JP2007114674A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007114674A
JP2007114674A JP2005308542A JP2005308542A JP2007114674A JP 2007114674 A JP2007114674 A JP 2007114674A JP 2005308542 A JP2005308542 A JP 2005308542A JP 2005308542 A JP2005308542 A JP 2005308542A JP 2007114674 A JP2007114674 A JP 2007114674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
image
incident
light
glossiness
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005308542A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4967308B2 (ja
Inventor
Fumio Nakaya
文雄 仲谷
Yuichi Ichikawa
裕一 市川
Norimichi Tsumura
徳道 津村
Yoichi Miyake
洋一 三宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2005308542A priority Critical patent/JP4967308B2/ja
Publication of JP2007114674A publication Critical patent/JP2007114674A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4967308B2 publication Critical patent/JP4967308B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Investigating Or Analysing Materials By Optical Means (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】物体の光沢感や凹凸感を読み取り、これらを忠実に再現する。
【解決手段】画像形成装置100は、画像読取部10において物体表面のスキャンを行う。画像形成装置100はスキャン処理を2回実行し、異なる2つの反射角からの受光光に基づいて2つの画像データ(第1画像データおよび第2画像データ)を生成する。制御部30は、第1画像データから物体表面の法線方向を算出し、物体表面の形状を推定する。その後制御部30は、この法線方向を考慮した上で第1画像データおよび第2画像データから物体表面の光沢度を推定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、物体表面の質感を良好に読み取り、これを再現する技術に関する。
物体表面はそれぞれ「質感」を有している。例えば、研磨された金属の表面はつややかな「光沢感」を観察者に与え、織物の表面は経糸と緯糸の織りなす独特の織り感や風合い、すなわち「凹凸感」を観察者に与える。スキャナ等の画像読取装置を用いて、物体をより実物らしく、リアルに表現するためには、物体の光沢や凹凸といった質感に関する情報を読み取り、これらを再現することが必要となる。物体の質感のうち、特に光沢については、従来よりこれを検知する技術が知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開平6−70097号公報 特開平5−313537号公報 特開平5−333643号公報
上述の通り、質感とは、光沢感のみを表す概念ではなく、織り感や風合いといった凹凸感をも含む概念である。上述の特許文献1〜3に記載された技術では、光沢感を読み取ることはできるものの、物体表面の凹凸に関する情報を読み取ることはできない。それゆえ、このような技術を用いただけでは、物体の質感を忠実に再現することができなかった。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、物体の光沢感や凹凸感を読み取り、これらを忠実に再現することを可能にする技術を提供することにある。
上述の目的を達成するために、本発明は、各位置について決められた拡散反射率を有する物体の表面に決められた強度の光を決められた入射方向から入射する入射手段と、前記入射手段により前記物体表面に入射された光の反射光であって、当該表面からの反射方向が前記入射方向と異なる第1の方向である反射光を所定の位置に結像させる第1の結像手段と、前記入射手段により前記物体表面に入射された光の反射光であって、当該表面からの反射方向が前記入射方向及び前記第1の方向と異なる第2の方向である反射光を所定の位置に結像させる第2の結像手段と、前記第1の結像手段により結像された反射光を受光した場合に、その強度を表す第1の画像信号を生成し、前記第2の結像手段により結像された反射光を受光した場合に、その強度を表す第2の画像信号を生成する受光手段と、前記受光手段により生成された第1の画像信号が表す強度から前記物体表面の各位置における法線方向を算出し、当該各位置の法線方向と所定の基準方向とがなす角度に基づいて前記物体表面の形状を推定する形状推定手段と、前記物体表面の各位置について、前記入射手段により入射された光の入射方向と前記形状推定手段により算出された法線方向とから当該光の反射光の鏡面反射方向を算出し、前記受光手段により生成された第1の画像信号が表す強度及び前記第1の方向と前記鏡面反射方向のなす角度並びに前記受光手段により生成された第2の画像信号が表す強度及び前記第2の方向と前記鏡面反射方向のなす角度に基づいて当該各位置の光沢度を推定する光沢度推定手段と、形状を表現可能な色材及び光沢を表現可能な色材を少なくとも用いてシートに画像を形成する画像形成手段であって、前記形状推定手段により推定された形状と前記光沢度推定手段により推定された光沢度とに基づいて前記物体表面の形状及び光沢度を表現した画像を形成する画像形成手段とを備える画像形成装置を提供する。
このような画像形成装置によれば、形状推定手段によって物体表面の凹凸感を推定するとともに、光沢度推定手段によって物体表面の光沢感を推定することができる。
