JP2007332623A - 通信制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノイズ等の外乱に起因する通信不良の発生を抑制することができる通信制御装置を提供する。
【解決手段】通信制御装置20における通信制御部21は、携帯機10に対してACK信号の送信を要求するWAKE信号を周期的に送信するとともに、該WAKE信号に対するACK信号を正常に受信できない場合には、WAKE信号の送信周期を変更する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば携帯機との無線通信に基づいて車両のドア錠の施解錠制御を行うドア錠施解錠装置などとして適用される通信制御装置に関するものである。
従来、セキュリティ機器を無線による相互通信によって遠隔操作する通信制御システムとして、例えば特許文献1に記載される車両用通信制御システムが提案されている。
この車両用通信制御システムでは、車両ユーザによって所持される携帯機と、車両に搭載された通信制御装置との間で無線による相互通信を行わせることにより、車両のドア錠を自動的に施解錠させたり、エンジンの始動を許可したりするようになっている。
詳しくは、通信制御装置は、車両周辺の所定領域や車両室内の所定領域にリクエスト信号を送信するようになっている。また、携帯機は、対応する通信制御装置から送信されたリクエスト信号を受信すると、自身に予め設定された識別コード(IDコード)を含むIDコード信号を自動的に返信するようになっている。そして、通信制御装置は、IDコード信号を受信すると、該IDコード信号のIDコードと自身に予め設定されたIDコードとの比較(照合)を行い、該IDコード同士が一致したことを条件として、ドア錠を自動的に解錠させたり、エンジンを始動許可状態にしたりする制御を行うようになっている。
特開2001−311333号公報
ところで、例えば携帯機から送信されるIDコード信号にノイズ等の外乱が混入した場合には、該IDコード信号に含まれるIDコードのデータが変質してしまい、通信制御装置は、本来のIDコードを認識することができない。特に、周期的に発生するノイズがIDコード信号の送信周期と同期した場合などには、従来の通信制御システムでは連続的に通信不良が生じてしまうおそれがある。すなわち、該従来の通信制御システムでは、ノイズ耐性の点において改善の余地が残されている。
本発明はこうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ノイズ等の外乱に起因する通信不良の発生を抑制することができる通信制御装置を提供することにある。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明では、対応する携帯機から無線送信されるデータ信号を受信するとともに、そのデータ信号に含まれる指令データに基づいて制御を行う通信制御装置であって、前記携帯機に対して応答信号の送信を要求する応答要求信号を周期的に送信する送信制御を行うとともに、該応答要求信号に対する前記応答信号を正常に受信できないことを条件として、前記応答要求信号の送信周期を変更する周期変更制御を行う通信制御手段を備えることを要旨とする。
上記構成によると、携帯機からの応答信号にノイズ等の外乱が混入した場合など、応答要求信号に対する応答信号を通信制御手段が正常に受信することができない場合には、該通信制御手段によって行われる周期変更制御により、応答要求信号の送信周期が変更される。このため、応答信号の送信周期も変更されることとなることから、特に、応答信号に周期的な短時間ノイズが混入していた場合に、該ノイズが応答信号に干渉しにくくなる。よって、ノイズ等の外乱に起因する通信不良の発生が抑制される。
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の通信制御装置において、受信した無線信号の受信強度を判定する受信強度判定手段を備え、前記通信制御手段は、前記無線信号の受信強度に基づいて該無線信号に外乱が混入しているか否かを判断するとともに、該無線信号に外乱が混入していると判断した際に前記応答要求信号の送信周期を変更することを要旨とする。
上記構成によると、応答要求信号の送信周期は、通信制御装置との通信領域に携帯機が存在しない場合には変更されず、外乱が混入した無線信号の受信時にのみ変更されることとなる。このため、必要なときにのみ送信周期を変更させることが可能となる。
