JP4725661B2 - 差動歯車装置 - Google Patents

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Description

本発明は、差動歯車装置に関し、特に小型化が図られた差動歯車装置に関する。
従来から車両に搭載される差動歯車装置が各種提案されている。たとえば、特開2008−275042号公報に記載された差動歯車装置は、デフケースを備え、このデフケースには、ピニオンギヤの保持部と、各ギヤの組付け用の開口窓とが形成されている。そして、上記保持部はデフケース内に2箇所形成されており、各保持部にはピニオンギヤが設けられ、サイドギヤがピニオンギアと噛み合っている。
また、特開2008−14419号公報に記載されたデファレンシャル装置は、差動機構と、差動機構の差動を制御する差動制御装置とを備えている。そして、差動機構は、デフケースと、デフケースの貫通孔に連結されたピニオンシャフトと、これらに支持されたピニオンギアと、ピニオンギアと噛み合うサイドギアとを有する。そして、ピニオンシャフトは、デフケース内を貫通するように形成されている。
特開2002−364730号公報に記載されたデファレンシャル装置は、ベベルギア式の差動機構を含む。この差動機構は、中間部材を介してデフケースに連結されたピニオンシャフトと、ピニオンシャフトに設けられたピニオンギヤと、ピニオンギヤと噛み合った出力側サイドギヤとを備える。
特開平9−184561号公報に記載された差動装置は、デフケースと、デフケースの内部に設けられたデフピニオンシャフトと、デフピニオンシャフトに設けられたデフピニオンギヤとを備えている。そして、デフピニオンシャフトにピニオンギヤが設けられ、サイドギヤがこのピニオンシャフトと噛み合っている。
特開2008−275042号公報 特開2008−14419号公報 特開2002−364730号公報 特開平9−184561号公報
特開2008−275042号公報に記載された差動歯車装置においては、ピニオンギヤ間に位置する領域を挟んで、サイドギヤが間隔を空けて配置されている。このため、ピニオンギヤ間およびサイドギヤ間に位置する領域がデッドスペースとなっており、結果として差動歯車装置が大型化している。
さらに、特開2008−14419号公報に記載されたデファレンシャル装置においては、ピニオンシャフトがデフケースを貫通するように形成されており、サイドギヤは、ピニオンシャフトを挟んで、互いに間隔を隔てて配置されている。これにより、サイドギヤ間の間隔が大きくなり、デファレンシャル装置が大型化している。
特開2002−364730号公報に記載されたデファレンシャル装置においても、サイドギヤが互いに間隔を隔てて配置されており、ピニオンシャフトに対してピニオンシャフトの突出方向前方側に位置する領域がデッドスペースとなっている。
特開平9−184561号公報に記載された差動装置においても、サイドギヤ同士が大きな間隔を空けて配置されており、サイドギヤ間に位置する領域が大きなデッドスペースとなっている。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、小型化が図られた差動歯車装置を提供することである。
本発明に係る差動歯車装置は、内部に収容部が形成されると共に、回転中心線を中心として回転するケースと、収容部の内表面のうち、回転中心線から離れた位置に形成され、収容部の内表面から回転中心線に向けて突出するように形成された突起部と、突起部の周面に設けられた回転可能な第1ギヤと、環状に形成された第1基部と、第1基部の内周面に形成され、第1出力シャフトが結合された第1結合部とを含み、第1ギヤと噛み合う第2ギヤと、環状に形成された第2基部と、第2基部の内周面に形成され、第2出力シャフトが結合された第2結合部とを含み、第1ギヤと噛み合う第3ギヤとを備える。そして、上記記ケースの内周面側に配置された第1結合部の端部は、ケースの内周面側に配置された第1基部の端部よりもケースの内側に配置され、第1基部のケース内側の端部は、突起部より該突起部の突出方向前方側に位置する領域に達するように形成される。上記突起部は、ケースの内周面からケースの回転中心線に向かうに従って先細状となるように形成される。
