JPH0861391A - 変速機の同期装置 - Google Patents

変速機の同期装置

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JPH0861391A
JPH0861391A JP21214494A JP21214494A JPH0861391A JP H0861391 A JPH0861391 A JP H0861391A JP 21214494 A JP21214494 A JP 21214494A JP 21214494 A JP21214494 A JP 21214494A JP H0861391 A JPH0861391 A JP H0861391A
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chamfer
gear
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sleeve spline
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比呂志 渡辺
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Tamotsu Tsukamoto
保 塚本
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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速操作が軽快にできる変速機の同期装置を
提供する。 【構成】 同一の軸心2上に設けられた駆動歯車4と、
従動歯車7のいずれか一方側の部材に軸方向摺動自在に
外嵌するスリーブ10を設ける。このスリーブ10の内
周面にスリーブスプライン12を形成する。他方側の部
材に、上記スリーブ10の摺動でそのスリーブスプライ
ン12と噛合可能な被同期歯車17を設ける。上記軸方
向におけるスリーブスプライン12と被同期歯車17の
互いの対向端にそれぞれチャンファー22,23を形成
する。これら両チャンファー22,23の各面頂角α,
βの大きさを互いに相違させる。上記スリーブスプライ
ン12と被同期歯車17の各チャンファー22,23の
うち、面頂角αの大きいチャンファー22の基部側面2
2cをR面にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車等に搭載され
る変速機の同期装置に関する。
【0002】
【従来の技術】変速機の同期装置には、従来、実開平4
‐62926号公報で示されるものがある。
【0003】これによれば、同一の軸心上に設けられた
駆動側部材と、従動側部材のいずれか一方側の部材に軸
方向摺動自在に外嵌するスリーブが設けられ、このスリ
ーブの内周面にはスリーブスプラインが形成されてい
る。また、他方側の部材には、上記スリーブの摺動でそ
のスリーブスプラインと噛合可能な被同期歯車が設けら
れている。上記軸方向におけるスリーブスプラインと被
同期歯車の互いの対向端にそれぞれチャンファーが形成
され、これら両チャンファーの各面頂角の大きさが互い
に相違させられている。
【0004】そして、上記駆動側部材と従動側部材との
接続は、上記スリーブの摺動によるスリーブスプライン
と被同期歯車との噛合によって得られるが、この噛合の
際には、まず、これらスリーブスプラインと被同期歯車
の両チャンファーが互いに摺動しながら係合する。そし
て、この係合過程では、上記両チャンファーのうち、面
頂角の大きいチャンファーの基部側面は、面頂角の小さ
いチャンファーの斜面と互いに摺接する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来構
成では、面頂角の大きいチャンファーの基部側面は、鋭
いエッジのままとされていたため、上記チャンファー同
士の摺動は抵抗が大きくなり、その分、変速の操作力が
重いという問題がみられた。
【0006】
【発明の目的】この発明は、上記のような事情に注目し
てなされたもので、変速操作が軽快にできる変速機の同
期装置の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
のこの発明は、次の如くである。
【0008】なお、この「課題を解決するための手段」
の項において、下記した( )内の用語は、特許請求の