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載の通信制御装置において、前記通信制御手段は、前記受信強度判定手段によって判定した無線信号の受信強度に基づいて周期的な外乱の有無を判断し、該周期的な外乱が存在すると判断した際に、その外乱が存在しないときに前記応答信号が送信されるように、前記応答要求信号の送信周期を変更することを要旨とする。
上記構成によると、周期的な外乱が存在する場合においても、応答信号は該外乱が干渉しないタイミングで送信されることとなるため、通信制御手段は応答信号を正常に受信することが可能となる。
請求項4に記載の発明では、請求項2または請求項3に記載の通信制御装置において、前記応答要求信号のそれぞれ異なる送信周期を示す複数種の周期データを記録可能な記録手段を備え、前記通信制御手段は、前記応答要求信号に応答した無線信号の受信時にあっては、前記受信強度判定手段による該無線信号の受信強度に基づいて該無線信号に外乱が混入していると判断すると、そのときの前記応答要求信号の送信周期を示す周期データを前記記録手段に記録するとともに、次回以降の前記応答要求信号の送信時には、該記録された周期データで示される送信周期とは異なる送信周期で該応答要求信号を送信することを要旨とする。
上記構成によると、選択された送信周期での通信によって通信不良が生じた場合、それ以降はその送信周期が選択されなくなる。このため、通信不良が生じやすい送信周期が選択されにくくなり、ノイズ等の外乱に起因する通信不良の発生をより好適に抑制することが可能となる。
請求項5に記載の発明では、請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信制御装置において、前記応答要求信号のそれぞれ異なる送信周期を示す複数種の周期データを記録可能な記録手段を備え、前記通信制御手段は、選択された送信周期で送信した前記応答要求信号に対応する前記応答信号の正常受信時には該送信周期を示す周期データを前記記録手段に記録する通信成立履歴の登録処理を行い、周期変更制御時において該記録手段に前記周期データが記録されている場合には、その記録された周期データに基づく送信周期に優先的に変更する優先変更処理を行うことを要旨とする。
上記構成によると、通信制御手段は、応答要求信号に対応する携帯機からの応答信号を正常に受信すると、そのときの応答要求信号の送信周期を示す周期データを記録手段に記録する。そして、通信制御手段は、応答信号を正常に受信できずに周期変更制御を行う際に、記録手段に該周期データが記録されている場合には、その記録された周期データに基づく送信周期に優先的に変更する。その一方、通信制御手段は、記録手段に該周期データが記録されていない場合には他の送信周期に変更する。そして、通信制御手段は、変更した送信周期で送信した応答要求信号に対応する応答信号を正常に受信すると、該送信周期を示す周期データを記録手段に記録する。このため、記録手段には、携帯機との通信が成立した実績を有する送信周期に相当する周期データのみが記録される。しかも、記録手段に記録される周期データの種類も通信回数とともに増加するため、周期変更制御時には、通信成立の実績を有する種々の送信周期が優先的に選択されることとなり、結果として外乱が干渉しにくい送信周期が選択されやすくなる。よって、ノイズ等の外乱に起因する通信不良の発生がより好適に抑制される。
以上詳述したように、本発明によれば、ノイズ等の外乱に起因する通信不良の発生を抑制することができる通信制御装置を提供することができる。
以下、本発明を車両用通信制御システムとして具体化した一実施形態を図1〜図3に基づき詳細に説明する。
図1に示すように、車両用通信制御システム1は、車両2の所有者(ユーザ)によって所持される携帯機10と、該車両2に配設される通信制御装置20とを備えている。
<携帯機10の構成>
携帯機10は無線通信機能を有し、通信制御装置20と相互通信可能となっている。詳しくは、携帯機10は、CPU、ROM、RAM等からなるコンピュータユニットによって構成された制御部11と、その制御部11に電気的に接続された受信回路12及び送信回路13と、該携帯機10の意匠面に設けられてユーザによって操作可能な操作部14とを備えている。
受信回路12は、通信制御装置20から送信される種々の無線信号(WAKE信号、リクエスト信号)を受信すると、該無線信号をパルス信号に復調して制御部11に出力する。
送信回路13は、制御部11から入力されるACK信号、IDコード信号、施解錠操作信号からなるデータ信号を所定周波数の電波に変調して外部に送信する。
