JP4433986B2 - 変速機の同期装置および戻しスプリングの組付け方法 - Google Patents
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変速時であって、ボークリングテーパーコーン面とクラッチギヤテーパーコーン面との間で微少な同期トルクが発生することにより、前記シンクロハブと前記ボークリングとの間に相対回転が発生しているとき、前記相対回転を受ける周方向の力を、前記ボークリングをクラッチギヤに押し付ける軸方向のサポート同期力に変換するサポート同期力発生機構を設け、
前記戻しスプリングは、前記対向する一対のボークリングを外側から挟み込むように構成した一対の係合部材をスプリング両端部に有し、該係合部材に、径方向に長く開口した戻しスプリング取付け長穴を形成したことを特徴とする。
そこで、例えば、戻しスプリングの両端部を一対のボークリングに直接固定する設定とした場合には、組付け時に戻しスプリングが脱落したりして作業性が非常に悪くなる。これに対し、本願発明の戻しスプリングは、一対のボークリングを外側から挟み込むように構成した一対の係合部材をスプリング両端部に有し、該係合部材に、径方向に長く開口した戻しスプリング取付け長穴を形成したため、戻しスプリングの組付け時、係合部材を用いて予め戻しスプリングをカップリングスリーブに仮止めしておき、その後、戻しスプリング取付け長穴を用い、係合部材を径方向内側に移動させ、一対のボークリングにスプリング両端部を固定することができる。
よって、戻しスプリングの組付け時に、戻しスプリングの脱落が確実に防止され、戻しスプリングの組付け作業性を向上させることができる。
図1は実施例1の同期装置のニュートラル状態を示す図2のA−A線断面図及びB部詳細図、図2は実施例1の同期装置のカップリングスリーブ及びシンクロハブを示す正面図である。実施例1の変速機の同期装置は、図1に示すように、カップリングスリーブ1と、メインギヤ2,2’と、クラッチギヤ3,3’と、ボークリング4,4’と、シンクロハブ5と、インサートキー6と、スプレッドスプリング7と、メインシャフト8と、リターンスプリング9(戻りスプリング)と、組付けプレート10,10’(係合部材)と、を備えている。
[リターンスプリング組付け方法]
以下、図8〜図17に示す図に基づいて、実施例1におけるリターンスプリング9の組付け方法について、各手順毎に説明する。
図8に示すように、前記リーターンスプリング9の両端に組付けプレート10,10’を取付け、これをカップリングスリーブ1の三箇所位置に仮止めする。
図9に示すように、前記カップリングスリーブ1に仮止めした組付けプレート10,10’がカップリングスリーブ1から脱落しないように断面コ形の3分割円弧片によるプレート固定用治具11,11,11を取り付ける。
図10に示すように、前記組付けプレート10,10’をプレート固定用治具11,11,11により仮止めした状態を保ちながら、カップリングスリーブ1の内側位置にシンクロハブ5を挿入しながら組付ける。
図11に示すように、前記シンクロハブ5を組付けた状態から3箇所にインサートキー6,6,6を取付け、該インサートキー6,6,6を径方向外側に付勢するスプレッドスプリング7,7をシンクロハブ5の両側位置から取り付ける。
図12に示すように、前記インサートキー6,6,6とスプレッドスプリング7,7を取り付けた状態で、一対のボークリング4,4’を両側からの挿入により装着する。
図13に示すように、前記一対のボークリング4,4’の装着状態で、取付けプレート10(第1の係合部材)を取り付ける図面右方向(第1の方向)へカップリングスリーブ1をスライドさせる。
図14に示すように、前記カップリングスリーブ1をスライドさせた状態で、取付けプレート10(第1の係合部材)をカップリングスリーブ1の内径方向へスライドさせて取付けプレート10を係合部材取付け溝4g(第1の係合部材取付け溝)に嵌合させる。
図15に示すように、取付けプレート10をを係合部材取付け溝4gに嵌合させた状態で、取付けプレート10’(第2の係合部材)を取り付ける図面左方向(第2の方向)へカップリングスリーブ1をスライドさせ、かつ、取付けプレート10’をカップリングスリーブ1の内径方向へスライドさせて取付けプレート10’を係合部材取付け溝4g’(第2の係合部材取付け溝)に嵌合させる。
図16に示すように、前記両取付けプレート10,10’材を両係合部材取付け溝4g,4g’に嵌合させると、前記プレート固定用治具11,11,11を取り外す。
図17に示すように、前記プレート固定用治具11,11,11を取り外した状態で、カップリングスリーブ1を図面右方向にスライドさせてニュートラル位置に戻す。
以上の手順により、リターンスプリング9が組付けられる。
本出願人は、特願2004−135994号の出願において、図5(a),(b)に示すように、カップリングスリーブ1と、シンクロハブ5と、ボークリング4と、クラッチギヤ3と、を備えた変速機の同期装置において、変速時であって、ボークリングテーパーコーン面4aとクラッチギヤテーパーコーン面3aとの間で微少な同期トルクが発生することにより、前記シンクロハブ5と前記ボークリング4との間に相対回転が発生しているとき、前記相対回転を受ける周方向の力を、前記ボークリング4をクラッチギヤ3に押し付ける軸方向のサポート同期力に変換するサポート同期力発生機構(シンクロハブ凹部5dとボークリング凸部4d)を設けたものを提案した。
例えば、カップリングスリーブ1が中立位置にあるとき、および、カップリングスリーブ1とクラッチギヤ3のスプライン歯が噛み合っているとき、ボークリング4を初期位置に戻さないと、ボークリング4とシンクロハブ5とが一緒に回転し、両テーパーコーン面3e,4e間に引き摺りトルクが発生する。したがって、カップリングスリーブ1が中立位置にある状態からダウンシフト動作やアップシフト動作を行う場合、あるいは、アップシフト動作を行った後にダウンシフト動作を行う場合、両テーパーコーン面3e,4e間の引き摺りトルク(フリクション)が操作力や動作力を増大させる原因となる。
このように引き摺りトルクの発生を抑える状況下において、ボークリング4,4’を初期位置に戻すためには、リターンスプリング9を一対のボークリング4,4’間に設定する必要がある。
そこで、例えば、リターンスプリング9の両端部を一対のボークリング4,4’に直接固定する設定とした場合には、組付け時にリターンスプリング9が脱落したりして作業性が非常に悪くなる。
よって、リターンスプリング9の組付け時に、リターンスプリング9の脱落が確実に防止され、リターンスプリング9の組付け作業性を向上させることができる。
図18に示す動作荷重特性について説明する。まず、t0の時点でシフトレバーに対するシフト操作を開始すると、中立状態からカップリングスリーブ1とインサートキー6とが図1の右方向に移動して徐々に動作荷重が増し、t1の時点に近づくと、シフトレバーに加えた荷重が伝達されるシフト操作機構の途中位置に設けられたシフトチェックボールをスプリング付勢力に抗して乗り上げ、乗り上げるt1の時点で最大のシフトチェック荷重が作用し、その後、t2の時点まで動作荷重は低下する。なお、自動MTの場合、図18のt0の時点でシフト動作を開始すると、t2の時点まで徐々に動作荷重が上昇する。以下述べる作用は、手動変速機の場合も自動MTの場合も同様である。
実施例1の変速機の同期装置にあっては、下記に列挙する効果を得ることができる。
この結果、リターンスプリング9の組付け作業性を向上できるのに加え、手動変速機の場合には、ドライバーがシフトレバーに加えるシフト操作力が軽減されるし、また、自動MTの場合には、シフトアクチュエーターとして、コスト的にもスペース的にも有利な小型アクチュエーターを用いることができる。
前記リターンスプリング9の両端に取付けプレート10,10’を取付け、カップリングスリーブ1に仮止めする戻しスプリング仮止め手順と、
前記カップリングスリーブ1に仮止めした取付けプレート10,10’がカップリングスリーブ1から脱落しないようにプレート固定用治具11,11,11を取り付ける係合部材仮止め手順と、
前記取付けプレート10,10’をプレート固定用治具11,11,11により仮止めした状態を保ちながら、カップリングスリーブ1にシンクロハブ5を組付けるシンクロハブ組付け手順と、
