JP2007326305A - ページ捲り装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 不安定な摩擦力を使わない冊子のページ捲り機構として、通帳を湾曲させて通帳の端部に階段状の段差をつけ、その段差を利用してページを捲る装置を提供する。
【解決手段】
冊子を爪状のセパレータとローラで挟んで大きく湾曲させ、用紙を階段状にさせた冊子の端部へセパレータを移動し、そこで微小変位させて最上ページだけをセパレータから外ずすことで1ページ分ずつ捲ることを特徴とするページ捲り装置。
【選択図】図1
【解決手段】
冊子を爪状のセパレータとローラで挟んで大きく湾曲させ、用紙を階段状にさせた冊子の端部へセパレータを移動し、そこで微小変位させて最上ページだけをセパレータから外ずすことで1ページ分ずつ捲ることを特徴とするページ捲り装置。
【選択図】図1
Description
本発明は、ATM(Automated Teller Machine:現金自動預け払い機)、各種銀行窓口端末等の機器に内蔵される記帳機構において、表紙と複数枚の中紙とが綴じめ部を介して綴じられた、通帳、ノート、本等の冊子類のページを自動的に捲るための捲り機構に関する。
銀行などの端末として配置されているATM等の取引装置は、通帳等の冊子に取引記録を印刷するワイヤドットプリンタ等の印字装置を備え、さらに、印刷に先立って冊子を捲って所定ページを設定する捲り機構が取り付けられている。この冊子の捲り機構に関しては、従来、代表的に、冊子最上部を摩擦によってページを捲るローラを利用する方法(例えば、特許文献1参照)や、冊子端部を撓ませてページを捲るブロック(衝立)を利用する方法(例えば、特許文献2参照)が提案されている。
以下、これら従来例の構成と動作について説明する。
特開2005−254594号公報によれば、図12の従来例(その1)に示すように、まず、搬送された冊子104を押上げガイド103で押上げて撓ませた後、捲りローラ101を時計回りに回転させて最上ページTaを膨らませ((a) 、(b) )、続いて、捲りローラ101をさらに回転させると、最上ページTaの先端が捲りローラ101によってはじかれて捲りローラ101の上に乗り上げる((c) 、(d) 、(e) )。さらに、搬送ローラ102a〜102dで冊子104を右方に搬送すると、捲りローラ101の上に乗り上げていた最上ページTaは反転して捲り動作が完了する((f) )構成としている。
また、特開平8−011460号公報によれば、図13の従来例(その2)に示すように、まず、ターンページブロック47を時計回りに回転させて側面を冊子1の端部に接触させて冊子1を湾曲させ((a) 、(b) )、続いて、ターンページブロック47が回転して、冊子1の端部との接触角度が変化すると、最上ページ1aがターンページブロック47の側面からはずれる((c) )。さらに、ターンページブロック47を反時計回りに回転させて次ページ以降を平坦にする(湾曲の解消、(d) )。そして、搬送ローラ41etc で冊子1を右方に搬送すると、ターンページブロック47の上方に捲られていた最上ページ1aは反転して捲り動作が完了する((e) )構成となっている。
特開2005−254594号公報
特開平8−011460号公報
しかしながら、上記した従来技術は、以下の問題を抱える。
図12の従来例では、冊子104の膨らませ動作(a)(b)において、用紙間の摩擦力が大きいと複数のページが膨らんで多重捲りが発生する可能性がある。また、はじき中の(c)(d)において、湾曲した用紙の反発力だけで用紙先端を捲りローラ101に接触させているため、用紙先端と捲りローラ101の角度によっては用紙先端が捲りローラ101で掬い上げられなくて、捲り不良が発生する可能性がある。さらには、紙粉やインクの付着によって捲りローラ101の摩擦係数が変化すると、安定な捲り動作ができなくなる等の問題を抱える。
また、図13の従来例では、冊子1の端部とターンページブロック47の側面は湾曲した用紙の反発力による摩擦力で接触しているだけであるので、ターンページブロック47が時計回りに回転したときに、複数ページが一緒にターンページブロック47の側面からはずれて多重捲りが発生する可能性が大きい。
以上の問題に鑑み、本発明では、不安定な摩擦力を使わない冊子のページ捲り機構として、冊子を大きく湾曲させて用紙の端部を階段状に変形し、階段部分で爪状のセパレータを滑らせて最上ページだけをセパレータから外すことで1ページ分の捲り動作を行うページ捲り装置を提供する。