操作部14は、例えば押しボタンスイッチによって構成され、解錠操作を行うための解錠操作スイッチと、施錠操作を行うための施錠操作スイッチとによって構成されている。そして、該操作部14が操作されると、その操作信号が制御部11に入力される。
制御部11は不揮発性のメモリ11Mを備え、そのメモリ11Mには予め設定された固有の応答コード及びIDコードと、施錠コード及び解錠コードとが記録されている。この制御部11は、操作部14から操作信号が入力されていない状態や、受信回路12から種々の復調信号が入力されていない状態にあっては、機能制限を行うことによって電力消費量を抑制するスリープモードとなっている。そして、制御部11は、操作信号や復調信号が入力された際に、対応する信号(ACK信号、施解錠操作信号、IDコード信号)の出力制御を行う動作モードに切り換わる。具体的には、動作モードにおいて制御部11は、受信回路12からWAKE信号が入力されるとACK信号を出力し、操作部14から操作信号が入力されると対応する施解錠操作信号を出力し、受信回路12からリクエスト信号が入力されるとIDコード信号を出力する。なお、ACK信号とはWAKE信号に対応する応答コードを含む信号であり、施解錠操作信号とは施錠コードまたは解錠コードとIDコードとを含む信号であり、IDコード信号とはIDコードを含む信号である。
<通信制御装置20の構成>
通信制御装置20は、CPU、ROM、RAM等からなるコンピュータユニットによって構成された通信制御手段としての通信制御部21を備えている。この通信制御部21には、送信回路22及び受信強度判定手段としての受信回路23が電気的に接続されている。
送信回路22は、通信制御部21から応答要求信号(WAKE信号、リクエスト信号)が入力されると、それら応答要求信号を所定周波数の電波に変調して車両2の周辺に送信する。なお、本実施形態において送信回路22は、車両2の周辺の1〜2m程度の狭領域において携帯機10との通信が可能となる強度で、該応答要求信号を送信する。
受信回路23は、携帯機10から送信されるACK信号、IDコード信号及び施解錠操作信号を受信可能となっている。そして、受信回路23は、それら信号をパルス信号に復調して通信制御部21に出力する。また、受信回路23は、受信した無線信号の受信強度を検出可能となっており、該受信強度をA/D変換した受信強度信号を通信制御部21に出力する。このため、通信制御部21は、受信回路23からの受信強度信号により、受信回路23によって受信された電波の強度を認識可能となる。
通信制御部21は不揮発性のメモリ21Mを備え、そのメモリ21Mには、対応する携帯機10に設定されたIDコードと同等のIDコードが記録されている。また、メモリ21Mには、初期時におけるWAKE信号の送信周期を示す初期周期T0が予め記録されているとともに、該初期周期とは異なる選択周期Txを記録可能となっている。
通信制御部21には、ドアロック装置24が電気的に接続されている。なお、ドアロック装置24は、アクチュエータを用いてドア錠を自動的に施解錠する装置であり、通信制御部21から解錠信号が入力されるとドア錠を解錠し、施錠信号が入力されるとドア錠を施錠するとともに、ドア錠の施解錠状態を示す施解錠状態信号を通信制御部21に出力する。このため、通信制御部21は、ドアロック装置24から入力される施解錠状態信号に基づいて、ドア錠の施解錠状態を認識可能となる。
こうした通信制御部21は、WAKE信号及びリクエスト信号の送信制御を行うことによって携帯機10との相互通信を行い、該相互通信が成立したことを条件としてドアロック装置24の駆動制御を行う。
具体的には、図3(a)にポイントP1で示すように、通信制御部21は、まずWAKE信号を送信回路22から送信させる。
このWAKE信号の送信後の応答待機時間t1内に携帯機10からのACK信号を受信回路23によって受信できない場合、通信制御部21は、同図にポイントP2で示すように、メモリ21Mに記録された初期周期T0または選択周期Txに基づく送信周期でWAKE信号を再び送信させる。なお、通信制御部21は、メモリ21Mに選択周期Txが記録されていない場合には初期周期T0に基づく送信周期でWAKE信号を送信させ、該メモリ21Mに選択周期Txが記録されている場合には該選択周期Txに基づく送信周期でWAKE信号を送信させる。すなわち、通信制御部21は、携帯機10との相互通信が不能な状態にあっては、WAKE信号を間欠的に送信させることにより、携帯機10からのACK信号の受信待機状態となっている。
