JP4804204B2 - 記録材量測定方法、画像形成方法、記録材量測定装置、及び画像形成装置 - Google Patents

記録材量測定方法、画像形成方法、記録材量測定装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Description

本発明は、記録媒体上の記録材の量を測定する記録材量測定方法、画像形成方法、記録材量測定装置、及び画像形成装置に関し、特に、画像形成装置が記録媒体に定着させる記録材の記録材量を測定する記録材量測定方法、画像形成方法、記録材量測定装置、及び画像形成装置に関する。
従来の複写機には、プリンタや複写機としての機能を有する共にネットワークに接続可能なMFP(Multi Function Printer)がある。このようなMFPとネットワークを介して接続される装置間において、プリントされる画像の色合わせや、CRT等の表示器上に表示される画像の色とプリントされる画像の色とを合わせることが多く行われている。従来、上述のような色合わせを行うために種々のカラーマネージメント手法が開示されている。
例えば、ICC(International Color Consortium)プロファイルを用いたカラーマネージメントでは、プリンタや複写機などの装置独自のICCプロファイルを作成して、これに基づいて色合わせ(キャリブレーション又はキャラクタライゼーション)を行っている。具体的には、パーソナルコンピュータ(以下PCという)において作成したプリントデータをICCプロファイルを用いて色変換し、このICCプロファイルに対応する装置に変換したデータを出力することにより、プリントされる画像の色とPCの表示器等で表される画像の色を合わせている。
また、従来、キャリブレーション用のプロファイルを作成するソフトウエアや測色器も提供されている。このため、ユーザがプリンタなどの画像形成装置から出力する色を目的の色にマッチングさせることができる環境が整いつつある。
従来のキャリブレーションとしては、ICCプロファイルの多次元LUTを用いた色変換を行わずに、階調性に関するガンマLUTの内容を変更して所望の階調特性を得るキャリブレーションも行われている。
上述のように、カラーマネージメントは、同じ機種の複数の装置間や異なる機種の複数の装置間において、出力色の差を抑制することができる。その適用範囲は、上述のものばかりではない。例えば、オフセット印刷機で印刷される色にプリンタでプリントされる色を合わせることによりプリンタをオフセット印刷機による印刷の色校正に用いる場合にも、カラーマネージメントを適用することができる。オフセット印刷機とプリンタの各々のICCプロファイルを用意すれば、PCのアプリケーション上で、例えば、図18に示すようなカラーマネージメントが可能となる。
図18に示すように、印刷機用ICCプロファイル510とプリンタ用ICCプロファイル520の内容は、測色器を用いたパッチ画像の色測定に基づき、印刷機及びプリンタに依存しない色空間、例えばCIE L色空間に対応付けて夫々校正されている。これにより、印刷機で印刷する色とプリンタでプリントする色を一致させることができる。そして、カラーマネージメントモジュール(CMM)530は、これらのプロファイルを用いて色変換を行うことによりプリントデータを作成することができる。
さらに印刷業界では、印刷機の出力デバイスの高付加価値化を追求している。例えば、特色を写真部に使用するなどの高付加価値化を進めている。CMYKの基本色に加え、グレイインキやオレンジ、バイオレット等を配色し、粒状感が少なく色再現範囲が広い高品質印刷を達成している。インクジェットプリンタや電子写真プリンタにおいても高い印刷品質を達成するために、淡色や特色、更には光沢制御を行えるプリンタなども近年提供されている。
これら出力デバイスの高付加価値化には、測色器やプロファイル作成ソフトなどのカラーマネージメント技術の向上が必要ある。近年、10色までのプロファイルを作成することができるソフトが提供されている。
一方、プリンタエンジンにおける色調整では、例えば特許文献1に記載されているように、単色の階調のパッチ画像を出力し、これをリーダ部で読み込んで濃度を算出し、所望のターゲット(濃度リニアや明度リニア等)になるように一次元LUT(階調補正テーブル)を作成するという処理が行われている。上述の色調整においては、リーダ部から出射された白色光が出力パッチ画像に入射し、その乱反射光がCCDセンサに入射してパッチ画像の画像濃度を検出している。
また、特許文献2に記載されているように、転写体にパッチ画像を形成し、正反射センサを用いて形成したパッチ画像のトナーの載り量(濃度)を検知し、検知した載り量をLUT又はATRにフィードバックして色調整を行う技術が開示されている。これにより、ユーザの手を煩わすことなく色の安定性が維持される。
さらに、特許文献3に記載されているように、乱反射センサと正反射センサの出力を演算することで、記録材使用量を最適な値に自動的にコントロールする技術が開示されている。
乱反射光を用いて検知することが困難である透明の記録材の量については、特許文献4に記載されているように、出力後の画像の正反射光量を用いてマクロ的な光沢度合いを検出して、記録材量をコントロールする技術が開示されている。
また、特色については、特許文献5に記載されているように、分光反射率データから記録材量(インキ盛り量)を算出する技術が開示されている。
特開平11−75067号公報 特開2002−72574号公報 特開2003−215981号公報 特願2004−91627号公報 特開2005−280358号公報
しかしながら、従来の色調整方法においては、CMYK、特色、透明全ての記録材量を検知するには、乱反射光及び正反射光を出力するセンサ光学構成に加えて、特色の記録材量検知用に乱反射光の分光反射率センサまでもが必要であった。このため、画像形成装置にこれらのセンサ全てを設ける必要があり、装置のコストが上昇し、また、センサを設置するために大きなスペースが必要となり、装置を大型化してしまう。
また、特許文献1に示されている記録材の光吸収を利用した濃度検知方法では、高濃度検知の精度に課題があった。この要因は2つに分類できる。1つは記録材の検知方法、もう1つは画像形成方法である。
検知方法が要因となる理由を、濃度算出方法を用いて説明する。濃度の測定は、下記数式を用いて行われる。尚、下記数式においては、I1は反射光強度を、I0は入射光強度を示す。
濃度=−log(I1/I0)
濃度1.0では入射光の10%の光が返ってくるが、高濃度の2.0では1%の光しか反射していない。図19は、記録材の濃度と検知輝度の関係を示す図であり、横軸が濃度、縦軸が検知輝度(100×(I1/I0)%)を示す。図19においては、読み取り分解能は8ビットに設定されている。図20は、高濃度部に着目した濃度と検知輝度の関係を示す図である。図20に示すように、高濃度部においては、検知輝度が0.5%ずれた場合には、即ち検知精度が0.5%ずれた場合には、濃度が0.1も異なる。このように、従来の記録材濃度の検知方法は、特に高濃度において精度良く記録材の濃度を検知することができなかった。
画像形成方法が要因となる理由は、トナーと定着システムにある。電子写真方式の場合、トナーが積層され、融解されて発色するわけだが、規定の記録材量を超えると濃度値が上がらなくなる(図21参照)。規定以上の記録材量を超えると、簾(グロスムラ)、未定着画像、又はオフセットと呼ばれるトナーはがれ現象などが発生し、このため濃度値が上がらない。
このため、画像形成装置においては、画像の濃度を測定し、この濃度が所望の濃度となるように使用記録材量を調整して色調整を行っていたが、高濃度部における濃度検知の精度の低下、及び記録材使用量とのミスマッチが起きていた。
同様に、特許文献2〜5の記録材量の検知方法も、高濃度部における濃度検知の精度が低かった。