第一の発明は、搬送経路中で冊子のページを捲るページ捲り装置であって、一端を回転中心として揺動するレバーと、該レバーの他端に該冊子を挟持するよう配置されたセパレータおよび圧接ローラとを備え、前記レバーの回転によって冊子を湾曲し冊子端部を階段状とさせ、前記冊子端部において前記セパレータから最上ページを分離することによって冊子のページを捲ることを特徴とするページ捲り装置に関する。
すなわち、第一の発明によれば、例えば、爪状のセパレータとローラで冊子を挟んで大きく湾曲させ、綴じ込んだ複数の用紙が階段状になっている冊子の端部へセパレータを移動し、そこで冊子を押し付けているセパレータを微小変位させて最上ページだけをセパレータから外すことで1ページ分を捲ることが可能となる。
本発明によれば、用紙の分離に、従来例のような捲りローラと用紙間の摩擦力を利用していないので、ローラの摩擦係数の経時変化で捲り性能が低下するようなことがなく、長期にわたって安定な捲り動作を行うことができる。
また、レバーを回転させて最上ページがセパレータからはずれたとき(1枚の捲り)、セパレータは次ページ以降を押えているので、多重捲りを確実に防止できる。さらに、湾曲させた冊子の端部は用紙が階段状になっているため、セパレータを移動するだけで複数ページを一括して捲ることも容易に実行できる。
第二の発明は、前記セパレータは、捲った冊子のページの枚数を検出するセンサを具備していることを特徴とする上記第一の発明に記載のページ捲り装置に関する。
すなわち、第二の発明によれば、セパレータ部に冊子のページの枚数を検出するセンサを取り付けることによって、冊子の最上ページから所定の複数ページを捲ることが可能となり、例えば、所望するページへの印刷が可能となる。
第三の発明は、前記冊子の幅方向に複数個の前記セパレータと前記圧接ローラを一対に分散配置したことを特徴とする上記第一または第二の発明に記載のページ捲り装置に関する。
すなわち、第三の発明によれば、例えば、冊子として通帳を例にとると、日付、金額等が印字される印字部を避け、複数箇所ある非印字部と接触するようにセパレータを分散配置することによって、印字面の汚れを防止することが可能となる。また、複数個のセパレータを配置することによって、用紙先端の一部が欠如していても、正常な先端にいくつかのセパレータが接触でき、多重捲りを確実に防止できる。
第四の発明は、前記レバーに冊子の端部を検出するセンサを配置することを特徴とする上記第一乃至第三の発明のいずれかに記載のページ捲り装置に関する。
すなわち、第五の発明によれば、レバーに冊子の先端部を検出するための、光センサなどによる端部検出センサを取り付けることによって、例えば、端部検出センサがOFF状態にあるときは、レバーを高速で回転させ、端部検出センサがON状態になったらレバーの回転を減速してセパレータを冊子の先端に低速で移動させるなどの速度制御が可能となり、ページを捲るトータルの時間を短縮することができる。
第五の発明は、前記レバーを初期位置に戻す際に、前記冊子端部において最上ページを分離した後、次ページを押さえ付けてページ間の分離を固定する押さえローラを前記セパレータとは離れた位置で前記レバーの端部に取り付けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のページ捲り装置に関する。
すなわち、第五の発明によれば、冊子の最上ページをセパレータによって分離した後、押さえローラが次ページ以降を固定するため、レバーを初期位置に戻す際に懸念される、次ページがセパレータ先端に乗り上げるなどのセパレータの誤動作を防止し、より安定したページ捲りが実現できることとなる。
以上、上記したように、セパレータおよび圧接ローラとで冊子を挟持する機構を回転レバーに取り付けたことを特徴とする本発明により以下の効果が生まれる。
(1)冊子のページ分離に、従来のような捲りローラと用紙間の摩擦力を利用していないので、ローラの摩擦係数の経時変化で捲り性能が低下するようなことがなく、長期にわたって安定な捲り動作を行うことができる。また、レバーを回転させて最上ページがセパレータから外れたとき、セパレータは次ページ以降を押えているので、多重捲りを確実に防止できる。さらに、湾曲させた冊子の端部は用紙が階段状になっているため、セパレータを移動するだけで複数ページを一括して捲ることも容易に実行できる。
(2)セパレータ部に冊子のページの枚数を検出するセンサを取り付けることによって、冊子の最上ページから所定の複数ページを捲ることが可能となり、例えば、所望するページへの印刷が可能となる。