そして、同図にポイントP3で示すように、その後の応答待機時間t1内に携帯機10からのACK信号を受信回路23によって受信すると、ポイントP4で示すようにリクエスト信号を送信回路22から送信させる。その結果、通信制御部21は、ポイントP5で示すようにリクエスト信号の送信後の応答待機時間t2内に携帯機10からのIDコード信号を受信したことを条件として、ドアロック装置24に対して解錠信号を出力してドア錠を解錠させる。
ところで、こうしたACK信号の受信待機状態において、WAKE信号に応答して携帯機10からACK信号が送信されているにもかかわらず、該ACK信号にノイズ等の外乱が混入してしまった場合には、通信制御部21は該ACK信号を正常に受信することができず、依然としてWAKE信号を送信し続けることとなる。そこで、本実施形態において通信制御部21は、こうしたWAKE信号を送信するにあたり、携帯機10からのACK信号に干渉するようなノイズ等の外乱が周囲に存在するか否かに基づき、WAKE信号を間欠的に送信する周期、すなわちWAKE信号の送信周期を変更する周期変更制御を行う。以下、こうした通信制御部21によって行われる周期変更制御を、図2及び図3を用いて説明する。
図2に示すように、まずステップS1において通信制御部21は、メモリ21Mに記録された初期周期T0または選択周期Txに基づいて、送信回路22からWAKE信号を送信させる。詳しくは、通信制御部21は、メモリ21Mに選択周期Txが記録されている場合には該選択周期TxをWAKE信号の送信周期として決定し、該メモリ21Mに選択周期Txが記録されていない場合には初期周期T0をWAKE信号の送信周期として決定する。
そして、ステップS2において通信制御部21は、ACK信号の応答待機時間t1内に受信回路23によって無線信号を受信したか否かを判断する。なお、本実施形態において通信制御部21は、受信回路23から入力される受信強度信号に基づいて、こうした無線信号の受信有無を判断する。その結果、通信制御部21は、例えば図3(a)にポイントP1で示したように、WAKE信号を送信回路22から送信させるものの、応答待機時間t1内に無線信号を受信できない場合には、再びステップS1の処理へ移行する。このため、こうした場合においては、同図にポイントP2で示したように、通信制御部21は、初期周期T0となる送信周期でWAKE信号を送信することとなる。
一方、ステップS2において応答待機時間t1内に受信回路23によって無線信号を受信した場合、ステップS3において通信制御部21は、受信した無線信号が対応するACK信号であるか否かの判断を行う。詳しくは、通信制御部21は、受信した無線信号の受信強度が予め設定された閾値(図3に示す閾値Th)を超えている場合や、該無線信号に含まれるコードが対応するACK信号のコードと異なる場合には、ACK信号ではないと判断する。
その結果、通信制御部21は、受信した無線信号が対応するACK信号であると判断した場合にはステップS4においてリクエスト信号を送信回路22から送信させる。そして、通信制御部21は、ステップS5においてこの時点でのWAKE信号の送信周期(初期周期T0または選択周期Tx)を示す周期データをメモリ21Mに記録してここでの処理を一旦終了する。このため、メモリ21Mには、携帯機10からのACK信号を正常に受信できたときのWAKE信号の送信周期が記録されることとなる。すなわち、このステップS5において通信制御部21は、通信成立履歴に相当する送信周期の登録処理を行う。
これに対し、受信した無線信号が対応するACK信号ではないと判断した場合、すなわち受信した無線信号がノイズ等の外乱であると判断した場合、ステップS6において通信制御部21は、過去の外乱の受信履歴に基づいて、受信した外乱が周期的な外乱であるか否かを判断する。具体的には、通信制御部21は、前回外乱を受信したと判断してから今回外乱を受信したと判断するまでの間の時間から周期的な外乱が存在しているか否かを判断する。
