JP2019210840A - 内燃機関 - Google Patents

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Abstract

【課題】内燃機関をコンパクトにしつつクランクシャフトの回転角度の検出誤差が小さくする。【解決手段】機関本体を備える内燃機関1は、フランジ25を有するクランクシャフト20と、機関本体に取り付けられた第1レース51aとクランクシャフトに取り付けられた第2レース53とを備え且つ機関本体に対してクランクシャフトが一方向にのみ回転するように両レース間の相対回転を規制するワンウェイクラッチと、クランクシャフトと機関本体との間からオイルが漏出しないようにシールするオイルシール60と、を備える。クランクシャフトのフランジ、ワンウェイクラッチ及びオイルシールは、クランク軸線に対して垂直な同一平面上に配置される。クランクシャフトはセンサプレート28を備え、センサプレートはクランクシャフトのフランジが設けられた端部側であって機関本体内に配置される。【選択図】図3

Description

本発明は、内燃機関に関する。
従来から、内燃機関と電動発電機とを備えるハイブリッド車両において、モータジェネレータの駆動に伴って内燃機関が逆回転させられるのを防止するために、クランクシャフトにワンウェイクラッチを設けることが提案されている(例えば、特許文献1)。このようにワンウェイクラッチを設けることにより、モータジェネレータによって車両が駆動される際に、内燃機関が逆回転させられるのを防止することができる。
また、従来から、スタータモータによってクランクシャフト回りで回転駆動されるリングギアとクランクシャフトとの間にワンウェイクラッチを配置することも知られている(例えば、特許文献2)。このワンウェイクラッチによって、スタータモータからクランクシャフトへは動力を伝達することはできるが、クランクシャフトからスタータモータへは動力を伝達することができないようにすることができる。斯かるワンウェイクラッチは、内燃機関に近接して配置される。
特開2016−172530号公報 特開2011−226345号公報
ところで、クランクシャフトにワンウェイクラッチを設けると、基本的に、ワンウェイクラッチを設けた分だけクランクシャフトが長手方向に長くなる。この結果、内燃機関の全長が長くなり、内燃機関の設置に必要なスペースが大きくなる。したがって、ワンウェイクラッチを設けるにあたっては、内燃機関をコンパクトにするためには、クランクシャフトの長手方向の長さが長くならないような構成とする必要がある。
また、クランクシャフトにはクランクシャフトの回転角度を検出するために用いられるセンサプレートが設けられる。センサプレートは、内燃機関からの出力を伝達する出力シャフトが取り付けられる側のクランクシャフトの端部(以下、「出力側端部」ともいう)から離れて配置されると、クランクシャフトの捩れ等により回転角度の検出値に誤差が生じ得る。したがって、センサプレートは、クランクシャフトの出力側端部の近傍に配置されることが好ましい。したがって、ワンウェイクラッチをクランクシャフトの出力側端部近傍に設けることによってセンサプレートをクランクシャフトの出力側端部近傍に設けることができなくなると、クランクシャフトの回転角度の検出に誤差が生じる可能性がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、内燃機関をコンパクトにしつつクランクシャフトの回転角度の検出誤差が小さくなるような内燃機関を提供することにある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その要旨は以下のとおりである。
(1)シリンダブロックと該シリンダブロックに固定されたクランクケースとを有する機関本体を備える内燃機関であって、前記機関本体に回転可能に支持されると共に当該内燃機関からの出力を伝達する出力シャフトに連結されるフランジを有するクランクシャフトと、前記機関本体及びクランクシャフトのうちの一方に取り付けられた第1レースと、前記機関本体及び前記クランクシャフトのうちの他方に取り付けられた第2レースとを備え、前記機関本体に対してクランクシャフトが一方向にのみ回転するように前記第1レースと前記第2レースとの相対回転を規制するワンウェイクラッチと、前記クランクシャフトの前記フランジが設けられた側の端部と前記機関本体との間からオイルが漏出しないようにシールするオイルシールと、を備え、前記クランクシャフトのフランジ、前記ワンウェイクラッチ及び前記オイルシールは、前記クランクシャフトの軸線に対して垂直な同一平面上に配置され、前記クランクシャフトはその外周に複数の歯を有するセンサプレートを備え、該センサプレートは前記クランクシャフトの前記フランジが設けられた端部側であって前記機関本体内に配置される、内燃機関。
