JP2007332563A - 建設機械の操作系制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧アクチュエータの制御特性を容易に設定することができる建設機械の操作系制御装置を提供する。
【解決手段】油圧アクチュエータ15〜17,11と、油圧ポンプ18から油圧アクチュエータ15〜17,11への圧油の流れをそれぞれ制御する制御弁19〜22と、操作量に応じた電気操作信号を出力する操作装置23,24とを備えた建設機械の操作系制御装置において、油圧アクチュエータ15〜17,11各々についての制御特性に係わる標準データ又は設定データを選択可能とし、選択したデータを表示するとともに変更可能な表示装置30と、この表示装置30で変更したデータを設定データとしてICカード31に書き換えるICカードリーダライタ32と、変更後の設定データに基づいて、操作装置23,24からの電気操作信号に対し制御弁19〜22への制御信号をそれぞれ生成して出力するコントローラ29とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、油圧ショベル等の建設機械に係わり、特に、電気レバー方式の操作装置を備えた建設機械の操作系制御装置に関する。
例えば建設機械の一つである油圧ショベルは、走行体と、この走行体上に旋回可能に設けた旋回体と、この旋回体に俯仰可能に接続され、ブーム、アーム、及びバケットを含む多関節型の作業機とを備えている。これら走行体、旋回体、及び作業機は、油圧ショベルに備えられた油圧駆動装置の被駆動部材を構成している。油圧駆動装置は、一般に、エンジン等の原動機と、この原動機によって駆動する油圧ポンプと、この油圧ポンプから吐出された圧油によりブーム、アーム、バケットをそれぞれ駆動するブーム用油圧シリンダ、アーム用油圧シリンダ、バケット用油圧シリンダ、及び油圧ポンプから吐出された圧油により走行体を走行させる走行用油圧モータ、及び油圧ポンプから吐出された圧油により旋回体を走行体に対し旋回させる旋回用油圧モータを含む複数の油圧アクチュエータと、これら複数の油圧アクチュエータに供給される圧油の流れををそれぞれ制御する複数の制御弁と、複数の操作装置とを有している。
操作装置は、大別して、油圧パイロット方式と電気レバー方式とがある。油圧パイロット方式は、パイロットポンプ等の油圧源からのパイロット元圧を操作レバーの操作量に応じて減圧弁で減圧することでパイロット圧力(油圧パイロット信号)を生成し、制御弁の油圧駆動部に出力するものである。電気レバー方式は、操作レバーの操作量をポテンショメータで検出しこれに応じて電気操作信号を生成し、コントローラに出力するものである。そして、コントローラは電気操作信号に応じた制御信号を電磁比例弁へ出力し、この電磁比例弁の駆動によって生成されたパイロット圧力が対応する制御弁の油圧駆動部に出力されるようになっている。
ところで、油圧ショベル等の建設機械のオペレータは、その操作方法に、各人のくせがあり、好みが異なる。例えば、油圧ショベルの車体が揺れるので、作業機の動きは柔らかいほうがよい場合もあるし、きびきびした動きのほうがよい場合もある。
そこで、オペレータの好みに応じた制御特性を設定することを目的として、例えば、複数の制御弁の前後差圧をそれぞれ制御する複数の分流補償弁と、これら複数の分流補償弁の制御特性に関する設定データを記憶した書き換え可能な例えばICカード(外部記憶装置)と、このICカードに記憶した設定データをコントローラに転送するデータ読取装置と、ICカードに記憶した設定データ又はコントローラの内部メモリに記憶した標準データ等を選択指示する選択スイッチと、この選択スイッチで選択した設定データ又は標準データ等に基づいて制御信号を生成して出力するコントローラと、このコントローラからの制御信号に応じて駆動し、複数の分流補償弁の駆動部への制御圧力をそれぞれ生成する複数の電磁比例弁と、データ設定装置とを備えた構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
データ設定装置は、複数の分流補償弁に対応する数のボリュームを有し、それらボリュームのダイヤル操作によって複数の分流補償弁の制御特性に関するデータを入力可能なデータ入力装置と、このデータ入力装置で入力したデータを処理するデータ処理装置と、ICカードを取出し可能に受け入れ、データ処理装置で処理されたデータをICカードに書き込むデータ書込装置と、このデータ書込装置に書き込みを指示する設定スイッチと、データ処理装置で処理されたデータをコントローラに転送する通信手段とを備えている。そして、上記選択スイッチは、設定データ及び標準データだけでなく、データ入力装置で入力した入力データをも選択指示することが可能となっており、例えば選択スイッチで入力データが選択された場合、コントローラはデータ入力装置からの入力データに基づいて制御信号を生成して出力するようになっている。
特許第3205078号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような改善の余地がある。
上記データ設定装置は、複数の分流補償弁の制御特性に関する設定データを入力するため、複数の分流補償弁に対応する数のボリュームを有するデータ入力装置を備えており、各油圧アクチュエータにおける1つの制御特性項目を設定可能としている。ところが、オペレータによっては、例えば各油圧アクチュエータの増速操作感と減速操作感とを異ならせたい場合や、例えば複数の油圧アクチュエータを同時操作するときの各油圧アクチュエータの優先度をそれぞれ設定したい場合のように、各油圧アクチュエータにおける複数の制御特性項目を設定したいという要望があり、このような要望には対応していなかった。仮に、各油圧アクチュエータにおける複数の制御特性項目をそれぞれ設定することを目的として、対応する数のボリュームを設けたとしても、それらボリュームの数は非常に多くなり、制御特性の設定操作が煩雑化することとなる。
