている場合には、スタータモータ30を内燃機関に組み付けた状態で同リングギヤ12を回転させることは難しい場合がある。また、スタータモータ30内に設けられた回転子の回転速度を歯車などで減速してピニオンギヤ35に伝達する場合には、その減速比に起因してピニオンギヤ35のみを回転させることは困難である。そこで、こうした場合には、スタータモータ30のケース本体を回転させて、いわばスタータモータ30全体を回転させてピニオンギヤ35を回転させるようにすればよい。
以上説明したように、本実施形態における組み付け方法及び組み付け構造によれば、取り付け部40に対するスタータモータ30の位置合わせを容易に行うことができるとともに、ピニオンギヤ35及びリングギヤ12を容易に噛み合わせることも可能となる。従って、常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、その組み付けをより容易に行うことができるようになり、組み付け時間を短縮することも可能となる。
以上説明したように、本実施形態にかかる常時噛合式始動装置の組み付け方法及び同装置の組み付け構造によれば、次のような作用及び効果を得ることができる。
(1)常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、内燃機関側に設けられてスタータモータ30を固定する取り付け部40の孔40aに同スタータモータ30の一部である凸部36の先端を係合させた後、ピニオンギヤ35とリングギヤ12とを噛み合わせるようにしている。従って、取り付け部40に対するスタータモータ30の位置合わせを容易に行うことができるようになる。また、そのようにスタータモータ30の位置合わせが完了した状態では、ピニオンギヤ35とリングギヤ12との軸間距離が適切な距離になっており、それら各ギヤを容易に噛み合わせることも可能となる。従って、常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、その組み付けをより容易に行うことができるようになり、組み付け時間を短縮することも可能となる。
(1)常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、内燃機関側に設けられてスタータモータ30を固定する取り付け部40の孔40aに同スタータモータ30の一部である凸部36の先端を係合させた後、ピニオンギヤ35とリングギヤ12とを噛み合わせるようにしている。従って、取り付け部40に対するスタータモータ30の位置合わせを容易に行うことができるようになる。また、そのようにスタータモータ30の位置合わせが完了した状態では、ピニオンギヤ35とリングギヤ12との軸間距離が適切な距離になっており、それら各ギヤを容易に噛み合わせることも可能となる。従って、常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、その組み付けをより容易に行うことができるようになり、組み付け時間を短縮することも可能となる。
(2)取り付け部40に形成された孔40aへの挿入方向における凸部36の長さBを、取り付け部40へのスタータモータ30の固定が完了した時点でのピニオンギヤ35の歯幅方向における先端面35aとリングギヤ12のスタータモータ30側の側面12sとの間の距離Aよりも長くするようにしている。そのため、取り付け部40の孔40aにスタータモータ30の一部である凸部36の先端を係合させた後、ピニオンギヤ35とリングギヤ12とを噛み合わせるといった上記組み付け方法を確実に実施することができるようになる。
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかる常時噛合式始動装置の組み付け方法及び同装置の組み付け構造を具体化した第2の実施形態について、図5〜図9を参照して説明する。なお、図5〜図9において、第1の実施形態で説明した部材と同一の部材には、同じ符号を付している。
(第2の実施形態)
次に、本発明にかかる常時噛合式始動装置の組み付け方法及び同装置の組み付け構造を具体化した第2の実施形態について、図5〜図9を参照して説明する。なお、図5〜図9において、第1の実施形態で説明した部材と同一の部材には、同じ符号を付している。
第1の実施形態では、常時噛合式の始動装置にあって、内燃機関側に設けられた取り付け部40にスタータモータ30を組み付ける前にリングギヤ12とピニオンギヤ35とが噛み合うことで、同取り付け部40にスタータモータ30を組み付けにくくなり、その組み付けに時間がかかるようになるといった不都合の発生を抑えるようにした。
他方、内燃機関へのスタータモータ30の組み付けに際し、リングギヤ12とピニオンギヤ35とを噛み合わせるためには、各ギヤの山と谷とを合わせる、すなわち各ギヤの歯の位相を合わせる必要があり、これによってもスタータモータ30の組み付けに時間を要してしまうといった不都合が発生してしまう。そこで、本実施形態では、こうした不都合の発生を抑えるべく、ピニオンギヤ35をリングギヤ12に噛み合わせるときの同ピニオンギヤ35の回転軸心をリングギヤ12の回転軸心に対して傾斜させるようにしている。
以下、本実施形態にかかる常時噛合式始動装置の組み付け方法及び同装置の組み付け構造について、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。
図5に示すように、シリンダブロック1の側面には、リングギヤ12の径方向と平行な方向に突出した取り付け部40が一体形成されており、この取り付け部40にスタータモータ30が固定される。なお、この取り付け部40を別部材で構成してシリンダブロック1に固定するようにしてもよい。そして、この取り付け部40には、リングギヤ12の回転軸心に平行な孔40a等が形成されている。
図5に示すように、シリンダブロック1の側面には、リングギヤ12の径方向と平行な方向に突出した取り付け部40が一体形成されており、この取り付け部40にスタータモータ30が固定される。なお、この取り付け部40を別部材で構成してシリンダブロック1に固定するようにしてもよい。そして、この取り付け部40には、リングギヤ12の回転軸心に平行な孔40a等が形成されている。
図5に示すように、スタータモータ30には、鍔状のフランジ31が設けられており、このフランジ31を上記取り付け部40に当接させることにより、リングギヤ12とピニオンギヤ35とが噛み合った状態でのリングギヤ12に対するピニオンギヤ35の回転軸心方向の位置が規定される。
上記取り付け部40に当接する側のフランジ31の側面には、上記孔40aに挿入される部位であってピニオンギヤ35の回転軸心に平行な方向に延びる、円柱状の凸部37が設けられている。この凸部36の径は、フランジ31よりも小さくされており、上記孔40aの径とほぼ同一にされている。すなわち、凸部37と孔40aとはインロー部になっており、凸部37を孔40aに挿入して凸部37の外周面を孔40aの内壁に係合させることにより、取り付け部40に対するスタータモータ30の位置合わせが行われ、これによりピニオンギヤ35とリングギヤ12との軸間距離が規定される。なお、この凸部の37の孔40aへの挿入方向における長さは、孔40aの長さよりも短くされているが、その長さは適宜設定することができる。
凸部37にあってピニオンギヤ35側の側面には、同凸部37の外周面からピニオンギヤ35の先端側に向けて直線状に縮径するガイド38が設けられている。また、このガイド38は、ピニオンギヤ35の一部を覆うように形成されており、同ピニオンギヤ35の異物の噛み込み等を抑えるハウジングとしても機能するようになっており、同ガイド38から露出したピニオンギヤ35の部位が、リングギヤ12と噛み合わされる。
また、図5の矢印Y方向からみた組み付け構造を表した図6に示すごとく、シリンダブロック1の側面にあって取り付け部40から離間した部位、より詳細には取り付け部40を基準にしてリングギヤ12から遠ざかる方向に離間した部位には、スタータモータ30を支持する支持部60が突出した状態にて一体形成されている。なお、この支持部60を別部材で構成してシリンダブロック1に固定するようにしてもよい。
図7に、図5の矢印X方向からみた支持部60の形状を示す。この図7に示すように、支持部60は、シリンダブロック1の側面から水平方向に延びており、その先端部は上方に向かって湾曲されている。この湾曲部60aの内壁60bは、取り付け部40に形成された孔40aの直径よりも外側になるように設けられている。このように、支持部60にあって、スタータモータ30が接触する部分の少なくとも一部は、孔40aの直径よりも外側に設けられている。なお、内壁60bは、ピニオンギヤ35の回転軸心を傾斜させたとき、換言すればスタータモータ30を傾けたときの角度に合わせた傾斜面となっている。
図8に、内燃機関へのスタータモータ30の組み付けに際し、リングギヤ12とピニオンギヤ35とを噛み合わせるときの組み付け態様を示す。なお、この図8は、先の図5に示した矢印Y方向からみた組み付け構造であって、取り付け部40、支持部60、及びガイド38については、それぞれの断面形状を表している。
この図8に示すように、ガイド38の外周面を孔40aの内壁に当接させるとともに、スタータモータ30のケース39を支持部60に接触させる、より詳細には湾曲部60aの内壁60bに接触させることにより、ピニオンギヤ35の回転軸心Pはリングギヤ12の回転軸心Rに対して傾斜するようになる。さらに、スタータモータ30は、ガイド38と孔40aとの当接部及び支持部60とケース39との接触部といった2箇所で支持されるため、ピニオンギヤ35の回転軸心の傾斜角度αは安定するようになる。
このように、ピニオンギヤ35をリングギヤ12に噛み合わせるときの同ピニオンギヤ35の回転軸心Pをリングギヤ12の回転軸心Rに対して傾斜させることにより、図9に示すごとく、各ギヤの噛み合い時には、ピニオンギヤ35の歯35bがリングギヤ12の歯12abに対して斜め方向から挿入される。この斜め方向から挿入されたピニオンギヤ35の歯35bがリングギヤ12の歯12abに接触すると、その挿入力Fは、ピニオンギヤ35の回転軸心の傾斜角度αに応じて分散される。より詳細には、リングギヤ12の歯12abに対するピニオンギヤ35の歯35bの傾斜角度αに応じて分散され、その分散された力の一部である分力F1はリングギヤ12の回転方向に作用して同リングギヤ12を回転させる。なお、分力F1よりもリングギヤ12の回転抗力の方が大きい場合には、図9に二点鎖線にて示すように、リングギヤ12の歯12abからピニオンギヤ35の歯35bに対して分力F1の反力F1‘が作用し、この反力F1’の分力F3’によってピニオンギヤ35が回転する。
このように、ピニオンギヤ35の歯35bをリングギヤ12の歯12abに対して斜め方向から挿入することにより、リングギヤ12やピニオンギヤ35が自ずと回転するようになる。そのため、ピニオンギヤ35をリングギヤ12に噛み合わせるときにあって、各ギヤの歯の位相が多少ずれていても、ピニオンギヤ35及びリングギヤ12は適切に噛み合うようになる。
また、ピニオンギヤ35の歯35bがリングギヤ12の歯12abに対して斜め方向から挿入されるため、その歯35bは、リングギヤ12の歯12abの頂点側から、すなわち隣り合う歯12abの歯面間にあってその間隔が広い側から挿入されるようになる。そのため、これによっても各ギヤの歯の位相が多少ずれていても、ピニオンギヤ35及びリングギヤ12は適切に噛み合うようになる。
従って、ピニオンギヤ35及びリングギヤ12といった各ギヤの歯の位相が多少ずれていても、それらギヤを適切に噛み合わせることができ、もって常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、その組み付けをより容易に行うことができるようになり、組み付け時間を短縮することも可能となる。
以上説明したように、本実施形態にかかる常時噛合式始動装置の組み付け方法及び同装置の組み付け構造によれば、次のような作用及び効果を得ることができる。
(1)常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、ピニオンギヤ35をリングギヤ12に噛み合わせるときの同ピニオンギヤ35の回転軸心Pをリングギヤ12の回転軸心Rに対して傾斜させるようにしている。そのため、各ギヤの噛み合い時には、ピニオンギヤ35の歯35bがリングギヤ12の歯12abに対して斜め方向から挿入され、挿入力Fの分力F1、あるいは同分力F1に対する反力F1‘によってリングギヤ12またはピニオンギヤ35は回転される。従って、ピニオンギヤ35をリングギヤ12に噛み合わせるときにあって、各ギヤの歯の位相が多少ずれていても、それらギヤは適切に噛み合うようになる。
(1)常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、ピニオンギヤ35をリングギヤ12に噛み合わせるときの同ピニオンギヤ35の回転軸心Pをリングギヤ12の回転軸心Rに対して傾斜させるようにしている。そのため、各ギヤの噛み合い時には、ピニオンギヤ35の歯35bがリングギヤ12の歯12abに対して斜め方向から挿入され、挿入力Fの分力F1、あるいは同分力F1に対する反力F1‘によってリングギヤ12またはピニオンギヤ35は回転される。従って、ピニオンギヤ35をリングギヤ12に噛み合わせるときにあって、各ギヤの歯の位相が多少ずれていても、それらギヤは適切に噛み合うようになる。
また、ピニオンギヤ35の歯35bがリングギヤ12の歯12abに対して斜め方向から挿入されるため、ピニオンギヤ35の歯35bは、リングギヤ12の隣り合う歯12abの歯面間にあってその間隔が広い側から挿入されるようになる。そのため、これによっても各ギヤの歯の位相が多少ずれていても、それらギヤは適切に噛み合うようになる。
従って、ピニオンギヤ35及びリングギヤ12といった各ギヤの歯の位相が多少ずれていても、それらギヤを適切に噛み合わせることができ、もって常時噛合式の始動装置を内燃機関に組み付ける際、その組み付けをより容易に行うことができるようになり、組み付け時間を短縮することも可能となる。
(2)常時噛合式始動装置の組み付け構造として、スタータモータ30に設けられた凸部37からピニオンギヤ35の先端側に向けて縮径するガイド38を備えるようにしている。また、スタータモータ30を固定する取り付け部40から離間した位置に設けられて同スタータモータ30を支持するとともに同スタータモータ30の接触する内壁60bが取り付け部40に形成された孔40aの直径よりも外側に設けられた支持部60とを備えるようにしている。従って、ガイド38の外周面を孔40aの内壁に当接させるとともに、スタータモータ30を支持部60の上記内壁60bに接触させることにより、ピニオンギヤ35の回転軸心Pはリングギヤ12の回転軸心Rに対して傾斜するようになる。さらに、スタータモータ30は、孔40aとの当接部及び支持部60との接触部といった2箇所で支持されるため、ピニオンギヤ35の回転軸心の傾斜角度が安定するようになる。そのため、ピニオンギヤ35をリングギヤ12に噛み合わせるときの同ピニオンギヤ35の回転軸心Pをリングギヤ12の回転軸心Rに対して傾斜させるといった上記組み付け方法を確実に実施することができるようになる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・第2の実施形態では、ガイド38を、凸部37の外周面からピニオンギヤ35の先端側に向けて直線状に縮径させるようにしたが、この他の形状で縮径させるようにしてもよい。例えば図10に示すガイド70のように、凸部37の外周面からピニオンギヤ35の先端側に向けて曲線状に、かつピニオンギヤ35の方向に向けて湾曲するように縮径させるようにしてもよい。
・第2の実施形態では、ガイド38を、凸部37の外周面からピニオンギヤ35の先端側に向けて直線状に縮径させるようにしたが、この他の形状で縮径させるようにしてもよい。例えば図10に示すガイド70のように、凸部37の外周面からピニオンギヤ35の先端側に向けて曲線状に、かつピニオンギヤ35の方向に向けて湾曲するように縮径させるようにしてもよい。
・第2の実施形態では、ピニオンギヤ35の一部を覆うハウジングに上記ガイド38としての機能を持たせるようにしたが、上記ガイド38としての機能のみを有する部材をスタータモータ30に設けるようにしてもよい。例えば図11に示すように、凸部37の外周面からピニオンギヤ35の先端側に向けて縮径するとともに、ピニオンギヤ35の手前近傍にまで延びるガイド71を設けるようにしてもよい。
・第2の実施形態では、支持部60の湾曲部60aにあってその内壁60bを傾斜させるようにしたが、必ずしも傾斜させる必要はない。例えば図12に示すように、内壁60bを支持部60の側面60cに対して垂直に形成してもよい。この場合には、スタータモータ30のケース39が内壁60bの角に接触することで、上記第2の実施形態と同様な効果を得ることができる。
・第2の実施形態では、支持部60の先端部を上方に向かって湾曲させるようにしたが、この他の形状でもよい。例えば、上方に向かって直線状に曲げるようにしてもよい。
・第2の実施形態では、支持部60の湾曲部60aを、取り付け部40に形成された孔40aの直径よりも外側になるように設けた。この他、例えば図13に示す支持部60‘ように、シリンダブロック1の側面から水平方向に延びる部分も、取り付け部40に形成された孔40aの直径よりも外側になるように設けるようにしてもよい。この場合には、その水平に延びる部分にスタータモータ30のケース39を接触させても、ピニオンギヤ35の回転軸心Pをリングギヤ12の回転軸心Rに対して傾斜させることができる。すなわち、支持部60にあってスタータモータ30の接触する部分の少なくとも一部を孔40aの直径よりも外側に設けるようにすれば、ピニオンギヤ35の回転軸心Pを傾斜させることができる。
・第2の実施形態では、支持部60の湾曲部60aを、取り付け部40に形成された孔40aの直径よりも外側になるように設けた。この他、例えば図13に示す支持部60‘ように、シリンダブロック1の側面から水平方向に延びる部分も、取り付け部40に形成された孔40aの直径よりも外側になるように設けるようにしてもよい。この場合には、その水平に延びる部分にスタータモータ30のケース39を接触させても、ピニオンギヤ35の回転軸心Pをリングギヤ12の回転軸心Rに対して傾斜させることができる。すなわち、支持部60にあってスタータモータ30の接触する部分の少なくとも一部を孔40aの直径よりも外側に設けるようにすれば、ピニオンギヤ35の回転軸心Pを傾斜させることができる。
・上記各実施形態では、取り付け部40をシリンダブロック1に設けるようにしたが、この他の部材に設けるようにしてもよい。例えば、オイルパンやミッションハウジングに取り付け部40を設け、孔40aの形成された部位が上記各実施形態と同様な位置となるように同取り付け部40の形状を適宜変更するようにしてもよい。
・上記各実施形態では、リングギヤ12とクランクシャフト7との間にワンウェイクラッチ14が設けられた常時噛合式の始動装置に本発明を適用した場合について説明した。しかし、本発明の適用対象となる常時噛合式始動装置はこれに限定されるものではなく、ピニオンギヤ35とリングギヤ12とが常時噛み合う始動装置であれば、同様に適用することができる。
1…シリンダブロック、2…オイルパン、4…ラダービーム、7…クランクシャフト、8…フライホイール、10…アウターレース支持プレート、12…リングギヤ、12a…ギヤ部、12ab…歯、12s…側面、14…ワンウェイクラッチ、16…インナーレース、18…ベアリング、22…アウターレース、30…スタータモータ、31…フランジ、31a…貫通孔、34…出力軸、35…ピニオンギヤ、35a…先端面、35b…歯、36…凸部、37…凸部、38…ガイド、39…ケース、40…取り付け部、40a…孔、40b…ねじ孔、50…ボルト、60、60‘…支持部、60a…湾曲部、60b…内壁、60c…側面、70…ガイド、71…ガイド。
Claims (5)
- 始動用電動機の出力軸に設けられたピニオンギヤと、同ピニオンギヤの回転力をクランクシャフトに伝達するリングギヤとが常時噛み合う始動装置を内燃機関に組み付ける方法であって、
内燃機関側に設けられて前記始動用電動機を固定する取り付け部に同始動用電動機の一部を係合させた後、前記ピニオンギヤと前記リングギヤとを噛み合わせる
ことを特徴とする常時噛合式始動装置の組み付け方法。 - 請求項1に記載の常時噛合式始動装置の組み付け方法に用いる組み付け構造であって、
内燃機関側に設けられて前記始動用電動機を固定するとともに前記リングギヤの回転軸心に平行な孔が形成された取り付け部と、前記始動用電動機に設けられて前記孔に挿入されるとともに前記ピニオンギヤの回転軸心に平行な方向に延びる凸部とを備え、
前記孔への挿入方向における前記凸部の長さが、前記取り付け部への前記始動用電動機の固定が完了した時点での前記ピニオンギヤの歯幅方向における先端面と前記リングギヤの前記始動用電動機側の側面との間の距離よりも長くされている
ことを特徴とする常時噛合式始動装置の組み付け構造。 - 始動用電動機の出力軸に設けられたピニオンギヤと、同ピニオンギヤの回転力をクランクシャフトに伝達するリングギヤとが常時噛み合う始動装置を内燃機関に組み付ける方法であって、
前記ピニオンギヤを前記リングギヤに噛み合わせるときの前記ピニオンギヤの回転軸心を前記リングギヤの回転軸心に対して傾斜させる
ことを特徴とする常時噛合式始動装置の組み付け方法。 - 請求項3に記載の常時噛合式始動装置の組み付け方法に用いる組み付け構造であって、
内燃機関側に設けられて前記始動用電動機を固定するとともに前記リングギヤの回転軸心に平行な孔が形成された取り付け部と、前記始動用電動機に設けられて前記孔に係合するとともに前記ピニオンギヤの回転軸心に平行な方向に延びる凸部と、同凸部から前記ピニオンギヤの先端側に向けて縮径するガイドと、前記取り付け部から離間した位置に設けられて前記始動用電動機を支持するとともに同始動用電動機の接触する部分の少なくとも一部が前記孔の直径よりも外側に設けられた支持部とを備える
ことを特徴とする常時噛合式始動装置の組み付け構造。 - 前記ガイドは、前記ピニオンギヤの一部を覆うハウジングである
請求項4に記載の常時噛合式始動装置の組み付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006167508A JP2007332908A (ja) | 2006-06-16 | 2006-06-16 | 常時噛合式始動装置の組み付け方法及び同装置の組み付け構造 |
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JP (1) | JP2007332908A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2019027376A (ja) * | 2017-07-31 | 2019-02-21 | ダイハツ工業株式会社 | 車両用内燃機関 |
-
2006
- 2006-06-16 JP JP2006167508A patent/JP2007332908A/ja active Pending
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