本発明によれば、内燃機関をコンパクトにしつつクランクシャフトの回転角度の検出誤差が小さくなるような内燃機関が提供される。
図1は、一つの実施形態に係る内燃機関の概略的な側面断面図を示す。 図2は、クランクシャフトの一部を概略的に示す斜視図である。 図3は、クランクシャフトの出力側端部近傍における内燃機関の断面図である。 図4は、図3の上方部分を拡大して示した断面図である。 図5は、ワンウェイクラッチ組立体の半体を概略的に示す斜視図である。 図6は、図4のラインVI−VIに沿って見た、ワンウェイクラッチ組立体の断面図である。 図7は、スプラグ式のワンウェイクラッチの、図6と同様な断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明では、同様な構成要素には同一の参照番号を付す。
<内燃機関の構成>
図1は、一つの実施形態に係る内燃機関1の概略的な側面断面図を示す。特に、図1は、クランクシャフトの軸線に対して垂直な平面における断面図を示している。図1に示したように、内燃機関1は、クランクケース2、シリンダブロック3、シリンダヘッド4、オイルパン5を備える。シリンダブロック3はクランクケース2上に固定され、シリンダヘッド4はシリンダブロック3上に固定される。オイルパン5は、クランクケース2の下方に配置される。これらクランクケース2、シリンダブロック3、シリンダヘッド4及びオイルパン5は、機関本体を形成する。
シリンダブロック3に形成されたシリンダ8内には、ピストン6が配置される。ピストン6はシリンダ8内で上下に往復運動する。また、シリンダヘッド4、シリンダ8及びピストン6によって燃焼室7が画定され、混合気はこの燃焼室7内で燃焼せしめられる。シリンダヘッド4には、燃焼室7の頂面中央部に配置されて燃焼室7内の混合気に点火する点火プラグ9と、燃焼室7内に燃料を噴射する燃料噴射弁10とが設けられる。
また、シリンダヘッド4には、吸気ガスが流通する吸気ポート11が形成されると共に、吸気ポート11を開閉する吸気弁12が設けられる。加えて、シリンダヘッド4には、排気ガスが流通する排気ポート13が形成されると共に、排気ポート13を開閉する排気弁14が設けられる。
ピストン6は、コンロッド16を介してクランクシャフト20に連結される。コンロッド16は、一方の端部においてピストンピン17に連結されると共に、他方の端部においてクランクシャフト20のクランクピン21に連結される。コンロッド16は、ピストン6の往復運動をクランクシャフト20の回転運動に変換するようにピストンピン17及びクランクピン21に連結される。
なお、図1に示した内燃機関1の構成は一例であり、シリンダブロック3とクランクケース2とを有する機関本体を備えていれば、内燃機関1は図1に示した例とは異なる構成を有していてもよい。
<クランクシャフトの構成>
次に、図2を参照して、クランクシャフト20の構成について説明する。図2は、クランクシャフト20の一部を概略的に示す斜視図である。
上述したように、クランクシャフト20は複数のクランクピン21を備える。クランクシャフト20に設けられるクランクピン21の数は、内燃機関のシリンダ8の数に等しい。したがって、直列4気筒の内燃機関では、4つのクランクピン21を備える。各クランクピン21は、クランクシャフト20の軸線(以下、「クランク軸線」ともいう)Xと平行であってクランク軸線Xからオフセットした軸線を有するように延びる。
本実施形態では、内燃機関1からの出力を伝達する出力シャフトが連結される側の内燃機関1の端部側から順に1番シリンダ、2番シリンダ、3番シリンダ、4番シリンダが配置される。図4には、第1クランクピン21a及び第2クランクピン21bの二つのクランクピン21が示されており、第1クランクピン21aはコンロッド16を介して1番シリンダのピストン6に連結され、第2クランクピン21bはコンロッド16を介して2番シリンダのピストン6に連結される。