好ましくは、上記ケース内に冷媒を供給する冷媒供給部をさらに備え、第1基部は、第1結合部よりもケースの内周面側に位置する第1末広部を含み、第1末広部の内周面は、第1結合部側からケースの内周面にむかうにしたがって広がるように形成され、第1末広部の内周面と、第1出力シャフトの外周面と、ケースの内周面とによって、冷媒を受け入れ可能な第1冷媒受入部が形成される。
好ましくは、上記第1末広部の内周面と第1末広部の外周面との間の中心線を通る仮想中心線に対して垂直な方向の第1末広部の厚さは、第1結合部側の端部からケースの内周面側の端部に亘って一定とされる。
好ましくは、上記ケースは、第1出力シャフトを受け入れる第1シャフト受入部を含み、第1シャフト受入部の少なくとも一部がケースの内周面から第1末広部に向けて突出させられる。
好ましくは、上記ケースの内周面側に配置された第2結合部の端部は、第2基部のケースの内周面側に配置された端部よりもケースの内側に配置される。
好ましくは、上記ケース内に冷媒を供給する冷媒供給部をさらに備え、第2基部は、第2結合部よりもケースの内周面側に位置する第2末広部を含み、第2末広部の内周面は、第2結合部側からケースの内周面にむかうにしたがって広がるように形成され、第2末広部の内周面と、第2出力シャフトの外周面と、ケースの内周面とによって、冷媒を受け入れ可能な第2冷媒受入部が形成される。
好ましくは、上記第2末広部の内周面と外周面との間の中心線を通る仮想中心線に対して垂直な方向の第2末広部の厚さは、第2結合部側の端部からケースの内周面側の端部に亘って一定とされる。
好ましくは、上記ケースは、第2出力シャフトを受け入れる第2シャフト受入部を含み、第2シャフト受入部の少なくとも一部がケースの内周面から第2末広部に向けて突出させられる。
本発明に係る差動歯車装置によれば、装置の小型化を図ることができる。
本発明の実施の形態に係る差動歯車装置100の断面図である。 サイドギヤ114およびその周囲に位置する構成の詳細を示す断面図である。 サイドギヤ115およびその近傍の構成を示す断面図である。 突起部120および突起部121の変形例を示す断面図である。 突起部120の変形例を示す断面図である。
本実施の形態に係る差動歯車装置100について、図1から図5を用いて説明する。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量などに言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量などに限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。また、以下に複数の実施の形態が存在する場合、特に記載がある場合を除き、各々の実施の形態の特徴部分を適宜組合わせることは、当初から予定されている。
図1は、本発明の実施の形態に係る差動歯車装置(デファレンシャル)100の断面図である。この図1に示すように、差動歯車装置100は、デフケース110と、デフケース110内に設けられた突起部120,121と、この突起部120,121の周面に回転可能に設けられたピニオンギヤ112,113とを備えている。
デフケース110は、中空状に形成されており、デフケース110の内部には、収容部125が形成されている。デフケース110は回転中心線Oを中心に回転可能に車両に搭載されている。そして、デフケース110には、回転中心線O方向に延びる筒状のドライブシャフト支持部117およびドライブシャフト支持部118が形成されている。
デフケース110の外周面には、環状の鍔部が形成されており、この鍔部にはリングギヤ116がボルト111によって固定されている。このリングギヤ116は、エンジン等からの動力によって回転するドライブピニオンギア140と噛み合っている。なお、ドライブピニオンギア140には、図示されないプロペラシャフトが接続されている。
このため、ドライブピニオンギア140が回転方向R1に向けて回転すると、デフケース110は、回転中心線Oを中心として回転方向R2に回転する。
突起部120および突起部121は、収容部125の内表面のうち、回転中心線Oから離れた位置に形成されている。このため、デフケース110が回転中心線Oを中心として回転することで、突起部120および突起部121も回転中心線Oを中心として回転する。突起部120および突起部121は、収容部125の内表面から離れるにつれて、先細となるように形成されている。具体的には、突起部120および突起部121は、デフケース110の内周面から回転中心線Oに向かうにしたがって、先細状となるように形成されている。このため、突起部120および突起部121の中心線は回転中心線Oと直交している。なお、突起部120および突起部121は、互い間隔をあけて形成されており、突起部120および突起部121は、回転中心線Oを挟んで互いに対向するように設けられている。
