JP2007327557A - 同期装置およびこれを備える変速機 - Google Patents

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Hiroaki Fujiwara
宏明 藤原
Shigeo Kitayama
茂男 北山
Katsu Shibata
克 柴田
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Abstract

【課題】部品点数を増加することなく二段入り現象を防止する。
【解決手段】シンクロナイザーキー24に第1凸部34cと第2凸部34bとを設け、第1凸部34cとスリーブスプライン32aの凹部32bとの当接により同期作用を行うとともに、第2凸部34bとスリーブスプライン32aの凹部32bとの当接により同期作用終了後、シンクロスリーブ22のスリーブチャンファ22a’がクラッチギア26のクラッチチャンファ26aに当接する際に再び同期作用を行なう。この結果、シンクロスリーブ22とクラッチギア26との噛合の際に発生するショックによる二段入り現象を防止することができる。しかも、2種類のシンクロナイザーキー24を使用するものに比べて部品点数を削減できる。
【選択図】図4

Description

本発明は、同期装置およびこれを備える変速機に関する。
従来、この種の同期装置としては、変速機に備えられた装置であって、シンクロスプリングによってシンクロナイザースリーブの内周面に付勢されたシンクロナイザーキーをシンクロナイザーリングに押し付けてシンクロナイザーリングとクラッチギアとの間に摩擦力を発生させ、シンクロナイザーリングとクラッチギアとの回転速度差を相殺させて同期するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
この同期装置では第1のキーセットを構成するシンクロナイザーキーをシンクロナイザーリングに押し付けることで同期を開始し、同期終了後シンクロナイザースリーブがクラッチギアと噛み合うまでの間は第2のキーセットを構成するシンクロナイザーキーをシンクロナイザーリングに押し付けることでシンクロナイザーリングとクラッチギアとの間の摩擦力を継続して発生させて同期崩れを防止するものとしている。
特開2002−213487号公報
しかしながら、こうした同期装置では、2種類のシンクロナイザーキーが必要であるから、部品点数が増加するのに加えて、装置自体が複雑なものとなってしまう。また、各シンクロナイザーキーをそれぞれ対応した場所に組み付ける必要もある。
本発明の同期装置は、部品点数を増加することなく二段入り現象を防止することを目的の一つとする。また、本発明の同期装置は、組み付け性の向上を図りながらも二段入り現象を防止することを目的の一つとする。さらに、本発明の同期装置は、同期崩れ現象を防止することを目的の一つとする。本発明の変速機は、こうした本発明の同期装置を備えることにより操作性の向上を図ることを目的とする。
本発明の同期装置およびこれを備える変速機は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の同期装置は、回転軸に固定されたシンクロナイザーハブの外周に配置されたシンクロナイザースリーブを前記回転軸の軸方向に摺動して該シンクロナイザースリーブとクラッチギアとを同期させながら噛合させる同期装置であって、前記シンクロナイザースリーブの前記軸方向摺動に伴いシンクロナイザーキーを軸方向摺動させてシンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を開始するとともに、該同期作用の終了後、少なくとも前記シンクロナイザースリーブが前記クラッチギアに噛合する際に前記シンクロナイザーキーを前記シンクロナイザーリングに押し付けて前記同期作用を再発する同期開始再発手段を備えることを要旨とする。
この本発明の同期装置では、シンクロナイザースリーブの軸方向摺動に伴ってシンクロナイザーキーを軸方向摺動させてシンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を開始するとともに、同期作用が終了後、少なくともシンクロナイザースリーブがクラッチギアに噛合する際に、このシンクロナイザーキーをシンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を再発する。即ち、1種類のシンクロナイザーキーを2段階でシンクロナイザーリングに押し付けることで同期作用の開始と少なくとも同期作用終了後のシンクロナイザースリーブがクラッチギアに噛合する際の同期作用の再発とを行う。この結果、部品点数を増加することなく二段入り現象を防止することができる。また、2種類のシンクロナイザーキーを使用するものに比べて装置自体を簡易なものとすることができる。さらに、シンクロナイザーキーの組み付け間違いといった不具合を回避することができる。
