JP2007328881A - 磁気ヘッドおよびその製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドおよびその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2007328881A
JP2007328881A JP2006160760A JP2006160760A JP2007328881A JP 2007328881 A JP2007328881 A JP 2007328881A JP 2006160760 A JP2006160760 A JP 2006160760A JP 2006160760 A JP2006160760 A JP 2006160760A JP 2007328881 A JP2007328881 A JP 2007328881A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
magnetic pole
lower magnetic
plating
seed layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2006160760A
Other languages
English (en)
Inventor
Takahide Ono
隆英 小野
Takashi Ito
隆司 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2006160760A priority Critical patent/JP2007328881A/ja
Priority to US11/542,740 priority patent/US20070285836A1/en
Priority to KR1020060104273A priority patent/KR100842780B1/ko
Priority to CNA2006101427137A priority patent/CN101086847A/zh
Publication of JP2007328881A publication Critical patent/JP2007328881A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3163Fabrication methods or processes specially adapted for a particular head structure, e.g. using base layers for electroplating, using functional layers for masking, using energy or particle beams for shaping the structure or modifying the properties of the basic layers
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/187Structure or manufacture of the surface of the head in physical contact with, or immediately adjacent to the recording medium; Pole pieces; Gap features
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/31Structure or manufacture of heads, e.g. inductive using thin films
    • G11B5/3109Details
    • G11B5/312Details for reducing flux leakage between the electrical coil layers and the magnetic cores or poles or between the magnetic cores or poles
    • G11B5/3123Details for reducing flux leakage between the electrical coil layers and the magnetic cores or poles or between the magnetic cores or poles by using special coil configurations or conductors
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/127Structure or manufacture of heads, e.g. inductive
    • G11B5/33Structure or manufacture of flux-sensitive heads, i.e. for reproduction only; Combination of such heads with means for recording or erasing only

