JP2007326250A - インクジェット記録装置、およびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置、およびインクジェット記録方法 Download PDF

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Abstract

【課題】大型のインクジェット記録装置であっても、同一走査内で供給する電圧値を極力変更することなく、安定した吐出量を実現可能なインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】記録ヘッドの検出温度が第1の範囲に含まれる場合、電圧を第1の電圧に固定した状態でパルス幅制御を行い、検出温度が第2の範囲に含まれる場合、電圧を第2の電圧に固定した状態でパルス幅制御を行う。更にこのような2段階の電圧の基でのパルス幅制御において、第1の範囲および第2の範囲との間に互いに部分的に重複した温度領域を設ける。これにより、記録走査中に記録ヘッドの温度が上昇した場合であっても、同一記録走査内では駆動電圧の切り換えを極力行わずに吐出量制御することが出来る。
【選択図】図6

Description

本発明は、記録媒体に向けてインク滴を吐出する記録ヘッドを用い画像を形成するインクジェット記録装置、およびインクジェット記録方法に関するものである。
インクジェット記録装置は、記録情報に基づいてインクを吐出する記録素子を多数配列した記録ヘッドを備えている。シリアル型のインクジェット記録装置では、記録ヘッドを搭載するキャリッジが記録媒体平面と平行に移動走査しながら記録を行う記録主走査と、当該記録主走査とは交差する方向に記録媒体を搬送する搬送動作とを交互に行うことにより、画像を形成する。
記録素子からインクを吐出するための構成は、既に幾つか提案・実施がなされているが、中でも記録素子に電気熱変換素子(ヒータ)を備える構成は、小液滴なインクを高密度かつ高周波に吐出可能であることから広く有用されている。このようなインクジェット記録ヘッドの個々の記録素子には、インクを吐出口に導くための液路と液路中のインクに接触する電気熱変換素子(ヒータ)が備えられている。
画像信号に応じて記録素子からインクを吐出する際、個々のヒータには所定の電圧パルスが印加され、これによりヒータが発熱してインクを過熱する。急激な加熱によって、ヒータ表面に接触するインクは膜沸騰を起こし、このとき発生する泡の成長によって吐出口からインクが押し出される。吐出されたインク滴は飛翔し、記録媒体に着弾することによってドットを形成する。
インクの吐出量は、記録ヘッドの温度、直接的にはヒータ近傍のインクの温度に影響を受ける。例えば、記録ヘッドの温度が低い場合、発泡体積は小さく、吐出するインク量も少量で、記録されるドットの面積は小さくなる。逆に、記録ヘッドの温度が高い場合、発泡体積は大きく、吐出するインク量も多量で、記録されるドットの面積は大きくなる。すなわち、同じ画像データに基づいて記録を行った場合でも、記録ヘッドの温度が不安定であると、記録媒体に形成されるドットの大きさ、ひいては画像濃度が安定せず、濃度むらなどを引き起こす懸念が生じる。
ヒータを備えた記録ヘッドにおいて、装置の使用環境や各色ヘッドの使用頻度に応じてインク温度が変動したりばらついたりすることは、構成上どうしても免れえない。しかしながら、インクジェット記録装置において、出力される画像濃度がデータに因らずに変動することは品質上好ましいことではない。よって、記録ヘッドの吐出量を安定化させることが、インクジェット記録装置において大きな課題の一つとなっていた。
特許文献1には、1回の吐出のために電圧パルスを2回印加し、記録ヘッドの温度に応じてパルス幅を段階的に制御することにより、インクの吐出量を安定化させる技術が開示されている。以下、このような吐出量制御をPWM駆動制御と称する。
図1(a)は、PWM駆動制御を説明するためのタイミングチャートである。横軸は時間、縦軸はヒータに印加する電圧値を示し、図に示された2つのパルスによって1回の吐出が実行される。図において、P1はプレヒートパルスの印加時間、P3はメインヒートパルスの印加時間、P2はプレヒートパルスとメインヒートパルスの間のインターバルを示している。
プレヒートパルスはヒータ表面近傍のインクを温めるために印加されるパルスであり、発泡に至らない程度のエネルギに抑えるように、印加時間P1が定められている。インターバルは、プレヒートパルスとメインヒートパルスが相互干渉しないように、またプレヒートパルスによって与えられた熱エネルギをインク中に拡散させ、好適な温度分布を得るように設けられている。一方、メインヒートパルスはプレヒートパルスによって暖められたインクに膜沸騰を起こし吐出を実行させるために印加されるパルスであり、発泡に至る十分なエネルギを与えるように、P1よりも大きな印加時間P3に設定されている。メインヒートパルスのパルス幅P3は、ヒータの面積、抵抗値、膜構造やインク液路の構造によって定められる。