さらに、特許文献4に記載されている光沢度を用いた記録材量の検知方法では、紙の種類や定着条件、トナーの種類、電位設定の範囲などを最適化しなければ精度のよい記録材量の制御は難しい。この精度低下は、記録材使用量がばらつくことを意味する。記録材使用量が減少する場合には、濃度が薄くなるためダイナミックレンジが狭くなり、画質が低下する。一方、記録材使用量が増加する場合には、未定着画像のようなトナーが剥れる画像欠陥を発生させてしまう可能性がある。
上記背景から、規定の記録材使用量を維持するために高精度な記録材量算出方法の確立とその制御化が望まれていた。
本発明の目的は、高精度に記録材量を計測することができる記録材量測定方法、画像形成方法、記録材量測定装置、及び画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の記録材量測定方法は、記録媒体上の記録材の量を測定する記録材量測定方法であって、前記記録材が定着する前記記録媒体の紙種の情報を入手する記録媒体情報入手ステップと、前記記録媒体に定着された前記記録材にレーザ光を照射する光照射ステップと、前記照射されたレーザ光の反射光によって形成される結像の光強度分布を検出し、検出された光強度分布を用いて前記記録材の表面粗さを求める記録材表面粗さ検出ステップと、該記録材表面粗さ検出ステップで求めた前記記録材の表面粗さと、予め前記記録媒体の紙種毎に求めた当該記録媒体における前記録材量と表面粗さとの関係に基づいて前記記録材の量を算出する記録材量算出ステップとを備えることを特徴とする。
請求項記載の記録材量測定方法は、記録媒体上の記録材の量を測定する記録材量測定方法であって、前記記録媒体及び前記記録媒体に定着された前記記録材にレーザ光を照射する光照射ステップと、前記照射されたレーザ光の反射光によって形成される結像を、前記記録材を含む領域と前記記録材を含まない領域とに分割し、該分割された2つの領域にそれぞれ対応する結像の光強度分布を検出し、検出された光強度分布を用いて前記記録材を含む領域及び前記記録材を含まない領域の表面粗さをそれぞれ求める表面粗さ検出ステップと前記記録材を含まない領域の表面粗さと、前記記録材を含む領域の表面粗さとの差分を求める表面粗さ比較ステップと、求めた表面粗さの差分と、適用する画像形成装置に対応して予め求められた当該画像形成装置における記録材を含まない領域の表面粗さと前記記録材を含む領域の表面粗さにおける最適差分と記録材量との関係に基づいて前記記録材の量を算出する記録材量算出ステップとを備えることを特徴とする。
請求項記載の画像形成方法は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の記録材量測定方法を備える画像形成方法であって、前記算出された記録材量に基づいて、前記記録媒体に画像を形成するために前記記録媒体に定着する前記記録材の量を制御する記録材量制御ステップを備えることを特徴とする。
請求項記載の記録材量測定装置は、記録媒体上の記録材の量を測定する記録材量測定装置であって、前記記録材が定着する前記記録媒体の紙種の情報を記憶する記録媒体情報記憶手段と、前記記録媒体に定着された前記記録材にレーザ光を照射する光照射手段と、前記照射されたレーザ光の反射光によって形成される結像の光強度分布を検出し、検出された光強度分布を用いて前記記録材の表面粗さを求める記録材表面粗さ検出手段と、該記録材表面粗さ検出手段で求めた前記記録材の表面粗さと、予め前記記録媒体の紙種毎に求めた当該記録媒体における記録材量と表面粗さとの関係に基づいて前記記録材の量を算出する記録材量算出手段とを備えることを特徴とする。
請求項10記載の記録材量測定装置は、記録媒体上の記録材の量を測定する記録材量測定装置であって、前記記録媒体及び前記記録媒体に定着された前記記録材にレーザ光を照射する光照射手段と、前記照射されたレーザ光の反射光によって形成される結像を、前記記録材を含む領域と前記記録材を含まない領域とに分割し、該分割された2つの領域にそれぞれ対応する結像の光強度分布を検出し、検出された光強度分布を用いて前記記録材を含む領域及び前記記録材を含まない領域の表面粗さをそれぞれ求める表面粗さ検出手段と、前記記録材を含まない領域の表面粗さと、前記記録材を含む領域の表面粗さとの差分を求める表面粗さ比較手段と、求めた表面粗さの差分と、適用する画像形成装置に対応して予め求められた当該画像形成装置における記録材を含まない領域の表面粗さと前記記録材を含む領域の表面粗さにおける最適差分と記録材量との関係に基づいて前記記録材の量を算出する記録材量算出手段とを備えることを特徴とする。
請求項12記載の画像形成装置は、請求項乃至11のいずれか1項に記載の記録材量測定装置を備える画像形成装置であって、前記算出された記録材量に基づいて、前記記録媒体に画像を形成するために前記記録媒体に定着する前記記録材の量を制御する記録材量制御手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、高濃度部においても、また、透明トナーや特色の記録材に対しても精度良く記録材量を測定することができる。これにより、記録媒体に定着する記録材の濃度を所望の濃度に精度良く制御することができ、所望の画像を形成することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
本発明の第1の実施の形態に係る記録材量測定方法について以下に説明する。
まず、本発明の第1の実施の形態に係る記録材量測定方法を実行する記録材量測定装置について図1,2を参照しながら説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る記録材量測定方法を実行する記録材量測定装置100の概略構成を示す図であり、図2は、図1の記録材量測定装置100の内部構成を示すブロック図である。
記録材量測定装置100は、図1に示すように、レーザスペックルセンサユニット200と、PC300とを備える。レーザスペックルセンサユニット200と、PC300とは互いに通信可能に接続されている。
レーザスペックルセンサユニット200は、画像形成装置の出力画像の濃度、つまりトナー等の記録材Pの量(以下、記録材量という)を決定する、所謂キャリブレーションを実行するために使用されるセンサである。
レーザスペックルセンサユニット200は、図2に示すように、レーザダイオード201(以下、LDという)と、LD201を制御するLDドライバ回路202と、CCDセンサ203と、CCDセンサ203を制御するCCDドライバ回路204と、レンズ205と、演算ユニット206とを備える。
レーザスペックルセンサユニット200において、LD201から出力されたレーザビームは不図示のレンズ等でビームスポット径が10mm程度に広げられ、照射対象、例えば記録媒体に形成された記録材Pに照射スポットSを形成する。記録材Pにはミクロな凹凸があるため、レーザビームはその凹凸によって記録材Pの属性(凹凸等)に依存して照射スポットSにおいてランダムに散乱される。
照射スポットSにおいて散乱されたレーザ光は自由空間を伝達し、レンズ205によってCCDセンサ203上に結像され、結像Fを形成する。CCDセンサ203の受光面においては、レーザ散乱光同士が干渉し合うため、結像Fは、ランダムな斑点模様(以下、スペックルパターンと呼ぶ)となる。CCDセンサ203は、結像Fの光強度分布を電気信号に変換し、演算ユニット206に出力する。
演算ユニット206は、図2に示すように、外部とデータの送受信を行うためのI/Oポート207と、A/D変換部208と、解析部209と、メモリ部210と、CPU211とを備える。
I/Oポート207は、LDドライバ回路202及びCCDドライバ回路204に接続されており、LDドライバ回路202及びCCDドライバ回路204を制御する制御信号等を送受信する。また、I/Oポート207はPC300のCPUに接続されており、PC300との間で制御信号等を送受信する。
A/D変換部208は、CCDセンサ203が検出した結像Fの光強度分布を示す電気信号をデジタル信号にA/D変換する。解析部209は、A/D変換された結像Fの光強度分布を示すデジタル信号からスペックルパターンの特徴を後述するように解析する。