また、本発明において、前記光沢度推定手段は、前記物体表面の各位置における鏡面反射率と鏡面指数とを未知数とする連立方程式の解を求めることにより前記光沢度を推定する構成を採用することができる。また、前記入射手段が入射する光の方向は、水平面に対して45°であり、前記第1の方向は、水平面に対して90°であり、前記第2の方向は、水平面に対して125〜145°であると好適である。この場合において、前記第2の方向は、物体の鏡面反射率に応じて定められるものであり、鏡面反射率がそれほど高くない場合には130°、すなわち入射光に対する鏡面反射方向であることが望ましい。なお、光を入射する方向や反射光を受光する方向を可変とする構成を採用することも可能である。
また、本発明において、画像形成手段はトナーを色材として用いる構成が望ましい。トナーとしては、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックといった通常のカラートナーに加えて、メタリック色を表現するためのゴールドやシルバー等のトナーや透明トナー、あるいは凹凸感を表現するための発泡性トナーを用いると好適である。そして、画像形成手段は、推定された光沢度や形状に応じてこれらのトナーの量を決定するとよい。なお、メタリック色のトナーとは、画像形成後のシート表面においてメタリック色となるトナーのことである。同様に、透明トナーや発泡性トナーについても、画像形成後のシート表面において、透明であったり、発泡して膨張した状態となるトナーのことである。
なお、光沢度を推定する処理や形状を推定する処理は、物体の全面について行わなくてもよい。例えば、プレスキャンを実行するなどして形状や光沢度の推定を行う領域をあらかじめ特定し、この領域に対してのみ上述の推定処理を実行してもよい。具体的には、前記受光手段により生成された第1の画像信号が表す強度と前記決められた拡散反射率との差違を前記物体の各位置について比較し、当該差違が所定のレベル以上となる領域を特定する領域特定手段を備える構成や、前記受光手段により生成された第2の画像信号が表す強度が所定のレベル以上となる領域を特定する光沢特定手段を備える構成を挙げることができる。このような構成とすれば、画像形成に要する時間を短縮することが可能となる。
以上のように、本発明によれば、物体の光沢感や凹凸感を読み取り、これらを忠実に再現することが可能となる。
以下では、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。ここでは、本発明の実施の一態様として、電子写真方式の画像形成装置を挙げて説明する。なお、本実施形態においては、その構成上、画像の読み取り対象は、紙や織物、あるいは金属板など、主としてシート状の物体を想定している。しかしながら、本発明における読み取り対象はこのような物体に限定されない。
[1.構成]
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置100の構成を概略的に示したブロック図である。また、図2は、この画像形成装置100の画像読取部10および画像形成部20の構成をより具体的に示した図である。ここではまず、画像読取部10および画像形成部20の構成について詳細に説明する。
画像読取部10はいわゆるスキャナの機能を有し、画像形成部20はいわゆるプリンタの機能を有する。このうち、画像読取部10は、プラテンガラス11と、プラテンカバー12と、フルレートキャリッジ13と、ハーフレートキャリッジ14と、結像レンズ15と、ラインセンサ16とを備える。
プラテンガラス11は読み取るべき物体Oを載置するための透明なガラス板である。プラテンガラス11は、その表面が水平となるように設置されている。また、プラテンガラス11の表面には、多層誘電体膜等の反射抑制層が形成されており、プラテンガラス11表面での反射が軽減されるようになっている。これは、本来読み取るべき成分である物体Oの表面からの反射光成分と不要な成分であるプラテンガラス11表面からの反射光成分が合成した状態で読み取られるのを防止するためである。なお、物体O表面からの反射光成分とプラテンガラス11表面からの反射光成分を分離することを目的に、例えばスペーサを設けるなどして物体O表面とプラテンガラス11表面を所定の間隔だけ離間させるようにしてもよい。なお、説明の便宜上、以下においては「物体Oの表面」のことを単に「物体O」ともいう。
プラテンカバー12はプラテンガラス11を覆うように設けられており、外光を遮断してプラテンガラス11上に載置された物体Oの読み取りを容易にする。フルレートキャリッジ13は、走査時において図2中の矢印AまたはBの方向に移動しながら物体Oに光を照射し、後述する2種類の反射光を発生させる。
ここで図3を参照し、フルレートキャリッジ13の構成をより詳細に説明する。フルレートキャリッジ13は、光源131と、ミラー132、133および134と、回動リフレクタ135とを備える。光源131はキセノン蛍光ランプ等の高演色性の光源であり、物体Oに決められた所定の強度の光を照射する。光源131は、水平面であるプラテンガラス11に対して45°の角度をなす方向から光を入射する。ミラー132、133および134は物体Oからの反射光をさらに反射し、この光をハーフレートキャリッジ14へと導く。
ミラー132に入射する光は、水平面であるプラテンガラス11に対して90°の角度をなす方向からの反射光である。また、ミラー133に入射する光は、プラテンガラス11に対して135°の角度をなす方向からの反射光である。つまり、ミラー133に入射する光は、物体Oの表面がプラテンガラス11の表面と平行であった場合には鏡面反射光(正反射光)となる。
なお、以下においては、説明の便宜上、光源131から物体Oに入射する光を入射光L、ミラー132に入射する反射光を第1反射光L、ミラー133に入射する反射光を第2反射光Lという。
回動リフレクタ135は、その片面は光を反射するミラー135mであり、もう一方の面では光を吸収する光トラップ135tである。光トラップ135tは例えば黒色の多孔質ポリウレタンシートであり、ここに入射した光のほとんどは表面で捕捉(トラップ)されて吸収されるようになっている。
回動リフレクタ135は、図3において実線で示した位置(以下「第1の位置」という。)にあるときには、ミラー132からの第1反射光Lを反射してハーフレートキャリッジ14へと導く一方、ミラー134からの第2反射光Lを吸収する。また、回動リフレクタ135は図示せぬ駆動機構によって135aを軸として回動され、図中の二点鎖線(135’)で示された位置へと移動可能となっている。この位置(以下「第2の位置」という。)にあるときは、回動リフレクタ135はミラー134からの第2反射光Lをハーフレートキャリッジ14へと導く一方、ミラー132に向かう第1反射光Lを吸収する。