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

【課題】記録用のコイルの小径化を図り磁気ヘッドの小型化を図るとともに、磁気損失を抑え、すぐれた特性を備えた磁気ヘッドを提供する。
【解決手段】下部層16上にコイル14を形成するためのめっきシード層20を形成し、該めっきシード層をめっき給電層とする電解めっきにより、該めっきシード層上に前記コイル14を形成する工程と、前記めっきシード層20を表面に残した状態で、下部磁極およびバックギャップ部を形成するレジスト24をパターン形成する工程と、該レジスト24をマスクとして前記めっきシード層20の露出部分を除去し、前記下部層16における前記下部磁極およびバックギャップ部が形成される領域を露出させる工程と、該めっきシード層20をめっき給電層とする電解めっきにより前記下部層16に前記下部磁極とバックギャップ部とを形成する工程とを備えることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は磁気ヘッドおよびその製造方法に関し、より詳細にはライトヘッドの構成を特徴とする磁気ヘッドおよびその好適な製造方法に関する。
図4は、磁気ディスク装置に用いられる磁気ヘッドのリードヘッド8とライトヘッド10の構成を示す。リードヘッド8は下部シールド層6と上部シールド層7とによりMR素子5を挟む配置に設けられ、ライトヘッド10は下部磁極12と上部磁極13とでライトギャップ11を挟む配置に設けられる。
ライトヘッド10には記録用のコイル14が、下部磁極層16と上部磁極13とを連結するバックギャップ部15を中心として巻回するように設けられる。下部磁極12、下部磁極層16、バックギャップ部15および上部磁極13がライトギャップ11間に磁界を発生させる磁路を形成する。この磁気ヘッドは、コイル14が2段に重ねて配置された製品の構成例である。
図3は、磁気ヘッドのライトヘッドを構成する記録用のコイル14と磁極部分を形成する従来の製造工程を示す。
図3(a)は、下部磁極層16の上に絶縁層18により電気的に絶縁してコイル14を所定のパターンに形成した状態を示す。絶縁層18には、アルミナあるいはSiO2が用いられる。絶縁層18が被着形成された基板(ワーク)の表面にめっきシード層(銅)20を形成し、めっきシード層20の表面にコイル14を形成する部位を凹溝に形成したレジストパターンを形成し、めっきシード層20をめっき給電層とする電解銅めっきを施してコイル14を形成する。図3(a)は、銅めっきを施した後、レジストを除去した状態である。
めっきシード層20は基板の表面全面に設けられているから、コイル14の電気的短絡を防止するため、次に、基板にイオンミリングを施し、基板の表面に露出するめっきシード層20を除去する。図3(b)が、イオンミリングによって、めっきシード層20を除去した状態であり、コイル14の下面を除いて、基板の表面からめっきシード層20が除去されている。めっきシード層20をイオンミリングによって除去する際に、めっきシード層20が飛散し、コイル14の側面にめっきシード層20による付着物20aが付着する。
図3(c)は、次に、ライトヘッドの下部磁極12とバックギャップ部15とをめっきによって形成するためのめっきシード層22を形成した状態を示す。下部磁極12とバックギャップ部15とはNiFe系の磁性材によって形成するから、めっきシード層22もNiFe系の材料によって形成する。めっきシード層22はスパッタリングあるいは蒸着によって形成する。
次に、下部磁極12とバックギャップ部15とを所定のパターンに形成するため、基板の表面にレジスト24をコーティングし、レジスト24をパターニングする。コイル14をレジスト24によって被覆し、下部磁極12とバックギャップ部15を形成する部位が底面にめっきシード層22が露出する凹部となるようにする(図3(d))。
図3(e)は、めっきシード層22をめっき給電層としてNiFe系の電解めっきを施し、下部磁極12とバックギャップ部15を形成した状態を示す。図4に示すようにコイル14を2段に重ねて形成する場合は、下部磁極12とバックギャップ部15はコイル14を形成する段ごとに積み重ねて形成する。図3(e)は、下部磁極12とバックギャップ部15の1段目を形成した状態である。
下部磁極12とバックギャップ部15を形成した後、基板にイオンミリングを施し、コイル14と下部磁極12、バックギャップ部15を独立したパターンとする(図3(f))。図では、基板にイオンミリングを施して基板表面からめっきシード層22を除去する際に、めっきシード層22を構成する磁性材がコイル14や下部磁極12、バックギャップ部15の側面に被着する様子を示す。
特開2002−203303号公報 特開平11−175915号公報
上述したように磁気ヘッドのライトヘッドを構成する記録用のコイルや磁極をめっきによって形成する場合には、めっき給電層を形成するために基板の表面にめっきシード層を形成する。したがって、導体層や磁性層を形成した後は、電気的な短絡を防止するためにめっきシード層の不要部分を除去しなければならない。
