JP2007331064A - ピン圧入装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピンの向きを一方向に揃えてワークに圧入するピン圧入装置において、ピンの圧入不良を圧入装置内で検出可能とすると共に該ピンの圧入不良を未然に防止する。
【解決手段】ワーク上に移動したピンPの一端部を該ワークの圧入孔Hに挿入した状態で該ピンPを保持する案内装置24と、前記ピンPを前記圧入孔Hに圧入する圧入ヘッド34と、圧入されたピンPの圧入状態を検査する検査装置41とを備える。前記ピンPの一端部にはテーパ部が形成され、該テーパ部を前記圧入孔Hに挿入した状態で該ピンPが前記案内装置24に保持される。前記案内装置24は、圧入前のピンPの突出高さを検出する手段を有する。
【選択図】図5

Description

この発明は、ピンの向きを一方向に揃えてワークに圧入するピン圧入装置に関する。
従来、ワークにピンを圧入する装置として、例えば特許文献1に記載のように、圧入ヘッドの一側にピン供給用のシュートを一体的に設け、該シュートから圧入ヘッド内にピンを一つずつ供給し、該ピンを同じく圧入ヘッド内のパンチによってワークに圧入するものがある。
他方、ピンの向きを一方向に揃えてワークに供給するものとして、例えば特許文献2に記載のように、パーツフィーダから供給される段階でピンの向きをその形状から判別するものがある。
実開昭61−187631号公報 特開平5−329716号公報
上記前者においては、ピンに向きがある場合であってもその向きを検出することができず、ピンが逆向きで供給された場合には逆向きのまま該ピンの圧入が行われるおそれがある。
上記後者においては、パーツフィーダ内の他のピンとの干渉やパーツフィーダ自身の振動によってピンが逆向きになることがあるため、圧入装置に適用した場合には前記同様のおそれがある。
上述のようなピンの圧入不良は、ピンが小さいものであったり該ピンの圧入精度が要求されるものであったりする場合には特に、圧入装置内で確実に検出できることが望ましく、かつ該圧入不良を未然に防止できるような構成が望ましい。
そこでこの発明は、ピンの向きを一方向に揃えてワークに圧入するピン圧入装置において、ピンの圧入不良を圧入装置内で検出可能とすると共に該ピンの圧入不良を未然に防止することを目的とする。
上記課題の解決手段として、請求項1に記載した発明は、ピン(例えば実施例のピンP)の向きを一方向に揃えてワーク(例えば実施例のシリンダヘッドW)に圧入するピン圧入装置(例えば実施例のピン圧入装置10)において、前記ピンの向きを一方向に揃えてストックする供給装置(例えば実施例の供給装置11)と、前記供給装置内のピンを一つずつ縁切りする切出装置(例えば実施例の切出装置13)と、前記供給装置から取り出されたピンを保持して前記ワーク上の所定位置に移動させる分配装置(例えば実施例の分配装置19)と、前記分配装置によりワーク上に移動したピンの一端部を該ワークに穿設された圧入孔(例えば実施例の圧入孔H)に挿入した状態で該ピンを保持する保持孔(例えば実施例の保持孔27)を有する案内装置(例えば実施例の案内装置24)と、前記案内装置の保持孔に保持されたピンを前記圧入孔に圧入するパンチ(例えば実施例のパンチ35)を有する圧入ヘッド(例えば実施例の圧入ヘッド34)と、前記圧入ヘッドにより圧入されたピンの圧入状態を検査する検査装置(例えば実施例の検査装置41)と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記ピンの一端部にテーパ部(例えば実施例のテーパ部Pm)が形成され、該テーパ部を前記圧入孔に挿入した状態で該ピンが前記案内装置の保持孔に保持されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記案内装置