ピニオンギヤ112およびピニオンギヤ113は、回転中心線Oと直交する回転中心線Pを中心に回転可能なように、突起部120および突起部121の周面に装着されている。
収容部125内には、サイドギヤ114およびサイドギヤ115が設けられている。サイドギヤ114は、ピニオンギヤ112およびピニオンギヤ113と噛み合うと共に、ドライブシャフト143とスプライン結合している。サイドギヤ115は、ピニオンギヤ112およびピニオンギヤ113と噛み合うと共に、ドライブシャフト142とスプライン結合している。ドライブシャフト143は車輪146に接続されており、ドライブシャフト142は車輪145に接続されている。なお、ドライブシャフト143およびドライブシャフト142は、いずれも、回転中心線O方向に延びており、ドライブシャフト143は、ドライブシャフト支持部118に挿入され、ドライブシャフト142は、ドライブシャフト支持部117に挿入されている。
サイドギヤ114は、基部160と、この基部160の外周面に形成された複数の歯部とを含む。基部160は、筒状に形成されており、基部160内には、ドライブシャフト143が挿入されている。基部160の内周面には、スプライン部124が形成されている。ドライブシャフト143がスプライン部124とスプライン結合している。
デフケース110の内周面側に位置するスプライン部124の端部は、基部160のデフケース110の内周面側の端部よりも、デフケース110の内側に配置されている。
突起部120は、デフケース110の内表面から回転中心線P方向に突出しており、そして、基部160は、突起部120から突起部120の突出方向前方側に位置する領域Sに達している。なお、領域Sは、デフケース110の外方から突起部120に向けて回転中心線P(突起部120の中心線)方向から平行光を照射したときに、突起部120によって作られる影となる領域として捉えることができ、領域Sは、突起部120と突起部121との間に位置している。そして、回転中心線P方向から突起部120,121を投影した投影面と、回転中心線Pから基部160を投影した投影面とが互いに重なるように、基部160が配置されている。
このように、サイドギヤ114の基部160の先端部が領域S内に達するようにサイドギヤ114を配置することで、サイドギヤ114を全体的に回転中心線Pに近接させることができる。これにより、デフケース110および差動歯車装置100の小型化を図ることができる。
サイドギヤ114とサイドギヤ115とは、回転中心線O方向に間隔を空けて配列しており、回転中心線Pは、サイドギヤ114とサイドギヤ115との間を通る。サイドギヤ115は、サイドギヤ114と同様に形成されている。具体的には、サイドギヤ115は、筒状に形成され、ドライブシャフト142が挿入される基部180と、この基部180の外周面に形成された複数の歯部とを備えている。
そして、基部180の回転中心線P側の先端部は、領域Sに達するように延びている。これにより、サイドギヤ115も、全体的に、回転中心線P側に近接させることができ、サイドギヤ115の端面184を回転中心線Pに近接させることができる。これにより、収容部125を小さく抑えることができると共に、デフケース110および差動歯車装置100を小型化することができる。
このように、サイドギヤ114と、サイドギヤ115とのいずれについても、領域Sに達するように形成することで、差動歯車装置100の小型化が図られている。
なお、サイドギヤ114およびピニオンギヤ113は、いずれも、ピニオンギヤ112およびピニオンギヤ113と、各サイドギヤ114およびピニオンギヤ113との背面側に設けられたワッシャとによって、回転中心線O方向の位置決めがなされており、互いに接触することが抑制されている。
図2は、サイドギヤ114およびその周囲に位置する構成の詳細を示す断面図である。この図2に示すように、基部160の外周面には、複数の歯部161が、基部160の周方向に間隔を空けて形成されている。