メモリ部210は、揮発性メモリと不揮発性メモリとを内蔵しており、各種のデータを記憶する。CPU211は、メモリ部210の不揮発性メモリに格納された制御プログラムの内容に従ってスペックルセンサユニット200の各構成要素を制御する。例えば、I/Oポート207を介してPC300から制御信号を受信し、この制御信号に基づいて、記録材量の検知の開始、記録材量の検知結果の送信、及び記録材量の検知の終了等を実行する。
PC300は、図2に示すように、PC300の各構成要素を制御するCPU301と、表示部302と、操作部303と、ハードディスクドライブ(HDD)304と、メモリ305とを備える。
次いで、スペックルセンサユニット200の動作について説明する。
スペックルセンサユニット200においては、上述のように、LD201から記録材Pにレーザ光を照射し、レンズ205によってこの反射光をCCDセンサ203に結像させ、CCDセンサ203に形成された結像Fの光強度分布(スペックルパターン)を検出する。そして、検出した光強度分布を解析部209において解析し、後述するSc値を算出し、このSc値に基づいて記録材Pの記録材量を算出する。以下、具体的に説明する。
本実施の形態においては、CCDセンサ203は、N個の画素から構成されているものとする。ここで、CCDセンサ203の画素のうちn番目の画素によって検出される光強度をInとすると、CCDセンサ203の全画素の検出する光強度Iの平均値<I>は、下記数式1で算出される。
Figure 0004804204
記録材Pの表面が非常にざらついている場合、CCDセンサ203により検出される結像Fの光強度分布は、図3(A)に示すようになる。つまり、平均値<I>に対して、各画素の検出する光強度Inが大きくばらつくことになる。
一方、記録材Pの表面が非常に滑らかな場合は、CCDセンサ203により検出される結像Fの光強度分布は、図3(B)に示すようになる。即ち、平均値<I>に対して各画素の検出する光強度Inのばらつきは相対的に小さくなる。
これを利用して、解析部209においては、下記の数式2で表されるSc値を算出し、このSc値に基づいて後述するように、記録材Pの記録材量を算出する。
Figure 0004804204
上記数式2において、Aは所定の定数である。数式2に示すように、Sc値は、CCDセンサ203の各画素が検出する光強度Inと平均光強度<I>との差分量の平均値の平均光強度<I>に対する割合に比例(比例定数A)した値である。ここで、上述のように、平均値<I>に対する各画素の検出する光強度Inのばらつきは、記録材Pの表面粗さに対応するので、Sc値は、記録材Pの表面粗さを示す。このため、所定の定数Aは、例えば、記録材の表面粗さと、CCDセンサ203の各画素が検出する光強度Inと平均光強度<I>との差分量の平均光強度<I>に対する割合との比を表す値に設定されている。この定数Aは、予め実験等によって設定されている。
Sc値が大きい場合、照射スポットSにおける記録材Pの表面は粗いことを示している。一方、Sc値が小さい場合、照射スポットSにおける記録材Pの表面は滑らかであることを示している。
上述のように解析部209において算出されたSc値等の解析データは、CPU211を介してメモリ部210に格納される。
PC300は、レーザスペックルセンサ200を制御すると共に、演算ユニット206から受信するデータと、HDD304内に格納されているデータと比較し、記録材Pの記録材量を算出する。HDD304に格納されているデータとは、予め表示部302や操作部303のポインティングデバイス等から入力されたデータ等であり、記録材Pが定着された記録媒体の紙種の情報や、画像形成装置の情報等である。PC300は、HDD304内のこれらの情報と算出されたSc値とに基づいて、記録材Pの記録材量を算出する。以下に、記録材Pの記録材量の算出方法を具体的に説明する。
記録材量測定装置100における記録材Pの記録材量の算出は、予め設定した記録材量とSc値との関係から、上述のように算出したSc値に対応する記録材量を検索することにより行う。
記録材量、例えばトナーの載り量と、Sc値とは、図4に示すような関係を有する。図4は、普通紙に定着された記録材の記録材量(トナーの載り量)とSc値との関係を示している。つまり、普通紙は表面が粗いため、トナーがあまり存在しない場合には、即ち記録材量が少ない場合には、Sc値が高く、記録材量が多くなるにつれてSc値が低くなり、適量値近傍でSc値が最小となる。そして、更に記録材量が多くなると、未定着画像やオフセット画像などが発生するため、Sc値が再び高くなる。
本実施の形態においては、画像形成装置を用いて任意の記録材量の記録材を記録媒体に定着させ(図5参照)、この記録材のSc値を記録材量測定装置100によって算出し、設定された記録材量と対応するSc値との関係を示すSc値データ(図4参照)を作成する。そして、このSc値データをPC300のHDD304に格納しておく。Sc値データは、例えばテーブルデータやマップデータである。また、記録媒体の種類によって記録媒体の表面粗さ等の属性が異なるため、記録媒体の種類によって記録材量と対応するSc値との関係が異なる。このため、記録媒体の種類毎にSc値データを作成し、これをHDD304に格納する。本実施の形態においては、記録媒体Aと記録媒体BのSc値データがPC300のHDD304に格納されているものとする。
Sc値データは、例えば、図5に示すように、所定の単色に対して、所定数、例えば7個の異なる記録材量のパッチ画像を形成し、このパッチ画像を記録材量測定装置100によって読み込んで、各Sc値を算出し、記録材量と対応するSc値との関係を補間演算等によって算出される。
また、PC300のHDD304には、図6に示すように、画像形成装置において所定の色の標準出力において形成される記録材の記録材量を最適にする最適Sc値が、画像形成装置及び記録媒体の種類毎に設定された最適Sc値データが格納されている。尚、標準出力とは、後述するように、画像形成装置における所定の単色の最適記録材量を使用した出力物を指す。
所定の色の標準出力において出力される記録材量の最適値は、記録材を出力する画像形成装置の機種によって異なる。これは、色再現範囲、最大載り量、定着性、表面特性等が画像形成装置の種類によって異なるためである。また、上述のように、記録媒体の種類によって記録材量とSc値との関係は異なる。このため、図6に示すように、画像形成装置及び記録媒体の種類毎の最適Sc値が設定された最適Sc値データがHDD304に格納されている。
尚、本実施の形態においては、4種類の画像形成装置(プリンタA,B,C,D)において2種類の記録媒体(記録媒体A,B)に対して所定の色の記録材の標準出力の最適なSc値が設定された最適Sc値データがPC300のHDD304に格納されているものとする。
図6において、最適Sc値に±の符号が追加されているが、記録材量とSc値の関係の傾きを示している。具体的には、図7に示すように、記録材量とSc値との関係線は上述したように下に凸の2次曲線を示すが(図4参照)、Sc値がこの関係線の底値(変曲点)に位置しない場合は、対応する記録材量が2つ存在し、Sc値を指定しても最適記録材量が1つに設定されないからである。即ち、記録材量が少ないものと多いものとが算出されてしまう。このため、Sc値に符号を付けることにより、1つの記録材量を指定することができる。
記録材量測定装置100において実行される記録材量測定処理について図8を参照して以下に説明する。図8は、記録材量測定装置100において実行される記録材量測定処理のフローチャートである。
本処理は、ユーザがPC300の操作部303等において記録材量測定処理の開始を指示する操作を行うことにより開始される。まず、レーザスペックルセンサユニット200において、LD201がレーザ光を出力し、記録材量を測定したい記録材Pに対してレーザ光を照射する(ステップS1)。レーザ光が照射されると、レンズ205を介して記録材Pからの反射光がCCDセンサ203の受光面に結像し、結像Fが形成される。そして、CCDセンサ203が結像Fの光強度分布を検出し(ステップS2)、検出された光強度分布を示す信号をA/D変換部208がデジタル信号に変換し、この信号から解析部209が上述のように数式2を用いて記録材PのSc値を算出する(ステップS3)。