前記シンクロハブ5を組付けた状態からインサートキー6とスプレッドスプリング7,7を取り付けるキー及びスプリング取付け手順と、
前記インサートキー6とスプレッドスプリング7,7を取り付けた状態で、一対のボークリング4,4’を装着するボークリング装着手順と、
前記ボークリング4,4’の装着状態で、取付けプレート10を取り付ける方向へカップリングスリーブ1をスライドさせるカップリングスリーブスライド手順と、
前記カップリングスリーブ1をスライドさせた状態で、取付けプレート10をカップリングスリーブ1の内径方向へスライドさせて取付けプレート10を係合部材取付け溝4gに嵌合させる第1の係合部材嵌合手順と、
前記取付けプレート10を係合部材取付け溝4gに嵌合させた状態で、取付けプレート10’を取り付ける方向へカップリングスリーブ1をスライドさせ、かつ、取付けプレート10’をカップリングスリーブ1の内径方向へスライドさせて取付けプレート10’を係合部材取付け溝4g’に嵌合させる第2の係合部材嵌合手順と、
前記両取付けプレート10,10’を両係合部材取付け溝4g,4g’に嵌合させると、前記プレート固定用治具11,11,11を取り外す治具取り外し手順と、
前記プレート固定用治具11,11,11を取り外した状態で、カップリングスリーブ1をニュートラル位置に戻す組付け完了手順と、
を有するため、予め取付けプレート10,10’によりリターンスプリング9をカップリングスリーブ1に仮止めしておき、取付けプレート10,10’をカップリングスリーブ1からスライドさせての組付けとなることで、プレート固定用治具11,11,11を用いながらも、組付け時にリターンスプリング9が脱落することを防止することができる。
[リターンスプリング組付け方法]
以下、図22〜図26に示す図に基づいて、実施例2におけるリターンスプリング9の組付け方法について、各手順毎に説明する。
図22に示すように、リターンスプリング9の両端に取付けプレート10,10’を取付け、カップリングスリーブ1のプレート引掛け溝1b,1b’に取付けプレート10,10’のボークリング径方向係合爪10d,10d’を係合する。
図23に示すように、前記取付けプレート10,10’をカップリングスリーブ1に対し仮止めした状態を保ちながら、カップリングスリーブ1の内側に横からの挿入によりシンクロハブ5を組付ける。
図24に示すように、前記シンクロハブ5を組付けた状態からインサートキー6,6,6を取付け、該インサートキー6,6,6を径方向外側に付勢するようにスプレッドスプリング7,7を取り付ける。
図25に示すように、前記インサートキー6,6,6とスプレッドスプリング7,7を取り付けた状態で、ボークリング4(第1のボークリング)を装着すると同時に、取付けプレート10(第1の係合部材)のボークリング径方向係合爪10dをカップリングスリーブ1のプレート引掛け溝1b(第1の係合部材仮止め溝)から外し、取付けプレート10を係合部材取付け溝4g(第1の係合部材取付け溝)に嵌合させる。
図26に示すように、取付けプレート10を係合部材取付け溝4gに嵌合させた状態で、ボークリング4’(第2のボークリング)を装着すると同時に、取付けプレート10’(第2の係合部材)のボークリング径方向係合爪10d’をカップリングスリーブ1のプレート引掛け溝1b’(第2の係合部材仮止め溝)から外し、取付けプレート10’を係合部材取付け溝4g’(第2の係合部材取付け溝)に嵌合させる。
以上の手順により、リターンスプリング9が組付けられる。なお、他の作用は、実施例1と同様であるので説明を省略する。
この実施例2の変速機の同期装置にあっては、実施例1の(1)〜(5)の効果に加え、下記に列挙する効果を得ることができる。
前記リターンスプリング9の両端に取付けプレート10,10’を取付け、カップリングスリーブ1のプレート引掛け溝1b,1b’に取付けプレート10,10’のボークリング径方向係合爪10d,10d’を係合するリターンスプリング仮止め手順と、
前記取付けプレート10,10’をカップリングスリーブ1に対し仮止めした状態を保ちながら、カップリングスリーブ1にシンクロハブ5を組付けるシンクロハブ組付け手順と、