(3)複数箇所ある非印字部と接触するようにセパレータを分散配置することによって、印字面の汚れを防止することが可能となる。また、複数個のセパレータを配置することによって、用紙先端の一部が欠如していても、正常な先端にいくつかのセパレータが接触でき、多重捲りを確実に防止できる。
(4)レバーに冊子の先端部を検出するための、光センサなどによる端部検出センサを取り付けることによって、レバー回転の速度の制御が可能となり、ページを捲るトータルの時間を短縮することができる。
(5)さらに、押さえローラの導入によって、冊子の最上ページをセパレータによって分離した後、押さえローラが次ページ以降を固定するため、次ページがセパレータ先端に乗り上げるなどのセパレータの誤動作を防止し、より安定したページ捲りが実現できる。
(1)冊子のページ分離に、従来のような捲りローラと用紙間の摩擦力を利用していないので、ローラの摩擦係数の経時変化で捲り性能が低下するようなことがなく、長期にわたって安定な捲り動作を行うことができる。また、レバーを回転させて最上ページがセパレータから外れたとき、セパレータは次ページ以降を押えているので、多重捲りを確実に防止できる。さらに、湾曲させた冊子の端部は用紙が階段状になっているため、セパレータを移動するだけで複数ページを一括して捲ることも容易に実行できる。
(2)セパレータ部に冊子のページの枚数を検出するセンサを取り付けることによって、冊子の最上ページから所定の複数ページを捲ることが可能となり、例えば、所望するページへの印刷が可能となる。
(3)複数箇所ある非印字部と接触するようにセパレータを分散配置することによって、印字面の汚れを防止することが可能となる。また、複数個のセパレータを配置することによって、用紙先端の一部が欠如していても、正常な先端にいくつかのセパレータが接触でき、多重捲りを確実に防止できる。
(4)レバーに冊子の先端部を検出するための、光センサなどによる端部検出センサを取り付けることによって、レバー回転の速度の制御が可能となり、ページを捲るトータルの時間を短縮することができる。
(5)さらに、押さえローラの導入によって、冊子の最上ページをセパレータによって分離した後、押さえローラが次ページ以降を固定するため、次ページがセパレータ先端に乗り上げるなどのセパレータの誤動作を防止し、より安定したページ捲りが実現できる。
以下、図面にもとづいて本発明の実施形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態になるページ捲り装置の基本構成例を示す。図1は、本発明のページ捲り装置の原理を示したものである。冊子1をレバー2に取付けた圧接ローラ3と爪状の分離機構で代表されるセパレータ4で挟持し、レバー2を中心軸5の回りに時計回りに回転させると冊子1は湾曲し、冊子1の端部では用紙が少しずつずれて階段状になる。
さらに、レバー2を回転させると、最上ページ6がセパレータ4からはずれ、用紙自身の弾性で、図のように跳ね上がる。このとき、次ページ7および次ページ7以降の先端は図のようにセパレータ4で押えられている。こうして、最上ページ6と次ページ7以降のとが分離される。
つぎに、レバー2を反時計回りに回転させると、セパレータ4は最上ページ6と次ページ7の間に入り、搬送ローラ8a、8bで冊子1を図の右方に搬送すると、最上ページ6は反転して捲り動作が完了する。
図2、および図3は、本発明の実施の形態になるページ捲り装置の動作原理を表し、図2に(その1)、および図3に(その2)を示す。以下、(a)〜(f)の各プロセスにしたがって動作の推移を説明する。
(a)冊子1をレバー2に取付けた圧接ローラ3と爪状のセパレータ4で挟持する。セパレータ4は最上ページ6に接触させる。なお、セパレータ4には、用紙がセパレータ4からはずれたことを検出するセンサ9が実装されている。
(b)レバー2を中心軸5の回りに時計回りに回転させると、冊子1は圧接ローラ3とセパレータ4で挟持されているので、ステージ10の端を始点として、図のように大きく湾曲する。このとき、冊子1の端部では用紙が少しずつずれて階段状となる。
(c)レバー2をさらに回転させると、セパレータ4は最上ページ6の先端からはずれる。そして、最上ページ6は自身の弾性で図のように跳ね上がる。また、次ページ7はその先端がセパレータ4によって押えられているので湾曲したままとなる。