は、前記保持孔に保持された圧入前のピンの突出高さを検出する圧入前高さ検出手段(例えば実施例のセンサ29)を有することを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、前記案内装置は、前記保持孔に保持された圧入後のピンの突出高さを検出するべく前記保持孔の壁部に切り欠き部(例えば実施例の切り欠き部40)を有することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、ピンが小さいものであったり該ピンの圧入精度が要求されるものであったりする場合にも、圧入装置内でピンの圧入状態(圧入後のピンの突出高さや傾き並びに圧入孔周辺の割れ等)を検査することができる。
請求項2,3に記載した発明によれば、案内装置の保持孔にピンが所定の向きで保持されることで、該ピンの特定の一端部がワークの圧入孔に挿入されることとなり、該ピンの向きを特定するべくその一端部に所定のテーパ部等が形成されていれば、圧入前のピンの圧入孔からの突出高さがその向きの正逆により変化することとなるため、ピンが逆向きで供給された場合でもその圧入不良を未然に防止することができる。
請求項4に記載した発明によれば、案内装置の切り欠き部によってもピンの圧入不足等による圧入不良を確認することができるため、ピンの圧入不良をより確実に検査することができる。
以下、この発明の実施例について図面を参照して説明する。
図1,2に示すピン圧入装置10は、エンジン(内燃機関)のシリンダヘッドWにおける例えばロッカーアーム支持部に所定のピンPを圧入するもので、図1中左側の部品供給エリアにおいて向きを一方向に揃えたピンPを一つずつ保持し、該ピンPを図1中右側の部品組付エリアに移動させて、該部品組付エリアに位置決め固定されたワーク(シリンダヘッドW)の所定箇所に前記ピンPを圧入する。各ピンPは比較的小型のもので、ピン自身やその圧入作業に精度が要求される。各ピンPは、シリンダヘッドWに形成された袋状の圧入孔Hに圧入された状態で、該圧入孔Hの開口から所定高さだけ突出した状態となる。以下、図中矢印FRは前方を、矢印LHは左方を、矢印UPは上方を示すものとする。
当該ピン圧入装置10は、そのフレームの一部である略水平なベースプレート25を有する。ベースプレート25は前記両エリアに渡るもので、部品供給エリアにおけるベースプレート25上には、ピンPの向きを一方向に揃えてストックする供給装置11、及び該供給装置11内のピンPを一つずつ縁切りする切出装置13が配置される。
また、ベースプレート25上には、前記両エリアに渡って移動可能なホルダ20を有する分配装置19が配置される。
さらに、図5を併せて参照し、部品組付けエリアにおけるベースプレート25上には、シリンダヘッドWにおける複数のピン圧入部位に跨る案内部材24aを有する案内装置24、前記各ピン圧入部位に渡って移動可能な圧入ヘッド34を有する圧入装置31、及び前記各ピン圧入部位の圧入孔Hに圧入されたピンPの圧入状態を検査する検査装置41が配置される。
図2に示すように、供給装置11は、不図示のパーツフィーダから下方に延びる供給パイプ12を有し、該供給パイプ12内に複数のピンPが同軸かつ姿勢を揃えて重なった状態で保持される。供給パイプ12の下端開口(ピン供給口)には切出装置13の閉鎖片14が突出し、該閉鎖片14により供給パイプ12内の各ピンPが落下しないように支持される。閉鎖片14は、駆動源(モータ又は流体シリンダ等に相当、以下の説明における他の駆動源も同様)15の作動により供給パイプ12に対して略直交する方向で進退可能である。供給パイプ12の下端開口に臨む最下のピンPは、その存在が供給パイプ12を挟むように配置された前後一対のセンサ17により検出される(図1,4参照)。