前記シンクロハブ5を組付けた状態からインサートキー6,6,6とスプレッドスプリング7,7を取り付けるキー及びスプリング取付け手順と、
前記インサートキー6,6,6とスプレッドスプリング7,7を取り付けた状態で、ボークリング4を装着すると同時に、取付けプレート10のボークリング径方向係合爪10dをカップリングスリーブ1のプレート引掛け溝1bから外し、取付けプレート10を係合部材取付け溝4gに嵌合させる第1の係合部材嵌合手順と、
前記取付けプレート10を係合部材取付け溝4gに嵌合させた状態で、ボークリング4’を装着すると同時に、取付けプレート10’のボークリング径方向係合爪10d’をカップリングスリーブ1のプレート引掛け溝1b’から外し、取付けプレート10’を係合部材取付け溝4g’に嵌合させる第2の係合部材嵌合手順と、
1a カップリングチャンファ
1b,1b’ プレート引掛け溝(係合部材仮止め溝)
2,2’ メインギヤ
3,3’ クラッチギヤ
3b クラッチギヤチャンファ
3e クラッチギヤテーパーコーン面
4,4’ ボークリング
4b ボークリングチャンファ
4c ボークリングキー溝
4d ボークリング凸部(サポート同期力発生機構)
4e ボークリングテーパーコーン面
4f リターンスプリング挿入溝(戻しスプリング挿入溝)
4g 係合部材取付け溝
4h 係合凸部嵌合溝
4i 溝段差面
4j 爪係合突起部
5 シンクロハブ
5a シンクロハブスプライン歯
5d シンクロハブ凹部(サポート同期力発生機構)
6 インサートキー
7,7’ スプレッドスプリング
8 メインシャフト
9 リターンスプリング(戻しスプリング)
10,10’ 組付けプレート(係合部材)
10a 係合凸部
10b リターンスプリング取付け長穴(戻しスプリング取付け長穴)
10c テーパー面
10d ボークリング径方向係合爪
Claims (8)
- カップリングスリーブと、シンクロハブと、ボークリングと、クラッチギヤと、を備えた変速機の同期装置において、
変速時であって、ボークリングテーパーコーン面とクラッチギヤテーパーコーン面との間で微少な同期トルクが発生することにより、前記シンクロハブと前記ボークリングとの間に相対回転が発生しているとき、前記相対回転を受ける周方向の力を、前記ボークリングをクラッチギヤに押し付ける軸方向のサポート同期力に変換するサポート同期力発生機構を設け、
前記カップリングスリーブが中立位置にあるとき、および、前記カップリングスリーブとクラッチギヤのスプライン歯が噛み合っているとき、前記サポート同期力が発生しないように、前記ボークリングを初期位置に戻し、前記ボークリングテーパーコーン面とクラッチギヤテーパーコーン面とを離す戻しスプリングを、前記対向する一対のボークリング間に介装し、
前記戻しスプリングは、前記対向する一対のボークリングを外側から挟み込むように構成した一対の係合部材をスプリング両端部に有し、該係合部材に、径方向に長く開口した戻しスプリング取付け長穴を形成したことを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項1に記載された変速機の同期装置において、
前記対向する一対のボークリングに、前記戻しスプリング取付け長穴に対応する位置に、ボークリングスプライン歯側から径方向に長く開口した戻しスプリング挿入溝を形成したことを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項1または2に記載された変速機の同期装置において、
前記係合部材は、前記対向する一対のボークリングに形成した係合部材取付け溝に対して、戻しスプリングによる弾性力を加えながら溝嵌合により取付けたことを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項3に記載された変速機の同期装置において、
前記係合部材は、前記戻しスプリング取付け長穴の径方向内側位置に、前記ボークリングと径方向に係合する係合凸部を有し、