なお、フルレートキャリッジ13の各部は、第1反射光Lと第2反射光Lとがフルレートキャリッジ13の同一の位置から同一の角度で出射されるように構成されている。このようにすることで、2種類の異なる反射光を同一の受光手段(ラインセンサ16)で受光することが可能となっている。また、フルレートキャリッジ13の各部は、第1反射光Lの光路長と第2反射光Lの光路長とが同一となるように構成されているのが望ましい。このようにすれば、それぞれの反射光の焦点位置が同一となるので、受光する際の焦点位置の調整が不要となる。
ここで参照する図面を図2に戻し、画像形成装置100のその他の構成要素について説明する。ハーフレートキャリッジ14はミラー141、142を備え、フルレートキャリッジ13からの光を結像レンズ15へと導く。また、ハーフレートキャリッジ14は図示せぬ駆動機構によって駆動され、走査時においてフルレートキャリッジ13の半分の速度でフルレートキャリッジ13と同じ方向へと移動される。
結像レンズ15はミラー142とラインセンサ16とを結ぶ光路上に設けられており、物体Oからの光をラインセンサ16の位置で結像する。ラインセンサ16は反射光を例えばレッド(R)、グリーン(G)およびブルー(B)の3色の光に分光して受光し、それぞれを光電変換する3ラインカラーCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサ等の撮像素子であり、受光した光の強弱に応じた電圧信号を生成する。
続いて、画像形成部20の構成を説明する。画像形成部20は、複数の給紙トレイ21と、複数の搬送ロール22と、一次転写ユニット23a、23bおよび23cと、中間転写ベルト24と、二次転写ロール25と、バックアップロール26と、一次定着機構27と、切替機構28と、二次定着機構29とを備える。
給紙トレイ21はそれぞれ所定のサイズのシートを収容し、このシートを画像形成に合わせて供給する。ここでシートとは、いわゆるPPC(Plain Paper Copier)用紙等の画像形成において通常用いられる用紙であるが、必要に応じて、表面に樹脂等のコーティングがなされた用紙や紙以外の材質のシートを用いることができる。搬送ロール22は、給紙トレイ21により供給されたシートを二次転写ロール25とバックアップロール26が対向する位置に搬送する搬送経路を形成する。シートの搬送経路とは、図2において破線で示した経路のことである。一次転写ユニット23a、23bおよび23cは供給される画像データに応じたトナー像を形成し、形成したトナー像を中間転写ベルト24に転写する。
ここで図4を参照し、一次転写ユニット23a、23bおよび23cの構成をより詳細に説明する。なお、一次転写ユニット23a、23bおよび23cは、用いるトナーが異なるのみであって、それぞれの構成は同様である。そこで、ここでは各構成要素に付したa、b、cの符号を省略して説明する。
一次転写ユニット23は、感光体ドラム231と、帯電器232と、露光器233と、現像ユニット234、235、236および237と、一次転写ロール238とを備える。感光体ドラム231は表面に電荷受容体としてOPC(Organic Photo Conductor:有機光導電体)からなる光導電層が形成された像担持体であり、図中の矢印Cの方向に回転される。帯電器232は帯電ローラを備えており、感光体ドラム231表面を一様に帯電させる。露光器233はレーザダイオードにより感光体ドラム231に光を照射し、その表面に所定の電位の静電潜像を形成する。現像ユニット234、235、236および237は、それぞれ異なる色のトナーを収容するとともに感光体ドラム231表面との間に所定の電位差(現像バイアス)を生じさせ、この電位差により感光体ドラム231表面に形成された静電潜像にトナーを付着させることによってトナー像を形成する。現像ユニット234〜237は、いわゆるロータリー方式の現像装置を構成している。一次転写ロール238は、中間転写ベルト24が感光体ドラム231と対向する位置において所定の電位差(一次転写バイアス)を生じさせ、この電位差により中間転写ベルト24表面にトナー像を転写させる。
現像ユニット234、235、236および237に収容されるトナーは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色に加え、レッド、オレンジ、グリーン、ブルーの4色(以上の8色を「カラートナー」という。)と、ゴールド、シルバーの2色があり、さらに、透明トナーと発泡性トナーも含まれる。ここで、ゴールドとシルバーのトナーはいわゆるメタリック色のトナーである。また、透明トナーとは色材を含まないトナーのことであり、例えば低分子量のポリエステル樹脂にSiO(二酸化シリコン)やTiO(二酸化チタン)を外添したものである。透明トナーにより形成された画像の表面は平滑度を増し、さらに光沢が付与される。また、発泡性トナーとは例えばポリエステル樹脂に重炭酸塩やアゾ化合物等の発泡剤を添加してなるトナーである。発泡性トナーは加熱により発泡して膨張し、凹凸のある立体的な画像を形成する。
なお、これらのトナーが収容される場所は、現像ユニット234〜237のいずれであってもよいが、発泡性トナーについては、その他のトナーよりも後に転写されるのが望ましい。これは、発泡性トナーが画像の表面に露出するのを防止するためである。また、透明トナーやメタリック色のトナーについては、その他のトナーよりも先に転写されるのが望ましい。これは、透明トナーやメタリック色のトナーがその他のトナーに覆われ、本来表現すべき光沢が失われるのを防止するためである。
ここで、参照する図面を再び図2に戻し、画像形成部20のその他の構成要素について説明する。中間転写ベルト24は、図示せぬ駆動機構によって図中の矢印Dの方向に移動される無端のベルト部材である。中間転写ベルト24は、感光体ドラム231a、231bおよび231cと対向する位置においてトナー像を転写(一次転写)され、これを移動させてシートに転写(二次転写)させる。二次転写ロール25およびバックアップロール26は、中間転写ベルト24がシートと対向する位置において所定の電位差(二次転写バイアス)を生じさせ、シートにトナー像を転写させる。一次定着機構27はシートを加熱および加圧するためのロール部材を備えており、シートの表面に転写されたトナー像を定着させる。切替機構28は、シートの表面に形成されているトナー像の種類に応じてシートの搬送経路を異ならせる。具体的には、切替機構28は、トナー像が透明トナーを含んでいるシートを図中の矢印Rの方向へと搬送させ、その他のシートを図中の矢印Lの方向へと搬送して排出させる。