次いで、算出したSc値をPC300に出力し、PC300において、CPU301がHDD304内から記録材Pが定着されている記録媒体に対応するSc値データを検索する(ステップS4)。ステップS4においては、例えば、予めユーザによって操作部303等から入力された記録媒体情報に基づいて、記録材Pが定着されている記録媒体に対応するSc値データを検索する。次いで、ステップS4において検索されたSc値データから、ステップS3において算出したSc値に対応する記録材量値を検索し(ステップS5)、これを例えば表示部302に表示し、本処理を終了する。
尚、ステップS5においては、ステップS3において算出したSc値の傾き、即ちSc値グラフにおける傾きを考慮する。これにより、算出したSc値に対応する記録材量が1つ決定される。ステップ5においては、例えば、図5に示すように、記録材量を測定したいパッチ画像を含む複数の異なる記録材量のパッチ画像を形成し、これを読み込むことにより傾きを検出する。傾きの検出方法としては、例えば、次に検出するパッチのSc値が大きい値か小さい値かを判別して簡易的に算出すればよい。図7においては、1〜4までのパッチがマイナスの傾きを持つSc値を、それ以降はプラスの傾きのSc値を持つ。
上述のように、本発明の第1の実施の形態に係る記録材量測定方法によれば、記録材量の表面属性に応じて形成されるレーザスペックルのスペックルパターンを検出し、数式2を用いて精度良くスペックルパターンに対応する表面粗さを算出する。そして、記録材の表面粗さは記録材量に対応するため、算出した表面粗さから精度良く記録材量を算出することができる。このように、記録材量測定装置100は、記録材の表面粗さを精度良く検出することができ、このため、精度良く記録材量を測定することができる。また、一般的な記録材のみならず、特色や透明な記録材においても表面粗さに記録材量は対応するため、これらの記録材においても記録材量測定装置は表面粗さを精度良く検出することができる。このため、記録材量測定装置100は、従来のような、記録材の色情報に基づいて記録材量を検出するものに比べて、一般的な記録材のみならず、特色や透明な記録材に対しても精度良く記録材量を測定することができる。
尚、説明を分かり易くするために、記録材量測定装置100は記録媒体Aと記録媒体Bの2種類の記録媒体のSc値データ(図4参照)を備えるものとしたが、記録材量測定装置100はより多くの種類の記録媒体のSc値データを備えていてもよい。これにより、より多くの種類の記録媒体に対して精度良く記録材量の測定を行うことができる。また、記録材量測定装置100は4種類の画像形成装置(プリンタA〜D)の2種類の記録媒体(記録媒体A,B)に対する最適Sc値データ(図6)を備えるものとしたが、記録材量測定装置100はより多くの種類の画像形成装置及び記録媒体の最適Sc値データを備えていてもよい。これにより、より多くの種類の画像形成装置及び記録媒体に対して精度良く記録材量の測定を行うことができる。
また、記録材量測定装置100は、後述するように記録材量を最適な記録材量に調整する機能を有してもよい。
次いで、記録材量測定装置100の備える画像形成装置について説明する。図9は、記録材量測定装置100を備える画像形成装置400の概略構成を示す断面図である。
画像形成装置400は、電子写真方式の4色フルカラーのレーザビームプリンタである。画像形成装置400は、図9に示すように、マゼンタ、シアン、イエロー、及びブラックの各色の画像を形成する、4個の画像形成ステーションが設けられている。
画像形成ステーションは、図9に示すように、同図において時計回りに回転自在に支持された像但持体である電子写真感光体(以下、感光ドラムという)1a,1b,1c,1dを備えている。感光ドラム1a,1b,1c,1dは、所定のプロセススピード(周速度)で同図において時計回りに回転される。感光ドラム1a,1b,1c,1dの周囲には、その回転方向に順に、一次帯電器2a,2b,2c,2d、露光装置3a,3b,3c,3d、現像装置4a,4b,4c,4d、転写帯電器5a,5b,5c,5d、クリーニング装置6a,6b,6c,6d等を備えている。尚、以下の説明では、上述の各部材や装置を総称して呼ぶ場合や色を区別する必要がない場合には、単に、感光ドラム1、一次帯電器2、露光装置3、現像装置4、転写帯電器5、クリーニング装置6のように記す。
現像装置4a,4b,4c,4dとクリーニング装置6a,6b,6c,6dとの間における感光ドラム1a,1b,1c,1dの下方には、これらに接するようにして転写ベルト17が配設されている。転写ベルト17は、用紙や透明フィルム等の記録媒体を表面に担持して矢印R17方向に回転し、記録媒体を各感光ドラム1a,1b,1c,1dに順次搬送する。各画像形成ステーションにおいて感光ドラム1a,1b,1c,1d上に形成されたトナー像は、転写帯電器5a,5b,5c,5dによって、転写ベルト17上の記録媒体に順次に転写される。
さらに、画像形成装置400には、複数の給紙部、つまり給紙カセット12,13,14、及び図9中矢印R11方向に引き出し可能な手差し給紙トレイ11、更に大容量ペーパデッキ15が設けられている。記録媒体は、これら給紙部のうちのいずれかから給紙ローラ、搬送ローラ、レジストローラ16を介して転写ベルト17に供給される。
記録媒体は、転写ベルト17上に支持されて各画像形成ステーションを通過する過程で、感光ドラム1a,1b,1c,1d上に形成された各色のトナー像が順次に転写される。この転写工程が終了すると、記録媒体は分離帯電器18によって転写ベルト17から分離されて、記録媒体案内手段となる搬送ベルト19により定着装置20に搬送される。
定着装置20は、回転自在に支持された定着ローラ21と、この定着ローラ21に圧接しながら回転する加圧ローラ22と、離型剤供給塗布手段である離型剤塗布装置23と、ローラクリーニング装置とを備えている。定着ローラ21及び加圧ローラ22の内側にはハロゲンランプなどのヒータ(不図示)がそれぞれ配設されている。定着ローラ21及び加圧ローラ22には夫々サーミスタ(不図示)が接触されており、温度調節装置(不図示)を介して夫々のヒータへ印加する電圧を制御することにより、定着ローラ21及び加圧ローラ22の表面温度調節を行っている。加圧ローラ22の加圧値、及び定着ローラ21の表面温度は、定着制御機構25により可変になっている。
定着ローラ21と加圧ローラ22とを駆動する駆動モータ(不図示)には、記録媒体の搬送速度、すなわち記録媒体の表裏両面を加圧・加熱する定着ローラ21と加圧ローラ22との回転速度を制御する速度制御装置27が接続されている。これにより、記録媒体の表面上の未定着トナー像は溶融して定着され、記録媒体上にフルカラー画像が形成される。このフルカラー画像が定着された記録媒体は、分離爪(不図示)によって加圧ローラ22から分離されて、排紙トレイ24上に排出される。
図9に示す画像形成装置400の上部には、原稿読み取り部28、操作ディスプレイ29が配設されている。原稿読み取り部28は、原稿台(不図示)に載置された原稿を光学的に走査して読み取ることにより、各色の画像信号を得る。また、操作ディスプレイ29は、ユーザからのコマンド入力や、ユーザ(操作者)への装置の状態報知等が行われる。
また、画像形成装置400は、図1の記録材量測定装置100を備える。記録材量測定装置100は、図9に示すように画像形成装置400に通信可能に接続されている。画像形成装置400においては、記録材量測定装置100を用いて、記録材量調整処理を実行することにより標準出力時の記録材量を調整することができる。以下、記録材量調整処理について説明する。
記録材量調整処理においては、特開平6−11936公報に開示されているように、所望の帯電電位並びに現像電位を決定する電位制御を実行する。具体的には、各露光装置3a,3b,3c,3dの出力するレーザ光のレーザパワー(以下、LPWという)の標準値において、出力される記録材の記録材量が所望の値となるように、帯電条件を調整する。