こうした本発明の同期装置において、前記同期開始再発手段は、前記同期作用の終了後、前記シンクロナイザースリーブが前記クラッチギアに噛合するまでの間、前記シンクロナイザーキーを前記シンクロナイザーリングに押し付けて前記同期作用を継続する手段であるものとすることもできる。こうすれば、同期崩れ現象の発生を防止することができる。
また、本発明の同期装置において、前記シンクロナイザーキーは、第1凸部と第2凸部とを有し、前記シンクロナイザースリーブは、前記第1凸部および前記第2凸部と係合可能な係合部を有し、前記同期開始再発手段は、前記第1凸部と前記係合部との係合を利用して前記シンクロナイザーキーを前記軸方向に摺動させて前記シンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を開始し、前記第2凸部と前記係合部との係合を利用して前記シンクロナイザーキーを前記シンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を再発させる手段であるものとすることもできる。こうすれば、簡易な構成により二段入り現象や同期崩れ現象を防止することができる。
この第1凸部と第2凸部と係合部とにより同期作用の開始と再発とを行う態様の本発明の同期装置において、前記シンクロナイザーキーは、シンクロスプリングにより前記シンクロナイザースリーブの内周面に付勢されており、前記第1凸部および前記第2凸部は、前記シンクロナイザースリーブの内周面に向かって形成された連続する2段突起であり、前記係合部は、該2段突起を収容可能に前記シンクロナイザースリーブの内周面に形成された凹部であるものとすることもできる。こうすれば、より簡易な構成により二段入り現象や同期崩れ現象を防止することができる。
本発明の同期装置において、前記シンクロナイザーキーは、凸部を有し、前記シンクロナイザースリーブは、前記凸部と係合可能な第1係合部と第2係合部とを有し、前記同期開始継続手段は、前記凸部と前記第1係合部との係合を利用して前記シンクロナイザーキーを前記軸方向に摺動させて前記シンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を開始し、前記凸部と前記第2係合部との係合を利用して前記シンクロナイザーキーを前記シンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を継続させる手段であるものとすることもできる。こうすれば、簡易な構成により二段入り現象や同期崩れ現象を防止することができる。
この凸部と第1係合部と第2係合部とにより同期作用の開始と再発とを行う態様の本発明の同期装置において、前記シンクロナイザーキーは、シンクロスプリングにより前記シンクロナイザースリーブの内周面に付勢されており、前記凸部は、前記シンクロナイザースリーブの内周面に向かって形成された突起であり、前記第1係合部および前記第2係合部は、該突起を収容可能に前記シンクロナイザースリーブの内周面に形成された連続する2段凹部であるものとすることもできる。こうすれば、より簡易な構成により二段入り現象や同期崩れ現象を防止することができる。
また、本発明の同期装置において、前記シンクロナイザーキーは、第1凸部と第2凸部とを有し、前記シンクロナイザースリーブは、前記第1凸部と係合可能な第1係合部と前記第2凸部と係合可能な第2係合部とを有し、前記同期開始継続手段は、前記第1凸部と前記第1係合部との係合を利用して前記シンクロナイザーキーを前記軸方向に摺動させて前記シンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を開始し、前記第2凸部と前記第2係合部との係合を利用して前記シンクロナイザーキーを前記シンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を継続させる手段であるものとすることもできる。こうすれば、簡易な構成により二段入り現象や同期崩れ現象を防止することができる。
本発明の変速機は、上述の何れかの態様の本発明の同期装置、即ち、基本的には、回転軸に固定されたシンクロナイザーハブの外周に配置されたシンクロナイザースリーブを前記回転軸の軸方向に摺動して該シンクロナイザースリーブとクラッチギアとを同期させながら噛合させる同期装置であって、前記シンクロナイザースリーブの前記軸方向摺動に伴いシンクロナイザーキーを軸方向摺動させてシンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を開始するとともに、該同期作用の終了後、少なくとも前記シンクロナイザースリーブが前記クラッチギアに噛合する際に前記シンクロナイザーキーを前記シンクロナイザーリングに押し付けて前記同期作用を再発する同期開始再発手段を備える同期装置を備え、前記回転軸には、切替え可能な異なる変速比の変速段を構成する変速ギヤが遊転可能に配置されており、前記クラッチギアは、該変速ギヤに固定されてなることを要旨とする。