(d)押さえローラ11を次ページ7に接触させて冊子1を圧接ローラ3に押し付ける。なお、押さえローラ11は、レバー2の端部のセパレータ4側に取り付けられ、セパレータ11より冊子1の端部から離れた位置に設置されている。これによって、セパレータ4を次ページ7上から浮かせて接触を解除する。(これは、次の(e)のプロセスの準備となる。)
(e)レバー2を中心軸5の回りに反時計回りに(a)の初期位置まで回転させて、冊子1を水平状態に戻す。このとき、もし、セパレータ4を次ページ7に接触させたままレバー2を反時計回りに回転させると、次ページ7はセパレータ4に押されて膨らむ。セパレータ4は次ページ7の先端近傍に接触しているため、次ページ7の膨らみによって次ページ7の先端がセパレータ4から外れてセパレータ4の上側に乗り上げる恐れがある。押さえローラは、これを防止するためのもので、次ページ7の先端から離れた場所を押さえローラ11で押えて次ページ7を湾曲した状態に保持するものとなる。
(f)搬送ローラ8a、8bで冊子1を図の右方に搬送すると、最上ページ6は押えローラ11の下側を通過して反転し、捲り動作が完了する。
(a)冊子1をレバー2に取付けた圧接ローラ3と爪状のセパレータ4で挟持する。セパレータ4は最上ページ6に接触させる。なお、セパレータ4には、用紙がセパレータ4からはずれたことを検出するセンサ9が実装されている。
(b)レバー2を中心軸5の回りに時計回りに回転させると、冊子1は圧接ローラ3とセパレータ4で挟持されているので、ステージ10の端を始点として、図のように大きく湾曲する。このとき、冊子1の端部では用紙が少しずつずれて階段状となる。
(c)レバー2をさらに回転させると、セパレータ4は最上ページ6の先端からはずれる。そして、最上ページ6は自身の弾性で図のように跳ね上がる。また、次ページ7はその先端がセパレータ4によって押えられているので湾曲したままとなる。
(d)押さえローラ11を次ページ7に接触させて冊子1を圧接ローラ3に押し付ける。なお、押さえローラ11は、レバー2の端部のセパレータ4側に取り付けられ、セパレータ11より冊子1の端部から離れた位置に設置されている。これによって、セパレータ4を次ページ7上から浮かせて接触を解除する。(これは、次の(e)のプロセスの準備となる。)
(e)レバー2を中心軸5の回りに反時計回りに(a)の初期位置まで回転させて、冊子1を水平状態に戻す。このとき、もし、セパレータ4を次ページ7に接触させたままレバー2を反時計回りに回転させると、次ページ7はセパレータ4に押されて膨らむ。セパレータ4は次ページ7の先端近傍に接触しているため、次ページ7の膨らみによって次ページ7の先端がセパレータ4から外れてセパレータ4の上側に乗り上げる恐れがある。押さえローラは、これを防止するためのもので、次ページ7の先端から離れた場所を押さえローラ11で押えて次ページ7を湾曲した状態に保持するものとなる。
(f)搬送ローラ8a、8bで冊子1を図の右方に搬送すると、最上ページ6は押えローラ11の下側を通過して反転し、捲り動作が完了する。
図4は、本発明の実施の形態になる冊子のページを分離するセパレータの配置図を示す。本実施例に掲げた冊子1としての通帳20には、一般に、日付、預り金額、支払金額、取引残高等が印字されている。これらの印字部21上をセパレータ4が接触して通過するとインクが擦られて通帳を汚損する恐れがある。そこで、複数箇所ある非印字部22に接触するようにセパレータ4を分散配置する。セパレータ4の配置に合わせて、圧接ローラ3と押さえローラ11も分散配置する。
ところで、セパレータ4が1個だけであると、通帳20の端部へセパレータ4を移動したときに用紙の先端が欠如するなどして先端部が階段状にそろっていないと、多重捲りが発生する恐れがある。図4の実施例のように複数個のセパレータ4を配置すると、用紙先端の一部が欠如していても、正常な先端にいくつかのセパレータ4が接触できるので、多重捲りを確実に防止できるという効果もある。
図5は、本発明の実施の形態になるセパレータに取り付けた力センサ出力の時間変化を示す。図2、3の実施例において説明したように、セパレータ4には用紙がセパレータ4から外ずれたことを検出するセンサ9が実装されている。例えば、センサ9の例としては、冊子1からセパレータ4に作用する力を検出する力センサがある。
図2、3の実施例では、最上ページ6だけを捲る例を示したが、上記力センサ(センサ9)を適用することによって、1回の捲り動作において、所定の複数ページを捲ることも可能となる。