本発明は、上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、油圧アクチュエータの制御特性を容易に設定することができる建設機械の操作系制御装置を提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、複数の油圧アクチュエータと、油圧ポンプから前記複数の油圧アクチュエータへの圧油の流れをそれぞれ制御する複数の制御弁と、操作量に応じた電気操作信号を出力する複数の操作装置とを備えた建設機械の操作系制御装置において、前記複数の油圧アクチュエータ各々についての制御特性に係わる標準データを記憶した第1記憶手段と、前記複数の油圧アクチュエータ各々についての制御特性に係わる設定データを記憶した書き換え可能な第2記憶手段と、前記第1記憶手段に記憶した標準データ又は前記第2記憶手段に記憶した設定データを選択可能な選択手段と、前記選択手段で選択した前記油圧アクチュエータの制御特性に係わるデータを表示する表示手段と、前記表示手段の表示した制御特性に係わるデータを変更可能な入力手段と、前記入力手段で変更したデータを設定データとして前記第2記憶手段に書き換える書換手段と、前記変更後の設定データに基づいて、前記複数の操作装置からの電気操作信号に対し前記複数の制御弁への制御信号をそれぞれ生成して出力する制御手段とを備える。
本発明においては、複数の油圧アクチュエータ各々についての制御特性(例えば各油圧アクチュエータの操作速度、複数の油圧アクチュエータを同時操作するときに相対的にどの油圧アクチュエータによる操作をどれくらい優先させるかを表す優先度、及び微操作モード時における各油圧アクチュエータの速度上限値等といった複数の制御特性項目)に係わる標準データを記憶した第1記憶手段と、複数の油圧アクチュエータ各々についての制御特性に係わる設定データを記憶した書き換え可能な第2記憶手段とを備えている。そして、例えばオペレータが設定データの変更を意図して、第1記憶手段に記憶した標準データ又は第2記憶手段に記憶した設定データを選択手段で選択すると、選択した油圧アクチュエータの制御特性に係わるデータ(標準データ又は設定データ)が読み込まれて表示手段に表示される。その後、オペレータは表示手段に表示されたデータを入力手段で変更し、書換手段によりその変更したデータを設定データとして第2記憶手段に書き換える。このように本発明においては、油圧アクチュエータの制御特性に係わるデータを表示手段に表示するとともに入力手段で変更し、その変更したデータを設定データとして書き換えるので、例えば複数の制御特性項目に対応する数のボリュームを操作して設定データを変更するような場合に比べ、設定操作が煩雑化することなく、油圧アクチュエータの制御特性を容易に設定することができる。
(2)上記(1)において、好ましくは、前記制御特性の項目は、前記各油圧アクチュエータの操作速度を調整するものである。
(3)上記(1)において、好ましくは、前記制御特性の項目は、前記複数の油圧アクチュエータを同時操作するときに、相対的にどの油圧アクチュエータによる操作をどれくらい優先させるかを調整するものである。
(4)上記(1)において、好ましくは、前記制御手段には、前記油圧アクチュエータの動作速度を制限する微操作モードに切り替えるモード切替手段が接続されており、前記制御特性の項目は、前記微操作モード時における各油圧アクチュエータの速度上限値を調整するものである。
(5)上記(1)〜(4)のいずれか1つにおいて、好ましくは、前記第2記憶手段は、取り外し可能な記憶媒体である。
本発明によれば、油圧アクチュエータの制御特性を容易に設定することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の適用対象の一例である油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。
この図1において、油圧ショベルは、左右の履帯(クローラ)1を備えた走行体2と、この走行体2の上部に旋回可能に搭載された旋回体3と、この旋回体3の前部左側に設置された運転室4と、旋回体3の前部中央に支持され、俯仰可能に(上下方向に回動可能に)設けられた多関節型の作業機5とを備えている。
走行体2は、略H字形状のトラックフレーム6と、このトラックフレーム6の左右両側の後端近傍にそれぞれ回転自在に支持された左右の駆動輪7と、これら左右の駆動輪7をそれぞれ駆動する左右の走行用油圧モータ8と、トラックフレーム6の左右両側の前端近傍にそれぞれ回転自在に支持され、左右の履帯1を介し左右の駆動輪7の駆動力でそれぞれ回転される左右の従動輪(アイドラ)9とを備えている。また、走行体2の中央には旋回輪(旋回台軸受)10が配置され、この旋回輪10の近傍には、走行体2に対し旋回体3を旋回させる旋回用油圧モータ11(後述の図2参照)が内蔵されている。
作業機5は、旋回体3に回動可能に設けられたブーム12と、このブーム12の先端に回動可能に結合されたアーム13と、このアーム13の先端に回動可能に結合されたバケット14とを備えている。そして、ブーム12、アーム13、及びバケット14は、それぞれブーム用油圧シリンダ15、アーム用油圧シリンダ16、及びバケット用油圧シリンダ17の伸縮駆動によって回動するようになっている。
このように構成された油圧ショベルにおいて、左右の履帯1、旋回体3、ブーム12、アーム13、及びバケット14は、油圧駆動装置により駆動される被駆動部材を構成している。図2は、この油圧駆動装置の要部構成を本発明の建設機械の操作系制御装置の一実施形態とともに表す回路図である。
この図2において、エンジン等の原動機(図示せず)によって駆動する油圧ポンプ18と、この油圧ポンプ18から吐出された圧油によって駆動する上記ブーム用油圧シリンダ15、アーム用油圧シリンダ16、バケット用油圧シリンダ17、及び旋回用油圧モータ11と、油圧ポンプ18からそれらブーム用油圧シリンダ15、アーム用油圧シリンダ16、バケット用油圧シリンダ17、及び旋回用油圧モータ11への圧油の流れをそれぞれ制御するブーム用制御弁19、アーム用制御弁20、バケット用制御弁21、及び旋回用制御弁22と、上記ブーム12、アーム13、バケット14、及び旋回体3の動作を指示する十字操作式の操作レバー23a,24aをそれぞれ有し、その操作方向及び操作量に応じた電気操作信号を出力する操作装置23,24と、これら操作装置23,24におけるブーム12、アーム13、バケット14、及び旋回体3の操作モードを微操作モードにそれぞれ切替えるモードスイッチ25〜28と、コントローラ29と、このコントローラ29に接続された表示装置30と、この表示装置30に接続され、書き換え可能なICカード31を取り外し可能に受け入れてICカード31の読み出し/記録を行うICカードリーダライタ32とが設けられている。なお、操作装置23,24、表示装置30、及びICカードリーダライタ32は、上記運転室4内に配置されている。