上述したように、インクの吐出量はヒータ近傍のインクの温度分布に依存する。特許文献1では、検出した温度に応じてプレヒートパルスのパルス幅P1やインターバルタイムP2(投入エネルギと投入後経過時間)を調整することで、インク温度分布すなわち発泡領域をコントロールし、吐出量を制御しているのである。具体的に説明すると、例えば検出温度が徐々に上昇する場合、ヒータ表面のインクを温める必要性は徐々に減っていく。この場合、プレヒートパルス幅P1を徐々に狭く設定していく。逆に、検出温度が徐々に低下する場合、ヒータ表面のインクを温める必要性は高まっていくので、プレヒートパルス幅P1を徐々に大きく設定していく。
更に、記録ヘッドの蓄熱が進みプレヒートパルスP1が0になると、駆動パルスは図1(b)に示すようなメインパルスのみとなり、これ以上のPWM駆動制御は不能となる。すなわち、特許文献1に記載のPWM駆動制御では、プレヒートパルスP1が0になるまでの温度範囲において、吐出量制御を行うことが出来る。
一方、特許文献2には、印加する電圧値とパルス幅を同時に変更することによって吐出量を安定させる方法が開示されている。
図2は、特許文献2に記載の駆動制御方法を説明するためのタイミングチャートである。ヒータを備えたインクジェット記録ヘッドでは、短時間に高電圧Vop2をヒータに印加するパルス302の方が、長時間に低電圧Vop1を印加するパルス301よりも、吐出量が小さくなるという特性を有する。以下にその原理を簡単に説明する。
ヒータに電圧パルスを印加すると、まずヒータの境界面近傍のインクが加熱され、周囲のインクに熱が伝導する。更に加熱を続けると境界面近傍のインクが発泡し、この発泡体積に応じた量のインクが吐出される。このときの発泡体積は気化するインクの分子数に依存するが、この分子数は発泡が生じるまでの間にヒータから十分な熱量が伝導されたインクの体積によって決まる。この場合、電気熱変換体へ印加する電圧を高くすると、インクへ熱が伝導する範囲が少ない状態で、境界面近傍のインクの気化が開始される。気体の熱伝導率は極めて小さいので、発泡後のヒータは熱的にほぼ絶縁状態になり、周囲に存在する液体インクへの新たな熱伝熱は殆ど行われない。結果、小数のインク分子の気化後の体積が発泡体積となり、より少ない量のインクが吐出されるのである。
特許文献2ではこのような特性を吐出量制御に利用している。すなわち、吐出量を多くしたい場合には駆動電圧を低くパルス幅を広くする一方、吐出量を少なくしたい場合には駆動電圧を高くパルス幅を狭くするようにパルス形状を設定するのである。以上では、簡単のため、シングルパルスを用いて説明したが、このような特徴はダブルパルスを用いても確認できる。
特許文献3には、特許文献1に開示された一般的なPWM制御に対し特許文献2の技術を組み合わせ、更に広い温度範囲でPWM駆動制御を行う技術が開示されている。特許文献1に開示されているような一般的なPWM駆動制御によれば、制御可能な全ての温度領域において駆動電圧Vopは一定に保たれている。そして、図1(b)に示すようにプレヒートパルス幅が0になった状態よりも高い温度では、吐出量制御を行うことが出来なくなる。しかし、このような高温領域においても、駆動電圧を更に高い値に設定し直すことによって吐出量制御幅を更に高温域に拡大することが出来るのである。
図3は、2段階の駆動電圧Vop1およびVop2によって、PWM駆動制御を実行する場合のパルステーブルの一例を示した図である。記録ヘッドにはヒータ近傍のインク温度を検出するための温度センサが備えられており、検出された温度は閾値温度と比較されて、対応するパルスが選択される。例えば検出された温度TがT1<T<T2であった場合、tb15のパルスが設定される。検出温度TがT1<T<T6の場合には、tb15〜tb11の5種類のパルスが対応するが、これらの駆動電圧はVop1に固定されている。すなわち、T1<T<T6の温度領域においては、駆動電圧をVop1にした状態でのPWM制御が行われている。
一方、温度TがT6<T<T11の範囲にある場合には、tb25〜tb21の5種類のパルスが用意されているが、これらの駆動電圧はVop1よりも高いVop2に固定されている。すなわち、T6<T<T11の温度領域においては、駆動電圧をVop2にした状態でのPWM制御が行われている。なお、このように高温領域において駆動電圧を高くした状態で駆動制御を行うことは、より低い電圧で駆動する場合よりもヒータに印加するエネルギを低く抑える結果になる。よって、記録ヘッドの更なる蓄熱をより積極的に抑制することが可能となる。