この本発明の変速機では、上述の各態様の本発明の同期装置を備えるから、本発明の同期装置と同様の効果、例えば、部品点数を増加することなく二段入り現象を防止することができる効果や2種類のシンクロナイザーリングを使用するものに比べて装置自体を簡易なものとすることができる効果、さらに、シンクロナイザーキーの組み付け間違いといった不具合を回避することができるといった効果などの種々の効果を奏することができる。この結果、変速操作における操作性の向上を図ることができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施形態としての同期装置20を搭載する変速機1の構成の概略を示す構成図であり、図2は、同期装置20の構成の概略を示す斜視構成図であり、図3は、同期装置20の断面を示す断面図である。
実施例の変速機1は、図1に示すように、エンジンのクランクシャフト(図示せず)とクラッチ11を介して接続された入力軸12と、この入力軸12に平行に配置された出力軸13と、入力軸12に一体回転可能に配置された駆動歯車Gと、この駆動歯車Gと噛合するとともに出力軸13に遊転可能に配置された被駆動歯車G’と、出力軸13に配置されるとともに被駆動歯車G’をこの出力軸13に選択的に固定可能な同期装置20と、出力軸13と出力ギヤGOを介して接続されたディファレンシャル装置14とを備える。
実施例の同期装置20は、図2および図3に示すように、出力軸13にスプライン嵌合により出力軸13と一体回転可能に固定されたシンクロハブ21と、シンクロハブ21の外周面に形成されたハブスプライン21aとスプライン嵌合するスリーブスプライン22aが内周面に形成されたシンクロスリーブ22と、シンクロハブ21とシンクロスリーブ22との間に介在してシンクロスプリング23によりシンクロスリーブ22側に付勢されたシンクロナイザーキー24と、外周面にリングスプライン25aが形成されて回転方向に所定のクリアランスをもってシンクロハブ21と一体回転するシンクロリング25と、被駆動歯車G’のシンクロハブ21側側面に一体形成されているとともに、シンクロリング25の内周面に形成されたコーン面25bと摺接するコーン面26bを有するクラッチギア26とから構成されており、シンクロスリーブ22の軸方向移動により同期作用を行う。
シンクロハブ21の外周面には、ハブスプライン21aが欠歯されるとともに、半径方向に切り欠かれた切欠凹部21bが、円周方向に等間隔に3箇所形成されている。
スリーブスプライン22aは、その軸方向中央部に凹部32bが形成された軸方向に不連続なスリーブスプライン32aを含み、このスリーブスプライン32aは、シンクロスリーブ22の円周方向に等間隔に3つ設けられている。この凹部32bの軸方向両端面32b’,32b’は、凹部32bの底面32b’’に対して鈍角で形成された傾斜面となっている。
シンクロナイザーキー24は、ほぼ矩形に形成された本体部24aと、本体部24aの長手方向ほぼ中央部から突出して形成された凸部24bと、本体部24aにおける凸部24bが形成された面の対面に形成された凹部24cとから構成されており、本体部24aがシンクロハブ21の切欠凹部21bに、凸部24bがスリーブスプライン32aの凹部32bにそれぞれ収容されて、凹部24cに係合されたシンクロスプリング23によってシンクロスリーブ22の内周側に付勢された状態で配置されている。
凸部24bは、本体部24aに一体的に形成された第1凸部34cと、第1凸部34cの長手方向のほぼ中央部から一体的に突出形成された第2凸部34bとから形成されており、第1凸部34cの長手方向両端面34c’,34c’および第2凸部34bの長手方向両端面34b’,34b’は、凹部32bの軸方向両端面32b’,32b’に対応した傾斜面となっている。
次に、こうして構成された同期装置20の動作、特にシフト操作が行われた際の同期装置20の動作について説明する。
図4,図5,図6,図7,図8は、シフト操作が行なわれた際の同期装置の状態を示す状態図である。
図4のシンクロスリーブ22が中立位置にある状態からシフト操作が行われると、シンクロスリーブ22が軸方向に移動し始めて、図5に示すように、凹部32bの軸方向端面32b’がシンクロナイザーキー24の第1凸部34cの長手方向端面34c’に当接する。これにより、シンクロスリーブ22と共にシンクロナイザーキー24も軸方向に移動して、シンクロナイザーキー24の長手方向端面24dがシンクロスリーブ22に先行してシンクロリング25の側面25cに当接する。このとき、シンクロリング25がシンクロハブ21との所定クリアランス分だけ回転して、シンクロスリーブ22のスリーブチャンファ22a’とシンクロリング25のリングチャンファ25a’とが当接可能な状態に割り出される(以下、同期作用スタンバイ状態という。)。
図5に示す同期作用スタンバイ状態において、さらにシンクロスリーブ22に軸方向の負荷をかけることで、図6に示すようにスリーブチャンファ22a’とリングチャンファ25a’とが当接してシンクロリング25に軸方向の負荷がかかり、シンクロリング25のコーン面25bとクラッチギア26のコーン面26bとの間に生じる摩擦力により、シンクロスリーブ22の回転速度とクラッチギア26の回転速度との速度差を相殺させて同期する。