本処理においては、まず、画像形成装置400が、記録材量(トナーの載り量)が異なる複数のパッチ画像を出力する。例えば、図5に示すように、標準値のLPW、及びLPWの標準値に対して10%毎に±30%の範囲内のLPW値によって所定の単色のパッチ画像を出力する。即ち、標準値に対して30%down、20%down、10%down、標準値、標準値に対して10%up、20%up、30%upのLPW値によって所定の色の7種類の記録材量(濃度)のパッチ画像を作成する。尚、LPWの標準値とは、上記図5のパッチ画像の構成上プラス方向とマイナス方向に10%ずつ30%まで変化させるため、8ビットにおける128レベル(80ヘキサ)程度が望ましい。
次いで、このパッチ画像を、レーザスペックルセンサ200によって読み込み、各パッチ画像のSc値を算出して、LPWの標準値において所望の記録材量の画像が形成されるようにLPWの標準値を変更する。
つまり、レーザスペックルセンサ200は算出した各パッチ画像のSc値と対応するLPW値をPC300に送信する。PC300は、レーザスペックルセンサ200からの受信情報に基づいて、Sc値とLPW値の関係を算出し、図6で示した最適Sc値に対応するLPW値を検索する。このLPW値の検索においては、最適Sc値の傾き(±)を考慮する。PC300において算出されるLPW値とSc値との関係は、図7のSc値と記録材量との関係を示すグラフと類似した特性をもち、記録材量の変わりにLPWの強度(LPW値)が関係してくる。このため、Sc値の傾きによって異なるLPW値が存在し、Sc値の傾きを指定する必要がある。また、最適Sc値に対応するLPW値の算出は、例えば、図5のパッチ画像の検出結果であるSc値と対応するLPW値を用いて各種の補間演算によって実行される。
尚、上述のように、Sc値はパッチ画像が形成される記録媒体の種類によって異なり、最適Sc値は画像形成装置の種類によって異なるため、上述の標準LPW値の算出においては、パッチ画像が形成された記録媒体の種類、及びパッチ画像を形成した画像形成装置の種類を指定する必要がある。
以上の結果から、予め設定されている最適Sc値となるようなLPW値が算出されて、これを標準LPW値に設定することによって、最適な記録材量を決定することができる。また、LPW値は、標準LPW値に対して、±30%の幅に設定されており、標準LPW値の設定によってLPW値の幅が設定され、最大及び最小LPW値が設定される。これにより、最大及び最小記録材量が設定される。
以下、記録材量調整処理について図10を参照しながら詳細に説明する。図10は、画像形成装置400において実行される記録材量調整処理のフローチャートである。
本処理は、ユーザがPC300の操作部303等において記録材量調整処理の実行を指示する操作を行うことにより開始される。まず、画像形成装置400が上述のように、所定の色の露光装置3のLPW値を変更する電位制御を実施する(ステップS11)。ステップS11においては、上述のように、図5のパッチ画像を形成するために、上記所定の色の露光装置3のLPW値を、LPWの標準値の30%down、20%down、10%down、標準値、標準値の10%up、20%up、30%upに順次設定して所定の大きさで所定の間隔に対応する感光ドラム1を露光する。
次いで、所定の記録媒体を給紙し、この記録媒体上にステップS11において露光された静電潜像に対応するパッチ画像を形成し、排紙トレイに出力する(ステップS12)。ステップS12により、図5に示すように、濃度(記録材量)の異なる例えば7種類のパッチ画像が形成される。
次いで、出力された記録媒体をレーザスペックルセンサ200の読み取り位置に搬送する(ステップS13)。ステップS13においては、出力された記録媒体をユーザが手動でレーザスペックルセンサ200の読み取り位置まで搬送する。または、図示しない自動搬送装置を画像形成装置400に取り付けて、この自動搬送装置によって出力された記録媒体をレーザスペックルセンサ200の読み取り位置に搬送するようにしてもよい。これにより、ユーザの負荷が低減される。
レーザスペックルセンサ200の読み取り位置に出力された記録媒体が搬送されると、記録媒体に形成されたパッチ画像の読み取りを順次開始する(ステップS14)。レーザスペックルセンサ200は形成された全パッチ画像を読み取ると、解析部209において各パッチ画像のSc値を上述のよう(図8参照)に算出する(ステップS15)。レーザスペックルセンサ200は、各パッチ画像のSc値を算出すると、算出したSc値をパッチ毎にPC300に送信する(ステップS16)。このとき、レーザスペックルセンサ200は、PC300に対して、各パッチ画像に対応するLPW値も算出したSc値に対応付けて送信する。
PC300は、レーザスペックルセンサ200からSc値を受信すると、パッチ画像が形成された上記所定の記録媒体の種類を検出する(ステップS17)。ステップS17における記録媒体の種類の検出は、操作部303のキーボードやポインティングデバイス等を用いてユーザによって入力された記録媒体条件を検索することにより行う。または、画像形成装置400から記録媒体の種類を示す情報を受信することによって行うこともできる。
次いで、PC300は、画像形成装置400の種類を検出する(ステップS18)。ステップS18における画像形成装置の種類の検出は、操作部303のキーボードやポインティングデバイス等を用いてユーザによって入力された画像形成装置条件を検索することにより行う。または、画像形成装置400からその種類を示す情報を受信することによって行うこともできる。
次いで、PC300は、HDD304に格納されている最適Sc値データ(図6)からステップS17,S18において検出した記録媒体及び画像形成装置の種類に対応する最適Sc値を検索する(ステップS19)。
そして、ステップS16において受信したSc値及びLPW値の関係から、最適Sc値に対応するLPW値を算出する(ステップS20)。ステップS20においては、具体的には、受信したSc値とLPW値との関係を種々の補間演算を行って算出し、算出したSc値とLPW値との関係から、最適Sc値に対応する最適LPW値ををその傾きを考慮して算出する。
次いで、ステップS20において算出したLPW値を画像形成装置400に出力し、画像形成装置400において、受信したLPW値を上記所定の色の露光装置3の標準LPW値に設定し(ステップS21)、本処理を終了する。ステップS21においては、算出したLPW値を画像形成装置400に出力することなく、PC300の表示部302に表示することにより、ユーザに通知するようにしてもよい。この場合、ユーザが手動で画像形成装置400の標準LPW値を表示部302に表示されたLPW値に変更する。
上述のように、画像形成装置400によれば、記録材量測定装置100を用いて異なるLPW値によって形成された所定の色の記録材の複数のパッチ画像のSc値を算出し、算出したSc値に基づいて最適LPW値を算出している。このため、従来のような、記録材の色情報に基づいて記録材量を検出するものに比べて、一般的な記録材のみならず、特色や透明な記録材に対しても精度良く記録材量を検出することができ、最適なLPW値を設置することができる。このため、画像形成装置400の出力画像を最適な記録材量で形成することができ、高品質にすることができる。
また、記録媒体の種類、及び画像形成装置の種類に対応する最適Sc値を設定して、記録媒体及び画像形成装置の種類に応じて最適Sc値を検出しているため、記録媒体及び画像形成装置の種類に応じて最適な記録材量の設定を行うことができる。従って、画像形成装置400の出力画像をより最適な記録材量で形成することができる。