また、クランクシャフト20は、シリンダブロック3及びクランクケース2に配置されたクランクベアリング33(図3及び図4参照)に支持され、これらクランクベアリング33内で回転する。具体的には、クランクシャフト20に設けられたクランクジャーナル22がこれらクランクベアリング33内に回転可能に支持される。したがって、クランクシャフト20は、クランクジャーナル22の軸線回りで回転し、よってクランクジャーナル22の軸線はクランク軸線Xを構成する。このため、クランクシャフト20はクランク軸線X回りで回転可能に機関本体に支持される。
クランクジャーナル22は、クランク軸線X方向においてクランクピン21の両側に設けられる。このため、直列4気筒の内燃機関では、クランクシャフト20には5つのクランクジャーナル22が設けられる。本実施形態では、第1クランクピン21aの両側に第1クランクジャーナル22aと第2クランクジャーナル22bが設けられ、第2クランクピン21bの両側に第2クランクジャーナル22bと第3クランクジャーナルとが設けられる。
また、クランクシャフト20は、隣り合うクランクピン21とクランクジャーナル22との間に設けられたクランクアーム23と、クランク軸線Xを挟んでクランクアームとは反対側に延びるカウンタウェイト24とを備える。クランクピン21とクランクジャーナル22とはクランクアーム23によって連結される。
また、クランクシャフト20の端部のうち、内燃機関1からの出力を伝達する出力シャフト(図示せず)が連結される側の端部(出力側端部)には、フランジ25が設けられる。フランジ25は、第1クランクジャーナル22aに隣接して配置されると共に、第1クランクジャーナル22aの外周面から径方向に延びる円盤状に形成される。フランジ25には、クランク軸線X方向に延びる複数のボルト孔26が、周方向において等間隔に形成される。
クランクシャフト20は、さらにセンサプレート28を備える。図2に示したように、センサプレート28は、第1クランクジャーナル22aと第1クランクピン21aとの間のクランクアーム23及びカウンタウェイト24に結合される。センサプレート28は、クランクアーム23及びカウンタウェイト24の外周面から径方向に伸びる円盤状に形成される。センサプレート28の外周には、周方向において等間隔に配置された複数の歯が形成される。
なお、センサプレート28は、クランクシャフト20の回転角度を検出するのに用いられる。具体的には、シリンダブロック3に、センサプレート28の外周面と対面するようにクランク角センサ31が配置される。クランク角センサ31は、センサプレート28の歯がクランク角センサ31の前を通過する毎に出力パルスを発生するように構成され、クランク角センサ31に接続された電子制御ユニット(ECU)等においてこの出力パルスに基づいてクランクシャフト20の回転角度が算出される。
<クランクシャフトの端部近傍の構成>
次に、図3及び図4を参照して、クランクシャフト20の出力側端部近傍における内燃機関1の構成について説明する。図3は、クランクシャフト20の出力側端部近傍における内燃機関1の断面図であり、図4は、図3の上方部分を拡大して示した断面図である。図3及び図4は、いずれもクランク軸線X及びシリンダ8の軸線に沿った断面における断面図である。
図3及び図4に示したように、シリンダブロック3は出力側端部近傍において半円状のブロック開口32を備えると共に、このブロック開口32にはクランクベアリング33が配置される。同様に、クランクケース2は出力側端部近傍において半円状のケース開口34を備えると共に、このケース開口34にもクランクベアリング33が配置される。クランクベアリング33は、その断面が半円弧状のベアリングであり、滑り軸受として作用する。これらクランクベアリング33内に第1クランクジャーナル22aが回転可能に支持される。また、ブロック開口32には、クランクベアリング33にオイルを供給するオイル溝35が設けられる。なお、本実施形態では、クランクベアリング33は、シリンダブロック3及びクランクケース2に配置されているが、シリンダブロック3とシリンダブロック3に固定されたクランクキャップとに配置されてもよい。