めっきシード層の不要部分を除去する方法としてイオンミリングを利用した場合には、めっきシード層を形成する材料がコイルの側面や電極の側面等に付着することから、磁気ヘッドの特性に悪影響を与えることが問題となる。
上述した従来の磁気ヘッドの製造方法では、図3(f)に示すように、コイル14の側面には銅からなるめっきシード層20による付着物20aと、磁性材からなるめっきシード層22による付着物22aが重なって付着する。
このようにコイル14や下部磁極12に不要な付着物20a、22aが生じると、コイル14や磁極12等の間隔を狭くすることが制約されるから、コイル14の小径化が制約され、ライトヘッドの小型化が阻害される。また、ライトヘッドの磁路長を短くすることができなくなるために、磁気損失を生じさせる原因になる。
また、コイル14を小径にすることができれば、コイルのインダクタンスが減少し、素子の高周波特性を改善することが可能である。コイル14の小径化が制約されると、素子の高周波特性を改善することが阻害されることになる。
また、下部磁極層16と下部磁極12との境界部分、下部磁極層16とバックギャップ部15との境界部分には、下部磁極12とバックギャップ部15とをめっきによって形成する際に用いた、磁性材からなるめっきシード層22が配される。めっきシード層22は磁極等を形成する磁性材と同様の磁性材から形成するのであるが、下部磁極12あるいはバックギャップ部15には異質の金属層が中間に介在することから、ライトヘッド10の磁気損失が生じることになる。
本発明は、電解めっき法によってライトヘッドの記録用のコイルや磁極を形成する際に生じるこれらの課題を解決すべくなされたものであり、記録用のコイルを小径に形成して磁気ヘッドの小型化を図ることができるとともに、磁気損失を抑え、すぐれた特性を備えた磁気ヘッドおよびこの磁気ヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するため次の構成を備える。
すなわち、記録用のコイルと下部磁極およびバックギャップ部とを電解めっきにより形成する磁気ヘッドの製造方法において、下部層上に前記コイルを形成するためのめっきシード層を形成し、該めっきシード層をめっき給電層とする電解めっきにより、該めっきシード層上に前記コイルを形成する工程と、前記めっきシード層を表面に残した状態で、前記下部磁極およびバックギャップ部を形成するレジストをパターン形成する工程と、該レジストをマスクとして前記めっきシード層の露出部分を除去し、前記下部層における前記下部磁極およびバックギャップ部が形成される領域を露出させる工程と、該めっきシード層をめっき給電層とする電解めっきにより前記下部層に前記下部磁極とバックギャップ部とを形成する工程とを備えることを特徴とする。
また、前記レジストをパターン形成する工程においては、めっきシード層の、前記下部層に被着しかつめっき装置のめっき電極と電気的導通をとることができる領域にレジストを形成することにより、めっきシード層を介して下部層とめっき装置のめっき電極とを確実に電気的に導通させることができる。
また、前記下部層に前記下部磁極とバックギャップ部とを形成した後、前記レジストを除去し、イオンミリングにより前記めっきシード層の不要部分を除去することにより、記録用のコイルを容易に独立パターンとして形成することができる。
また、前記下部層がライトヘッドの下部磁極層であり、該下部磁極層の上に前記コイルと前記下部磁極およびバックギャップ部とを形成することを特徴とする。
また、ライトヘッドとして、電解めっきにより形成された下部磁極層と、下部磁極層の上層に形成される下部磁極およびバックギャップとを備える磁気ヘッドにおいて、前記下部磁極層と前記下部磁極との間、前記下部磁極層と前記バックギャップ部との間にめっきシード層を介在させることなく、前記下部磁極層と前記下部磁極、前記下部磁極層と前記バックギャップ部とが、各々、一体に形成されていることを特徴とする。
また、ライトヘッドとして、電解めっきにより、厚さ方向に複数段に連結して形成された下部磁極およびバックギャップ部とを備える磁気ヘッドにおいて、前記下部磁極およびバックギャップ部の段間の連結部にめっきシード層を介在させることなく、前記下部磁極およびバックギャップ部が一体に形成されていることを特徴とする。
本発明に係る磁気ヘッドの製造方法によれば、記録用のコイルを電解めっきによって形成する際に使用するめっきシード層を、下部磁極およびバックギャップ部を電解めっきによって形成する際にも使用することにより、磁気ヘッドの製造工程を簡素化することができる。また、下部磁極およびバックギャップ部と下部層とがめっきシード層を層間に介在させることなく一体に形成されることから、磁気損失を抑えることができ磁気ヘッドの特性を改善することができる。また、記録用のコイルを小径に形成できることから、磁気ヘッドの小型化を図ることができ、また磁気ヘッドの高周波特性を改善することができる。また、本発明に係る磁気ヘッドによれば、ライトヘッドの磁路を形成する磁性体が一体的に形成されることから磁気損失を抑えることができ、磁気ヘッドの特性を改善することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態について添付図面と共に詳細に説明する。