最上ページ6の先端がセパレータ4からはずれると、冊子1から力センサ(センサ9)に作用する力は最上ページ6の反発力分だけ減少するので、力センサの出力は階段状に低下する。以後、次ページ、次々ページの先端がそれぞれセパレータ4から外ずれる度に、力センサの出力は階段状に低下する。したがって、階段状の低下の回数をカウントすることによって、セパレータ4から外ずれたページ数を検出することが可能となる。
図6は、本発明の実施の形態になる冊子において所定分(Nページ)のページ捲りを制御するフローを示す。本実施例は、複数ページを捲る場合を例としたページ捲り制御の処理フローを示している。
まず、ステップS1において、搬送ローラ8aを回転させて冊子1を引き込む。続いて、ステップS2において、セパレータ4を冊子1に接触させ、ステップS3において、レバー2を回転させる。ステップS4において、セパレータ4に取り付けた冊子1のページ捲りの枚数を検出するセンサ9のカウンタ値を0にセットする。
つぎに、センサ出力をモニタし(ステップS5)、センサ出力の低下を検出し(ステップS6)、カウンタ値を+1インクリメントさせる(ステップS7)。そして、ステップS8において、カウンタ値が、予め設定されたN枚捲りに相当するかを判定する。判定の結果、N枚捲りに至っておれば、ステップS9に進み、レバー2の回転を停止し、押さえローラ11を冊子1に接触させ(ステップS10)、セパレータ4を冊子1から離し(ステップS11)、レバー2を初期位置に戻す(ステップS12)。そして、搬送ローラ8a、8bを回転させて所望の位置へと冊子1を搬送する。
なお、ステップ8において、カウンタ値が設定値のNに至っていなければ、ステップS5に戻り、以下、カウンタ値がNとなるまで繰り返す。
つぎに、図2、3とは別の実施例について述べる。
なお、図7、8、および図9、10は、いずれも基本構造は図2、3と同じであるが、図7、8の順方向捲り、および図9、10の逆方向捲りでは、レバー2やセパレータ4等で構成する捲り機構の動作が左右逆になるため、捲り機構も左右対称構造とし、搬送ローラ8aと8bの中央に配置する構成としている。
図7および図8は、本発明の実施の形態になる冊子の搬送と順方向にページ捲りさせる動作図であり、連続した一連の動作を図7に(その1)、および図8に(その2)として示している。
本実施例になるページ捲り機構は、搬送ローラ8aと8bの中央に配置し、セパレータ4及び押さえローラ11で冊子1を安定に挟持するように、図2、3の圧接ローラ3に代えて、圧接プレート30を実装している。圧接プレート30とする理由は、ページ捲り機構が搬送ローラ8aと8bと離れた位置になるため、左右どちらの搬送系にも対応を可能とし、かつ、セパレータ4と押さえローラ11が冊子1を挟持する領域を広くカバーするためである。また、セパレータ4の先端は、冊子1の綴じめ部のある搬送ローラ8a方向に向けた構造としている。
なお、レバー2とセパレータ4によるページ捲りの動作については、図2、3と同一であるため、説明は省略する。
図9および図10は、本発明の実施の形態になる冊子の搬送と逆方向にページ捲りさせる動作図であり、連続した一連の動作を図9に(その1)、および図10に(その2)として示している。
図7、図8と同様に、ページ捲り機構は、搬送ローラ8aと8bの中央に配置し、セパレータ4及び押さえローラ11で冊子1を安定に挟持するように、図2、3の圧接ローラ3に代えて、圧接プレート30を実装している。本実施例では、セパレータ4の先端を、冊子1の綴じめ部のある搬送ローラ8b方向(図7、8とは逆方向) に向けていることを除けば、図7、図8と同一の動作となる。
図11は、本発明の実施の形態になるセパレータ部に光センサを取り付けた場合のページ捲り動作図を示す。
レバー2に冊子1の先端部を検出するための、端部検出センサ31を実装した。端部検出センサ31として、光センサを使用した場合の例を以下に説明する。
(a)レバー2が初期位置にあるときは、発光部31aから光ビーム32を照射しても、冊子1に遮られて、光ビーム32は受光部31bに到達しないので、端部検出センサ31はOFF状態のままでとなる。
(b)レバー2が回転して、(b)の位置にくると、端部検出センサ31は冊子1の先端を越えるので、発光部31aから照射される光ビーム32は受光部31bに達して、端部検出センサ31はON状態になる。
(a)レバー2が初期位置にあるときは、発光部31aから光ビーム32を照射しても、冊子1に遮られて、光ビーム32は受光部31bに到達しないので、端部検出センサ31はOFF状態のままでとなる。