また、上記記録材量調整処理により、画像形成装置400の標準LPWの値が、最適な記録材量の画像が形成される値に設定される。このため、画像形成装置400の構成部材の経時劣化等によって、設定されている標準LPW値において最適な記録材量の画像が形成されなくなった場合においても、自動的に最適記録材量となるような標準LPW値を設定することができる。このため、ユーザは容易にキャリブレーションを実行することができる。また、記録材量調整処理を所定の周期で自動的に実行するように設定することにより、構成部材の経時劣化等による出力画像の劣化の発生を抑制することができる。
次いで、本発明の第2の実施の形態に係る記録材量測定方法について説明する。本実施の形態に係る記録材量測定方法は、上記第1の実施の形態に対して、記録材部分のSc値のみを検出するだけではなく、記録材部分周辺の記録媒体のSc値も検出する点が異なる。以下、第1の実施の形態に対して異なる部分のみ説明する。
上記第1の実施の形態においては、記録材部のSc値のみを使用して記録材量を算出している。記録媒体に定着された記録材の表面粗さは、下地の記録媒体の粗さの影響を無視することはできない。本実施の形態においては、記録材の下地の粗さを予め設定する。尚、図6に示したように、記録媒体毎に最適Sc値を変えているのは、下地の粗さがそもそも違うためである。
本実施の形態においては、記録媒体情報をユーザが入力しなくてもよい構成を有しており、ユーザの作業効率を向上させることができる構成になっている。以下に、本発明の実施の形態に係る記録材量測定装置、及びこの記録材量測定装置を備える画像形成装置の動作について説明する。尚、第1の実施の形態と同一の構成には同一の符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
ユーザから記録材量検知の指示を受けると、PC300は、レーザスペックルセンサ200にてパッチ画像とその周辺部を読み取る。本実施の形態においては、レーザスペックルセンサ200は、レーザ光の照射スポットが図11に示すように、記録材とその周辺の下地(記録媒体)とを含む大きさとなるように設定されている。次いで、読み取ったスペックルパターンを、図11に示すように2つのエリアA1とA2に分割する。即ち、記録材(パッチ画像)が定着されていない下地エリアである余白エリアA1と、記録材が定着されたパッチエリアA2とに分割する。
次いで、余白エリアA1及びパッチエリアA2の夫々に対するSc値を、レーザスペックルセンサユニット200の解析部209において上記第1の実施の形態で説明したように算出する。そして、算出した余白エリアA1に対するSc値(Sc(A1))からパッチエリアA2に対するSc値(Sc(A2))を減算して、Sc差(Sc(A1)−Sc(A2))を算出する。そして、図6の最適Sc値データに代えて、図12に示す各画像形成装置(プリンタA〜D)に対応して予め設定された最適Sc差データを用いて、最適Sc差に対応するLPW値を、図10の記録材量調整処理と同様に算出する。即ち、図5に示すようなパッチ画像を作成し、これを記録材量測定装置100で読み込んで、各パッチエリア及び余白エリアのSc値を算出し、Sc差を算出する。そして、算出したSc差と対応するパッチ画像のLPW値との関係を算出する。次いで、図12の最適Sc差データから画像形成装置400の種類に対応する最適Sc差を検索し、検索した最適Sc差に対応するLPW値を上記算出したSc差とLPW値との関係から検出する。そして、検出したLPW値を画像形成装置400の所定の色の標準LPW値に設置する。尚、最適Sc差データはPC300のHDD304に格納しておく。
このように、記録材量調整処理において、ユーザは記録材の種類を示す情報を入力する必要がなく、記録材量調整処理を容易にすることができる。また、上記第1の実施の形態と同様の効果も得ることができる。
また、本実施の形態の第1の変形例として、Sc(A1)を記録媒体の種類を検知するために用いることもできる。この場合、図13に示すように、画像形成装置及び記録媒体の種類毎に所定の色の記録材の最適Sc値と、各記録媒体のSc値(余白Sc値)とが設定されたデータをHDD304に記憶しておく。そして、検出したSc(A1)値に合致もしくは最も近いSc値の記録媒体の種類を選択し、この記録媒体の種類に対応する最適Sc値に関して上記図10の記録材量調整処理を実行して、この最適Sc値に対応するLPW値を算出する。そしてこのLPW値を上記所定の色の標準LPW値に設定する。これにより、上述の形態と同じ効果が得られる。
さらに、本実施の形態の第2の変形例として、以下のように構成することができる。上述のようにSc差を算出しても、余白エリアのSc値を用いているため、記録媒体の実際に記録材が定着された部分のSc値を用いておらず、余白Sc値は予測に過ぎない。これに対して、パッチ画像を記録媒体に形成する前に、レーザスペックルセンサ200で記録媒体のパッチエリアのSc値を読み取り、パッチ画像形後にパッチ画像のSc値を読み取る。即ち、パッチ画像に踏まれてしまう下地そのもののSc値と、その上に形成されたパッチ画像のSc値との差分を算出し、この算出されたSc差を用いて上述の処理を実行する。これにより、より高精度に記録材量の算出を行うことができる。また、この場合は、照射スポットSの大きさはパッチ画像を覆うことができる大きさであればよい。
次いで、本発明の第3の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、上記第1の実施の形態に対して、レーザスペックルセンサ200における検出したスペックルパターンの解析方法が異なるものである。以下、上記第1の実施の形態に対して同じ構成部材には同じ符号を付して説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
本実施の形態においては、粗さ情報(Sc値)ではなく、2次元的に検知されるレーザスペックルのスペックルパターンの光強度分布図を用いて記録材量を算出する。
第1の実施の形態及び第2の実施の形態において説明したように、記録媒体上に形成された記録材のスペックルパターンは、記録材量に応じて変化する。記録材量が少ない場合には記録材のスペックルパターンに記録媒体のスペックルパターンが一部保存され、記録材量が多い場合には全く別のスペックルパターンが現れる。このように、記録材量に応じて記録材のスペックルパターンが変化することを利用して記録材量を算出する。
スペックルパターンは、CCDセンサ203によって2次元的に検出されている。CCDセンサ203の感度は8ビット(256階調)であり、2次元的な位置(X方向、Y方向)とスペックルパターンの光強度(スペックル強度)の3軸で表すことができる。
本実施の形態においては、上記第2の実施の形態の第2の変形例と同様に、パッチ画像が形成される前のパッチエリアA2(図11参照)の記録媒体のスペックルパターンと、この記録媒体に形成されたパッチ画像のスペックルパターンとを比較する。記録媒体に形成するパッチ画像は、LPW値を変更して複数、例えば7つ形成する(図5参照)。
この比較方法は、CCDセンサ203の各画素毎に下記数式3を用いて記録媒体自体の光強度(下地の光強度)と、パッチ画像の光強度の差の絶対値(ΔI)を算出し、全ての画素のΔIの平均値(AveΔI)を算出することにより行う。
Figure 0004804204
上記算出結果(AveΔI)と記録材量との関係を図14に示す。仮に検出部にパッチ画像部が形成されておらず、下地部のパターンを検出した場合には、AveΔIの値は限りなく0に近くなる。電子写真のトナーのような記録媒体の表面に積層もしくは付着するタイプの記録材では、記録材量(トナーの載り量)が増加するにつれてΔI値が特に大きな値となる。
本実施の形態においては、AveΔIと記録材量との関係を記録材量調整処理(図10)においてSc値とLPW値との関係に代えて利用して、上記第1の実施の形態と同様に適正な記録材量となるようにLPW値を制御する。
本実施の形態においても、上記第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
尚、本実施の形態においては、下地とパッチ画像のスペックルパターンをCCDセンサ203の1画素毎に比較する。このため下地の検知領域(照射スポット)とパッチ画像の検知領域(照射スポット)とのアライメント調整も非常に重要になる。本実施の形態においては、上記解析において、以下の位置合せ処理を行っている。