以上説明したように、2段階のPWM駆動制御方法を連結して行うことにより、より広い温度範囲(T1〜T11)で記録ヘッドの吐出量制御を行うことが可能となる。
特登録3247412号公報 特開2001−180015号公報 特登録3158381号公報
ところで、シリアル型のインクジェット記録装置において以上説明したよう駆動制御を行う場合、例えばコンシューマ向けの比較的小型の記録装置であれば、記録ヘッドの温度検出と駆動パルスの切換えは各記録主走査のタイミングで行えばよい。このような記録装置では、1回の記録走査中の温度変動も然程大きくないので、記録走査のたびにパルスの見直しおよび切換えが行われれば、画質上問題とならない程度の濃度変動に抑えられるからである。
一方、業務用などで使用される大型のインクジェット記録装置においては、1回の記録走査の距離が長くなり、これに伴って記録走査中の温度変動も大きくなる。すなわち、記録走査内で画質上問題となるような濃度変動が懸念される。よって、このようなインクジェット記録装置においては、個々の記録走査中にも記録ヘッドの温度検出や駆動パルスの切換えを行う構成が備わっていることが望ましい。
しかしながら、記録走査中におけるパルス幅の変更は実現できても、駆動電圧を変更することは難しい。例えば、図3を参照するに、記録走査中に検出温度がT5からT6に変動した場合、同一の記録走査においてVop1とVop2の2種類の電圧を供給することになる。これを実現するためには、より複雑で大掛かりな電源供給回路が必要になり、大幅なコストアップを伴う。
本発明は上記問題点を解決するためになされたものである。その目的とするところは、大型のインクジェット記録装置であっても、同一走査内で供給する電圧値を極力変更することなく、安定した吐出量を実現可能なインクジェット記録装置を提供することである。
そのために本発明は、インクを吐出する記録素子を複数備えた記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドの温度を検出する手段と、前記検出温度に応じてプレヒートパルスおよびメインヒートパルスの電圧およびパルス幅を設定する手段と、前記設定手段により設定された電圧およびパルス幅に従って前記プレヒートパルスおよび前記メインヒートパルスを前記記録素子に備えられたヒータに印加することにより前記記録素子を駆動する手段とを具備し、前記検出温度が所定の温度領域に含まれる場合には、前記設定手段が設定可能な電圧およびパルス幅が複数種類用意されていることを特徴とする。
また、インクを吐出する記録素子を複数備えた記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置であって、前記記録ヘッドの温度を検出する手段と、前記検出温度に応じてプレヒートパルスおよびメインヒートパルスの電圧およびパルス幅の情報を選択する選択手段と、前記選択手段により選択された電圧およびパルス幅に従って前記プレヒートパルスおよび前記メインヒートパルスを前記記録素子に備えられたヒータに印加することにより前記記録素子を駆動する手段とを具備し、前記検出温度が所定の温度領域に含まれる場合には、前記選択手段が選択可能な電圧およびパルス幅が複数種類用意されていることを特徴とする。
更に、インクを吐出する記録素子を複数備えた記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録方法であって、前記記録ヘッドの温度を検出する工程と、前記検出温度に応じてプレヒートパルスおよびメインヒートパルスの電圧およびパルス幅を設定する工程と、前記設定工程により設定された電圧およびパルス幅に従って前記プレヒートパルスおよび前記メインヒートパルスを前記記録素子に備えられたヒータに印加することにより前記記録素子を駆動する工程とを有し、前記検出温度が所定の温度領域に含まれる場合には、前記設定工程が設定可能な電圧およびパルス幅が複数種類用意されていることを特徴とする。
本発明によれば、記録走査中に記録ヘッドの温度が上昇した場合であっても、同一記録走査内では駆動電圧の切り換えを極力行わずに吐出量制御することが出来る。