図1は本発明に係る磁気ヘッドの製造方法による磁気ヘッドの製造工程を示す。本発明に係る磁気ヘッドの製造方法は、磁気ヘッドのライトヘッドにおける記録用のコイル、下部磁極およびバックギャップ部を形成する工程を特徴とする。以下では、本発明において特徴とするこれらの工程について説明する。
図1(a)は、基板にライトヘッドの下部磁極層16を形成した後、コイル14と下部磁極層16とを電気的に絶縁する絶縁層18を形成した状態である。絶縁層18はアルミナあるいはSiO2をスパッタリングして形成する。
図1(b)は、コイル14を電解めっきによって形成するため、絶縁層18が形成された基板(ワーク)の表面に銅をスパッタリングしてめっきシード層20を基板表面の全面に被着形成した状態を示す。
図1(c)は、めっきシード層20が形成された基板の表面にレジスト21を被着形成し、レジスト21を露光および現像して、コイル14の平面パターンにしたがってレジスト21をパターニングした状態である。基板表面でレジスト21によって被覆されている領域のうち、コイル14を形成する部位が、底面にめっきシード層20が露出する凹溝21aに形成される。
図1(d)は、次に、めっきシード層20をめっき給電層として電解銅めっきを施し、凹溝21aに銅めっきを盛り上げてコイル14を形成した状態を示す。図は、レジスト21を除去した状態を示す。
従来の製造工程では、コイル14を形成した後、めっきシード層20によってコイル14が電気的に短絡されることを防止するために、イオンミリングにより、基板の表面に露出するめっきシード層20の部位を除去する工程を行っている。本製造工程では、めっきシード層20を基板表面にそのまま残した状態で、次に、下部磁極層16の上層に形成する下部磁極12とバックギャップ部15を形成するためのレジストパターンを形成することが特徴である。
すなわち、コイル14を形成した後、コイル14を被覆するように基板表面をレジスト24により被覆し、下部磁極12およびバックギャップ部15の平面パターンにしたがってレジスト24をパターニングする(図1(e))。これによって、下部磁極12を形成する部位とバックギャップ部15を形成する部位が、底面にめっきシード層20が露出する凹溝24aに形成される。
レジスト24をパターニングして形成した後、基板にイオンミリングを施し、凹溝24a内で露出するめっきシード層20を除去する。凹溝24aの底面のめっきシード層20を除去したことにより、凹溝24a内では下層の下部磁極層16の表面が露出する(図1(f))。
図2(a)は、レジスト24が形成された状態でめっきシード層20をめっき給電層として、凹溝24a内に磁性層をめっき盛り上げし、下部磁極12とバックギャップ部15とを形成した状態である。下部磁極12とバックギャップ部15は、下部磁極層16と同様に、NiFe系の磁性層として形成する。
下部磁極層16は導電体であり、下部磁極層16の表面が絶縁層18によってすべて被覆されているわけではないから、下部磁極層16とめっきシード層20とは直接接触して電気的に接続される部位が存在する。また、下部磁極12とバックギャップ部15とを形成するために、イオンミリングによってめっきシード層20を部分的に除去してもめっきシード層20と下部磁極層16とが直接接続される部位が存在する。図1(f)では、A部分が下部磁極層16と電気的に導通しているめっきシード層20の部位である。
したがって、電解めっきにより下部磁極12とバックギャップ部15とを形成する際に、めっきシード層20を下部磁極層16と電気的な導通をとる部分とすることにより、下部磁極層16をめっき電極と電気的に導通させることができ、電解めっきにより、下部磁極層16の上に下部磁極12とバックギャップ部15とを盛り上げて形成することができる。本工程によれば、下部磁極層16の上にめっきシード層を介在させることなく、下部磁極層16と一体的に下部磁極12とバックギャップ部15とが形成される。
実際の製造に用いられるウエハ基板では、多数個の磁気ヘッドが格子状に整列した配置で作り込まれる。一つの磁気ヘッドとして形成される単位領域では、下部磁極層16やコイル14、下部磁極12等が所定のパターンに形成される。したがって、電解めっきによって下部磁極層16や下部磁極12を形成する際には、単位領域ごとに、めっき装置のめっき電極と電気的に導通させる必要がある。
本実施形態においては、コイル14を形成するために基板上に形成しためっきシード層20を、下部磁極12とバックギャップ部15とをめっき形成する工程まで残し、めっきシード層20を、めっき装置のめっき電極と各々の磁気ヘッドを形成する単位領域とを電気的に接続する、いわばめっきバスラインとして使用したものである。いいかえれば、めっきシード層20を各々の磁気ヘッド形成用の単位領域に形成される下部磁極層16と電気的に導通されるようにめっきシード層20を残す、あるいはレジスト24をパターニングするといってもよい。