そして、シンクロスリーブ22の回転速度とクラッチギア26の回転速度とが同期すると、図7に示すように、スリーブチャンファ22a’がリングチャンファ25a’を掻き分けて、シンクロスリーブ22が更に軸方向に移動する。このとき、シンクロナイザーキー24の本体部24aは、シンクロスリーブ22によって凹部32bの軸方向端面32b’の傾斜面とシンクロナイザーキー24の第1凸部34cの長手方向端面34c’との当接面に作用する軸方向力の分力である半径方向内向きの力により、シンクロスプリング23の付勢力に抗して第1凸部34cと共に切欠凹部21b内に押し込まれ、シンクロスリーブ22のスリーブチャンファ22a’がクラッチギア26のクラッチチャンファ26aに当接する際には、シンクロナイザーキー24の第2凸部34bの長手方向端面34b’が凹部32bの軸方向端面32b’に当接する状態となる。即ち、シンクロスリーブ22のスリーブチャンファ22a’がクラッチギア26のクラッチチャンファ26aに当接する際には、シンクロナイザーキー24に再び軸方向の負荷をかけ、シンクロリング25のコーン面25bとクラッチギア26のコーン面26bとの間に摩擦力を生じさせるのである。
これにより、シンクロスリーブ22の回転速度とクラッチギア26の回転速度とに再び速度差が発生する所謂同期崩れを防止し、シンクロスリーブ22がクラッチギア26と噛合する際に生ずるショックを低減できる。こうして、二段入り現象を生ずることなく、図8に示すように、シンクロスリーブ22とクラッチギア26とが円滑に噛合してシフト操作が完了する。
以上説明した第1実施例の同期装置20によれば、シンクロナイザーキー24に第1凸部34cと第2凸部34bとを設け、第1凸部34cの長手方向端面34c’とスリーブスプライン32aの凹部32bの軸方向端面32b’との当接により同期作用を行い、第2凸部34bの長手方向端面34b’とスリーブスプライン32aの凹部32bの軸方向端面32b’との当接により同期作用終了後、シンクロスリーブ22のスリーブチャンファ22a’がクラッチギア26のクラッチチャンファ26aに当接する際に再び同期作用を行なうから、シンクロスリーブ22とクラッチギア26との噛合の際に発生するショックによる二段入り現象を防止することができる。しかも、2種類のシンクロナイザーキー24を使用するものに比べて部品点数を削減できるとともに、装置自体を簡易なものとすることができ、さらに、シンクロナイザーキー24の組み付け間違いといった不具合を回避することができる。
次に、本発明の第2実施例としての同期装置120について説明する。
図9は、第2実施例の同期装置120の断面を示す断面図であり、図10は、第2実施例の同期装置120の要部を拡大した要部拡大図である。
第2実施例の同期装置120は、シンクロスリーブ22およびシンクロナイザーキー24をそれぞれシンクロスリーブ122およびシンクロナイザーキー124に変えた点を除いて第1実施例の同期装置20と同一の構成をしている。したがって、第2実施例の同期装置120の構成のうち第1実施例の同期装置20と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第2実施例の同期装置120は、図示するように、出力軸13にスプライン嵌合により出力軸13と一体回転可能に固定されたシンクロハブ21と、シンクロハブ21の外周面に形成されたハブスプライン21aとスプライン嵌合するスリーブスプライン122aが内周面に形成されたシンクロスリーブ122と、シンクロハブ21とシンクロスリーブ22との間に介在してシンクロスプリング23によりシンクロスリーブ122側に付勢されたシンクロナイザーキー124と、外周面にリングスプライン25aが形成されて回転方向に所定のクリアランスをもってシンクロハブ21と一体回転するシンクロリング25と、シンクロリング25の内周面に形成されたコーン面25bと摺接するコーン面26bを有する被駆動歯車G’のシンクロハブ21側側面に一体形成されたクラッチギア26とから構成されており、シンクロスリーブ122の軸方向移動により同期作用を行う。
スリーブスプライン122aは、図9,図10に示すように、その軸方向中央部に凹部132bが形成された軸方向に不連続なスリーブスプライン132aを含み、このスリーブスプライン132aは、シンクロスリーブ122の円周方向に等間隔に3つ設けられている。凹部132bは第1凹部134cと、この第1凹部134cの軸方向ほぼ中央部に連続的に形成された第2凹部134bとから構成されており、第1凹部134cの軸方向両端面134c’,134c’および第2凹部134bの軸方向両端面134b’,134b’は、各凹部134c,134bの底面134c’’,134b’’に対して鈍角で形成された傾斜面となっている。
シンクロナイザーキー124は、図10に示すように、ほぼ矩形に形成された本体部124aと、本体部124aの長手方向ほぼ中央部から突出して形成された凸部124bと、本体部124aにおける凸部124bが形成された面の対面に形成された凹部124cとから構成されており、本体部124aがシンクロハブ21の切欠凹部21bに、凸部124bがスリーブスプライン132aの凹部132bにそれぞれ収容されて、凹部124cに係合されたシンクロスプリング23によってシンクロスリーブ122の内周側に付勢された状態で配置されている。なお、凸部124bの長手方向両端面124b’,124b’は、第1凹部134cの軸方向両端面134c’,134c’および第2凹部134bの軸方向両端面134b’,134b’に対応した傾斜面となっている。