基部160は、拡径部171と、この拡径部171に連接された筒状の延出部172と、拡径部171に対して延出部172と反対側に連接された鍔部173とを備えている。
拡径部171の内周面は、領域S側からデフケース110の内周面に向けて広がるように形成された円錐台面163とされている。
そして、デフケース110の内周面と、円錐台面163と、ドライブシャフト143の外周面とによって、潤滑油や冷却油等を受け入れるオイル受入部190が形成されている。オイル受入部190は、ドライブシャフト143の周面を取り囲むように環状に形成されている。そして、オイル受入部190内に潤滑油や冷却油等のオイルが溜まることで、サイドギヤ114等の冷却を促進させることができる。
デフケース110には、差動歯車装置100を組立てる際に、ピニオンギヤ112,113やサイドギヤ114,115をデフケース110内に挿入するためのギヤ挿入孔119が形成されている。
そして、差動歯車装置100は、図1に示すデファキャリア(筐体)122内に収容されており、デファキャリア122内にはオイル(冷媒)が貯留されている。このため、ギヤ挿入孔119(冷媒供給部)からデフケース110内にオイルが入り込む。そして、デフケース110内に入り込んだオイルの一部がオイル受入部190内に滞留する。
鍔部173は、拡径部171の端部から回転中心線Oに垂直な方向に向けて張り出している。そして、鍔部173の端面164は、回転中心線Oに垂直な平坦面となっている。収容部125を規定するデフケース110の内周面のうち、端面164と対向する内側面126も、回転中心線Oに垂直となるように形成されている。なお、内側面126と、端面164との間には、環状に形成されたワッシャが配置されている。
延出部172は、筒状に形成されており、拡径部171の端部から回転中心線O方向に向けて延びている。ドライブシャフト143の先端部は、延出部172および拡径部171内に挿入されている。
そして、ドライブシャフト143の先端部には、スプライン部が形成されており、このドライブシャフト143のスプライン部は、延出部172の内周面162に形成されたスプライン部124にスプライン結合している。
ここで、延出部172は、拡径部171から回転中心線Oに向けて延びており、延出部172の先端部は、突起部120から突起部120の突出方向前方側に位置する領域Sに達している。
歯部161は、拡径部171および鍔部173の外周面167上および延出部172の外周面168の付根部上に形成されている。そして、延出部172は、歯部161よりも回転中心線P側に延び、突起部120より突起部120の突出方向前方側に位置する領域Sに達している。
このため、サイドギヤにおいて、ドライブシャフト143を支持する部分が、歯部161よりデフケース110の内周面に向けて突出する場合と比較すると、デフケース110を小さく抑えることができる。
基部160の厚さt(外周面167と円錐台面163との中心を通る仮想中心線に垂直な距離)は、鍔部173側の端部から延出部172側の端部に亘って、一定となるように形成されている。
このため、サイドギヤ114が摩擦熱等によって、高温となったとしても、拡径部171の一部が局部的に大きく歪むことを抑制することができる。
ドライブシャフト支持部118は、内側面126に形成され、ドライブシャフト支持部118の開口部は円錐台面163の開口部と対向するように配置されている。ドライブシャフト支持部118は、回転中心線O方向に向けて延びている。
ドライブシャフト支持部118は、内部に挿入されるドライブシャフト143が撓んだときに、ドライブシャフト143を支持して、ドライブシャフト143に生じる撓みを低く抑える。
ドライブシャフト支持部118の少なくとも一部は、内側面126から拡径部171に向けて突出するように形成されている。具体的には、内側面126には、ドライブシャフト支持部118の開口部を規定する突出部191が形成されており、この突出部191は、環状に延びると共に、内側面126から拡径部171に向けて突出している。
このように、ドライブシャフト支持部118は、内側面126から突出する突出部191を含むため、ドライブシャフト143がドライブシャフト支持部118によって支持される領域が長くなる。これにより、ドライブシャフト143に生じる撓みが小さく抑えられる。さらに、突出部191は、収容部125の内表面に形成されているため、デフケース110の大型化を招かない。