切出装置13は、供給パイプ12内の下から二つ目のピンPの左側方に係止片16を配置し、該係止片16を駆動源18の作動により供給パイプ12に対して略直交する方向で進退させる。駆動源18は、供給パイプ12左方において前記閉鎖片14の駆動源15と上下に並んで配置される。供給パイプ12には、その内部に係止片16を進入可能とする側部開口が形成される。係止片16の下端部には、前記最下のピンPと下から二つ目のピンPとの間に差し込み可能な突起が形成される。係止片16は、前記側部開口から供給パイプ12内に進入し、前記突起を前記最下のピンPと下から二つ目のピンPとの間に差し込むことで、該下から二つ目のピンP及びこれより上方の各ピンPを落下させないように支持する。
切出装置13は、前記センサ17が前記最下のピンPを検出した際に係止片16を前進させ、前記下から二つ目のピンP及びこれより上方の各ピンPを支持する。この状態で、供給パイプ12の下方に前記分配装置19がそのホルダ20を待機させると共に、該ホルダ20に上下に貫通形成された仮保持孔20aの上端開口を供給パイプ12の下端開口に対向配置させる。この状態で前記閉鎖片14が後退することで、最下のピンPのみが落下して前記仮保持孔20a内に受け入れられる。
仮保持孔20aの下端開口にはストッパ片21が突出し、該ストッパ片21により仮保持孔20a内に進入したピンPが落下しないように支持される。供給パイプ12から最下のピンPが落下したことをセンサ17が検出すると、閉鎖片14が前進すると共に係止片16が後退し、供給パイプ12内の各ピンPがそれぞれ一つ分だけ下方に移動して当初の状態に戻る。この繰り返しにより、供給装置11から分配装置19のホルダ20にピンPを一つずつ供給可能である。
図1〜3に示すように、分配装置19は、前記ホルダ20を両エリアに渡って移動させると共に、部品組付けエリアにおけるシリンダヘッドWのピン圧入部位の上方においてホルダ20を昇降動させる。シリンダヘッドWの上方において、ベースプレート25には上面視略方形状の切り欠き部26が形成され、該切り欠き部26内に入り込む位置までホルダ20が下降する。そして、前述の如く仮保持孔20aにピンPを保持したホルダ20が、その駆動源22の作動により前後に延びるレール23に沿って部品組付けエリアに移動し、前記ピンPをシリンダヘッドWのピン圧入部位の上方に至らしめた後、駆動源を含む昇降機構44の作動により前記切り欠き部26内に下降する。切り欠き部26内には前記案内部材24aが待機しており、その直ぐ上方に至るまでホルダ20が下降する。
案内部材24aは、シリンダヘッドWの各ピン圧入部位の直ぐ上方に位置する前進位置と、各ピン圧入位置を避けるように左方に移動する後退位置との間で進退するもので、その前進位置における各圧入孔Hの直上となる部位には、それぞれ上下に貫通形成された保持孔27を有する。各保持孔27は対応する圧入孔Hと同軸とされ、これら各孔H,27の軸線は、上下方向と略平行な直線に沿うように配置され(以下、各孔H,27の軸線に沿う方向をピン圧入方向という)、かつ左右方向と略平行な直線に沿って互いに平行に並ぶように配置される(以下、各孔H,27の軸線の並び方向をピン並び方向という)。
ホルダ20のストッパ片21は、駆動源28の作動により仮保持孔20aに対して略直交する方向で進退可能であり、ホルダ20が案内部材24aの直上まで下降し、その仮保持孔20aの下端開口と案内部材24aの保持孔27の上端開口とを対向させてストッパ片21を後退させることで、仮保持孔20a内のピンPが落下して案内部材24aの保持孔27内に受け入れられる。保持孔27の上端部内周はややテーパ状をなして上方に広がり、落下したピンPを良好に受け入れ可能である。
ここで、図3に示すように、ピンPの一端部(下端部)は、その周縁部を面取り状に形成してなる先細りのテーパ部Pmとされる。一方、ピンPの他端部(上端部)は、該ピンPを同軸に重ねた際に前記テーパ部Pmに整合するすり鉢状の凹部とされる。