次に、こうして構成された同期装置120の動作、特にシフトアップ操作が行われた際の同期装置120の動作について説明する。
シンクロスリーブ122が中立位置にある状態からシフト操作が行われると、シンクロスリーブ122が軸方向に移動し始めて、第2凹部134bの軸方向端面134b’が先ず、シンクロナイザーキー124の凸部124bの長手方向端面124b’に当接する。これにより、シンクロスリーブ122と共にシンクロナイザーキー124も軸方向に移動して、シンクロナイザーキー124の長手方向端面124dがシンクロスリーブ122に先行してシンクロリング25の側面25cに当接する。このとき、シンクロリング25がシンクロハブ21との所定クリアランス分だけ回転して、シンクロスリーブ122のスリーブチャンファ122a’とシンクロリング25のリングチャンファ25a’とが当接可能な状態に割り出される(以下、同期作用スタンバイ状態という。)。
同期作用スタンバイ状態において、さらにシンクロスリーブ122に軸方向の負荷をかけることで、スリーブチャンファ122a’とリングチャンファ25a’とが当接してシンクロリング25に軸方向の負荷がかかり、シンクロリング25のコーン面25bとクラッチギア26のコーン面26bとの間に生じる摩擦力により、シンクロスリーブ122の回転速度とクラッチギア26の回転速度との速度差を相殺させて同期する。
そして、シンクロスリーブ122の回転速度とクラッチギア26の回転速度とが同期すると、スリーブチャンファ122a’がリングチャンファ25a’を掻き分けて、シンクロスリーブ122が更に軸方向に移動する。このとき、シンクロナイザーキー124の本体部124aは、シンクロスリーブ122によって第2凹部134bの軸方向端面134b’の傾斜面とシンクロナイザーキー124の凸部124bの長手方向端面124b’との当接面に作用する軸方向力の分力である半径方向内向きの力により、シンクロスプリング23の付勢力に抗してその一部が切欠凹部21b内に押し込まれ、シンクロスリーブ122のスリーブチャンファ122a’がクラッチギア26のクラッチチャンファ26aに当接する際には、シンクロナイザーキー124の凸部124bの長手方向端面124b’が第1凹部134cの軸方向端面134c’に当接する状態となる。即ち、シンクロスリーブ122のスリーブチャンファ122a’がクラッチギア26のクラッチチャンファ26aに当接する際には、シンクロナイザーキー124に再び軸方向の負荷をかけ、シンクロリング25のコーン面25bとクラッチギア26のコーン面26bとの間に摩擦力を生じさせるのである。
これにより、シンクロスリーブ122の回転速度とクラッチギア26の回転速度とに再び速度差が発生する所謂同期崩れを防止し、シンクロスリーブ122がクラッチギア26と噛合する際に生ずるショックを低減できる。こうして、二段入り現象を生ずることなく、シンクロスリーブ122とクラッチギア26とが円滑に噛合してシフト操作が完了する。
以上説明した第2実施例の同期装置120によれば、シンクロスリーブ122のスリーブスプライン132aに第1凹部134cと第2凹部134bとを形成し、第2凹部134bの長手方向端面134b’とシンクロナイザーキー124の凸部124bの軸方向端面124b’との当接により同期作用を行い、第1凹部134cの長手方向端面134c’とシンクロナイザーキー124の凸部124bの軸方向端面124b’との当接により同期作用終了後、シンクロスリーブ122のスリーブチャンファ122a’がクラッチギア26のクラッチチャンファ26aに当接する際に再び同期作用を行なうから、シンクロスリーブ122とクラッチギア26との噛合の際に発生するショックによる二段入り現象を防止することができる。しかも、2種類のシンクロナイザーキー124を使用するものに比べて部品点数を削減できるとともに、装置自体を簡易なものとすることができ、さらに、シンクロナイザーキー124の組み付け間違いといった不具合を回避することができる。
第1,2実施例の同期装置20,120では、シンクロスリーブ22,122のスリーブチャンファ22a’,122a’がクラッチギア26のクラッチチャンファ26aに当接する際に、シンクロナイザーキー24,124に再び軸方向の負荷をかけるものとしたが、同期作用開始から継続してシンクロナイザーキー24,124に軸方向の負荷をかけ続けるものとしても良い。この場合、第1凸部34cの長手方向端面34c’と第2凸部34bの長手方向端面34b’とを傾きの異なる連続する傾斜面としたり、第1凹部134cの軸方向両端面134c’と第2凹部134bの軸方向両端面134b’とを傾きの異なる連続する傾斜面とすれば良い。こうすれば、シンクロスリーブ22,122の回転速度とクラッチギア26の回転速度とに再び速度差が発生する同期崩れを完全に防止することができる。