なお、突起部120は、デフケース110に装着される装着部130と、この装着部130から収容部125内に向けて突出するテーパ状突起131とを備えている。
テーパ状突起131は、円錐または円錐台とされている。そして、ピニオンギヤ112は、テーパ状突起131に装着されている。ピニオンギヤ112は、環状に形成され、貫通孔が形成された基部150と、この基部150の外周面に形成された複数の歯部151とを備えている。
このように、テーパ状突起131を円錐または円錐台とすることで、ピニオンギヤ112に遠心力が加えられた際に、ピニオンギヤ112とテーパ状突起131との間に生じる摩擦力を大きくすることができる。このように、ピニオンギヤ112とピニオンギヤ113との間に生じる摩擦力は、制動力として機能し、一方の車輪が空転したときにおいても、空転していない車輪に動力を伝達することができる。
なお、図2を用いて、サイドギヤ114について説明したが、サイドギヤ115も同様に形成されている。図3は、サイドギヤ115およびその近傍の構成を示す断面図である。
サイドギヤ115は、基部260と、この基部260の外周に形成された複数の歯部261とを含む。基部260は、筒状に形成されており、基部260内には、ドライブシャフト142が挿入されている。
突起部121は、デフケース110の内表面から回転中心線Oに向けて突出しており、そして、基部260は、突起部121より突起部121の突出方向前方側に位置する領域Sに達している。これにより、サイドギヤ115が全体的に、回転中心線Pに近接し、デフケース110および差動歯車装置100のコンパクト化が図られている。
基部260は、拡径部271と、この拡径部271に連接された筒状の延出部272と、延出部272に対して延出部272と反対側に連接された鍔部273とを備えている。
拡径部271の内周面は、領域Sからデフケース110の内側面226に向かうにしたがって、拡径するように形成された円錐台面263とされている。そして、円錐台面263は、デフケース110に向けて大きく開口するように形成されており、円錐台面263とデフケース110の内周面と、ドライブシャフト142の外周面との間にオイル受入部290が形成されている。
ドライブシャフト142の先端部にはスプライン部が形成されており、このスプライン部は、延出部272の内周面262に形成された収容部125と結合している。
延出部272の先端部は、突起部121に対して突起部121の突出方向前方側に位置する領域Sに達している。歯部261は、拡径部271および鍔部273の外周面267上および延出部272の外周面268の付根部上に形成されている。なお、拡径部271の厚みは、略均一となるように形成されている。
ドライブシャフト支持部117の少なくとも一部は、内側面226から拡径部271に向けて突出するように形成されている。具体的には、ドライブシャフト支持部117の開口部を規定する突出部291が、デフケース110の内周面に形成されており、突出部291は、デフケース110の内周面から拡径部271に向けて突出するように形成されている。これにより、ドライブシャフト142に生じる撓み量を低減することができる。
図4は、突起部120および突起部121の変形例を示す断面図である。この図4に示す例においては、突起部120および突起部121の周面にネジ部133,138を形成することで、突起部120および突起部121をデフケース110に螺着している。これにより、突起部120および突起部121の回転中心線P方向の位置を容易に調整することができ、ピニオンギヤ112,113と、サイドギヤ114,115との噛み合い量を調整することができる。
図5は、突起部120の変形例を示す断面図であり、この図5に示すように、テーパ状突起131の外周面を湾曲面状としてもよい。このように形成することで、ピニオンギヤ112と突起部120とを線接触させることができ、ピニオンギヤ112および突起部120の磨耗を抑制することができる。なお、突起部120および突起部121は、円柱状のピンであってもよい。
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値などは、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。
本発明に係る差動変速機は、車両に搭載されるデファレンシャル機構に好適である。