操作装置23は、十字操作式の操作レバー23aと、この操作レバー23aの操作方向及び操作量を検出するポテンションメータ(変位検出器)23b,23cとを備えている。そして、例えば操作レバー23aが前後方向Aに操作されると、ポテンションメータ23bがその操作量を検出してこれに応じた電気操作信号X1をコントローラ29に出力し、また例えば操作レバー23aが左右方向Bに操作されると、ポテンションメータ23cがその操作量を検出してこれに応じた電気操作信号X2をコントローラ29に出力するようになっている。同様に、操作装置24は、十字操作式の操作レバー24aと、この操作レバー24aの操作量を検出するポテンションメータ(変位検出器)24b,24cとを備えている。そして、例えば操作レバー24aが前後方向Cに操作されると、ポテンションメータ24bがその操作量を検出してこれに応じた電気操作信号X3をコントローラ29に出力し、また例えば操作レバー24aが左右方向Dに操作されると、ポテンションメータ24cがその操作量を検出してこれに応じた電気操作信号X4をコントローラ29に出力するようになっている。
図3は、上記コントローラ29の構成を表すブロック図であり、図4は、上記表示装置30の構成を表すブロック図である。
これら図3及び図4、前述の図2において、コントローラ29は、操作装置23,24からの電気操作信号X1〜X4及びモードスイッチ25〜28からのモード信号を切り換えて入力するマルチプレクサ33と、このマルチプレクサ33からの電気操作信号X1〜X4及びモード信号をアナログ信号からデジタル信号に変換するAD変換器34と、後述する制御処理プログラムを記憶するROM(リードオンリメモリ)35と、このROM35に記憶されたプログラムに基づいて制御及び演算処理を行うCPU(中央演算処理部)36と、このCPU36の制御又は演算中に一時的に演算値を記憶するRAM(ランダムアクセスメモリ)37と、後述の標準データ等を記憶するEEPROM(不揮発性メモリ)38と、表示装置30との通信を行う通信インターフェイス39と、CPU36からの指令信号をデジタル信号からアナログ信号に変換するDA変換器などの電磁比例弁インターフェイス40と、この電磁比例弁インターフェイス40からの信号に応じて電磁比例弁19a,19b〜22a,22bへの制御信号(指令電流)を生成して出力するドライバ41とで構成されている。
コントローラ29のCPU36は、モードスイッチ25〜28からのモード信号がそれぞれ入力されない場合、対応するブーム12、アーム13、バケット14、及び旋回体11の操作モードを通常操作モードとし、油圧アクチュエータ15〜17、11各々についての制御特性である操作速度(詳細には、後述する増速操作感及び減速操作感)に基づいて、操作装置23,24からの電気操作信号X1〜X4に対しそれぞれ所定の演算処理を行い、生成した指令信号を電磁比例弁インターフェイス40を介しドライバ41に出力し、このドライバ41から制御信号Ia1,Ia2〜Id1,Id2を出力するようになっている。また、電気操作信号X1〜X4のうちいずれか2つの信号が同時に入力された(言い換えれば、油圧アクチュエータ15〜17のうちいずれか2つが同時操作された)場合は、油圧アクチュエータ15〜17,11各々についての制御特性である優先度(詳細には、相対的にどの油圧アクチュエータによる操作をどれくらい優先させるかを表すもの)に基づいて所定の演算処理を行っている。また、モードスイッチ25〜28からのモード信号が入力された場合は、対応するブーム12、アーム13、バケット14、及び旋回体11の操作モードを微操作モードとし、油圧アクチュエータ15〜17,11各々についての制御特性である微操作性(詳細には、油圧アクチュエータ15〜17,11の速度上限値)に基づいて所定の演算処理を行っている。
電磁比例弁19a,19b〜22a,22bは、ブーム用制御弁19の油圧駆動部19c,19d、アーム用制御弁20の油圧駆動部20c,20d、バケット用制御弁21の油圧駆動部21c,21d、及び旋回用制御弁22の油圧駆動部22c,22dにそれぞれ対応して設けられており、コントローラ29からの制御信号Ia1,Ia2〜Id1,Id2に基づき、パイロットポンプ等の油圧源(図示せず)からのパイロット元圧を減圧してパイロット圧力を生成し出力するようになっている。これによって、ブーム用制御弁19、アーム用制御弁20、バケット用制御弁21、及び旋回用制御弁22がそれぞれ切り換えられるようになっている。
表示装置30は、上カーソルスイッチスイッチ42aと、下カーソルスイッチ42bと、確定スイッチ42cと、これらスイッチ42a〜42cからの信号を入力する入力インターフェイス43と、コントローラ29との通信を行う通信インターフェイス44と、ICカードリーダライタ32とのデータ授受を行うメモリインターフェイス45と、後述する制御処理プログラムを記憶するROM46と、このROM46に記憶されたプログラムに基づいて制御及び演算処理を行うCPU47と、このCPU47の制御又は演算中に一時的に演算値を記憶するRAM48と、LCD(液晶モニタ)等の表示部49と、CPU47からの指令信号に応じて表示部49の画面制御を行う表示処理部50とで構成されている。