第1,2実施例の同期装置20,120では、シンクロナイザーキー24,124は、リング状のシンクロスプリング23によりシンクロスリーブ22,122側に付勢されるものとしたが、例えば、シンクロナイザーキー24,124は、コイルスプリングによりシンクロスリーブ22,122側に付勢されるものであっても構わない。
次に、本発明の第3実施例としての同期装置220について説明する。図11は、第3実施例の同期装置220の構成の概略を示す構成図である。
第3実施例の同期装置220は、シンクロスリーブ22およびシンクロナイザーキー24をそれぞれシンクロスリーブ222およびシンクロナイザーキー224に変えた点およびシンクロスプリング23を有さない点を除いて第1実施例の同期装置20と同一の構成をしている。したがって、第3実施例の同期装置220の構成のうち第1実施例の同期装置20と同一の構成については同一の符号を付し、その説明を省略する。
第3実施例の同期装置220は、図示するように、シンクロハブ(図示せず)の外周面に形成されたハブスプライン21aとスプライン嵌合するスリーブスプライン222aが内周面に形成されたシンクロスリーブ222と、スリーブスプライン222a間に介在されたシンクロナイザーキー224と、外周面にリングスプライン25aが形成されて回転方向に所定のクリアランスをもってシンクロハブと一体回転するシンクロリング25と、シンクロリング25の内周面に形成されたコーン面25bと摺接するコーン面26bを有する被駆動歯車G’のシンクロハブ側側面に一体形成されたクラッチギア26とから構成されており、シンクロスリーブ222の軸方向移動により同期作用を行う。
スリーブスプライン222aは、互いに隣り合う側面に対向して切欠凹部233b,233cが形成されたスリーブスプライン232a、232bを含み、このスリーブスプライン232a,232bは、シンクロスリーブ222の円周方向に等間隔に3組ずつ設けられている。この切欠凹部233b,233cの軸方向両端面233b’,233c’は、各切欠凹部233b,233cの底面233b’’,233c’’に対して鈍角で形成された傾斜面、即ち、後述するスリーブスプライン232a,232bのスリーブチャンファ232a’,232b’の傾斜角とほぼ等しい角度の傾斜面となっている。なお、切欠凹部233b,233cは、図示するように、スリーブスプライン232a,232bの軸方向両端部側にそれぞれ形成されている。
図12は、シンクロナイザーキー224の外観を示す外観図である。シンクロナイザーキー224は、図示するように、幅方向に膨出する膨出部324aが軸方向両端に形成された2つのキー片部224aを接続部224bで接続した周知の板バネタイプとして構成されている。シンクロナイザーキー224は、膨出部324aの外面とスリーブスプライン232a,232bのスリーブチャンファ232a’,232b’とを対向させて、自身のバネ力でキー片部224aをスリーブスプライン232a,232bそれぞれの側面に付勢した状態でシンクロスリーブ222に取り付けられる。
次に、こうして構成された同期装置220の動作、特にシフト操作が行われた際の同期装置220の動作について説明する。図13,図14,図15,図16,図17は、シフト操作が行なわれた際の同期装置の状態を示す状態図である。
シンクロスリーブ222が中立位置にある状態からシフト操作が行われると、図13に示すように、シンクロスリーブ222が軸方向に移動し始めて、スリーブスプライン232a,232bのスリーブチャンファ232a’,232b’が膨出部324aに当接する。これにより、シンクロスリーブ222と共にシンクロナイザーキー224も軸方向に移動して、シンクロナイザーキー224の長手方向端面224dがシンクロスリーブ222に先行してシンクロリング25の側面25cに当接する。このとき、シンクロリング25が図示しないシンクロハブとの所定クリアランス分だけ回転して、シンクロスリーブ222のスリーブチャンファ222a’(232a’,232b’含む)とシンクロリング25のリングチャンファ25a’とが当接可能な状態に割り出される(以下、同期作用スタンバイ状態という。)。
同期作用スタンバイ状態において、さらにシンクロスリーブ222に軸方向の負荷をかけることで、図14に示すように、スリーブチャンファ222a’とリングチャンファ25a’とが当接してシンクロリング25に軸方向の負荷がかかり、シンクロリング25のコーン面25bとクラッチギア26のコーン面26bとの間に生じる摩擦力により、シンクロスリーブ222の回転速度とクラッチギア26の回転速度との速度差を相殺させて同期する。このとき、膨出部324aは、スリーブチャンファ232a’,232b’との当接面に作用する軸方向力の分力(シンクロナイザーキー224の幅方向内向きの力)により押し縮められて、その外面がスリーブスプライン232a,232bの側面と当接するようになる。