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施の形態を詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図4は、本発明に適用可能なインクジェット記録装置の構成を説明するための斜視図である。紙送りローラ対101は、2つのローラで記録媒体102を挟持した状態で回転し、これを副走査方向に搬送する。プラテン106は、搬送される記録媒体102の記録が行われる領域を下方から支持し、記録媒体102と記録ヘッド105の吐出口面との間隔を適正値に保っている。
記録ヘッド105は、ガイド軸103に沿って移動するキャリッジ104に対し着脱可能に取り付けられており、主走査方向に移動しながら記録信号に基づいて複数の吐出口からインク滴を吐出する。これにより、記録媒体102には1記録走査分の記録が行われる。1回分の記録走査が行われると、記録ヘッド105の記録幅に応じた分だけ記録媒体102は副走査方向に搬送される。このような記録走査と搬送動作とを交互に繰り返すことにより、記録媒体102に順次画像が形成されて行く。
なお、記録ヘッド105が吐出するインクは装置内に固定された不図示のインク供給装置から供給されている。また、図示されていないが、記録前の記録媒体102を紙送りローラ対101まで供給するための記録媒体供給手段や、記録が完了した記録媒体を排出するための記録媒体排出手段も装置内に備えられている。更に、記録ヘッド105のメンテナンス処理を行うための回復手段や予備的な補助手段等を具備することも、本発明の効果を安定して得るためには好ましい構成である。これら手段としては、記録ヘッドの吐出口面をキャップするためのキャッピング手段、吐出口面の異物等を払拭するためのクリーニング手段、吐出口内部を加圧あるいは吸引するための手段、予備的に吐出されたインクを受容するための手段等が挙げられる。
記録媒体としては普通紙やインクジェット専用紙のような紙類が一般に用いられるが、例えば、OHPシートやコンパクトディスクのような別の素材であっても構わない。さらに、インクジェット記録法を採用したDNAチップ製造装置やディスプレー製造装置の場合であれば、それぞれに適した材質からなる基板が本発明の記録媒体に相当する。
図5は、本発明に適用可能なインクジェット記録装置の制御の構成を説明するためのブロック図である。図において、CPU700は主制御部であり、ROM702に格納された各種プログラムに従って、装置全体の動作を制御する。ROM702には、プログラムのほか、所要のテーブルや固定データなどが格納されている。本実施形態で使用する駆動パルステーブルもROM702に格納されている。RAM703は、CPU700が画像データを展開する際の領域や作業用の領域として用いられる。
記録装置の外部に接続されたホスト装置704は、画像データの供給源であるが、記録に係る画像等のデータの作成、処理等を行うコンピュータとする他、画像読み取り用のリーダ部等の形態であってもよい。画像データ、その他のコマンド、ステータス信号等は、インターフェース(I/F)701を介してCPU700との間で送受信される。
ヘッドドライバ709は、記録データ等に応じて記録ヘッド105の電気熱変換体(ヒータ)を駆動するドライバである。ヘッドドライバ709は、記録データを電気熱変換体の位置に対応させて整列させるシフトレジスタ、適宜のタイミングでラッチするラッチ回路、駆動タイミング信号に同期して電気熱変換体を作動させる論理回路素子を有する。
記録ヘッド105には、ヒータ近傍のインク温度を検出するための温度センサ708や、適正温度まで記録ヘッドを過熱するサブヒータ707が設けられている。サブヒータ707はインクの吐出特性を安定させるための温度調整を行うものであり、電気熱変換体と同時に記録ヘッドの基板上に形成されていてもよいが、記録ヘッド105の本体に取り付けられていてもよい。
キャリッジモータドライバ711はキャリッジ104の移動力となるキャリッジモータ710を駆動するドライバであり、搬送モータドライバ713は紙送りローラ101の回転動力となる搬送モータ712を駆動するドライバである。
以下に、本発明の特徴事項である駆動制御方法について説明する。
図6は、本実施形態で適用するパルステーブルを図3と同様に示した図である。ここでも、2段階の駆動電圧Vop1およびVop2によって、PWM駆動制御を行う場合のテーブルを示している。但し、本実施形態においては、検出温度TがT5<T<T6に対し、t11とt26の2種類のパルスが用意されている。t11は駆動電圧がVop1のダブルパルス、t25は駆動電圧がVop2のダブルパルスである。両者の吐出量がほぼ同じになるように、それぞれの電圧値に対応したそれぞれのパルス幅が定められている。このようなパルステーブルを設けることで、T5からT6へと温度が上昇する場合であっても、前の記録走査ではtb11のパルス情報で記録を終了し、次の記録走査はtb26のパルス情報を用いて記録を始めることができる。