ピンPは、案内部材24aの保持孔27内に自然落下した状態では、圧入孔Hのはめ合いの関係上、そのテーパ部PmのみがシリンダヘッドWの圧入孔H内に進入した状態で停止する。この状態でピンPと圧入孔Hとが同軸となる。
また、ピンPは、保持孔27内に逆向きで供給された場合には、その一部を圧入孔H内に進入させることなく停止する。このときのピンPの上端高さ(圧入孔Hからの突出高さ)は、該ピンPが正常な向きで保持孔27内に供給された場合に比べてテーパ部Pmの軸方向の厚さ分だけ高くなる。このようなピンPの上端高さの差異を監視する(換言すれば、ピンPが正常な向きで供給されたか否かを検出する)前後一対のセンサ29が、各保持孔27をまとめて挟み込むように案内部材24aの前後にそれぞれ設けられる(図4参照)。
案内部材24aにおいて、各保持孔27に正常な向きで供給された圧入前のピンPの上端の直ぐ上方となる部位には、該案内部材24aを前後に直線状に貫通する検出孔が形成され、該検出孔を通じて前記両センサ29が向かい合うことで、各ピンPの何れか一つでも逆向きに供給された場合にはこれを検出可能である。すなわち、一組のセンサ29のみで複数のピンPの供給状況を検出可能である。
各保持孔27にそれぞれ正常な向きでピンPが供給された後は、分配装置19のホルダ20が部品供給エリアに移動して供給装置11の下方位置で待機する。
その後、図1,5に示すように、部品組付けエリアの例えば左側に待機していたスライドベース33が、駆動源30の作動により左右に延びるレール32に沿って右方に移動し、該スライドベース33右側に支持された圧入装置31の圧入ヘッド34の軸線を各ピンP及び圧入孔Hの軸線と同一平面上に位置させる。圧入ヘッド34は、駆動源36の作動により前記ピン並び方向と平行に前後に延びるレール37に沿って移動し、その軸線を何れかのピンP及び圧入孔Hの軸線と同軸とするように配置される。この状態で、圧入ヘッド34のパンチ35がその軸線(前記ピン圧入方向)に沿って下降することで、ピン上端が下方に打ち込まれて圧入孔Hへの圧入が行われる。このとき、保持孔27の上端部内周がテーパ状をなすことで、パンチ35のセンタリングが確実になされて精度の良い圧入作業が可能である。
各ピンPの圧入後には、圧入ヘッド34が上昇してベースプレート25上方で待機すると共に、案内部材24aが駆動源38の作動により左右に延びるレール39に沿って左方に後退する。
ここで、図3を併せて参照し、案内部材24aの各保持孔27の右側壁には、案内部材24aの進退方向に沿う矢視で、圧入後のピンPの外形とほぼ重なる形状の切り欠き部40が形成される。切り欠き部40は、前記矢視において圧入後のピンPの外形に対して許容公差分の余裕を加味した開口形状とされ、各ピンPが全て正常に圧入された場合にのみ、案内部材24aの後退時に各ピンPの通過を可能とし、何らかの事情(例えば圧入力不足や圧入孔H深さ不足等)により各ピンPの何れか一つでも許容公差以上の圧入量不足や傾き等が生じた場合には、該ピンPが対応する切り欠き部40に干渉し、案内部材24aを後退不能として圧入不良が生じたことを知らしめる。
案内部材24aが後退した後には、前記駆動源30の作動によりスライドベース33が左方に移動し、圧入装置31と隣接するようにスライドベース33左側に支持された検査装置41が圧入後の各ピンPの上方に移動する。
図6を併せて参照し、検査装置41は、各ピンP及び圧入孔Hに対応する複数の圧検ヘッド42を有し、該各圧検ヘッド42の軸線を対応するピンP及び圧入孔Hの軸線と同軸とするように配置される。この状態で、各圧検ヘッド42が駆動源43の作動により軸線に沿って下降し、該各圧検ヘッド42下端を圧入されたピンPの周囲に当接させてエアの供給等を行うことで、各ピンPの周囲にヒビ割れや隙間が生じていないかを同時に検査する(図7参照)。