前記係合部材取付け溝は、前記係合部材を溝嵌合した状態で軸方向及び周方向に接触する溝段差面と前記係合凸部と径方向に接触する係合凸部嵌合溝とを有することを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項4に記載された変速機の同期装置において、
前記係合部材の係合凸部は、前記クラッチギヤテーパーコーン面と対向する内周面を、クラッチギヤテーパーコーン面に沿う曲面形状に設定したことを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項1乃至5の何れか1項に記載された変速機の同期装置において、
前記係合部材は、三方向からの挟み込みにより後述する爪係合突起部と係合部材仮止め溝とに係合するボークリング径方向係合爪を外周位置に有し、
前記ボークリングは、前記係合部材取付溝から外径方向に延出し、前記ボークリング径方向係合爪が係合する爪係合突起部を有し、
前記カップリングスリーブは、前記戻しスプリングを取り付けた前記一対の係合部材のボークリング径方向係合爪を係合することで仮止めする係合部材仮止め溝を有することを特徴とする変速機の同期装置。 - 請求項1乃至5の何れか1項に記載された変速機の同期装置において、
前記戻しスプリングの両端に係合部材を取付け、カップリングスリーブに仮止めする戻しスプリング仮止め手順と、
前記カップリングスリーブに仮止めした係合部材がカップリングスリーブから脱落しないようにプレート固定用治具を取り付ける係合部材仮止め手順と、
前記係合部材をプレート固定用治具により仮止めした状態を保ちながら、カップリングスリーブにシンクロハブを組付けるシンクロハブ組付け手順と、
前記シンクロハブを組付けた状態からインサートキーとスプレッドスプリングを取り付けるキー及びスプリング取付け手順と、
前記インサートキーとスプレッドスプリングを取り付けた状態で、一対のボークリングを装着するボークリング装着手順と、
前記ボークリングの装着状態で、第1の係合部材を取り付ける第1の方向へカップリングスリーブをスライドさせるカップリングスリーブスライド手順と、
前記カップリングスリーブをスライドさせた状態で、第1の係合部材をカップリングスリーブの内径方向へスライドさせて第1の係合部材を第1の係合部材取付け溝に嵌合させる第1の係合部材嵌合手順と、
前記第1の係合部材を第1の係合部材取付け溝に嵌合させた状態で、第2の係合部材を取り付ける第2の方向へカップリングスリーブをスライドさせ、かつ、第2の係合部材をカップリングスリーブの内径方向へスライドさせて第2の係合部材を第2の係合部材取付け溝に嵌合させる第2の係合部材嵌合手順と、
前記両係合部材を両係合部材取付け溝に嵌合させると、前記プレート固定用治具を取り外す治具取り外し手順と、
前記プレート固定用治具を取り外した状態で、カップリングスリーブをニュートラル位置に戻す組付け完了手順と、
を有することを特徴とする戻しスプリングの組付け方法。 - 請求項6に記載された変速機の同期装置において、
前記戻しスプリングの両端に係合部材を取付け、カップリングスリーブの係合部材仮止め溝に係合部材のボークリング径方向係合爪を係合する戻しスプリング仮止め手順と、
前記係合部材をカップリングスリーブに対し仮止めした状態を保ちながら、カップリングスリーブにシンクロハブを組付けるシンクロハブ組付け手順と、
前記シンクロハブを組付けた状態からインサートキーとスプレッドスプリングを取り付けるキー及びスプリング取付け手順と、
前記インサートキーとスプレッドスプリングを取り付けた状態で、第1のボークリングを装着すると同時に、第1の係合部材のボークリング径方向係合爪をカップリングスリーブの第1の係合部材仮止め溝から外し、第1の係合部材を第1の係合部材取付け溝に嵌合させる第1の係合部材嵌合手順と、
前記第1の係合部材を第1の係合部材取付け溝に嵌合させた状態で、第2のボークリングを装着すると同時に、第2の係合部材のボークリング径方向係合爪をカップリングスリーブの第2の係合部材仮止め溝から外し、第2の係合部材を第2の係合部材取付け溝に嵌合させる第2の係合部材嵌合手順と、
を有することを特徴とする戻しスプリングの組付け方法。
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