ここで本実施形態の大きな特徴として、コントローラ29のEEPROM38には、油圧アクチュエータ15〜17,11各々についての制御特性(詳細には、上述した通常操作モードにおける油圧アクチュエータ15〜17,11の増速操作感や減速操作感、油圧アクチュエータ15〜17,11のうちいずれか2つを同時操作するときの油圧アクチュエータ15〜17,11の優先度、微操作モードにおける油圧アクチュエータ15〜17,11の微操作性)に係わる標準データが記憶され、ICカード31には、油圧アクチュエータ15〜17,11各々についての制御特性に係わる設定データが記憶されている。そして、表示装置30は、まず第1の機能として、標準データ及び設定データのうちいずれか一方の選択を入力可能とし、これに応じた選択信号をコントローラ29に出力するようになっている。コントローラ29は、表示装置30からの選択信号に応じてEEPROM38に記憶された標準データ又はICカード31に記憶された設定データを読み込み、その制御特性に基づいて上記演算処理を行うようになっている。また、表示装置30は、第2の機能として、設定データを変更して、ICカードリーダライタ32を介しICカード31に書き換えることが可能となっている。このようなコントローラ29及び表示装置30における制御手順を図5〜図7により説明する。
図5は、コントローラ29の制御処理内容を表すフローチャートである。
この図5において、ステップ100では、CPU36は、通信インターフェイス39を介した表示装置30からの選択信号を判定する。例えば表示装置30からの選択信号が初期値である(すなわち、標準データを選択する信号である)場合は、ステップ110に進んで、EEPROM38から標準データを読み込む。一方、例えば表示装置30からの選択信号がロードである(すなわち、設定データを選択する信号である)場合は、ステップ120に進んで、通信インターフェイス39を介し表示装置30に設定データの送信指令信号を出力する。表示装置30は、この送信指令信号に応じてICカードリーダライタ32を介しICカード31から設定データを読み込み、コントローラ29に出力する。これにより、コントローラ29のCPU36は、通信インターフェイス39を介し設定データを読み込む。
ステップ110又はステップ120が終了すると、ステップ130に進み、CPU36は、マルチプレクサ33及びAD変換器34を介し操作装置23,24からの電気操作信号X1〜X4を入力する。そして、ステップ140に進み、前述のステップ110で読み込んだ標準データ又は前述のステップ120で読み込んだ設定データに基づいて、操作装置23,24からの電気操作信号X1〜X4に対し所定の演算処理を行い、生成した指令信号を電磁比例弁インターフェイス40に出力する。その後、ステップ150に進み、ドライバ41は指令信号を制御信号Ia1,Ia2〜Id1,Id2に変換し、電磁比例弁19a,19b〜22a,22dへそれぞれ出力する。
そして、ステップ160に進み、CPU36は、通信インターフェイス39を介し表示装置30からの割込信号(詳細は後述)が入力されたかどうかを判定する。例えば表示装置30からの割込信号が入力されない場合は、ステップ160の判定が満たされず、前述したステップ130〜150の手順を繰り返す。一方、例えば表示装置30からの割込信号が入力された場合は、ステップ160の判定が満たされ、前述したステップ100に戻る。
図6は、表示装置30の制御処理内容を表すフローチャートである。図7は、図6のステップ300における制御処理内容を表すフローチャートである。
これら図6及び図7において、電源がON状態になると、まずステップ200では、CPU47は表示処理部50を制御して表示部49に選択画面51を表示させる(図8参照)。選択画面51は、「初期値」ボタン52aと、「ロード」ボタン52bと、「変更」ボタン52cと、これらボタン52a〜52cの説明内容を表示するメッセージ欄53とで構成されている。この選択画面51上で、オペレータが上カーソルスイッチ42a及び下カーソルスイッチ42bを操作すると、ボタン52a〜52cのうちのいずれか1つを選択する選択位置(本実施形態では、ボタン52a〜52cのうちのいずれか1つの色表示が異なる)が移動し、オペレータが確定スイッチ42cを操作すると、選択したボタンが入力されるようになっている。
そして、ステップ210において、CPU47は、選択画面51上のボタン入力を判定する。例えば「初期値」ボタン52aが入力された場合は、ステップ220に進んで、初期値選択信号を通信インターフェイス44を介しコントローラ29に出力し、また例えば「ロード」ボタン52bが入力された場合は、ステップ230に進んで、ロード選択信号を通信インターフェイス44を介しコントローラ29に出力する。なお、例えば選択画面51の表示時間が所定時間を経過した場合、「初期値」ボタン52aが選択されたものとみなして処理するようにしてもよい。そして、ステップ220又はステップ230が終了すると、ステップ240に進み、CPU47は、表示処理部50を制御して表示部49に通常画面(図示しないが、例えば各種センサの検出値を収集又は演算したデータを表示させる画面)を表示させる。
その後、ステップ250に進み、CPU47は、選択画面51の呼出入力(例えば上記通常画面上の呼出ボタンの入力)があるかどうかを判定する。例えば選択画面51の呼出入力がない場合は、ステップ250の判定が満たされず、前述したステップ240の手順が繰り返される。一方、例えば選択画面51の呼出入力がある場合は、ステップ250の判定が満たされ、ステップ260に移る。ステップ260では、CPU47は、割込信号を通信インターフェイス44を介しコントローラ29に出力し、その後、前述したステップ200に戻って選択画面51を表示させる。
また、ステップ210において選択画面51上の「変更」ボタン52cが入力された場合は、ステップ270に進んで、上述のステップ230と同様、ロード選択信号を通信インターフェイス44を介しコントローラ29に出力する。その後、ステップ300のデータ編集処理に移る。
ステップ300のデータ編集処理では、まずステップ310において、CPU47は、表示処理部50を制御して表示部49に入力読込画面54を表示させる(図9参照)。入力読込画面54は、「初期値」ボタン55aと、「ICカード」ボタン55bと、「リセット」ボタン55cと、これらボタン55a〜55cの説明内容を表示するメッセージ欄56とで構成されている。この入力読込画面54上で、オペレータが上カーソルスイッチ42a及び下カーソルスイッチ42bを操作すると、ボタン55a〜55cのうちのいずれか1つを選択する選択位置が移動し、オペレータが確定スイッチ42cを操作すると、選択したボタンが入力されるようになっている。