その結果、周期的な外乱が存在していないと判断した場合、ステップS7において通信制御部21は、新たに選出した選択周期Txを次回のWAKE信号の送信周期として選出する。詳しくは、通信制御部21は、前記ステップS5において記録される周期データがメモリ21Mに存在する場合には、該記録された周期データのうちの一つによって示される周期を新たな送信周期(選択周期Tx)として選出する。一方、該周期データがメモリ21Mに存在しない場合、通信制御部21は、予め設定された周期範囲から任意に周期を選択し、その選択した周期を新たな送信周期(選択周期Tx)として設定する。すなわち、このステップS7において通信制御部21は、通信成立の実績がある送信周期を優先的に新たな送信周期(選択周期Tx)として選出する優先変更処理を行う。このため、例えば図3(b)に示す周期Tx1が新たな送信周期として設定された場合、「選択周期Tx=Tx1」となり、次回の処理時において通信制御部21は、ステップS1において該選択周期Tx1に基づいて、送信回路22からWAKE信号を送信させることとなる。すなわち、通信制御部21は、ACK信号に外乱が干渉したおそれがある場合には、WAKE信号の送信周期を変更する。
これに対し、ステップS6において周期的な外乱が存在すると判断した場合、通信制御部21は、ステップS8において外乱の周期を算出する。そして、ステップS9において通信制御部21は、前記応答待機時間t1に外乱が干渉しないタイミングとなる選択周期を次回のWAKE信号の送信周期として決定し、その選択周期をメモリ21Mに記録してここでの処理を一旦終了する。具体的には、例えば図3(b)に示すように、算出した外乱の周期が周期Tnであり、この周期TnがWAKE信号の送信周期(選択周期Tx1)と同期しているような場合、同図にポイントP11,P12で示すように、応答待機時間t1内に常に外乱が発生することとなり、通信制御部21はACK信号を正常に受信することができなくなる。そこで、通信制御部21は、この外乱の周期Tnに基づき、応答待機時間t1に外乱が干渉しないタイミングとなる周期Tx2を次回のWAKE信号の送信周期として決定してメモリ21Mに記録する。このため、ポイントP13で示すように、次回のステップS1での処理時において通信制御部21は、「選択周期Tx=Tx2」となる送信周期でWAKE信号を送信することとなる。すると、そのWAKE信号に対する応答待機時間t1には外乱が干渉しなくなるため、通信制御部21は、受信回路23によってACK信号を正常に受信することができるようになる。
したがって、本実施形態によれば以下のような効果を得ることができる。
(1)WAKE信号に対する携帯機10からのACK信号にノイズ等の外乱が混入した場合など、WAKE信号に対するACK信号を受信回路23が正常に受信することができないと通信制御部21が判断した場合には、該通信制御部21によって行われる周期変更制御により、WAKE信号の送信周期が変更される。このため、ACK信号の送信周期も変更されることとなることから、特に、ACK信号に周期的な短時間ノイズが混入していた場合に、該ノイズがACK信号に干渉しにくくなる。よって、ノイズ等の外乱に起因する通信制御装置20と携帯機10との間の通信不良の発生を抑制することができる。
(2)WAKE信号の送信周期は、通信制御装置20との通信領域に携帯機10が存在しない場合には変更されず、外乱が混入した無線信号が受信回路23によって受信された場合にのみ変更される。このため、必要なときにのみ送信周期を変更させることができる。
(3)通信制御部21は、受信回路23によって判定した無線信号の受信強度に基づいて周期的な外乱の有無を判断し、該周期的な外乱が存在すると判断した際に、その外乱が存在しないときにACK信号が送信されるようにWAKE信号の送信周期を変更する。このため、周期的な外乱が存在する場合においてもACK信号は該外乱が干渉しないタイミングで送信されることとなるため、通信制御部21は、受信回路23によって確実に応答信号を正常に受信させることができる。
(4)通信制御部21は、WAKE信号に対応する携帯機10からのACK信号を正常に受信すると、そのときのWAKE信号の送信周期を示す周期データをメモリ21Mに記録する。そして、通信制御部21は、ACK信号を正常に受信できずに周期変更制御を行う際に、メモリ21Mに該周期データが記録されている場合には、その記録された周期データに基づく送信周期に優先的に変更する(図2におけるステップS7参照)。その一方、通信制御部21は、メモリ21Mに該周期データが記録されていない場合には他の任意の送信周期に変更する。そして、通信制御部21は、変更した送信周期で送信したWAKE信号に対応するACK信号を正常に受信した場合には、該送信周期を示す周期データをメモリ21Mに記録する。このため、メモリ21Mには、携帯機10との通信が成立した実績を有する送信周期のみが記録されることとなる。しかも、メモリ21Mに記録される周期データの種類も通信回数とともに増加するため、周期変更制御時には、通信成立の実績を有する種々の送信周期が優先的に選択されることとなり、結果として外乱が干渉しにくい送信周期が選択されやすくなる。よって、ノイズ等の外乱に起因する通信不良の発生がより好適に抑制される。
