JP2007324902A - 画像形成装置及び画像処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】画像形成装置は、波長間隔10nmとして画素単位で31個の分光反射率を算出すれば、6個の固有ベクトルによって分光反射率の補間関数を表している。固有ベクトルは、被撮像物に含まれる様々な色の分光反射率を用いて定義されるから、比較的少数の固有ベクトルであっても、様々な特性を有する分光反射率の補間関数を高精度で表すことができる。このようにして表される分光反射率の補間関数は、波長間隔10nmとして31個抽出した分光反射率に、波長域400nm〜700nmにおいてほぼ一致している。よって、分光反射率の約2割のデータ量に低減しても、精度をほとんど低下させることなく、分光反射率の補間関数を算出することが可能となる。
【選択図】図6
Description
図1は、本実施形態に係る画像形成装置1の機能的な構成を示したブロック図である。画像形成装置1は、印刷物などから画像を読み取る画像読取部10と、画像データに基づいて記録シート(媒体)に画像を形成する画像形成部20と、CPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory),ROM(Read Only Memory)等を備えた演算装置である制御部30と、各種データや制御部30が行う動作手順が記述されたプログラムを記憶するHD(Hard Disk)のような記憶部40と、画像データに対して画像処理を施す画像処理部50と、各種のボタンやタッチパネル式の液晶ディスプレイのような操作部60と、ネットワークを介して通信を行うためのインターフェース装置である通信部70とを備えている。より具体的には、画像処理部50は複数のASIC(Application Specific Integrated Circuit)やLSI(Large Scale Integration)等の画像処理回路や、画像データを一時的に記憶するイメージメモリ等を備えており、それぞれの画像処理回路によって各種の画像処理が実行される。
画像読取部10はいわゆるイメージスキャナの機能を有し、画像形成部20はいわゆるプリンタの機能を有する。このうち、画像読取部10は、プラテンガラス11と、プラテンカバー12と、フルレートキャリッジ13と、ハーフレートキャリッジ14と、結像レンズ15と、ラインセンサ16とプリズム17とを備える。
ス)を生じさせ、シートにトナー像を転写させる。一次定着機構27はシートを加熱および加圧するためのロール部材を備えており、シートの表面に転写されたトナー像を定着させる。切替機構28は、シートの表面に形成されているトナー像の種類に応じてシートの搬送経路を異ならせる。具体的には、切替機構28は、トナー像が透明トナーを含んでいるシートを図中の矢印Rの方向へと搬送させ、その他のシートを図中の矢印Lの方向へと搬送して排出させる。
画像読取部10が被撮像物からの反射光に基づいて画像信号を生成すれば、画像処理部50は、供給された画像信号から画像データを生成して、画素毎に予め決められた波長域の分光反射率を算出することになる。
まず、固有ベクトルの定義の仕方について説明する。はじめに、被撮像物に含まれると想定しうる、膨大な数の色の分光反射率によって母集団を構成する。そして、このような母集団に対して多変量解析(以下では、因子分析を用いる)を施すことによって、固有ベクトル(因子分析においては、共通因子となる)を定義することができる。あらゆる色の分光反射率の補間関数が、固有ベクトルの線形結合によって表されることになるから、母集団は、波長域と分光反射率の関係が類似しない、なるべく多数の分光反射率によって構成されていることが望ましい。つまり、CIELAB色空間において、互いの色差がなるべく大きくなるような色を、より多く選択するということである。このようにして、最適な分光反射率による母集団を構成することで、様々な波長域の分光反射率に関する、より信頼性の高い相関係数を算出することが可能となる。すなわち、定義された固有ベクトルによって表される分光反射率の補間関数の精度が向上する。
以上のことを考慮すると、例えばおおよそ500〜1000程度の色の分光反射率によって母集団を構成すれば、十分な補間の精度が得られる。
続いて、画像形成装置1が行う具体的な動作手順について説明する。なお、図5に示したような母集団Σにより定義された6個の固有ベクトルe1(λ)〜e6(λ)によって、分光反射率の補間関数が表される。
なお、製造段階で、手動もしくは画像形成装置1自身により、予め被撮像物に含まれると想定しうる様々な色の分光反射率による母集団Σが構成されており、母集団Σに対する因子分析によって6個の固有ベクトルe1(λ)〜e6(λ)が定義されている。定義された固有ベクトルe1(λ)〜e6(λ)は画像処理部50の内部メモリなどに記憶されている。
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、種々の態様にて実施することが可能である。具体的には、例えば以下のような変形が挙げられる。なお、これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
Claims (6)
- 被撮像物に照射光を照射する照射手段と、
前記照射手段によって照射光が照射された被撮像物からの反射光の強度を検知する検知手段と、
前記照射手段が照射光を被撮像物に照射したときに前記検知手段によって検知された光の強度と、前記照射手段による前記照射光の照射強度とに基づいて、複数の波長域における分光反射率をそれぞれ算出する分光反射率算出手段と、
前記分光反射率算出手段によって算出された各々の前記波長域における分光反射率を、予め決められた複数の固有ベクトルとそれぞれの固有ベクトルに対する係数との線形結合によって表したときの、各々の前記係数を算出する係数算出手段と、
前記係数算出手段によって算出された各々の前記係数と前記固有ベクトルとの線形結合によって表される色を表現するための複数の色材の量をそれぞれ算出する色材算出手段と、
前記色材算出手段によって求められた量の前記色材を用いて記録材に画像を形成する画像形成手段と
を備えることを特徴とする画像形成装置。 - 前記照射手段は、分光エネルギー分布が可視光領域のほぼ全域に渡る光源であり、
前記検知手段は、少なくとも4列以上の受光素子列であって、それぞれ異なる分光感度を有する受光素子列によって被撮像物からの反射光の強度を検知する
ことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。 - 前記固有ベクトルの数は6であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
- 照射光が被撮像物に照射されたときに前記被撮像物からの反射光の強度と、前記照射光の照射強度とに基づいて、複数の波長域における分光反射率をそれぞれ算出する分光反射率算出手段と、
前記分光反射率算出手段によって算出された各々の前記波長域における分光反射率を、予め決められた複数の固有ベクトルと当該固有ベクトルに対する係数との線形結合によって表したときの、各々の前記係数を算出する係数算出手段と、
前記係数算出手段によって算出された各々の前記係数を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする画像処理装置。 - 前記係数補間手段によって求められた各々の前記係数と前記固有ベクトルとの線形結合によって表される色を表現するための複数の色材の量をそれぞれ算出する色材算出手段を備え、
前記出力手段は、前記係数を出力することに代えて、前記色材算出手段によって算出された色材の量を出力することを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。 - 前記固有ベクトルの数は6であることを特徴とする請求項4記載の画像処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006152526A JP2007324902A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 画像形成装置及び画像処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006152526A JP2007324902A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 画像形成装置及び画像処理装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007324902A true JP2007324902A (ja) | 2007-12-13 |
Family
ID=38857310
Family Applications (1)
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JP2006152526A Pending JP2007324902A (ja) | 2006-05-31 | 2006-05-31 | 画像形成装置及び画像処理装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2007324902A (ja) |
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2006
- 2006-05-31 JP JP2006152526A patent/JP2007324902A/ja active Pending
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