二次定着機構29は、定着ベルト291と、ヒータ292と、ヒートシンク293とを備えている。二次定着機構29は、一次定着機構27においていったん加熱・加圧定着されたシートにヒータ292でさらに熱を加え、トナーを再度溶融状態にする。そして、二次定着機構29はシートを表面の平滑な定着ベルト291に密着させたままヒートシンク293で冷却し、トナーを固着させる。このような定着処理を行うことで、表面が平滑で光沢度の高いトナー像を形成することができる。
画像読取部10と画像形成部20の構成は、以上の通りである。続いて、画像形成装置100のその他の構成について、図1のブロック図を参照しながら説明する。画像形成装置100は、上述の画像読取部10と画像形成部20に加え、制御部30と、記憶部40と、画像処理部50と、操作部60と、通信部70とを備えている。
制御部30は図示せぬCPU(Central Processing Unit)やRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を備えた演算装置であり、記憶部40に記憶されたプログラムを実行することによって画像形成装置100各部の動作を制御する。記憶部40はHDD(Hard Disk Drive)等の大容量の記憶装置であり、上述した画像形成装置100各部を動作させるためのプログラムをはじめとする各種データを記憶する。
画像処理部50はASIC(Application Specific Integrated Circuit)やLSI(Large Scale Integration)等の画像処理回路や、画像データを一時的に記憶するイメージメモリを備えており、所定の画像処理を実行する。ここで画像処理とは、AD変換やシェーディング補正といった基本的な画像処理に加え、色空間変換や画像回転、画像拡大・縮小、下色除去(UCR)処理、スクリーン処理などといった処理を含んでいる。
操作部60は例えばタッチパネル式のディスプレイや各種のボタンを備えた入力装置であり、操作者による入力指示を受け付ける。この入力指示は制御部30へと供給される。通信部70は外部装置とデータをやりとりするためのインターフェース装置である。画像形成装置100は、必要に応じて、画像形成部20に供給される画像データをコンピュータ等の外部装置に出力したり、あるいは外部装置から画像データを入力されることも可能となっている。
[2.動作]
以上の構成のもと、画像形成装置100はプラテンガラス11に載置された物体Oを走査(スキャン)して物体Oを示す画像データを生成し、この画像データに基づいた画像をシートに形成する。以下では、画像形成装置100が物体Oのスキャンから画像形成に至るまでに行う一連の動作について説明する。
なお、画像形成装置100が行う処理内容を容易に理解せしめるために、ここでは物体Oの拡散反射率が既知であるか、あるいは推定により求められているとする。具体的な推定の方法は任意であるが、例えば、「金属」や「紙」といった代表的なシートの材質についての拡散反射率を記憶しておき、これを物体Oのスキャンを行う前に操作者に選択させるようにする方法が考えられる。
図5は、画像形成装置100が行う処理を示したフローチャートである。同図に沿って説明すると、はじめに画像形成装置100の制御部30は、画像読取部10に物体Oの1回目のスキャンを行わせる(ステップS1)。このとき制御部30は、回動リフレクタ135を第1の位置(図2において実線で示した位置)に固定させてラインセンサ16に第1反射光Lを受光させる。そしてラインセンサ16は、受光光に応じた電圧信号を画像処理部50に供給する。画像処理部50は供給された電圧信号にAD変換等の画像処理を施し、物体Oからの第1反射光Lの強度を示す複数画素の画像データを生成し、記憶する。なお、このとき生成される画像データを、以下では「第1画像データ」という。また、この画像データの各画素は、その値が大きいほど反射光の強度が強い(すなわち明るい)ものであるとする。
続いて制御部30は、上述のスキャン処理によって生成された第1画像データをもとに、物体Oの形状を推定する処理を行う(ステップS2)。具体的には、制御部30はランベルト(Lambert)の法則に基づき次の(1)式に示される演算を実行し、物体Oの法線と光源131からの入射光のなす角度φを求める。なお、同式において、Iは第1画像データの各画素により示される強度を示す値であり、Iは物体Oの表面における照明光の強度を示す値であり、ρは物体Oの拡散反射率である。強度Iはスキャン処理により求められた測定値であり、強度Iおよび拡散反射率ρはあらかじめ記憶されている値である。
Figure 2007114674
この式を解くことによって各画素について角度φを求めると、走査方向についての物体Oの形状を推定することができる。これを図解したのが図6である。ランベルトの法則から明らかなように、反射面である物体Oからの光の強度は入射光Lの入射角(すなわちφ)に依存し、入射角が0°のときに最大となり、90°のときに最小となる。ここにおいて、入射光Lの方向と第1反射光Lの方向は常に一定であり、物体Oの形状に応じて角度φのみが変化する。ゆえに、第1画像データの各画素について角度φを求めることによって、物体Oの各画素に対応する位置における法線Nの方向が明らかとなり、これによって物体Oの形状が明らかとなる。つまり、図6(a)および(b)において物体Oの拡散反射率が等しいとすれば、測定された強度Iの値が小さければ、物体Oが図6(a)のような形状、すなわち角度φがより0°に近い傾斜を有していることを意味し、強度Iの値が大きければ、物体Oが図6(b)のような形状、すなわち角度φがより90°に近い傾斜を有していることを意味しているのである。
各画素についての角度φ、すなわち法線方向を算出したら、制御部30はこれを第1画像データの各画素に対応付けた状態でRAMに記憶する(ステップS3)。このとき記憶される情報のことを、以下では「形状情報」という。この形状情報は、物体Oの凹凸を表現するものである。
ここで、形状情報について具体的な例を示して説明する。図7は、物体Oの形状と形状情報の対応関係を例示した図である。なお、同図においては、O〜Oで示した物体Oの各位置がそれぞれ画素P〜Pに対応し、入射光Lの入射方向は矢印Lで示した方向であるとする。このような場合、画素Pの形状情報を角度φとすると、この値は「45°」となる。同様に、画素P、P、PおよびPの形状情報をそれぞれ角度φ、φ、φおよびφとすると、これらの値はそれぞれ「0°」、「45°」、「90°」および「45°」となる。これらの形状情報に基づき、制御部30は画素P〜Pに相当する位置の形状を実線Sで示すような凹字型の形状であると推定する。