なお、本発明の実施形態は以下のように変更してもよい。
・ 通信制御部21は、図2に示したステップS5の処理において通信が成立した実績を有する送信周期を示す周期データをメモリ21Mに記録する際に、該周期データと共にその送信周期の通信成立回数をメモリ21Mに記録するようになっていてもよい。そして、通信制御部21は、前記ステップS7において次回の送信周期を選定する際に、通信成立回数が多い周期を優先的に選択周期Tx(新たな送信周期)として選定するようになっていてもよい。このようにすれば、通信成立実績の高い送信周期が優先的に選択されることとなり、携帯機10と通信制御装置20との間の通信成立確率を高めることができる。
・ 前記実施形態において通信制御部21は、周期的な外乱の周期を算出するとともに、その算出した外乱の周期に基づいて、該外乱が干渉しないタイミングで携帯機10からのACK信号が送信されるように、WAKE信号の送信周期を設定するようになっている。しかしながら、通信制御部21は、こうした外乱の周期の算出及びそれに基づく送信周期の設定を必ずしも行わなくてもよく、外乱を受信したと判断した場合には、その時点で設定されていたWAKE信号の送信周期を他の送信周期に変更するようになっているだけでもよい。すなわち、外乱が検出された際に送信周期がランダムに変更されるようになっていてもよい。なお、この場合、通信成立実績を有する送信周期が優先的に選択されるようになっていると、通信成立確率の点で有効と考えられる。
・ 前記実施形態では、図2に示したステップS7の処理において、通信制御部21は、予め設定された周期範囲から任意に周期を選択し、その選択周期を次回のWAKE信号の送信周期として選定するようになっている。しかしながら、こうした周期範囲は必ずしも設定されている必要はない。また、周期範囲が設定されていることに限らず、例えば選択可能な複数の周期をメモリ21Mに予め記録しておき、通信制御部21は、それら周期の中から次回のWAKE信号の送信周期を選定するようになっていてもよい。
・ 前記実施形態において通信制御部21は、図2に示したステップS5において携帯機10との通信が成立したときの送信周期をメモリ21Mに記録し、ステップS7においてはその記録した送信周期を優先的に次回のWAKE信号の送信周期として選定するようになっている。しかし、通信制御部21は、こうしたステップS5の処理を行わず、またステップS7においては任意の送信周期を選定するようになっていてもよい。
・ また、通信制御部21は、携帯機10との通信が成立したときの送信周期をメモリ21Mに記録するのではなく、応答待機時間t1内に外乱を受信したと判断した際に、そのときの送信周期(通信不成立周期)をメモリ21Mに記録するようになっていてもよい。そして、ステップS7の処理時には、その記録された通信不成立周期を除外した任意の周期を新たな送信周期として選定するようになっていてもよい。このようにすれば、選択された送信周期での通信によって通信不良が生じた場合、それ以降はその送信周期が選択されなくなる。このため、通信不良が生じやすい送信周期が選択されにくくなり、ノイズ等の外乱に起因する通信不良の発生をより好適に抑制することが可能となる。
・ 前記実施形態では、通信制御装置20の受信回路23は、受信した無線信号の受信強度を示す受信強度信号を通信制御部21に出力し、該通信制御部21は、この受信強度信号に基づいて無線信号の受信強度を認識するとともに、その受信強度に基づいて該無線信号が外乱であるか否かの判断を行うようになっている。しかしながら、通信制御部21は、こうした無線信号の受信強度に基づいた外乱判断を必ずしも行うようになっていなくてもよく、例えば該無線信号に含まれるコードがACK信号に含まれるコードと一致していないことを条件として外乱と判断するようになっていてもよい。このようにすれば、受信回路23から無線信号の受信強度を検出する機能を省略することができるとともに、通信制御部21は、該受信強度に基づく判断処理を行わなくてもよくなる。
・ 通信制御部21は、携帯機10からのACK信号を正常に受信した場合においても、次回のWAKE信号の送信周期を変更するようになっていてもよい。