100 差動歯車装置、110 デフケース、111 ボルト、112,113 ピニオンギヤ、114,115 サイドギヤ、116 リングギヤ、117,118 ドライブシャフト支持部、119 ギヤ挿入孔、120,121 突起部、122 デファキャリア、125 収容部、126 内側面、130 装着部、131 テーパ状突起、133,138 ネジ部、140 ドライブピニオンギア、142,143 ドライブシャフト、145,146 車輪、162 内周面、163 円錐台面、164,184 端面、167,168 外周面、171 拡径部、172 延出部、173 鍔部、180 基部、190 オイル受入部、191 突出部、S 領域。

Claims (8)

  1. 内部に収容部が形成されると共に、回転中心線を中心として回転するケースと、
    前記収容部の内表面のうち、前記回転中心線から離れた位置に形成され、前記収容部の内表面から前記回転中心線に向けて突出するように形成された突起部と、
    前記突起部の周面に設けられた回転可能な第1ギヤと、
    環状に形成された第1基部と、前記第1基部の内周面に形成され、第1出力シャフトが結合された第1結合部とを含み、前記第1ギヤと噛み合う第2ギヤと、
    環状に形成された第2基部と、前記第2基部の内周面に形成され、第2出力シャフトが結合された第2結合部とを含み、前記第1ギヤと噛み合う第3ギヤと、
    を備え、
    前記ケースの内周面側に配置された前記第1結合部の端部は、前記ケースの内周面側に配置された前記第1基部の端部よりも前記ケースの内側に配置され、
    前記第1基部の前記ケース内側の端部は、前記突起部より該突起部の突出方向前方側に位置する領域に達するように形成され
    前記突起部は、前記ケースの内周面からケースの前記回転中心線に向かうに従って先細状となるように形成された、差動歯車装置。
  2. 前記ケース内に冷媒を供給する冷媒供給部をさらに備え、
    前記第1基部は、前記第1結合部よりも前記ケースの内周面側に位置する第1末広部を含み、
    前記第1末広部の内周面は、前記第1結合部側から前記ケースの内周面にむかうにしたがって広がるように形成され、
    前記第1末広部の内周面と、前記第1出力シャフトの外周面と、前記ケースの内周面とによって、前記冷媒を受け入れ可能な第1冷媒受入部が形成された、請求項1に記載の差動歯車装置。
  3. 前記第1末広部の内周面と前記第1末広部の外周面との間の中心線を通る仮想中心線に対して垂直な方向の前記第1末広部の厚さは、前記第1結合部側の端部から前記ケースの内周面側の端部に亘って一定とされた、請求項2に記載の差動歯車装置。
  4. 前記ケースは、前記第1出力シャフトを受け入れる第1シャフト受入部を含み、
    前記第1シャフト受入部の少なくとも一部が前記ケースの内周面から前記第1末広部に向けて突出させられた、請求項または請求項3記載の差動歯車装置。
  5. 前記ケースの内周面側に配置された前記第2結合部の端部は、前記第2基部の前記ケースの内周面側に配置された端部よりも前記ケースの内側に配置された、請求項1から請求項4のいずれかに記載の差動歯車装置。
  6. 前記ケース内に冷媒を供給する冷媒供給部をさらに備え、
    前記第2基部は、前記第2結合部よりも前記ケースの内周面側に位置する第2末広部を含み、
    前記第2末広部の内周面は、前記第2結合部側から前記ケースの内周面にむかうにしたがって広がるように形成され、
    前記第2末広部の内周面と、前記第2出力シャフトの外周面と、前記ケースの内周面とによって、前記冷媒を受け入れ可能な第2冷媒受入部が形成された、請求項5に記載の差動歯車装置。
  7. 前記第2末広部の内周面と外周面との間の中心線を通る仮想中心線に対して垂直な方向の前記第2末広部の厚さは、前記第2結合部側の端部から前記ケースの内周面側の端部に亘って一定とされた、請求項6に記載の差動歯車装置。
  8. 前記ケースは、前記第2出力シャフトを受け入れる第2シャフト受入部を含み、
    前記第2シャフト受入部の少なくとも一部が前記ケースの内周面から前記第2末広部に向けて突出させられた、請求項6または請求項7記載の差動歯車装置。
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