続いて制御部30は、画像読取部10に物体Oの2回目のスキャンを行わせる(ステップS4)。このとき制御部30は、回動リフレクタ135を第2の位置(図2において破線で示した位置)に移動させてラインセンサ16に第2反射光Lを受光させる。そしてラインセンサ16は、受光光に応じた電圧信号を画像処理部50に供給する。画像処理部50は供給された電圧信号にAD変換等の画像処理を施し、物体Oからの第2反射光Lの強度を示す複数画素の画像データを生成し、記憶する。なお、このとき生成される画像データを、以下では「第2画像データ」という。また、この画像データの各画素は、その値が大きいほど反射光の強度が強い(すなわち明るい)ものであるとする。
続いて制御部30は、物体Oの光沢度を推定する処理を行う(ステップS5)。この処理を具体的なステップ毎に示したのが、図8のフローチャートである。同図に沿って説明すると、まず、制御部30はRAMに記憶された形状情報を読み出し、各画素の鏡面反射方向を算出する(ステップS51)。ここで鏡面反射方向とは、いわゆる鏡面反射による反射光(鏡面反射光)の方向であり、その反射角が入射光Lの入射方向と法線方向がなす角度φと等しくなる方向のことである。例えば、物体Oが図6(a)および(b)に示した形状である場合、それぞれの鏡面反射方向は、図9(a)および(b)において矢印Srで示した方向となる(なお、同図において、φは反射角であり、φ=φとなっている。)。つまり、物体Oの各位置における鏡面反射方向は、それぞれの位置に対応する形状情報に応じて異なるものとなる。
鏡面反射方向を計算により求めたら、制御部30はこの方向と第1反射光Lおよび第2反射光Lのなす角度γ、γをそれぞれ求め、以下の(2)式に示す連立方程式を解く演算を行う(ステップS52)。なお、同式において、IおよびIはそれぞれ、第1画像データおよび第2画像データの各画素により示される強度を示す値(測定値)であり、Iは光源131の入射光強度を示す値である。強度Iの値は制御部30にあらかじめ記憶されているものとする。すなわち、この式における未知数はRとnである。
Figure 2007114674
ここで、Rは鏡面反射率であり、物体Oの鏡面反射光の反射率である。一般に、鏡面反射率が高い物体ほど拡散反射率は低くなり、その物体の表面は光沢を有する。また、nは鏡面反射の指向性を表す指数(以下「鏡面指数」という。)であり、この値が大きいほど、その物体の表面が光沢を有することを意味する。
図10は、上述の(2)式を説明するための図である。なお、図10は、図9(b)にて示した状態と同様の状態を示しており、物体Oの表面が水平となるように傾けて示した図である。第1画像データおよび第2画像データは、同図の第1反射光Lおよび第2反射光Lに基づいて生成される。これらの反射光は鏡面反射光Srと一致せず(一致する場合もある)、鏡面反射光Srの方向に対してγおよびγの角度をなす。このとき鏡面反射方向からの反射光の強度は、強度Iと鏡面反射率Rの積「I」により表される。ここに、フォン(Phong)のモデルとして知られている反射モデルを適用することで、(2)式で示した方程式が成立する。これを角度γとγのそれぞれについて示すと(2)式の連立方程式となり、ここから鏡面反射率Rおよび鏡面指数nを求めることが可能となる。
各画素についての鏡面反射率Rおよび鏡面指数nを演算により求めたら、制御部30はこれらの値に基づいて光沢度を求める(ステップS53)。ここでは、演算を容易にするため、以下の(3)式に示す演算により光沢度を算出する。同式において、Gは光沢度であり、cおよびcは所定の定数である。
Figure 2007114674
各画素についての光沢度を算出したら、制御部30はこれを第2画像データの各画素に対応付けた状態でRAMに記憶する(ステップS54)。このとき記憶される情報のことを、以下では「光沢情報」という。この光沢情報は、物体Oの光沢を表現するものである。
以上の処理が終了したら、制御部30は上述した各種情報を用いて画像形成部20に画像形成処理を実行させる(ステップS6)。具体的には、制御部30はあらかじめ記憶された拡散反射率や第1画像データに基づいてカラートナーの量を決定するとともに、RAMに記憶された光沢情報に基づいてメタリック色のトナーの量を決定する。メタリック色のトナーは、光沢情報、すなわち上述の光沢度Gが所定の閾値を上回った領域に付与される。
また、制御部30は、RAMに記憶された形状情報に基づいて発泡性トナーの量を決定する。制御部30は、凹凸を有する領域、例えば図7における画素P、PおよびPに相当する位置に対しては発泡性トナーを付与する。この場合において、例えば画素Pに相当する位置に付与する発泡性トナーの量を画素PおよびPに付与する発泡性トナーの量よりも多くするといったように、具体的な形状に応じて発泡性トナーの量を異ならせるのが望ましい。
そして、付与すべきトナーの量を各トナーについて決定したら、制御部30はそれぞれのトナーに応じた静電潜像を感光体ドラム231a、231bおよび231cに形成させ、中間転写ベルト24に転写させる。その後、制御部30は中間転写ベルト24表面のトナー像をシートに転写させ、このシートを一次定着機構27および二次定着機構29において加熱・加圧させる。この結果、シート表面には物体Oの表面を表現した画像が形成される。
このような処理によって形成された画像は、物体表面の色に加え、その形状(すなわち凹凸)と光沢とが再現されている。物体表面の形状は発泡性トナーにより表現され、物体表面の光沢はメタリック色のトナーによって表現される。ゆえに、本実施形態の画像形成装置100によれば、物体表面の色だけでなく、その質感をも豊かに表現した画像を形成することが可能となる。
また、本実施形態の画像形成装置100は、物体表面の形状、すなわち凹凸を推定し、その推定結果を反映させた上で光沢度の推定を行うことにより、物体表面の光沢領域をより正確に再現することが可能となっている。例えば、上述した特許文献1〜3を代表とする従来の技術においては、光沢度は通常、鏡面反射光の強弱によって推定されていた。鏡面反射光は入射光の入射角と等しい角度の反射角により測定可能であるが、従来は物体表面の形状を考慮せず、プラテンガラス等の決められた水平面を反射面とみなして反射角を定めていたため、受光された反射光は必ずしも鏡面反射光とはならなかった。それゆえ、物体表面が光沢領域を有する場合であっても、その表面にうねりが生じていたり、傾いていたときには、その領域が光沢領域であると正しく判断することが不可能であった。