次に、上記ピン圧入装置10を用いてシリンダヘッドWに各ピンPを圧入する手順について説明する。
まず、供給装置11の供給パイプ12の下方に分配装置19のホルダ20が待機し、かつ切出装置13の係止片16が前進して供給パイプ12内の下から二つ目のピンP及びこれより上方の各ピンPが支持された状態で、供給パイプ12下端開口の閉鎖片14が後退することで、最下のピンPがホルダ20の仮保持孔20a内に落下する。その後、閉鎖片14が前進すると共に係止片16が後退し、供給パイプ12内の各ピンPが下方に移動することで当初の状態に戻る。
仮保持孔20aにピンPを保持したホルダ20は部品組付けエリアに移動し、前記ピンPをシリンダヘッドWの例えば最前のピン圧入部位の上方に至らしめた後、シリンダヘッドW上に待機した案内部材24aの直上に至るまで下降する。そして、ホルダ20の仮保持孔20aの下端開口と案内部材24aの保持孔27の上端開口とを対向させた状態でストッパ片21が後退することで、仮保持孔20a内のピンPが案内部材24aの保持孔27内に落下する。以下、保持部材の各保持孔27に対して上記同様の工程の繰り返しによりピンPが供給される。
このとき、各ピンPの何れか一つでも逆向きに供給された場合には、その上端高さ(圧入孔Hからの突出高さ)にテーパ部Pmの厚さ分(約1mm)の差異が生じ、該差異をセンサ29が検出することで、ピン圧入直前にその圧入不良の発生が未然に防止される。
一方、各ピンPが全て正常な向きで供給された場合には、ホルダ20が部品供給エリアに退避すると共に、圧入装置31の圧入ヘッド34が例えば最前のピン圧入部位の上方に移動し、該圧入ヘッド34が下降してそのパンチ35によりピンP上端を打ち込むことで、該ピンPがシリンダヘッドWの圧入孔Hに圧入される。以下、各ピンPに対して上記同様の工程の繰り返しにより圧入孔Hへの圧入が行われる。
各ピンPの圧入後には、シリンダヘッドW上から圧入ヘッド34及び案内部材24aを退避させる。このとき、各ピンPの何れか一つでも圧入量不足や傾き等の圧入不良が生じた場合には、該ピンPが案内部材24aの切り欠き部40に干渉して案内部材24aを後退不能とすることで、ピンPの圧入不良の発生が検出される。
一方、各ピンPが正常に圧入されて案内部材24aが後退した後には、各ピン圧入部位の上方に検査装置41の各圧検ヘッド42が移動し、該各圧検ヘッド42を下降させてピン圧入部位に対して再度圧入不良の検査が行われる。このように、ピンPの圧入不良の検査が二段階で行われることで、小型かつ精度を要するピンPの圧入における不良品の発生が良好に検出される。
以上説明したように、上記実施例におけるピン圧入装置10は、ピンPの向きを一方向に揃えてワーク(シリンダヘッドW)に圧入するものであって、前記ピンPの向きを一方向に揃えてストックする供給装置11と、前記供給装置11内のピンPを一つずつ縁切りする切出装置13と、前記供給装置11から取り出されたピンPを保持して前記ワーク上の所定位置に移動させる分配装置19と、前記分配装置19によりワーク上に移動したピンPの一端部を該ワークに穿設された圧入孔Hに挿入した状態で該ピンPを保持する保持孔27を有する案内装置24と、前記案内装置24の保持孔27に保持されたピンPを前記圧入孔Hに圧入するパンチ35を有する圧入ヘッド34と、前記圧入ヘッド34により圧入されたピンPの圧入状態を検査する検査装置41と、を備えるものである。
この構成によれば、ピンPが小さいものであったり該ピンPの圧入精度が要求されるものであったりする場合にも、圧入装置内でピンPの圧入状態(圧入後のピンPの突出高さや傾き並びに圧入孔H周辺の割れ等)を検査することができる。
また、上記ピン圧入装置10においては、前記ピンPの一端部にテーパ部Pmが形成され、該テーパ部Pmを前記圧入孔Hに挿入した状態で該ピンPが前記案内装置24の保持孔27に保持されると共に、前記案内装置24は、前記保持孔27に保持された圧入前のピンPの突出高さを検出するセンサ29を有することで、案内装置24の保持孔27にピンPが所定の向きで保持された際に、該ピンPの特定の一端部(テーパ部Pm)がワークの圧入孔Hに挿入されるよう設定すれば、圧入前のピンPの圧入孔Hからの突出高さがその向きの正逆により変化することとなるため、ピンPが逆向きで供給された場合でもその圧入不良を未然に防止することができる。
さらに、上記ピン圧入装置10においては、前記案内装置24は、前記保持孔27に保持された圧入後のピンPの突出高さを検出するべく前記保持孔27の壁部に切り欠き部40を有することで、案内装置24の切り欠き部40によってもピンPの圧入不足等による圧入不良を確認することができるため、ピンPの圧入不良をより確実に検査することができる。
なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、例えば、ピンの一方向とワークへの圧入方向とが同一であれば、複数のピン圧入部位における各ピン圧入方向が互いに同一でなくてもよい。すなわち、ワーク又は圧入ヘッドを可動させながらワークの複数箇所にピンを圧入するようにしてもよい。
そして、上記実施例における構成はこの発明の一例であり、シリンダヘッド以外のワークを用いてもよいことはもちろん、該発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能であることはいうまでもない。
この発明の実施例におけるピン圧入装置の上面図である。 上記ピン圧入装置の供給装置周りの前面図である。 図2の要部拡大図である。 上記ピン圧入装置の部分右側面図である。 上記ピン圧入装置の圧入ヘッド及び検査装置周りの前面図である。 上記検査装置周りの左側面図である。 上記検査装置の圧検ヘッドの要部断面図である。
符号の説明
P ピン
Pm テーパ部
W シリンダヘッド(ワーク)
H 圧入孔
10 ピン圧入装置
11 供給装置
13 切出装置
19 分配装置
24 案内装置
27 保持孔
29 センサ(圧入前高さ検出手段)
34 圧入ヘッド
35 パンチ
40 切り欠き部
41 検査装置

Claims (4)

  1. ピンの向きを一方向に揃えてワークに圧入するピン圧入装置において、
    前記ピンの向きを一方向に揃えてストックする供給装置と、
    前記供給装置内のピンを一つずつ縁切りする切出装置と、
    前記供給装置から取り出されたピンを保持して前記ワーク上の所定位置に移動させる分配装置と、
    前記分配装置によりワーク上に移動したピンの一端部を該ワークに穿設された圧入孔に挿入した状態で該ピンを保持する保持孔を有する案内装置と、
    前記案内装置の保持孔に保持されたピンを前記圧入孔に圧入するパンチを有する圧入ヘッドと、
    前記圧入ヘッドにより圧入されたピンの圧入状態を検査する検査装置と、
    を備えることを特徴とするピン圧入装置。
  2. 前記ピンの一端部にテーパ部が形成され、該テーパ部を前記圧入孔に挿入した状態で該ピンが前記案内装置の保持孔に保持されることを特徴とする請求項1に記載のピン圧入装置。
  3. 前記案内装置は、前記保持孔に保持された圧入前のピンの突出高さを検出する圧入前高さ検出手段を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のピン圧入装置。
  4. 前記案内装置は、前記保持孔に保持された圧入後のピンの突出高さを検出するべく前記保持孔の壁部に切り欠き部を有することを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のピン圧入装置。

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