そして、ステップ320に進み、CPU47は、入力読込画面54上のボタン入力を判定する。例えば「初期値」ボタン55aが入力された場合は、ステップ330に進んで、通信インターフェイス44を介しコントローラ29に標準データの送信指令信号を出力する。コントローラ29は、この送信指令信号に応じてEEPROM38から標準データを読み込んで、表示装置30に出力する。これにより、表示装置30のCPU47は、通信インターフェイス44を介し標準データを読み込む。また、例えば「ICカード」ボタン55bが入力された場合は、ステップ340に進んで、ICカードリーダライタ32を介しICカード31から設定データを読み込む。なお、例えば「リセット」ボタン55cが入力された場合は、前述したステップ200に戻って選択画面51を表示させる。
ステップ330又はステップ340が終了すると、ステップ350に進み、CPU47は、表示処理部50を制御して表示部49に編集入力画面57を表示させる(図10参照)。編集入力画面57は、制御特性の項目ボタンである「増速操作感」ボタン58a、「減速操作感」ボタン58b、「作業優先度」ボタン58c、及び「微操作性」ボタン58dと、「入力終了」ボタン58eと、「リセット」ボタン58fと、編集入力領域59とで構成されている。そして、オペレータが上カーソルスイッチ42a及び下カーソルスイッチ42bを操作すると、ボタン58a〜58fのうちのいずれか1つを選択する選択位置が移動し、オペレータが確定スイッチ42cを操作すると、選択したボタンが入力されるようになっている。
そして、ステップ360に進み、CPU47は、編集入力画面57上の「リセット」ボタン58fが入力されたかどうかを判定する。例えば「リセット」ボタン58fが入力された場合は、ステップ360の判定が満たされ、前述したステップ200に戻って選択画面51を表示させる。一方、例えば「リセット」ボタン58fが入力されない場合は、ステップ360の判定が満たされず、ステップ370に移る。ステップ370では、CPU47は、編集入力画面57上の制御特性の項目ボタン58a〜58dのいずれか1つが入力されたかどうかを判定する。例えば制御特性の項目ボタン58a〜58dのいずれか1つが入力された場合は、ステップ370の判定が満たされ、ステップ380に移る。
ステップ380では、入力された制御特性の項目ボタンに対応し、編集入力画面57の編集入力領域59の表示構成が切り替わり、前述のステップ330で読み込んだ標準データ又は前述のステップ340で読み込んだ設定データが表示され、その編集入力が可能となる。以下、その詳細を説明する。
(1)「増速操作感」ボタン58aが入力されたときの編集入力領域59は、図10に示すように、油圧アクチュエータの項目ボタンである「ブーム」ボタン60a、「アーム」ボタン60b、「バケット」ボタン60c、及び「旋回」ボタン60dと、「増速操作感入力終了」ボタン60eと、「ブーム」ボタン60a、「アーム」ボタン60b、「バケット」ボタン60c、及び「旋回」ボタン60dにそれぞれ対応するブームの増速操作感入力欄61a、アームの増速操作感入力欄61b、バケットの増速操作感入力欄61c、及び旋回の増速操作感入力欄61dとで構成されている。そして、オペレータが上カーソルスイッチ42a及び下カーソルスイッチ42bを操作すると、ボタン60a〜60eのうちのいずれか1つを選択する選択位置が移動し、オペレータが確定スイッチ42cを操作すると、選択したボタンが入力されるようになっている。このとき、ボタン60a〜60dのうちいずれか1つが入力された場合は、対応する増速操作感入力欄(61a〜61dのうちいずれか1つ)が編集入力可能となる。
増速操作感入力欄61a〜61dは、標準データを基準に、操作レバー23a,24aの操作量に対する油圧アクチュエータ15〜17,11の増速度が増加する方向(画面中右方向で「きびきび」と表示)と減少する方向(画面中左方向で「なめらか」と表示)に数値メモリが設けられており、この数値メモリ上のカーソルを上カーソルスイッチ42a及び下カーソルスイッチ42bの操作によって移動させることにより、データ(詳細には、操作レバー23a,24aの操作量に対する油圧アクチュエータ15〜17,11の増速度)の編集入力が可能となっている。なお、このカーソルの初期位置は、前述のステップ330で読み込んだ標準データ又は前述のステップ340で読み込んだ設定データに合わせられている。
(2)「減速操作感」ボタン58bが入力されたときの編集入力領域59は、図11に示すように、油圧アクチュエータの項目ボタンである「ブーム」ボタン62a、「アーム」ボタン62b、「バケット」ボタン62c、及び「旋回」ボタン62dと、「減速操作感入力終了」ボタン62eと、「ブーム」ボタン62a、「アーム」ボタン62b、「バケット」ボタン62c、及び「旋回」ボタン62dにそれぞれ対応するブームの減速操作感入力欄63a、アームの減速操作感入力欄63b、バケットの減速操作感入力欄63c、及び旋回の減速操作感入力欄63dとで構成されている。そして、オペレータが上カーソルスイッチ42a及び下カーソルスイッチ42bを操作すると、ボタン62a〜62eのうちのいずれか1つを選択する選択位置が移動し、オペレータが確定スイッチ42cを操作すると、選択したボタンが入力されるようになっている。このとき、ボタン62a〜62dのうちいずれか1つが入力された場合は、対応する減速操作感入力欄(63a〜63dのうちいずれか1つ)が編集入力可能となる。
増速操作感入力欄63a〜63dは、標準データを基準に、操作レバー23a,24aの操作量に対する油圧アクチュエータ15〜17,11の減速度が増加する方向(画面中右方向で「きびきび」と表示)と減少する方向(画面中左方向で「なめらか」と表示)に数値メモリが設けられており、この数値メモリ上のカーソルを上カーソルスイッチ42a及び下カーソルスイッチ42bの操作によって移動させることにより、データ(詳細には、操作レバー23a,24aの操作量に対する油圧アクチュエータ15〜17,11の減速度)の編集入力が可能となっている。なお、このカーソルの初期位置は、前述のステップ330で読み込んだ標準データ又は前述のステップ340で読み込んだ設定データに合わせられている。