これに対して、本実施形態の画像形成装置100は、物体表面の各位置について凹凸を推定し、さらに、この推定結果を用いて各位置における鏡面反射方向を推定することによって、物体表面に水平面と平行でない領域があった場合であっても、その領域の光沢度を正確に予測することが可能となっている。それゆえ、本実施形態の画像形成装置100は、凹凸感と光沢感の複合概念としての「質感」を、従来よりも極めて忠実に表現することが可能である。
[3.変形例]
なお、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、種々の態様にて実施することが可能である。具体的には、例えば以下のような変形が挙げられる。なお、これらの変形は、各々を適宜に組み合わせることも可能である。
上述の実施形態においては、物体表面をスキャンし、その全面について形状や光沢度を推定する処理を行っていたが、これらの推定処理を特定の領域にのみ行うとしてもよい。例えば、上述した1回目のスキャン処理により生成される第1画像データを解析し、その強度があらかじめ記憶された拡散反射率から導かれる値と大きく異なる領域がある場合や、本来その色に変化がないはずの領域において大きな強度変化が認められる場合には、これらの領域にのみ形状を推定する処理を行えばよい。このような領域は一様に水平でなく、凹凸を有している可能性が高く、また、その他の領域は一様に水平で凹凸を有していない可能性が高いからである。また、上述した2回目のスキャン処理により生成される第2画像データを解析し、その強度が所定の閾値より大きくなる領域にのみ光沢度を推定する処理を行ってもよい。物体表面がほぼ平坦で、かつ、水平面にほぼ平行であれば、第2画像データはおおよそ鏡面反射方向からの反射光強度を示すからである。
また、上述の実施形態においては、光沢領域にメタリック色のトナーを付与すると説明したが、光沢領域に透明トナーを付与してもよい。メタリック色のトナーと同様に、透明トナーによっても高光沢の画像を形成することができる。また、光沢領域において、さらにその光沢度のレベルに応じて用いるトナーを変化させてもよい。例えば、光沢領域の全面にメタリック色のトナーを付与し、その中でも特に光沢度の高い領域には、その上に透明トナーが付与されるようにしてもよい。
なお、画像形成に用いる色材はトナーに限定されない。例えば、色再現においてはカラートナーを使用し、質感再現においてはトナーとは異なる材料を用いてもよい。さらには、上述した色とは異なるカラートナーを用いたり、用いる色数を増減させることももちろん可能である。
また、画像読取部についても、上述した構成と異なる構成が採用可能である。例えば、上述の実施形態においてはキャリッジが移動する構成としたが、読取対象である物体そのものを移動させる構成であってもよい。また、2種類の反射光を同一のラインセンサで受光する必要はなく、それぞれを受光するラインセンサを別個に設けてもよい。さらに、フルレートキャリッジ内部のミラー等の各部材をプリズムにより構成してもよい。
また、上述の実施形態においては、プラテンガラス11を反射面とみなしたとき、入射光Lの入射角は45°であり、第1反射光Lの反射角は0°であるとしたが、これは単に通常の一般的なスキャナと同様の構成とするためである。よって、これらの入射角および反射角はこの角度に限らず、他の値であってもよい。
同様に、第2反射光Lは、プラテンガラス11に対して135°の角度をなす方向からの反射光、すなわち反射角45°の反射光であるとしたが、この角度に限定されない。例えば、物体表面の光沢度が非常に高く、第2反射光Lが高強度となるような場合には、第2反射光Lの強度がラインセンサのダイナミックレンジを上回り、出力強度が飽和して値が不正確となるおそれがある。このような不都合を回避するためには、第2反射光Lを読み取る反射角を45°から若干ずらした角度とすればよい。本発明は鏡面反射率を推定により求めるため、第2反射光Lを読み取る反射角は必ずしも45°である必要はないのである。しかしながら、鏡面反射率の推定をより高精度に行うためには、第2反射光Lを読み取る反射角は45°近傍であることが望ましい。具体的には、第2反射光Lは、プラテンガラス11に対して約125〜145°のいずれかの角度をなす方向からの反射光であると望ましい。
また、上述の画像形成装置100は、色再現と質感再現とを行って画像を形成するものであると説明したが、質感再現を行わずに、通常の色再現のみを行って画像を形成してもよい。これを実現するには、例えば、これらの動作を切り替えるボタンを操作部60に備え、操作者の操作に応じて動作を切り替えればよい。色再現と質感再現とを行うときには、画像形成装置100はカラートナーに加えて発泡性トナーや透明トナーも同時に用い、一次定着機構27と二次定着機構29とにより定着処理を行う。この場合、切替機構28は、一次定着機構27を通過したシートを図2中の矢印Rの方向へと搬送する。一方、色再現のみを行うときには、画像形成装置100はカラートナーのみを用いて、一次定着機構27により定着処理を行う。この場合、切替機構28は、一次定着機構27を通過したシートを図2中の矢印Lの方向へと搬送する。このようにすれば、用いるトナーに応じて定着条件を容易かつ迅速に切り替えることが可能となる。しかしながら、もちろん、このような2段階の定着処理を行わずに、1回の定着処理のみで両方の画像形成を行うことも可能である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を概略的に示したブロック図である。 画像形成装置の構成をより具体的に示した図である。 画像形成装置のフルレートキャリッジの構成を示した図である。 画像形成装置の一次転写ユニットの構成を示した図である。 画像形成装置が行う処理を示したフローチャートである。 物体の形状を推定する処理を説明するための図である。 物体の形状と形状情報の対応関係を例示した図である。 画像形成装置が行う処理を示したフローチャートである。 物体からの鏡面反射方向を説明するための図である。 物体からの光の反射を説明するための図である。
符号の説明
100…画像形成装置、10…画像読取部、11…プラテンガラス、12…プラテンカバー、13…フルレートキャリッジ、14…ハーフレートキャリッジ、15…結像レンズ、16…ラインセンサ、20…画像形成部、21…給紙トレイ、22…搬送ロール、23、23a、23b、23c…一次転写ユニット、24…中間転写ベルト、25…二次転写ロール、26…バックアップロール、27…一次定着機構、28…切替機構、29…二次定着機構、30…制御部、40…記憶部、50…画像処理部、60…操作部、70…通信部