そして、シンクロスリーブ222の回転速度とクラッチギア26の回転速度とが同期すると、図15に示すように、スリーブチャンファ222a’がリングチャンファ25a’を掻き分けて、シンクロスリーブ222が更に軸方向に移動する。このシンクロスリーブ222の更なる軸方向移動によりシンクロナイザーキー224の膨出部324aは、スリーブスプライン232a,232bの切欠凹部233b,233cに収容されて、再びスリーブスプライン232a,232bの側面よりも幅方向外方へ張り出した状態となり、シンクロスリーブ222のスリーブチャンファ222a’がクラッチギア26のクラッチチャンファ26aに当接する際には、膨出部324aの外面が切欠凹部233b,233cの軸方向両端面233b’,233c’に当接する状態となる。即ち、図16に示すように、シンクロスリーブ222のスリーブチャンファ222a’がクラッチギア26のクラッチチャンファ26aに当接する際には、シンクロナイザーキー224に再び軸方向の負荷をかけ、シンクロリング25のコーン面25bとクラッチギア26のコーン面26aとの間に摩擦力を生じさせるのである。ここで、切欠凹部233b,233cの軸方向両端面233b’,233c’を傾斜面とすることにより、シンクロスリーブ222とクラッチギア26とを噛合させる所謂シフト入り時およびシンクロスリーブ222とクラッチギア26との噛合を解除する所謂シフト抜き時のそれぞれにおける、シンクロナイザーキー224の膨出部324aの引っ掛かりを防止でき、円滑なシフト操作を可能としている。
これにより、シンクロスリーブ222の回転速度とクラッチギア26の回転速度とに再び速度差が発生する所謂同期崩れを防止し、シンクロスリーブ222がクラッチギア26と噛合する際に生ずるショックを低減できる。こうして、二段入り現象を生ずることなく、図17に示すように、シンクロスリーブ222とクラッチギア26とが円滑に噛合してシフト操作が完了する。
以上説明した第3実施例の同期装置220によれば、スリーブチャンファ232a’,232b’とシンクロナイザーキー224の膨出部324aとの当接により同期作用を行なうとともに、スリーブスプライン232a、232bの軸方向両端部側に形成した互いに対向する切欠凹部233b,233cの端面233b’,233c’と膨出部324aとの当接により同期作用終了後、スリーブチャンファ222a’がクラッチギア26のクラッチチャンファ26aに当接する際に再び同期作用を行なうから、シンクロスリーブ222とクラッチギア26との噛合の際に発生するショックによる二段入り現象を防止することができる。しかも、2種類のシンクロナイザーキー224を使用するものに比べて部品点数を削減できるとともに、装置自体を簡易なものとすることができ、さらに、シンクロナイザーキー224の組み付け間違いといった不具合を回避することができる。
実施例3の同期装置220では、スリーブスプライン232a,232bの切欠凹部233b,233cの軸方向両端面233b’,233c’は、スリーブスプライン232a,232bのスリーブチャンファ232a’,232b’の傾斜角とほぼ等しい角度の傾斜面としたが、端面233b’,233c’は、スリーブチャンファ232a’,232b’の傾斜角より大きくても構わないし、小さくても構わない。また、軸方向両端面233b’,233c’は、両端面で等しい傾斜角としたが、両端面で異なる傾斜角としても構わない。
以上、本発明の実施の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施形態としての同期装置を搭載する変速機の構成の概略を示す構成図である。 同期装置の構成の概略を示す斜視構成図である。 同期装置の断面を示す断面図である。 シフト操作が行なわれた際の同期装置の状態を示す状態図である。 シフト操作が行なわれた際の同期装置の状態を示す状態図である。 シフト操作が行なわれた際の同期装置の状態を示す状態図である。 シフト操作が行なわれた際の同期装置の状態を示す状態図である。 シフト操作が行なわれた際の同期装置の状態を示す状態図である。 第2実施例の同期装置の断面を示す断面図である。 第2実施例の同期装置の要部を拡大した要部拡大図である。 第3実施例の同期装置の構成の概略を示す構成図である。 シンクロナイザーキーの外観を示す外観図である。 シフト操作が行なわれた際の同期装置の状態を示す状態図である。 シフト操作が行なわれた際の同期装置の状態を示す状態図である。 シフト操作が行なわれた際の同期装置の状態を示す状態図である。 シフト操作が行なわれた際の同期装置の状態を示す状態図である。 シフト操作が行なわれた際の同期装置の状態を示す状態図である。
符号の説明
1 変速機
11 クラッチ
12 入力軸
13 出力軸
14 ディファレンシャル装置
20,120,220 同期装置
21 シンクロハブ
21a ハブスプライン
21b 切欠凹部
22,122,222 シンクロスリーブ
22a,122a,222a,32a,132a,232a,232b スリーブスプライン
22a’,122a’,232a’,232b’ スリーブチャンファ
23 シンクロスプリング
24,124,224 シンクロナイザーキー
24a,124a 本体部
24b,124b 凸部
24c,124c 凹部
24d,124d,224d 長手方向端面
25 シンクロリング
25a リングスプライン
25a’ リングチャンファ
25b コーン面
25c 側面
26 クラッチギア
26a クラッチチャンファ
26b コーン面