(3)「作業優先度」ボタン58cが入力されたときの編集入力領域59は、図12及び図13に示すように、油圧アクチュエータの項目ボタンであり、ブーム用油圧シリンダ15及び旋回用油圧モータ11の同時操作を意味する「ブーム/旋回」ボタン64a、ブーム用油圧シリンダ15及びアーム用油圧シリンダ16の同時操作を意味する「ブーム/アーム」ボタン64b、アーム用油圧シリンダ16及びバケット用油圧シリンダ17の同時操作を意味する「アーム/バケット」ボタン64cと、「作業優先度入力終了」ボタン64dと、「ブーム/旋回」ボタン64a、「ブーム/アーム」ボタン64b、及び「アーム/バケット」ボタン64cにそれぞれ対応し、ブーム用油圧シリンダ15と旋回用油圧モータ11との優先度を表す作業優先度入力欄65a、ブーム用油圧シリンダ15とアーム用油圧シリンダ16との優先度を表す作業優先度入力欄65b、アーム用油圧シリンダ16とバケット用油圧シリンダ17との優先度を表す作業優先度入力欄65cとで構成されている。そして、オペレータが上カーソルスイッチ42a及び下カーソルスイッチ42bを操作すると、ボタン64a〜64dのうちのいずれか1つを選択する選択位置が移動し、オペレータが確定スイッチ42cを操作すると、選択したボタンが入力されるようになっている。このとき、ボタン64a〜64cのうちいずれか1つが入力された場合は、対応する作業優先度入力欄(65a〜65cのうちいずれか1つ)が編集入力可能となる。
作業優先度入力欄65aは、標準データを基準に、操作レバーの操作量に対しブーム用油圧シリンダ15の優先度が増加する方向(画面中左方向で「ブーム」と表示、言い換えれば旋回用油圧モータ11の優先度が減少する方向)と旋回用油圧モータ11の優先度が増加する方向(画面中右方向で「旋回」と表示、言い換えればブーム用油圧シリンダ15の優先度が減少する方向)に数値メモリが設けられており、この数値メモリ上のカーソルを上カーソルスイッチ42a及び下カーソルスイッチ42bの操作によって移動させることにより、データ(詳細には、ブーム用油圧シリンダ15及び旋回用油圧モータ11を同時操作する場合のブーム用油圧シリンダ15及び旋回用油圧モータ11にそれぞれ対応する電気操作信号又は指令信号に乗算する優先度変数)の編集入力が可能となっている。また、作業優先度入力欄65bは、標準データを基準に、操作レバーの操作量に対しブーム用油圧シリンダ15の優先度が増加する方向(画面中左方向で「ブーム」と表示、言い換えればアーム用油圧シリンダ16の優先度が減少する方向)とアーム用油圧シリンダ16の優先度が増加する方向(画面中右方向で「アーム」と表示、言い換えればブーム用油圧シリンダ15の優先度が減少する方向)に数値メモリが設けられており、この数値メモリ上のカーソルを上カーソルスイッチ42a及び下カーソルスイッチ42bの操作によって移動させることにより、データ(ブーム用油圧シリンダ15及びアーム用油圧シリンダ16を同時操作する場合のブーム用油圧シリンダ15及びアーム用油圧シリンダ16にそれぞれ対応する電気操作信号又は指令信号に乗算する優先度変数)の編集入力が可能となっている。また、図示しないが、作業優先度入力欄65cは、標準データを基準に、操作レバーの操作量に対しアーム用油圧シリンダ16の優先度が増加する方向(画面中左方向で「アーム」と表示、言い換えればバケット用油圧シリンダ17の優先度が減少する方向)とバケット用油圧シリンダ17の優先度が増加する方向(画面中右方向で「バケット」と表示、言い換えればアーム用油圧シリンダ16の優先度が減少する方向)に数値メモリが設けられており、この数値メモリ上のカーソルを上カーソルスイッチ42a及び下カーソルスイッチ42bの操作によって移動させることにより、データ(アーム用油圧シリンダ16及びバケット用油圧シリンダ17を同時操作する場合のアーム用油圧シリンダ16及びバケット用油圧シリンダ17にそれぞれ対応する電気操作信号又は指令信号に乗算する優先度変数)の編集入力が可能となっている。なお、カーソルの初期位置は、前述のステップ330で読み込んだ標準データ又は前述のステップ340で読み込んだ設定データに合わせられている。
(4)「微操作性」ボタン58dが入力されたときの編集入力領域59は、図14に示すように、油圧アクチュエータの項目ボタンである「ブーム」ボタン66a、「アーム」ボタン66b、「バケット」ボタン66c、及び「旋回」ボタン66dと、「微操作性入力終了」ボタン66eと、「ブーム」ボタン66a、「アーム」ボタン66b、「バケット」ボタン66c、及び「旋回」ボタン66dにそれぞれ対応するブームの微操作性入力欄67a、アームの微操作性入力欄67b、バケットの微操作性入力欄67c、及び旋回の微操作性入力欄67dとで構成されている。そして、オペレータが上カーソルスイッチ42a及び下カーソルスイッチ42bを操作すると、ボタン66a〜66eのうちのいずれか1つを選択する選択位置が移動し、オペレータが確定スイッチ42cを操作すると、選択したボタンが入力されるようになっている。このとき、ボタン66a〜66dのうちいずれか1つが選択入力された場合は、対応する微操作性入力欄(67a〜67dのうちいずれか1つ)が編集入力可能となる。
微操作性入力欄67a〜67dは、標準データを基準に、油圧アクチュエータ15〜17,11の速度上限値が増加する方向(画面中右方向で「より速く」と表示)と減少する方向(画面中右方向で「より遅く」と表示)に数値メモリが設けられており、この数値メモリ上のカーソルを上カーソルスイッチ42a及び下カーソルスイッチ42bの操作によって移動させることにより、データ(詳細には、油圧アクチュエータ15〜17,11の速度上限値)の編集入力が可能となっている。なお、このカーソルの初期位置は、前述のステップ330で読み込んだ標準データ又は前述のステップ340で読み込んだ設定データに合わせられている。
前述の図7に戻り、ステップ390に進み、編集入力領域59のデータ入力終了ボタン(詳細には、上記「増速操作感入力終了」ボタン60e、「減速操作感入力終了」ボタン62e、「作業優先度入力終了」ボタン64d、及び「微操作性入力終了」ボタン66eのうちいずれか)が入力されたかどうか判定する。例えばデータ入力終了ボタンが入力されない場合は、ステップ390の判定が満たされるまで、前述したステップ380の手順が繰り返される。一方、例えばデータ入力終了ボタンが入力された場合は、ステップ390の判定が満たされ、ステップ400に移る。