図2(b)は、次いで、基板の表面からレジスト24を除去した状態を示す。レジスト24を除去したことにより、基板の表面にめっきシード層20が露出する。
コイル14を形成した領域ではめっきシード層20によってコイル14の巻き線が電気的に導通しているから、基板にイオンミリングを施して基板の表面に露出するめっきシード層20を除去する。図2(c)が基板の表面に露出するめっきシード層20を除去した状態で、コイル14の巻き線が独立したパターンになった状態である。
こうして、下部磁極層16の上に絶縁層18により電気的に絶縁してコイル14が形成され、下部磁極層16と一体的に連結して下部磁極12とバックギャップ部15が形成される。
コイル14を複数段に形成する場合には、基板の表面にアルミナ等の絶縁材をスパッタリングし、コイル14の巻き線間等に絶縁材を充填し、基板の表面を平坦化するとともに1段目の下部磁極12とバックギャップ部15の表面を露出させた後、次段のコイルと、下部磁極およびバックギャップ部の2段目部分を形成すればよい。
この2段目のコイルと、下部磁極、バックギャップ部の2段目を形成する場合も、上述した1段目のコイル、下部磁極およびバックギャップ部を形成する方法とまったく同様に行うことができる。すなわち、基板の表面にコイルを形成するためのめっきシード層を形成して、コイルをパターン形成した後、めっきシード層を除去せずに、2段目の下部磁極とバックギャップ部とを形成するレジストパターンを形成し、イオンミリングによりめっきシード層の露出部分を除去して下部磁極(下部層)およびバックギャップ部(下部層)の表面を露出させる。2段面の下部磁極とバックギャップ部を形成する場合も、1段目の下部磁極12と電気的に導通するようにめっきシード層を残すようにすればよい。
次いで、めっきシード層をめっき給電層として1段目の下部磁極とバックギャップ部の上に2段目の下部磁極とバックギャップ部を形成する。レジストパターンを除去した後、めっきシード層の露出部分を除去することによって独立したパターンの2段目のコイルが形成される。
本実施形態の磁気ヘッドの製造方法によれば、下部磁極層16と下部磁極12およびバックギャップ部15との連結部分(図4のB、C部分)についてみると、めっきシード層などの異質の金属層を介さずに、下部磁極層16と下部磁極12およびバックギャップ部15が直接的に連結される構成となることから、ライトヘッドの磁路についてみると、従来にくらべて磁気損失がなくなり、ライトヘッドの特性を向上させることができる。
また、図4で下部磁極12の1段目と2段目の連結部分(D部)、バックギャップ部15の1段目と2段目の連結部分(E部)についても、一体的に連結され、ライトヘッド10の磁気損失を抑えることができる。
また、コイル14についてみると、本製造工程においても、図2(b)、(c)に示すように、めっきシード層20をイオンミリングしてコイル14の巻き線間のめっきシード層20を除去する際に、コイル14の側面にめっきシード層20が飛散して付着する。しかしながら、従来の製造工程では、コイル14を形成するためのめっきシード層20による付着物20aと、下部磁極12、バックギャップ部14を形成するためのめっきシード層22による付着物22aとが重なって付着するのに対して、本実施形態では、めっきシード層20による付着物が影響するのみであり、従来方法にくらべてコイル14が幅広となることがない。また、めっきシード層20はコイル14と同材の銅からなる点で、コイル14の電気的特性について悪影響を及ぼすことがない。
このようにコイル14に対する付着物の量を減少させることができることから、コイル14の巻き線の配置間隔を狭くしてコイル14の小径化を図ることができ、これによって磁気ヘッドの小型化を図ることができる。また、コイル14を小型化することによりコイル14のインダクタンスが小さくなり、磁気ヘッドの高周波特性(書き込み速度)を改善することが可能になる。
また、本実施形態の磁気ヘッドの製造方法では、下部磁極12とバックギャップ部15とを電解めっきによって形成するためのめっきシード層を設けないこと、したがってこのめっきシード層を除去する工程を不要としたことで、電解めっきによってコイル14および下部磁極12、バックギャップ部15を形成するライトヘッド10の製造工程を簡素化できるという利点もある。
なお、本発明に係る磁気ヘッドの製造方法は、いわゆる水平磁気ヘッドの製造工程に限られるものではなく、垂直磁気ヘッドの製造にも適用可能であり、磁気ヘッドの形態も上述した構成例に限られるものではない。
本発明に係る磁気ヘッドの製造工程を示す説明図である。 本発明に係る磁気ヘッドの製造工程を示す説明図である。 磁気ヘッドの従来の製造工程を示す説明図である。 磁気ヘッドの構成を示す断面図である。
符号の説明
8 リードヘッド
10 ライトヘッド
12 下部磁極
13 上部磁極
14 コイル
15 バックギャップ部
16 下部磁極層
18 絶縁層
20 めっきシード層
20a、22a 付着物
21 レジスト
22 めっきシード層
24 レジスト

Claims (6)

  1. 記録用のコイルと下部磁極およびバックギャップ部とを電解めっきにより形成する磁気ヘッドの製造方法において、