図7は、検出温度Tと吐出量の関係、および検出温度Tに応じて、テーブルを適宜切り替えることにより、記録中の吐出量を所定範囲内に収める制御を説明するための図である。図において、横軸は記録ヘッドの検出温度T、縦軸は吐出量を示している。tb11〜tb15の直線およびtb21〜tb26の破線は、図6に示したテーブルtb11〜tb15およびtb21〜tb26に対応しており、個々のテーブルで固定駆動した場合の、検出温度Tに対する吐出量を示している。
いずれのテーブルに固定した場合であっても、吐出量は検出温度Tに対し、約0.4(pl)/10℃の割合で概ね線形に上昇する。すなわち、1種類のテーブルに固定した駆動制御を行うと、検出温度が10℃上昇するにつれ、吐出量は約0.4pl上昇することになる。本実施形態の記録装置によれば、吐出量の変動が約0.2pl以内に抑えられれば、画像上問題となり難いことが確認された。よって、本実施形態においては、同一温度で比較した時に約0.2plの吐出量差を持つ複数のパルステーブルを用意し、検出温度Tが5℃昇温する毎にこれらを切り替えていくように制御した。このようなPWM制御を採用した場合、検出温度TがT1から徐々に上昇すると、矢印太線で示したような軌跡でテーブル変換が行われる。これにより、検出温度Tによらず吐出量を制御範囲幅内(ここでは約4.5plから4.7pl)に収めることが出来る。
駆動電圧を一定のままPWM制御を行った場合、プレヒートパルス幅が0になった温度Tが制御可能な温度の上限となる。例えば、駆動電圧Vopが20.5Vの場合には60℃がこれに相当する。よって本実施形態においては、駆動電圧を20.5Vとした5つのテーブルtb11〜tb15に加えて、駆動電圧を24.0Vとする新たなPWM制御テーブルtb21〜tb26を用意し、制御可能な温度の上限を更に上昇させている。
このとき、駆動電圧を切換える温度(60℃)近傍においては、2段階の駆動電圧(20.5Vと24.0V)に対応して2種類のテーブル(tb11およびtb26)を用意し、どちらの駆動電圧でも対応できるようなPWM駆動制御範囲の重複領域を形成する。このような重複領域を設けることが本発明の特徴であり、重複領域に含まれる温度が検出された場合に、結果として都合の良い方のテーブルを選択出来ることが本発明の効果となる。
図8は、記録走査毎に行われる電圧設定のための割り込み処理を説明するフローチャートである。1回の記録走査が終了すると、まずステップS701において前回の記録走査中の検出温度の最高値Tmaxを取得する。続くステップS702では、得られたTmaxが切換え温度T5=60℃を超えるか否かを判断する。Tmax>60℃と判断された場合はステップS703へ進み、次の記録走査はVop2すなわち24.0Vの駆動電圧のパルステーブルでPWM制御を行うよう設定する。一方、ステップS702でTmax≦60℃と判断された場合はステップS704へ進み、次の記録走査はVop1すなわち20.5Vの駆動電圧のパルステーブルでPWM制御を行うよう設定する。
一般に、記録走査中はヘッド温度が上昇する傾向があり、ステップS702でTmax>60℃と判断された場合は、その時点の温度が60℃以下であっても、次の記録走査中にヘッド温度が60℃を超える可能性は高い。このような場合、記録走査開始時の駆動電圧をVop1すなわち20.5Vに設定してしまうと、記録走査中に電圧を変更しなければならない状況が生じる。しかし、本実施形態に様に、切換え温度60℃近傍に予めある程度の重複領域を設けておけば、その時点での検出温度が60℃を下回っていても、Vop2すなわち24.0Vの駆動電圧を設定することが出来る。そして、次の記録走査で60℃を超える状況が生じても、駆動電圧を変更することなく吐出量制御を行うことが出来る。
以上では、前回の記録走査時に検出された最高温度Tmaxを基準に次の記録走査の駆動電圧を決定したが、駆動電圧を決定する際には様々なパラメータを考慮して判断することが出来る。例えば、次の記録走査での吐出回数などから記録ヘッドの温度上昇度を予測し、予測結果によって次の記録走査の駆動電圧を決定することも出来る。
以上説明したような2段階のPWM駆動制御により、本実施形態の記録装置は、検出温度Tが35℃<T<75℃の範囲で吐出量制御を行うことが可能となる。なお、このような吐出量制御範囲は、PWM駆動の制御可能範囲と言うよりは、記録ヘッドの特性に基づいて定められるものである。たとえPWM制御を行って吐出量を安定させたとしても、記録ヘッドがあまりにも昇温した場合や温度不足であった場合には、吐出性能や記録された画像品位に不具合をもたらす懸念が生じるからである。よって、このような不具合が発生しない温度範囲を、記録動作を許容する温度として定め、範囲外の温度が検出された場合は記録動作を行わないように本実施形態の記録装置は制御されている。