即ち、下地検知時においてもパッチ画像検知時においても、パッチエリア(A2)と共に余白エリア(A1)(図11参照)のスペックルパターンを検知する。次いで、下地検知の際に検知された余白エリア(A1)のSc値とパッチ検知の際に検地された余白エリア(A1)のSc値とを比較し、位置確認及び調整を行う。
上記位置合せ処理における位置確認とは、余白エリア(A1)の例えば四隅においてスペックル強度に特徴のあるスペックルパターンを抽出し、その位置を確認する。この抽出方法としては、画像処理分野において一般的なラベリング手法を用いればよい。入力されたスペックルパターンにおいて、同一レベルの連結画素には同一のラベルを付与していく。例えば、同一レベルの白画素が2つ連結している場合には、これらの画素に同一のラベルを付与する。
図15は、位置合せ処理において用いるラベリング手法の概念を示す図である。図15に示すように、ラベリング手法を用いることにより、連結画素には同一のラベル「1」や「2」が付与される。次いで、これらの付与されたラベル毎に画素数を算出する。そして、画素数がもっとも多いラベルをスペックルパターンの目印にする。図15においては、ラベル「4」が目印のラベルに該当する。
上述の目印のラベルは、下地検知の際に検知された余白エリア(A1)と、パッチ検知の際に検地された余白エリア(A1)の両方に現れる。このため、目印ラベルの画素が示す特徴的なパターンを目印にして、下地のスペックルパターンとパッチ画像のスペックルパターンのズレを検知して位置調整を行う。位置調整としては、拡大/縮小検知や補正処理を行い、例えば、公知のニアレストネイバ補間方法等を用いて適宜拡大/縮小処理を行う。
本実施の形態においても、画像形成装置の機種毎の最適Sc値が必要になる(図6参照)。このため、PC300は、画像形成装置400の機種情報を呼び出しておき、スペックルパターンの変化量(AveΔI)を用いて機種の最適Sc値に対応する最適LPW値を決定する。
次いで、本実施の形態の第1の変形例について説明する。
上記第3の実施の形態においては、CCDセンサ203に結像されたレーザスペックルのスペックルパターンを8ビットで処理している。レーザの光量ムラ、センサの感度特性などを考えると8ビットの中のノイズ分も比較の際に誤差として上乗せされる。そこで、本変形例においては、上記問題点を回避するために、CCDセンサ203によって検出されたスペックルパターンに対して2値化処理を実施する。2値化処理の方法としては、閾値を最大輝度と最小輝度の50%部とする方法や自動二値化手法、ISO13660のライン画像評価時に使用する60%部を閾値として使用する方法を使用することができる。そして、2値化処理後の強度分布画像に対して、上記と同様に、下地の光強度とパッチ画像の光強度との差を算出し、記録材量の算出及び記録材量の調整を行う。
次に、本実施の形態の第2の変形例について説明する。
上記第1の実施の形態又は第2の実施の形態においては、表面粗さを表す情報(Sc値)を用いて記録材の記録材量を算出している。Sc値のみから記録材量を算出する場合は、上述のように、Sc値の傾きを考慮する等の工夫や、パッチ画像を多く形成して変極点を見極める必要があった。
本実施の形態において、Sc値とパターン変化量(ΔI)の両方を用いて、形成するパッチ画像の数を削減したり、スペックルパターンの測定時間を低減したりしてもよい。本変形例においては、図16に示すように、Sc値に対する記録材量の変化が大きい(ブロードな)特性を持つ画像形成装置に特に有効である。
次いで、本実施の形態の第3の変形例について説明する。
レーザスペックルユニット200は、パッチエリアが広がると照射スポットを大きくするために、大口径のレンズもしくは複数のレンズ郡が必要になる。従って、レーザスペックルユニット200は、照射スポットを可変にすることができるものであってもよい。レーザスペックルユニットとしては、コヒ−レントな光を発生する光照射装置であればよい。例えば、特開2003−241122号公報に記載されているMEMS(Micro Electro Mechanical System)技術を応用したレーザーディスプレイ装置を用いてもよい。ただし、本発明においてはレーザスペックルを検出するため、ディヒューザは使用しないことが望ましい。
次いで、本発明の第4の実施の形態について説明する。
本実施の形態は、図17に示すように、上述の各実施の形態における記録材量測定装置を画像形成装置400内に搭載したものである。
本実施の形態においては、図17に示すように、レジ停止時にレーザスペックル読み取りができるように、記録材量測定装置100の光学系ユニット(LD201、LDドライバ202、CCDセンサ203、CCDドライバ204、レンズ205)を備える検知装置501がレジストローラ16の近傍に配置されている。また、演算ユニット206、及びPC300の各構成要素が、画像形成装置400の備える図示しない画像処理装置に組み込まれている。
本実施の形態における画像形成装置400においては、レジ停止位置において検知装置501に対向する記録媒体の領域(以下、レジ停止領域という)に所定数のパッチ画像を形成する。または、レジ停止領域にパッチ画像を形成する前に、レジ停止位置で記録媒体の表面(レジ停止領域)を検知し、次いで、レジ停止領域にパッチ画像を形成する。通常時には、記録媒体は反転部を介して両面搬送部を通過するが、上記検知時には反転パスにて反転をせずに、そのまま通過させ、レジ位置まで再度搬送する。そして、レジ停止位置に停止した記録媒体のパッチ画像を検知装置101にて読み取る構成になっている。そして、上述の各実施の形態のように記録材量の算出、記録材量の調整を行う。
本実施の形態においては、上記各実施の形態に比べて、PC300に画像形成装置の機種情報等を入力する必要がないため、ユーザはキャリブレーション実行ボタンを押すのみでキャリブレーションを行うことができる。
次いで、本発明の第5の実施の形態について説明する。
前述のように、特許文献1〜3に記載されているような従来技術では、最大濃度部の検知精度が低かった。そのため、本発明のレーザ拡散光を用いる記録材量測定装置を記録材の最大濃度の検知にのみ使用してもかまわない。
本実施の形態においては、画像形成装置にレーザ光より広帯域の光を出力する濃度検出センサを設けて自動的に記録材の濃度を検出して、ある程度の最大濃度条件を決めておき、最後の微調整をレーザ拡散光を用いて行う構成である。また、最大濃度はレーザ拡散光、その他の階調は通常のセンサを用いて調整するようにしてもよい。さらに、レーザ拡散光及び通常のセンサは、コストや生産性の観点から使い分けてもよい。
以上説明したように、本発明によれば、記録材の高濃度部においても、また、透明トナーや特色の記録材でも精度良く記録材量を測定することができる。加えて、画像形成装置の記録材量を最適な記録材量に適切に制御することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る記録材量測定方法を実行する記録材量測定装置の概略構成を示す図である。 図1の記録材量測定装置の内部構成を示すブロック図である。 図2のCCDセンサの各画素の検出する光強度と平均光強度の関係を示す図であり、図3(A)は光強度と平均光強度の関係の一例を示す図であり、図3(B)は光強度と平均光強度の関係の一例を示す図である。 普通紙に定着された記録材の記録材量とSc値との関係を示す図である。 図1の記録材量測定装置において使用するパッチ画像の一例を示す図である。 図2のPCのHDDに格納される最適Sc値データを示す図である。 記録材の記録材量とSc値との関係を例示する図である。 図1の記録材量測定装置において実行される記録材量測定処理のフローチャートである。 図1の記録材量測定装置を備える画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 図9の画像形成装置において実行される記録材量調整処理のフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係る記録材量測定方法において読み取る記録材及び記録媒体の領域を示す図である。 本発明の第2の実施の形態における記録材量調整処理において使用する最適Sc差データを示す図である。 本発明の第2の実施の形態の変形例において使用する最適Sc値及び記録媒体のSc値を示す図である。 本発明の第3の実施の形態において算出する下地の光強度と記録材の光強度の差と記録材量との関係を示す図である。 本発明の第3の実施の形態において実行する位置合せ処理で用いるラベリング手法の概念を示す図である。 記録材量とSc値、及び記録材量と下地及び記録材間の光強度の差との関係を示す図である。 本発明の第4の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成を示す断面図である。 従来のカラーマネージメント方法の概略を示す図である。 記録材の濃度と検知輝度の関係を示す図である。 高濃度部における記録材の濃度と検知輝度の関係を示す図である。 記録材の記録材量と濃度の関係を示す図である。