32b,132b 凹部
32b’ 軸方向端面
32b’’ 底面
34c 第1凸部
34b 第2凸部
34b’,34c’,124b’ 長手方向端面
134c 第1凹部
134b 第2凹部
134b’,134c’ 軸方向端面
134b’’,134c’’ 底面
233b,233c 切欠凹部
233b’,233c’ 軸方向両端面
233b’’,233c’’ 底面
224a キー片部
224b 接続部
324a 膨出部

Claims (8)

  1. 回転軸に固定されたシンクロナイザーハブの外周に配置されたシンクロナイザースリーブを前記回転軸の軸方向に摺動して該シンクロナイザースリーブとクラッチギアとを同期させながら噛合させる同期装置であって、
    前記シンクロナイザースリーブの前記軸方向摺動に伴いシンクロナイザーキーを軸方向摺動させてシンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を開始するとともに、該同期作用の終了後、少なくとも前記シンクロナイザースリーブが前記クラッチギアに噛合する際に前記シンクロナイザーキーを前記シンクロナイザーリングに押し付けて前記同期作用を再発する同期開始再発手段を備える同期装置。
  2. 前記同期開始再発手段は、前記同期作用の終了後、前記シンクロナイザースリーブが前記クラッチギアに噛合するまでの間、前記シンクロナイザーキーを前記シンクロナイザーリングに押し付けて前記同期作用を継続する手段である請求項1記載の同期装置。
  3. 前記シンクロナイザーキーは、第1凸部と第2凸部とを有し、
    前記シンクロナイザースリーブは、前記第1凸部および前記第2凸部と係合可能な係合部を有し、
    前記同期開始再発手段は、前記第1凸部と前記係合部との係合を利用して前記シンクロナイザーキーを前記軸方向に摺動させて前記シンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を開始し、前記第2凸部と前記係合部との係合を利用して前記シンクロナイザーキーを前記シンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を再発させる手段である請求項1または2記載の同期装置。
  4. 前記シンクロナイザーキーは、シンクロスプリングにより前記シンクロナイザースリーブの内周面に付勢されており、
    前記第1凸部および前記第2凸部は、前記シンクロナイザースリーブの内周面に向かって形成された連続する2段突起であり、
    前記係合部は、該2段突起を収容可能に前記シンクロナイザースリーブの内周面に形成された凹部である請求項3記載の同期装置。
  5. 前記シンクロナイザーキーは、凸部を有し、
    前記シンクロナイザースリーブは、前記凸部と係合可能な第1係合部と第2係合部とを有し、
    前記同期開始継続手段は、前記凸部と前記第1係合部との係合を利用して前記シンクロナイザーキーを前記軸方向に摺動させて前記シンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を開始し、前記凸部と前記第2係合部との係合を利用して前記シンクロナイザーキーを前記シンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を継続させる手段である請求項1または2記載の同期装置。
  6. 前記シンクロナイザーキーは、シンクロスプリングにより前記シンクロナイザースリーブの内周面に付勢されており、
    前記凸部は、前記シンクロナイザースリーブの内周面に向かって形成された突起であり、
    前記第1係合部および前記第2係合部は、該突起を収容可能に前記シンクロナイザースリーブの内周面に形成された連続する2段凹部である請求項5記載の同期装置。
  7. 前記シンクロナイザーキーは、第1凸部と第2凸部とを有し、
    前記シンクロナイザースリーブは、前記第1凸部と係合可能な第1係合部と前記第2凸部と係合可能な第2係合部とを有し、
    前記同期開始継続手段は、前記第1凸部と前記第1係合部との係合を利用して前記シンクロナイザーキーを前記軸方向に摺動させて前記シンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を開始し、前記第2凸部と前記第2係合部との係合を利用して前記シンクロナイザーキーを前記シンクロナイザーリングに押し付けて同期作用を継続させる手段である請求項1または2記載の同期装置。
  8. 前記回転軸には、切替え可能な異なる変速比の変速段を構成する変速ギヤが遊転可能に配置されており、
    前記クラッチギアは、該変速ギヤに固定されてなる請求項1乃至7何れか記載の同期装置を備える変速機。
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JP2016114092A (ja) * 2014-12-11 2016-06-23 本田技研工業株式会社 同期装置及び変速機

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