    下部層上に前記コイルを形成するためのめっきシード層を形成し、該めっきシード層をめっき給電層とする電解めっきにより、該めっきシード層上に前記コイルを形成する工程と、
    前記めっきシード層を表面に残した状態で、前記下部磁極およびバックギャップ部を形成するレジストをパターン形成する工程と、
    該レジストをマスクとして前記めっきシード層の露出部分を除去し、前記下部層における前記下部磁極およびバックギャップ部が形成される領域を露出させる工程と、
    該めっきシード層をめっき給電層とする電解めっきにより前記下部層に前記下部磁極とバックギャップ部とを形成する工程とを備えることを特徴とする磁気ヘッドの製造方法。
  2. 前記レジストをパターン形成する工程においては、
    めっきシード層の、前記下部層に被着しかつめっき装置のめっき電極と電気的導通をとることができる領域にレジストを形成することを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。
  3. 前記下部層に前記下部磁極とバックギャップ部とを形成した後、
    前記レジストを除去し、イオンミリングにより前記めっきシード層の不要部分を除去する工程を備えることを特徴とする請求項1記載の磁気ヘッドの製造方法。
  4. 前記下部層がライトヘッドの下部磁極層であり、該下部磁極層の上に前記コイルと前記下部磁極およびバックギャップ部とを形成することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の磁気ヘッドの製造方法。
  5. ライトヘッドとして、電解めっきにより形成された下部磁極層と、下部磁極層の上層に形成される下部磁極およびバックギャップとを備える磁気ヘッドにおいて、
    前記下部磁極層と前記下部磁極との間、前記下部磁極層と前記バックギャップ部との間にめっきシード層を介在させることなく、前記下部磁極層と前記下部磁極、前記下部磁極層と前記バックギャップ部とが、各々、一体に形成されていることを特徴とする磁気ヘッド。
  6. ライトヘッドとして、電解めっきにより、厚さ方向に複数段に連結して形成された下部磁極およびバックギャップ部とを備える磁気ヘッドにおいて、
    前記下部磁極およびバックギャップ部の段間の連結部にめっきシード層を介在させることなく、前記下部磁極およびバックギャップ部が一体に形成されていることを特徴とする磁気ヘッド。
JP2006160760A 2006-06-09 2006-06-09 磁気ヘッドおよびその製造方法 Withdrawn JP2007328881A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006160760A JP2007328881A (ja) 2006-06-09 2006-06-09 磁気ヘッドおよびその製造方法
US11/542,740 US20070285836A1 (en) 2006-06-09 2006-10-04 Magnetic head and method of producing the same
KR1020060104273A KR100842780B1 (ko) 2006-06-09 2006-10-26 자기 헤드 및 그 제조 방법
CNA2006101427137A CN101086847A (zh) 2006-06-09 2006-10-30 磁头及其制造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006160760A JP2007328881A (ja) 2006-06-09 2006-06-09 磁気ヘッドおよびその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007328881A true JP2007328881A (ja) 2007-12-20

Family

ID=38821684

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006160760A Withdrawn JP2007328881A (ja) 2006-06-09 2006-06-09 磁気ヘッドおよびその製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20070285836A1 (ja)
JP (1) JP2007328881A (ja)
KR (1) KR100842780B1 (ja)
CN (1) CN101086847A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013093089A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Headway Technologies Inc 薄膜磁気ヘッドの製造方法および薄膜磁気ヘッド並びにヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101659216B1 (ko) * 2015-03-09 2016-09-22 삼성전기주식회사 코일 전자부품 및 그 제조방법