Claims (9)

  1. 各位置について決められた拡散反射率を有する物体の表面に決められた強度の光を決められた入射方向から入射する入射手段と、
    前記入射手段により前記物体表面に入射された光の反射光であって、当該表面からの反射方向が前記入射方向と異なる第1の方向である反射光を所定の位置に結像させる第1の結像手段と、
    前記入射手段により前記物体表面に入射された光の反射光であって、当該表面からの反射方向が前記入射方向及び前記第1の方向と異なる第2の方向である反射光を所定の位置に結像させる第2の結像手段と、
    前記第1の結像手段により結像された反射光を受光した場合に、その強度を表す第1の画像信号を生成し、前記第2の結像手段により結像された反射光を受光した場合に、その強度を表す第2の画像信号を生成する受光手段と、
    前記受光手段により生成された第1の画像信号が表す強度から前記物体表面の各位置における法線方向を算出し、当該各位置の法線方向と所定の基準方向とがなす角度に基づいて前記物体表面の形状を推定する形状推定手段と、
    前記物体表面の各位置について、前記入射手段により入射された光の入射方向と前記形状推定手段により算出された法線方向とから当該光の反射光の鏡面反射方向を算出し、前記受光手段により生成された第1の画像信号が表す強度及び前記第1の方向と前記鏡面反射方向のなす角度並びに前記受光手段により生成された第2の画像信号が表す強度及び前記第2の方向と前記鏡面反射方向のなす角度に基づいて当該各位置の光沢度を推定する光沢度推定手段と、
    形状を表現可能な色材及び光沢を表現可能な色材を少なくとも用いてシートに画像を形成する画像形成手段であって、前記形状推定手段により推定された形状と前記光沢度推定手段により推定された光沢度とに基づいて前記物体表面の形状及び光沢度を表現した画像を形成する画像形成手段と
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記光沢度推定手段は、
    前記物体表面の各位置における鏡面反射率と鏡面指数とを未知数とする連立方程式の解を求めることにより前記光沢度を推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記入射手段が入射する光の方向は、水平面に対して45°であり、
    前記第1の方向は、水平面に対して90°であり、
    前記第2の方向は、水平面に対して125°ないし145°である
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成手段は、
    前記物体を表す画像のうち前記光沢度が所定のレベルを上回る領域に対しては、シート上において透明となる色材を用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成手段は、
    前記物体を表す画像のうち前記光沢度が所定のレベルを上回る領域に対しては、シート上においてメタリック色となる色材を用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像形成手段は、
    前記物体を表す画像のうち前記形状が一様に水平でない領域に対しては、発泡性の色材を用いる
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  7. 前記領域に用いる発泡性の色材の量を、当該領域内の各位置における前記法線方向と前記基準方向とがなす角度に基づいて決定する決定手段を備える
    ことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記受光手段により生成された第1の画像信号が表す強度と前記決められた拡散反射率との差違を前記物体の各位置について比較し、当該差違が所定のレベル以上となる領域を特定する領域特定手段を備え、
    前記形状推定手段は、前記領域特定手段により特定された領域の形状を推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  9. 前記受光手段により生成された第2の画像信号が表す強度が所定のレベル以上となる領域を特定する光沢特定手段を備え、
    前記光沢度推定手段は、前記領域特定手段により特定された領域の光沢度を推定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
JP2005308542A 2005-10-24 2005-10-24 画像形成装置 Expired - Fee Related JP4967308B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005308542A JP4967308B2 (ja) 2005-10-24 2005-10-24 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005308542A JP4967308B2 (ja) 2005-10-24 2005-10-24 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007114674A true JP2007114674A (ja) 2007-05-10
JP4967308B2 JP4967308B2 (ja) 2012-07-04