シリンダブロック3の出力側端部には、フライホイール40が取り付けられる。フライホイール40は、フライホイール40に設けられた開口41を通して、クランクシャフト20のフランジ25に設けられたボルト孔26にフライホイールボルト42を締結することにより、クランクシャフト20に固定される。フライホイール40は、クラッチ機構やトランスミッション(いずれも図示せず)等を介して、内燃機関1からの出力を伝達する出力シャフトに連結され、この出力シャフトは内燃機関1を搭載した車両の車輪や電動発電機の入出力シャフトに連結される。したがって、クランクシャフト20の出力側端部は、フライホイール40やクラッチ機構等を介して、出力シャフトに連結される。
また、クランクシャフト20の出力側端部近傍には、ワンウェイクラッチ組立体50が設けられる。以下では、図3及び図4に加えて、図5及び図6を参照してワンウェイクラッチ組立体50について説明する。
図5は、ワンウェイクラッチ組立体50の半体を概略的に示す斜視図である。図5において、ハウジング52は破線で示されている。また、図6は、図4のラインVI−VIに沿って見た、ワンウェイクラッチ組立体50の断面図である。図4〜図6に示したように、ワンウェイクラッチ組立体50は、保持プレート51と、ハウジング52と、外側レース53と、環状プレート54とを備える。
保持プレート51は、クランクシャフト20の周方向に延びるL字状断面を有する部材である。保持プレート51のL字状断面のうちクランク軸線X方向に延びる内側レース51aは、その外周に周方向に並んで配置された複数の歯51bを備える(図6参照)。各歯は、周方向の一方側において円周面に対して垂直に近い角度で延びる急斜面を有し、周方向の他方側において円周方向に対して小さい角度で延びる緩斜面を有するように構成される。
保持プレート51のL字状断面のうち径方向に延びる径方向部分51cはシリンダブロック3の側面及びクランクケース2の側面に対面するように配置される。径方向部分51cには複数の開口51d(図5参照)が設けられており、これら開口51dを通してプレート固定ボルト46をシリンダブロック3及びクランクケース2に締結することにより、保持プレート51がシリンダブロック3及びクランクケース2に固定される。したがって、保持プレート51の内側レース51aは機関本体に取り付けられる。
ハウジング52は、環状プレート部分52aと環状プレート部分52aの外周に固定されたリング状部分52bとを備える。環状プレート部分52aは、クランクシャフト20のフランジ25とフライホイール40との間に配置され、径方向内側に配置された複数の内側貫通孔52cと径方向外側に配置された複数の外側貫通孔52dとを備える。リング状部分52bは、保持プレート51の内側レース51aの径方向外側において周方向に延びる。
内側貫通孔52cにはフライホイールボルト42が挿入され、フライホイールボルト42を締め付けることによってハウジング52がフランジ25とフライホイール40との間に固定される。したがって、ハウジング52は、クランクシャフト20と共に回転する。
外側レース53は、保持プレート51の内側レース51aとハウジング52のリング状部分52bとの間に配置される。したがって、外側レース53は、内側レース51aの径方向外側であってリング状部分52bの径方向内側において、クランク軸線Xの周方向に環状に延びるように配置される。外側レース53に対してハウジング52の環状プレート部分52a側とは反対側の側面上には、環状プレート54が配置される。
外側レース53は、リベット等の固定具55によってハウジング52に固定される。固定具55は、ハウジング52の環状プレート部分52aに設けられた外側貫通孔52dを通って外側レース53に固定される。したがって、外側レース53は、ハウジング52を介してクランクシャフト20に取り付けられ、クランクシャフト20と共に回転する。
図5及び図6に示したように、外側レース53内には、その内周側に、周方向に等間隔に複数の凹部53aが設けられる。この凹部53a内には、ポール56と、スプリング57とが設けられる。
ポール56は、その一方の端部近傍の回転軸線56aを中心に揺動可能に凹部53a内に配置される。ポール56が凹部内53a内で揺動することにより、ポール56は凹部53a内にその全体がほぼ完全に収容されたり、ポール56の一部が凹部53aから径方向内側に突出したりすることができる。また、スプリング57は、ポール56の一部が凹部53aから径方向内側に突出するようにポール56を付勢する。
ここで、ワンウェイクラッチ組立体50のワンウェイクラッチは、内側レース51aと、外側レース53と、ポール56と、スプリング57とによって構成される。ワンウェイクラッチ組立体50のワンウェイクラッチは、内側レース51aに対して外側レース53が図6に矢印Rで示した方向に回転することを許可する。したがって、ワンウェイクラッチは、内側レース51aが取り付けられた機関本体に対して、外側レース53が取り付けられたクランクシャフト20が一方向に回転することを許可する。これは、外側レース53が矢印Rで示した方向に回転すると、ポール56が内側レース51aの複数の歯51bのうち緩斜面に沿って移動して凹部53a内に押し戻されるためである。
加えて、クランクシャフト20の回転速度が速くなって外側レース53の回転速度が速くなると、ポール56は遠心力によりスプリング57の付勢力にこうして凹部53a内に押し込まれる。したがって、ポール56と内側レース51aの歯51bとが接触することによるフリクションが低減される。
一方、ワンウェイクラッチ組立体50のワンウェイクラッチは、内側レース51aに対して外側レース53が図6に矢印Rで示した方向とは反対方向に回転することを禁止する。したがって、ワンウェイクラッチは、内側レース51aが取り付けられた機関本体に対して、外側レース53が取り付けられたクランクシャフト20が上記一方向とは逆方向に回転することを禁止する。これは、外側レース53が矢印Rで示した方向に回転すると、ポール56が内側レース51aの複数の歯51bのうち急斜面に当接することによりその進行が妨げられるためである。
以上より、ワンウェイクラッチ組立体50のワンウェイクラッチは、機関本体に対してクランクシャフト20が一方向のみに回転するように内側レース51aと外側レース53との相対回転を規制するように構成される。なお、ワンウェイクラッチ組立体50は、機関本体に対してクランクシャフト20が一方向のみに回転するように内側レース51aと外側レース53との相対回転を規制するように構成されていれば、上述した構成とは異なる構成であってもよい。したがって、例えば、外側レースが機関本体に固定され、内側レースがクランクシャフトに配置されるように構成されてもよい。また、ワンウェイクラッチは上述したポールを用いる形式のものではなく、他の形式のものであってもよい。
他の形式のワンウェイクラッチとしては、例えば、スプラグを用いた形式のものが挙げられる。図7は、スプラグ式のワンウェイクラッチの、図6と同様な断面図である。図7に示したように、スプラグ式のワンウェイクラッチは、内側レース51’と外側レース53’との間に周方向に等間隔で設けられたスプラグ58を備える。これらスプラグ58は、第1リング59aと第2リング59bとにより互いに連結されている。
このように構成されたスプラグ式のワンウェイクラッチでは、内側レース51’に対して外側レース53’が相対的に一方向に回転しようとするときには、スプラグ58が立つように回動する。これにより、スプラグ58が両レース51’、53’に接触して51’、53’の相対的な回転が禁止される。一方、内側レース51’に対して外側レース53’が相対的に逆方向に回転しようとするときには、スプラグ58が倒れるように回動する。これにより、スプラグ58は両レース51’、53’に接触せず、よって両レース51’、53’の相対的な回転を許可される。
また、図3及び図4に示したように、ワンウェイクラッチ組立体50のハウジング52のリング状部分52bの外周面と、シリンダブロック3の環状突出部3aの内周面との間には、オイルシール60が設けられる。本実施形態では、オイルシール60は、環状突出部3aの内周面に固定されるが、オイルシール60はリング状部分52bの外周面に固定されてもよい。
オイルシール60は、クランクシャフト20の回転中にシリンダブロック3とワンウェイクラッチ組立体50のハウジング52との間からオイルが漏出しないようにシールを行う。したがって、オイルシール60は、クランクシャフト20のフランジ25が設けられた側の端部と機関本体との間からオイルが漏出しないようにシールを行っているといえる。
図3及び図4からわかるように、ワンウェイクラッチ組立体50のワンウェイクラッチはクランクシャフト20のフランジ25の径方向外側に配置される。加えて、オイルシール60はワンウェイクラッチの径方向外側に配置される。さらに、クランクシャフト20のフランジ25と、ワンウェイクラッチ組立体50のワンウェイクラッチと、オイルシール60とは、クランク軸線Xに対して垂直な同一平面上に配置される。
<作用・効果>
本実施形態では、ワンウェイクラッチ組立体50のワンウェイクラッチがクランクシャフト20のフランジ25の外周面回りのスペースに配置される。クランクシャフト20のフランジ25は、フライホイール40等を介して出力シャフトをクランクシャフト20に取り付けるのに必ず必要となる。ワンウェイクラッチをこのように必ず必要となる構成要素の外周に配置することにより、ワンウェイクラッチを配置するための領域をクランクシャフト20上に別途設けるべくクランクシャフト20の軸線X方向の長さを長くする必要がなくなる。このため、内燃機関1をコンパクトにすることができる。
また、一般にクランク角センサ用のセンサプレートは、クランクシャフト20のフランジ25近傍に設けられる。しかしながら、上述したように、本実施形態では、フランジ25近傍には、ンウェイクラッチが設けられることから、センサプレートを設置するスペースがない。
また、センサプレートを、クランクシャフト20の出力側端部とは反対側の端部に設けることも考えられる。しかしながら、クランクシャフト20には燃焼室7内での混合気の燃焼に伴って大きな力が作用することから、内燃機関1の運転中にはクランクシャフト20には捩れが生じることがある。このようにクランクシャフト20に捩れが生じると、センサプレートの回転角度とクランクシャフト20の出力側端部における回転角度とに誤差が生じ、よってクランクシャフト20の出力側端部における回転角度を正確に検出することができない。
これに対して、本実施形態では、センサプレート28は、シリンダブロック3及びクランクケース2の内側に配置される。特に、本実施形態では、センサプレート28は、クランクシャフト20の出力側端部に最も近接したクランクアーム23及びカウンタウェイト24に固定される。特に、図2に示した例では、センサプレート28は、出力側端部に最も近接したクランクアーム23及びカウンタウェイト24の出力側端部側に配置される。したがって、クランクシャフト20の出力側端部から比較的近い位置にセンサプレート28が配置され、よってクランクシャフト20の出力端部における回転角度を比較的正確に検出することができる。
1 内燃機関
2 クランクケース
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
20 クランクシャフト
23 クランクアーム
24 カウンタウェイト
25 フランジ
28 センサプレート
50 ワンウェイクラッチ組立体
51 保持プレート
52 ハウジング
53 外側レース
54 環状プレート
60 オイルシール

Claims (1)

  1. シリンダブロックと該シリンダブロックに固定されたクランクケースとを有する機関本体を備える内燃機関であって、
    前記機関本体に回転可能に支持されると共に当該内燃機関からの出力を伝達する出力シャフトに連結されるフランジを有するクランクシャフトと、
    前記機関本体及びクランクシャフトのうちの一方に取り付けられた第1レースと、前記機関本体及び前記クランクシャフトのうちの他方に取り付けられた第2レースとを備え、前記機関本体に対してクランクシャフトが一方向にのみ回転するように前記第1レースと前記第2レースとの相対回転を規制するワンウェイクラッチと、
    前記クランクシャフトの前記フランジが設けられた側の端部と前記機関本体との間からオイルが漏出しないようにシールするオイルシールと、を備え、
    前記クランクシャフトのフランジ、前記ワンウェイクラッチ及び前記オイルシールは、前記クランクシャフトの軸線に対して垂直な同一平面上に配置され、
    前記クランクシャフトはその外周に複数の歯を有するセンサプレートを備え、該センサプレートは前記クランクシャフトの前記フランジが設けられた端部側であって前記機関本体内に配置される、内燃機関。
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