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09190918A (ja) * 1996-01-09 1997-07-22 Hitachi Metals Ltd 磁気回路形成部材の形成方法と磁気回路形成部材及びこれを用いた磁気ヘッドと薄膜コイル
JPH1186220A (ja) 1997-09-16 1999-03-30 Nec Ibaraki Ltd 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2002008206A (ja) 2000-06-20 2002-01-11 Sony Corp 薄膜磁気ヘッドの製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013093089A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Headway Technologies Inc 薄膜磁気ヘッドの製造方法および薄膜磁気ヘッド並びにヘッドジンバルアセンブリおよびハードディスク装置

Also Published As

Publication number Publication date
CN101086847A (zh) 2007-12-12
KR20070117983A (ko) 2007-12-13
KR100842780B1 (ko) 2008-07-02
US20070285836A1 (en) 2007-12-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6381095B1 (en) High performance thin film magnetic write element having high Bsat poles and method for making same
JP2004146045A (ja) 多層コイルを有する書き込みヘッドを備えた磁気トランスデューサ
JP2003242609A (ja) 配線パターンおよびその製造方法並びに薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法
JP2000030218A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JP2007328881A (ja) 磁気ヘッドおよびその製造方法
JPH0575237A (ja) 導体パターン形成方法
JP2006322054A (ja) めっきパターンの形成方法および薄膜磁気ヘッドの製造方法
US6775098B2 (en) Magnetic recording head with dielectric layer separating magnetic pole tips extensions from the zero throat coil insulator
JP2013206488A (ja) サスペンション用基板、サスペンション、素子付サスペンション、ハードディスクドライブ、およびサスペンション用基板の製造方法
JPH07118849A (ja) 導体薄膜パターンの形成方法
JP2013033569A (ja) サスペンション用基板、サスペンション、素子付サスペンション、ハードディスクドライブ、およびサスペンション用基板の製造方法
JPH04344311A (ja) 薄膜磁気回路基板及びそれを用いた磁気ヘッド
JPH06150253A (ja) 薄膜磁気ヘッドとその製造方法
JP2007287904A (ja) インダクタンス部品
JP5289717B2 (ja) 薄膜構造体のコンタクト形成方法
JP2551749B2 (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2007242131A (ja) 磁気ヘッドの製造方法および磁気ヘッド
US20070193023A1 (en) Method of manufacturing magnetic head
JPH10105920A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JP2000048317A (ja) 薄膜磁気ヘッド
JP2008112493A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH04181510A (ja) 薄膜導体パターンの形成方法
JPS5972635A (ja) 薄膜磁気ヘツドおよびその製造方法
JPH0279208A (ja) 薄膜磁気ヘッドの製造方法
JPH11149622A (ja) 薄膜磁気ヘッドおよびその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090309

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20090415