本実施形態においては、検出温度TがT<35℃であった場合サブヒータ709による加熱を行い、T≧35℃となるまで記録動作は行わない。但し、記録ヘッドの加熱方法はこれに限るものではない。例えば個々のヒータに吐出に至らない程度の短パルスを印加し、これによってインクを加熱しても良い。一方、検出温度TがT>75℃であった場合、直ちに記録動作を停止し、T<75℃となるまで記録を待機する。
(第2の実施形態)
以下に、本発明の第2の実施形態について説明する。本実施形態においても第1の実施形態と同様に図4および図5で示したインクジェット記録装置を用いる。但し、本実施形態の記録ヘッドには、複数の吐出口が配列されて成るチップが3列並んで構成されているものとする。そして、3つのチップに共通の駆動電圧を供給する電源回路を用いながらも、チップ毎に温度を測定する手段を備え、チップ毎にPWM駆動制御を行うものとする。なお、3つのチップのそれぞれは、互いに異なるインクを吐出するものであっても良いし、同種類のインクを吐出するものであっても良い。
図9は、本実施形態のインクジェット記録装置において、記録走査毎に行われる電圧設定のための割り込み処理を説明するフローチャートである。1回の記録走査が終了すると、まずステップS801において前回の記録走査中の検出温度の最高値をチップ単位で取得する(Tmax1、Tmax2、Tmax3)。続くステップS802では、3チップの最高温度(Tmax1、Tmax2、Tmax3)を比較してチップ間の最高検出温度Tmaxを選出する。更に、ステップS803に進み、得られたTmaxが切換え温度T5=60℃を超えるか否かを判断する。Tmax>60℃と判断された場合はステップS804へ進み、次の記録走査はVop2すなわち24.0Vの駆動電圧に固定した状態で3チップそれぞれにPWM制御を行うよう設定する。一方、ステップS803でTmax≦60℃と判断された場合はステップS805に進み、次の記録走査はVop1すなわち20.5Vの駆動電圧に固定した状態で3チップそれぞれにPWM制御を行うよう設定する。
一般に、複数のチップを同時に搭載した記録ヘッドにおいては、個々のチップの吐出頻度に応じて検出される温度が異なる。
図10は、A、BおよびCの3チップを搭載した記録ヘッドを用いて記録を行った場合の、各チップの温度が上昇する様子を示した図である。横軸は記録を開始してからの経過時間、縦軸はチップの検出温度を示している。ここでは、一様な画像を4パス双方向で記録した場合の様子が示されており、当該画像を形成する際の各チップそれぞれの記録率は、チップAが20%、チップBが160%、チップCが20%となっている。チップBの記録率が他のチップに比べて高いことから、各記録走査における検出温度も他の2チップに比べて高いものとなっている。
このような場合、図9で説明したフローチャートに従って駆動電圧を設定すると、ステップS802では常にチップBから得られた検出温度がTmaxとなる。そして、記録動作を開始してからおよそ20秒経過したあたりの記録走査から、駆動電圧が3チップ共通して20.5Vから24.0Vに切り替えられる。但し、この時点においてAチップおよびCチップの検出温度は60℃に達しておらず、これら2チップのみで判断すれば20.5Vの駆動電圧が適切と言える。このような場合であっても、第1の実施形態で説明した図6のようなテーブルを予め用意しておけば、すなわち60℃近傍の温度で2種類のPWMの制御範囲に重複領域を設けておけば、3つのチップで同じ駆動電圧を用いることが可能になる。
なお、以上の実施形態では図6で示したように、検出温度TがT5<T<T6を満たした領域のみ2種類のPWMテーブルを用意したが、本発明においては更に広い温度範囲に渡って重複領域を設けてもよい。
図11は、Vop1とVop2のPWM制御範囲の重複領域をT3<T<T7の範囲で設けた場合のパルステーブルを示した図である。本例の場合、検出温度がT4からT7まで上昇する時は、tb12→tb11→tb10→tb25→tb24の順番でパルスが選択される。もちろん、先の記録走査の終了時と次の記録走査の開始時について、検出温度の変化の仕方が異なれば、パルス情報の選択される軌跡が結果的に異なる。例えば、tb12→tb11→tb10→tb26→tb25→tb24という具合にパルス情報が選択される場合もある。なお、検出温度の変化が上昇傾向にある場合の他に、検出温度の変化傾向が下降する場合、tb24→tb25→tb26→tb27→tb28→tb12の順にパルス情報が選択される。