範囲の用語に対応するものである。
【0009】この発明の変速機の同期装置は、同一の軸
心2上に設けられた駆動歯車(駆動側部材)4と、従動
歯車(従動側部材)7のいずれか一方側の部材に軸方向
摺動自在に外嵌するスリーブ10を設け、このスリーブ
10の内周面にスリーブスプライン12を形成し、他方
側の部材に、上記スリーブ10の摺動でそのスリーブス
プライン12と噛合可能な被同期歯車17を設け、上記
軸方向におけるスリーブスプライン12と被同期歯車1
7の互いの対向端にそれぞれチャンファー22,23を
形成し、これら両チャンファー22,23の各面頂角
α,βの大きさを互いに相違させた場合において、上記
スリーブスプライン12と被同期歯車17の各チャンフ
ァー22,23のうち、面頂角αの大きいチャンファー
22の基部側面22cをR面にしたものである。
【0010】
【作 用】上記構成による作用は次の如くである。
【0011】なお、この「作用」の項において、下記し
た( )内の用語は、特許請求の範囲の用語に対応する
ものである。
【0012】図1において、スリーブスプライン12と
被同期歯車17の各チャンファー22,23のうち、面
頂角αの大きいチャンファー22の基部側面22cをR
面にしてある。
【0013】このため、駆動歯車(駆動側部材)4と従
動歯車(従動側部材)7とを接続させる場合におけるス
リーブスプライン12と被同期歯車17の噛合に先立っ
て、面頂角αの大きいチャンファー22の基部側面22
cと、面頂角βの小さいチャンファー23の斜面23a
とが摺接するとき、この摺接における摺動抵抗は、従
来、上記基部側面22cが鋭いエッジのままにされてい
たことに比べて、小さくなる。
【0014】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面により説明す
る。
【0015】図2において、符号1は自動車等に搭載さ
れる変速機1である。なお、下記する左右とは図2に向
っての方向をいうものとし、より具体的には、右方を矢
印Aで示す。
【0016】上記変速機1は、この変速機1の外殻を構
成するハウジング等の固定側部材に、その軸心2回りに
回転自在に支承される変速軸3と、この変速軸3にスプ
ライン嵌合してこの変速軸3と共に上記軸心2回りに回
転する駆動歯車4と、同上変速軸3に軸受6を介し同上
軸心2回りに回転自在に支承される左右一対の従動歯車
7とを備えている。この場合、変速軸3と駆動歯車4は
駆動側部材を構成し、各従動歯車7は従動側部材を構成
している。また、上記変速軸3は各図中矢印Rの方向に
回転している。
【0017】上記駆動歯車4と、左右従動歯車7,7の
うちいずれか一方の従動歯車7とを、選択的に接続させ
て、動力伝達を可能とさせる同期装置9が設けられてい
る。
【0018】上記同期装置9は、上記駆動歯車4に軸方
向摺動自在に外嵌するスリーブ10を有している。この
スリーブ10は円環状のスリーブ本体11と、このスリ
ーブ本体11の内周面に形成されて上記駆動歯車4に軸
方向摺動自在に噛合するスリーブスプライン12とで構
成され、上記スリーブ本体11にはシフトフォークであ
る操作子13が上記軸心2回りにのみ摺動自在に係合し
ている。
【0019】上記スリーブ10の内面側に係脱自在とさ
れるキー14が設けられ、このキー14を上記スリーブ
10の内面側に係合させるよう付勢するばね15が設け
られている。
【0020】図1から図3において、上記各従動歯車7
には上記スリーブ10の摺動でそのスリーブスプライン
12と噛合可能な被同期歯車17が形成されている。ま
た、上記スリーブ10と各被同期歯車17との間にシン
クロナイザリング18が介設されている。このシンクロ
ナイザリング18が上記被同期歯車17側へ移動すると
き、これら両者17,18を摩擦係合可能とさせる円錐
台状の摩擦接合面19が上記被同期歯車17とシンクロ
ナイザリング18にそれぞれ形成され、これら両摩擦接
合面19,19は互いに近接して対面させられている。
上記シンクロナイザリング18にはキー溝20が形成さ
れ、このキー溝20に、上記変速軸3の軸方向における
上記キー14の端部が嵌入されている。
【0021】図3において、上記変速軸3の軸方向で、
スリーブスプライン12と被同期歯車17の互いの対向
端にそれぞれチャンファー22,23が形成され、ま
た、スリーブスプライン12に対するシンクロナイザリ
ング18の対向端にも、チャンファー24が形成されて