符号の説明
100 記録材量測定装置
200 レーザスペックルセンサユニット
201 レーザダイオード
202 LDドライバ回路
203 CCDセンサ
204 CCDドライバ回路
205 レンズ
206 演算回路
209 解析部
300 PC
301 CPU
304 HDD
400 画像形成装置
501 検知装置

Claims (14)

  1. 記録媒体上の記録材の量を測定する記録材量測定方法であって、
    前記記録材が定着する前記記録媒体の紙種の情報を入手する記録媒体情報入手ステップと、
    前記記録媒体に定着された前記記録材にレーザ光を照射する光照射ステップと、
    前記照射されたレーザ光の反射光によって形成される結像の光強度分布を検出し、検出された光強度分布を用いて前記記録材の表面粗さを求める記録材表面粗さ検出ステップと
    該記録材表面粗さ検出ステップで求めた前記記録材の表面粗さと、予め前記記録媒体の紙種毎に求めた当該記録媒体における前記記録材量と表面粗さとの関係に基づいて前記記録材の量を算出する記録材量算出ステップとを備えることを特徴とする記録材量測定方法。
  2. 前記記録媒体の紙種の情報に基づいて前記記録媒体に定着させる前記記録材の目標量を演算する目標記録材量演算ステップを更に備えることを特徴とする請求項記載の記録材量測定方法。
  3. 記録媒体上の記録材の量を測定する記録材量測定方法であって、
    前記記録媒体及び前記記録媒体に定着された前記記録材にレーザ光を照射する光照射ステップと、
    前記照射されたレーザ光の反射光によって形成される結像を、前記記録材を含む領域と前記記録材を含まない領域とに分割し、該分割された2つの領域にそれぞれ対応する結像の光強度分布を検出し、検出された光強度分布を用いて前記記録材を含む領域及び前記記録材を含まない領域の表面粗さをそれぞれ求める表面粗さ検出ステップと
    前記記録材を含まない領域の表面粗さと、前記記録材を含む領域の表面粗さとの差分を求める表面粗さ比較ステップと、
    求めた表面粗さの差分と、適用する画像形成装置に対応して予め求められた当該画像形成装置における記録材を含まない領域の表面粗さと前記記録材を含む領域の表面粗さにおける最適差分と記録材量との関係に基づいて前記記録材の量を算出する記録材量算出ステップとを備えることを特徴とする記録材量測定方法。
  4. 前記記録材は透明又は有色の記録材であり、前記記録媒体の表面特性を変化させる記録材であることを特徴とする請求項記載の記録材量測定方法。
  5. 請求項1乃至のいずれか1項に記載の記録材量測定方法を備える画像形成方法であって、
    前記算出された記録材量に基づいて、前記記録媒体に画像を形成するために前記記録媒体に定着する前記記録材の量を制御する記録材量制御ステップを備えることを特徴とする画像形成方法。
  6. 前記光照射ステップにおいて、前記レーザ光よりも広帯域の広帯域光を照射し、
    前記照射された広帯域光の反射光を検出する広帯域光反射光検出ステップを更に備え、
    前記記録材量制御ステップは前記検出された前記広帯域光の反射光と前記記録材量算出ステップの算出結果とに基づいて前記記録媒体に定着する前記記録材の量を制御することを特徴とする請求項記載の画像形成方法。
  7. 前記記録材量制御ステップは、前記記録材量のうち最大載り量を前記記録材量算出ステップの算出結果に基づいて制御し、前記記録材量のうち前記最大載り量以外を前記検出された広帯域光反射光に基づいて制御することを特徴とする請求項記載の画像形成方法。
  8. 記録媒体上の記録材の量を測定する記録材量測定装置であって、
    前記記録材が定着する前記記録媒体の紙種の情報を記憶する記録媒体情報記憶手段と、
    前記記録媒体に定着された前記記録材にレーザ光を照射する光照射手段と、
    前記照射されたレーザ光の反射光によって形成される結像の光強度分布を検出し、検出された光強度分布を用いて前記記録材の表面粗さを求める記録材表面粗さ検出手段と
    該記録材表面粗さ検出手段で求めた前記記録材の表面粗さと、予め前記記録媒体の紙種毎に求めた当該記録媒体における記録材量と表面粗さとの関係に基づいて前記記録材の量を算出する記録材量算出手段とを備えることを特徴とする記録材量測定装置。
  9. 前記記録媒体の紙種の情報に基づいて前記記録媒体に定着させる前記記録材の目標量を演算する目標記録材量演算手段を更に備えることを特徴とする請求項記載の記録材量測定装置。
  10. 記録媒体上の記録材の量を測定する記録材量測定装置であって、
    前記記録媒体及び前記記録媒体に定着された前記記録材にレーザ光を照射する光照射手段と、
    前記照射されたレーザ光の反射光によって形成される結像を、前記記録材を含む領域と前記記録材を含まない領域とに分割し、該分割された2つの領域にそれぞれ対応する結像の光強度分布を検出し、検出された光強度分布を用いて前記記録材を含む領域及び前記記録材を含まない領域の表面粗さをそれぞれ求める表面粗さ検出手段と、
    前記記録材を含まない領域の表面粗さと、前記記録材を含む領域の表面粗さとの差分を求める表面粗さ比較手段と、
    求めた表面粗さの差分と、適用する画像形成装置に対応して予め求められた当該画像形成装置における記録材を含まない領域の表面粗さと前記記録材を含む領域の表面粗さにおける最適差分と記録材量との関係に基づいて前記記録材の量を算出する記録材量算出手段とを備えることを特徴とする記録材量測定装置。
  11. 前記記録材は透明又は有色の記録材であり、前記記録媒体の表面特性を変化させる記録材であることを特徴とする請求項10記載の記録材量測定装置。
  12. 請求項乃至11のいずれか1項に記載の記録材量測定装置を備える画像形成装置であって、
    前記算出された記録材量に基づいて、前記記録媒体に画像を形成するために前記記録媒体に定着する前記記録材の量を制御する記録材量制御手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  13. 前記光照射手段は、前記レーザ光よりも広帯域の広帯域光を照射し、
    前記照射された広帯域光の反射光を検出する広帯域光反射光検出手段を更に備え、
    前記記録材量制御手段は前記検出された前記広帯域光の反射光と前記記録材量算出手段の算出結果とに基づいて前記記録媒体に定着する前記記録材の量を制御することを特徴とする請求項12記載の画像形成装置。
  14. 前記記録材量制御手段は、前記記録材量のうち最大載り量を前記記録材量算出手段の算出結果に基づいて制御し、前記記録材量のうち前記最大載り量以外を前記検出された広帯域光反射光に基づいて制御することを特徴とする請求項13記載の画像形成装置。
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