・ 通信制御部21は、WAKE信号に対するACK信号の応答待機時間t1に外乱が受信された場合に限らず、リクエスト信号に対するIDコード信号の応答待機時間t2に外乱が受信された場合においても、WAKE信号の送信周期やリクエスト信号の送信周期を変更するようになっていてもよい。すなわち、送信周期の変更対象となる応答要求信号は、WAKE信号に限らずリクエスト信号であってもよい。
次に、特許請求の範囲に記載された技術的思想のほかに、前述した実施形態によって把握される技術的思想を以下に列挙する。
(1) 請求項1〜5のいずれか1項に記載の通信制御装置において、前記応答要求信号のそれぞれ異なる送信周期を示す複数種の周期データまたは該応答要求信号の送信周期として選択可能な選択範囲を記録する記録手段を備え、前記通信制御手段は、該記録手段に記録された前記複数種の周期データに基づいて前記送信周期変更制御を行うこと。
(2) 無線通信機能を有する携帯機と、その携帯機との相互通信に基づいて対応する制御を行う通信制御装置とを備える無線通信制御システムであって、前記携帯機は、前記通信制御装置からの応答要求信号を受信した際に、その応答要求信号と対応する応答信号を送信する送信機能を有し、前記通信制御装置は、前記携帯機に対して前記応答要求信号を周期的に送信する送信制御を行うとともに、該応答要求信号に対する前記応答信号を正常に受信できないことを条件として、前記応答要求信号の送信周期を変更する周期変更制御を行う通信制御手段を備えること。
本発明の一実施形態の通信制御システムの概略構成を示すブロック図。 同実施形態の通信制御手段によって行われる処理を示すフローチャート。 (a),(b)は、同実施形態の通信態様の一例を示すタイムチャート。
符号の説明
1…通信制御システム、2…車両、10…携帯機、20…通信制御装置、21…通信制御手段としての通信制御部、21M…記録手段としてのメモリ。

Claims (5)

  1. 対応する携帯機から無線送信されるデータ信号を受信するとともに、そのデータ信号に含まれる指令データに基づいて制御を行う通信制御装置であって、
    前記携帯機に対して応答信号の送信を要求する応答要求信号を周期的に送信する送信制御を行うとともに、該応答要求信号に対する前記応答信号を正常に受信できないことを条件として、前記応答要求信号の送信周期を変更する周期変更制御を行う通信制御手段を備えることを特徴とする通信制御装置。
  2. 受信した無線信号の受信強度を判定する受信強度判定手段を備え、
    前記通信制御手段は、前記無線信号の受信強度に基づいて該無線信号に外乱が混入しているか否かを判断するとともに、該無線信号に外乱が混入していると判断した際に前記応答要求信号の送信周期を変更することを特徴とする請求項1に記載の通信制御装置。
  3. 前記通信制御手段は、前記受信強度判定手段によって判定した無線信号の受信強度に基づいて周期的な外乱の有無を判断し、該周期的な外乱が存在すると判断した際に、その外乱が存在しないときに前記応答信号が送信されるように、前記応答要求信号の送信周期を変更することを特徴とする請求項2に記載の通信制御装置。
  4. 前記応答要求信号のそれぞれ異なる送信周期を示す複数種の周期データを記録可能な記録手段を備え、
    前記通信制御手段は、前記応答要求信号に応答した無線信号の受信時にあっては、前記受信強度判定手段による該無線信号の受信強度に基づいて該無線信号に外乱が混入していると判断すると、そのときの前記応答要求信号の送信周期を示す周期データを前記記録手段に記録するとともに、次回以降の前記応答要求信号の送信時には、該記録された周期データで示される送信周期とは異なる送信周期で該応答要求信号を送信することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の通信制御装置。
  5. 前記応答要求信号のそれぞれ異なる送信周期を示す複数種の周期データを記録可能な記録手段を備え、
    前記通信制御手段は、選択された送信周期で送信した前記応答要求信号に対応する前記応答信号の正常受信時には該送信周期を示す周期データを前記記録手段に記録する通信成立履歴の登録処理を行い、周期変更制御時において該記録手段に前記周期データが記録されている場合には、その記録された周期データに基づく送信周期に優先的に変更する優先変更処理を行うことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の通信制御装置。
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