いる。上記チャンファー22,23,24は、変速軸3
の径方向でみていずれも二等辺三角形状をなし、その各
斜面は符号22a,23a,24a、頂部は符号22
b,23b,24b、基部側面は符号22c,23c,
24cで示してある。
【0022】図1と図3において、上記スリーブスプラ
イン12のチャンファー22の面頂角αは、被同期歯車
17のチャンファー23の面頂角βよりも大きくされて
いる。
【0023】次に、上記同期装置9の作用を説明する
が、この同期装置9は図2で示すように左右ほぼ対称形
であるため、右半分について説明する。
【0024】図2において、上記スリーブ10は被同期
歯車17およびシンクロナイザリング18から離脱して
中立状態となっている。このため、駆動歯車4から従動
歯車7への動力伝達は切断されている。この場合、キー
14はばね15の付勢力により上記スリーブ10に係合
して、このスリーブ10を上記中立状態に保持してい
る。また、この場合、上記キー14はシンクロナイザリ
ング18のキー溝20に係合しており、このため、変速
軸3、駆動歯車4、スリーブ10、キー14、およびシ
ンクロナイザリング18は上記軸心2回りにほぼ一体的
に回転している。
【0025】図3中実線図示において、上記中立状態か
ら、操作子13への操作により、スリーブ10を右方
(図中矢印A)に移動させると、このスリーブ10に係
合しているキー14も右方に移動する。
【0026】上記スリーブ10とキー14とを右方へ移
動させれば、上記キー14はキー溝20の底面に圧接す
る。すると、上記キー14に押されてシンクロナイザリ
ング18が右方に移動させられ、これにより、このシン
クロナイザリング18と被同期歯車17との各摩擦接合
面19,19が互いに弱く摩擦接合する。
【0027】この際、被同期歯車17とシンクロナイザ
リング18との間には回転差があるため、上記摩擦接合
により、スリーブ10とシンクロナイザリング18とが
相対回転し始める。すると、この相対回転で、上記スリ
ーブ10に係合しているキー14と、キー溝20の周方
向一側面20aとが接合して、スリーブスプライン12
とシンクロナイザリング18の相対回転が直ちに阻止さ
れ、この状態で、これらスリーブ10とシンクロナイザ
リング18は一体的に回転し始める。これにより、スリ
ーブスプライン12のチャンファー22とシンクロナイ
ザリング18のチャンファー24とが所定の相対位置で
対向することとなり、いわゆるインデックス状態となる
(同上図3中実線図示)。
【0028】更に、スリーブ10を右方へ移動させる
と、図例では、スリーブスプライン12のチャンファー
22の斜面22aがシンクロナイザリング18のチャン
ファー24の頂部24bに圧接するようになっている。
そして、この圧接で、このシンクロナイザリング18と
被同期歯車17の各摩擦接合面19,19が互いに強く
摩擦接合して、被同期歯車17とシンクロナイザリング
18とが同行回転し始め、つまり、これら被同期歯車1
7とシンクロナイザリング18とが同期し始める。
【0029】この同期開始時において、操作子13に対
する操作力は、図6中A点で示すように上昇する。
【0030】上記スリーブ10を更に右方へ移動させる
と、この移動にばね15の付勢力が負けてスリーブ10
に対するキー14の係合が自動的に解除される。また、
スリーブスプライン12のチャンファー22の斜面22
aと、シンクロナイザリング18のチャンファー24の
頂部24bとが摺接して、楔作用により、上記スリーブ
スプライン12とシンクロナイザリング18とが軸心2
回りに相対回転する。このときの操作子13に対する操
作力は、図6中A〜Bで示すようある大きさを保つ。上
記スリーブ10の右方への移動で、スリーブスプライン
12のチャンファー22の基部側面22cがシンクロナ
イザリング18のチャンファー24の頂部24bに達し
たときが、図6中B点に相当する。
【0031】更に、上記スリーブ10を右方へ移動させ
ると、スリーブスプライン12のチャンファー22の基
部側面22cと、シンクロナイザリング18のチャンフ
ァー24の斜面24aとが摺接して、楔作用により、上
記スリーブスプライン12とシンクロナイザリング18
とが更に軸心2回りに相対回転する。このときの操作子
13に対する操作力は、図6中B〜Cで示すようある大
きさを保つ。
【0032】上記摺接後には、図3中二点鎖線で示すよ