(b)レバー2が回転して、(b)の位置にくると、端部検出センサ31は冊子1の先端を越えるので、発光部31aから照射される光ビーム32は受光部31bに達して、端部検出センサ31はON状態になる。
このとき、セパレータ4は冊子1の先端付近に位置している。本実施例によれば、端部検出センサ31がOFF状態にあるときは、レバー2を高速で回転させ、端部検出センサ31がON状態になったらレバー2の回転を減速してセパレータ4を冊子1の先端に低速で移動させることができ、ページを捲るトータルの時間を短縮することができる。
1 冊子
2 レバー
3 圧接ローラ
4 セパレータ
5 中心軸
6 最上ページ
7 次ページ
8a、8b 搬送ロ−ラ
9 センサ
10 ステージ
11 押さえローラ
20 通帳
21 印字部
22 非印字部
30 圧接プレート
31 端部検出センサ
31a 発光部
31b 受光部
32 光ビーム
2 レバー
3 圧接ローラ
4 セパレータ
5 中心軸
6 最上ページ
7 次ページ
8a、8b 搬送ロ−ラ
9 センサ
10 ステージ
11 押さえローラ
20 通帳
21 印字部
22 非印字部
30 圧接プレート
31 端部検出センサ
31a 発光部
31b 受光部
32 光ビーム
Claims (5)
- 搬送経路中で冊子のページを捲るページ捲り装置であって、
一端を回転中心として揺動するレバーと、該レバーの他端に該冊子を挟持するよう配置されたセパレータおよび圧接ローラとを備え、
前記レバーの回転によって冊子を湾曲し冊子端部を階段状とさせ、前記冊子端部において前記セパレータから最上ページを分離することによって冊子のページを捲ることを特徴とするページ捲り装置。 - 前記セパレータは、捲った冊子のページの枚数を検出するセンサを具備していることを特徴とする請求項1に記載のページ捲り装置。
- 前記冊子の幅方向に複数個の前記セパレータと前記圧接ローラを一対に分散配置したことを特徴とする請求項1または2に記載のページ捲り装置。
- 前記レバーに冊子の端部を検出するセンサを配置することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のページ捲り装置。
- 前記レバーを初期位置に戻す際に、前記冊子端部において最上ページを分離した後、次ページを押さえ付けてページ間の分離を固定する押さえローラを前記セパレータとは離れた位置で前記レバーの端部に取り付けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のページ捲り装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006159899A JP2007326305A (ja) | 2006-06-08 | 2006-06-08 | ページ捲り装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006159899A JP2007326305A (ja) | 2006-06-08 | 2006-06-08 | ページ捲り装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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---|---|
JP (1) | JP2007326305A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015199243A (ja) * | 2014-04-07 | 2015-11-12 | 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 | 冊子ページめくり機構、冊子ページめくり方法 |
-
2006
- 2006-06-08 JP JP2006159899A patent/JP2007326305A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015199243A (ja) * | 2014-04-07 | 2015-11-12 | 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 | 冊子ページめくり機構、冊子ページめくり方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20090901 |