このように、異なるPWM駆動制御範囲の重複領域を更に広く設定することにより、チップ間での検出温度の差が大きい場合や、記録走査間における温度変化が異なった場合に、より適切にPWM制御(ヘッドの駆動制御)を実現することが出来る。また、同一記録走査において、温度変化の幅が大きく見込まれる場合であっても、同一記録走査内で同じ駆動電圧によるPWM制御を実現することが出来る。言い換えると、同一記録走査において温度変化が大きい場合でも、駆動電圧を切替る回数を抑制することができる。
補足すると、図11ではVop2のテーブルの数が8個、Vop1のテーブルの数が6個と、Vop2での制御幅の方がVop1の制御幅よりも広くなっている。これにより、図6の場合に比べて、電圧レベルと温度レベルに対応したパルス幅の制御をより適切に行うことが出来る。
以上の実施形態ではVop1=20.5VとVop2=24.0Vの2段階の駆動電圧による2種類のPWM制御を用いた吐出量制御について説明してきたが、本発明は更に多い3段階以上の駆動電圧に対応可能なPWM駆動制御を行っても構わない。この場合、駆動電圧が切り替わる複数の領域のそれぞれにおいて、上述したような重複領域が設けられていることが好ましい。
また、以上の実施形態において、駆動パルスの形状については、いわゆるダブルパルスにて説明したが、シングルパルスであっても構わないし、1つのテーブルに、ダブルパルスとシングルパルスを混在させて設けても構わない。
更に、以上の実施形態において、Vop1からVop2へ切替える場合と、Vop2からVop1へ切替える場合で、閾値が異なっても構わない。
図6あるいは図11で説明したような2種類のPWM制御範囲に重複領域を設け、テーブルを切り替える順番が複数用意されていれば、吐出量あるいは画像濃度において最も連続性を損なわない順番を選択することが出来る。この場合、温度変化の傾きや記録率の変動、あるいは環境温度など様々な状況を加味した上で、最適なテーブル選択を行うことが出来る。
更にまた、以上の実施形態では記録ヘッドの記録主走査と記録媒体の搬送動作とを交互に行って画像を形成するシリアル型のインクジェット記録装置を例に説明して来たが、本発明はこのような形態に限定されるものではない。記録ヘッドのノズルが記録媒体の記録幅に応じて配列されたフルライン型のインクジェット記録装置であっても、本発明の構成を取り入れ、その効果を得ることは出来る。フルライン型の記録装置も場合、記録ヘッドの個々のノズルから所定の周波数でインクを吐出しつつ、記録媒体を副走査方向に一定速度で搬送することにより、1ページ分の画像を記録する。よって、上述したシリアル型の記録装置の1回分の記録走査を、フルライン型の記録装置の1ページ分の記録動作とみなして、図6あるいは図11で示したパルステーブルを利用することが出来る。
(a)および(b)は、PWM駆動制御を説明するためのタイミングチャートである。 特許文献2に記載の駆動制御方法を説明するためのタイミングチャートである。 2段階の駆動電圧Vop1およびVop2によって、PWM駆動制御を実行する場合のパルステーブルを示した図である。 本発明に適用可能なインクジェット記録装置の構成を説明するための斜視図である。 本発明に適用可能なインクジェット記録装置の制御の構成を説明するためのブロック図である。 本発明の実施形態に適用可能なパルステーブルを図3と同様に示した図である。 検出温度Tと吐出量の関係、および検出温度Tに応じてテーブルを適宜切り替えることにより、記録中の吐出量を所定範囲内に収める制御を説明するための図である。 記録走査毎に行われる電圧設定のための割り込み処理を説明するフローチャートである。 本実施形態のインクジェット記録装置において、記録走査毎に行われる電圧設定のための割り込み処理を説明するフローチャートである。 A、BおよびCの3チップを搭載した記録ヘッドを用いて記録を行った場合の各チップの温度上昇を示す図である。 Vop1とVop2のPWM制御範囲の重複領域をT3<T<T7の範囲で設けた場合のパルステーブルを示した図である。
符号の説明
101 紙送りローラ対
102 記録媒体
103 ガイド軸
104 キャリッジ
105 記録ヘッド
106 プラテン
301 パルス
302 パルス
700 CPU
701 インターフェース
702 ROM
703 RAM
704 ホスト装置
707 サブヒータ
708 温度センサ
709 ヘッドドライバ
710 キャリッジモータ
711 キャリッジモータドライバ
712 搬送モータ
713 搬送モータドライバ

Claims (10)