うにスリーブスプライン12とシンクロナイザリング1
8とが噛合する。すると、これらスリーブスプライン1
2とシンクロナイザリング18、および、このシンクロ
ナイザリング18と摩擦接合している被同期歯車17の
互いの同期が完了する。この同期完了時は、図6中C点
に相当し、操作子13への操作力は急減する。
【0033】図4において、上記状態から、更にスリー
ブ10を右方(図中矢印A)へ移動させると、上記スリ
ーブスプライン12のチャンファー22と被同期歯車1
7のチャンファー23とが係合する。この際、前記した
ように、スリーブスプライン12のチャンファー22の
面頂角αは、被同期歯車17のチャンファー23の面頂
角βよりも大きく、図例では、上記スリーブスプライン
12のチャンファー22の斜面22aと被同期歯車17
のチャンファー23の頂部23bとが圧接するようにな
っている。この圧接時は、図6中D点に相当し、操作子
13に対する操作力が上昇する。
【0034】同上図4において、上記スリーブ10を更
に右方へ移動させると、上記スリーブスプライン12の
チャンファー22の斜面22aと、被同期歯車17のチ
ャンファー23の頂部23bとが摺接して、楔作用によ
り、上記スリーブスプライン12と被同期歯車17とが
軸心2回りに相対回転する。このときの操作子13に対
する操作力は、図6中D〜Eで示すようにある大きさを
保つ。上記摺接で、スリーブスプライン12のチャンフ
ァー22の基部側面22cが被同期歯車17のチャンフ
ァー23の頂部23bに達したときが、図6中E点に相
当する。
【0035】図1において、上記スリーブ10を更に右
方(図中矢印A)へ移動させると、スリーブスプライン
12のチャンファー22の基部側面22cと、被同期歯
車17のチャンファー23の斜面23aとが摺接して、
楔作用により、上記スリーブスプライン12と被同期歯
車17とが更に軸心2回りに相対回転する。このときの
操作子13に対する操作力は、図6中E〜Fで示すよう
にある大きさを保つ。
【0036】上記摺接後には、図5で示すように、スリ
ーブスプライン12と被同期歯車17とが噛合する。す
ると、上記駆動歯車4と従動歯車7の接続が完了し、こ
れら両者間の動力伝達が達成される。
【0037】そして、上記したように、駆動歯車4と従
動歯車7の接続には、その途中で一旦同期が行われるた
め、上記接続が円滑、かつ、迅速に行われることとな
る。
【0038】なお、上記駆動歯車4と従動歯車7の接続
の解除は、上記スリーブ10を左方(各図中矢印Aと反
対方向)に移動させればよい。
【0039】図1において、スリーブスプライン12の
チャンファー22の基部側面22cは、従来では、鋭い
エッジであったため、上記駆動歯車4と従動歯車7の接
続過程で、スリーブスプライン12のチャンファー22
の基部側面22cと、被同期歯車17のチャンファー2
3の斜面23aとが摺接するとき、上記摺接における摺
動抵抗が大きく、その分、操作子13に対する操作力は
図6中E〜Fの仮想線で示すように大きくなっていた。
【0040】そこで、特に図1で示すように、上記スリ
ーブスプライン12のチャンファー22の基部側面22
cが曲率半径の大きい円弧凸状のR面とされている。こ
のため、前記したように、スリーブスプライン12のチ
ャンファー22の基部側面22cと、被同期歯車17の
チャンファー23の斜面23aとが摺接するとき、上記
摺接における摺動抵抗が小さくなり、その分、操作子1
3に対する操作力が図6中E〜Fの実線で示すように小
さくなっている。
【0041】ところで、駆動歯車4と従動歯車7とを接
続させる場合には、スリーブスプライン12をシンクロ
ナイザリング18に噛合させるときの第1操作力と、こ
れに続いて、同上スリーブスプライン12を被同期歯車
17に噛合させるときの第2操作力とが必要であり、操
作者は、これら第1、第2操作力によって、いわゆる
「二段入り感」を体感することになるが、上記したよう
に、この実施例によれば、上記第2操作力は小さくなる
ため、上記「二段入り感」が抑制されて、操作性が向上
する。
【0042】なお、以上は図示の例によるが、スリーブ
スプライン12のチャンファー22の面頂角αよりも、
被同期歯車17のチャンファー23の面頂角βを大きく
してもよく、この場合には、上記スリーブスプライン1
2のチャンファー22の斜面22aと、被同期歯車17
のチャンファー23の基部側面23cとが摺接するた