ステップ400では、編集入力したデータを設定データとして、ICカードリーダライタ32を介しICカード31に書き換える。その後、ステップ410に進み、CPU47は、割込信号及びロード選択信号をコントローラ29に出力する。その結果、コントローラ29は、上述した図5のステップ160の判定が満たされステップ100を介しステップ120〜150にて、ICカード32に書き換えられた設定データを読み込んで所定の演算処理を行うようになっている。したがって、オペレータは、設定データの編集入力を行いながら、操作レバー23a,24aの操作感を確認することができる。
そして、ステップ420に進み、編集入力画面57上の「入力終了」ボタン58eが入力されたかどうかを判定する。例えば「入力終了」ボタン58eが入力されない場合は、ステップ420の判定が満たされず、前述したステップ360に戻る。一方、例えば「入力終了」ボタン58eが入力された場合は、ステップ420の判定が満たされ、ステップ300のデータ編集処理が終了する。
なお、上記において、コントローラ29のEEPROM38は、特許請求の範囲記載の複数の油圧アクチュエータ各々についての制御特性に係わる標準データを記憶した第1記憶手段を構成し、ICカード31は、複数の油圧アクチュエータ各々についての制御特性に係わる設定データを記憶した書き換え可能な第2記憶手段を構成する。また、表示装置30が行う図7のステップS320は、第1記憶手段に記憶した標準データ又は第2記憶手段に記憶した設定データを選択可能な選択手段を構成し、表示装置30が行う図7のステップS350及びS380は、選択手段で選択した油圧アクチュエータの制御特性に係わるデータを表示する表示手段を構成し、表示装置30が行う図7のステップ380は、表示手段で表示した制御特性に係わるデータを変更可能な入力手段を構成する。また、ICカードリーダライタ32は、入力手段で入力したデータを設定データとして第2記憶手段に書き換える書換手段を構成する。また、コントローラ29は、変更後の設定データに基づいて、複数の操作装置からの電気操作信号に対し前記複数の制御弁への制御信号をそれぞれ生成して出力する制御手段を構成する。また、モードスイッチ25〜28は、油圧アクチュエータの動作速度を制限する微操作モードに切り替えるモード切替手段を構成する。
次に本実施形態の動作及び作用効果を説明する。
例えば油圧ショベルの起動時(あるいは油圧ショベルの稼働中にオペレータが選択画面51の呼び出し入力を行ったときに)、表示装置30の表示部49に選択画面51が表示される。そして、オペレータがスイッチ42a〜42cの操作により選択画面51上で「初期値」ボタン52aを入力すると、初期値選択信号が表示装置30からコントローラ29に出力される。コントローラ29は、この初期値選択信号に応じて、油圧アクチュエータ15〜17,11各々についての制御特性(詳細には、上述した通常操作モードにおける油圧アクチュエータ15〜17,11の増速操作感や減速操作感、複数の油圧アクチュエータを同時操作するときの油圧アクチュエータ15〜17,11の優先度、微操作モードにおける油圧アクチュエータ15〜17,11の微操作性等の複数の制御特性項目)に係わる標準データをEEPROM38から読み込み、これに基づいて操作装置23,24からの電気操作信号X1〜X4に対し所定の演算処理を行い、電磁比例弁19a,19b〜22a,22b(すなわち制御弁19〜22)の制御信号をそれぞれ生成して出力する。
一方、油圧アクチュエータ15〜17,11各々についての制御特性に係わる設定データを記憶したICカード31をICカードリーダライタ32に装填するとともに、オペレータがスイッチ42a〜42cの操作により選択画面51上で「ロード」ボタン52bを入力すると、ロード選択信号が表示装置30からコントローラ29に出力される。コントローラ29は、このロード選択信号に応じて、ICカード31から設定データを読み込み、これに基づいて操作装置23,24からの電気操作信号X1〜X4に対し所定の演算処理を行い、電磁比例弁19a,19b〜22a,22b(すなわち制御弁19〜22)の制御信号をそれぞれ生成して出力する。これにより、オペレータは、油圧アクチュエータ15〜17,11各々についての制御特性を標準データから設定データに、すなわち自分の好みに切り換えることができる。また、オペレータが異なる油圧ショベルに搭乗する場合でも、ICカード31を用いることにより自分の好みに合わせた制御特性を容易に再現することができる。
また、例えば設定データの変更を意図して、オペレータがスイッチ42a〜42cの操作により選択画面51上で「変更」ボタン52cを入力すると、表示部49は入力読込画面54に切り替えられる。そして、例えばオペレータがスイッチ42a〜42cの操作により入力読込画面54上で「初期値」ボタン55aを入力すると、コントローラ29のEEPROM38から標準データが読み込まれ、表示部49は標準データを表示する編入力画面57に切り換えられる。一方、例えばオペレータがスイッチ42a〜42cの操作により入力読込画面57上で「ICカード」ボタン55bを入力すると、ICカード31から設定データが読み込まれ、表示部49は設定データを表示する編集入力画面57に切り替えられる。そして、オペレータはスイッチ42a〜42cの操作により編集入力画面57上で、「増速操作感」ボタン58a、「減速操作感」ボタン58b、「作業優先度」ボタン58c、及び「微操作性」ボタン58dのうちいずれかを選択し、さらに編集入力領域59における油圧アクチュエータの項目ボタンを選択しつつ、表示されたデータ(標準データ又は設定データ)を変更することができる。その後、オペレータがスイッチ42a〜42cの操作により編集入力画面57上のデータ入力終了ボタン(詳細には、「増速操作感入力終了」ボタン60e、「減速操作感入力終了」ボタン、「作業優先度入力終了」ボタン、及び「微操作性入力終了」ボタン)を入力すると、変更したデータが設定データとしてICカード31に書き換えられる。