  1. インクを吐出する記録素子を複数備えた記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記記録ヘッドの温度を検出する手段と、
    前記検出温度に応じてプレヒートパルスおよびメインヒートパルスの電圧およびパルス幅を設定する手段と、
    前記設定手段により設定された電圧およびパルス幅に従って前記プレヒートパルスおよび前記メインヒートパルスを前記記録素子に備えられたヒータに印加することにより前記記録素子を駆動する手段と
    を具備し、
    前記検出温度が所定の温度領域に含まれる場合には、前記設定手段が設定可能な電圧およびパルス幅が複数種類用意されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記設定手段は、前記検出温度によらず前記記録ヘッドから吐出されるインクの量が一定となるように、前記検出温度に応じて前記プレヒートパルスおよび前記メインヒートパルスの電圧およびパルス幅を設定することを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記設定手段は、前記検出温度が第1の範囲に含まれる場合において、前記プレヒートパルスおよび前記メインヒートパルスの電圧を第1の電圧に固定し、前記検出温度に応じてパルス幅が異なるように設定することを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
  4. 前記設定手段は、前記検出温度が前記第1の範囲とは異なる第2の範囲に含まれる場合において、前記プレヒートパルスおよび前記メインヒートパルスの電圧を前記第1の電圧とは異なる第2の電圧に固定し、前記検出温度に応じてパルス幅が異なるように設定することを特徴とする請求項3に記載のインクジェット記録装置。
  5. 前記第1の範囲と前記第2の範囲は互いに部分的に重複した温度領域を含んでいることを特徴とする請求項4に記載のインクジェット記録装置。
  6. 前記設定手段は、前記記録ヘッドの記録動作中において前記プレヒートパルスおよび前記メインヒートパルスの電圧を変更しないことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  7. 前記検出温度に対応する電圧とパルス幅が定められたテーブルを更に具備し、前記設定手段は該テーブルを参照することにより前記プレヒートパルスと前記メインヒートパルスの電圧とパルス幅を設定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  8. 前記設定手段は、前記検出温度および前記検出温度以外の情報に応じて前記プレヒートパルスおよび前記メインヒートパルスの電圧およびパルス幅を設定することを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載のインクジェット記録装置。
  9. インクを吐出する記録素子を複数備えた記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録装置であって、
    前記記録ヘッドの温度を検出する手段と、
    前記検出温度に応じてプレヒートパルスおよびメインヒートパルスの電圧およびパルス幅の情報を選択する選択手段と、
    前記選択手段により選択された電圧およびパルス幅に従って前記プレヒートパルスおよび前記メインヒートパルスを前記記録素子に備えられたヒータに印加することにより前記記録素子を駆動する手段と
    を具備し、
    前記検出温度が所定の温度領域に含まれる場合には、前記選択手段が選択可能な電圧およびパルス幅が複数種類用意されていることを特徴とするインクジェット記録装置。
  10. インクを吐出する記録素子を複数備えた記録ヘッドを用いて記録を行うインクジェット記録方法であって、
    前記記録ヘッドの温度を検出する工程と、
    前記検出温度に応じてプレヒートパルスおよびメインヒートパルスの電圧およびパルス幅を設定する工程と、
    前記設定工程により設定された電圧およびパルス幅に従って前記プレヒートパルスおよび前記メインヒートパルスを前記記録素子に備えられたヒータに印加することにより前記記録素子を駆動する工程と
    を有し、
    前記検出温度が所定の温度領域に含まれる場合には、前記設定工程が設定可能な電圧およびパルス幅が複数種類用意されていることを特徴とするインクジェット記録方法。
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