め、このチャンファー23の基部側面23cを曲率半径
の大きいR面とすればよい。
【0043】また、駆動歯車4と従動歯車7の動力伝達
の方向は、図例とは逆であってもよい。
【0044】更に、上記実施例では、図4で示すよう
に、スリーブスプライン12がシンクロナイザリング1
8に噛合した後、次に、同上スリーブスプライン12の
チャンファー22の斜面22aが被同期歯車17のチャ
ンファー23の頂部23bに圧接する場合を示したが、
上記スリーブスプライン12がシンクロナイザリング1
8に噛合した後、次に、図1で示すように、同上スリー
ブスプライン12のチャンファー22の基部側面22c
が被同期歯車17のチャンファー23の斜面23aに直
接的に圧接することもあり、この場合にも、上記スリー
ブスプライン12のチャンファー22の基部側面22c
がR面であることから、この基部側面22cと、被同期
歯車17のチャンファー23の斜面23aとの摺動抵抗
が小さくなり、「二段入り感」が抑制される。
【0045】また、図示しないが、スリーブスプライン
12がシンクロナイザリング18に噛合した後、次に、
同上スリーブスプライン12のチャンファー22の基部
側面22cが被同期歯車17のチャンファー23の基部
側面23cに圧接することもあり、この場合にも、上記
と同様に摺動抵抗が小さくなり、「二段入り感」が抑制
される。
【0046】
【発明の効果】この発明によれば、同一の軸心上に設け
られた駆動側部材と、従動側部材のいずれか一方側の部
材に軸方向摺動自在に外嵌するスリーブを設け、このス
リーブの内周面にスリーブスプラインを形成し、他方側
の部材に、上記スリーブの摺動でそのスリーブスプライ
ンと噛合可能な被同期歯車を設け、上記軸方向における
スリーブスプラインと被同期歯車の互いの対向端にそれ
ぞれチャンファーを形成し、これら両チャンファーの各
面頂角の大きさを互いに相違させた変速機の同期装置に
おいて、上記スリーブスプラインと被同期歯車の各チャ
ンファーのうち、面頂角の大きいチャンファーの基部側
面をR面にしてある。
【0047】このため、駆動側部材と従動側部材とを接
続させる場合におけるスリーブスプラインと被同期歯車
の噛合に先立って、面頂角の大きいチャンファーの基部
側面と、面頂角の小さいチャンファーの斜面とが摺接す
るとき、この摺接における摺動抵抗は、従来、上記基部
側面が鋭いエッジのままにされていたことに比べて、小
さくなる。
【0048】よって、摺動抵抗が小さくなる分、変速の
操作力は小さくて済むことから、この変速操作が軽快に
できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同期装置の部分拡大図である。
【図2】同期装置の全体側面断面図である。
【図3】同期装置の作用を説明する図で図1に相当する
図である。
【図4】同期装置の作用を説明する図で図1に相当する
図である。
【図5】同期装置の作用を説明する図で図1に相当する
図である。
【図6】駆動側部材と従動側部材とを接続させるときの
操作子に対する操作力と、スリーブの移動量との関係を
示すグラフ図である。
【符号の説明】
1 変速機 2 軸心 4 駆動歯車(駆動側部材) 7 従動歯車(従動側部材) 9 同期装置 10 スリーブ 12 スリーブスプライン 13 操作子 17 被同期歯車 18 シンクロナイザリング 22 チャンファー 22c 基部側面 23 チャンファー 23a 斜面 α 面頂角 β 面頂角

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一の軸心上に設けられた駆動側部材
    と、従動側部材のいずれか一方側の部材に軸方向摺動自
    在に外嵌するスリーブを設け、このスリーブの内周面に
    スリーブスプラインを形成し、他方側の部材に、上記ス
    リーブの摺動でそのスリーブスプラインと噛合可能な被
    同期歯車を設け、上記軸方向におけるスリーブスプライ
    ンと被同期歯車の互いの対向端にそれぞれチャンファー
    を形成し、これら両チャンファーの各面頂角の大きさを
    互いに相違させた変速機の同期装置において、 上記スリーブスプラインと被同期歯車の各チャンファー
    のうち、面頂角の大きいチャンファーの基部側面をR面
    にした変速機の同期装置。
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