このように本実施形態においては、油圧アクチュエータ15〜17,11の制御特性に係わるデータを表示装置30の表示部49に表示するとともにスイッチ42a〜42cの操作で変更し、その変更したデータを設定データとしてICカード31に書き換える。これにより、例えば複数の制御特性項目に対応する数のボリュームを操作して設定データを変更するような場合に比べ、設定操作が煩雑化することなく、油圧アクチュエータの制御特性を容易に設定することができる。
なお、上記一実施形態においては、第1の記憶手段としてのコントローラ29のEEPROM38が標準データを記憶し、第2の記憶手段としてのICカード31が設定データを記憶する場合を例にとって説明したが、これに限られない。すなわち、例えばコントローラ29のEEPROM38’の第1領域が標準データを記憶し、コントローラ29のEEPROM38’の第2領域が設定データを記憶するようにしてもよい。このような場合も、上記同様の効果を得ることができる。
また、上記一実施形態においては、ブーム用油圧シリンダ15、アーム用油圧シリンダ16、バケット用油圧シリンダ17、及び旋回用油圧モータ11を電気レバー方式の操作装置23,24で操作する構成を対象として説明したが、これに限られない。すなわち、例えば走行用油圧モータ8等を電気レバー方式の操作装置で操作する構成に適用してもよいことは言うまでもない。
本発明の適用対象の一例である油圧ショベルの全体構造を表す側面図である。 本発明の建設機械の操作系制御装置の一実施形態の全体構成を表す回路図である。 本発明の建設機械の操作系制御装置の一実施形態を構成するコントローラの構成を表すブロック図である。 本発明の建設機械の操作系制御装置の一実施形態を構成する表示装置の構成を表すブロック図である。 本発明の建設機械の操作系制御装置の一実施形態におけるコントローラの制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明の建設機械の操作系制御装置の一実施形態における表示装置の制御処理内容を表すフローチャートである。 図6中のステップ300の制御処理内容を表すフローチャートである。 本発明の建設機械の操作系制御装置の一実施形態における表示装置の表示部に表示される選択画面を表す図である。 本発明の建設機械の操作系制御装置の一実施形態における表示装置の表示部に表示される入力読込画面を表す図である。 本発明の建設機械の操作系制御装置の一実施形態における表示装置の表示部に表示される編集入力画面を表す図であり、増速操作感に係わるデータを編集する場合を表す。 本発明の建設機械の操作系制御装置の一実施形態における表示装置の表示部に表示される編集入力画面を表す図であり、減速操作感に係わるデータを編集する場合を表す。 本発明の建設機械の操作系制御装置の一実施形態における表示装置の表示部に表示される編集入力画面を表す図であり、作業優先度に係わるデータを編集する場合を表す。 本発明の建設機械の操作系制御装置の一実施形態における表示装置の表示部に表示される編集入力画面を表す図であり、作業優先度に係わるデータを編集する場合を表す。 本発明の建設機械の操作系制御装置の一実施形態における表示装置の表示部に表示される編集入力画面を表す図であり、微操作性に係わるデータを編集する場合を表す。
符号の説明
11 旋回用油圧モータ
15 ブーム用油圧シリンダ
16 アーム用油圧シリンダ
17 バケット用油圧シリンダ
18 油圧ポンプ
19 ブーム用制御弁
20 アーム用制御弁
21 バケット用制御弁
22 旋回用制御弁
23,24 操作装置
25〜28 モードスイッチ(モード切替手段)
29 コントローラ(制御手段)
30 表示装置(選択手段、表示手段、入力手段)
31 ICカード(第2の記憶手段)
32 ICカードリーダライタ(書換手段)
38 EEPROM(第1の記憶手段)

Claims (5)

  1. 複数の油圧アクチュエータと、油圧ポンプから前記複数の油圧アクチュエータへの圧油の流れをそれぞれ制御する複数の制御弁と、操作量に応じた電気操作信号を出力する複数の操作装置とを備えた建設機械の操作系制御装置において、
    前記複数の油圧アクチュエータ各々についての制御特性に係わる標準データを記憶した第1記憶手段と、
    前記複数の油圧アクチュエータ各々についての制御特性に係わる設定データを記憶した書き換え可能な第2記憶手段と、
    前記第1記憶手段に記憶した標準データ又は前記第2記憶手段に記憶した設定データを選択可能な選択手段と、
    前記選択手段で選択した前記油圧アクチュエータの制御特性に係わるデータを表示する表示手段と、
    前記表示手段で表示した制御特性に係わるデータを変更可能な入力手段と、
    前記入力手段で変更したデータを設定データとして前記第2記憶手段に書き換える書換手段と、
    前記変更後の設定データに基づいて、前記複数の操作装置からの電気操作信号に対し前記複数の制御弁への制御信号をそれぞれ生成して出力する制御手段とを備えたことを特徴とする建設機械の操作系制御装置。
  2. 請求項1記載の建設機械の操作系制御装置において、前記制御特性の項目は、前記各油圧アクチュエータの操作速度を調整するものであることを特徴とする建設機械の操作系制御装置。
  3. 請求項1記載の建設機械の操作系制御装置において、前記制御特性の項目は、前記複数の油圧アクチュエータを同時操作するときに、相対的にどの油圧アクチュエータによる操作をどれくらい優先させるかを調整するものであることを特徴とする建設機械の操作系制御装置。
  4. 請求項1記載の建設機械の操作系制御装置において、前記制御手段には、前記油圧アクチュエータの動作速度を制限する微操作モードに切り替えるモード切替手段が接続されており、前記制御特性の項目は、前記微操作モード時における各油圧アクチュエータの速度上限値を調整するものであることを特徴とする建設機械の操作系制御装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項記載の建設機械の操作系制御装置において、前記第2記憶手段は、取り外し可能な記憶媒体であることを特徴とする建設機械の操作系制御装置。
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