Family

ID=38096883

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005308542A Expired - Fee Related JP4967308B2 (ja) 2005-10-24 2005-10-24 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4967308B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009212811A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Canon Inc 撮像システム、撮影方法及びプログラム
JP2010179573A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Fujifilm Corp 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム
WO2010121504A1 (zh) * 2009-04-24 2010-10-28 广东南天司法鉴定所 一种利用计算机检验文件制成时间的方法及计算机系统
JP2011174984A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2020201102A (ja) * 2019-06-10 2020-12-17 コニカミノルタ株式会社 画像検査装置及び画像形成装置

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62209578A (ja) * 1986-03-11 1987-09-14 Canon Inc 定着装置
JPH04251835A (ja) * 1991-01-29 1992-09-08 Seiko Epson Corp 画像入力装置
JPH0670097A (ja) * 1992-08-20 1994-03-11 Ricoh Co Ltd 画像読取り装置
JPH09238237A (ja) * 1996-03-01 1997-09-09 Canon Inc 画像読取り装置及び画像再生装置
JPH09321984A (ja) * 1996-05-30 1997-12-12 Ricoh Co Ltd 画像処理装置およびメタル色識別方法
JP2001281937A (ja) * 2000-03-29 2001-10-10 Konica Corp 原稿搬送装置、画像読取装置及び画像読取方法
JP2002257626A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Fuji Xerox Co Ltd 光学測定装置および画像形成装置
JP2002278370A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2003209663A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Nisca Corp 原稿搬送装置および画像読取装置
JP2004274299A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Sharp Corp 画像読取り装置,画像読取り方法
JP2004274298A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Sharp Corp 画像読取り装置,画像読取り方法
JP2005229194A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Ricoh Co Ltd 画像歪み補正装置、プログラム及び記憶媒体

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62209578A (ja) * 1986-03-11 1987-09-14 Canon Inc 定着装置
JPH04251835A (ja) * 1991-01-29 1992-09-08 Seiko Epson Corp 画像入力装置
JPH0670097A (ja) * 1992-08-20 1994-03-11 Ricoh Co Ltd 画像読取り装置
JPH09238237A (ja) * 1996-03-01 1997-09-09 Canon Inc 画像読取り装置及び画像再生装置
JPH09321984A (ja) * 1996-05-30 1997-12-12 Ricoh Co Ltd 画像処理装置およびメタル色識別方法
JP2001281937A (ja) * 2000-03-29 2001-10-10 Konica Corp 原稿搬送装置、画像読取装置及び画像読取方法
JP2002257626A (ja) * 2001-02-28 2002-09-11 Fuji Xerox Co Ltd 光学測定装置および画像形成装置
JP2002278370A (ja) * 2001-03-16 2002-09-27 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2003209663A (ja) * 2002-01-11 2003-07-25 Nisca Corp 原稿搬送装置および画像読取装置
JP2004274299A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Sharp Corp 画像読取り装置,画像読取り方法
JP2004274298A (ja) * 2003-03-07 2004-09-30 Sharp Corp 画像読取り装置,画像読取り方法
JP2005229194A (ja) * 2004-02-10 2005-08-25 Ricoh Co Ltd 画像歪み補正装置、プログラム及び記憶媒体

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009212811A (ja) * 2008-03-04 2009-09-17 Canon Inc 撮像システム、撮影方法及びプログラム
JP2010179573A (ja) * 2009-02-05 2010-08-19 Fujifilm Corp 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム
WO2010121504A1 (zh) * 2009-04-24 2010-10-28 广东南天司法鉴定所 一种利用计算机检验文件制成时间的方法及计算机系统
JP2011174984A (ja) * 2010-02-23 2011-09-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2020201102A (ja) * 2019-06-10 2020-12-17 コニカミノルタ株式会社 画像検査装置及び画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4967308B2 (ja) 2012-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2006261820A (ja) 撮像装置、画像形成装置および質感読取方法
JP4645581B2 (ja) 画像処理装置、画像読取装置及び画像形成装置
JP2006261819A (ja) 撮像装置、画像形成装置および読取方法
JP2005128004A (ja) 記録材判別装置および画像形成装置並びにその方法
JP4894489B2 (ja) 画像処理装置及び画像読取装置
JP2006279228A (ja) 撮像装置
JP4804204B2 (ja) 記録材量測定方法、画像形成方法、記録材量測定装置、及び画像形成装置
CN104811569A (zh) 图像读取装置、复印机和图像形成装置
JP4967308B2 (ja) 画像形成装置
US8194299B2 (en) Image forming apparatus and image quality adjustment method of image forming apparatus
US7336431B2 (en) Image reading device and image forming device
JP4882339B2 (ja) 画像形成装置
US7920300B2 (en) Image-input device
US8995006B2 (en) Image forming apparatus, image forming method and image reading apparatus
JP4835098B2 (ja) 画像読取装置及び画像形成装置
JP2007116541A (ja) 画像読取装置および画像形成装置
JP2008124664A (ja) 画像形成装置及び画像読取装置
JP2010164891A (ja) 画像形成条件及び定着条件の制御方法、画像形成装置、プログラム及び記憶媒体
JP4882345B2 (ja) 複写装置および複写方法
JP2006264833A (ja) 記録材判別装置及び画像形成装置
US8422084B2 (en) Image processing apparatus, image reading apparatus, image forming apparatus with units to calculate spectral reflectance and relating coefficient and methods therefor
JP2005345927A (ja) 記録材判別装置および画像形成装置並びにその方法
JP2006279226A (ja) 撮像装置及び画像形成装置
JP2007142953A (ja) 画像処理装置および画像形成装置
JP2007324902A (ja) 画像形成装置及び画像処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080924

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20101012

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101210

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110913

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111114

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120306

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120319

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150413

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4967308

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees